JP2003248873A - 複合型火災感知器 - Google Patents

複合型火災感知器

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JP2003248873A
JP2003248873A JP2002048779A JP2002048779A JP2003248873A JP 2003248873 A JP2003248873 A JP 2003248873A JP 2002048779 A JP2002048779 A JP 2002048779A JP 2002048779 A JP2002048779 A JP 2002048779A JP 2003248873 A JP2003248873 A JP 2003248873A
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smoke
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threshold
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JP2002048779A
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Masayuki Amano
昌幸 天野
Junichi Watanabe
純一 渡邉
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度と煙濃度が同時に上昇するような環境に
設置される場合でも、非火災報の発生を防止する。 【解決手段】 周囲の煙濃度の検出を行う煙濃度検出回
路3と、周囲の温度の検出を行う温度検出回路4と、煙
濃度及び温度変化量の2次元の座標系における閾値曲線
を記憶するROM部23等の記憶部と、所定時間毎に、
煙濃度検出回路3及び温度検出回路4の両検出結果から
煙濃度及び温度変化量を得て、これら煙濃度及び温度変
化量の、上記座標系に対する座標位置を算出し、所定時
間毎に算出される各座標位置が、座標系における原点側
の位置から移動して閾値曲線を超え、且つその超えた状
態の継続したことを計数する計数部2aと、この計数部
2aによる計数値が予め定められた判定値を超えたとき
に火災判定をする火災判定部2bと、煙濃度が所定閾値
に達した時点以前の各煙濃度の推移から閾値曲線に変更
を加える閾値曲線変更部2cとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の異なる物理
量変化をそれぞれ検出して火災信号を出力する複合型火
災感知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から火災の早期発見には熱感知器よ
りも煙感知が向いていることが指摘されており、火災の
早期発見が必要な場所には煙感知器が使用されていた。
しかし、煙感知器は煙草、水蒸気などによって非火災報
を発生しやすいので、火災判定精度を向上させるべく、
以下に示すように、様々な火災判定方法が提案されてき
た。
【0003】・時系列的に取得される煙濃度の値をニュ
ーラルネットに入力し、ニューラルネットの出力値で火
災かどうかを判定(特許2755973,275597
5,2756276,2843577号)・過去の煙濃
度の平均値、現在と過去の煙濃度の差分等を特徴量とし
たメンバシップ関数を決め、「閾値を超過した時以前の
煙濃度の平均値が大きいと、火災らしさも大きい」とい
ったファジールールにより火災かどうかを判定(特開平
5−54271号)
【0004】ところが、このような煙濃度の値だけから
火災を判定する方法では、アルコールや木材などが炎を
出して燃えているような火災を初期の段階で検出するこ
とは困難である。なぜならば、このようなアルコール火
災や木材燻焼火災では、炎を出して燃えているような場
合では煙の発生は少なく、また煙の発生があったとして
もその色は黒色の場合が多く、煙が黒い場合には灰色煙
用の散乱光を利用した煙感知器では、煙濃度を実際の煙
濃度よりも小さく観測してしまうからである。
【0005】なお、特開2000−137875公報に
は、煙の濃度に応じて変化する煙信号を検出して出力す
る煙検出部と、感知器の温度を検出して出力する温度検
出部とを備えた熱煙複合型火災感知器が記載されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本出願人は、
煙濃度を実際の煙濃度よりも小さく観測してしまうこと
がある煙感知器の問題を解決するべく、以下の複合型火
災感知器を開発した(特願2001−126772)。
【0007】図5にその複合型火災感知器の特徴となる
閾値曲線を示し、図6に同複合型火災感知器のブロック
構成図を示す。この複合型火災感知器1は、閾値曲線S
