JP3224555B2 - モデム - Google Patents

モデム

Info

Publication number
JP3224555B2
JP3224555B2 JP04585291A JP4585291A JP3224555B2 JP 3224555 B2 JP3224555 B2 JP 3224555B2 JP 04585291 A JP04585291 A JP 04585291A JP 4585291 A JP4585291 A JP 4585291A JP 3224555 B2 JP3224555 B2 JP 3224555B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modem
timing
evaluation scale
state
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04585291A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04212549A (ja
Inventor
博喜 内山
正男 春日
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP04585291A priority Critical patent/JP3224555B2/ja
Priority to US07/736,926 priority patent/US5228060A/en
Publication of JPH04212549A publication Critical patent/JPH04212549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3224555B2 publication Critical patent/JP3224555B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L25/03012Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain
    • H04L25/03019Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain adaptive, i.e. capable of adjustment during data reception
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/46Monitoring; Testing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車ファクシミリな
どの移動通信システム等に利用され、等化器の機能と、
タイミング再生(タイミングリカバリー)の機能と、キ
ャリア再生(搬送波再生)の機能とを有し、送受信信号
の変調,復調を行なうモデムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、PSK(Phase Shif
t Keying:位相変調方式)やDPSK(Dif
ferential Phase Shift Key
ing:差分位相変調方式)等の変調方式では、受信信
号から送信データを復元するために、受信信号が伝送路
で受ける伝送特性を補正し、送信側と受信側の搬送波周
波数の差(周波数オフセット)並びに位相ジッタを補正
し、さらに受信信号から同期信号を抽出した上で、この
同期信号に同期して送信データを再生する必要がある。
【0003】伝送特性を補正するために、モデムには通
常、適応型等化器(Adaptive Equaliz
er)が用いられ、その等化器の係数は、伝送路特性の
逆特性となるようにシンボルレートで更新されるように
なっている。また、周波数オフセット、位相ジッタを補
正するために、モデムには、シグナルコンステレーショ
ン(信号点配置:Signal Constellat
ion)上で、推定した位相シフト分だけ受信点を回転
するキャリア再生部(搬送波再生部)が用いられてい
る。さらに受信信号から同期信号を抽出するために、モ
デムには、タイミング再生部が用いられている。なお、
タイミング再生部としては、PSK変調方式を例にとる
と、パスバンド信号(受信信号)に搬送波を乗算し波形
整形フィルターを通して複素ベースバンド信号とした後
にこれを二乗して、この同期周波数成分をバンドパスフ
ィルタで取出し、これを同期信号として検出する方式の
ものや、受信信号から同期信号を再生する際に通常受信
信号を処理する過程で得られる各種係数(例えば等化器
の係数)を用いて、これよりタイミング推定の情報を取
出し、これに基づいて受信信号のA/D変換のサンプリ
ング周波数を早めたり遅らせたりすることで同期再生を
行なうものなどが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、自動
車ファクシミリなどの移動通信システム等におけるモデ
ムの利用が検討されているが、移動通信システムへの利
用の場合には、伝送路として有線系の他にも無線系が含
まれ、特にこの無線系における外乱によって、モデムの
機能が著しく影響を受けることがある。すなわち、例え
ば、瞬断や振幅・位相ヒット等の突発性外乱によって、
モデムの等化器の係数が発散して等化器が誤動作し、ま
た位相シフト量,すなわち位相回転量の推定の誤差が増
大したり、再生される同期タイミングに誤りが生じて同
期信号自体を検出できなかったりして、モデム自体が誤
動作,例えばハングアップするという問題があった。
【0005】なお、外乱によって装置が誤動作する例と
しては、モデムの他にも、DAT(デジタルオーディオ
テープレコーダ)を始めとした高密度デジタル磁気記録
装置が知られている。この高密度デジタル磁気記録装置
では、記録媒体の傷や汚れにより入力信号の周波数特性
等が他の部分と大幅に変化した場合に、波形等化回路の
伝達特性が変わり、等化回路の伝達特性を通常の特性に
戻すまでの間は、歪んだ波形が出力されてしまい、信号
の誤り率が悪化する。このような問題を回避するため、
デジタル磁気記録装置の分野においては、特開平1−2
79617号に開示されているような技術が提案されて
いる。
【0006】すなわち、この技術は、PCM信号のデジ
タル磁気記録等で使用されているパルス波形を整形し
て、歪みを減少させる自動等化回路に関するもので、ト
ランスバーサルフィルタを用いた波形等化回路と、入力
信号のレベルを検出するレベル検出回路と、波形等化回
路の入力及び出力からトランスバーサルフィルタの係数
値を設定する係数設定回路と、レベル検出回路の出力で
係数設定回路の動作を制御する制御回路とを備えた構成
となっており、レベル検出回路で入力信号の振幅を監視
し、制御回路で、このレベルが通常のレベルより低下し
た場合に係数設定回路にその情報を与えて、例えば係数
の設定動作を停止してその時の係数値を保持させる、と
いった制御を行なうようになっている。これにより、等
化回路の特性が異常に変化して信号の誤り率が劣化して
しまうのを防止することができる。
【0007】また、この技術では、係数設定回路の内部
に係数値の履歴を記録しておく記録回路を設けることに
より、レベル検出回路で保持する係数値を一定時間だけ
前のものとすることができ、これによりレベル検出回路
の検出時間遅れによる係数値の異常設定を防止すること
もできる。
【0008】しかしながら、ファクシミリ等の受信信号
には搬送波の位相変動の異常も含まれるので、上述のよ
うなレベル検出回路だけではモデムを制御することはで
きない。すなわち、上述の技術では、受信信号のレベル
変化だけでは分からないモデム特有の位相シフトの異常
を検出するようにはなっていないので、上述の技術をモ
デムには適用することができない。
【0009】本発明は、伝送路に外乱が加わったような
場合にも、等化器の係数の発散等を防止し、これによ
り、ハングアップなどの事態が生ずるのを有効に防止
し、外乱発生後、定常状態に収束復帰するまでの時間を
短かくすることの可能なモデムを提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、等化器の機能と、タイミング再生の機能
と、キャリア再生の機能とを有し、状態値がその都度更
新されて動作するようになっているモデムにおいて、モ
デムの機能低下を判断するための評価尺度を等化器の入
出力値を用いて演算する演算手段と、演算された評価尺
度と所定の閾値とを比較し、評価尺度に異常が生じたか
を監視する監視手段と、評価尺度に異常が生じていない
と判断された場合にモデムの状態値が記憶されるバッフ
ァと、評価尺度に異常が生じ、モデムの機能が低下した
と判断された場合に、モデムの状態値として前記バッフ
ァに記憶されている状態値を固定したまま使用して後続
データに対する復調処理を行なわせる切換手段とを備え
