JP2003249637A - 画像検出器 - Google Patents
画像検出器Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気シールド材による画像コントラストの低
下を招くことなく、画像上のノイズの一因となる動的磁
界の影響を低減することができる画像検出器を提供する
こと。 【構成】 入射する光を光電変換するための光電変換素
子と、該光電変換素子に蓄積した電荷を転送するための
トランジスタで構成される複数の画素を備え、該複数の
画素から画像情報を得るための信号線と、前記トランジ
スタにゲート電圧を与えるためのゲート線と、を備えた
画像検出器において、前記信号線の保護膜上に磁気シー
ルド材を配置する。ここで、前記ゲート線の保護膜上に
磁気シールド材を配する。又、前記トランジスタの保護
膜上に磁気シールド材を配する。
下を招くことなく、画像上のノイズの一因となる動的磁
界の影響を低減することができる画像検出器を提供する
こと。 【構成】 入射する光を光電変換するための光電変換素
子と、該光電変換素子に蓄積した電荷を転送するための
トランジスタで構成される複数の画素を備え、該複数の
画素から画像情報を得るための信号線と、前記トランジ
スタにゲート電圧を与えるためのゲート線と、を備えた
画像検出器において、前記信号線の保護膜上に磁気シー
ルド材を配置する。ここで、前記ゲート線の保護膜上に
磁気シールド材を配する。又、前記トランジスタの保護
膜上に磁気シールド材を配する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画素で構成
される画像検出器に関するものであり、特に画像上のノ
イズの一因となる動的磁界の影響を低減した画像検出器
に関するものである。
される画像検出器に関するものであり、特に画像上のノ
イズの一因となる動的磁界の影響を低減した画像検出器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、非晶質シリコン(a−Si)に代
表される光電変換半導体材料の開発により、光電変換素
子を大面積基板上に2次元に多数形成した2次元センサ
の開発が進み、実用化されている。このような2次元セ
ンサの中には、主に医療用の診断装置としてX線像を画
像化するX線用2次元センサがある。このX線用2次元
センサには、X線の変換方式の違いにより主に間接変換
方式と直接変換方式の2方式に分けられる。間接変換方
式は、X線を蛍光体によって可視光に変換し、この可視
光を光電変換素子によって電荷に変換し、蓄積された電
荷をトランジスタを介して読み出すものである。
表される光電変換半導体材料の開発により、光電変換素
子を大面積基板上に2次元に多数形成した2次元センサ
の開発が進み、実用化されている。このような2次元セ
ンサの中には、主に医療用の診断装置としてX線像を画
像化するX線用2次元センサがある。このX線用2次元
センサには、X線の変換方式の違いにより主に間接変換
方式と直接変換方式の2方式に分けられる。間接変換方
式は、X線を蛍光体によって可視光に変換し、この可視
光を光電変換素子によって電荷に変換し、蓄積された電
荷をトランジスタを介して読み出すものである。
【0003】図4は間接変換方式2次元センサを用いた
X線画像検出器の断面を模式的に示した模式断面図であ
る。
X線画像検出器の断面を模式的に示した模式断面図であ
る。
【0004】図4において、1はX線を可視光に変換す
るための蛍光体、2は光電変換素子とトランジスタや配
線等を含む画素を2次元的に配したセンサ部、3はガラ
ス材料から成る基台、4は機械的強度を高めるための支
持板であり、比較的軽量なMg合金等の金属材料から成
る。蛍光体1とセンサ部2、基台3と支持板4は各々接
着材により接着固定されている。10はセンサ部2から
得た信号を処理するための電気回路基板、11はセンサ
部2と電気回路基板10を電気的に接続するためのフレ
キシブル配線、12はセンサ部2の駆動やセンサ部2か
ら得た信号を転送、処理するためのICである。
るための蛍光体、2は光電変換素子とトランジスタや配
線等を含む画素を2次元的に配したセンサ部、3はガラ
ス材料から成る基台、4は機械的強度を高めるための支
持板であり、比較的軽量なMg合金等の金属材料から成
る。蛍光体1とセンサ部2、基台3と支持板4は各々接
着材により接着固定されている。10はセンサ部2から
得た信号を処理するための電気回路基板、11はセンサ
部2と電気回路基板10を電気的に接続するためのフレ
キシブル配線、12はセンサ部2の駆動やセンサ部2か
ら得た信号を転送、処理するためのICである。
【0005】図5はセンサ部2の4つの画素を蛍光体側
から見た図である。
から見た図である。
【0006】図5に示すように、各画素16a〜16d
は、光電変換素子17とトランジスタ18を紙面上下左
右方向に延びた信号線19やゲート線20の配線に囲ま
れるように構成されている。
