JP2003244526A - デジタルカメラおよび撮影レンズ - Google Patents

デジタルカメラおよび撮影レンズ

Info

Publication number
JP2003244526A
JP2003244526A JP2002040041A JP2002040041A JP2003244526A JP 2003244526 A JP2003244526 A JP 2003244526A JP 2002040041 A JP2002040041 A JP 2002040041A JP 2002040041 A JP2002040041 A JP 2002040041A JP 2003244526 A JP2003244526 A JP 2003244526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
optical axis
digital camera
characteristic data
image pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002040041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3829730B2 (ja
Inventor
Ichiro Tsujimura
一郎 辻村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2002040041A priority Critical patent/JP3829730B2/ja
Publication of JP2003244526A publication Critical patent/JP2003244526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3829730B2 publication Critical patent/JP3829730B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸位置を変更可能な撮影レンズを使用する
際において、適切なシェーディング補正を行うことので
きるデジタルカメラを提供する。 【解決手段】 デジタルカメラ1aは、カメラボディ2
と、カメラボディ2に着脱可能な撮影レンズ3とから構
成される。撮影レンズ3は、光軸位置を変更可能なシフ
ト機構およびティルト機構を有する。撮影レンズ3内に
設けられるROMには、撮影レンズ3の種々の光軸変更
量に応じたレンズ特性データが登録された射出瞳位置テ
ーブルおよび口径食テーブルが格納されており、これら
は、カメラボディ2に送信される。カメラボディ2にお
いては撮影時における光軸変更量に対応するレンズ特性
データが選択的に使用されて、画像データに対するシェ
ーディング補正が行われる。これにより、光軸変更量に
応じて適切なシェーディング補正を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに対し
てシェーディング補正を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにより画像データを取得
した場合、取得された画像データにおいては、周辺光量
が低下する現象、いわゆるシェーディングが発生する。
このシェーディングは、主として以下に示す要因によっ
て発生する。
【0003】1)入射角度によるCCDの感度低下 微細な受光素子の集合であるCCDでは、一般にオンチ
ップマイクロレンズが各受光素子に配置されているが、
主光線の入射角度が設計角度から離れるにつれて、マイ
クロレンズで集光する箇所が受光素子の中心から周辺に
移動し、さらには受光素子の外にへと移動する。これに
より、CCD周辺部における受光素子の感度低下が生じ
る。
【0004】2)レンズに関する口径食(ビネッティン
グ) 絞りを挟んで前後にレンズがある場合は、斜めにレンズ
に入射する光線の一部がレンズを保持する保持枠等で遮
られることにより周辺部の光量が不足する現象(口径
食)が発生する。
【0005】3)コサイン4乗則による光量低下 CCDの受光面において、光軸とCCDのある受光素子
に入射する主光線との角度のコサイン4乗に比例して、
入射光の光量の低下が生じる。
【0006】このようなシェーディングは、取得される
画像データに対して不自然さを与えることとなるため、
従来よりシェーディングの補正を行う技術が提案されて
いる。例えば、シェーディングは上記のようにCCDの
特性や撮影レンズの特性に起因して発生することから、
予め測定された画素ごとの光量低下率を記憶しておき、
得られた画像データを画素ごとの光量低下率に基づいて
補正することで、周辺光量の低下が補正された画像デー
タを得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮影レンズ
として、入射光の光軸位置を変更可能なティルト・シフ
ト機構を有するティルト・シフトレンズを用いた場合
は、光軸位置に応じてシェーディングの発生箇所が変化
する。すなわち、変更された光軸位置に応じて画素ごと
の光量低下率が変化することとなる。
【0008】しかしながら、従来のデジタルカメラにお
いては、画素ごとの光量低下率は固定的に用いられてい
たため、このように光軸位置が変化する場合はシェーデ
ィングの補正を適切に行うことができなかった。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、光軸位置を変更可能な撮影レンズを使用する際
において、適切なシェーディング補正を行うことのでき
る技術を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、画像データを取得する撮像手段
を有するカメラボディと、前記撮像手段への入射光の光
軸位置を変更可能な撮影レンズと、を備えたデジタルカ
メラであって、前記撮影レンズの特性に依存した光量低
下に関しての、複数の光軸位置にそれぞれ対応する複数
のレンズ特性データを記憶するレンズ特性データ記憶手
段と、前記撮像手段の特性に依存した光量低下に関して
の撮像特性データを記憶する撮像特性データ記憶手段
と、前記複数のレンズ特性データから、前記撮像手段に
おいて画像データを取得する際の前記撮影レンズの光軸
位置に応じたレンズ特性データを選択する選択手段と、
選択された前記レンズ特性データと前記撮像特性データ
とに基づいて、前記撮像手段において取得された画像デ
ータに対してシェーディング補正を行うシェーディング
補正手段と、を備えている。
【0011】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のデジタルカメラにおいて、前記撮影レンズと前記カメ
ラボディとは着脱可能に構成され、前記撮影レンズは、
前記レンズ特性データ記憶手段を備え、前記カメラボデ
ィは、前記撮像特性データ記憶手段を備えている。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載のデジタルカメラにおいて、前記撮影レンズの
光軸位置の変更設定を受け付ける光軸設定手段と、前記
光軸設定手段により設定された位置に前記光軸位置が移
動された場合に、前記シェーディング補正の補正率が所
定率を超えるときは、前記補正率が前記所定率以下とな
る範囲内に前記光軸位置の移動を制限する光軸位置制限
手段と、をさらに備えている。
【0013】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
のデジタルカメラにおいて、前記光軸位置制限手段によ
って前記光軸位置の移動が制限された場合において、前
記光軸設定手段により設定された位置に前記光軸位置が
変更された場合に取得されるべき画像データを、前記撮
像手段によって取得された画像データから生成する画像
生成手段、をさらに備えている。
【0014】また、請求項5の発明は、画像データを取
得する撮像手段と、前記撮像手段の特性に依存した光量
低下に関しての撮像特性データを記憶する撮像特性デー
タ記憶手段と、前記撮像手段において取得された画像デ
ータに対してシェーディング補正を行うシェーディング
補正手段とを備えるデジタルカメラに装着可能であり、
かつ、前記デジタルカメラの前記撮像手段への入射光の
光軸位置を変更可能な撮影レンズであって、前記撮影レ
ンズの特性に依存した光量低下に関しての、複数の光軸
位置にそれぞれ対応する複数のレンズ特性データを記憶
するレンズ特性データ記憶手段と、前記レンズ特性デー
タを前記デジタルカメラに送出する送出手段と、を備え
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0016】<1.第1の実施の形態> <1−1.デジタルカメラの構成>図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るデジタルカメラの主たる構成を示
す断面図である。図に示すように、デジタルカメラ1a
は、主としてカメラボディ2と、撮影レンズ3とから構
成される。
【0017】カメラボディ2のレンズマウント部Mtに
は種々の撮影レンズ3を装着することが可能である。レ
ンズマウント部Mtに設けられるコネクタ24と、撮影
レンズ3側に設けられるコネクタ341とが接触するこ
とにより、撮影レンズ3とカメラボディ2との間で各種
データや信号の伝送が可能とされている。本実施の形態
においては、撮影レンズ3として、入射光の光軸位置L
を変更可能なシフト機構およびティルト機構を有するテ
ィルト・シフトレンズが装着される。
【0018】カメラボディ2内の後部上方の枢支部21
には、回動可能に枢支されたクイックリターンミラーM
1が配設される。また、このクイックリターンミラーM
1の後方にはフォーカルプレーンシャッター22が配置
され、さらにその後方にはCCD23が配置されてい
る。
【0019】CCD23は、オンチップマイクロレンズ
がそれぞれ設けられる微細な撮像素子(画素)の集合と
して構成され、撮影レンズ3によって結像された被写体
の光像を、RGBの色成分を有する画像信号(各画素で
受光された画素信号の信号列からなる信号:以下適宜、
「画像データ」あるいは「画像」ともいう。)に光電変
換する。