ていることを特徴としている。
【0011】あるいは、評価尺度に異常が生じ、モデム
の機能が低下したと判断された場合に、モデムの状態値
として前記バッファに記憶されている状態値を使用して
後続データに対する復調処理を所定サンプル数分行なわ
せ、この結果、定常状態に達したときにはそのまま復調
処理を続行させ、所定サンプル区間内において評価尺度
が定常状態に達しないときにはモデムの状態値として前
記バッファに記憶されている状態値を繰り返し使用して
リフレッシュしてから復調処理を行なわせる切換手段と
を備えていることを特徴としている。
【0012】また、前記バッファは、トレーニングシー
ケンス終了時におけるモデムの状態値が記憶される第2
のバッファ手段と、トレーニングシーケンス以後の通信
手順時におけるモデムの状態値が所定シンボルレート数
分記憶される第1のバッファ手段とを有し、前記切換手
段は、評価尺度に異常が生じ、モデムの機能が低下する
と判断された場合に、モデムの状態値として、当初、第
1のバッファ手段に記憶されている状態値を使用して後
続データに対する復調処理を行なわせ、その結果、評価
尺度が所定時間内に定常状態に達しないかまたは第1の
バッファ手段に記憶されている状態値の繰り返し使用回
数が予め設定されている回数を越えたときには、モデム
の状態値として、第2のバッファ手段に記憶されている
状態値を使用するようになっていることを特徴としてい
る。
【0013】また、評価尺度に異常が検出された場合
に、前記切換手段は、それ以降の処理に用いる状態値と
して、異常が検出された時点から数シンボルレート以前
の状態値を第1のバッファ手段よりロードして使用し、
異常検出後の処理において、評価尺度が所定の閾値以下
となるサンプル数が予め決められた個数に達した場合
に、該評価尺度が定常状態に達したとみなすようになっ
ていることを特徴としている。
【0014】また、前記演算手段は、評価尺度として、
等化器の入出力パラメータから計算される値を単独ある
いは複数で用いるようになっていることを特徴としてい
る。
【0015】また、等化器の機能と、タイミング再生の
機能と、キャリア再生の機能とを有し、状態値が受信信
号に応じてその都度更新されて動作するようになってい
るモデムにおいて、タイミング再生の動作補償を行なわ
せるために第1のタイミング推定手段と、第1のタイミ
ング推定手段からの同期信号に追従して所定の発振周波
数で自走発振可能な第2のタイミング推定手段とを有
し、第1のタイミング推定手段からの同期信号に基づい
てタイミング再生がなされ、また第1の推定手段からの
同期信号に位相同期して第2のタイミング推定手段が動
作しているときに、モデムが誤動作すると判断された場
合にはタイミング再生を行なわせるための同期信号を第
1のタイミング推定手段からのものから第2のタイミン
グ推定手段からのものに切換え、タイミング再生を代行
させるようになっていることを特徴としている。
【0016】前記第2のタイミング推定手段の発振周波
数としては、トレーニングシーケンス後にモデムが安定
して初期状態となったときに前記第1のタイミング推定
手段の同期信号に追従して得られたものが以後固定して
用いられるようになっていることを特徴としている。
【0017】あるいは、前記第2のタイミング推定手段
の発振周波数は、モデムが安定した状態での前記第1の
タイミング推定手段からの同期信号に常に追従させて更
新されるようになっていることを特徴としている。
【0018】
【作用】上記のような構成のモデムでは、モデムの機能
低下を判断するための評価尺度を等化器の入出力値を用
いて演算し、これを閾値と比較して、評価尺度に異常が
生じたか否かを監視する。この結果、評価尺度に異常が
生じていないと判断されたときにはそのときのモデムの
状態値をバッファに記憶する。その一方で、評価尺度に
異常が生じ、モデムの機能が低下したと判断された場合
には、モデムの状態値としてバッファに記憶されている
状態値を使用して後続データに対する復調処理を行な
う。
【0019】また、タイミング再生の動作補償を行なわ
せるために、第1のタイミング推定手段と、第1のタイ
ミング推定手段からの同期信号に追従して所定の発振周
波数で自走発振可能な第2のタイミング推定手段とを設
け、モデムが誤動作すると判断された場合には、タイミ
ング再生を行なわせるための同期信号を第1のタイミン
グ推定手段からのものから第2のタイミング推定手段か
らのものに切換え、タイミング再生を代行させる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係るモデムの第1の実施例のブロ
ック図である。図1を参照すると、モデムには、伝送路
からの直交振幅変調された受信信号r(t)を所定のサ
ンプリングクロックCLK,すなわち同期信号によって
サンプリングするA/D変換器1と、A/D変換器1に
よってサンプリングされた信号に対し自動利得制御(A
utomaticGain Control)を行なう
AGC2と、直交振幅変調された信号から元の2つのベ
ースバンド信号を再生し復調するためのQAM復調器3
と、復調された信号成分のうち高次の周波数成分を除去
するためのローパスフィルタ4と、受信信号が伝送路で
受けた伝送特性を補正するためにローパスフィルタ4か
らの信号Xに対して周波数特性の補正を施す等化器
(EQ)5と、タイミング再生(タイミングリカバリ
ー)に関する過去の情報が記憶されるタイミングバッフ
ァ9と、タイミング再生を行なう際にタイミング再生に
関する過去の情報をタイミングバッファ9から呼出して
タイミングを予測するタイミング推定部6と、シグナル
コンステレーション(信号点配置)上での受信点の位相
誤差,すなわち受信点における搬送波の位相の誤差eを
判定する判定器13と、受信点における搬送波の位相シ
フト,すなわち回転量を推定する位相推定部11と、シ
グナルコンステレーション(信号点配置)上で推定した
位相シフト分だけ受信点,すなわち等化器5からの出力
qを回転し搬送波の位相誤差の補正,すなわちキャリア
再生を行なう回転器12と、判定器13から出力される
位相の誤差e(ベクトル量)を回転器12での回転量だ
け元の方向に戻し等化器5に入力させる回転器14と、
判定器13からの出力信号を復号する復号器16と、等
化器の係数に関する過去の情報が記憶されるEQバッフ
ァ15と、位相シフトの推定に関する過去の情報が記憶
される位相推定バッファ10と、モデムの機能低下を判
断するための評価尺度を等化器5の入出力値を用いて演
算する評価尺度の演算部7と、演算された評価尺度に基
づき所定の制御を行なう制御部8とが設けられている。
【0021】すなわち、このモデムは、等化器5と、タ
イミング再生の機能と、キャリア再生の機能とを備えて
いることにより、位相変調方式等の変調方式において、
受信信号から送信データを正しく再生しうるように構成
されている。
【0022】等化器(EQ)5は、等化器部分を構成す
るトランスバーサル型のFIR(非巡回型:Finite Imp
ulse Response)フィルターであり、フィルターのタッ
プ係数Ciは、次式によりその都度更新される。
【0023】
【数1】
【0024】ここで、Xiは等化器5への入力、CNJ
〔Xi〕はXiの共役複素数、eは位相誤差、rは収束速
度を調整する係数である。
【0025】ところで、伝送路に外乱が加わることなど
により、入力Xiに大きな外乱が加わった場合には、数
1においてフィルターのタップ係数Ciの更新演算が発
散の方向に向かい、モデムが例えばハングアップし、誤
動作する。このようにして生ずるモデムの誤動作を防止
するのに、本願の発明者は、受信側モデムの等化器等の
動作を突発的な外乱による動特性には追従させなければ
良いことに着目した。これを実現するために、受信側の
モデムには、図1のように、評価尺度の演算部7と、制
御部8と、各種のバッファ15,9,10とが付加され
ている。
【0026】評価尺度の演算部7は、例えば以下のよう
にして評価尺度E(k),Ter(k)またはCer
(k)を演算するようになっている。
【0027】
【数2】
【0028】
【数3】
【0029】
【数4】
【0030】数2は等化器の係数を変更する誤差eの短
時間平均値を評価尺度E(k)とするものであり、これ
により受信信号の振幅に生じた異常が検出されるように
なっている。また、数3は等化器5のセンタタップの係
数C0と次タップの係数C1との係数比の差分値を評価尺
度Ter(k)とするものであり、これは、位相のシフ
ト量,すなわち回転量を示しているので、これにより外
乱によって生じる急激な位相シフトが検出されるように
なっている。また、数4は、時刻kにおける等化器5の
係数Ck(i)とその一つ前の時刻(k−1)における
等化器5の係数Ck-1(i)との差分値を評価尺度Ce
r(k)とするものである。数4では、差分値として各
係数の要素間の絶対値和を用いたが、二つのベクトル間
の差を表すものであれば、これ以外のものをも用いるこ
