JP2003249949A - ネットワーク経路選択方法、ルータ及びそのプログラム並びに情報記録媒体 - Google Patents

ネットワーク経路選択方法、ルータ及びそのプログラム並びに情報記録媒体

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JP2003249949A
JP2003249949A JP2002045752A JP2002045752A JP2003249949A JP 2003249949 A JP2003249949 A JP 2003249949A JP 2002045752 A JP2002045752 A JP 2002045752A JP 2002045752 A JP2002045752 A JP 2002045752A JP 2003249949 A JP2003249949 A JP 2003249949A
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Hirotaka Yoshioka
弘高 吉岡
Hitoshi Yamaguchi
仁 山口
Hiroshi Yao
宏 八尾
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明示的な通信経路指定による第2経路の選択
を行なうことなく、従来障害発生時以外には用いられて
いない第2経路を使用したパケット転送を容易に行なえ
るルータを提供する。 【解決手段】 パケット受信部110によって、ヘッダ情
報内のTOSフィールドに迂回設定ビットが設定されて
いるIPパケットを受信し、ルーティング表作成部123
によってパケットの宛先情報に対して選択可能な最優先
経路と第2経路(迂回経路)とが宛先情報に対応付けら
れているルーティング表を作成して保持し、転送先判定
部130はルーティング表に基づいて、受信パケットの迂
回設定ビットが通常経路選択を表す値に指定されている
ときに、最優先経路を選択して受信パケットを転送し、
迂回設定ビットが迂回経路選択を表す値に指定されてい
るときに、第2経路を選択して受信パケットを転送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルータで構成する
一般的なネットワークにおいて、明示的な設定を行わな
くても、障害発生時のみ選択可能であった第2経路を使
用したパケット転送を可能にすると共に第2経路の正常
性を容易に確認できるルータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】IP通信は、現在、ネットワークの根幹
でさえも中心となりつつある。IPネットワークに対し
て様々な要求が提案されてきており、ネットワークの品
質を保証するQoS(Quality of Service)や、またI
Pv6など多様化に対する提案が主流となっている。そ
れに対して、現状の一般的な網構成としては、本来のI
Pの長所であるネットワーク構築の容易性を確保するた
めに、OSPF(Open Shortest Path First)やスタテ
ィック経路設定のみを用いているケースも少なくない。
【0003】このような従来例のネットワークでは、図
6に示すような一般的なルータ200が用いられている。
このルータ200は、パケット受信部210と、転送情報制御
部220、転送先判定部230、パケット送信部240から構成
されている。また、転送情報制御部220は、隣接情報管
理部221と、静的情報管理部222、ルーティング表作成部
223から構成されている。
【0004】上記構成よりなるルータ200は、図7に示
すように、IPパケットをパケット受信部210で受信す
ると(SA1)、このIPパケットを転送先判定部230
に送り、転送先判定部230によって、IPパケットの宛
先に応じた転送先の隣接ルータを決定する(SA2)。
さらに、宛先を決定したIPパケットをパケット送信部
240から隣接ルータに向けて転送する(SA3)。
【0005】転送先判定部230において決定される転送
先隣接ルータは、隣接情報管理部221と静的情報管理部2
22で管理する2つの情報に基づいて、ルーティング表作
成部223で作成されるルーティング表に従っている。即
ち、図8に示すように、隣接情報管理部221は、隣接ル
ータの情報を自動収集して(SB1)、静的ルートの選
択を行い(SB2)、この情報を管理している。また、
静的情報管理部222は、静的情報を受け付け(SB
