JP2003250063A - デジタル復調装置および同期検出方法 - Google Patents

デジタル復調装置および同期検出方法

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JP2003250063A JP2002045998A JP2002045998A JP2003250063A JP 2003250063 A JP2003250063 A JP 2003250063A JP 2002045998 A JP2002045998 A JP 2002045998A JP 2002045998 A JP2002045998 A JP 2002045998A JP 2003250063 A JP2003250063 A JP 2003250063A
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Takaaki Konishi
孝明 小西
Hisaya Kato
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  • Synchronizing For Television (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DTV信号が伝送路で歪みを受けた場合に同
期誤りが起き、同期誤りが起きると復調能力が悪化す
る。そこで、同期誤りが起きているか否かを判断し、同
期誤りが起きていると判断する場合、同期位置を修正す
るデジタル復調装置および同期検出方法を提供する。 【解決手段】 制御部4は、波形等化部2から、たとえ
ばセンタータップ係数DT6を入力し、そのセンタータ
ップ係数DT6と与えられたセンタータップ係数閾値D
T7との比較を行う。そして、係数DT6が閾値DT7
より小さいとき、同期検出部1が同期誤りをしていると
判断し、制御信号DT5を出力する。同期検出部1は、
制御信号DT5を入力することにより、受信信号DT1
に含まれる同期信号の再検出を行う。これにより、新た
な正しい同期信号が検出され、同期誤りが修正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル信号の同期
検出技術に関するものであり、特に、放送局から伝送さ
れたデジタルテレビ信号(DTV信号)に含まれる同期
信号の検出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル放送は、当初、衛星放送を主に
行われてきたが、近年では、地上波放送にもデジタル化
の流れが押し寄せている。地上波デジタル放送では、放
送局から伝送されたDTV(Digital TV)信号が伝送路
上で受ける歪みは、衛星放送に比べ大きくなる。
【0003】図19は、伝送路上で受ける歪みの1つ
で、地上波放送において代表的なマルチパス妨害の例を
示す。同図中、1901はDTV信号を送信する放送局
であり、1902は放送局1901から送信されたDT
V信号を反射する障害物であり、1903は放送局19
01から送信されたDTV信号を受信するアンテナであ
り、1904はDTV受信機である。
【0004】アンテナ1903が受信するDTV信号の
うち、放送局1901から直接届き、受信状況の良いD
TV信号は希望波であり、たとえば、DTV信号W1が
これに相当する。一方、希望波以外の、障害物1902
で反射したような受信条件の悪いDTV信号は遅延波で
あり、たとえば、DTV信号W2がこれに相当する。遅
延波は、一般に、希望波に比べ伝送距離が長いために、
希望波よりも位相が遅延した信号であり、また、障害物
1902で反射したときにエネルギーの一部が失われ
て、振幅が小さくなったような信号である。
【0005】アンテナ1903は、希望波W1や、遅延
波W2を受ける。このため、DTV受信機1904に入
力されるDTV信号は、これら希望波W1と遅延波W2
とが合成されたものであり、歪みが生じている。このよ
うに、複数の伝送経路を経由して届く信号が合成される
ことにより、受信信号に歪みを受けることをマルチパス
妨害という。
【0006】図20は、マルチパス妨害を受けたときの
受信信号を示す。同図中、W1は希望波であり、W2は
遅延波であり、DT1は受信信号である。受信信号DT
1は、希望波W1と遅延波W2とが合成され、歪んだ信
号である。
【0007】DTV受信機1904におけるデジタル復
調装置は、受信信号の歪みを低減して希望波のDTV信
号を復調しようと試みる。図21は、従来のデジタル復
調装置の構成を示す。同図中、101は、受信信号DT
1の同期を検出する同期検出部であり、102は、同期
検出部101から出力される同期タイミング信号DT2
に基づいて受信信号DT1の歪みを低減する波形等化部
であり、103は、波形等化されたDTV信号DT3の
符号誤りを訂正する誤り訂正部である。なお、誤り訂正
部103によって誤り訂正されたデータDT4は、DT
V受信機1904におけるデジタル復調装置の後段の回
路に出力され、映像表示のための処理が行われる。
【0008】DTV信号は、同期のタイミングを示す同
期信号(図20においてAまたはA´で示した部分)を
先頭として、所定のデータ単位(セグメント)で構成さ
れている。同期検出部101は、受信信号DT1から同
期信号を検出して、同期信号と同じタイミングで同期タ
イミング信号DT2を出力する。
【0009】同期検出は、DTV受信機1904の性能
を決めるうえで特に重要な機能であり、DTV受信機1
904の性能競争が激しい現在においては、さらなる性
能向上が要求されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】同期検出部101は、
通常であれば、希望波W1に含まれる同期信号(図20
におけるA)を捕捉して同期を検出する(図20の20
01)。しかし、受信信号DT1に合成されている遅延
波W2の振幅が特に大きいような場合、希望波W1では
なく、遅延波W2に含まれる同期信号(図20における
A´)を捕捉してしまうことがある(図20の200
2)。
【0011】同期検出部101が遅延波W2の同期信号
を検出している、つまり、同期誤りをしている場合、遅
延波W2のDTV信号に含まれる同期信号のタイミング
で、同期タイミング信号DT2を出力する。波形等化部
102は、この同期タイミング信号DT2に基づいて受
信信号DT1から希望波W1を除去しようと動作する。
しかし、希望波W1のエネルギーは遅延波W2よりも大
きいため、希望波W1を完全に除去することは困難であ
る。このため、波形等化されたDTV信号DT3は、誤
り訂正部103によって訂正不可能なほど、誤りを含ん
だものとなる。
【0012】上記の問題に鑑み、本発明は、マルチパス
妨害などにより歪みを受けた受信信号に対して、正しい
同期位置を検出するデジタル復調装置を提供すること、
および正しい同期位置を検出するための同期検出方法を
提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた手段は、デジタル復調装
置として、受信信号に含まれる同期信号を検出して該同
期信号のタイミングを示す同期タイミング信号を出力す
る同期検出部と、トランスバーサルフィルタを有し、前
記同期タイミング信号のタイミングをセンタータップの
位置として、前記トランスバーサルフィルタのタップの
係数を更新することにより前記受信信号の波形等化を行
う波形等化部と、少なくとも1つの前記タップの係数を
入力し、該タップの係数に基づいて前記同期検出部が同
期誤りをしているか否かを判断する制御部とを備えたも
のとする。
【0014】請求項1の発明によると、制御部によっ
て、トランスバーサルフィルタのタップ係数に基づい
て、同期検出部が同期誤りをしているか否かが判断され
る。したがって、デジタル復調装置は、同期誤りをして
いるか否かを知ることができ、正しい同期位置を検出す
るための処理を行うことができる。
【0015】請求項2の発明では、請求項1の制御部
は、前記センタータップの係数を入力し、該センタータ
ップの係数と所定の閾値とを比較し、センタータップの
係数の方が小さい場合、前記同期検出部が同期誤りをし
ていると判断するものとする。
【0016】請求項3の発明では、請求項1の制御部
は、前記センタータップおよびその近傍のタップの係数
を入力し、センタータップの係数を基準値として近傍タ
ップの係数を正規化した値と所定の閾値とをそれぞれ比
較し、前記正規化した値の中に前記所定の閾値よりも大
きなものがある場合、前記同期検出部が同期誤りをして
いると判断するものとする。
【0017】請求項4の発明では、請求項1の制御部
は、前記センタータップおよびその近傍のタップの係数
を入力し、センタータップの係数と近傍タップの係数と
をそれぞれ比較し、前記近傍タップの係数の中に前記セ
ンタータップの係数よりも大きなものがある場合、前記
同期検出部が同期誤りをしていると判断するものとす
る。
【0018】そして、請求項5の発明が講じた手段は、
請求項1の制御部は、前記同期検出部が同期誤りをして
いると判断した場合、前記同期検出部に同期信号の再検
出を指示するものとする。また、同期検出部は、前記制
御部からの指示に応じて、同期信号の再検出を行うもの
とする。
【0019】請求項5の発明によると、制御部によっ
て、同期検出部が同期誤りをしていると判断された場
