JP2003248999A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2003248999A
JP2003248999A JP2002047217A JP2002047217A JP2003248999A JP 2003248999 A JP2003248999 A JP 2003248999A JP 2002047217 A JP2002047217 A JP 2002047217A JP 2002047217 A JP2002047217 A JP 2002047217A JP 2003248999 A JP2003248999 A JP 2003248999A
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JP
Japan
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cartridge
shutter
drive device
disk drive
recording medium
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Application number
JP2002047217A
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English (en)
Inventor
Hideyo Ishikawa
英世 石川
Hiromoto Takakuwa
浩誠 高桑
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カートリッジの種類の判別が可能で、ダスト
が混入しないカートリッジのシャッターを解放機構を実
現する。 【解決手段】 カートリッジケースは表裏両面の同一側
端部の中央部から内方の中心部分を越えて同一の寸法、
形状の記録再生用開口部を開閉する第1、第2のシャッ
ター板を備える。また前記同一側端部のそれぞれに係合
部309A、が形成されている。本カートリッジ301
がディスクドライブ装置500のカートリッジトレイ5
20に装着されると、回動自在に連結された2本のアー
ム561、562の一端部と連結されているシャッター
解放部材550が何れか一方の第1、第2のシャッター
板を開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク、光
ディスク、光磁気ディスク、相変化型光ディスク等の情
報記録媒体を収納した情報記録媒体カートリッジを駆動
するディスクドライブ装置に関し、特に前記情報記録媒
体カートリッジに備えられているシャッターの解放手段
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、図を用いて、従来技術の情報記録
媒体カートリッジについて説明する。
【0003】図13は従来技術の第1形態の情報記録媒
体カートリッジの斜視図、図14は図13に示した情報
記録媒体カートリッジをディスクドライブ装置に装着し
た状態を示した断面図、図15は従来技術の第2形態の
情報記録媒体カートリッジの表面側から見た斜視図、図
16は図15に示した情報記録媒体カートリッジの裏面
側から見た斜視図、図17は図15に示した情報記録媒
体カートリッジのシャッター解放部材係合部の断面図、
そして図18は図15に示した情報記録媒体カートリッ
ジをディスクドライブ装置へ装着した状態の断面図であ
る。
【0004】先ず、図13及び図14を用いて、従来技
術の第1形態の情報記録媒体カートリッジの構造を説明
する。
【0005】この情報記録媒体カートリッジ(以下、単
に「カートリッジ」と記す)101は、表裏両面に記録
層を設けた光ディスクや光磁気ディスク等の情報記録媒
体(以下、「ディスク」と記す)102と、そのディス
ク102を回転可能に収納したカートリッジケース(以
下、「シェル」と記す)103と、そのシェル103に
スライド可能に取付けられていて、そのシェル103の
表裏両面に設けた記録及び/又は再生(以下、単に「記
録再生」と記す)用の開口部(以下、単に「開口部」と
記す)104を開閉するシャッター105とを備えてい
る。
【0006】シャッター105は、シェル103の表面
側の開口部104を開閉する第1のシャッター板106
と、シェル103の裏面側の開口部104を開閉する第
2のシャッター板107とを備えている。このシャッタ
ー105は、金属板を折り曲げることにより略コ字状に
一体に形成されていて、シェル103の表裏両面の開口
部104を同時に開閉する。
【0007】このカートリッジ101は、記録及び/又
は再生装置(以下、単に「ディスクドライブ装置」と記
す)に装着されると、そのディスクドライブ装置に設け
られたシャッター解放部材でシャッター105が駆動操
作され、シェル103の表裏両面の開口部104が同時
に開放されるように構成されている。
【0008】そして、図14に示したように、カートリ
ッジ101は、ディスク102がシェル103の裏面側
の開口部104を介して、ディスクドライブ装置のター
ンテーブル304にチャッキングされて回転駆動される
と共に、前記裏面側の開口部104を介して光学ピック
アップ305により、前記ディスク102への記録再生
が行われるようになっている。
【0009】なお、符号108はディスクドライブ装置
401(図22)のカートリッジトレイ(不図示)にカ
ートリッジ101を装着した時に、そのカートリッジト
レイにおけるカートリッジ101のロックと位置決めを
行うための位置決め溝を指し、カートリッジ101のシ
ェル103の前方両側面の同一位置に形成されている。
【0010】ところで、前記の従来の第1、第2のシャ
ッター板106、107を一体に形成したシャッター1
05を使用したカートリッジ101は、記録再生のため
に前記シェル103の裏面側の開口部104を開くと、
記録再生に直接関係しない場合でも前記シェル103の
表面側の開口部104も開かれて、その表面側の開口部
104からシェル103内に侵入した塵挨D等がディス
ク102の上面に付着、堆積するという不具合があっ
た。塵挨306等の付着は高密度記録の大容量のディス
クにとっては看過できない悪影響を及ぼす。
【0011】その不具合を解消するものとして、図15
及び図16に示した分割シャッターを使用した第2形態
のカートリッジ201が開発された。このカートリッジ
201において、シャッター205は、シェル203の
表面側(上ハーフシェル203a側)の開口部204を
