JP2003245186A - 置き敷きマット及びその製造方法 - Google Patents

置き敷きマット及びその製造方法

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JP2003245186A
JP2003245186A JP2002045707A JP2002045707A JP2003245186A JP 2003245186 A JP2003245186 A JP 2003245186A JP 2002045707 A JP2002045707 A JP 2002045707A JP 2002045707 A JP2002045707 A JP 2002045707A JP 2003245186 A JP2003245186 A JP 2003245186A
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JP2002045707A
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Kinya Fujita
欣也 藤田
Kazuo Nakada
一夫 中田
Noboru Totsuka
登 戸塚
Shozo Ganto
昌三 岩頭
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Eidai Kako KK
Toa Boshoku Co Ltd
Original Assignee
Eidai Kako KK
Toa Boshoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量であると共に、耐洗濯性に優れて何回で
も繰り返し丸洗いの可能な置き敷きマット及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 基布7の上にパイル8が植設されたマッ
ト本体2の裏面に不織布3を重ね合わせた状態でニード
リングを行った後、該不織布3の非積層面側から高分子
接着剤4を含浸せしめる。こうして得られた置き敷きマ
ット1は、マット本体2の裏面に不織布3が接触状態で
配置され、該不織布3の構成繊維の一部30が基布7に
侵入してこれに絡んだものとなり、該不織布3に接着剤
4が含浸され、この接着剤4がマット本体2の裏面にも
固着されてパイル8の抜け止め及びマット本体2と不織
布3の接合がなされたものとなる。接着剤4は基布7内
にまで含浸されているのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば玄関マッ
ト、トイレマット、キッチンマット、バスマット、自動
車用フロアーマット等として用いられる置き敷きマット
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば床面の上に置き敷きされる
玄関マット、トイレマット等の置き敷きマットとして
は、図4に示すように、基布(107)の上にパイル
(108)が植設されてなるマット本体(102)の裏
面に不織布(103)がSBR等のラテックス接着層
(104)を介して接合一体化されたものが公知であ
る。
【0003】上記従来のマットは、マット本体(10
2)の裏面にラテックスを塗布した後、この塗布面に不
織布(103)を重ね合わせてロール等で加圧し、加熱
乾燥することによって製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成の置き敷きマットでは、マット本体(102)と
不織布(103)を接着する接着層(104)の目付量
としては、接合強度を十分に確保するためには通常60
0〜1000g/m2 (乾燥重量)に設定する必要があ
り、このために重量増となってマットとして十分な軽量
性を確保できないという問題があった。
【0005】また、上記のような玄関マット、トイレマ
ット等の置き敷きマットは、使用を続けていると比較的
短期間で汚れが目に付くようになってくることから、定
期的に洗濯を行う必要が生じるが、上記従来構成の置き
敷きマットを丸洗い(洗濯)すると、不織布(103)
がマット本体(102)から剥がれてしまい易く、この
ように耐洗濯性に劣るという問題も抱えていた。
【0006】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、軽量であると共に、耐洗濯性に優
