JP2003248134A - 光ファイバカプラ及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバカプラ及びその製造方法

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JP2003248134A
JP2003248134A JP2002048666A JP2002048666A JP2003248134A JP 2003248134 A JP2003248134 A JP 2003248134A JP 2002048666 A JP2002048666 A JP 2002048666A JP 2002048666 A JP2002048666 A JP 2002048666A JP 2003248134 A JP2003248134 A JP 2003248134A
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optical fiber
fiber coupler
optical
angle
optical fibers
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JP2002048666A
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Hiroki Sakurai
弘樹 櫻井
Michitaka Okuda
通孝 奥田
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実装長さを短く、かつ信頼性上問題のない実装
構造を提供できるようにする。 【解決手段】複数以上の光導波路を結合させ、入射光を
分岐または合分波する光ファイバカプラ6において、中
央の融着延伸部から分岐された任意の2本の光ファイバ
10、20間の角度をθとすると、2°≦θ≦10°を
満足することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、光通信システム内
で、伝送光を合分岐、合分波するのに使用する光ファイ
バカプラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信システム、光伝送技術の進
展に伴い、作製方法が容易であり、信頼性の高い融着延
伸型光ファイバカプラあるいは融着延伸型合分波器等が
さまざまな光通信システム、光計測システム等で利用さ
れている。ここで、光ファイバカプラとは単一波長もし
くは複数波長の光を分岐あるいは結合するものであり、
また光合分波器とは複数波長の光を合波あるいは分波さ
せるものであるが、以下本発明では両者を総称して光フ
ァイバカプラという。
【0003】この光ファイバカプラ6の従来の製品とし
て図6に示すように、光ファイバカプラ6の中には、2
本のシングルモード光ファイバ10、20の被覆を剥が
し、コア4、5とクラッド1、2のみとし、これらを所
定距離だけ平行に密着させ、該密着させた部分の中央部
を加熱、その位置で両ファイバを融着し、さらに該密着
部分を加熱延伸させてテーパ状に細径化、エバネセント
結合部3を構成、これによって両者間で相互に光信号が
漏洩、入射伝送光を合分岐するように構成したものであ
る(特開平3―294805号公報)。
【0004】この種の光ファイバカプラ6は、光ファイ
バ10、20同士の結合が容易で、低損失に構成でき、
複数本のカプラを融着接続することにより容易光回路部
を構成することができる為、光ファイバを使用する各種
の装置に利用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の光
ファイバカプラ6において、同一のクラッド1、2径を
有するファイバ10、20同士を用いて製作した場合、
クラッド1、2部同士と光ファイバ10、20の保護被
覆部同士では外径が異なる。即ち、通常光ファイバ1
0、20の保護被覆部は250μm、クラッド1、2部
は125μmであり、並列に設置した場合に光ファイバ
10、20の間で角度θが生じるが、従来の角度θは、
11°程度になっている。
【0006】光ファイバカプラ6では、ファイバ両側の
保護被覆間の距離を短くすることが求められているが角
度θが比較的大きいために、保護被覆部間の距離が短い
と光ファイバ10、20の曲がりにより、コア4、5内
を伝搬する光が放射、損失が生じるという課題があっ
た。
【0007】また、その曲がりにより光ファイバ10、
20に生じる屈曲部の曲率が小さくなり、内部発生して
いる応力が大きくなる為、光ファイバ10、20の強度
的な信頼性上好ましくない。
【0008】また、角度θが大きすぎていたため、付け
根部分に応力集中がかかり、ベンティングが生じ、放射
