JP2003249404A - 高圧用可変抵抗器 - Google Patents
高圧用可変抵抗器Info
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- JP2003249404A JP2003249404A JP2002045989A JP2002045989A JP2003249404A JP 2003249404 A JP2003249404 A JP 2003249404A JP 2002045989 A JP2002045989 A JP 2002045989A JP 2002045989 A JP2002045989 A JP 2002045989A JP 2003249404 A JP2003249404 A JP 2003249404A
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- JP
- Japan
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- peripheral wall
- slider
- bearing hole
- variable resistor
- insulating case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】絶縁ケースの厚みを増大させずに、摺動子から
軸受穴の外部までの沿面距離を長くできる高圧用可変抵
抗器を提供する。 【解決手段】絶縁ケース10と、表面に抵抗体が形成さ
れ、絶縁ケース10内にその表面が絶縁ケース10の内
底部と対向するように収納された基板20と、絶縁ケー
ス10の内底部に形成された軸受穴12に回転自在に挿
通され、絶縁ケースの内部に軸受穴12より大形なフラ
ンジ部33が配置された回転軸30と、回転軸30のフ
ランジ部33に取り付けられ、基板20の抵抗体上を摺
動する摺動子40とを備えた高圧用可変抵抗器である。
回転軸30のフランジ部33には、絶縁ケース10の内
底部側に突出する第1の周壁部34と、基板側に突出し
かつ摺動子を取り囲む第2の周壁部35とが一体に形成
されている。
軸受穴の外部までの沿面距離を長くできる高圧用可変抵
抗器を提供する。 【解決手段】絶縁ケース10と、表面に抵抗体が形成さ
れ、絶縁ケース10内にその表面が絶縁ケース10の内
底部と対向するように収納された基板20と、絶縁ケー
ス10の内底部に形成された軸受穴12に回転自在に挿
通され、絶縁ケースの内部に軸受穴12より大形なフラ
ンジ部33が配置された回転軸30と、回転軸30のフ
ランジ部33に取り付けられ、基板20の抵抗体上を摺
動する摺動子40とを備えた高圧用可変抵抗器である。
回転軸30のフランジ部33には、絶縁ケース10の内
底部側に突出する第1の周壁部34と、基板側に突出し
かつ摺動子を取り囲む第2の周壁部35とが一体に形成
されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン受像機
などのフォーカス電圧やスクリーン電圧などを調整する
ために用いられる高圧用可変抵抗器に関するものであ
る。
などのフォーカス電圧やスクリーン電圧などを調整する
ために用いられる高圧用可変抵抗器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーテレビジョンやディスプレ
イモニター等の焦点調整及び明るさ調整を行なうため、
フォーカスパックと呼ばれる高圧用可変抵抗器が用いら
れている。図1は従来の高圧用可変抵抗器の一例を示
す。1は一面開口状の絶縁ケース、2は表面に抵抗体が
形成され、ケース1内にその表面がケース1の内底部と
対向するように収納された基板、3はケース1の軸受穴
5に回転自在に挿通され、ケース1の内部にフランジ部
3aが配置された回転軸、4は回転軸3のフランジ部3
aに取り付けられ、基板2の抵抗体上を摺動する摺動子
である。基板2の裏面側には樹脂6がモールドされ、基
板2と外部との間が確実に絶縁されている。
イモニター等の焦点調整及び明るさ調整を行なうため、
フォーカスパックと呼ばれる高圧用可変抵抗器が用いら
れている。図1は従来の高圧用可変抵抗器の一例を示