【0020】クイックリターンミラーM1の上方には、
光学ファインダーとなる光学部位25が形成されてい
る。この光学部位25には、クイックターンミラーM1
からの反射光がフォーカシングスクリーン251を介し
て入射されるペンタ形プリズム252が設けられてい
る。さらに、このプリズム252とファインダー窓25
4との間には、接眼レンズ253が配置されている。ま
た、接眼レンズ253の上方には、プリズム252から
の反射光を受光する測光センサ27が設けられ、この測
光センサ27により被写体の輝度が測光データとして測
定される。
【0021】クイックリターンミラーM1には、サブミ
ラーM2が固設されている。サブミラーM2は、クイッ
クリターンミラーM1の中央部分に設けられるハーフミ
ラー部を透過した入射光を位相差センサ26へ向かわせ
る。位相差センサ26は、プリズム(図示省略)により
分離された光を受光して、分離された光の波形位置を比
較し、その比較結果を位相差データとして取得する。
【0022】カメラボディ2の上部には、画像データの
取得の開始指示を受け付けるシャッターボタン211が
設けられている。クイックリターンミラーM1は、シャ
ッターボタン211が押下されるまでは、撮影レンズ3
を介して入射される入射光をフォーカシングスクリーン
251へと向かわせる定常位置(図1に示す位置)にあ
り、シャッターボタン211が押下されると、枢支部2
1を中心として略水平位置まで上方に回動し、撮影レン
ズ3からの入射光の光路を開放するようになっている。
【0023】カメラボディ2の背面側(図において右
側)には、各種設定メニューを表示するLCD28が設
けられ、同様にカメラボディ2の背面側に配置される操
作ボタン212(図12参照)を操作することにより、
各種設定を行うことが可能とされている。また、カメラ
ボディ2内には、各種データを記録するメモリカード9
(図12参照)を挿入して装着することが可能であり、
取得された画像データはメモリカード9に記録される。
【0024】図2は、撮影レンズ3の概略構成を示す図
である。撮影レンズ3は主として、カメラボディ2に固
定されるマウント部材34と、光軸と直交する上下方向
(図中の矢印AR1方向)に直線的に移動可能にマウン
ト部材34に連結されるシフト部材33と、図中の矢印
AR2方向に揺動可能にシフト部材33に連結されるテ
ィルト部材32と、ティルト部材32に固定されるレン
ズ保護部材31とから構成される。シフト部材33とテ
ィルト部材32とは、その接触面が同一の曲率中心とな
る凸面と凹面としてそれぞれ形成されている。
【0025】レンズ保護部材31の内部には、撮影レン
ズ3の光軸を中心として絞り37が配置され、絞り37
を挟んで前後(図において左右)にレンズ群36が配置
されている。レンズ群36は保持枠36Vにより保持さ
れるが、斜めに入射する光線の一部がこの保持枠36V
によって遮られることにより口径食が生じることとな
る。
【0026】レンズ群36はレンズ駆動部361によっ
て駆動され、被写体の距離に応じた合焦位置に移動され
る。また、絞り37は絞り駆動部371によって駆動さ
れ、その開口径(絞り値に相当)が調整される。レンズ
駆動部361および絞り駆動部371は、レンズ保護部
材31内に設けられるレンズ制御回路35からの駆動信
号に基づいて、それぞれレンズ群36および絞り37を
駆動する。
【0027】レンズ制御回路35は、撮影レンズ3にと
って必要な機能をワンチップ化した回路で構成され、カ
メラボディ2からコネクタ341を介して送信される信
号に基づいて撮影レンズ3内の各部材の駆動を制御する
とともに、カメラボディ2に対して撮影レンズ3に関す
る種々のデータをコネクタ341を介して送信する。レ
ンズ制御回路35には、レンズ駆動部361および絞り
駆動部371の他、シフトダイヤル331、ティルトダ
イヤル321、ティルトシフト駆動部352およびティ
ルトシフトエンコーダ353が接続される。
【0028】シフトダイヤル331は、シフト部材33
に設けられるダイヤル式のスイッチであり、撮影レンズ
3の光軸位置Lの上下方向の直線的な移動量をユーザか
ら受け付ける。シフトダイヤル331で設定された移動
量はレンズ制御回路35に入力され、移動量に基づいた
信号がティルトシフト駆動部352に送信されることに
より、ティルトシフト駆動部352がシフト部材33を
移動させる。
【0029】図3は、撮影レンズ3のマウント部材34
に対してシフト部材33が上向きに移動した状態を示す
図である。図に示すように、シフト部材33が移動する
のに伴って、レンズ保護部材31およびティルト部材3
2も移動している。これにより、撮影レンズ3の光軸位
置Lが、元の基準位置L0から、符号L1に示す位置に
移動する。本明細書においては、このように光軸位置L
を上下方向に直線的に移動させることを「撮影レンズ3
をシフトさせる」という。また、この移動量Sを光軸位
置Lのシフト量(単位:mm)とし、基準位置L0と直
交する上下方向(鉛直方向)をY軸方向として、基準位
置L0より上向きのシフト量をプラス、下向きのシフト
量をマイナスで示す。
【0030】一方、ティルトダイヤル321は、ティル
ト部材32に設けられるダイヤル式のスイッチであり、
撮影レンズ3の光軸位置Lの揺動量をユーザから受け付
ける。ティルトダイヤル321で設定された揺動量はレ
ンズ制御回路35に入力され、揺動量に基づいた信号が
ティルトシフト駆動部352に送信されることにより、
ティルトシフト駆動部352がティルト部材32を揺動
させる。
【0031】図4は、撮影レンズ3のシフト部材33に
対してティルト部材32が下向きに揺動した状態を示す
図である。図に示すように、ティルト部材32が揺動す
るのに伴って、レンズ保護部材31も揺動している。こ
れにより、撮影レンズ3の光軸位置Lが、元の基準位置
L0から、符号L2に示す位置に移動する。本明細書に
おいては、このように光軸位置Lを揺動させることを
「撮影レンズ3をティルトさせる」という。また、基準
位置L0と移動後の位置L2とのなす角度Tを光軸位置
Lのティルト量(単位:deg)とし、上向きのティル
ト量をプラス、下向きのティルト量をマイナスで示す。
【0032】実際に移動されたシフト量あるいはティル
ト量は、ティルトシフトエンコーダ353により検出さ
れレンズ制御回路35に入力される。これにより、物理
的に移動したシフト量あるいはティルト量が取得され
る。
【0033】ここで、図5を参照して、撮影レンズ3を
シフトさせた場合の効果について説明する。
【0034】例えば、被写体5aが高層ビルのように高
い建物である場合において、図5(a)のように撮影レ
ンズ3をシフトさせずに、被写体5aに対してCCD2
3の撮像面を傾斜した状態で撮影したとすると、取得さ
れる画像データ71における被写体像71aは遠近感の
ある歪んだ状態で描画される。
【0035】一方、図5(b)のように撮影レンズ3を
シフトさせ、被写体5aとCCD23の撮像面とが平行
となる状態で撮影したとすると、取得される画像データ
72における被写体像72aは、歪みのない状態で描画
される。すなわち、撮影レンズ3をシフトさせることに
よって、遠近感の歪みを補正することができることとな
る。
【0036】次に、図6を参照して、撮影レンズ3をテ
ィルトさせた場合の効果について説明する。
【0037】一般に、撮影レンズ3は被写体からの反射
光線を平面であるCCD23の撮像面上に結像させるこ
とから、被写界深度DFは撮影レンズ3の光軸に垂直に
発生する。したがって、図6(a)のように、例えば、
近景から遠景にかけて被写体5bが存在する場合におい
ては、いずれかの一つの距離の被写体5bにのみピント
が合う(合焦)状態となり、他の被写体5bはピンぼけ
(非合焦)状態となる。
【0038】一方、図6(b)のように、被写体5bに
応じて撮影レンズ3をティルトさせることにより、被写
界深度DFが発生する領域が傾斜して、全ての被写体5
bにピントを合わせることができる。すなわち、撮影レ
ンズ3をティルトさせることによって、深い被写界深度
を得ることができるわけである。
【0039】図2に戻り、レンズ制御回路35はROM
351を備えており、ROM351には、撮影レンズ3
の特性に依存したシェーディングに関してのレンズ特性
データを登録した各種データテーブルが格納されてい
る。
【0040】図7および図8は、このようなデータテー
ブルのうち、絞り37の開口部の中央を通過した主光線
を逆に延長して光軸と交わる点にできる虚像の位置、す
なわち、射出瞳位置に関するデータを登録した射出瞳位
置テーブル381の例を示している。
【0041】射出瞳位置テーブル381には、CCD2
3の受光面の種々の画素位置から見た場合の射出瞳位置
までの距離(以下、「射出瞳距離」といい、記号PZを
用いる。単位:mm)が登録されている。本実施の形態
において、CCD23の画素位置は、CCD23の中心
を原点、上下方向をY軸、水平方向をZ軸とする直角Y
Z平面座標系における座標位置(単位:mm)で表す。
射出瞳位置テーブル381においては、原点(Y,Z=
0)、Y軸上(Y=+18,+12,−12,−18)
およびZ軸上(Z=±=18,±12)の画素位置それ
ぞれに対しての射出瞳距離PZが登録される。
【0042】このような画素位置に応じた射出瞳距離P
Zは、撮影レンズ3のシフト量あるいはティルト量に応
じて変化する。このため、図7の射出瞳位置テーブル3
81sでは、シフト量(−10,−5,0,+5,+1
0)に応じた射出瞳距離PZが登録され、図8の射出瞳
位置テーブル381tでは、ティルト量(−10,−
5,0,+5,+10)に応じた射出瞳距離PZが登録
されている。
【0043】また、図9ないし図11は、ROM351
に格納されるデータテーブルのうち口径食に関するデー
タを登録した口径食テーブル382の例を示している。
【0044】口径食テーブル382には、CCD23の
受光面の種々の画素位置における口径食による光量低下
量(以下、記号RLを用いる。)が、APEX表示の値
で登録されている。例えば、設定された絞り値(APE
X表示におけるAV値)が「3」である場合において、
ある画素位置への光量が、口径食に起因して絞り値が
「5」に設定された場合に相当する光量に低下するとき
は、この画素位置における光量低下量RLは「−2」と
