JP2003247421A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

Info

Publication number
JP2003247421A
JP2003247421A JP2002044548A JP2002044548A JP2003247421A JP 2003247421 A JP2003247421 A JP 2003247421A JP 2002044548 A JP2002044548 A JP 2002044548A JP 2002044548 A JP2002044548 A JP 2002044548A JP 2003247421 A JP2003247421 A JP 2003247421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
control valve
cooling
cooling water
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002044548A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetaka Yoshikawa
重孝 吉川
Zenichi Shinpo
善一 新保
Isao Takagi
功 高木
Daisuke Yamamoto
大介 山本
Hiromichi Murakami
広道 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP2002044548A priority Critical patent/JP2003247421A/ja
Publication of JP2003247421A publication Critical patent/JP2003247421A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ラジエータとエンジンとの間の冷却媒体の循環
量を制御する流量制御弁を備えたエンジンの冷却装置に
あって、冷却媒体交換時のサービス性を向上させること
のできるエンジンの冷却装置を提供する。 【解決手段】エンジン2から出口通路4へ流出した冷却
水は、冷却通路30へと流出する。この冷却通路30に
は、冷却水を冷却するラジエータ32が備えられてい
る。ラジエータ32を介して冷却された冷却水は流量制
御弁40によってその流量が制御されて入口通路50に
供給される。この入口通路50に供給された冷却水は、
ウォータポンプ52を介してエンジン2に供給される。
エンジン2の停止時であって、冷却水温THWが所定値
以下であるときには、流量制御弁40が閉弁制御され
る。その後、ドレインコックセンサ80によって冷却水
の交換が検知された場合には、流量制御弁40を開弁制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンとラジエ
ータとの間で冷却媒体を循環させてエンジンを冷却する
エンジンの冷却装置に関し、特に流量制御弁を備えて上
記冷却媒体の循環量を制御するエンジンの冷却装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエンジンの冷却装置とし
ては、例えば特開平9−195768号公報に記載され
たものがある。この冷却装置では、エンジン停止時にお
いて閉弁される流量制御弁を、エンジン停止時の冷却媒
体(冷却水)の温度(冷却水温)が所定温度以上である
ときには強制的に開弁制御する。これにより、例えば高
負荷運転直後等のエンジン停止時における冷却水温の過
度の上昇を抑制することができるようになる。
【0003】ここで、冷却水の過度の上昇は、高負荷運
転直後のエンジン停止時に流量制御弁が閉弁された場合
にラジエータとエンジンとの間の冷却水の循環が妨げら
れることに起因して生じるものである。この点、上記冷
却装置では、エンジン停止時の冷却水温が所定温度以上
であるときには流量制御弁を強制的に開弁制御すること
で、ラジエータとエンジンとの間の冷却水の循環を許容
し、ひいては、エンジン停止時の冷却水の過度の上昇を
抑制することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、冷
却装置を備えるエンジンにおいては、冷却装置内の冷却
水が所定期間使用された後などには、これを交換するよ
うにしている。しかし、上記冷却装置では、エンジン停
止時の冷却水温が所定温度以上であるときには流量制御
弁を強制的に開弁制御することで、エンジン停止時の冷
却水温の過上昇を抑制することはできるものの、こうし
た冷却水の交換時におけるサービス性には問題がある。