す。1は一面開口状の絶縁ケース、2は表面に抵抗体が
形成され、ケース1内にその表面がケース1の内底部と
対向するように収納された基板、3はケース1の軸受穴
5に回転自在に挿通され、ケース1の内部にフランジ部
3aが配置された回転軸、4は回転軸3のフランジ部3
aに取り付けられ、基板2の抵抗体上を摺動する摺動子
である。基板2の裏面側には樹脂6がモールドされ、基
板2と外部との間が確実に絶縁されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記摺動子4には高電
圧が印加されるので、外部との間を確実に絶縁する必要
がある。そこで、従来では図2に示すように、ケース1
の軸受穴5の表裏部に環状リブ5a,5bを突設し、回
転軸3に裏側の環状リブ5bの外側に嵌合する周壁部3
bを形成してある。このように、周壁部3bを設けるこ
とで、図2に太線で示すように、摺動子4から軸受穴5
の外部までの絶縁距離(沿面距離)Lを確保することが
できる。
圧が印加されるので、外部との間を確実に絶縁する必要
がある。そこで、従来では図2に示すように、ケース1
の軸受穴5の表裏部に環状リブ5a,5bを突設し、回
転軸3に裏側の環状リブ5bの外側に嵌合する周壁部3
bを形成してある。このように、周壁部3bを設けるこ
とで、図2に太線で示すように、摺動子4から軸受穴5
の外部までの絶縁距離(沿面距離)Lを確保することが
できる。
【0004】しかし、回転軸3を小型化しようとした場
合、外部との沿面距離Lが短くなり、信頼性が低下して
しまう。沿面距離Lを長くするために、周壁部3bを高
くする方法もあるが、その場合には、ケース1に回転軸
3を組み込んだ際、ケース1の厚みが厚くなり、高圧用
可変抵抗器を薄型化できないという問題がある。
合、外部との沿面距離Lが短くなり、信頼性が低下して
しまう。沿面距離Lを長くするために、周壁部3bを高
くする方法もあるが、その場合には、ケース1に回転軸
3を組み込んだ際、ケース1の厚みが厚くなり、高圧用
可変抵抗器を薄型化できないという問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、絶縁ケースの厚
みを増大させずに、摺動子から軸受穴の外部までの沿面
距離を長くできる高圧用可変抵抗器を提供することにあ
る。
みを増大させずに、摺動子から軸受穴の外部までの沿面
距離を長くできる高圧用可変抵抗器を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、絶縁ケースと、表面に抵
抗体が形成され、上記絶縁ケース内に、その表面が絶縁
ケースの内底部と対向するように収納された基板と、上
記絶縁ケースの内底部に形成された軸受穴に回転自在に
挿通され、上記絶縁ケースの内部に軸受穴より大形なフ
ランジ部が配置された回転軸と、上記回転軸のフランジ
部に取り付けられ、基板の抵抗体上を摺動する摺動子と
を備えた高圧用可変抵抗器において、上記回転軸のフラ
ンジ部には、絶縁ケースの内底部側に突出する第1の周
壁部と、基板側に突出しかつ上記摺動子を取り囲む第2
の周壁部とが一体に形成されていることを特徴とする高
圧用可変抵抗器を提供する。
め、請求項1に記載の発明は、絶縁ケースと、表面に抵
抗体が形成され、上記絶縁ケース内に、その表面が絶縁
ケースの内底部と対向するように収納された基板と、上
記絶縁ケースの内底部に形成された軸受穴に回転自在に
挿通され、上記絶縁ケースの内部に軸受穴より大形なフ
ランジ部が配置された回転軸と、上記回転軸のフランジ
部に取り付けられ、基板の抵抗体上を摺動する摺動子と
を備えた高圧用可変抵抗器において、上記回転軸のフラ
ンジ部には、絶縁ケースの内底部側に突出する第1の周
壁部と、基板側に突出しかつ上記摺動子を取り囲む第2
の周壁部とが一体に形成されていることを特徴とする高
圧用可変抵抗器を提供する。
【0007】本発明では、回転軸のフランジ部に、絶縁
ケースの内底部側に突出する第1の周壁部だけでなく、
基板側に突出しかつ摺動子を取り囲む第2の周壁部を一
体に形成してある。そのため、摺動子から軸受穴の外部
までの沿面距離は、第2の周壁部を迂回する分だけ延長
され、沿面距離が増大する。また、第2の周壁部を設け
