JP2003247640A - 自動変速機のレンジ切換装置 - Google Patents
自動変速機のレンジ切換装置Info
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- JP2003247640A JP2003247640A JP2002049509A JP2002049509A JP2003247640A JP 2003247640 A JP2003247640 A JP 2003247640A JP 2002049509 A JP2002049509 A JP 2002049509A JP 2002049509 A JP2002049509 A JP 2002049509A JP 2003247640 A JP2003247640 A JP 2003247640A
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Abstract
装置において、モータの回転速度が速すぎて、ハンチン
グが発生することを防止しつつ、フィードバック制御に
よる収束応答性を確保できるようにする。 【解決手段】 レンジ切換バルブの実位置と目標位置と
の偏差に応じて、モータ駆動信号のデューティ比を演算
する。一方、モータの回転速度及び回転加速度を検出
し、該検出した回転速度及び回転加速度から前記デュー
ティ比の上限値MAXを設定する。そして、前記フィー
ドバックデューティを前記上限値以下に制限すること
で、モータ回転速度を抑制する。
Description
をアクチュエータによって複数のレンジ位置に駆動する
構成の自動変速機のレンジ切換装置に関する。
よって複数のレンジ位置に駆動する構成とし、レンジ切
換バルブの検出位置に基づいて前記モータをフィードバ
ック制御する自動変速機のレンジ切換装置が知られてい
る(特開平5−087233号公報参照)。
レンジ(Pレンジ)からのシフト時は、パーキングギヤ
の噛み合わせを解除する必要があるため、他のシフト時
に比べて大きなモータトルクが要求されるが、係る最大
トルクの要求に合わせてトルク容量の大きなモータを用
いると、モータの大型化によってイナーシャが大きくな
るため、要求レンジ位置に収束させるときの応答性が悪
化してしまう。
タの電源電圧を昇圧し、該昇圧によってパーキングギヤ
の解放に必要なトルクを確保する構成とすれば、小型の
モータでPレンジからのシフトを可能にできる。しか
し、昇圧回路による昇圧にばらつきが生じ、また、同じ
Pレンジからのシフト時でも負荷トルクが変化するた
め、パーキングギヤの噛み合わせが解除された直後のモ
ータ回転速度にばらつきが生じる。
除された直後のモータ回転速度が通常よりも速くなる場
合には、レンジ切換バルブが目標位置付近に向けて速い
速度で変位することになり、ハンチングが発生する可能
性がある。上記ハンチングの発生を、フィードバックゲ
インを低くすることで回避しようとすると、収束応答性
の低下を招くことになり、ハンチング回避と収束応答性
の確保とを両立させることが困難であった。
あり、種々のばらつき要因によって、レンジ切換バルブ
が目標位置に向けて変位する速度がばらついても、収束
応答性を低下させることなくハンチングの発生を回避で
きるレンジ切換装置を提供することを目的とする。
の発明では、レンジ切換バルブをアクチュエータによっ
て複数のレンジ位置に駆動する構成であって、前記レン
ジ切換バルブの検出位置に応じて前記アクチュエータの
駆動信号をフィードバック制御する自動変速機のレンジ
切換装置において、前記アクチュエータの速度及び/又
は加速度に応じて、前記駆動信号の上限値を変化させる
構成とした。
動するアクチュエータの速度及び/又は加速度に応じ
て、アクチュエータの駆動信号の上限値(レンジ切換バ
ルブの変位量を増大させる側の制限値)が変化し、該上
限値以下に駆動信号を制限することで、アクチュエータ
速度(レンジ切換バルブの変位速度)をコントロールす
る。
クチュエータの速度及び/又は加速度が大きいときほ
ど、より小さい値に変更する構成とした。上記構成によ
ると、アクチュエータの速度及び/又は加速度が大き
く、レンジ切換バルブが目標位置に向けて速い速度で変
位するときには、アクチュエータの駆動信号の最大値を
より小さく制限することで、速度を緩めるようにする。
ータがモータであり、前記速度及び/又は加速度とし
て、前記モータの回転速度及び/又は回転加速度を検出
する構成とした。上記構成によると、モータの回転力に
よってレンジ切換バルブを変位させる構成において、前
記モータの回転速度及び/又は回転加速度を検出して、
