JP2003247608A - 奇数個のリンクを有するチェーン - Google Patents
奇数個のリンクを有するチェーンInfo
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- B21L—MAKING METAL CHAINS
- B21L9/00—Making chains or chain links, the links being composed of two or more different parts, e.g. drive chains
- B21L9/02—Making chains or chain links, the links being composed of two or more different parts, e.g. drive chains of roller-chain or other plate-link type
- B21L9/06—Sorting, feeding, assembling, riveting, or finishing parts of chains
- B21L9/065—Assembling or disassembling
Abstract
(57)【要約】
【課題】 奇数個のリンクでエンドレスに形成されたチ
ェーンにおいて、チェーンに大きな張力が加わっても、
チェーン本体の両端部を連結する継手部分で切断しない
ようなチェーンを提供すること。 【解決手段】 チェーン本体２は、その両端部が第１の
継手プレート１１を介して継手リンク１４によりエンド
レスに連結される。継手リンクは、第２の継手プレート
１２に継手用長ピン１３が固定されて形成される。一方
の継手用長ピン１３は、第１の継手プレート１１の内側
に設けられたスペーサ１５を貫通して固定された長ブシ
ュ１６に挿通される。他方の継手用長ピン１３は、チェ
ーン本体２の内プレート４に設けられる長ブシュ１６に
挿通され、この内プレート４と第２の継手プレート１２
との間にスペーサ１７が設けられる。
ェーンにおいて、チェーンに大きな張力が加わっても、
チェーン本体の両端部を連結する継手部分で切断しない
ようなチェーンを提供すること。 【解決手段】 チェーン本体２は、その両端部が第１の
継手プレート１１を介して継手リンク１４によりエンド
レスに連結される。継手リンクは、第２の継手プレート
１２に継手用長ピン１３が固定されて形成される。一方
の継手用長ピン１３は、第１の継手プレート１１の内側
に設けられたスペーサ１５を貫通して固定された長ブシ
ュ１６に挿通される。他方の継手用長ピン１３は、チェ
ーン本体２の内プレート４に設けられる長ブシュ１６に
挿通され、この内プレート４と第２の継手プレート１２
との間にスペーサ１７が設けられる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、内リンクと外リン
クとからなるチェーン本体が継手リンクによりエンドレ
スに連結されてなる奇数個のリンクを有するチェーンに
関する。 【０００２】 【従来の技術】一般に、内プレートに一対のブシュが固
定されてなる内リンクと、外プレートに一対の連結ピン
が固定されてなる外リンクとを、前記ブシュに挿通した
前記連結ピンにより長手方向に複数エンドレスに連結し
て形成されたチェーンは、チェーンがエンドレスに形成
されるために偶数のリンクで構成されている。 【０００３】チェーンを一対のスプロケット間に懸回し
て、例えば伝動用チェーンとして使用する際、レイアウ
トの関係でスプロケットの取り付け位置、スプロケット
の軸間距離が決まっているため、偶数のリンクでエンド
レスに形成されたチェーンでは、長さが合わないことが
ある。 【０００４】このような場合、リンクを１個追加して奇
数個のリンクでエンドレスにチェーンを構成することが
行われている。すなわち、チェーン本体を内リンクと外
リンクとで形成し、このチェーン本体の両端部をオフセ
ットプレートからなるオフセットリンクで連結するよう
にし、このオフセットリンクの追加により奇数個のリン
クでチェーンは構成される。この場合使用されるオフセ
ットプレートは、通常、オフセットプレートの中間部分
を折り曲げ加工して迂曲部分を形成したものとしている
が、この迂曲部分によりオフセットプレートが強度的に
劣るため、チェーンに張力が加わると切断し易くなると
いう問題がある。 【０００５】このような問題を解決するためのチェーン
として、オフセットプレートの外側に補強用継手プレー
トを設けて、張力に耐えられるようにした奇数個のリン
クからなるチェーンが公知（登録実用新案第３０４７１
９１号公報参照。）である。 【０００６】図７に、従来のオフセットプレートにより
連結したチェーンの継手部分の一例を示す。チェーン本
体３１は、内プレート３２と外プレート３３とをピン３
６により連結した偶数個のリンクからなる。このチェー
ン本体３１を連結して奇数個のリンクからなるエンドレ
スのチェーンとするため、チェーン本体３１の両端部が
オフセットプレート３７とブシュ３５からなるオフセッ
トリンクにより連結されている。 【０００７】オフセットプレート３７は、中間部に所定
角度に折り曲げ加工した迂曲部分３７ａ、一端部に外プ
レート部分３７ｂ、他端部に内プレート部分３７ｃとが
形成されている。外プレート部分３７ｂにはピン孔３８
が穿設され、内プレート部分３７ｃにはピン４０を挿通
するブシュ孔３９が穿設されている。オフセットプレー
ト３７の外側に設けられる補強用継手プレート４１は、
一端部にピン孔４２が穿設され、他端部にピン４０が挿
通される小ブシュ４３を装着する軸穴４４が穿設されて
いる。 【０００８】継手部分において、オフセットプレート３
７の外プレート部分３７ｂのピン孔３８及び補強用継手
プレート４１の一端部のピン孔４２に、内プレート３２
に固定されたブシュ３５に挿通されたピン３６の端部が
