JP2003245425A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003245425A
JP2003245425A JP2002051055A JP2002051055A JP2003245425A JP 2003245425 A JP2003245425 A JP 2003245425A JP 2002051055 A JP2002051055 A JP 2002051055A JP 2002051055 A JP2002051055 A JP 2002051055A JP 2003245425 A JP2003245425 A JP 2003245425A
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Japan
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Application number
JP2002051055A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Masayuki Tsurumi
正行 鶴見
Yasumori Yoneyama
泰守 米山
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Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入賞した球を無駄にすることなく、特別遊技状
態の発生に対する期待感を高め、遊技性を向上すること
ができる遊技機を提供する。 【解決手段】左右のゲート装置126a、126bに球
が入賞すると、可変表示装置310で表示遊技を実行
し、その表示結果が特別停止結果態様になると、大入賞
口24が球を受け入れない第3の状態から球を受け入れ
る第4の状態になり、第4の状態中の大入賞口24に入
賞した球の数分だけ可変入賞装置150を始動入賞時動
作させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、始動条件が成立す
ると、遊技者にとって不利な第2の状態から遊技者にと
って有利な第1の状態となる始動入賞時動作を行う可変
入賞装置を有し、予め定められた特別遊技状態が発生し
た場合に、前記始動入賞時動作よりもさらに遊技者にと
って有利な態様で前記可変入賞装置を第1の状態に制御
するようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機としてパチンコ機
が一般に広く知られているが、このパチンコ機にも色々
な種類がある。大まかに言えば、第1種遊技機(フィー
バー機)や第2種遊技機(羽根物)などに代表されるよ
うに、様々な遊技方法を楽しめる機種が存在する。
【0003】第2種遊技機は、遊技領域に設けられた始
動入賞領域へ球が入賞し、その入賞した球を始動検出手
段が検出すると、可変入賞装置が遊技者にとって不利な
第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態となる
始動入賞時動作を行うものである。また、この第2種遊
技機においては、予め定められた特別遊技状態が発生し
た場合に、始動入賞時動作よりもさらに遊技者にとって
有利な態様で可変入賞装置を第1の状態に制御するよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の遊技機では、始動検出手段が球を連続し
て検出した場合、例えば、連続して2個の球を検出した
場合は、最初の球の検出に基づいて可変入賞装置が遊技
者にとって有利な第1の状態になるが、次の球の検出に
基づいては、可変入賞装置が第1の状態にならず、次の
球は保留されることなく破棄される。始動入賞領域への
球の入賞が無駄になるとともに、特別遊技状態の発生に
対する期待感が失われ、遊技性が低下するという問題点
があった。
【0005】本発明は、以上のような従来の技術が有す
る問題点に着目してなされたもので、特定入賞口に入賞
した球の数分だけ可変入賞装置を始動入賞時動作させ
て、入賞した球を無駄にすることなく、特別遊技状態の
発生に対する期待感を高め、遊技性を向上することがで
きる遊技機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]始動条件が成立すると、遊技者にとって不利な第
2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態となる始
動入賞時動作を行う可変入賞装置(150)を有し、予
め定められた特別遊技状態が発生した場合に、前記始動
入賞時動作よりもさらに遊技者にとって有利な態様で前
記可変入賞装置(150)を第1の状態に制御するよう
にした遊技機において、第2の始動条件が成立すると、
識別情報を可変表示後に停止表示する可変表示装置(3
10)と、該可変表示装置(310)の表示結果が特別
停止結果態様になることで、球を受け入れない第3の状
態から球を受け入れる第4の状態となる特定入賞口(2
4)と、前記可変入賞装置(150)の動作を制御する
可変入賞装置制御手段とを備え、前記可変入賞装置制御
手段は、前記特定入賞口(24)に入賞した球の数分だ
け前記可変入賞装置(150)の始動入賞時動作を制御
することを特徴とする遊技機。
【0007】[2]始動条件が成立すると、遊技者にと
って不利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の
状態となる始動入賞時動作を行う可変入賞装置(15
0)を有し、予め定められた特別遊技状態が発生した場
合に、前記始動入賞時動作よりもさらに遊技者にとって
有利な態様で前記可変入賞装置(150)を第1の状態
に制御するようにした遊技機において、第2の始動条件
が成立すると、識別情報を可変表示後に停止表示する可
変表示装置(310)と、該可変表示装置(310)の
表示結果が特別停止結果態様になることで、球を受け入
れない第3の状態から球を受け入れる第4の状態となる
特定入賞口(24)と、該特定入賞口(24)へ入賞し
た球を保留球数として記憶する保留球記憶手段と、該保
留球記憶手段に記憶された保留球数を表示する特別図柄
保留表示部(420)と、前記可変入賞装置(150)
の動作を制御する可変入賞装置制御手段とを備え、前記
可変入賞装置制御手段は、前記特別図柄保留表示部(4
20)に表示されている保留球数分だけ前記可変入賞装
置(150)の始動入賞時動作を制御することを特徴と
する遊技機。
【0008】[3]前記可変表示装置(310)の表示
結果は、複数種類の特別停止結果態様を有し、前記特定
入賞口(24)は、複数種類の特別停止結果態様毎に前
記第4の状態となる回数を異ならせることを特徴とする
[1]または[2]に記載の遊技機。
【0009】[4]前記可変表示装置(310)の表示
結果は、複数種類の特別停止結果態様を有し、前記特定
入賞口(24)は、複数種類の特別停止結果態様毎に前
記第4の状態を継続する継続時間を異ならせることを特
徴とする[1]または[2]に記載の遊技機。
【0010】[5]前記可変表示装置(310)の表示
結果は、複数種類の特別停止結果態様を有し、前記特定
入賞口(24)は、複数種類の特別停止結果態様毎に前
記第4の状態中に入賞する球の上限値が異なるように制
御されることを特徴とする[1]または[2]に記載の
遊技機。
【0011】前記本発明は次のように作用する。本発明
に係る遊技機によれば、始動条件が成立すると、可変入
賞装置(150)は、遊技者にとって不利な第2の状態
から有利な第1の状態となる始動入賞時動作を行う。ま
た、予め定められた特別遊技状態が発生すると、始動入
賞時動作よりもさらに遊技者にとって有利な態様で可変
入賞装置(150)を第1の状態に制御するようになっ
ている。
【0012】また、第2の始動条件が成立すると、可変
表示装置(310)が識別情報を可変表示後に停止表示
し、該可変表示装置(310)の表示結果が特別停止結
果態様になることで、特定入賞口(24)が球を受け入
れない第3の状態から球を受け入れる第4の状態とな
る。
【0013】特定入賞口(24)に入賞した球がある
と、それが始動条件の成立となり、入賞した球の数分だ
け可変入賞装置制御手段が、可変入賞装置(150)の
始動入賞時動作を制御する。すなわち、特定入賞口(2
4)に入賞した球が無駄にならず、特別遊技状態の発生
に対する期待感が高まり、遊技性を向上することができ
る。
【0014】さらに具体的には、特定入賞口(24)へ
球が入賞すると、保留球記憶手段が入賞した球を保留球
数として記憶し、その保留球記憶手段に記憶された保留
球数を特別図柄保留表示部(420)が表示する。可変
入賞装置制御手段は、特別図柄保留表示部(420)に
表示されている保留球数分だけ可変入賞装置(150)
の始動入賞時動作を制御することになる。特別図柄保留
表示部(420)を設けることで、遊技者が保留球数を
確認しながら遊技することができる。
【0015】可変表示装置(310)の表示結果が特別
停止結果態様になると、特定入賞口(24)は第3の状
態から第4の状態になるが、特別停止結果態様の種類毎
に特定入賞口(24)が第4の状態となる回数を異なら
せるようにしてもよい。また、特別停止結果態様の種類
毎に特定入賞口(24)が第4の状態を継続する継続時
間を異ならせるようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する実施の形態を説明する。図1〜図25は本発明の実
施の形態に係る遊技機を示している。本実施の形態に係
る遊技機は、遊技盤2上に球を打ち出す遊技を実行する
遊技機本体1と、これに付設され有価価値カードの挿入
により球を貸し出すカードユニット(CR球貸機)bか
ら成る。
【0017】先ず遊技機本体1全体の概要を説明する。
図1は遊技機本体1とカードユニットbの前面図であ
る。遊技機本体1は、遊技機の特定遊技状態を点灯によ
って報知する遊技機状態ランプ422と、額縁状に形成
され正面のガラスを固定するガラス枠11と、該ガラス
枠の後方にガラス枠11の開放を検出するためのガラス
枠開放検出スイッチ132と、遊技者によって発射され
た球が移動しゲームを進行させるための部品が取り付け
られている遊技盤2が着脱自在に取り付けられている。
【0018】ガラス枠11の下部表面には、貸出球や払
出球を貯留する上受け皿3と、該上受け皿3から溢れた
球を貯留する下受け皿4と、前記上受け皿3に貯留した
球を抜き出すための上受け皿球抜きレバー7と、前記下
受け皿4に貯留した球を抜き出すための下受け皿球抜き
レバー8と、遊技者が打球操作するための打球操作ハン
ドル5とが設けられている。また、打球操作ハンドル5
には、球の発射を停止するための発射停止スイッチ65
2が設けられている。なお、下受け皿4の傍らには、喫
煙者用の灰皿6も設けられている。
【0019】さらにカードユニットbの操作を遊技者が
行うための装置として、有価価値カードの残余度数を表
示し確認するための度数表示部12と、球の貸出指示を
行うための貸出ボタン9と、有価価値カードの返却指示
を行うための返却ボタン10が上受け皿3の近傍に設け
られ、それらの出力端子は遊技機背面の操作パネル基板
aにそれぞれ接続されている。
【0020】図2は遊技機本体1とカードユニットbの
背面図である。遊技機本体1の背面には各種機能別の制
御基板と部品などで構成されている。ここで制御基板と
して、遊技全体の動作を管理し制御する主基板100
と、該主基板100からの指示情報をパラレル通信によ
り受信し賞品球の払出動作と、カードユニット接続基板
900とカードユニット通信を行うことにより貸球動作
の制御を行う払出制御基板200が設けられている。
【0021】さらに制御基板として、球の発射を制御す
る発射制御基板600と、該発射制御基板600によっ
て制御される発射モータ653と各基板に所定の電力を
供給する電源基板700と、外部機器と接続し枠用外部
情報(賞球信号、球貸し信号、球切れ信号)を出力する
ための枠用外部端子板800と、カードユニットbと接
続するためのカードユニット接続基板900も設けられ
ている。
【0022】また、保護カバー93内には、表示器制御
基板300、ランプ制御基板400、音声制御基板50
0などが遊技盤2に設けられている。それぞれの制御基
板は専用のケースに納められ、外部からのゴミや他の設
備機器からのこぼれ球、さらには静電気、電気ノイズか
らも保護されるようにしている。中でも主基板100の
ケースは、専用のネジを使用し所定の回数だけ開閉でき
る構造となっている。
【0023】次に、パチンコ球補給装置から受ける球の
流路について説明する。図2において、パチンコ球補給
装置(図示せず)から補給された球は、遊技機上部のタ
ンクユニット90に貯留され、賞品球の払出および貸球
動作が行われるごとに、球はシュートユニット91、払
出ユニット92を通過し上受け皿3へ送出される。
【0024】タンクユニット90は、パチンコ球補給装
置から補給される球を貯留するものであり、該タンクユ
ニット90の底面には、賞球タンク球有無スイッチ80
1と球ならし94が設けられている。賞球タンク球有無
スイッチ801は、タンクユニット90に貯留される球
の有無を検出するスイッチであり、貯留する球の重みに
よってスイッチが入力され、その検出信号は枠用外部端
子板800を経由し外部へ出力される。
【0025】また、球ならし94は、シュートユニット
91のレーンを流れる球が球圧により隆起しないように
球を均すためのものである。タンクユニット90の底面
は傾斜しており、シュートユニット91と接合する部分
に球が集合し落下する構造になっている。
【0026】シュートユニット91は、前記タンクユニ
ット90から流下してくる球を二つのレーンに分け整列
する。球が払出ユニット95に向かう途中には前記球な
らし94によって球圧による隆起が押さえられるが、さ
らに球ならし95によってより効果的に球を均すように
し、払出ユニット92へ送り込むようにしてある。
【0027】また、シュートユニット91の球通路上に
は、シュート球切れスイッチ131が設けられている。
シュート球切れスイッチ131は、払出ユニット92ま
での球の有無を検出するスイッチであり、その検出信号
は主基板100に入力され球の有無が監視される。この
スイッチ131は、前記賞球タンク球有無スイッチ80
1と用途は類似するが、主基板100との接続有無が大
きな違いとなる。
【0028】払出ユニット92は、前記上受け皿3まで
の球通路を形成するとともに、球通路上に、球を送り出
すための払出モータ222と、球の流れ(落下)を抑制
する払出停止ソレノイド223と、貸出球と払出球の経
路を切り換える経路切換ソレノイド224と、払出球を
検出するための賞球検出スイッチ130と、貸出球を検
出するための球貸し検出スイッチ220などが設けられ
ている。
【0029】前記払出モータ222と払出停止ソレノイ
ド223は、前記払出制御基板200と接続され制御さ
れる。主基板100から払出制御基板200に所定の球
の払出要求があると、払出制御基板200は、前記経路
切換ソレノイド224を作動させ、球の経路を払出球側
へとし、払出モータ222と払出停止ソレノイド223
によって球を上受け皿3へ送出する。
【0030】また、遊技者の操作により、カードユニッ
トbからカードユニット接続基板900を介して、払出
制御基板200に所定の球の貸出要求信号が入力される
と、払出制御基板200は前記経路切換ソレノイド22
4を作動させ、球の経路を貸出球側へとし、払出モータ
222と払出停止ソレノイド223によって球を上受け
皿3へ送出する。
【0031】また、要求の内容によって球経路を可変と
しているのは、賞球検出スイッチ130と前記球貸し検
出スイッチ220によって、それぞれ所定の球数のカウ
ントを分けて確実に計数するためである。さらに、賞球
検出スイッチ130は主基板100に接続され、払出制
御基板200と同様に所定の球数のカウントを行い、よ
り正確に払出が行われたことを確認できるようにしてい
る。
【0032】前記上受け皿3からの溢れ球が下受け皿4
へ流下するように形成された球通路上には、オーバフロ
ースイッチ133が設けられている。前記下受け皿4に
貯留した球が一杯になり、該オーバフロースイッチ13
3の設置位置まで球が達すると、その貯留した球の球圧
によってスイッチが入力され、その検出信号は主基板1
00へ入力される。主基板100は前記オーバフロース
イッチ133の入力を検出すると、払出制御基板200
に対して球の発射を停止するように指示情報を出力す
る。
【0033】図3は遊技盤2の正面図である。遊技盤2
の正面には、発射された球を遊技領域17へ導くための
誘導レール16と、遊技領域17に導かれた遊技球の流
れに変化を与えるための障害釘19(一部のみ図示す
る。)と、複数の始動口21a〜21cと、各始動口2
1a〜21cに入賞した球を検出する始動口スイッチ1
21a〜121cとが設けられている。
【0034】この他にも、遊技盤2の正面には、遊技者
にとって有利な第1の状態と不利な第2の状態とに可変
動作する可変入賞装置150などが設けられている。
【0035】また、遊技盤2の最下部には、遊技球が遊
技領域17内の各入賞口の何れにも入らず落下した球
を、遊技機外に排出するためのアウト口29が設けられ
ている。アウト口29に球が入った場合には、遊技者に
何らの特典も与えられず、賞品球の払い出しも行われな
い。
【0036】装飾ランプとしては、可変表示装置310
を作動させるための保留球数(右ゲート装置126a、
左ゲート装置126bにより検出した球数で最大数は4
個)を遊技者に報知するためのサイドケースランプ42
3、遊技枠状態ランプ424、ゲートLED426、サ
イドLED428などが設けられている。
【0037】入賞口としては、前記各始動口21a〜2
1cの他、右袖入賞口22a、左袖入賞口22b、特定
入賞口である大入賞口24などが設けられている。遊技
球が各入賞口に入賞すると、各入賞口に付設されたスイ
ッチにより入賞球が検出され、入賞球が検出されるごと
に各入賞口に割り当てられた所定の賞品球が払い出され
る。
【0038】このうち大入賞口24は、可変表示装置3
10の表示結果が特別停止結果態様になった場合に、閉
じ状態から開き状態になるものである。なお、可変表示
装置310について詳しくは後述する。
【0039】図4は遊技盤2の背面図である。遊技盤2
の背面には、既に図2で示したものと同様に、各種の制
御基板やその関連部品などが組み付けられている。制御
基板としては、可変表示装置310の制御を行う表示器
制御基板300、前記装飾ランプの制御を行うランプ制
御基板400、音声の制御を行う音声制御基板500、
外部機器と接続し盤用外部情報(大当たり1信号、大当
たり2信号、図柄確定回数信号)を出力するための盤用
外部端子板850などが設けられている。
【0040】各入賞口の入賞球を検出するためのスイッ
チとして、始動口スイッチ121a〜121c、右袖入
賞口スイッチ122a、左袖入賞口スイッチ122bな
どが各入賞口付近に設置されている。大入賞口24付近
には、役物連続作動装置スイッチ124とカウントスイ
ッチ125が設けられている。各入賞口のスイッチは、
それぞれの入賞口付近に設けているが、入賞球が遊技機
外に排出されるまでの通路上に配置することもできる。
【0041】各入賞口に球が入賞すると、各入賞口スイ
ッチにより検知され、検知されるごとに、各入賞口ごと
に割り当てられた次の所定の賞品球の払出が行われる。
各始動口21a〜21cには5発、右袖入賞口22a、
左袖入賞口22bには8発、大入賞口24(役物連続作
動装置スイッチ124とカウントスイッチ125による
入賞球の検出に対して)には15発、可変入賞装置15
0には15発などと割り当てられている。賞品球数の割
り当ては入賞口ごとに固定化しているが、任意に変更す
ることもできる。
【0042】また、可変表示装置310を作動させるた
めの球を検出するスイッチとして、右ゲート装置126
aと左ゲート装置126bが遊技盤2上の所定の位置に
設けられており、それぞれ遊技領域17内を移動する球
の通過を検出する。これら左右のゲート装置126a,
126bは通過入賞口として設けられている。
【0043】役物を可変動作させる関連装置には、可変
入賞装置150の一対の可動翼151を可変動作するた
めの可変入賞装置ソレノイド136や、大入賞口24の
扉を開閉させるための大入賞口ソレノイド134、大入
賞口24に入賞した球の流れを前記役物連続作動装置ス
イッチ124とカウントスイッチ125の何れかに球の
流れの方向を切り換えるための方向切換ソレノイド13
5などが設けられている。
【0044】次に遊技盤2上の主要な構成要素について
さらに詳細に説明する。前記各始動口21a〜21cで
ある、右端の第1始動口21a、左端の第2始動口21
b、中央の第3始動口21cは、一般に始動チャッカー
と称されるものである。
【0045】各始動口21a〜21cは、それぞれ入賞
口の左右両端に一対の可動片から成る条件変更手段を備
え、可変入賞装置ソレノイド136(図4では第3始動
口21cのものだけ示す。)から成る駆動源で各可動片
を開閉させるようになっている。始動口21a〜cは各
可動片の開閉動作により、球が入賞し難い通常の閉状態
と入賞し易い開状態に変化する、いわゆる電動チューリ
ップ役物として構成されている。
【0046】各始動口21a〜21cに球が入賞するこ
とが、次述する可変入賞装置150でそれぞれ可変動作
が実行されるための始動条件として設定されている。図
5,図6に示すように、各始動口21a〜21cは、球
の入賞を検知する始動口スイッチ(始動検出手段)12
1a〜121cを内部に備えている。
【0047】各始動口スイッチ121a〜121cは入
賞球を検知してONになると、それぞれ固有の始動入賞
信号を主基板(遊技制御手段)100に出力するもので
ある。なお、各始動口スイッチ121a〜121cは、
例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサなど
の各種センサにより構成すればよい。
【0048】前記可変入賞装置150は役物として構成
されており、遊技者にとって有利な第1の状態と不利な
第2の状態とに可変動作する条件変更手段である一対の
可動翼151を備えた入賞領域を有して成る。各可動翼
151は、それぞれ入賞領域の上端両側に回動自在に軸
支されている。
【0049】各可動翼151は、図5,図6に示す可変
入賞装置ソレノイド136によって、通常は互いに近接
するように上方へ延びる閉状態(不利な第2の状態)に
維持されるが、可変入賞装置ソレノイド136が励磁す
ると、それぞれ左右に広がる開状態(有利な第1の状
態)に可変動作して入賞容易な状態となる。なお、各可
動翼151が閉状態にあるときは、球が全く入賞できな
いように構成してもよい。
【0050】可変入賞装置150の入賞領域の内部に
は、可変入賞装置スイッチ127および可変入賞装置カ
ウントスイッチ128が設けられている。
【0051】可変入賞装置スイッチ127は入賞球を検
知してONになると、入賞信号を主基板(遊技制御手
段)100に出力するものである。なお、可変入賞装置
スイッチ127や可変入賞装置カウントスイッチ128
は、例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ
などの各種センサにより構成すればよい。
【0052】右ゲート装置126a、左ゲート装置12
6bに球が入賞することが、次述する可変表示装置31
0で表示遊技が実行されるための始動条件として設定さ
れている。左右のゲート装置126a、126bは、球
の入賞を検知する始動口スイッチを内部に備えている。
始動口スイッチは入賞球を検知してONになると、始動
入賞信号を主基板(遊技制御手段)100に出力するも
のである。なお、この始動口スイッチは、例えば光セン
サ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサに
より構成すればよい。
【0053】可変表示装置310は、その画面中に識別
情報としての各種図柄を可変表示可能な表示領域(可変
表示部)を備えるものであり、液晶ユニットにより構成
されているが、CRT表示器、ドラムユニット、7セグ
メント表示器などを採用することも可能である。可変表
示装置310では、後述する所定の始動条件の成立に基
づき、可変表示の権利が獲得されて表示遊技が実行され
る。
【0054】表示遊技では、前記表示領域上で複数種類
の各種図柄(識別情報)がスクロール変動するように設
定されている。かかる表示遊技の実行中に、再び所定の
始動条件が成立した場合には、表示遊技の権利を獲得す
るが保留とされ、現在進行中の表示遊技などが終了した
後、保留にされていた権利が順次消化されるようになっ
ている。ここで表示遊技の保留球数は最大4個と設定さ
れており、その数は前記ゲートLED426によって報
知される。
【0055】本実施の形態における表示遊技では、可変
表示装置310の可変表示部に各種図柄が縦方向へスク
ロールする表示遊技が開始される。そして、所定時間経
過後に表示部ごとに1つずつ任意の図柄が停止するよう
に設定されている。可変表示部はスロットマシンにおけ
るリールとしての役割を果たしている。
【0056】前記表示遊技の結果として、可変表示部に
停止した図柄が、例えば「スイカ」、「チェリー」など
の図柄になった場合が特別停止結果態様と定められてい
る。
【0057】前記表示遊技の結果が最終的に特別停止結
果態様に確定すると、特定入賞口である大入賞口24が
第3の状態(閉じ状態)から第4の状態(開き状態)に
なるように設定されている。また前記表示遊技の結果
が、最終的に前記特別停止結果態様に確定しなかった場
合は外れ表示態様に該当する。なお、表示遊技に用いる
識別情報は、「スイカ」などの図柄に限定されるもので
はなく、例えば、数字や特定のキャラクターを模したも
のを用いてもよい。
【0058】前記大入賞口24は、ソレノイド(大入賞
口ソレノイド134、方向切換ソレノイド135)など
の駆動源の作動により扉が可変動作して、入賞口が球の
入賞し難い通常の閉状態と入賞容易な開状態とに変化し
得るように構成されている。大入賞口ソレノイド134
は、前記表示結果が特別停止結果態様になった場合に所
定の回数だけ大入賞口24が第3の状態から第4の状態
になる開閉動作を行うために作動する。特別停止結果態
様の種類毎に大入賞口24が第4の状態になる回数を異
ならせてもよく、特別停止結果態様の種類毎に大入賞口
24が第4の状態を継続する継続時間を異ならせてもよ
い。
【0059】方向切換ソレノイド135は、大入賞口2
4の扉が開放された状態において、前記役物連続作動装
置スイッチ124側に入賞球を導くように通路部具を作
動させ、役物連続作動装置スイッチ124によって入賞
球が検出されると、次は前記カウントスイッチ125側
に入賞球を導くように作動する。
【0060】すなわち、大入賞口24は、前記表示遊技
で特別停止結果態様となった際に、開閉制御される。こ
こで開閉制御とは、開状態に所定時間維持された後、閉
状態に短時間戻るという開閉動作が、所定ラウンド回数
を限度に繰り返し実行される状態である。
【0061】大入賞口24に入賞した球は、保留球数と
して保留球記憶手段に記憶され、記憶された保留球数は
特別図柄保留LED420に表示される。可変入賞装置
制御手段は、特別図柄保留LED420に表示された保
留球数分だけ、可変入賞装置150が始動入賞時動作す
るように制御する。ここで保留球記憶手段はRAM10
4であり、可変入賞装置制御手段は可変入賞装置ソレノ
イド136である。
【0062】次に遊技機本体1の制御に用いられる各種
制御基板について説明する。図5及び図6は、遊技機本
体1の制御に用いられる各種制御基板及びそれに関連す
る構成要素を示すブロック図である。図5、図6には、
制御基板として、主基板(遊技制御手段ともいう)10
0、払出制御基板200、表示器制御基板300、ラン
プ制御基板400、音声制御基板500、発射制御基板
600、電源基板700が示されている。ここで主基板
100と表示器制御基板300は、全体として遊技制御
手段を構成する。かかる遊技制御手段は、左右のゲート
装置126a、126bへの球の入賞に基づいて、可変
表示装置310の可変表示を実行する。
【0063】前記各始動口21a〜21cへの球の入賞
に基づいて、可変入賞装置150の可変動作をそれぞれ
実行し、可変入賞装置150の可変動作中にその特別入
賞口152に球が入賞した場合に、可変入賞装置150
の可変動作を継続して実行する。
【0064】より詳しく言えば遊技制御手段は、先ず第
1,第3始動口21a,21cへ球が入賞した場合に
は、可変入賞装置150の一対の可動翼151を第2の
状態から第1の状態に1回だけ始動入賞時動作を実行
し、第2始動口21bへ球が入賞した場合には、可変入
賞装置150の一対の可動翼151を第2の状態から第
1の状態に2回続けて始動入賞時動作を実行する。ここ
で一対の可動翼151を第1の状態(開状態)に維持す
る開き角度や開き時間はそれぞれ任意とする。
【0065】続いて遊技制御手段は、可変入賞装置15
0の始動入賞時動作中にその特別入賞口152に球が入
賞した場合、可変入賞装置150の可変動作を10回継
続して実行する。
【0066】最初に、図6に示す主基板100について
説明する。主基板100は、主基板内部のクロック回路
108が生成するクロックを基準に動作する。またクロ
ック回路108が生成したクロックを内部タイマー10
7で分周して得た一定時間間隔の割込み信号をCPU1
02に入力することで、一定時間ごとに当該CPU10
2をリセットする。CPU102は、リセット間隔より
も短い時間で終了するように分割した処理をリセットご
とに実行することで一連の動作を遂行する。
【0067】各始動口スイッチ121a〜121c、右
ゲート装置126a、左ゲート装置126b、右袖入賞
口スイッチ122a、左袖入賞口スイッチ122b、可
変入賞装置スイッチ127、可変入賞装置カウントスイ
ッチ128は、それぞれ球の入賞を検知するためのスイ
ッチである。
【0068】右ゲート装置126a、左ゲート装置12
6b、右袖入賞口スイッチ122a、左袖入賞口スイッ
チ122b、可変入賞装置スイッチ127、可変入賞装
置カウントスイッチ128からの入力信号は、ゲート回
路110aに供給される。役物連続作動装置スイッチ1
24、カウントスイッチ125、右賞球検出スイッチ1
30a、左賞球検出スイッチ130b、シュート球切れ
スイッチ131、ガラス枠開放検出スイッチ132、オ
ーバフロースイッチ133からの各入力信号は、ゲート
回路110bに供給される。各始動口スイッチ121a
〜121cからの入力信号は、ゲート回路110cに供
給される。
【0069】ゲート回路110a〜110cのアドレス
は、CPU102のアドレス空間にメモリマップドI/
O方式で設定されている。CPU102が出力するアド
レス信号及びライト/リードの制御信号を、CPU10
2が出力するシステムクロックに従って、アドレスデコ
ード回路113でデコードすることによりチップセレク
ト信号を生成する。
【0070】このチップセレクト信号にてゲート回路1
10a〜110cがセレクトされると、各始動口スイッ
チ121a〜121cなどからの各入力信号がゲート回
路を通じてデータバスに出力される。データバス上の各
入力信号は、一定時間ごとに発生する割込み信号によっ
て、次にリセットされるまでの間に複数回検出されてチ
ャタリング防止処理が行われた後、入力信号ごとに指定
されたRAM領域に記憶される。
【0071】各始動口スイッチ121a〜121cから
の入力信号は5個賞球の賞球信号として、また右袖入賞
口スイッチ122a、左袖入賞口スイッチ122bから
の入力信号はそれぞれ8個賞球の賞球信号として、さら
に役物連続作動装置スイッチ124、カウントスイッチ
125、可変入賞装置スイッチ127からの入力信号は
15個賞球の賞球信号として扱われ、それぞれのスイッ
チで検出された入賞個数が指定されたRAM領域に記憶
される。またこれと同時に、賞球総数がCPU102で
演算処理され、指定のRAM領域に記憶される。
【0072】その他、右ゲート装置126a、左ゲート
装置126bからの入力信号に対してそれぞれ乱数値が
セットされ、これらの値がRAM領域に記憶される。こ
のデータを基にして、遊技機本体1の遊技状態が設定さ
れ各制御基板にデータが出力される。
【0073】各制御基板への出力データは、データバス
の途中に設けたバッファ114を通り、さらに出力デー
タバスを通してラッチ回路112a〜112gに出力さ
れる。出力用のラッチ回路とCPU102とを結ぶデー
タバスの途中にバッファ114を配置することでバス信
号が一方向の流れになり、不正防止の対策となる。
【0074】始動口スイッチ5個賞球RAM領域、左右
袖入賞口スイッチ、左右落し入賞口スイッチ8個賞球R
AM領域などにデータがあることにより、CPU102
は、各賞球数に設定された8ビット賞球データを順次、
データバス、出力データバスを通じてラッチ回路112
aに出力する。これと同調するように払出制御基板20
0に対する割り込み信号、ストローブ信号の制御信号を
データバス、出力データバスを通じてラッチ回路112
eに出力する。
【0075】メモリマップドI/Oで制御されたアドレ
スデコード回路113でデコードして得たチップセレク
ト信号がラッチ回路112a、ラッチ回路112eに順
次出力されると、8ビット賞球データがラッチ回路11
2aに、割込み信号、ストローブ信号の制御信号がラッ
チ回路112eにそれぞれラッチされ、8ビットパラレ
ル賞球出力信号と割り込み信号、ストローブ信号の2ビ
ットの制御信号で構成された出力信号が、払出制御基板
に賞球データとして出力される。
【0076】図7に示す払出制御基板200は、球排出
機構を制御して、賞球データに対応した数の賞球排出を
行うものである。排出した賞球の検知を、左賞球検出ス
イッチ130a、右賞球検出スイッチ130bで行い、
その検出信号がゲート回路211に出力される。チップ
セレクト信号がアドレスデコード回路213からゲート
回路211に出力されることにより、左賞球検出スイッ
チ130a、右賞球検出スイッチ130bの出力する検
知信号がデータバス上に出力されCPU102に取り込
まれる。
【0077】これらの検出信号に基づいて、実際に払い
出した賞球総数がCPU102で演算処理され、その値
がRAM領域の記憶データから減算処理され、リアルタ
イムに賞球総数のデータが更新される。また排出賞球数
の設定数ごとに出力信号がラッチ回路112fに出力さ
れ、アドレスデコード回路113のチップセレクト信号
に同期して外部へパルス出力される。
【0078】右ゲート装置126a、左ゲート装置12
6bの入力信号に対してそれぞれ乱数値を取得し、これ
に基づいてCPU102で遊技演出の種類(制御パター
ン)が決定され、遊技状態演出データが生成されてRA
M領域に記憶される。
【0079】また、表示器制御基板300へは、前記遊
技状態演出データに対応した停止図柄を定める図柄デー
タが時系列に表示演出データとして出力される。すなわ
ち、CPU102から8ビット認識コード、表示状態演
出8ビットデータが、データバスを通じてラッチ回路1
12bに順次出力されると、これらと同調するように表
示器制御基板300への割り込み信号、各ストローブ信
号の2ビット制御信号がラッチ回路112eへ出力され
る。
【0080】これらの信号は、メモリマップドI/Oで
制御されたアドレスデコード回路113からデコードさ
れて出力されるチップセレクト信号に基づくタイミング
で、順次ラッチ回路にラッチされてパラレル出力され、
時系列に図柄データ、変動停止データなどが表示演出デ
ータとして、表示器制御基板300に順次出力される。
【0081】表示演出データに同調して、8ビットパラ
レルランプ表示出力データと制御信号が、ランプ制御表
示基板400にラッチ回路112cを通じて出力され
る。また、表示演出データに同調して、8ビットパラレ
ル音源出力データと制御信号が音声制御基板500にラ
ッチ回路112dを通じて出力される。すなわち、各デ
ータがデータバスに出力されるタイミングに同調してア
ドレスデコード回路からチップセレクト信号が出力さ
れ、ラッチ回路112c、112dにデータバス上のデ
ータがラッチされて、ランプ制御表示基板400などに
出力される。
【0082】可変表示装置310の表示結果が特別停止
結果態様の場合、遊技状態演出データに同調して大入賞
口ソレノイド134の制御データがラッチ回路112g
に出力され、かつアドレスデコード回路113からのチ
ップセレクト信号がラッチ回路112gに入力される。
これによりラッチ回路112gから大入賞口ソレノイド
134の制御データが出力され、大入賞口ソレノイド1
34が駆動され、大入賞口24が開閉状態になって球を
大入賞口24に誘導可能となる。
【0083】大入賞口24内部の特定領域に配置された
役物連続作動装置スイッチ124が球を検知すると球検
知信号が出力され、この信号がゲート回路110bを介
してデータバスに出力されCPU102に取り込まれ
る。役物連続作動装置スイッチ124から出力された球
検知信号に基づく検出処理の結果、方向切換ソレノイド
135の制御データがラッチ回路112gに出力され、
方向切換ソレノイド135が制動される。同時に役物連
続作動装置スイッチ124から出力された球検知信号に
基づき、大当たり状態を次回のラウンドへ継続するか否
かを示すラウンド継続データがRAM領域に記憶され
る。
【0084】方向切換ソレノイド135が制動されるこ
とにより、大入賞口24内に配置されたカウントスイッ
チ125で球が計数される。カウントスイッチ125で
計数されたデータの総合計数が所定の数量に到達すると
ラッチ回路112gの出力データが変更され、大入賞口
ソレノイド134、方向切換ソレノイド135が非能動
状態になり、1回の大当たりラウンドが終了する。所定
時間後、ラウンド継続データがラウンドの継続を示して
いる場合には、上述した制御方法により大当たり状態ラ
ウンドがさらに継続する。
【0085】主基板100に電源が供給されると、電源
基板700よりリセット信号が供給され主基板100の
各デバイスはリセット状態になる。その後システムリセ
ット信号が非能動状態となり、各デバイスは能動状態に
遷移する。システムリセット信号が非能動状態に信号変
化するとクロック同期、遅延回路109による遅延処理
により一定時間の経過後にワンチップマイコン101へ
のリセット信号が非能動となる。これによりワンチップ
マイコン101が稼動状態になり、主基板100の動作
状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン101の
初期設定が行われる。
【0086】遊技機外部供給の電源が不安定な場合に
は、電源基板700から停電検出信号がワンチップマイ
コン101のNMI(ノンマスカブルインターラプト)
105に供給され、ワンチップマイコン101において
各記憶領域の退避動作が行われる。
【0087】具体的には、一定時間にわたって賞球検出
データの検知を行った後、RAM領域に停電処理判定の
データを保存し、RAM104の保護を行う。すなわ
ち、電源電圧が低下する事で、電源基板700からRA
M104にバックアップ電源DC5VBBが供給され、
RAM104の記憶状態が保持される。
【0088】電源が次に供給されたとき、停電処理判定
のデータの有無に基づき停電処理のあったことを認識す
ると、ワンチップマイコン101は停電復旧処理を行
う。初期設定の時、RAM初期化信号が能動状態であれ
ば、CPU102はI/Oポート106のデータを検出
してRAM領域の初期化を行う。
【0089】シュート球切れスイッチ131で球切れを
検知した信号及びオーバフロースイッチ133で遊技盤
面の下皿にて賞球の球詰まりを検出した信号は、ゲート
回路110b及びデータバスを通じてワンチップマイコ
ン101に取り込まれる。これらの信号は、データ変換
後、ラッチ回路112aから賞球出力データと同じ構成
にて払出制御基板200へ出力される。該ラッチ回路1
12a〜112gの出力は、一方向であり、不可逆性の
出力形態をとる。
【0090】主基板100は、主基板内部のクロック回
路108が生成するクロックを基準に動作する。また内
部タイマー107は、分周動作により一定時間間隔で割
込み信号をCPU102に発生する。CPU102は、
当該割り込み信号が入力される一定時間ごとに各種処理
を行うようになっている。
【0091】次に、図7に示す払出制御基盤200につ
いて説明する。払出制御基板200は、主基板100か
ら受信のみの一方向通信を行い、8ビットパラレル賞球
データ、賞球データ制御信号1、賞球データ制御信号2
で構成された通信データを受信する。
【0092】賞球データ制御信号1が、ワンチップマイ
コン201のカウンタ回路202に入力されると、当該
カウンタ回路202からCPU203に割り込み信号が
出力される。これにより、賞球データ制御信号1は、C
PU203に対して賞球データの取り込みをトリガーと
する。
【0093】CPU203は、アドレスデコード回路2
13を通じてチップセレクト信号をゲート回路212、
ゲート回路211に出力し、ゲート回路212、211
に入力されている賞球データや各種の信号をゲート回路
及びデータバスを介して取り込み、RAM205に保存
する。そして、取り込んだ賞球データに対応する賞球数
で順次、払出動作を行う。
【0094】CPU203は、賞球経路切換信号をデー
タバスを通じてラッチ回路215に出力し、これと同時
にアドレスデコード回路213からチップセレクト信号
を出力させる。これにより賞球経路切換信号がソレノイ
ド224に出力され、払出動作の賞球経路確保が行われ
る。その後、ラッチ回路214に払出停止ソレノイド信
号の停止解除信号を出力し、払出モータ222に払出モ
ータ制御信号1,2,3,4を順次出力し、チップセレ
クト信号の出力タイミングによりモータ回転の制御をし
ながら賞球払出動作を行う。
【0095】クロック回路209のクロックを基準に、
内部タイマー208で一定時間間隔の割込み信号をCP
U203に対して生成し、この割込みタイミングで賞球
払出球の検出信号をデータバスに取り込み、所定の賞球
数を検出したとき、払出停止ソレノイド223、払出モ
ータ222の駆動を停止する。なお、賞球払出球の検出
は、球貸し経路に設置された右賞球検出スイッチ130
b、左賞球検出スイッチ130aで行われ、これらの検
出信号はゲート回路211にチップセレクト信号を出力
することでデータバスに取り込まれる。
【0096】球貸し動作は、カードユニット(CR球貸
機)bとの間で球貸し信号を、ゲート回路211、ラッ
チ回路215を通して送受信することにより行われる。
球貸し動作時、CPU203はラッチ回路215を通し
て球貸し経路切換信号を経路切換ソレノイド224に出
力して球貸し経路を確保し、球貸し経路に設置された右
貸し球検出スイッチ220a、左貸し球検出スイッチ2
20bで貸し球の検出を行い、払出動作を行う。
【0097】球貸し動作において、一定数ごとにラッチ
回路215から外部へ情報出力される。また、球貸し信
号の送受信が正常な状態において、ラッチ回路215か
ら、発射制御基板600に対して発射許可信号が能動状
態で出力される。また球貸し信号の送受信に異常が発生
すると、発射許可信号は非能動状態に変化し、球発射不
可能な状態になる。しかし、球貸し信号の送受信が正常
な状態に復帰することで、発射可能となる。
【0098】その他、払出動作においては、主基板10
0から、賞球データにシュート球切れスイッチ131の
シュート球切れ信号、及び遊技機本体1の下受け皿4に
設置されたオーバフロースイッチ133のオーバフロー
信号が送信されると、払出制御基板200は払出動作を
停止する。また賞球データに各解除信号が送信されるこ
とにより払出動作を再開する。
【0099】払出制御基板200に電源が供給される
と、電源基板700よりシステムリセット信号が供給さ
れ、払出制御基板200の各デバイスはリセット状態に
なる。その後、リセット信号が非能動状態で、各デバイ
スは能動状態に遷移する。
【0100】クロック同期・遅延回路210の遅延処理
により、ワンチップマイコン201へのリセット信号
は、元のリセット信号が非能動状態に信号変化してから
一定時間の経過後に非能動になる。こうして元のリセッ
ト信号が非能動状態になってから一定時間の経過後に、
ワンチップマイコン201は稼動状態になり、払出制御
基板200の動作状態が保たれる。その後、ワンチップ
マイコン201の初期設定が行われる。
【0101】遊技機外部供給の電源が不安定な場合に
は、電源基板700からワンチップマイコン201のN
MI(ノンマスカブルインターラプト)206に停電検
出信号が供給され、ワンチップマイコン201において
各記憶領域の退避動作が行われる。具体的には、一定時
間にわたって賞球検出データの検知を行った後、RAM
領域に停電処理判定のデータを保存し、RAM205の
保護を行う。
【0102】電源電圧が低下する場合は、電源基板70
0からRAM205にバックアップ電源としてDC5V
BBが供給され、RAM205の記憶状態が保持され
る。再度電源供給がされたとき、停電処理判定のデータ
の存在を認識することで、ワンチップマイコン201は
停電復旧処理を行う。初期設定の時、RAM初期化信号
が能動状態であれば、CPU203はI/Oポート10
6のデータを検出して、RAM領域の初期化を行う。
【0103】次に、図8に示す表示器制御基板300に
ついて説明する。表示器制御基板300は、遊技盤2上
に設置された可変表示装置310を含む各種表示部の表
示制御を主に行う。表示器制御基板300は、所定の画
像処理手順(プログラム)や画像制御データを記憶して
いる表示器制御ROM302と、所定の画像処理手順を
読み取り実行する表示器制御CPU301を有してい
る。
【0104】表示器制御CPU301には、各種表示部
の可変動作に関して、入出力インターフェース306を
介して、主基板100からパラレル通信によって指示情
報が入力される。表示器制御CPU301は、入力され
た指示情報の内容を、表示器制御ROM302に記憶さ
れている画像処理手順に従って実行し、表示器制御RA
M303に情報を整理して格納しながら、画像制御IC
304へ具体的な指示を行う。
【0105】画像制御IC304は、各種表示部の可変
動作に関して、表示器制御CPU301の指示に従い、
画像データROM305を参照して、具体的な映像信号
を生成し、各種表示部へ出力する。図8のブロック図で
は、画像制御IC304が生成した画像データやパレッ
ト(色)情報などを一時的に記憶しておく領域であるV
RAMが図示されていないが、画像制御IC304の内
部にVRAMを内蔵したワンチップマイコンで構成して
もよい。
【0106】電源基板700からのリセット信号は、遊
技機本体1に電源が投入されると、電源基板700から
表示器制御CPU301に入力される。その後、表示器
制御CPU301は、表示器制御ROM302に記憶さ
れている画像制御手順に従って、表示器制御基板300
内の各制御回路の初期化を行う。
【0107】次に、図9に示すランプ制御基板400に
ついて説明する。ランプ制御基板400は、遊技機本体
1の前面や遊技盤2上に設置された遊技機状態ランプ4
22、サイドケースランプ423、各種LED424〜
428などの点灯制御を行うものである。
【0108】ランプ制御基板400は、所定のランプ制
御処理手順(プログラム)や制御データを記憶している
ランプ制御ROM402と、所定のランプ制御処理手順
を読み取り実行するランプ制御CPU401と、ランプ
制御CPU401によってランプ制御処理手順を実行す
ることで取得した情報を記憶するランプ制御RAM40
3と、主基板100からの指示情報やランプ制御基板4
00内の各制御回路などと入出力を行うための入出力イ
ンターフェース404と、ランプ制御CPU401によ
って入出力インターフェースを介してランプ制御基板4
00と接続している各ランプ・LEDの点灯信号を、駆
動させるためのドライバー回路405などで構成されて
いる。
【0109】ランプ制御CPU401には、入出力イン
ターフェース404を介して、主基板100からパラレ
ル通信により指示情報が入力される。ランプ制御CPU
401は、入力された指示情報の内容をランプ制御RO
M402に記憶されているランプ制御処理手順に従って
実行し、ランプ制御RAM403に情報を整理して格納
しながら、ドライバー回路405を動作させ、接続され
ている各ランプ・LEDの点灯・消灯を行う。
【0110】電源基板700からのリセット信号は、遊
技機本体1に電源が投入されると、電源基板700から
ランプ制御CPU401に入力される。そして、ランプ
制御CPU401は、ランプ制御ROM402に記憶さ
れている制御手順に従って、ランプ制御基板内の各制御
回路の初期化を行う。
【0111】次に、図10に示す音声制御基板500に
ついて説明する。音声制御基板500は、遊技機本体1
が遊技状態にある時、ゲーム演出による効果音や音声な
どの制御を行うものである。また、遊技状態でない場合
は、遊技機本体1の異常状態を知らせるための警告音な
どの制御を行う。
【0112】音声制御基板500は、所定の音声処理手
順(プログラム)や制御データを記憶している音声制御
ROM502と、所定の音声制御手順を読み取り実行す
る音声制御CPU501と、音声制御CPU501によ
り音声処理手順を実行して取得した情報を記憶する音声
制御RAM503と、主基板100からの指示情報や音
声制御基板500内の各制御ICなどと入出力を行うた
めの入出力インターフェース506と、音声制御CPU
501により入出力インターフェースを介し制御指示情
報を取得して具体的な音声を生成する音声制御IC50
4と、音声制御IC504に管理され、多種多様な音声
をデータ化し記憶している音声データROM505と、
音声制御IC501から生成された音声信号を増幅する
アンプ回路507から構成される。
【0113】音声制御CPU501は、入出力インター
フェース506を介して、主基板100からパラレル通
信により指示情報が入力される。音声制御CPU501
は、入力された指示情報の内容を音声制御ROM502
に記憶されている音声制御手順に従って実行し、音声制
御RAM503に情報を整理して格納しながら、音声制
御IC504へ具体的な指示を行う。
【0114】音声制御IC504は、音声制御CPU5
01の指示に従い、音声データROM505を参照し、
具体的な音声の信号を生成しアンプ回路507へ出力す
る。電源基板からのリセット信号は、パチンコ機に電源
が投入されると、該電源基板700から音声制御CPU
501に入力され、音声制御CPU501は音声制御R
OM503に記憶されている音声制御手順に従い、音声
制御基板内の各制御回路の初期化を行う。
【0115】次に、図11に示す発射制御基板600に
ついて説明する。発射制御基板600は、発射モータ6
53に使用されているパルスモータの回転数を、所定の
回転数にするためのパルスを生成する回路である発振回
路601と、分周回路602と、ハンドル部650内の
タッチセンサ651からの信号、ストップスイッチ65
2からの信号、電源基板700からのリセット信号、そ
して、前記払出制御基板200からの発射許可信号を判
断し、発射モータ駆動信号を生成するモータ駆動信号制
御回路603と、パルスモータ(発射モータ653)の
各コイルに励磁させるためのドライバー回路604など
から構成されている。
【0116】前記ハンドル部650は、遊技者がハンド
ル5に触れているか否かを検出するタッチセンサ65
1、遊技者が任意に球の発射を停止できるようにするス
トップスイッチ652、球を発射させるためのパルスモ
ータ653(発射モータ)などで構成されている。
【0117】電源基板700からのリセット信号は、遊
技機本体1に電源が投入されると、電源基板700から
モータ駆動信号制御回路603へ入力され、発射制御基
板600の各回路を初期化する。
【0118】ハンドル部650内のタッチセンサ651
は、遊技者がハンドル5に触れている状態であれば発射
が可能であるとみなす信号を出力し、遊技者がハンドル
5に触れていない状態であれば、発射が不可能であると
みなす信号をモータ駆動信号制御回路603にそれぞれ
出力する。
【0119】ストップスイッチ652は、遊技者が任意
に球の発射を停止することができるように設けたスイッ
チであり、遊技者によりストップスイッチ652の操作
がされた場合に、モータ駆動信号制御回路603に球の
発射停止信号を出力し、ストップスイッチ652の入力
がない場合に、球の発射信号を出力する。
【0120】また、ストップスイッチ652は、遊技者
から何らストップスイッチ652に対し操作がなく、ハ
ンドル5を回転させた状態にない場合には、ストップス
イッチ652から入力がされた状態と同じ信号を出力す
る。すなわち、ハンドル5内部の構造上、ハンドル5が
回転していない状態ではストップスイッチ652からの
信号が入力されている状態になるようになっている。つ
まり、遊技機本体1に電源が投入され、前記リセット信
号がモータ駆動信号制御回路603に入力され、各回路
の初期化が行われた後、遊技者がハンドル5に触れて回
転させた状態になって初めて球が発射される。
【0121】次に、図12に示す電源基板700につい
て説明する。外部から供給されるAC24Vをダイオー
ドブリッジ整流器で全波整流を行い、直流電源DC24
Vを生成する。DC24V電源にダイオードを通してコ
ンデンサーで平滑を行い、DC32V電源を生成する。
DC24V、DC32Vは非安定電源である。
【0122】DC24Vを電源回路701に供給して、
安定電源DC18V、DC12V、DC5Vの定電圧電
源が生成され、前記主基板100、前記払出制御基板2
00、前記ランプ制御基板400、前記音声制御基板5
00、前記表示器制御基板300、前記発射制御基板6
00に供給される。
【0123】生成されたDC5Vの定電圧電源を、ダイ
オードを通してバックアップ回路702のコンデンサー
に接続して、DC5VBBのバックアップ電源を生成
し、DC5VBBが主基板100、前記払出制御基板2
00に供給される。前記AC24Vはカードユニット接
続基板900に供給され、前記払出制御基板200とカ
ードユニットbの通信用電源、操作パネル基板aの電源
に使用される。
【0124】DC24V電源の電圧レベルを電圧検出回
路708で検出して遅延回路707に出力する。遅延回
路707は内部時定数500ミリsecの遅延時間をも
ち、電圧検出回路708の連続出力時間が遅延回路70
7の時定数より大きくないと遅延回路707は出力信号
を出力しない。この為、DC24V電源の電圧レベルが
遅延回路707の時定数より小さい時間の電圧変動及び
電源停止は無視され停電検出信号は電源基板より外部に
出力されない。
【0125】遅延回路707に時定数より大きな入力信
号があると、遅延回路707は停電検出信号を前記主基
板100、前記払出制御基板200、シフトレジスタ7
04のシリアル入力端子に出力する。8ビットシフトレ
ジスタ704は、クロック回路706より周期20ミリ
secのクロックが常時入力されている。
【0126】ここで8ビットのデータ入力端子はゼロに
固定している。この為、停電検出信号が8ビットシフト
レジスタ704に入力すると、8クロック(約160ミ
リsec)後8ビットシフトレジスタ704からリセッ
ト信号が前記主基板100、前記払出制御基板200、
前記発射制御基板600、前記表示器制御基板300、
前記ランプ制御基板400、前記音声制御基板500に
出力される。
【0127】電源立ち上げ時及び停電復帰後、周辺回路
電源立ち上げ時より遅延回路707の時定数の時間、停
電検出信号及びリセット信号は能動状態で出力してい
る。遅延回路707の時定数の時間後、停電検出信号は
非能動状態になり、リセット信号は、8ビットシフトレ
ジスタ704の8クロック後非能動状態で出力される。
RAM初期化信号は、RAM初期化スイッチ705を手
動で押すことにより能動状態で前記主基板100、前記
払出制御基板200に出力される。
【0128】次に遊技機本体1の作用について説明す
る。図1において遊技者がハンドル5を操作すると、パ
チンコ球が1つずつ遊技盤2に形成されている遊技領域
17に打ち込まれる。各始動口21a〜21c内に入賞
したパチンコ球は、それぞれの始動口スイッチ121a
〜121cにより検出され、各始動口スイッチ121a
〜121cの始動信号に基づき、所定数の賞球が払い出
される他、それぞれの始動口21a〜21cに対応した
回数だけ第2の状態(閉じ状態)から第1の状態(開き
状態)に可変入賞装置150が始動入賞時動作を行う。
【0129】また、本実施の形態では、左右のゲート装
置126a、126bに球が入賞することで第2の始動
条件が成立すると、可変表示装置310が識別情報を可
変表示後に停止表示する(図13a参照)。図13bに
示すように、可変表示装置310の表示結果が「スイ
カ」の図柄である特別停止結果態様になることで、特定
入賞口である大入賞口24が球を受け入れない第3の状
態(閉じ状態)から球を受け入れる第4の状態(開き状
態)となる(図14a参照)。
【0130】大入賞口24に入賞した球があると、保留
球記憶手段が入賞した球を保留球数として記憶し、その
保留球記憶手段に記憶された保留球数を特別図柄保留L
ED420が表示する(図14b参照)。
【0131】そして、特別図柄保留LED420に表示
されている保留球数分だけ可変入賞装置150が始動入
賞時動作を実行する(図15a、b〜図16a、b)。
すなわち、大入賞口24に入賞した球が無駄にならず、
遊技性を向上することができる。
【0132】図17〜図18に示すように、可変表示装
置310の表示結果が「スイカ」の図柄である特別停止
結果態様になると、特定入賞口である大入賞口24は、
1回だけ第3の状態から第4の状態になる。その第4の
状態中の大入賞口24に入賞した球が保留球数(図18
bで示す2個の保留球数)として記憶され、特別図柄保
留LED420に表示される。
【0133】一方、図19〜図21に示すように、可変
表示装置310の表示結果が「チェリー」の図柄である
特別停止結果態様になると、特定入賞口である大入賞口
24は、2回だけ第3の状態から第4の状態になる。そ
の第4の状態中の大入賞口24に入賞した球が保留球数
(図20bで示す2個、図21aで示す2個の合計4個
の保留球数)として記憶され、特別図柄保留LED42
0に表示される。
【0134】以上、本発明の実施形態を図面によって説
明してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
ける変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、
遊技機はパチンコ機に限られず、プログラム制御される
スマートボールゲーム機、アレンジボールゲーム機とい
った他の遊技機にも同様に本発明を適用することができ
る。
【0135】また、前述した実施の形態では、可変表示
装置310の表示結果が特別停止結果態様である「スイ
カ」や「チェリー」の図柄になると、大入賞口24は、
第3の状態から第4の状態に1回、2回にそれぞれなる
ものを示したが、特別停止結果態様の種類毎に大入賞口
24が第4の状態を継続する継続時間を異ならせるよう
にしてもよい。すなわち、特別停止結果態様が「スイ
カ」の図柄であれば、図22〜図23に示すように、大
入賞口24が5秒間だけ第4の状態を継続し、特別停止
結果態様が「チェリー」の図柄であれば、図24〜図2
5に示すように、大入賞口24が10秒間だけ第4の状
態を継続するようにしてもよい。
【0136】また、特別停止結果態様の種類毎に第4の
状態中の大入賞口24に入賞する球の数の上限値を異な
らせるようにしてもよい。
【0137】
【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、第2の始
動条件が成立すると、可変表示装置で表示遊技を実行
し、その表示結果が特別停止結果態様になると、特定入
賞口が球を受け入れない第3の状態から球を受け入れる
第4の状態になり、第4の状態中の特定入賞口に入賞し
た球の数分だけ可変入賞装置を始動入賞時動作させるよ
うにしたので、特定入賞口に入賞した球を無駄にするこ
となく、特別遊技状態の発生に対する期待感を高め、遊
技性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遊技機を示す正面図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遊技機の内部構造を
示す背面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を拡
大して示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤裏面
側を拡大して示す背面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る遊技機の回路構成全
体を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する主基
板の回路構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する払出
制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する表示
器制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る遊技機の有するラン
プ制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する音
声制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する発
射制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る遊技機の有する電
源基板の回路構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る遊技機のゲート装
置に球が入賞して可変表示装置が可変表示を実行する態
様を示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示
装置の表示結果が特別停止結果態様になり、第4の状態
中の大入賞口に入賞した球が保留球数として特別図柄保
留LEDに表示される態様を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変入賞
装置が保留球数1個目の始動入賞時動作を行う態様を示
す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変入賞
装置が保留球数2個目の始動入賞時動作を行う態様を示
す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る遊技機のゲート装
置に球が入賞して可変表示装置が可変表示を実行する態
様を示す説明図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示
装置の表示結果が「スイカ」図柄の特別停止結果態様に
なり、大入賞口が1回だけ始動入賞時動作を行う態様を
示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る遊技機のゲート装
置に球が入賞して可変表示装置が可変表示を実行する態
様を示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示
装置の表示結果が「チェリー」図柄の特別停止結果態様
になり、大入賞口が1回目の始動入賞時動作を行う態様
を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示
装置の表示結果が「チェリー」図柄の特別停止結果態様
になり、大入賞口が2回目の始動入賞時動作を行う態様
を示す説明図である。
【図22】本発明の実施の形態に係る遊技機のゲート装
置に球が入賞して可変表示装置が可変表示を実行する態
様を示す説明図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示
装置の表示結果が「スイカ」図柄の特別停止結果態様に
なり、大入賞口が5秒間だけ第4の状態を継続する態様
を示す説明図である。
【図24】本発明の実施の形態に係る遊技機のゲート装
置に球が入賞して可変表示装置が可変表示を実行する態
様を示す説明図である。
【図25】本発明の実施の形態に係る遊技機の可変表示
装置の表示結果が「チェリー」図柄の特別停止結果態様
になり、大入賞口が10秒間だけ第4の状態を継続する
態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1…遊技機本体 2…遊技盤 3…上受け皿 4…下受け皿 5…ハンドル 6…灰皿 7…上受け皿球抜きレバー 8…下受け皿球抜きレバー 9…貸出ボタン 10…返却ボタン 11…ガラス枠 12…度数表示部 15…風車 16…誘導レール 17…遊技領域 18…取込口 21a…第1始動口 21b…第2始動口 21c…第3始動口 22a…右袖入賞口 22b…左袖入賞口 24…大入賞口(特定入賞口) 29…アウト口 100…主基板(遊技制御手段) 101…ワンチップマイコン 102…CPU 103…ROM 104…RAM 105…NMI 106…I/Oポート 107…内部タイマー 108…クロック回路 109…クロック同期・遅延回路 110a〜110c…ゲート回路 112a〜112g…ラッチ回路 113…アドレスデコード回路 114…バッファ 115…リセット 116…試射試験信号端子 121a〜121c…始動口スイッチ 122a…右袖入賞口スイッチ 122b…左袖入賞口スイッチ 124…役物連続作動装置スイッチ 125…カウントスイッチ 126a…右ゲート装置 126b…左ゲート装置 127…可変入賞装置スイッチ 128…可変入賞装置カウントスイッチ 129…取込口スイッチ 130…賞球検出スイッチ 130a…右賞球検出スイッチ 130b…左賞球検出スイッチ 131…シュート球切れスイッチ 132…ガラス枠開放検出スイッチ 133…オーバフロースイッチ 134…大入賞口ソレノイド 135…方向切換ソレノイド 136…可変入賞装置ソレノイド 150…可変入賞装置 151…可動翼 152…特別入賞口 154…普通入賞口 200…払出制御基板 201…ワンチップマイコン 202…カウンタ回路 203…CPU 204…ROM 205…RAM 206…NMI 207…I/Oポート 208…内部タイマー 209…クロック回路 210…クロック同期・遅延回路 211、212…ゲート回路 213…アドレスデコード回路 214、215…ラッチ回路 216…リセット 220…球貸し検出スイッチ 220a…右球貸し検出スイッチ 220b…左球貸し検出スイッチ 222…払出モータ 223…払出停止ソレノイド 224…経路切換ソレノイド 300…表示器制御基板(遊技制御手段) 301…表示器制御CPU 302…表示器制御ROM 303…表示器制御RAM 304…画像制御IC 305…画像データROM 306…入出力インターフェース 307…試射試験信号端子 310…可変表示装置 400…ランプ制御基板 401…ランプ制御CPU 402…ランプ制御ROM 403…ランプ制御RAM 404…入出力インターフェース 405…ドライバー回路 422…遊技機状態ランプ 423…サイドケースランプ 424…遊技枠状態ランプ 426…ゲートLED 428…サイドLED 500…音声制御基板 501…音声制御CPU 502…音声制御ROM 503…音声制御RAM 504…音声制御IC 505…音声データROM 506…入出力インターフェース 507…アンプ回路 510…スピーカー 600…発射制御基板 601…発振回路 602…分周回路 603…モータ駆動信号制御回路 604…ドライバー回路 650…ハンドル部 651…タッチセンサ 652…発射停止スイッチ 653…発射モータ 700…電源基板 701…定電圧電源装置 702…バックアップ電源 703…電圧検出回路 704…シフトレジスタ 705…RAM初期化スイッチ 706…クロック回路 707…遅延回路 708…電圧検出回路 709…停電検出回路 800…枠用外部端子板 801…賞球タンク球有無スイッチ 850…盤用外部端子板 900…カードユニット接続基板 a…操作パネル基板 b…カードユニット c…電源AC24V
フロントページの続き (72)発明者 米山 泰守 東京都台東区東上野3丁目12番9号 株式 会社エース電研内 Fターム(参考) 2C088 AA17 AA18 AA35 AA36 AA42 AA43 BA03 BA04 BA22 BA27 BA37 BA42 BA56 BA66 BA88 BA89 BB21 BC22 BC58 CA27 EB56 EB58

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】始動条件が成立すると、遊技者にとって不
    利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態と
    なる始動入賞時動作を行う可変入賞装置を有し、予め定
    められた特別遊技状態が発生した場合に、前記始動入賞
    時動作よりもさらに遊技者にとって有利な態様で前記可
    変入賞装置を第1の状態に制御するようにした遊技機に
    おいて、 第2の始動条件が成立すると、識別情報を可変表示後に
    停止表示する可変表示装置と、該可変表示装置の表示結
    果が特別停止結果態様になることで、球を受け入れない
    第3の状態から球を受け入れる第4の状態となる特定入
    賞口と、前記可変入賞装置の動作を制御する可変入賞装
    置制御手段とを備え、 前記可変入賞装置制御手段は、前記特定入賞口に入賞し
    た球の数分だけ前記可変入賞装置の始動入賞時動作を制
    御することを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】始動条件が成立すると、遊技者にとって不
    利な第2の状態から遊技者にとって有利な第1の状態と
    なる始動入賞時動作を行う可変入賞装置を有し、予め定
    められた特別遊技状態が発生した場合に、前記始動入賞
    時動作よりもさらに遊技者にとって有利な態様で前記可
    変入賞装置を第1の状態に制御するようにした遊技機に
    おいて、 第2の始動条件が成立すると、識別情報を可変表示後に
    停止表示する可変表示装置と、該可変表示装置の表示結
    果が特別停止結果態様になることで、球を受け入れない
    第3の状態から球を受け入れる第4の状態となる特定入
    賞口と、該特定入賞口へ入賞した球を保留球数として記
    憶する保留球記憶手段と、該保留球記憶手段に記憶され
    た保留球数を表示する特別図柄保留表示部と、前記可変
    入賞装置の動作を制御する可変入賞装置制御手段とを備
    え、 前記可変入賞装置制御手段は、前記特別図柄保留表示部
    に表示されている保留球数分だけ前記可変入賞装置の始
    動入賞時動作を制御することを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】前記可変表示装置の表示結果は、複数種類
    の特別停止結果態様を有し、 前記特定入賞口は、複数種類の特別停止結果態様毎に前
    記第4の状態となる回数を異ならせることを特徴とする
    請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記可変表示装置の表示結果は、複数種類
    の特別停止結果態様を有し、 前記特定入賞口は、複数種類の特別停止結果態様毎に前
    記第4の状態を継続する継続時間を異ならせることを特
    徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記可変表示装置の表示結果は、複数種類
    の特別停止結果態様を有し、 前記特定入賞口は、複数種類の特別停止結果態様毎に前
    記第4の状態中に入賞する球の上限値が異なるように制
    御されることを特徴とする請求項1または2に記載の遊
    技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006314452A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Okumura Yu-Ki Co Ltd 遊技機

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