3)、この情報に基づいて最優先ルートの選択を行い
(SB4)、この情報を管理している。転送先判定部23
0は、隣接情報管理部221によって管理されている隣接ル
ータの情報と、静的情報管理部222によって管理されて
いる最優先ルートの情報とに基づいて、図9に示すよう
なルーティング表を作成して(SB5)、これを保持し
ている。
【0006】図10は、IPルータを使用した従来例の
一般的なネットワークを示す構成図である。このネット
ワークは一般的な冗長構成を取っており、ルータA(20
0-1)からルータF(200-8)へIPパケットによって通
信データを転送するとき、ルータB(200-2)から転送
されるIPパケットは、通常時にはルータC(200-3)
へ転送されるように、静的な設定として最優先経路の設
定を行なっている。即ち、ルータB(200-2)は、ルータ
C(200-3)への最優先経路が使用できない場合にの
み、第2優先であるルータC’(200-4)にIPパケッ
トを転送するように設定している。
【0007】従来例のルータ200では、この設定を行な
う以外に、隣接ルータ間の情報をやり取りして、自動的
にルータC(200-3)への経路を最優先、ルータC’(2
00-4)への経路を第2優先とすることも可能であるが、
一般的に、大きなネットワークでは必ず静的に設定する
個所が存在する。このため、従来例のルータ200を使用
したネットワークは、前述したIPパケット転送を行う
ので、通信データは、ルータC(200-3)やルータD(2
00-5)、或いはルータB(200-2)とルータC(200-3)
との間の通信経路やルータC(200-3)とルータD(200
-5)との間の通信経路に障害等が無い限り、ルータC
(200-3)への経路のみが通信経路となり、上記障害が
生じた場合にのみ、静的情報管理部222によって優先経
路が変更されて、ルーティング表作成部223によって新
たな経路が作成され、そのルーティング表に基づいて第
2優先経路のみに転送することとなる。
【0008】このとき、図10に示すルータA(200-
1)からルータF(200-8)への転送経路は、ルータA
(200-1)〜ルータB(200-2)〜ルータC’(200-4)
〜ルータD’(200-6)〜ルータE(200-7)〜ルータF
(200-8)となるのが一般的であるが、この経路が問題
なく通信できるかどうかは、障害により経路変更が行な
われない限り確定しない。
【0009】また、ルータにおいて第2優先経路の正常
性を確認するために使用できる機能としては、各ルータ
自体を明示的に指定することにより確認する技術が知ら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】IPネットワークにお
いても信頼性の要求が高まる中、ネットワークの冗長構
成は必須となりつつあるが、上記従来例のルータ200で
は、第2優先経路における通信は、最優先経路における
障害が発生するまで実施できず、完全な信頼性を持った
冗長構成の網構築は困難である。
【0011】即ち、従来例のネットワークにおいてスタ
ティック経路の設定では、経路の優先度としてメトリッ
ク(ルーティングメトリック(Routing metric)とも称さ
れる)を値で指定し、最優先の経路をルーティング表に
反映させてパケット転送を行う。この際、ルーティング
表には、図9に示すように最優先の経路のみが設定され
ており、優先度の低い他の経路についての情報はルーテ
ィング表に存在しないため、迂回経路の選択は通常不可
能である。即ち、従来例のルーティング表には、宛先I
PアドレスのIPプレフィックス#A,#B,#Cのそ
れぞれに対して、最優先経路に対応する転送先ルータR
T#1、RT#2,RT#3が対応付けられている。
【0012】図10のような一般的な冗長構成を持つネ
ットワークにおいて、従来技術では、障害がない限り第
2優先経路(迂回経路)の選択が不可能であり、このた
め冗長経路の通信確認を実施することができないという
問題点があった。
【0013】一方、ネットワーク内の構成を把握して、
明示的に経路確認を行なう技術は存在するが、この技術
を用いるためにはネットワーク内の全てのルータのIP
アドレスや通信経路の把握が必要であるため、大規模な
ネットワークでの使用には不適切であるという問題点が
ある。従って、第2優先経路が正常か否かを確認するた
めには機能性が悪いという問題点があった。
【0014】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、明示
