JP2003248204A - 半導体光素子、半導体光変調素子、及び半導体光受光素子 - Google Patents
半導体光素子、半導体光変調素子、及び半導体光受光素子Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y20/00—Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L31/00—Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
- H01L31/02—Details
- H01L31/0232—Optical elements or arrangements associated with the device
- H01L31/02327—Optical elements or arrangements associated with the device the optical elements being integrated or being directly associated to the device, e.g. back reflectors
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour
- G02F1/015—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour based on semiconductor elements with at least one potential jump barrier, e.g. PN, PIN junction
- G02F1/017—Structures with periodic or quasi periodic potential variation, e.g. superlattices, quantum wells
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-
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- G02—OPTICS
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- G02F1/21—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour by interference
- G02F1/218—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour by interference using semi-conducting materials
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 波長1.3μm帯の光を吸収せず、かつ、か
かる光を効果的に閉じ込める光導波層を有する半導体光
素子を提供する。 【解決手段】 波長λLDの光が光導波層3を通って光
吸収層2に導波される半導体光素子において、半導体基
板1と、半導体基板上に設けられ、ウエル層とバリア層
とを含む量子井戸構造を有する光導波層と、光導波層を
通った光が入射するように、光導波層に隣接して半導体
基板上に設けられた光吸収層と、光導波層及び光吸収層
の上に設けられたクラッド層4と、光吸収層を挟んで設
けられた1組の電極とを含み、ウエル層の組成波長λg
が波長λLDより長くなり、かつウエル層の、伝導帯の
基底準位と価電子帯の基底準位との間の遷移エネルギが
波長λLDの光が有する光子エネルギより大きくなるよ
うにする。
かる光を効果的に閉じ込める光導波層を有する半導体光
素子を提供する。 【解決手段】 波長λLDの光が光導波層3を通って光
吸収層2に導波される半導体光素子において、半導体基
板1と、半導体基板上に設けられ、ウエル層とバリア層
とを含む量子井戸構造を有する光導波層と、光導波層を
通った光が入射するように、光導波層に隣接して半導体
基板上に設けられた光吸収層と、光導波層及び光吸収層
の上に設けられたクラッド層4と、光吸収層を挟んで設
けられた1組の電極とを含み、ウエル層の組成波長λg
が波長λLDより長くなり、かつウエル層の、伝導帯の
基底準位と価電子帯の基底準位との間の遷移エネルギが
波長λLDの光が有する光子エネルギより大きくなるよ
うにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体光変調器等
の半導体光素子に関し、特に、波長が1.3μm帯の光
通信システムに使用する半導体光素子に関する。
の半導体光素子に関し、特に、波長が1.3μm帯の光
通信システムに使用する半導体光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、全体が400で表される、従来
の半導体光変調器の斜視図である。半導体光変調器40
0は、n型のInP基板1を含む。InP基板1の上部
はリッジ状に加工され、その上に、光吸収層2と光導波
層13が設けられている。光吸収層2は、InGaAs
PやInGaAlAsの多重量子井戸層またはバルク層