モータ駆動信号の上限値(指示トルクの上限値)を設定
する。
ータの電源電圧を昇圧する昇圧回路を備え、少なくとも
パーキングレンジからのシフト時に前記昇圧回路を動作
させる構成とした。上記構成によると、シフトに要求さ
れる駆動トルクが他のシフト時に比べて大きくなるパー
キングレンジからのシフト時に、昇圧回路を動作させる
ことで、要求トルクの確保を図る一方、負荷トルクが大
きくかつ昇圧を行わせることで、アクチュエータの速度
がばらついたときには、アクチュエータの駆動信号の上
限値を変化させて、アクチュエータ速度をコントロール
する。
エータの速度が速いとき又は急に速くなるときに、アク
チュエータの駆動信号の上限値を変化させることで、レ
ンジ切換バルブが目標位置付近になってからの制御応答
性を低下させることなく、レンジ切換バルブが目標位置
付近に近づくときの変位速度を適切に制御でき、ハンチ
ングの発生を防止しつつ収束応答性を確保することがで
きるという効果がある。
ータ速度が適正値よりも速いときほど、アクチュエータ
の駆動信号をより小さく制限することで、速度を確実に
緩めることができ、以って、レンジ切換バルブが目標位
置付近に近づくときの変位速度が速過ぎてハンチングが
発生することを回避できるという効果がある。請求項3
記載の発明によると、モータの回転力によってレンジ切
換バルブを変位させる構成において、モータの回転速度
が速いとき又は急に速くなるときに、モータの駆動信号
の上限値(指示トルクの上限値)を変化させて、モータ
回転速度をコントロールするので、レンジ切換バルブが
モータトルクで目標位置付近に近づくときの変位速度を
適切に制御でき、ハンチングの発生を防止しつつ収束応
答性を確保することができるという効果がある。
昇圧によって、比較的小型のアクチュエータを用いつ
つ、パーキングレンジからのシフト時において必要とさ
れる最大トルクを確保することができる一方、昇圧ばら
つきやパーキングレンジからのシフトにおける負荷トル
クのばらつきなどがあって、アクチュエータの速度が大
きくばらついても、レンジ切換バルブが目標位置付近に
近づくときの変位速度を適切に制御でき、ハンチングの
発生を防止しつつ収束応答性を確保することができると
いう効果がある。
する。図1は、実施の形態における自動変速機のレンジ
切換装置のシステム構成図である。この図1において、
車両用自動変速機1には、後述するレンジ切換バルブ6
を駆動するためのモータ2(アクチュエータ)が取り付
けられる。
が設けられ、該減速歯車機構3を介してレンジ切換シャ
フト4を回転駆動するよう構成される。前記レンジ切換
シャフト4には、該レンジ切換シャフト4を複数のレン
ジにそれぞれ対応する角度に位置決めするためのディテ
ント機構5が取り付けられる。前記ディテント機構5
は、図2に示すように、レンジ切換シャフト4に固定さ
れて一体に回転するディテントレバー5A、ディテント
レバー5Aの周縁に各レンジに対応して形成される凹部
に係合するローラを支持すると共に、該ローラを前記凹
部に向けて押圧付勢するディテントスプリング5Bから
構成される。
成によってレンジ切換シャフト4を、Pレンジ(パーキ
ングレンジ),Rレンジ(リバースレンジ),Nレンジ
(ニュートラルレンジ),Dレンジ(ドライブレン
ジ),2レンジ,1レンジのいずれかに対応する角度に
位置決めする。前記レンジ切換シャフト4の回転運動
は、ディテントレバー5Aとレンジ切換バルブ6との係
合によって、レンジ切換バルブ6の軸方向運動に変換さ
れ、レンジ切換バルブ6がバルブボディ7内で軸方向に
変位することで、油圧ポートの開閉が切り換えられ、各
シフトレンジに応じてライン圧を配送する。
けられるロッド8の他端には、カム9が取り付けられ、
揺動可能に支持されたパーキングポール10が前記カム
9との摺接によって揺動駆動され、Pレンジ位置におい
ては、パーキングポール10の爪10aがパーキングギ
ヤ11の凹部11aに噛み合って、パーキングギヤ11
が固定されるようになっている。
レンジ切換シャフト4の角度を連続的に検出するポテン
ショメータ21が備えられる一方、各レンジのいずれに
切り換えられているかを検出するインヒビタスイッチ2
2が設けられる。また、運転者によって操作されるレン
ジセレクトレバーでP,R,N,D,2,1のいずれの
レンジが選択されているかを検出するレンジセレクトス
イッチ23が設けられている。
イッチ22及びレンジセレクトスイッチ23からの信号
は、A/Tコントロールユニット(A/T C/U)2
4に入力される。そして、前記A/Tコントロールユニ
ット24は、レンジセレクトスイッチ23に対応するレ