は、光電変換素子17とトランジスタ18を紙面上下左
右方向に延びた信号線19やゲート線20の配線に囲ま
れるように構成されている。
【0007】図6はセンサ部2の一画素の断面を模式的
に示した模式断面図である。
に示した模式断面図である。
【0008】図6において、41は基板ガラス、42は
Cr電極であり、42bはゲート線と一体形成されてい
る。43は絶縁膜、44はi型a- Si、45はn+型
a−Si、46はソースドレイン電極であり、46bは
信号線19と一体形成されている。47は絶縁およびゴ
ミ・キズからセンサを守るための保護膜である。尚、保
護膜47はSiNやSiO2 等で形成されるのが一般
的である。
Cr電極であり、42bはゲート線と一体形成されてい
る。43は絶縁膜、44はi型a- Si、45はn+型
a−Si、46はソースドレイン電極であり、46bは
信号線19と一体形成されている。47は絶縁およびゴ
ミ・キズからセンサを守るための保護膜である。尚、保
護膜47はSiNやSiO2 等で形成されるのが一般
的である。
【0009】次に、動作について説明する。
【0010】X線発生装置より照射されたX線は、紙面
上側から蛍光体1に照射され、ここで可視光変換され
る。蛍光体1から照射された光の一部はセンサ部2内の
光電変換素子17に到達する。光電変換素子17には、
到達した光量に応じた電荷が蓄積され、この電荷はトラ
ンジスタ18、信号線19、フレキシブル配線11、フ
レキシブル配線11上に配されたIC12を介して電圧
として読み出される。読み出された電圧(情報)は、電
気回路基板10上のIC12によって適当な処理が行わ
れ、後段の情報処理装置に送られる。
上側から蛍光体1に照射され、ここで可視光変換され
る。蛍光体1から照射された光の一部はセンサ部2内の
光電変換素子17に到達する。光電変換素子17には、
到達した光量に応じた電荷が蓄積され、この電荷はトラ
ンジスタ18、信号線19、フレキシブル配線11、フ
レキシブル配線11上に配されたIC12を介して電圧
として読み出される。読み出された電圧(情報)は、電
気回路基板10上のIC12によって適当な処理が行わ
れ、後段の情報処理装置に送られる。
【0011】図7はX線用2次元センサを用いたX線撮
影システムの模式上面図である。
影システムの模式上面図である。
【0012】図7において、20はX線管、21は被写
体、22は散乱X線除去用平行グリッド、23はX線用
2次元センサを用いたX線画像検出器、24は様々な処
理や制御を行う情報処理装置、25は撮影した画像を表
示するモニタである。X線撮影システムでは、X線管2
0から被写体21を透過したX線をX線画像検出器23
で検出し、検出した画像情報は情報処理装置24に送ら
れて適当な処理が行われた後、モニタ25に画像として
表示される。
体、22は散乱X線除去用平行グリッド、23はX線用
2次元センサを用いたX線画像検出器、24は様々な処
理や制御を行う情報処理装置、25は撮影した画像を表
示するモニタである。X線撮影システムでは、X線管2
0から被写体21を透過したX線をX線画像検出器23
で検出し、検出した画像情報は情報処理装置24に送ら
れて適当な処理が行われた後、モニタ25に画像として
表示される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2次元セン
サを用いたX線画像検出器では、動的磁界が周辺に存在
すると、フレミングの法則によりX線画像検出器の配線
等に電流が流れ、これにより画像情報である電気信号に
ノイズが重畳されてしまい、画像にノイズが生じるとい
う問題がある。この問題を解決する1つの方法として、
X線画像検出器に磁気シールドを施すことが考えられ
る。
サを用いたX線画像検出器では、動的磁界が周辺に存在
すると、フレミングの法則によりX線画像検出器の配線
等に電流が流れ、これにより画像情報である電気信号に
ノイズが重畳されてしまい、画像にノイズが生じるとい
う問題がある。この問題を解決する1つの方法として、
X線画像検出器に磁気シールドを施すことが考えられ
る。
【0014】一般的に、磁気シールドはその対象物(例
えば、X線画像検出器)を磁気シールド材で完全に囲う
(例えば、6面を磁気シールド材で構成する箱の中に入
れる)ことで最もシールド効果が得られる。これは、6
面全てが磁気回路的に結合しており、非結合部からの漏
れ磁界がないためである。
えば、X線画像検出器)を磁気シールド材で完全に囲う
(例えば、6面を磁気シールド材で構成する箱の中に入
れる)ことで最もシールド効果が得られる。これは、6
面全てが磁気回路的に結合しており、非結合部からの漏
れ磁界がないためである。
【0015】しかし、対象物の使用形態等の制約により
6面全てをシールドするのは非現実的であり、通常は行
われない。従来例のようなX線画像検出器に磁気シール
ドを施すにも次のような問題があった。
6面全てをシールドするのは非現実的であり、通常は行
われない。従来例のようなX線画像検出器に磁気シール