して登録される。すなわち、設定された絞り値をAVt
とすると、ある画素位置における光量は、実質的に絞り
値がAVt−RLに設定された場合に相当する光量とな
る。なお以下、設定絞り値AVtに対して、実質的な絞
り値「AVt−RL」をAVsで表し、「実質絞り値」
AVsという。
【0045】口径食テーブル382においても、原点
(Y,Z=0)、Y軸上(Y=+18,+12,−1
2,−18)およびZ軸上(Z=±=18,±12)の
画素位置それぞれに対しての光量低下量RLが登録され
る。また、光量低下量RLもシフト量あるいはティルト
量に応じて変化するため、射出瞳位置テーブル381と
同様にシフト量(−10,−5,0,+5,+10)あ
るいはティルト量(−10,−5,0,+5,+10)
に応じた光量低下量RLがそれぞれ登録される。
【0046】また、口径食による光量低下量RLは、設
定絞り値AVtによっても変化する。このため、口径食
テーブル382は、設定絞り値AVtに応じて複数のテ
ーブルが用意されている。絞り値の開放値をAV0で表
すと、図9は設定絞り値AVt=AV0である場合にお
ける口径食テーブル382aを示し、図10は設定絞り
値AVt=AV0+1である場合の口径食テーブル38
2bを示し、図11は設定絞り値AVt≧AV0+2で
ある場合の口径食テーブル382cを示している。
【0047】なお、図9ないし図11はシフト量に応じ
た光量低下量RLを登録した口径食テーブル382を示
しており、ティルト量に応じた光量低下量RLを登録し
た口径食テーブル382の図示は省略しているが、同様
のものがROM351に格納される。
【0048】以上のROM351に格納されるデータテ
ーブルは撮影レンズ3に固有のものであり、予め測定に
より求められて登録されている。異なるタイプの撮影レ
ンズにおいては、このようなデータテーブルに登録され
るレンズ特性データは相違する。
【0049】次に、デジタルカメラ1aの機能構成につ
いて説明する。図12は、デジタルカメラ1aの主たる
機能構成を機能ブロックとして示す図である。
【0050】図12に示す構成のうち、CCD23、A
/D変換部231、シャッターボタン211等が画像デ
ータを取得する機能を実現する。すなわち、シャッター
ボタン211が押下されると、撮影レンズ3により結像
された被写体の光像がCCD23に受光され、CCD2
3からの画像信号(アナログ信号)がA/D変換部23
1によりデジタル信号に変換される。
【0051】シェーディング補正部232は、A/D変
換部231から入力される画像データに対してシェーデ
ィング補正を行う。シェーディング補正部232から出
力された画像データは画像メモリ233に一旦格納さ
れ、必要に応じて所定の処理が行われた後、メモリカー
ド9に記録される。
【0052】全体制御部220は、CPU221、RA
M222、ROM223を有しており、デジタルカメラ
1aの各部と有機的に接続して、上述したような各部の
処理を統括制御する。全体制御部220には、上述した
各部の他、測光センサ27、位相差センサ26、操作ボ
タン212およびLCD28等も電気的に接続され、こ
れら処理部の動作を制御するとともに、これら処理部か
らの各種信号を受信する。さらに、コネクタ24を介し
て撮影レンズ3のレンズ制御回路35と通信を行い、各
種データや信号を送受信する。
【0053】全体制御部220の各種の機能は、予めR
OM223内に記憶される制御プログラムに従ってCP
U221が演算処理を行うことにより実現される。図1
2において、露出制御部241、AF制御部242およ
び補正制御部243は、制御プログラムに従ってCPU
221が演算処理を行うことにより実現される機能の一
部を模式的に示している。
【0054】露出制御部241は、シャッタースピード
と、絞り37の絞り値とを調節する露出制御を行うもの
である。露出制御部241は、測光センサ27から入力
される測光データに基づいて露出値を決定し、決定した
露出値に基づいてシャッタースピードおよび絞り値を決
定する。なお、デジタルカメラ1aにおいてシャッター
スピードはCCD23の積分時間に相当し、フォーカル
プレーンシャッター22は通常開放状態とされ、CCD
23の画像信号の読み出し時のみ閉じられる。
【0055】AF制御部242は、主被写体に対してピ
ントが合うように、撮影レンズ3内のレンズ群36を移
動させるオートフォーカス(AF)制御を行うものであ
る。デジタルカメラ1aにおいては、AF制御を行う手
法として位相差検出方式が用いられる。位相差検出方式
は、位相差センサ26で検出される位相差データが0と
なる位置にレンズ群36を移動させるものである。位相
差データから直接的にレンズ群36の移動すべき合焦位
置を決定できることから、比較的高速にレンズ群36を
合焦位置まで移動させることが可能である。
【0056】補正制御部243は、シェーディング補正
部232によるシェーディング補正に関する制御を行
う。補正制御部243およびシェーディング補正部23
2による処理の詳細については後述する。
【0057】また、全体制御部220のROM223に
は、カメラボディ2の特性に依存したシェーディングに
関しての撮像特性データを登録した光量低下率テーブル
が格納されている。図13は、この光量低下率テーブル
281の例を示す図である。
【0058】CCD23の各画素には、口径食により実
質絞り値AVsで入射光が入射することとなるが、さら
に、主光線の入射角度に依存してCCD23の感度低
下、および、コサイン4乗則による光量低下が生じる。
光量低下率テーブル281では、これらのCCD23の
感度低下およびコサイン4乗則による光量低下を考慮し
た最終的な光量低下率(0〜1の値:以下、記号QYを
用いる)が登録される。換言すれば、シェーディングの
影響が一切無いときにCCD23において取得される値
を「1」とし、この値に対する相対値が光量低下率QY
として登録される。
【0059】CCD23の感度低下およびコサイン4乗
則による光量低下の双方は、光軸に対する主光線の入射
角度に依存する。このため、光量低下率テーブル281
では、行方向に主光線の入射角度(0,10,18,2
3,28,31,34,37,40…単位:deg)
が、列方向に口径食による光量低下を示す実質絞り値A
Vs(AV0,AV1,AV2・・・・AVE)がそれ
ぞれ項目として設定され、これらの項目に対応する光量
低下率QYがそれぞれ登録される。これらのデータは、
予め測定により求められて登録される。
【0060】<1−2.デジタルカメラの動作>次に、
デジタルカメラ1aの動作について説明する。図14
は、デジタルカメラ1aの撮影時における動作の流れを
示す図である。
【0061】デジタルカメラ1aの電源が投入される
と、まず、デジタルカメラ1aの全体制御部220が撮
影レンズ3と通信を行い、撮影レンズ3のROM351
に格納されているデータテーブル(射出瞳位置テーブル
381および口径食テーブル382)を受信する。受信
したデータテーブルは、全体制御部220のRAM22
2に記憶される(ステップS1)。その後、ユーザによ
りシャッターボタン211が押下されるまで(ステップ
S4にてNoの間)は、撮影待機状態となる。
【0062】この撮影待機状態において、撮影レンズ3
のシフトダイヤル331あるいはティルトダイヤル32
1が操作され光軸位置が変更される(ステップS2)
と、撮影レンズ3から、変更後のシフト量あるいはティ
ルト量(以下、総称して「光軸変更量」ともいう。)が
送信される。送信された光軸変更量は、全体制御部22
0により受信されRAM222に格納される(ステップ
S3)。
【0063】シャッターボタン211が押下されると
(ステップS4にてYes)、次に、AF制御部242
によりAF制御が行われる。すなわち、位相差センサ2
6において検出された位相差データに基づいてAF制御
部242によりレンズ群36の合焦位置が決定されると
ともに、レンズ群36を駆動させる駆動信号が撮影レン
ズ3に送信される。これにより、レンズ群36が被写体
に応じた合焦位置まで移動される(ステップS5)。
【0064】続いて、測光センサ27からの測光データ
に基づいて、露出制御部241によりシャッタースピー
ドおよび絞り値が決定される。決定された絞り値、すな
わち、設定絞り値AVtは撮影レンズ3に送信され、絞
り37が設定絞り値AVtに応じた開口径に調節される
(ステップS6)。
【0065】続いて、クイックリターンミラーM1が上
方に回動され、CCD23への入射光の光路が開放され
る。そして、設定されたシャッタースピードだけCCD
23の積分が行われ、被写体の画像データが取得される
(ステップS7)。取得された画像データは、A/D変
換部231によりデジタル信号に変換された後、シェー
ディング補正部232に入力されてシェーディング補正
が行われる。
【0066】シェーディング補正を行うにあたっては、
まず、シェーディング補正に使用するシェーディング補
正テーブルが補正制御部243により生成される(ステ
ップS8)。以下、このシェーディング補正テーブルの
生成手法について説明する。
【0067】まず、撮影レンズ3の光軸変更量および設
定絞り値AVtに基づいて、RAM222に格納された
データテーブルが参照され、CCD23の所定座標位
置、具体的には、原点位置(Y,Z=0)、Y軸上の座
標位置(Y=+18,+12,−12,−18)および
Z軸上の座標位置(Z=±=18,±12)における射
出瞳距離PZおよび光量低下量RLがそれぞれ取得され
る。例えば、シフト量が「+5」であり、設定絞り値A
Vtが「AV0+1」である場合は、図7に示す射出瞳
位置テーブル381sから所定座標位置それぞれの射出
瞳距離PZが取得され、図10に示す口径食テーブル3
82bから所定座標位置それぞれの光量低下量RLが取
得される。なお、例えば、シフト量が「+7」であるな
ど、光軸変更量がデータテーブルにない場合は、その光
軸変更量に対する射出瞳距離PZおよび光量低下量RL
が直線補間により取得される。
【0068】続いて、取得された射出瞳距離PZと光軸
変更量とから、所定座標位置それぞれに対する主光線と
光軸とのなす角度が求められる。すなわち、所定座標位
置それぞれに入射する主光線の入射角度が求められる。
その一方で、取得された光量低下量RLと設定絞り値A