ンジ切換シャフト4の目標角度を設定し、前記ポテンシ
ョメータ21で検出される実際の角度が前記目標角度に
一致するように、前記モータ2の駆動信号をフィードバ
ック制御する。
給を高周波でON・OFFするときのON時間割合で平
均印加電圧を制御するようになっており、前記駆動信号
は、前記ON時間割合を示すオンデューティ比(%)と
して演算される。また、前記モータ2は車載バッテリを
電源とするが、図1に示すように、該バッテリ電圧VB
(基準電圧)を昇圧する昇圧回路31が設けられてお
り、該昇圧回路31を介して得られる電圧を最大印加電
圧として、駆動回路32がモータ2の平均印加電圧を制
御する。
バッテリ電圧VBが最大電圧としてモータ2に印加さ
れ、昇圧回路31によって昇圧される場合には、バッテ
リ電圧VBよりも高い電圧が最大電圧としてモータ2に
印加されるようになっている。図3のフローチャート
は、前記レンジ切り換え制御を示すものであり、まず、
ステップS1では、レンジ切り換え要求が発生したか否
かを判別する。
は、ステップS2へ進み、該レンジ切り換え要求が、P
レンジから他のレンジへのシフト要求であるか否かを判
別する。Pレンジから他のレンジにシフトするときに
は、パーキングポール10とパーキングギヤ11との係
合状態を解放するのに要するトルクが余分に必要で、他
のシフト時に比べてモータ2に要求されるトルクが大き
くなる。
のレンジへのシフト要求であることが判別されると、ス
テップS3へ進み、シフト要求の発生時から所定時間だ
け前記昇圧回路31を動作させて、モータ2の電源電圧
をバッテリ電圧VBよりも高める設定を行う。Pレンジ
以外のレンジからのシフト時であるときには、ステップ
S3を迂回してステップS4へ進む。
21で検出されたレンジ切換シャフト4の実際の角度を
読み込む。次のステップS5では、前記ステップS4で
検出したレンジ切換シャフト4の実際の角度と、切り換
え後のレンジに対応するレンジ切換シャフト4の目標角
度との偏差に基づく比例・積分・微分制御によって、モ
ータ2の駆動信号のデューティ比を演算する。
転速度を、例えばモータ2に付設された回転センサ33
からの信号に基づいて検出する。ステップS7では、予
めモータ2の回転速度(rad/sec)に応じて前記デュー
ティ比の上限値を記憶したテーブルを参照し、そのとき
の回転速度に対応する上限値を検索する。
速度(rad/sec2)に応じて前記デューティ比の上限値
の修正係数Kを記憶したテーブルを参照し、そのときの
回転加速度に対応する修正係数Kを検索する。前記上限
値は、回転速度が速いほど通常値よりも小さい値に設定
され、前記修正係数Kは、加速度が大きくなるほど、
1.0よりも小さい値に設定される。
めた上限値を前記ステップS8で設定した修正係数Kに
よって修正して、最終的な上限値MAXを算出する。従
って、前記最終的な上限値MAXは、モータ2の回転速
度が速いほど小さく、かつ、回転速度が増大変化傾向に
ある場合には、増大割合が大きいほど更に小さい値に設
定される。
回転加速度のみから設定させる構成としても良く、回転
加速度のみから上限値MAXを設定させる場合には、加
速度が大きいときほど上限値MAXを小さくすれば良
い。また、本実施形態の場合、レンジ切換シャフト4の
回転速度とモータ2の回転速度とは比例するから、ポテ
ンショメータ21によってレンジ切換シャフト4の回転
速度及び/又は回転加速度を検出して、該回転速度及び
/又は回転加速度から上限値MAXを設定させることが
できる。
演算したデューティ比が、前記上限値MAXを超える場
合には、デューティ比を上限値MAXとして、上限値M
AXを超えるデューティ比の設定を回避する処理を行
う。そして、次のステップS11では、要求される回転
方向に応じてモータ2に前記デューティ比の駆動信号を
出力し、ステップS12では、実際のレンジ切換シャフ
ト4の角度が目標角度を含む所定範囲内になったか否か
を判別し、前記所定範囲内になるまではステップS4に
戻ってフィードバック制御を継続させ、前記所定範囲内
になるとステップS13へ進んでモータ2を停止させ
る。
て、レンジ切換シャフト4が回転負荷の大きな区間を越
えて回転し、負荷が軽減されることで回転速度が増大す
るときに、適正レベルを超える速度でモータ2が回転す
ると、デューティ比が制限されることで回転速度が緩め
られ、過剰な速度で目標角度付近にまで回転し、ハンチ
ングが発生することが回避される。
トルクのばらつきや昇圧の影響を受けて、モータ2の回
転速度が急に増大する可能性があるが、上記のようにし
てデューティ比の上限値MAXを小さくして、デューテ