開閉する第1のシャッター板206と、シェル203の
裏面側(下ハーフシェル203b側)の開口部204を
開閉する第2のシャッター板207とを備えている。前
記第1、第2のシャッター板206、207は、前記ス
ライド部材によって単独でスライドして、前記開口部2
04を独自に開閉するように構成されている。
【0012】なお、符号214はディスクドライブ装置
401のカートリッジトレイ(不図示)にカートリッジ
201を装着した時に、そのカートリッジトレイにおけ
るカートリッジ201のロックと位置決めを行うための
位置決め溝を指し、カートリッジ201のシェル203
の前方両側面の同一位置に形成されていて、第1形態の
カートリッジ101の位置決め溝108と同一のもので
ある。
【0013】図17に示したように、第1、第2のシャ
ッター板206、207は、シェル103の表裏両面に
重なり合うシャッター本体部206a、207aと、こ
れらシャッター本体部206a、207aの一端部に設
けられていて前記シェル202の背面側に重なり合う第
1の折曲部206b、207bと、これら第1の折曲部
206b、207bの一端部に設けられていて第1の折
曲部206b、207bとの間に前記シェル203を構
成する上、下ハーフシェル203a、203bの一端部
を挟み込む第2の折曲部206c、207cとを備えて
いる。
【0014】第1、第2のシャッター板206、207
には、第1の折曲部206b、207bから第2の折曲
部206c、207cに跨がるように、ディスクドライ
ブ装置のシャッター解放部材302のシャッター係合部
(以下、「係合ピン」という)303を係合するシャッ
ター解放部材係合部213が設けられている。
【0015】シャッター本体部206a、207aは、
開口部204を閉塞する閉塞部208と、その閉塞部2
08の一側部に連設されていて、開口部204を開放す
る開放部(切欠窓部)209を備えている。
【0016】図15に示したように、第1、第2のシャ
ッター板206、207は、第1の位置にある時に、こ
れら第1、第2のシャッター板206、207の閉塞部
208が互にオーパーラップした状態になっていて、こ
れら閉塞部208で、シェル203の表裏両面に設けた
開口部204を閉塞している。
【0017】分割シャッターを使用したカートリッジ2
01がディスクドライブ装置401の所定の位置まで挿
入されると、図15に2点鎖線で示すように、ディスク
ドライブ装置401のシャッター解放部材402の係合
ピン403がシャッター解放部材係合部213に係合す
る。
【0018】カートリッジ201が更にディスクドライ
ブ装置401に挿入されると、前記シャッター開放部材
402が矢印方向に回動して、第1のシャッター板20
6が駆動操作されて、図16に示すように、シェル20
3の裏面側の開口部204のみが開放される。
【0019】カートリッジ201がディスクドライブ装
置401のターンテーブル404に装着された状態にな
ると、図18に示したように、シェル203の裏面側の
開口部204を介して、ディスク202は、ターンテー
ブル404によって回転駆動されると共に、光学ピック
アップ405により、ディスク202への記録再生が行
われるようになっている。一方、第1のシャッター板2
06は、シェル203の表面側の開口部204を閉塞し
ていて、その開口部204からの塵挨D等のシェル20
3内への侵入を防止している。
【0020】ところが、この分割シャッターを用いたカ
ートリッジ201は、図17に示すように、第1、第2
のシャッター板206、207の第1の折曲部206
b、207bと、第2の折曲部206c、207cとの
間に上、下ハーフシェル203a、203bの一端部を
挟み込むようにして、これら上、下ハーフシェル203
a、203bにスライド可能に取り付けられているため
に、次に述べるような課題があった。 (1)第1、第2のシャッター板206、207をスラ
イドさせる際に、第1の折曲部206b、207b及び
第2の折曲部206c、207cと、これら第1の折曲
部206b、207b及び第2の折曲部206c、20
7cに挟み込まれた上、下ハーフシェル203a、20
3bの一端部との間で所謂カジリが発生する。 (2)シャッター解放部材係合部213は、第1、第2
のシャッター板206、207を打ち抜くことにより形
成されているために、前記ディスクドライブ装置401
のシャッター解放部材402のシャッター係合ピン40
3がシャッター解放部材係合部213に係合する際に、
シャッター解放部材係合部213のエッジによって、シ
ャッター係合ピン403が削られてしまう。また、シャ
ッター係合ピン403を介してシャッターに掛かる圧力
によって、シャッター解放部材係合部213の内周面が
変形してしまう。
【0021】そこで、本出願人は、前記の課題を解決す
るために、これらの問題点を改良したカートリッジを発
明し、2001年06月05日に特許願第2001−1
69505号「情報記録媒体カートリッジ」として出願
した。この先願発明のシャッターを図19以下に示し、
これらの図面を参照しながら、その要点を説明する。
【0022】図19は先願発明のシャッターを閉じた状
態のカートリッジを表面側から見た斜視図、図20は図
19に示したカートリッジの裏面側から見たシャッター
を開いた状態の斜視図、図21は図20に示したカート
リッジの裏面側から見たシャッターを開いた状態の斜視
図、図22は図19に示したカートリッジがディスクド
ライブ装置内に挿入された場合のシャッターを開く直前
の状態を示すカートリッジがディスクドライブ装置に挿
入されている状態の平面図、図23は図22に示した状
態からカートリッジの下ハーフシェル側のシャッターが
解放された状態を示すカートリッジがディスクドライブ
装置に挿入されている状態の平面図、図24は図22の
A−A線上における断面図、そして図25はディスクの
断面図である。
【0023】この先願のカートリッジ301は、ディス
ク302と、このディスク302を収納したシェル30
3と、このシェル303の表裏両面の一方の面に設けた
記録再生用の開口部304を開閉する第1、第2シャッ
ター板305、306(図20)と、これら第1、第2
シャッター板305、306の正面を取り付けた第1、
第2スライド部材307、308(図19〜図20)
と、これら第1、第2スライド部材307、308をシ
ェル303にスライド可能に取付けていて、第1、第2
シャッター板305、306をシャッタースライド面3
10(図20)に設けられている開口部304を閉塞す
る第1の位置(図19、図20)とその開口部304を