Vtとから、所定座標位置それぞれにおける実質絞り値
AVs(=AVt−RL)が求められる。
【0069】そして、求められた主光線の入射角度と、
実質絞り値AVsとに基づいて、光量低下率テーブル2
81(図13参照)が参照されることにより、所定座標
位置それぞれにおける光量低下率QYが求められる。さ
らに、求められた所定座標位置それぞれにおける光量低
下率QYに基づいて多項式補間が行われ、Y軸上および
Z軸上の全ての座標位置における光量低下率QYが求め
られる。
【0070】図15および図16は、所定座標位置それ
ぞれにおける光量低下率QYをプロットしたグラフの例
を示す図であり、それぞれ縦軸は光量低下率QYを示
し、図15の横軸はY軸上の座標位置を、図16の横軸
はZ軸上の座標位置を示している。また、図15に示す
曲線61は多項式補間により求められたY軸上における
光量低下率QYを示しており、図16に示す曲線62は
多項式補間により求められたZ軸上における光量低下率
QYを示している。
【0071】撮影レンズ3の光軸位置の変更が合った場
合は、図15の例に示すように、Y軸上の光量低下率Q
Yを示す曲線61の重心位置CGは、原点からズレた位
置となる。一方、撮影レンズ3の光軸位置はY軸に沿っ
て変更されるため、図16の例に示すように、Z軸上の
光量低下率QYを示す曲線62は、原点位置を中心とし
て線対称となる。
【0072】図15の曲線61の重心位置CGは、CC
D23の受光面における光量低下率QYの分布の重心位
置に相当する。図17は、CCD23の受光面23aを
含む平面上における光量低下率QYの分布を示す図であ
る。図に示すように、光量低下率QYの分布が一定とな
る曲線SA1〜SA5は、Y軸上の重心位置CGを中心
とした円形(または、楕円形)となる。この分布曲線S
A1〜SA5は、Y軸上およびZ軸上の光量低下率QY
から求められる。CCD23の受光面23aにおける任
意の画素の光量低下率QYは、この分布曲線SA1〜S
A5と、重心位置CGからの相対座標位置とによって求
めることができる。
【0073】この画素ごとの光量低下率QYの逆数は、
シェーディング補正における補正率を示すこととなる。
すなわち、画像データの画素値に対して、この光量低下
率QYの逆数をそれぞれ乗算することによって、光量の
低下が補正されてシェーディングの補正を行うことがで
きるわけである。以下、この光量低下率QYの逆数を、
記号WVIを用いて「シェーディング補正率」WVIと
いう。
【0074】画素ごとに求められたシェーディング補正
率WVIは、図18に示すようなテーブルにそれぞれ登
録される。これにより、シェーディング補正テーブル2
82が生成される。シェーディング補正テーブル282
において各画素の位置は、左上の画素を(1,1)とし
て、縦位置i(i=1,2,…,m)と、横位置j(j
=1,2,…,n)とによって与えられ、シェーディン
グ補正テーブル282には、行方向を縦位置i、列方向
を横位置jとしたマトリクス状に、全画素のシェーディ
ング補正率WVIが登録される。
【0075】以上のようにしてシェーディング補正テー
ブル282が生成されると(図14:ステップS8)、
生成されたシェーディング補正テーブルがシェーディン
グ補正部232に入力される。シェーディング補正部2
32においては、取得された画像データの各画素値と、
シェーディング補正テーブル282に登録された各画素
ごとのシェーディング補正率WVIとが乗算されて、シ
ェーディング補正が行われる(ステップS9)。シェー
ディング補正が行われた画像データは、画像メモリ23
3に格納された後、圧縮などの所定の処理が行われてメ
モリカード9に記録される(ステップS10)。画像デ
ータが記録されると、ステップS2に戻り、再度、撮影
待機状態に移行することとなる。
【0076】以上、第1の実施の形態について説明を行
ったが、デジタルカメラ1aにおいては、シフト量ある
いはティルト量に応じての射出瞳距離PZ、および、口
径食による光量低下量RLが登録されたデータテーブル
が用意されているため、ティルト・シフトレンズを用い
て光軸位置を変更した場合であっても、適切にシェーデ
ィング補正を行うことが可能である。
【0077】また、このようなデータテーブルは撮影レ
ンズ3の特性に依存するが、撮影レンズ3内に記憶され
るため、撮影レンズ3を交換した場合であっても、撮影
レンズ3の特性を反映して適切にシェーディング補正を
行うことが可能である。
【0078】<2.第2の実施の形態> <2−1.デジタルカメラの構成>次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。図19は、本発明の第
2の実施の形態に係るデジタルカメラ1bの主たる構成
を示す図である。
【0079】本実施の形態のデジタルカメラ1bは、第
1の実施の形態のデジタルカメラ1aと類似するため、
同一の機能を有するものに関しては同一記号を付して詳
細な説明は省略し、主として相違点に関して説明を行
う。デジタルカメラ1bは、第1の実施の形態と同様
に、主としてカメラボディ2とカメラボディ2に着脱可
能な撮影レンズ3とから構成される。
【0080】撮影レンズ3は図2に示すものと同様の構
成であるが、シフトダイヤル331によりシフト量が変
更設定されたときは、設定されたシフト量を含むシフト
変更信号がカメラボディ2に送信される。そして、シフ
ト変更信号に応じてカメラボディ2から返信される駆動
信号に基づいて、シフト部材33が駆動されるようにな
っている。
【0081】また、レンズ制御回路35内のROM35
1には、第1の実施の形態と同様の射出瞳位置テーブル
381および口径食テーブル382の他、図21に示す
伸張比率テーブル383が格納されている。
【0082】前述したように撮影レンズ3をシフトさせ
た場合においては、被写体像の遠近感の歪みが補正され
ることとなるが、伸張比率テーブル383は、この被写
体像の歪みの補正は被写体像の伸張に相当すると見なし
て(詳細は後述)、その伸張する割合を伸張比率(以
下、記号RTを用いる。)として登録したものである。
伸張比率RTは、画素位置の高さ(Y方向の値)および
シフト量に応じて変化するため、伸張比率テーブル38
3においては、行方向に画素位置の高さ(Y=+18,
−18)、列方向にシフト量(+5,+10,+15)
がそれぞれ項目として設定され、これらの項目に対応す
る伸張比率RTがそれぞれ登録される。
【0083】カメラボディ2の内部には、第1の実施の
形態のクイックターンミラーM1の替わりに、撮影レン
ズ3を介して入射する入射光を、そのまま直進する透過
光と下方向に向かう反射光とに分けるビームスプリッタ
BSが設けられる。ビームスプリッタBSからの透過光
はCCD23に受光され、ビームスプリッタBSからの
反射光は位相差センサ26に受光される。したがって、
CCD23には入射光が常に入射されることとなり、C
CD23は常に画像データを取得できるようになってい
る。
【0084】また、カメラボディ2の上部には、光学部
位25の替わりに、電子ビューファインダ(EVF)ユ
ニット29が設けられている。EVFユニット29内部
には、液晶ディスプレイで構成されるEVF表示部29
1が配置され、さらに、このEVF表示部291とファ
インダー窓293との間には、接眼レンズ292が配置
される。EVF表示部291には、撮影待機状態におい
て所定時間ごとにCCD23で取り込まれた画像データ
が表示(ライブビュー表示)され、これによりユーザは
被写体の像を確認することができる。
【0085】図20は、デジタルカメラ1bの主たる機
能構成を機能ブロックとして示す図である。
【0086】本実施の形態のデジタルカメラ1bにおい
ては、A/D変換部231で変換された画像データは、
シェーディング補正部232の他、コントラスト演算部
234および測光演算部235にもそれぞれ入力され
る。
【0087】コントラスト演算部234は、画像データ
中の隣接する画素の輝度値の差分を演算し、コントラス
トデータとして取得する。また、測光演算部235は、
画像データ中の画素の輝度値の平均値を測光データとし
て取得する。取得されたコントラストデータおよび測光
データは、全体制御部220に入力される。
【0088】本実施の形態のデジタルカメラ1bにおい
ては、AF制御を行う手法として位相差検出方式とコン
トラスト方式との2つの方式が用いられ、AF制御部2
42により必要に応じてこれらの方式が切り替えられ
る。
【0089】コントラスト方式は、レンズ群36を駆動
させながらコントラスト演算部234で取得されるコン
トラストデータを監視し、コントラストデータが最も高
くなる位置をレンズ群36の合焦位置とするものであ
る。レンズ群36を駆動させつつ、その合焦位置を決定
するため、レンズ群36の合焦位置までの移動は、位相
差検出方式と比較すると低速となる。
【0090】EVF表示部291は全体制御部220に
電気的に接続され、全体制御部220によってEVF表
示部291の表示制御がなされる。
【0091】図20に示すレンズ制御部244および画
像変形部245は、制御プログラムに従ってCPU22
1が演算処理を行うことにより実現される機能の一部を
模式的に示している。レンズ制御部244および画像変
形部245の処理内容については後述する。
【0092】また、全体制御部220のROM223に
は、第1の実施の形態と同様に、カメラボディ2の特性
に依存したシェーディングに関しての撮像特性データを
登録した光量低下率テーブル281が格納される。
【0093】<2−2.デジタルカメラの動作>次に、
デジタルカメラ1bの動作について説明する。デジタル
カメラ1bは、撮影レンズ3において変更されるシフト
量を撮影待機状態において監視し、そのシフト量を制御
するようになっている。このため、以下では、撮影レン
ズ3のシフト量が変更される場合について説明する。
【0094】図22および図23は、デジタルカメラ1
aの撮影時における動作の流れを示す図である。デジタ
ルカメラ1aの電源が投入されると、まず、撮影レンズ
3からのデータテーブル(射出瞳位置テーブル381、
口径食テーブル382および伸張比率テーブル383)
が受信され、RAM222に記憶される(ステップS2
1)。そして、ユーザによりシャッターボタン211が
押下されるまで(ステップS31にてNoの間)は撮影