れて何回でも繰り返し丸洗いの可能な置き敷きマット及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、基布にパイ
ルが植設されてなるマット本体の裏面に不織布が接触状
態で積層配置され、該不織布の構成繊維の一部が前記基
布に侵入してこれに絡んだものとなされると共に、前記
不織布に高分子接着剤が含浸され、該高分子接着剤が前
記マット本体の裏面にも固着されてパイルの抜け止めが
なされると共にマット本体と不織布とが接合されている
ことを特徴とする置き敷きマットによって達成される。
【0008】マット本体の裏面に不織布が接触状態で積
層配置され、さらに該不織布の構成繊維の一部が基布に
侵入してこれに絡んだ状態でマット本体の裏面に高分子
接着剤が固着されてマット本体と不織布とが接合されて
いるので、マット本体と不織布の接合力を十分に確保す
るのに必要な高分子接着剤の量が非常に少なくて済む。
従来構成では、マット本体の裏面に接着剤の層を先に形
成せしめ、この接着剤層を介して不織布を接着せしめた
構成であり、接合力を十分に確保するためには接着剤の
目付量(乾燥重量)として600〜1000g/m2
度を必要としていたのであるが、本発明では、マット
本体と不織布とが重ね合わされた接触状態で、しかも
不織布の構成繊維の一部が基布に侵入してこれに絡んだ
状態で、マット本体裏面の接着剤により固着されている
から、少ない接着剤量で十分な接合力が確保されるもの
となる。即ち、前記との作用によってマット本体と
不織布の境界領域における空隙容積が非常に低減された
状態で接着剤が含浸固着されるので、少ない接着剤量で
の接合が可能となり、かつ十分な接合力が確保されるも
のである。例えば、高分子接着剤の目付量(乾燥重量)
が50〜500g/m2 であっても十分な接合力が得ら
れる。また、不織布の構成繊維の一部が基布に侵入して
これに絡んでいるので接合力が更に向上されるものとな
る。
【0009】また、不織布の構成繊維の一部が基布に侵
入してこれに絡んだ状態でマット本体裏面の接着剤で接
合されているので、耐洗濯性に優れたものとなり、丸洗
いを繰り返し行っても不織布がマット本体から剥がれる
ようなことがない。
【0010】更に、不織布に高分子接着剤が含浸されて
いるので、下地面に対する耐摩耗性に優れると共に十分
な滑り止め効果が得られるものとなるし、不織布のほつ
れ発生も防止できる。のみならず、この高分子接着剤は
マット本体裏面にも固着されているので、パイルの抜け
止めが十分に図られており、このように高分子接着剤を
含浸せしめるだけで上記の優れた諸効果を一度に享受で
きるものであり、従って多機能な置き敷きマットとして
より低コストなものが得られる。
【0011】高分子接着剤は基布内にまで含浸され、か
つ基布に侵入してこれに絡んだ不織布の構成繊維が、こ
の高分子接着剤によって基布に接着されている構成を採
用するのが好ましい。基布に侵入してこれに絡んだ不織
布の構成繊維が基布に接着されているので、マット本体
と不織布の接合一体化の強度がさらに向上すると共に、
耐洗濯性も一段と向上する。
【0012】高分子接着剤としてはゴム又は樹脂のエマ
ルジョンが用いられるのが好ましい。これにより、接着
強度をより向上できるし、より少ない目付量で十分な接
合力を確保できるので更なる軽量化を図り得る。
【0013】上述のように、本発明では高分子接着剤の
目付量(乾燥重量)が50〜500g/m2 であっても
十分な接合力が得られるので、より一層の軽量化を行う
観点から、高分子接着剤の目付量(乾燥重量)は50〜
500g/m2 に設定するのが好ましい。より好ましい
範囲は50〜350g/m2 であり、より一層好ましい
範囲は75〜250g/m2 である。
【0014】また、この発明に係る置き敷きマットの製
造方法は、基布にパイルが植設されてなるマット本体の
裏面に不織布を重ね合わせた状態でニードリングを行っ
てマット本体と不織布とを積層一体化する積層工程と、
前記不織布の非積層面側から高分子接着剤を含浸せしめ
て該高分子接着剤を少なくとも前記マット本体の裏面に
まで到達せしめる含浸工程とを包含することを特徴とす
る。
【0015】また、この発明の別の置き敷きマットの製
造方法は、基布にパイルが植設されてなるマット本体の
裏面にウェブを重ね合わせた状態でニードリングを行っ