開放する第2の位置(図20、図21)との間でスライ
ドさせるガイド機構とを備えている。そしてこれら第
1、第2シャッター板305、306の正面の中央部及
び第1、第2スライド部材307、308に、ディスク
ドライブ装置401側のシャッター解放部材402のシ
ャッター係合部403が係合できるシャッター解放部材
係合部309A、309Bがそれぞれ設けられている。
【0024】なお、符号312はディスクドライブ装置
401のカートリッジトレイ(不図示、後記する)にカ
ートリッジ301を装着した時に、そのカートリッジト
レイにおけるカートリッジ301のロックと位置決めを
行うための位置決め溝を指し、カートリッジ301のシ
ェル303の前方両側面の同一位置に形成されていて、
第1形態のカートリッジ101の位置決め溝108及び
第2形態のカートリッジ201の位置決め溝108と同
一のものである。
【0025】図19に示したように、上ハーフシェル3
03Aを上にし、下ハーフシェル303Bを下にした姿
勢(以下、正規の姿勢という)で、図22に示したよう
に、このカートリッジ301をディスクドライブ装置4
01の所定の位置まで挿入すると、ディスクドライブ装
置401に設けたシャッター開放部材402のシャッタ
ー係合部403が、第2のスライド部308のシャッタ
ー開放部材係合部309Aに係合する。第2のスライド
部308のスライド部材側の係合部309Bと、その上
方に位置する第1のスライド部307のスライド部材側
の係合部309Aとは、図24に示したように、互いに
底部309Cによって仕切られた状態になっているた
め、ディスクドライブ装置401に設けたシャッター開
放部材402のシャッター係合部403が、第1のスラ
イド部307のシャッター開放部材係合部309Aに係
合することは阻止される。
【0026】カートリッジ301を更にディスクドライ
ブ装置401に挿入すると、図23に示したように、シ
ャッター開放部材402が回動して、第2のスライド部
308が矢印B(図19)方向にスライドし、図21に
裏返して示したように、第2のスライド部309Bに取
付けられている第2のシャッター板306を下ハーフシ
ェル303Bの開口部304を開放する第2の位置にス
ライドさせる。
【0027】そして、第2のシャッター板306が第1
の位置にスライドした後、下ハーフシェル303Bの開
口部304を介して、図25に示したように、ディスク
302のセンターハブ302Bはディスクドライブ装置
401のターンテーブル404にチャッキングされて回
転されると共に、光学ピックアップ405により、ディ
スク302の裏面側の第1の記録層302Aへの記録再
生が行われる。
【0028】また、図20に示したように、下ハーフシ
ェル303Bを上にし、上ハーフシェル303Aを下に
した姿勢(以下、逆の姿勢という)でカートリッジ30
1をディスクドライブ装置401に挿入すると、ディス
クドライブ装置401に設けたシャッター開放部材40
2のシャッター係合ピン403が、第1のスライド部3
07のシャッター開放部材係合部309Aに係合して、
図20に示したように、第1のスライド部307がガイ
ド機構によって矢印B方向にスライドし、図21に裏返
して示したように、第1のスライド部307に取付けら
れている第1のシャッター板306を上ハーフシェル3
03Aの開口部304を開放する第2の位置にスライド
させる。そして、図20に示したように、第1のシャッ
ター板305が第1の位置にスライドした後、上ハーフ
シェル303Aの開口部304を介して、ディスク30
2のセンターハブ302Bは、ディスクドライブ装置4
01のターンテーブル404にチャッキングされて回転
されると共に、光学ピックアップ405により、ディス
ク302の第1の記録媒体の記録層302Aへの記録再
生が行われる。
【0029】正規の姿勢での記録再生を行う場合も逆の
姿勢で記録再生を行う場合も、記録再生に直接関与しな
い他方(上方)の開口部304は閉じられた状態に維持
されるので、その他方の開口部304からシェル3内に
塵挨等が侵入して、ディスク302の表面への付着を防
止することができる。
【0030】図20に示すように、第1のシャッター板
305を第1の位置から第2の位置にスライドさせる場
合と、図21に示す第2のシャッター板306を第1の
位置から第2の位置にスライドさせる場合とは、第1、
第2のシャッター板305、306のスライド方向は同
じであるので、第1のシャッター板305を開放するシ
ャッター開放部材402、403を第2のシャッター板
306を開放するシャッター開放部材として兼用でき
る。
【0031】以上、説明したように、先願の発明のカー
トリッジ301によれば、ディスクドライブ装置401
は、そのシャッター解放部材402のシャッター係合ピ
ン403が係合するシャッター解放部材係合部309
A、309Bを、第1、第2のシャッター板305、3
06を取り付けた第1のスライド部307及び第2のス
ライド部308に設けたので、第1、第2のシャッター
板305、306を円滑にスライドさせることができ
る。
【0032】また、先願の発明のカートリッジ301
は、シャッター側の係合部の内周面を、スライド部材3
07、308側の係合部の内周面よりも外側に配置した
ので、シャッター解放部材402のシャッター係合ピン
403は、スライド部材307側の係合部の外内周面に
接触し、シャッター側の係合部の内周面とは非接触状態
になり、シャッター係合ピンは、シャッター側の係合部
の内周面のエッジ等から保護されると共に、シャッター
側の係合部の内周面もシャッター係合ピンの接触庄等に
よる変形から保護される。
【0033】そしてまた、更にまた、先願の発明のカー
トリッジ301は、第1、第2のシャッター板305、
306がカートリッジケース(シェル)303の表裏両
面に設けた記録再生用の開口部304を閉じている状態
において、シャッター側の係合部309A、309Bと
スライド部材307、308側の係合部とがシェル30
3の厚み方向に重なり合うので、両者の組み付けや、位
置決めなどが容易になる。また、シャッター解放部材係
合部309A、309Bを、シェル303の中央部及び
/又はシャッターの幅方向の中央部に設けたので、従来
のシャッター解放部材係合部を、シェルの中央部及び/
又はシャッターの幅方向の中央部から変位した位置に設
けた従来のカートリッジ用のディスクドライブ装置40
1に挿入した場合には、シャッター解放部材係合部とシ
ャッター解放部材の位置が合致せず、従って、シャッタ
ーは開かれず、従来のカートリッジ用のディスクドライ