とができる。なお、数2および数4において、Lは等化
器のタップ数である。
【0031】また、制御部8は、評価尺度の演算部7に
よって演算された評価尺度と所定の閾値とを比較し、評
価尺度に異常が生じたかを監視し、評価尺度に異常が生
じていないと判断した場合には、モデムが定常状態にあ
ると判断してそのときのモデムの状態値,すなわち等化
器5の係数,タイミング再生に関する情報,キャリア再
生に関する情報をそれぞれ各バッファ15,9,10に
格納するようになっている。これに対し、外乱が加わっ
て評価尺度に異常が生じたと判断した場合には、例えば
外乱区間の始まりであるとみなして各バッファ15,
9,10への係数,情報の格納を中止し、モデムの状態
値として、評価尺度に異常が検出された時点以前の定常
状態における状態値を各バッファ15,9,10から呼
出し、これを使用して後続データに対する復調処理を行
なわせるようになっている。
【0032】なお、各バッファ15,9,10は、それ
ぞれ第1のバッファ手段と、第2のバッファ手段を有し
ているとし、第2のバッファ手段には、通信プロトコル
のトレーニングシーケンス終了時点におけるモデムの状
態値が格納され、第1のバッファ手段には、トレーニン
グシーケンス以後の通信手順時,すなわち画情報受信時
におけるモデムの状態値が所定シンボルレート数分格納
されるようになっている。換言すれば、第1のバッファ
手段には、評価尺度に異常が生じた時点に対し近い過去
の状態値が記憶され、第2のバッファ手段には、それよ
りも遠い過去の状態値,すなわちモデムのトレーニング
を行なった時の状態値が記憶されるようになっている。
【0033】これにより、制御部8は、具体的には、評
価尺度に異常が生じたと判断した場合にはこの時点を外
乱区間の始まりであるとみなし、状態値が発散しモデム
が誤動作する前に、モデムの状態値を第1のバッファ手
段から呼出し、これを固定したまま使用して、後続デー
タの復調処理を行ない、評価尺度をシンボルレート毎に
計算して、該評価尺度が定常状態に向かう時に、先のタ
イミング推定、等化器係数更新演算、回転量推定の動作
を復帰してバッファ15,9,10への格納を再開して
処理を行ない、所定の時間内に定常状態に達しない時に
は第2のバッファ手段から情報を呼出し、これを固定し
たまま使用して上記演算を繰返すことで各種情報の更新
処理を制御するようになっている。
【0034】あるいは、制御部8は、評価尺度に異常が
生じたと判断した場合にはこの時点を外乱区間の始まり
であるとみなし、状態値が発散しモデムが誤動作する前
に、モデムの状態値を第1のバッファ手段から呼出し、
後続データの復調処理を所定サンプル数分行ない、この
結果、定常状態に達した場合にはそのまま復調処理を続
ける。これに対し、所定サンプル区間内において評価尺
度が定常状態に達しない場合にはモデムの状態値を再度
第1のバッファ手段より呼出し、リフレッシュして用
い、評価尺度の計算と閾値との比較演算を繰返すことで
外乱区間の終わりを検出する一方、モデムの状態値のリ
フレッシュ回数が予め設定した回数を越えた場合には、
モデムの状態値を第2のバッファ手段より呼出して処理
を行なうようになっている。
【0035】つぎにこのような構成のモデムの動作を図
2乃至図3のフローチャートを用いて説明する。なお、
図2は外乱区間の始まりを検出する処理例を示すフロー
チャート、図3は外乱区間の終わりを検出する処理の一
例を示すフローチャートである。また以下では、評価尺
度として数2,数3の双方を用いるものとする。
【0036】先づ、受信側のモデムは、動作開始後に外
乱区間の始端検出を開始する。受信信号の処理は、通常
のモデム処理に従ってシンボルレートで進む(ステップ
S1)。
【0037】次いで、トレーニングが終了したか否かを
判断し(ステップS2)、トレーニングシーケンスが終
了したときには、制御部8は、その時点でのキャリア再
生に関する情報,タイミング再生に関する情報,等化器
の係数,すなわちモデムの状態値をモデムが正常状態に
あるときの初期情報として第2のバッファ手段に格納す
る(ステップS4)。
【0038】このようにしてトレーニングシーケンスが
終了後、画情報送受信が行なわれ、モデムは、状態値を
更新しながら復調処理を行なう。画情報受信シーケンス
において、復調処理が正常に行なわれているときには、
制御部8は、所定シンボルレート数分の状態値を第1の
バッファ手段に順次に格納する(ステップS3)。これ
により、第1のバッファ手段には、例えばt=0(現時
点)からt=−L(Lサンプル前の時点)までの状態値
が保持される。なお、ここで、t=0からt=−Lまで
の状態値を保持するようにしたのは、等化器5のFIR
フィルターの入出力係数に基づいて評価尺度が計算され
る際に、外乱発生を検出するまでの間、フィルタータッ
プ数L分のタイムラグを伴なうからであり、この場合
に、t=−Lの状態値が外乱の影響を受けていないもの
であるとみなされるためである。
【0039】また、画情報受信シーケンスでは、このよ
うな第1のバッファ手段への格納と同時に、評価尺度の
演算部7において、数2,数3を用いて評価尺度E
(k),Ter(k)が計算される(ステップS5)。
制御部8は、ステップS5において計算された評価尺度
E(k),Ter(k)を各々閾値TH1,TH2と比
較し(ステップS6),E(k)が閾値TH1よりも大
きくなるか、または、Ter(k)が閾値TH2よりも
大きくなるときに、外乱が発生したとみなし、すなわ
ち、外乱区間の始端として検出し、第1のバッファ手段
への状態値の格納,すなわち第1のバッファ手段内の状
態値の更新を停止する(ステップS7)。
【0040】次いで、外乱区間の終端を検出する処理に
移行する。外乱区間の終端検出処理では、図2の始端検
出処理において第1のバッファ手段に格納された正常状
態での状態値をモデムに強制的に与えリフレッシュと呼
ぶ処理を行なって評価尺度を観察し、これが一定値以下
であった時に外乱区間の終端として検出するようにして
いる。なお、この終端検出処理では、状態値をリフレッ
シュしてからのモデムの動作時間jと、モデムが収束状
態,すなわち定常状態に向かう状態に入ってからの継続
時間iとの2つのカウンタを導入して処理がなされる。
【0041】図3の処理例では、図2において外乱の始
端が検出され、外乱が発生したので、先づ、始端検出時
にそれへの格納が停止された第1のバッファ手段内の状
態値のうち、Lサンプル前に格納された状態値,すなわ
ち外乱の影響をまだ受けていないと考えられる状態値を
モデムの状態値として設定し(すなわちリフレッシュ
し)、さらにカウンタ,すなわち継続時間i,動作時間
jをそれぞれ“0”にクリアする(ステップS8)。
【0042】次いで、ステップS8で設定された状態値
を初期値として、以後、通常のモデム処理を行なう(ス
テップS9)。この際に、モデムの状態値の更新,すな
わち等化器5の係数等の更新は通常通りになされるが、
それを第1のバッファ手段には格納しない。
【0043】また、このときに、評価尺度の演算部7で
は、等化器5の入出力値に基づき数2,数3により評価
尺度を計算し(ステップS10)、制御部8では、計算
された評価尺度を前述したと同様にして閾値TH1また
はTH2と比較する(ステップS11)。この結果、評
価尺度が閾値TH1またはTH2よりも大きくなるとき
には、再度の異常として検出され、継続時間iを“0”
にクリアし(ステップS12)、ステップS14に進
む。また、ステップS11において、評価尺度が閾値T
H1またはTH2よりも小さいときには、モデムが収束
状態に向かっている状態が継続していると判定し、継続
時間iを“1”だけ歩進する(ステップS13)。
【0044】次いで、モデムの動作時間jを“1”だけ
歩進し(ステップS14)、ステップS15の比較処理
を行なう。この比較処理では、リフレッシュがなされて
からのモデムの動作時間jが所定の時間Gを経過したか
否かが判断され、継続時間iが所定の時間Rとなる前に
動作時間jが所定の時間Rを経過したときには(j=
R)、再度、第1のバッファ手段内の状態値(すなわち
Lサンプル前の状態値)をモデムの状態値として設定し
(すなわちリフレッシュし)(ステップS16)、再び
ステップS8に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0045】このような処理を繰り返し行ない、ステッ
プS15において動作時間jが所定の時間Gを経過する
前に(j<G)、継続時間iが所定の時間Rを経過した
ときには、モデムが収束状態に向かって定常状態に達し
たと判断し、この時点を外乱区間の終端として検出す
る。このようにして、1つの外乱区間を検出した後、さ
らに以後生起する可能性がある他の外乱の区間を検出す
るため、再び図2の始端検出処理に戻る。
【0046】なお、図3の処理例では数回リフレッシュ
を行なう場合について述べたが、異常検出時点で1回リ
フレッシュを行なった後、それ以降のモデムの状態値更