すなわち、上記冷却装置においては、冷却水温が所定温
度未満のときには流量制御弁が閉弁されることから、冷
却水の流れが停滞してしまい、冷却水の交換が困難なも
のとなる。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、ラジエータとエンジンとの間の冷
却媒体の循環量を制御する流量制御弁を備えたエンジン
の冷却装置にあって、冷却媒体交換時のサービス性を向
上させることのできるエンジンの冷却装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の発明は、エンジンとラジエータとの間での冷
却媒体の循環量を制御する流量制御弁を備えるエンジン
の冷却装置において、前記冷却媒体の交換を検知する検
知手段と、前記冷却媒体の交換が検知されるとき前記流
量制御弁を開弁制御する制御手段とを備えることをその
要旨とする。
【0007】上記構成では、冷却媒体の交換が検知され
るとき流量制御弁を開弁制御する。このため、冷却媒体
交換時に冷却媒体の流れが停滞してしまうことを回避す
ることができ、ひいては、冷却媒体交換時のサービス性
を向上させることができるようになる。
【0008】請求項2記載の発明は、エンジンとラジエ
ータとの間での冷却媒体の循環量を制御する流量制御弁
を備え、前記エンジンの停止時に前記冷却媒体の温度に
基づいて流量制御弁を閉弁状態及び所定の開度の開弁状
態のいずれかに制御するエンジンの冷却装置において、
前記冷却媒体の交換を検知する検知手段と、前記冷却媒
体の交換が検知されて且つ少なくとも前記流量制御弁が
閉弁状態となっているときに前記流量制御弁を開弁制御
する制御手段とを備えることをその要旨とする。
【0009】上記構成では、エンジンの停止時に、冷却
媒体の温度に基づいて流量制御弁が閉弁状態及び所定の
開度の開弁状態のいずれかに制御される。このため、エ
ンジンの停止時の状態に応じて適切な流量制御弁の制御
を行うことができる。すなわち、例えば、エンジン停止
時の冷却媒体の温度が所定温度以上であるときに流量制
御弁を所定の開度だけ開弁させることで高負荷運転直後
のエンジン停止に伴う冷却媒体の温度の過度の上昇を抑
制することができる。また、例えば、エンジン停止時の
冷却媒体の温度が所定温度以下である場合には、流量制
御弁を閉弁させることで、エンジンとラジエータとの間
での冷却媒体が混合してその後のエンジン再始動時にお
けるエンジンの暖機が阻害されることを回避することも
できる。
【0010】ただし、こうした構成においては、エンジ
ンの停止時の状態に応じて適切な流量制御弁の制御を行
うことはできるものの、冷却媒体の交換時のサービス性
に問題が生じるおそれがある。ここで、上記構成では、
冷却媒体の交換が検知されて且つ少なくとも流量制御弁
が閉弁状態となっているときには流量制御弁を開弁制御
する。このため、冷却媒体交換時に冷却媒体の流れが停
滞してしまうことを回避することができ、ひいては、冷
却媒体交換時のサービス性を向上させることができるよ
うになる。
【0011】なお、上記請求項1又は2記載の発明は、
請求項3記載の発明によるように、前記検知手段は、前
記エンジンからの冷却媒体の給排水口の開放を検知する
手段、及び前記ラジエータのキャップの開放を検知する
手段、及び前記エンジン内の冷却媒体の水位の所定以上
の低下を検知する手段の少なくとも1つを備えて構成さ
れる手段であるようにしてもよい。これにより、検知手
段を適切に構成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
にかかるエンジンの冷却装置の一実施形態を図面を参照
しつつ説明する。
【0013】図1に、本実施形態にかかるエンジンの冷
却装置の全体構成を示す。このエンジンの冷却装置は、
エンジン2のシリンダブロックやシリンダヘッドに形成
された冷却水配管に冷却水を流通させることで、エンジ
ン2の冷却を行うものである。
【0014】同図1に示すように、エンジン2から流出
される冷却水は、出口通路4を介してヒータ通路10、
バイパス通路20、冷却通路30に流入する。ここで、
本実施形態にかかるエンジンの冷却装置は、自動車に搭
載されており、ヒータ通路10には、車室内を暖房する
ためのヒータ14や、同ヒータ14への冷却水の流通を
遮断するための開閉弁である電子制御式のバルブ12が
備えられている。一方、冷却通路30内には、冷却水を
冷却するラジエータ32が備えられている。
【0015】また、ラジエータ32の下流側と、バイパ
ス通路20とには、流量制御弁40が設けられている。
この流量制御弁40は、ラジエータ32を介して流入す
る冷却通路30内の冷却水と、バイパス通路20を介し