待機状態となるが、デジタルカメラ1bではこの撮影待
機状態においてEVF表示部291に被写体の画像デー
タを表示するライブビュー表示を行う。
【0095】すなわち、CCD23においてライブビュ
ー用の画像データを取得し(ステップS22)、取得さ
れた画像データはシェーディング補正部232によりシ
ェーディング補正されて(ステップS24,S25)画
像メモリ233に格納され、ライブビュー画像としてE
VF表示部291に表示される(ステップS30)とい
う一連の動作が所定時間ごとに繰り返される。
【0096】また、ライブビュー用として取得される画
像データは測光演算部235にも入力され、測光演算部
235により求められた測光データに基づいて、露出制
御部241がシャッタースピードおよび絞り値の設定を
行う(ステップS23)。この設定動作も撮影待機状態
において繰り返され、設定されたシャッタースピードと
絞り値は、ライブビュー用の画像データを取得する際に
リアルタイムに反映される。
【0097】なお、ステップS24,S25におけるシ
ェーディング補正は、第1の実施の形態と同様の手法に
よって行われる。このとき、設定絞り値AVtとして
は、ステップS23において設定される絞り値が用いら
れ、光軸変更量は後述する物理シフト量(初期値0)が
用いられる。
【0098】このような撮影待機状態において、撮影レ
ンズ3からシフト変更信号を受信した場合(ステップS
26にてYes)は、レンズ制御部244により撮影レ
ンズ3に対して駆動信号を送信するレンズ駆動処理が行
われる(ステップS27)。図24は、このレンズ駆動
処理の流れの詳細を示す図である。
【0099】まず、シフト変更信号に含まれる設定され
たシフト量(以下、「設定シフト量」という。)が、R
AM222に格納される(ステップS51)。
【0100】次に、第1の実施の形態と同様にしてシェ
ーディング補正テーブル282が生成される(ステップ
S52)。このとき、設定絞り値AVtとしてはステッ
プS23において設定される絞り値が用いられ、光軸変
更量は設定シフト量が用いられる。
【0101】続いて、生成されたシェーディング補正テ
ーブル282内の各画素のシェーディング補正率WVI
のうち、いずれかのシェーディング補正率WVIが予め
決められた所定率を超えるか否かが判定される(ステッ
プS53)。
【0102】シェーディング補正は、画像データ中の画
素値に対してシェーディング補正率WVIを乗算して画
素値を上昇させるものである。しかしながら、ある所定
率を超えるシェーディング補正率WVIを乗算すると、
画像データに含まれるノイズまでもが強調されてしま
い、却って画質の劣化が生じるおそれがある。
【0103】このため、シェーディング補正率WVIが
所定率を超えた場合(ステップS53にてYes)は、
シェーディング補正率WVIが所定率以下となるシフト
量(以下、「制限シフト量」という。)が逆算して求め
られる(ステップS54)。そして、求められた制限シ
フト量まで駆動するための駆動信号が撮影レンズ3に送
信される(ステップS55)。
【0104】この駆動信号は、撮影レンズ3のレンズ制
御回路35に受信され、撮影レンズ3は制限シフト量ま
でシフトされる。撮影レンズ3のシフトが終了すると、
ティルトシフトエンコーダ353により検出されるシフ
ト量、すなわち、実際の物理的なシフト量(以下、「物
理シフト量」という。)が、カメラボディ2に返信され
る。そして、この物理シフト量は、レンズ制御部244
により受信されて、RAM222に格納される(ステッ
プS56)。
【0105】このようにすることで、撮影レンズ3の物
理シフト量が制限される。画像データに対してのシェー
ディング補正においては、光軸変更量として物理シフト
量が用いられるため、シェーディング補正率WVIは所
定率以下となり、ノイズの強調による画像の劣化が防止
される。
【0106】撮影レンズ3がシフトされると、撮影レン
ズ3のシフト量が制限されている(設定シフト量と物理
シフト量とが相違する)ことを示す内部フラグであるシ
フト制限フラグがONとされる(ステップS57)。
【0107】一方、シェーディング補正率WVIが所定
率以下の場合(ステップS53にてNo)は、撮影レン
ズ3を設定シフト量までシフトさせても問題はないた
め、設定シフト量まで駆動するための駆動信号が撮影レ
ンズ3に送信される(ステップS58)。これにより、
撮影レンズ3は設定シフト量までシフトされる。
【0108】撮影レンズ3がシフトされると、撮影レン
ズ3から返信される物理シフト量が、レンズ制御部24
4により受信されてRAM222に格納される(ステッ
プS59)。そして、撮影レンズ3のシフト量の制限は
無い(設定シフト量と物理シフト量とは一致する)た
め、シフト制限フラグはOFFとされる(ステップS6
0)。
【0109】図22に戻り、撮影待機状態において、シ
フト制限フラグがONとなった場合(ステップS28に
てYes)は、さらに、画像変形部245により画像メ
モリ233に格納された画像データに対して変形処理が
行われる(ステップS29)。
【0110】シフト制限フラグがONとなっている場合
は、撮影レンズ3のシフト量が制限され、設定シフト量
と物理シフト量とが相違している場合であるため、撮影
レンズ3が設定シフト量までシフトされた場合において
補正されるべき被写体像の歪みが補正されず、ユーザに
とって所望の効果は得られていないこととなる。
【0111】図25は、高層ビルなどを主被写体として
撮影された画像データ中の主被写体像の例を示す図であ
る。図において、符号73aは撮影レンズ3のシフトが
無いときの主被写体像を示し、符号73bは制限シフト
量まで撮影レンズ3がシフトされたときの主被写体像を
示し、また、符号73cは設定シフト量まで撮影レンズ
3がシフトされたときの主被写体像を示している。ま
た、この図において、主被写体像73a上の位置P1
a、主被写体像73b上の位置P1bおよび主被写体像
73c上の位置P1cは、同一の被写体位置を示してい
る。同様に、位置P2aと位置P2bと位置P2cとは
同一の被写体位置であり、位置P3aと位置P3bと位
置P3cとは同一の被写体位置である。
【0112】ユーザは、設定シフト量まで撮影レンズ3
をシフトさせ、符号73cで示すように歪みが補正され
た画像データを所望しているはずであるが、実際には撮
影レンズ3のシフト量が制限されることにより、符号7
3bで示すように歪みの残った画像データがCCD23
により取得される。
【0113】このため、画像変形部245は、CCD2
3において取得される画像データに対して変形処理を行
うことにより、撮影レンズ3が設定シフト量までシフト
された場合において取得されるべき画像データを生成す
る。
【0114】この変形処理は、取得された被写体像73
bが被写体像73cのようになるように変形を行うもの
であり、単純には、位置P1b,P2b,P3bにある
画素(正確には、その画素値)を、それぞれ位置P1
c,P2c,P3cで示す位置にそれぞれ移動させると
いう処理に相当する。以下、この画素の移動先の位置を
決定する手法について説明する。
【0115】まず、RAM222に格納された伸張比率
テーブル383が参照され、2つの画素位置の高さ(Y
=+18,−18)のそれぞれにおいての、設定シフト
量に対応する伸張比率RT(以下、記号RTsを用いて
「設定伸張比率」RTsという。)、および、物理シフ
ト量に対応する伸張比率RT(以下、記号RTpを用い
て「物理伸張比率」RTpという。)が取得される。な
お、設定シフト量あるいは物理シフト量が伸張比率テー
ブル383に無い場合は、直線補間により伸張比率RT
が取得される。また、設定シフト量および物理シフト量
がマイナスの場合は、2つの画素位置の高さ(Y=+1
8,−18)に対応する伸張比率RTが入れ替えられ
る。
【0116】設定伸張比率RTsと物理伸張比率RTp
とが取得されると、相対伸張比率(記号RTrを用い
る。)が、 RTr=RTs/RTp の演算により求められる。この相対伸張比率RTrは、
2つの画素位置の高さ(Y=+18,−18)それぞれ
に対して得られる。
【0117】次に、画像データ中の一の画素(以下、
「注目画素」という。)が注目され、注目画素の位置
が、CCD23の受光面における距離(mm)に換算さ
れて、直角YZ平面座標系におけるY座標値とZ座標値
として求められる。そして、注目画素のY座標値におけ
る相対伸張比率RTrが、2つの画素位置の高さ(Y=
+18,−18)における相対伸張比率RTrに基づい
て直線補間により求められる。
【0118】ここで、例えば、注目画素が位置P1bの
画素である場合においては、図25において、設定伸張
比率RTsは(距離C/距離A)に、物理伸張比率RT
pは(距離B/距離A)に、相対伸張比率RTrは(距
離C/距離B)にそれぞれ相当する。
【0119】注目画素に対する相対伸張比率RTrが求
められると、注目画素のY座標値およびZ座標値のそれ
ぞれの絶対値に、相対伸張比率RTrが乗算される。そ
して、この乗算により求められたY座標値(Z座標値)
には、元のY座標値(Z座標値)が正なら正、負なら負
の符号が与えられる。このY座標値およびZ座標値が、
注目画素の移動先位置となる。すなわち、注目画素の移
動先となる位置は、原点から注目画素位置に向かう直線
方向で、かつ、原点からの距離が「原点から注目画素ま
での距離」×「相対伸張比率RTr」となる点の位置と
なる。
【0120】以上のようにして、一の注目画素について
移動先位置を決定すると次の画素が注目画素として決定
され、上記と同様にして移動先位置が決定される。そし
て、同様の処理を繰り返すことにより、最終的に画像デ
ータ中の全ての画素の移動先位置が決定される。
【0121】全画素の移動先位置が決定されると、各画
素の画素値がそれぞれの移動先位置に移動されることに
より、画像データの変形が行われる。変形後の画像デー
タ(以下、「変形画像データ」ともいう。)において
は、移動元となる画素を有さない画素が存在することと
なるが、このような画素の画素値は、近傍画素の画素値
に基づいて補間により求められる。
【0122】図22に戻り、画像データの変形処理が行
われ変形画像データが生成された場合(ステップS2
9)は、生成された変形画像データがライブビュー画像
としてEVF表示部291に表示される(ステップS3