ても、回転軸の厚みが増大せず、絶縁ケースの厚みが厚
くなることもない。また、第2の周壁部は基板に近接す
ることになるので、回転軸を軸方向に強く押し込むと、
第2の周壁部が基板に接触し、ストッパの役割を果た
す。したがって、摺動子が必要以上に撓むのを防止で
き、摺動子のバネ圧が変動するのを防止できる。
ケースの内底部側に突出する第1の周壁部だけでなく、
基板側に突出しかつ摺動子を取り囲む第2の周壁部を一
体に形成してある。そのため、摺動子から軸受穴の外部
までの沿面距離は、第2の周壁部を迂回する分だけ延長
され、沿面距離が増大する。また、第2の周壁部を設け
ても、回転軸の厚みが増大せず、絶縁ケースの厚みが厚
くなることもない。また、第2の周壁部は基板に近接す
ることになるので、回転軸を軸方向に強く押し込むと、
第2の周壁部が基板に接触し、ストッパの役割を果た
す。したがって、摺動子が必要以上に撓むのを防止で
き、摺動子のバネ圧が変動するのを防止できる。
【0008】請求項2のように、絶縁ケースの軸受穴の
裏面側に、軸受穴を取り囲み、かつ第1の周壁部の内側
の環状溝に回転自在に嵌合する環状リブを突設してもよ
い。このように第1の周壁部の内側の環状溝に絶縁ケー
スの裏面側に突設した環状リブを嵌合させれば、さらに
沿面距離が増大し、絶縁性能が向上する。
裏面側に、軸受穴を取り囲み、かつ第1の周壁部の内側
の環状溝に回転自在に嵌合する環状リブを突設してもよ
い。このように第1の周壁部の内側の環状溝に絶縁ケー
スの裏面側に突設した環状リブを嵌合させれば、さらに
沿面距離が増大し、絶縁性能が向上する。
【0009】請求項3のように、絶縁ケースの軸受穴の
表面側に、軸受穴を取り囲み、かつ軸受穴に挿通された
回転軸の軸部の端面とほぼ同一高さの環状リブを突設
し、回転軸の軸部の端面に工具係合穴を形成するのがよ
い。この場合には、軸受穴を環状リブが取り囲むので、
沿面距離が増大するとともに、絶縁ケースから回転軸の
軸部が突出しないので、それだけ高圧用可変抵抗器を薄
型化できる。
表面側に、軸受穴を取り囲み、かつ軸受穴に挿通された
回転軸の軸部の端面とほぼ同一高さの環状リブを突設
し、回転軸の軸部の端面に工具係合穴を形成するのがよ
い。この場合には、軸受穴を環状リブが取り囲むので、
沿面距離が増大するとともに、絶縁ケースから回転軸の
軸部が突出しないので、それだけ高圧用可変抵抗器を薄
型化できる。
【0010】請求項4のように、摺動子は、回転軸のフ
ランジ部に固定されるベース部と、基板部から折り返さ
れ、基板の中心電極に接触する第1接触子と、ベース部
から第1接触子と逆向きにかつ交叉させて折り返され、
円弧状抵抗体に接触する第2接触子とを有し、回転軸の
フランジ部は、円形部と、この円形部から半径方向に突
出する突出部とを有する鍵穴形状に形成され、第2の周
壁部は円形部と突出部との外周縁を取り囲む連続した壁
状に形成され、摺動子の第2接触子の先端部は突出部を
取り囲む第2の周壁部の内側に配置されているのが望ま
しい。この場合には、摺動子の第1接触子と第2接触子
とを交叉させて構成するので、摺動子自体を小型化しな
がら接触子のばね長さを確保でき、安定したばね特性を
得ることができる。
ランジ部に固定されるベース部と、基板部から折り返さ
れ、基板の中心電極に接触する第1接触子と、ベース部
から第1接触子と逆向きにかつ交叉させて折り返され、
円弧状抵抗体に接触する第2接触子とを有し、回転軸の
フランジ部は、円形部と、この円形部から半径方向に突
出する突出部とを有する鍵穴形状に形成され、第2の周
壁部は円形部と突出部との外周縁を取り囲む連続した壁
状に形成され、摺動子の第2接触子の先端部は突出部を
取り囲む第2の周壁部の内側に配置されているのが望ま
しい。この場合には、摺動子の第1接触子と第2接触子
とを交叉させて構成するので、摺動子自体を小型化しな
がら接触子のばね長さを確保でき、安定したばね特性を
得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
高圧用可変抵抗器を図3〜図8に基づいて説明する。こ
の実施形態の高圧用可変抵抗器は、一面開口状の絶縁ケ
ース10を備えており、ケース10の内周面に形成され