てマット本体の裏面にニードルパンチ不織布を積層一体
化する積層工程と、前記ニードルパンチ不織布の非積層
面側から高分子接着剤を含浸せしめて該高分子接着剤を
少なくとも前記マット本体の裏面にまで到達せしめる含
浸工程とを包含することを特徴とする。
【0016】上記いずれの製造方法も、ニードリングを
行うことで、不織布の構成繊維の一部が基布に侵入して
これに絡んだ状態で重ね合わせることができ、このよう
な接触状態で接着剤をマット本体の裏面にまで含浸によ
り到達せしめてマット本体と不織布とを接合するもので
あり、従来のようにマット本体の裏面に接着剤の層を先
に形成せしめてから不織布を重ね合わせて接合するもの
ではないから、従来と比較して格段に少ない接着剤量で
マット本体と不織布とを十分な接合力で接合できる。即
ち、一方の構成繊維が他方に入り込んでこれに絡み合っ
た態様で重ね合わされた接触境界面に接着剤を供給して
両者を接合する方法と、一方の裏面に接着剤の層を先に
形成せしめておいてから他方を重ね合わせて接合する方
法とでは、同等の接合力を確保するのに要する接着剤使
用量が格段に相違するのであり、前者の本発明の方法の
ほうが格段に少なくて済み、従って本製造方法によれ
ば、十分に軽量化された置き敷きマットを得ることがで
きる。
【0017】また、上記製造方法により得られる置き敷
きマットは、不織布の構成繊維の一部が基布に侵入して
これに絡んだ状態でマット本体裏面の接着剤により接合
されているので、耐洗濯性に優れたものとなり、丸洗い
を繰り返し行っても不織布がマット本体から剥がれるよ
うなことがない。
【0018】更に、上記製造方法により得られる置き敷
きマットは、不織布に高分子接着剤が含浸されているの
で、下地面に対する耐摩耗性及び滑り止め効果が十分に
得られるし、不織布のほつれ発生も防止できる。のみな
らず、高分子接着剤はマット本体の裏面にも固着されて
いるので、パイルの抜け止めが十分に図られており、こ
のように不織布の非積層面側から高分子接着剤を含浸せ
しめる工程を設けるだけで上記の優れた諸効果を一度に
享受できるものであり、従って生産性良く多機能な置き
敷きマットを製造することができ、ひいては多機能な置
き敷きマットをより低コストで製造できる。
【0019】なお、上記後者の製造方法では、ニードリ
ングの際に、ウェブからのニードルパンチ不織布の製作
をも同時に行うものであるから、前者の製造方法よりも
生産効率を格段に向上させることができる利点がある。
【0020】上記いずれの製造方法においても、高分子
接着剤をさらに基布内にまで含浸せしめるのが好まし
い。これにより、ニードリングにより基布に侵入してこ
れに絡んだ不織布の構成繊維を該高分子接着剤によって
基布に接着せしめることができるので、マット本体と不
織布の接合強度をさらに向上できると共に、耐洗濯性も
一段と向上させることができる。
【0021】また、高分子接着剤としてNBR等のゴム
のエマルジョンを用い、該高分子接着剤の目付量(乾燥
重量)が50〜500g/m2 となるように含浸せしめ
るものとし、含浸工程の後に所定時間加熱してゴムの架
橋を行うものとすれば、接着剤の目付量が従来よりも少
ないので、ゴムに対する加熱が十分に行き渡るものとな
ってゴムの架橋を十分に行わしめることができるので、
マット本体と不織布の接合強度をより一層向上させるこ
とができ、より一層耐洗濯性に優れた置き敷きマットを
製造できる。
【0022】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態に係る置き
敷きマット(1)を図1に示す。この置き敷きマット
(1)は、基布(7)の上にパイル(8)が植設されて
なるマット本体(2)の裏面に不織布(3)がニードリ
ングにより積層一体化されてなり、該ニードリングによ
って不織布(3)の構成繊維の一部(30)が基布
(7)及びパイル(8)根元部に侵入してこれに絡んだ
態様で積層されている。また、前記不織布(3)にはそ
の非積層面側(図1では下面側)から高分子接着剤
(4)が含浸されており、該高分子接着剤(4)が前記
マット本体(2)の裏面にも固着されて、これによりパ
イル(8)の抜け止めがなされると共に、マット本体
(2)と不織布(3)とが接合されている。更に、前記
高分子接着剤(4)は基布(7)内にまで含浸されてお
り、前記ニードリングによって基布(7)に侵入してこ