0)。すなわち、撮影レンズ3が設定シフト量までシフ
トされた場合に取得されるべき画像データを、撮影待機
状態においてユーザは確認することとなる。これによ
り、撮影レンズ3のシフト量が制限された場合であって
も、ユーザは通常通りの操作感覚で扱うことができると
ともに、撮影指示後に記録される画像データの態様を撮
影待機状態において把握することができる。
【0123】以上のような撮影待機状態において、シャ
ッターボタン211が押下されると(ステップS31に
てYes)、デジタルカメラ1bは記録用の画像データ
を取得する動作に移行する(図23)。
【0124】記録用の画像データを取得する際には、ま
ず、撮影レンズ3の光軸位置が変更されたか否かが判定
される(ステップS32)。光軸位置が変更されていな
い場合は、AF制御部242は、位相差センサ26から
の位相差データに基づく位相差検出方式によってAF制
御を行う(ステップS34)。
【0125】一方、光軸位置が変更されていた場合は、
AF制御部242は、コントラスト演算部234からの
コントラストデータに基づくコントラスト方式によって
AF制御を行う(ステップS33)。
【0126】一般に、AF制御は高速に行うことが要求
されることから、位相差検出方式とコントラスト方式と
では、高速な位相差検出方式を用いることが好ましい。
しかしながら、光軸位置が変更されていない場合には位
相差センサ26には光軸近傍の入射光が入射するが、光
軸位置が変更された場合には位相差センサ26には光軸
近傍の入射光ではなく周辺光が入射することとなる。し
たがって、位相差検出方式では、口径食等による光量低
下により必要となる位相差情報が得られない可能性や、
主被写体以外の被写体に対してピントを合わせてしまう
可能性がある。
【0127】このため、光軸位置が変更された場合は、
CCD23で受光される入射光に基づいてAF制御を行
うコントラスト方式に切り替えることにより、精度の高
いAF制御が可能となる。
【0128】AF制御が終了すると、測光演算部235
からの測光データに基づいて、露出制御部241により
シャッタースピードおよび絞り値が決定され(ステップ
S35)、CCD23により記録用の画像データが取得
される(ステップS36)。
【0129】取得された画像データに対しては、第1の
実施の形態と同様の手法によってシェーディング補正が
行われる。このとき、設定絞り値AVtとしてはステッ
プS35において設定される絞り値が用いられ、また、
シェーディングは物理シフト量に応じて発生することか
ら光軸変更量は物理シフト量が用いられる(ステップS
37,S38)。シェーディング補正が行われた画像デ
ータは画像メモリ233に格納される。
【0130】続いて、シフト制限フラグがONであるか
否かが判定される(ステップS39)。シフト制限フラ
グがOFFの場合は、画像を変形させる必要はないため
そのまま得られた画像データがメモリカード9に記録さ
れる(ステップS41)。
【0131】一方、シフト制限フラグがONとなってい
る場合は、撮影待機状態と同様の手法によって画像変形
処理が行われて、変形画像データが生成される(ステッ
プS40)。そして、生成された変形画像データがメモ
リカード9に記録されることとなる(ステップS4
1)。画像データが記録されると、ステップS22に戻
り、再度、撮影待機状態に移行することとなる。
【0132】以上、第2の実施の形態について説明を行
ったが、デジタルカメラ1bでは、シェーディング補正
率WVIが所定率以上となる場合は、シェーディング補
正率WVIが所定率以下となるように、撮影レンズ3の
シフト量を制限する。このため、得られる画像データに
おいてノイズの強調を抑制することができる。
【0133】また、撮影レンズ3のシフト量を制限した
場合であっても、画像変形処理が行われるため、ユーザ
が設定したシフト量まで撮影レンズ3がシフトされた場
合に取得されるべき所望の画像データを生成することが
できることとなる。
【0134】<3.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に
限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0135】例えば、上記デジタルカメラ1a(1b)
は、カメラボディ2と撮影レンズ3とが着脱可能に構成
されていたが、これらは一体的に構成されていてもよ
い。このような場合、撮影レンズ3の特性に依存した各
種データテーブル(射出瞳位置テーブル381、口径食
テーブル382等)は、カメラボディ2内のROM22
3等に予め格納しておいてもよい。
【0136】また、上記デジタルカメラ1a(1b)の
ように、カメラボディ2と撮影レンズ3とが着脱可能に
構成されいた場合であっても、撮影レンズ3の特性に依
存した各種データテーブルを、種々の撮影レンズ3の種
類に合わせてカメラボディ2内のROM223等に準備
しておくようにしてもよい。このようにしても、撮影レ
ンズ3を交換した場合であっても、撮影レンズ3の種類
に応じたデータテーブルを用いることで適切にシェーデ
ィング補正を行うことができる。
【0137】また、上記実施の形態においては、撮影レ
ンズ3の特性に依存した全てのデータテーブルを撮影レ
ンズ3からカメラボディ2に送信し、カメラボディ2内
で必要となるレンズ特性データを選択していたが、必要
となるレンズ特性データを撮影レンズ3内で選択し、選
択されたレンズ特性データのみをカメラボディ2に送信
するようにしてもよい。この場合は、カメラボディ2で
設定された設定絞り値AVtを撮影レンズ3に送信する
ようにする。これによれば、撮影レンズ3からカメラボ
ディ2に送信するデータの総量を抑えることができる。
【0138】また、上記第1の実施の形態においては、
測光センサ27からの測光データをそのまま利用して、
シャッタースピードおよび絞り値を決定していたが、光
軸位置が変更されていた場合は、厳密には測光センサ2
7に入射される入射光においても光量低下が発生してい
るはずである。このため、測光センサ27への入射光に
対応する位置の光量低下率を求め、測光データを補正す
るようにしてもよい。これによれば、より正確な露出制
御を行うことが可能である。
【0139】また、上記実施の形態では、CPUがプロ
グラムに従って演算処理を行うことにより各種機能が実
現されると説明したが、これら機能の全部または一部は
専用の電気的回路により実現されてもよい。特に、繰り
返し演算を行う箇所をロジック回路にて構築することに
より、高速な演算が実現される。また逆に、電気的回路
によって実現されるとした機能の全部または一部は、C
PUがプログラムに従って演算処理を行うことにより実
現されてもよい。
【0140】◎なお、上述した具体的実施形態には以下
の構成を有する発明が含まれている。
【0141】(1) 請求項1ないし4のいずれかに記
載のデジタルカメラにおいて、前記レンズ特性データ
は、前記撮影レンズの射出瞳位置に関するデータ、およ
び、前記撮影レンズの口径食に関するデータを含むこと
を特徴とするデジタルカメラ。
【0142】これによれば、射出瞳位置および口径食に
関するデータに基づいてシェーディング補正を行うた
め、高精度に補正を行うことができる。
【0143】(2) 請求項1ないし4および上記
(1)のいずれかに記載のデジタルカメラにおいて、前
記撮像特性データは、前記入射光の入射角度に対するデ
ータであることを特徴とするデジタルカメラ。
【0144】これによれば、入射光の入射角度に対する
光量低下に関してのデータに基づいてシェーディング補
正を行うため、高精度に補正を行うことができる。
【0145】(3) 請求項1ないし4ならびに上記
(1)および(2)のいずれかに記載のデジタルカメラ
において、前記レンズ特性データは、前記撮像手段の受
光面上の画素位置に対するデータであることを特徴とす
るデジタルカメラ。
【0146】これによれば、レンズ特性データおよび撮
像特性データが、撮像手段の受光面上の画素位置に対す
るデータであるため、画像データの画素位置に応じて適
切なシェーディング補正を行うことができる。
【0147】(4) 請求項4に記載のデジタルカメラ
において、前記画像生成手段によって生成された画像デ
ータを、撮影待機状態において表示する表示手段、をさ
らに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0148】これによれば、撮影待機状態において生成
された画像データが表示されるため、撮影指示後に記録
される画像データの態様を事前に把握することができ
る。
【0149】(5) 請求項1ないし4ならびに上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載のデジタルカメラ
において、前記撮影レンズの光軸位置が基準位置である
場合の前記入射光の光軸近傍の位相差に基づいて前記撮
影レンズの合焦位置を決定する第1合焦手段と、前記画
像データのコントラストに基づいて前記撮影レンズの合
焦位置を決定する第2合焦手段と、前記撮影レンズの光
軸位置が基準位置である場合は前記第1合焦手段を能動
化させて前記第2合焦手段を非能動化させる一方、前記
撮影レンズの光軸位置が基準位置から変更された場合は
前記第1合焦手段を非能動化させて前記第2合焦手段を
能動化させる制御手段と、をさらに備えることを特徴と
するデジタルカメラ。
【0150】これによれば、光軸位置に応じて撮影レン
ズの合焦位置を決定する手段を切り替えることにより、
正確に撮影レンズの合焦位置を決定することができる。
【0151】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1ないし
4の発明によれば、画像データを取得する際の撮影レン
ズの光軸位置に応じて、適切なシェーディング補正を行
うことができる。
【0152】また特に、請求項2の発明によれば、撮影
レンズにレンズ特性データを記憶させ、カメラボディに
撮像特性データを記憶させることにより、撮影レンズを
交換した場合であっても撮影レンズの特性を反映して適
切なシェーディング補正を行うことができる。
【0153】また特に、請求項3の発明によれば、光軸
位置の移動を制限することでノイズの強調を抑制するこ
とができる。
【0154】また特に、請求項4の発明によれば、光軸