ブ装置401への誤装填が阻止される。
【0034】更にまた、先願の発明のカートリッジ30
1、第1、第2のシャッター板305、306のスライ
ド部材307、308側の係合部の少なくともいずれか
一方に底部を形成し、第1、第2のシャッター板30
5、306のスライド部材307、308側の係合部の
間を底部で隔成した(仕切った)ので、ディスクドライ
ブ装置401のシャッター解放部材402、403が第
1、第2のシャッター板305、306のスライド部材
307、308側の係合部309A、309Bの両方に
跨って係合するのを防止することができる。
【0035】以上、説明したように、先願発明のカート
リッジ301によれば、従来技術のカートリッジ10
1、201と比較して格段に改良されている。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光ディスクな
どのディスクにおける記録の一層の高密度化が進むと、
ディスク表面に付着するダストの悪影響が一層大きくな
る。従って、外部からのダストの侵入を極力防止する必
要がある。
【0037】従来のMO(Magneto Optic
al)ドライブ装置などは、カートリッジがその装置に
挿入される途中で或いはディスク挿入口から少々内部に
挿入された時点でカートリッジのシャッターが開き始め
るような構造となっている。このためにディスクが外気
に触れるようなタイミングで前記シャッターが解放され
る状態である。
【0038】MOドライブ装置などのディスクドライブ
装置は使用環境が多岐にわたっており、必ずしもクリー
ンな環境で使用されるとは限られない。MOディスク装
置の場合は、密度的にもダストの影響を受けにくいので
あるが、それでも、従来、読み書きに影響が出る場合が
あった。
【0039】従って、MOディスク以上に高密度された
情報記録媒体では、極めて僅かなダストが存在した場合
であっても読み書きに影響され易いにもかかわらず、そ
の使用環境がクリーンであるかどうかも判らないディス
クドライブ装置外の外気或いはそのような外気に近い外
気に触れるような使用環境で使用することは好ましいこ
とではない。
【0040】それ故、前記のような高密度記録を行うた
めのディスクが内蔵されているカートリッジのシャッタ
ーの開放のタイミングはディスクドライブ装置内に、そ
のカートリッジが十分引き込まれ、ディスク表面が直接
外気に触れないような位置に置かれた後に行うことが望
ましい。
【0041】また、情報信号を良好に書き込むために
は、ディスクドライブ装置に挿入されたカートリッジが
前記のような従来技術のカートリッジ201のような構
造のものであるのか、先願のようなカートリッジ301
の構造のものであるのか、判別する必要がある。今後、
そのような判別機能を備えたディスクドライブ装置を必
要とされるであろう。
【0042】更に、両シャッターを解放するためのシャ
ッター解放部材は、従来、特公平8−14921「ディ
スクカートリッジのシャッター開閉機構」に開示されて
いるように、それぞれのシャッターを開閉するための一
対のシャッター解放部材を具備せしめたり、これを改良
して1本の共通のシャッター解放部材を用いて両シャッ
ターを開閉させる機構のものが開発されているが、後者
の場合においても、その構造が複雑なものであった。
【0043】更にまた、直径を大きくして比較的大容量
のディスクを内蔵させたカートリッジのようなものは、
前記のように使用環境が良好な状態で用いることを前提
とすれば、必然的にディスクドライブ装置の奥行きを深
くする必要があり、どうしても大型化する。特に、図2
2及び図23に示したようなディスクドライブ装置40
1における1本のシャッター解放部材402の構造でカ
ートリッジの記録再生用の開口部を完全に解放しようと
するならば、シャッターを開くストロークを大きく取る
必要があり、このためシャッター解放部材を長くする必
要があり、前記のようにディスクドライブ装置の奥行き
を深くする必要がある。
【0044】それ故、本発明はこのような課題を解決し
ようとするものであって、カートリッジの種類を判別で
き、ダストが皆無に近い良好な使用環境下でカートリッ
ジのシャッターを解放でき、しかも比較的奥行きを取ら
ないディスクドライブ装置を得ることを目的とするもの
である。
【0045】
【課題を解決するための手段】それ故、前記課題を解決
するために、請求項1に記載の発明のディスクドライブ
装置では、内部にディスク状の情報記録媒体を回転自在
に支持、収納した扁平なカートリッジケースの表裏両面
に、そのカートリッジケースの同一側端部の中央部から
内方の中心部分を越えて同一寸法、同一形状の長孔の記
録及び/又は再生用開口部が形成されており、前記同一
側端部のそれぞれに係合部が形成されていて、その係合
部を利用して前記両開口部をそれぞれ個別に互いに反対
方向に前記側端部に沿ってスライドさせながら開閉させ
ることができる第1及び第2のシャッターを備えたカー
トリッジを用いて情報信号を記録及び/又は再生する時
に、カートリッジ挿脱口から前記カートリッジを挿入し
た場合に、前記何れか一方の係合部にシャッター解放部
材係合部が係合することにより前記係合した側の前記シ
ャッターをスライドさせて前記開口部を解放して前記情
報記録媒体の一部分を露出させ、所望の情報信号を記録
或いは再生するディスクドライブ装置において、前記カ
ートリッジの前記シャッターの解放を、前記カートリッ
ジの前記シャッターが前記カートリッジ挿脱口から前記
ディスクドライブ装置の本体内に完全に挿入された状態
から解放し出すタイミングで行うシャッター解放部材を
備えていることを特徴とする。
【0046】そして、請求項2に記載の発明のディスク
ドライブ装置では、請求項1に記載のディスクドライブ
装置における前記シャッター解放部材の前記カートリッ
ジ側に、挿入されたカートリッジの種類を判別する判別
手段を備えていることを特徴とする。
【0047】また、請求項3に記載の発明のディスクド
ライブ装置では、請求項1に記載のディスクドライブ装
置における前記シャッター解放部材は少なくとも2本の
アームがそれぞれの一端部で回動自在に連結されて開閉
できる構造で構成されており、前記カートリッジの挿入
により前記連結部分がシャーシ端面に当接して前記両ア
ームが開くことを特徴とする。
【0048】更にまた、請求項4に記載の発明のディス
クドライブ装置では、請求項1に記載のディスクドライ
ブ装置における前記シャッター解放部材は前記各シャッ
ターの係合部に係合して、係合した側の前記シャッター
を解放する共通の係合部を備えていることを特徴とす
る。