合、同期検出部に同期信号の再検出を行わせることがで
きる。これにより、同期検出部によって、新たな同期信
号が検出され、正しい同期位置が検出されることが期待
できる。
【0020】請求項6の発明では、請求項1のデジタル
復調装置は、前記波形等化部によって波形等化された信
号の符号誤りを訂正する誤り訂正部を備えたものとす
る。そして、制御部は、前記同期検出部が同期誤りをし
ていると判断した場合、前記誤り訂正部における誤りの
程度と所定の閾値とを比較し、誤りの程度の方が大きい
とき、前記同期検出部に同期信号の再検出を指示するも
のとする。また、同期検出部は、前記制御部からの指示
に応じて、同期信号の再検出を行うものとする。
【0021】請求項6の発明によると、制御部によっ
て、同期検出部が同期誤りをしていると判断された場
合、誤り訂正部における誤りの程度が所定の閾値よりも
大きいときに初めて、同期検出部に同期信号の再検出を
行わせることができる。したがって、同期検出部が同期
誤りをしていても、誤り訂正部における誤りの程度が所
定の閾値以下の場合、同期信号の再検出は行われない。
これにより、同期信号の再検出に伴うTVの出力画像の
途切れを防止することができる。
【0022】請求項7の発明では、請求項5または6の
制御部は、前記センタータップおよびその近傍のタップ
の係数を入力し、前記同期検出部に同期信号の再検出を
指示する際に、前記センタータップから、近傍タップの
うち係数が最大の最大値タップまでのずれを見積もり、
このずれを基にして、新たな同期位置を示す信号を生成
し、前記同期検出部に送るものとする。また、同期検出
部は、前記制御部からの信号に基づいて、前記新たな同
期位置に同期信号を検出するように、同期信号の再検出
を行うものとする。
【0023】請求項7の発明によると、制御部によっ
て、センタータップから最大値タップまでのずれが見積
もられ、そのずれを基にした新たな同期位置を示す信号
を同期検出部に送ることができる。この最大値タップの
位置は、受信信号における正しい同期信号の位置である
と考えることができる。そして、同期検出部によって、
この新たな同期位置に同期信号を検出するように、同期
信号の再検出が行われることにより、デジタル復調装置
は正確な同期位置を検出することができる。
【0024】請求項8の発明では、請求項5または6記
載の同期検出部は、同期信号の再検出を開始してから、
少なくとも所定の期間以上、前記同期タイミング信号の
出力を継続するものとする。
【0025】請求項8の発明によると、同期検出部が同
期信号の再検出を開始して少なくとも所定の期間以上
は、同期検出部からの同期タイミング信号を出力し続け
ることができる。これにより、同期信号の再検出時に、
同期検出部から同期タイミング信号が出力されなくな
り、TVの出力画像が途切れてしまうことを防ぐことが
できる。
【0026】そして、請求項9の発明が講じた手段は、
受信信号に含まれる同期信号を検出し、検出した同期信
号のタイミングに従って前記受信信号の波形等化を行う
デジタル復調装置として、前記同期信号を検出してこの
検出した同期信号のタイミングを示す同期タイミング信
号をそれぞれ出力する第1および第2の同期検出部と、
前記第1および第2の同期検出部のいずれか一方から出
力される同期タイミング信号を前記波形等化のためのタ
イミングを示す信号として選択するとともに、選択した
信号が同期誤りであると判断した場合、前記第1および
第2の同期検出部の他方に同期信号の再検出を指示する
制御部とを備えたものとする。そして、第1および第2
の同期検出部は、前記制御部からの指示に応じて、同期
信号の再検出をそれぞれ行うものとする。また、制御部
は、同期信号の再検出を指示した前記第1または第2の
同期検出部が出力する同期タイミング信号が、前記選択
した信号とタイミングが異なるものであるとき、この同
期タイミング信号を前記波形等化のためのタイミングを
示す信号として、新たに選択するものとする。
【0027】請求項9の発明によると、2つの同期検出
部(第1および第2の同期検出部)を備えることによ
り、いずれか一方から同期タイミング信号を出力しなが
ら、他方は同期信号の再検出を行うことができる。これ
により、同期信号の再検出が行われている間も、後段の
回路に対して同期タイミング信号を出力し続けることが
でき、同期信号の再検出に伴うTVの出力画像の途切れ
を防止することができる。
【0028】また、他方が同期信号の再検出の結果とし
て出力する同期タイミング信号が、受信信号の波形等化
のタイミングを示す信号として選択されたものとタイミ
ングが異なるものであるとき、この同期タイミング信号
が新たに選択されることにより、同期信号の再検出の結
果として同じ同期誤りをした信号が選択されることがな
く、正しい同期位置を検出することができる。
【0029】次に、請求項10の発明が講じた手段は、
受信信号に含まれる同期信号を検出し、検出した同期信
号のタイミングに従って前記受信信号の波形等化を行う
デジタル復調装置として、前記同期信号を検出し、前記
波形等化のためのタイミングを示す同期タイミング信号
を生成する第1の同期検出部と、前記同期信号を検出す
る第2の同期検出部と、前記同期タイミング信号が同期
誤りであると判断した場合、新たな同期位置を示す信号
を生成し、前記第1および第2の同期検出部に送る制御
部とを備えたものとする。そして、第2の同期検出部
は、前記制御部からの信号に基づいて、前記新たな同期
位置に同期信号を検出するように同期信号の再検出を行
い、この再検出の成否を示す信号を生成し、前記第1の
同期検出部に送るものとする。また、第1の同期検出部
は、前記第2の同期検出部からの信号が、同期信号の再
検出に成功したことを示す場合、前記制御部からの信号
に基づいて、前記新たな同期位置に同期信号を検出する
ように同期信号の再検出を行うものとする。
【0030】請求項10の発明によると、制御部が、第
1の同期検出部から出力される同期タイミング信号が同
期誤りであると判断した場合、新たな同期位置を示す信
号が生成されるが、この新たな同期位置が正しいか否か
が判明して、初めて第1の同期検出部は同期信号の再検
出を行うことができる。この新たな同期位置が正しいか
否かは、第2の同期検出部による同期信号の再検出の成
否により判断することができる。つまり、第1の同期検
出部は、第2の同期検出部における同期信号の再検出が
成功したときに、制御部によって示される新たな同期位
置は正しいものとして、この新たな同期位置を示す信号
に基づいて同期信号の再検出を行い、正しい同期位置を
検出することができる。
【0031】また、第2の同期検出部が同期信号の再検
出を行っている間、第1の同期検出部からの同期タイミ
ング信号は、後段の回路に出力され続け、同期信号の再
検出に伴うTVの出力画像の途切れを防止することがで
きる。
【0032】次に、請求項11の発明が講じた手段は、
同期検出方法として、受信信号に含まれる同期信号を検
出し、該同期信号のタイミングを示す同期タイミング信
号を生成する同期検出ステップと、トランスバーサルフ
ィルタを用い、前記同期タイミング信号のタイミングを
センタータップの位置として、前記トランスバーサルフ
ィルタのタップの係数を更新することにより前記受信信
号の波形等化を行い、少なくとも1つの前記タップの係
数を読み込むタップ係数読み込みステップと、前記タッ
プ係数読み込みステップによって読み込まれたタップの
係数に基づいて、前記同期検出ステップにおいて同期誤
りが発生しているか否かを判断する同期誤り判断ステッ
プとを備えたものとする。
【0033】請求項11の発明によると、同期誤り判断
ステップによって、トランスバーサルフィルタのタップ
係数に基づいて、同期検出ステップにおいて同期誤りが
発生しているか否かが判断される。したがって、同期検
出が誤っているか否かを知ることができ、正しい同期位
置を検出するための処置を講ずることができる。
【0034】請求項12の発明では、請求項11のタッ
プ係数読み込みステップは、前記センタータップの係数
を読み込むものとする。また、同期誤り判断ステップ
は、前記センタータップの係数と所定の閾値とを比較
し、センタータップの係数の方が小さい場合、前記同期
検出ステップにおいて同期誤りが発生していると判断す
るものとする。
【0035】請求項13の発明では、請求項11のタッ
プ係数読み込みステップは、前記センタータップおよび
その近傍のタップの係数を読み込むものとする。また、
同期誤り判断ステップは、前記センタータップの係数を
基準値として前記近傍のタップの係数を正規化した値と
所定の閾値とをそれぞれ比較し、前記正規化した値の中
に前記所定の閾値よりも大きなものがある場合、前記同
期検出ステップにおいて同期誤りが発生していると判断
するものとする。
【0036】請求項14の発明では、請求項11のタッ
プ係数読み込みステップは、前記センタータップおよび
その近傍のタップの係数を読み込むものとする。また、
同期誤り判断ステップは、前記センタータップの係数と
前記近傍のタップの係数とをそれぞれ比較し、前記近傍
タップの係数の中に前記センタータップ係数よりも大き
なものがある場合、前記同期検出ステップにおいて同期
誤りが発生していると判断するものとする。
【0037】そして、請求項15の発明が講じた手段
は、請求項11の同期検出方法は、同期誤り判断ステッ
プによって、前記同期検出ステップにおいて同期誤りが
発生していると判断された場合、同期信号の再検出を行