ィ比を小さく制限すれば、確実に回転速度を抑制でき、
ハンチングの発生を回避できる。また、回転速度のコン
トロールを上限値MAXで行うから、目標角度付近にな
ってからデューティ比が制限されることがなく、また、
目標角度付近で制御応答性が得られるゲインを用いるこ
とができ、収束応答性が確保される。
ら目標角度と実際の角度との偏差に基づくフィードバッ
ク制御を行わせる構成としたが、要求回転角の所定割合
まで回転するまでの間は、予め設定したデューティ比の
駆動信号に保持させ、その後、偏差に基づくフィードバ
ック制御に移行させる構成であっても良く、この場合、
シフト初期段階で保持させるデューティ比を含め、モー
タ2に出力されるデューティ比が上限値MAXを上回る
ことがないように制限すればよい。
備える構成としたが、昇圧回路31を備えない構成であ
っても良く、更に、昇圧回路31を備える構成において
Pレンジ以外のレンジからのシフト時にも昇圧回路31
を動作させる構成であっても良い。
成図。
Claims (4)
- 【請求項1】レンジ切換バルブをアクチュエータによっ
て複数のレンジ位置に駆動する構成であって、前記レン
ジ切換バルブの検出位置に応じて前記アクチュエータの
駆動信号をフィードバック制御する自動変速機のレンジ
切換装置において、 前記アクチュエータの速度及び/又は加速度に応じて、
前記駆動信号の上限値を変化させることを特徴とする自
動変速機のレンジ切換装置。 - 【請求項2】前記上限値を、前記アクチュエータの速度
及び/又は加速度が大きいときほど、より小さい値に変
更することを特徴とする請求項1記載の自動変速機のレ
ンジ切換装置。 - 【請求項3】前記アクチュエータがモータであり、前記
速度及び/又は加速度として、前記モータの回転速度及
び/又は回転加速度を検出することを特徴とする請求項
1又は2記載の自動変速機のレンジ切換装置。 - 【請求項4】前記アクチュエータの電源電圧を昇圧する
昇圧回路を備え、少なくともパーキングレンジからのシ
フト時に前記昇圧回路を動作させることを特徴とする請
求項1〜3のいずれか1つに記載の自動変速機のレンジ
切換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002049509A JP4038379B2 (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | 自動変速機のレンジ切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002049509A JP4038379B2 (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | 自動変速機のレンジ切換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003247640A true JP2003247640A (ja) | 2003-09-05 |
JP4038379B2 JP4038379B2 (ja) | 2008-01-23 |
Family
ID=28662002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002049509A Expired - Fee Related JP4038379B2 (ja) | 2002-02-26 | 2002-02-26 | 自動変速機のレンジ切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4038379B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023067828A1 (ja) * | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 株式会社ミツバ | モータ装置、ワイパー装置、及びモータ制御方法 |
-
2002
- 2002-02-26 JP JP2002049509A patent/JP4038379B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2023067828A1 (ja) * | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 株式会社ミツバ | モータ装置、ワイパー装置、及びモータ制御方法 |
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