れに絡んだ不織布(3)の構成繊維(30)が、高分子
接着剤(4)によって基布(7)に接着されたものとな
されている。
【0023】上記置き敷きマット(1)では、マット本
体(2)と不織布(3)とが重ね合わされた接触状態
で、なおかつ不織布(3)の構成繊維の一部が基布
(7)に侵入してこれに絡んだ態様で、マット本体
(2)裏面の接着剤(4)によって固着されているか
ら、マット本体の裏面に接着剤の層を先に形成せしめて
からこれに不織布を接着せしめた場合(従来構成)と比
較すると格段に少ない接着剤量で十分な接合強度が確保
されるものとなる。例えば、高分子接着剤の目付量(乾
燥重量)が50〜500g/m2 であっても十分な接合
力が得られる。
【0024】また、不織布(3)の構成繊維の一部(3
0)が基布(7)に侵入してこれに絡んだ状態で、マッ
ト本体(2)の裏面で接着剤(4)により接合されてい
るので、耐洗濯性に優れたものとなり、丸洗いを繰り返
し行っても不織布(3)がマット本体(2)から剥がれ
るようなことがない。
【0025】更に、不織布(3)に高分子接着剤(4)
が含浸されているので、下地面に対する耐摩耗性に優れ
ると共に十分な滑り止め効果が得られるものとなるし、
不織布(3)のほつれ発生も防止できる。のみならず、
この高分子接着剤(4)はマット本体(2)の裏面にも
固着されているので、パイル(8)の抜け止めが十分に
図られており、このように高分子接着剤(4)を含浸せ
しめるだけで上記の優れた諸効果を一度に享受できるも
のであり、従って多機能な置き敷きマットとしてより低
コストなものが得られる。
【0026】上記構成の置き敷きマット(1)は、例え
ば次のようにして製造される。まず、図2に示すよう
に、基布(7)の上にパイル(8)が植設されてなるマ
ット本体(2)の裏面に不織布(3)を重ね合わせ、こ
の状態で図面左から右方向にローラ(21)(21)
(22)(22)で搬送しつつ、ニードリング装置(2
0)のニードル(20a)…を上下に昇降させることに
よってニードリングを行ってマット本体(2)と不織布
(3)とを積層一体化して積層シート(9)を得る(積
層工程)。このニードリングによって不織布(3)の構
成繊維の一部(30)が基布(7)に侵入してこれに絡
んだ態様で積層一体化される。
【0027】次に、前記積層シート(9)における不織
布(3)の非積層面側から高分子接着剤(4)を含浸せ
しめる。この含浸工程で高分子接着剤(4)を少なくと
もマット本体(2)の裏面にまで到達せしめる。好まし
くは高分子接着剤(4)をさらに基布(7)内にまで含
浸せしめる。接着剤(4)含浸のための具体的方法は特
に限定されず、例えばダイレクトコート法、ロールコー
ター法等の公知の手法等を適用できる。
【0028】なお、前記積層工程(図2)は次のような
積層工程としても良い。即ち、図3に示すように、基布
(7)の上にパイル(8)が植設されてなるマット本体
(2)の裏面にウェブ(10)を重ね合わせ、この状態
で図面左から右方向にローラ(21)(21)(22)
(22)で搬送しつつ、ニードリング装置(20)のニ
ードル(20a)…を上下に昇降させることによってニ
ードリングを行ってマット本体(2)とニードルパンチ
不織布(3)とを積層一体化して積層シート(9)を得
る。前記同様にニードリングによって不織布(3)の構
成繊維の一部(30)が基布(7)に侵入してこれに絡
んだ態様となるのであるが、本製造方法によれば、この
ニードリングの際に、ウェブ(10)からのニードルパ
ンチ不織布(3)の製作をも同時に行っているので、前
者の製造方法よりも生産効率を格段に向上させることが
できる利点がある。
【0029】この発明において、前記高分子接着剤
(4)の目付量(乾燥重量)は50〜1000g/m2
とするのが好ましいが、中でもこの目付量(乾燥重量)
は50〜500g/m2 とするのがより好ましい。上述
したように本発明では高分子接着剤(4)の目付量(乾
燥重量)が50〜500g/m2 であっても十分な接合
強度が得られるので、このような範囲に設定することが
可能となり、これにより十分な軽量化を図ることができ
る。50g/m2 未満では接合強度が十分に得られなく
なるので好ましくない。中でも、前記高分子接着剤
(4)の目付量(乾燥重量)は50〜350g/m2
するのがより一層好ましく、特に好ましい範囲は75〜
250g/m2 である。