的な通信経路指定による第2経路の選択を行なうことな
く、従来障害発生時以外には用いられていない第2経路
を使用したパケット転送を容易に行なえるルータを提供
することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、パケット通信ネットワークに設けられて
最優先経路と第2経路の何れかの経路を選択してパケッ
トを転送するコンピュータ装置からなるルータにおける
ネットワーク経路選択方法であって、迂回経路指定情報
を含むパケットを受信し、パケットの宛先情報に対して
選択可能な最優先経路と第2経路とが前記宛先情報に対
応付けられているルーティング表に基づいて、受信パケ
ットの迂回経路指定情報が通常経路選択に指定されてい
るときに、前記最優先経路を選択して前記受信パケット
を転送し、前記受信パケットの迂回経路指定情報が迂回
経路選択に指定されているときに、前記第2経路を選択
して前記受信パケットを転送するネットワーク経路選択
方法を提案する。
【0016】本発明のネットワーク経路選択方法によれ
ば、ルータによって受信されたパケットの迂回経路指定
情報が通常経路選択に指定されているときは、ルータに
よって前記最優先経路が選択されて前記受信パケットが
転送され、前記受信パケットの迂回経路指定情報が迂回
経路選択に指定されているときは、ルータによって前記
第2経路が選択されて前記受信パケットが転送される。
【0017】これにより、従来では障害発生時以外に使
用されなかった前記第2経路を迂回経路として使用する
ことができる。
【0018】さらに、本発明では、前記ネットワーク経
路選択方法において、前記第2経路を選択して前記受信
パケットを転送する前に、前記受信パケットの迂回経路
指定情報に迂回経路選択済みを表す情報を設定するよう
にした。
【0019】このように一度第2経路を選択したパケッ
トの迂回経路指定情報を、迂回経路選択済みとして書き
換えることにより、ネットワーク内の別のルータにて再
度第2経路が選択されて、再び同じルータに通信データ
が戻ることを避けることができる。
【0020】また、本発明は上記のネットワーク経路選
択方法を実現するルータとして、パケット通信ネットワ
ークに設けられ、最優先経路と第2経路の何れかの経路
を選択してパケットを転送するルータにおいて、迂回経
路指定情報を含むパケットを受信する手段と、パケット
の宛先情報に対して選択可能な最優先経路と第2経路と
が前記宛先情報に対応付けられているルーティング表を
保持する手段と、受信パケットの迂回経路指定情報が通
常経路選択に指定されているときに、前記ルーティン表
に基づく前記最優先経路を選択して前記受信パケットを
転送する手段と、前記受信パケットの迂回経路指定情報
が迂回経路選択に指定されているときに、前記ルーティ
ン表に基づく前記第2経路を選択して前記受信パケット
を転送する手段とを備えているルータを構成した。
【0021】さらに本発明では、上記ルータに、前記第
2経路を選択して前記受信パケットを転送する前に、前
記受信パケットの迂回経路指定情報に迂回経路選択済み
を表す情報を設定する手段を備えた。
【0022】また、本発明は、コンピュータ装置からな
るルータにおいて、上記ネットワーク経路選択方法を実
現するネットワーク経路選択プログラムとして、迂回経
路指定情報を含むパケットを受信するステップと、前記
受信したパケットの迂回経路指定情報が通常経路選択に
指定されているときに、パケットの宛先情報に対して選
択可能な最優先経路と第2経路とが前記宛先情報に対応
付けられているルーティング表に基づく前記最優先経路
を選択して前記受信パケットを転送するステップと、前
記受信したパケットの迂回経路指定情報が迂回経路選択
に指定されているときに、前記ルーティング表に基づく
前記第2経路を選択して前記受信パケットを転送するス
テップとを含むネットワーク経路選択プログラムを提案
する。
【0023】さらに、本発明は、上記ネットワーク経路
選択プログラムにおいて、前記第2経路を選択して前記
受信パケットを転送する前に、前記受信パケットの迂回
経路指定情報に迂回経路選択済みを表す情報を設定する
ステップを含むネットワーク経路選択プログラムを提案
する。
【0024】また、本発明は、上記ネットワーク経路選
択プログラムの配布及びインストールを容易にするため
に、上記ネットワーク経路選択プログラムが記録されて
いるコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体を提案す