【0049】従って、請求項1に記載の発明のディスク
ドライブ装置によれば、ダストが極めて少ない使用環境
内でカートリッジの前記開口部を解放することができ
る。
【0050】そして、請求項2に記載の発明のディスク
ドライブ装置によれば、その本体内に従来技術のカート
リッジが挿入されたのか、先願のカートリッジが挿入さ
れたのかを容易に判別することができる。
【0051】また、請求項3に記載の発明のディスクド
ライブ装置によれば、カートリッジの前記シャッターを
開くための前記シャッター解放部材のストロークを大き
く取る必要がなく、このためその本体の奥行きを深くす
る必要がない。
【0052】更にまた、請求項4に記載の発明のディス
クドライブ装置によれば、前記シャッター解放部材は前
記シャッターを解放する共通の係合部を備えるだけでよ
く、構造を簡素化できる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて、本発明の一実
施形態のディスクドライブ装置を説明する。
【0054】図1はカートリッジを途中まで挿入し、上
板を取り除いて示した本発明の一実施形態のディスクド
ライブ装置の平面図、図2は図1に示したディスクドラ
イブ装置の一部正面図、図3は図1に示したディスクド
ライブ装置の側面図、図4は図1に示したディスクドラ
イブ装置に組み込まれているカートリッジトレイの背面
図、図5は図1に示したディスクドライブ装置のシャッ
ター開閉機構の要部を含むカートリッジトレイの一部拡
大平面図、図6は図5のA−A線上における拡大断面
図、図7は図5に示したシャッター解放部材取付板を示
していて、同図Aはその上面図、同図Bは同図Aの裏面
図、同図Cは同図Aの側面図、同図Dは同図AのA−A
線上における断面図、図8は本発明のディスクドライブ
装置にカートリッジを挿入する前の状態を示したディス
クドライブ装置とカートリッジとの平面図、図9は図8
に示した状態からカートリッジトレイの所定の位置決め
位置にカートリッジを挿入した状態を示した平面図、図
10は図9に示した状態から更にカートリッジを載せた
カートリッジトレイが奥に進入してシャッターが解放さ
れた状態を示したディスクドライブ装置とカートリッジ
との平面図、図11は図9に示したディスクドライブ装
置のカートリッジトレイの所定の位置決め位置にカート
リッジを挿入した状態を示した一部拡大平面図、図12
は図11のA−A線上における拡大断面図である。
【0055】先ず、図1乃至図7を用いて、本発明の一
実施形態のディスクドライブ装置の構成を説明する。な
お、以下の説明で使用するカートリッジは、図19乃至
図24を用いて説明した先願のカートリッジ301を採
り上げて説明する。
【0056】図1において、符号500は全体として本
発明のディスクドライブ装置を指す。このディスクドラ
イブ装置500は、シャーシ510(図3)、カートリ
ッジトレイ520などから構成されている。図示のディ
スクドライブ装置500では化粧ケース、カートリッジ
トレイ520の上面板などを省略して示していること
を、予め、断っておく。なお、符号501はシャーシ5
10のフロントパネルである。
【0057】シャーシ510は金属板で全体として扁平
な直方体に形成されているものであって、上下に分かれ
て積み重ねられている。これらを、説明の便宜上、上方
シャーシ511と下方シャーシ512とする。
【0058】上方シャーシ511の正面はカートリッジ
301の挿脱口513であり(図2)、通常、リッド5
14で閉塞されており、カートリッジ301の挿入時に
は、そのカートリッジ301に押されて内方に収納され
るように、そして取り出した時には、バネ力などで挿脱
口513を閉塞するように構成されている。図示の状態
は、カートリッジ301が挿脱口513に挿入されて、
リッド514の上半分が内方に折り込まれている状態を
示している。
【0059】上方シャーシ511の底部中央部には比較
的大面積の開口部515が形成されていて、それはカー
トリッジ301が装着された場合に、そのディスク30
2のセンターハブ302Bをチャッキングして回転させ
るターンテーブル502と共に、光学ピックアップ50
3が臨ませるために開けられている開口である。ターン
テーブル502と光学ピックアップ503とは下方シャ
ーシ512側に組み込まれている。
【0060】また、図1に示した例では上方シャーシ5
11の左上隅の表裏両面にわたってローディングモータ
504、このローディングモータ504に連結されてい
るギア505、このギア505に連結されているジョイ
ントプレート506が、そして図示していないが、ジョ
イントプレート506に連結されているコネクトプレー
ト、イジェクトプレート、イジェクトリンク、スライド
プレートなどのカートリッジ301のローディング・イ
ジェクト機構が配設されている。このローディング・イ
ジェクト機構は実公平6−10537「記録再生装置」
に開示されている機構など、各種の機構を応用すること
ができるので、本明細書においては説明を簡潔に行うた
めに割愛する。
【0061】また、上方シャーシ511の両側面には対
称的な位置にそれぞれ同一の大きさの2個の同一L形形
状のガイド溝516が形成されている。これらガイド溝
516は比較的長い水平ガイド溝部517とこれに続く
比較的短い垂直ガイド溝部518とから構成されてい
る。
【0062】次に、カートリッジトレイ520につい
て、図1、図4乃至図6を用いて説明する。
【0063】カートリッジトレイ520は、図2、図4
及び図5に示したように、平らな上面板521と、この
上面板521の両端部を下方に垂直にカートリッジ30
1の厚みよりやや厚い(高い)寸法で折り曲げられた側
面板522、523と、更に、それら両側面板522、
523の両端部を短く水平に折り曲げて形成されてカー
トリッジ301を支持する一対の支持板524と、この
支持板524の高さとほぼ同一の高さにカートリッジト
レイ520の後端部が下方に垂直に折り曲げられて形成
されているシャッター解放部材取付板525とが一枚の
金属板を折り曲げて形成されている。
【0064】そして、このカートリッジトレイ520の
両側面板522、523にそれぞれ一対のガイドピン5
26、527が垂直に植設されている。これらのガイド
ピン526、527は、それぞれ上方シャーシ511の
両側面に形成したガイド溝516にスライドできるよう
にはめ込まれている(図3)。即ち、カートリッジトレ
イ520は上方シャーシ511の両側面で一対のガイド
ピン526、527を介して支持されてガイド溝516
内をスライドできるように取り付けられている。