【0030】また、前記高分子接着剤(4)としてはゴ
ム又は樹脂のエマルジョンを用いるのが好ましい。エマ
ルジョンを用いることで不織布(3)内に均一な分散状
態で含浸させることができて接着強度をより向上でき
る。また、均一分散状態で含浸できるので、より少ない
目付量で十分な接合強度を確保することができ、ひいて
は一層の軽量化を図り得るものとなる。
【0031】前記エマルジョンとしては、特に限定され
るものではないが、例えばNBRラテックスエマルジョ
ン、SBRラテックスエマルジョン、PVCエマルジョ
ン、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂)エマ
ルジョン、アクリル系樹脂エマルジョン等が挙げられ
る。
【0032】前記エマルジョンの粘度は30000mP
a・s以下に設定されるのが好ましい。これより粘度が
大きくなるとマット本体(2)の裏面にまで接着剤
(4)を到達せしめるのが難しくなる。中でも、特に好
ましいのは10000mPa・s以下である。
【0033】なお、NBR等のゴムエマルジョンを用い
る場合には、その目付量(乾燥重量)が50〜500g
/m2 となるように含浸せしめた後、所定時間加熱して
ゴムの架橋を行うのが好ましい。接着剤(ゴム)の目付
量が少ないので、ゴムに対する加熱が十分に行き渡るも
のとなってゴムの架橋を十分に行うことができ、これに
よりマット本体(2)と不織布(3)の接合強度を大き
くすることができるから、耐洗濯性をより一層向上させ
ることができる。
【0034】前記マット本体(2)を構成する基布
(7)としては、特に限定されるものではないが、例え
ば織基布、編基布、不織布等を例示できる。具体的に
は、例えばヘッシャン、キャップ、ニードルパンチ不織
布、スパンボンド不織布等が挙げられる。この基布
(7)を構成する繊維の種類も特に限定されず、例えば
PET等のポリエステル繊維、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン繊維等が挙げられる。また、この基布(7)
の目付量としては80〜400g/m2 の範囲が好まし
く採用される。
【0035】また、前記マット本体(2)を構成するパ
イル(8)としては、特に限定されるものではなくどの
ような構成のものも採用でき、例えばカットパイル、ル
ープパイル等が挙げられる。このパイル(8)を構成す
る糸の種類は特に限定されず、例えばBCF糸、スパン
糸、モノフィラ糸等が挙げられ、またその繊維の種類も
特に限定されず、例えばポリエステル、ポリプロピレ
ン、ナイロン、アクリル、綿、羊毛等が挙げられる。ま
た、このパイル(8)の目付量としては100〜500
0g/m2 の範囲が好ましく採用される。
【0036】また、前記不織布(3)としては、特に限
定されるものではないが、例えばニードルパンチ不織
布、スパンボンド不織布等を例示できる。また、この不
織布(3)を構成する繊維の種類も特に限定されず、例
えばポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、レーヨ
ン、綿、麻等が挙げられる。この不織布(3)層の目付
量としては50〜1000g/m2 の範囲が好ましく採
用され、特に好ましい範囲は100〜400g/m2
ある。
【0037】前記不織布(3)の構成繊維の繊度は2〜
300デシテックスの範囲とするのが好ましい。前記下
限値を下回ると不織布(3)中に必要以上に接着剤
(4)が含浸されることが懸念されるし、基布(7)内
へ侵入した状態時において繊維の絡み力(引き剥がしに
対する抵抗力)が低下するので、好ましくない。一方、
前記上限値を上回ると、不織布(3)の構成繊維を基布
(7)内へ侵入させることが困難となるので、好ましく
ない。
【0038】この発明の置き敷きマット(1)は、その
用途は特に限定されるものではなく、例えばフローリン
グ床等の床面に置き敷きされるマット、床面に敷設され
たカーペット等の上に置き敷きされる(上載せ)マッ
ト、或いは床面上に配置された台座シート(上面に多数
の滑止め突起が設けられた構成等)の上に置き敷きされ
るマット等として用いられる。具体的用途としては、例
えば玄関マット、トイレマット、キッチンマット、バス
マット、自動車用フロアーマット等が挙げられる。
【0039】
【実施例】次に、この発明の具体的実施例について説明
する。
【0040】<実施例1>目付120g/m2 のPET