圧入固定される。また、オフセットプレート３７の内プ
レート部分３７ｃのブシュ孔３９に装着されたブシュ３
５に挿入されたピン４０が外プレート３３のピン孔４５
に圧入固定されると共に、そのピン４０の先端部が補強
用継手プレート４１の軸穴４４に装着された小ブシュ４
３に挿入して遊合される。なお、図７中の３４はローラ
である。 【０００９】上記チェーンは、オフセットプレート３７
及び補強用継手プレート４１に固定されたピン３６がブ
シュ３５に挿通されていると共に、外プレート３３に固
定されたピン４０がブシュ３５及び小ブシュ４３に挿通
されていることにより、継手部分でオフセットプレート
３７及び補強用継手プレート４１に対して外プレート３
３、内プレート３２が屈曲するようになっている。 【００１０】 【発明が解決しようとする課題】上記のように継手部分
が形成されたチェーンは、一対のスプロケット間に懸回
されて使用された場合、大きな張力が加わってピン４０
の先端部に大きな力が加わると、ピン４０の先端部が補
強用継手プレート４１の小ブシュ４３に遊合されている
ため、ピン４０の先端部が小ブシュ４３内を摺動して最
先端部に力が加わり屈曲し易くなる。ピン４０の先端部
が屈曲すると、補強用継手プレート４１の小ブシュ４３
からピン４０の先端部が抜けてしまい、ピン４０と補強
用継手プレート４１との係合が外れるという問題点があ
る。 【００１１】このように係合が外れると、チェーンの張
力がオフセットプレート３７に加わり、中間部の折り曲
げられている迂曲部分３７ａで強度低下が起こり、張力
に耐えられくなったチェーンは継手部分で切断するとい
う問題点がある。 【００１２】上記問題点とは別に、チェーンには、高強
度チェーンと称するものがあり、この高強度チェーン
は、内プレート、外プレートを長いものとして、隣接す
る内プレート端部間同士の隙間、及び隣接する外プレー
ト端部間同士の隙間を、通常のチェーンのものより小さ
いものとしたものである。しかし、隣接する内プレート
端部間同士の隙間、及び隣接する外プレート端部間同士
の隙間が小さくなっていると、上記のように、迂曲部分
３７ａを有するオフセットプレート３７を使用して、チ
ェーン本体の両端部を接続する場合、ピン４０側の外プ
レート３３の端部とピン３６側の内プレート３２の端部
との間に、オフセットプレート３７の迂曲部分３７ａが
入る隙間がなくなり、オフセットプレート３７を設ける
ことができないという問題点がある。 【００１３】そこで、本発明は、前述したような従来技
術の問題点を解消し、奇数個のリンクでエンドレスに形
成されたチェーンにおいて、チェーンに大きな張力が加
わっても、チェーン本体の両端部を接続する継手部分で
切断しないようなチェーンを提供すること、隣接する内
プレート端部間同士の隙間及び隣接する外プレート端部
間同士の隙間を、通常のチェーンのものより小さいもの
としたチェーンにおいても、継手部分を構成することが
できるチェーンを提供すること等を目的とする。 【００１４】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、内プレート４に一対のブシュ６が固定さ
れてなる内リンク３と、外プレート８に一対の連結ピン
９が固定されてなる外リンク７とを、ブシュ６に挿通し
た連結ピン９により複数連結して形成されたチェーン本
体２が、チェーン本体２の一方端部の内プレート４の外
側に配置される第１の継手プレート１１と、第１の継手
プレート１１の外側及びチェーン本体２の他方端部の内
プレート４の外側に配置される第２の継手プレート１２
を有する継手リンク１４とでエンドレスに連結されてな
る奇数個のリンクを有するチェーンにおいて、継手リン
ク１４は、第２の継手プレート１２に穿設された一対の
ピン孔１２ａに、継手用長ピン１３の先端が嵌合固定さ
れて形成され、第１の継手プレート１１の一端部は、こ
の第１の継手プレート１１に固定された連結ピン４がチ
ェーン本体の一方端部における内リンク３のブシュ６に
挿通されることにより、内リンク３と連結され、第１の
継手プレート１１の他端部は、この第１の継手プレート
１１の内側に設けられたスペーサ１５を貫通して第１の
継手プレート１１のブシュ孔１１ｂに嵌合固定された長
ブシュ１６に、継手リンク１４の一方の継手用長ピン１
３が挿通されることにより、継手リンク１４の一端部と
連結され、この継手リンク１４の他端部は、第２の継手
プレート１２の内側に設けられたスペーサ１７，１８を
介在させて、継手リンク１４の他方の継手用長ピン１３
が、チェーン本体２の他方端部における内リンク３のブ
シュ６あるいは長ブシュ１６に挿通されることにより、
内リンク３と連結され、第１の継手プレート１１及びチ
ェーン本体２の他方端部における内リンク３が、継手リ
ンク１４の各継手用長ピン１３，１３に対して回動自在
である奇数個のリンクを有するチェーン、という構成と
したものである。 【００１５】 【作用】本発明の奇数個のリンクを有するチェーンは、
チェーン本体が、継手部分において、該チェーン本体の
一方端部の内プレートの外側に配置され第１の継手プレ
ートと、該第１の継手プレートの外側及び前記チェーン
本体の他方端部の内プレートの外側に配置された第２の
継手プレートを有する継手リンクとでエンドレスに接続
され、継手リンクは、第２の継手プレートに穿設された
一対のピン孔に、継手用長ピンの先端が嵌合固定されて
形成されていることにより、チェーンに張力が加わって
も、継手リンクの継手用長ピンが抜けて外れることがな
く、チェーンが切断することもない。また、この奇数個
のリンクからなるチェーンは、第１の継手プレート及び
チェーン本体の他方端部における内リンクが、ブシュ内
に挿入された継手リンクの各継手用長ピンにより回動自
在に連結されているため、接触部分が長く、継手用長ピ