【0065】また、図3及び図5に示したように、カー
トリッジトレイ520のシャッター解放部材取付板52
5側近傍の両側面板522、523の内面には、カート
リッジ301の両位置決め溝312に係合する、板バネ
580に固定された係合突起581がそれぞれ取り付け
られている。
【0066】シャッター解放部材取付板525の上方部
の左右には、後記するシャッター解放部材550の移動
範囲の位置を規制するストッパー532を取り付けるた
めの一対の取付台528,529がシャッター解放部材
取付板525からプレス加工技術などで外方に膨出した
台形に屈曲された形状で形成されている。
【0067】シャッター解放部材取付板525の下端部
には、シャッター解放部材550をスライドできるよう
に取り付けるための幅の狭い貫通したガイド溝530が
形成されている。
【0068】また、前記ストッパー532はシャッター
開閉アームを取り付けるためのアーム取付板533と共
に一枚の金属板531をプレス加工技術などを用いて折
り曲げ、形成されている。ストッパー532部分は比較
的幅の狭く、クランク状に折り曲げられている。そのス
トッパー532はその先端の位置が、後記するシャッタ
ー解放部材550がカートリッジ301をカートリッジ
トレイ520に装着した場合に、その(シャツター解放
部材)係合部309A、309Bの位置に在るようにス
トッパー532を停止させられるような長さであり、そ
の基端部534はシャッター解放部材取付板525の、
図4に示した例では、右端部分に固定されている。ま
た、前記アーム取付板533は、図1に示したように、
基端部534から直角に折り曲げられた水平な板体であ
って、アーム係合軸533Aが板面に垂直に植設されて
いる。
【0069】次に、前記シャッター解放部材550の構
造について説明する。このシャッター解放部材550
は、スライド板551、シャッター係合ピン552、コ
イルバネ553とから構成されている。
【0070】スライド板551は、図7に示したよう
に、プラスチック材で形成された同一形状、同一大きさ
の長方形の上スライド板551Aと下スライド板551
Bの2枚の板を貼り合わせた構造のものであり、中央部
に長方形の開口部554が形成されている。この開口部
554の一短辺内にはコイルバネ553の一端を係留す
る係留突起555が一体的に形成されている。そして上
スライド板551A及び下スライド板551Bの基端部
551C側の同一位置に、その端縁に沿ってその全幅に
わたって、前記シャッター解放部材取付板525の厚み
より僅かに幅が広いスライド溝556A、556Bが形
成されている。また、上スライド板551Aの1コーナ
部分には、後記するシャッター開閉アーム561、56
2の一端を回動できるように支持する係留ピン557が
上スライド板551Aに垂直に形成されている。
【0071】次に、カートリッジ301の係合部309
A、309Bに係合して開閉するシャッター係合ピン5
52について説明する。
【0072】このシャッター係合ピン552は、図7に
示したように、耐磨耗性に優れた物質、例えば、金属板
などでほぼ長方形の形状に形成されていて、その先端部
のピン558の幅はカートリッジ301の係合部309
A、309Bの窪み部分の幅(間口)より少し狭い幅で
あり、そのスライド板551の基端部551C側端面か
らの長さが前記窪み部分の奥行きより少し短めの長さで
ある寸法で形成されている。
【0073】カートリッジ301の係合部309A、3
09Bに係合するピン558側とは反対側にはコイルバ
ネ553の他端を係留する係留突起559が形成されて
いる。
【0074】また、シャッター係合ピン552は、その
大部分が上スライド板551Aと下スライド板551B
との間でスライドできるように、そして係留突起559
が開口部554の他端部に露出するようにして挟まれて
いる。
【0075】コイルバネ553はスライド板551の開
口部554の両端に露出している係留突起555とシャ
ッター係合ピン552の係留突起559とに掛け渡され
て固定されていて、常時、ピン558をスライド板55
1の基端部551Cの端面から前記所定の長さだけ外方
に突出するように押圧している。
【0076】シャッター解放部材550をスライドさせ
る機構は一対のアーム機構560である。このアーム機
構560は2本のアーム561、562とコイルバネ5
63とから構成されている。両アーム561、562の
長さはほぼ同一であって、アーム561の一端はアーム
取付板533のアーム係合軸533Aに回動自在に取り
付けられており、他方のアーム562の一端はスライド
板551の係留ピン557に取り付けられている。そし
て両アーム561、562の他端は共通の連結軸564
により回動自在に連結されている。また、両アーム56
1、562の中間部の内側にはコイルバネ563が係合
されていて、両アーム561、562が互いに閉じる方
向に引っ張られている。
【0077】次に、カートリッジトレイ520に装着さ
れたカートリッジの種類を判別するカートリッジ判別手
段570についてであるが、図1、図4乃至図6に示し
たように、カートリッジ判別手段570はシャッター解
放部材取付板525の上方に取り付けられている。この
カートリッジ判別手段570は2個のプッシュスイッチ
571、572を備え、それらの取付位置は、プッシュ
スイッチ571がピン558の中央の上方位置に位置す
るように、そしてプッシュスイッチ572は、図示の例
では、シャッター解放部材取付板525に向かって右側
に隣接して、そして同一の高さ位置で取り付けられてい
る。図5に示したように、カートリッジがカートリッジ
トレイ520に装着されていない状態であれば、通常、
2個のプッシュスイッチ571、572は同一の長さで
カートリッジトレイ520の内方に突出している。先願
のカートリッジ301のA面(表面)側を下にしてカー
トリッジトレイ520に装着した場合には、図1に示し
たように、ピン558はカートリッジ301係合部30
9Aにはまり込み、そのピン558に上方に存在するプ
ッシュスイッチ571は係合部309Bにはまり込ん
で、その可動端子は、図5に示したように、一杯に伸び
た状態であり、他方のプッシュスイッチ572の可動端
子はカートリッジ301の係合部309Bが存在しない
端面に当接して後退し、スイッチが作動して、本発明の
ディスクドライブ装置500のカートリッジトレイ52
0に正常なカートリッジ301が挿入されていることを
判別する。
【0078】以上、本発明のディスクドライブ装置50
0におけるカートリッジトレイ520は前記のような構