を、その両端部それぞれに所定の閾値TH1,TH2に
よる火災判定範囲D1,D2を有するとともに、第1の
物理量としての煙濃度DS及び第2の物理量としての温
度変化量(図5では「温度上昇値」)DTの各限界値の
座標点を結ぶ範囲Aを一次関数によるものとし、閾値T
H1,TH2を一次関数によるレベルよりは大きいもの
としてもいる。
【0008】煙濃度DS及び温度変化量DTは所定時間
毎に検出され、それら煙濃度DS及び温度変化量DTに
対し、上記座標系における座標位置が算出される。そし
て、所定時間毎に順次算出される各座標位置が、煙濃度
DS及び/又は温座変化量DTの値が大きくなる方向に
向けて閾値曲線Sを横切るよう変化し、且つその状態の
継続したことを計数し、その計数値が所定の判定値を超
えたときに火災判定がなされる。
【0009】詳しくは、複合型火災感知器1は、熱煙複
合型火災感知器であり、ラビリンス構造の遮光壁の内部
に投光素子と受光素子とを配置した煙を感知するための
煙検知室と、周囲温度を検知する熱検知素子とを備えて
いる。そして、図6に示すように、投光素子及び受光素
子を含んで形成される、煙濃度DSを検出する煙濃度検
出回路3及び温度変化量DTを検出する温度検出回路4
と、火災受信機へ向け火災信号を出力する、通信処理I
Cにて形成された通信処理回路5と、各回路が接続され
る記憶手段と演算手段とをもったワンチップマイクロコ
ンピュータ(以下、ワンチップマイコンと称する)2と
を備えており、これらが熱煙複合型火災感知器の本体内
部に収容される。
【0010】ワンチップマイコン2は、演算手段として
のMPU部21と、記憶手段としての、ROM(リード
オンリーメモリー)部23、電気信号にて書き換え可能
なEEPROM部24及びRAM(ランダムアクセスメ
モリー)部25の他、煙濃度検出回路3及び温度検出回
路4からの電圧信号をそれぞれA/D変換するA/D変
換部22,22と、通信処理回路5との信号授受をおこ
なう入出力部(I/F部)26とを有している。RAM
部25はMPU部21にておこなった演算の中間結果を
保持するようになっており、EEPROM部24には通
信時に使用する自己アドレスなどが収められており、ま
た、ROM部23にはMPU部21にて演算をおこなう
プログラム等が収められている。そして、図7に示すよ
うに、第1及び第2の検出手段としての煙濃度検出回路
3及び温度検出回路4からの所定時間毎の電圧信号によ
る検知温度T、煙濃度Sの情報データから、特徴量算出
手段Mにて煙濃度DS、温度変化量DT、煙濃度平均、
累積温度変化量を算出し、火災判定をおこない、火災信
号出力をするためのプログラムモジュールの、閾値調
整、火災判定、計数手段による所定の判定値の各データ
テーブルT1,T2,T3へ書き込む。
【0011】後述する図9に示すフローチャートでは、
火災判定をおこなう上記プログラムモジュールの、煙濃
度DS及び温度変化量DTに係わる2次元の座標系にお
ける閾値曲線Sは、図8に示すものとなり、ROM部2
3に記憶されている。
【0012】すなわち、火災レベル超過とみなすのは、
以下のときとしている。 ・領域1:DT>18[℃/168秒](168秒間の
温度変化量) ・領域2:DS>10[%/m] ・領域3:2×DS+DT>12(DS>1、DT>3
のとき)(一次関数)
【0013】従来、煙濃度のみによる火災判定は、図1
0に示すように、横軸を時間(単位は秒)、縦軸を煙濃
度(単位は%/m)とした煙濃度推移グラフにおいて、
(a)の実火災の場合と、(b)のタバコの煙、あるい
は水蒸気等の場合とを比較して解るように、煙濃度DS
が急激に増加するときは非火災現象と考えられている。
すなわち、通常、発火から火災感知に至るまでの時間
は、短時間の油火災によるものから、長時間の燻焼火災
まであり、実火災か非火災かを判定するために、煙濃度
DSが火災判断レベルSth以上になるまでの60秒間
の煙濃度や温度のデータを用いて実火災の可能性が高い
かどうかを判定している。そして、実火災及び非火災の
両者において、(a)の実火災においてはt1=大略9
秒の後に1回目の発報をしたのち、Tx秒の火災断定時
間(AI判定時間)経過した後においても煙濃度Sが火
災判断レベルSth以上を継続するも、(b)の非火災
においては、t1=大略9秒の後に1回目の発報をした
のち、Tx秒の火災断定時間(AI判定時間)経過した
後に、煙濃度DSは火災判断レベルSth以下となる。
したがって、同図(c)に示す煙感知器の試験条件にお
いては、煙濃度DSの火災判断レベルSth超過直後
に、この超過前60秒間のデータから、どれだけの長さ
の時間、2回目の発報を遅らせるか(火災断定時間)を
設定しており、例えば1回目の発報以降の2回目の発報
までの所定の時間(Tx)は18秒程度が適切とされて
いる。
【0014】上記の火災断定までの間は非火災であると