ンの摩耗抑制が可能となる。 【００１６】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、実施例１
に基づき図１、図２を参照して説明する。図１には、チ
ェーンをエンドレスに形成する場合における、チェーン
本体の端部２ａ，２ｂを接続する継手部分が示されてい
る。以下詳述するが、チェーン１は、内リンク３と外リ
ンク７とが連結ピン９により連結して形成された複数の
リンクからなるチェーン本体２が、その端部で第１の継
手プレート１１を介して第２の継手プレート１２を有す
る継手リンク１４により接続されてエンドレスに形成さ
れる。 【００１７】内リンク３は一対の内プレート４のブシュ
孔４ａに一対のブシュ６が圧入されて嵌合固定されて形
成され、外リンク７は一対の外プレート８のピン孔に一
対の連結ピン９が圧入されて嵌合固定されて形成され
る。チェーン本体２は、内リンク４のブシュ６に挿通し
た外リンク７の連結ピン９により長手方向に連結して形
成されるが、このチェーン本体２は、エンドレスにはな
っていない。また、ブシュ６にはローラ５が遊嵌され
る。 【００１８】チェーン１は、チェーン本体２の両端部２
ａ、２ｂが、第１の継手プレート１１を介して、第２の
継手プレート１２を有する継手リンク１４によりエンド
レスに連結される。この第１の継手プレート１１は、チ
ェーン本体２の内リンク３の外側に配置されるもので、
さらに、この第１の継手プレート１１の外側に第２の継
手プレート１２が配置され、第２の継手プレート１２は
最外側に配置されている。 【００１９】継手部分となる継手リンク１４は、一対の
第２の継手プレート１２のピン孔１２ａ、１２ａに一対
の継手用長ピン１３、１３が圧入により嵌合固定される
ことにより形成される。この継手リンク１４の追加によ
り、チェーン１は奇数個のリンクで形成されたものとな
る。 【００２０】第１の継手プレート１１の一端部にはピン
孔１１ａが穿設され、他端部にはブシュ孔１１ｂが穿設
される。この第１の継手プレート１１の一端部のピン孔
１１ａに、チェーン本体２の一方端部２ａにおける内リ
ンク３のブシュ６に挿通された連結ピン９の先端９ａが
嵌合固定され、他端部のブシュ孔１１ｂに長ブシュ１６
の先端が嵌合固定される。この第１の継手プレート１１
の他端部内側にローラ５と当接する円盤状のスペーサ１
５が設けられ、このスペーサ１５は長ブシュ１６に貫通
して嵌合固定あるいは遊嵌される。 【００２１】継手リンク１４を構成する第２の継手プレ
ート１２の一端部（図１において、左方）に固定された
継手用長ピン１３は、第１の継手プレート１１の他端部
のブシュ孔１１ｂに固定された長ブシュ１６に挿通さ
れ、また、第２の継手プレート１２の他端部（図１にお
いて、右方）に固定された継手用長ピン１３は、チェー
ン本体２の他方端部２ｂにおける内プレート４から先端
が突出する長ブシュ１６に挿通される。この第２の継手
プレート１２の他端部内側、すなわち第２の継手プレー
ト１２の他端部とチェーン本体２の他方端部２ｂにおけ
る内リンク３の内プレート４との間に介在して円盤状の
スペーサ１７が設けられ、このスペーサ１７は長ブシュ
１６に嵌合固定、あるいは回転可能に装着される。 【００２２】継手部分が上記のように構成されることに
より、第１の継手プレート１１及びチェーン本体２の他
方端部２ｂにおける内リンク３は、継手リンク１４の各
継手用長ピン１３、１３に対して回動自在であり、継手
部分においてチェーン１は屈曲可能となる。また、チェ
ーン１に張力が加わった場合、継手リンク１４の第２の
継手プレート１２に継手用長ピン１３が固定されている
ので、継手用長ピン１３が抜け出ることはなく、継手部
分におけるチェーン１の切断を防止することができる。 【００２３】各継手用長ピン１３、１３は長ブシュ１６
に挿入されているので、接触部分が長く摩耗が抑制され
る。それと共に、継手リンク１４は、第２の継手プレー
ト１２に継手用長ピン１３が固定されているので、チェ
ーン本体２を構成する内リンク３、外リンク７と強度的
に同等とすることができ、継手部分でのチェーン切断を
防止することができる。 【００２４】実施例２を図３を参照して、実施例１のチ
ェーンと同一態様部材については同一符号を付して説明
する。このチェーン１’は、実施例１のチェーン１にお
いて、スペーサ１７を長ブシュ１６に装着する代わり
に、継手用長ピン１３に固定あるいは遊嵌したスペーサ
１８を採用している点で異なる。 【００２５】図３には、チェーンをエンドレスに形成す
る場合、チェーン本体の端部２ａ，２ｂを接続する継手
部分が示されている。以下詳述するが、チェーン１’
は、内リンク３と外リンク７とが連結ピン９により連結
して形成された複数のリンクからなるチェーン本体２
が、その端部で第１の継手プレート１１を介して第２の
継手プレート１２を有する継手リンク１４により接続さ
れてエンドレスに形成される。 【００２６】内リンク３は一対の内プレート４のブシュ
孔４ａに一対のブシュ６が嵌合固定されて形成され、外
リンク７は一対の外プレート８のピン孔に一対の連結ピ
ン９が圧入により嵌合固定されて形成される。チェーン
本体２は、内リンク４のブシュ６に挿通した外リンク７
の連結ピン９により長手方向に連結して形成される。ま
た、ブシュ６にはローラ５が遊嵌される。 【００２７】チェーン１’は、チェーン本体２の両端部
２ａ、２ｂが、第１の継手プレート１１を介して、第２
の継手プレート１２を有する継手リンク１４によりエン
ドレスに連結され、この第１の継手プレート１１は、チ
ェーン本体２の内リンク３の外側に配置される外プレー
トに相当するもので、さらに、この第１の継手プレート
１１の外側に第２の継手プレート１２が配置される。継
手部分となる継手リンク１４は、一対の第２の継手プレ
ート１２のピン孔１２ａ、１２ａに一対の継手用長ピン
１３、１３が圧入により嵌合固定されて形成される。 【００２８】第１の継手プレート１１の一端部にはピン