う同期位置修正ステップを備えたものとする。
【0038】請求項15の発明によると、同期検出ステ
ップにおいて同期誤りが発生していると判断された場
合、同期信号の再検出が行われるようにできる。同期信
号の再検出を行うことにより、新たな同期信号が検出さ
れ、正しい同期位置が検出されることが期待できる。
【0039】また、請求項16の発明では、請求項11
の同期検出方法は、前記波形等化された信号の符号誤り
を訂正する際の誤りの程度をカウントするエラーカウン
トステップと、前記同期誤り判断ステップによって、前
記同期検出ステップにおいて同期誤りが発生していると
判断された場合、前記誤りの程度と所定の閾値とを比較
し、誤りの程度の方が大きいとき、同期信号の再検出を
行う同期位置修正ステップとを備えたものとする。
【0040】請求項16の発明によると、同期検出ステ
ップにおいて同期誤りが発生していると判断された場
合、誤りの程度が所定の閾値よりも大きいときに初め
て、同期信号の再検出が行われるようにできる。したが
って、同期検出ステップにおいて同期誤りが発生してい
ても、誤りの程度が所定の閾値以下の場合、同期信号の
再検出は行われない。これにより、同期信号の再検出に
伴うTVの出力画像の途切れを防止することができる。
【0041】請求項17の発明では、請求項15または
16のタップ係数読み込みステップは、前記センタータ
ップおよびその近傍のタップの係数を読み込むものとす
る。そして、同期検出方法として、前記センタータップ
から、近傍タップのうち係数が最大の最大値タップまで
のずれを見積もる同期誤り位置判断ステップを備えたも
のとし、同期位置修正ステップは、前記ずれによって示
される新たな同期位置に同期信号を検出するように、同
期信号の再検出を行うものとする。
【0042】請求項17の発明によると、同期誤り位置
判断ステップによって、センタータップから、受信信号
における正しい同期信号の位置として考えられる最大値
タップまでのずれが見積もられる。そして、このずれに
よって示される新たな同期位置に同期信号を検出するよ
うに同期信号の再検出が行われることにより、正確な同
期位置を検出することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデジタル復調装置
に係る実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。
【0044】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係るデジタル復調装置の構成を示す。本実
施形態に係るデジタル復調装置は、同期検出部1と、波
形等化部2と、誤り訂正部3と、制御部4とを備えてい
る。
【0045】同期検出部1は、受信信号DT1を入力
し、受信信号DT1に含まれる同期信号を検出し、この
同期信号のタイミングを示す同期タイミング信号DT2
を出力する。同期検出部1における同期検出方法とし
て、たとえば、米国で採用されている8値VSB(Vest
igial Side Band :残留側波帯)変調方式で用いられる
方法がある。
【0046】以下、8値VSB変調方式による同期検出
について、図面を参照して説明する。
【0047】図2は、8値VSB変調方式におけるフレ
ームフォーマットの構成を示す。8値VSB変調方式の
フォーマットは、セグメント同期信号201を含む領域
と、フィールド同期信号202を含む領域と、映像信号
や音声などのデジタル信号を送信時の変調処理において
擬似ランダム信号でランダマイズしたデータ信号203
を含む領域とからなる。
【0048】図3は、8値VSB変調方式におけるセグ
メントの構成を示す。セグメントは、セグメント同期信
号301を含む領域と、データ信号またはフィールド同
期信号302を含む領域とからなる832シンボルで構
成される。同図左に記した数値“+7”、“+5”、“+
3”、“+1”、“-1”、“-3”、“-5”、“-7”は、8
値VSB変調方式においてシンボルが取り得る8通りの
数値である。
【0049】図4は、セグメント同期信号301のシン
ボル構成を示す。セグメント同期信号301は、セグメ
ント先頭の連続した4シンボル(前から順に“+5”、
“-5”、“-5”、“+5”でマッピングされたシンボル)
で構成される。
【0050】シンボルが取る値は、受信信号DT1が歪
むことにより変化する。特にマルチパス妨害時に、遅延
波の振幅が大きいほど受信信号DT1の歪みは大きくな
る。そこで、シンボル値が変化してしまったセグメント
同期信号301を正しく認識するために、第1の閾値4
01および第2の閾値402を設定して、セグメント同
期信号か否かの判断が行われる。具体的には、シンボル
値が第1の閾値401以上であれば“+5”と判断し、第
2の閾値402以下であれば“-5”と判断する。この結
果、受信信号DT1中に“+5”、“-5”、“-5”、“+
5”の順で並ぶシンボルパターンが確認された場合、そ
のシンボルパターンからなる信号がセグメント同期信号
301として捕捉される。
【0051】次に、同期検出部1の内部構成および動作
について、図面を参照して詳細に説明する。
【0052】図5は、同期検出部1の内部構成を示す。
同期検出部1は、同期捕捉回路11と、周期カウンタ1
2と、後方保護回路13と、前方保護回路14と、SR
フリップフロップ15と、ANDゲート16とを有す
る。
【0053】同期捕捉回路11は、入力される受信信号
DT1からセグメント同期信号(以下、同期信号)を捕
捉し、その捕捉した同期信号のタイミングで同期捕捉信
号DT11を出力する。
【0054】周期カウンタ12は、同期捕捉信号DT1
1を入力すると、1セグメントの周期ごとに、周期タイ
ミング信号DT12を出力する。
【0055】後方保護回路13は、同期捕捉信号DT1
1および周期タイミング信号DT12の出力タイミング
が連続して一致する回数をカウントする。同期捕捉回路
11が正しい同期信号を捕捉していれば、1セグメント
周期ごとに、受信信号DT1中の同期信号を捕捉するこ
とができるため、同期捕捉信号DT11と周期タイミン
グ信号DT12の出力タイミングは連続して一致する。
そして、連続一致回数が与えられた後方保護段数以上に
なれば、正しいセグメント信号が捕捉されているものと
して、後方保護回路13は後方判断信号DT13を出力
する。
【0056】SRフリップフロップ15は、後方判断信
号DT13を入力することによりセットされ、同期検出
信号DT15を出力する。そして、ANDゲート16
は、同期検出信号DT15および周期タイミング信号D
T12の論理積として、同期タイミング信号DT2を出
力する。
【0057】図6は、受信信号DT1に含まれる同期信
号の捕捉例を示す。同図中、601は、希望波の同期信
号であり、8値VSB変調方式における同期信号と等し
いシンボルパターンのものである。また、同図中、60
2は、遅延波の同期信号またはデータ信号中における同
期信号に類似した信号であり、上記の第1および第2の
閾値を用いて、同期信号であると認識される。
【0058】同図中、603の同期捕捉パターンは、連
続した同期信号の捕捉に成功する場合を示す。たとえ
ば、後方保護段数が3である場合、603のパターンの
場合、同期検出に成功し、同期タイミング信号DT2が
出力される。
【0059】一方、同図中、604の同期捕捉パターン
は、連続して同期信号の捕捉ができない場合を示す。信
号602は、正しい同期信号ではないため1セグメント
周期ごとに現れず、同期捕捉は2回目に失敗する。した
がって、受信信号DT1の同期は検出されず、同期タイ
ミング信号DT2は出力されない。
【0060】次に、前方保護回路14は、同期捕捉信号
DT11および周期タイミング信号DT12の出力タイ
ミングが連続して不一致となる回数をカウントする。同
期捕捉回路11が同期誤りをしていれば、1セグメント
周期ごとに同期信号が現れる可能性は低い。そこで、こ
の連続不一致回数が与えられた前方保護段数以上になれ
ば、誤った同期信号が捕捉されているものと判断して、
前方保護回路14は前方判断信号DT14を出力する。
【0061】SRフリップフロップ15は、前方判断信
号DT14を入力することによりリセットされ、同期検
出信号DT15を出力しなくなる。これにより、AND
ゲート16への同期検出信号DT15の入力がなくな
り、同期タイミング信号DT2が出力されなくなる。
【0062】以上のようにして、同期検出部1は、正し
い同期信号を捕捉して、同期検出を行う。しかし、図2
0に示したような受信信号の場合、図21に示した従来
のデジタル復調装置における同期検出部101は、最初
に遅延波に同期すると、遅延波のDTV信号の同期検出
を継続してしまい、同期誤りをしているか否かを知るこ
とができない。
【0063】そこで、同期検出部1は、制御部4からの
制御信号DT5を、SRフリップフロップ15のリセッ
ト入力とすることにより、受信信号DT1に含まれる同
期信号を検出するようになっている。
【0064】次に、波形等化部2の内部構成および動作
について、図面を参照して詳細に説明する。
【0065】図7は、波形等化部2の内部構成を示す。
波形等化部2は、トランスバーサルフィルタ21および
タップ係数算出部22を有し、同期タイミング信号DT
2のタイミングを遅延ゼロの基準位置(この基準位置が
センタータップの位置である。)として、トランスバー