から形成される。また、光導波層13は、InGaAs
Pのバルク層から形成される。光吸収層2の両側に光導
波層13が形成され、これらの層の上に、p型のInP
クラッド層4、p型のInGaAsPコンタクト層5が
積層されている。更に、InGaAsPコンタクト層5
の上面、InP基板1の裏面に、Ti/Auからなるア
ノード電極6、カソード電極7が設けられている。
の半導体光変調器の斜視図である。半導体光変調器40
0は、n型のInP基板1を含む。InP基板1の上部
はリッジ状に加工され、その上に、光吸収層2と光導波
層13が設けられている。光吸収層2は、InGaAs
PやInGaAlAsの多重量子井戸層またはバルク層
から形成される。また、光導波層13は、InGaAs
Pのバルク層から形成される。光吸収層2の両側に光導
波層13が形成され、これらの層の上に、p型のInP
クラッド層4、p型のInGaAsPコンタクト層5が
積層されている。更に、InGaAsPコンタクト層5
の上面、InP基板1の裏面に、Ti/Auからなるア
ノード電極6、カソード電極7が設けられている。
【0003】半導体光変調器400では、入射光51が
光導波層13に入射する。入射光51には、波長1.3
μm帯のCW光が用いられる。入射光51は、光導波層
13により光吸収層2に導かれる。アノード電極6とカ
ソード電極7との間には逆バイアス電圧が印加され、こ
れに高周波の変調電気信号が重畳される。この結果、光
吸収層2を通るCW光に与える、量子閉じ込めシュタル
ク効果またはフランツケルディッシュ効果の程度が変化
し、光吸収層2での光の吸収量が変化する。これによ
り、光吸収層2から反対側の光導波層13を通って出射
する出射光52の強度や位相が変調される。
光導波層13に入射する。入射光51には、波長1.3
μm帯のCW光が用いられる。入射光51は、光導波層
13により光吸収層2に導かれる。アノード電極6とカ
ソード電極7との間には逆バイアス電圧が印加され、こ
れに高周波の変調電気信号が重畳される。この結果、光
吸収層2を通るCW光に与える、量子閉じ込めシュタル
ク効果またはフランツケルディッシュ効果の程度が変化
し、光吸収層2での光の吸収量が変化する。これによ
り、光吸収層2から反対側の光導波層13を通って出射
する出射光52の強度や位相が変調される。
【0004】図7は、図6の光導波層13の近傍をVI−
VI方向に見た場合のバンドダイヤグラムであり、InP
基板1とInPクラッド層4との間に、InGaAsP
のバルク層からなる光導波層13が挟まれた構造となっ
ている。光導波層13では、組成波長λgが1.1μm
よりも小さくなるように、InGaAsPの混晶比が選
択される。これは、波長1.3μmのCW光の、光導波
層13での吸収を低減するためである。
VI方向に見た場合のバンドダイヤグラムであり、InP
基板1とInPクラッド層4との間に、InGaAsP
のバルク層からなる光導波層13が挟まれた構造となっ
ている。光導波層13では、組成波長λgが1.1μm
よりも小さくなるように、InGaAsPの混晶比が選
択される。これは、波長1.3μmのCW光の、光導波
層13での吸収を低減するためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、InG
aAsPからなる光導波層13の組成波長λgが1.1
μmの場合、光導波層13の屈折率は3.30程度とな
る。一方、InP基板1やInPクラッド層4の屈折率
は3.21となり、両者の間の屈折率の差は0.09と
小さな値となる。即ち、波長1.55μm帯の半導体光
変調器で実用化されているような良好な光の閉じ込めを
実現するためには、屈折率の差を0.15以上とするこ
とが必要となる。これに対して、光導波層3の組成波長
λgを単に大きくしただけでは光の閉じ込め効率は向上
するが、逆に、光の吸収量が増加してしまう。
aAsPからなる光導波層13の組成波長λgが1.1
μmの場合、光導波層13の屈折率は3.30程度とな
る。一方、InP基板1やInPクラッド層4の屈折率
は3.21となり、両者の間の屈折率の差は0.09と
小さな値となる。即ち、波長1.55μm帯の半導体光
変調器で実用化されているような良好な光の閉じ込めを
実現するためには、屈折率の差を0.15以上とするこ
とが必要となる。これに対して、光導波層3の組成波長
λgを単に大きくしただけでは光の閉じ込め効率は向上
するが、逆に、光の吸収量が増加してしまう。
【0006】そこで、本発明は、波長1.3μm帯の光
を吸収せず、かつ、かかる光を効果的に閉じ込める光導
波層を備えた半導体光素子の提供を目的とする。
を吸収せず、かつ、かかる光を効果的に閉じ込める光導
波層を備えた半導体光素子の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、波長λLDの
光が光導波層を通って光吸収層に導波される半導体光素
子であって、半導体基板と、該半導体基板上に設けら
れ、ウエル層とバリア層とを含む量子井戸構造を有する
光導波層と、該光導波層を通った光が入射するように、
該光導波層に隣接して該半導体基板上に設けられた光吸
収層と、該光導波層及び該光吸収層の上に設けられたク
ラッド層と、該光吸収層を挟んで設けられた1組の電極