孔１１ａが穿設され、他端部にはブシュ孔１１ｂが穿設
される。この第１の継手プレート１１の一端部のピン孔
１１ａに、チェーン本体２の一方端部２ａにおける内リ
ンク３のブシュ６に挿通された連結ピン９の先端９ａが
嵌合固定され、他端部のブシュ孔１１ｂに長ブシュ１６
の先端が嵌合固定される。この第１の継手プレート１１
の他端部内側にローラ５と当接する円盤状のスペーサ１
５が設けられ、このスペーサ１５は長ブシュ１６に固定
あるいは遊嵌される。 【００２９】継手リンク１４を構成する第２の継手プレ
ート１２の一端部（図３において、左方）に固定された
継手用長ピン１３は、第１の継手プレート１１の他端部
のブシュ孔１１ｂに固定された長ブシュ１６に挿通さ
れ、また、第２の継手プレート１２の他端部（図３にお
いて，右方）に固定された継手用長ピン１３は、チェー
ン本体２の他方端部２ｂにおける内リンク３のブシュ６
に挿通され、この第２の継手プレート１２の他端部内
側、すなわち第２の継手プレート１２の他端部とチェー
ン本体２の他方端部２ｂにおける内リンク３の内プレー
ト４との間に円盤状のスペーサ１８が設けられる。この
スペーサ１８は継手用長ピン１３に固定され、あるいは
回転可能に装着される。 【００３０】継手部分が上記のように構成されることに
より、第１の継手プレート１１及びチェーン本体２の他
方端部２ｂにおける内リンク３は、継手リンク１４の各
継手用長ピン１３、１３に対して回動自在であり、継手
部分においてチェーン１’は屈曲可能となる。また、チ
ェーン１’に張力が加わった場合、継手リンク１４の第
２の継手プレート１２に継手用長ピン１３が固定されて
いるので、継手用長ピン１３が抜け出ることはなく、継
手部分におけるチェーン１’の切断を防止することがで
きる。 【００３１】各継手用長ピン１３、１３はブシュ６，長
ブシュ１６に挿入されているので、接触部分が長く摩耗
が抑制される。それと共に、継手リンク１４は、第２の
継手プレート１２に継手用長ピン１３が固定されている
ので、チェーン本体２を構成する内リンク３、外リンク
７と強度的に同等とすることができ、継手部分でのチェ
ーン切断を防止することができる。 【００３２】以上実施例１，２について説明したが、第
１の継手プレート１１他端部内側に設けるスペーサ１
５、継手リンク１４の第２の継手プレート１２他端部内
側に設けるスペーサ１７，１８等は、これら各プレート
１１，１２と別体に形成する代わりに、あるいは内プレ
ート４と別体に形成する代わりに、その変形例として、
図４〜図６に例示するように、一体に形成したものとし
て設けられていてもよい。 【００３３】すなわち、図４に示すように、第１の継手
プレート１１とスペーサ１５とを一体に形成し、長ブシ
ュ１６に遊嵌するようにしてもよい（実施例１、２の変
形例）。図５に示すように、第２の継手プレート１２と
スペーサ１８とを一体に形成し、スペーサ１８のピン孔
１８ａと第２の継手プレート１２のピン孔１２ａに継手
用長ピン１３を嵌合固定してもよい（実施例２の変形
例）。図６に示すように、チェーン本体２の他端部２ｂ
の内プレート４とスペーサ１７とを一体に形成し、長ブ
シュ１６に遊嵌するようにしてもよい（実施例１の変形
例）。さらに、スペーサとしては、円盤状のものに限ら
ず、楕円形状、四角形状など各プレートの略々半分の長
さのものであればよく、その厚さも各プレートと略々同
じものであればよい。 【００３４】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第１の継手プレート及びチェーン本体の他方端部におけ
る内リンクは、継手リンクの各継手用長ピンに対して回
動自在であり、継手部分においてチェーンは屈曲可能と
なる。また、チェーンに張力が加わった場合、継手リン
クが、第２の継手プレートに穿設された一対のピン孔
に、継手用長ピンの先端が嵌合固定されて形成されてい
るので、継手用長ピンが抜け出ることはなく、継手部分
におけるチェーンの切断を防止することができる。各継
手用長ピンはブシュ、長ブシュ等に挿入されているの
で、接触部分が長く摩耗によるチェーン切断を防止する
ことができる。 【００３５】それと共に、継手リンクは、第２の継手プ
レートに継手用長ピンを固定して形成されているので、
チェーン本体を構成する内リンク、外リンクと強度的に
同等とすることができ、継手部分でのチェーン切断を防
止することができる。 【００３６】また、継手リンクの第２の継手プレート内
側に設けられる各スペーサは、従来技術のオフセットプ
レートのように迂曲部分を有していないので、その構造
を円盤状、楕円形状、四角形状等の簡単なものとするこ
とができると共に、隣接する内プレート端部間同士の隙
間及び隣接する外プレート端部間同士の隙間が小さいチ
ェーンにも適用することができる。
クとからなるチェーン本体が継手リンクによりエンドレ
スに連結されてなる奇数個のリンクを有するチェーンに
関する。 【０００２】 【従来の技術】一般に、内プレートに一対のブシュが固
定されてなる内リンクと、外プレートに一対の連結ピン
が固定されてなる外リンクとを、前記ブシュに挿通した
前記連結ピンにより長手方向に複数エンドレスに連結し
て形成されたチェーンは、チェーンがエンドレスに形成
されるために偶数のリンクで構成されている。 【０００３】チェーンを一対のスプロケット間に懸回し
て、例えば伝動用チェーンとして使用する際、レイアウ
トの関係でスプロケットの取り付け位置、スプロケット
の軸間距離が決まっているため、偶数のリンクでエンド
レスに形成されたチェーンでは、長さが合わないことが
ある。 【０００４】このような場合、リンクを１個追加して奇
数個のリンクでエンドレスにチェーンを構成することが
行われている。すなわち、チェーン本体を内リンクと外
リンクとで形成し、このチェーン本体の両端部をオフセ