た段部11に、アルミナ等からなる絶縁性基板20が、
その表面をケース10の内底部に向けて接着固定されて
いる。基板20の裏面側にはエポキシ系の樹脂26がモ
ールドされ、基板20と外部との間が確実に絶縁されて
いる。ケース10の前面部には複数の軸受穴12が設け
られ、これら軸受穴12にそれぞれ回転軸30が回転可
能に軸受けされている。軸受穴12の表裏部にはそれぞ
れ環状リブ13,14が突設され、軸受穴12の長さを
確保し、沿面距離を確保するとともに、回転軸30の傾
きを規制している。
高圧用可変抵抗器を図3〜図8に基づいて説明する。こ
の実施形態の高圧用可変抵抗器は、一面開口状の絶縁ケ
ース10を備えており、ケース10の内周面に形成され
た段部11に、アルミナ等からなる絶縁性基板20が、
その表面をケース10の内底部に向けて接着固定されて
いる。基板20の裏面側にはエポキシ系の樹脂26がモ
ールドされ、基板20と外部との間が確実に絶縁されて
いる。ケース10の前面部には複数の軸受穴12が設け
られ、これら軸受穴12にそれぞれ回転軸30が回転可
能に軸受けされている。軸受穴12の表裏部にはそれぞ
れ環状リブ13,14が突設され、軸受穴12の長さを
確保し、沿面距離を確保するとともに、回転軸30の傾
きを規制している。
【0012】基板20の表面には、図5に示すように、
フォーカス電圧の出力端子電極21、スクリーン電圧の
出力端子電極22、フォーカス電圧調整用の可変抵抗部
23aとスクリーン電圧調整用の可変抵抗部23bとを
有する抵抗体23、抵抗体23に導通した入力端子電極
24およびアース端子電極25等が形成されている。各
摺動子40,40の一方の接触子43は出力端子電極2
1,22と導通する中心電極21a,22aに接触し、
他方の接触子44が円孤状の可変抵抗部23a,23b
上を摺動するように配置されている。上記入力端子電極
24およびアース端子電極25はそれぞれ高電圧入力端
子およびアース端子(いずれも図示せず)と接続されて
いる。
フォーカス電圧の出力端子電極21、スクリーン電圧の
出力端子電極22、フォーカス電圧調整用の可変抵抗部
23aとスクリーン電圧調整用の可変抵抗部23bとを
有する抵抗体23、抵抗体23に導通した入力端子電極
24およびアース端子電極25等が形成されている。各
摺動子40,40の一方の接触子43は出力端子電極2
1,22と導通する中心電極21a,22aに接触し、
他方の接触子44が円孤状の可変抵抗部23a,23b
上を摺動するように配置されている。上記入力端子電極
24およびアース端子電極25はそれぞれ高電圧入力端
子およびアース端子(いずれも図示せず)と接続されて
いる。
【0013】回転軸30は、絶縁性樹脂で一体成形され
たものであり、図6〜図8に示すように、軸受穴12に
回転自在に挿通された軸部31と、ケース10の内部に
配置された鍵穴形状のフランジ部33とを備えている。
軸部12はケース10の表側の環状リブ13の頂部とほ
ぼ同一位置まで延びており、軸部31の先端面にドライ
バーなどの工具が係合する十字状の係合穴32が形成さ
れている。軸部31が軸受穴12から突出していないの
で、軸部31はドライバーなどの工具を使用しないと操
作できないが、軸部31を短くできるので、それだけ高
圧用可変抵抗器を薄型化することができる。
たものであり、図6〜図8に示すように、軸受穴12に
回転自在に挿通された軸部31と、ケース10の内部に
配置された鍵穴形状のフランジ部33とを備えている。
軸部12はケース10の表側の環状リブ13の頂部とほ
ぼ同一位置まで延びており、軸部31の先端面にドライ
バーなどの工具が係合する十字状の係合穴32が形成さ
れている。軸部31が軸受穴12から突出していないの
で、軸部31はドライバーなどの工具を使用しないと操
作できないが、軸部31を短くできるので、それだけ高
圧用可変抵抗器を薄型化することができる。
【0014】フランジ部33は、円形部33aと、この
円形部33aから半径方向に突出する突出部33bとを
有しており、フランジ部33の裏面側に摺動子40が取
り付けられている。フランジ部33の表面側(ケース1
0の内底部と対向する面)には、円環状の第1周壁部3
4が一体に形成されており、第1周壁部34の内側の環