とを含み、該ウエル層の組成波長λgが波長λLDより
長くなり、かつ該ウエル層の、伝導帯の基底準位と価電
子帯の基底準位との間の遷移エネルギが該波長λLDの
光が有する光子エネルギより大きくなるようにしたこと
を特徴とする半導体光素子である。かかる多重量子井戸
構造の光導波層を用いることにより、光導波層での光の
吸収を防止しつつ、良好な光閉じ込め効果を得ることが
できる。
光が光導波層を通って光吸収層に導波される半導体光素
子であって、半導体基板と、該半導体基板上に設けら
れ、ウエル層とバリア層とを含む量子井戸構造を有する
光導波層と、該光導波層を通った光が入射するように、
該光導波層に隣接して該半導体基板上に設けられた光吸
収層と、該光導波層及び該光吸収層の上に設けられたク
ラッド層と、該光吸収層を挟んで設けられた1組の電極
とを含み、該ウエル層の組成波長λgが波長λLDより
長くなり、かつ該ウエル層の、伝導帯の基底準位と価電
子帯の基底準位との間の遷移エネルギが該波長λLDの
光が有する光子エネルギより大きくなるようにしたこと
を特徴とする半導体光素子である。かかる多重量子井戸
構造の光導波層を用いることにより、光導波層での光の
吸収を防止しつつ、良好な光閉じ込め効果を得ることが
できる。
【0008】また、本発明は、上記光導波層の実効的な
屈折率と、上記クラッド層の屈折率との差が、略0.1
5以上となるように、該光導波層に含まれる上記ウエル
層と上記バリア層との膜厚を調整したことを特徴とする
半導体光素子でもある。光導波層と光導波層を挟むクラ
ッド層との間の屈折率差を0.15以上とすることによ
り、良好な光導波層への光の閉じ込め効果を得ることが
できる。この場合、例えば、波長が1.55μm帯の光
を変調する光変調器で得られる光閉じ込め係数と同程度
の閉じ込め係数を得ることができる。
屈折率と、上記クラッド層の屈折率との差が、略0.1
5以上となるように、該光導波層に含まれる上記ウエル
層と上記バリア層との膜厚を調整したことを特徴とする
半導体光素子でもある。光導波層と光導波層を挟むクラ
ッド層との間の屈折率差を0.15以上とすることによ
り、良好な光導波層への光の閉じ込め効果を得ることが
できる。この場合、例えば、波長が1.55μm帯の光
を変調する光変調器で得られる光閉じ込め係数と同程度
の閉じ込め係数を得ることができる。
【0009】上記波長λLDは、略1.2μmから略
1.4μmの範囲内にあり、好適には略1.3μmであ
る。
1.4μmの範囲内にあり、好適には略1.3μmであ
る。
【0010】上記基板及び上記クラッド層は、InPか
らなることが好ましい。
らなることが好ましい。
【0011】上記ウエル層の膜厚は略6nm以下であ
り、上記バリア層の膜厚は略5nmから略6nmの範囲
内にあることが好ましい。ウエル層の膜厚を略6nm以
下とすることにより、光導波層内における光変調(光吸
収)の発生を防止して、かかる光変調により発生する雑
音を無くすことができる。なお、有効な閉じ込め効果を
得るには、ウエル層の幅は略3nm以上であることが好
ましい。また、バリア層の膜厚を膜厚は略5nmから略
6nmの範囲内とすることにより、ウエル層の基底準位
が小さくなるのを防止するとともに、光導波層の実効的
な屈折率が低下するのを防止することができる。
り、上記バリア層の膜厚は略5nmから略6nmの範囲
内にあることが好ましい。ウエル層の膜厚を略6nm以
下とすることにより、光導波層内における光変調(光吸
収)の発生を防止して、かかる光変調により発生する雑
音を無くすことができる。なお、有効な閉じ込め効果を
得るには、ウエル層の幅は略3nm以上であることが好
ましい。また、バリア層の膜厚を膜厚は略5nmから略
6nmの範囲内とすることにより、ウエル層の基底準位
が小さくなるのを防止するとともに、光導波層の実効的
な屈折率が低下するのを防止することができる。
【0012】上記基板はInPからなり、上記光導波層
に含まれる上記ウエル層/上記バリア層は、InGaA
lAs/InP、InGaAsP/InGaP、InG
aAlAs/InGaP、InGaAlAsSb/In
P、InGaAlAsSb/InGaP、InGaAs
P/InGaAsP、InGaAlAs/InGaAl
As、InGaAsP/InGaAlAs、InGaA
lAs/InGaAsPからなる群から選択される1の
組からなることが好ましい。なお、ウエル層の材料の混
晶比は、ウエル層の組成波長λgが、波長λLDより大
きくなる(長波長となる)ような比に選択される。一
方、バリア層の材料の混晶比は、バリア層の組成波長λ
gが、波長λLDより小さくなる(短波長となる)よう
な比に選択される。
に含まれる上記ウエル層/上記バリア層は、InGaA
lAs/InP、InGaAsP/InGaP、InG
aAlAs/InGaP、InGaAlAsSb/In
P、InGaAlAsSb/InGaP、InGaAs
P/InGaAsP、InGaAlAs/InGaAl
As、InGaAsP/InGaAlAs、InGaA
lAs/InGaAsPからなる群から選択される1の
組からなることが好ましい。なお、ウエル層の材料の混
晶比は、ウエル層の組成波長λgが、波長λLDより大
きくなる(長波長となる)ような比に選択される。一
