JP2003243817A - 半田ボール供給用ピックアップヘッドおよび半田ボール供給装置ならびに半田ボール供給方法 - Google Patents

半田ボール供給用ピックアップヘッドおよび半田ボール供給装置ならびに半田ボール供給方法

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JP2003243817A
JP2003243817A JP2002042764A JP2002042764A JP2003243817A JP 2003243817 A JP2003243817 A JP 2003243817A JP 2002042764 A JP2002042764 A JP 2002042764A JP 2002042764 A JP2002042764 A JP 2002042764A JP 2003243817 A JP2003243817 A JP 2003243817A
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solder ball
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茂明 川上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着プレートや吸着部の各吸着孔に半田ボー
ルが吸着されてピックアップヘッド内が密室状態となっ
たときに、吸着プレートや吸着部がヘッドハウジングの
内部方向にたわんで変形するの防止すること。 【解決手段】 ピックアップヘッド5の内部と外部とで
空気の流通を可能とする圧力調節用空気流通孔571
と、ピックアップヘッド5の内部がある一定の気圧以上
となったとき作動して、外気をピックアップヘッド5内
に導入することで当該ピックアップヘッド5内部の気圧
を予め設定した気圧にまで上昇させ、かつ、その予め設
定した気圧を維持可能な真空レギュレータ572とを設
ける。この真空レギュレータ572は、半田ボールが、
吸着プレート52に設けられた吸着孔55に吸着された
状態となると同時に作動して、ピックアップヘッド5内
の気圧を、半田ボールの吸着時の気圧よりも高い気圧
で、かつ、吸着プレート52に吸着された半田ボールの
吸着状態を維持できる気圧とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエハなどの基板
に半田ボールをマウントする際に用いられる半田ボール
供給用ピックアップヘッドおよび半田ボール供給装置な
らびに半田ボール供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップ、フイルムキャリアなどの
インナーリードの電極パットやその他の回路基板などに
微小のボール状の半田をマウントさせるために、当該微
小の半田ボールをマウント部に供給する装置が知られて
いる。
【0003】このような半田ボール供給装置は、半田ボ
ールトレイに貯留された半田ボールをピックアップヘッ
ドが1回の吸着動作ごとに所定量の半田ボールを吸着し
て、それを次のマウント工程に移送するといった動作を
繰り返し行う。
【0004】この種の半田ボール供給装置に用いられる
ピックアップヘッドとして、図12に示すようなものが
ある。この図12に示されるピックアップヘッド100
は、直方体形状のヘッドハウジング101の下面、すな
わち、半田ボールトレイ102に対向する側の面に、半
田ボール103を吸着するための多数の吸着孔104が
設けられた吸着プレート105を取り付け固定して、こ
のヘッドハウジング101の内部を真空ポンプ(図示省
略)で減圧することによって、半田ボールトレイ102
内に存在する半田ボール103を多数の吸着孔104で
吸着し、吸着した半田ボール103を図示しないマウン
ト工程に搬送するようになっている。
【0005】また、このピックアップヘッド100は、
半田ボール103の吸着動作を行ったとき、多数の吸着
孔104に半田ボール103が適正に吸着された状態と
なっているか否かを監視する機能を有しているものもあ
る。この半田ボール103が適切に吸着された状態とな
っているか否かの判断は、マウント工程への搬送の際
に、吸着プレート105の下側から光を照射し、ヘッド
ハウジング101内部に設けられた受光部107がその
光を受けたか否かによって判断する。
【0006】すなわち、半田ボール103の吸着がなさ
れていない吸着孔104が存在した場合には、その吸着
孔104を通して光が受光部107に達し、それを受光
部107が検知することで適正な吸着状態となっていな
いことがわかる。
【0007】このような構造のピックアップヘッド10
0は、半田ボール103が吸着プレート105に対して
適正に吸着されているか否かを監視することが可能であ
るので、以降のマウント工程に支障を与えることがない
優れたピックアップヘッドであるといえる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この図12で示すよう
なピックアップヘッド100は、半田ボール103の吸
着の確実性や吸着状態の監視を簡単に行えるという点で
優位性があるといえる。しかし、それを実現するには外
部からの光をピックアップヘッド100の内部に通すた
めの貫通孔としての吸着孔104の存在が必須となる。
【0009】一般に、この吸着孔104は、所定の厚み
のあるSUSなどのステンレス製の吸着プレート105
に多数(数万個程度)設けられる場合が多く、しかも、
それぞれの吸着孔104の径は0.1mm程度の微小な
孔であるので、その加工に多くの時間とコストがかかる
問題がある。
【0010】また、従来では、この吸着孔104は、所
定の厚みの有るSUSなどの部材に高精度な孔あけ加工
を行って設けるのが一般的である。しかし、吸着孔10
4は、上述のように 0.1mm程度の径であるため、
高精度な孔あけ加工を可能とする高精度で高価な装置を
必要とする問題もある。
【0011】一方、最近では、回路部材が載置された基
板ではなく、回路が形成されたウエハ自体に半田ボール
103をマウントすることが行われ始めている。一般
に、ウエハに半田ボールをマウントさせる装置において
は、1つの吸着プレートには2万個程度の吸着孔が設け
られるのが一般的であるため、従来の方法では、孔あけ
加工によって2万個の吸着孔を設けることが必要とな
り、数週間の期間を要すると共に、その加工に要する費
用(製造コスト)は数百万円程度がかかるとされてい
る。この加工時間と加工費を如何に低く抑えるかが大き
な課題となりつつある。
【0012】また、この種の半田ボール供給装置におけ
る問題は、上述した孔あけ加工に要する手間や加工費だ
けではなく、真空吸着時における吸着プレート105の
変形が大きな問題ともなっている。
【0013】すなわち、この種の半田ボール供給装置
は、半田ボール103の吸着時には、図示しない真空ポ
ンプによってヘッドハウジング101内部を減圧して、
半田ボール103を吸着するようにしているが、半田ボ
ールトレイ102内に貯留された半田ボール103を効
率よく的確に吸着させるに必要な吸着力を得るには、真
空ポンプの設定を、外気圧(約100kPa)に対して
53kPaから60kPa程度下げた気圧とすることが
必要とされている。すなわち、41〜48kPa程度の
気圧に真空ポンプを設定している。
【0014】真空ポンプをこのような設定としてヘッド
ハウジング101内の気圧を下げることによって、半田
ボール103はすべての吸着孔104に殆ど瞬時に吸着
されるようになる。なお、半田ボール103がすべての
吸着孔104に吸着された状態となった後も、その吸着
状態を維持するため、真空ポンプはそのまま動作を続行
している。
【0015】しかし、吸着プレート105のすべての吸
着孔104に半田ボール103が吸着された状態となる
と、ヘッドハウジング101内部は密室状態となるの
で、急激にヘッドハウジング101の内部は減圧される
こととなる。このため、吸着プレート105に対して瞬
間的にきわめて大きな外気圧、つまり、ヘッドハウジン
グ101内部方向への吸引力が働くことになる。
【0016】ちなみに、吸着プレート105がたとえば
250mm×70mm程度の大きさであったとすると、
ヘッドハウジング101内部が密室状態となった場合、
ヘッドハウジング101内部が、外気圧に対して−60
kPa程度となると、吸着プレート105には100k
g程度の圧力が加わると考えられる。
【0017】特に、上述したように、吸着プレート10
5に多数の吸着孔104が形成されると、その吸着プレ
ート105の剛性も小さくなりがちであり、ヘッドハウ
ジング101内部方向への吸引力の影響をより受けやす
くなる。
【0018】このため、図13に示すように、吸着プレ
ート105がヘッドハウジング101の内側方向にたわ
むような変形が生じて、その変形の度合いが大きくなる
と、ヘッドハウジング101と吸着プレート105との
接合部に隙間S(図13参照)が生じ、その隙間Sにも
半田ボール103が吸着されてしまうといった問題が発
生する。
【0019】また、吸着ルート105の変形は、ウエハ
等への半田ボール103のマウント作業にも不具合が生
じたり、吸着プレート105の強度に悪影響を及ぼし
て、吸着プレート105が損傷しやすくなり、長期間の
使用に耐えがたくなる危険性も生ずる。