新を中止し,モデムの状態値を固定したままで評価尺度
を計算し、これが定常状態となるまで処理を行なうとい
うようにしても良い。
【0047】また、外乱区間の終端を検出する処理を図
4のようにして行なっても良い。図4の処理例では、リ
フレッシュの回数が所定の回数TH3を越えたときに、
第2のバッファ手段に格納されている状態値をモデムの
状態値として設定(すなわちリフレッシュ)するように
している。
【0048】すなわち、図4の例では、先づ、リフレッ
シュの回数を計数するカウンタKを“0”にクリアする
(ステップS17)。次いで、継続時間i,動作時間j
を“0”にクリアし、カウンタKを“1”だけ歩進する
(ステップS18)。次いで、リフレッシュの回数,す
なわちカウンタKが所定の回数TH3よりも大きくなっ
たか否かを判断し(ステップS19)、大きくなったと
きには、第2のバッファ手段に格納されている状態値を
モデムの状態値として初期設定し(ステップS20)、
リフレッシュを行ない(ステップS21)、しかる後、
図3のステップS9乃至S15と同様の処理を行なう
(ステップS22乃至S28)。なお、ステップS28
において、リフレッシュしてからのモデムの動作時間j
が所定の時間Gを経過したときには、ステップS18に
戻る。
【0049】図5,図6は外乱区間の始端,終端検出処
理の実際の様子を示す図である。なお、図5,図6に
は、モデムの状態として評価尺度の時間的経過が示され
ており、本発明を適用しないときには、外乱により評価
尺度は定常状態での値NMから増大し、閾値TH1また
はTH2を越えて発散し(破線LN1参照)、外乱が小
さい場合には定常値NMに向かうが(破線LN2
照)、外乱がある程度大きいと定常値に向かわずに発散
し続け(破線LN3参照)、モデムが誤動作する。
【0050】これに対し、本発明を適用すると、評価尺
度が閾値TH1またはTH2となって異常が生じたと判
断された場合には、モデムの状態値としてバッファ手段
に記憶されている状態値が設定され(リフレッシュさ
れ)、これを固定したまま使用して後続データに対する
復調処理が行なわれるので、評価尺度は、図5に実線L
NNで示したような時間的経過となり、閾値TH1また
はTH2を越えては発散せず、これにより、モデムの誤
動作を有効に防止することができる。
【0051】すなわち、図5の例では、評価尺度が閾値
TH1またはTH2となった時点Aを外乱区間の始端と
して検出し、このときに、モデムの状態値の切換え(す
なわちリフレッシュ)を行なう。以後は、この状態値を
固定したまま使用して評価尺度を計算し、継続時間iが
所定の時間を経過して評価尺度が定常状態となったと判
断されたときにこの時点Bを外乱区間の終端として検出
する。
【0052】この例では外乱区間すなわちAからBの間
は、評価尺度が閾値TH1またはTH2を越えず、外乱
が加わってもモデムの状態値,例えば等化器5の係数等
を発散させずに済むので、モデムをハングアップさせず
に動作させることができる。
【0053】また、図6の例では、評価尺度が閾値TH
1またはTH2となった時点Aを外乱区間の始端として
検出し、このときに、モデムの状態値の切換え(すなわ
ちリフレッシュ)を上述のようにして行なう。しかる
後、モデムを通常に動作させ、切換えられた状態値が更
新されて、それに基づいて評価尺度が計算されて、評価
尺度が再度閾値TH1またはTH2となると(時点
C)、再度のリフレッシュを行なう。このようなリフレ
ッシュ処理を繰返し、継続時間iが所定の時間Rを経過
して評価尺度が定常状態になったと判断されると、この
時点Bを外乱区間の終端として検出する。この例におい
ても、外乱区間すなわちAからBの間は、評価尺度が閾
値TH1またはTH2を越えず、外乱が加わってもモデ
ムの状態値を発散させずに済むので、モデムをハングア
ップさせずに動作させることができる。
【0054】さらに、図5,図6に破線LN2で示すよ
うに、本発明を適用しない場合においても外乱が小さい
場合には、評価尺度は定常値NMに向かうが、定常値N
Mに収束する時点Eは、本発明を適用した場合の収束時
点Bに比べて大幅に遅れる。換言すれば、本発明を適用
することによって、外乱発生後の定常値への収束時間を
より短かくすることができる。
【0055】また、評価尺度として等化器の入出力パラ
メータから計算される値を単独あるいは複数で用いるこ
とにより、すなわち数2で求められるような受信信号の
振幅に生じた異常のみならず、数3で求められるような
急激な位相シフトをも検出できるので、入力信号のレベ
ル検出だけでは分らないモデム特有の位相変動の異常を
も検出することができる。
【0056】さらに、リフレッシュ処理は原則として、
第1のバッファ手段内の所定の状態値をモデムの状態値
として切換えて設定するが、これによっても収束が進ま
ないときには、第2のバッファ手段内の状態値をモデム
の状態値として設定し、これにより、確実に収束させる
ことができる。しかしながら、第2のバッファ手段を用
いても収束が進まないときは、受信状態がトレーニング
状態と極めて食違っていた場合であり、この場合にはい
くらモデムを制御しようとしても無駄であり、モデムを
ハングアップさせることで無駄な通信時間の超過を防ぐ
ことができる。
【0057】なお、上述の処理例では、数2,数3によ
って計算される評価尺度を用いたが、数4によって計算
される評価尺度を用いても良く、さらには、誤差の絶対
値の時間平均等をも評価尺度として用いることができ
る。
【0058】ところで、上述した第1の実施例では、タ
イミング再生を行なう際に、タイミング推定部6は、タ
イミング再生に関する過去の情報をタイミングバッファ
9から呼出してこの情報を予測して使う必要があったの
で、その分、処理が遅れ、同期信号を確実に検出するこ
とができない恐れがある。
【0059】以下に述べる第2の実施例は、同期信号の
検出をより確実に行なわせることを可能にするものであ
り、図7には第2の実施例のブロック図が示されてい
る。なお、図7において、図1と同様の箇所には同じ符
号を付している。この第2の実施例は、タイミングに関
してはモデムの状態値を安定した初期段階で固定しても
ファクシミリ等の通常の通信時間内では差程のずれがな
いことに着目してなされたものであり、図7を参照する
と、第2の実施例では、タイミング再生の動作補償に関
し、第1のタイミング推定部31と、第2のタイミング
推定部32と、第1のタイミング推定部31,第2のタ
イミング推定部32の切換えを行なうスイッチSW1,
SW2とが設けられている。
【0060】図8には、第1のタイミング推定部31,
第2のタイミング推定部32の構成例が示されている。
図8を参照すると、第1のタイミング推定部31には、
例えば等化器5からタップ係数C0,C1の比(C1
0)等のパラメータが入力するとこの入力から不要な
雑音等を除去するループフィルター33と、受信信号か
ら(例えば等化器5からのパラメータ(C1/C0)等か
ら)同期(タイミング)を検出し同期信号を出力する第
1の電圧制御型局部発振器(VCO)34とが設けられ
ている。また第2のタイミング推定部32には、シンボ
ルレートで自走発振する第2の電圧制御型局部発振器
(VCO)35と、第2の電圧制御型局部発振器35か
ら出力される信号の位相と第1のタイミング推定部31
の第1の電圧制御型局部発振器34から出力される同期
信号の位相とを比較する位相比較器36と、位相比較器
36の出力から不要な高調波や雑音を除去しこれを第2
の電圧制御型局部発振器35に与えて第2の電圧制御型
局部発振器35の位相を第1の電圧制御型局部発振器3
4の位相に同期させるループフィルター37とが設けら
れている。
【0061】またこの第2の実施例では、制御部40
は、タイミング再生の制御に関し、第1の実施例の制御
部8と機能を異にしている。すなわち、第2の実施例の
制御部40は、受信開始直後は、第1のタイミング推定
部31から検出された同期信号をA/D変換器1にサン
プリングクロックCLKとして与えてタイミング再生を
行なわせ、またこの同期信号を第2のタイミング推定部
32に入力させてその第2の電圧制御型局部発振器35
を第1のタイミング推定部31からの同期信号に同期さ
せて動作させる一方で、評価尺度が閾値に達し、モデム
が誤動作すると判断したときには、タイミング再生を行
なわせるための同期信号を第2のタイミング推定部32
の第2の電圧制御型局部発振器35からのものに切換え
てタイミング再生を代行させ、モデムの状態が正常状態
に復帰したときには再度第1のタイミング推定部31か
らの同期信号によりタイミング再生がなされるようにス
イッチSW1,SW2を制御するようになっている。
【0062】次にこのような構成の第2の実施例のモデ
ムの動作,特にタイミング再生に関する動作について説
明する。モデムを受信側に用い送信側との間で所定の通
信手順を行なわせる際、先づ、トレーニングシーケンス
時から画情報の先頭を受信するまでの間,すなわちモデ