ットプレートからなるオフセットリンクで連結するよう
にし、このオフセットリンクの追加により奇数個のリン
クでチェーンは構成される。この場合使用されるオフセ
ットプレートは、通常、オフセットプレートの中間部分
を折り曲げ加工して迂曲部分を形成したものとしている
が、この迂曲部分によりオフセットプレートが強度的に
劣るため、チェーンに張力が加わると切断し易くなると
いう問題がある。 【０００５】このような問題を解決するためのチェーン
として、オフセットプレートの外側に補強用継手プレー
トを設けて、張力に耐えられるようにした奇数個のリン
クからなるチェーンが公知（登録実用新案第３０４７１
９１号公報参照。）である。 【０００６】図７に、従来のオフセットプレートにより
連結したチェーンの継手部分の一例を示す。チェーン本
体３１は、内プレート３２と外プレート３３とをピン３
６により連結した偶数個のリンクからなる。このチェー
ン本体３１を連結して奇数個のリンクからなるエンドレ
スのチェーンとするため、チェーン本体３１の両端部が
オフセットプレート３７とブシュ３５からなるオフセッ
トリンクにより連結されている。 【０００７】オフセットプレート３７は、中間部に所定
角度に折り曲げ加工した迂曲部分３７ａ、一端部に外プ
レート部分３７ｂ、他端部に内プレート部分３７ｃとが
形成されている。外プレート部分３７ｂにはピン孔３８
が穿設され、内プレート部分３７ｃにはピン４０を挿通
するブシュ孔３９が穿設されている。オフセットプレー
ト３７の外側に設けられる補強用継手プレート４１は、
一端部にピン孔４２が穿設され、他端部にピン４０が挿
通される小ブシュ４３を装着する軸穴４４が穿設されて
いる。 【０００８】継手部分において、オフセットプレート３
７の外プレート部分３７ｂのピン孔３８及び補強用継手
プレート４１の一端部のピン孔４２に、内プレート３２
に固定されたブシュ３５に挿通されたピン３６の端部が
圧入固定される。また、オフセットプレート３７の内プ
レート部分３７ｃのブシュ孔３９に装着されたブシュ３
５に挿入されたピン４０が外プレート３３のピン孔４５
に圧入固定されると共に、そのピン４０の先端部が補強
用継手プレート４１の軸穴４４に装着された小ブシュ４
３に挿入して遊合される。なお、図７中の３４はローラ
である。 【０００９】上記チェーンは、オフセットプレート３７
及び補強用継手プレート４１に固定されたピン３６がブ
シュ３５に挿通されていると共に、外プレート３３に固
定されたピン４０がブシュ３５及び小ブシュ４３に挿通
されていることにより、継手部分でオフセットプレート
３７及び補強用継手プレート４１に対して外プレート３
３、内プレート３２が屈曲するようになっている。 【００１０】 【発明が解決しようとする課題】上記のように継手部分
が形成されたチェーンは、一対のスプロケット間に懸回
されて使用された場合、大きな張力が加わってピン４０
の先端部に大きな力が加わると、ピン４０の先端部が補
強用継手プレート４１の小ブシュ４３に遊合されている
ため、ピン４０の先端部が小ブシュ４３内を摺動して最
先端部に力が加わり屈曲し易くなる。ピン４０の先端部
が屈曲すると、補強用継手プレート４１の小ブシュ４３
からピン４０の先端部が抜けてしまい、ピン４０と補強
用継手プレート４１との係合が外れるという問題点があ
る。 【００１１】このように係合が外れると、チェーンの張
力がオフセットプレート３７に加わり、中間部の折り曲
げられている迂曲部分３７ａで強度低下が起こり、張力
に耐えられくなったチェーンは継手部分で切断するとい
う問題点がある。 【００１２】上記問題点とは別に、チェーンには、高強
度チェーンと称するものがあり、この高強度チェーン
は、内プレート、外プレートを長いものとして、隣接す
る内プレート端部間同士の隙間、及び隣接する外プレー
ト端部間同士の隙間を、通常のチェーンのものより小さ
いものとしたものである。しかし、隣接する内プレート
端部間同士の隙間、及び隣接する外プレート端部間同士
の隙間が小さくなっていると、上記のように、迂曲部分
３７ａを有するオフセットプレート３７を使用して、チ
ェーン本体の両端部を接続する場合、ピン４０側の外プ
レート３３の端部とピン３６側の内プレート３２の端部
との間に、オフセットプレート３７の迂曲部分３７ａが
入る隙間がなくなり、オフセットプレート３７を設ける
ことができないという問題点がある。 【００１３】そこで、本発明は、前述したような従来技
術の問題点を解消し、奇数個のリンクでエンドレスに形
成されたチェーンにおいて、チェーンに大きな張力が加
わっても、チェーン本体の両端部を接続する継手部分で
切断しないようなチェーンを提供すること、隣接する内
プレート端部間同士の隙間及び隣接する外プレート端部
間同士の隙間を、通常のチェーンのものより小さいもの
としたチェーンにおいても、継手部分を構成することが
できるチェーンを提供すること等を目的とする。 【００１４】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、内プレート４に一対のブシュ６が固定さ
れてなる内リンク３と、外プレート８に一対の連結ピン
９が固定されてなる外リンク７とを、ブシュ６に挿通し
た連結ピン９により複数連結して形成されたチェーン本
体２が、チェーン本体２の一方端部の内プレート４の外
側に配置される第１の継手プレート１１と、第１の継手
プレート１１の外側及びチェーン本体２の他方端部の内
プレート４の外側に配置される第２の継手プレート１２
を有する継手リンク１４とでエンドレスに連結されてな
る奇数個のリンクを有するチェーンにおいて、継手リン
ク１４は、第２の継手プレート１２に穿設された一対の
ピン孔１２ａに、継手用長ピン１３の先端が嵌合固定さ
れて形成され、第１の継手プレート１１の一端部は、こ
の第１の継手プレート１１に固定された連結ピン４がチ