ドを施すにも次のような問題があった。
【0016】図5に示すように、2次元センサ上のほぼ
全面に亘り信号線やゲート線といった配線が配置されて
いる。従って、磁気シールドするには2次元センサ表面
を全て覆うようにシールドすることが望ましい。
全面に亘り信号線やゲート線といった配線が配置されて
いる。従って、磁気シールドするには2次元センサ表面
を全て覆うようにシールドすることが望ましい。
【0017】一方、一般的に磁気シールド材には強磁性
体であるFe、Co、Ni等が多く使われている。X線
の吸収は原子番号の約3乗に比例するので、これらのX
線吸収はPbとAlの間に位置している。このため、図
8に示すようにX線管20とX線画像検出器23の間に
磁気シールド材35を配置すると磁気シールド効果は得
られるものの、X線の吸収が多くなる。すると、蛍光体
に到達するX線量が減ってしまい、画像コントラストが
低下して画質を劣化させてしまう。又、磁気シールド材
35を蛍光体と2次元センサの間に配置する、即ちX線
画像検出器上に配置することも考えられる。
体であるFe、Co、Ni等が多く使われている。X線
の吸収は原子番号の約3乗に比例するので、これらのX
線吸収はPbとAlの間に位置している。このため、図
8に示すようにX線管20とX線画像検出器23の間に
磁気シールド材35を配置すると磁気シールド効果は得
られるものの、X線の吸収が多くなる。すると、蛍光体
に到達するX線量が減ってしまい、画像コントラストが
低下して画質を劣化させてしまう。又、磁気シールド材
35を蛍光体と2次元センサの間に配置する、即ちX線
画像検出器上に配置することも考えられる。
【0018】しかしながら、センサ表面を全て覆うよう
な磁気シールド材を配置すると、本来は光電変換素子に
照射される光の一部を遮蔽してしまい、画像コントラス
トが低下して画質を劣化させてしまう。
な磁気シールド材を配置すると、本来は光電変換素子に
照射される光の一部を遮蔽してしまい、画像コントラス
トが低下して画質を劣化させてしまう。
【0019】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、磁気シールド材による画像コ
ントラストの低下を招くことなく、画像上のノイズの一
因となる動的磁界の影響を低減することができる画像検
出器を提供することにある。
で、その目的とする処は、磁気シールド材による画像コ
ントラストの低下を招くことなく、画像上のノイズの一
因となる動的磁界の影響を低減することができる画像検
出器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、入射する光を光電変換するための光電変
換素子と、該光電変換素子に蓄積した電荷を転送するた
めのトランジスタで構成される複数の画素を備え、該複
数の画素から画像情報を得るための信号線と、前記トラ
ンジスタにゲート電圧を与えるためのゲート線と、を備
えた画像検出器において、前記信号線の保護膜上に磁気
シールド材を配置したことを特徴とする。
め、本発明は、入射する光を光電変換するための光電変
換素子と、該光電変換素子に蓄積した電荷を転送するた
めのトランジスタで構成される複数の画素を備え、該複
数の画素から画像情報を得るための信号線と、前記トラ
ンジスタにゲート電圧を与えるためのゲート線と、を備
えた画像検出器において、前記信号線の保護膜上に磁気
シールド材を配置したことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明に係るX線画像検出器の4つ
の画素を光入射側から見た図であり、図5に示す従来例
と同一部品に同一番号を付し、ここでの説明を省略す
る。
の画素を光入射側から見た図であり、図5に示す従来例
と同一部品に同一番号を付し、ここでの説明を省略す
る。
【0023】図5との違いは、光入射面において信号線
19と略同じ面積で、且つ、略同じ位置に磁気シールド
材35を配している点であり、図2に示すように、磁気
シールド材35は信号線19の保護膜47上に配されて
いる。このため、光入射側から進行してくる磁界に対
し、画像情報を得るための信号線19上の磁気シールド
材35が磁気シールドとして機能し、従来に比べX線画
像検出器で検出する画像情報に重畳される動的磁界によ
るノイズが低減される。
19と略同じ面積で、且つ、略同じ位置に磁気シールド
材35を配している点であり、図2に示すように、磁気
シールド材35は信号線19の保護膜47上に配されて
いる。このため、光入射側から進行してくる磁界に対
し、画像情報を得るための信号線19上の磁気シールド
材35が磁気シールドとして機能し、従来に比べX線画
像検出器で検出する画像情報に重畳される動的磁界によ
るノイズが低減される。
【0024】又、磁気シールド材35は光電変換素子1
7には掛かっていないため、光電変換素子17に入射す
る光量は変わらない。従って、磁気シールド材35によ
る画像コントラストの低下を招くことはない。尚、磁気