状溝34aにケース10の裏側の環状リブ14が回転自
在に嵌合している。フランジ部33の裏面側(基板20
と対向する面)には、摺動子40を取り囲む第2周壁部
35が一体に形成されている。第2周壁部35は、円形
部33aと突出部33bとの外周縁を取り囲む連続した
壁状に形成されている。フランジ部33の円形部33a
には、2個の円柱状突起36と、その近傍に2個のガイ
ド突起37とが形成されている。
円形部33aから半径方向に突出する突出部33bとを
有しており、フランジ部33の裏面側に摺動子40が取
り付けられている。フランジ部33の表面側(ケース1
0の内底部と対向する面)には、円環状の第1周壁部3
4が一体に形成されており、第1周壁部34の内側の環
状溝34aにケース10の裏側の環状リブ14が回転自
在に嵌合している。フランジ部33の裏面側(基板20
と対向する面)には、摺動子40を取り囲む第2周壁部
35が一体に形成されている。第2周壁部35は、円形
部33aと突出部33bとの外周縁を取り囲む連続した
壁状に形成されている。フランジ部33の円形部33a
には、2個の円柱状突起36と、その近傍に2個のガイ
ド突起37とが形成されている。
【0015】摺動子40は上記回転軸30のフランジ部
33に取り付けられている。摺動子40はばね性を有す
る金属板で形成されており、図7に示すように、フラン
ジ部33に固定されるベース部41と、中心電極21
a,22aに接触する接点43aを持つ第1接触子43
と、円弧状の可変抵抗体23a,23b上を摺動する接
点44aを持つ第2接触子44とを備えている。
33に取り付けられている。摺動子40はばね性を有す
る金属板で形成されており、図7に示すように、フラン
ジ部33に固定されるベース部41と、中心電極21
a,22aに接触する接点43aを持つ第1接触子43
と、円弧状の可変抵抗体23a,23b上を摺動する接
点44aを持つ第2接触子44とを備えている。
【0016】ベース部41はフランジ部33の円形部3
3aに配置される幅広部41aと、突出部33bに配置
される幅狭部41bとを有し、幅広部41aにはフラン
ジ部33に突設された円柱状突起36に嵌合される2個
の嵌合穴42が形成されている。なお、嵌合穴42を円
柱状突起36に嵌合させる時、ベース部41の端面をガ
イド突起37がガイドしている。回転軸30が熱可塑性
樹脂よりなる場合には、嵌合穴42を円柱状突起36に
嵌合させた後、突起36を熱カシメしてもよい。幅狭部
41bの両側部は第2周壁部35の内側面によって位置
決めされ、摺動子40は回転軸30に対して回転方向に
固定されている。幅狭部41bがフランジ部33の突出
部33bに配置されているので、第2接触子44が撓ん
だ時にベース部41のフランジ部33からの浮き上がり
を防止できる。
3aに配置される幅広部41aと、突出部33bに配置
される幅狭部41bとを有し、幅広部41aにはフラン
ジ部33に突設された円柱状突起36に嵌合される2個
の嵌合穴42が形成されている。なお、嵌合穴42を円
柱状突起36に嵌合させる時、ベース部41の端面をガ
イド突起37がガイドしている。回転軸30が熱可塑性
樹脂よりなる場合には、嵌合穴42を円柱状突起36に
嵌合させた後、突起36を熱カシメしてもよい。幅狭部
41bの両側部は第2周壁部35の内側面によって位置
決めされ、摺動子40は回転軸30に対して回転方向に
固定されている。幅狭部41bがフランジ部33の突出
部33bに配置されているので、第2接触子44が撓ん
だ時にベース部41のフランジ部33からの浮き上がり
を防止できる。
【0017】第1接触子43は、ベース部41の幅狭部
41bに切込みを入れ、これを幅広部41a側に折り返
した一定幅の帯状接触子であり、その先端部に接点43
aが形成されている。また、第2接触子44はベース4
1の幅広部41aに突設され、これを第1接触子43と
逆向きに折り返したものであり、第2接触子44は略V
字形に形成され、その頂部に接点44aが形成されてい
る。なお、第2接触子44の形状はV字形に限らず、U
字形であってもよい。第1接触子43は第2接触子44
の開口部の中に挿通され、第1接触子43と第2接触子
44とが交叉している。第1接触子43と第2接触子4