ムが安定状態になるまでの間は、制御部40は、スイッ
チSW1をP1側,スイッチSW2をP4側に設定し、第
1のタイミング推定部31の同期が確立するのを待つ。
第1のタイミング推定部31の同期が確立すると、スイ
ッチSW1をP1からP0側に切換えて、第1のタイミン
グ推定部31からの同期信号を第2のタイミング推定部
32にも入力させ、第2のタイミング推定部32の第2
の電圧制御型局部発振器35を第1のタイミング推定部
31の同期信号に同期させる。すなわち、同期が確立し
た時点での第1のタイミング推定部31の同期信号に第
2の電圧制御型局部発振器35の位相(発振周波数)を
追従させる。
【0063】このようにして第2の電圧制御型局部発振
器35の発振周波数が第1のタイミング推定部31の同
期信号に追従した時には、制御部40は、スイッチSW
1をP0側からP1側に再び切換え、第1のタイミング推
定部31の同期が確立した時点での第1のタイミング推
定部31の同期信号の周波数で第2の電圧制御型局部発
振器35を自走発振させる。
【0064】このような状態のときに、伝送路に外乱が
加わり、評価尺度が所定の閾値に達し、受信信号に誤り
が生じこの結果同期信号に誤まりが生じると判断する
と、制御部40は、スイッチSW2をP4側からP3側に
切換える。これにより、タイミング再生には、,すなわ
ちA/D変換器1へのサンプリングクロックCLKに
は、第1のタイミング推定部31からの同期信号ではな
く、自走発振している第2のタイミング推定部32から
の同期信号が使用される。この際、第2のタイミング推
定部32からの同期信号の周波数は、モデムが安定した
状態にあるときの第1のタイミング推定部31の同期信
号の周波数となっており、外乱の影響を受けないので、
外乱区間では、第2のタイミング推定部32からの同期
信号を使うことで、外乱によるタイミング再生の誤動
作,すなわち同期はずれによる誤動作を有効に防止する
ことができる。
【0065】しかる後、外乱区間の終端が検出されて、
外乱の影響が無くなると、制御部40は、スイッチSW
2をP3側からP4側に再び切換え、第1のタイミング推
定部31からの同期信号によりタイミング再生を行なわ
せる。
【0066】次いで、再度の外乱が加わるときには、制
御部40は、スイッチSW2をP4側からP3側に切換え
て、自走発振している第2のタイミング推定部32から
の同期信号により、タイミング再生を行なわせる。
【0067】このように、第2の実施例によれば、外乱
が加わる場合にも、自走発振している第2のタイミング
推定部32からの同期信号に切換えることで、外乱によ
ってタイミング再生が誤動作するという事態を有効に防
止することができる。また、外乱発生時に、第1の実施
例のようにタイミング再生に関する過去の情報をタイミ
ングバッファ9から呼出してこれを予測して使う必要が
なく、外乱発生時にはスイッチSW1,SW2の切換え
だけで対処できるので、処理に遅れが生ずるのを回避す
ることができて、同期信号の検出をより確実に行なわせ
ることができる。これにより、モデムの正常状態への復
帰をより一層速めることが可能となる。
【0068】なお、上述の処理例では、初期設定時に、
第2のタイミング推定部32での自走発振周波数を第1
のタイミング推定部31で同期が確立した時点のものに
追従させ、初期設定時にこの追従が完了すると、以後は
これを更新せずに用いるようにしており、この場合に
は、スイッチSW1のオン・オフ制御は初期設定時に1
回行なうだけで良く、簡単な制御で済むが、第2のタイ
ミング推定部32において第2の電圧制御型局部発振器
35の自走発振周波数が長時間経過により初期設定時の
周波数からずれてしまうことがある。このような問題を
回避するためには、第2のタイミング推定部32での自
走発振周波数をその都度、設定し直し、モデムが安定し
た状態での第1のタイミング推定部31の第1の電圧制
御型局部発振器34の位相(発振周波数)に常に追従さ
せるような制御を行なうのが良い。例えば、第2のタイ
ミング推定部32での自走発振周波数を外乱が発生する
都度、第1のタイミング推定部31に追従させ直し、更
新しても良い。
【0069】このような制御を行なうには、具体的に
は、制御部40は、最初の外乱発生時にその外乱区間の
終端が検出されて、外乱の影響が無くなると、スイッチ
SW2をP3側からP4側に切換え、第1のタイミング推
定部31が安定したときに、再度、スイッチSW1をP
1側からP0側に切換えて、同期が確立した時点での第1
のタイミング推定部31の同期信号に第2の電圧制御型
局部発振器35の位相(発振周波数)を再度追従させ、
この動作を外乱が発生する毎に繰返す。
【0070】これにより、外乱の発生時には、常にその
直前に再設定された発振周波数の第2のタイミング推定
部32の同期信号をタイミング再生に用いることができ
て、一度設定された自走発振周波数が長時間経過により
初期値からずれてタイミング再生に悪影響を与えるとい
う事態を低減することができる。
【0071】また、上述の処理例では、第1のタイミン
グ推定部31に例えば等化器5のタップ係数比等のパラ
メータを入力させ、第1のタイミング推定部31はこの
パラメータを参照して同期を検出するようになっている
が、図9に示すように、等化器5に入力する以前のQA
M復調器3における受信信号,すなわち復調回路50に
入力する受信フィルター51,52からの2つのベース
バンド信号a1,a2に基づいて同期を検出するよう第1
のタイミング推定部を構成しても良い。
【0072】図9の第1のタイミング推定部53は、こ
れを実現するため、具体的には、ベースバンド信号
1,a2を二乗する乗算器54,55と、二乗されたベ
ースバンド信号a1 2,a2 2との和(a1 2+a2 2)を求め
る加算器56と、和(a1 2+a2 2)から所定の周波数成
分のみを抽出するバンドパスフィルタ57とを有してい
>る。
【0073】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
正常状態のときのモデムの状態値をバッファに記憶さ
せ、外乱により評価尺度に異常が生じ、モデムの機能が
低下したと判断された場合には、モデムの状態値として
バッファに記憶されている状態値を使用して後続データ
に対する復調処理を行なうようになっているので、モデ
ムの状態値が外乱によって発散等するのを防止でき、モ
デムの誤動作を有効に防止することができるとともに、
外乱発生後、定常状態に収束復帰するまでの時間を短か
くすることができる。
【0074】また、バッファに記憶されている状態値と
して、先づ第1のバッファ手段の状態値を使用し、その
結果、評価尺度が所定時間内に定常状態に達しないなど
の場合には、第2のバッファ手段の状態値を用いるよう
にしているので、外乱が発生したときにも確実に定常状
態に復帰させることができる。
【0075】また、評価尺度として、等化器の入出力パ
ラメータから計算される値を単独または複数で用いるこ
とにより、受信信号のレベル変化だけでは分からないモ
デム特有の位相シフトの異常をも検出できて、モデムの
誤動作を有効に防止することができる。
【0076】また、第1のタイミング推定手段からの同
期信号に追従させて第2のタイミングリ推定手段を自走
発振させ、外乱により評価尺度に異常が生じたときに、
タイミング再生の同期信号を第1のタイミング推定手段
のものから第2のタイミング推定手段のものに切換えて
使用するようにすれば、外乱が加わったときにも、確実
な同期検出を行なうことができ、モデムの正常状態への
復帰を急速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモデムの第1の実施例のブロック
図である。
【図2】外乱区間の始端を検出する処理例を示すフロー
チャートである。
【図3】外乱区間の終端を検出する処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【図4】外乱区間の終端を検出する処理の他の例を示す
フローチャートである。
【図5】外乱区間検出処理の実際の様子を示す図であ
る。
【図6】外乱区間検出処理の実際の様子を示す図であ
る。
【図7】本発明に係るモデムの第2の実施例のブロック
である。
【図8】第1,第2のタイミング推定部の構成例を示す
図である。
【図9】第1のタイミング推定部の変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 A/D変換器 2 AGC (Automatic Gain Control : 自動利得
