JP2003247334A - 化粧材 - Google Patents

化粧材

Info

Publication number
JP2003247334A
JP2003247334A JP2002046797A JP2002046797A JP2003247334A JP 2003247334 A JP2003247334 A JP 2003247334A JP 2002046797 A JP2002046797 A JP 2002046797A JP 2002046797 A JP2002046797 A JP 2002046797A JP 2003247334 A JP2003247334 A JP 2003247334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative material
decorative
base material
material according
groove portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002046797A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Makiguchi
篤 巻口
Shigemiki Kato
茂幹 加藤
Hiromasa Togasaki
浩昌 戸賀崎
Hiroshi Shibata
洋 柴田
Masahiro Yamazoe
眞宏 山添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2002046797A priority Critical patent/JP2003247334A/ja
Publication of JP2003247334A publication Critical patent/JP2003247334A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finished Plywoods (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】面状に組み付けて連結施工された様な状態で
も、その中の一枚だけを交換して組み付ける場合に、交
換対象となる化粧材を容易に取り除く化粧材が望まれて
いた。 【解決手段】化粧材基材の互いに対向する両端部に沿っ
て、その一方端部の基材表面と他方端部の基材裏面とに
それぞれ線状に係合構造を備え、1枚の化粧材の互いの
係合構造を組み合わせることにより、複数枚の化粧材を
面状に組み付けて連結施工する化粧材において、前記1
枚の裏面に裏溝を中央部に有する事を特徴とする化粧材
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床材、壁材、天井材
等の建築内装材の表面材等に用いられる化粧材に関し、
特に、施工し易い形状構造を備えた化粧材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より上記各種用途の化粧材として
は、合板やファイバーボード等の木質基材に、天然突き
板や、紙または合成樹脂シートに印刷にて意匠を施した
化粧紙または化粧シートなどを貼り合わせたものが多く
使われている。
【0003】これら化粧材を、床材、壁材、天井材等の
建築内装材の表面材として施工使用する場合は、床面
(床構造材面)や壁面(壁構造材面)や天井面(天井構
造材面)に接するようにして、複数枚の化粧材を1枚ず
つ平らに並べ、それら化粧材の端部を順次互いに嵌合し
て連結固定して敷き詰めるようにしている。
【0004】このような化粧材の従来の連結施工による
敷設方式においては、適宜基材1により形成した化粧材
Pの一方端部に凹状部1aを備え、それと対向する他方
端部に、前記凹状部1a内に嵌合可能な凸状部1bをそ
れぞれ備えていて、図6(b)の側面図に示すように、
それぞれ化粧材Pの一方端部の凹状部1aと他方端部の
凸状部1bとを互いに側方から順次横方向に矢印方向に
向かって突き合わせて凹状部1aと凸状部1bとを嵌合
することにより連結固定して敷き詰めるようにしてい
た。
【0005】そのために複数枚の化粧材を嵌合にて連結
施工する際は、図8(b)に示すように化粧材を互いに
横方向から凸状部1bと凹状部1aとを矢印方向に突き
合わせ、凸状部1bを凹状部1a内に順次挿入して嵌合
接続する必要があり、また嵌合部にはロック機構が無い
ため、凸状部1bと凹状部1aとは一般的に密に嵌合す
るように作られており、横方向から叩いて挿入しなけれ
ばならないことが多く、施工に手間と時間を要してい
た。さらに、施工後に緩まないように固定するために嵌
合部に釘打ちをして固定する必要があった。
【0006】また、施工後の年月経過により、化粧材や
敷設面の構造材などに傷が付いたり汚れたりした場合に
は、化粧材の一部を外して交換する必要が生じるが、従
来は化粧材Pの連結嵌合部の凹凸が床面など敷設構造面
に対して水平に配置されているため外し難く、嵌合部を
上に持ち上げて外すことはできず、嵌合部を鋸等により
切断しなければ、一部分の化粧材だけを取り外して交換
することはできなかった。また、新たに交換する化粧材
も同様に嵌合部を切断しなければ、化粧材を取り外した
部分に嵌め込み敷設することができず、さらに、釘打ち
にて固定している個所は釘を抜く作業が必要であった。
【0007】そこで、化粧材(又は化粧板)を、床面、
壁面、天井面等の施工面に対して連結施工により敷設し
て組み付けや取り付け施工を行う際に、比較的熟練を必
要とせずに連結施工し易い形状構造を備えた化粧材が提
案されている。
【0008】それは、図7に示す様に、化粧材P基材1
の互いに対向する両端部に沿って、その一方端部の基材
表面と他方端部の基材裏面とにそれぞれ線状に表面凹溝
部2と裏面凹溝部4を備え、1枚の化粧材Pの表面凹溝
部2と他の1枚の化粧材Pの裏面凹溝部4とを組み合わ
せることにより、複数枚の化粧材を面状に組み付けて連
結施工する化粧材Pであって、前記1枚の化粧材Pの外
端凸部3先端部における表面凹溝部2側の内面と他の1
枚の化粧材の外端凸部先端部における裏面凹溝部4側の
内面とにそれぞれ係合突起5aを備え、1枚の化粧材の
表面凹溝部2内に、その上方より他の1枚の化粧材の裏
面凹溝部4を構成する外端凸部5を嵌合し、且つ前記1
枚の化粧材の表面凹溝部2を構成する外端凸部3を前記
他の1枚の化粧材の裏面凹溝部4内に密に差し込み嵌合
し、且つ前記係合突起3aにより係止して、複数枚の前
記化粧材を面状に組み付けて連結施工可能にした化粧材
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の化粧材
の何れにしてもこの様に面状に組み付けて連結施工され
た様な状態では、その中の一枚だけ等の様に、部分的に
交換して組み付ける場合に、交換対象となる化粧材を取
り除く必要があった。
【0010】この場合、一般に交換対象となる化粧材は
長手方向に、場合によっては短手方向も含めて両側とも
組み付けられているもので、その状態で化粧材を取り除
くために組み付けを外すのは困難であった。
【0011】実際は、この様に組み付けを外すのは困難
なので、化粧材を破壊して化粧材を取り除く事になる
が、施工後で両側とも組み付けられている場合では表面
しか露出していないため、表面から化粧材を破壊し組み
付けを外す必要がある。
【0012】ここで組み付けを外すためには、組み付け
を行った方向、例えば長手方向と平行な方向の全部の長
さにわたって切断等の破壊を行う必要性があった。
【0013】しかし、表面しか露出していないため、表
面から切断するのは容易ではなく、また、カッター等で
切れ目を入れようとしても、全厚に近いだけの深さの切
れ目を入れる必要があるが、それだけの切れ目を入れる
のは容易ではなかった。
【0014】また、カッターに代わり丸鋸や等で切れ目
を入れて割ろうとするのは、交換が一枚だけであっても
その準備が必要になるものであった。
【0015】また、カッター等を用いた場合でも、丸鋸
等を用いた場合でも、表面しか露出していないため、ど
の深さまで切れ目を入れるかの判断が困難で、結果的に
施工面にまで傷を付けてしまう事になる。
【0016】従って、その様な問題点が起きない交換作
業には、熟練した技能が求められていたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載するように、化粧材基材の互いに対向する両端部に沿
って、その一方端部の基材表面と他方端部の基材裏面と
にそれぞれ線状に係合構造を備え、1枚の化粧材の互い
の係合構造を組み合わせることにより、複数枚の化粧材
を面状に組み付けて連結施工する化粧材において、前記
1枚の裏面に裏溝を中央部に有する事を特徴とする化粧
材を提供するものである。
【0018】また本発明は、請求項2に記載するよう
に、表面にも裏面の裏溝に対応した表溝を有する事を特
徴とする請求項1記載の化粧材を提供するものである。
【0019】また本発明は、請求項3に記載するよう
に、裏溝に対応した表面に溝を有しない事を特徴とする
請求項1記載の化粧材を提供するものである。を提供す
るものである。
【0020】また本発明は、請求項4に記載するよう
に、係合構造が、その一方端部の基材表面と他方端部の
基材裏面とに表面凹溝部と裏面凹溝部を備え、1枚の化
粧材の表面凹溝部と他の1枚の化粧材の裏面凹溝部とを
組み合わせることにより、複数枚の化粧材を面状に組み
付けて連結施工可能な構造であって、前記1枚の化粧材
の外端凸部先端部における表面凹溝部側の内面と他の1
枚の化粧材の外端凸部先端部における裏面凹溝部側の内
面とにそれぞれ係合突起を備え、1枚の化粧材の表面凹
溝部内に、その上方より他の1枚の化粧材の裏面凹溝部
を構成する外端凸部を嵌合し、且つ前記1枚の化粧材の
表面凹溝部を構成する外端凸部を前記他の1枚の化粧材
の裏面凹溝部内に密に差し込み嵌合し、且つ前記係合突
起により係止して、複数枚の前記化粧材を面状に組み付
けて連結施工可能な構造であることを特徴とする請求項
1〜3何記載の化粧材を提供するものである。
【0021】また本発明は、請求項5に記載するよう
に、前記1枚の化粧材の外端凸部先端部の表面凹溝部側
の内面と他の1枚の化粧材の外端凸部先端部の裏面凹溝
部側の内面のそれぞれ前記係合突起を備え、前記両内面
に互いに密接するS字状嵌合面を備えることを特徴とす
る請求項4記載の化粧材を提供するものである。
【0022】また本発明は、請求項6に記載するよう
に、前記化粧材基材の厚さをt、基板表面及び裏面のそ
れぞれ凹溝部の底面厚さをt1、基板表面及び裏面のそ
れぞれ凹溝部を構成する外端凸部の高さをhとしたと
き、t、t1、hの関係が、t=2t1+hであることを
特徴とする請求項4又は請求項5記載の化粧材を提供す
るものである。
【0023】また本発明は、請求項7に記載するよう
に、前記裏溝が長手方向に平行に設けられていることを
特徴とする請求項1〜6何れか記載の化粧材を提供する
ものである。
【0024】また本発明は、請求項8に記載するよう
に、前記裏溝が短手方向の中心に設けられていることを
特徴とする請求項7記載の化粧材を提供するものであ
る。
【0025】また本発明は、請求項9に記載するよう
に、前記裏溝が幅1〜10mmであることを特徴とする
請求項1〜8何れか記載の化粧材を提供するものであ
る。
【0026】また本発明は、請求項10に記載するよう
に、前記裏溝が深さ1〜7mmであることを特徴とする
請求項1〜9何れか記載の化粧材を提供するものであ
る。
【0027】また本発明は、請求項11に記載するよう
に、前記裏溝部分の残り厚さが2〜4mmであることを
特徴とする請求項1〜10何れか記載の化粧材を提供す
るものである。
【0028】また本発明は、請求項12に記載するよう
に、前記化粧材基材が熱可塑性樹脂からなる請求項1乃
至請求項11のいずれか1項記載の化粧材を提供するも
のである。
【0029】また本発明は、請求項13に記載するよう
に、前記化粧材基材の全体若しくは一部に木粉等の木質
系充填剤が含有しいてる請求項12記載の化粧材を提供
するものである。
【0030】また本発明は、請求項14に記載するよう
に、前記裏溝が深さ1〜7mmであることを特徴とする
請求項13記載の化粧材を提供するものである。
【0031】また本発明は、請求項15に記載するよう
に、前記化粧材基材の全体若しくは一部が発泡している
請求項12乃至14何れか記載の化粧材を提供するもの
である。
【0032】また本発明は、請求項16に記載するよう
に、前記熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂である請
求項12乃至請求項15のいずれか1項記載の化粧材を
提供するものである。
【0033】また本発明は、請求項17に記載するよう
に、前記化粧材基材の表面に化粧シートが積層している
請求項1乃至請求項16のいずれか1項記載の化粧材を
提供するものである。
【0034】また本発明は、請求項18に記載するよう
に、前記化粧シートの表面に熱可塑性樹脂製の化粧シー
トが積層している請求項1乃至請求項17のいずれか1
項化粧材を提供するものである。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る化粧材
(又は化粧板)の実施の形態を、図1(a)〜(b)に
示す側面図に従って以下に詳細に説明すれば、図1
(a)に示すように化粧材Pは、化粧材用の基材1の互
いに対向する両端部に沿って、その一方端部の基材表面
に線状の表面凹溝部2が形成され、他方端部の基材裏面
に線状の裏面凹溝部4が形成されて、その中央部にも裏
面に中央裏溝部17が形成されている。
【0036】板状の前記基材1の一方端部に沿って形成
された前記表面凹溝部2は、その一方端部の端縁に、上
向きの外端凸部3を形成することにより構成されてい
る。
【0037】また、板状の前記基材1の他方端縁に沿っ
て形成された前記裏面凹溝部4は、その他方端部の端縁
に、下向きの外端凸部5を形成することにより構成され
ている。
【0038】また、板状の前記基材1の両方の端縁に平
行に形成された前記中央裏溝部17は、その端縁間の中
央部に、表面には全く現れない様に裏面からの溝の部分
の基材1の厚さを薄くする様に構成されている。
【0039】この化粧材Pは、裏面を施工面に接する様
にしながら、1枚の化粧材Pを構成する基材1の表面凹
溝部2と、他の1枚の化粧材を構成する基材1の裏面凹
溝部4とを組み合わせることにより、2枚乃至複数枚の
化粧材Pを順次、面状に組み付けて連結施工するもので
ある。
【0040】図1(b)は、2枚乃至複数枚の化粧材P
を順次、面状に組み付けて連結施工した化粧材の側面
図、図2は、その連結部分の拡大側面図であり、前記1
枚の化粧材の外端凸部3の先端部における表面凹溝部2
側の内面と、他の1枚の化粧材の外端凸部5の先端部に
おける裏面凹溝部4側の内面とには、それぞれ互いに凹
凸嵌合方式にて係合する係合突起3a、5aを備えてい
る。
【0041】図1(b)は、2枚乃至複数枚の化粧材P
を順次、面状に組み付けて連結施工した化粧材の側面
図、図2は、その連結部分の拡大側面図であり、1枚の
化粧材Pの基材1の一端部にある表面凹溝部2内に、そ
の上方より下方に向かって矢印方向に、他の(別の)1
枚の化粧材Pの基材1の裏面凹溝部4を構成する外端凸
部5が順次嵌合されるようになっている。
【0042】そして、前記他の(別の)1枚の化粧材P
の基材1の裏面凹溝部4内には、その下方より、前記1
枚の化粧材Pの基材1の表面凹溝部2を構成する外端凸
部3が差し込み嵌合される。
【0043】そして、その際に、図2に示すように、外
端凸部3の係合突起3aと外端凸部5の係合突起5aと
は、互いに密に係合して連結が保持され、一旦連結した
化粧材P、Pは、外力を加えて切り離そうとすれば切り
離し可能ではあるが、簡単には連結保持が解除されない
状態となる。
【0044】また、中央裏溝部17は、敷設後の化粧材
の一部を交換等のために外す際に、その中央裏溝部17
がある部分の表面に対してカッターなどの切断具を用い
て化粧材Pのを切断するために利用される。
【0045】この場合、中央裏溝部17があるためにそ
の部分では化粧材が敷設面から離れており、その部分に
おいて切断具を残った厚さだけ切断すれば、容易にしか
も敷設面を傷つける事無く切断する事が可能になる。
【0046】また、この様に化粧材Pが長手方向に分割
されれが、分割された部分を中心に引き上げる事が可能
になり、接合部分を回転させる事で化粧材Pの端部も外
すために利用する事が可能である。
【0047】この中央裏溝部17は、一方の端部から他
の端部まで実質的に連続して設けられる必要がある。こ
の場合の端部とは、係合される端部と垂直方向の端部事
であり、多くの場合は長手方向と垂直な短手方向の端部
の事である。また、実質的に連続してとは、一部に溝を
設けていない部分があっても、その溝を利用して化粧材
を分離できる程度の溝があるという意味であり、分離可
能性に影響がない程度の溝の不連続部が、施工上、デザ
イン上、端部等にあっても構わないという意味である。
【0048】従って、中央溝部は、その分離に役立たな
い端部に設けられる場合は含まないものであるが、真ん
中にあるものに限らず、どちらかに偏って形成されるも
のであっても良く、一条のみ設ける以外にも、複数平行
に設けるものであっても構わない。
【0049】なお、溝の方向は長手方向に平行に設ける
のが一般的であるが、短手方向に係合する場合は短手方
向に平行に設けるとか、両方向に交差する様に設けるも
のでも良いが、一般的には長手方向の強度は重要である
ので設けられないのが一般的である。
【0050】なお、図2に示す様に、表面にも裏面の中
央裏溝部18に対応した中央表溝部19を有する構成も
可能である。この場合の中央表溝部19は、中央裏溝部
18の位置を示す役割を果たすものであるが、そればか
りではなく切断のときに切断具の刃などを当てる位置を
固定するのにも役立つものであっても構わない。
【0051】従って、中央裏溝部18と中央表溝部19
は同一の溝でも構わないが、幅、深さ、形において違っ
ていても構わないものであり、確実に中央裏溝部18に
位置合わせするためには中央裏溝部18に比べて中央表
溝部19の方が狭い方が好ましい場合も少なくなく。刃
などの当て位置を確実に定めるためには、刃の厚みに相
当する幅である方が好ましい場合も少なくなく、その他
用途や機能、それにデザイン的に各種選択する事が可能
なものである。
【0052】もちろん、中央裏溝部18に対応した表面
に中央表溝部を設けない図1の様な中央裏溝部17のみ
の構成も可能である。これは、表面のデザインに影響を
与えない場合と、中央裏溝部17により化粧材の強度を
維持する目的である場合があるが、両方を目的とする場
合でも構わないものである。
【0053】特に、この様な中央裏溝部17が幅1〜1
0mmであれば好ましい。1mm以下では表面からその
位置を視覚で確認できな場合があり、その中央裏溝部1
7に切断具を当てることが困難になる場合があり、他方
10mm以上ではその強度を維持することが困難になる
場合があるものである。
【0054】また、中央裏溝部17の深さは深さ1〜7
mmであれば好ましい。1mm以下では切断に際してそ
の切断すべき深さの調整が容易ではなくなり、浅いと切
断が中央裏溝部17まで達せず、深いと施工表面まで傷
を付けてしまうおそれが出てくるからである。他方7m
m以上では、その強度を維持することが困難になる場合
があるものである。
【0055】また、中央裏溝部17の残り厚さが2〜4
mmであれば好ましい。この厚みは、中央裏溝部17だ
けを設ける場合は、全厚から中央裏溝部17の深さを除
いた厚さとなるが、中央表溝部18も設けられる場合
は、全厚から中央裏溝部17の深さと中央表溝部18の
深さを除いた厚さとなる。
【0056】さらに、この残り厚さが2mm以下では強
度が低下し、運搬時や施工時、施工後でも上からの圧力
により断裂等の破壊が生じてしまうおそれがある。他方
4mm以上では、切断が容易にできなくなり、化粧板P
の除去に労力が必要以上に多くなるものである。
【0057】なお、端部の組み付け状態は問わないが、
図1に示すように、外端凸部3の係合突起3aと外端凸
部5の係合突起5aとは、互いに密に係合して連結が保
持され、一旦連結した化粧材P、Pは、外力を加えて切
り離そうとすれば切り離しは容易でかつ簡単には連結保
持が解除されない状態で、しかも中央裏溝部17により
化粧板の除去も容易となる。
【0058】本発明の化粧材Pにおいては、図4に示す
ように、一方の化粧材Pの表面凹溝部2の外端凸部3側
の内面と対向する内面と、その内面に対向する他方の化
粧材Pの外端凸部5の外面との互いに対向する内面に
は、所定間隔d2を有する隙間6を備えているのが好ま
しい。
【0059】この隙間6の間隔d2は、d2=0としてノ
ンクリアランスに設定してもよいが、一方の化粧材Pの
一端部にある外端凸部5及び係合突起5aを上方より、
これと連結する他の化粧材Pの表面凹溝部2内に円滑に
差し込み可能とするために、間隔d2(例えば0.3〜
1.0mm程度)のクリアランスを設定しておくことが
適当である。
【0060】また、所定間隔d2の隙間6は、敷設後の
化粧材の一部を交換等のために外す際に、その隙間6に
ヘラ等を差し入れて化粧材Pの端部を持ち上げて外す場
合などに利用されたり、又は、ヘラ等で取り外せない場
合にカッターの刃先を差し込んで、化粧材Pの連結部分
を切断するために、ある一定範囲が好ましい。
【0061】例えば、前記係合突起3a、5aのそれぞ
れ突出量をd1としたとき、突出量d1と、隙間6の間隔
2との関係を、d1≒d2又はd1≦d2に設定して、所
定のクリアランスを設けるようにすることが適当であ
る。又は、上記のようにヘラ等、あるいはカッターの刃
先等を差し入れることができる程度の所定のクリアラン
スを設けるようにすることが適当である。
【0062】本発明の化粧材Pにおいては、図4に示す
ように、それぞれ化粧材用基材1の表面には、例えば、
厚さt2の化粧シート11がラミネートされており、そ
の化粧シート11が前記隙間6内面まで延設されてラミ
ネートされている場合には、隙間6の間隔d2は、この
化粧シート11の厚さを考慮した数値となる。
【0063】なお、中央表溝部を設けた場合は、その中
央表溝部内部にも化粧シート11がラミネートされてい
る方がデザイン的には好ましい一方、その中央表溝部内
部に化粧シートを設けない方が製造が容易であり、用途
やデザイン等で適宜選択可能である。
【0064】なお、図4の側面図に示すように、例え
ば、化粧材Pの外端凸部3先端部の表面凹溝部2側の内
面と、他の(別の)化粧材Pの外端凸部5先端部の裏面
凹溝部4側の内面のそれぞれ前記係合突起3a、5aの
凹凸嵌合方式による係合突起面の断面形状は、互いに密
接するS字形状状(又はZ字形状など)の係合面を備え
ているものでも構わない。
【0065】この場合の、上記化粧材Pの係合突起3
a、5aの凹凸嵌合方式による係合突起面の断面形状
は、少なくとも、外力を加えて切り離そうとすれば切り
離し可能ではあるが、簡単には連結保持が解除されない
状態となるような係合形状面であれば特に限定されな
い。
【0066】またこの場合、前記化粧材Pの基材の厚さ
をt、基板表面及び裏面のそれぞれ凹溝部の底面厚さを
1、基板表面及び裏面のそれぞれ凹溝部を構成する外
端凸部の高さをhとしたとき、それぞれt、t1、hの
関係が、t=2t1+hとなっているのが好ましい。
【0067】また係合方法としては以上の様なものの
他、図3(a)の側面図に示すように、適宜基材1によ
り形成した化粧材Pの一方端部に凹状部1aを備え、そ
れと対向する他方端部に、前記凹状部1a内に嵌合可能
な凸状部1bをそれぞれ備えていて、図3(b)の側面
図に示すように、それぞれ化粧材Pの一方端部の凹状部
1aと他方端部の凸状部1bとを互いに側方から順次横
方向に矢印方向に向かって突き合わせて凹状部1aと凸
状部1bとを嵌合することにより連結固定して敷き詰め
るようにするものでも可能である。
【0068】そのために複数枚の化粧材を嵌合にて連結
施工する際は、図3(b)に示すように化粧材を互いに
横方向から凸状部1bと凹状部1aとを矢印方向に突き
合わせ、凸状部1bを凹状部1a内に順次挿入して嵌合
接続するものであり、また嵌合部にはロック機構は無
く、凸状部1bと凹状部1aとは一般的に密に嵌合する
ように作られている。
【0069】この場合、化粧材を部分的に取り除く場
合、横方向から外さなければならないことが多く、化粧
材の除去に手間と時間を要するものであるが、本願発明
には適用可能である。さらに、施工後に緩まないように
固定するために嵌合部に釘打ち等をして固定する必要が
ある場合もあるが、その除去についても横方向からの作
業が可能で、従来より容易になる。
【0070】図5は、本発明の化粧材Pの他の実施の形
態を説明する側断面図であり、例えば、化粧材Pの裏面
(例えば施工面と接する基材1裏面)に、粘着剤や接着
剤による接着層21を設けて、施工面に対して接着固定
することができるようにしたものである。
【0071】化粧材用基材1は、図5に示すように、そ
の基材1の構造内部に発泡剤による発泡層や、充填剤に
よる充填層など基材内部構造部7を設けることができ
る。
【0072】図6は、化粧材用基材1と、その基材1表
面にラミネートする化粧シート11の一例を具体的に説
明する側断面図である。
【0073】例えば、化粧材用基材1は、図6に示すよ
うに、合成樹脂を主体とする樹脂系基材1の一部若しく
は全部に発泡剤を適用して、図6に示すように基材1の
裏面側又は表面側又は中間層に対して層状に気泡8を形
成するか、若しくは図示しないが、基材1の全体に分散
状に気泡8を形成することにより、基材1に対して弾力
性(クッション性)を付与するようにしてもよい。
【0074】例えば、化粧シート11は、着色基材シー
ト12の表面に印刷により化粧絵柄インキ層13を施
し、その着色基材シート12の表面に化粧絵柄インキ層
13上より透明保護層14(シート、フィルム、コーテ
ィング層)を形成し、その透明保護層14上にトップコ
ート層15をコーティングした後、必要に応じて、その
表面に適宜にエンボス部16を形成したものである。
【0075】そして、基材1の表面に化粧シート11を
ラミネートすることにより、本発明の化粧材Pが完成す
る。
【0076】本発明の上記化粧材Pに用いる基材1とし
ては、溶融樹脂材料を用いた樹脂成形体であってもよい
し、加熱プレス手段を用いて樹脂材料をプレス成形する
加熱プレス方式の樹脂成形体、あるいは切削手段を用い
て樹脂材料を切削成形する樹脂成形体であってもよい
が、その製造方法(成形方法)としては、射出成形方
法、熱プレス成形方法、異形押出成形方法、切削加工方
法、金型注型方法等により製造する。
【0077】また、その化粧材Pに用いる基材1は、そ
の基材1の成形材料として、主体材料となるポリプロピ
レンなどの熱可塑性樹脂材料を使用して製造することが
でき、あるいは、その化粧材Pに用いる基材1は、その
基材1の成形材料として、主体材料となるポリプロピレ
ンなどの熱可塑性樹脂材料の他に木粉等の木質系充填剤
を成形材料として混在させて使用し製造することができ
る。
【0078】また、その化粧材Pに用いる基材1は、そ
の基材の全体若しくは一部が発泡している基材を用いる
ことができ、また、その化粧材Pに用いる基材1の前記
熱可塑性樹脂による成形材料としてポリオレフィン系樹
脂を用いることができる。
【0079】上記化粧材Pの基材1は、熱可塑性樹脂に
よる樹脂成形体であってもよいし、あるいは熱可塑性樹
脂と木質系充填剤を含有する木質樹脂成形体であっても
よく、その基材1(成形体)の表面には、前記樹脂成形
体の熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂又は該熱可塑性
樹脂を主体とする化粧シート11が積層されるか、ある
いは前記木質樹脂成形体に含有される熱可塑性樹脂と同
系の熱可塑性樹脂を主体とする化粧シートが積層されて
いる。
【0080】また、前記基材1の木質樹脂成形体につい
ては、木質系充填剤を含有しない部分を一部に有するか
又は有さずに、木質系充填剤を含有する部分を全体若し
くは一部に少なくとも有するものである。
【0081】また、前記基材1の木質系充填剤の平均粒
径は、1〜200μmであることが適当であり、また木
質系充填剤を含有する部分における前記木質系充填剤の
配合比率は、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、
10〜500重量部であることが適当である。
【0082】また、前記基材1に用いる熱可塑性樹脂材
料は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどポリ
オレフィン系樹脂が適当である。
【0083】また、本発明の化粧材Pの基材1は、熱可
塑性樹脂による成形材料あるいは熱可塑性樹脂と木質系
充填剤を含有した成形材料が用いられ、且つ発泡してい
る樹脂発泡成形体あるいは木質樹脂発泡成形体の表面
に、前記樹脂発泡成形体の熱可塑性樹脂と同系の熱可塑
性樹脂又は該熱可塑性樹脂を主体とする化粧シートが積
層されるか、あるいは前記木質樹脂発泡成形体に含有さ
れる熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂を主体とする化
粧シートが積層されている。
【0084】本発明化粧材Pの基材1としての前記木質
樹脂発泡成形体は、木質系充填剤を含有する部分を少な
くとも一部に有していてもよいし、全体に分散して木質
系充填剤を含有していてもよい。
【0085】そして前記木質系充填剤の平均粒径は、1
〜200μmが適当であり、また木質系充填剤を含有す
る部分における前記木質系充填剤の配合比率は、前記熱
可塑性樹脂100重量部に対して、10〜500重量部
であることが適当である。
【0086】また、本発明化粧材Pの基材1の前記樹脂
発泡成形体あるいは木質樹脂発泡成形体は、発泡してい
る部分を一部に有していてもよいし、全体が発泡してい
てもよい。
【0087】また、本発明化粧材Pの基材1の前記樹脂
発泡成形体あるいは木質樹脂発泡成形体の発泡倍率は、
化粧材としての適正なクッション性の点から1.1〜1
0.0倍程度が適当である。
【0088】また、本発明化粧材Pの基材1の前記樹脂
発泡成形体あるいは木質樹脂発泡成形体に用いる前記熱
可塑性樹脂は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどポリ
オレフィン系樹脂が適当である。
【0089】前記化粧シート11については、そのシー
ト11に化粧絵柄(絵柄インキ層13)を施す場合に
は、木目意匠であることが好ましく、また、前記化粧シ
ート11は、全体に透明性を有するようにしてもよい。
【0090】
【実施例】<実施例1>図6に示す着色基材シート12
(ポリオレフィン樹脂)の表面に印刷により化粧絵柄イ
ンキ層13(二液硬化型ウレタンインキ)を施し、その
着色基材シート12の表面に13上より透明保護層14
(ポリオレフィン樹脂シート、フィルム、コーティング
層)を形成し、その透明保護層14上にトップコート層
15(二液硬化型ウレタンインキ)をコーティングした
後、必要に応じて適宜にエンボス部16を形成してなる
化粧シート11の基材着色シート12の裏面に一液湿気
硬化型ホットメルト接着剤を50μm〜100μmの塗
布厚で均一に塗布し、基材1の表面にラミネートして化
粧材P(幅159.4mm高さ6mm長さ910mm)
を得る。
【0091】この化粧材Pを順次、面状に組み付けて連
結施工した後、図1の様に前記化粧材Pの裏面の溝17
(幅2mm、探さ4mm)が施されている反対の面の溝
部17上からカッター等の刃(刃厚0.2mm〜0.6
mm)を差し込み長手方向(910mm)に切断し、前
記化粧材Pを2分割にすることで、容易に図4に示す嵌
合部分を取り外すことができる。
【0092】<実施例2>前記化粧材Pにおいて、図2
に示すように溝18(幅2mm、深さ2mm)、溝19
(幅2mm、深さ2mm)が施され、溝19にカッター
等の刃を差し込み長手方向(910mm)に切断し、前
記化粧材Pを2分割にすることで、容易に図4に示す嵌
合部分を取り外すことができる。
【0093】
【発明の効果】化粧材の面状に組み付けて連結施工され
た様な状態でも、その中の一枚だけ等の様に、部分的に
交換して組み付ける場合に、交換対象となる化粧材を取
り除くに際して、組み付けを行った方向、例えば長手方
向と平行な方向の全部の長さにわたって切断等の破壊を
行う場合、表面から切断するのが容易になったものであ
る。
【0094】また、カッター等で切れ目を入れようする
場合に、溝部分だけの深さの切れ目を入れるだけなの
で、切れ目を入れるのは容易になった。
【0095】従って、カッターに代わり丸鋸や等で切れ
目を入れるために準備が不要になったものであった。
【0096】また、カッター等を用いた場合でも、露出
するカッターの刃の位置の段を特定する事で適切に誰で
も切れ目を入れるにもかかわらず施工面にまで傷を付け
てしまう事がなくなったため、力の入れ方の調整等が不
要となり、交換作業には、熟練した技能が求められてい
たものである。
【0097】このように、本発明の化粧材は、その端部
連結のための表裏の凹溝部と外端凸部との凹凸嵌合等の
係合方向を、敷設面に対して垂直とした構造であるた
め、施工する際は、既に敷設面に並べた化粧材の側端の
嵌合等の係合部上に、次の化粧材の側端の嵌合等の係合
部を上から嵌め込む等の係合等の作業だけで順次施工で
き、施工性や施工能率を大幅に改善できる効果があるに
もかかわらず、その一部の化粧材のみの交換が容易に可
能である。
【0098】また、本発明の化粧材は、凹凸係合方向が
敷設面に対して垂直な構造であるため、施工後の年月経
過により化粧材や敷設面の構造材などに傷が付いたり汚
れたりした場合には、敷設されている化粧材の一部を簡
単に外して交換でき、化粧材中央の溝の部分を用いて切
断することでその部分より化粧材を持ち上げることが容
易になり、そのため端部においても容易に嵌合を解除で
き、交換したい化粧材だけを簡単に取り外して取り替え
ることができ、施工性や施工能率を大幅に改善できる効
果がある。
【0099】また、本発明の化粧材の係合部は、凹凸形
状、厚みが工夫され、日常生活の使用では簡単には外れ
ないように係合のための嵌合突起が設けられ、ロックで
きる構造になっている場合であっても交換の施工性や施
工能率を大幅に改善できる効果がある。
【0100】本発明の化粧材の基材には、主体材料とし
て熱可塑性樹脂を用いるため、適度の弾力性が得られ、
それによって嵌合等の係合固定及び取り外しが容易であ
り、しかも嵌合等の係合状態では使用時の外力等では簡
単には嵌合等の係合が外れないにもかかわらず交換した
い化粧材だけを簡単に取り外して取り替えることがで
き、施工性や施工能率を大幅に改善できる効果がある。
【0101】また、本発明の化粧材の基材が、熱可塑性
樹脂の押し出し成形加工(基材の外端凸部と凹溝部が形
成された両端に沿う方向を押し出し方向とする)による
成形体の場合には、基材の両端部の凹凸嵌合方向が敷設
面に垂直方向であるために、基材の断面形状が点対称形
状になり、従来の化粧材の基材のように凹凸嵌合方向が
敷設面に平行方向の場合の非対称形状とは異なり、成形
体に反りが発生し難く成形性及び生産性に優れた効果を
発揮する。
【0102】また、本発明の化粧材における基材の嵌合
部等の係合は、補修時の交換の際は、容易に取り外せる
ため、その際の化粧基材に求められる物性としては、適
度な曲げ応力と、復元性があれば好ましい。すなわち、
取り外す際に、ある一定の外力を加えた際、嵌合部等の
係合部が開き容易に取り除けるといった所謂ヒンジ性を
有することである。
【0103】適度な曲げ応力と復元性を得るには、基材
に用いる樹脂にはポリオレフィン系の樹脂が好ましい。
ポリスチレン、ポリエステル等の硬質の樹脂では、嵌合
部等の係合部を開くのに大きな力を要するが、本発明に
おいては、基材を木粉等の木質充填剤を混在させた複合
構造としたので、混在を量的若しくは位置的に調整する
ことにより強度物性の調整ができ、例えば木粉の含有量
を増加することにより曲げ応力を増加させることができ
る。
【0104】また、本発明においては、基材の樹脂を発
泡させて樹脂/発泡(空隙)の複合構造とすることによ
り適度な強度物性を保持しながら曲げ応力を低減化する
ことができる。
【0105】また、上記木質系充填剤を含有させた樹脂
基材は、曲げ応力と復元性の他にも樹脂本来より切断す
る際の強度が低減されるため、補修交換時に嵌合部等の
係合部が開き難い場合でも、カッター等の刃先にて容易
に切断して取り外すことができる。
【0106】また、本発明の化粧材は、熱可塑性樹脂に
よる樹脂成形体、あるいは熱可塑性樹脂と木質系充填剤
を含有する木質樹脂成形体による基材、あるいはそれら
の樹脂成形体であって且つ発泡している樹脂発泡成形
体、あるいは木質樹脂発泡成形体による基材が使用され
ており、その基材表面には前記熱可塑性樹脂と同系の熱
可塑性樹脂を主体とする化粧シートが積層されているの
で、切削や釘打ち等の加工性にも優れており、化粧シー
トによる高意匠性が得られる。
【0107】また、化粧材に木質樹脂成形体や木質樹脂
発泡成形体による基材を用いた場合には、その基材表面
に化粧シートを積層しなくても、化粧材に基材自体によ
る視覚的及び触覚的な木質感を持たせることができる。
【0108】しかも、基材表面に積層する化粧シート
に、基材の熱可塑性樹脂と同系の熱可塑性樹脂を主体と
する化粧シートを用いた場合には、取り外した化粧材の
基材と化粧シートとの分離の必要がなく容易にリサイク
ルが可能になり、また、特に熱可塑性樹脂としてポリオ
レフィン系樹脂を使用したものにあっては、安価で加工
性に優れ、しかも用途態様によりリサイクル利用に適さ
ない廃材等は焼却処分も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の化粧材の実施の形態を示す側
面図、(b)はその化粧材を連結施工を説明する側面
図。
【図2】(a)は本発明の化粧材の図1とは別な実施の
形態を示す側面図、(b)はその化粧材を連結施工を説
明する側面図。
【図3】(a)は本発明の化粧材の図1、2とは別な実
施の形態を示す側面図、(b)はその化粧材を連結施工
を説明する側面図。
【図4】本発明の化粧材の連結部分の拡大側面図。
【図5】本発明の化粧材の内部層構造の一例を説明する
側面図。
【図6】本発明の化粧材における基材と化粧シートの層
構造及びラミネートを説明する模式的側断面図。
【図7】(a)は従来の化粧材の実施の形態を示す側面
図、(b)はその化粧材を連結施工を説明する側面図。
【図8】(a)は従来の化粧材の図7とは別な実施の形
態を示す側面図、(b)はその化粧材を連結施工を説明
する側面図。
【符号の説明】
P…化粧材 1…基材(成形体) 1a…凹状部 1b…凸状部 2…表面凹溝部 3…外端凸部 3a…係合突起 4…裏面凹溝部 5…外端凸部 5a…係合突起 6…隙間 7…基材内部構造部 8…気泡 11…化粧シート 12…基材層 13…化粧絵柄層 14…透明保護層 15…トップコート層 16…エンボス部 17…中央裏溝部 18…中央裏溝部 19…中央表溝部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 15/00 601 E04F 15/00 601D (72)発明者 柴田 洋 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 山添 眞宏 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2B002 AA11 BA18 BA19 DA01 DA02 2B250 AA05 AA06 BA00 CA11 FA09 GA05 2E110 AA42 AB04 AB05 AB23 BA02 BA12 BB02 CA03 DA02 DA23 DB02 DB14 DB23 DC06 GA33W GB42W GB42Z GB62Z

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧材基材の互いに対向する両端部に沿っ
    て、その一方端部の基材表面と他方端部の基材裏面とに
    それぞれ線状に係合構造を備え、1枚の化粧材の互いの
    係合構造を組み合わせることにより、複数枚の化粧材を
    面状に組み付けて連結施工する化粧材において、前記1
    枚の裏面に裏溝を中央部に有する事を特徴とする化粧
    材。
  2. 【請求項2】表面にも裏面の裏溝に対応した表溝を有す
    る事を特徴とする請求項1記載の化粧材。
  3. 【請求項3】裏溝に対応した表面に溝を有しない事を特
    徴とする請求項1記載の化粧材。
  4. 【請求項4】係合構造が、その一方端部の基材表面と他
    方端部の基材裏面とに表面凹溝部と裏面凹溝部を備え、
    1枚の化粧材の表面凹溝部と他の1枚の化粧材の裏面凹
    溝部とを組み合わせることにより、複数枚の化粧材を面
    状に組み付けて連結施工可能な構造であって、前記1枚
    の化粧材の外端凸部先端部における表面凹溝部側の内面
    と他の1枚の化粧材の外端凸部先端部における裏面凹溝
    部側の内面とにそれぞれ係合突起を備え、1枚の化粧材
    の表面凹溝部内に、その上方より他の1枚の化粧材の裏
    面凹溝部を構成する外端凸部を嵌合し、且つ前記1枚の
    化粧材の表面凹溝部を構成する外端凸部を前記他の1枚
    の化粧材の裏面凹溝部内に密に差し込み嵌合し、且つ前
    記係合突起により係止して、複数枚の前記化粧材を面状
    に組み付けて連結施工可能な構造であることを特徴とす
    る請求項1〜3何記載の化粧材。
  5. 【請求項5】前記1枚の化粧材の外端凸部先端部の表面
    凹溝部側の内面と他の1枚の化粧材の外端凸部先端部の
    裏面凹溝部側の内面のそれぞれ前記係合突起を備え、前
    記両内面に互いに密接するS字状嵌合面を備えることを
    特徴とする請求項4記載の化粧材。
  6. 【請求項6】前記化粧材基材の厚さをt、基板表面及び
    裏面のそれぞれ凹溝部の底面厚さをt1、基板表面及び
    裏面のそれぞれ凹溝部を構成する外端凸部の高さをhと
    したとき、t、t1、hの関係が、t=2t1+hである
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の化粧材。
  7. 【請求項7】前記裏溝が長手方向に平行に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1〜6何れか記載の化粧材。
  8. 【請求項8】前記裏溝が短手方向の中心に設けられてい
    ることを特徴とする請求項7記載の化粧材。
  9. 【請求項9】前記裏溝が幅1〜10mmであることを特
    徴とする請求項1〜8何れか記載の化粧材。
  10. 【請求項10】前記裏溝が深さ1〜7mmであることを
    特徴とする請求項1〜9何れか記載の化粧材。
  11. 【請求項11】前記裏溝部分の残り厚さが2〜4mmで
    あることを特徴とする請求項1〜10何れか記載の化粧
    材。
  12. 【請求項12】前記化粧材基材が熱可塑性樹脂からなる
    請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の化粧材。
  13. 【請求項13】前記化粧材基材の全体若しくは一部に木
    粉等の木質系充填剤が含有しいてる請求項12記載の化
    粧材。
  14. 【請求項14】前記裏溝が深さ1〜7mmであることを
    特徴とする請求項13記載の化粧材。
  15. 【請求項15】前記化粧材基材の全体若しくは一部が発
    泡している請求項12乃至14何れか記載の化粧材。
  16. 【請求項16】前記熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹
    脂である請求項12乃至請求項15のいずれか1項記載
    の化粧材。
  17. 【請求項17】前記化粧材基材の表面に化粧シートが積
    層している請求項1乃至請求項16のいずれか1項記載
    の化粧材。
  18. 【請求項18】前記化粧シートの表面に熱可塑性樹脂製
    の化粧シートが積層している請求項1乃至請求項17の
    いずれか1項記載の化粧材。
JP2002046797A 2002-02-22 2002-02-22 化粧材 Pending JP2003247334A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002046797A JP2003247334A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 化粧材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002046797A JP2003247334A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 化粧材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003247334A true JP2003247334A (ja) 2003-09-05

Family

ID=28660076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002046797A Pending JP2003247334A (ja) 2002-02-22 2002-02-22 化粧材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003247334A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011117268A (ja) * 2009-10-27 2011-06-16 Noda Corp 床材およびその取り外し方法
JP2013181364A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Asahi Woodtec Corp 床材および一部床材の抜き取り方法
CN104372913A (zh) * 2014-11-07 2015-02-25 浙江上臣家居科技有限公司 一种强化拼花地板
CN112227621A (zh) * 2020-10-09 2021-01-15 浙江云峰莫干山家居用品有限公司 一种模块化长城板连接结构以及安装方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011117268A (ja) * 2009-10-27 2011-06-16 Noda Corp 床材およびその取り外し方法
JP2014177865A (ja) * 2009-10-27 2014-09-25 Noda Corp 床材
JP2013181364A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Asahi Woodtec Corp 床材および一部床材の抜き取り方法
CN104372913A (zh) * 2014-11-07 2015-02-25 浙江上臣家居科技有限公司 一种强化拼花地板
CN112227621A (zh) * 2020-10-09 2021-01-15 浙江云峰莫干山家居用品有限公司 一种模块化长城板连接结构以及安装方法
CN112227621B (zh) * 2020-10-09 2021-10-08 浙江云峰莫干山家居用品有限公司 一种模块化长城板连接结构以及安装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2572711C (en) Composite siding using a shape molded foam backing member
EP3359760B1 (en) Densified foam core tile or plastic composite material tile with imitation grout line
CN107724641B (zh) 建筑镶板、生产地板镶板的方法和木基地板镶板
AU2005326961B2 (en) Flooring system having multiple alignment points
RU2447248C2 (ru) Способ сухой установки облицовочных плиток на полу или стенах и подложка, используемая при такой установке
CN113684985A (zh) 装饰性镶板
JP2003247334A (ja) 化粧材
JP4780063B2 (ja) 化粧材
JP4492324B2 (ja) 化粧材
AU2011214772A1 (en) Composite board
JP2009024413A (ja) 遮音床構造における遮音床材の更新方法とその更新遮音床構造
JP2007224523A (ja) 連結組立用化粧材
JP4126893B2 (ja) 化粧材
JP2003247327A (ja) 化粧材および建築内装材
JP4193436B2 (ja) 床材
JP2006161312A (ja) 化粧板
JP2005113551A (ja) 化粧材とその施工構造
JPH1181208A (ja) 敷石材
JP2005256390A (ja) 化粧材とその施工構造
JP2005120598A (ja) タイルシート
JP2007237703A (ja) 化粧板及び建具
JPH0229159Y2 (ja)
KR101206007B1 (ko) 불연 패널 및 그 제조 방법
KR20080001201U (ko) 폐합성수지를 이용한 미끄럼방지 내장 바닥재
JP2003161029A (ja) 床材及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041216

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070327