4は、ケース10に組み込んだ状態では図6の(a)に
実線で示す位置にあり、自由状態においては図6の
(a)に二点鎖線で示すように、回転軸30のフランジ
部33から突出している。
41bに切込みを入れ、これを幅広部41a側に折り返
した一定幅の帯状接触子であり、その先端部に接点43
aが形成されている。また、第2接触子44はベース4
1の幅広部41aに突設され、これを第1接触子43と
逆向きに折り返したものであり、第2接触子44は略V
字形に形成され、その頂部に接点44aが形成されてい
る。なお、第2接触子44の形状はV字形に限らず、U
字形であってもよい。第1接触子43は第2接触子44
の開口部の中に挿通され、第1接触子43と第2接触子
44とが交叉している。第1接触子43と第2接触子4
4は、ケース10に組み込んだ状態では図6の(a)に
実線で示す位置にあり、自由状態においては図6の
(a)に二点鎖線で示すように、回転軸30のフランジ
部33から突出している。
【0018】なお、回転軸30の突出部33bを取り囲
む第2周壁部35の部分には、摺動子40の幅狭部41
bを挿入する際のガイドとなる傾斜面35aが形成され
ている。また、第2接触子44が基板20に接触して撓
んだ時に第2周壁部35と干渉するのを防止するため、
第2周壁部35の端部に接点44aの高さに相当する一
段低い逃げ部35bが形成されている。但し、逃げ部3
5bに代えて、突出部33bを取り囲む第2周壁部35
を、第2接触子44が基板20に接触して撓んだ時に第
2周壁部35と干渉しない程度まで拡張してもよい。
む第2周壁部35の部分には、摺動子40の幅狭部41
bを挿入する際のガイドとなる傾斜面35aが形成され
ている。また、第2接触子44が基板20に接触して撓
んだ時に第2周壁部35と干渉するのを防止するため、
第2周壁部35の端部に接点44aの高さに相当する一
段低い逃げ部35bが形成されている。但し、逃げ部3
5bに代えて、突出部33bを取り囲む第2周壁部35
を、第2接触子44が基板20に接触して撓んだ時に第
2周壁部35と干渉しない程度まで拡張してもよい。
【0019】上記構成の高圧用可変抵抗器において、摺
動子40の周囲が回転軸30に設けた第2周壁部35で
取り囲まれているので、摺動子40から軸受穴12の外
部までの沿面距離Lは、図4に太線で示すように、第2
周壁部35、突出部33b、第1周壁部34、軸部31
に及ぶ。つまり、第2周壁部35および突出部33bの
分だけ従来(図2参照)より沿面距離が長くなるため、
絶縁性能が向上する。また、第2周壁部35は基板20
側へ突出するので、第2周壁部35を設けても、回転軸
30の厚みが増大せず、ケース10の厚みが厚くなるこ
ともない。なお、回転軸30の軸部31の先端面を環状
リブ13の先端部とほぼ同一位置とすることで、基板2
0から環状リブ13の先端までの距離Hを従来と同様と
しながら、さらなる薄型化が可能となる。また、回転軸
30を操作するためにドライバーなどの工具を軸部31
の端面に形成した工具係合穴32に係合させた時、回転
軸30には押圧力が作用するため、摺動子40が押し撓
められる。しかし、摺動子40の周囲に設けた第2周壁
部35が基板20に当接して、摺動子40の過度な撓み
を規制するので、摺動子40の変形を防止できる。
動子40の周囲が回転軸30に設けた第2周壁部35で
取り囲まれているので、摺動子40から軸受穴12の外
部までの沿面距離Lは、図4に太線で示すように、第2
周壁部35、突出部33b、第1周壁部34、軸部31
に及ぶ。つまり、第2周壁部35および突出部33bの
分だけ従来(図2参照)より沿面距離が長くなるため、
絶縁性能が向上する。また、第2周壁部35は基板20
側へ突出するので、第2周壁部35を設けても、回転軸
30の厚みが増大せず、ケース10の厚みが厚くなるこ
ともない。なお、回転軸30の軸部31の先端面を環状
リブ13の先端部とほぼ同一位置とすることで、基板2
0から環状リブ13の先端までの距離Hを従来と同様と
しながら、さらなる薄型化が可能となる。また、回転軸
30を操作するためにドライバーなどの工具を軸部31
の端面に形成した工具係合穴32に係合させた時、回転
軸30には押圧力が作用するため、摺動子40が押し撓