サルフィルタ21のタップ係数を更新し、受信信号DT
1の波形等化を行う。
【0066】トランスバーサルフィルタ21は、タップ
係数と受信信号DT1との積和演算を行い、波形等化し
た信号DT3を出力する。このタップ係数は、タップ係
数演算部22が算出するものである。
【0067】同期検出部1の同期検出が正しい場合、タ
ップ係数算出部22に入力される同期タイミング信号D
T2のタイミングで、受信信号DT1に“+5”、“-
5”、“-5”、“+5”のシンボルパターンの同期信号が
現れる。したがって、タップ係数算出部22は、遅延ゼ
ロの基準位置の受信信号DT1のシンボルパターンを
“+5”、“-5”、“-5”、“+5”に近づけようと、タッ
プ係数を算出する。このように算出されたタップ係数を
用いることにより、受信信号DT1の歪みを低減する、
つまり波形等化をすることができる。
【0068】次に、タップ係数の算出について、図面を
参照して説明する。
【0069】図8は、同期検出部1における同期検出が
正しい場合のタップ係数算出の例である。同図中、
(a)はトランスバーサルフィルタ21が入力する受信
信号DT1であり、(b)はタップ係数であり、(c)
はトランスバーサルフィルタ21の出力信号DT3であ
る。
【0070】受信信号DT1は、遅延ゼロに希望波と、
遅延1μsに希望波に対して1/3倍の振幅の遅延波と
が合成されている(同図(a))。このとき、タップ係
数算出部22は、センタータップ係数を1倍に、遅延1
μsのタップ係数を−1/3倍に設定する(同図
(b))。そして、出力信号DT3として、遅延ゼロに
希望波と、遅延2μsに遅延波の−1/9倍の遅延波と
が合成された信号を得る(同図(c))。つまり、波形
等化が行われ、受信信号DT1の遅延1μsに存在して
いた歪みが低減されている。
【0071】一方、図9は、同期検出部1が同期誤りを
している場合のタップ係数算出の例である。同図中、
(a)はトランスバーサルフィルタ21が入力する受信
信号DT1であり、(b)はタップ係数であり、(c)
はトランスバーサルフィルタ21の出力信号DT3であ
る。
【0072】受信信号DT1は、遅延−1μsに希望波
と、遅延ゼロに希望波に対して1/3倍の振幅の遅延波
とが合成されている(同図(a))。希望波が遅延−1
μsに現れている原因は、同期検出部1が同期誤りをし
ており、希望波より1μs遅延した遅延波の同期信号に
同期していることにある。この場合、タップ係数算出部
22は、出力信号DT3において、同期タイミング信号
DT2によって示される遅延ゼロの位置に同期信号が現
れるようにタップ係数を算出し、たとえば、遅延1μs
のタップ係数を1倍、遅延2μsのタップ係数を−1/
3倍に設定する(同図(b))。そして、出力信号DT
3として、遅延ゼロに希望波と、遅延2μsの遅延波の
−1/9倍の遅延波とが合成された信号を得る(同図
(c))。
【0073】図9の例では、信号DT3において、同期
タイミング信号DT2が示す遅延ゼロの位置に、希望波
の同期タイミング信号が現れるようにタップ係数が算出
されているが、実際には、タップ係数がこのような値に
収束するとは限らない。また、たとえ収束したとして
も、トランスバーサルフィルタ21での積和演算の段階
で、出力信号DT3には別の歪みが生じる。これは、波
形等化部2が、同期誤りの同期タイミング信号DT2に
基づいて、受信信号DT1中の希望波をノイズとみなし
て除去しようとすることにより生じる。本来、希望波は
遅延波よりもエネルギーが大きく、この希望波を完全に
除去することは困難である。
【0074】次に、誤り訂正部3は、波形等化部2によ
って波形等化された信号DT3の符号誤りを訂正する。
そして、誤り訂正後の信号DT4を後段の回路に出力す
る。ここで、誤り訂正部3として、たとえば、トレリス
復号を行うトレリス復号器を用いる。
【0075】制御部4は、同期検出部1が同期誤りをし
ているか否かを判断し、同期誤りをしていると判断した
場合、同期検出部1に同期信号の再検出を指示するため
の制御信号DT5を出力する。この判断のために、波形
等化部2からセンタータップ係数DT6を入力し、外部
から与えられたセンタータップ係数閾値DT7と比較を
行う。また、制御信号DT5を出力するか否かを決定す
るために、誤り訂正部3から、符号誤り訂正の処理にお
いてどの程度の符号誤りが発生しているかを示す誤り率
DT8を入力し、外部から与えられた誤り率閾値DT9
と比較を行う。なお、閾値DT7およびDT9は、外部
から与えられるものでなく、あらかじめ制御部4に設定
されたものでもよい。
【0076】上記のとおりに構成された本実施形態に係
るデジタル復調装置の動作について、図10のフローチ
ャートに従って説明する。
【0077】まず、ステップS101(同期検出ステッ
プ)において、同期検出部1によって、受信信号DT1
に含まれる同期信号の検出が行われる。同期信号の検出
に成功すると、同期検出部1から、同期タイミング信号
DT2が出力される。
【0078】続くステップS102(タップ係数読み込
みステップ)では、波形等化部2から制御部4にセンタ
ータップ係数DT6が読み込まれる。このとき、同期検
出部1によって同期信号が検出されてから波形等化部2
におけるタップ係数が収束するまでに、200ms程度の
待ち時間を設けるものとする。
【0079】続くステップS103(同期誤り判断ステ
ップ)では、同期検出部1が同期誤りをしているか否か
が判断される。具体的には、制御部4は、センタータッ
プ係数DT6とセンタータップ係数閾値DT7とを比較
し、DT6<DT7(または、DT6≦DT7)である
とき、同期検出部1が同期誤りをしていると判断する。
そして、同期検出部1が同期誤りをしていると判断した
場合はステップS104に進み、一方、同期検出は正し
いと判断した場合は処理を終了する。
【0080】ここで、センタータップ係数閾値DT7と
して、好ましくは、0.7倍を設定するものとする。こ
れは、同期検出部1が同期誤りをしているときのセンタ
ータップ係数は、多くの場合、0.7倍よりも小さくな
るからである。
【0081】次に、ステップS104(エラーカウント
ステップ)では、誤り訂正部3によって、波形等化され
た信号DT3の符号誤り訂正が行われるときの誤りの程
度がカウントされ、制御部4に誤り率DT8として出力
される。このとき、誤りの程度は、同期検出部1によっ
て同期信号が検出されてから、200ms程度以降にカウ
ントされるものとする。これは、波形等化部2における
タップ係数が収束し、波形等化された信号DT3が出力
されてから、誤りの程度がカウントされ始めるからであ
る。
【0082】そして、制御部4によって、誤り率DT8
と誤り率閾値DT9とが比較され、DT8>DT9(ま
たは、DT8≧DT9)であるとき、ステップS105
に進む。一方、DT8≦DT9(または、DT8<DT
9)であるとき、ステップS104に戻り、誤り率DT
8が誤り率閾値DT9を超えるか否か(または、誤り率
閾値DT9以上となるか否か)が常に監視される。
【0083】ここで、誤り率閾値DT9として、好まし
くは、 5.0×10-2を設定するものとする。これは、8値
VSB変調方式によるDTV信号がマルチパス妨害を受
けた場合、一般的に、トレリス復号時にビットエラーレ
ート(誤り率)が 5.0×10-2以上になると、TVの出力
映像にブロックノイズ等の不具合が発生するからであ
る。換言すると、同期検出部1が同期誤りをして波形等
化された信号DT3に符号誤りが発生していても、誤り
訂正部3によってその符号誤りが訂正され、正常な出力
映像が得られる限り、同期信号の再検出が行われないよ
うにするのである。これにより、同期信号の再検出に伴
う映像出力の途切れを防止することができる。
【0084】次に、ステップS105(同期位置修正ス
テップ)では、制御部4から同期検出部1に、同期信号
の再検出を指示する制御信号DT5が出力される。これ
により、処理はステップS101に戻り、同期検出部1
によって、同期信号の再検出が行われる。同期信号の再
検出により、多くの場合、希望波の同期信号を捕捉する
ことができ、同期位置を修正することができる。
【0085】以上、本実施形態によると、波形等化部2
のセンタータップ係数に基づいて、同期検出部1が同期
誤りをしているか否かを判断することができる。さら
に、同期誤りをしていると判断された場合、同期検出部
1が同期信号の再検出を行うことにより、正しい同期位
置を検出することができる。
【0086】また、同期検出部1が同期誤りをしている
がTVの出力映像には不具合が生じていないような場
合、同期検出部1はいたずらに同期信号の再検出を行う
ことがなく、TVの出力映像が頻繁に途切れないように
できる。
【0087】なお、波形等化部2におけるタップ係数の
収束時間として200ms程度の待ち時間を設けたが、待
ち時間はこれに限るものではなく、波形等化部2の構成
の違いにより最適な待ち時間は変わり得る。また、誤り
訂正部3はトレリス復号器を用いるものとしたが、誤り
訂正を行うものであればどのようなものでもよく、たと
えば、リードソロモン符号化されたデータの誤り訂正を
行うリードソロモン復号器などであってもよい。また、
誤り訂正部3に使用する復号器の違いにより、誤り率閾
値DT9の最適な値は変わり得る。
【0088】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係るデジタル復調装置は、第1の実施形態と同様