ェーン本体の一方端部における内リンク３のブシュ６に
挿通されることにより、内リンク３と連結され、第１の
継手プレート１１の他端部は、この第１の継手プレート
１１の内側に設けられたスペーサ１５を貫通して第１の
継手プレート１１のブシュ孔１１ｂに嵌合固定された長
ブシュ１６に、継手リンク１４の一方の継手用長ピン１
３が挿通されることにより、継手リンク１４の一端部と
連結され、この継手リンク１４の他端部は、第２の継手
プレート１２の内側に設けられたスペーサ１７，１８を
介在させて、継手リンク１４の他方の継手用長ピン１３
が、チェーン本体２の他方端部における内リンク３のブ
シュ６あるいは長ブシュ１６に挿通されることにより、
内リンク３と連結され、第１の継手プレート１１及びチ
ェーン本体２の他方端部における内リンク３が、継手リ
ンク１４の各継手用長ピン１３，１３に対して回動自在
である奇数個のリンクを有するチェーン、という構成と
したものである。 【００１５】 【作用】本発明の奇数個のリンクを有するチェーンは、
チェーン本体が、継手部分において、該チェーン本体の
一方端部の内プレートの外側に配置され第１の継手プレ
ートと、該第１の継手プレートの外側及び前記チェーン
本体の他方端部の内プレートの外側に配置された第２の
継手プレートを有する継手リンクとでエンドレスに接続
され、継手リンクは、第２の継手プレートに穿設された
一対のピン孔に、継手用長ピンの先端が嵌合固定されて
形成されていることにより、チェーンに張力が加わって
も、継手リンクの継手用長ピンが抜けて外れることがな
く、チェーンが切断することもない。また、この奇数個
のリンクからなるチェーンは、第１の継手プレート及び
チェーン本体の他方端部における内リンクが、ブシュ内
に挿入された継手リンクの各継手用長ピンにより回動自
在に連結されているため、接触部分が長く、継手用長ピ
ンの摩耗抑制が可能となる。 【００１６】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、実施例１
に基づき図１、図２を参照して説明する。図１には、チ
ェーンをエンドレスに形成する場合における、チェーン
本体の端部２ａ，２ｂを接続する継手部分が示されてい
る。以下詳述するが、チェーン１は、内リンク３と外リ
ンク７とが連結ピン９により連結して形成された複数の
リンクからなるチェーン本体２が、その端部で第１の継
手プレート１１を介して第２の継手プレート１２を有す
る継手リンク１４により接続されてエンドレスに形成さ
れる。 【００１７】内リンク３は一対の内プレート４のブシュ
孔４ａに一対のブシュ６が圧入されて嵌合固定されて形
成され、外リンク７は一対の外プレート８のピン孔に一
対の連結ピン９が圧入されて嵌合固定されて形成され
る。チェーン本体２は、内リンク４のブシュ６に挿通し
た外リンク７の連結ピン９により長手方向に連結して形
成されるが、このチェーン本体２は、エンドレスにはな
っていない。また、ブシュ６にはローラ５が遊嵌され
る。 【００１８】チェーン１は、チェーン本体２の両端部２
ａ、２ｂが、第１の継手プレート１１を介して、第２の
継手プレート１２を有する継手リンク１４によりエンド
レスに連結される。この第１の継手プレート１１は、チ
ェーン本体２の内リンク３の外側に配置されるもので、
さらに、この第１の継手プレート１１の外側に第２の継
手プレート１２が配置され、第２の継手プレート１２は
最外側に配置されている。 【００１９】継手部分となる継手リンク１４は、一対の
第２の継手プレート１２のピン孔１２ａ、１２ａに一対
の継手用長ピン１３、１３が圧入により嵌合固定される
ことにより形成される。この継手リンク１４の追加によ
り、チェーン１は奇数個のリンクで形成されたものとな
る。 【００２０】第１の継手プレート１１の一端部にはピン
孔１１ａが穿設され、他端部にはブシュ孔１１ｂが穿設
される。この第１の継手プレート１１の一端部のピン孔
１１ａに、チェーン本体２の一方端部２ａにおける内リ
ンク３のブシュ６に挿通された連結ピン９の先端９ａが
嵌合固定され、他端部のブシュ孔１１ｂに長ブシュ１６
の先端が嵌合固定される。この第１の継手プレート１１
の他端部内側にローラ５と当接する円盤状のスペーサ１
５が設けられ、このスペーサ１５は長ブシュ１６に貫通
して嵌合固定あるいは遊嵌される。 【００２１】継手リンク１４を構成する第２の継手プレ
ート１２の一端部（図１において、左方）に固定された
継手用長ピン１３は、第１の継手プレート１１の他端部
のブシュ孔１１ｂに固定された長ブシュ１６に挿通さ
れ、また、第２の継手プレート１２の他端部（図１にお
いて、右方）に固定された継手用長ピン１３は、チェー
ン本体２の他方端部２ｂにおける内プレート４から先端
が突出する長ブシュ１６に挿通される。この第２の継手
プレート１２の他端部内側、すなわち第２の継手プレー
ト１２の他端部とチェーン本体２の他方端部２ｂにおけ
る内リンク３の内プレート４との間に介在して円盤状の
スペーサ１７が設けられ、このスペーサ１７は長ブシュ
１６に嵌合固定、あるいは回転可能に装着される。 【００２２】継手部分が上記のように構成されることに
より、第１の継手プレート１１及びチェーン本体２の他
方端部２ｂにおける内リンク３は、継手リンク１４の各
継手用長ピン１３、１３に対して回動自在であり、継手
部分においてチェーン１は屈曲可能となる。また、チェ
ーン１に張力が加わった場合、継手リンク１４の第２の
継手プレート１２に継手用長ピン１３が固定されている
ので、継手用長ピン１３が抜け出ることはなく、継手部
分におけるチェーン１の切断を防止することができる。 【００２３】各継手用長ピン１３、１３は長ブシュ１６
に挿入されているので、接触部分が長く摩耗が抑制され
る。それと共に、継手リンク１４は、第２の継手プレー
ト１２に継手用長ピン１３が固定されているので、チェ