て流入する冷却水との流量を制御する電子制御式の制御
弁である。そして、この流量制御弁40から流出する冷
却水と上記ヒータ通路10の冷却水は入口通路50に流
入する。上記入口通路50には、冷却水を強制的に流動
させるウォータポンプ52が備えられている。このウォ
ータポンプ52は、エンジン2の動力によって駆動され
る。
【0016】図2に、流量制御弁40の構成を示す。こ
の流量制御弁40は、ステップモータにより、上記バイ
パス通路20及び入口通路50間と、冷却通路30及び
入口通路50間との流路面積を制御するものである。具
体的にはこの流量制御弁40は、図2に示すように、上
記冷却通路30と接続する第1導入ポート40rと、上
記バイパス通路20と接続する第2導入ポート40b、
更には、上記入口通路50と接続する導出ポート40i
を備えている。また、第1導入ポート40r及び導出ポ
ート40i間の流路面積を制御する弁体41と、第2導
入ポート40b及び導出ポート40i間の流路面積を制
御する弁体42とを備えている。そして、これら一対の
弁体41、42は、それぞれ弁軸43と連結されてい
る。これにより、弁体41、42は一体的に駆動される
こととなる。
【0017】上記弁軸43は、ステップモータ44の出
力軸44sと連結され、これによりステップモータ44
によって弁体41、42が駆動される。詳しくは、ステ
ップモータ44は、その出力軸44sにねじ機構44b
が備えられている。これにより、ステップモータ44へ
の1ステップ毎の通電制御に伴い、その出力軸44s
は、その軸を中心として回転しつつ軸方向に段階的に変
位する。これにより、弁体41及び弁体42が一体的に
駆動されつつ、弁体41が弁座45に対して変位する。
この弁体41の弁座45に対する変位量によって、第1
導入ポート40r及び導出ポート40i間の流路面積が
決定される。
【0018】なお、この明細書では特に断りのない限
り、流量制御弁40においてエンジン2及びラジエータ
32間の流路面積を制御することを、換言すれば、上記
第1導入ポート40r及び導出ポート40i間の流路面
積を制御することを「流量制御弁40を開閉制御する」
と定義する。そして、流量制御弁40において、エンジ
ン2及びラジエータ32間の流路面積を「0」に制御す
ることを「流量制御弁40を閉弁制御する」と定義す
る。
【0019】更に、このエンジンの冷却装置は、図1に
示すように、上記エンジン2や、バルブ12、ヒータ、
流量制御弁40を制御する電子制御装置60を備えてい
る。この電子制御装置60は、各種演算を行う中央処理
装置(CPU)と、同中央処理装置において行われる演
算プログラムが格納されるメモリとを備えている。この
電子制御装置60は、基本的には、イグニッションスイ
ッチ部62を介して給電がなされることで起動される。
【0020】このイグニッションスイッチ部62は、イ
グニッション操作部や、イグニッションスイッチ、リレ
ーなどを備えている。ここで、イグニッション操作部
は、イグニッションスイッチをオン/オフ制御するため
のものである。そして、イグニッションスイッチがオン
とされることで、電子制御装置60への給電が行われ
る。また、同イグニッションスイッチがオフとされる
と、これに基づいて電子制御装置への給電が中止され
る。ただし、この際、電子制御装置60内で後処理を可
能とすべく、リレーが用いられるなどしてイグニッショ
ンスイッチのオフ制御後の所定期間に渡って電子制御装
置60への給電が維持される。
【0021】この電子制御装置60への給電が開始され
ることで、同電子制御装置60が起動されると、同電子
制御装置60の上記中央処理装置では、上記エンジン2
の各種制御を行う。更に、上記中央処理装置では、上記
冷却水の温度に基づいてバルブ12やヒータ14、更に
は、流量制御弁40を制御するための演算を行う。
【0022】具体的には本実施形態では、上記冷却水の
水温を把握すべく、エンジン2から冷却水の出口となる
部分の冷却水温THWを検出する水温センサ70と、ヒ
ータ14の下流側の冷却水温を検出する水温センサ72
と、ラジエータ32によって冷却された冷却水温を検出
する水温センサ74とを備えている。そして、これら水
温センサ70、72、74の検出値に基づいて、電子制
御装置60内の中央処理処理装置では、バルブ12やヒ
ータ14、更には、流量制御弁40を制御するための演
算を行う。
【0023】特に、上記イグニッションスイッチ部62
の上記イグニッション操作部が操作されることでイグニ
ッションスイッチがオフ制御されると、上記リレーを用
いるなどして給電状態が維持されている時間内に行われ
る上記後処理として、冷却水温に基づく流量制御弁40
の制御を行う。詳しくは、冷却水温に基づいて、流量制
御弁40における上記弁体41を閉弁状態及び所定の開
度の開弁状態のいずれかに制御する。
【0024】ところで、流量制御弁40やバルブ12の
閉弁制御がなされて電子制御装置60への給電が停止さ
れた後、冷却水の交換が行われる場合には、この交換に
際してのサービス性が低下する。そこで、本実施形態で
は、冷却水の交換が検知されて且つ流量制御弁40やバ
ルブ12が閉弁状態となっているときに流量制御弁40
やバルブ12を開弁制御する。そして、この冷却水の交
換を検知すべく、本実施形態では、冷却水の給排水口
(ドレインコック)の開放を検知するドレインコックセ
ンサ80を備える。
【0025】ここで、本実施形態にかかる冷却水の交換
を検知して流量制御弁40やバルブ12を強制的に開弁
させる制御について、図3に基づいて更に説明する。図
3は、本実施形態にかかる流量制御弁40の制御手順を
示すフローチャートである。この制御にかかる処理は、
上記電子制御装置60のメモリにプログラムとして格納
され、また、このプログラムは、同電子制御装置60の
中央処理装置によって実行される。なお、同図3のう
ち、実線で囲ったステップが電子制御装置60において
行われる処理を示す。
【0026】この一連の処理は、上記イグニッションス
イッチ部62において、イグニッションスイッチがオフ
制御されることで、すなわち、エンジン2が停止される
ことで行われる(ステップ100)。この際、上述した
ように電子制御装置60において後処理を行うべく、イ
グニッションスイッチがオフ制御された後にも所定時間
の間電子制御装置60への通電が維持される。
【0027】そして、この電子制御装置60への通電が
維持されている間に、電子制御装置60では、上記水温
センサ70によって検出されるエンジン2の冷却水の出
口となる部分の冷却水温THWを読み込む(ステップ1
10)。こうして冷却水温THWが読み込まれると、こ
の冷却水温THWが所定値「100℃」より大きいか否
かが判断される(ステップ120)。この所定値は、エ
ンジン2停止後において流量制御弁40を閉弁状態とし
たなら冷却水温が過度に上昇するおそれがあると判断さ
れる温度である。
【0028】そして、上記冷却水温THWが所定値より
も大きいと判断されると、流量制御弁40の全開制御が
なされる(ステップ130)。ここでは、上記ステップ
モータ44の全閉状態から全開状態までのステップ数よ
りも大きなステップ数、同ステップモータ44を開弁方
向へ駆動する制御がなされる。こうした処理が終了され
た後、電子制御装置60への給電が中止され、電子制御
装置60が停止される(ステップ140)。
【0029】このように冷却水温THWが所定値よりも
大きいと判断された時に流量制御弁40を全開制御する
ことで、ラジエータ32とエンジン2との間の冷却水の
循環を許容し、ひいては、エンジン2停止時の冷却水温
の過度の上昇の抑制を図る。
【0030】一方、上記冷却水温THWが所定値以下と
判断されると、流量制御弁40の全閉制御がなされる
(ステップ150)。ここでは、上記ステップモータ4
4の全開状態から全閉状態までのステップ数よりも大き
なステップ数、同ステップモータ44を閉弁方向へ駆動
する制御がなされる。こうした処理が終了された後、電
子制御装置60への給電が中止され、電子制御装置60
が停止される(ステップ160)。
【0031】このように冷却水温THWが所定値以下で
あると判断された時に流量制御弁40を全閉制御するこ
とで、エンジン2とラジエータ32との間で冷却水が混
合してその後のエンジン再始動時におけるエンジン2の
暖機が阻害されることの回避を図る。
【0032】そして、上記ドレインコックセンサ80に
よりドレインコックの開放が検知されると、換言すれば
冷却水の交換が検知されると、電子制御装置60が起動
される(ステップ170、180)。すなわち、ドレイ
ンコックセンサ80による冷却水の交換の検知をトリガ
として電子制御装置60に給電が開始される。一方、電
子制御装置60では、給電状態が開始され、ドレインコ
ックセンサ80の出力信号を取り込むことで、冷却水の
交換がなされる旨通知を受ける。この冷却水の交換がな
される旨の通知に応答して、電子制御装置60では、流
量制御弁40を全開状態に制御する(ステップ19
0)。ここでも、上記ステップモータ44の全閉状態か
ら全開状態までのステップ数よりも大きなステップ数、
同ステップモータ44を開弁方向へ駆動する制御がなさ
れる。また、電子制御装置60では、別途の処理にて、
バルブ12が閉弁状態にあれば、上記冷却水の交換がな
される旨の通知に応答してバルブ12を全開状態に制御
する。そして、こうした処理が終了された後、電子制御
装置60への給電が停止され、電子制御装置60が停止
される(ステップ200)。
【0033】以上説明した本実施形態によれば、以下の
効果が得られるようになる。 (1)冷却水の交換が検知されて且つ流量制御弁40や
バルブ12が閉弁状態となっているときに流量制御弁4
0やバルブ12を開弁制御した。このため、冷却水交換
時に冷却水の流れが停滞してしまうことを回避すること
ができ、ひいては、冷却水交換時のサービス性を向上さ
せることができる。
【0034】(2)エンジン停止時に冷却水温THWが
所定値よりも大きいと判断された時に流量制御弁40を
全開制御した。これにより、ラジエータ32とエンジン
2との間の冷却水の循環を許容し、ひいては、エンジン
2停止時の冷却水温の過度の上昇の抑制することができ
る。
【0035】(3)エンジン停止時に冷却水温THWが
所定値以下であると判断された時に流量制御弁40を全
閉制御した。これにより、エンジン2とラジエータ32
との間で冷却水が混合してその後のエンジン再始動時に
おけるエンジン2の暖機が阻害されることを回避するこ
とができる。
【0036】(4)流量制御弁40の強制的な開弁制御
をイグニッションオン状態において起動されて流量制御
弁40を制御する電子制御装置によって行った。これに
より、流量制御弁40を制御するためのソフトウェアや
ハードウェアをイグニッションオン時と冷却水の交換時
とで共有化することができる。
【0037】なお、上記実施形態は以下のように変更し
て実施してもよい。 ・冷却水の交換を検知する検知手段としては、上記ドレ
インコックセンサに限られない。例えば、ラジエータの
キャップの開放を検知する手段や、エンジン内の冷却水
の水位の低下を検知する手段であってもよい。
【0038】・エンジン停止時において冷却水温が所定
値よりも大きいときに行われるバルブ12の制御は、全
開状態への制御に限られず、全閉状態以外の所定の開度
に制御するようにしてもよい。
【0039】・バルブ12を備えていなくてもよい。こ
の場合、冷却水の交換が検知されたときに流量制御弁4
0を開弁制御することで、冷却水交換時のサービス性を
向上させることはできる。
【0040】・エンジン停止時において、流量制御弁4
0の制御態様を決定する所定温度は、100℃に限らな
い。 ・エンジン停止時において冷却水温が所定値よりも大き
いときに行われる流量制御弁40の制御は、全開状態へ
の制御に限られず、全閉状態以外の所定の開度に制御す
るようにしてもよい。
【0041】・冷却水の交換が検知されたときに行われ
る流量制御弁40の制御は、全開状態への制御に限られ
ず、全閉状態以外の所定の開度への制御であってもよ
い。 ・上記実施形態では、冷却水の交換が検知されて且つ流
量制御弁40が閉弁状態となっているときに流量制御弁
40を開弁制御した。しかし、冷却水の交換が検知され
る度に流量制御弁40を開弁制御するようにしてもよ
い。これにより、エンジン停止後に流量制御弁40を開
弁制御したものの電子制御装置60が停止された後に外
乱が加わるなどしてこれが閉弁状態となった場合であ
れ、冷却水交換時のサービス性を向上させることができ
る。
【0042】・エンジン停止時に電子制御装置の行う処
理としては、先の図3のステップ110〜160に例示
したものに限らない。この場合であれ、エンジン停止時
において流量制御弁が全閉状態となり得る場合には、冷
却水の交換が検知されたときに流量制御弁40を開弁制
御することは有効である。
【0043】・電子制御装置の構成は上記実施形態で例
示したものに限らない。例えば、電子制御装置の行う処
理を、メモリに格納されたプログラムによって実現する
代わりに、ハードウェアによって実現してもよい。
【0044】・流量制御弁40の構成は、先の図2に例
示したものに限らない。この際、上記流量制御弁40の
ように、電子制御された位置が電子制御の停止後にも維
持される構成であることが望ましい。そして、こうした
構成により、冷却水の交換が検知されたときに流量制御
弁40の開弁制御を行った後、流量制御弁40の電子制
御を速やかに停止することが可能となる。更に、この制
御終了後、速やかに電子制御装置を停止状態とさせるこ
とができる。
【0045】しかし、こうした構成の代わりに、例えば
弾性部材により絶えず閉弁側に付勢される構成であって
もよい。ただし、この場合、電子制御が停止されると必
ず全閉状態となるため、エンジン2停止後において流量
制御弁40を閉弁状態とすると冷却水温度が過上昇する
おそれがあると判断されるときには、このおそれがなく
なるまで電子制御によって開弁状態を維持することが望
ましい。そして、この場合、冷却水の交換が検知されて
いる間、電子制御によって開弁状態を維持するなどす
る。
【0046】・冷却水の交換が検知されたときに流量制
御弁40を開弁制御する制御手段としては、上記電子制
御装置に限らない。例えば冷却水の交換が検知されたと
きにのみ起動されて流量制御弁40を開弁制御する装置
等、冷却水の交換が検知されたときに流量制御弁40の
開弁制御に特化した専用の装置であってもよい。
【0047】・エンジンとラジエータとの間を循環する
冷却媒体としては、冷却水に限らず、エンジンを冷却す
ることのできる適宜の流体であればよい。その他、上記
実施形態及びその変形例から把握することのできる技術
思想としては以下のものがある。
【0048】(1)エンジンとラジエータとの間での冷
却媒体の循環量を制御する流量制御弁と、イグニッショ
ンスイッチのオン状態において起動されて前記流量制御
弁を制御する電子制御装置とを備えたエンジンの冷却装
置において、前記冷却媒体の交換を検知する検知手段を
備え、前記電子制御装置は、前記冷却媒体の交換が検知
されるとき前記流量制御弁を開弁制御するものであるこ
とを特徴とするエンジンの冷却装置。
【0049】上記構成では、冷却媒体の交換が検知され
るとき電子制御装置が起動されて流量制御弁を開弁制御
する。このため、冷却媒体交換時に冷却媒体の流れが停
滞してしまうことを回避することができ、ひいては、冷
却媒体交換時のサービス性を向上させることができるよ
うになる。
【0050】しかも、この流量制御弁の強制的な開弁制
御を、通常はイグニッションオン状態において起動され
て流量制御弁を制御する電子制御装置によって行う。こ
れにより、流量制御弁を制御するためのソフトウェアや
ハードウェアをイグニッションオン時と冷却媒体の交換
時とで共有化することができる。
【0051】(2)エンジンとラジエータとの間での冷
却媒体の循環量を制御する流量制御弁と、イグニッショ
ンスイッチのオン状態において起動されて前記流量制御
弁を制御する電子制御装置とを備えたエンジンの冷却装
置において、前記冷却媒体の交換を検知する検知手段を
備え、前記電子制御装置は、前記イグニッションスイッ
チが切られた後、冷却媒体の温度に基づいて流量制御弁
を閉弁状態及び所定の開度の開弁状態のいずれかに制御
した後その駆動が停止されるとともに、前記冷却媒体の
交換が検知されて且つ少なくとも前記流量制御弁が閉弁
状態となっているときに起動されて前記流量制御弁を開
弁制御することを特徴とするエンジンの冷却装置。
【0052】上記構成では、イグニッションスイッチが
切られた後、冷却媒体の温度に基づいて流量制御弁が閉
弁状態及び所定の開度の開弁状態のいずれかに制御され
る。このため、イグニッションスイッチのオフ時の冷却
媒体の状態に応じて、換言すれば、エンジンの停止時の
冷却媒体の状態に応じて適切な流量制御弁の制御を行う
ことができる。すなわち、例えば、エンジン停止時の冷
却媒体の温度が所定温度以上であるときに流量制御弁を
所定の開度だけ開弁させることで高負荷運転直後のエン
ジン停止に伴う冷却媒体の温度の過度の上昇を抑制する
ことができる。また、例えば、エンジン停止時の冷却媒
体の温度が所定温度以下である場合には、流量制御弁を
閉弁させることで、エンジンとラジエータとの間での冷
却媒体が混合してその後のエンジン再始動時におけるエ
ンジンの暖機が阻害されることを回避することもでき
る。
【0053】ただし、こうした構成においては、エンジ
ンの停止時の状態に応じて適切な流量制御弁の制御を行
うことはできるものの、冷却媒体の交換時のサービス性
に問題が生じるおそれがある。そこで、上記構成では、
冷却媒体の交換が検知されて且つ少なくとも流量制御弁
が閉弁状態となっているときに電子制御弁が起動されて
流量制御弁を開弁制御する。このため、冷却媒体交換時
に冷却媒体の流れが停滞してしまうことを回避すること
ができ、ひいては、冷却媒体交換時のサービス性を向上
させることができるようになる。
【0054】しかも、この流量制御弁の強制的な開弁制
御を、通常はイグニッションオン状態において起動され
て流量制御弁を制御する電子制御装置によって行う。こ
れにより、流量制御弁を制御するためのソフトウェアや
ハードウェアをイグニッションオン時と冷却媒体の交換
時とで共有化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるエンジンの冷却装置の一実施形
態についてその全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における流量制御弁の構成を示す断
面図。
【図3】同実施形態における流量制御弁の制御手順を示
すフローチャート。
【符号の説明】
2…エンジン、4…出口通路、10…ヒータ通路、12
…バルブ、14…ヒータ、20…バイパス通路、30…
冷却通路、32…ラジエータ、40…流量制御弁、40
r…第1導入ポート、40b…第2導入ポート、40i
…導出ポート、41、42…弁体、43…弁軸、44…
ステップモータ、44b…ねじ機構、44s…出力軸、
45…弁座、50…入口通路、52…ウォータポンプ、
60…電子制御装置、62…イグニッションスイッチ
部、70、72、74…水温センサ、80…ドレインコ
ックセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新保 善一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 高木 功 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 山本 大介 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業 株式会社内 (72)発明者 村上 広道 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業 株式会社内 Fターム(参考) 3H062 AA02 AA15 CC02 DD01 HH03 3H067 AA02 AA33 AA38 BB02 BB12 CC07 DD05 DD12 DD32 FF01 GG13 GG21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンとラジエータとの間での冷却媒体
    の循環量を制御する流量制御弁を備えるエンジンの冷却
    装置において、 前記冷却媒体の交換を検知する検知手段と、前記冷却媒
    体の交換が検知されるとき前記流量制御弁を開弁制御す
    る制御手段とを備えることを特徴とするエンジンの冷却
    装置。
  2. 【請求項2】エンジンとラジエータとの間での冷却媒体
    の循環量を制御する流量制御弁を備え、前記エンジンの
    停止時に前記冷却媒体の温度に基づいて流量制御弁を閉
    弁状態及び所定の開度の開弁状態のいずれかに制御する
    エンジンの冷却装置において、 前記冷却媒体の交換を検知する検知手段と、前記冷却媒
    体の交換が検知されて且つ少なくとも前記流量制御弁が
    閉弁状態となっているときに前記流量制御弁を開弁制御
    する制御手段とを備えることを特徴とするエンジンの冷
    却装置。
  3. 【請求項3】前記検知手段は、前記エンジンからの冷却
    媒体の給排水口の開放を検知する手段、及び前記ラジエ
    ータのキャップの開放を検知する手段、及び前記エンジ
    ン内の冷却媒体の水位の所定以上の低下を検知する手段
    の少なくとも1つを備えて構成される手段である請求項
    1又は2記載のエンジンの冷却装置。
JP2002044548A 2002-02-21 2002-02-21 エンジンの冷却装置 Pending JP2003247421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002044548A JP2003247421A (ja) 2002-02-21 2002-02-21 エンジンの冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002044548A JP2003247421A (ja) 2002-02-21 2002-02-21 エンジンの冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003247421A true JP2003247421A (ja) 2003-09-05

Family

ID=28659117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002044548A Pending JP2003247421A (ja) 2002-02-21 2002-02-21 エンジンの冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003247421A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012063611A1 (ja) * 2010-11-12 2012-05-18 アイシン精機株式会社 制御弁
CN103415681A (zh) * 2011-02-10 2013-11-27 爱信精机株式会社 发动机冷却装置
JP2016075225A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 トヨタ自動車株式会社 冷媒循環システム
JP2018025181A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 株式会社Subaru エンジンの冷却システム
CN109899145A (zh) * 2017-12-11 2019-06-18 现代自动车株式会社 流量控制阀

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012063611A1 (ja) * 2010-11-12 2012-05-18 アイシン精機株式会社 制御弁
CN103119264A (zh) * 2010-11-12 2013-05-22 爱信精机株式会社 控制阀
JP5626606B2 (ja) * 2010-11-12 2014-11-19 アイシン精機株式会社 制御弁
CN103119264B (zh) * 2010-11-12 2015-06-03 爱信精机株式会社 控制阀
CN103415681A (zh) * 2011-02-10 2013-11-27 爱信精机株式会社 发动机冷却装置
JP2016075225A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 トヨタ自動車株式会社 冷媒循環システム
JP2018025181A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 株式会社Subaru エンジンの冷却システム
CN109899145A (zh) * 2017-12-11 2019-06-18 现代自动车株式会社 流量控制阀
CN109899145B (zh) * 2017-12-11 2022-03-15 现代自动车株式会社 流量控制阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8573163B2 (en) Cooling device for vehicle
JP5251844B2 (ja) 冷却装置の異常判定装置および冷却装置の異常判定方法
JP6079766B2 (ja) エンジン冷却システム及びその運転方法
JP6160646B2 (ja) エンジンの冷却装置
JP4998537B2 (ja) 車両の冷却装置
JP2007283971A (ja) 電動パワーステアリング装置
KR101632268B1 (ko) 냉각장치 및 그 제어방법
JP2005163795A (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
JP4639995B2 (ja) サーモスタットの故障診断方法及びエンジンの冷却装置
JP2002371848A (ja) エンジン冷却装置
JP2003247421A (ja) エンジンの冷却装置
JP4604858B2 (ja) 車両の暖房装置
JP4530008B2 (ja) 内燃機関用熱制御システムの故障診断装置
JP2010209918A (ja) 電動式ウォーターポンプの制御装置
JP2010007569A (ja) エンジンの冷却判定方法及びその判定システム
US20130298850A1 (en) Cooling system for internal combustion engine
US20170268410A1 (en) Abnormality diagnosis device of thermostat
CN110214222B (zh) 发动机的冷却装置
JP6090301B2 (ja) エンジン冷却システムおよびその運転方法
JPH11182307A (ja) 内燃機関用熱制御システムの故障診断装置
JP5783076B2 (ja) エンジン冷却装置
JP5206696B2 (ja) 内燃機関冷却装置システム
JP2009046077A (ja) 電動式ウォータポンプの異常判定装置
JP4901841B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2004197713A (ja) 内燃機関の蓄熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040716

A977 Report on retrieval

Effective date: 20050419

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050426

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20050617

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050920

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060214