められる。しかし、摺動子40の周囲に設けた第2周壁
部35が基板20に当接して、摺動子40の過度な撓み
を規制するので、摺動子40の変形を防止できる。
【0020】上記実施形態では、1つのフォーカス電圧
と1つのスクリーン電圧を出力する高圧用可変抵抗器に
ついて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、
例えば2つのフォーカス電圧を出力するダブルフォーカ
ス・タイプと呼ばれる高圧用可変抵抗器であってもよ
い。要するに、回転軸に取り付けられた摺動子を基板の
抵抗体に対して摺動させて抵抗値を可変できる高圧用可
変抵抗器であれば、適用可能である。また、上記実施形
態ではケース1の裏面側に形成した環状リブ14を回転
軸30の第1周壁部34の内側に嵌合させたが、環状リ
ブ14を省略してもよい。さらに、上記実施形態では、
一面開口状の絶縁ケース10を用い、基板20の裏面を
樹脂モールドすることで、基板20と外部との間を絶縁
したが、これに限るものではなく、一面開口状の2つの
絶縁ケースを、その内部に基板20を収容した上で嵌合
させることにより、基板20と外部との間を絶縁しても
よい。
と1つのスクリーン電圧を出力する高圧用可変抵抗器に
ついて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、
例えば2つのフォーカス電圧を出力するダブルフォーカ
ス・タイプと呼ばれる高圧用可変抵抗器であってもよ
い。要するに、回転軸に取り付けられた摺動子を基板の
抵抗体に対して摺動させて抵抗値を可変できる高圧用可
変抵抗器であれば、適用可能である。また、上記実施形
態ではケース1の裏面側に形成した環状リブ14を回転
軸30の第1周壁部34の内側に嵌合させたが、環状リ
ブ14を省略してもよい。さらに、上記実施形態では、
一面開口状の絶縁ケース10を用い、基板20の裏面を
樹脂モールドすることで、基板20と外部との間を絶縁
したが、これに限るものではなく、一面開口状の2つの
絶縁ケースを、その内部に基板20を収容した上で嵌合
させることにより、基板20と外部との間を絶縁しても
よい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転軸のフランジ部に基板側に突出しかつ摺動子を取り
囲む第2の周壁部を一体に形成したので、摺動子から軸
受穴の外部までの沿面距離は、第2の周壁部を迂回する
分だけ延長され、沿面距離が増大する。そのため、高圧
用可変抵抗器としての絶縁性が向上する。また、第2の
周壁部を設けても、回転軸の厚みが増大せず、絶縁ケー
スの厚みが厚くなることがない。さらに、第2の周壁部
は基板に近接するので、回転軸を軸方向に強く押し込ん
だ時、第2の周壁部が基板に接触し、摺動子の過度な撓
みを防止する。そのため、摺動子の安定したばね特性を
維持できる。
回転軸のフランジ部に基板側に突出しかつ摺動子を取り
囲む第2の周壁部を一体に形成したので、摺動子から軸
受穴の外部までの沿面距離は、第2の周壁部を迂回する
分だけ延長され、沿面距離が増大する。そのため、高圧
用可変抵抗器としての絶縁性が向上する。また、第2の
周壁部を設けても、回転軸の厚みが増大せず、絶縁ケー
スの厚みが厚くなることがない。さらに、第2の周壁部
は基板に近接するので、回転軸を軸方向に強く押し込ん
だ時、第2の周壁部が基板に接触し、摺動子の過度な撓
みを防止する。そのため、摺動子の安定したばね特性を
維持できる。
【図1】従来の高圧用可変抵抗器の断面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】本発明にかかる高圧用可変抵抗器の一例の断面
図である。
図である。
【図4】図3の一部拡大図である。
【図5】図3に示す高圧用可変抵抗器に用いられる基板
の表面図である。
の表面図である。
【図6】図3に示す高圧用可変抵抗器に用いられる回転
軸および摺動子の断面図および平面図である。
軸および摺動子の断面図および平面図である。
【図7】回転軸および摺動子の分解斜視図である。
【図8】回転軸の平面図、断面図および底面図である。
10 絶縁ケース
12 軸受穴
13 表側の環状リブ
14 裏側の環状リブ