方、バリア層の材料の混晶比は、バリア層の組成波長λ
gが、波長λLDより小さくなる(短波長となる)よう
な比に選択される。
【0013】上記基板はGaAsからなり、上記光導波
層に含まれる上記ウエル層/上記バリア層は、InGa
NAs/GaAlAs、InGaNAs/GaAs、I
nGaAs/GaAsからなる群から選択される1の組
からなることが好ましい。なお、ウエル層の材料の混晶
比は、ウエル層の組成波長λgが、波長λLDより大き
くなるような比に選択される。一方、バリア層の材料の
混晶比は、バリア層の組成波長λgが、波長λLDより
小さくなるような比に選択される。
層に含まれる上記ウエル層/上記バリア層は、InGa
NAs/GaAlAs、InGaNAs/GaAs、I
nGaAs/GaAsからなる群から選択される1の組
からなることが好ましい。なお、ウエル層の材料の混晶
比は、ウエル層の組成波長λgが、波長λLDより大き
くなるような比に選択される。一方、バリア層の材料の
混晶比は、バリア層の組成波長λgが、波長λLDより
小さくなるような比に選択される。
【0014】また、本発明は、上述の構造を有し、上記
光導波層を通って上記光吸収層に入射した上記光が、上
記電極間に印加される電圧により変調されることを特徴
とする半導体光変調器でもある。
光導波層を通って上記光吸収層に入射した上記光が、上
記電極間に印加される電圧により変調されることを特徴
とする半導体光変調器でもある。
【0015】また、本発明は、上述の構造を有し、上記
光導波層を通って上記光吸収層に入射した上記光が、該
光吸収層内で電流に変換されて上記電極から取り出され
ることを特徴とする半導体光受光素子でもある。
光導波層を通って上記光吸収層に入射した上記光が、該
光吸収層内で電流に変換されて上記電極から取り出され
ることを特徴とする半導体光受光素子でもある。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、全体が1
00で表される、本発明の実施の形態1にかかる半導体
光変調器の斜視図である。半導体光変調器100は、
1.3μm帯の光の変調に用いられる。半導体光変調器
100は、n型のInP基板1を含む。InP基板1の
上部はリッジ状に加工され、その上に、光吸収層2と光
導波層3が設けられている。光吸収層2は、InGaA
sPやInGaAlAsからなり、多重量子井戸構造、
またはバルク構造を有する。また、光吸収層2の両側に
光導波層3が形成されている。これらの層の上には、p
型のInPクラッド層4、p型のInGaAsPコンタ
クト層5が積層されている。更に、InGaAsPコン
タクト層5の上面、InP基板1の裏面に、Ti/Au
からなるアノード電極6、カソード電極7が設けられて
いる。
00で表される、本発明の実施の形態1にかかる半導体
光変調器の斜視図である。半導体光変調器100は、
1.3μm帯の光の変調に用いられる。半導体光変調器
100は、n型のInP基板1を含む。InP基板1の
上部はリッジ状に加工され、その上に、光吸収層2と光
導波層3が設けられている。光吸収層2は、InGaA
sPやInGaAlAsからなり、多重量子井戸構造、
またはバルク構造を有する。また、光吸収層2の両側に
光導波層3が形成されている。これらの層の上には、p
型のInPクラッド層4、p型のInGaAsPコンタ
クト層5が積層されている。更に、InGaAsPコン
タクト層5の上面、InP基板1の裏面に、Ti/Au
からなるアノード電極6、カソード電極7が設けられて
いる。
【0017】半導体光変調器100では、光導波層3が
多重量子井戸層からなる。図2は、図1の光導波層3の
近傍をI−I方向に見た場合のバンドダイヤグラムであ
り、InP基板1とInPクラッド層4との間に、多重
量子井戸層からなる光導波層3が挟まれた構造となって
いる。
多重量子井戸層からなる。図2は、図1の光導波層3の
近傍をI−I方向に見た場合のバンドダイヤグラムであ
り、InP基板1とInPクラッド層4との間に、多重
量子井戸層からなる光導波層3が挟まれた構造となって
いる。
【0018】まず、光導波層3が良好な光閉じ込め効果
を有するように、光導波層3の材料を選択する。具体的
には、図2に示すように、InGaAsPからなるウエ
ル層31と、InPからなるバリア層32から光導波層
3を形成する。InGaAsPの屈折率は、組成(混晶
比)を調整することにより、3.53以上にできる。こ
のため、例えば、ウエル層31、バリア層32の膜厚を
それぞれ略6nmとすると、光導波層3の実効的な屈折
率は、3.37以上となる。一方、光導波層3を上下か
ら挟むInP基板1、InPクラッド層4の屈折率は
3.21である。従って、光導波層3とこれを挟むIn
P層1、4との屈折率の差は0.16以上となり、光導
波層3は良好な閉じ込め効果を有する。
を有するように、光導波層3の材料を選択する。具体的
には、図2に示すように、InGaAsPからなるウエ
ル層31と、InPからなるバリア層32から光導波層
3を形成する。InGaAsPの屈折率は、組成(混晶
比)を調整することにより、3.53以上にできる。こ
のため、例えば、ウエル層31、バリア層32の膜厚を
それぞれ略6nmとすると、光導波層3の実効的な屈折