繊維製スパンボンド不織布からなる基布(7)に、ナイ
ロンBCF糸からなるパイル(8)が目付900g/m
2 でタフトされてなるタフトカーペット原反(マット本
体)(2)を、図2に示すように目付200g/m2
ポリエステル製ニードルパンチ不織布(3)と重ね合わ
せた状態でニードリング装置(20)のニードル(20
a)を上下に昇降させてニードリングを行ってマット本
体(2)とニードルパンチ不織布(3)とを積層一体化
した。なお、前記ニードリング装置(20)におけるニ
ードル(20a)の配置密度は45本/cm2 であっ
た。
【0041】次に、ニードルパンチ不織布(3)の非積
層面側からダイレクトコート法により粘度3000mP
a・sのNBRラテックスエマルジョン(高分子接着
剤)(4)を乾燥目付150g/m2 で含浸せしめるこ
とによって、該エマルジョンを前記マット本体(2)の
裏面及び基布(7)内にまで到達せしめた。次いで、1
50℃で7分間加熱を行うことによって、エマルジョン
中の水を乾燥させてラテックスを固着させると同時にラ
テックス(ゴム)の架橋を行わしめて、図1に示す構成
の置き敷きマット(1)を得た。
【0042】<実施例2>高分子接着剤の目付量(乾燥
重量)を450g/m2 とした以外は、実施例1と同様
にして置き敷きマット(1)を得た。
【0043】<実施例3>高分子接着剤として、NBR
ラテックスエマルジョンの代わりに粘度7000mPa
・sのアクリル系樹脂エマルジョンを用いた以外は、実
施例1と同様にして置き敷きマット(1)を得た。な
お、含浸後の加熱は、加熱温度150℃、加熱時間4分
の条件で行うものとし、これにより接着剤の乾燥を行っ
た。
【0044】<実施例4>高分子接着剤として、NBR
ラテックスエマルジョンの代わりに粘度5500mPa
・sのSBRラテックスエマルジョン(高分子接着剤)
を用いるものとし、かつその含浸量を乾燥目付で350
g/m2 とした以外は、実施例1と同様にして置き敷き
マット(1)を得た。
【0045】<実施例5>目付120g/m2 のPET
繊維製スパンボンド不織布からなる基布(7)に、ナイ
ロンBCF糸からなるパイル(8)が目付900g/m
2 でタフトされてなるタフトカーペット原反(マット本
体)(2)を、図3に示すように400g/m2 のポリ
エステル製ウェブ(10)と重ね合わせた状態でニード
リング装置(20)のニードル(20a)…を上下に昇
降させてニードリングを行ってマット本体(2)とニー
ドルパンチ不織布(3)とを積層一体化した。なお、前
記ニードリング装置(20)におけるニードル(20
a)の配置密度は100本/cm2 であった。以下、実
施例1と同様の含浸、加熱工程を経ることによって、置
き敷きマット(1)を得た。
【0046】<比較例1>実施例1と同様のタフトカー
ペット原反(マット本体)の裏面に、粘度5500mP
a・sのSBRラテックスエマルジョン(高分子接着
剤)を乾燥目付800g/m2 で塗布した後、該塗布層
に目付400g/m2 のポリエステル製ニードルパンチ
不織布を重ね合わせてロールで加圧することによって、
図4に示す構成の置き敷きマットを得た。
【0047】<比較例2>高分子接着剤の乾燥目付を5
50g/m2 とした以外は、比較例1と同様にして置き
敷きマットを得た。
【0048】<比較例3>高分子接着剤の乾燥目付を3
50g/m2 とした以外は、比較例1と同様にして置き
敷きマットの製造を試みたが、製造途中でニードルパン
チ不織布がマット本体から剥がれてしまい、製品として
の置き敷きマットを得ることができなかった。
【0049】上記のようにして得られた各置き敷きマッ
トに対して下記評価法により評価を行った。その結果を
表1に示す。
【0050】<軽量性評価>従来の置き敷きマットと比
較して、軽量化が図られたものを「○」、顕著に軽量化
が図られたものを「◎」、軽量化がなされていないか又
は殆どなされていないものを「×」とした。
【0051】<接合力評価法>両手でマット本体(2)
と不織布(3)を引き剥がそうと試みた際に、引き剥が
せたものを「×」とし、全く引き剥がせなかったものを
「○」とした。
【0052】<耐洗濯性評価法>実際に置き敷きマット
の丸洗いを試み、マット本体(2)と不織布(3)の間
に剥がれが生じた箇所があったものを「×」とし、剥が
れ箇所がなかったものを「○」とした。
【0053】