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0026】本実施形態におけるルータは、スタティッ
ク経路の設定において経路の優先度としてメトリックを
値で指定し、最優先の経路をパケット転送表に反映させ
てパケット転送を行う際に、最優先経路に加えて、これ
に代えることのできる第2経路(迂回経路)についての
情報を保持している。
【0027】さらに、本実施形態は、ネットワークを通
るICMP(Internet Control Message Protocol)を
含む全パケットに対して、TOS(Type Of Service)
フィールドなどを用いて迂回経路選択指定情報となる迂
回設定ビットを設け、この迂回設定ビットにフラグ(以
下、迂回フラグと称する)を立て、この迂回フラグの値
に応じた第2経路の選択を可能にした。
【0028】また、本実施形態におけるIPパケットの
発側ルータまたは端末は、TOSフィールドなどに設け
た上記迂回設定ビットを書換える機能を有している。さ
らに、ネットワーク全体でスタティック経路設定を行う
ルータとして、以下に説明する迂回経路選択機能を有す
るルータを用いることで、容易にしかも簡単な設定で従
来では障害発生時以外には選択できなかった第2経路
(迂回経路)を選択してのパケット転送が可能なネット
ワークを構成した。
【0029】図1は本発明の一実施形態におけるルータ
を示すブロック構成図である。図において、100は周知
のコンピュータ装置からなるIPルータで、パケット受
信部210と、転送情報制御部120、転送先判定部130、パ
ケット送信部140から構成され、予め設定されているネ
ットワーク経路選択プログラムに基づいて動作する。
【0030】パケット受信部110は、転送されてきたI
Pパケットを受信して転送先判定部130に転送する。
【0031】転送情報制御部120は、隣接情報管理部121
と、静的情報管理部122、ルーティング表作成部123から
構成され、隣接情報管理部121と静的情報管理部122で管
理する2つの情報に基づいて、ルーティング表作成部12
3によってルーティング表を作成し、これを保持する。
このとき作成されるルーティング表は、図2に示すよう
に、最優先の経路と第2経路が設定されている。ここ
で、第2経路とは、最優先経路に代えて用いることがで
きる迂回経路のことである。
【0032】即ち、図3に示すように、隣接情報管理部
121は、定期的なポーリングなどによって隣接ルータと
障害発生などの情報を交換して隣接情報を自動収集し
(SC1)、転送先ルータとして可能な隣接ルータを把
握して最適経路の選択を行い(SC2)、この情報を管
理すると共に、この情報をルーティング表作成部123に
渡す。
【0033】静的情報管理部122は、静的情報受け付け
(SC3)によって予め設定された経路情報から最優先
経路と第2経路を選択して(SC4)、この情報を管理
し、これらの最優先経路と第2経路の情報をルーティン
グ表作成部123に渡す。
【0034】ルーティング表作成部123は、隣接情報管
理部121と静的情報管理部122から受け取った情報に基づ
いて、ルーティング表を作成して、宛先のIPアドレス
を含むIPアドレスグループ(IPプレフィックス)に
対する最優先経路と第2経路に相当する隣接ルータの情
報を記憶する(SC5)と共に、作成したルーティング
表を転送先決定部132に送る。
【0035】図2に示したルーティング表の一例には、
宛先IPアドレスグループのIPプレフィックス#A,
#B,#Cのそれぞれに対して、最優先経路に対応する
転送先ルータRT#1、RT#2,RT#3と、第2経
路に対応する転送先ルータがRT#3、RT#4が対応
付けられている。尚、図2に示したルーティング表で
は、IPプレフィックス#Cに対応する第2経路は存在
しない。
【0036】転送先判定部130は、迂回ビット判定部131
と、転送先決定部132、フラグ変換部133から構成されて
いる。
【0037】迂回ビット判定部131は、受信パケットの
ヘッダ情報内に設けられている迂回設定ビットの値に基
づいて、この受信パケットが通常経路(最優先経路)で
転送すべきものか或いは第2経路(迂回経路)で転送す
べきものかを判定して、判定結果を転送先決定部132に
通知する。
【0038】転送先決定部132は、受信パケットの宛先
情報と迂回ビット判定部131から通知された判定結果及
び上記ルーティング表に基づいて、受信パケットの転送
先ルータを決定しパケット送信部140に通知する。