率は、3.37以上となる。一方、光導波層3を上下か
ら挟むInP基板1、InPクラッド層4の屈折率は
3.21である。従って、光導波層3とこれを挟むIn
P層1、4との屈折率の差は0.16以上となり、光導
波層3は良好な閉じ込め効果を有する。
【0019】ここで、ウエル層31を、単にInGaA
sPから形成するだけでは、ウエル層31の組成波長λ
gが、半導体光変調器100で変調する光の波長(使用
波長)λLDである1.3μmより大きくなり、ウエル
層31で光吸収が発生してしまう。そこで、半導体光変
調器100では、ウエル層31の幅を適当に選択し、伝
導帯の基底準位と、価電子帯の基底準位との間の遷移エ
ネルギ(波長λgMQWに相当)が、使用波長λLDの
光が有する光子エネルギより大きくなるようにする。こ
の結果、光導波層3中を導波される波長1.3μmの光
が、光導波層3に吸収されるのを防止できる。なお、バ
リア層32の組成波長は、使用波長λLDより小さくな
っている。
sPから形成するだけでは、ウエル層31の組成波長λ
gが、半導体光変調器100で変調する光の波長(使用
波長)λLDである1.3μmより大きくなり、ウエル
層31で光吸収が発生してしまう。そこで、半導体光変
調器100では、ウエル層31の幅を適当に選択し、伝
導帯の基底準位と、価電子帯の基底準位との間の遷移エ
ネルギ(波長λgMQWに相当)が、使用波長λLDの
光が有する光子エネルギより大きくなるようにする。こ
の結果、光導波層3中を導波される波長1.3μmの光
が、光導波層3に吸収されるのを防止できる。なお、バ
リア層32の組成波長は、使用波長λLDより小さくな
っている。
【0020】次に、光導波層3を構成するウエル層31
/バリア層32の膜厚について説明する。図3は、ウエ
ル層/バリア層がInGaAsP/InPの多重量子井
戸からなる光吸収層を有する半導体光変調器に、電圧を
印加した場合の、ウエル層の膜厚と光変調強度との関係
である。変調される光の波長は1.3μmで、アノード
電極6、カソード電極7間には、0〜3Vの電圧を印加
して光変調を行った。図3からわかるように、ウエルの
膜厚が略6.8mm〜略9.5nmの範囲で光変調が発
生し、略8.3nmで光変調強度が最も大きくなった。
これは、かかる膜厚の範囲内で、量子閉じ込めシュタル
ク効果が有効に現れるためと考えられる。
/バリア層32の膜厚について説明する。図3は、ウエ
ル層/バリア層がInGaAsP/InPの多重量子井
戸からなる光吸収層を有する半導体光変調器に、電圧を
印加した場合の、ウエル層の膜厚と光変調強度との関係
である。変調される光の波長は1.3μmで、アノード
電極6、カソード電極7間には、0〜3Vの電圧を印加
して光変調を行った。図3からわかるように、ウエルの
膜厚が略6.8mm〜略9.5nmの範囲で光変調が発
生し、略8.3nmで光変調強度が最も大きくなった。
これは、かかる膜厚の範囲内で、量子閉じ込めシュタル
ク効果が有効に現れるためと考えられる。
【0021】ここで、半導体光変調器のアノード電極、
カソード電極間に電圧を印加した場合、光吸収層に隣接
する光導波層の一部にも電圧が印加される。このため、
光吸収層を多重量子井戸構造とした場合、光吸収層にお
いても量子閉じ込めシュタルク効果により光の吸収が生
じる。かかる光吸収は雑音となり、半導体光変調器の変
調信号の品質の劣化原因となる。
カソード電極間に電圧を印加した場合、光吸収層に隣接
する光導波層の一部にも電圧が印加される。このため、
光吸収層を多重量子井戸構造とした場合、光吸収層にお
いても量子閉じ込めシュタルク効果により光の吸収が生
じる。かかる光吸収は雑音となり、半導体光変調器の変
調信号の品質の劣化原因となる。
【0022】そこで、本実施の形態にかかる半導体光変
調器100では、光導波層3のウエル層31の膜厚を、
6nm以下とすることにより、光導波層3中での変調信
号の劣化を防止した。なお、有効な閉じ込め効果を得る
には、ウエル層の幅は略3nm以上であることが好まし
い。
調器100では、光導波層3のウエル層31の膜厚を、
6nm以下とすることにより、光導波層3中での変調信
号の劣化を防止した。なお、有効な閉じ込め効果を得る
には、ウエル層の幅は略3nm以上であることが好まし
い。
【0023】一方、バリア層32の膜厚については、バ
リア層32の膜厚を薄くすると、バリア層32を挟む2
つのウエル層31中の電子の波動関数が結合する。この
結果、ウエル層31の基底準位が、ウエル層31同士の
間隔を十分に大きくした場合と比較して小さくなる。換
言すれば、伝導帯の基底準位と、価電子帯の基底準位と
の間の遷移エネルギが小さくなり、波長1.3μmの光
の吸収が大きくなる。具体的には、バリア層32の膜厚
が略5μmより小さくなると、光導波層3における光吸
収が増加するため、バリア層32の膜厚は、略5μm以
上とする必要がある。
リア層32の膜厚を薄くすると、バリア層32を挟む2
つのウエル層31中の電子の波動関数が結合する。この
結果、ウエル層31の基底準位が、ウエル層31同士の
間隔を十分に大きくした場合と比較して小さくなる。換
言すれば、伝導帯の基底準位と、価電子帯の基底準位と
の間の遷移エネルギが小さくなり、波長1.3μmの光