造で構成されている。
【0079】次に、図8乃至図12を用いて、前記のデ
ィスクドライブ装置500の動作を説明する。
【0080】先ず、図8に示したように、使用者は先願
のカートリッジ301のA面(表面)側を下にして、即
ち、B面(裏面)側を上にして、ディスクドライブ装置
500のカートリッジトレイ520に挿脱口513から
挿入したとする。
【0081】そして更にカートリッジ301を押し込む
と、図9に示したように、カートリッジトレイ520の
両側面板522、523の内面に存在する両係合突起5
81がカートリッジ301の両位置決め溝312に係合
し、カートリッジ301をカートリッジトレイ520上
に位置決め、固定する。同時に、図11及び図12に拡
大して示したように、ピン558がカートリッジ301
の係合部309Aに、そしてプッシュスイッチ571が
係合部309Bに挿入する。しかし、プッシュスイッチ
572はカートリッジ301の前面端面に押圧されて後
退し、スイッチ572がオンして、不図示の制御回路装
置に内蔵されているコンピュータが正しいカートリッジ
301が装着されたことを判別する(図9)。
【0082】そしてまた同時にローディングモータ50
4が作動し、ギア505、ジョイントプレート506な
どのローディング・イジェクト機構が作動して、カート
リッジトレイ520を上方シャーシ511の背面板51
9の内面側に引き込み始め、連結軸564でアーム56
1、562が連結されている連結部分が前記背面板51
9の内面に当接し、更にローディングモータ504など
が作動し続けることにより両アーム561、562が開
脚する。この開脚によりアーム561に連結されている
シャッター解放部材550、そのピン558が、図10
に示したよな位置までガイド溝530にガイドされなが
らスライドする。従って、ピン558が係合部309A
に係合している第1シャッター板306が全開し、カー
トリッジ301の開口部515が開口してディスク30
2を露出させることができる。この時、B面(裏面)側
の第2のシャッター板306は閉まった状態のままであ
る。また、この状態になるローディングモータ504に
連結しているギア505の回転角は180°回転したと
ころで停止する。
【0083】このシャッター解放部材550の移動時
に、カートリッジトレイ520は両側面に設けられてい
る両ガイドピン526、527が両ガイド溝516の水
平ガイド溝部517で水平に保持されながらスライド
し、そして両アーム561、562が全開すると同時に
両ガイドピン526、527が両ガイド溝516の垂直
ガイド溝部518で垂直に降下して、ターンテーブル5
02にディスク302のセンターハブ302Bがチャッ
キングされて回転し始め、ディスク302の記録再生面
302Aに光学ピックアップ503で読み取り、書き込
みされる状態となる。
【0084】以上、説明したように、記録再生面302
Aをディスクドライブ装置500の内部深くにおいて上
方シャーシ511を開けることができが、一方の下方シ
ャーシ512を閉じたままにできるので、ダストDが記
録再生面302Aに付着することを防止することができ
る。
【0085】カートリッジトレイ520に装着された状
態にあるカートリッジ301をイジェクトする場合は、
前記のローディング動作の全く逆の動作で行われ、ロー
ディングモータ504を作動させてギア505を更に1
80°回転させることによりイジェクトさせることがで
きる。
【0086】また、カートリッジ301を表裏反転して
カートリッジトレイ520に装着した場合にも、前記と
同様にピン558が係合部309Bに挿入し、プッシュ
スイッチ571、572についても同様の動作状態とな
り、ローディングモータ504などのローディングイジ
ェクト機構が同様に作動して、カートリッジトレイ52
0を水平にスライドし、B面(裏面)側の第2のシャッ
ター板306を全開でき、そしてカートリッジトレイ5
20が垂直に下降して、ターンテーブル502がディス
ク302のセンターハブ302Bにチャッキングされて
回転し始め、ディスク302の記録再生面302Aに光
学ピックアップ503で読み取り、書き込みされる状態
となる。この場合も、第1シャッター板305は閉じた
状態のままにでき、記録再生面302AにダストDが付
着することを防止することができる。
【0087】もし、本発明のディスクドライブ装置50
0のカートリッジトレイ520に、図15、図16に示
したような従来のカートリッジ201が挿入された場合
には、そのカートリッジ201の第1、第2のシャッタ
ー板206、207に形成されているそれぞれの係合部
213の位置が左右に開いているため、本発明における
カートリッジトレイ520のピン558は第1、第2の
シャッター板206、207の前面端面に押圧されて後
退し、何れの係合部213に係合しない。同様にプッシ
ュスイッチ571、572も第1、第2のシャッター板
206、207の前面端面に押圧されて後退するため、
制御装置に内蔵されているコンピュータ(不図示)が適
切なカートリッジ301ではないことを判別し、ディス
クドライブ装置500は作動しない。
【0088】前記実施形態のカートリッジトレイ520
においては、そのシャッター解放部材550のスライド
範囲を、一方はストッパー532で、他方はガイド溝5
30の左方端で規制したが、ストッパー532を省略し
て、シャッター解放部材550の移動範囲をガイド溝5
30の長さを寸法出しして、その左右両端部で規制する
構造を採ってもよいことを付言しておく。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、 1.シャッターの開放位置がディスクドライブ装置の奥
深くで行われるため、ディスクが汚れにくい 2.シャッターの開閉はカートリッジトレイの動作に連
動しているため、別の動力源を必要としない 3.両面のシャッターとも、同一のシャッター解放部材
で開放できる 4.少ない部品点数にてカートリッジのシャッターを開
閉することができる 5.少ないストロークでカートリッジシャッターの開放
を行なっているため、ディスクドライブ装置の奥行きを
浅くすることができる など、数々の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カートリッジを途中まで挿入し、上板を取り
除いて示した本発明の一実施形態のディスクドライブ装
置の平面図である。
【図2】 図1に示したディスクドライブ装置の一部正
面図である。
【図3】 図1に示したディスクドライブ装置の側面図
である。
【図4】 図1に示したディスクドライブ装置に組み込