ーン本体２を構成する内リンク３、外リンク７と強度的
に同等とすることができ、継手部分でのチェーン切断を
防止することができる。 【００２４】実施例２を図３を参照して、実施例１のチ
ェーンと同一態様部材については同一符号を付して説明
する。このチェーン１’は、実施例１のチェーン１にお
いて、スペーサ１７を長ブシュ１６に装着する代わり
に、継手用長ピン１３に固定あるいは遊嵌したスペーサ
１８を採用している点で異なる。 【００２５】図３には、チェーンをエンドレスに形成す
る場合、チェーン本体の端部２ａ，２ｂを接続する継手
部分が示されている。以下詳述するが、チェーン１’
は、内リンク３と外リンク７とが連結ピン９により連結
して形成された複数のリンクからなるチェーン本体２
が、その端部で第１の継手プレート１１を介して第２の
継手プレート１２を有する継手リンク１４により接続さ
れてエンドレスに形成される。 【００２６】内リンク３は一対の内プレート４のブシュ
孔４ａに一対のブシュ６が嵌合固定されて形成され、外
リンク７は一対の外プレート８のピン孔に一対の連結ピ
ン９が圧入により嵌合固定されて形成される。チェーン
本体２は、内リンク４のブシュ６に挿通した外リンク７
の連結ピン９により長手方向に連結して形成される。ま
た、ブシュ６にはローラ５が遊嵌される。 【００２７】チェーン１’は、チェーン本体２の両端部
２ａ、２ｂが、第１の継手プレート１１を介して、第２
の継手プレート１２を有する継手リンク１４によりエン
ドレスに連結され、この第１の継手プレート１１は、チ
ェーン本体２の内リンク３の外側に配置される外プレー
トに相当するもので、さらに、この第１の継手プレート
１１の外側に第２の継手プレート１２が配置される。継
手部分となる継手リンク１４は、一対の第２の継手プレ
ート１２のピン孔１２ａ、１２ａに一対の継手用長ピン
１３、１３が圧入により嵌合固定されて形成される。 【００２８】第１の継手プレート１１の一端部にはピン
孔１１ａが穿設され、他端部にはブシュ孔１１ｂが穿設
される。この第１の継手プレート１１の一端部のピン孔
１１ａに、チェーン本体２の一方端部２ａにおける内リ
ンク３のブシュ６に挿通された連結ピン９の先端９ａが
嵌合固定され、他端部のブシュ孔１１ｂに長ブシュ１６
の先端が嵌合固定される。この第１の継手プレート１１
の他端部内側にローラ５と当接する円盤状のスペーサ１
５が設けられ、このスペーサ１５は長ブシュ１６に固定
あるいは遊嵌される。 【００２９】継手リンク１４を構成する第２の継手プレ
ート１２の一端部（図３において、左方）に固定された
継手用長ピン１３は、第１の継手プレート１１の他端部
のブシュ孔１１ｂに固定された長ブシュ１６に挿通さ
れ、また、第２の継手プレート１２の他端部（図３にお
いて，右方）に固定された継手用長ピン１３は、チェー
ン本体２の他方端部２ｂにおける内リンク３のブシュ６
に挿通され、この第２の継手プレート１２の他端部内
側、すなわち第２の継手プレート１２の他端部とチェー
ン本体２の他方端部２ｂにおける内リンク３の内プレー
ト４との間に円盤状のスペーサ１８が設けられる。この
スペーサ１８は継手用長ピン１３に固定され、あるいは
回転可能に装着される。 【００３０】継手部分が上記のように構成されることに
より、第１の継手プレート１１及びチェーン本体２の他
方端部２ｂにおける内リンク３は、継手リンク１４の各
継手用長ピン１３、１３に対して回動自在であり、継手
部分においてチェーン１’は屈曲可能となる。また、チ
ェーン１’に張力が加わった場合、継手リンク１４の第
２の継手プレート１２に継手用長ピン１３が固定されて
いるので、継手用長ピン１３が抜け出ることはなく、継
手部分におけるチェーン１’の切断を防止することがで
きる。 【００３１】各継手用長ピン１３、１３はブシュ６，長
ブシュ１６に挿入されているので、接触部分が長く摩耗
が抑制される。それと共に、継手リンク１４は、第２の
継手プレート１２に継手用長ピン１３が固定されている
ので、チェーン本体２を構成する内リンク３、外リンク
７と強度的に同等とすることができ、継手部分でのチェ
ーン切断を防止することができる。 【００３２】以上実施例１，２について説明したが、第
１の継手プレート１１他端部内側に設けるスペーサ１
５、継手リンク１４の第２の継手プレート１２他端部内
側に設けるスペーサ１７，１８等は、これら各プレート
１１，１２と別体に形成する代わりに、あるいは内プレ
ート４と別体に形成する代わりに、その変形例として、
図４〜図６に例示するように、一体に形成したものとし
て設けられていてもよい。 【００３３】すなわち、図４に示すように、第１の継手
プレート１１とスペーサ１５とを一体に形成し、長ブシ
ュ１６に遊嵌するようにしてもよい（実施例１、２の変
形例）。図５に示すように、第２の継手プレート１２と
スペーサ１８とを一体に形成し、スペーサ１８のピン孔
１８ａと第２の継手プレート１２のピン孔１２ａに継手
用長ピン１３を嵌合固定してもよい（実施例２の変形
例）。図６に示すように、チェーン本体２の他端部２ｂ
の内プレート４とスペーサ１７とを一体に形成し、長ブ
シュ１６に遊嵌するようにしてもよい（実施例１の変形
例）。さらに、スペーサとしては、円盤状のものに限ら
ず、楕円形状、四角形状など各プレートの略々半分の長
さのものであればよく、その厚さも各プレートと略々同
じものであればよい。 【００３４】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第１の継手プレート及びチェーン本体の他方端部におけ
る内リンクは、継手リンクの各継手用長ピンに対して回
動自在であり、継手部分においてチェーンは屈曲可能と
なる。また、チェーンに張力が加わった場合、継手リン
クが、第２の継手プレートに穿設された一対のピン孔
に、継手用長ピンの先端が嵌合固定されて形成されてい
るので、継手用長ピンが抜け出ることはなく、継手部分