【表1】
【0054】表から明らかなように、この発明の実施例
1〜5の置き敷きマットは、非常に軽量であると共に、
接合強度も十分に備え、耐洗濯性にも優れていた。
【0055】これに対し、比較例1のマットでは、軽量
ではないし、耐洗濯性にも劣っていた。また、比較例2
のマットは、軽量であるものの、耐洗濯性に劣ってい
た。また、比較例3では、製造途中でニードルパンチ不
織布がマット本体から剥がれてしまい、置き敷きマット
を製造することができなかった。
【0056】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、マット本
体と不織布とが重ね合わされた接触状態で、かつ不織布
の構成繊維の一部が基布に侵入してこれに絡んだ態様
で、マット本体裏面の含浸接着剤により固着されている
ので、少ない接着剤量で十分な接合力を確保することが
でき、従って置き敷きマットとして十分な軽量化を図る
ことが可能となると共に、耐洗濯性に優れたものとな
り、丸洗いを繰り返し行っても不織布がマット本体から
剥がれるようなことがない。更に、不織布に高分子接着
剤が含浸されているので、下地面に対する耐摩耗性に優
れると共に十分な滑り止め効果が得られるものとなる
し、不織布のほつれ発生も防止できる。のみならず、こ
の高分子接着剤はマット本体の裏面にも固着されている
ので、パイルの抜け止めが十分に図られており、このよ
うに高分子接着剤を含浸せしめるだけで上記の優れた諸
効果を一度に享受できるものであり、従って多機能な置
き敷きマットとしてより低コストなものが提供される。
【0057】請求項2に係る発明によれば、基布に侵入
してこれに絡んだ不織布の構成繊維が基布に接着されて
いるので、マット本体と不織布の接合一体化の強度をさ
らに向上できると共に、耐洗濯性も一段と向上させるこ
とができる。
【0058】請求項3に係る発明によれば、接合強度を
より向上させることができるのみならず、より少ない目
付量で十分な接合強度を確保できるので、更なる軽量化
を図ることができる。
【0059】請求項4に係る発明によれば、十分な接合
強度及び優れた耐洗濯性を確保しつつ、マットとしてよ
り一層の軽量化を図ることができる。
【0060】請求項5、6に係る発明によれば、ニード
リングを行うことで、不織布の構成繊維の一部が基布に
侵入してこれに絡んだ状態で重ね合わせることができ、
このような接触状態で接着剤をマット本体の裏面にまで
含浸により到達せしめてマット本体と不織布とを接合す
るものであるから、接着剤層を先に形成せしめてから不
織布を接合する従来方法と比較して格段に少ない接着剤
量でマット本体と不織布とを十分な接合力で接合するこ
とができ、従って十分に軽量化された置き敷きマットを
得ることができる。この置き敷きマットでは、不織布の
構成繊維の一部が基布に侵入してこれに絡んだ状態でマ
ット本体裏面の接着剤により接合されているので、耐洗
濯性に優れたものとなり、丸洗いを繰り返し行っても不
織布がマット本体から剥がれるようなことがない。更
に、本製造方法により得られる置き敷きマットは、不織
布に高分子接着剤が含浸されているので、下地面に対す
る耐摩耗性及び滑り止め効果が十分に得られるし、不織
布のほつれ発生も防止できる。のみならず、高分子接着
剤はマット本体の裏面にも固着されているので、パイル
の抜け止めが十分に図られており、このように不織布の
非積層面側から高分子接着剤を含浸せしめる工程を設け
るだけで上記の優れた諸効果を一度に享受できるもので
あり、従って多機能な置き敷きマットを生産性良く製造
することができ、ひいては多機能な置き敷きマットをよ
り低コストで製造できる。
【0061】更に、請求項6の発明によれば、ニードリ
ングの際に、ウェブからのニードルパンチ不織布の製作
をも同時に行うものであるから、請求項5の製造方法よ
りも生産効率を格段に向上させることができる利点があ
る。
【0062】請求項7に係る発明によれば、基布に侵入
してこれに絡んだ不織布の構成繊維を接着剤によって基
布に接着できるので、接合強度をさらに向上できると共
に、耐洗濯性も一段と向上させることができる。
【0063】請求項8に係る発明によれば、接着剤の目
付量が少ないので、ゴムに対する加熱が十分に行き渡る
ものとなってゴムの架橋を十分に行わしめることができ
るので、マット本体と不織布の接合強度をより一層向上