すれば、当然、2回目の発報までの待ち時間が長くな
る。この待ち時間については、国内で規定されている一
般の蓄積型火災受信機においては、60秒間に2回の発
報のあったときに実火災と断定し、地区ベルなどの音響
装置を作動させるようにしている。なお、海外において
は、上記の待ち時間なしで、1回目の発報で火災と断定
する場合もある。
【0015】このものにおいては、前述の各検出手段か
らの煙濃度DS及び検知温度Tの検出信号を所定時間毎
(3秒間隔)に入力し、上記に加えて、図8に示すよう
に、煙濃度DS及び温度変化量DTの一方となる煙濃度
DSが所定の限界値L1(=1%/m)より小さい範囲
にて、上記領域1に向け、座標位置が、煙濃度DS及び
168秒間の温度変化量DTの値が大きくなる方向に向
けて閾値曲線S、すなわち、DT=18[℃/168
秒]を横切るよう変化し、計数手段による計数値が所定
の判定値としてNmax=2を超えたときに1回目の発
報をする。これによりアルコール燃焼による発炎火災の
推移(TF6)を早期に検知することができる。
【0016】また、温度変化量DTが所定の限界値L2
(=3[℃/168秒])より小さい範囲にて、上記領
域2に向け、座標位置が、煙濃度DS及び168秒間の
温度変化量DTの値が大きくなる方向に向けて閾値曲線
S、すなわちDS=10%/mを横切るよう変化したと
きにも同様の発報をする。これにより木材燻焼、あるい
は綿系(綿灯芯)の燻焼による発煙火災の推移(TF
2,3,7)を早期に検知することができる。
【0017】さらに、煙濃度DS又は温度変化量DTの
いずれか一方が大きくまた他方の小さい閾値曲線Sの上
記領域3に向け、座標位置が、煙濃度DS及び168秒
間の温度変化量DTの値が大きくなる方向に向けて閾値
曲線S(2×DS+DT=12)を横切るよう変化した
ときにも同様の発報をする。これにより木材発炎、油
(ヘプタン)あるいは樹脂(ポリウレタン)の発炎によ
る火災の推移(TF1,4,5)も早期に検知すること
ができる。この場合、閾値TH1,TH2を、煙濃度D
S及び温度変化量DTの各限界値の座標点を結ぶ範囲を
一次関数によるレベルよりは大きいものとしているので
より安定して火災判定が成され、また、その間の範囲が
一次関数により容易な演算処理にて火災判定が成され
る。
【0018】次に、上記の判定を、ワンチップマイコン
2のMPU部21にて、煙濃度検出回路3、及び温度検
出回路4からの検出信号を所定時間毎に入力し、火災判
定の演算をおこない、火災信号出力する演算処理のプロ
グラムについて、図9のフローチャートを用いて説明す
る。なお、このフローチャートによるデータ処理は、タ
イマ割り込み機能によって大略3秒毎に実施される。
【0019】まず、A/D変換部22,22にてA/D
変換によって得られたテータから、所定時間毎の煙濃度
DS、及び周囲温度(検知温度T)を求める(S1
1)。なお、このとき、予め煙検知室内部の挨の堆積等
による長期的な検出感度変化あるいは、煙濃度検出回路
3の部品温度特性による測定の誤差や、温度検出回路4
における温度検出の時間遅れの補償演算等も同時におこ
なうようになっている。次いで、その時点での検知温度
Tと、168秒前に検知したときの検知温度Tとの差、
すなわち過去168秒間の温度変化量DTを算出する
(S12)。そして、火災警報レベルを超過しているか
どうかを、その算出された温度変化量DT、煙濃度D
S、及び、図1に示す閾値曲線Sを用いて判定する(S
13)。そのとき、火災警報レベルを超過している場合
は計数値Nをカウントする(S14)。
【0020】その後、上記ステッブS13において、閾
値曲線Sの火災警報レベルを超過したのが、閾値TH
1,TH2による範囲(D1,D2)、あるいは一次関
数による範囲(A)のどの範囲かを判定し、所定の判定
値(Nmax)を設定する(S15)。この場合、閾値
TH1,TH2による範囲(D1,D2)、及び一次関
数による範囲毎に、Nmaxを領域1ならNmax=
2、領域2ならNmax=4、あるいは領域3ならNm
ax=8と設定するデータテーブルがROM部23に記
憶されている。そして、ステップS14による計数値N
が、ROM部23の所定の判定値Nmaxを超過したか
否かを判定する(S16)。このとき、N>Nmaxで
あり、所定の判定値Nmaxを超過したときには火災信
号を出力する(S17)。また、ステップS13におい
て、閾値曲線Sの火災警報レベルを超過していない場合
には、計数値Nを0としてクリアし(S18)、火災判
定の処理を終了する。ステップS16において計数値N
が所定の判定値Nmaxを超過していないときには、計
数値Nをそのままとして火災判定の処理を終了する。
【0021】要するに、上記熱煙複合型火災感知器は、
閾値曲線Sを、煙濃度DS及び温度変化量DTの一方が
所定の限界値L1(L2)より小さい範囲において、他