【0039】尚、本実施形態では、受信パケットの迂回
設定ビットが「0」に設定されているときは通常の最優
先経路を選択して受信パケットを転送し、迂回設定ビッ
トが「1」に設定されているときは第2経路を選択して
受信パケットを転送する。また、受信パケットの迂回設
定ビットが「2」に設定されているときは通常の最優先
経路を選択して受信パケットを転送する。
【0040】フラグ変換部133は、受信パケットの迂回
設定ビットが「1」のとき、このフラグを「2」に書き
換える。
【0041】パケット送信部140は、転送先決定部132か
ら通知された転送先ルータに向けて前記受信パケットを
転送する。
【0042】次に、前述の構成よりなるルータにおける
IPパケットの転送動作を図4及び図5を参照して説明
する。尚、図4はパケット転送処理を説明するフローチ
ャート、図5は本実施形態におけるネットワークを示す
ブロック構成図である。
【0043】ルータ100は、パケット受信部110でパケッ
トを受信し(SD1)、この受信パケットのヘッダ情報
部に設けられている迂回設定ビットを迂回ビット判定部
131にて確認して(SD2)、迂回設定ビットが「1」
であるか否かを判定する(SD3)。尚、ヘッダ情報部
における迂回設定ビットは、IPv4であればTOSフ
ィールドの6ピットのうち2ピットを用いることが実現
的である。
【0044】前記SD3の判定の結果、迂回設定ビット
が「1」以外であれば、迂回を示すパケットではないと
判定し、転送先決定部132によって、ルーティング表に
基づいてパケットの宛先情報に応じた最優先経路の転送
先ルータを決定して、この転送先ルータの情報をパケッ
ト送信部140に通知する。この通知を受けたパケット送
信部140は、通知された最優先の転送先ルータに向けて
上記受信したパケットを転送する(SD10)。
【0045】前記SD3の判定の結果、迂回設定ビット
が「1」であれば、迂回経路選択指定のパケットである
と判定し、ルーティング表からパケットの宛先情報に対
応した転送先ルータの候補を選択し(SD4)、選択し
た候補に第2経路が存在するか否かを判定する(SD
5)。この判定の結果、第2経路が存在しないときは、
ルーティング表に基づいてパケットの宛先情報に応じた
最優先経路の転送先ルータを決定して、この転送先ルー
タの情報をパケット送信部140に通知する。この通知を
受けたパケット送信部140は、通知された最優先の転送
先ルータに向けて上記受信したパケットを転送する(S
D10)。
【0046】また、前記SD5の判定の結果、第2経路
が存在するときは、転送先決定部132は、ルーティング
表に基づいてパケットの宛先情報に応じた第2経路(迂
回経路)の転送先ルータを決定し(SD8)、フラグ変
換部133によって迂回設定ビットを「1」から「2」に
書き換えて迂回フラグを使用済みに設定した(SD9)
後に、前記決定した転送先ルータの情報をパケット送信
部140に通知する。
【0047】この通知を受けたパケット送信部140は、
前記迂回フラグが使用済みに設定されたパケットを、第
2経路の転送先ルータに向けて転送する(SD10)。
【0048】上記のように、迂回設定ビットを「1」か
ら「2」に書き換えることにより、ネットワーク内にお
いて、2回以上の迂回経路選択を避け、パケットのルー
プ転送を防ぐことができる。即ち、迂回設定ビットを書
き換えないで「1」としたまま転送した場合、ネットワ
ーク内の別のルータにて再度第2経路が選択されて、設
定次第では再び同じルータにIPパケットが戻ってくる
ことが考えられる。このようなことを避けるために、一
度第2経路を選択したIPパケットの迂回設定ビットの
値を、迂回済みとして「2」に書き換えるという操作を
行っている。
【0049】前述したように、本実施形態では、第2経
路の設定を行なっているルータ内において、従来では設
定をしていない第2経路の宛先をルーティング表に記憶
しておき、さらにIPパケットのヘッダ情報部の中の自
由に設定可能なフィールドを迂回設定ビットとして設定
しているので、この迂回設定ビットの値に応じて、従来
では障害発生時以外は選択不可能であった第2経路(迂
回経路)を選択してIPパケットの転送を容易に行なう
ことができる。これにより、通常のIPパケット転送で
第2経路を用いることができるので、従来は使用されな
いことの多い第2経路のリソースを有効に活用すること
ができる。
【0050】例えば、前述した従来例のネットワーク構
成に、本実施形態のルータ100を用いた一例を図4に示