におけるチェーンの切断を防止することができる。各継
手用長ピンはブシュ、長ブシュ等に挿入されているの
で、接触部分が長く摩耗によるチェーン切断を防止する
ことができる。 【００３５】それと共に、継手リンクは、第２の継手プ
レートに継手用長ピンを固定して形成されているので、
チェーン本体を構成する内リンク、外リンクと強度的に
同等とすることができ、継手部分でのチェーン切断を防
止することができる。 【００３６】また、継手リンクの第２の継手プレート内
側に設けられる各スペーサは、従来技術のオフセットプ
レートのように迂曲部分を有していないので、その構造
を円盤状、楕円形状、四角形状等の簡単なものとするこ
とができると共に、隣接する内プレート端部間同士の隙
間及び隣接する外プレート端部間同士の隙間が小さいチ
ェーンにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明実施例１のチェーンの継手部分を一部
断面として示した平面図である。 【図２】 同上、チェーンの側面図である。 【図３】 本発明実施例２のチェーンの継手部分を一部
断面として示した平面図である。 【図４】 第１の継手プレートとスペーサとを一体とし
た場合の断面図である。 【図５】 第２の継手プレートとスペーサとを一体とし
た場合の断面図である。 【図６】 内プレートとスペーサとを一体とした場合の
断面図である。 【図７】 従来のチェーンの継手部分を一部断面として
示した平面図である。 【符号の説明】 １ チェーン ２ チェーン本体 ２ａ、２ｂ チェーン本体の端部 ３ 内リンク ４ 内プレート ４ａ ブシュ孔 ５ ローラ ６ ブシュ ７ 外リンク ８ 外プレート ９ 連結ピン ９ａ ピンの先端 １１ 第１の継手プレート １１ａ ピン孔 １１ｂ ブシュ孔 １２ 第２の継手プレート １２ａ ピン孔 １３ 継手用長ピン １３ａ 長ピンの先端 １４ 継手リンク １５ スペーサ １６ 長ブシュ １７、１８ スペーサ
断面として示した平面図である。 【図２】 同上、チェーンの側面図である。 【図３】 本発明実施例２のチェーンの継手部分を一部
断面として示した平面図である。 【図４】 第１の継手プレートとスペーサとを一体とし
た場合の断面図である。 【図５】 第２の継手プレートとスペーサとを一体とし
た場合の断面図である。 【図６】 内プレートとスペーサとを一体とした場合の
断面図である。 【図７】 従来のチェーンの継手部分を一部断面として
示した平面図である。 【符号の説明】 １ チェーン ２ チェーン本体 ２ａ、２ｂ チェーン本体の端部 ３ 内リンク ４ 内プレート ４ａ ブシュ孔 ５ ローラ ６ ブシュ ７ 外リンク ８ 外プレート ９ 連結ピン ９ａ ピンの先端 １１ 第１の継手プレート １１ａ ピン孔 １１ｂ ブシュ孔 １２ 第２の継手プレート １２ａ ピン孔 １３ 継手用長ピン １３ａ 長ピンの先端 １４ 継手リンク １５ スペーサ １６ 長ブシュ １７、１８ スペーサ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 内プレートに一対のブシュが固定されて
なる内リンクと、外プレートに一対の連結ピンが固定さ
れてなる外リンクとを、前記ブシュに挿通した前記連結
ピンにより複数連結して形成されたチェーン本体が、該
チェーン本体の一方端部の内プレートの外側に配置され
る第１の継手プレートと、該第１の継手プレートの外側
及び前記チェーン本体の他方端部の内プレートの外側に
配置される第２の継手プレートを有する継手リンクとで
エンドレスに連結されてなる奇数個のリンクを有するチ
ェーンにおいて、 前記継手リンクは、第２の継手プレートに穿設された一
対のピン孔に、継手用長ピンの先端が嵌合固定されて形
成され、 前記第１の継手プレートの一端部は、該第１の継手プレ
ートに固定された連結ピンが前記チェーン本体の一方端
部における内リンクのブシュに挿通されることにより、
該内リンクと連結され、 前記第１の継手プレートの他端部は、該第１の継手プレ
ートの内側に設けられたスペーサを貫通して該第１の継
手プレートのブシュ孔に嵌合固定された長ブシュに、前
記継手リンクの一方の継手用長ピンが挿通されることに
より、前記継手リンクの一端部と連結され、 前記継手リンクの他端部は、第２の継手プレートの内側
に設けられたスペーサを介在させて、該継手リンクの他
方の継手用長ピンが、前記チェーン本体の他方端部にお
ける内リンクのブシュに挿通されることにより、該内リ
ンクと連結され、 前記第１の継手プレート及び前記チェーン本体の他方端
部における内リンクが、前記継手リンクの各継手用長ピ
ンに対して回動自在であることを特徴とする奇数個のリ
ンクを有するチェーン。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002051470A JP2003247608A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 奇数個のリンクを有するチェーン |
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|---|---|
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|---|---|
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| DE (1) | DE10307700B4 (ja) |
| GB (1) | GB2387636B (ja) |
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2002
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