シールド材35はスパッタリング法により成膜し、フォ
トリソグラフィー法によりパターン形成し、エッチング
して得られる。得られる磁気シールド材35の厚さは、
期待する磁気シールド効果と、スパッタ装置や露光装置
の実力等を考慮して適当に決められるが、通常は0. 5
μm〜20μm程度である。又、磁気シールド材35は
強磁性体であるFe、Co、Ni等を多く含む合金であ
り、導電性があるため、センサ部端で接地されている。
7には掛かっていないため、光電変換素子17に入射す
る光量は変わらない。従って、磁気シールド材35によ
る画像コントラストの低下を招くことはない。尚、磁気
シールド材35はスパッタリング法により成膜し、フォ
トリソグラフィー法によりパターン形成し、エッチング
して得られる。得られる磁気シールド材35の厚さは、
期待する磁気シールド効果と、スパッタ装置や露光装置
の実力等を考慮して適当に決められるが、通常は0. 5
μm〜20μm程度である。又、磁気シールド材35は
強磁性体であるFe、Co、Ni等を多く含む合金であ
り、導電性があるため、センサ部端で接地されている。
【0025】更に、本実施の形態は信号線の保護膜上の
みに磁気シールド材が形成されているが、図3に示すよ
うに、更に光入射面においてゲート線20と略同じ面積
で、且つ、略同じ位置の保護膜47上に磁気シールド材
35を配しても良い。これにより磁気シールド材の表面
積が増え、より高い磁気シールド効果が得られる。又、
磁気シールド材35は交点にて磁気回路的に結合してい
る。
みに磁気シールド材が形成されているが、図3に示すよ
うに、更に光入射面においてゲート線20と略同じ面積
で、且つ、略同じ位置の保護膜47上に磁気シールド材
35を配しても良い。これにより磁気シールド材の表面
積が増え、より高い磁気シールド効果が得られる。又、
磁気シールド材35は交点にて磁気回路的に結合してい
る。
【0026】又、図9に示すように、信号線19、ゲー
ト線20、トランジスタ18、即ち、光電変換素子17
以外の保護膜47上に光入射面において各部位と略同じ
面積、略同じ位置に磁気シールド材35を配しても良
い。この場合、磁気シールド材の表面積が増え、より高
い磁気シールド効果が得られると共に、トランジスタ1
8上の磁気シールド材が光遮蔽材としても機能するた
め、トランジスタ18に光が入射することによって発生
するリーク電流を低減することができる。
ト線20、トランジスタ18、即ち、光電変換素子17
以外の保護膜47上に光入射面において各部位と略同じ
面積、略同じ位置に磁気シールド材35を配しても良
い。この場合、磁気シールド材の表面積が増え、より高
い磁気シールド効果が得られると共に、トランジスタ1
8上の磁気シールド材が光遮蔽材としても機能するた
め、トランジスタ18に光が入射することによって発生
するリーク電流を低減することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入射する光を光電変換するための光電変換素子と、該光
電変換素子に蓄積した電荷を転送するためのトランジス
タで構成される複数の画素を備え、該複数の画素から画
像情報を得るための信号線と、前記トランジスタにゲー
ト電圧を与えるためのゲート線と、を備えた画像検出器
において、信号線の保護膜上に磁気シールド材を配置し
た。このため、磁気シールド材は光電変換素子上を覆わ
ないため、光電変換素子に入射する光量は変わらない。
従って、磁気シールド材を配したことによる画像コント
ラストの低下を招くことなく、画像情報を得るための信
号線を磁気シールドし、画像上のノイズの一因となる動
的磁界の影響を低減することができる。
入射する光を光電変換するための光電変換素子と、該光
電変換素子に蓄積した電荷を転送するためのトランジス
タで構成される複数の画素を備え、該複数の画素から画
像情報を得るための信号線と、前記トランジスタにゲー
ト電圧を与えるためのゲート線と、を備えた画像検出器
において、信号線の保護膜上に磁気シールド材を配置し
た。このため、磁気シールド材は光電変換素子上を覆わ
ないため、光電変換素子に入射する光量は変わらない。
従って、磁気シールド材を配したことによる画像コント
ラストの低下を招くことなく、画像情報を得るための信
号線を磁気シールドし、画像上のノイズの一因となる動
的磁界の影響を低減することができる。
【0028】又、ゲート線の保護膜上に磁気シールド材
を配することにより磁気シールド材の表面積が増え、よ
り高い磁気シールド効果が得られる。
を配することにより磁気シールド材の表面積が増え、よ
り高い磁気シールド効果が得られる。
【0029】更に、信号線、ゲート線、トランジスタ、
即ち光電変換素子以外の保護膜上に磁気シールド材を配
することにより、磁気シールド材の表面積が増え、より
高い磁気シールド効果が得られると共に、トランジスタ
上の磁気シールド材が光遮蔽材としても機能するため、
トランジスタに光が入射することによって発生するリー