まれているカートリッジトレイの背面図である。
【図5】 図1に示したディスクドライブ装置のシャッ
ター開閉機構の要部を含むカートリッジトレイの一部拡
大平面図である。
【図6】 図5のA−A線上における拡大断面図であ
る。
【図7】 図5に示したシャッター解放部材取付板を示
していて、同図Aはその上面図、同図Bは同図Aの裏面
図、同図Cは同図Aの側面図、同図Dは同図AのA−A
線上における断面図である。
【図8】 本発明のディスクドライブ装置にカートリッ
ジを挿入する前の状態を示したディスクドライブ装置と
カートリッジとの平面図である。
【図9】 図8に示した状態からカートリッジトレイの
所定の位置決め位置にカートリッジを挿入した状態を示
した平面図である。
【図10】 図9に示した状態から更にカートリッジを
載せたカートリッジトレイが奥に進入してシャッターが
解放された状態を示したディスクドライブ装置とカート
リッジとの平面図である。
【図11】 図9に示したディスクドライブ装置のカー
トリッジトレイの所定の位置決め位置にカートリッジを
挿入した状態を示した一部拡大平面図である。
【図12】 図11のA−A線上における拡大断面図で
ある。
【図13】 従来技術の第1形態の情報記録媒体カート
リッジの斜視図である。
【図14】 図13に示した情報記録媒体カートリッジ
をディスクドライブ装置に装着した状態を示した断面図
である。
【図15】 従来技術の第2形態の情報記録媒体カート
リッジの表面側から見た斜視図である。
【図16】 図15に示した情報記録媒体カートリッジ
の裏面側から見た斜視図である。
【図17】 図15に示した情報記録媒体カートリッジ
のシャッター解放部材係合部の断面図である。
【図18】 図15に示した情報記録媒体カートリッジ
をディスクドライブ装置へ装着した状態の断面図であ
る。
【図19】 先願発明のシャッターを閉じた状態のカー
トリッジを表面側から見た斜視図である。
【図20】 図19に示したカートリッジの表面側から
見たシャッターを開いた状態の斜視図である。
【図21】 図20に示したカートリッジの裏面側から
見たシャッターを開いた状態の斜視図である。
【図22】 図19に示したカートリッジがディスクド
ライブ装置内に挿入された場合のシャッターを開く直前
の状態を示すカートリッジがディスクドライブ装置に挿
入されている状態の平面図である。
【図23】 図22に示した状態からカートリッジの下
ハーフシェル側のシャッターが解放された状態を示すカ
ートリッジがディスクドライブ装置に挿入されている状
態の平面図である。
【図24】 図22のA−A線上における断面図であ
る。
【図25】 ディスクの断面図である。
【符号の説明】
301…先願の(光ディスク)カートリッジ、302…
ディスク、305…第1のシャッター板、306…第2
シャッター板、307…第1のスライド部、308…第
2のスライド部、309A,309B…係合部、500
…本発明の一実施形態のディスクドライブ装置、510
…シャーシ、520…カートリッジトレイ、525…シ
ャッター解放部材取付板、530…ガイド溝、550…
シャッター解放部材、551…スライド板、532…ス
トッパー、552…シャッター係合ピン、553…コイ
ルバネ、554…開口部、558…ピン、570…カー
トリッジ判別手段571,572…プッシュスイッチ、
580…板バネ、581…係合突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にディスク状の情報記録媒体を回転
    自在に支持、収納した扁平なカートリッジケースの表裏
    両面に、該カートリッジケースの同一側端部の中央部か
    ら内方の中心部分を越えて同一寸法、同一形状の長孔の
    記録及び/又は再生用開口部が形成されており、前記同
    一側端部のそれぞれに係合部が形成されていて、該係合
    部を利用して前記両開口部をそれぞれ個別に互いに反対
    方向に前記側端部に沿ってスライドさせながら開閉させ
    ることができる第1及び第2のシャッターを備えた情報
    記録媒体カートリッジを用いて情報信号を記録及び/又
    は再生する時に、カートリッジ挿脱口から前記情報記録
    媒体カートリッジを挿入した場合に、前記何れか一方の
    係合部にシャッター解放部材係合部が係合することによ
    り前記係合した側の前記シャッターをスライドさせて前
    記開口部を解放して前記情報記録媒体の一部分を露出さ
    せ、所望の情報信号を記録或いは再生するディスクドラ
    イブ装置において、 前記情報記録媒体カートリッジの前記シャッターの解放
    を、前記情報記録媒体カートリッジの前記シャッターが
    前記カートリッジ挿脱口から前記ディスクドライブ装置
    の本体内に完全に挿入された状態から解放し出すタイミ
    ングで行うシャッター解放部材を備えていることを特徴
    とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記シャッター解放部材の前記情報記録
    媒体カートリッジ側に、挿入された情報記録媒体カート
    リッジの種類を判別する判別手段を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッター解放部材は少なくとも2
    本のアームがそれぞれの一端部で回動自在に連結されて
    開閉できる構造で構成されており、前記情報記録媒体カ
    ートリッジの挿入により前記連結部分がシャーシ端面に
    当接して前記両アームが開くことを特徴とする請求項1
    に記載のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記シャッター解放部材は前記各シャッ
    ターの係合部に係合して、係合した側の前記シャッター
    を解放する共通の係合部を備えていることを特徴とする
    請求項1に記載のディスクドライブ装置。
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WO2005069289A1 (en) * 2004-01-15 2005-07-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk drive with disk cartridge mounted therein
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