の吸収が大きくなる。具体的には、バリア層32の膜厚
が略5μmより小さくなると、光導波層3における光吸
収が増加するため、バリア層32の膜厚は、略5μm以
上とする必要がある。
【0024】一方、上述のようにウエル層31の膜厚は
略6μm以下であるため、バリア層32の膜厚を略6μ
mより大きくすると、ウエル層31とバリア層32から
なる光導波層3の実効的な屈折率が小さくなり、光の閉
じ込め効果が低下してしまう。従って、バリア層32の
膜厚は、略6μm以下とすることが好ましい。
略6μm以下であるため、バリア層32の膜厚を略6μ
mより大きくすると、ウエル層31とバリア層32から
なる光導波層3の実効的な屈折率が小さくなり、光の閉
じ込め効果が低下してしまう。従って、バリア層32の
膜厚は、略6μm以下とすることが好ましい。
【0025】次に、半導体光変調器100の動作につい
て簡単に説明する。波長1.3μm帯(略1.2μm〜
略1.4μm)の光が入射光51として、光導波層3に
より光吸収層2に導かれる。アノード電極6とカソード
電極7との間には、0〜3Vの逆バイアスが印加され、
これに高周波の変調電気信号が重畳される。この結果、
光吸収層2を通る光に与える、量子閉じ込めシュタルク
効果またはフランツケルディッシュ効果の程度が変化
し、光吸収層2での光の吸収量が変化する。これによ
り、光吸収層2から反対側の光導波層3を通って出射す
る出射光52の強度や位相が変調される。
て簡単に説明する。波長1.3μm帯(略1.2μm〜
略1.4μm)の光が入射光51として、光導波層3に
より光吸収層2に導かれる。アノード電極6とカソード
電極7との間には、0〜3Vの逆バイアスが印加され、
これに高周波の変調電気信号が重畳される。この結果、
光吸収層2を通る光に与える、量子閉じ込めシュタルク
効果またはフランツケルディッシュ効果の程度が変化
し、光吸収層2での光の吸収量が変化する。これによ
り、光吸収層2から反対側の光導波層3を通って出射す
る出射光52の強度や位相が変調される。
【0026】特に、上述のような材料の多重量子井戸構
造の光導波層3を用いることにより、光導波層3での光
の吸収を防止しつつ、良好な光閉じ込め効果を得ること
ができる。
造の光導波層3を用いることにより、光導波層3での光
の吸収を防止しつつ、良好な光閉じ込め効果を得ること
ができる。
【0027】また、ウエル層31/バリア層32の膜厚
を、所定の膜厚とすることにより、変調電圧の印加によ
り光導波層3で発生していた雑音を防止することができ
る。
を、所定の膜厚とすることにより、変調電圧の印加によ
り光導波層3で発生していた雑音を防止することができ
る。
【0028】なお、本実施の形態では、基板にInPを
用い、光導波層のウエル層/バリア層にInGaAsP
/InPを用いる場合について説明したが、かかる材料
に限定されるものではなく、例えば、以下の表1に示す
ような材料を用いても構わない。
用い、光導波層のウエル層/バリア層にInGaAsP
/InPを用いる場合について説明したが、かかる材料
に限定されるものではなく、例えば、以下の表1に示す
ような材料を用いても構わない。
【0029】
【表1】
【0030】更に、表1に示す材料は、以下の実施の形
態2、3で説明するマッハツェンダ型半導体光変調器2
00、導波路型受光素子300の光導波層にも適用でき
る。
態2、3で説明するマッハツェンダ型半導体光変調器2
00、導波路型受光素子300の光導波層にも適用でき
る。
【0031】実施の形態2.図4は、全体が200で表
される、本実施の形態にかかるマッハツェンダ型半導体
光変調器の斜視図である。図4中、図1と同一符号は、
同一又は相当箇所を示す。マッハツェンダ型半導体光変
調器200は、上述の半導体光変調器100と同様に、
光導波層3が、InP基板1とInPクラッド層4との
間に挟まれた構造となっている。マッハツェンダ型半導
体光変調器200は、分岐構造を有し、光導波層3に入
射した入射光51が、光導波層3を通って第1導波領域
10、第2導波領域20に分かれて導かれる。第1導波
領域10、第2導波領域20に分かれた光は、再度、合
成されて出射光52として出射する。第1導波領域10
を通った場合の光路と、第2導波領域20を通った場合
の光路とは、等しくなっている。入射光51には、波長
1.3μm帯の光が用いられる。第1導波領域10、第
2導波領域20には、それぞれアノード電極16、26
が設けられている。また、InP基板1の裏面には、共
通のカソード電極7が設けられている。
される、本実施の形態にかかるマッハツェンダ型半導体
光変調器の斜視図である。図4中、図1と同一符号は、
同一又は相当箇所を示す。マッハツェンダ型半導体光変
調器200は、上述の半導体光変調器100と同様に、
光導波層3が、InP基板1とInPクラッド層4との
間に挟まれた構造となっている。マッハツェンダ型半導
体光変調器200は、分岐構造を有し、光導波層3に入
射した入射光51が、光導波層3を通って第1導波領域
10、第2導波領域20に分かれて導かれる。第1導波
領域10、第2導波領域20に分かれた光は、再度、合
成されて出射光52として出射する。第1導波領域10
を通った場合の光路と、第2導波領域20を通った場合