ク電流を低減することができる。
即ち光電変換素子以外の保護膜上に磁気シールド材を配
することにより、磁気シールド材の表面積が増え、より
高い磁気シールド効果が得られると共に、トランジスタ
上の磁気シールド材が光遮蔽材としても機能するため、
トランジスタに光が入射することによって発生するリー
ク電流を低減することができる。
【0030】尚、本発明はX線画像検出器に限定される
ものではなく、光電変換によって画像を得る画像検出器
においても同様の効果が得られる。
ものではなく、光電変換によって画像を得る画像検出器
においても同様の効果が得られる。
【図1】本発明によるX線画像検出器センサ部の画素を
光入射側から見た図である。
光入射側から見た図である。
【図2】本発明によるX線画像検出器センサ部の模式断
面図である。
面図である。
【図3】本発明による他の実施形態のX線画像検出器セ
ンサ部の画素を光入射側から見た図である。
ンサ部の画素を光入射側から見た図である。
【図4】従来のX線画像検出器の断面を模式的に示した
模式断面図である。
模式断面図である。
【図5】従来のX線画像検出器センサ部の画素を光入射
側から見た図である。
側から見た図である。
【図6】従来のX線画像検出器センサ部の模式断面図で
ある。
ある。
【図7】従来のX線画像検出器を用いたX線撮影システ
ムの模式上面図である。
ムの模式上面図である。
【図8】従来のX線画像検出器と被写体の間に磁気シー
ルド材を配置したX線撮影システムの模式上面図であ
る。
ルド材を配置したX線撮影システムの模式上面図であ
る。
【図9】本発明による他の実施形態のX線画像検出器セ
ンサ部の画素を光入射側から見た図である。
ンサ部の画素を光入射側から見た図である。
1 蛍光体
2 センサ部
3 基台
10 電気回路基板
12 IC
17 光電変換素子
18 トランジスタ
19 信号線
20 ゲート線
23 X線画像検出器
35 磁気シールド材
Claims (3)
- 【請求項1】 入射する光を光電変換するための光電変
換素子と、該光電変換素子に蓄積した電荷を転送するた
めのトランジスタで構成される複数の画素を備え、該複
数の画素から画像情報を得るための信号線と、前記トラ
ンジスタにゲート電圧を与えるためのゲート線と、を備
えた画像検出器において、 前記信号線の保護膜上に磁気シールド材を配置したこと
を特徴とする画像検出器。 - 【請求項2】 前記ゲート線の保護膜上に磁気シールド
材を配したことを特徴とする請求項1記載の画像検出
器。 - 【請求項3】 前記トランジスタの保護膜上に磁気シー
ルド材を配したことを特徴とする請求項1〜2記載の画
像検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002049797A JP2003249637A (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | 画像検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002049797A JP2003249637A (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | 画像検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003249637A true JP2003249637A (ja) | 2003-09-05 |
Family
ID=28662215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002049797A Pending JP2003249637A (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | 画像検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003249637A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005249658A (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Shimadzu Corp | 光または放射線検出装置および光または放射線検出制御システム |
JP2010281753A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Canon Inc | X線画像撮影装置 |
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-
2002
- 2002-02-26 JP JP2002049797A patent/JP2003249637A/ja active Pending
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