損による損失悪化、強度的な信頼性低下、もしくは光フ
ァイバ10、20断線まで起こるという不具合も生じて
いた。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記問
題点に鑑みてなされたものであり、複数光ファイバを融
着延伸して、入射光を分岐または合分波する光ファイバ
カプラにおいて、中央部の融着延伸部から分岐された任
意の2本の光ファイバ間の角度をθとすると、 2°≦θ≦10° を満足することを特徴とする。
【0010】また、光ファイバの被覆部をテーパ状にし
たことを特徴とする。
【0011】さらに、複数の光ファイバを固定治具にて
整列させ、加熱融着延伸により結合部を形成した後、上
記固定治具に光ファイバを固定した状態のままで、該光
ファイバ間の付け根部分を接着固定して光ファイバカプ
ラを製造することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図によっ
て説明する。
【0013】図1は、本発明の第一実施形態を示す光フ
ァイバカプラ6の断面図である。
【0014】光ファイバカプラ6は、2本のシングルモ
ード光ファイバ10、20の被覆を剥がし、コア4、5
とクラッド1、2のみとし、これらを所定距離だけ平行
に密着させ、該密着させた部分の中央部を加熱、その位
置で両ファイバを融着し、さらに該密着部分を加熱延伸
させて細径化、エバネセント結合部3を構成、これによ
って両者間で相互に光信号が漏洩、入射伝送光を合分岐
するように構成したものである。
【0015】このように光ファイバカプラ6において、
同一のクラッド1、2径を有するファイバ10、20同
士を用いて製作した場合、クラッド1、2部同士と光フ
ァイバ10、20保護被覆部同士では外径が異なる。即
ち、通常光ファイバ10、20保護被覆部は250μ
m、クラッド1、2部は125μmであり、並列もしく
はクロスに設置した場合、光ファイバ10、20の間で
角度θが生じる。
【0016】本発明は、この角度θを2°≦θ≦10°
することで、実装長さを短く、かつ信頼性上問題のない
実装構造を提供することができる。
【0017】上記角度θを2°≦θ≦10°とした理由
は、角度θが2°未満では、エバネセント結合部3まで
の長さが長くなるので実装長が長くなり構造上好ましく
ない。さらに、カプラの全長においてエバネセント結合
を行なう加熱延伸部は、損失を少なくするのにある長さ
が必要であるが、2°未満の場合はファイバ両側の保護
被覆間の距離が長くなるため、逆に加熱延伸長を短くす
るので、その分損失が大きくなってしまう。
【0018】また、角度θが10°を越えると、角度θ
が大きくなり付け根部分に応力集中がかかり、放射損に
よる損失悪化、強度劣化となり構造上、もしくは信頼性
上好ましくない。
【0019】次に、図2は本発明の光ファイバカプラ6
の製造方法を説明するための図である。
【0020】2本のシングルモード光ファイバ10、2
0の被覆を剥がし、コア4、5とクラッド1、2のみと
し、露出されたクラッド部4、5をアルコール等で洗浄
し、角度θが2°以上になるように、コア4、5とクラ
ッド1、2を固定具21、22、23、24を用いて平
行に固定する。このとき、固定具21、23と固定具2
2、24の距離は所定距離を保ち、酸素−プロパン等に
より中央部を加熱し、その位置で両ファイバを融着す
る。さらに該密着部分を加熱延伸させて細径化、エバネ
セント結合部3を構成する。
【0021】このように、コア4、5とクラッド1、2
を固定具21、22、23、24を用いて平行に固定す
ることにより、角度θを2°〜10°の範囲内とする。
【0022】この後、固定治具21、22、23、24
を外すとエバネセント結合部3の残留応力とファイバ1
0、20の開放応力により角度θが10°よりも大きく
なり過ぎ、付け根部分に応力集中がかかるため、固定治
具21、22、23、24を外す前に接着剤7、8に
て、付け根部分を接着固定した後、固定治具21、2
2、23、24を外すことにより、角度θを2°≦θ≦
10°とすることが出来る。
【0023】なお、本発明では、これ以外の方法であっ
ても上記角度θが2°≦θ≦10°できればどのような
方法でもよい。
【0024】次に図3には本発明の他の実施形態を示
す。
【0025】この光ファイバカプラ6は、2本のシング
ルモード光ファイバ10、20の被覆部の先端をある一
定のテーパ部10a、20aとして密着させ、コア4、
5とクラッド1、2を所定距離だけクロスに密着させ、
該密着させた部分の中央部を加熱、その位置で両ファイ
バを融着し、さらに該密着部分を加熱延伸させて細径
化、エバネセント結合部3を構成したものである。
【0026】このように、あらかじめ被覆部にテーパ部
10a、20aを形成し、テーパ部10aとテーパ20