の光路とは、等しくなっている。入射光51には、波長
1.3μm帯の光が用いられる。第1導波領域10、第
2導波領域20には、それぞれアノード電極16、26
が設けられている。また、InP基板1の裏面には、共
通のカソード電極7が設けられている。
【0032】マッハツェンダ型半導体光変調器200で
は、アノード電極16とカソード電極7との間、及びア
ノード電極26とカソード電極7との間に異なる逆バイ
アス電圧を印加して、それぞれの光吸収層12、22に
おいて、別々に光の位相変調を行う。光吸収層12、2
2で異なった位相変調を受けた光は、合波されることに
より干渉を生じる。このため、アノード電極16、26
に印加する逆バイアスを変えることにより、出射光52
の光強度を変調することができる。
は、アノード電極16とカソード電極7との間、及びア
ノード電極26とカソード電極7との間に異なる逆バイ
アス電圧を印加して、それぞれの光吸収層12、22に
おいて、別々に光の位相変調を行う。光吸収層12、2
2で異なった位相変調を受けた光は、合波されることに
より干渉を生じる。このため、アノード電極16、26
に印加する逆バイアスを変えることにより、出射光52
の光強度を変調することができる。
【0033】マッハツェンダ型半導体光変調器200に
おいて、上述の実施の形態1で用いた多重量子井戸構造
の光導波層を光導波層3に適用することにより、光導波
層3での光の吸収を防止しつつ、良好な光閉じ込め効果
を得ることができる。
おいて、上述の実施の形態1で用いた多重量子井戸構造
の光導波層を光導波層3に適用することにより、光導波
層3での光の吸収を防止しつつ、良好な光閉じ込め効果
を得ることができる。
【0034】また、アノード電極16、26に変調電圧
を印加した場合に、光導波層3で発生していた雑音を防
止することができる。
を印加した場合に、光導波層3で発生していた雑音を防
止することができる。
【0035】この結果、光の損失が小さく、変調効率の
高いマッハツェンダ型半導体光変調器を得ることができ
る。
高いマッハツェンダ型半導体光変調器を得ることができ
る。
【0036】実施の形態3.図5は、全体が300で表
される、本実施の形態にかかる導波路型受光素子の斜視
図である。図5中、図1と同一符号は、同一又は相当箇
所を示す。導波路型受光素子300は、上述の半導体光
変調器100と同様に、光導波層3が、InP基板1と
InPクラッド層4との間に挟まれた構造となってい
る。導波路型受光素子300は、光導波層3に入射した
入射光51が、光導波層3を通って光吸収層2に導かれ
る。光吸収層2に導かれた光はここで吸収され、電子と
ホールの対を発生させて電流を生じる。これにより、入
射光51の強度が変わると、光吸収層2で発生する電流
量が変化する。なお、入射光51には、波長1.3μm
帯の光が用いられる。
される、本実施の形態にかかる導波路型受光素子の斜視
図である。図5中、図1と同一符号は、同一又は相当箇
所を示す。導波路型受光素子300は、上述の半導体光
変調器100と同様に、光導波層3が、InP基板1と
InPクラッド層4との間に挟まれた構造となってい
る。導波路型受光素子300は、光導波層3に入射した
入射光51が、光導波層3を通って光吸収層2に導かれ
る。光吸収層2に導かれた光はここで吸収され、電子と
ホールの対を発生させて電流を生じる。これにより、入
射光51の強度が変わると、光吸収層2で発生する電流
量が変化する。なお、入射光51には、波長1.3μm
帯の光が用いられる。
【0037】導波型半導体受光素子300において、上
述の実施の形態1で用いた多重量子井戸構造の光導波層
を光導波層3に適用することにより、光導波層3での光
の吸収を防止しつつ、良好な光閉じ込め効果を得ること
ができる。
述の実施の形態1で用いた多重量子井戸構造の光導波層
を光導波層3に適用することにより、光導波層3での光
の吸収を防止しつつ、良好な光閉じ込め効果を得ること
ができる。
【0038】この結果、光の損失の小さい導波型半導体
受光素子を得ることができる。
受光素子を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる半導体光素子では、多重量子井戸構造の光導波
層を用いることにより、光の損失が小さく、かつ変調効
率や検出効率の高い半導体光素子を得ることができる。
にかかる半導体光素子では、多重量子井戸構造の光導波
層を用いることにより、光の損失が小さく、かつ変調効
率や検出効率の高い半導体光素子を得ることができる。
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる半導体光変調
器の斜視図である。
器の斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる半導体光変調
器の光導波層のバンドダイヤグラムである。
器の光導波層のバンドダイヤグラムである。
【図3】 ウエル層の膜厚と光変調強度との関係であ
る。
る。
【図4】 本発明の実施の形態2にかかるマッハツェン
ダ型半導体光変調器の斜視図である。
ダ型半導体光変調器の斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態3にかかる導波路型受光