させることができ、ひいてはより一層耐洗濯性に優れた
置き敷きマットを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る置き敷きマットを
示す模式的断面図である。
【図2】この発明の製造方法における積層工程の一例を
示す側面図である。
【図3】この発明の製造方法における積層工程の他の例
を示す側面図である。
【図4】従来の置き敷きマットを示す模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
1…置き敷きマット 2…マット本体 3…不織布 4…高分子接着剤 7…基布 8…パイル 10…ウェブ 20…ニードリング装置 30…基布に侵入した不織布の構成繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 一夫 奈良県香芝市尼寺408 永大化工株式会社 内 (72)発明者 戸塚 登 大阪市中央区瓦町3丁目1番4号 東亜紡 織株式会社内 (72)発明者 岩頭 昌三 大阪市中央区瓦町3丁目1番4号 東亜紡 織株式会社内 Fターム(参考) 3B088 FB04 3B120 AA01 AA04 AA08 AA11 AA14 AA28 AA31 AD16Y BA02 BA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布にパイルが植設されてなるマット本
    体の裏面に不織布が接触状態で積層配置され、該不織布
    の構成繊維の一部が前記基布に侵入してこれに絡んだも
    のとなされると共に、前記不織布に高分子接着剤が含浸
    され、該高分子接着剤が前記マット本体の裏面にも固着
    されてパイルの抜け止めがなされると共にマット本体と
    不織布とが接合されていることを特徴とする置き敷きマ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記高分子接着剤が前記基布内にまで含
    浸され、前記基布に侵入してこれに絡んだ不織布の構成
    繊維が、前記高分子接着剤によって前記基布に接着され
    ている請求項1に記載の置き敷きマット。
  3. 【請求項3】 前記高分子接着剤としてゴム又は樹脂の
    エマルジョンが用いられてなる請求項1または2に記載
    の置き敷きマット。
  4. 【請求項4】 前記高分子接着剤の目付量(乾燥重量)
    が50〜500g/m2 である請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の置き敷きマット。
  5. 【請求項5】 基布にパイルが植設されてなるマット本
    体の裏面に不織布を重ね合わせた状態でニードリングを
    行ってマット本体と不織布とを積層一体化する積層工程
    と、 前記不織布の非積層面側から高分子接着剤を含浸せしめ
    て該高分子接着剤を少なくとも前記マット本体の裏面に
    まで到達せしめる含浸工程とを包含することを特徴とす
    る置き敷きマットの製造方法。
  6. 【請求項6】 基布にパイルが植設されてなるマット本
    体の裏面にウェブを重ね合わせた状態でニードリングを
    行ってマット本体の裏面にニードルパンチ不織布を積層
    一体化する積層工程と、 前記ニードルパンチ不織布の非積層面側から高分子接着
    剤を含浸せしめて該高分子接着剤を少なくとも前記マッ
    ト本体の裏面にまで到達せしめる含浸工程とを包含する
    ことを特徴とする置き敷きマットの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記高分子接着剤をさらに前記基布内に
    まで含浸せしめる請求項5または6に記載の置き敷きマ
    ットの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記高分子接着剤としてNBR等のゴム
    のエマルジョンを用い、該高分子接着剤の目付量(乾燥
    重量)が50〜500g/m2 となるように含浸せしめ
    るものとし、前記含浸工程の後に所定時間加熱してゴム
    の架橋を行う請求項5〜7のいずれか1項に記載の置き
    敷きマットの製造方法。
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