【0020】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、半田ボール吸着時における吸着
プレートの変形を防止できるようにした半田ボール供給
用ピックアップヘッドおよび半田ボール供給装置ならび
に半田ボール供給方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の半田ボール供給用ピックアップヘッドは、
内部に空間部を有するヘッドハウジングと、このヘッド
ハウジングに保持され、半田ボールを吸着するための多
数の吸着孔を有する吸着プレートとを有し、ヘッドハウ
ジングと吸着プレートによって囲まれた内部空間を減圧
状態とすることによって、半田ボールを吸着プレートに
設けられた吸着孔に吸着する半田ボール供給用ピックア
ップヘッドにおいて、半田ボールが吸着プレートに設け
られた全ての吸着孔に吸着された状態となると同時にま
たは相前後して作動して、内部空間内の気圧を、半田ボ
ールを吸着する際の気圧よりも高い気圧で、かつ、吸着
プレートに吸着された半田ボールの吸着状態を維持でき
る気圧とする圧力調節手段を設けるようにしている。
【0022】このような圧力調節手段を設けることによ
り、吸着プレートの各吸着孔に半田ボールが吸着される
と同時にまたは相前後して、ピックアップヘッド内部の
気圧をある値にまで上昇させてそれを保持するので、吸
着プレートに過大な圧力(ピックアップヘッド内部方向
への吸引力)が働くことがなくなり、しかも、吸着プレ
ートに吸着した半田ボールの吸着状態をそのまま維持す
ることができる。
【0023】これによって、吸着プレートがたわんで変
形したり損傷したりするの防止することができ、ピック
アップヘッドが長期間の使用に耐えるようになる。ま
た、前述したように、吸着プレートがたわんで変形する
ことにより、ヘッドハウジングと吸着プレートとの接合
部に隙間が生じ、その隙間にも半田ボールが吸着されて
しまうといった不都合もなくなる。また、ウエハ等の半
田ボールマウント作業も安定的に実行される。
【0024】また、他の発明の半田ボール供給用ピック
アップヘッドは、半田ボールを吸着するための多数の吸
着孔を有する吸着部を有し、内部空間を減圧状態とする
ことによって半田ボールを吸着孔に吸着する半田ボール
供給用ピックアップヘッドにおいて、半田ボールが全て
の吸着孔に吸着された状態となると同時にまたは相前後
して作動して、内部空間内の気圧を、半田ボールを吸着
する際の気圧よりも高い気圧で、かつ、吸着部に吸着さ
れた半田ボールの吸着状態を維持できる気圧とする圧力
調節手段を設けている。
【0025】このような圧力調節手段を設けることによ
り、吸着部の各吸着孔に半田ボールが吸着されると同時
にまたは相前後して、ピックアップヘッド内部の気圧を
ある値にまで上昇させてそれを保持するので、吸着部に
過大な圧力(ピックアップヘッド内部方向への吸引力)
が働くことがなくなり、しかも、吸着部に吸着した半田
ボールの吸着状態をそのまま維持することができる。
【0026】これによって、吸着プレートがたわんで変
形したり損傷したりするの防止することができ、長期間
の使用に耐えるようになる。また、ウエハ等の半田ボー
ルマウント作業も安定的に実行される。
【0027】また、圧力調節手段は、ピックアップヘッ
ドの内部と外部とで空気の流通を可能とする圧力調節用
空気流通孔と、この圧力調節用空気流通孔に設けられ、
ピックアップヘッドの内部がある一定の気圧以上となっ
たとき作動して、外気をピックアップヘッドの内部空間
に導入することで当該内部空間の気圧を予め設定した気
圧にまで上昇させ、かつ、その予め設定した気圧を保持
可能な真空レギュレータとを有するものとするのが好ま
しい。
【0028】圧力調節手段をこのような構成とすること
によって、既存の安価な部品を用い簡単な取り付け加工
を施すだけで圧力調節手段としての機能を持たせること
ができるので、コストにそれ程大きな影響を及ぼすこと
がなく、また、確実な圧力調節動作を行うことができ
る。
【0029】また、内部空間の気圧を予め設定した気圧
にまで上昇させる際の予め設定された気圧とは、吸着孔
に半田ボールが吸着された状態の吸着プレートまたは吸
着部に半田ボールの直径の10分の1以上のたわみを生
じさせない気圧で、かつ、吸着された半田ボールの吸着
状態を維持できる気圧とするのが好ましい。
【0030】これにより、吸着プレートや吸着部に過大
な圧力が働くことがなくなり、しかも、吸着プレートや
吸着部に吸着した半田ボールの吸着状態をそのまま維持
することができる。
【0031】また、吸着プレートまたは吸着部は、吸着
孔がエッチングにより形成された吸着板と、この吸着板
に重ね合わせて張り合わせることで吸着板の補強部材と
しての役目をなし、吸着板に重ね合わせをしたときに吸
着孔に対応する位置に切り欠き窓が形成された補強板と
から構成するようにするのが好ましい。
【0032】これによって、強度の高い吸着プレートや
吸着部とすることができ、ピックアップヘッドの内部が
密室状態となっても、吸着プレートや吸着部は変形しに
くくなる。それによって、圧力調節手段によりピックア
ップヘッドの内部空間を予め設定した気圧にまで上昇さ
せる際、内部空間の気圧をあまり高くまで上昇させる必
要がないので、吸着プレートや吸着部に吸着された半田
ボールの吸着状態の維持をより確実なものとすることが
できる。また、設定した気圧となるまでに要する時間を
短くできるので、吸着プレートや吸着部のたわみ防止を
一層確実に達成することができる。さらに、吸着プレー
トや吸着部の吸着孔をエッチングによって形成するよう
にしているので、吸着プレート等の製造時間と製造コス
トを大幅に削減することが可能となり、しかも、高精度
な吸着孔の形成が可能となる効果も得られる。
【0033】また、本発明の半田ボール供給装置は、請
求項1、2、3または4のいずれか1項記載の半田ボー
ル供給用ピックアップヘッドと、この半田ボール供給用
ピックアップヘッドを水平方向および垂直方向に移動可
能なピックアップヘッドテーブルと、半田ボール供給用
ピックアップヘッドによって吸着される半田ボールを載
置する半田ボールトレイとを有する構成としている。
【0034】この構成の半田ボール供給装置では、吸着
プレートや吸着部の各吸着孔に半田ボールが吸着される
動作を行う際、圧力調節手段が作動することによって、
ピックアップヘッドの内部の気圧をある値にまで上昇さ
せてそれを保持するので、吸着プレートや吸着部に過大
な圧力が働くことがなくなり、しかも、吸着プレートや
吸着部に吸着した半田ボールの吸着状態をそのまま維持
することができる。これによって、吸着プレートや吸着
部がたわんで変形するの防止することができ、吸着プレ
ートや吸着部が劣化しにくくなり、長期間の使用に耐え
るようになり、半田ボール供給装置の維持・管理にかか
る費用の削減など全体的なコストを減少させることがで
きる。
【0035】また、吸着プレートのたわみによる不具合
や吸着部のたわみによる不具合が無くなり、ウエハ等へ
の半田ボールのマウント作業が長期間安定して実行され
るものとなる。このため、作業性能が良く、作業効率を
向上させ得る半田ボール供給装置とすることができる。
【0036】また、本発明の半田ボール供給方法は、ヘ
ッドハウジングと吸着プレートによって囲まれた内部空
間を半田ボールが置かれる外部空間に比べて減圧状態と
することによって、半田ボールを吸着プレートに設けら
れた複数の吸着孔に吸着した後、半田ボールを基板に供
給する半田ボール供給方法において、内部空間を第1の
気圧に減圧して半田ボールを吸着孔に吸着する吸着工程
と、その後、内部空間の気圧を、第1の気圧より高く、
外部空間の気圧より低い第2の気圧にして、吸着工程に
て吸着プレートに吸着された半田ボールを吸着状態にて
維持する維持工程と、を有するものとしている。
【0037】このように、減圧程度が緩い第2の気圧に
よって半田ボールを吸着状態に保持するので、吸着プレ
ートに過大な圧力(ピックアップヘッド等の内部方向へ
の吸引力)が働くことがなくなり、しかも、吸着プレー
トに吸着した半田ボールの吸着状態をそのまま維持する
ことができる。
【0038】これによって、吸着プレートがたわんで変
形したり損傷したりするの防止することができ、ヘッド
ハウジングと吸着プレート、特に吸着プレートが長期間
の使用に耐えるようになる。また、前述したように、吸
着プレートがたわんで変形することにより、ヘッドハウ
ジングと吸着プレートとの接合部に隙間が生じ、その隙
間にも半田ボールが吸着されてしまうといった不都合も
なくなる。また、ウエハ等の半田ボールマウント作業も
安定的に実行される。
【0039】また、半田ボールを吸着プレートに設けら
れた複数の吸着孔に吸着した後、内部空間を第2の気圧
に保持した状態で半田ボールを基板側に移動させる工程
と、その後、半田ボールを基板に搭載する工程とを、さ
らに有するようにするのが好ましい。
【0040】半田ボールを吸着した後、基板側を移動さ
せて吸着プレートに対向する位置に基板をもってくる方
法も存在するが、この方法では、ヘッドハウジングと吸
着プレートとが一体化されたものを、基板側に移動させ
ている。このため、半田ボールの基板への供給を効率的
に実行することが可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半田ボール供給用
ピックアップヘッドおよび半田ボール供給装置の実施の
形態の例について図1から図11を参照しながら説明す
る。なお、この実施の形態では、円形のウエハに半田ボ
ールをマウントするための半田ボール供給装置を例にし
て説明する。
【0042】図1は、本実施の形態に係る半田ボール供
給用ピックアップヘッドが適用される半田ボール供給装
置の構成図であるが、この図1では本発明を説明する上
で必要な部分のみが示されている。
【0043】この半田ボール供給装置は、概略的には、
半田ボール1をその底面2aに貯留するステンレス製の
半田ボールトレイ(以下、ボールトレイという)2と、
このボールトレイ2の端辺を板バネなどの弾性部材3で
支持するボールトレイ支持筺体4と、ボールトレイ2上
において水平方向および垂直方向に移動可能となってい
て、ボールトレイ2上の所定位置においてボールトレイ
2の底面2aに対し垂直方向に移動してボールトレイ2
内に貯留された半田ボール1を吸着する機構を有するピ
ックアップヘッド5と、ボールトレイ支持筺体4内に設
置されてボールトレイ2に振動力を与える振動発生器6
と、ボールトレイ2の底面2aに設けられてボールトレ
イ2内に存在する半田ボール1の貯留状態などを監視す
るための半田ボールセンサ7と、ボールトレイ2に対し
半田ボール1の自動補充が可能な半田ボール補充機構8
とを有している。
【0044】これらの構成要素の他、ピックアップヘッ
ド5を水平方向および垂直方向に移動可能なピックアッ
プヘッドテーブル9、ピックアップヘッド5に半田ボー
ル1を吸着させるための吸着力を与える真空ポンプ10
などが設けられている。なお、半田ボール1を吸着した
ピックアップヘッド5は、ピックアップテーブル9によ
ってウエハなどのマウント対象となる基板上に搬送さ
れ、その基板上に半田ボール1をマウントする。なお、
この動作については後述する。
【0045】図2は、図1で示したピックアップヘッド
5の全体的な構成を示すもので、外観構成としては、ほ
ぼ直方体形状のヘッドハウジング51と、このヘッドハ
ウジング51の下面、すなわち、ボールトレイ2(図1
参照)に対向する側の面に着脱自在に取り付けられる吸
着プレート52と、ヘッドハウジング51内部を真空ポ
ンプ10(図1参照)で減圧する際の空気吸い込み口と
してのノズル53と、ヘッドハウジング51内部の気圧
を調節する圧力調節手段57が設けられる。
【0046】この圧力調節手段57は、ハウジング51
の上端壁に設けられた圧力調節用空気流通孔571と、
この圧力調節用空気流通孔571から外部に突出するよ
うに取り付けられた真空レギュレータ572とで構成さ
れている。この圧力調節手段57は、ヘッドハウジング
51内部の気圧が必要以上に高くなると、真空レギュレ
ータ572に設けられた弁(図示せず)が自動的に開い
て、外気を圧力調節用空気流通孔571からヘッドハウ
ジング51内部に導入して、ヘッドハウジング51内部
をある適切な気圧に保持するような働きを行う。なお、
その詳細な動作などについては後述する。
【0047】また、ヘッドハウジング51の側壁部51
aには、その上端側から下端側に貫通する空気流通孔5
4が設けられている。この空気流通孔54は、吸着プレ
ート52を真空吸着するための空気流通路であり、真空
ポンプ10の動作によって、吸着プレート52はヘッド
ハウジング51の側壁部51aの下端面に真空吸着さ
れ、それによってヘッドハウジング51に保持されるよ
うになっている。
【0048】なお、吸着プレート52をヘッドハウジン
グ51に吸着させる動作や吸着プレート52が半田ボー
ル1を吸着する動作は、1台の真空ポンプ10でそれぞ
れに設けられた弁(図示省略)の開閉操作などにより、
それぞれを独立的に動作させることもできるが、それぞ
れに対応した真空ポンプを設けるようにしてもよい。
【0049】吸着プレート52は、半田ボール1を吸着
するための多数の吸着孔55が設けられ、ヘッドハウジ
ング51内部を図1で示した真空ポンプ10で減圧する
ことによって、ボールトレイ2内に存在する半田ボール
1を吸着孔55で吸着するようになっている。なお、こ
の図2では、吸着プレート52を詳細に示すことが困難
であるため、その構成を簡略化して示しており、その構
造についてはのちに詳細に説明する。
【0050】また、ヘッドハウジング51内には、受光
素子群からなる受光部56が設けられている。そして、
半田ボール1を吸着したピックアップヘッド5が、マウ
ント工程側に搬送される際の途中位置に光源(図示省
略)が設けられ、ピックアップヘッド5の外部下側、つ
まり、吸着プレート52の下側に位置することとなる光
源の発する光が吸着孔55を通過したとき、それを受光
できるようになっている。受光部56が、光を受けた場
合には、受光したことを示す電気信号を出力する。
【0051】これは、前述したように、ピックアップヘ
ッド5が半田ボール1の吸着動作を行ったとき、半田ボ
ール1が吸着孔55に適切に吸着されたか否かを監視す
るためのもので、受光部56から受光したことを示す信
号が出力された場合には、半田ボール1の吸着動作に不
具合のあることを示している。
【0052】次に、吸着プレート52の構造について説
明する。
【0053】この吸着プレート52は、ヘッドハウジン
グ51に対して着脱自在に取り付け可能となっている。
この実施の形態では、前述したように、円形のウエハに
半田ボール1をマウントするための半田ボール供給装置
についての例であり、また、その円形のウエハのマウン
ト対象面を幾つかの領域に分けてそれぞれの領域ごとに
半田ボール1のマウントを行う場合を例にしている。
【0054】図3は、円形のウエハ21のマウント対象
領域を4つの領域(これを第1のマウント対象領域21
a、第2のマウント対象領域21b、第3のマウント対
象領域21c、第4のマウント対象領域21dという)
に分けた例を示すものである。この場合、長方形状の吸
着プレート52を数枚(この実施の形態では4枚とし、
以下、これを第1の吸着プレート52a、第2の吸着プ
レート52b、第3の吸着プレート52c、第4の吸着
プレート52dという)用意して、これら第1〜第4の
吸着プレート52a〜52dをそれぞれの領域ごとに用
いる。
【0055】すなわち、これら第1〜第4の吸着プレー
ト52a〜52dのうち、第1の吸着プレート52a
は、ウエハ21の第1のマウント対象領域21aに対し
て半田ボール1をマウントする際に用いられ、第2の吸
着プレート52bは、ウエハ21の第2のマウント対象
領域21bに対して半田ボール1をマウントする際に用
いられる。また、第3の吸着プレート52cは、ウエハ
21の第3のマウント対象領域21cに対して半田ボー
ル1をマウントする際に用いられ、第4の吸着プレート
52dは、ウエハ21の第4のマウント対象領域21d
に対して半田ボール1をマウントする際に用いられる。
【0056】そして、このようなウエハ21に対してマ
ウント動作を行う場合は、まず、第1の吸着プレート5
2aをヘッドハウジング51に取り付けて半田ボール1
を吸着させ、その状態でマウント工程に搬送させ、ウエ
ハ21の第1のマウント対象領域21aに対するマウン
ト動作を行わせる。そのマウント動作が終了したら、そ
の第1の吸着プレート52aをヘッドハウジング51か
ら取り外して、第2の吸着プレート52bをヘッドハウ
ジング51に取り付けて半田ボール1を吸着させ、その
状態でマウント工程に搬送させ、ウエハ21の第2のマ
ウント対象領域21bに対するマウント動作を行わせ
る。
【0057】そのマウント動作が終了したら、その第2
の吸着プレート52bをヘッドハウジング51から取り
外して、第3の吸着プレート52cをヘッドハウジング
51に取り付けて半田ボール1を吸着させ、その状態で
マウント工程に搬送させ、ウエハ21の第3のマウント
対象領域21cに対するマウント動作を行わせる。この
ように、吸着プレート52a〜52dを順次付け替えて
半田ボール1を吸着し、それをマウント工程に搬送させ
てマウント動作を行わせるという操作が繰り返される。
【0058】図4は、吸着プレート52(第1〜第4の
吸着プレート52a〜52dのいずれか1枚の吸着プレ
ートであり、ここでは第1の吸着プレート52aとす
る)を拡大して示す正面図(図1および図2において紙
面の表方向から見た図)である。なお、吸着孔55は極
めて微細であるため図示を省略している。
【0059】この図4からもわかるように、この第1の
吸着プレート52aは、5枚の吸着板(以下、第1層〜
第5層の吸着板と呼び、P1,P2,P3,P4,P5
で表す)と、4枚の補強板(以下、第1層〜第4層の補
強板と呼び、Q1,Q2,Q3,Q4で表す)とからな
る。これら第1層〜第5層の吸着板P1〜P5と第1層
〜第4層の補強板Q1〜Q4の材質は、それぞれSUS
が用いられ、第1層〜第5層の吸着板P1,P2,P
3,P4,P5の1層分の吸着板の板厚は、0.1mm
程度であり、第1層〜第4層の補強板Q1,Q2,Q
3,Q4の1層分の補強板の板厚は、1.0mm程度で
ある。
【0060】なお、第2〜第4の吸着プレート52b〜
52dも同様の構造であり、それぞれ第1層〜第5層の
吸着板P1〜P5と第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4
から構成されている。このように、第1〜第4の吸着プ
レート52a〜52dは、それぞれが5枚の吸着板(第
1層〜第5層の吸着板P1〜P5)と、4枚の補強板
(第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4)とからなる。
【0061】以下に、第1〜第4の吸着プレート52a
〜52dの構造について詳細に説明する。なお、第1〜
第4の吸着プレート52a〜52dは、その基本的な構
造がほぼ同じであるので、ここでは第1の吸着プレート
52aに着目して説明する。
【0062】まず、第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4
の構造について、図5(A)を参照しながら説明する。
この図5(A)は、第1の吸着プレート52aの第1層
〜第4層の補強板Q1〜Q4を示すもので、この図5
(A)では1枚しか図示されていないが実際には同じも
のが4枚存在する。
【0063】図5(A)において、この第1層〜第4層
の補強板Q1〜Q4は、それぞれが長方形状をなし、そ
の長手方向の両端部付近にはヘッドハウジング51に取
り付ける際の位置決め孔h1,h2が設けられている。
この2つの位置決め孔h1,h2は、ヘッドハウジング
51の下端面に突出された突起(図示省略)が挿入され
るもので、一方の位置決め孔h1は位置決めの微調整が
可能なように長孔となっている。また、これら第1層〜
第4層の補強板Q1〜Q4は、その4枚を重ね合わせて
張り合わせることによって1つの補強板としての役目を
なすものであり、その重ね合わせる際の位置決め孔h3
が4箇所に設けられている。
【0064】ところで、この第1層〜第4層の補強板Q
1〜Q4は、第1層〜第5層の吸着板P1〜P5上に重
ね合わせて用いられるものであるため、第1層〜第5層
の吸着板P1〜P5に多数設けられている吸着孔55を
塞がないようにすることが必要である。
【0065】これは、ヘッドハウジング51内が減圧さ
れることによる吸着孔55での半田ボール1の吸着動作
を行わせるとともに、半田ボール1の吸着状態を監視す
るために、第1層〜第5層の吸着板P1〜P5に設けら
れる吸着孔55を通過してくる光源からの光をヘッドハ
ウジング51内部に通す必要性があるからである。
【0066】そのため、この第1層〜第4層の補強板Q
1〜Q4は、第1層〜第5層の吸着板P1〜P5に設け
られる多数の吸着孔55のどの吸着孔をも塞ぐことのな
いような形状とする必要がある。
【0067】そこで、これら第1層〜第4層の補強板Q
1〜Q4には、図5(A)に示すように、全体として凸
状の窓部W1を設けると共に、窓部W1内には、行方向
及び列方向に並ぶように設けられた多数の切り欠き窓6
0が配置されている。そして、各切り欠き窓60は、そ
れぞれの補強板を重ね合わせたときの同じ位置の行方向
及び列方向の切り欠き窓60が重なるように設けられて
いる。各切り欠き窓60は、格子状の桟61によって区
切られ、その桟61が補強部材としての役目を果たすよ
うになっている。桟61が配置される位置には、吸着孔
55が配置されないように重ね合わされる。
【0068】この切り欠き窓60の形成は、レーザ加工
により行うもので、その切り欠き窓60はこの実施の形
態では、一辺が9.6mm程度の正方形状としている。
ちなみに、この実施の形態における第1層〜第4層の補
強板Q1〜Q4の横方向および縦方向(幅方向)の外形
寸法は、横方向が250mm、縦方向(幅方向)が74
mmとしている。また、桟61の幅は0.6mmとして
いる。
【0069】この切り欠き窓60は、第1層〜第4層の
補強板Q1〜Q4それぞれにおいて全面に形成する必要
はなく、円形のウエハ21の所定領域をカバーできる範
囲でよい。すなわち、ここでは、第1の吸着プレート5
2aについての説明であるため、図3で示したように、
円形のウエハ21の第1のマウント対象領域21aを覆
える範囲に切り欠き窓60が形成されればよい。
【0070】したがって、この第1の吸着プレート52
aを構成する第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4は、円
形のウエハ21の円周に沿った部分に対応できるよう
に、切り欠き窓60が形成される部分W1を全体的に見
たとき凸型としている。また、切り欠き窓60が形成さ
れる部分は、第1層から第4層の補強板Q1〜Q4の長
手部の端辺Tとの間に所定の余白部63を持たせた状態
で形成される。
【0071】ちなみに、第4の吸着プレート52dも第
1の吸着プレート52aと同様の部分(図2においては
第4のマウント対象領域21d)を覆えるように切り欠
き窓が形成されればよいので、第1の吸着プレート52
aと同様に考えることができる。すなわち、その第1層
〜第4層の補強板Q1〜Qの切り欠き窓60の全体は、
図5(D)のように、逆凸状の窓部W2に形成される。
【0072】また、第2および第3の吸着プレート52
b,52cは、円形のウエハ21のほぼ中央部付近(第
2および第3のマウント対象領域21b,21c)をマ
ウントするためのものであり、円形のウエハ21の第2
および第3のマウント対象領域21b,21cを覆える
ような切り欠き窓が形成されればよい。このため、その
第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4の切り欠き窓60
は、図5(B),(C)に示されるように、全体として
長方形状の窓部W3に形成される。
【0073】なお、この第2〜第4の吸着プレート52
b〜52dにおいても、その第1層〜第4層の補強板Q
1〜Qは第1の吸着プレート52aと同様、その切り欠
き窓60は、第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4の長手
部の端辺Tとの間に所定幅の余白部63を持たせた状態
で形成される。また、切り欠き窓60の一辺の長さや桟
61の幅、第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4の外形寸
法などは、図5(A)で示した第1の吸着プレート52
aのものと同様である。
【0074】ところで、第1〜第4の吸着プレート52
a〜52dのそれぞれについて、同じ構成の補強板を4
枚(第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4)作成し、それ
を重ね合わせて1枚の補強板として用いるのは、レーザ
加工により切り欠き窓60を形成する際の加工のし易さ
が主な理由である。
【0075】すなわち、第1層〜第4層の補強板Q1〜
Q4は、材質がSUSであり、それぞれの板厚は、1m
m程度であるため、レーザ加工がし易くしかも高精度に
行える。これが、もし、4mmの厚みを有するSUSを
レーザ加工によって上述したような切り欠き窓60を形
成しようとすると、レーザ加工の加工費がかかり、しか
も、薄い板を1枚1枚レーザ加工するのに比べて高精度
な切り欠き窓60が形成されない虞がある。なお、第1
層〜第4層の補強板Q1〜Q4は、熱圧着によって張り
合わせるようにしているので、容易にしかも強固な圧着
が可能となる。
【0076】次に第1層〜第5層の吸着板P1〜P5に
ついて説明する。
【0077】この第1層〜第5層の吸着板P1〜P5
は、第1層および第2層の吸着板P1,P2と第3層〜
第5層の吸着板P3〜P5とで外形の縦方向(幅方向)
の寸法が異なり、また、これら第1層〜第5層の吸着板
P1〜P5ごとに、その吸着孔55の径の大きさもわず
かずつ異なる。しかし、それらについてはのちに説明す
ることにして、まず、第1層〜第5層の吸着板P1〜P
5に設けられる多数の吸着孔55と上述した第1層〜第
4層の補強板Q1〜Q4の切り欠き窓60との位置関係
についてを説明する。
【0078】これら第1層〜第5層の吸着板P1〜P5
の吸着孔55は、これら第1層〜第5層の吸着板P1〜
P5と第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4を重ね合わせ
たとき、第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4で形成され
る多数の切り欠き窓60のそれぞれに対向する面に所定
数設けられる。なお、この吸着孔55は、エッチング
(この実施の形態ではメタルマスクエッチング)によっ
て形成される。
【0079】図6は、第1層の補強板Q1のある1つの
切り欠き窓60(図5で説明したように9.6mm×
9.6mmの正方形としている)に対向する面に設けら
れた吸着孔55を示すもので、この実施の形態では、
つの切り欠き窓60において行方向および列方向にそれ
ぞれ18個ずつ(18×18=324個)の吸着孔55
が形成されている。なお、隣接する吸着孔同志の中心間
距離をこの実施の形態では0.5mmとしている。
【0080】このような吸着孔55は、第1層〜第4層
の補強板Q1〜Q4のすべての切り欠き窓60に対向す
る面に形成される。ちなみに、この第1の吸着プレート
52aにおいて、図5(A)のように切り欠き窓が56
個形成されるとすれば、この第1の吸着プレート52a
には2万個に近い数(324×56)の吸着孔55が設
けられることになる。
【0081】ところで、上述したように、吸着孔55
は、第1層〜第5層の吸着板P1〜P5において、その
径がわずかずつ異なる。すなわち、第1層の吸着板P1
(ボールトレイ2に対面し、半田ボール1を直接吸着す
る吸着板)の吸着孔55の径はこの実施の形態では0.
10mmとしている。この第1層の吸着板P1上に重ね
て載置される第2層の吸着板P2の吸着孔55の径は
0.11mmとされ、この第2層の吸着板P2上にさら
に重ねて載置される第3層の吸着板P3の吸着孔55の
径は0.12mmとされている。
【0082】この第3層の吸着板P3上に重ねて載置さ
れる第4層の吸着板P4の吸着孔55の径は0.13m
mとされ、この第4層の吸着板P4に接する第5層の吸
着板P5の吸着孔55の径は0.14mmとされてい
る。このように、この実施の形態の場合、0.01mm
づつ径を大きくしている。図7はその様子を示すもの
で、第1層〜第5層の吸着板P1〜P5の一部を拡大し
て示す図である。
【0083】このように、第1層〜第5層の吸着板P1
〜P5に設けられる吸着孔55の径を第1層の吸着板P
1から第2層、第3層、第4層、第5層の吸着板P2,
P3,P4,P5の順に大きくしているのは次の理由か
らである。
【0084】第1層の吸着板P1の吸着孔55の径
(0.10mm)は、半田ボール1を的確に吸着できる
ように設定された径であるため、本来は、他の吸着板
(第2層〜第5層の吸着板P2〜P5)も同じ径でよ
い。しかし、その吸着孔55は0.10mmというよう
に非常に小さな径であるため、第1層〜第5層の吸着板
P1〜P5を張り合わせて1枚の吸着板とする際に、そ
の重ね合わせ状態が少しでもずれると、重なり合う吸着
孔55同志の中心軸がずれて、一直線の貫通孔が形成さ
れなくなり、半田ボール1に対する吸着性能が劣るばか
りでなく、前述したように、光を通すための貫通孔とし
ての役目も失われる虞がある。
【0085】これを防ぐため、第1層の吸着板P1の吸
着孔55の大きさを基準として、第2層の吸着板P2、
第3層の吸着板P3、・・・と徐々に吸着孔55の径を
大きくし、それによって、これら第1層〜第5層の吸着
板P1〜P5を張り合わせたときに、重なり合う吸着孔
55同志の中心がわずかにずれたとしても、一直線の貫
通孔が形成されやすくしている。
【0086】ところで、この第1層〜第5層の吸着板P
1〜P5は、それぞれが板厚の薄いSUS(ここで板厚
が0.1mmのもの)を用いているが、これは、吸着孔
55の形成をエッチングにより行うためである。すなわ
ち、エッチングにより孔を形成する場合、通常、板厚は
エッチングされて生ずる孔の径と同程度に抑えるのが高
精度なエッチングを行う上で必要とされているからであ
る。
【0087】この場合は、基準となる吸着孔55の径は
0.1mmであるので、板厚も0.1mm程度とするの
が好ましい。ただし、0.1mmの厚さのSUSでは、
余りにも薄すぎて強度的に問題があるので、それを5枚
重ね、さらに、補強板(第1層〜第4層の補強板Q1〜
Q4)を重ね合わせて強度を持たせている。
【0088】なお、このような0.1mm程度の厚みの
SUSに、直径が0.10mm〜0.15mm程度の孔
を形成する処理は、エッチングによれば多数の孔あけが
一度に行え、従来のピンによる加工に比べれば、その作
業効率は大幅に向上し、しかも、加工に要する時間と費
用(製造コスト)を大幅に削減することができる。
【0089】前述したように、1つの吸着プレート52
には2万個程度の吸着孔55が必要であるため、従来の
孔あけ加工による方法では、その2万個の吸着孔55を
設けるための高度な孔あけ加工が必要であり、その製造
時間は数週間となり、製造コストは数百万円がかかると
されている。
【0090】これに対して、第1層〜第5層の吸着板P
1〜P5の吸着孔55のエッチングによる加工に要する
時間は数時間であり、しかも費用は孔あけ加工に比べ
て、数分の1以下の製造コストに抑えられる。特に、こ
の実施の形態のように、1つのウエハ21に対して4枚
の吸着プレート(第1〜第4の吸着プレート52a〜5
2d)を用いるような場合には、より大幅な製造時間と
製造コストの削減が可能となる。
【0091】このようにして、第1層〜第5層の吸着板
P1〜P5に吸着孔55が設けられる。なお、これら第
1層〜第5層の吸着板P1〜P5は、前述したように、
その外形の縦方向(幅方向)寸法が第1層および第2層
の吸着板P1,P2と第3層〜第5層の吸着板P3〜P
5とで異なる。つまり、第1層および第2層の吸着板P
1,P2の外形の縦方向(幅方向)の寸法が第3層〜第
5層の吸着板P3〜P5よりも小さくしてある。この場
合、吸着孔55の設けられている部分の面積は同じであ
るので、縦方向(幅方向)に存在する余白を少なくして
いる。
【0092】図8(A),(B)は、この大きさの関係
を説明する図であり、この図8(A)に示すように第3
層〜第5層の吸着板P3〜P5は、第1〜第4の補強板
Q1〜Q4と同じ外形寸法(横方向長さを250mm、
縦方向(幅方向)長さを74mm)としている。一方、
第1層〜第5層の吸着板P1〜P5を重ね合わせ、かつ
第1層の吸着板P1側から見た図8(B)に示されるよ
うに、第1層および第2層の吸着板P1,P2は、図8
(A)で示した第3層〜第5層の吸着板P3〜P5に存
在する余白部70(吸着孔55の形成される部分と長手
方向の端辺Tとの間に存在する余白部で、先に示した補
強板Q1〜Q4の余白部63にほぼ対応)を殆ど無くし
た外形としている。このため、図8(B)に示されるよ
うに、第1層の吸着板P1側から見ると、第3層の吸着
板P3の余白部70が現れるものとなる。
【0093】この図8(B)からもわかるように、吸着
板P1,P2は余白部70が存在しない分だけ、第3層
〜第5層の吸着板P3〜P5に比べて縦方向(幅方向)
に小さな外形寸法となっている。この第1層および第2
層の吸着板P1,P2の縦方向(幅方向)の寸法は、こ
の実施の形態では38.8mm程度としている。
【0094】このように、第1層および第2層の吸着板
P1,P2における長手部の端辺Tとの間の余白部70
を無くして、吸着板P1,P2の縦方向(幅方向)の寸
法を第3層〜第5層の吸着板P3〜P5よりも小さくし
た形状とする理由については後述する。
【0095】なお、図8において、h1,h2はヘッド
ハウジング51に取り付ける際の位置決め孔で、h3は
重ね合わせる際の位置決め孔で、これらは第3層〜第5
層の吸着板P3〜P5のそれぞれについて同位置に設け
られている。これらの位置決め孔h1、h2、h3は、
図5で説明した第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4に設
けられた位置決め孔h1,h2,h3と同位置に設けら
れる。
【0096】図9は、以上のような第1層〜第4層の補
強板Q1〜Q4と第1層〜第5層の吸着板P1〜P5を
それぞれ重ね合わせて熱圧着によって張り合わせること
によって作成された第1の吸着プレート52aを示すも
のである。図9(A)は、平面図(図2のピックアップ
ヘッド5において矢印y方向から見た図)、図9(B)
は(A)のA−A線断面図、図9(C)は側面図(図2
のピックアップヘッドにおいて矢印x方向から見た
図)、図9(D)は底面側から見た図(図2のピックア
ップヘッドにおいて矢印y’方向、つまり、図1の半田
ボールトレイ2側から見た図)である。
【0097】この図9において、吸着孔55はすべての
切り欠き窓60の部分に多数(図6の説明では18×1
8=324個)存在しているが、それをすべて正確に図
示することが困難であるため、ある1つの切り欠き窓6
0のみに吸着孔55の存在を示し、その数も正確には表
されていない(ある1つの切り欠き窓60における吸着
孔55の詳細は図6参照)。また、図9(B)では、吸
着孔55の図示は省略し、さらに、図9(B)と図9
(C)においては、第1層〜第5層の吸着板P1〜P5
を簡略化して示している。
【0098】なお、第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4
と第1層〜第5層の吸着板P1〜P5をそれぞれ重ね合
わせて熱圧着する際は、これら第1層〜第4層の補強板
Q1〜Q4と第1層〜第5層の吸着板P1〜P5の重ね
合わせを正しく行えるように、それぞれに設けられた重
ね合わせ用の位置決め孔h3を用いて、第1層〜第4層
の補強板Q1〜Q4と第1層〜第5層の吸着板P1〜P
5をそれぞれ正しく重ね合わせた状態とする。そして、
その状態で熱圧着することで、図9に示すよう1つの吸
着プレート(この場合は第1の吸着プレート52a)が
作成される。
【0099】この図9では、図1〜図8と同一部分には
同一符号を付している。なお、第1層〜第4層の補強板
Q1〜Q4は、各1枚の厚みが1.0mmであり、第1
層〜第5層の吸着板P1〜P5は、各1枚の厚みが0.
1mmであるので、合計すると約5mm程度の1枚の吸
着プレート(この例では第1の吸着プレート52a)と
なる。
【0100】以上の説明は、主に第1の吸着プレート5
2aについて説明したが、第2〜第4の吸着プレート5
2b〜52dについても、図3で説明したように、円形
のウエハ21のどのマウント対象領域に対応させるかに
よって、切り欠き窓60や吸着孔55を形成する範囲が
多少異なる他は、それぞれの補強板や吸着板の作成の仕
方などは第1の吸着プレート52aに準じて行うことが
でき、それによって第2〜第4の吸着プレート52b〜
52dの作成がなされる。
【0101】このように作成された第1〜第4の吸着プ
レート52a〜52dは、ヘッドハウジング51に対
し、着脱自在に取り付けることができる。たとえば、第
1の吸着プレート52aを取り付ける場合は、その端部
に設けられた取り付け孔h1,h2をピックアップヘッ
ド5のヘッドハウジング51に設けられた図示しない突
起を差し込むようにして位置決めし、その状態で、真空
ポンプ10または他の真空ポンプの作動によって減圧吸
引されることでヘッドハウジング51への取り付けがな
される。
【0102】なお、上述したように、第1層〜第5層の
吸着板P1〜P5のうち、第3層〜第5層の吸着板P3
〜P5は、第1層〜第4層の補強板Q1〜Q5と同じ外
形寸法であるが、第1層および第2層の吸着板P1,P
2は、図8に示すように長手部の端辺Tとの間の余白部
70をほとんど無くして、その余白部分だけ縦方向(幅
方向)の小さな外形寸法としている。つまり、図9
(C)において、Wで示す部分が第1層および第2層の
吸着板P1,P2の縦方向(幅方向)寸法であり、この
部分が凸状に出っ張った状態となり、この凸状に出っ張
った領域部分のみに吸着孔55が存在することとなる。
この凸状に出っ張った状態は、図9(C)ではわかりに
くいので、図10にそれを拡大して示す。
【0103】この図10からもわかるように、第1層お
よび第2層の吸着板P1,P2は、吸着孔55の設けら
れている以外の部分、つまり余白部70が存在しない分
だけ、この図10における幅方向の小さな外形寸法とな
っている。したがって、第1層および第2層の吸着板P
1,P2による吸着孔55の存在する面は、第3層の吸
着板P3の余白部70に対して0.20mm(2枚の吸
着板の厚みに相当する分)だけ凸状に出っ張った状態と
なる。
【0104】このように、第1層および第2層の吸着板
P1,P2の余白部70を殆ど無くした形状としたのは
以下に示す理由による。
【0105】この実施の形態では、1つのウエハ21に
半田ボール1をマウントする際、4つの吸着プレート
(第1〜第4の吸着プレート52a〜52d)を用意す
る(図3参照)。前述したように、まず、第1の吸着プ
レート52aをヘッドハウジング51に吸着によって取
り付けて、半田ボール1を吸着させ、それをウエハ21
の第1のマウント対象領域21aにマウント動作を行
う。次に、第1の吸着プレート52aをヘッドハウジン
グ51から取り外して第2の吸着プレート52bを吸着
によって取り付け、半田ボール1を吸着させ、それをウ
エハ21の第2のマウント対象領域21bにマウント動
作を行う。
【0106】次に、第2の吸着プレート52bをヘッド
ハウジング51から取り外して第3の吸着プレート52
cを吸着によって取り付け、半田ボール1を吸着させ、
それをウエハ21の第3のマウント対象領域21cにマ
ウント動作を行うという工程を繰り返す。この動作によ
って、ウエハ21上のマウント対象領域の全面に半田ボ
ール1のマウントを行う。
【0107】このような半田ボール1のマウント動作を
行う際、たとえば、第1の吸着プレート52aによるウ
エハ21の第1のマウント対象領域21aに半田ボール
1のマウントが図11示すように終了したあと(図11
において斜線を施した部分がマウントの終了した領域を
示す)、第2の吸着プレート52bによるマウント動作
を行うが、このとき、もし、その第2の吸着プレート5
2bの第1層および第2層の吸着板P1,P2に余白部
70(図8参照)が存在していると次のような問題が生
ずる。すなわち、この第2の吸着プレート52bで半田
ボール1をウエハ21の第2のマウント対象領域21b
にマウントする際、第1層および第2層の吸着板P1,
P2の余白部70が、既にウエハ21の第1のマウント
対象領域21aにマウントされた半田ボール1を押し潰
したり半田ボール1に接触したりしてしまうことにな
る。
【0108】つまり、図11において、1点鎖線で示す
第2の吸着プレート52b中の2点鎖線と1点鎖線で囲
まれた上側の領域部分が第2の吸着プレート52bにお
ける一方の余白部70に相当し、その余白部70が、段
差状態になっていないと、すでにマウントされた半田ボ
ール1を押し潰したり半田ボール1に接触したりしてし
まうのである。これは、第3の吸着プレート52cや第
4の吸着プレート52dによるマウント処理の際も同様
のことが言える。
【0109】これを防ぐために、第1〜第4の吸着プレ
ート52a〜52dにおいて、それぞれ第1層および第
2層の吸着板P1,P2の余白部70を無くして、この
第1層および第2層の吸着板P1,P2における吸着孔
55の形成された面を、この実施の形態では、合計0.
20mm程度凸状に出っ張らせるようにしている。
【0110】これによって、ウエハ21上にマウントす
る際、第3層の吸着板P3の余白部70とすでにマウン
ト処理の終了したウエハ21の表面との間には、少なく
とも半田ボール1の径よりも大きな隙間が生じるように
なり、すでにマウントされた半田ボール1に接触したり
損傷を与えることがなくなる。
【0111】吸着プレート52を以上のような説明した
ような構造とすることによって、多数の孔あけが一度に
しかも高精度に行える。従来のピンによる加工に比べれ
ば、その作業効率は大幅に向上し、かつ、加工に要する
費用(製造コスト)を大幅に削減することができる。
【0112】また、このエッチングによる孔あけを効率
よくかつ容易に行うために、1枚の吸着板の厚みを薄く
し、それをこの実施の形態では5枚重ねて、第1層〜第
5層の吸着板P1〜P5を形成し、さらに、それを補強
する4枚の補強板(第1層〜第4層の補強板Q1〜Q
5)を重ね合わせて、それぞれ熱圧着することによっ
て、1つの吸着プレート52(この実施の形態では第1
〜第4の吸着プレート52a〜52d)を形成するよう
にしている。
【0113】このように、各吸着プレート52a〜52
dの吸着孔55の形成をエッチングにより行うことがで
きるため、製造時間と製造コストを大幅に削減すること
が可能となり、しかも、高精度な吸着孔の形成が可能と
なる。
【0114】また、それぞれの吸着プレート52a〜5
2dにおける吸着板(第1層〜第5層の吸着板P1〜P
5)に対しては補強板(第1層〜第4層の補強板Q1〜
Q4)により補強されるので、実用上十分な強度が得ら
れる。しかし、前述したように、真空ポンプ10(図1
参照)による半田ボール1の吸着プレート52への吸着
動作時において、半田ボール1が吸着プレート52のす
べての吸着孔55に吸着状態となって、ヘッドハウジン
グ51内部が密室状態となると、ピックアップヘッド5
の内部は低い気圧となって、吸着プレート52には大き
な圧力(ピックアップヘッド5の内部方向への大きな吸
引力)が働く。このため、吸着プレート52にピックア
ップヘッド5の内部方向にたわむような変形が生じる可
能性は否めない。
【0115】すなわち、前述したように、たとえば、真
空ポンプ10が、吸着工程で、外気圧(吸着される前の
半田ボール1が置かれている空間の圧力)に対して−5
3kPaから−60kPa程度の気圧設定がなされてい
たとすれば、半田ボール1を吸着プレート52に瞬時に
吸着させることができる。しかし、半田ボール1が吸着
プレート52のすべての吸着孔55に吸着状態となっ
て、ヘッドハウジング51内部が密室状態となると(維
持工程に移行すると)、吸着プレート52には内圧と外
圧の差に相当するきわめて大きな圧力が加わる。このよ
うな大きな圧力(吸引力)が吸着プレート52に加わる
と、当然のことながら吸着プレート52は、ピックアッ
プヘッド5の内部方向にたわむように変形することが考
えられる。
【0116】しかし、この実施の形態では、図2で説明
したように、圧力調節手段57(圧力調節用空気流通孔
571と真空レギュレータ572でなる)を設け、ピッ
クアップヘッド5内部の気圧が所定以上に低くならない
ような構造となっている。
【0117】これによって、吸着プレート52の各吸着
孔55に半田ボール1が吸着され、ピックアップヘッド
5の内部が密室状態となって、ピックアップヘッド5の
内部の気圧が小さくなると、真空レギュレータ572は
図示しない弁を自動的に開き、ピックアップヘッド5の
内部に圧力調節用空気流通孔571を通じて外気を導入
し、ピックアップヘッド5の内部の気圧を予め定めた値
にまで高めるとともにその値に保持する動作を行う。
【0118】この場合、真空ポンプ10によって、吸着
工程の際、−53kPaから−60kPa程度の気圧で
半田ボール1を吸着するようにしているので、その後の
維持工程では、当然のことながら、ピックアップヘッド
5の内部は、それより高い気圧であるが外気圧より低い
気圧となる気圧で保持されることとなる。一例として、
維持工程では、外気圧(約100kPa)に対して、−
26kPa程度の気圧に保持することが考えられる。こ
の気圧とすることで、吸着プレート52のたわみは、半
田ボール1の直径0.20mmの10分の1以下に抑え
られる。なお、この実施の形態では、直径が0.20m
mの半田ボール1を使用しているが、半田ボール1は、
直径が0.10〜0.30mm程度のものやその他のも
のを採用することができる。その場合、吸着孔55の径
を適宜変更(半田ボール1の直径より吸着孔55の直径
を小さくする条件は必須)する必要が生ずると共に、半
田ボール1を吸着した状態を維持する維持工程での気圧
も、−26kPaではなく、他の値に適宜変更されるこ
ととなる。
【0119】なお、この例の場合、真空ポンプ10によ
って、−53kPaから−60kPa程度の気圧で半田
ボール1を吸着するようにしているが、半田ボール1が
吸着プレート52に吸着されるまでは、ピックアップヘ
ッド5内の空気は吸着プレート52の吸着孔55を通し
て流通される状態となっている。つまり、この状態にお
いては、ピックアップヘッド5内は密室状態ではないの
で、ピックアップヘッド5内の気圧は、真空レギュレー
タ572が作動する状態(弁を開とする状態)となるに
は至らない。そして、吸着プレート52のすべての吸着
孔55が半田ボール1を吸着した状態となると、ピック
アップヘッド5の内部は急激に気圧が減少するので、真
空レギュレータ572が作動する。
【0120】このように、吸着プレート52の各吸着孔
55に半田ボール1が瞬時に吸着されて、ピックアップ
ヘッド5内部の気圧が急激に小さくなると、真空レギュ
レータ572が働いて、内部の弁が開く。この結果、ピ
ックアップヘッド5内部の気圧が、半田ボール1の吸着
動作時に必要な気圧(−53kPaから−60kPa)
よりも高くなるような気圧、すなわち外気圧により近く
なる気圧となるように調節動作がなされるとともにその
気圧を保持する。
【0121】先に示した、外気圧(=1気圧)に対して
−26kPaという数値は一例であって他の数値として
も良い。要は、吸着プレート52に、半田ボール1の直
径の10分の1以上のたわみを生じさせず、かつ、吸着
プレート52に吸着された半田ボール1の吸着力を維持
できる程度の気圧であればよく、この−26kPaとい
う気圧もその条件を満たすものである。
【0122】なお、吸着プレート52に半田ボール1が
吸着された状態となったあとで、ピックアップヘッド5
内の気圧をこの例のように、通常の外気圧(=1気圧)
に対して−26kPa程度となる気圧にまで上昇させて
も、吸着プレート52に吸着された半田ボール1が吸着
プレート52から離脱することはない。言い換えれば、
吸着プレート52で半田ボール1を真空吸着させた状態
で保持させるには、−26kPa程度の気圧で十分であ
るということである。
【0123】つまり、真空ポンプ10で設定される、1
気圧に対して−53kPaから−60kPaという低い
気圧は、半田ボールトレイ2に貯留された半田ボール1
を吸着プレート52にまで瞬時に吸い上げるに必要な気
圧であって、一旦、半田ボール1が吸着プレート52に
吸着されてしまえば、ピックアップヘッド5内部の気圧
はそれよりも高くしても吸着力の維持には何等差し支え
ないものとなる。
【0124】このように、吸着プレート52の各吸着孔
55に半田ボール1が瞬時に吸着されると、それと同時
に、真空レギュレータ572が動作して、ピックアップ
ヘッド5内部の気圧がある気圧にまで上昇してそれを保
持するので、吸着プレート52に無理な外圧(ヘッドハ
ウジング51の内部方向への吸引力)が働くことがなく
なり、しかも、吸着プレート52に吸着した半田ボール
1の吸着状態をそのまま維持することができる。
【0125】これによって、吸着プレート52がたわん
で変形するの防止することができ、吸着プレートが損傷
しにくくなり、長期間の使用に耐えるようになる。ま
た、前述したように、吸着プレート52がたわんで変形
することにより、ヘッドハウジング51と吸着プレート
52との接合部に隙間Sが生じ、その隙間Sにも半田ボ
ール1が吸着されてしまうといった不都合(図13参
照)もなくなる。また、吸着プレート52がたわまない
ので、半田ボール1のウエハ等へのマウント作業も問題
を生ずることなく実行される。
【0126】なお、吸着プレート52は、たとえば図4
から図9などで説明した構造、つまり、簡単に言えば、
吸着孔55がエッチングにより形成された複数枚の吸着
板P1〜P5と、これら吸着板P1〜P5に重ね合わせ
たときに吸着孔55に対応する位置に複数の切り欠き窓
60が形成された補強板Q1〜Q4からなる構造として
いるので、強度の高い吸着プレート52とすることがで
きる。これによって、ピックアップヘッド5内部が密室
状態となっても、吸着プレート52は変形しにくくな
り、真空ジェネレータ572によりピックアップヘッド
5内部を予め設定した気圧にまで上昇させる際、その内
部気圧をあまり高くまで上昇させる必要がないので、吸
着プレート52に吸着された半田ボール1の吸着状態の
維持をより確実なものとすることができる。また、設定
値までの気圧上昇にかかる時間を短くすることができる
ので、吸着プレート52の変形防止が確実に達成され
る。
【0127】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
形実施可能である。たとえば、本発明が適用されるピッ
クアップヘッドは、その吸着プレートとして、前述の実
施の形態で示すような構造のものに限られるものではな
く、従来例で説明した1枚構成の吸着プレートやその他
の構成(箱形等の構成)であってもよい。要は、ピック
アップヘッド5内を、高い真空度とすることで吸着プレ
ート52または吸着プレート52に相当する部分に半田
ボール1を吸着させる構造であって、半田ボール1吸着
時にその吸着プレート52または吸着プレート52に相
当する部分がたわむ虞のある構造を有するピックアップ
ヘッドには広く適用することができるものである。
【0128】また、圧力調節手段として、真空レギュレ
ータ572を使用するものを示したが、弁を開閉するた
めの気圧を調整して所定の値に自由に設定することがで
きない弁、すなわち予め機構的に決められた一定の気圧
となると開閉する単なる自動開閉弁としても良い。ま
た、ピックアップヘッド5の内部に気圧センサを配置
し、その気圧センサの検知に基づいて開閉弁や開閉シャ
ッタ等を動作させて圧力調節用空気流通孔571を塞い
だり、塞がないようにすることでピックアップヘッド5
内の圧力を調節するようにしても良い。
【0129】また、前述の実施の形態で説明した吸着プ
レート52についていえば、前述の実施の形態で説明し
た構造以外に種々変形実施可能となる。たとえば、前述
の実施の形態では、1つの吸着プレートつまり、第1〜
第4の吸着プレート52a〜52dそれぞれについて、
5枚の吸着板(第1層〜第5層の吸着板P1〜P5)と
4枚の補強板(第1層〜第4層の補強板Q1〜Q4)を
用いたが、この枚数はそれに限定されるものではなく、
使用する半田ボール供給装置の仕様や必要な強度などに
応じて適宜最適な枚数を設定することができる。
【0130】なお、上述の実施の形態では、圧力を高め
る時期を、全ての吸着孔55に半田ボール1が吸着され
た時期(吸着されたと同時)としているが、吸着プレー
ト52の強度が強い場合は、全ての吸着孔55が塞がれ
たわずか後に圧力を高めるようにしても良い。また、吸
着孔55が徐々に塞がっていくので、吸着孔55が半田
ボール1によってある程度塞がった状態のとき(すなわ
ち、内部空間の減圧状態がある程度高まった状態のと
き)に外気圧を導入し、圧力を徐々に高めるようにして
も良い。
【0131】また、導入する空気としては、通常の外気
が好ましいが、ピックアップヘッド5内部の気圧を半田
ボール1の吸着動作時に必要な気圧よりも高く、かつ、
吸着した半田ボール1の吸着状態を維持できる気圧の気
体であれば、他の値の空気としたり、他の気体としても
良い。さらに、ピックアップヘッド5内部の気圧は、吸
着される前の半田ボール1が置かれている空間(外部空
間)の気圧と比較して減圧されるので、外部空間自体の
圧力が100kPaとは異なる値になれば、吸着の際の
圧力や維持工程の際の圧力は、上述した差と同様な差を
持つように変更される。
【0132】また、上述の実施の形態では、吸着プレー
ト52のたわみ量が半田ボール1の直径の10分の1以
下となる圧力とすることで、半田ボール1の吸着維持や
基板への搭載が問題なく実行できることとなり、好まし
いが、たわみ量が半田ボール1の直径の10分の1を超
えても、たわみが復元し、ピックアップヘッド5の最初
の状態が長期間維持できる構成であれば、たわみ量が半
田ボール1の直径の10分の1を少々またはかなり超え
ても良い。ただし、たわみ量が半田ボール1の直径の1
0分の1を超えないようにすることは、復元力の面や半
田ボール1の基板への搭載作業の確実性の面で好まし
く、さらには、図13に示した隙間Sがほとんど発生し
なくなるという面でも好ましい。
【0133】さらに、上述の実施の形態では、ピックア
ップヘッド5(ヘッドハウジング51と吸着プレート5
2とが一体化されたもの)を、基板側に移動させている
が、半田ボール1を吸着した後、ボール支持筐体4をそ
の場所から移動させ、かつ基板を吸着プレート52に対
向する位置にもってくるようにしても良い。また、半田
ボール1の吸着の際に、ピックアップヘッド5を移動さ
せず、ボール支持筐体4をピックアップヘッド5側に移
動させるようにしても良い。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、各発明によれば、
ピックアップヘッド内の気圧を調節する圧力調節手段を
設けたり、半田ボールの吸着維持に当たって減圧程度を
緩くするようにしている。この圧力調節手段や減圧程度
を緩くする工程によって、ピックアップヘッド内部の気
圧を半田ボールの吸着動作時に必要な気圧よりも高く、
かつ、吸着した半田ボールの吸着状態を維持できる気圧
とする気圧調節がなされるようにしたので、半田ボール
吸着時に、吸着プレートや吸着部に大きな圧力(ピック
アップヘッド内部方向への吸引力)が働くことがなくな
る。
【0135】これによって、吸着プレートや吸着部がピ
ックアップヘッドの内部方向にたわんで変形するの防止
することができる。この結果、半田ボールのウエア等へ
のマウント作業を長期間にわたって不具合なく実行する
ことができる。また、吸着プレートや吸着部が劣化しに
くくなり、長期間の使用に耐えるようになり、吸着プレ
ートやピックアップヘッドの交換を頻繁に行う必要も無
くなるので、半田ボール供給用ピックアップヘッドや半
田ボール供給装置全体の維持・管理にかかる費用の削減
など、全体的なコストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る半田ボール供給装置
を説明する構成図である。
【図2】図1の半田ボール供給装置に使用される半田ボ
ール供給用ピックアップヘッドを説明する断面図であ
る。
【図3】図2で示されるピックアップヘッドに用いられ
る吸着プレートを概略的に説明する図であり、円形のウ
エハのそれぞれのマウント対象面に4つの吸着プレート
を対応させた状態を示す図である。
【図4】図2で示されるピックアップヘッドに用いられ
る吸着プレートを拡大して概略的に示す正面図である。
【図5】図2で示されるピックアップヘッドに用いられ
る吸着プレート(第1〜第4の吸着プレート)に用いら
れる補強板の構成を説明する平面図であり、(A)は第
1の吸着プレートの平面図、(B)は第2の吸着プレー
トの平面図、(C)は第3の吸着プレートの平面図、
(D)は第4の吸着プレートの平面図である。
【図6】図5で示される補強板のある1つの切り欠き窓
に対応する第1層の吸着板の吸着孔を説明する図であ
る。
【図7】図4で示される第1層〜第5層の吸着板の一部
を拡大して示す図である。
【図8】図4で示される第1層および第2層の吸着板の
外形寸法と第3層〜第5層の吸着板の外形寸の違いを説
明する図である。
【図9】図1で示す半田ボール供給装置に使用される、
第1層〜第5層の吸着板と第1層〜第4層の補強板を重
ね合わせて熱圧着することによって作成された吸着プレ
ート(第1の吸着プレート)を示す図であり、(A)は
平面図、(B)はA−A線断面図、(C)は側面図、
(D)は底面側から見た図である。
【図10】図9(C)を拡大して示す図である。
【図11】円形のウエハに対し図1で示す半田ボール供
給装置に使用される第1〜第4の吸着プレートを順番に
用いてマウント処理を行う例について説明する図であ
る。
【図12】従来のピックアップヘッドの構成を示す図で
ある。
【図13】従来のピックアップヘッドにおいて、吸着プ
レートに半田ボールが吸着されたときに吸着プレートに
大きな吸引力が働いてピックアップヘッドの内部にたわ
んだ様子を示す図である。
【符号の説明】
1 半田ボール 2 半田ボールトレイ 5 ピックアップヘッド 21 ウエハ 21a〜21d 第1〜第4のマウント対象領域 51 ヘッドハウジング 52 吸着プレート 52a〜52d 第1〜第4の吸着プレート 55 吸着孔 56 受光部 57 圧力調節手段 571 圧力調節用空気流通孔 572 真空レギュレータ 60 切り欠き窓 61 桟 63 余白部(第1層〜第4層の補強板側の余白部) 70 余白部(第3層〜第5層の吸着板側の余白部) P1〜P5 第1層〜第5層の吸着板 Q1〜Q4 第1層〜第4層の補強板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空間部を有するヘッドハウジング
    と、このヘッドハウジングに保持され、半田ボールを吸
    着するための多数の吸着孔を有する吸着プレートとを有
    し、上記ヘッドハウジングと上記吸着プレートによって
    囲まれた内部空間を減圧状態とすることによって、上記
    半田ボールを上記吸着プレートに設けられた吸着孔に吸
    着する半田ボール供給用ピックアップヘッドにおいて、 上記半田ボールが上記吸着プレートに設けられた全ての
    吸着孔に吸着された状態となると同時にまたは相前後し
    て作動して、上記内部空間内の気圧を、上記半田ボール
    を吸着する際の気圧よりも高い気圧で、かつ、上記吸着
    プレートに吸着された上記半田ボールの吸着状態を維持
    できる気圧とする圧力調節手段を設けたことを特徴とす
    る半田ボール供給用ピックアップヘッド。
  2. 【請求項2】 半田ボールを吸着するための多数の吸着
    孔を有する吸着部を有し、内部空間を減圧状態とするこ
    とによって上記半田ボールを上記吸着孔に吸着する半田
    ボール供給用ピックアップヘッドにおいて、上記半田ボ
    ールが上記全ての吸着孔に吸着された状態となると同時
    にまたは相前後して作動して、上記内部空間内の気圧
    を、上記半田ボールを吸着する際の気圧よりも高い気圧
    で、かつ、上記吸着部に吸着された上記半田ボールの吸
    着状態を維持できる気圧とする圧力調節手段を設けたこ
    とを特徴とする半田ボール供給用ピックアップヘッド。
  3. 【請求項3】 前記圧力調節手段は、前記ピックアップ
    ヘッドの内部と外部とで空気の流通を可能とする圧力調
    節用空気流通孔と、この圧力調節用空気流通孔に設けら
    れ、前記ピックアップヘッドの内部がある一定の気圧以
    上となったとき作動して、外気を前記ピックアップヘッ
    ドの内部空間に導入することで当該内部空間の気圧を予
    め設定した気圧にまで上昇させ、かつ、その予め設定し
    た気圧を保持可能な真空レギュレータとを有することを
    特徴とする請求項1または2記載の半田ボール供給用ピ
    ックアップヘッド。
  4. 【請求項4】 前記内部空間の気圧を予め設定した気圧
    にまで上昇させる際の予め設定された気圧とは、全ての
    吸着孔に前記半田ボールが吸着された状態の前記吸着プ
    レートまたは前記吸着部に前記半田ボールの直径の10
    分の1以上のたわみ生じさせない気圧で、かつ、吸着さ
    れた前記半田ボールの吸着状態を維持できる気圧である
    ことを特徴とする請求項3記載の半田ボール供給用ピッ
    クアップヘッド。
  5. 【請求項5】 前記吸着プレートまたは前記吸着部は、
    前記吸着孔がエッチングにより形成された吸着板と、こ
    の吸着板に重ね合わせて張り合わせることで吸着板の補
    強部材としての役目をなし、上記吸着板に重ね合わせを
    したときに前記吸着孔に対応する位置に切り欠き窓が形
    成された補強板とからなることを特徴とする請求項1、
    2、3または4に記載の半田ボール供給用ピックアップ
    ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記請求項1から5のいずれか1項に記
    載の半田ボール供給用ピックアップヘッドと、この半田
    ボール供給用ピックアップヘッドを水平方向および垂直
    方向に移動可能なピックアップヘッドテーブルと、上記
    半田ボール供給用ピックアップヘッドによって吸着され
    る半田ボールを載置する半田ボールトレイとを有するこ
    とを特徴とする半田ボール供給装置。
  7. 【請求項7】 ヘッドハウジングと吸着プレートによっ
    て囲まれた内部空間を半田ボールが置かれる外部空間に
    比べて減圧状態とすることによって、上記半田ボールを
    上記吸着プレートに設けられた複数の吸着孔に吸着した
    後、上記半田ボールを基板に供給する半田ボール供給方
    法において、 上記内部空間を第1の気圧に減圧して上記半田ボールを
    上記吸着孔に吸着する吸着工程と、 その後、上記内部空間の気圧を、上記第1の気圧より高
    く、上記外部空間の気圧より低い第2の気圧にして、上
    記吸着工程にて上記吸着プレートに吸着された上記半田
    ボールを吸着状態にて維持する維持工程と、 を有することを特徴とする半田ボール供給方法。
  8. 【請求項8】 前記半田ボールを前記吸着プレートに設
    けられた複数の吸着孔に吸着した後、前記内部空間を前
    記第2の気圧に保持した状態で前記半田ボールを前記基
    板側に移動させる工程と、その後、前記半田ボールを前
    記基板に搭載する工程とを、さらに有することを特徴と
    する請求項7記載の半田ボール供給方法。
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KR100643908B1 (ko) 2005-09-16 2006-11-10 한국기계연구원 진공 솔더볼 흡착장치 및 이를 이용해 솔더볼을 기판 상에융착시키기 위한 방법
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