JP2003245183A - 飲物類の保冷スタンド - Google Patents
飲物類の保冷スタンドInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 開蓋後の飲みかけのビール等による周辺の汚
損を防止すると共に、飲物が冷却温度のまま保持され、
飲物の容器の異なるサイズに対応可能な飲物類の保冷ス
タンドを提供すること。 【解決手段】 筒状の下部本体２と上部本体３とからな
る本体を、上下に伸縮可能かつその軸方向に２分割して
開閉可能に構成し、冷却手段として本体の内壁面２ａ、
３ａにアイスノンを用いた保冷材１２Ａ、１２Ｂを配
し、本体の底面６に溝７を設けて水滴を中央部の排水口
８へ集中させ、水滴は支持台１７の水溜に収容する。
損を防止すると共に、飲物が冷却温度のまま保持され、
飲物の容器の異なるサイズに対応可能な飲物類の保冷ス
タンドを提供すること。 【解決手段】 筒状の下部本体２と上部本体３とからな
る本体を、上下に伸縮可能かつその軸方向に２分割して
開閉可能に構成し、冷却手段として本体の内壁面２ａ、
３ａにアイスノンを用いた保冷材１２Ａ、１２Ｂを配
し、本体の底面６に溝７を設けて水滴を中央部の排水口
８へ集中させ、水滴は支持台１７の水溜に収容する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば飲食中の冷
えた飲物の保冷に好適な飲物類の保冷スタンドに関する
ものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、例えばビン詰のビール等の飲物
は、冷蔵庫から取り出して開蓋後はそのままテーブル上
に置き、逐次コップに注いで飲用するのが普通である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビール
を最適な温度に冷やしてあっても、開蓋後それを飲み終
るまでの間テーブル上に置いておくと、ビンの表面に生
じた水滴が垂れてテーブルが汚れる一方で、飲物の温度
が上昇して冷感がなくなり、冷たいビールの美覚が損わ
れることが多い。 【０００４】そこで本発明の目的は、周辺を汚損するこ
となく、飲食中の冷えた飲物が冷却温度に保持され、飲
物容器の異なるサイズに対応可能な飲物類の保冷スタン
ドを提供することにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上部に
飲物類の出し入れ開口及び下部に排液口を有する筒状の
本体と、前記本体に設けられた保冷手段と、前記本体を
支持する支持台とを有し、前記本体がその軸方向に伸縮
可能であり、かつ前記排液口からの液体を収容する収容
部が前記支持台に設けられている、飲物類の保冷スタン
ド（以下、保冷スタンドと称する。）に係るものであ
る。 【０００６】本発明の保冷スタンドによれば、上部に出
し入れ用の開口及び下部に排液口を有する筒状の本体が
軸方向に伸縮可能であるので、飲物類の容器の高さに対
応して保冷スタンドの高さを調節できると共に、この本
体に設けられた保冷手段により飲物の冷却温度を保持す
ることができ、更に排液口からの液体を収容する収容部
が支持台に設けられているので、保冷中に飲物類の容器
の外面に生じる水滴等を排液口を介して支持台に設けた
収容部に収容することにより、この保冷スタンドの周辺
を汚すことなく、清潔に保つことができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施の形態の保
冷スタンドの半断面図を示し、（ａ）は本体を延伸した
状態、（ｂ）は本体を縮めた状態である。 【０００８】本実施の形態の保冷スタンド１は、例え
ば、開蓋した飲みかけのビンビール等の保冷用であり、
筒状の下部本体２と上部本体３とからなる本体が、上下
に伸縮可能かつ軸方向に２分割された一対の半体同士で
開閉可能になっており、冷却手段として本体の内壁面に
アイスノン（登録商標）を用いた保冷材を配し、本体の
底面に溝を設けて水滴を中央部の排水口へ集中させ、水
滴は支持台の水溜に収容するようになっている。 【０００９】即ち、図２（図１のII−II線断面図）及び
図３に示すように、断面が半円形の下部本体２の側面２
ｂの上部には、伸縮時のスライド用ガイドとしての凸部