す。図4に示すネットワークでは、最優先経路に加えて
第2経路を選択可能なIPルータB(100-2)〜IPルー
タE(100-7)として上記実施形態のIPルータ100を用い
ており、IPルータAとIPルータFは従来例のルータ
200である。
【0051】このネットワークは、従来例と同様に一般
的な冗長構成を取っており、ルータA(200-1)からル
ータF(200-8)へIPパケットによって通信データを
転送するとき、ルータB(100-2)から転送されるIP
パケットは、通常時にはルータC(100-3)へ転送され
るように、静的な設定として最優先経路の設定を行なっ
ている。即ち、ルータB(200-2)は、ルータA(200-1)
からルータF(200-8)へ転送されるIPパケットの迂
回設定ビットが「0」に設定されているときはルータC
(200-3)への最優先経路を使用してIPパケットを転
送し、迂回設定ビットが「1」に設定されいるときは第
2経路として設定されているルータC’(100-4)にI
Pパケットを転送するように設定されている。
【0052】これにより、迂回設定ビットが「0」に設
定されているときのルータA(200-1)からルータF(2
00-8)への転送経路は、ルータA(200-1)〜ルータB
(100-2)〜ルータC(100-3)〜ルータD(100-5)〜
ルータE(100-7)〜ルータF(200-8)となる。また、
迂回設定ビットが「1」に設定されているときのルータ
A(200-1)からルータF(200-8)への転送経路は、ル
ータA(200-1)〜ルータB(100-2)〜ルータC’(10
0-4)〜ルータD’(100-6)〜ルータE(100-7)〜ル
ータF(200-8)となる。
【0053】また、既存技術であるIPパケット経路の
正常性確認で行うpingコマンドやtracerouteコマンドを
用いることにより、ネットワークの迂回経路の正常性の
確認や、ネットワークの迂回経路における通過ルータの
確認を極めて容易に行うことができる。
【0054】また、上記ルータ100のネットワーク経路
選択プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な
情報記録媒体を作成することにより、上記ネットワーク
経路選択プログラムの配布やインストールを容易に行う
ことができる。
【0055】尚、前述した実施形態におけるルータの構
成及びネットワーク構成は、本願発明の一具体例に過ぎ
ず、本願発明が上記実施形態の構成のみに限定されるこ
とはない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ネットワ
ーク内の全ての構造を詳細に把握していなくとも、従来
では障害発生時以外には使用されなかった第2経路を用
いたパケット転送を極めて容易に実施することができる
という非常に優れた効果を奏する。また、ネットワーク
の障害による迂回経路の選択が発生する前に、事前に第
2経路を用いた通信の正常性を容易に確認することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるルータを示すブロ
ック構成図
【図2】本発明の一実施形態のルータが保持するルーテ
ィング表を示す図
【図3】本発明の一実施形態のルータにおけるルーティ
ング表作成処理を説明するフローチャート
【図4】本発明の一実施形態のルータにおけるパケット
転送処理を説明するフローチャート
【図5】本発明の一実施形態におけるネットワークを示
すブロック構成図
【図6】従来例のIPパケット転送機能を持つルータを
示すブロック構成図
【図7】従来例のルータにおけるパケット転送処理を説
明するフローチャート
【図8】従来例のルータにおけるルーティング表作成処
理を説明するフローチャート
【図9】従来例のルータが保持するルーティング表を示
す図
【図10】従来例のネットワークを示すブロック構成図
【符号の説明】
100(100-2〜100-7)…ルータ、110…パケット受信部、
120…転送情報制御部、121…隣接情報管理部、122…静
的情報管理部、123…ルーティング表作成部、130…転送
先判定部、131…迂回ビット判定部、132…転送先決定
部、133…フラグ変換部、140…パケット送信部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八尾 宏 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA03 GA12 HA08 HB17 KA05 KX23 LA03 LB08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット通信ネットワークに設けられて
    最優先経路と第2経路の何れかの経路を選択してパケッ
    トを転送するコンピュータ装置からなるルータにおける
    ネットワーク経路選択方法であって、 迂回経路指定情報を含むパケットを受信し、 パケットの宛先情報に対して選択可能な最優先経路と第
    2経路とが前記宛先情報に対応付けられているルーティ
    ング表に基づいて、受信パケットの迂回経路指定情報が
    通常経路選択に指定されているときに、前記最優先経路
    を選択して前記受信パケットを転送し、前記受信パケッ
    トの迂回経路指定情報が迂回経路選択に指定されている
    ときに、前記第2経路を選択して前記受信パケットを転
    送することを特徴とするネットワーク経路選択方法。
  2. 【請求項2】 前記第2経路を選択して前記受信パケッ
    トを転送する前に、前記受信パケットの迂回経路指定情
    報に迂回経路選択済みを表す情報を設定することを特徴
    とする請求項1に記載のネットワーク経路選択方法。
  3. 【請求項3】 パケット通信ネットワークに設けられ、
    最優先経路と第2経路の何れかの経路を選択してパケッ
    トを転送するルータにおいて、 迂回経路指定情報を含むパケットを受信する手段と、 パケットの宛先情報に対して選択可能な最優先経路と第
    2経路とが前記宛先情報に対応付けられているルーティ
    ング表を保持する手段と、 受信パケットの迂回経路指定情報が通常経路選択に指定
    されているときに、前記ルーティン表に基づく前記最優
    先経路を選択して前記受信パケットを転送する手段と、 前記受信パケットの迂回経路指定情報が迂回経路選択に
    指定されているときに、前記ルーティン表に基づく前記
    第2経路を選択して前記受信パケットを転送する手段と
    を備えていることを特徴とするルータ。
  4. 【請求項4】 前記第2経路を選択して前記受信パケッ
    トを転送する前に、前記受信パケットの迂回経路指定情
    報に迂回経路選択済みを表す情報を設定する手段を備え
    たことを特徴とする請求項3に記載のルータ。
  5. 【請求項5】 パケット通信ネットワークに設けられて
    最優先経路と第2経路の何れかの経路を選択してパケッ
    トを転送するコンピュータ装置からなるルータを動作さ
    せるネットワーク経路選択プログラムであって、 迂回経路指定情報を含むパケットを受信するステップ
    と、 前記受信したパケットの迂回経路指定情報が通常経路選
    択に指定されているときに、パケットの宛先情報に対し
    て選択可能な最優先経路と第2経路とが前記宛先情報に
    対応付けられているルーティング表に基づく前記最優先
    経路を選択して前記受信パケットを転送するステップ
    と、 前記受信したパケットの迂回経路指定情報が迂回経路選
    択に指定されているときに、前記ルーティング表に基づ
    く前記第2経路を選択して前記受信パケットを転送する
    ステップとを含むことを特徴とするネットワーク経路選
    択プログラム。
  6. 【請求項6】 前記第2経路を選択して前記受信パケッ
    トを転送する前に、前記受信パケットの迂回経路指定情
    報に迂回経路選択済みを表す情報を設定するステップを
    含むことを特徴とする請求項5に記載のネットワーク経
    路選択プログラム。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のネットワ
    ーク経路選択プログラムが記録されていることを特徴と
    するコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007119635A1 (ja) * 2006-03-27 2009-08-27 日本電気株式会社 フレーム転送経路確認方法、ノード、そのプログラム及びフレーム転送経路確認システム
JP2010507269A (ja) * 2006-10-16 2010-03-04 フランス・テレコム 中間ノードが利用不可能な場合にsipメッセージを経路指定する方法

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