JP2003245284A - 超音波処置装置 - Google Patents

超音波処置装置

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JP2003245284A
JP2003245284A JP2002051775A JP2002051775A JP2003245284A JP 2003245284 A JP2003245284 A JP 2003245284A JP 2002051775 A JP2002051775 A JP 2002051775A JP 2002051775 A JP2002051775 A JP 2002051775A JP 2003245284 A JP2003245284 A JP 2003245284A
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probe
ultrasonic
handpiece
holder
power supply
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JP2002051775A
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Hiroshi Okabe
洋 岡部
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性の高い超音波振動子を使用することが
できるとともに、所望のプローブが超音波振動子に装着
されていることを認識可能な超音波処置装置を提供す
る。 【解決手段】 複数のプローブ7をそれぞれ保持可能な
保持部12と、ハンドピース3を構成する超音波振動子
6およびプローブ7の種類を検知可能な検知手段13,
22aとを有するホルダー2を電源本体1とハンドピー
ス3との間に介設している。そして、検知手段13,2
2aで検知した信号を電源本体1で処理し、この電源本
体1からホルダー2を介してハンドピース3に対して供
給する電力量をプローブ7および超音波振動子6の種類
に応じて設定して供給可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電源本体からハ
ンドピースに電力を供給して超音波振動子を振動させて
この超音波振動子に接続されたプローブで処置対象物の
処置を行なう超音波処置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−361743号公報に開示さ
れている超音波処置装置のハンドピースは、互いに異な
る特性を有する複数の超音波振動子の1つと、互いに異
なる特性を有する複数のプローブの1つとを組み合わせ
てなる。このため、ハンドピースのバリエーションは多
岐にわたる。この超音波処置装置は、これらハンドピー
スを共通の電源本体から電力を供給して使用することが
できるというものである。
【0003】この技術における超音波振動子の種類を識
別する手段としては、超音波振動子内に振動子の種類ご
とに互いに異なる抵抗値を有する電気抵抗素子を内蔵し
ている。これらの電気抵抗素子を電源本体内の検知手段
でその電気抵抗値を検知して超音波振動子を識別するも
のである。また、プローブの種類を識別する手段として
は、プローブによって互いに異なるインピーダンス値
を、電源本体内の検知手段で同様に検知して識別するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来構成の装
置では、超音波振動子の内部に振動機能を有する振動子
以外にその種類識別用の抵抗素子を内蔵する必要があっ
た。このため、超音波振動子の重量が増すとともに内蔵
した抵抗素子周りの電気配線を滅菌に耐えるように封止
する構造などが必要である。したがって、超音波処置装
置が高重量化し、さらにその構造が複雑化してしまうと
いう問題があった。
【0005】また、プローブごとにそのインピーダンス
値を検知する検知手段を使用した場合には、インピーダ
ンス値が近似した値の他のプローブがあった場合、プロ
ーブの種類を間違って認識してしまう可能性がある。ま
た、そもそもこの検知手段では非常に形状が似ている複
数のプローブがあった場合、ユーザーが間違ったプロー
ブを取り付けてしまうというヒューマンエラーを防止す
ることができるものではない。さらに、プローブ識別手
段としてそのプローブのインピーダンス値を検知するだ
けでは、例えばプローブが破断(破損)してインピーダ
ンス値が変化している場合には正しくプローブを識別す
ることが難しく、結局、プローブと超音波振動子の組み
合わせを正しくかつ、自動的に検知する手段としては不
十分であるという問題があった。
【0006】(目的)この発明はこのような課題を解決
するためになされたもので、小型、軽量な超音波振動子
を使用することができるとともに、所望のプローブを選
択しやすくし、かつ、ハンドピースの種類を正確、確実
に識別することが可能な超音波処置装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】(手段)上記課題を解決
するために、この発明の、互いに異なる特性を有する複
数種類から選択された1のプローブの一端部に、互いに
異なる特性を有する複数種類から選択された1の超音波
振動子が接続されて超音波処置用のハンドピースが形成
され、電源本体からハンドピースに電力を供給して処置
対象物を処置する超音波処置装置においては、前記複数
のプローブをそれぞれ保持可能な保持部と、前記ハンド
ピースを構成する超音波振動子およびプローブの種類を
検知可能な超音波振動子検知手段とプローブ検知手段と
を有するホルダーを前記電源本体とハンドピースとの間
に介設し、前記検知手段で検知した信号を前記電源本体
で処理し、この電源本体から前記ハンドピースに対して
供給する電力量を前記プローブおよび超音波振動子の種
類に応じて設定して供給可能としたことを特徴とするも
のである。
【0008】また、前記保持部には前記複数のプローブ
の種類に応じてプローブごとに差し込み可能な複数のプ
ローブ受部が形成されていることが好適である。
【0009】さらに、前記プローブ検知手段は前記電源
本体に接続されている少なくとも一対の電気接点を前記
プローブ受部にそれぞれ備えていることが好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図4を参照しな
がらこの発明の好ましい実施の形態の一例について説明
する。
【0011】(構成)図1に示すように、超音波処置装
置は、術者が把持して処置対象物(図示せず)に対して
処置を行なうハンドピース3と、このハンドピース3に
対して電力を供給する電源本体1とを備えている。そし
て、この実施の形態ではさらに、これらハンドピース3
と電源本体1との間にホルダー(中継部材)2が介設さ
れている。
【0012】ここで、電源本体1とホルダー2との間は
第1のケーブル4で接続されている。この第1のケーブ
ル4の一端部には電源本体1の後述する接続コネクタ受
部5aに接続される接続コネクタ5bを有する。他端部
は接続コネクタ9がホルダー2に一体的に設けられてい
る。なお、この接続コネクタ9は、第1のケーブル4の
他端部にコネクタ部を設け、ホルダー2にコネクタ受部
を設けて着脱可能としても良い。
【0013】また、ホルダー2とハンドピース3との間
は第2のケーブル11で接続されている。この第2のケ
ーブル11の一端部にはホルダー2の後述する接続コネ
クタ受部22aに接続されるプラグ17を有する。他端
部はハンドピース3の超音波振動子6に接続されてい
る。
【0014】ハンドピース3は、一端部に第2のケーブ
ル11が延設された超音波振動子6と、この超音波振動
子6の他端部に基端部が接続されているプローブ7とか
らなる。この超音波振動子6は電源本体1から電力が供
給されると、この電力を超音波振動エネルギに変換す
る。また、プローブ7は超音波振動子6で発生した超音
波振動エネルギを先端側に伝達するものである。ハンド
ピース3はプローブ7の先端部を処置対象物に突き当て
て処置を行なう。超音波振動子6およびプローブ7は予
めそれぞれ互いに異なる特性を有するものが複数設けら
れている。そして、これらのうちから処置対象物に対し
て所望のものが選択的に使用される。例えばこの実施の
形態では、プローブ7はそれぞれ太さや長さなどの形状
が異なり、超音波振動エネルギの伝達特性が異なる4つ
のプローブ7a,7b,7c,7dが設けられている。
また、超音波振動子6は図示しないが超音波振動エネル
ギ発生特性が互いに異なる2つのものが設けられてい
る。この実施の形態では、例えば図1に示すように、一
方の超音波振動子6にホルダー2から抜かれたプローブ
7dが装着されてハンドピース3が形成されている。
【0015】電源本体1は、第1のケーブル4の接続コ
ネクタ5bを接続するコネクタ受部5aを備えている。
また、この電源本体1には、図示しないリミッター回路
やコンデンサー回路などが設けられていることが好適で
ある。このため、この電源本体1は、ハンドピース3に
供給する電力を所定の上下限値内に維持し、かつ、電流
を制御することができる。さらに、図2に示すように、
この電源本体1には抵抗値検出部(テスター)1aを備
えている。この抵抗値検出部1aは超音波振動子6およ
びプローブ7によって互いに異なる後述する抵抗素子1
4,16が有する抵抗値やインピーダンスを検出するこ
とができる。この抵抗値検出部1aの検出結果に基づい
て、抵抗素子14,16に応じた特性情報を記憶するメ
モリ手段1bおよびその読み出し手段1cが設けられて
いる。すなわち、抵抗素子14,16の抵抗値が抵抗値
検出部1aで検出されると、その抵抗値に対応した超音
波振動子6および/もしくはプローブ7が認識される。
そして、この認識された情報に基づいてハンドピース3
に対する電力供給量を自動的に最適に設定するコントロ
ーラ(設定機能)1dを備えている。
【0016】図1に示すように、ホルダー2は、例えば
ほぼ直方体形状に形成されている。このホルダー2の少
なくとも外面部10は耐熱性を有する樹脂材および/も
しくは一部が金属材からなることが好適である。このホ
ルダー2の上面には、対向した面を貫通する例えば4つ
のプローブ挿入孔であるプローブ受部(保持部)12
a,12b,12c,12dが互いに適当な間隔に並設
されている。これらプローブ受部12a,12b,12
c,12dはそれぞれ所定のプローブ7a,7b,7
c,7dのみが所定の位置に収納される形状に形成され
ている。例えばプローブ受部12a,12b,12c,
12dはそれぞれ異なる太さに形成されたプローブ7
a,7b,7c,7dの形状に合わせてそれぞれ異なる
形状に形成されている。このため、例えばプローブ7a
が正しい位置のプローブ受部12aとは異なる位置のプ
ローブ受部12b,12c,12dなどに挿入される
と、プローブ7aは正しく配置される位置から外れた位
置に収容されることになる。
【0017】また、これらプローブ受部12a,12
b,12c,12dの内部にはそれぞれ一対のプローブ
検出用電気接点13a,13b,13c,13dが配設
されている。各プローブ検出用電気接点13a,13
b,13c,13dはプローブ7a,7b,7c,7d
が挿入されると、それぞれ導通されるようになってい
る。これら電気接点13a,13b,13c,13dに
は、図3に示すように、それぞれ異なる抵抗値を有する
抵抗素子14a,14b,14c,14dが直列に接続
されている。また、これら直列に接続された電気接点1
3と抵抗素子14とが接続されて形成されるプローブ検
知部(検知手段)24a,24b,24c,24dは、
互いに並列に接続されている。ところで、上述したプロ
ーブ7a,7b,7c,7dが有する電気抵抗値(イン
ピーダンス)は、抵抗素子14a,14b,14c,1
4dに比べて十分に小さい。また、プローブ検知信号用
電線8a,8bが有する電気抵抗値も同様に抵抗素子1
4a,14b,14c,14dに比べて十分に小さい。
【0018】さらに、このホルダー2には、接続コネク
タ受部22aが設けられている。接続コネクタ受部22
aは、図4に示すように、後述するプラグ17a,17
bの外周と一致する内周を有する円筒形状に形成されて
いる。円筒形状の端部は封止されているとともに、後述
するコネクタ接点部20a,20bを貫通可能な一対の
貫通孔26が設けられている。これら貫通孔26に隣接
して、ハンドピース3を構成可能な超音波振動子6の種
類に対応して、2つのボタン状スイッチ15a,15b
が設けられている。これらスイッチ15a,15bはプ
ラグ17a,17bの押圧面18a,18bによってそ
れぞれ押圧される位置に形成されている。これらスイッ
チ15a,15bには、さらに互いに異なる抵抗値を有
する抵抗素子16a,16bがそれぞれ直列に接続され
ている。また、これら直列に接続されたスイッチ15
a,15bと抵抗素子16a,16bとが接続されて形
成される振動子検知部(検知手段)28a,28bは並
列に接続されている。ところで、上述したスイッチ15
a,15bが接続された場合に有する電気抵抗値は抵抗
素子16a,16bに比べて十分に小さい。また、振動
子検知信号用電線8c,8dが有する電気抵抗値も同様
に抵抗素子16a,16bに比べて十分に小さい。
【0019】なお、図示しないが、ホルダー2のプロー
ブ受部12ごとに、どの種類のプローブ7を配設するべ
きであるかを術者に視覚的、直感的に認識させるため、
各プローブ受部12に例えばNo.1やNo.2などの
マーキングをさらに設けていることが好適である。
【0020】また、図示しないが、ホルダー2に有する
プローブ受部12の数に対してプローブ7の数が少ない
場合、空いているプローブ受部12に導電性を有するダ
ミープローブが挿入されることが好適である。
【0021】さらに、図示しないが、ホルダー2の電力
供給用電線8e,8fと接続コネクタ受部22aとの間
には、供給される電力を制御するリミッター回路や電流
を制御するコンデンサー回路などを備えて、ハンドピー
ス3に供給する電力を制御可能であることが好適であ
る。
【0022】次に、第1のケーブル4内には、図3に示
すように、プローブ検知信号用電線8a,8bと、振動
子検知信号用電線8c,8dと、電力供給用電線8e,
8fとの例えば3種類の電線8が挿通されている。これ
ら電線8の電源本体1側の各終端部は抵抗値検出部1a
に接続されている。また、これら電線8a,8bの他端
部はプローブ検知部24の端部にそれぞれ接続されてい
る。また、電線8c,8dの他端部は振動子検知部28
の端部にそれぞれ接続されている。さらに、電線8e,
8fの他端部は接続コネクタ受部22aを介してコネク
タ接点部20a,20bに接続されている。
【0023】一方、第2のケーブル11内には電力供給
用電線(図示せず)が挿通され、第1のケーブル4内の
電力供給用電線8e,8fを介してホルダー2に向けて
供給された電力をさらにハンドピース3に供給すること
が可能となっている。なお、この第2のケーブル11は
振動子6の種類に応じてケーブル11のホルダー2側の
プラグ17の形状が互いに異なる形状に形成されてい
る。この実施の形態では、振動子6は2種類設けられて
いるので、プラグ17の形状も2種類設けられている。
【0024】2種類のプラグ17a,17bの外周は互
いに同一の径に形成されている。また、プラグ17a,
17bは、ホルダー2内の電力供給用電線8e,8fに
接続するそれぞれ一対のコネクタ接点部20a,20b
が設けられている。これらコネクタ接点部20a,20
bはそれぞれ円柱形状を有する支持部30a,30bで
支持されている。一方のプラグ17aの支持部30aの
外周には、リング状に凹部32が形成されている。さら
に、この凹部32の外周には支持部30aと同一もしく
はほぼ同一の平面上に環状の環部34が形成されてい
る。
【0025】他方のプラグ17bの支持部30bは、プ
ラグ17aの支持部30aよりも大径に形成されてい
る。この支持部30bの外周には環状の環部36が凹面
状に形成されている。すなわち、支持部30bと環部3
6との間には段差が設けられ、支持部30bが環部36
に比べて突出して形成されている。なお、プラグ17
a,17bの外周に対してコネクタ接点部20a,20
bが配設されている位置は共通している。
【0026】したがって、接続コネクタ受部22aにプ
ラグ17a,17bが接続されると、両プラグ17a,
17bのコネクタ接点部20a,20bは接続コネクタ
受部22aの上述した貫通孔26に挿通される。また、
プラグ17aの環部34はボタンスイッチ15aの押圧
面18aとなり、プラグ17aが接続コネクタ受部22
aに嵌合される。さらに、プラグ17bの支持部30b
はボタンスイッチ15bの押圧面18bとなり、プラグ
17bが接続コネクタ受部22aに嵌合される。
【0027】このため、超音波振動子6とホルダー2お
よび第1のケーブル4内の電力供給用電線8e,8fと
が電気的に接続される。また、ホルダー2および第1の
ケーブル4内の振動子検知信号用電線8c,8dが電気
的に接続される。すなわち、電源本体1と超音波振動子
6とが電気的に接続される。
【0028】なお、プラグ17aで接続コネクタ受部2
2aのスイッチ15bを押圧しようとする位置には凹部
32が形成されている。また、プラグ17bで接続コネ
クタ受部22aのスイッチ15aを押圧しようとする位
置には支持部30bに対して凹状の環部36が形成され
ている。したがって、プラグ17aはスイッチ15aの
み押圧可能で、プラグ17bはスイッチ15bのみ押圧
可能である。
【0029】また、図示しないが、超音波振動子6が超
音波処置装置に専用のもの以外のものである場合、プラ
グ17と接続コネクタ受部22aとの間に所定のアダプ
タをさらに設けて、上述したいずれかのスイッチ15
a,15bを押圧できる構造であることが好適である。
【0030】また、図示しないが、上述したホルダー2
のプローブ受部12内に設けられた電気接点13は、接
続コネクタ受部22aに設けられたスイッチ15と同様
に、機械的に作動する押しボタン式のスイッチ形状に形
成されていても良い。
【0031】さらに、図示しないが、ホルダー2から超
音波振動子6を検知する接続コネクタ受部22aなどの
構成を除いても良い。そして、超音波振動子6を直接電
源本体1に接続して、ホルダー2と電源本体1とを接続
するユニットをプローブ7の検知用のユニットとして設
けても構わない。
【0032】(作用)このような超音波処置装置によっ
て、超音波振動子6およびプローブ7は以下のようにそ
の種類が認識されてハンドピース3に供給される電力が
決定される。
【0033】この超音波処置装置の初期状態では、図示
しないが、ホルダー2の4つのプローブ7がそれぞれ所
定のプローブ受部12に配設されているものとする。ま
た、ホルダー2に対して超音波振動子6が接続されてい
ないものとする。
【0034】図3に示す第1のケーブル4内のプローブ
検知信号用電線8a,8b間の電気抵抗値は電源本体1
の抵抗値検出部1aを用いると、所定の4つの電気抵抗
素子14a,14b,14c,14dが並列に接続され
た場合の電気抵抗値が検出される。
【0035】術者がホルダー2からプローブ7dを抜き
取ると、プローブ検知信号用電線8a,8b間の電気抵
抗値が4つの抵抗素子14a,14b,14c,14d
から3つの抵抗素子14a,14b,14cが並列に接
続されている場合の電気抵抗値に変化する。この信号が
電源本体1の抵抗値検出部1aで検出される。ここで、
上述したように、プローブ7a,7b,7c,7dが有
する電気抵抗値は抵抗素子14a,14b,14c,1
4dに比べて十分に小さいので、無視される。
【0036】図2に示すメモリ手段1bに記憶させた電
気抵抗値が読み出し手段1cを用いて読み出された後、
その読み出された値と検出電気抵抗値とがコントローラ
1dを用いて照合される。その結果、一致もしくは近似
値であった場合、プローブ7dが超音波処置装置のハン
ドピース3に接続されることが認識される。
【0037】また、2つの超音波振動子6から選択され
た超音波振動子6がプラグ17aを有する第2のケーブ
ル11および接続コネクタ受部22aを介して接続され
るものとする。接続コネクタ受部22aのスイッチ15
aがプラグ17aの押圧面18a(環部34)に押圧さ
れる。そして、図3に示す回路のスイッチ15aが抵抗
素子16aに接続される。このため、第1のケーブル4
内の振動子検知信号用電線8c,8d間の電気抵抗値
は、測定不能な状態から抵抗素子16aの抵抗値が接続
されている場合の電気抵抗値に変化する。この信号が電
源本体1の抵抗値検出部1aで検出される。ここで、上
述したように、スイッチ15a,15bが有する電気抵
抗値は抵抗素子16a,16bに比べて十分に小さいの
で、無視される。
【0038】メモリ手段1bに記憶させた電気抵抗値が
読み出し手段1cを用いて読み出された後、その読み出
された値と検出電気抵抗値とがコントローラ1dを用い
て照合される。その結果、一致もしくは近似値であった
場合、超音波振動子6が超音波処置装置のホルダー2に
接続されていることが認識される。
【0039】したがって、選択した超音波振動子6とプ
ローブ7dとが接続されてハンドピース3が作成された
場合の最適な電力がコントローラ1dによって自動的に
設定される。なお、リミッター回路により、上限値を超
える電力が出力されることが防止され、また、コンデン
サー回路などにより、超音波振動子6に所望の電流を流
し、所望の電力を供給することができる。
【0040】そして、この設定された電力量が電源本体
1からホルダー2を介してハンドピース3に供給され
て、処置対象物に対して所望の超音波処置を行なう。
【0041】他の超音波振動子とプローブ7との組み合
わせを有するハンドピース3を用いる場合も同様にし
て、電源本体1からの電力供給量が自動的に設定され
る。
【0042】なお、上述したように、電気抵抗値を変化
させることによって超音波振動子6とプローブ7dとを
認識できるだけでなく、変化した後の電気抵抗値のみを
検出することによって超音波振動子6とプローブ7dと
が認識される。そして、コントローラ1dによって超音
波振動子6とプローブ7dとを組み合わせてなるハンド
ピース3に則した電力が供給される。
【0043】(効果)以上説明したように、この実施の
形態から以下のような効果を有する。
【0044】従来技術のように、超音波振動子内に振動
子識別用の複雑でかつ重くなってしまう電気回路などを
内蔵していなくともハンドピース3を構成する超音波振
動子6を容易に識別することができる。すなわち、超音
波振動子6内から振動子の識別用の電気的な機構を削除
するとともに、ホルダー2を用いて振動子6の単純化、
軽量化を行なうことができ、汎用性の高い超音波振動子
6を使用することができる。また、このホルダー2に設
けられたプローブ受部12によって、ユーザーが意図し
たプローブ7d以外のプローブ7a,7b,7cを誤っ
て取り付ける可能性を減少させることができる。さら
に、ホルダー2のプローブ受部12にはプローブ識別手
段(プローブ検出用電気接点)13が設けられているの
で、プローブ7の種類を電源本体1で容易に認識するこ
とができる。
【0045】このため、超音波振動子6およびプローブ
7の種類を認識した電源本体1は、記憶しているメモリ
1bに従って、コントローラ1dを用いて接続されたハ
ンドピース3に対して適正に電力を供給して、処置対象
物に対して最適な処置を実施することができる。
【0046】したがって、小型軽量な超音波振動子6を
提供することと、プローブ7の種類の検知およびハンド
ピース3の誤った組み付けを防止することとを実現する
ことができる。
【0047】さらに、ホルダー2の外面部10は耐熱性
を有する樹脂などで成形され、オートクレーブ滅菌耐性
を実現することができるので、ホルダー2部分全体を手
術の清潔域(滅菌域)内に持ち込むことが可能となる。
このため、手術中の器材の中から所望のプローブ7を容
易に選択可能で、術者の移動量を最小限に抑えながら取
り出すことができる。
【0048】これまで、一実施の形態について図面を参
照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した
実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0049】上記説明によれば、下記の事項の発明が得
られる。また、各項の組み合わせも可能である。
【0050】[付記] (付記項1) 超音波振動を利用して生体組織を破砕・
乳化・凝固などの処置を行なう超音波処置装置におい
て、超音波処置装置は、超音波振動子とプローブとで構
成されるハンドピースと、電源本体とからなり、そのハ
ンドピースと電源本体間のケーブルの間に中継部分とし
て設置されることを特徴とするプローブを固定しておく
ホルダー。
【0051】(付記項2) 前記ホルダーは、複数のプ
ローブ差し込み用プローブ受部と、そのプローブ受部内
に設置された少なくとも1つ以上の接点とからなること
を特徴とする。
【0052】(付記項3) 前記プローブ受部は、使用
する複数のプローブの中でも、差し込める対象となって
いるプローブしか差し込めないように形状的に工夫され
ていることを特徴とする。
【0053】(付記項4) 前記ホルダーは、全ての部
品が滅菌可能な樹脂、金属で構成されていることを特徴
とする。
【0054】(付記項5) 互いに異なる特性を有する
複数種類から選択された1のプローブの一端部に、互い
に異なる特性を有する複数種類から選択された1の超音
波振動子が接続されて超音波処置用のハンドピースが形
成され、電源本体からハンドピースに電力を供給して処
置対象物を処置する超音波処置装置において、前記複数
のプローブをそれぞれ保持可能な保持部と、前記ハンド
ピースを構成する超音波振動子およびプローブの種類を
検知可能な超音波振動子検知手段とプローブ検知手段と
を有するホルダーを前記電源本体とハンドピースとの間
に介設し、前記検知手段で検知した信号を前記電源本体
で処理し、この電源本体から前記ハンドピースに対して
供給する電力量を前記プローブおよび超音波振動子の種
類に応じて設定して供給可能としたことを特徴とする超
音波処置装置。
【0055】(付記項6) 付記項5に記載の超音波処
置装置であって、前記保持部には前記複数のプローブの
種類に応じてプローブごとに差し込み可能な複数のプロ
ーブ受部が形成されている。
【0056】(付記項7) 付記項6に記載の超音波処
置装置であって、前記プローブ検知手段は前記電源本体
に接続されている少なくとも一対の電気接点を前記プロ
ーブ受部にそれぞれ備えている。
【0057】(付記項8) 付記項5ないし付記項7の
いずれか1に記載の超音波処置装置であって、前記超音
波振動子検知手段には前記ハンドピースを構成する超音
波振動子と前記電源本体との接続状態を断続するスイッ
チが前記ホルダーに配設されている。
【0058】(付記項9) 付記項5ないし付記項8の
いずれか1に記載の超音波処置装置であって、前記ホル
ダーはそれぞれ滅菌可能な樹脂材や金属材からなる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、小型、軽量な超音波振動子を使用することができる
とともに、所望のプローブを選択しやすくし、かつ、ハ
ンドピースの種類を正確、確実に識別することが可能な
超音波処置装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】好ましい実施の形態にかかる超音波処置装置の
全体像を示す概略図。
【図2】図1に示す電源本体の内部のブロック図。
【図3】図1に示すホルダー内およびこのホルダーに接
続された第1のケーブル内の電気配線の概略図。
【図4】図1に示すホルダーに接続する第2のケーブル
のプラグと接続コネクタとの概略図。
【符号の説明】
1…電源本体、1a…抵抗値検出部、1b…メモリ手
段、1c…手段、1d…コントローラ、2…ホルダー、
3…ハンドピース、6…超音波振動子、7…プローブ、
8a,8b…プローブ検知信号用電線、8c,8d…振
動子検知信号用電線、8e,8f…電力供給用電線、1
2…プローブ受部、13…プローブ検出用電気接点、1
5…スイッチ、17…プラグ、24…プローブ検知部、
28…振動子検知部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる特性を有する複数種類から
    選択された1のプローブの一端部に、互いに異なる特性
    を有する複数種類から選択された1の超音波振動子が接
    続されて超音波処置用のハンドピースが形成され、電源
    本体からハンドピースに電力を供給して処置対象物を処
    置する超音波処置装置において、 前記複数のプローブをそれぞれ保持可能な保持部と、前
    記ハンドピースを構成する超音波振動子およびプローブ
    の種類を検知可能な超音波振動子検知手段とプローブ検
    知手段とを有するホルダーを前記電源本体とハンドピー
    スとの間に介設し、 前記検知手段で検知した信号を前記電源本体で処理し、
    この電源本体から前記ハンドピースに対して供給する電
    力量を前記プローブおよび超音波振動子の種類に応じて
    設定して供給可能としたことを特徴とする超音波処置装
    置。
  2. 【請求項2】 前記保持部には前記複数のプローブの種
    類に応じてプローブごとに差し込み可能な複数のプロー
    ブ受部が形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の超音波処置装置。
  3. 【請求項3】 前記プローブ検知手段は前記電源本体に
    接続されている少なくとも一対の電気接点を前記プロー
    ブ受部にそれぞれ備えていることを特徴とする請求項2
    に記載の超音波処置装置。
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WO2005079677A1 (ja) * 2004-02-23 2005-09-01 Olympus Corporation 結石破砕装置

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