制御) 3 QAM復調器 4 ローパスフィルタ(LPF) 5 等化器(EQ) 6 タイミング推定部 7 評価尺度の演算部 8 制御部 9 タイミングバッファ 10 位相推定バッファ 11 位相推定部 12 回転器 13 判定部(QUA) 14 回転器 15 等化器(EQ)バッファ 16 復号器 31 第1のタイミング推定部 32 第2のタイミング推定部 33 ループフィルター 34 第1の電圧制御型局部発振器 35 第2の電圧制御型局部発振器 36 位相比較器 37 ループフィルター 40 制御部 SW1 スイッチ SW2 スイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−286540(JP,A) 特開 昭62−11326(JP,A) 特開 平1−132253(JP,A) 特開 平2−237307(JP,A) 特開 昭59−34742(JP,A) 実開 昭63−181037(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等化器の機能と、タイミング再生の機能
    と、キャリア再生の機能とを有し、状態値が受信信号に
    応じてその都度更新されて動作するようになっているモ
    デムにおいて、モデムの機能低下を判断するための評価
    尺度を等化器の入出力値を用いて演算する演算手段と、
    演算された評価尺度と所定の閾値とを比較し、評価尺度
    に異常が生じたかを監視する監視手段と、評価尺度に異
    常が生じていないと判断された場合にモデムの状態値が
    記憶されるバッファと、評価尺度に異常が生じ、モデム
    の機能が低下したと判断された場合に、モデムの状態値
    として前記バッファに記憶されている状態値を使用して
    後続データに対する復調処理を所定サンプル数分行なわ
    せ、この結果、定常状態に達したときにはそのまま復調
    処理を続行させ、所定サンプル区間内において評価尺度
    が定常状態に達しないときにはモデムの状態値として前
    記バッファに記憶されている状態値を繰り返し使用して
    リフレッシュしてから復調処理を行なわせる切換手段と
    を備えていることを特徴とするモデム。
  2. 【請求項2】 前記バッファは、トレーニングシーケン
    ス終了時におけるモデムの状態値が記憶される第2のバ
    ッファ手段と、トレーニングシーケンス以後の通信手順
    時におけるモデムの状態値が所定シンボルレート数分記
    憶される第1のバッファ手段とを有し、前記切換手段
    は、評価尺度に異常が生じ、モデムの機能が低下すると
    判断された場合に、モデムの状態値として、当初、第1
    のバッファ手段に記憶されている状態値を使用して後続
    データに対する復調処理を行なわせ、その結果、評価尺
    度が所定時間内に定常状態に達しないかまたは第1のバ
    ッファ手段に記憶されている状態値の繰り返し使用回数
    が予め設定されている回数を越えたときには、モデムの
    状態値として、第2のバッファ手段に記憶されている状
    態値を使用するようになっていることを特徴とする請求
    項1記載のモデム。
  3. 【請求項3】 評価尺度に異常が検出された場合に、前
    記切換手段は、それ以降の処理に用いる状態値として、
    異常が検出された時点から数シンボルレート以前の状態
    値を第1のバッファ手段よりロードして使用し、異常検
    出後の処理において、評価尺度が所定の閾値以下となる
    サンプル数が予め決められた個数に達した場合に、該評
    価尺度が定常状態に達したとみなすようになっているこ
    とを特徴とする請求項2記載のモデム。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、評価尺度として、等化
    器の入出力パラメータから計算される値を単独あるいは
    複数で用いるようになっていることを特徴とする請求項
    記載のモデム。
  5. 【請求項5】 前記演算手段は、評価尺度として等化器
    の係数を変更する誤差の短時間平均値を用いるようにな
    っていることを特徴とする請求項1記載のモデム。
  6. 【請求項6】 前記演算手段は、評価尺度として等化器
    の係数を変更する誤差の短時間平均値及び等化器のセン
    タタップと次タップの係数比の差分値を用いるようにな
    っていることを特徴とする請求項1記載のモデム。
  7. 【請求項7】 等化器の機能と、タイミング再生の機能
    と、キャリア再生の機能とを有し、状態値が受信信号に
    応じてその都度更新されて動作するようになっているモ
    デムにおいて、タイミング再生の動作補償を行なわせる
    ために、第1のタイミング推定手段と、第1のタイミン
    グ推定手段からの同期信号に追従して所定の発振周波数
    で自走発振可能な第2のタイミング推定手段とを有し、
    第1のタイミング推定手段からの同期信号に基づいてタ
    イミング再生がなされ、また第1の推定手段からの同期
    信号に位相同期して第2のタイミング推定手段が動作し
    ているときにモデムが誤動作すると判断された場合に
    は、タイミング再生を行なわせるための同期信号を第1
    のタイミング推定手段からのものから第2のタイミング
    推定手段からのものに切換え、タイミング再生を代行さ
    せるようになっており、前記第2のタイミング推定手段
    の発振周波数としては、トレーニングシーケンス後にモ
    デムが安定して初期状態となったときに前記第1のタイ
    ミング推定手段の同期信号に追従して得られたものが以
    後固定して用いられるようになっていることを特徴とす
    るモデム。
  8. 【請求項8】 等化器の機能と、タイミング再生の機能
    と、キャリア再生の機能とを有し、状態値が受信信号に
    応じてその都度更新されて動作するようになっているモ
    デムにおいて、タイミング再生の動作補償を行なわせる
    ために、第1のタイミング推定手段と、第1のタイミン
    グ推定手段からの同期信号に追従して所定の発振周波数
    で自走発振可能な第2のタイミング推定手段とを有し、
    第1の タイミング推定手段からの同期信号に基づいてタ
    イミング再生がなされ、また第1の推定手段からの同期
    信号に位相同期して第2のタイミング推定手段が動作し
    ているときにモデムが誤動作すると判断された場合に
    は、タイミング再生を行なわせるための同期信号を第1
    のタイミング推定手段からのものから第2のタイミング
    推定手段からのものに切換え、タイミング再生を代行さ
    せるようになっており、前記第2のタイミング推定手段
    の発振周波数は、モデムが安定した状態での前記第1の
    タイミング推定手段からの同期信号に常に追従させて更
    新されるようになっていることを特徴とするモデム。
JP04585291A 1990-07-31 1991-02-18 モデム Expired - Fee Related JP3224555B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04585291A JP3224555B2 (ja) 1990-07-31 1991-02-18 モデム
US07/736,926 US5228060A (en) 1990-07-31 1991-07-29 Control unit for controlling modem used in receiver

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-202918 1990-07-31
JP20291890 1990-07-31
JP2-260244 1990-09-27
JP26024490 1990-09-27
JP04585291A JP3224555B2 (ja) 1990-07-31 1991-02-18 モデム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04212549A JPH04212549A (ja) 1992-08-04
JP3224555B2 true JP3224555B2 (ja) 2001-10-29

Family

ID=27292412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04585291A Expired - Fee Related JP3224555B2 (ja) 1990-07-31 1991-02-18 モデム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5228060A (ja)
JP (1) JP3224555B2 (ja)

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9405487D0 (en) * 1994-03-21 1994-05-04 Rca Thomson Licensing Corp VSB demodulator
US5706057A (en) * 1994-03-21 1998-01-06 Rca Thomson Licensing Corporation Phase detector in a carrier recovery network for a vestigial sideband signal
US5604741A (en) * 1995-03-16 1997-02-18 Broadcom Corporation Ethernet system
US5799037A (en) * 1996-02-16 1998-08-25 David Sarnoff Research Center Inc. Receiver capable of demodulating multiple digital modulation formats
US6005640A (en) * 1996-09-27 1999-12-21 Sarnoff Corporation Multiple modulation format television signal receiver system
US5914982A (en) 1997-06-13 1999-06-22 Rockwell Semiconductor Systems, Inc. Method and apparatus for training linear equalizers in a PCM modem
US6212247B1 (en) * 1997-09-03 2001-04-03 Conexant Systems, Inc. Method and apparatus for generating a programmable synchronization signal for a data communication system
US6332009B2 (en) 1997-09-03 2001-12-18 Conexant Systems, Inc. Method and apparatus for generating a line impairment learning signal for a data communication system
US6252901B1 (en) * 1998-06-23 2001-06-26 3Com Corporation Digital modem fast retrain escape mechanism
US6856655B1 (en) * 1999-12-21 2005-02-15 Texas Instruments Incorporated Timing recovery device and method for telecommunications systems
US6757336B1 (en) 2000-05-04 2004-06-29 Freescale Semiconductor, Inc. Device and method for performing a carrier recovery
US6680985B1 (en) * 2000-08-15 2004-01-20 Hughes Electronics Corporation Adaptive quadrature amplitude modulation decoding system
JP3916480B2 (ja) * 2002-02-22 2007-05-16 松下電器産業株式会社 デジタル復調装置および同期検出方法
AU2003216690A1 (en) * 2002-04-23 2003-11-10 Koninklijke Philips Electronics N.V. Interference-free lms-based adaptive asynchronous receiver
US8041233B2 (en) * 2004-07-14 2011-10-18 Fundación Tarpuy Adaptive equalization in coherent fiber optic communication
US7447262B2 (en) * 2005-05-12 2008-11-04 Rdc Semiconductor Co., Ltd. Adaptive blind start-up receiver architecture with fractional baud rate sampling for full-duplex multi-level PAM systems
TWI294236B (en) * 2005-06-16 2008-03-01 Realtek Semiconductor Corp Method and apparatus for correcting symbol timing
US20070104263A1 (en) * 2005-11-09 2007-05-10 Chiao-Chih Chang Method for adaptively tuning an equalizer
US8594118B2 (en) * 2006-03-24 2013-11-26 General Instrument Corporation Method and apparatus for configuring logical channels in a network
US9088355B2 (en) * 2006-03-24 2015-07-21 Arris Technology, Inc. Method and apparatus for determining the dynamic range of an optical link in an HFC network
US8537972B2 (en) * 2006-12-07 2013-09-17 General Instrument Corporation Method and apparatus for determining micro-reflections in a network
DE102008018871B4 (de) * 2008-04-14 2010-10-07 Atmel Automotive Gmbh Empfängerschaltung, Verfahren zum Empfang eines Signals und Verwendung einer Detektionsschaltung und einer Kontrollschaltung
US8516532B2 (en) * 2009-07-28 2013-08-20 Motorola Mobility Llc IP video delivery using flexible channel bonding
US8526485B2 (en) * 2009-09-23 2013-09-03 General Instrument Corporation Using equalization coefficients of end devices in a cable television network to determine and diagnose impairments in upstream channels
US8284828B2 (en) * 2009-11-11 2012-10-09 General Instrument Corporation Monitoring instability and resetting an equalizer
US8654640B2 (en) 2010-12-08 2014-02-18 General Instrument Corporation System and method for IP video delivery using distributed flexible channel bonding
US8937992B2 (en) 2011-08-30 2015-01-20 General Instrument Corporation Method and apparatus for updating equalization coefficients of adaptive pre-equalizers
US8576705B2 (en) 2011-11-18 2013-11-05 General Instrument Corporation Upstream channel bonding partial service using spectrum management
US9113181B2 (en) 2011-12-13 2015-08-18 Arris Technology, Inc. Dynamic channel bonding partial service triggering
US9003460B2 (en) 2012-04-27 2015-04-07 Google Technology Holdings LLC Network monitoring with estimation of network path to network element location
