JP2003245990A - 熱硬化性樹脂容器およびその製造方法 - Google Patents

熱硬化性樹脂容器およびその製造方法

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JP2003245990A
JP2003245990A JP2002052224A JP2002052224A JP2003245990A JP 2003245990 A JP2003245990 A JP 2003245990A JP 2002052224 A JP2002052224 A JP 2002052224A JP 2002052224 A JP2002052224 A JP 2002052224A JP 2003245990 A JP2003245990 A JP 2003245990A
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thermosetting resin
resin
layer
impregnated
sheet
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Gouzo Takeyama
剛造 武山
Kazuhiko Ishikawa
和彦 石川
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色模様の構成材料を広範囲から選択し得る
食器その他の熱硬化性樹脂容器およびその製造方法を提
供すること。 【解決手段】 熱硬化性樹脂を主体とするコア成形体7
2の表面に、下層82、中間層(模様層)84および上
層86を備える表面層80が接合されている。各層8
2,84,86は多孔質基材(オーバーレイ紙;図示せ
ず)を含む。中間層84にはインクジェット式プリンタ
により形成された着色模様88が設けられている。表面
層80は、多孔質基材に熱硬化性樹脂を含浸させた二枚
のシート(樹脂含浸シート)の間に、多孔質基材に着色
模様が形成され熱硬化性樹脂が含浸されていないシート
(模様付未含浸シート)を挟んだ積層体を、コア成形体
72の表面に加熱プレス等により接合して形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、着色模様(白、
黒等の一色のみの文字や記号等を包含する。)が設けら
れた熱硬化性樹脂容器およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 熱硬化性樹脂は、一般に熱可塑性樹脂
と比べて剛性が高く耐熱性に優れることから、食器その
他の容器の構成材料として好適である。このような熱硬
化性樹脂を主構成材料とする容器(熱硬化性樹脂容器)
に着色模様を設ける方法として、着色模様を付した紙
(模様紙)に熱硬化性樹脂を含浸させた模様付樹脂含浸
紙を作製し、この模様付樹脂含浸紙を熱硬化性樹脂成形
体(コア成形体)の表面に貼り付ける方法が知られてい
る。この種の技術としては特公昭28−1887号公報
に記載のもの等がある。なお、熱硬化性樹脂容器とは技
術分野が大きく異なるが、特開平9−277449号公
報、特開2001−191474号公報、特開平10−
180944号公報および特開2001−71447号
公報には、模様付樹脂含浸紙を用いて構成された化粧板
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 通常このような模様
付含浸紙は、熱硬化性樹脂を溶媒(典型的には水系溶
媒)に分散または溶解させたもの(熱硬化性樹脂液)を
模様紙に染み込ませ、その後に乾燥等により溶媒を除去
して作製する。したがって、この溶媒に溶解しやすい着
色材(例えば、水系溶媒に対して水彩絵具等の着色材)
で着色模様を構成すると、模様紙への樹脂含浸時に着色
模様が流れたり滲んだりする不都合があった。また、こ
の溶媒をはじくような着色材(例えば、水系溶媒に対し
て油性ボールペン用インク等の着色材)で着色模様を構
成すると、その部分には熱硬化性樹脂液(ひいては熱硬
化性樹脂)が浸透し難くなる。このため着色模様の設け
られた部分が容器本体に適切に接合されず、その部分が
容器本体から浮きあがる現象(フクレ)等を起こす場合
があった。
【0004】このような理由から、上述した従来の方法
に適した着色材の種類は限定されており、一般消費者が
手軽に使用することのできる着色具(例えば、通常のイ
ンクジェット式プリンタ、色鉛筆、クレヨン、ボールペ
ン等)によって形成された着色模様を熱硬化性樹脂容器
に精度よく設ける(すなわち、当初に描かれた着色模様
に近い外観で表示する)ことは困難であった。
【0005】そこで本発明は、着色模様の構成材料(着
色材)を広範囲から選択し得る食器その他の熱硬化性樹
脂容器の製造方法を提供することを目的とする。本発明
の他の一つの目的は、そのような製造方法によって製造
された食器その他の熱硬化性樹脂容器を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用および効果】 本発
明者は、多孔質基材に着色模様が設けられた層が、多孔
質基材に熱硬化性樹脂が浸透した層の間に挟まれた構成
の熱硬化性樹脂容器によれば、上記課題を解決し得るこ
とを見出した。また、あらかじめ熱硬化性樹脂が含浸さ
れたシートの間に、着色模様が設けられているとともに
熱硬化性樹脂が含浸されていないシートを挟むことによ
り、そのような構成の熱硬化性樹脂容器を容易に製造し
得ることを見出した。
【0007】本発明によると、着色模様が設けられた熱
硬化性樹脂容器が提供される。その熱硬化性樹脂容器
は、熱硬化性樹脂を主体に構成されたコア成形体と、そ
のコア成形体の表面に接合された表面層とを備える。そ
の表面層は、微視的には、前記コア成形体側から順に下
層、中間層および上層を少なくとも有する。各層はシー
ト状の多孔質基材を含んで構成されている。それらのう
ち少なくとも中間層には着色模様が設けられている。ま
た、少なくとも前記上層および前記下層を構成する前記
多孔質基材に熱硬化性樹脂が浸透している。本発明の樹
脂容器の典型例では、中間層(以下、「模様層」ともい
う。)にも熱硬化性樹脂が浸透している。模様層に浸透
している熱硬化性樹脂は、コア成形体に表面層を接合す
る際に上層側および/または下層側から模様層に浸透し
たものであることが好ましい。かかる構成によると、上
層と下層との間に模様層が挟み込まれているので、この
模様層をコア成形体(以下、「成形体」ともいう。)の
表面に適切に保持(接合)させることができる。
【0008】このような熱硬化性樹脂容器は、模様層を
構成する多孔質基材に熱硬化性樹脂液(以下、「樹脂
液」ともいう。)を染み込ませることなく製造すること
ができる。例えば、熱硬化性樹脂が含浸されていない模
様付多孔質基材(模様付未含浸シート)と、あらかじめ
熱硬化性樹脂を含浸させた多孔質基材(樹脂含浸シー
ト)とを用意し、樹脂含浸シートの間に模様付未含浸シ
ートを挟んだ積層体をコア成形体の表面に接合すること
により、本発明の熱硬化性樹脂容器を得ることができ
る。コア成形体に接合された積層体は樹脂容器の微視的
表面層を構成する。なお、接合前の模様付未含浸シート
は、接合後には主として表面層の中間層(模様層)を構
成する。また、接合前の樹脂含浸シートは、接合後には
主として表面層の上層および下層を構成する。
【0009】模様付多孔質基材に樹脂液を染み込ませな
ければ、この模様付多孔質基材に形成された着色模様が
樹脂液に含まれる溶媒(典型的には水系溶媒)によって
滲んだり流れたりすることはない。したがって、着色模
様を構成する着色材として水溶性の着色材も好ましく使
用することができる。このような着色材を用いた場合に
も精度よく(当初に多孔質基材に描かれた着色模様に近
い外観で)着色模様を設けることができる。
【0010】また、模様付多孔質基材に樹脂液を染み込
ませないことから、着色模様を構成する着色材として、
撥水性の着色材も好適に使用することができる。なお、
本発明の樹脂容器に設けられた着色模様を構成する着色
材としては、顕著な水溶性を示さない水溶性ではない着
色材(例えば油溶性、難溶性または不溶性)または顕著
な撥水性を示さない着色材(例えば親水性)も好ましく
使用することができる。このような着色材を用いた場合
にも、着色模様の設けられた部分にフクレ等を生じにく
い。
【0011】本発明の樹脂容器のうち好ましいもので
は、上層を構成する多孔質基材と下層を構成する多孔質
基材との合計厚さが中間層を構成する多孔質基材の厚さ
よりも大きい。かかる構成によると、上層および下層に
よって中間層(模様層)を両面からしっかりと保持する
ことができる。また、前述のように樹脂含浸シートの間
に模様付未含浸シートを挟んだ積層体をコア成形体の表
面に接合する場合には、この接合時に、樹脂含浸シート
に含まれていた熱硬化性樹脂を模様付未含浸シートによ
く浸透させることができる。
【0012】本発明により提供される熱硬化性樹脂容器
製造方法は、模様付多孔質基材に樹脂液を染み込ませる
ことなく熱硬化性樹脂容器を製造する方法の一例であ
る。すなわち本発明の熱硬化性樹脂容器製造方法は、多
孔質基材に熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂含浸シートを
用意する工程を備える。また、多孔質基材に着色模様が
形成されているとともにその多孔質基材に熱硬化性樹脂
が含浸されていない模様付未含浸シートを用意する工程
を備える。また、熱硬化性樹脂を主体に構成されたコア
成形体を用意する工程を備える。また、その模様付未含
浸シートが樹脂含浸シートの間に挟まれた積層体をコア
成形体の表面に配置する工程を備える。さらに、その積
層体とコア成形体とを加熱して(典型的には加熱プレス
して)両者を接合する工程を備える。かかる製造方法
は、本発明のいずれかの熱硬化性樹脂樹脂容器およびそ
の他の樹脂容器の製造に好ましく適用し得る。
【0013】かかる製造方法では、多孔質基材に設けら
れた着色模様に樹脂液を接触させる必要がないので、こ
の樹脂液に含まれる溶媒(典型的には水系溶媒)によっ
て着色模様が滲んだり流れたりすることを回避できる。
したがって、着色模様を構成する着色材として、樹脂液
に含まれる溶媒に溶解するような着色材(水系溶媒であ
れば水溶性の着色材)も好ましく使用することができ
る。また、模様付多孔質基材に樹脂液を染み込ませない
ことから、着色模様を構成する着色材として、樹脂液を
はじくような着色材(水系溶媒であれば撥水性の着色
材)も好ましく使用することができる。
【0014】多孔質基材に着色模様を形成するにあたっ
ては、この用途に従来から用いられてきた着色具(主と
して工業的に用いられる着色具;オフセット印刷機等)
の他、一般消費者が手軽に使用することのできる各種の
着色具を特に限定なく用いることができる。例えば、プ
リンタ、スプレー、刷毛、ローラ、押印、鉛筆、色鉛
筆、クレヨン、万年筆、サインペン、ボールペンおよび
毛筆からなる群から選択される着色具を用いることがで
きる。このため、一般消費者(ユーザー)が好みの着色
具を用いてオリジナルの模様をフリーハンド等により描
いた模様付未含浸シート(中間層に相当するシート)を
使用して、個別対応タイプの食器その他の容器を製造す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好適な実施形態
を説明する。なお、本明細書において特に言及している
内容以外の技術的事項であって本発明の実施に必要な事
項は、従来技術に基づく当業者の設計事項として把握さ
れ得る。本発明は、本明細書に開示されている技術内容
と当該分野における技術常識とに基づいて実施すること
ができる。
【0016】コア成形体を構成する熱硬化性樹脂として
は、従来公知の各種熱硬化性樹脂を用いることができ
る。例えば、メラミン系樹脂、グアナミン系樹脂、ユリ
ア系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ジアリ
ルフタレート系樹脂、アルキド系樹脂等が挙げられる。
ここで「メラミン系樹脂」とは、メラミン樹脂の形成に
用いられる単量体(またはその初期重合体)と他の単量
体(またはその初期重合体)との共重合体樹脂(例えば
メラミン−ユリア共縮合樹脂)、メラミン樹脂またはそ
の初期重合体と他の化合物との反応物等をも含む意味で
あり、他の樹脂についても同様である。これらのうち、
メラミン系樹脂またはユリア系樹脂を主体とする熱硬化
性樹脂が好ましく用いられる。また、このコア成形体
は、必要に応じて顔料、染料等の着色材、フィラー等の
従来公知の添加剤を含有することができる。あるいは、
比較的融点の高い熱可塑性樹脂(ポリプロピレン、ポリ
カーボネート等)をコア成形体の主構成材料としてもよ
い。かかる観点から、本明細書においては、本発明の目
的を達成し得る限りにおいて、コア成形体を構成する熱
硬化性樹脂にはこれら比較的高融点の熱可塑性樹脂が包
含される。
【0017】本発明の樹脂容器は、例えば、樹脂含浸シ
ートの間に模様付未含浸シートが挟まれた積層体を、加
熱プレス等の手段でコア成形体の表面に接合することに
より好適に製造することができる。以下、主にこの製造
方法に沿って説明する。
【0018】(1)模様付未含浸シートの作製 積層体を構成する模様付未含浸シートは、多孔質基材に
着色模様を形成してなる。多孔質基材としては従来の模
様付含浸紙に用いられているもの等を使用することがで
きる。例えば、オーバーレイ紙、クラフト紙、薄葉紙、
上質紙、和紙、チタン紙等の各種紙類(セラミックシー
ト等を包含する)を用いることができる。また、織布、
不織布または多孔質樹脂シート(例えば、多孔質ポリプ
ロピレンシート、発泡ポリウレタンシート)等を多孔質
基材として用いることもできる。特に限定するものでは
ないが、通常は(1).厚さがほぼ20〜300μm(より
好ましくはほぼ30〜150μm)、(2).気孔率がほぼ
30%以上(より好ましくはほぼ50%以上)、(3).平
均気孔径がほぼ30〜300μm(より好ましくはほぼ
50〜150μm )、(4).坪量がほぼ10〜200g/
2(より好ましくはほぼ20〜100g/m2)の少な
くとも一つの条件を満たす多孔質基材が好ましく用いら
れる。上記「気孔率」は水銀圧入法等により測定するこ
とができる。後述する接合工程において熱硬化性樹脂が
浸透しやすい多孔質基材が好ましい。なお、金糸混入、
型押し、切り抜き等により予め模様が形成された多孔質
基材を使用してもよい。
【0019】このような多孔質基材に着色模様を形成し
て模様付未含浸シートが構成されている。着色模様を構
成する着色材としては、この用途に従来から用いられて
きた着色材(例えば、主として工業的に用いられる着色
具;オフセット印刷用インク等)の他、身近にある各種
の水溶性着色材または撥水性着色材を用いることができ
る。水溶性着色材の例としては、水彩絵具、水性塗料、
万年筆用インク、各種水性ペン(ボールペン、サインペ
ン等)用インク、色鉛筆用芯材、墨汁、押印用インク、
プリンタ(例えばインクジェット式プリンタ)用インク
等が挙げられる。撥水性着色材の例としては、油性絵
具、油性塗料、鉛筆用芯材、色鉛筆用芯材、クレヨン、
ボールペン用インク、押印用インク、プリンタ用インク
等が挙げられる。一枚の多孔質基材に二種以上の着色材
から構成された着色模様が形成されていてもよい。これ
らの着色材は多孔質基材に直接付着(直接塗布)されて
もよく、転写により付着(転写塗布)されてもよい。
【0020】着色模様の形成には、インクジェット式プ
リンタ、レーザ式プリンタ、コピー機等のプリンタ類;
スプレー、刷毛、ローラ、押印等の各種塗布具類;鉛
筆、色鉛筆、クレヨン、万年筆、サインペン、ボールペ
ン、毛筆等の各種筆記具類;等の身近な着色具から選択
される一種または二種以上を用いることができる。ま
た、主として工業的に用いられる着色具(オフセット印
刷機、グラビア印刷機等)を用いることもできる。種々
の印刷用機械(例えばインクジェット式プリンタ)を用
いて同様の着色模様を複数枚の(典型的には大量の)多
孔質基材(シート等)に印刷してもよく、あるいは、フ
リーハンドで個々に異なる着色模様を多孔質基材毎に描
いてもよい。
【0021】多孔質基材のうち着色模様を設ける範囲
(着色材を付着させる範囲)は特に限定されない。多孔
質基材の全面積に亘って設けてもよく、一部面積に設け
てもよい。着色模様の一部または全部が重なり合って形
成されていてもよい。また、多孔質基材の両面に着色模
様が形成されていてもよく、片面のみに形成されていて
もよい。
【0022】(2)樹脂含浸シートの作製 積層体を構成する樹脂含浸シートは、多孔質基材に熱硬
化性樹脂を含浸させてなる。多孔質基材としては、模様
付未含浸シートを構成する多孔質基材と同様のもの等を
使用することができる。特に限定するものではないが、
通常は(1).厚さがほぼ20〜300μm(より好ましく
はほぼ30〜150μm)、(2).気孔率がほぼ30%以
上(より好ましくはほぼ50%以上)、(3).平均気孔径
がほぼ30〜300μm(より好ましくはほぼ50〜1
50μm )、(4).坪量がほぼ10〜200g/m2(よ
り好ましくはほぼ20〜100g/m2)の少なくとも
一つの条件を満たす多孔質基材が好ましく用いられる。
上記「気孔率」は水銀圧入法等により測定することがで
きる。樹脂液を浸透させやすい多孔質基材(例えば吸水
性のよい多孔質基材)が好ましい。なお、金糸混入、型
押し、切り抜き等により予め模様が形成された多孔質基
材を使用してもよい。また、樹脂含浸シートを構成する
多孔質基材には着色材による着色模様が設けられていな
いことが好ましいが、樹脂液により滲んだり樹脂液をは
じいたりし難い着色材であれば、この多孔質基材にも着
色模様が設けられていてもよい。
【0023】このような多孔質基材に含浸させる熱硬化
性樹脂としては、コア成形体を構成し得る熱硬化性樹脂
として例示したもの等を使用することができる。樹脂含
浸シートを構成する熱硬化性樹脂とコア成形体を構成す
る熱硬化性樹脂とが同種である(例えばいずれもメラミ
ン系樹脂である)ことが好ましい。また、実用上十分な
程度に両者を(例えば加熱プレスにより)接合すること
ができれば、樹脂含浸シートを構成する熱硬化性樹脂と
コア成形体を構成する熱硬化性樹脂の種類が異なってい
てもよい。樹脂含浸シートを構成する熱硬化性樹脂とコ
ア成形体を構成する熱硬化性樹脂の種類が異なる場合の
好ましい組み合わせの例としては、メラミン系樹脂とフ
ェノール系樹脂との組み合わせ、メラミン系樹脂とユリ
ア系樹脂との組み合わせが挙げられる。
【0024】かかる熱硬化性樹脂を、例えば溶媒に分散
または溶解された樹脂液として多孔質基材に染み込ま
せ、その後に乾燥等により溶媒を除去することにより樹
脂含浸シートが得られる。樹脂液に用いられる溶媒とし
ては水系溶媒が好ましい。ここで「水系溶媒」とは水を
主体とする溶媒を意味する。例えば、水、水と均一に混
合し得る有機溶媒(炭素原子数1〜4程度の低級アルコ
ール、低級ケトン等)との混合溶媒等が挙げられる。こ
れらのうち水を溶媒とすることが特に好ましい。
【0025】(3)積層体の構成 模様付未含浸シートを樹脂含浸シートの間に挟んで積層
体が構成される。この積層体は、通常は一枚の模様付未
含浸シートを備えるが、二枚以上の模様付未含浸シート
を備えていてもよい。また、模様付未含浸シートの上側
(表面層において上層を形成する部分)および下側(表
面層において下層を形成する部分)に配置する樹脂含浸
シートは、それぞれ一枚でもよく二枚以上でもよい。あ
るいは、折り曲げられた一枚の樹脂含浸シートの間に模
様付未含浸シートを挟んでもよい。コスト安、製造プロ
セスの単純化等の観点から、通常は一枚の模様付未含浸
シートの上下がそれぞれ一枚の樹脂含浸シートで挟まれ
た三層構造の積層体を用いることが好ましい。
【0026】積層体を構成する各層に用いられる多孔質
基材の種類および性状(厚さ、気孔率、平均気孔径等)
は、同一であっても異なっていてもよい。模様付未含浸
シートよりも上側に配置される樹脂含浸シートには、多
孔質基材として、樹脂を含浸させるとほぼ透明化する性
質を有するオーバーレイ紙を用いることが好ましい。こ
れにより、模様付未含浸シートに設けられた着色模様が
さらに鮮明に表示された熱硬化性樹脂容器を製造し得
る。
【0027】特に限定するものではないが、模様付未含
浸シートに用いられる多孔質基材は、樹脂含浸シートに
用いられる多孔質基材に比べて気孔率がより高いおよび
/または平均気孔径がより大きいことが好ましい。ま
た、樹脂含浸シートに用いられる多孔質基材の坪量は、
模様付未含浸シートに用いられる多孔質基材の坪量より
も大きいことが好ましい。また、樹脂含浸シートに用い
られる多孔質基材の厚さ(複数の樹脂含浸シートを用い
る場合にはそれらのシートを構成する多孔質基材の合計
厚さ)が、模様付未含浸シートの厚さ(複数の模様付未
含浸シートを用いる場合にはそれらのシートを構成する
多孔質基材の合計厚さ)よりも大きいことが好ましい。
模様付未含浸シートを構成する多孔質基材の厚さと比較
して、その上側および下側に配置される樹脂含浸シート
を構成する多孔質基材の厚さがいずれも同等またはより
大きいことが好ましい。これらの条件のうち少なくとも
一つを満たす構成によると、後述する接合工程におい
て、樹脂含浸シートに含有されていた熱硬化性樹脂を模
様付未含浸シートに容易に浸透させることができる。な
お、これらの各条件において「より大きい」とは、比較
対象に対して例えばほぼ1%以上、好ましくはほぼ3%
以上、より好ましくはほぼ5%以上大きいことをいう。
「より高い」についても同様である。
【0028】特に限定するものではないが、積層体を構
成する各樹脂含浸シートの樹脂含浸率(樹脂含浸シート
の質量に占める熱硬化性樹脂の質量の比率)は、例えば
ほぼ30〜95質量%(好ましくはほぼ40〜90質量
%、より好ましくはほぼ50〜85質量%)の範囲とす
ることができる。また、積層体全体の質量に占める熱硬
化性樹脂の質量の比率(以下、「総樹脂含有率」ともい
う。)は、例えばほぼ10〜80質量%(好ましくはほ
ぼ25〜60質量%、より好ましくはほぼ30〜55質
量%)とすることができる。積層体を構成する各樹脂含
浸シートの樹脂含浸率および/または総樹脂含有率が小
さすぎると、後述する接合工程において樹脂含浸シート
に含有されていた熱硬化性樹脂が模様付未含浸シートの
深部にまで浸透しにくくなる場合がある。
【0029】積層体を構成する模様付未含浸シートの大
きさ(サイズ)は、その上下に配置された樹脂含浸シー
トとほぼ同等か、あるいは樹脂含浸シートよりもやや小
さいことが好ましい。この「やや小さい」の程度として
は、模様付未含浸シートの外縁において、その上下に配
置された樹脂含浸シートが直接接触し得る程度以上であ
ることが好ましい。
【0030】(4)コア成形体の作製 熱硬化性樹脂を主体とするコア成形体は常法により作製
することができる。例えば、コア成形体の製造に用いら
れる熱硬化性樹脂の粉末またはタブレット等の予備成形
体を圧縮成形することによりコア成形体を得ることがで
きる。このとき、必要に応じて顔料、染料等の着色材、
フィラー等の従来公知の添加剤を配合することができ
る。
【0031】(5)表面層の形成 このコア成形体の表面に積層体を配置して加熱する(典
型的にはプレスする)等の方法により両者を接合する。
これにより、樹脂含浸シートに含まれていた熱硬化性樹
脂が模様付未含浸シートに浸透するとともに、それらの
シート中の熱硬化性樹脂が硬化して、各シート同士およ
びそれらのシートとコア成形体とが一体化する。このよ
うにして、コア成形体の表面に接合された微視的表面層
が形成される。
【0032】この加熱プレスの具体的な方法および条件
等は、例えば、従来の熱硬化性樹脂製造方法において模
様付樹脂含浸紙(模様付樹脂含浸シート)をコア成形体
の表面に接合する場合と同様に設定することができる。
好ましい加熱プレス条件は積層体およびコア成形体を構
成する熱硬化性樹脂の種類等によっても異なる。これら
の熱硬化性樹脂がいずれもメラミン系樹脂である場合の
典型的な加熱プレス条件は、温度:100〜200℃、
圧力:50〜250kgf/m2(約4〜25MPa)、時
間:5秒〜60分である。この加熱プレスに当たって
は、あらかじめコア成形体を加温(予熱)しておくこと
が好ましい。
【0033】なお、コア成形体と積層体(表面層)との
接合強度を高める目的および/または積層体を構成する
熱硬化性樹脂とコア成形体を構成する熱硬化性樹脂との
組み合わせの範囲を広げる目的で、コア成形体および/
または積層体(最もコア成形体側の面)に接合促進処理
を施すことができる。この接合促進処理としては、コロ
ナ放電処理、プライマー塗布等が例示される。
【0034】本発明の熱硬化性樹脂容器は、表面層の外
側にさらに保護層(グレーズ層)を備えることができ
る。この保護層の材質としては、コア成形体や表面層を
構成する熱硬化性樹脂と同様のもの等を用いることがで
きる。保護層を構成する熱硬化性樹脂と表面層を構成す
る熱硬化性樹脂とが同種の樹脂であることが好ましい。
また、表面層に対して実用上十分な程度に接合させるこ
とができれば、表面層を構成する熱硬化性樹脂とは異な
る種類の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂により保護層を構
成してもよい。
【0035】本発明は、各種の熱硬化性樹脂容器や比較
的融点の高い熱可塑性樹脂を主体とする熱可塑性樹脂容
器、およびその製造方法に適用することができる。好ま
しい適用対象としては、食器(皿類、碗類、カップ類
等)、食品その他の物品を保存するための保存容器(重
箱、弁当箱、水筒、コンテナ等)等が例示される。これ
らのうち食器に対して特に好ましく適用される。なお、
ここでいう「食器」には食品等を載せるためのトレー等
も含まれる。
【0036】
【実施例】 以下、本発明に関するいくつかの実施例を
説明するが、本発明をかかる実施例に示すものに限定す
ることを意図したものではない。
【0037】(実施例)図1に示す概略プロセスチャー
トに沿って熱硬化性樹脂容器(ここでは皿(食器))を
製造した。すなわち、コア成形体の原料となるメラミン
樹脂10の粉末をタブレットマシンに供給してタブレッ
ト化した(工程12)。このタブレット化メラミン樹脂
をプレス金型にチャージし、温度170℃、圧力17.
7MPa(180kgf/m2)、30秒〜1分間(ここでは
30秒)の条件で圧縮成形を行ってコア成形体を得た
(工程14)。
【0038】一方、樹脂含浸シート用の二枚のオーバー
レイ紙(多孔質基材)30a,30bを、イオン交換
水、硬化剤および界面活性剤を含む水系媒体にメラミン
樹脂を分散させて調製されたメラミン樹脂液に浸漬した
後、乾燥させて二枚の樹脂含浸シートを得た(工程32
a,32b)。また、模様付未含浸シート用のオーバー
レイ紙(多孔質基材)40に、コンピュータにより編集
(画像処理)して作成した画像を、通常のインクジェッ
ト式プリンタにより印刷した。これにより、オーバーレ
イ紙40に着色模様が形成された模様付未含浸シートを
得た(工程42)。
【0039】得られた模様付未含浸シートを、二枚の樹
脂含浸シートの間に挟んで積層体を構成した(工程5
0)。コア成形体の表面にこの積層体を配置した。この
コア成形体には、工程14で加えられた熱がまだ残って
いる(予め加熱されている)。この状態で、温度170
℃、圧力17.7MPa(180kgf/m2)、30秒〜1
分間(ここでは30秒)の条件で加熱プレスを行った。
これにより、樹脂含浸シートに含まれていたメラミン樹
脂を模様付未含浸シートにその両面から浸透させるとと
もにメラミン樹脂を硬化させた。このようにして、コア
成形体の表面に接合された表面層を形成した(工程1
6)。
【0040】さらに、表面層の接合されたコア成形体の
表面全体をメラミン樹脂60の粉末で覆い、温度170
℃、圧力17.7MPa(180kgf/m2)、10秒〜1
分間(ここでは20秒)の条件で加熱プレスを行うこと
により、メラミン樹脂からなる保護層(グレーズ層)を
形成した(工程18)。このようにして熱硬化性樹脂容
器70を製造した。
【0041】得られた熱硬化性樹脂容器70の微視的断
面を図2に模式的に示す。メラミン樹脂を主体とするコ
ア成形体72の表面に表面層80が接合されている。こ
の表面層80は、コア成形体72側から順に、下層8
2、中間層(模様層)84および上層86の三層を備え
る。各層82,84,86は、それぞれ一枚のオーバー
レイ紙(またはその残がい)(図示せず)を含んでい
る。これらのうち中間層84には、インクジェット式プ
リンタにより形成された着色模様88が設けられてい
る。下層82および上層86にはメラミン樹脂が浸透し
ている。また、中間層84の全体にも加熱プレス時に供
給されたメラミン樹脂が浸透している。この容器70の
外観を肉眼で観察したところ、着色模様88の顕著な滲
みや流れ等はみられなかった。また、コア成形体72と
表面層80との間および表面層80を構成する各層8
2,84,86相互の間にフクレ等の不具合は観察され
なかった。
【0042】(比較例)図3に示す概略プロセスチャー
トに沿って熱硬化性樹脂容器(ここでは皿(食器))を
製造した。
【0043】上記実施例と同様にしてコア成形体を作製
した(工程12,14)。一方、模様付樹脂含浸シート
用のオーバーレイ紙(多孔質基材)40に、コンピュー
タにより編集(画像処理)して作成した画像を、通常の
インクジェット式プリンタにより印刷した(工程4
2)。このようにして着色模様が形成された模様紙を、
実施例の工程32で用いたものと同じメラミン樹脂液に
浸漬した後、乾燥させて模様付樹脂含浸シートを得た
(工程46)。メラミン樹脂液に模様紙を浸漬した際、
着色模様の輪郭が滲むことが観察された。
【0044】得られた模様付樹脂含浸シートをコア成形
体の表面に配置し、上記実施例と同様の条件で加熱プレ
スを行った。これにより、模様付樹脂含浸シートに含ま
れていたメラミン樹脂を硬化させるとともに、このシー
トをコア成形体の表面に接合させた(工程16)。その
後、上記実施例と同様に保護層を形成して(工程18)
熱硬化性樹脂容器100を得た。
【0045】得られた熱硬化性樹脂容器100の断面を
図4に模式的に示す。メラミン樹脂を主体とするコア成
形体102の表面に表面層104が接合されている。こ
の表面層104には、インクジェット式プリンタにより
形成された着色模様106が設けられている。この容器
100の外観を肉眼で観察したところ、容器100に設
けられた着色模様106の輪郭は、当初インクジェット
式プリンタによりオーバーレイ紙に形成(印刷)された
着色模様と比較して明らかに滲んでいた。
【0046】以上、本発明の具体例を詳細に説明した
が、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定する
ものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上
に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれ
る。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、
単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性
を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせ
に限定されるものではない。また、本明細書または図面
に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであ
り、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的
有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の熱硬化性樹脂製造方法を示す概略プ
ロセスチャートである。
【図2】 実施例により得られた熱硬化性樹脂容器を示
す模式的断面図である。
【図3】 比較例の熱硬化性樹脂製造方法を示す概略プ
ロセスチャートである。
【図4】 比較例により得られた熱硬化性樹脂容器を示
す模式的断面図である。
【符号の説明】
70:熱硬化性樹脂容器 72:コア成形体 80:表面層 82:下層 84:中間層(模様層) 86:上層 88:着色模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 BA13 BB08 CA20 EA09 EA11 FA01 4F100 AA36 AK01A BA04 BA10A BA10D CA13C DG10B DG10C DG10D DJ00B DJ00C DJ00D EJ202 EJ422 EJ82B EJ82D GB16 HB00C JB06C JB09C JB13A JB13B JB13D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色模様が設けられた熱硬化性樹脂容器
    であって、 熱硬化性樹脂を主体に構成されたコア成形体と、前記コ
    ア成形体の表面に接合された表面層とを備え、 前記表面層は前記コア成形体側から順に下層、中間層お
    よび上層を少なくとも有し、各層はシート状の多孔質基
    材を含んで構成されており、 前記中間層に着色模様が設けられているとともに、前記
    上層および前記下層を構成する前記多孔質基材に熱硬化
    性樹脂が浸透している熱硬化性樹脂容器。
  2. 【請求項2】 前記着色模様を構成する着色材が水溶性
    である請求項1に記載の熱硬化性樹脂容器。
  3. 【請求項3】 前記着色模様を構成する着色材が撥水性
    である請求項1に記載の熱硬化性樹脂容器。
  4. 【請求項4】 前記上層および前記下層を構成する前記
    多孔質基材の合計厚さが前記中間層を構成する多孔質基
    材の厚さよりも大きい請求項1から3のいずれか一項に
    記載の熱硬化性樹脂容器。
  5. 【請求項5】 多孔質基材に熱硬化性樹脂を含浸させた
    樹脂含浸シートを用意する工程と、 多孔質基材に着色模様が形成されているとともに熱硬化
    性樹脂が含浸されていない模様付未含浸シートを用意す
    る工程と、 熱硬化性樹脂を主体に構成されたコア成形体を用意する
    工程と、 前記模様付未含浸シートが前記樹脂含浸シートの間に挟
    まれた積層体を前記コア成形体の表面に配置する工程
    と、 前記積層体と前記コア成形体とを加熱して両者を接合す
    る工程とを備える熱硬化性樹脂容器製造方法。
  6. 【請求項6】 前記着色模様は、プリンタ、スプレー、
    刷毛、ローラ、押印、鉛筆、色鉛筆、クレヨン、万年
    筆、サインペン、ボールペンおよび毛筆からなる群から
    選択される着色具を前記多孔質基材に適用して形成され
    たものである請求項5に記載の熱硬化性樹脂容器製造方
    法。
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