位置の移動が制限された場合においても、光軸設定手段
により設定された位置に光軸位置が変更された場合に取
得されるべき所望の画像データを得ることができる。
【0155】また、請求項5の発明によれば、撮影レン
ズの特性に依存したレンズ特性データを撮影レンズ内に
記憶させることで、デジタルカメラにおいて撮影レンズ
の特性を反映して適切なシェーディング補正を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデジタルカメ
ラの主たる構成を示す断面図である。
【図2】撮影レンズの概略構成を示す図である。
【図3】撮影レンズをシフトさせた状態を示す図であ
る。
【図4】撮影レンズをティルトさせた状態を示す図であ
る。
【図5】撮影レンズをシフトさせた場合の効果を説明す
るための図である。
【図6】撮影レンズをティルトさせた場合の効果を説明
するための図である。
【図7】シフト量に応じた射出瞳位置テーブルの例を示
す図である。
【図8】ティルト量に応じた射出瞳位置テーブルの例を
示す図である。
【図9】口径食テーブルの例を示す図である。
【図10】口径食テーブルの例を示す図である。
【図11】口径食テーブルの例を示す図である。
【図12】第1の実施の形態のデジタルカメラの主たる
機能構成を機能ブロックとして示す図である。
【図13】光量低下率テーブルの例を示す図である。
【図14】第1の実施の形態のデジタルカメラの撮影時
における動作の流れを示す図である。
【図15】Y軸上の光量低下率を示す図である。
【図16】Z軸上の光量低下率を示す図である。
【図17】CCDの受光面を含む平面上における光量低
下率の分布を示す図である。
【図18】シェーディング補正テーブルの例を示す図で
ある。
【図19】本発明の第2の実施の形態に係るデジタルカ
メラの主たる構成を示す図である。
【図20】第2の実施の形態のデジタルカメラの主たる
機能構成を機能ブロックとして示す図である。
【図21】伸張比率テーブルの例を示す図である。
【図22】第2の実施の形態のデジタルカメラの撮影時
における動作の流れを示す図である。
【図23】第2の実施の形態のデジタルカメラの撮影時
における動作の流れを示す図である。
【図24】レンズ駆動処理の流れを示す図である。
【図25】画像データ中の主被写体像の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1a デジタルカメラ 2 カメラボディ 3 撮影レンズ 26 位相差センサ 27 測光センサ 32 ティルト部材 33 シフト部材 35 レンズ制御回路 352 ティルトシフト駆動部 353 ティルトシフトエンコーダ
フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA07 AB02 BB01 BC05 CB04 CB25 DA04 5C022 AA13 AB51 AC41 AC54 AC69 AC74 AC78 AC80 5C077 LL04 MM03 MP01 PP06 PP71 PQ08 PQ23 SS03 TT09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを取得する撮像手段を有する
    カメラボディと、前記撮像手段への入射光の光軸位置を
    変更可能な撮影レンズと、を備えたデジタルカメラであ
    って、 前記撮影レンズの特性に依存した光量低下に関しての、
    複数の光軸位置にそれぞれ対応する複数のレンズ特性デ
    ータを記憶するレンズ特性データ記憶手段と、 前記撮像手段の特性に依存した光量低下に関しての撮像
    特性データを記憶する撮像特性データ記憶手段と、 前記複数のレンズ特性データから、前記撮像手段におい
    て画像データを取得する際の前記撮影レンズの光軸位置
    に応じたレンズ特性データを選択する選択手段と、 選択された前記レンズ特性データと前記撮像特性データ
    とに基づいて、前記撮像手段において取得された画像デ
    ータに対してシェーディング補正を行うシェーディング
    補正手段と、を備えることを特徴とするデジタルカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタルカメラにおい
    て、 前記撮影レンズと前記カメラボディとは着脱可能に構成
    され、 前記撮影レンズは、前記レンズ特性データ記憶手段を備
    え、 前記カメラボディは、前記撮像特性データ記憶手段を備
    えることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のデジタルカメ
    ラにおいて、 前記撮影レンズの光軸位置の変更設定を受け付ける光軸
    設定手段と、 前記光軸設定手段により設定された位置に前記光軸位置
    が移動された場合に、前記シェーディング補正の補正率
    が所定率を超えるときは、前記補正率が前記所定率以下
    となる範囲内に前記光軸位置の移動を制限する光軸位置
    制限手段と、をさらに備えることを特徴とするデジタル
    カメラ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のデジタルカメラにおい
    て、 前記光軸位置制限手段によって前記光軸位置の移動が制
    限された場合において、前記光軸設定手段により設定さ
    れた位置に前記光軸位置が変更された場合に取得される
    べき画像データを、前記撮像手段によって取得された画
    像データから生成する画像生成手段、をさらに備えるこ
    とを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 画像データを取得する撮像手段と、前記
    撮像手段の特性に依存した光量低下に関しての撮像特性
    データを記憶する撮像特性データ記憶手段と、前記撮像
    手段において取得された画像データに対してシェーディ
    ング補正を行うシェーディング補正手段とを備えるデジ
    タルカメラに装着可能であり、かつ、前記デジタルカメ
    ラの前記撮像手段への入射光の光軸位置を変更可能な撮
    影レンズであって、 前記撮影レンズの特性に依存した光量低下に関しての、
    複数の光軸位置にそれぞれ対応する複数のレンズ特性デ
    ータを記憶するレンズ特性データ記憶手段と、 前記レンズ特性データを前記デジタルカメラに送出する
    送出手段と、を備えることを特徴とする撮影レンズ。
JP2002040041A 2002-02-18 2002-02-18 デジタルカメラおよび撮影レンズ Expired - Fee Related JP3829730B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002040041A JP3829730B2 (ja) 2002-02-18 2002-02-18 デジタルカメラおよび撮影レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002040041A JP3829730B2 (ja) 2002-02-18 2002-02-18 デジタルカメラおよび撮影レンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003244526A true JP2003244526A (ja) 2003-08-29
JP3829730B2 JP3829730B2 (ja) 2006-10-04

Family

ID=27780898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002040041A Expired - Fee Related JP3829730B2 (ja) 2002-02-18 2002-02-18 デジタルカメラおよび撮影レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3829730B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005080062A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 Fuji Photo Film Co Ltd デジタルカメラ
JP2005102134A (ja) * 2003-09-05 2005-04-14 Sony Corp 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
WO2005043891A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 画像補正方法および撮像装置
EP1667438A2 (en) * 2004-12-06 2006-06-07 Sony Corporation Imaging apparatus, imaging method and imaging processing program
KR100710018B1 (ko) 2004-09-09 2007-04-23 후지필름 가부시키가이샤 카메라 시스템, 카메라 본체 및 카메라 헤드
WO2007075067A1 (en) * 2005-12-28 2007-07-05 Mtekvision Co., Ltd. Lens shading compensation apparatus and method, and image processor using the same
JP2010206374A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Canon Inc 情報処理装置、撮影装置、および情報処理装置の制御方法
JP2010263268A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Panasonic Corp カメラ装置およびカメラ装置の製造方法
JP2011125055A (ja) * 2005-02-08 2011-06-23 Nikon Corp 撮像装置およびカメラボディ