４が設けられ、断面が半円形の上部本体３の内壁面３ａ
には、同様に前記凸部４が係合する凹部５が設けられて
いる。そして半円形の本体の３箇所に設けたこの凸部４
と凹部５との凹凸嵌合により本体の上下部２、３が結合
され、この状態の一対の半円形の本体が対向配置されて
筒状の本体を形成し、上部本体３が上下方向にスライド
可能であり、また、この結合状態のまま、合せ目１１で
軸方向に分離され、後述する回動軸を介して上方が側方
へ開閉する。 【００１０】本体の上下部２、３はいずれも上方が拡径
されたテーパ状に形成され、上部本体３が下部本体２に
外嵌している。そして、図１（ａ）に示すように本体を
延伸した状態では、下部本体２の側面２ｂの上部と上部
本体３の下部３ｂの内壁面３ａとがオーバーラップし、
前記凸部４及び凹部５以外の部分において、下部本体２
の側面２ｂの上部と上部本体３の下部３ｂの内壁面３ａ
とが圧接し合い、図２に示すように密着するので延伸状
態が維持される。 【００１１】したがって、本体を延伸したときは、図１
（ａ）に示すように、下部本体２の側面２ｂの上部に設
けられた凸部４も、上部本体３の凹部５の下部にオーバ
ーラップして係合する状態となる。また、図１（ｂ）に
示すように、本体を縮めたときには、上部本体３の凹部
５の上端が下部本体２の凸部４に当接して止まるよう
に、凹部５の長さＬが形成されている。 【００１２】また、図１及び図３に示すように、下部本
体２の合せ目１１を結ぶ直径と直交する半径方向におい
て、その底から下方に回動軸９が延設され、その先端部
９ａが軸心側へ折曲されて断面がＬ型に形成され、この
回動軸９が支持台１３の天板１６に設けられた係合穴１
４に係合している。したがって、図１に仮想線で示すよ
うに、回動軸９を軸として本体の上部が矢印方向に開
き、開いた状態では、軸心側へ折曲した回動軸９の先端
部９ａが支持台１３の天板１６に当接し、ストッパーと
して機能するようになっている。また、この回動軸９は
本体の半体の重心Ｇよりも半体の半径の中心寄りに位置
しているので自動的に開くようになっている。 【００１３】支持台１３の中央部には、後述する下部本
体２の排水口８に連通する排水管１５が設けられ、支持
台１３を支持する台座１７の中央部に設けた係合穴２５
に上記排水管１５が係合し、台座１７内の水溜１９に注
ぐようになっている。この支持台１３と台座１７は、双
方の機能を持たせた構造及び形状の単一の部材で構成し
てもよい。 【００１４】下部本体２の底面６には中央部に排水口８
が設けられ、水滴がこの排水口８に集まるように底面６
には、図２に示すように放射状に溝７が形成され、全て
の溝７は排水口８の方向に下がる傾斜溝に形成されてい
る。したがって、冷えたビールビン等によってビンの外
側面又は本体の内壁面等に生じた水滴は、ビンの外側面
又は本体の内壁面２ａ、３ａ等をつたって底面６に集ま
り、更に溝７を経て排水口８から排水され、台座１７の
水溜１９に溜まる。 【００１５】冷却手段としては、例えば断面が図１
（ａ）、（ｂ）及び図３に示すように、本体の半体の内
壁面２ａ、３ａに沿う形状に形成し、予め冷却されたア
イスノン（登録商標）を内包した保冷材が用いられ、図
１（ａ）に示すように、本体を延伸状態用の保冷材１２
Ａ、また図１（ｂ）に示すように、本体を縮めた状態用
の保冷材１２Ｂの２種類を有し、使い分けられる。保冷
材は通称アイスノンと称されるゼリー状の物質を上記形
状の樹脂製の容器等に封入したものであり、保冷材１２
Ａ、１２Ｂはいずれも、下部本体２の内壁上部に設けた
爪１０にて掛止し、固定される。 【００１６】図２は、図１の分解斜視図を示すが、保冷
材１２Ａは本体延伸時用で図示してある。 【００１７】図４は本実施の形態の保冷スタンド１の使
用状態を示し、例えば図４（ａ）に示すように、本体が
開いた状態でビン２０を載せると、下部本体２の立ち上
った状態の底面６がビン２０の重みで押し下げられるた
め、てこの原理で本体が自動的に閉じ、図１（ｂ）のよ
うになる。また、ビンを載せていないときは自動的に開
くようになっている。即ち、本体の軸心Ｃと半体の重心
Ｇとの距離Ｄ2よりも本体の軸心Ｃと回動軸９との距離
Ｄ1が小さく、重心Ｇよりも回動軸９が軸心Ｃ寄りに位
置しているため、ビン等の重量が作用しない状態では、
回動軸９を中心とする本体の回転力が本体を開く方向に