に、図1に示す構成をしている。しかし、本実施形態に
係るデジタル復調装置は、第1の実施形態とは異なる構
成の同期検出部1Aおよび制御部4Aを備えている。な
お、本実施形態についても、受信信号DT1は8値VS
B変調によるものであるとする。
【0089】同期検出部1Aは、受信信号DT1を入力
し、受信信号DT1に含まれる同期信号を検出して、同
期タイミング信号DT2を出力する。さらに、同期信号
の再検出の際、制御信号DT5Aによって示される、新
たな同期位置において、新たな同期信号を検出する機能
を有する。
【0090】図11は、同期検出部1Aの内部構成を示
す。同期検出部1Aは、第1の実施形態に係る同期検出
部1とほぼ同様の構成をしているが、制御信号DT5A
を周期カウンタ12に入力する点で異なる。
【0091】周期カウンタ12は、制御信号DT5Aを
入力することにより、周期タイミング信号DT12を、
制御信号DT5Aによって示される量だけずらして出力
する。そして、同期捕捉回路11は、周期タイミング信
号DT12の出力タイミングと合うように、受信信号D
T1に含まれる新たな同期信号を捕捉する。結果とし
て、制御信号DT5Aによって指示された新たな同期位
置に同期した、同期タイミング信号DT2が出力され
る。
【0092】次に、制御部4Aは、波形等化部2から、
センタータップおよびその近傍のタップ、たとえば、セ
ンタータップの前後5つのタップの係数DT6Aを入力
する。そして、第1の実施形態に係る制御部4と同様の
方法で、同期検出部1Aが同期誤りをしているか否かを
判断するとともに、同期誤りをしていると判断した場
合、正しい同期位置がどこであるかの判断も行う。そし
て、同期検出部1Aの同期タイミング信号DT2によっ
て示される遅延ゼロの基準位置と、正しい同期位置であ
ると判断した位置とのずれを見積もり、このずれを基に
して、新たな同期位置を示す制御信号DT5Aを生成
し、同期検出部1Aに出力する。
【0093】次に、制御部4Aによる正しい同期位置の
判断および正しい同期位置とのずれの算出について説明
する。
【0094】図9を用いて説明したように、同期検出部
1Aが同期誤りをしているときタップ係数は、センター
タップ係数が最大値とはならずに、その近傍のタップ係
数が最大値を取る。これは、波形等化部2における波形
等化処理において、エネルギーの大きな希望波の同期信
号が、同期タイミング信号DT2によって示される遅延
ゼロの位置に現れるようにタップ係数が算出されるから
である。したがって、同期検出部1Aが同期誤りをして
いると判断される場合、同期タイミング信号DT2によ
って示される遅延ゼロの位置と、正しい、つまり希望波
の同期タイミングの位置とのずれは、センタータップか
らその近傍のタップ係数のうち最大値を取るもの(最大
値タップ)までの遅延量であると判断する。
【0095】遅延量は、センタータップと最大値タップ
とのずれに、1タップあたりの遅延時間を乗算すること
により算出することができる。たとえば、図9に示した
場合では、センタータップと最大値タップとのずれは−
1であり、1タップあたりの遅延時間は1μsであるか
ら、遅延量は−1μsと算出される。つまり、受信信号
において、いまの同期位置から遅延−1μsの位置に、
希望波の同期信号が存在すると予想できる。
【0096】以下、上記のとおりに構成された本実施形
態に係るデジタル復調装置の動作について、図12のフ
ローチャートに従って説明する。
【0097】まず、ステップS201(同期検出ステッ
プ)において、同期検出部1Aによって、受信信号DT
1に含まれる同期信号の検出が行われる。同期信号の検
出に成功すると、同期検出部1Aから、同期タイミング
信号DT2が出力される。
【0098】続くステップS202(タップ係数読み込
みステップ)では、波形等化部2から制御部4にセンタ
ータップおよびその近傍のタップの係数DT6Aが読み
込まれる。このとき、波形等化部2におけるタップ係数
が収束するまでの待ち時間については、第1の実施形態
で説明したとおりである。
【0099】続くステップS203(同期誤り判断ステ
ップ)では、制御部4Aによって、同期検出部1Aが同
期誤りをしているか否かが判断される。これについて
は、第1の実施形態で説明したとおりである。
【0100】ステップS204(同期誤り位置判断ステ
ップ)では、制御部4Aによって、正しい同期位置まで
のずれが見積もられる。
【0101】続くステップS205(エラーカウントス
テップ)は、誤り訂正部3における誤りの程度がカウン
トされる。これについては、第1の実施形態で説明した
とおりである。
【0102】続くステップS206(同期位置修正ステ
ップ)では、制御部4Aから同期検出部1Aに、同期信
号の再検出を指示する制御信号DT5Aが出力される。
そして、処理はステップS201に戻り、同期検出部1
Aは、制御信号DT5Aによって示される新たな同期位
置に、新たな同期信号を検出するように、同期信号の再
検出を行う。
【0103】以上、本実施形態によると、制御部4Aに
よって、同期検出部1Aが同期誤りをしていると判断さ
れた場合、同期検出部1Aは、制御信号DT5Aに示さ
れた新たな同期位置に同期信号を検出することができ
る。また、同期信号の再検出において、同期検出部1A
に対して、新たな同期位置を示すことにより、同期検出
時間を短縮することができる。
【0104】なお、制御信号DT5Aは、新たな同期位
置を示す遅延量として遅延時間を用いたが、これに限ら
ず、たとえば、タップのずれの数量を示すようなもので
あってもよい。
【0105】(第3の実施形態)図13は、本発明の第
3の実施形態に係るデジタル復調装置の構成を示す。本
実施形態に係るデジタル復調装置は、第1および第2の
実施形態に係るデジタル復調装置から誤り訂正部3を省
略し、異なる構成の同期検出部1Bおよび制御部4Bを
備えている。なお、本実施形態についても、受信信号D
T1は8値VSB変調によるものであるとする。
【0106】同期検出部1Bは、制御信号DT5を入力
することにより同期信号の再検出を行うが、同期信号の
再検出の間、同期誤りをしている同期タイミング信号D
T2の出力を継続する。これにより、波形等化部2から
波形等化された信号DT3が継続して出力することがで
き、TVの出力映像の途切れを防ぐことができる。
【0107】制御部4Bは、同期検出部1Bが同期誤り
をしていると判断した場合、誤りの程度を考慮すること
なく、制御信号DT5を出力する。
【0108】上記のとおりに構成された本実施形態に係
るデジタル復調装置の動作について、図14のフローチ
ャートに従って説明する。
【0109】まず、ステップS301(同期検出ステッ
プ)において、同期検出部1Bによって、受信信号DT
1に含まれる同期信号の検出が行われる。同期信号の検
出に成功すると、同期検出部1Bから、同期タイミング
信号DT2が出力される。
【0110】続くステップS302(タップ係数読み込
みステップ)では、波形等化部2から制御部4Bにセン
タータップおよびその近傍のタップの係数DT6Aが読
み込まれる。このとき、波形等化部2におけるタップ係
数が収束するまでの待ち時間については、第1の実施形
態で説明したとおりである。
【0111】続くステップS303(同期誤り判断ステ
ップ)では、制御部4Bによって、同期検出部1Bが同
期誤りをしているか否かが判断される。具体的には、制
御部4Bは、センタータップ係数を基準値としてセンタ
ータップ近傍のタップ係数をdB値に変換することにより
正規化し、その変換値と外部から与えられたタップ係数
変換閾値DT7Aとを比較する。そして、変換値のなか
に、タップ係数変換閾値DT7Aよりも大きなものが存
在するとき、同期検出部1Bが同期誤りをしていると判
断する。同期検出部1Bが同期誤りをしていると判断し
た場合はステップS304に進み、一方、同期検出は正
しいと判断した場合は処理を終了する。
【0112】ここで、タップ係数変換閾値DT7Aとし
て、好ましくは、0dBを設定するものとする。これは、
同期検出部1Bが同期誤りをしているとき、センタータ
ップ近傍のタップ係数のうち、希望波の同期信号の位置
にあたるタップ係数が、センタータップ係数以上となる
最大値を取るためである。また、閾値DT7Aは外部か
ら与えられるものでなく、あらかじめ制御部4Bに設定
されたものでもよい。
【0113】次に、ステップS304(同期位置修正ス
テップ)では、制御部4Bから同期検出部1Bに、同期
信号の再検出を指示する制御信号DT5が出力される。
そして、ステップS301に戻り、同期検出部1Bは、
同期信号の再検出を行う。これについては、第1の実施
形態で説明したとおりである。
【0114】以上、本実施形態によると、センタータッ
プ近傍のタップ係数をセンタータップ係数で正規化した
値から、同期検出部1Bが同期誤りをしているか否かを
判断することができる。また、同期検出部1Bは、同期
信号の再検出を行っている間、同期タイミング信号DT
2を出力し続けるため、同期信号の再検出に伴うTVの
出力映像の途切れを防ぐことができる。
【0115】なお、センタータップ近傍のタップ係数の
変換値としてdB値を用いたが、センタータップ係数とそ
の近傍のタップ係数との相対関係を示すような値への変
換であればどのようなものでもよい。
【0116】また、同期検出部1Bが新たな同期タイミ
ング信号DT2を出力するまで、それまでの同期タイミ