a同士を密着しクロスすることにより、より好適に角度
θを2°≦θ≦10°とすることが出来る。
【0027】なお、テーパ部10a、20aのテーパ角
は1°〜5°が好ましい。
【0028】また、被覆部にテーパ部10a、20aを
形成する方法としては、機械的加工方法等を用いるが、
あらかじめ、テーパ部10a、20aの構造をもつ刃の
中にいれて、被覆部をテーパ構造刃に通すだけで、被覆
部のテーパ部10a、20aを形成することが出来る。
【0029】本発明において、角度θの測定方法として
は、マイクロゲージ等を用いる。
【0030】本発明は、光ファイバ10、20にシング
ルモードを使用しているが、分散シフトファイバ、カー
ボンコートファイバ等にも適応が出来、さらに、付け根
部分を接着するのに使用される接着剤7,8としては、
紫外線や可視光線等エネルギー線にて硬化するアクリル
系、もしくはエポキシ系等の接着樹脂に、応力緩衝材と
してSiO2系または弾性球状樹脂を添加したものでも
良い。
【0031】以上の実施形態では、2本のファイバから
なるものを示したが、3本以上のファイバを用いても、
任意の2本以上のファイバ間の角度θを2°≦θ≦10
°とすれば同様の効果を得ることが出来る。
【0032】本発明における光ファイバカプラ6は、同
様な構成をもつ光モジュール、光ファイバアレイ、他の
光部品にも適応できる。
【0033】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0034】ファイバコアの直径10μm、クラッドの
直径125μmのシングルモードファイバを用いて、該
シングルモードファイバの被覆部をストリッパーにて被
覆除去し、露出されたクラッド部をアルコール等で洗浄
後、コアとクラッドを所定距離だけ平行に整列させ、中
央部分を加熱しながら延伸させる。
【0035】特性が波長1.55μmで、分岐比50±
2%の光ファイバカプラを作製し、60℃、90℃R.
H、14日間の恒温恒湿試験を行い、14日後の過剰損
失の測定を行なった。
【0036】このとき、光ファイバ間の角度θについて
はマイクロゲージを用いて、0°〜16°まで測定し、
1°毎振ったサンプル17本を作製した。なお、過剰損
失とは図5に示すように、端子P1から光を入射し、P
2、P3から出力されるパワーの比を意味する。
【0037】その結果を図4に示す。この結果より、角
度θが2°〜10°の範囲内では過剰損失が0.2dB
以上となり、大きく過剰損失が悪くでるのに対し、角度
θが2°〜10°の範囲では、過剰損失が全て0.2d
B以内と安定した特性が得ることが出来る。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数以上
の光導波路を結合させ、入射光を分岐または合分波する
光ファイバカプラにおいて、中央の融着延伸部から分岐
された任意の2本の光ファイバ間の角度をθとすると、
2°≦θ≦10°を満足することにより、実装長さを短
く、かつ信頼性上問題のない実装構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバカプラを示す図である。
【図2】本発明の光ファイバカプラの製造方法を示す図
である。
【図3】本発明の光ファイバカプラの他の実施形態を示
す図である。
【図4】光ファイバカプラの角度θと過剰損失との関係
を示す図である。
【図5】光ファイバカプラの過剰損失を説明するための
図である。
【図6】従来の光ファイバカプラを示す図である。
【符号の説明】
1 クラッド 2 クラッド 3 エバネセント結合部 4 コア 5 コア 6 光ファイバカプラ 7 接着剤 8 接着剤 21 固定具 22 固定具 23 固定具 24 固定具 10a テーパ部 20a テーパ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光ファイバを融着延伸して、入射光
    を分岐または合分波する光ファイバカプラにおいて、中
    央の融着延伸部から分岐された任意の2本の光ファイバ
    間の角度をθとすると、 2°≦θ≦10° を満足することを特徴とする光ファイバカプラ。
  2. 【請求項2】上記光ファイバの被覆部をテーパ状にした
    ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバカプラ。
  3. 【請求項3】複数の光ファイバを固定治具にて整列さ
    せ、加熱融着延伸により結合部を形成した後、上記固定
    治具に光ファイバを固定したままで、該光ファイバ間の
    付け根部分を接着固定することを特徴とする光ファイバ
    カプラの製造方法。
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