20 基板
23a,23b 抵抗体
21a,22a 中心電極
30 回転軸
31 軸部
33 フランジ部
34 第1周壁部
35 第2周壁部
40 摺動子
41 ベース部
43 第1接触子
44 第2接触子
Claims (4)
- 【請求項1】絶縁ケースと、表面に抵抗体が形成され、
上記絶縁ケース内に、その表面が絶縁ケースの内底部と
対向するように収納された基板と、上記絶縁ケースの内
底部に形成された軸受穴に回転自在に挿通され、上記絶
縁ケースの内部に軸受穴より大形なフランジ部が配置さ
れた回転軸と、上記回転軸のフランジ部に取り付けら
れ、基板の抵抗体上を摺動する摺動子とを備えた高圧用
可変抵抗器において、上記回転軸のフランジ部には、絶
縁ケースの内底部側に突出する第1の周壁部と、基板側
に突出しかつ上記摺動子を取り囲む第2の周壁部とが一
体に形成されていることを特徴とする高圧用可変抵抗
器。 - 【請求項2】上記絶縁ケースの軸受穴の裏面側に、軸受
穴を取り囲み、かつ上記第1の周壁部の内側の環状溝に
回転自在に嵌合する環状リブが突設されていることを特
徴とする請求項1に記載の高圧用可変抵抗器。 - 【請求項3】上記絶縁ケースの軸受穴の表面側に、軸受
穴を取り囲み、かつ上記軸受穴に挿通された回転軸の軸
部の端面とほぼ同一高さの環状リブが突設され、上記回
転軸の軸部の端面に工具係合穴が形成されていることを
特徴とする請求項1または2に記載の高圧用可変抵抗
器。 - 【請求項4】上記摺動子は、回転軸のフランジ部に固定
されるベース部と、基板部から折り返され、基板の中心
電極に接触する第1接触子と、ベース部から第1接触子
と逆向きにかつ交叉させて折り返され、円弧状抵抗体に
接触する第2接触子とを有し、上記回転軸のフランジ部
は、円形部と、この円形部から半径方向に突出する突出
部とを有する鍵穴形状に形成され、上記第2の周壁部は
円形部と突出部との外周縁を取り囲む連続した壁状に形
成され、上記摺動子の第2接触子の先端部は上記突出部
を取り囲む第2の周壁部の内側に配置されていることを
特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の高圧用
可変抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002045989A JP2003249404A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 高圧用可変抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002045989A JP2003249404A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 高圧用可変抵抗器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003249404A true JP2003249404A (ja) | 2003-09-05 |
Family
ID=28659570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002045989A Pending JP2003249404A (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | 高圧用可変抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003249404A (ja) |
-
2002
- 2002-02-22 JP JP2002045989A patent/JP2003249404A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040906 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060512 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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