方に係わる所定の閾値TH1(TH2)に基づいて火災
信号が出力されるように設定したことを特徴とする。
【0022】しかし、このように閾値曲線Sを設定する
ものでは、煙濃度の小さな発煙火災を初期の段階で検出
することができるものの、調理場等の温度と煙濃度が同
時に上昇するような環境に設置される場合に、非火災報
を発生させるおそれがある。
【0023】図11を用いてその理由を説明する。前述
の複合型火災感知器は、閾値曲線Sによって閾値Bのよ
うに温度上昇に伴い実質の煙濃度の閾値が上下する。閾
値Aは温度上昇が無い場合の閾値を示している。煙濃度
が図11に示すように変化すると、閾値Aは温度上昇に
関わらず一定値であるから、判断時間中に煙濃度が閾値
未満となり、火災と判断することはない。しかし、閾値
曲線Sで火災を判断する複合型火災感知器では、温度上
昇により実質の閾値が低くなるため、閾値以上の煙濃度
が判断時間を超えて継続することにより火災と判断され
てしまう。このことは、温度変化の厳しい環境におい
て、複合型火災感知器は煙感知器よりも非火災報を発生
させやすいことを意味する。
【0024】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、温度と煙濃度が同時に上昇するような環境に設
置される場合でも、非火災報の発生を防止することがで
きる複合型火災感知器を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の発明の複合型火災感知器は、周囲の煙
濃度の検出を行う煙濃度検出手段と、周囲の温度又は温
度変化量の検出を行う温度検出手段と、煙濃度及び温度
変化量の2次元の座標系において、原点側から所定温度
変化量までの範囲内の煙濃度に対しては一定の第1閾値
を持ち、原点側から所定煙濃度までの範囲内の温度変化
量に対しては一定の第2閾値を持ち、そして前記所定温
度変化量における前記所定煙濃度と前記第1閾値との間
の点と前記所定煙濃度における前記所定温度変化量と前
記第2閾値との間の点とを線形に結ぶ第3閾値を持つ閾
値曲線を火災判定に利用するために記憶するとともに、
前記煙濃度検出手段から得られる煙濃度を時々刻々記憶
する記憶手段と、所定時間毎に、前記煙濃度検出手段及
び温度検出手段の両検出結果から煙濃度及び温度変化量
を得て、これら煙濃度及び温度変化量の、前記座標系に
対する座標位置を算出し、所定時間毎に算出される各座
標位置が、前記座標系における原点側の位置から移動し
て前記閾値曲線を超え、且つその超えた状態の継続した
ことを計数する計数手段と、この計数手段による計数値
が予め定められた判定値を超えたときに火災判定をする
火災判定手段と、前記煙濃度検出手段から得られる煙濃
度が前記第1閾値に達するか否かの監視を行い、前記第
1閾値に達すれば、前記第1閾値に達した時点から過去
に所定時間遡った時点までの間における各煙濃度を前記
記憶手段から読み出し、その読み出した各煙濃度の推移
から得られる値が所定の基準値を超えれば、前記第3閾
値を無効にして前記閾値曲線に変更を加える閾値曲線変
更手段とを備えることを特徴とする。
【0026】請求項2記載の発明は、請求項1記載の複
合型火災感知器において、前記閾値曲線変更手段によっ
て変更された閾値曲線を決定する値を、火災信号送出に
伴う電源断の前に、不揮発性の記憶装置に書き込み、電
源再投入時に前記記憶装置から前記閾値曲線を決定する
値を読み出す変更履歴記録手段を備えることを特徴とす
る。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る一実施形態の
複合型火災感知器のブロック構成図、図2は同複合型火
災感知器で用いられる閾値曲線の説明図、図3,図4は
同複合型火災感知器により実行されるフローチャートで
ある。
【0028】本実施形態の複合型火災感知器は、図1
(a)に示すように、煙濃度検出回路3と、温度検出回
路4と、通信処理回路5とを図5〜図9の複合型火災感
知器と同様に備えているほか、この複合型火災感知器と
相違するワンチップマイコン2Aを備えている。
【0029】このワンチップマイコン2Aは、ハード的
には、MPU部21と、A/D変換部22,22と、R
OM部23と、EEPROM部24と、RAM部25
と、I/F部26とにより、図6のワンチップマイコン
2と同様に構成されるが、ソフト的には、図1(b)に
示すように、ワンチップマイコン2とは相違する機能部
を有する構成になっている。
【0030】すなわち、ワンチップマイコン2AのRO
M部23には、ワンチップマイコン2とは異なるプログ
ラム等が記憶されており、計数部2a及び火災判定部2
bはワンチップマイコン2と同様であるが、閾値曲線変
更部2c及び変更履歴記録部2dは、ワンチップマイコ
ン2にはなく本実施形態の特徴となっている。