US8867371B2 (en) 2012-04-27 2014-10-21 Motorola Mobility Llc Estimating physical locations of network faults
US8837302B2 (en) 2012-04-27 2014-09-16 Motorola Mobility Llc Mapping a network fault
US8868736B2 (en) 2012-04-27 2014-10-21 Motorola Mobility Llc Estimating a severity level of a network fault
US9065731B2 (en) 2012-05-01 2015-06-23 Arris Technology, Inc. Ensure upstream channel quality measurement stability in an upstream channel bonding system using T4 timeout multiplier
US9136943B2 (en) 2012-07-30 2015-09-15 Arris Technology, Inc. Method of characterizing impairments detected by equalization on a channel of a network
US9137164B2 (en) 2012-11-15 2015-09-15 Arris Technology, Inc. Upstream receiver integrity assessment for modem registration
US9203639B2 (en) 2012-12-27 2015-12-01 Arris Technology, Inc. Dynamic load balancing under partial service conditions
US9197886B2 (en) 2013-03-13 2015-11-24 Arris Enterprises, Inc. Detecting plant degradation using peer-comparison
US9025469B2 (en) 2013-03-15 2015-05-05 Arris Technology, Inc. Method for estimating cable plant topology
US10477199B2 (en) 2013-03-15 2019-11-12 Arris Enterprises Llc Method for identifying and prioritizing fault location in a cable plant
US9042236B2 (en) 2013-03-15 2015-05-26 Arris Technology, Inc. Method using equalization data to determine defects in a cable plant
US10498565B1 (en) * 2018-09-05 2019-12-03 Macom Technology Solutions Holding, Inc Sampling phase optimization for digital modulated signals

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4037049A (en) * 1974-10-18 1977-07-19 Intertel, Inc. Modulator and demodulator for data communications network
US4477895A (en) * 1980-05-02 1984-10-16 Harris Corporation Synchronized protection switching arrangement
CA1202702A (en) * 1982-09-03 1986-04-01 Gordon R. Lang Means and method for reduction of phase jitter
CA1269178A (en) * 1987-01-30 1990-05-15 John David Morton Automatic refresh of operating parameters in equipment with volatile storage
JPH01279617A (ja) * 1988-05-02 1989-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動等化回路

Also Published As

Publication number Publication date
US5228060A (en) 1993-07-13
JPH04212549A (ja) 1992-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3224555B2 (ja) モデム
US5233632A (en) Communication system receiver apparatus and method for fast carrier acquisition
US5970093A (en) Fractionally-spaced adaptively-equalized self-recovering digital receiver for amplitude-Phase modulated signals
EP0684708B1 (en) Adaptive equalizer
US4674103A (en) Method and arrangement for detecting the presence of a training signal in a modem receiver
US8320511B2 (en) Cycle slip detection for timing recovery
EP1155541B1 (en) Erasure based instantaneous loop control in a data receiver
US10135606B2 (en) Mitigating interaction between adaptive equalization and timing recovery
EP0423775B1 (en) Receiver capable of removing both intersymbol interference and frequency offset
US7006565B1 (en) Hybrid soft and hard decision feedback equalizer
US7305048B2 (en) Burst mode receiver and method for stable reception of packet data on telephone line
US10050774B1 (en) Mitigating interaction between adaptive equalization and timing recovery
JP2833609B2 (ja) 判定帰還形自動等化器
JP3428376B2 (ja) 自動等化システム
US7664210B2 (en) Non-coherent synchronous direct-conversion receiving apparatus for compensating frequency offset
JP2611557B2 (ja) 判定帰還形自動等化器
KR101019481B1 (ko) 타이밍 복구 장치 및 방법
US7194027B2 (en) Channel equalizing and carrier recovery system for home phoneline networking alliance receiver and method thereof
US7154946B1 (en) Equalizer and equalization method for return-to-zero signals
JP3783853B2 (ja) Fsk復調信号の中心レベル検出補正回路
JPH04275738A (ja) モデム
JP3071811B2 (ja) モデム制御方式
KR100348669B1 (ko) 전송시스템
JPH11205092A (ja) 等化器用afc回路
JP2646835B2 (ja) 自動周波数制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080824

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees