JP2003245849A - 球面磨き方法及び装置 - Google Patents

球面磨き方法及び装置

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JP2003245849A
JP2003245849A JP2002047404A JP2002047404A JP2003245849A JP 2003245849 A JP2003245849 A JP 2003245849A JP 2002047404 A JP2002047404 A JP 2002047404A JP 2002047404 A JP2002047404 A JP 2002047404A JP 2003245849 A JP2003245849 A JP 2003245849A
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JP
Japan
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polishing
jig
mold
spherical
rotary table
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Pending
Application number
JP2002047404A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kojima
博志 小島
Mitsutoyo Tanaka
光豊 田中
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Machine Tool Positioning Apparatuses (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の一定した研磨力により安定した研磨量
を得ること。 【解決手段】 台座101に水平に回転自在に設置さ
れ、複数の球凹面を有する金型180が固定された金型
パレット175が取り付けられる回転テーブル108
と、回転テーブルを回転駆動するテーブル回転用モータ
106と、台座101に立設されたL型台座111の上
端に設置され、両端にそれぞれ滑車122を設けた滑車
固定アーム121と、L型台座11に設置されて垂直方
向に延びるガイドレール112に案内され、昇降自在な
磨き軸台板114と、磨き軸台板に設置され、金型の球
凹面を磨く磨き治具119を回転させる磨き軸スピンド
ル用モータ116と、滑車固定アームの両端にそれぞれ
設けられた滑車に県架され、一端が磨き軸台板に接続さ
れ、他端が重量調整可能な重り124に接続されたワイ
ヤ123とを備えてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばレンズ成形用
金型を製造する球面磨き方法及び装置、特に連続する球
面であって一定の研磨力で精度良く球面磨きできる球面
磨き方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は例えば本出願人が平成13年11
月6日に出願した特願2001−340259号に記載
されている球面磨き装置の構成を示す一部を切断した側
面図である。かかる球面磨き装置は、複数の球凹面を有
する金型18が固定された金型パレット16を磨きたい
球凹面が回転テーブル23の回転中心に位置するように
パレット位置決め機構10により位置決めした後に、金
型パレット16をパレット固定機構(図示省略)である
空気吸引装置により真空引きして金型パレット16の空
洞16bと回転テーブル23の空気抜き通路(図示省
略)を減圧して金型パレット16を回転テーブル23に
対して吸着させて固定し、しかる後に回転駆動機構であ
る回転テーブル用モータ30の回転により回転テーブル
23を回転させ、さらに回転テーブル23の回転中心の
直上に設置され、金型18の球凹面を磨く磨き治具41
を回転・昇降機構である磨き軸回転用モータ43の回転
により回転させると共に、ラック部材38とピニオン3
9とからなる昇降機構37の磨き軸上下レバー40を下
降操作して磨く磨き治具41を下降させると同時に、金
型18上に研磨液を滴下させながら、磨き治具41によ
り金型18の球凹面を磨くようにしたものである。従っ
て、磨き治具41が正確な球面Rの軌跡を描きながら自
転して金型18の球凹面に対して磨きをすることとな
り、金型18の球凹面Rの形状に影響されることなく、
磨き治具41の正確な球面Rの形状に忠実に転写した磨
きができるため、金型18の球凹面に対して稜線部のダ
レを起こさない精度の良い磨きができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような球面磨き
装置では、回転テーブル23に位置決め固定された金型
パレット16に固定されている金型18の球凹面を磨く
場合に、回転テーブル用モータ30の回転により回転テ
ーブル23を回転させ、さらに回転テーブル23の回転
中心の直上に設置され、金型18の球凹面を磨く磨き治
具41を磨き軸回転用モータ43の回転により回転させ
ると共に昇降機構37の磨き軸上下レバー40を下降操
作して磨く磨き治具41を下降させて金型18の球凹面
を磨くようにしているため、四六時中作業者が装置に付
いている必要があり、そのためによる作業者の疲労が増
大するということがあった。また、研磨力を決める磨き
軸上下レバー40の下降操作は作業者の経験、勘による
ために、研磨量が安定しないということもあった。
【0004】本発明は、前記の球面磨き装置を改良し、
所定の一定した研磨力により安定した研磨量を得ること
ができる球面磨き方法及び装置を得ることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る球面磨き方
法及び装置は、テーブル回転駆動機構により回転させら
れる回転テーブルに金型が固定された金型パレットを取
り付け固定し、金型の球凹面を磨く磨き治具を回転させ
る治具回転駆動機構を回転テーブルの回転軸の直上に設
置し、治具回転駆動機構を滑車固定アームの両端にそれ
ぞれ設けられた滑車に懸架されたワイヤの一端に接続
し、該ワイヤの他端に磨き治具及び治具回転駆動機構の
重さより少し軽く所定の研磨力を与える重りを接続し、
テーブル回転駆動機構により回転テーブルを回転させる
と共に治具回転駆動機構により磨き治具を回転させ、磨
く治具を重りより重い磨き治具及び治具回転駆動機構の
アンバランスにより下降させると同時に、金型上に研磨
液を滴下させながら、磨き治具により金型の球凹面を磨
くようにしたものである。
【0006】本発明においては、回転テーブルの回転軸
の直上に設置され、金型の球凹面を磨く磨き治具を回転
させる治具回転駆動機構を滑車固定アームの両端にそれ
ぞれ設けられた一対の滑車に懸架されたワイヤの一端に
接続し、該ワイヤの他端に磨き治具及び治具回転駆動機
構の重さより少し軽く所定の研磨力を与える重りを接続
し、テーブル回転駆動機構により回転テーブルを回転さ
せると共に治具回転駆動機構により磨き治具を回転さ
せ、磨く治具を重りより重い磨き治具及び治具回転駆動
機構のアンバランスにより下降させると同時に、金型上
に研磨液を滴下させながら、磨き治具により金型の球凹
面を磨くようにしたので、磨き治具が正確な球面Rの軌
跡を描きながら自転して金型の球凹面に対して熟練度を
必要とせず、誰でも所定の一定した研磨力で研磨できる
こととなった。
【0007】また、本発明においては、磨き治具の回転
軸は垂直軸に対して約15〜45度傾斜させられている
ので、磨き治具の回転中心における周速度ゼロ(回転負
荷がなく磨き力が無い)の部分がなくなり、金型の球面
磨きしたい球凹面に対する磨き残しが解消された。さら
に、本発明においては、テーブル回転駆動機構及び治具
回転駆動機構はタイマ手段によって設定されたタイマ時
間だけ駆動されるようにしたので、作業者も四六時中装
置に付いている必要が無くなることで疲労が軽減され
る。また、磨き治具の重りより重い磨き治具及び治具回
転駆動機構のアンバランスによる下降を阻止する下降阻
止手段を備えているので、研磨時以外の場合に下降阻止
手段により磨き治具が回転テーブルに固定されている金
型に接触するのを防止することができる。
【0008】さらに、本発明においては、中央に突出す
る金型パレット位置決めピンを有する位置決め用治具を
回転テーブルに固定手段で固定し、表面に金型を収容す
る金型収容凹部を備え、裏面金型の複数の球凹面の中心
にそれぞれ対応した中心を有する複数の位置決め穴を備
えた金型パレットをその位置決め用治具に固定手段で固
定する場合に、位置決め治具の金型パレット位置決めピ
ンを金型パレットの金型の研磨したい球凹面に対応する
位置決め穴に挿入するようにセットして金型パレットを
位置決め治具に固定手段により固定するようにしたの
で、金型の研磨したい球凹面を回転テーブルの回転中心
に簡単に、しかも正確に位置決めすることができる。
【0009】また、本発明においては、回転テーブルの
中央に、突出した金型パレット位置決めピンを中心に有
する位置決め用治具を固定手段で固定し、その位置決め
用治具に固定手段で表面に振れ取り装置取付部を備え、
裏面の中央に金型パレット位置決めピンが挿入される位
置決め穴を備えた振れ取り治具を固定し、上部に上下に
回動自在に取り付けられた接触端子及び接触端子の回動
に伴い針が振れる目盛板とを有するテストインジケータ
が回転及び横方向に移動自在に取り付けられたインジケ
ータ支持部材を振れ取り治具の装置取付部に取り付け、
磨き治具をテストインジケータの接触端子に接触した状
態で回転テーブルを手動により回転させてテストインジ
ケータの目盛板の針の揺れを見て回転テーブルの回転中
心に対して磨き治具の回転中心が一致しているかどうか
簡単に分かるようにしたので、一致していない場合には
治具回転駆動機構に設けられた治具突出調整機構により
磨き治具の突出量を調整して回転テーブルの回転中心に
対して磨き治具の回転中心を一致させることにより、回
転テーブルの回転中心に対して磨き治具の回転中心を一
致させる位置決め作業を手間をかけずに簡単に行うこと
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係る
球面磨き装置の構成を示す正面図、図2は同球面磨き装
置の構成を示す側面図、図3は同球面磨き装置の手動レ
バーの構成及び動作状態を示す説明図、図4は同球面磨
き装置の制御盤の構成を示す正面図、図5は同球面磨き
装置の磨き治具の回転テーブルに対する中心出し方法を
示す説明図、図6は磨き治具の回転テーブルに対する中
心出し方法に用いるテストインジケータに振れがある状
態を示す説明図、図7は磨き治具の回転テーブルに対す
る中心出し方法に用いるテストインジケータに振れがな
い状態を示す説明図、図8は同球面磨き装置の金型位置
決め方法を示す説明図である。
【0011】図1〜図3において、101は球面磨き装
置の4本の支柱(図示省略)に載置された台座、102
は台座101の上に設置された方形の台板、103は台
座101の下面に取り付けられたL型アングル、104
はL型アングル103の垂直面部に固定されたモータ用
台板、105はモータ用台板104に取り付けられたモ
ータ取付用Lアングル、106はモータ取付用Lアング
ル105の水平面部下面に取り付けられたテーブル回転
駆動機構を構成する回転テーブル用モータ、107は台
座101に設けられた回転テーブル軸受、108は回転
テーブル軸受107に回転自在に支承された回転テーブ
ル、109は回転テーブル108の回転軸と回転テーブ
ル用モータ106の回転軸とを連結する駆動伝達部材と
してのカップリングである。
【0012】110は台板102に取り付けられたL型
アングル、111はL型アングル110の垂直面部に固
定された縦台座、112は縦台座111に取り付けられ
たガイドレール、113はガイドレール112に案内さ
れる一対のガイド、114は一対のガイド113が取り
付けられた磨き軸台板、115は磨き軸台板114にお
けるガイド113を取り付けたのとは反対側の面に垂直
軸に対して約15度傾斜して取り付けられたL型の磨き
軸傾斜台座、116は磨き軸傾斜台座115の水平面部
に固定された治具回転駆動機構を構成する磨き軸スピン
ドル用モータ、117は磨き軸傾斜台座115の垂直面
部に固定されたスピンドルホルダ、118はスピンドル
ホルダ117に保持された駆動伝達部材を構成する磨き
軸スピンドル、119は磨き軸スピンドル118の下端
に着脱自在に取り付けられた磨き治具で、その先端球1
19aの中心線は回転テーブル108の中心軸と一致さ
せられている。また、磨き治具119の回転軸は垂直軸
に対して約15度傾斜している。
【0013】120は磨き軸スピンドル118の上端と
磨き軸スピンドル用モータ116の回転軸とを連結する
駆動伝達部材を構成するカップリング、121は縦台座
111の上部に架設された滑車固定アーム、122は滑
車固定アーム121の両端にそれぞれ設けられた滑車、
123は滑車固定アーム121の両端にそれぞれ設けら
れた滑車122に懸架されたワイヤである。そのワイヤ
123の一端は磨き軸台板114に接続され、他端には
重量調整可能な重り124が接続されている。この重り
124は磨き軸台板114,磨き治具119及び磨き軸
スピンドル用モータ116等の総重量より軽い基準重し
124aと基準重し124aに着脱自在で小さい重量の
複数の調整重し124bとからなる。125は磨き軸台
板114の下降の阻止及び阻止の解除を行うための下降
阻止手段である手動レバーである。
【0014】この手動レバ−125は、図3の(a)〜
(f)に示すように縦台座111の側面に固定ねじ12
6aにより固定された回動駒受板127と、回動駒受板
127に回動ねじ126bにより回動自在に取り付けら
れた回動駒128aを有するレバー本体128と、回動
駒受板127に設けられたピン受穴129aと、レバー
本体128の回動駒128aに設けられたピン貫通穴1
29bと、ピン貫通穴129bを貫通して先端がピン受
穴129aに挿入されて磨き軸スピンドル118を上限
で固定するロックピン130と、磨き軸傾斜台座115
の側面に取り付けられ、レバー本体128を挟み込む一
対のレバー挟込みローラ115aとで構成されている。
【0015】図4において、131は球面磨き装置の制
御盤、132は電源ONスイッチ、133は電源OFF
スイッチ、134は電源ONスイッチ132がオンした
とき点灯する電源表示灯、135は異常状態を表示する
アラーム表示灯、136は非常停止を行う非常停止ボタ
ン、137は回転テーブル用モータ106の回転数を表
示するテーブルモータ用回転計、138は磨き軸スピン
ドル用モータ116の回転数を表示するスピンドルモー
タ用回転計、139は回転テーブル用モータ106の回
転数を調整するテーブルモータ用回転つまみ、140は
磨き軸スピンドル用モータ116の回転数を調整するス
ピンドルモータ用回転つまみである。
【0016】141は回転テーブル用モータ106と磨
き軸スピンドル用モータ116の回転時間であるタイマ
時間を設定するタイマ、142は磨き軸スピンドル用モ
ータ116より回転テーブル用モータ106の回転開始
を遅延させる回転遅延タイマ、143は回転テーブル用
モータ106と磨き軸スピンドル用モータ116を始動
させるスタートボタン、144は回転テーブル用モータ
106と磨き軸スピンドル用モータ116の回転を停止
させるストップボタン、145はテーブルモータ用タイ
マ141とスピンドルモータ用タイマ142に設定され
たタイマ時間をリセットするリセットボタンである。
【0017】図5〜図7において、149は磨き治具1
19の突出量を調整する治具突出調整機構、150はス
ピンドルホルダ117と磨き軸スピンドル118とを固
定するホルダ固定ねじ、151はスピンドルホルダ11
7の上方に設けられたマイクロ取付板、151aはマイ
クロ取付板151を磨き軸スピンドル118に固定する
締付ねじ、152はマイクロ取付板151に設けられ、
磨き軸スピンドル118,即ち磨き治具119の突出量
を調整する突出調整用マイクロメータ、153はマイク
ロ取付板151に設けられ、突出調整用マイクロメータ
152によって設定された磨き軸スピンドル118の突
き出しを固定する突出固定ねじである六角頭付きボルト
である。治具突出調整機構149はスピンドルホルダ1
17と、マイクロ取付板151と、突出調整用マイクロ
メータ152と、六角頭付きボルト153とで構成され
ている。
【0018】155は回転テーブル108にねじ156
で固定された位置決め用治具、157は位置決め用治具
の中央に突設された金型パレット位置決めピンで、回転
テーブルの回転中心と一致させられている。158は位
置決め用治具155に六角頭付きボルト159で固定さ
れた振れ取り治具、160は振れ取り治具158の中心
に設けられ、金型パレット位置決めピン157が嵌入す
る位置決め穴である。161は回転テーブル108の中
心軸に磨き治具119の先端球119aの中心を位置決
めする磨き治具中心出し機構、162は振れ取り治具1
58に取り付けられるインジケータ支持部材で、振れ取
り治具158に六角頭付きボルト158aにより立設さ
れたスライド軸支持筒163と、スライド軸支持筒16
3に対して上下にスライド自在に設けられたスライド軸
164とで構成されている。
【0019】165はスライド軸支持筒163の側壁を
貫通して設けられ、スライド軸164の上下移動を調整
する上下移動調整ボルト、166はスライド軸164の
上端部に水平方向に貫通して回転自在に設けられた水平
桿、167はスライド軸164の上端部を貫通して設け
られ、水平桿166の回転及び横移動を調整する回転及
び横移動調整ボルト、168は水平桿166の先端部に
取り付けられたテストインジケータ、169はテストイ
ンジケータ168の上部に上下に回動自在に取り付けら
れた接触端子、170はテストインジケータ168の目
盛板で、接触端子169の回動に伴い目盛170の針1
71が振れるものである。磨き治具中心出し機構161
は、治具突出調整機構149と、位置決め用治具155
と、振れ取り治具158と、インジケータ支持部材16
2と、テストインジケータ168とで構成されている。
【0020】図8において、173は回転テーブル10
8の中心軸に金型180の研磨したい球凹面を位置決め
させる金型位置決め機構である。175は回転テーブル
108に固定された位置決め治具155に取り付けられ
た金型パレット、176は金型パレット175を位置決
め治具155に固定する固定ねじ、177は金型パレッ
ト175の表面に設けられ、金型180を収容する金型
収容凹部で、この金型収容凹部177には金型180が
接着剤で固定される。178は金型パレット175の裏
面に設けられ、金型180の複数の球凹面の中心にそれ
ぞれ対応した中心を有する複数の位置決め穴である。金
型位置決め機構173は、中央に金型パレット位置決め
ピン157を有する位置決め用治具155と、裏面に複
数の位置決め穴178を有する金型パレット175とで
構成されている。
【0021】次に、本発明の実施の形態の球面磨き動作
について説明する。まず、後で詳述するように、磨き軸
スピンドル118、即ち磨き治具119の回転テーブル
108に対する中心出しを磨き治具中心出し機構161
を用いて行う。次に、磨き治具119の回転テーブル1
08に対する中心出しが完了すれば、金型180の回転
テーブル108への位置決めを行う。この金型180の
回転テーブル108への位置決めは、図8に示すよう
に、回転テーブル108ににねじ156で位置決め用治
具155を取り付け固定する。しかる後に、金型18が
金型収容凹部177に収容された金型パレット175を
位置決め用治具155を取り付けるる。このとき、金型
180の研磨したい球凹面に対応する位置決め穴178
に位置決め用治具155の金型パレット位置決めピン1
57を挿入させて位置決めを行い、しかる後に金型パレ
ット175を固定ねじ176で位置決め用治具155に
固定し、位置決めは完了する。
【0022】その後は、一対のガイド113が取り付け
られた磨き軸台板114、磨き軸台板114に固定され
た磨き軸スピンドル用モータ116〜カップリング12
0等の各部品の総重量と略同じ重量の重り124を滑車
固定アーム121に取り付けられた滑車122を介して
ワイヤ23でそれぞれ固定する。次に、重り124の総
重量から金型180に対する例えば2〜2.5kgの荷
重、即ち所定の研磨力を与える分だけの重さの調整重し
124bを基準重し124aから取り除く。そうする
と、取り除かれた重しのアンバランス分により、ガイド
レール112を介してガイド113及びガイド113に
固定された磨き軸台板114、磨き軸台板114に固定
された磨き軸スピンドル用モータ116〜カップリング
120等の各部品が下降し、回転テーブル108に位置
決め用治具175及び金型パレット175を介して固定
された金型180の研磨したい球凹面に所定の研磨力の
荷重が与えられることとなる。
【0023】このままでは、磨き治具119がアンバラ
ンスにより自然落下して金型180の研磨したい球凹面
に接触することになるが、研磨前には手動レバー125
により磨き治具119の落下を阻止しておく。かかる手
動レバー125による磨き治具119の落下の阻止は、
レバー本体128を上方に回動させ、図3の(e)、
(f)に示すように、回転駒128aのピン貫通穴12
9bが回動駒受板127のピン受穴129aに整合さ
せ、ロックピン130をピン貫通穴129bを貫通させ
てピン受穴129aに挿入させると、上方に回動した状
態にレバー本体128がロックされる。そして、レバー
本体128の上方への回動に伴い、レバー本体128を
挟み込んでいる一対のレバー挟込みローラ115aを側
面に有し、磨き治具119と一体の磨き軸傾斜台座11
5も上動しており、その上動状態もロックされ、磨き治
具119の落下が阻止されることとなる。
【0024】そこで、金型180の球凹面を研磨したい
場合は、まず電源ONスイッチ132を押して電源を入
れ、次にテーブルモータ用回転つまみ139とスピンド
ルモータ用回転つまみ140を操作して回転テーブル用
モータ106と磨き軸スピンドル用モータ116の回転
数を所定の値に設定し、その後タイマ141を操作して
例えば30秒〜40秒という所定のタイマ時間を設定
し、さらに回転遅延タイマ142を操作して例えば1秒
〜2秒の遅延時間を設定する(これにより、磨き軸スピ
ンドル用モータ116より回転テーブル用モータ106
が1秒〜2秒の遅れで回転する)。手動レバー125を
操作して磨き治具119の落下阻止を解除する。
【0025】かかる手動レバー125による磨き治具1
19の落下阻止の解除は、図の(a)〜(d)に示すよ
うに、ピン貫通穴129bを貫通させてピン受穴129
aに挿入されているロックピン130を引き抜くことに
より行われる。そうすると、レバー本体128を挟み込
んでいる一対のレバー挟込みローラ115aを有する磨
き軸傾斜台座115が下動し、磨き軸傾斜台座115と
一体の磨き治具119は自然落下して金型180の研磨
したい球凹面に接触し、それからは磨き治具119は金
型180の研磨したい球凹面に所定の研磨力を与え続け
る。そして、スタートボタン143を押すと、これらモ
ータ106、116が設定されたように回転を始め、こ
れらタイマ141、142も動作を開始し磨き治具11
9の一定した研磨力による球面磨きが行われる。また、
磨き軸傾斜台座115の下動に伴い、レバー本体128
も下方に回動することとなる。
【0026】そして、タイマ141が設定したタイマ時
間がくると、これらモータ106,116の回転は停止
させられる。なお、研磨中は、金型180上に研磨液を
滴下させておく。また、途中で研磨を中止したい場合は
ストップボタン144を押せばよい。さらに、研磨中に
これらモータ106,116の回転数を変更したい場合
は、テーブルモータ用回転つまみ139とスピンドルモ
ータ用回転つまみ140を操作することにより、回転テ
ーブル用モータ106と磨き軸スピンドル用モータ11
6の回転数を変更することができる。また、回転テーブ
ル用モータ106と磨き軸スピンドル用モータ116は
互いに逆回転させることが球面磨きにとっては望まし
く、両方とも同じ回転方向の場合には両者の回転数を変
えることが望ましい。
【0027】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、台板102上に立設された縦台座111の垂直面部
の上端部に設けられた滑車固定アーム121の両端にそ
れぞれ滑車122を設け、これら滑車122ワイヤ12
3を懸架させ、縦台座111に取り付けられたガイドレ
ール112に対して摺動するガイド113を有する磨き
軸台板114に、磨き軸スピンドル用モータ116〜カ
ップリング120を備えた磨き軸傾斜台座115を取り
付け、その磨き軸台板114にワイヤ123の一端を接
続し、ワイヤ123の他端に磨き軸台板114に取り付
けられた各部品の総重量から金型180に対する所定の
研磨力を与える分だけの重さの重しを取り除いた重量の
重り124を接続するようにしたので、取り除かれた重
しのアンバランス分だけ、ワイヤ123の他端に接続さ
れた磨き軸台板114に取り付けられた各部品が下降
し、各部品のうちの磨き治具119が回転テーブル10
8に位置決め用治具155及び金型パレット175を介
して固定された金型180の研磨したい球凹面に所定の
研磨力の荷重を与えることとなり、回転テーブル用モー
タ106の回転により回転テーブル108を回転させる
と共に磨き軸スピンドル用モータ116の回転により磨
き治具119を回転させることにより、磨き治具119
が正確な球面Rの軌跡を描きながら自転して金型180
の球凹面に対して熟練度を必要とせず、誰でも所定の一
定した研磨力で研磨できることとなった。
【0028】また、磨き治具119を取り付けている磨
き軸スピンドル118は垂直軸に対して約15度傾斜さ
せられているので、磨き治具119の回転軸の中心にお
ける周速度ゼロ(回転負荷がなく磨き力が無い)の部分
がなくなり、金型180の球面磨きしたい球凹面に対す
る磨き残しが解消された。さらに、タイマ141により
所定のタイマ時間を設定することにより、磨き軸スピン
ドル用モータ116及び回転テーブル用モータ106を
その設定されたタイマ時間だけ回転させることができる
ので、作業者も四六時中装置に付いている必要が無くな
ることで疲労の軽減にもなる。また、回転遅延タイマ1
42により所定の遅延時間を設定することにより、磨き
軸スピンドル用モータ116より回転テーブル用モータ
106が所定の遅延時間遅れで回転させることができる
ので、回転テーブル用モータ106と磨き軸スピンドル
用モータ116が共に同じ回転方向であっても球面磨き
をすることができる。
【0029】また、中央に回転テーブル108の回転中
心と一致する金型パレット位置決めピン157を有する
位置決め治具155を用意し、位置決め治具155に取
り付けられる金型パレット175の裏面には表面に固定
された金型180の複数の球凹面の中心にそれぞれ対応
した中心を有する複数の位置決め穴178を設けたの
で、回転テーブル108に位置決め治具155を固定
し、その位置決め治具155に表面に複数の球凹面を有
する金型180を固定した金型パレット175を取り付
ける場合に、位置決め治具155の金型パレット位置決
めピン157を金型180の研磨したい球凹面に対応す
る位置決め穴178に挿入するようにセットして金型パ
レット175を位置決め治具155に固定ねじ176に
より固定することにより、金型180の研磨したい球凹
面を回転テーブル108の回転中心に簡単に、しかも正
確に位置決めすることができる。
【0030】次に、球面磨き動作を行う前に行われる磨
き治具中心出し機構161を用いて磨き治具119の回
転テーブル108に対する中心出しについて図5〜図7
に基づいて詳細に説明する。まず、回転テーブル108
に金型パレット位置決めピン157を有する位置決め治
具155をねじ156で固定する。次に、中央に回転テ
ーブル108の回転中心と一致する位置決め穴160を
有する振れ取り治具158にインジケータ支持部材16
2のスライド軸支持筒163を立て、スライド軸支持筒
163の下部に振れ取り治具158の下部から嵌め込ん
だ六角頭付きボルト158aを螺合し、振れ取り治具1
58にスライド軸支持筒162を立設する。
【0031】そして、スライド軸支持筒163を立設し
た振れ取り治具158を回転テーブル108に固定され
た位置決め治具155に固定する。その振れ取り治具1
58の固定は、位置決め治具155の金型パレット位置
決めピン157を振れ取り治具158の位置決め穴16
0に挿入するようにセットして振れ取り治具158を位
置決め治具155に六角頭付きボルト159で締着して
行う。こうして位置決め治具155にインジケータ支持
部材162のスライド軸支持筒163が立設された振れ
取り治具158が位置決め固定されると、インジケータ
支持部材162が支持しているテストインジケータ16
8の接触端子169をは回転テーブル108の回転中心
にセットする。かかる回転テーブル108の回転中心へ
の接触端子169のセットは、上下移動調整ボルト16
5を操作してスライド軸164を上下動させて接触端子
169の上下位置を調整し、回転及び横移動調整ボルト
167を操作して水平桿166を回転及び横方向に移動
させて接触端子169の横位置を調整して行う。
【0032】そこで、磨き軸スピンドル118の先端に
磨き治具119を取り付け、手動レバー125を操作し
て磨き治具119がテストインジケータ168の接触端
子169に接触するまで下降させる。しかる後に、回転
テーブル108を手動により回転させる。そうすると、
回転テーブル108の回転中心線C1に対して磨き治具
119の先端球119aの回転中心線C2が図6の
(a)に示すように一致せずズレている場合には、テス
トインジケータ168の目盛り170の針171が図6
の(b)に示すように、図の左側では強くプラス方向に
振れ、図の右側ではマイナス方向に振れて非接触とな
り、回転テーブル108の回転中心線C1に対して磨き
治具119の先端球119aの回転中心線C2が一致せ
ずズレていることが分かる。そこで、磨き軸スピンドル
118を斜めに上下動作させて回転テーブル108の回
転中心線C1に対して磨き治具119の先端球119a
の回転中心線C2(以下、磨き治具119の回転中心線
C2という)を一致させる位置決め作業が必要となる。
【0033】かかる位置決め作業は、まずスピンドルホ
ルダ117のホルダ固定ねじ150を緩める。次に、磨
き軸スピンドル118を下に降ろして図6に示す状態か
ら図7に示す状態となるように、磨き治具119の回転
中心線C2を回転テーブル108の回転中心線C1に一
致させる場合、マクロ取付板151の六角頭付きボルト
153を緩め、突出調整用マクロメータ152を左に回
して磨き軸スピンドル118を下げ、磨き治具119の
回転中心線C2が回転テーブル108の回転中心線C1
に一致したところで突出調整用マクロメータ152の左
回しをやめ、今度は六角頭付きボルト153を締めて磨
き軸スピンドル118の位置を固定し、さらにスピンド
ルホルダ117のホルダ固定ねじ150を締めて回転テ
ーブル108の回転中心線C1に対して磨き治具119
の回転中心線C2を一致させる位置決め作業が終了す
る。
【0034】そして、回転テーブル108の回転中心C
1に対して磨き治具119の回転中心線C2が一致して
いれば、回転テーブル108を手動により回転させる
と、テストインジケータ168の目盛り170の針17
1が図7の(b)に示すように、いずれの位置でも0を
示して振れないこととなり、回転テーブル108の回転
中心線C1に対して磨き治具119の回転中心線C2が
一致していることを確認することができる。
【0035】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、中央に回転テーブル108の回転中心と一致する位
置決め穴160を有する振れ取り治具158と、振れ取
り治具158に取り付けられ、接触端子169とその動
きに応じて針171が動く目盛170とを有するテスト
インジケータ168が取り付けられたインジケータ支持
部材162と、スピンドルホルダ117に取り付けられ
たマイクロ取付板151に設けられた突出調整用マイク
ロメータ152とを用いることにより、回転テーブル1
08の回転中心線C1に対して磨き軸スピンドル118
に設けられた磨き治具119の回転中心線C2を一致さ
せる位置決め作業を手間をかけずに簡単に行うことがで
きる。
【0036】なお、本発明の実施の形態では、磨き治具
119の回転軸は垂直軸に対して約15度傾斜させられ
ているが、磨かれる金型180の球凹面の大きさに応じ
て約15度〜45度の傾斜範囲に設定すれば、磨き残し
のない磨きができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転テー
ブルの回転軸の直上に設置され、金型の球凹面を磨く磨
き治具を回転させる治具回転駆動機構を滑車固定アーム
の両端にそれぞれ設けられた一対の滑車に懸架されたワ
イヤの一端に接続し、該ワイヤの他端に磨き治具及び治
具回転駆動機構の重さより少し軽く所定の研磨力を与え
る重りを接続し、テーブル回転駆動機構により回転テー
ブルを回転させると共に治具回転駆動機構により磨き治
具を回転させ、磨く治具を重りより重い磨き治具及び治
具回転駆動機構のアンバランスにより下降させると同時
に、金型上に研磨液を滴下させながら、磨き治具により
金型の球凹面を磨くようにしたので、磨き治具が正確な
球面Rの軌跡を描きながら自転して金型の球凹面に対し
て熟練度を必要とせず、誰でも所定の一定した研磨力で
研磨できるという効果がある。
【0038】また、本発明では、磨き治具の回転軸は垂
直軸に対して約15〜45度傾斜させられているので、
磨き治具の回転中心における周速度ゼロ(回転負荷がな
く磨き力が無い)の部分がなくなり、金型の球面磨きし
たい球凹面に対する磨き残しが解消されるという効果が
ある。さらに、本発明によれば、テーブル回転駆動機構
及び治具回転駆動機構はタイマ手段によって設定された
タイマ時間だけ駆動されるようにしたので、作業者も四
六時中装置に付いている必要が無くなることで疲労が軽
減されるという効果がある。また、磨き治具の重りより
重い磨き治具及び治具回転駆動機構のアンバランスによ
る下降を阻止する下降阻止手段を備えているので、研磨
時以外の場合に下降阻止手段により磨き治具が回転テー
ブルに固定されている金型に接触するのを防止すること
ができる。
【0039】さらに、本発明では、中央に突出する金型
パレット位置決めピンを有する位置決め用治具を回転テ
ーブルに固定手段で固定し、表面に金型を収容する金型
収容凹部を備え、裏面に金型の複数の球凹面の中心にそ
れぞれ対応した中心を有する複数の位置決め穴を備えた
金型パレットをその位置決め用治具に固定手段で固定す
る場合に、位置決め治具の金型パレット位置決めピンを
金型パレットの金型の研磨したい球凹面に対応する位置
決め穴に挿入するようにセットして金型パレットを位置
決め治具に固定手段により固定するようにしたので、金
型の研磨したい球凹面を回転テーブルの回転中心に簡単
に、しかも正確に位置決めすることができるという効果
がある。
【0040】また、本発明では、回転テーブルに中央に
突出する金型パレット位置決めピンを有する位置決め用
治具を固定手段で固定し、その位置決め用治具に固定手
段で表面に振れ取り装置取付部を備え、裏面の中央に金
型パレット位置決めピンが挿入される位置決め穴を備え
た振れ取り治具を固定し、上部に上下に回動自在に取り
付けられた接触端子及び接触端子の回動に伴い針が振れ
る目盛板を有するテストインジケータが回転及び横方向
に移動自在に取り付けられたインジケータ支持部材を振
れ取り治具の装置取付部に取り付け、磨き治具をテスト
インジケータの接触端子に接触した状態で回転テーブル
を手動により回転させてテストインジケータの目盛板の
針の揺れを見て回転テーブルの回転中心に対して磨き治
具の回転中心が一致しているかどうか簡単に分かるよう
にしたので、一致していない場合には治具回転駆動機構
に設けられた治具突出調整機構により磨き治具の突出量
を調整して回転テーブルの回転中心に対して磨き治具の
回転中心を一致させることにより、回転テーブルの回転
中心に対して磨き治具の回転中心を一致させる位置決め
作業を手間をかけずに簡単に行うことができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る球面磨き装置の構
成を示す正面図である。
【図2】 同球面磨き装置の構成を示す側面図である。
【図3】球面磨き装置の手動レバーの構成及び動作状態
を示す説明図である。
【図4】 同球面磨き装置の制御盤の構成を示す正面図
である。
【図5】 同球面磨き装置の磨き治具の回転テーブルに
対する中心出し方法を示す説明図である。
【図6】 磨き治具の回転テーブルに対する中心出し方
法に用いるテストインジケータに振れがある状態を示す
説明図である。
【図7】 磨き治具の回転テーブルに対する中心出し方
法に用いるテストインジケータに振れがない状態を示す
説明図である。
【図8】 同球面磨き装置の金型位置決め方法を示す説
明図である。
【図9】 従来の球面磨き装置の構成を示す一部を切断
した側面図である。
【符号の説明】
101・・・台座(基台)、102・・・台板(基
台)、106・・・回転テーブル用モータ(テーブル回
転駆動機構)、111・・・縦台座、112・・・ガイ
ドレール、114・・・磨き軸台板、116・・・磨き
軸スピンドル用モータ(治具回転駆動機構)、119・
・・磨き治具、121・・・滑車固定アーム、122・
・・滑車、123・・・ワイヤ、124・・・重り、1
75・・・金型パレット、180・・・金型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23Q 1/00 B Fターム(参考) 3C016 AA03 HA01 3C028 EE01 3C048 AA01 BB01 BC03 DD02 EE08 3C049 AA04 AA07 AC04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル回転駆動機構により回転させら
    れる回転テーブルに金型が固定された金型パレットを取
    り付け固定する工程と、 金型の球凹面を磨く磨き治具を回転させる治具回転駆動
    機構を回転テーブルの回転軸の直上に設置する工程と、 治具回転駆動機構を滑車固定アームの両端にそれぞれ設
    けられた滑車に懸架されたワイヤの一端に接続し、該ワ
    イヤの他端に磨き治具及び治具回転駆動機構の重さより
    少し軽く所定の研磨力を与える重りを接続する工程と、 テーブル回転駆動機構により回転テーブルを回転させる
    と共に治具回転駆動機構により磨き治具を回転させ、磨
    く治具を重りより重い磨き治具及び治具回転駆動機構の
    アンバランスにより下降させると同時に、金型上に研磨
    液を滴下させながら、磨き治具により金型の球凹面を磨
    く工程と、 からなることを特徴とする球面磨き方法。
  2. 【請求項2】 前記磨き治具の回転軸は垂直軸に対して
    約15〜45度傾斜させられていることを特徴とする請
    求項1記載の球面磨き方法。
  3. 【請求項3】 前記テーブル回転駆動機構及び前記治具
    回転駆動機構はタイマ手段によって設定されたタイマ時
    間だけ駆動されることを特徴とする請求項1記載の球面
    磨き方法。
  4. 【請求項4】 前記磨き治具の重りより重い磨き治具及
    び治具回転駆動機構のアンバランスによる下降を下降阻
    止手段により阻止することを特徴とする請求項1記載の
    球面磨き方法。
  5. 【請求項5】 基台に水平に回転自在に設置され、複数
    の球凹面を有する金型が固定された金型パレットが取り
    付けられる回転テーブルと、 回転テーブルを回転駆動するテーブル回転駆動機構と、 基台に立設された縦台座の上端に設置され、両端にそれ
    ぞれ滑車を設けた滑車固定アームと、 縦台座に設置されて垂直方向に延びるガイドレールに案
    内され、昇降自在な磨き軸台板と、 磨き軸台板に設置され、金型の球凹面を磨く磨き治具を
    回転させる治具回転駆動機構と、 滑車固定アームの両端にそれぞれ設けられた滑車に懸架
    され、一端が磨き軸台板に接続され、他端が重量調整可
    能な重りに接続されたワイヤと、 を備えたことを特徴とする球面磨き装置。
  6. 【請求項6】 前記重量調整可能な重りは、前記ワイヤ
    の他端に接続され、前記磨き軸台板、磨き治具及び治具
    回転駆動機構の総重量より軽い基準重しと、基準重しに
    着脱自在で小さい重量の複数の調整重しとからなること
    を特徴とする請求項5記載の球面磨き装置。
  7. 【請求項7】 前記磨き治具の回転軸は、垂直軸に対し
    て約15〜45度傾斜させられていることを特徴とする
    請求項5記載の球面磨き装置。
  8. 【請求項8】 前記テーブル回転駆動機構は、回転テー
    ブル用モータと、磨き軸スピンドル用モータと回転テー
    ブルとの間に設けられた駆動伝達部材とからなることを
    特徴とする請求項5記載の球面磨き装置。
  9. 【請求項9】 前記治具回転駆動機構は、磨き軸スピン
    ドル用モータと、磨き軸スピンドル用モータと磨き治具
    との間に設けられた駆動伝達部材とからなることを特徴
    とする請求項5記載の球面磨き装置。
  10. 【請求項10】 前記テーブル回転駆動機構及び前記治
    具回転駆動機構の回転時間を設定するタイマ手段を備え
    たことを特徴とする請求項5記載の球面磨き装置。
  11. 【請求項11】 前記磨き治具の重りより重い磨き治具
    及び治具回転駆動機構のアンバランスによる下降を阻止
    する下降阻止手段を備えたことを特徴とする請求項5記
    載の球面磨き装置。
  12. 【請求項12】 前記回転テーブルの中心軸に金型の研
    磨したい球凹面を位置決めさせる金型位置決め機構を備
    えていることを特徴とする請求項5記載の球面磨き装
    置。
  13. 【請求項13】 前記金型位置決め機構は、前記回転テ
    ーブルに固定手段で固定され、中央に突出する金型パレ
    ット位置決めピンを有する位置決め用治具と、位置決め
    用治具の任意の位置に固定手段で固定され、表面に金型
    を収容する金型収容凹部を備え、裏面に金型の複数の球
    凹面の中心にそれぞれ対応した中心を有する複数の位置
    決め穴を備えた金型パレットとで構成されていることを
    特徴とする請求項12記載の球面磨き装置。
  14. 【請求項14】 前記金型パレットの金型収容凹部に金
    型が接着剤で固定されていることを特徴とする請求項1
    3記載の球面磨き装置。
  15. 【請求項15】 前記回転テーブルの中心軸に前記磨き
    治具の回転中心を位置決めする磨き治具中心出し機構を
    備えていることを特徴とする請求項5記載の球面磨き装
    置。
  16. 【請求項16】 前記磨き治具中心出し機構は、前記回
    転テーブルに固定手段で固定され、中央に突出する金型
    パレット位置決めピンを有する位置決め用治具と、位置
    決め用治具に固定手段で固定され、表面に振れ取り装置
    取付部を備え、裏面の中央に金型パレット位置決めピン
    が挿入される位置決め穴を備えた振れ取り治具と、振れ
    取り治具の振れ取り装置取付部に取り付けられたインジ
    ケータ支持部材と、インジケータ支持部材に回転及び横
    方向に移動自在に取り付けられ、上部に上下に回動自在
    に取り付けられた接触端子及び接触端子の回動に伴い針
    が振れる目盛板とを有するテストインジケータと、前記
    磨き治具の突出量を調整する治具突出調整機構とで構成
    されていることを特徴とする請求項15記載の球面磨き
    装置。
  17. 【請求項17】 前記治具突出調整機構は、前記治具回
    転駆動機構の磨き軸スピンドル用モータと磨き治具との
    間に設けられた駆動伝達部材である磨き軸スピンドルを
    保持するスピンドルホルダと、スピンドルホルダに間隔
    を置いて取り付けられ、締付ねじで磨き軸スピンドルに
    固定されるマクロ取付板と、マクロ取付板に設けられ、
    スピンドルホルダの突出量を設定する突出調整用マイク
    ロメータと、マクロ取付板に設けられ、突出調整用マイ
    クロメータによって設定されたスピンドルホルダの突出
    を固定する突出固定ねじとで構成されていることを特徴
    とする請求項16記載の球面磨き装置。
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