ング信号DT2の出力を継続させるとしたが、継続の時
間を設定して、たとえば、制御信号DT5の入力があっ
てから10ms程度の期間は継続させるなどとしてもよ
い。
【0117】(第4の実施形態)図15は、本発明の第
4の実施形態に係るデジタル復調装置の構成を示す。本
実施形態に係るデジタル復調装置は、第1および第2の
同期検出部1aおよび1bと、波形等化部2と、制御部
4Cとを備えている。このうち、同期検出部1a、1b
および波形等化部2の構成および動作については、第1
の実施形態で説明したとおりであるので、ここでは説明
を省略する。なお、本実施形態についても、受信信号D
T1は8値VSB変調によるものであるとする。
【0118】制御部4Cは、同期検出部1a、1bから
それぞれ出力される同期タイミング信号DT2a、DT
2cのうち正しく同期検出されているいずれか一方を選
択し、同期タイミング信号DT2cとして出力する。そ
して、波形等化部2からセンタータップおよびそのセン
タータップ近傍のタップの係数DT6Aを入力し、同期
タイミング信号DT2cの出力元である同期検出部1a
(または1b)が同期誤りをしているか否かを判断す
る。
【0119】同期誤りをしていると判断された場合、同
期タイミング信号DT2cの出力元である同期検出部1
a(または1b)に、制御信号DT5a(またはDT5
b)を出力する。また、同期タイミング信号DT2cと
して、他方の同期タイミング信号DT2b(またはDT
2a)を新たに選択する。
【0120】ここで新たに選択された同期タイミング信
号DT2b(またはDT2a)が、同じ同期誤りをして
いることを避けるために、制御部4Cは、選択を切り替
える前に、同期タイミング信号DT2aとDT2bとの
比較を行う。この比較の結果、同期タイミング信号DT
2aが、同期タイミング信号DT2bとタイミングが同
じであったとき、新たに選択しようとする同期検出部1
b(または1a)に対して、別の新たな同期信号を検出
させるべく、制御信号DT5b(またはDT5a)を出
力する。したがって、同期誤りをしていると判断され
て、同期検出部1b(または1a)が新たな同期タイミ
ング信号を検出するまでは、同期検出部1a(または1
b)は同期誤りの同期タイミング信号DT2a(または
DT2b)を出力し続ける。これにより、波形等化部2
によって波形等化された信号DT3が継続して出力さ
れ、TVの出力映像の途切れを防ぐことができる。
【0121】上記のとおりに構成された本実施形態に係
るデジタル復調装置の動作について、図16のフローチ
ャートに従って説明する。
【0122】まず、ステップS401(第1の同期検出
ステップ)において、同期検出部1a(または1b)に
よって、受信信号DT1に含まれる同期信号の検出が行
われる。同期信号の検出に成功すると、同期検出部1a
(または1b)から、同期タイミング信号DT2a(ま
たはDT2b)が出力される。そして、同期タイミング
信号DT2a(またはDT2b)は、制御部4Cによっ
て、同期タイミング信号DT2cとして選択され、波形
等化部2に出力される。
【0123】続くステップS402(タップ係数読み込
みステップ)では、波形等化部2から制御部4Cにセン
タータップおよびその近傍のタップの係数DT6Aが読
み込まれる。このとき、波形等化部2におけるタップ係
数が収束するまでの待ち時間については、第1の実施形
態で説明したとおりである。
【0124】続くステップS403(同期誤り判断ステ
ップ)では、同期検出部1a(または1b)が同期誤り
をしているか否かが判断される。具体的には、制御部4
Cは、センタータップ係数とセンタータップ近傍のタッ
プ係数とをそれぞれ比較し、センタータップ近傍のタッ
プ係数の中に、センタータップ係数よりも大きいものが
存在する場合、同期検出部1a(または1b)が同期誤
りをしていると判断する。そして、同期検出部1a(ま
たは1b)が同期誤りをしていると判断した場合、制御
部4Cから同期検出部1b(または1a)に、同期信号
の再検出を指示する制御信号DT5b(またはDT5
a)が出力され、ステップS404に進む。一方、同期
検出は正しいと判断した場合は処理を終了する。
【0125】ステップS404(第2の同期検出ステッ
プ)では、同期検出部1b(または1a)によって同期
信号の再検出が行われ、同期タイミング信号DT2b
(またはDT2a)が出力される。制御部は、同期タイ
ミング信号DT2aとDT2bとを比較し、両者が同じ
タイミングを示す信号であると判断した場合、再度、同
期信号の再検出を指示する制御信号DT5b(またはD
T5a)が出力し、ステップS404を繰り返す。一
方、同期タイミング信号DT2b(またはDT2a)
が、同期タイミング信号DT2a(またはDT2b)と
タイミングが異なるものであると判断した場合、ステッ
プS405に進む。
【0126】ステップS405(同期位置修正ステッ
プ)では、同期タイミング信号DT2cとして同期タイ
ミング信号DT2b(またはDT2a)が選択さる。そ
して、ステップS402に戻り、新たに選択された同期
タイミング信号DT2b(またはDT2a)の出力元の
同期検出部1b(または1a)が同期誤りをしているか
否かが判断される。
【0127】以上、本実施形態によると、センタータッ
プ係数とその近傍のタップの係数との大小関係から、同
期検出部1aまたは1bが同期誤りをしているか否かを
判断し、正しい同期位置を検出することができる。
【0128】また、2つの同期検出部1a、1bを備え
ることにより、2つの同期タイミング信号1a、1bを
比較することにより、同じ同期誤りの同期タイミング信
号を選択することがないようにできる。さらに、一方の
同期検出部が同期信号の再検出をしている間、他方の同
期検出部は同期タイミング信号を出力し続けることがで
き、出力画像を途切れさせることがない。
【0129】なお、2つの同期検出部1aおよび1bの
間には優先順位はないため、本実施形態に係るデジタル
復調装置の立ち上がり時において、先に同期検出に成功
した方の同期タイミング信号を、同期タイミング信号D
T2cとして選択するようにすればよい。
【0130】また、制御部4Cは、センタータップおよ
びその近傍のタップの係数DT6Aから、同期検出部1
aまたは1bが同期誤りをしているか否かを判断してい
るが、別の方法で判断するものであってもよい。
【0131】(第5の実施形態)図17は、本発明の第
5の実施形態に係るデジタル復調装置の構成を示す。本
実施形態に係るデジタル復調装置は、第1および第2の
同期検出部1Cおよび1Dと、波形等化部2と、制御部
4Dとを備えている。このうち、波形等化部2の構成お
よび動作については、第1の実施形態で説明したとおり
であるので、ここでは説明を省略する。なお、本実施形
態についても、受信信号DT1は8値VSB変調による
ものであるとする。
【0132】同期検出部1Cは、受信信号DT1を入力
し、受信信号DT1に含まれる同期信号を検出して、同
期タイミング信号DT2を出力する。さらに、同期信号
の再検出を行う際、制御信号DT5Aによって示される
新たな同期位置に、新たな同期信号を検出する機能を有
する。また、制御信号DT5Bによって示される内容に
応じて、実際に、同期信号の再検出を行うか否かを決定
する。
【0133】同期検出部1Dは、受信信号DT1を入力
し、受信信号DT1に含まれる同期信号を検出する。さ
らに、制御信号DT5Aを入力することにより、制御信
号DT5Aによって示される新たな同期位置に、新たな
同期信号を検出する。そして、同期信号の再検出の成否
を示す情報を、制御信号DT5Bとして出力する。
【0134】制御部4Dは、波形等化部2からセンター
タップおよびその近傍のタップの係数DT6Aを入力
し、同期検出部1Cが同期誤りをしているか否かを判断
し、同期誤りをしていると判断した場合、正しい同期位
置がどこであるかの判断を行う。そして、同期タイミン
グ信号DT2によって示される遅延ゼロの基準位置と、
正しい同期位置であると判断した位置とのずれを見積も
り、このずれを基にして、新たな同期位置を示す制御信
号DT5Aを生成し、同期検出部1Cおよび1Dに出力
する。
【0135】上記のとおりに構成された本実施形態に係
るデジタル復調装置の動作について、図18のフローチ
ャートに従って説明する。
【0136】まず、ステップS501(第1の同期検出
ステップ)において、同期検出部1Cによって、受信信
号DT1に含まれる同期信号の検出が行われる。同期信
号の検出に成功すると、同期検出部1Cから、同期タイ
ミング信号DT2が出力される。
【0137】続くステップS502(タップ係数読み込
みステップ)では、波形等化部2から制御部4Dにセン
タータップ係数およびセンタータップ近傍のタップ係数
DT6Aが読み込まれる。このとき、波形等化部2にお
けるタップ係数が収束するまでの待ち時間については、
第1の実施形態で説明したとおりである。
【0138】続くステップS503(同期誤り判断ステ
ップ)では、同期検出部1Cが同期誤りをしているか否
かが判断される。この判断方法は、第4の実施形態で説
明したとおりである。そして、同期検出部1Cが同期誤
りをしていると判断された場合はステップS504に進
み、一方、同期検出は正しいと判断された場合は処理を
終了する。
【0139】ステップS504(同期誤り位置判断ステ
ップ)では、制御部4Dによって、正しい同期位置まで
のずれが見積もられ、制御信号DT5Aが出力される。
このずれの見積もりについては、第2の実施形態で説明
したとおりである。
【0140】続くステップS505(第2の同期検出ス
テップ)では、同期検出部1Dは、制御信号DT5Aに
よって示される新たな同期位置に新たな同期信号を検出
するように、同期信号の再検出を行う。そして、同期検
出部1Dによる同期信号の再検出の成否を示した制御信
号DT5Bが出力される。
【0141】続くステップS506(同期位置修正ステ
ップ)では、同期検出部1Cによって、同期誤りの修正
が行われ、ステップS502に戻る。具体的には、同期
検出部1Cは、同期検出部1Dが制御信号DT5Bによ
って同期信号の再検出に成功したことが示される場合、
制御信号DT5Bによって示される新たな同期位置に同
期信号を検出する。一方、制御信号DT5Bによって同
期検出部1Dが同期信号の再検出に成功しなかったこと
が示される場合、同期検出部1Cは、同期信号の再検出
を行うことなく、ステップS501において検出した同
期信号による同期タイミング信号DT2の出力を続け
る。
【0142】以上、本実施形態によると、制御部4Dか
らの制御信号DT5Aによって示される新たな同期位置
が、正しい同期位置を示しているものか否かを、同期検
出部1Dによる同期信号の再検出の成否から知ることが
できる。そして、制御信号DT5Aが正しいものとして
判断されたときに、初めて同期検出部1Cは、制御信号
DT5Aに基づいて、同期信号の再検出を行うことがで
きる。これにより、正しい同期位置を検出することがで
き、また、同期検出部1Cによって頻繁に同期信号の再
検出が行われることを回避し、出力画像の途切れを防ぐ
ことができる。
【0143】なお、制御部4Dは、センタータップおよ
びその近傍のタップの係数DT6Aから、同期検出部1
Cが同期誤りをしているか否かを判断しているが、別の
方法で判断するものであってもよい。同様に、制御部4
Dは、センタータップおよびその近傍のタップの係数D
T6Aに基づいて、新たな同期位置を示す信号DT5A
を生成しているが、別の方法により生成するものであっ
てもよい。
【0144】また、上記の各実施形態において、受信信
号DT1は、8値VSB変調方式により変調されたDT
V信号としたが、他の変調方式による信号であってもよ
い。本発明による効果は、受信信号DT1の変調方式に
は関係なく、同期検出部1、1A、1B、1C、1Dに
同期誤りが起こり得るようなものであればどのようなも
のでも、得ることができる。
【0145】
【発明の効果】以上、本発明によると、DTV信号など
の受信信号の同期検出をするデジタル復調装置におい
て、同期誤りが発生しているか否かを判断することがで
きる。さらに、同期誤りが発生していると判断された場
合、同期信号の再検出を行い、同期誤りを修正すること
ができる。また、同期信号の再検出にあたり、正しい同
期位置がどこであるかを判断し、同期誤りをしていると
きの同期位置と正しい同期位置とのずれに基づいて、同
期誤りを修正することができる。これにより、同期信号
の再検出によって、確実に正しい同期信号を検出すると
ともに、同期信号の再検出に係る時間を短縮することが
できる。
【0146】さらに、同期誤りが発生していると判断さ
れても、TVの出力画像に不具合が生じない限り、同期
信号の再検出は行われず、同期信号の再検出に伴う出力
画像の途切れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施形態に係るデジ
タル復調装置の構成図である。
【図2】8値VSB変調方式のフレーム構造図である。
【図3】8値VSB変調方式のセグメント構造図であ
る。
【図4】8値VSB変調方式のセグメント信号の構成図
である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るデジタル復調装
置における同期検出部の内部構成図である。
【図6】セグメント同期信号の検出の様子を示す図であ
る。
【図7】波形等化部の内部構成図である。
【図8】同期検出が正しいときのタップ係数算出の様子
を示す図である。
【図9】同期誤りをしているときのタップ係数算出の様
子を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態に係るデジタル復調
装置のフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るデジタル復調
装置における同期検出部の内部構成図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るデジタル復調
装置のフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施形態に係るデジタル復調
装置の構成図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係るデジタル復調
装置のフローチャートである。
【図15】本発明の第4の実施形態に係るデジタル復調
装置の構成図である。
【図16】本発明の第4の実施形態に係るデジタル復調
装置のフローチャートである。
【図17】本発明の第5の実施形態に係るデジタル復調
装置の構成図である。
【図18】本発明の第5の実施形態に係るデジタル復調
装置のフローチャートである。
【図19】マルチパス妨害の様子を示した図である。
【図20】マルチパス妨害時の同期誤りを示した図であ
る。
【図21】従来のデジタル復調装置の構成図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1A、1B、1C、1D 同期検出部 2 波形等化部 21 トランスバーサルフィルタ 22 タップ係数算出部 3 誤り訂正部 4、4A、4B、4C、4D 制御部 DT1 受信信号 DT2、DT2a、DT2b、DT2c 同期タイミン
グ信号 DT3 波形等化された信号 DT4 誤り訂正された信号 DT5、DT5a、DT5b、DT5A、DT5B 制
御信号 DT6 センタータップ係数 DT6A センタータップおよびその近傍のタップ係数 DT7 センタータップ係数閾値 DT7A センタータップ係数変換閾値 DT8 誤り率(誤りの程度) DT9 誤り率閾値 201、301 セグメント同期信号(同期信号) S101、S201、S301 同期検出ステップ S401、S501 第1の同期検出ステップ S102、S202、S302、S402、S502
タップ係数読み込みステップ S103、S203、S303、S403、S503
同期誤り判断ステップ S204、S504 同期誤り位置判断ステップ S104、S205 エラーカウントステップ S404、S505 第2の同期検出ステップ S105、S206、S304、S405、S506
同期位置修正ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 孝明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 加藤 久也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C020 AA09 BA11 BB14 5C025 AA30 BA30 DA01 5K004 AA01 BA02 BB05 BD01 5K047 AA11 CC08 HH01 HH11 HH21 LL15 MM14 MM33

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号に含まれる同期信号を検出し、
    該同期信号のタイミングを示す同期タイミング信号を出
    力する同期検出部と、 トランスバーサルフィルタを有し、前記同期タイミング
    信号のタイミングをセンタータップの位置として、前記
    トランスバーサルフィルタのタップの係数を更新するこ
    とにより、前記受信信号の波形等化を行う波形等化部
    と、 少なくとも1つの前記タップの係数を入力し、該タップ
    の係数に基づいて、前記同期検出部が同期誤りをしてい
    るか否かを判断する制御部とを備えたことを特徴とする
    デジタル復調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデジタル復調装置におい
    て、 前記制御部は、 前記センタータップの係数を入力し、該センタータップ
    の係数と所定の閾値とを比較し、センタータップの係数
    の方が小さい場合、前記同期検出部が同期誤りをしてい
    ると判断するものであることを特徴とするデジタル復調
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデジタル復調装置におい
    て、 前記制御部は、 前記センタータップおよびその近傍のタップの係数を入
    力し、センタータップの係数を基準値として近傍タップ
    の係数を正規化した値と所定の閾値とをそれぞれ比較
    し、前記正規化した値の中に前記所定の閾値よりも大き
    なものがある場合、前記同期検出部が同期誤りをしてい
    ると判断するものであることを特徴とするデジタル復調
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデジタル復調装置におい
    て、 前記制御部は、 前記センタータップおよびその近傍のタップの係数を入