【0031】ただし、記憶手段としての、ROM部2
3、EEPROM部24及びRAM部25のうち、RO
M部23には、煙濃度DS及び温度上昇値DTの2次元
の座標系における閾値曲線Sが火災判定に利用するため
に記憶され、EEPROM部24及びRAM部25のう
ち少なくともRAM部25には、煙濃度検出回路3から
得られる煙濃度DSがその検出時刻とともに記憶され
る。
【0032】計数部2aは、所定時間(図3の例では1
秒)毎に、煙濃度検出回路3及び温度検出回路4の両検
出結果から煙濃度DS及び温度上昇値DTを得て、これ
ら煙濃度DS及び温度上昇値DTの、座標系に対する座
標位置を算出し、所定時間毎に算出される各座標位置
が、図2の座標系における原点側の位置から移動して閾
値曲線Sを超え、且つその超えた状態の継続したことを
計数するものである(図3のS1)。
【0033】火災判定部2bは、計数部2aによる計数
値が予め定められた判定値を超えたときに火災判定をす
るものである(図3のS2)。
【0034】これら計数部2a及び火災判定部2bは、
ワンチップマイコン2の機能部と同様であるが、本実施
形態では、図2に示す閾値曲線Sが使用され、火災判定
を行う閾値は以下の4つの不等式で規定される。
【0035】 ・DS≧5[%/m] ・DT≧18[℃/168秒](168秒間の温度変化
量) ・T≧57[℃] ・2×DS+DT≧12(DS≧1、DT≧3であるこ
と)
【0036】つまり、閾値曲線Sは、原点側から所定温
度上昇値(3[℃/168秒])までの範囲内の煙濃度
DSに対しては一定の第1閾値(5[%/m])を持
ち、原点側から所定煙濃度(1[%/m])までの範囲
内の温度上昇値に対しては一定の第2閾値(18[℃/
168秒])を持ち、そして所定温度上昇値における所
定煙濃度と第1閾値との間の点と所定煙濃度における所
定温度変化量と第2閾値との間の点とを線形に結ぶ第3
閾値を持つのである。なお、以下、上記の上から1段目
〜4段目の不等式をそれぞれ第1不等式〜第4不等式と
いう。
【0037】次に、本実施形態の特徴となる各機能部に
ついて説明すると、閾値曲線変更部2cは、煙濃度検出
回路3から得られる煙濃度が第1閾値に達するか否かの
監視を行い、第1閾値に達すれば、第1閾値に達した時
点(図11では「判断時間」の開始時点)から過去に所
定時間(例えば30秒)遡った時点までの間における各
煙濃度を上記記憶手段から読み出し、その読み出した各
煙濃度の推移から得られる値(図4のS30の「Tma
x」)が所定の基準値(図4のS31では「39」)を
超えれば、第3閾値、すなわち上記第4不等式を無効に
して、時間及び煙濃度の座標系における煙濃度に対する
閾値が図11に示す「閾値A」のように一定となるよう
に閾値曲線Sに変更を加えるものである。なお、この閾
値曲線変更部2cについては、図4のフローを用いた動
作説明のあとに補説を行う。
【0038】変更履歴記録部2dは、閾値曲線変更部2
cによって変更された閾値曲線を決定する値を、火災信
号送出に伴う電源断の前にEEPROM部24に書き込
み、電源再投入時にEEPROM部24から上記閾値曲
線を決定する値を読み出すものである。ただし、本実施
形態では、変更履歴記録部2dの機能を有効又は無効に
するためのモード切替スイッチ(図示せず)が設けられ
ているものとする。
【0039】次に、変更履歴記録部2dの機能が無効で
ある場合と有効である場合とに大別して、本実施形態の
複合型火災感知器の動作について説明する。
【0040】(1)変更履歴記録部2dの機能が無効で
ある場合 この場合、図3に示すように、本複合型火災感知器の電
源投入時又は電源再投入時に、ワンチップマイコン2A
によって、各種変数及びフラグの「初期化」処理が行わ
れる。この後、1秒ごとのタイマ割り込みで、計数部2
a及び火災判定部2bによる処理が順次繰り返し実行さ
れる。
【0041】タイマ割り込みが発生すると、A/D変換
部22,22を介して、煙濃度検出回路3及び温度検出
回路4の両検出結果から、それぞれ煙濃度DS及び温度
Tが得られ、この温度Tをこれを得た時刻とともにRA
M部25等に記憶した後、今回の温度Tと168秒前に
得た温度Tからその差分の温度上昇値DTが算出される
(S1)。その際、複合型火災感知器内部の埃の蓄積に
よる長期的な感度の変化や、煙濃度検出回路3の温度特
性による測定ばらつき、温度検出の遅れ補償等も行われ
る。この後、温度T、煙濃度DS及び温度上昇値DTを
利用して火災判定が行われる(S2)。
【0042】この火災判定は、図4に示すフローに従っ
て実行される。すなわち、第4不等式を満たすか否かの
判定が行われ(S20)、満たせばステップS21に進
み、満たさなければステップS22に進む。
【0043】ステップS21に進むと第4不等式無効フ
ラグにより第4不等式無効の判定が行われ、第4不等式
無効フラグがオンで第4不等式無効であればステップS
23に進む一方、第4不等式無効フラグがオフで第4不
等式無効でなければステップS24に進む。
【0044】ステップS22に進むと第4不等式無効フ
ラグがオフにされ、この後、ステップS23に進む。
【0045】ステップS24に進むと第1,2,3不等
式を満たすか否かの判定が行われ、満たせばステップS
24に進み、満たさなければステップS25に進む。
【0046】ステップS24に進むと初期化値0の変数
のfapcが1増分され、この後、fapcが8より大
きいか否かの判定が行われる(S26)。fapcが8
より大きければステップS27に進む一方、8より大き
くなければステップS29に進む。ステップS27に進
むとfapcが8に設定され、この後、火災判定中フラ
グにより火災判定中の判定が行われ(S28)、火災判
定中フラグがオンで火災判定中であればステップS29
に進む一方、火災判定中フラグがオフで火災判定中でな
ければステップS30に進む。ステップS30に進むと
Tmaxを選定するとともに火災判定中フラグをオンに
し、この後、第1,第4不等式及びTmax>39を満
たすか否かの判定が行われ(S31)、満たせば第4不
等式無効フラグがオンにされ(S32)、この後本フロ
ーの処理が終了する一方、満たさなければ本フローの処
理が終了する。
【0047】ステップS25に進むとfapcが1減分
され、この後、fapcが0より小さいか否かの判定が
行われる(S33)。fapcが0より小さければステ
ップS34に進む一方、0より小さくなければステップ
S29に進む。ステップS34に進むとfapcが0に
設定され、この後、火災判定中フラグにより火災判定中
の判定が行われ(S35)、火災判定中フラグがオンで
火災判定中であれば復旧確定フラグがオンにされ(S3
6)、この後ステップS29に進む一方、火災判定中フ
ラグがオフで火災判定中でなければステップS29に進
む。
【0048】ステップS29に進むと火災判定中フラグ
により火災判定中の判定が行われ、火災判定中フラグが
オンで火災判定中であればステップS37に進む一方、
火災判定中フラグがオフで火災判定中でなければ本フロ
ーの処理が終了する。
【0049】ステップS37に進むと発報済みであるか
否かの判定が行われ、発報済みであればステップS40
に進む一方、発報済みでなければ初期化値0の変数のT
が1増分され(S38)、この後、T>Tmaxである
か否かの判定が行われる(S39)。T>Tmaxであ
ればステップS40に進む一方、T>Tmaxでなけれ
ば本フローの処理が終了する。
【0050】ステップS40に進むと復旧確定フラグが
オンであるか否かの判定が行われ、復旧確定フラグがオ
ンであれば、Fapc=0,T=0,全フラグオフなど
の復旧処理が行われ(S41)、この後本フローの処理
が終了する一方、復旧確定フラグがオンでなければステ
ップS42に進む。
【0051】ステップS42に進むと発報済みであるか
否かの判定が行われ、発報済みであれば本フローの処理
が終了する一方、発報済みでなければ火災発報処理をし
(S43)、この後、本フローの処理が終了する。
【0052】ここで、閾値曲線変更部2cについて補説
すると、ステップS30では、予め図3,図4のフロー
を用いた実験によって作成されたテーブルからTmax
が選定されるように構成される。検出結果の煙濃度が第
1閾値に達した時点から過去に所定時間遡った時点まで
の間における各煙濃度の推移を実験で各種分析し、これ
らの各推移の煙濃度の値(平均値または積分値など)毎
に所定値(図4のS30で選定されるTmax)を割り
当てることにより、上記テーブルを作成する。図11か
らも分かるように、煙濃度が第1閾値に達した時点
(「判断時間」の開始時点)から過去に所定時間遡った
時点までの間における各煙濃度の推移の波形で示される
面積が小さいほど、煙濃度の波形が急峻に立ち上がるこ
とになるから、その面積(平均値または積分値など)が
小さいほど、図4のステップS30で選定されるTma
xがより大きくなり、ステップS31の判定の「Tma
x>39」の条件を満たすようにして、ステップS32
により第4不等式が無効となるように、上記テーブルが
作成される。
【0053】要するに、図4のフローでは、電源(再)
投入時、変数は0にフラグはオフに初期化される。そし
て、ステップS20,S23において、第1〜第4不等
式を満たすか否かの判定が行われ、どれか1つでも満た
していれば、fapcが1増分され、そうでなければ1
減分される。なお、第4不等式無効フラグがオンになっ
ていると、第4不等式の比較結果が無視される。また、
fapcの値は0〜8の間に制限される。
【0054】ステップS30において、fapc=8、
かつ、火災判定中でない時にいずれかの不等式を満たし
た時、過去の煙濃度DSなどからTmaxが選定され、
火災判定中フラグがオンにされる。
【0055】そしてステップS31において、第1,第
4不等式を満たし、かつ、Tmaxがある一定値(「3
9」)より大きい場合、第4不等式無効フラグがオンに
される。
【0056】ステップS35において、火災判定中でf
apcが0未満となった時は、復旧確定フラグがオンに
される。ステップS40において、火災判定中、Tは1
ずつ増分され、これが設定されたTmaxを超過した
時、復旧確定フラグがオンならば復旧処理が行われ、復
旧確定フラグがオフならば火災発報処理が行われる。
【0057】非火災現象と思われる場合に第4不等式を
無効にすることにより、煙濃度DSの閾値が低下するこ
とを防ぎ、非火災報を防止できる。
【0058】この動作によれば、温度上昇を伴う非火災
報要因に対して非火災報を発することなく、発生する煙
濃度が小さな発炎火災を早期の段階で確実に検出するこ
とができる。つまり、温度と煙濃度が同時に上昇するよ
うな環境に設置される場合でも、非火災報の発生を防止
することができる。
【0059】(2)変更履歴記録部2dの機能が有効で
ある場合 この場合、「変更履歴記録部2dの機能が無効である場
合」の動作との相違点として、例えば、図4のステップ
S31でまたはこの前に、Tmaxと第4不等式無効フ
ラグとがEEPROM部24及びRAM部25に書き込
まれ、図4のステップS31の“Y”の後に「火災信号
を送信する」処理がさらに実行される。
【0060】そして、本複合型火災感知器の電源再投入
時に、ワンチップマイコン2Aによって、各種変数及び
フラグの「初期化」処理が行われるが、このとき、図4
のステップS31でまたはこの前に書き込まれたTma
xと第4不等式無効フラグとが読み出され、これらのT
maxと第4不等式無効フラグの状態で、「変更履歴記
録部2dの機能が無効である場合」と同様の処理が実行
される。
【0061】「変更履歴記録部2dの機能が無効である
場合」の動作は、火災レベル超過後、設定された判断時
間が経過した時点で火災信号を送出するので、蓄積型火
災感知器の動作と同じであるが、上述のモード切替スイ
ッチにより変更履歴記録部2dの機能を有効にすること
で、非蓄積型の火災感知器として動作する。つまり、特
願2001−392928で提案されている感知信号の
入力により電源部から火災検知判断部への供給電源を強
制遮断する、非蓄積型の火災感知器では、火災信号の送
信により供給電源が強制遮断されるが、変更履歴記録部
2dにより、図3中の「初期化」処理時に、EEPRO
M部24から「火災判定」の処理中(図4の処理中)に
書き込まれたTmaxと第4不等式無効フラグとを読み
出して、これらを図3中のステップS1,S2の処理に
利用することによって、電源断の無い火災感知器と同様
の動作を実現できる。
【0062】なお、図11において、第4不等式が無効
にされて閾値が「閾値A」に切り替えられた後、煙濃度
が第4不等式と等しくなる時点(図11では「判断時
間」の開始時点以降に煙濃度の実線の波形と閾値Bとが
交叉する時点)の直後に、第4不等式無効フラグをオフ
にして第4不等式を有効に切り替えるように構成するの
がより望ましい。
【0063】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明は、周囲の煙濃度の検出を行う煙濃度検出
手段と、周囲の温度又は温度変化量の検出を行う温度検
出手段と、煙濃度及び温度変化量の2次元の座標系にお
いて、原点側から所定温度変化量までの範囲内の煙濃度
に対しては一定の第1閾値を持ち、原点側から所定煙濃
度までの範囲内の温度変化量に対しては一定の第2閾値
を持ち、そして前記所定温度変化量における前記所定煙
濃度と前記第1閾値との間の点と前記所定煙濃度におけ
る前記所定温度変化量と前記第2閾値との間の点とを線
形に結ぶ第3閾値を持つ閾値曲線を火災判定に利用する
ために記憶するとともに、前記煙濃度検出手段から得ら
れる煙濃度を時々刻々記憶する記憶手段と、所定時間毎
に、前記煙濃度検出手段及び温度検出手段の両検出結果
から煙濃度及び温度変化量を得て、これら煙濃度及び温
度変化量の、前記座標系に対する座標位置を算出し、所
定時間毎に算出される各座標位置が、前記座標系におけ
る原点側の位置から移動して前記閾値曲線を超え、且つ
その超えた状態の継続したことを計数する計数手段と、
この計数手段による計数値が予め定められた判定値を超
えたときに火災判定をする火災判定手段と、前記煙濃度
検出手段から得られる煙濃度が前記第1閾値に達するか
否かの監視を行い、前記第1閾値に達すれば、前記第1
閾値に達した時点から過去に所定時間遡った時点までの
間における各煙濃度を前記記憶手段から読み出し、その
読み出した各煙濃度の推移から得られる値が所定の基準
値を超えれば、前記第3閾値を無効にして前記閾値曲線
に変更を加える閾値曲線変更手段とを備えるので、上記
煙濃度の推移から得られる値が所定の基準値を超えるよ
うな瞬間的に煙濃度が立ち上がるような煙濃度検出手段
の検出結果に対しては、第3閾値が無効になって、時間
及び煙濃度の座標系における煙濃度に対する閾値が一定
となるから、温度と煙濃度が同時に上昇するような環境
に設置される場合でも、非火災報の発生を防止すること
ができる。
【0064】請求項2記載の発明は、請求項1記載の複
合型火災感知器において、前記閾値曲線変更手段によっ
て変更された閾値曲線を決定する値を、火災信号送出に
伴う電源断の前に、不揮発性の記憶装置に書き込み、電
源再投入時に前記記憶装置から前記閾値曲線を決定する
値を読み出す変更履歴記録手段を備えるので、感知信号
の入力により電源部から火災検知判断部への供給電源を
強制遮断する非蓄積型の火災感知器としての動作が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の複合型火災感知器の
ブロック構成図である。
【図2】同複合型火災感知器で用いられる閾値曲線の説
明図である。
【図3】同複合型火災感知器により実行されるフローチ
ャートである。
【図4】同複合型火災感知器により実行されるフローチ
ャートである。
【図5】特願2001−126772で提案されている
複合型火災感知器の特徴となる閾値曲線を示す図であ
る。
【図6】同複合型火災感知器のブロック構成図である。
【図7】同複合型火災感知器の演算手段の説明図であ
る。
【図8】同複合型火災感知器の具体例による演算手段の
説明図である。
【図9】同複合型火災感知器による火災判定の処理手順
を示すフローチャートである。
【図10】煙感知器による火災判定の一具体例の説明図
である。
【図11】同複合型火災感知器によりなされ得る非火災
報の発報の原因の説明図である。
【符号の説明】
2A ワンチップマイコン 2a 計数部 2b 火災判定部 2c 閾値曲線変更部 2d 変更履歴記録部 3 煙濃度検出回路 4 温度検出回路 5 通信処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C085 AA01 AA03 AB01 AC03 AC14 BA33 BA40 CA08 DA16 DA17 EA27 EA31 EA38 5G405 AA01 AB01 AB02 AC07 CA09 DA21 DA22 EA38

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲の煙濃度の検出を行う煙濃度検出手
    段と、 周囲の温度又は温度変化量の検出を行う温度検出手段
    と、 煙濃度及び温度変化量の2次元の座標系において、原点
    側から所定温度変化量までの範囲内の煙濃度に対しては
    一定の第1閾値を持ち、原点側から所定煙濃度までの範
    囲内の温度変化量に対しては一定の第2閾値を持ち、そ
    して前記所定温度変化量における前記所定煙濃度と前記
    第1閾値との間の点と前記所定煙濃度における前記所定
    温度変化量と前記第2閾値との間の点とを線形に結ぶ第
    3閾値を持つ閾値曲線を火災判定に利用するために記憶
    するとともに、前記煙濃度検出手段から得られる煙濃度
    を時々刻々記憶する記憶手段と、 所定時間毎に、前記煙濃度検出手段及び温度検出手段の
    両検出結果から煙濃度及び温度変化量を得て、これら煙
    濃度及び温度変化量の、前記座標系に対する座標位置を
    算出し、所定時間毎に算出される各座標位置が、前記座
    標系における原点側の位置から移動して前記閾値曲線を
    超え、且つその超えた状態の継続したことを計数する計
    数手段と、 この計数手段による計数値が予め定められた判定値を超
    えたときに火災判定をする火災判定手段と、 前記煙濃度検出手段から得られる煙濃度が前記第1閾値
    に達するか否かの監視を行い、前記第1閾値に達すれ
    ば、前記第1閾値に達した時点から過去に所定時間遡っ
    た時点までの間における各煙濃度を前記記憶手段から読
    み出し、その読み出した各煙濃度の推移から得られる値
    が所定の基準値を超えれば、前記第3閾値を無効にして
    前記閾値曲線に変更を加える閾値曲線変更手段とを備え
    ることを特徴とする複合型火災感知器。
  2. 【請求項2】 前記閾値曲線変更手段によって変更され
    た閾値曲線を決定する値を、火災信号送出に伴う電源断
    の前に、不揮発性の記憶装置に書き込み、電源再投入時
    に前記記憶装置から前記閾値曲線を決定する値を読み出
    す変更履歴記録手段を備えることを特徴とする請求項1
    記載の複合型火災感知器。
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