素子の斜視図である。
素子の斜視図である。
【図6】 従来の半導体光変調器の斜視図である。
【図7】 従来の半導体光変調器の光導波層のバンドダ
イヤグラムである。
イヤグラムである。
1 InP基板、2 光吸収層、3 光導波層、4 I
nPクラッド層、5InGaAsPコンタクト層、6
アノード電極、7 カソード電極、100半導体光変調
器。
nPクラッド層、5InGaAsPコンタクト層、6
アノード電極、7 カソード電極、100半導体光変調
器。
Claims (9)
- 【請求項1】 波長λLDの光が光導波層を通って光吸
収層に導波される半導体光素子であって、 半導体基板と、 該半導体基板上に設けられ、ウエル層とバリア層とを含
む量子井戸構造を有する光導波層と、 該光導波層を通った光が入射するように、該光導波層に
隣接して該半導体基板上に設けられた光吸収層と、 該光導波層及び該光吸収層の上に設けられたクラッド層
と、 該光吸収層を挟んで設けられた1組の電極とを含み、 該ウエル層の組成波長λgが波長λLDより長くなり、
かつ該ウエル層の、伝導帯の基底準位と価電子帯の基底
準位との間の遷移エネルギが該波長λLDの光が有する
光子エネルギより大きくなるようにしたことを特徴とす
る半導体光素子。 - 【請求項2】 上記光導波層の実効的な屈折率と、上記
クラッド層の屈折率との差が、略0.15以上となるよ
うに、該光導波層に含まれる上記ウエル層と上記バリア
層との膜厚を調整したことを特徴とする請求項1に記載
の半導体光素子。 - 【請求項3】 上記波長λLDが、略1.2μmから略
1.4μmの範囲内にあることを特徴とする請求項1に
記載の半導体光素子。 - 【請求項4】 上記基板及び上記クラッド層が、InP
からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体光素
子。 - 【請求項5】 上記ウエル層の膜厚が略6nm以下であ
り、上記バリア層の膜厚が略5nmから略6nmの範囲
内にあることを特徴とする請求項1に記載の半導体光素
子。 - 【請求項6】 上記基板がInPからなり、 上記光導波層に含まれる上記ウエル層/上記バリア層
が、InGaAlAs/InP、InGaAsP/In
GaP、InGaAlAs/InGaP、InGaAl
AsSb/InP、InGaAlAsSb/InGa
P、InGaAsP/InGaAsP、InGaAlA
s/InGaAlAs、InGaAsP/InGaAl
As、InGaAlAs/InGaAsPからなる群か
ら選択される1の組からなることを特徴とする請求項1
に記載の半導体光素子。 - 【請求項7】 上記基板がGaAsからなり、 上記光導波層に含まれる上記ウエル層/上記バリア層
が、InGaNAs/GaAlAs、InGaNAs/
GaAs、InGaAs/GaAsからなる群から選択
される1の組からなることを特徴とする請求項1に記載
の半導体光素子。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の構造を
有し、 上記光導波層を通って上記光吸収層に入射した上記光
が、上記電極間に印加される電圧により変調されること
を特徴とする半導体光変調素子。 - 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の構造を
有し、 上記光導波層を通って上記光吸収層に入射した上記光
が、該光吸収層内で電流に変換されて上記電極から取り
出されることを特徴とする半導体光受光素子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002047662A JP2003248204A (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | 半導体光素子、半導体光変調素子、及び半導体光受光素子 |
US10/357,375 US6777718B2 (en) | 2002-02-25 | 2003-02-04 | Semiconductor optical device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002047662A JP2003248204A (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | 半導体光素子、半導体光変調素子、及び半導体光受光素子 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002047662A Pending JP2003248204A (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | 半導体光素子、半導体光変調素子、及び半導体光受光素子 |
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---|---|
US (1) | US6777718B2 (ja) |
JP (1) | JP2003248204A (ja) |
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