    力し、センタータップの係数と近傍タップの係数とをそ
    れぞれ比較し、前記近傍タップの係数の中に前記センタ
    ータップ係数よりも大きなものがある場合、前記同期検
    出部が同期誤りをしていると判断するものであることを
    特徴とするデジタル復調装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のデジタル復調装置におい
    て、 前記制御部は、 前記同期検出部が同期誤りをしていると判断した場合、
    前記同期検出部に同期信号の再検出を指示するものであ
    り、 前記同期検出部は、 前記制御部からの指示に応じて、同期信号の再検出を行
    うものであることを特徴とするデジタル復調装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のデジタル復調装置におい
    て、 前記波形等化部によって波形等化された信号の符号誤り
    を訂正する誤り訂正部を備え、 前記制御部は、 前記同期検出部が同期誤りをしていると判断した場合、
    前記誤り訂正部における誤りの程度と所定の閾値とを比
    較し、誤りの程度の方が大きいとき、前記同期検出部に
    同期信号の再検出を指示するものであり、 前記同期検出部は、 前記制御部からの指示に応じて、同期信号の再検出を行
    うものであることを特徴とするデジタル復調装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のデジタル復調装
    置において、 前記制御部は、 前記センタータップおよびその近傍のタップの係数を入
    力し、前記同期検出部に同期信号の再検出を指示する際
    に、前記センタータップから、近傍タップのうち係数が
    最大の最大値タップまでのずれを見積もり、このずれを
    基にして、新たな同期位置を示す信号を生成し、前記同
    期検出部に送るものであり、 前記同期検出部は、 前記制御部からの信号に基づいて、前記新たな同期位置
    に同期信号を検出するように、同期信号の再検出を行う
    ものであることを特徴とするデジタル復調装置。
  8. 【請求項8】 請求項5または6記載のデジタル復調装
    置において、 前記同期検出部は、 同期信号の再検出を開始してから、少なくとも所定の期
    間以上、前記同期タイミング信号の出力を継続するもの
    であることを特徴とするデジタル復調装置。
  9. 【請求項9】 受信信号に含まれる同期信号を検出し、
    検出した同期信号のタイミングに従って前記受信信号の
    波形等化を行うデジタル復調装置であって、 前記同期信号を検出し、この検出した同期信号のタイミ
    ングを示す同期タイミング信号をそれぞれ出力する第1
    および第2の同期検出部と、 前記第1および第2の同期検出部のいずれか一方から出
    力される同期タイミング信号を、前記波形等化のための
    タイミングを示す信号として選択するとともに、選択し
    た信号が同期誤りであると判断した場合、前記第1およ
    び第2の同期検出部の他方に同期信号の再検出を指示す
    る制御部とを備え、 前記第1および第2の同期検出部は、 前記制御部からの指示に応じて、同期信号の再検出をそ
    れぞれ行うものであり、 前記制御部は、 同期信号の再検出を指示した前記第1または第2の同期
    検出部が出力する同期タイミング信号が、前記選択した
    信号とタイミングが異なるものであるとき、この同期タ
    イミング信号を、前記波形等化のためのタイミングを示
    す信号として、新たに選択するものであることを特徴と
    するデジタル復調装置。
  10. 【請求項10】 受信信号に含まれる同期信号を検出
    し、検出した同期信号のタイミングに従って前記受信信
    号の波形等化を行うデジタル復調装置であって、 前記同期信号を検出し、前記波形等化のためのタイミン
    グを示す同期タイミング信号を生成する第1の同期検出
    部と、 前記同期信号を検出する第2の同期検出部と、 前記同期タイミング信号が同期誤りであると判断した場
    合、新たな同期位置を示す信号を生成し、前記第1およ
    び第2の同期検出部に送る制御部とを備え、 前記第2の同期検出部は、 前記制御部からの信号に基づいて、前記新たな同期位置
    に同期信号を検出するように同期信号の再検出を行い、
    この再検出の成否を示す信号を生成し、前記第1の同期
    検出部に送るものであり、 前記第1の同期検出部は、 前記第2の同期検出部からの信号が、同期信号の再検出
    に成功したことを示す場合、前記制御部からの信号に基
    づいて、前記新たな同期位置に同期信号を検出するよう
    に同期信号の再検出を行うものであることを特徴とする
    デジタル復調装置。
  11. 【請求項11】 受信信号に含まれる同期信号を検出
    し、該同期信号のタイミングを示す同期タイミング信号
    を生成する同期検出ステップと、 トランスバーサルフィルタを用い、前記同期タイミング
    信号のタイミングをセンタータップの位置として、前記
    トランスバーサルフィルタのタップの係数を更新するこ
    とにより前記受信信号の波形等化を行い、少なくとも1
    つの前記タップの係数を読み込むタップ係数読み込みス
    テップと、 前記タップ係数読み込みステップによって読み込まれた
    タップの係数に基づいて、前記同期検出ステップにおい
    て同期誤りが発生しているか否かを判断する同期誤り判
    断ステップとを備えたことを特徴とする同期検出方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の同期検出方法におい
    て、 前記タップ係数読み込みステップは、 前記センタータップの係数を読み込むものであり、 前記同期誤り判断ステップは、 前記センタータップの係数と所定の閾値とを比較し、セ
    ンタータップの係数の方が小さい場合、前記同期検出ス
    テップにおいて同期誤りが発生していると判断するもの
    であることを特徴とする同期検出方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の同期検出方法におい
    て、 前記タップ係数読み込みステップは、 前記センタータップおよびその近傍のタップの係数を読
    み込むものであり、 前記同期誤り判断ステップは、 前記センタータップの係数を基準値として前記近傍のタ
    ップの係数を正規化した値と所定の閾値とをそれぞれ比
    較し、前記正規化した値の中に前記所定の閾値よりも大
    きなものがある場合、前記同期検出ステップにおいて同
    期誤りが発生していると判断するものであることを特徴
    とする同期検出方法。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の同期検出方法におい
    て、 前記タップ係数読み込みステップは、 前記センタータップおよびそのタップの係数を読み込む
    ものであり、 前記同期誤り判断ステップは、 前記センタータップの係数と前記近傍のタップの係数と
    をそれぞれ比較し、前記近傍タップの係数の中に前記セ
    ンタータップ係数よりも大きなものがある場合、前記同
    期検出ステップにおいて同期誤りが発生していると判断
    するものであることを特徴とする同期検出方法。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の同期検出方法におい
    て、 前記同期誤り判断ステップによって、前記同期検出ステ
    ップにおいて同期誤りが発生している判断された場合、
    同期信号の再検出を行う同期位置修正ステップを備えた
    ことを特徴とする同期検出方法。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の同期検出方法におい
    て、 前記波形等化された信号の符号誤りを訂正する際の誤り
    の程度をカウントするエラーカウントステップと、 前記同期誤り判断ステップによって、前記同期検出ステ
    ップにおいて同期誤りが発生していると判断された場
    合、前記誤りの程度と所定の閾値とを比較し、誤りの程
    度の方が大きいとき、同期信号の再検出を行う同期位置
    修正ステップとを備えたことを特徴とする同期検出方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項15または16記載の同期検出
    方法において、 前記タップ係数読み込みステップは、 前記センタータップおよびその近傍のタップの係数を読
    み込むものであり、 当該同期検出方法は、 前記センタータップから、近傍タップのうち係数が最大
    の最大値タップまでのずれを見積もる同期誤り位置判断
    ステップを備え、 前記同期位置修正ステップは、 前記ずれによって示される新たな同期位置に同期信号を
    検出するように、同期信号の再検出を行うものであるこ
    とを特徴とする同期検出方法。
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