US8654228B2 (en) 2010-03-17 2014-02-18 Panasonic Corporation Imaging apparatus, camera body and interchangeable lens
JP2014033472A (ja) * 2013-11-07 2014-02-20 Canon Inc 情報処理装置、撮影装置、および情報処理装置の制御方法
JP2014184456A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Omron Corp レーザ加工装置
JP2018165826A (ja) * 2018-06-15 2018-10-25 キヤノン株式会社 撮像装置及びレンズ装置
CN110191258A (zh) * 2018-02-23 2019-08-30 欧姆龙株式会社 图像传感器
JP2019219692A (ja) * 2017-08-25 2019-12-26 キヤノン株式会社 レンズ装置

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005080062A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 Fuji Photo Film Co Ltd デジタルカメラ
JP2005102134A (ja) * 2003-09-05 2005-04-14 Sony Corp 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
WO2005043891A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 画像補正方法および撮像装置
JPWO2005043891A1 (ja) * 2003-10-31 2007-05-10 三菱電機株式会社 画像補正方法および撮像装置
US8478066B2 (en) 2003-10-31 2013-07-02 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Image-correction method and image pickup apparatus
KR100710018B1 (ko) 2004-09-09 2007-04-23 후지필름 가부시키가이샤 카메라 시스템, 카메라 본체 및 카메라 헤드
EP1667438A2 (en) * 2004-12-06 2006-06-07 Sony Corporation Imaging apparatus, imaging method and imaging processing program
JP2011125055A (ja) * 2005-02-08 2011-06-23 Nikon Corp 撮像装置およびカメラボディ
WO2007075067A1 (en) * 2005-12-28 2007-07-05 Mtekvision Co., Ltd. Lens shading compensation apparatus and method, and image processor using the same
US8049795B2 (en) 2005-12-28 2011-11-01 Mtekvision Co., Ltd. Lens shading compensation apparatus and method, and image processor using the same
JP2010206374A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Canon Inc 情報処理装置、撮影装置、および情報処理装置の制御方法
EP2418841A4 (en) * 2009-04-30 2012-02-29 Panasonic Corp CAMERA DEVICE AND METHOD FOR MANUFACTURING CAMERA DEVICE
EP2418841A1 (en) * 2009-04-30 2012-02-15 Panasonic Corporation Camera device and manufacturing method for a camera device
US20120092550A1 (en) * 2009-04-30 2012-04-19 Panasonic Corporation Camera device and manufacturing method for a camera device
US8467000B2 (en) * 2009-04-30 2013-06-18 Panasonic Corporation Camera device and manufacturing method for a camera device
JP2010263268A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Panasonic Corp カメラ装置およびカメラ装置の製造方法
US8654228B2 (en) 2010-03-17 2014-02-18 Panasonic Corporation Imaging apparatus, camera body and interchangeable lens
JP2014184456A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Omron Corp レーザ加工装置
JP2014033472A (ja) * 2013-11-07 2014-02-20 Canon Inc 情報処理装置、撮影装置、および情報処理装置の制御方法
JP2019219692A (ja) * 2017-08-25 2019-12-26 キヤノン株式会社 レンズ装置
CN110191258A (zh) * 2018-02-23 2019-08-30 欧姆龙株式会社 图像传感器
US11019278B2 (en) 2018-02-23 2021-05-25 Omron Corporation Image sensor configured by an imaging module installed in a body module and a lens module, and is capable of performing good shading correction
CN110191258B (zh) * 2018-02-23 2021-06-18 欧姆龙株式会社 图像传感器
JP2018165826A (ja) * 2018-06-15 2018-10-25 キヤノン株式会社 撮像装置及びレンズ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3829730B2 (ja) 2006-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7253834B2 (en) Image pickup apparatus having image pickup optical system
JP4315206B2 (ja) 撮像システムおよび撮像装置
JP3829730B2 (ja) デジタルカメラおよび撮影レンズ
JP4804210B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
US8059954B2 (en) Single lens reflex camera comprising a focus detecting apparatus and method of photographing
JP2001330769A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2000324505A (ja) 画像取り込み装置および交換レンズ
US7805068B2 (en) Imaging apparatus
JP2005101874A (ja) 撮像装置
JP2005064699A (ja) カメラ
JP5930683B2 (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
JPH10145649A (ja) 複眼撮像装置
US6404986B1 (en) Focus detecting device and apparatus having the same
JP2016142924A (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP4865275B2 (ja) 焦点検出装置及び撮像装置
US6721498B2 (en) Distance measuring apparatus and camera comprising the apparatus
JP2010282107A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2008040084A (ja) 光学装置
JP4933035B2 (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2007011070A (ja) デジタル一眼レフカメラ
JP2001083563A (ja) カメラ
JP3385062B2 (ja) カメラの自動焦点調節装置
JPH11202193A (ja) 焦点検出装置及び焦点検出装置付きカメラ
JP2010134480A (ja) カメラ
JP2020201378A (ja) 制御装置、撮像装置、制御方法、および、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040917

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040917

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721

Year of fee payment: 5

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130721

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees