JP2003245248A - 内視鏡の処置具起立装置 - Google Patents

内視鏡の処置具起立装置

Info

Publication number
JP2003245248A
JP2003245248A JP2002047340A JP2002047340A JP2003245248A JP 2003245248 A JP2003245248 A JP 2003245248A JP 2002047340 A JP2002047340 A JP 2002047340A JP 2002047340 A JP2002047340 A JP 2002047340A JP 2003245248 A JP2003245248 A JP 2003245248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
treatment instrument
coil spring
treatment
wire
endoscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002047340A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Hino
和彦 樋野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority to JP2002047340A priority Critical patent/JP2003245248A/ja
Publication of JP2003245248A publication Critical patent/JP2003245248A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/0008Insertion part of the endoscope body characterised by distal tip features
    • A61B1/00098Deflecting means for inserted tools

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝達手段にコイルばねを設けるという簡単な
構成によって、処置具起立台を起立操作するに当って、
操作ワイヤに所定値以上の引っ張り力が作用した時に
は、その張力を解放し、もって操作ワイヤ及び処置具起
立台を構成する各部の保護を図る。 【解決手段】 操作レバー25で処置具の起立操作を行
ったときに、回動円板26、クランク部材29、スライ
ダ31及び操作ワイヤ27を介して処置具起立台20に
操作力が伝達されるが、スライダ31と操作ワイヤ27
の基端部が連結されている連結駒28との間には、最も
腰の強い処置具を起立させる際にも、コイルばね33は
自由状態を保つばね力を備えるが、これがコイルばね3
3に対する最大荷重となり、この最大荷重を超す操作力
が作用すると、このコイルばね33が伸長することにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば側視型の内
視鏡のように、鉗子等の処置具を挿入部の先端部から導
出させる際に、この処置具の導出方向を所望に制御する
ための内視鏡の処置具起立装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は、観察視野の方向に応じて、挿
入部の前方を観察視野とする直視型の内視鏡と、挿入部
の軸線と直交する方向に観察視野を有する側視型の内視
鏡とに大別され、さらに斜め前方を観察視野とする斜視
型の内視鏡も用いられる。側視型の内視鏡は、例えば十
二指腸における乳頭から膵胆管内に処置具を挿入して適
宜の処置を行うため等として広く使用されている。そこ
で、図8に側視型の内視鏡の概略構成を示す。
【0003】図中において、1は挿入部、2は本体操作
部、3はユニバーサルコードをそれぞれ示す。挿入部1
は、先端側から先端硬質部1A、アングル部1B及び軟
性部1Cから構成され、先端硬質部1Aには、図9に示
したように、その側部に照明窓4,観察窓5が設けられ
ている。そして、図10に示したように、挿入部1内に
は処置具挿通チャンネル6が設けられており、この処置
具挿通チャンネル6は、先端硬質部1Aに形成され、そ
の側面における観察窓5に近接した位置に開口する処置
具導出部7に接続されている。そして、処置具挿通チャ
ンネル6の基端部は、本体操作部2に装着した処置具導
入部8(図8参照)に接続されている。
【0004】処置具挿通チャンネル6は、挿入部1の軸
線方向に延在させているのに対して、処置具導出部7は
先端硬質部1Aの側面に開口しているので、処置具を導
出させる際には、その方向を転換させなければならず、
しかも処置具の方向を微細に制御する必要がある。この
ために、側視型の内視鏡には処置具起立装置が設けら
れ、この処置具起立装置によって、挿入部1からの処置
具の導出方向を遠隔操作によって制御できるようにして
いる。
【0005】そこで、図11に、従来技術による処置具
起立装置の概略構成を示す。図中において、10は処置
具導出部7に設けた処置具起立台であり、この処置具起
立台10は処置具のガイド面11を備え、処置具はこの
ガイド面11に沿って処置具導出部7の開口方向にガイ
ドされるようになっている。そして、この処置具起立台
10による処置具の起立角を制御するために、処置具起
立台10は処置具導出部7内で傾動可能となっている。
このために、処置具起立台10は先端硬質部1Aに傾動
軸12により軸支されており、また操作ワイヤ13の先
端が連結されて、この操作ワイヤ13を引っ張ることに
よって、処置具起立台10を傾動させることができるよ
うになっている。
【0006】操作ワイヤ13の押し引き操作は本体操作
部2側で行なわれる。このために、本体操作部2内には
操作レバー14により操作される回動円板15が設けら
れている。操作レバー14の基端部は、回動円板15の
回動軸15Aに連結して設けられ、またこの操作レバー
14の先端部は、図8にも示したように、本体操作部2
の外に延在されて、操作つまみ14Aが装着されてい
る。そして、回動円板15にはクランク部材16が枢着
されており、このクランク部材16の他端は直線方向に
向けたガイド17に沿って摺動可能なスライダ18に枢
着されている。そして、操作ワイヤ13の他端はこのス
ライダ18に連結されている。
【0007】操作レバー14は、図11に実線で示した
位置と、仮想線で示した位置との間に角度θ分だけ往復
回動可能となっている。図11に実線で示した位置で
は、処置具起立台10は非起立状態に保持されており、
同図に仮想線で示した位置に回動させると、回動円板1
5が回動して、この回動動作によりクランク部材16が
作動して、スライダ18をガイド17に沿って直線方向
に移動させる。その結果、操作ワイヤ13が引っ張られ
て、処置具起立台10が傾動軸12を中心として上方に
向けて回動することになる。その結果、処置具起立台1
0のガイド面11にガイドされている処置具を起立させ
て、所望の方向に向けることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡用の処置具は、
可撓性を有するコード部の先端に把持爪や高周波電極、
針等といった機構部を設けたものから構成されるもので
あるが、前述した側視型の内視鏡にあっては、処置具挿
通チャンネル6から処置具導出部7内に導かれた処置具
は、この処置具導出部7内に設けた処置具起立台10に
より起立させられて、先端硬質部1Aの側面から外方に
導出されることになる。この起立時には処置具のコード
部が最大で90°乃至それ以上曲げられることになる。
【0009】ここで、内視鏡用処置具におけるコード部
は様々な外径のものがあり、またその曲げ方向における
硬度も異なってくる。軟性チューブ等のように柔軟な曲
げ易い処置具にあっては、軽い力で起立操作を行うこと
ができるが、鉗子等のように曲げ難い処置具を起立させ
るためには、それだけ強い操作力を操作レバー14に及
ぼす必要がある。また、処置具の外径寸法によっては、
最大起立角も異なってくる。細い処置具であれば、処置
具起立台10を最大角度まで傾斜させることができる
が、太径の処置具を起立させる場合には、操作レバー1
4をある角度まで操作すると、処置具が処置具起立台1
0と処置具導出部7の端壁との間に挟まれることになっ
て、それ以上起立させることはできない。つまり、操作
レバー14がフルストロークまで操作されないにも拘ら
ず、処置具起立台10がロック状態となってしまう。
【0010】前述したように、太径で、しかも曲げ難い
処置具を起立操作する場合に、操作レバー14に強い力
を作用させるが、この処置具がもはやそれ以上起立でき
ない状態となっているにも拘わらず、誤ってさらに操作
レバー14の操作を継続して行う可能性がある。そうす
ると、操作ワイヤ13に過大な引っ張り力が作用して、
この操作ワイヤ13が伸びることになり、甚だしい場合
には断線するおそれもある。また、処置具起立台10
は、処置具導出部7内という狭い空間内に設けられる関
係から、この処置具起立台10及びその傾動軸12等の
部材は小型でコンパクトなものとしなければならず、こ
のために前述したように、操作ワイヤ14に過大な張力
が作用すると、処置具起立台10や、その傾動軸12等
の部材を損傷させたり、変形させたりする不都合もあ
る。
【0011】以上の点から、例えば特開昭58−294
43号公報には、操作ワイヤの材質として、超弾性部材
を用いることによって、この操作ワイヤに過大な張力が
作用したときに、この操作ワイヤが伸びるようにしたも
のが従来から知られている。しかしながら、超弾性部材
は特殊な素材であり、このような特殊な素材で操作ワイ
ヤを形成することは、コスト高となってしまう。また、
操作ワイヤの全体に均等な張力が作用すれば、その伸び
により張力の吸収は可能となるが、例えば挿入部が曲が
った状態となっている等によって、ある部位に集中的に
荷重が作用すると、操作ワイヤが十分に伸びることがで
きない場合もある等の問題点がある。
【0012】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、処置具起立台を起立
操作するに当って、操作ワイヤに所定値以上の引っ張り
力が作用した時には、その張力を解放することによっ
て、操作ワイヤ及び処置具起立台を構成する各部の保護
を図ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、挿入部の先端部に開口させた処置具
導出部内に配置され、処置具挿通チャンネルから導かれ
た処置具の導出方向を制御する処置具起立台と、前記挿
入部に連結した本体操作部に設けられ、前記処置具起立
台を遠隔操作で起立させるための起立操作手段と、この
起立操作手段と処置具起立台との間を接続する伝達手段
とからなる内視鏡の処置具起立装置であって、前記伝達
手段は、前記処置具起立台側に連結した操作ワイヤと、
前記起立操作手段側に連結した作動部材と、これら操作
ワイヤと作動部材との間を連結する超過荷重解放機構と
から構成され、前記超過荷重解放機構は、前記操作ワイ
ヤに作用する引っ張り力の最大値を規制するものであ
り、前記起立操作手段の操作によって、この最大値を超
える荷重が作用したときに、超過分の荷重が前記操作ワ
イヤに伝達するのを阻止するものであることをその特徴
とするものである。
【0014】内視鏡の処置具起立装置は、側視型の内視
鏡に設けられるが、これ以外にも斜視型の内視鏡、さら
には直視型の内視鏡にも設けられる場合がある。いずれ
にしろ、起立操作手段に作用する操作力により処置具起
立台の起立操作が行われるが、この起立操作手段の操作
レバーを無理に回動させると、過大な力が作用すること
になる。この場合でも、本体操作部内に設けた超過荷重
解放機構が作動して、操作ワイヤに設定値以上の引っ張
り力が作用することはない。ただし、操作ワイヤには、
処置具起立台に対して、処置具を起立させるのに必要な
力は確実に伝達されなければならない。
【0015】様々な処置具を起立させるに当って、最も
曲げ方向に対する剛性の高い処置具を起立させるのに必
要な操作力は確実に処置具起立台にまで及ぶようにな
し、それ以上の荷重が作用すると、超過荷重解放機構が
作動して、超過分の荷重を解放して操作ワイヤにそれ以
上の張力を与えない。従って、内視鏡を介して体内に挿
入される処置具のうち、そのコード部の曲げに対する抵
抗が最も大きいものを基準として超過荷重解放機構によ
り解放される荷重値を設定する。一方、起立操作手段
は、比較的広い空間を有する本体操作部側に設けられて
いるので、前述したような過大な力が作用しても、それ
に耐えうるに十分な強度を持たせることができる。
【0016】超過荷重解放機構の具体的な構成として
は、液圧を利用したもの、磁気を利用したもの等がある
が、構成の簡略化の観点からは、弾性的に伸縮する部
材、特にばねを用いるのが望ましく、コイルばねで構成
するのがさらに望ましい。ここで、コイルばねのばね定
数としては、前述した最大荷重がコイルばねに作用して
も、実質的に伸長せず、この最高荷重を超えると伸長が
開始するように設定する。
【0017】超過荷重解放機構としてコイルばねを用い
る場合、このコイルばねの両端を操作ワイヤと起立操作
手段側とに接続する必要がある。この接続方式として
は、例えば操作ワイヤの基端部をねじ部を有する連結駒
に連結するようになし、また作動部材にはねじ杆を連結
して設け、コイルばねの両端をこれら連結駒とねじ杆と
に連結するようにして装着できる。そして、本体操作部
内には、これら連結駒及び作動部材を直線方向に摺動ガ
イドするガイドを設ける構成とする。このように構成し
た場合には、コイルばねとねじ杆との螺合長を変化させ
ることによって、操作ワイヤの張り調整を行うことがで
きる。そして、このように構成した場合には、ガイドに
クランク部材及び連結駒を装着した状態で、相対的な回
り止めを行うようにする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。図1に処置具起立装置の概
略構成を示す。なお、内視鏡の全体構成については、前
述した従来技術の構成と格別の差異はないので、それと
同一または均等な部材については同一の符号を付して、
その説明を省略する。また、以下に示す実施の形態で
は、側視型の内視鏡について説明するが、処置具起立台
を備えている限り、それ以外のタイプ、つまり斜視型、
直視型の内視鏡にも適用することができる。
【0019】図1において、処置具起立装置は、挿入部
1の先端硬質部1Aに設けた処置具導出部7に装着され
た処置具起立台20と、この処置具起立台20を遠隔操
作により傾動させる起立操作手段21と、伝達手段22
とから大略構成される。処置具起立台20は処置具ガイ
ド面23を有し、処置具導出部7に設けた傾動軸24に
より所定角度傾動されて、処置具ガイド面23が起き上
がる方向に変位して、この処置具ガイド面23にガイド
されている処置具を起立させることができるようになっ
ている。この処置具起立台20の起立操作を行うための
起立操作手段21は操作レバー25により回動操作され
る回動円板26とを備えている。起立操作手段21の全
体は本体操作部2側に設けられ、回動円板26は本体操
作部2内に設けられる。操作レバー25はこの回動円板
26の回動軸26Aを回動させるためのものであって、
操作つまみ25Aは本体操作部の外部に延在されて、術
者等が手指で操作できるようになっている。以上の構成
は、前述した従来技術で説明したものと格別の差異はな
い。
【0020】伝達手段22は、先端が処置具起立台20
に連結した操作ワイヤ27を有し、この操作ワイヤ27
の基端部は連結駒28に連結されている。一方、回動円
板26には作動部材として、この回動円板26の回動動
作を直進動作に変換するためのクランク部材29がピン
30により枢支されており、このクランク部材29の他
端はスライダ31にピン32に枢着されている。また、
連結駒28とスライダ31との間には、超過荷重解放機
構を構成するコイルばね33により連結されている。連
結駒28及びスライダ31は本体操作部に固定的に設け
たガイド34に沿って摺動可能となっている。なお、図
中35は、操作ワイヤ27が挿通されている密着コイル
等からなる可撓スリーブであり、この可撓スリーブ35
の両端はそれぞれ処置具導出部7及びガイド34の手前
位置で固定されている。従って、操作ワイヤ27とこの
操作ワイヤ27を挿通させた可撓スリーブ35とによっ
てコントロールケーブルが構成される。
【0021】次に、図2及び図3にコイルばね33と連
結駒28及びスライダ31との連結部の構成を示す。連
結駒28は縮小部28Aと拡大部28Bとからなる段差
形状となっており、縮小部28Aにはワイヤ挿通路36
が設けられており、また拡大部28Bの内面にはめねじ
37が形成されている。そして、操作ワイヤ27の基端
部はワイヤ挿通路36内に挿通されて、その端部が固定
される。また、コイルばね33の先端部はめねじ37に
螺合されて、接着、蝋付け等の手段で固定されている。
一方、スライダ31の先端面にはねじ杆38が連設され
ており、コイルばね33の基端部がこのねじ杆38に螺
合されて、接着、蝋付け等の手段で固定されている。こ
こで、ねじ杆38とコイルばね33との螺合長はコイル
ばね33の安定的な固定のために必要な長さ以上となっ
ており、このねじ杆38とコイルばね33との螺合部の
長さを調整することにより、操作ワイヤ27の張り調整
を行うことができるようになっている。
【0022】そして、処置具起立装置を内視鏡に組み込
んだ状態で、ねじ杆38とコイルばね33との螺合長を
調整できるようにするために、スライダ31は、ブロッ
ク状のスライダ本体31Aと、このスライダ本体31A
にねじ止め等の手段により着脱可能に連結される連結部
31Bとから構成され、クランク部材29には、ピン3
2を介してこの連結部31Bが連結されている。従っ
て、ねじ杆38とコイルばね33との螺合長を調整する
には、スライダ本体31Aを連結部31Bから分離した
状態でスライダ本体31Aを螺回すれば良い。
【0023】以上のように、連結駒28及びスライダ3
1のねじ杆38とコイルばね33との連結は螺合により
行うものであるから、作動中にコイルばね33と連結駒
28及びねじ杆38との間に相対回動する力が加わらな
いようにする必要がある。このためには、図4に示した
ように、スライダ31のスライダ本体31A(及び連結
駒28の拡大部28B)とは断面が四角形状となってお
り、ガイド34の断面形状も四角形の枠形状となってい
る。なお、スライダ31のスライダ本体31A(及び連
結駒28の拡大部28B)の断面を円形とした場合に
は、ガイド34の断面も円形枠状に形成するが、図5若
しくは図6に示したように、いずれかに回り止め用の突
起40を形成すれば良い。
【0024】本実施の形態は以上のように構成されるも
のであって、処置具起立台20の起立操作は、操作レバ
ー25を図1の矢印方向に回動操作することによって、
操作ワイヤ27が引っ張られて、処置具起立台20が傾
動軸24を中心として傾動することになる。ここで、操
作レバー25から操作ワイヤ27に至る動力の伝達経路
にコイルばね33が設けられている。常時においては、
このコイルばね33は自由状態、つまり伸長も圧縮もさ
れない状態に保持されている。
【0025】処置具起立台20の処置具ガイド面23に
処置具が当接した状態で、操作レバー25を操作する
と、操作ワイヤ27が引っ張られて、処置具起立台20
が作動して、処置具を起立させる。ここで、コイルばね
33はこの処置具起立台20により起立操作される各種
の処置具のうち、最も腰の強い処置具、つまり曲げに対
する剛性が最も高い処置具を起立させる際にも、コイル
ばね33は自由状態を保つばね力を備えている。従っ
て、処置具を起立操作する場合には、コイルばね33は
実質的に剛体として機能する。一方、これがコイルばね
33に対する最大荷重となり、この最大荷重を超す操作
力が作用すると、このコイルばね33が伸長することに
なる。従って、コイルばね33は伝達手段22における
最大荷重を規制するためのものであり、最大荷重を超え
る荷重が作用すると、その超過荷重分を解放して、操作
ワイヤ27及び処置具起立台20及びその傾動軸24等
の保護が図られるようになっている。
【0026】今、図7に示したように、処置具起立台2
0は、操作レバー25が操作されない状態では、同図に
実線で示した位置(イ)にあり、操作レバー25が最大
ストロークまで操作されると、同図に仮想線で示した位
置(ロ)まで変位する。ただし、この図に仮想線Tで示
したように、処置具起立台20によりガイドされる処置
具の外径が大きい場合には、その傾動ストロークの途中
位置(ハ)で処置具が処置具起立台20のガイド面と処
置具導入部8の壁面との間に挟み込まれて、それ以上処
置具起立台20が変位できない、所謂ロック状態とな
る。ただし、この状態でも操作レバー25をさらに回動
させる方向に操作することは可能である。操作レバー2
5は術者が手動で操作するものであるから、前述したよ
うに、処置具起立台20がロック状態となっているにも
拘らず、操作レバー25にさらに大きな荷重が加わった
とする。しかしながら、このような荷重が操作レバー2
5に作用しても、コイルばね33が伸長することにな
り、操作ワイヤ27及び処置具起立台20にこの過大な
荷重が伝達されることはない。その結果、操作ワイヤ2
7が伸びたり、断線したりすることがなく、また処置具
起立台20等が損傷することもない。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、簡
単な構成によって、処置具起立台を起立操作するに当っ
て、操作ワイヤに所定値以上の引っ張り力が作用した時
には、その張力を解放することによって、操作ワイヤ及
び処置具起立台を構成する各部の保護を図ることができ
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す処置具起立装置の
概略構成図である。
【図2】図1の処置具起立装置における超過荷重解放機
構の部分の断面図である。
【図3】図2におけるスライダのねじ杆とコイルばねと
を分離した状態を示す断面図である。
【図4】図2のX−X断面図である。
【図5】回り止め手段の他の構成例を示す図4と同様の
断面図である。
【図6】回り止め手段のさらに他の構成例を示す図4と
同様の断面図である。
【図7】処置具起立装置の作動説明図である。
【図8】側視型の内視鏡の全体構成図である。
【図9】図8の挿入部における先端部分の平面図であ
る。
【図10】図9のY−Y位置での断面図である。
【図11】従来技術による処置具起立装置の構成説明図
である。
【符号の説明】
1 挿入部 2 本体操作部 6 処置具挿通チャンネル 7 処置具導入部 20 処置具起立台 21 起立操作部 22 伝達手段 23 処置具ガイド面 24 傾動軸 25 操作レバー 26 回動円板 27 操作ワイヤ 28 連結駒 29 クランク部材 31 スライダ 33 コイルばね 37 めねじ 38 ねじ杆

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端部に開口させた処置具導出
    部内に配置され、処置具挿通チャンネルから導かれた処
    置具の導出方向を制御する処置具起立台と、前記挿入部
    に連結した本体操作部に設けられ、前記処置具起立台を
    遠隔操作で起立させるための起立操作手段と、この起立
    操作手段と処置具起立台との間を接続する伝達手段とか
    らなる内視鏡の処置具起立装置において、前記伝達手段
    は、前記処置具起立台側に連結した操作ワイヤと、前記
    起立操作手段側に連結した作動部材と、これら操作ワイ
    ヤと作動部材との間を連結する超過荷重解放機構とから
    構成され、 前記超過荷重解放機構は、前記操作ワイヤに作用する引
    っ張り力の最大値を規制するものであり、前記起立操作
    手段の操作によって、この最大値を超える荷重が作用し
    たときに、超過分の荷重が前記操作ワイヤに伝達するの
    を阻止するものであることを特徴とする内視鏡の処置具
    起立装置。
  2. 【請求項2】 前記超過荷重解放機構は、前記操作ワイ
    ヤと前記作動部材との間に設けたコイルばねであること
    を特徴とする請求項1記載の内視鏡の処置具起立装置。
  3. 【請求項3】 前記操作ワイヤの基端部はねじ部を有す
    る連結駒に連結され、また前記作動部材にはねじ杆が連
    結して設けられ、前記コイルばねの両端はそれぞれ連結
    駒とねじ杆とに連結されており、また前記本体操作部内
    には、前記連結駒及び作動部材を直線方向に摺動ガイド
    するガイド部材を設ける構成としたことを特徴とする請
    求項2記載の内視鏡の処置具起立装置。
  4. 【請求項4】 前記コイルばねと前記ねじ杆との間の螺
    合部を所定の長さを持たせ、これらコイルばねとねじ杆
    との間の螺合長を変化させることによって、前記操作ワ
    イヤの張り調整を行う構成としたことを特徴とする請求
    項3記載の内視鏡の処置具起立装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイドと前記クランク部材及び連結
    駒との間には、相対回動を防止する回り止め手段を備え
    ていることを特徴とする請求項4記載の内視鏡の処置具
    起立装置。
JP2002047340A 2002-02-25 2002-02-25 内視鏡の処置具起立装置 Pending JP2003245248A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002047340A JP2003245248A (ja) 2002-02-25 2002-02-25 内視鏡の処置具起立装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002047340A JP2003245248A (ja) 2002-02-25 2002-02-25 内視鏡の処置具起立装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003245248A true JP2003245248A (ja) 2003-09-02

Family

ID=28660425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002047340A Pending JP2003245248A (ja) 2002-02-25 2002-02-25 内視鏡の処置具起立装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003245248A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010037894A1 (de) 2009-09-30 2011-03-31 Hoya Corp. Endoskop und Instrumentenhebevorrichtung
WO2016031498A1 (ja) * 2014-08-25 2016-03-03 オリンパス株式会社 伝達機構と起上装置と挿入機器
CN105455765A (zh) * 2014-09-30 2016-04-06 富士胶片株式会社 内窥镜装置
JP2017213061A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 富士フイルム株式会社 ワイヤ押し引き装置及び内視鏡
CN110809428A (zh) * 2017-07-18 2020-02-18 富士胶片株式会社 内窥镜
US20210094105A1 (en) * 2019-10-01 2021-04-01 Richard Wolf Gmbh Technoscopic instrument

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010037894A1 (de) 2009-09-30 2011-03-31 Hoya Corp. Endoskop und Instrumentenhebevorrichtung
US9089263B2 (en) 2009-09-30 2015-07-28 Hoya Corporation Endoscope and instrument lifting operation device for the same
DE102010037894B4 (de) 2009-09-30 2023-06-01 Hoya Corp. Endoskop und Instrumentenhebevorrichtung
WO2016031498A1 (ja) * 2014-08-25 2016-03-03 オリンパス株式会社 伝達機構と起上装置と挿入機器
JP5970144B1 (ja) * 2014-08-25 2016-08-17 オリンパス株式会社 伝達機構と起上装置と挿入機器
CN106132273A (zh) * 2014-08-25 2016-11-16 奥林巴斯株式会社 传递机构、抬起装置和插入设备
US10058232B2 (en) 2014-08-25 2018-08-28 Olympus Corporation Transmission mechanism, raising device, and insertion apparatus
CN105455765A (zh) * 2014-09-30 2016-04-06 富士胶片株式会社 内窥镜装置
JP2017213061A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 富士フイルム株式会社 ワイヤ押し引き装置及び内視鏡
CN107440667A (zh) * 2016-05-30 2017-12-08 富士胶片株式会社 线推拉装置及内窥镜
CN110809428A (zh) * 2017-07-18 2020-02-18 富士胶片株式会社 内窥镜
US20210094105A1 (en) * 2019-10-01 2021-04-01 Richard Wolf Gmbh Technoscopic instrument

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5325654B2 (ja) 内視鏡装置
US4688554A (en) Directing cannula for an optical diagnostic system
AU2009330367B2 (en) Endoscopic scissors instrument
JP5036236B2 (ja) 内軸の動きを調節可能な医療器具
CA2447382A1 (en) Apparatus adapted to assist in performing endoluminal fundoplication
JP2006271975A (ja) 機械的結合部を備えた医療器具
JP2010511487A (ja) 器具を位置決めする/保持する装置
US20160038003A1 (en) Endoscope
US20110144678A1 (en) Endoscopic Scissors Instrument
CN110037772B (zh) 一种腹腔镜手术用抓钳
US11344324B2 (en) Surgical tool for operating a sheath and a wire
JP2001275942A (ja) 内視鏡固定具
JP2003245248A (ja) 内視鏡の処置具起立装置
JP3255761B2 (ja) 内視鏡
JP4961304B2 (ja) 管状操作装置、内視鏡、及び鉗子装置
JP2010201020A (ja) 側視内視鏡装置
JP4412432B2 (ja) 内視鏡用コントロールケーブル
JP3709128B2 (ja) 内視鏡の操作装置
US20210094105A1 (en) Technoscopic instrument
JPH0733766Y2 (ja) 内視鏡の処置具起立操作装置
JP2010207304A (ja) 側視内視鏡装置
JP2001149302A (ja) 内視鏡保持装置
JP2011072413A (ja) ガイドチューブ、該ガイドチューブを具備する内視鏡装置
JPH09238898A (ja) 内視鏡
JP3475523B2 (ja) 内視鏡のアングル装置