働くからである。 【００１８】本体を延伸した状態は、例えばビン詰めビ
ール用の保冷スタンドとして好適であり、また、本体を
縮めた状態は、例えば缶ビール用の保冷スタンドとして
好適に用いることができる。また、本体の内径や高さは
飲物の容器の規格に対応して種々の大きさに形成するこ
とができる。また、本体は円形の筒状体に限らず、外側
は断面が四角又は多角形とし、内側のみ円形でもよく、
内側もビン等の形状に合せて適宜の断面形状にしてもよ
い。そしてこれは後述する変形例についても同様であ
る。 【００１９】図５は、上記実施の形態の変形例の保冷ス
タンドを示し、本体が延伸した状態の正面図である。 【００２０】この保冷スタンド２１が上記した実施の形
態と異なる点は、保冷手段である。即ち、上記した実施
の形態と同様の構造に形成された本体が、上下部２２、
２３共に微孔３０を有する多孔質の材料で形成されてい
る。したがって、内壁面の表面積が増大し、多孔質の壁
面に吸蔵又は付着した水分の気化熱が周囲の熱を吸収す
るため、内部に収容された冷却したビール等を保冷する
ことができる。なお、本体が多孔質であることと、アイ
スノンの如き保冷材を配していないこと以外は上記した
実施の形態と同様に形成されている。 【００２１】図６は他の変形例の保冷スタンドの半断面
図を示し、（ａ）は本体を延伸した状態、（ｂ）は本体
を縮めた状態である。 【００２２】この保冷スタンド３１が上記した実施の形
態と異なる点は、本体が側方へ開閉しない構造であり、
このため下部本体３２から下方に延設した排水管８ａが
支持台２４の天板１８の中央に設けた係合穴２６に係合
し、直接水溜１９に臨む形になり、支持台２４も単一の
構造に形成されていることである。 【００２３】即ち、テーパ状に上方が拡径された筒状の
下部本体３２に対し、同様にテーパ上に上方が拡径され
た筒状の上部本体３３が外嵌し、延伸状態では上部本体
３３の下部３３ｂと下部本体３２の上部とがオーバーラ
ップし、双方が圧接し合う状態で密着し、延伸状態を維
持する構造である。保冷材は上記した実施の形態と同様
であり、側方へ開閉しない構造である以外は同様に機能
させることができる。 【００２４】上記した実施の形態及び変形例によれば、
伸縮可能な本体と保冷手段が設けられているので、収容
する対象物（ビール等）の形状やサイズに合う保冷スタ
ンドを用い、開蓋後は飲食する間ビール等を収容してお
くことにより、飲食中でも飲物類の冷却温度を保持する
ことができる。 【００２５】上記した各実施の形態は、本発明の技術的
思想に基づいて変形することが可能である。 【００２６】例えば、実施の形態では冷却されたビール
の保冷用として例示したが、これに限らず、冷酒、ワイ
ン及びジュース等、冷やして飲む全ての飲物に適用する
ことができる。 【００２７】また、保冷スタンドの構造や形状及び保冷
手段も実施の形態以外の適宜であってよい。 【００２８】 【発明の効果】上述した如く、本発明の保冷スタンド
は、上部に出し入れ用の開口及び下部に排液口を有する
筒状の本体が軸方向に伸縮可能であるので、飲物類の容
器の高さに対応して保冷スタンドの高さを調節できると
共に、この本体に設けられた保冷手段により飲物の冷却
温度を保持することができ、更に排液口からの液体を収
容する収容部が支持台に設けられているので、保冷中に
飲物類の容器の外面に生じる水滴等を排液口を介して支
持台に設けた収容部に収容することにより、この保冷ス
タンドの周辺を汚すことなく、清潔に保つことができ
る。
えた飲物の保冷に好適な飲物類の保冷スタンドに関する
ものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、例えばビン詰のビール等の飲物
は、冷蔵庫から取り出して開蓋後はそのままテーブル上
に置き、逐次コップに注いで飲用するのが普通である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビール
を最適な温度に冷やしてあっても、開蓋後それを飲み終
るまでの間テーブル上に置いておくと、ビンの表面に生
じた水滴が垂れてテーブルが汚れる一方で、飲物の温度
が上昇して冷感がなくなり、冷たいビールの美覚が損わ
れることが多い。 【０００４】そこで本発明の目的は、周辺を汚損するこ
となく、飲食中の冷えた飲物が冷却温度に保持され、飲
物容器の異なるサイズに対応可能な飲物類の保冷スタン
ドを提供することにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上部に
飲物類の出し入れ開口及び下部に排液口を有する筒状の
本体と、前記本体に設けられた保冷手段と、前記本体を
支持する支持台とを有し、前記本体がその軸方向に伸縮
可能であり、かつ前記排液口からの液体を収容する収容
部が前記支持台に設けられている、飲物類の保冷スタン
ド（以下、保冷スタンドと称する。）に係るものであ
る。 【０００６】本発明の保冷スタンドによれば、上部に出
し入れ用の開口及び下部に排液口を有する筒状の本体が
軸方向に伸縮可能であるので、飲物類の容器の高さに対
応して保冷スタンドの高さを調節できると共に、この本
体に設けられた保冷手段により飲物の冷却温度を保持す
ることができ、更に排液口からの液体を収容する収容部
が支持台に設けられているので、保冷中に飲物類の容器
の外面に生じる水滴等を排液口を介して支持台に設けた
収容部に収容することにより、この保冷スタンドの周辺
を汚すことなく、清潔に保つことができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施の形態の保
冷スタンドの半断面図を示し、（ａ）は本体を延伸した
状態、（ｂ）は本体を縮めた状態である。 【０００８】本実施の形態の保冷スタンド１は、例え
ば、開蓋した飲みかけのビンビール等の保冷用であり、
筒状の下部本体２と上部本体３とからなる本体が、上下
に伸縮可能かつ軸方向に２分割された一対の半体同士で
開閉可能になっており、冷却手段として本体の内壁面に
アイスノン（登録商標）を用いた保冷材を配し、本体の
底面に溝を設けて水滴を中央部の排水口へ集中させ、水
滴は支持台の水溜に収容するようになっている。 【０００９】即ち、図２（図１のII−II線断面図）及び
図３に示すように、断面が半円形の下部本体２の側面２
ｂの上部には、伸縮時のスライド用ガイドとしての凸部
４が設けられ、断面が半円形の上部本体３の内壁面３ａ
には、同様に前記凸部４が係合する凹部５が設けられて
いる。そして半円形の本体の３箇所に設けたこの凸部４
と凹部５との凹凸嵌合により本体の上下部２、３が結合
され、この状態の一対の半円形の本体が対向配置されて
筒状の本体を形成し、上部本体３が上下方向にスライド
可能であり、また、この結合状態のまま、合せ目１１で
軸方向に分離され、後述する回動軸を介して上方が側方
へ開閉する。 【００１０】本体の上下部２、３はいずれも上方が拡径
されたテーパ状に形成され、上部本体３が下部本体２に
外嵌している。そして、図１（ａ）に示すように本体を
延伸した状態では、下部本体２の側面２ｂの上部と上部
本体３の下部３ｂの内壁面３ａとがオーバーラップし、
前記凸部４及び凹部５以外の部分において、下部本体２
の側面２ｂの上部と上部本体３の下部３ｂの内壁面３ａ
とが圧接し合い、図２に示すように密着するので延伸状
態が維持される。 【００１１】したがって、本体を延伸したときは、図１
（ａ）に示すように、下部本体２の側面２ｂの上部に設
けられた凸部４も、上部本体３の凹部５の下部にオーバ
ーラップして係合する状態となる。また、図１（ｂ）に
示すように、本体を縮めたときには、上部本体３の凹部
５の上端が下部本体２の凸部４に当接して止まるよう
に、凹部５の長さＬが形成されている。 【００１２】また、図１及び図３に示すように、下部本
体２の合せ目１１を結ぶ直径と直交する半径方向におい
て、その底から下方に回動軸９が延設され、その先端部
９ａが軸心側へ折曲されて断面がＬ型に形成され、この
回動軸９が支持台１３の天板１６に設けられた係合穴１
４に係合している。したがって、図１に仮想線で示すよ
うに、回動軸９を軸として本体の上部が矢印方向に開
き、開いた状態では、軸心側へ折曲した回動軸９の先端
部９ａが支持台１３の天板１６に当接し、ストッパーと
して機能するようになっている。また、この回動軸９は
本体の半体の重心Ｇよりも半体の半径の中心寄りに位置
しているので自動的に開くようになっている。 【００１３】支持台１３の中央部には、後述する下部本
体２の排水口８に連通する排水管１５が設けられ、支持
台１３を支持する台座１７の中央部に設けた係合穴２５
に上記排水管１５が係合し、台座１７内の水溜１９に注
ぐようになっている。この支持台１３と台座１７は、双
方の機能を持たせた構造及び形状の単一の部材で構成し
てもよい。 【００１４】下部本体２の底面６には中央部に排水口８
が設けられ、水滴がこの排水口８に集まるように底面６
には、図２に示すように放射状に溝７が形成され、全て
の溝７は排水口８の方向に下がる傾斜溝に形成されてい
る。したがって、冷えたビールビン等によってビンの外
側面又は本体の内壁面等に生じた水滴は、ビンの外側面
又は本体の内壁面２ａ、３ａ等をつたって底面６に集ま
り、更に溝７を経て排水口８から排水され、台座１７の
水溜１９に溜まる。 【００１５】冷却手段としては、例えば断面が図１
（ａ）、（ｂ）及び図３に示すように、本体の半体の内
壁面２ａ、３ａに沿う形状に形成し、予め冷却されたア
イスノン（登録商標）を内包した保冷材が用いられ、図
１（ａ）に示すように、本体を延伸状態用の保冷材１２
Ａ、また図１（ｂ）に示すように、本体を縮めた状態用
の保冷材１２Ｂの２種類を有し、使い分けられる。保冷
材は通称アイスノンと称されるゼリー状の物質を上記形
状の樹脂製の容器等に封入したものであり、保冷材１２
Ａ、１２Ｂはいずれも、下部本体２の内壁上部に設けた
爪１０にて掛止し、固定される。 【００１６】図２は、図１の分解斜視図を示すが、保冷
材１２Ａは本体延伸時用で図示してある。 【００１７】図４は本実施の形態の保冷スタンド１の使
用状態を示し、例えば図４（ａ）に示すように、本体が
開いた状態でビン２０を載せると、下部本体２の立ち上
った状態の底面６がビン２０の重みで押し下げられるた
め、てこの原理で本体が自動的に閉じ、図１（ｂ）のよ
うになる。また、ビンを載せていないときは自動的に開
くようになっている。即ち、本体の軸心Ｃと半体の重心
Ｇとの距離Ｄ2よりも本体の軸心Ｃと回動軸９との距離
Ｄ1が小さく、重心Ｇよりも回動軸９が軸心Ｃ寄りに位
置しているため、ビン等の重量が作用しない状態では、
回動軸９を中心とする本体の回転力が本体を開く方向に
働くからである。 【００１８】本体を延伸した状態は、例えばビン詰めビ
ール用の保冷スタンドとして好適であり、また、本体を
縮めた状態は、例えば缶ビール用の保冷スタンドとして
好適に用いることができる。また、本体の内径や高さは
飲物の容器の規格に対応して種々の大きさに形成するこ
とができる。また、本体は円形の筒状体に限らず、外側
は断面が四角又は多角形とし、内側のみ円形でもよく、
内側もビン等の形状に合せて適宜の断面形状にしてもよ
い。そしてこれは後述する変形例についても同様であ
る。 【００１９】図５は、上記実施の形態の変形例の保冷ス
タンドを示し、本体が延伸した状態の正面図である。 【００２０】この保冷スタンド２１が上記した実施の形
態と異なる点は、保冷手段である。即ち、上記した実施
の形態と同様の構造に形成された本体が、上下部２２、
２３共に微孔３０を有する多孔質の材料で形成されてい
る。したがって、内壁面の表面積が増大し、多孔質の壁
面に吸蔵又は付着した水分の気化熱が周囲の熱を吸収す
るため、内部に収容された冷却したビール等を保冷する
ことができる。なお、本体が多孔質であることと、アイ
スノンの如き保冷材を配していないこと以外は上記した
実施の形態と同様に形成されている。 【００２１】図６は他の変形例の保冷スタンドの半断面
図を示し、（ａ）は本体を延伸した状態、（ｂ）は本体
を縮めた状態である。 【００２２】この保冷スタンド３１が上記した実施の形
態と異なる点は、本体が側方へ開閉しない構造であり、
このため下部本体３２から下方に延設した排水管８ａが
支持台２４の天板１８の中央に設けた係合穴２６に係合
し、直接水溜１９に臨む形になり、支持台２４も単一の
構造に形成されていることである。 【００２３】即ち、テーパ状に上方が拡径された筒状の
下部本体３２に対し、同様にテーパ上に上方が拡径され
た筒状の上部本体３３が外嵌し、延伸状態では上部本体
３３の下部３３ｂと下部本体３２の上部とがオーバーラ
ップし、双方が圧接し合う状態で密着し、延伸状態を維
持する構造である。保冷材は上記した実施の形態と同様
であり、側方へ開閉しない構造である以外は同様に機能
させることができる。 【００２４】上記した実施の形態及び変形例によれば、
伸縮可能な本体と保冷手段が設けられているので、収容
する対象物（ビール等）の形状やサイズに合う保冷スタ
ンドを用い、開蓋後は飲食する間ビール等を収容してお
くことにより、飲食中でも飲物類の冷却温度を保持する
ことができる。 【００２５】上記した各実施の形態は、本発明の技術的
思想に基づいて変形することが可能である。 【００２６】例えば、実施の形態では冷却されたビール
の保冷用として例示したが、これに限らず、冷酒、ワイ
ン及びジュース等、冷やして飲む全ての飲物に適用する
ことができる。 【００２７】また、保冷スタンドの構造や形状及び保冷
手段も実施の形態以外の適宜であってよい。 【００２８】 【発明の効果】上述した如く、本発明の保冷スタンド
は、上部に出し入れ用の開口及び下部に排液口を有する
筒状の本体が軸方向に伸縮可能であるので、飲物類の容
器の高さに対応して保冷スタンドの高さを調節できると
共に、この本体に設けられた保冷手段により飲物の冷却
温度を保持することができ、更に排液口からの液体を収
容する収容部が支持台に設けられているので、保冷中に
飲物類の容器の外面に生じる水滴等を排液口を介して支
持台に設けた収容部に収容することにより、この保冷ス
タンドの周辺を汚すことなく、清潔に保つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１による保冷スタンドの半
断面図（図２のＩ−Ｉ線断面図）を示し、（ａ）は本体
を延伸した状態、（ｂ）は本体を縮めた状態である。 【図２】図１のII−II線断面図である。 【図３】同、保冷スタンドの分解斜視図である。 【図４】同、保冷スタンドの使用状態の概略断面図を示
し、（ａ）はビンを収容するとき、（ｂ）は収容した状
態である。 【図５】本発明の実施の形態の変形例による保冷スタン
ドを示し、本体を延伸した状態の正面図である。 【図６】同、他の変形例による保冷スタンドの半断面図
を示し、（ａ）は本体を延伸した状態、（ｂ）は本体を
縮めた状態である。 【符号の説明】 １、２１、３１・・・保冷スタンド ２、２２、３２・・・下部本体 ２ａ、３ａ、３２ａ、３３ａ・・・内壁面 ２ｂ、３２ｂ・・・側面 ３、２３、３３・・・上部本体 ３ｂ、３３ｂ・・・下部 ４・・・凸部 ５・・・凹部 ６・・・底面 ７・・・溝 ８・・・排水口 ８ａ、１５・・・排水管 ９・・・回動軸 １０・・・爪 １１・・・合せ目 １２Ａ、１２Ｂ・・・保冷材 １３、２４、２６・・・支持台 １４、２５・・・係合穴 １６、１８・・・天板 １７・・・台座 １９・・・水溜 ２０・・・ビン ３０・・・微孔 Ｃ・・・軸心 Ｄ1、Ｄ2・・・距離 Ｌ・・・長さ
断面図（図２のＩ−Ｉ線断面図）を示し、（ａ）は本体
を延伸した状態、（ｂ）は本体を縮めた状態である。 【図２】図１のII−II線断面図である。 【図３】同、保冷スタンドの分解斜視図である。 【図４】同、保冷スタンドの使用状態の概略断面図を示
し、（ａ）はビンを収容するとき、（ｂ）は収容した状
態である。 【図５】本発明の実施の形態の変形例による保冷スタン
ドを示し、本体を延伸した状態の正面図である。 【図６】同、他の変形例による保冷スタンドの半断面図
を示し、（ａ）は本体を延伸した状態、（ｂ）は本体を
縮めた状態である。 【符号の説明】 １、２１、３１・・・保冷スタンド ２、２２、３２・・・下部本体 ２ａ、３ａ、３２ａ、３３ａ・・・内壁面 ２ｂ、３２ｂ・・・側面 ３、２３、３３・・・上部本体 ３ｂ、３３ｂ・・・下部 ４・・・凸部 ５・・・凹部 ６・・・底面 ７・・・溝 ８・・・排水口 ８ａ、１５・・・排水管 ９・・・回動軸 １０・・・爪 １１・・・合せ目 １２Ａ、１２Ｂ・・・保冷材 １３、２４、２６・・・支持台 １４、２５・・・係合穴 １６、１８・・・天板 １７・・・台座 １９・・・水溜 ２０・・・ビン ３０・・・微孔 Ｃ・・・軸心 Ｄ1、Ｄ2・・・距離 Ｌ・・・長さ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 上部に飲物類の出し入れ開口及び下部に
排液口を有する筒状の本体と、前記本体に設けられた保
冷手段と、前記本体を支持する支持台とを有し、前記本
体がその軸方向に伸縮可能であり、かつ前記排液口から
の液体を収容する収容部が前記支持台に設けられてい
る、飲物類の保冷スタンド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002051415A JP2003245183A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 飲物類の保冷スタンド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002051415A JP2003245183A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 飲物類の保冷スタンド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003245183A true JP2003245183A (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=28663390
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002051415A Pending JP2003245183A (ja) | 2002-02-27 | 2002-02-27 | 飲物類の保冷スタンド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003245183A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006001037A1 (en) * | 2004-06-25 | 2006-01-05 | Gaetano Ferrara | Multipurpose cooling container, particularly for bottles and foods |
| NL1030973C2 (nl) * | 2006-01-20 | 2007-07-23 | Vacu Vin Innovations Ltd | Mantel/houdersamenstel. |
| JP2009246256A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Mitsubishi Materials Corp | 高強度高比抵抗低損失複合軟磁性材とその製造方法及び電磁気回路部品 |
| JP2014097114A (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-29 | Junichi Shimizu | 保冷コースター |
| ITUA20162043A1 (it) * | 2016-03-25 | 2017-09-25 | Italolive Srl | Contenitore per la termostatazione di prodotti alimentari. |
| JP2018117544A (ja) * | 2017-01-24 | 2018-08-02 | 株式会社リッチェル | 犬トイレ用小便補助具 |
-
2002
- 2002-02-27 JP JP2002051415A patent/JP2003245183A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006001037A1 (en) * | 2004-06-25 | 2006-01-05 | Gaetano Ferrara | Multipurpose cooling container, particularly for bottles and foods |
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| JP2009523995A (ja) * | 2006-01-20 | 2009-06-25 | ヴァキュビン イノベーションズ エルティーディー． | 円柱状物体の冷却器 |
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| JP2018117544A (ja) * | 2017-01-24 | 2018-08-02 | 株式会社リッチェル | 犬トイレ用小便補助具 |
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