JP2003245836A - ツールホルダ - Google Patents

ツールホルダ

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JP2003245836A JP2002048682A JP2002048682A JP2003245836A JP 2003245836 A JP2003245836 A JP 2003245836A JP 2002048682 A JP2002048682 A JP 2002048682A JP 2002048682 A JP2002048682 A JP 2002048682A JP 2003245836 A JP2003245836 A JP 2003245836A
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holding
tool holder
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Arimoto Aono
有元 青野
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AONO GIKEN KK
COSMO GLOBE KK
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AONO GIKEN KK
COSMO GLOBE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でワーク加工作業途中での加工具
の交換という面倒な作業を軽減できるツールホルダを提
供する。 【解決手段】 一端が機械主軸に固定されるホルダ本体
10と、該ホルダ本体10の他端に形成された第1の加
工具50を保持する第1保持機構20と、前記ホルダ本
体10の胴体部に形成された第2の加工具30を保持す
る第2保持機構25とを備えたツールホルダ1である。
例えば、前記第1保持機構は前記機械主軸と同軸となる
棒状の加工具を保持する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワークを加工する際
に用いるツールホルダに関する。より詳しくは、ワーク
の加工に用いるドリル、ミル、バイト、カッタ、フライ
ス、砥石等の加工具を同時に複数保持できるツールホル
ダに関する。
【0002】
【従来の技術】ワークを所望の形状に加工する工作機械
には種々のものがある。例えば、フライス盤は一般に広
く採用されている工作機械である。フライス盤の機械主
軸(回転軸)には、ドリル、エンドミル、ボーリングバ
イト等の種々の加工具が固定され、ワークを所望の形状
に加工する。
【0003】上記加工具はツールホルダを介して機械主
軸に固定されている。すなわち、フライス盤の機械主軸
にセットされるツールホルダに加工具を取付けることに
よりワークの加工が行なわれる。従来のツールホルダに
は1つの加工具が保持されるようになっている。よっ
て、ワークに異なる加工を施す際には、作業者が必要な
加工具に適宜交換することが必要である。
【0004】ところで、加工対象となるワークには、ガ
ラス、シリコン、セラミック等の脆性、硬脆性である材
料により形成されたものがある。このような脆性ワーク
の加工には、適切な砥石を用いて外径仕上げ、面取り等
の作業を行なうことが必要である。例えば、脆性ワーク
にエンドミルで穴をあけた後には、ツールホルダのドリ
ルを軸付き砥石に交換してから外径仕上げ、面取りの加
工を実行することが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにワーク加
工工程中での加工具の交換という面倒な作業を軽減する
ため、複数の加工具を自動交換できる工作機械としてマ
シニングセンタが知られている。このマシニングセンタ
は、予め入力したプログラムに従い複数の加工具から最
適なものを選択して自動交換するので、作業者への負荷
は軽減される。しかし、このマシニングセンタは前記フ
ライス盤と比較して極めて高価であり、機械設備が大型
でありワークの加工コストが増加するという問題があ
る。
【0006】したがって、本発明の主の目的は、簡易な
構成でワーク加工作業途中での加工具の交換という面倒
な作業を軽減できるツールホルダを提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1に記
載の如く、一端が機械主軸に固定されるホルダ本体と、
該ホルダ本体の他端に形成された第1の加工具を保持す
る第1保持機構と、前記ホルダ本体の胴体部に形成され
た第2の加工具を保持する第2保持機構とを備えたツー
ルホルダにより達成される。
【0008】また、請求項2に記載の如く、請求項1に
記載のツールホルダにおいて、前記第1保持機構は、前
記機械主軸と同軸となる棒状の加工具を保持するように
形成することが望ましい。
【0009】また、請求項3に記載の如く、請求項1に
記載のツールホルダにおいて、前記第2保持機構は、前
記機械主軸を中心とした環状の加工具を保持するように
形成することが望ましい。
【0010】請求項1から3に記載の発明によれば、第
1保持機構により第1の加工具が保持でき、第2保持機
構により第2の加工具が保持できる。よって、このよう
なツールホルダを工作機械の主軸にセットすれば加工具
を交換することなく複数の加工を継続して実行できる。
【0011】また、請求項4に記載の如く、請求項3に
記載のツールホルダにおいて、前記第2保持機構は、複
数の環状の加工具が保持可能であるように構成してもよ
い。請求項4に記載の発明によれば、さらに複数の加工
を継続して実行できるようになる。
【0012】また、上記目的は、請求項5に記載の如
く、一端が機械主軸に固定されるホルダ本体と、該ホル
ダ本体の他端に形成された第1の加工具を保持する第1
保持機構と、前記ホルダ本体の胴体部に形成された第2
の加工具を保持する第2保持機構とを備えたツールホル
ダであって、前記第1保持機構に軸付き砥石、前記第2
保持機構に環状の砥石を保持しているツールホルダによ
っても達成できる。
【0013】また、請求項6に記載の如く、請求項5に
記載のツールホルダにおいて、前記軸付き砥石は穴あけ
用、内面研削用及び面取り用の砥石から選択された1つ
であり、前記環状の砥石は外径研削用、端面研削用、面
取り用の砥石から選択された1つとすることができる。
【0014】請求項5及び6に記載発明によれば、シリ
コン、ガラス等の脆性の高い材料で形成されたワークに
対して加工具を交換することなく必要な加工を施すこと
ができる。
【0015】また、上記目的は、請求項7に記載の如
く、一端が機械主軸に固定されるホルダ本体と、該ホル
ダ本体の他端に形成された第1の加工具を保持する第1
保持機構と、前記ホルダ本体の胴体部に形成された第2
の加工具を保持する第2保持機構とを備えたツールホル
ダであって、前記第1保持機構にドリル、ミル及びコア
ドリルから選択された1つを保持し、前記第2保持機構
にはフライス、カッタ及び環状の砥石の少なくとも1つ
を保持しているツールホルダによっても達成できる。
【0016】請求項7に記載の発明によれば、あらゆる
性質の材料で形成されたワークに対して加工具を交換す
ることなく必要な加工を施すことができる。
【0017】また、上記目的は、請求項8に記載の如
く、一端が主軸に固定される棒状のホルダ本体と、該ホ
ルダ本体の他端に形成された棒状部材を保持する第1保
持機構と、前記ホルダ本体の胴体部に形成された加工具
を保持する第2保持機構とを備えたツールホルダを、一
方のツールホルダの第1保持機構に他のツールホルダの
ホルダ本体を保持することにより多段に構成したツール
ホルダによっても達成される。
【0018】また、請求項9に記載の如く、請求項8に
記載のツールホルダにおいて、機械側となる最上段のツ
ールホルダのホルダ本体の一端は機械主軸に固定され、
前記各ツールホルダの第2保持機構には機械主軸を中心
とした環状の加工具を保持し、最下段となるツールホル
ダの第1保持機構には前記機械主軸と同軸となる棒状の
加工具を保持する形態とすることができる。
【0019】請求項8及び9に記載の発明によれば、第
2保持機構で保持する加工具の種類をより多数とするこ
とができるので、より多くの加工工程できる単一のツー
ルホルダとして提供できる。
【0020】そして、請求項10に記載の如く、請求項
1から9のいずれかに記載のツールホルダを加工用の機
械主軸に備えた工作機械によると、加工工程を効率化し
ながら、高い精度でワークを加工できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を説明する。
【0022】図1は実施例に係るツールホルダ1の断面
を示した図である。ホルダ本体10は概ね棒状であり、
図において右端部12側で図示しない機械主軸に固定さ
れる。また、ホルダ本体10の左端部18側には第1保
持機構としてのコレットチャック機構20が形成されて
いる。
【0023】上記コレットチャック機構20は、ホルダ
本体10の左端に開口したスリーブ部17と、このスリ
ーブ部17中に挿入される複数の切り割れを有するコレ
ットチャック21と、このコレットチャック21をスリ
ーブ部16内に押込むコレットナット22により構成さ
れている。なお、スリーブ部17の外周にはコレットナ
ット22と対応する螺子山19が形成され、この螺子山
19にコレットナット22がねじ込まれるようになって
いる。
【0024】上記コレットチャック機構20には、前記
機械主軸と同軸で回転する後述する第1の加工具が保持
される。
【0025】また、ホルダ本体10の胴体部側には、第
2の加工具を保持するための第2保持機構としてロック
機構25が形成されている。このロック機構25は、リ
ング状に突出したフランジ部14、16と、ロックナッ
ト15とで構成されている。この胴体部に保持される第
2の加工具は、一点鎖線で示すように環状の加工具30
であり、前記機械主軸の中心に対して環形状である。こ
の環状の加工具30は上記フランジ部14で位置決めさ
れ、その背面側を一部に切り欠きを有した割りピン型の
ロックナット15がフランジ部16との間にちょうど嵌
め込まれることで保持される。
【0026】なお、本実施例のツールホルダ1は、砥石
研削をする際に用いる研削液を供給できるように研削液
供給管13がホルダ本体10の中央を貫通するように形
成されている。
【0027】図2は、図1に示したツールホルダ1に第
1及び第2の加工具を装着した状態を例示した図であ
る。また、図3は、図2に示した各部が確認し易いよう
に分解して示した図である。これらの図では、コレット
チャック機構20により保持される第1の加工具となる
軸付き砥石50が示されている。また、ロック機構25
により保持される第2の加工具となる環状砥石30も示
されている。
【0028】図2及び図3で示すように本実施例のツー
ルホルダ1は少なくとも2種類の加工具を同時に保持で
きるので、ツールホルダ1を機械主軸に一旦セットする
と異なる加工を継続して行うことができるようになる。
【0029】また、これらの図ではツールホルダ1の胴
体部に環状砥石30を1個セットする場合を例示してい
るが、図4(A)及び(B)で示すように2個、或いは
3個以上をセットすることが可能である。ロックナット
15の位置を規定するフランジ部16の設定位置を適宜
変更することで複数の環状砥石を保持できるように変更
できる。
【0030】環状砥石を2個とする場合は、図4(A)
で示すようにスペーサ11を介して2つの砥石31、3
2を併設してもよいし、図4(B)で示すように一方の
環状砥石33にボス33BSを設けて他の、環状砥石3
4を併設してもよい。このようにすることで互いの距離
を一定に規定しながら位置決めすることができる。な
お、環状砥石が3個以上となる場合も同様に構成するこ
とができる。
【0031】図5はツールホルダ1の環状砥石として採
用できる種々の研削面を有する砥石を例示した図であ
る。なお、図5では各環状砥石はその右側半分を示して
いる。
【0032】図5で(A)は外径研削に、(B)は端面
研削に、(C)は外径・面取に用いる環状砥石である。
また、図5で(D)〜(F)は研削するワークに応じて
用いる面取用の環状砥石である。また、図5で(G)は
2段にした面取用の環状砥石である。
【0033】ただし、図5に示した複数の環状砥石は単
なる例示であり、ホルダ本体の外径に対して適切な公差
をもった穴を有するものであれば本ツールホルダ1に取
り付け可能である。
【0034】次に、図6は本ツールホルダ1において環
状砥石30を保持するための保持機構の変形例を示した
図である。
【0035】図6(A)〜(E)の各図では左側にホル
ダ本体10の一部を示し、右側に環状砥石30を保持す
るための機構を例示している。
【0036】図6(A)は先に示したロック機構であ
り、直線的なホルダ本体10の胴体部にロックナット1
5を嵌め込んで環状砥石30を保持するタイプである。
【0037】図6(B)は、図6(A)の改良タイプで
あり、ホルダ本体10の胴体部及び環状砥石30の内面
各々にテーパ10TE、30TEを形成することで、ロ
ックナット15でより確実に環状砥石30を固定するよ
うにしたタイプである。
【0038】図6(C)は、ロックナットを用いず、ホ
ルダ本体10の胴体部にキー溝10NA、環状砥石30
にキー穴30NAを設けてキーにより環状砥石30を側
面で固定するようにしたタイプである。
【0039】図6(D)は、ロックナットに代えて支持
円盤115を用い、フランジ部14に形成した螺子穴N
14Eに図示せぬボルトをねじ込むことより環状砥石3
0を固定するようにしたタイプである。
【0040】図6(E)は、図6(A)の変形タイプで
あり、嵌め込み式のロックナットに代えてねじ込み式の
支持円盤116を用いて環状砥石30を保持するように
したタイプである。
【0041】以上に示した種々の保持機構を用いれば環
状砥石30をホルダ本体10の胴体部に安定的に保持で
きるが、上記でしめす第2保持機構はこれらに限定され
るものではない。
【0042】また、図7は本ツールホルダ1に同軸でセ
ッティングされる第1の加工具としての軸付き砥石と、
これを保持するための第1保持機構の変形例を示した図
である。
【0043】図7(A)〜(D)の各図では左側にホル
ダ本体10の他端に保持される軸付き砥石、右側にはこ
れらを保持する機構を示している。
【0044】図7(A)は先に示したコレットチャック
機構である。コレットチャック21の切り割れ内に軸付
き砥石50の軸部を挿入した状態で、コレットナット2
2をホルダ本体10にねじ込むことにより軸付き砥石5
0が確実に保持される。
【0045】図7(B)は軸付き砥石51の軸部に雄螺
子を形成し、ホルダ本体10の開口側に雌螺子を形成し
てねじ込み式したタイプである。
【0046】図7(C)はホルダ本体10の開口側の側
部に螺子穴A10ANを形成して側面から軸付き砥石5
2の側部を固定するようにしたサイドロックタイプであ
る。
【0047】図7(D)は軸付き砥石53の軸部及びホ
ルダ本体10の開口面内それぞれにテーパ面53ET、
10ETを形成して軸付き砥石50の軸部を楔効果で固
定するようにしたタイプである。
【0048】以上で示した種々の保持機構により軸付き
砥石をホルダ本体10の一端に保持させることができる
が、軸付き砥石の保持機構はこれら限定するものではな
い。また、図7では軸付き砥石を例としているが、他の
軸部を有するドリル、ミル等も同様に保持できる。
【0049】さらに、図8はツールホルダ1の一端に保
持される軸付き加工具として採用可能な種々の加工具を
例示した図である。
【0050】図8で(A)は内面研削用の砥石、(B)
は穴開け用の砥石、(C)はコアドリルであり、また、
(D)、(E)は異なるタイプの面取り用の砥石であ
る。図8に示した複数の軸付き加工具は単なる例であ
り、固定するための適切な公差をもった軸を有するもの
であれば本ツールホルダ1に取り付け可能である。
【0051】以上説明したように本実施例のツールホル
ダ1の一端には軸付きの種々の加工具が第1保持機構で
保持され、またホルダ本体の胴体部では環状の種々の加
工具が第1保持機構で保持できる。図9及び図10は具
体的な軸付き加工具及び環状加工具を装着した状態のツ
ールホルダ1を例示している。
【0052】図9(A)〜(C)は軸付き加工具及び環
状加工具を共に砥石とした場合について示している。
(A)は軸付き砥石と1個の環状砥石、(B)は軸付き
砥石と2個の環状砥石、(C)は軸付き砥石と3個の環
状砥石の場合を示している。前述したように環状砥石の
個数を4個以上とすることも可能である。また、複数の
環状砥石を併設する場合は厚みや径の異なるもの、粒度
の異なるものを適宜、組合せて装着することで異なる加
工工程で使用できるようになる。勿論、使用頻度の高い
環状砥石の場合には、同じものを併設して切り換えて使
用するようにしてもよい。図9のように特にのみ砥石を
組合せたツールホルダ1はシリコン、ガラス、セラミッ
ク等の脆性のある材料で形成されたワークを加工する際
に好適に用いることができる。
【0053】次の図10(A)〜(C)は軸付き加工具
をドリル等とし、また環状の加工具をフライス等の加工
具とした場合について示している。(A)は軸付き加工
具としてセンタードリルと環状の加工具として1個の溝
フライス、(B)はエンドミルと側フライス及び内丸フ
ライス2個の環状の加工具、(C)はドリルと溝フライ
ス2個及びメタルソーの3個の環状加工具とした場合を
示している。
【0054】図10で示したように本ツールホルダ1で
は、環状の加工具は異なる種類のものを必要個数保持で
きるように適宜設計するができる。
【0055】以上詳述したところから明らかなように、
本実施例の本ツールホルダ1では棒状の加工具を先端に
保持でき、胴体部分には環状の加工具を保持できる。よ
って、従来のようにワークに施す加工の種類に応じて加
工具を変更することなく、同じツールホルダで加工を継
続することができる。
【0056】特に、本ツールホルダ1の場合、先端にセ
ットされるドリル、ミル、軸付き砥石等と、胴体部にセ
ットされるリング状の砥石、フライス、カッタ等とは任
意に組合せることができるので、殆どのワーク加工に用
いることができる。しかも、胴体部にセットされる環状
の工具は同時に複数設定しておくことでより多くのワー
ク加工に適用できるようになる。本実施例のツールホル
ダ1が極めて有効なツールであることが以上の説明から
理解できる。
【0057】以下においてはこのツールホルダ1を加工
機械としてのNCフライス盤に搭載してワーク加工を実
行する場合の加工例を説明する。
【0058】図11は実施例のツールホルダが装着され
るNCフライス盤100の概要構成を示した図である。
NCフライス盤100は入力パネル101及び表示パネ
ル102が接続された制御ユニット103を含んだ指令
系と、制御ユニット103からの制御信号に基づいて駆
動されるモータ110等を含んだの駆動系とで構成され
ている。入力パネル101により操作者が所望の入力を
行い、表示パネル102でNCフライス盤100の状況
を確認できるようになっている。
【0059】制御ユニット103は装置全体の制御を実
行するCPU105及び加工のプログラム等を格納して
いるメモリ106等を備えており、入力パネル101か
らの入力信号を参照しながらモータ110の駆動を制御
して被加工物であるワークWの加工を行う。このNCフ
ライス盤100のモータ110の軸(機械主軸)に少な
くとも異なる2種類の加工具を装備したツールホルダ1
が装着されている。
【0060】以下では、図12〜図14を用いて、上記
NCフライス盤100を用いて脆性の高いワークを加工
する3つの例を説明する。 (加工例1)図12はシリコンウエハ等の脆性の高い円
形のワークWを矩形の製品に仕上げる加工例を示した図
である。図12(A)では先端に切り抜き用の軸付き砥
石54、胴体部には外径仕上げ用の環状砥石35及び面
取り用の環状砥石36の2個を備えたツールホルダ1を
示している。
【0061】図12(B)は円形の直径φAの被加工ワ
ークWが研削される様子を平面で示した図、図12
(C)はこの加工工程を側面から示した図である。
【0062】ここでは、各辺B×Cの四角の製品ワーク
に加工する。まず、NCフライス盤で図12(A)に示
したツールホルダ1の切り抜き用の軸付き砥石54で製
品寸法より大きい(B+α)×(C+α)に切断する。
次に、ツールホルダ1を高さH分下降させて外径仕上げ
用の環状砥石35をワーク端面に接触させて外径を整え
る。さらに、ツールホルダ1を高さh下降させて面取り
用の環状砥石36をワーク端面に接触させて外径を整え
て加工を完了する。
【0063】以上説明からから明らかにように、NCフ
ライス盤100に実施例のツールホルダ1を採用するこ
とで一般に加工が面倒な脆性の高いワークに施す複数の
加工を、加工具を交換することなく完了できる。また、
加工具を交換した際に発生するチャッキングエラーも回
避できるので加工効率も向上する。 (加工例2)図13はシリコンウエハ等の脆性の高い円
形のワークWをドーナツ型の製品に仕上げる加工例を示
した図である。図13(A)では先端にくり貫き用の軸
付きコアリング55、胴体部には粗研削面取り用の環状
砥石37及び仕上げ面取り用の環状砥石38の2個を備
えたツールホルダ1を示している。
【0064】図13(B)は直径φAである円盤状の被
加工ワークの中心部がくり貫かれる共に、外周の研削さ
れて製品となるワークの様子を平面で示した図、図13
(C)はその加工工程を側面から示した図である。
【0065】ここは、まず、NCフライス盤で図13
(A)に示したツールホルダ1のコアリング55で直径
φBの穴をくり貫く。次に、ツールホルダ1を高さH下
降させて粗研削面取り用の環状砥石37をくり貫き面に
接触させてくり貫き径の直径(φB+α)まで広げる。
さらに、ツールホルダ1を高さh下降させて仕上げ面取
り用の環状砥石38をくり貫き面に接触させてくり貫き
径の直径φCを整える。
【0066】次に、ワークの外周面に粗研削面取り用の
環状砥石37を接触させてくワークの直径を(φD+
α)まで研削する。さらに、ツールホルダ1を下降させ
て仕上げ面取り用の環状砥石38を外周面に接触させて
ワークを製品直径φCに整えて加工を完了する。
【0067】本加工例2の場合もNCフライス盤100
に実施例のツールホルダ1を採用することで複数の加工
具を交換することなく完了できる。よって、本加工例2
の場合も前記加工例1の場合と同様の効果が得られる。
また、本例の場合には、ワーク中心部の加工及び外周部
の加工を加工具の交換すること無しに実行できるので真
円度及び同芯度が高い製品ワークを得ることができる。 (加工例3)図14はシリコンウエハ等の脆性の高い円
形のワークWを製品寸法に仕上げると共に、Vノッチを
形成する加工例を示した図である。図14(A)では先
端にノッチ形成用の軸付き面取砥石56、胴体部には外
径面取り砥石39を備えたツールホルダ1を示してい
る。
【0068】図14(B)は円盤状被加工ワークWに外
周の面取り仕上げと、Vノッチを形成して製品にする様
子を平面で示した図、図14(C)はこの加工工程を側
面から示した図である。本例の場合はワークW側も回転
する。
【0069】ここは、まず、NCフライス盤でワークW
側を回転させながら図14(A)に示したツールホルダ
1の外径面取り砥石39でワークの外周面の直径仕上げ
と上下の面取りを行う。次に、ワークのVノッチを所定
の位置に割り出し、停止させる。ツールホルダ1を上昇
させてノッチ形成用面取砥石56を所定のプログラムに
基づいて移動させてVノッチの仕上げと面取りを行う。
【0070】本加工例3の場合もNCフライス盤100
に実施例のツールホルダ1を採用することで複数の加工
を、加工具を交換することなく完了できる。このように
加工具を交換することなく、ワーク外周部の加工及びV
ノッチ部の加工を連続して行えるので、先に定まる外径
寸法に対するVノッチ研削軸の位置決めを正確に行うこ
とができる。よって完成度の高いワーク加工が実現でき
る。
【0071】なお、前述した加工例の場合はNCフライ
ス盤100に装着した1つのツールホルダに径の異なる
加工具がセットされているが、各加工具の回転中心は同
じであるので個々の加工具について直径を補正すること
で同一プログラムを用いてワークを加工できる。
【0072】また、上記加工例は一般に加工が面倒であ
るシリコンウエハ等の脆性の高いワークを加工する場合
を説明したが、金属板等の一般的ワークを同様に加工で
きることは言うまでもない。
【0073】さらに図15は前記ツールホルダ1を多段
に構成した場合について示した図である。このツールホ
ルダは、図15に示すように、第1のツールホルダ1の
コレットチャック機構20で第2のツールホルダ100
側のホルダ本体110を保持することで多段化させてい
る。このように多段化した構成にするとホルダの胴体部
で保持できる加工具をより多種類、多数にすることがで
きる。
【0074】また、図15では2段した場合を例示して
いるが、3段以上とすることも可能である。最下段のツ
ールホルダの先端には軸付きの加工具が保持される。
【0075】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の
範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、本発明によれば、1つのツールホルダに少なくとも
2種類の加工具が保持できる。よって、このようなツー
ルホルダを工作機械の主軸にセットすれば加工具を交換
する手間を抑制して加工効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るツールホルダの断面を示した図で
ある。
【図2】図1に示したツールホルダに第1及び第2の加
工具を装着した状態を例示した図である。
【図3】図2に示した各部が確認し易いように分解して
示した図である。
【図4】環状砥石を2個とする場合の例を示した図であ
る。
【図5】ツールホルダの環状砥石として採用できる種々
の研削面を有する砥石を例示した図である。
【図6】本ツールホルダにおいて環状砥石を保持するた
めの保持機構の変形例を示した図である。
【図7】ツールホルダに同軸でセッティングされる第1
の加工具としての軸付き砥石と、これを保持するための
保持機構の変形例を示した図である。
【図8】ツールホルダの一端に保持される軸付き加工具
として採用可能な種々の加工具を例示した図である。
【図9】軸付き加工具及び環状加工具を共に砥石とした
場合について例示した図である。
【図10】軸付き加工具をドリル等とし、環状の加工具
をフライス等の加工具とした場合について例示した図で
ある。
【図11】実施例のツールホルダが装着されるNCフラ
イス盤の概要構成を示した図である。
【図12】シリコンウエハ等の脆性の高い円形のワーク
Wを矩形の製品に仕上げる加工例を示した図である。
【図13】シリコンウエハ等の脆性の高い円形のワーク
Wをドーナツ型の製品に仕上げる加工例を示した図であ
る。
【図14】シリコンウエハ等の脆性の高い円形のワーク
Wを製品寸法に仕上げると共に、Vノッチを形成する加
工例を示した図である。
【図15】多段に構成したツールホルダついて示した図
である。
【符号の説明】
1 ツールホルダ 10 ホルダ本体 14 フランジ部 15 ロックナット 16 フランジ部 20 コレットチャック機構(第1保持機構) 21 コレットチャック 22 コレットナット 25 ロック機構(第2保持機構) 30 環状砥石(第2の加工具) 50 軸付き砥石(第1の加工具)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が機械主軸に固定されるホルダ本体
    と、該ホルダ本体の他端に形成された第1の加工具を保
    持する第1保持機構と、前記ホルダ本体の胴体部に形成
    された第2の加工具を保持する第2保持機構とを備え
    た、ことを特徴とするツールホルダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のツールホルダにおい
    て、 前記第1保持機構は、前記機械主軸と同軸となる棒状の
    加工具を保持するように形成されていることを特徴とす
    るツールホルダ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のツールホルダにおい
    て、 前記第2保持機構は、前記機械主軸を中心とした環状の
    加工具を保持するように形成されていることを特徴とす
    るツールホルダ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のツールホルダにおい
    て、 前記第2保持機構は、複数の環状の加工具が保持可能で
    あることを特徴とするツールホルダ。
  5. 【請求項5】 一端が機械主軸に固定されるホルダ本体
    と、該ホルダ本体の他端に形成された第1の加工具を保
    持する第1保持機構と、前記ホルダ本体の胴体部に形成
    された第2の加工具を保持する第2保持機構とを備えた
    ツールホルダであって、 前記第1保持機構に軸付き砥石、前記第2保持機構に環
    状の砥石を保持している、ことを特徴とするツールホル
    ダ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のツールホルダにおい
    て、 前記軸付き砥石は穴あけ用、内面研削用及び面取り用の
    砥石から選択された1つであり、前記環状の砥石は外径
    研削用、端面研削用、面取り用の砥石から選択された1
    つであることを特徴とするツールホルダ。
  7. 【請求項7】 一端が機械主軸に固定されるホルダ本体
    と、該ホルダ本体の他端に形成された第1の加工具を保
    持する第1保持機構と、前記ホルダ本体の胴体部に形成
    された第2の加工具を保持する第2保持機構とを備えた
    ツールホルダであって、 前記第1保持機構にドリル、ミル及びコアドリルから選
    択された1つを保持し、前記第2保持機構にはフライ
    ス、カッタ及び環状の砥石の少なくとも1つを保持して
    いることを特徴とするツールホルダ。
  8. 【請求項8】 一端が主軸に固定される棒状のホルダ本
    体と、該ホルダ本体の他端に形成された棒状部材を保持
    する第1保持機構と、前記ホルダ本体の胴体部に形成さ
    れた加工具を保持する第2保持機構とを備えたツールホ
    ルダを、一方のツールホルダの第1保持機構に他のツー
    ルホルダのホルダ本体を保持することにより多段に構成
    したことを特徴とするツールホルダ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のツールホルダにおい
    て、 機械側となる最上段のツールホルダのホルダ本体の一端
    は機械主軸に固定され、前記各ツールホルダの第2保持
    機構には機械主軸を中心とした環状の加工具を保持し、
    最下段となるツールホルダの第1保持機構には前記機械
    主軸と同軸となる棒状の加工具を保持する、ことを特徴
    とするツールホルダ。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載のツ
    ールホルダを加工用の機械主軸に備えたことを特徴とす
    る工作機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150279A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Emhart Glass Sa I.s.マシン用の冷却管機構

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