JP2003243363A - エッチング方法、エッチング装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
エッチング方法、エッチング装置及び半導体装置の製造方法Info
- Publication number
- JP2003243363A JP2003243363A JP2002039179A JP2002039179A JP2003243363A JP 2003243363 A JP2003243363 A JP 2003243363A JP 2002039179 A JP2002039179 A JP 2002039179A JP 2002039179 A JP2002039179 A JP 2002039179A JP 2003243363 A JP2003243363 A JP 2003243363A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- etching
- processed
- stage
- insulating film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被処理体の外周反りに起因するエッチバック
不良の発生を低減できる半導体装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置の製造方法は、
絶縁膜8上に第1のAl合金配線9を形成し、このAl
合金配線上に層間絶縁膜10を形成し、この層間絶縁膜
に、第1のAl合金配線上に位置する接続孔10aを形
成し、この接続孔内及び層間絶縁膜上にTiN膜18を
形成し、このTiN膜上及び接続孔内にW膜19を堆積
し、このW膜をエッチバックして層間絶縁膜上に存在す
るW膜を除去することにより、接続孔内にWプラグ19
aを埋め込むものである。上記Wプラグを埋め込む工程
は、シリコン基板をステージに静電吸着した状態で、W
膜にエッチバックを行い、このエッチバックの途中で、
シリコン基板の静電吸着を一旦解除した後、再びシリコ
ン基板をステージに静電吸着するものである。
不良の発生を低減できる半導体装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明に係る半導体装置の製造方法は、
絶縁膜8上に第1のAl合金配線9を形成し、このAl
合金配線上に層間絶縁膜10を形成し、この層間絶縁膜
に、第1のAl合金配線上に位置する接続孔10aを形
成し、この接続孔内及び層間絶縁膜上にTiN膜18を
形成し、このTiN膜上及び接続孔内にW膜19を堆積
し、このW膜をエッチバックして層間絶縁膜上に存在す
るW膜を除去することにより、接続孔内にWプラグ19
aを埋め込むものである。上記Wプラグを埋め込む工程
は、シリコン基板をステージに静電吸着した状態で、W
膜にエッチバックを行い、このエッチバックの途中で、
シリコン基板の静電吸着を一旦解除した後、再びシリコ
ン基板をステージに静電吸着するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エッチング方法、
エッチング装置及び半導体装置の製造方法に関するもの
である。特には、被処理体の外周が反ることに起因する
エッチバック不良の発生を低減できるエッチング方法、
エッチング装置及び半導体装置の製造方法に関するもの
である。
エッチング装置及び半導体装置の製造方法に関するもの
である。特には、被処理体の外周が反ることに起因する
エッチバック不良の発生を低減できるエッチング方法、
エッチング装置及び半導体装置の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5(a)〜(c)は、従来の半導体装
置の製造方法を示す断面図である。図6は、図5(c)
に示すエッチバック工程で用いるプラズマエッチング装
置においてウエハを静電チャックしたESCステージを
示す断面図である。
置の製造方法を示す断面図である。図6は、図5(c)
に示すエッチバック工程で用いるプラズマエッチング装
置においてウエハを静電チャックしたESCステージを
示す断面図である。
【0003】まず、図5(a)に示すように、シリコン
基板(図示せず)の上方に絶縁膜108を形成し、この
絶縁膜108上にスパッタリングによりAl合金膜を堆
積する。次いで、このAl合金膜をパターニングするこ
とにより、絶縁膜108上には第1のAl合金配線10
9が形成される。次いで、この第1のAl合金配線10
9の上にシリコン酸化膜などからなる層間絶縁膜110
を堆積する。次いで、この層間絶縁膜110をエッチン
グ加工することにより、該層間絶縁膜110に第1のA
l合金配線109上に位置する接続孔110aを形成す
る。
基板(図示せず)の上方に絶縁膜108を形成し、この
絶縁膜108上にスパッタリングによりAl合金膜を堆
積する。次いで、このAl合金膜をパターニングするこ
とにより、絶縁膜108上には第1のAl合金配線10
9が形成される。次いで、この第1のAl合金配線10
9の上にシリコン酸化膜などからなる層間絶縁膜110
を堆積する。次いで、この層間絶縁膜110をエッチン
グ加工することにより、該層間絶縁膜110に第1のA
l合金配線109上に位置する接続孔110aを形成す
る。
【0004】次に、図5(b)に示すように、接続孔1
10a内及び層間絶縁膜110上にTiN膜118をス
パッタリングにより堆積する。次いで、このTiN膜1
18上及び接続孔110a内にW膜119をスパッタリ
ングにより堆積する。
10a内及び層間絶縁膜110上にTiN膜118をス
パッタリングにより堆積する。次いで、このTiN膜1
18上及び接続孔110a内にW膜119をスパッタリ
ングにより堆積する。
【0005】この後、図5(c)に示すように、このW
膜119をエッチバックすることにより、接続孔110
a内にはWプラグ119aが埋め込まれ、Wプラグ11
9aは第1のAl合金配線109上に形成される。
膜119をエッチバックすることにより、接続孔110
a内にはWプラグ119aが埋め込まれ、Wプラグ11
9aは第1のAl合金配線109上に形成される。
【0006】次に、Wプラグ119aを含む全面上にA
l合金膜(図示せず)をスパッタリングにより堆積す
る。次いで、このAl合金膜をパターニングすることに
より、層間絶縁膜110上には第2のAl合金配線(図
示せず)が形成され、第2のAl合金配線はWプラグ1
9aを介して第1のAl合金配線109に電気的に接続
される。
l合金膜(図示せず)をスパッタリングにより堆積す
る。次いで、このAl合金膜をパターニングすることに
より、層間絶縁膜110上には第2のAl合金配線(図
示せず)が形成され、第2のAl合金配線はWプラグ1
9aを介して第1のAl合金配線109に電気的に接続
される。
【0007】図5(c)に示すエッチバック工程では、
図6に示すESCステージ102を備えたプラズマエッ
チング装置を用いる。このESCステージ102はウエ
ハ(シリコン基板)101を静電チャック方式により載
置固定するものである。静電チャック方式は、クーロン
力によってウエハ101を吸引して固定する方式であ
る。
図6に示すESCステージ102を備えたプラズマエッ
チング装置を用いる。このESCステージ102はウエ
ハ(シリコン基板)101を静電チャック方式により載
置固定するものである。静電チャック方式は、クーロン
力によってウエハ101を吸引して固定する方式であ
る。
【0008】また、エッチバック工程では、ウエハ10
1をESCステージ102上に静電チャックにより固定
すると共に、ESCステージ102の表面の凹部102
aにHeガスを供給することにより、ESCステージ1
02およびウエハ101を冷却して該ウエハの温度を6
5℃以下に制御する。この状態でウエハ101にエッチ
バックを行う。
1をESCステージ102上に静電チャックにより固定
すると共に、ESCステージ102の表面の凹部102
aにHeガスを供給することにより、ESCステージ1
02およびウエハ101を冷却して該ウエハの温度を6
5℃以下に制御する。この状態でウエハ101にエッチ
バックを行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
半導体装置の製造方法では、エッチバック工程の最初か
ら最後までESCステージ102にウエハ101を静電
吸着した状態で行っている。しかし、図6に示すように
ウエハ101の外周が上側に反ってしまうことがある。
これにより、ウエハ101の外周から冷却ガスであるH
eガスが凹部102aから抜けてしまう。その結果、ウ
エハの外周部の温度が130℃程度まで上昇してしま
う。すると、図5(c)に示すようにウエハの外周部の
TiN膜118がエッチング除去され、TiN膜が層間
絶縁膜110上から抜けてしまうというエッチバック不
良が発生することがある。
半導体装置の製造方法では、エッチバック工程の最初か
ら最後までESCステージ102にウエハ101を静電
吸着した状態で行っている。しかし、図6に示すように
ウエハ101の外周が上側に反ってしまうことがある。
これにより、ウエハ101の外周から冷却ガスであるH
eガスが凹部102aから抜けてしまう。その結果、ウ
エハの外周部の温度が130℃程度まで上昇してしま
う。すると、図5(c)に示すようにウエハの外周部の
TiN膜118がエッチング除去され、TiN膜が層間
絶縁膜110上から抜けてしまうというエッチバック不
良が発生することがある。
【0010】本発明は上記のような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、被処理体の外周が反るこ
とに起因するエッチバック不良の発生を低減できるエッ
チング方法、エッチング装置及び半導体装置の製造方法
を提供することにある。
れたものであり、その目的は、被処理体の外周が反るこ
とに起因するエッチバック不良の発生を低減できるエッ
チング方法、エッチング装置及び半導体装置の製造方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るエッチング方法は、被処理体にエッチ
ングガスを供給し、このエッチングガスの少なくとも一
部をプラズマ化し、このプラズマによって上記被処理体
のエッチングを行うエッチング方法であって、被処理体
をステージに静電吸着した状態で、該被処理体にエッチ
ングを行う工程を有し、この工程の途中で、該被処理体
の静電吸着を一旦解除した後、再び被処理体をステージ
に静電吸着することを特徴とする。
め、本発明に係るエッチング方法は、被処理体にエッチ
ングガスを供給し、このエッチングガスの少なくとも一
部をプラズマ化し、このプラズマによって上記被処理体
のエッチングを行うエッチング方法であって、被処理体
をステージに静電吸着した状態で、該被処理体にエッチ
ングを行う工程を有し、この工程の途中で、該被処理体
の静電吸着を一旦解除した後、再び被処理体をステージ
に静電吸着することを特徴とする。
【0012】上記エッチング方法によれば、エッチング
を行う工程の途中で、被処理体の静電吸着を一旦解除し
た後、再び被処理体をステージに静電吸着することによ
り、被処理体の吸着力を向上させることができる。つま
り、被処理体を途中までエッチングすることにより、エ
ッチングしている膜が薄くなるので、ステージ上での被
処理体の反りを緩和することができる。このため、再び
被処理体をステージ上に静電吸着した時に吸着力が増す
ので、被処理体の外周の反りに起因するエッチバック不
良の発生を低減することができる。
を行う工程の途中で、被処理体の静電吸着を一旦解除し
た後、再び被処理体をステージに静電吸着することによ
り、被処理体の吸着力を向上させることができる。つま
り、被処理体を途中までエッチングすることにより、エ
ッチングしている膜が薄くなるので、ステージ上での被
処理体の反りを緩和することができる。このため、再び
被処理体をステージ上に静電吸着した時に吸着力が増す
ので、被処理体の外周の反りに起因するエッチバック不
良の発生を低減することができる。
【0013】また、本発明に係るエッチング方法におい
て、上記被処理体は、層間絶縁膜に接続孔を形成し、こ
の接続孔内及び層間絶縁膜上にW膜を堆積したものであ
り、上記工程は、このW膜にエッチバックを行う工程で
あることが好ましい。
て、上記被処理体は、層間絶縁膜に接続孔を形成し、こ
の接続孔内及び層間絶縁膜上にW膜を堆積したものであ
り、上記工程は、このW膜にエッチバックを行う工程で
あることが好ましい。
【0014】また、本発明に係るエッチング方法におい
て、上記被処理体の静電吸着を一旦解除した後再び吸着
するまでの間の時間は少なくとも1秒間であることが好
ましい。
て、上記被処理体の静電吸着を一旦解除した後再び吸着
するまでの間の時間は少なくとも1秒間であることが好
ましい。
【0015】また、本発明に係るエッチング方法におい
て、上記工程の際の被処理体の温度は65℃以下である
ことが好ましい。このエッチング方法では、被エッチン
グ膜であるW膜の下にエッチング時の温度に依存するT
iN膜が存在する場合にエッチング不良の発生を低減す
ることができる。
て、上記工程の際の被処理体の温度は65℃以下である
ことが好ましい。このエッチング方法では、被エッチン
グ膜であるW膜の下にエッチング時の温度に依存するT
iN膜が存在する場合にエッチング不良の発生を低減す
ることができる。
【0016】本発明に係るエッチング装置は、被処理体
にエッチングガスを供給し、このエッチングガスの少な
くとも一部をプラズマ化し、このプラズマによって上記
被処理体のエッチングを行うエッチング装置であって、
被処理体を静電吸着するステージと、このステージの表
面に形成され、冷却ガスが供給される凹部と、ステージ
に高周波を印加する高周波電源と、を具備し、被処理体
にエッチングを行っている途中で、該被処理体の静電吸
着を一旦解除した後、再び被処理体をステージに静電吸
着することを特徴とする。
にエッチングガスを供給し、このエッチングガスの少な
くとも一部をプラズマ化し、このプラズマによって上記
被処理体のエッチングを行うエッチング装置であって、
被処理体を静電吸着するステージと、このステージの表
面に形成され、冷却ガスが供給される凹部と、ステージ
に高周波を印加する高周波電源と、を具備し、被処理体
にエッチングを行っている途中で、該被処理体の静電吸
着を一旦解除した後、再び被処理体をステージに静電吸
着することを特徴とする。
【0017】上記エッチング装置によれば、エッチング
を行っている途中で、被処理体の静電吸着を一旦解除し
た後、再び被処理体をステージに静電吸着することによ
り、被処理体の吸着力を向上させることができる。つま
り、被処理体を途中までエッチングすることにより、エ
ッチングしている膜が薄くなるので、ステージ上での被
処理体の反りを緩和することができる。このため、再び
被処理体をステージ上に静電吸着した時に吸着力が増す
ので、被処理体の外周の反りを抑制でき、その結果、エ
ッチングの際に被処理体の外周部の温度が中央部の温度
より大幅に上昇することを抑制できる。従って、被処理
体の外周の反りに起因するエッチバック不良の発生を低
減することができる。
を行っている途中で、被処理体の静電吸着を一旦解除し
た後、再び被処理体をステージに静電吸着することによ
り、被処理体の吸着力を向上させることができる。つま
り、被処理体を途中までエッチングすることにより、エ
ッチングしている膜が薄くなるので、ステージ上での被
処理体の反りを緩和することができる。このため、再び
被処理体をステージ上に静電吸着した時に吸着力が増す
ので、被処理体の外周の反りを抑制でき、その結果、エ
ッチングの際に被処理体の外周部の温度が中央部の温度
より大幅に上昇することを抑制できる。従って、被処理
体の外周の反りに起因するエッチバック不良の発生を低
減することができる。
【0018】また、本発明に係るエッチング装置におい
て、上記被処理体の静電吸着を一旦解除した後、再び被
処理体をステージに静電吸着する間は、上記高周波電源
からの高周波の印加を停止することも可能である。
て、上記被処理体の静電吸着を一旦解除した後、再び被
処理体をステージに静電吸着する間は、上記高周波電源
からの高周波の印加を停止することも可能である。
【0019】また、本発明に係るエッチング装置におい
て、上記被処理体は、層間絶縁膜に接続孔を形成し、こ
の接続孔内及び層間絶縁膜上にW膜を堆積したものであ
り、上記エッチングは、このW膜に行うエッチバックで
あることが好ましい。
て、上記被処理体は、層間絶縁膜に接続孔を形成し、こ
の接続孔内及び層間絶縁膜上にW膜を堆積したものであ
り、上記エッチングは、このW膜に行うエッチバックで
あることが好ましい。
【0020】また、本発明に係るエッチング装置におい
て、上記被処理体の静電吸着を一旦解除した後再び吸着
するまでの間の時間は少なくとも1秒間であることが好
ましい。
て、上記被処理体の静電吸着を一旦解除した後再び吸着
するまでの間の時間は少なくとも1秒間であることが好
ましい。
【0021】また、本発明に係るエッチング装置におい
て、上記ステージの凹部に冷却ガスを供給することによ
り被処理体の温度を65℃以下にすることが好ましい。
このエッチング装置では、被エッチング膜であるW膜の
下にエッチング時の温度に依存するTiN膜が存在する
場合にエッチング不良の発生を低減することができる。
て、上記ステージの凹部に冷却ガスを供給することによ
り被処理体の温度を65℃以下にすることが好ましい。
このエッチング装置では、被エッチング膜であるW膜の
下にエッチング時の温度に依存するTiN膜が存在する
場合にエッチング不良の発生を低減することができる。
【0022】本発明に係る半導体装置の製造方法は、半
導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜
上に第1の配線を形成する工程と、第1の配線上に層間
絶縁膜を形成する工程と、この層間絶縁膜に、第1の配
線上に位置する接続孔を形成する工程と、この接続孔内
及び層間絶縁膜上にTiN膜を形成する工程と、このT
iN膜上及び接続孔内にW膜を堆積する工程と、このW
膜をエッチバックして層間絶縁膜上に存在するW膜を除
去することにより、接続孔内にWプラグを埋め込む工程
と、このWプラグ及びTiN膜の上に第2の配線を形成
する工程と、を具備し、上記Wプラグを埋め込む工程
は、半導体基板をステージに静電吸着した状態で、上記
W膜にエッチバックを行い、このエッチバックの途中
で、該半導体基板の静電吸着を一旦解除した後、再び半
導体基板をステージに静電吸着することを特徴とする。
導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、この絶縁膜
上に第1の配線を形成する工程と、第1の配線上に層間
絶縁膜を形成する工程と、この層間絶縁膜に、第1の配
線上に位置する接続孔を形成する工程と、この接続孔内
及び層間絶縁膜上にTiN膜を形成する工程と、このT
iN膜上及び接続孔内にW膜を堆積する工程と、このW
膜をエッチバックして層間絶縁膜上に存在するW膜を除
去することにより、接続孔内にWプラグを埋め込む工程
と、このWプラグ及びTiN膜の上に第2の配線を形成
する工程と、を具備し、上記Wプラグを埋め込む工程
は、半導体基板をステージに静電吸着した状態で、上記
W膜にエッチバックを行い、このエッチバックの途中
で、該半導体基板の静電吸着を一旦解除した後、再び半
導体基板をステージに静電吸着することを特徴とする。
【0023】上記半導体装置の製造方法によれば、エッ
チバックの途中で、半導体基板の静電吸着を一旦解除し
た後、再び半導体基板をステージに静電吸着することに
より、半導体基板の吸着力を向上させることができる。
つまり、W膜を途中までエッチングすることにより、そ
のW膜が薄くなるので、ステージ上での半導体基板の反
りを緩和することができる。このため、再び半導体基板
をステージ上に静電吸着した時に吸着力が増すので、半
導体基板の外周の反りを抑制できる。従って、エッチバ
ックによりTiN膜がエッチング除去されるのを抑制で
き、TiN膜の抜けを低減することができる。よって、
エッチバック不良の発生を低減させることができる。
チバックの途中で、半導体基板の静電吸着を一旦解除し
た後、再び半導体基板をステージに静電吸着することに
より、半導体基板の吸着力を向上させることができる。
つまり、W膜を途中までエッチングすることにより、そ
のW膜が薄くなるので、ステージ上での半導体基板の反
りを緩和することができる。このため、再び半導体基板
をステージ上に静電吸着した時に吸着力が増すので、半
導体基板の外周の反りを抑制できる。従って、エッチバ
ックによりTiN膜がエッチング除去されるのを抑制で
き、TiN膜の抜けを低減することができる。よって、
エッチバック不良の発生を低減させることができる。
【0024】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、上記W膜をエッチバックする際は、W膜にエ
ッチングガスを供給し、このエッチングガスの少なくと
も一部をプラズマ化し、このプラズマによってW膜のエ
ッチバックを行うものであることが好ましい。
において、上記W膜をエッチバックする際は、W膜にエ
ッチングガスを供給し、このエッチングガスの少なくと
も一部をプラズマ化し、このプラズマによってW膜のエ
ッチバックを行うものであることが好ましい。
【0025】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、上記半導体基板の静電吸着を一旦解除した後
再び吸着するまでの間の時間は少なくとも1秒間である
ことが好ましい。
において、上記半導体基板の静電吸着を一旦解除した後
再び吸着するまでの間の時間は少なくとも1秒間である
ことが好ましい。
【0026】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
において、上記Wプラグを埋め込む工程におけるW膜の
温度は65℃以下であることが好ましい。この半導体装
置の製造方法では、被エッチング膜であるW膜の下にエ
ッチング時の温度に依存するTiN膜が存在する場合に
エッチング不良の発生を低減することができる。
において、上記Wプラグを埋め込む工程におけるW膜の
温度は65℃以下であることが好ましい。この半導体装
置の製造方法では、被エッチング膜であるW膜の下にエ
ッチング時の温度に依存するTiN膜が存在する場合に
エッチング不良の発生を低減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1(a)〜(d)は、本
発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を示す断
面図である。図2は、図1(c)に示すエッチバック工
程で用いるプラズマエッチング装置の一例を概略的に示
す構成図である。図3は、図2に示すプラズマエッチン
グ装置においてウエハを静電チャックしたESCステー
ジを示す断面図である。図4は、ESCステージにウエ
ハを静電チャックしている様子を示す構成図である。
施の形態について説明する。図1(a)〜(d)は、本
発明の実施の形態による半導体装置の製造方法を示す断
面図である。図2は、図1(c)に示すエッチバック工
程で用いるプラズマエッチング装置の一例を概略的に示
す構成図である。図3は、図2に示すプラズマエッチン
グ装置においてウエハを静電チャックしたESCステー
ジを示す断面図である。図4は、ESCステージにウエ
ハを静電チャックしている様子を示す構成図である。
【0028】まず、図1(a)に示すように、シリコン
基板(図示せず)の上方に絶縁膜8を形成し、この絶縁
膜8上にスパッタリングによりAl合金膜を堆積する。
次いで、このAl合金膜をパターニングすることによ
り、絶縁膜8上には第1のAl合金配線9が形成され
る。次いで、この第1のAl合金配線9の上にシリコン
酸化膜などからなる層間絶縁膜10をCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により堆積する。次いで、この層
間絶縁膜10の上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗
布し、このフォトレジスト膜を露光、現像することによ
り、層間絶縁膜10上にはレジストパターンが形成され
る。次いで、このレジストパターンをマスクとして層間
絶縁膜10をエッチングすることにより、該層間絶縁膜
10に第1のAl合金配線9上に位置する接続孔10a
を形成する。
基板(図示せず)の上方に絶縁膜8を形成し、この絶縁
膜8上にスパッタリングによりAl合金膜を堆積する。
次いで、このAl合金膜をパターニングすることによ
り、絶縁膜8上には第1のAl合金配線9が形成され
る。次いで、この第1のAl合金配線9の上にシリコン
酸化膜などからなる層間絶縁膜10をCVD(Chemical
Vapor Deposition)法により堆積する。次いで、この層
間絶縁膜10の上にフォトレジスト膜(図示せず)を塗
布し、このフォトレジスト膜を露光、現像することによ
り、層間絶縁膜10上にはレジストパターンが形成され
る。次いで、このレジストパターンをマスクとして層間
絶縁膜10をエッチングすることにより、該層間絶縁膜
10に第1のAl合金配線9上に位置する接続孔10a
を形成する。
【0029】次に、図1(b)に示すように、接続孔1
0a内及び層間絶縁膜10上にTiN膜18をスパッタ
リングにより堆積する。次いで、このTiN膜18上及
び接続孔10a内に厚さ650nm程度のW膜19をス
パッタリングにより堆積する。
0a内及び層間絶縁膜10上にTiN膜18をスパッタ
リングにより堆積する。次いで、このTiN膜18上及
び接続孔10a内に厚さ650nm程度のW膜19をス
パッタリングにより堆積する。
【0030】この後、図1(c)に示すように、このW
膜19をエッチバックすることにより、接続孔10a内
にはWプラグ19aが埋め込まれ、Wプラグ19aは第
1のAl合金配線9上に形成される。
膜19をエッチバックすることにより、接続孔10a内
にはWプラグ19aが埋め込まれ、Wプラグ19aは第
1のAl合金配線9上に形成される。
【0031】次に、図1(d)に示すように、Wプラグ
19aを含む全面上にAl合金膜をスパッタリングによ
り堆積する。次いで、このAl合金膜上にフォトレジス
ト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露
光、現像することにより、Al合金膜上にはレジストパ
ターンが形成される。次いで、このレジストパターンを
マスクとしてAl合金膜をエッチングすることにより、
層間絶縁膜10上には第2のAl合金配線20が形成さ
れ、第2のAl合金配線20はWプラグ19aを介して
第1のAl合金配線9に電気的に接続される。
19aを含む全面上にAl合金膜をスパッタリングによ
り堆積する。次いで、このAl合金膜上にフォトレジス
ト膜(図示せず)を塗布し、このフォトレジスト膜を露
光、現像することにより、Al合金膜上にはレジストパ
ターンが形成される。次いで、このレジストパターンを
マスクとしてAl合金膜をエッチングすることにより、
層間絶縁膜10上には第2のAl合金配線20が形成さ
れ、第2のAl合金配線20はWプラグ19aを介して
第1のAl合金配線9に電気的に接続される。
【0032】図1(c)に示すエッチバック工程では、
図2に示すプラズマエッチング装置を用い、エッチング
ガスにSF6、Arなどを用いることが好ましい。
図2に示すプラズマエッチング装置を用い、エッチング
ガスにSF6、Arなどを用いることが好ましい。
【0033】図2に示すプラズマエッチング装置はエッ
チング室13を有しており、このエッチング室13内に
はウエハ(シリコン基板)1を静電チャック方式により
載置固定するESCステージ2が配置されている。静電
チャック方式は、クーロン力によってウエハ1を吸引し
て固定する方式である。ESCステージ2は高周波電源
15に電気的に接続されており、この高周波電源15は
接地電位に接続されている。
チング室13を有しており、このエッチング室13内に
はウエハ(シリコン基板)1を静電チャック方式により
載置固定するESCステージ2が配置されている。静電
チャック方式は、クーロン力によってウエハ1を吸引し
て固定する方式である。ESCステージ2は高周波電源
15に電気的に接続されており、この高周波電源15は
接地電位に接続されている。
【0034】また、エッチング室13内には、ESCス
テージ2に対向して平行の位置に電極14が配置されて
いる。これらは一対の平行平板型電極である。この電極
14は接地電位に接続されている。
テージ2に対向して平行の位置に電極14が配置されて
いる。これらは一対の平行平板型電極である。この電極
14は接地電位に接続されている。
【0035】また、エッチング室13には、その内部に
エッチングガスを導入するガス導入口16が設けられて
いる。このガス導入口16は、エッチングガスの供給機
構(図示せず)に接続されている。また、エッチング室
13には、その内部を真空排気する排気口17が設けら
れている。この排気口17は排気ポンプ(図示せず)に
接続されている。
エッチングガスを導入するガス導入口16が設けられて
いる。このガス導入口16は、エッチングガスの供給機
構(図示せず)に接続されている。また、エッチング室
13には、その内部を真空排気する排気口17が設けら
れている。この排気口17は排気ポンプ(図示せず)に
接続されている。
【0036】図3に示すように、ESCステージ2の上
面には複数の凹部2aが形成されており、これら凹部2
aは所定の冷却ガス(例えばHeガス)を導入するガス
導入機構(図示せず)に繋げられている。このガス導入
機構は、ESCステージ2の中央部付近から該ステージ
上にHeガスを吹き出し、このHeガスを該凹部2aに
充満させるようになっている。このようにしてHeガス
はESCステージ2の上面の凹部2aに導入され、ES
Cステージ2が冷却されると共にESCステージ2を介
してウエハ1の温度を65℃以下に制御することができ
る。
面には複数の凹部2aが形成されており、これら凹部2
aは所定の冷却ガス(例えばHeガス)を導入するガス
導入機構(図示せず)に繋げられている。このガス導入
機構は、ESCステージ2の中央部付近から該ステージ
上にHeガスを吹き出し、このHeガスを該凹部2aに
充満させるようになっている。このようにしてHeガス
はESCステージ2の上面の凹部2aに導入され、ES
Cステージ2が冷却されると共にESCステージ2を介
してウエハ1の温度を65℃以下に制御することができ
る。
【0037】上記ESCステージ2は、図4に示すよう
に静電チャック3を有している。静電チャック3は、直
流電源4及びスイッチ6などから構成されている。直流
電源4は、ESCステージ2の中央部11にマイナスの
電圧を印加し、ESCステージ2の外周部12にプラス
の電圧を印加するものである。
に静電チャック3を有している。静電チャック3は、直
流電源4及びスイッチ6などから構成されている。直流
電源4は、ESCステージ2の中央部11にマイナスの
電圧を印加し、ESCステージ2の外周部12にプラス
の電圧を印加するものである。
【0038】図1(c)に示すエッチバック工程は、そ
の途中にESC除電シーケンスを有している。このES
C除電シーケンスは、静電チャック3をオンにしてウエ
ハ1をESCステージ2に静電吸着させてエッチバック
を行っている途中で、静電チャック3をオフにしてウエ
ハ1の静電吸着を一旦解除し、その後、静電チャック3
をオンにしてウエハ1をESCステージに再吸着させる
ものである。静電チャックをオフにした後から静電チャ
ックをオンにするまでの間の時間は、例えば少なくとも
1秒程度とすることが好ましい。但し、この時間は、こ
れに限定されるものではなく、適宜変更可能である。ま
た、ESC除電シーケンスは、W膜19の厚さが半分程
度(例えば350nm程度)エッチングされた時に行う
ことが好ましい。但し、ESC除電シーケンスを入れる
タイミングは、これに限定されるものではなく、適宜変
更可能である。
の途中にESC除電シーケンスを有している。このES
C除電シーケンスは、静電チャック3をオンにしてウエ
ハ1をESCステージ2に静電吸着させてエッチバック
を行っている途中で、静電チャック3をオフにしてウエ
ハ1の静電吸着を一旦解除し、その後、静電チャック3
をオンにしてウエハ1をESCステージに再吸着させる
ものである。静電チャックをオフにした後から静電チャ
ックをオンにするまでの間の時間は、例えば少なくとも
1秒程度とすることが好ましい。但し、この時間は、こ
れに限定されるものではなく、適宜変更可能である。ま
た、ESC除電シーケンスは、W膜19の厚さが半分程
度(例えば350nm程度)エッチングされた時に行う
ことが好ましい。但し、ESC除電シーケンスを入れる
タイミングは、これに限定されるものではなく、適宜変
更可能である。
【0039】上述したようにエッチバック工程の途中で
ESC除電シーケンスを行うことにより、ウエハ1の吸
着力を向上させることができる。つまり、W膜19が途
中までエッチングされ、そのW膜19が薄くなるので、
ステージ上でのウエハ1の反りを緩和することができ
る。このため、再びウエハ1をESCステージ2上に静
電吸着した時に吸着力が増すので、ESCステージ2か
らウエハ1が離脱してウエハに反りが生じることを防止
できる。
ESC除電シーケンスを行うことにより、ウエハ1の吸
着力を向上させることができる。つまり、W膜19が途
中までエッチングされ、そのW膜19が薄くなるので、
ステージ上でのウエハ1の反りを緩和することができ
る。このため、再びウエハ1をESCステージ2上に静
電吸着した時に吸着力が増すので、ESCステージ2か
らウエハ1が離脱してウエハに反りが生じることを防止
できる。
【0040】次に、図1(c)に示すエッチバック工程
について更に詳しく説明する。図1(b)に示すW膜1
9を堆積する工程の後に、ウエハ(シリコン基板)1を
図2に示すプラズマエッチング装置のエッチング室13
内に挿入し、このエッチング室内のESCステージ2上
に該ウエハ1を載置する。
について更に詳しく説明する。図1(b)に示すW膜1
9を堆積する工程の後に、ウエハ(シリコン基板)1を
図2に示すプラズマエッチング装置のエッチング室13
内に挿入し、このエッチング室内のESCステージ2上
に該ウエハ1を載置する。
【0041】次いで、このウエハ1をESCステージ2
上に静電チャックにより固定する。すなわち、図4に示
すように、ウエハ1をESCステージ2上に載置した
後、スイッチ6を直流電源4にオンする。これにより、
バイポーラ電極によってESCステージ2の中央部11
とウエハ1の中央部の間に電圧を印加すると共に、ES
Cステージ2の外周部12とウエハ1の外周部の間に逆
電圧を印加する。これにより、ESCステージ2表面の
中央部11にマイナスの電荷を帯電させ、ウエハ裏面の
中央部にプラスの電荷を帯電させると共に、ESCステ
ージ表面の外周部12にプラスの電荷を帯電させ、ウエ
ハ裏面の外周部にマイナスの電荷を帯電させる。このよ
うにして両者の間にクーロン力を発生させてウエハ1を
ESCステージ2に吸着させる。
上に静電チャックにより固定する。すなわち、図4に示
すように、ウエハ1をESCステージ2上に載置した
後、スイッチ6を直流電源4にオンする。これにより、
バイポーラ電極によってESCステージ2の中央部11
とウエハ1の中央部の間に電圧を印加すると共に、ES
Cステージ2の外周部12とウエハ1の外周部の間に逆
電圧を印加する。これにより、ESCステージ2表面の
中央部11にマイナスの電荷を帯電させ、ウエハ裏面の
中央部にプラスの電荷を帯電させると共に、ESCステ
ージ表面の外周部12にプラスの電荷を帯電させ、ウエ
ハ裏面の外周部にマイナスの電荷を帯電させる。このよ
うにして両者の間にクーロン力を発生させてウエハ1を
ESCステージ2に吸着させる。
【0042】エッチバックの際、図3に示すESCステ
ージ2の凹部2aにHeガスを供給することにより、E
SCステージ2およびウエハ1を冷却して該ウエハの温
度を65℃以下に制御する。65℃以下の低温でエッチ
バックを行うことにより、TiN膜18がエッチング除
去されるのを防ぐことができ、接続孔10a内にWプラ
グ19aを制御良く埋め込むことができる。
ージ2の凹部2aにHeガスを供給することにより、E
SCステージ2およびウエハ1を冷却して該ウエハの温
度を65℃以下に制御する。65℃以下の低温でエッチ
バックを行うことにより、TiN膜18がエッチング除
去されるのを防ぐことができ、接続孔10a内にWプラ
グ19aを制御良く埋め込むことができる。
【0043】ガス導入口16からエッチングガスをエッ
チング室13の内部に導入し、排気口17に接続した排
気ポンプによりエッチング室13の内部を真空に排気す
る。ウエハの温度が65℃以下となり、所定の圧力、エ
ッチングガス流量などのエッチング室内が所望の雰囲気
となり、高周波電源により高周波(RF)を印加し、W
膜19のエッチバックを開始する。
チング室13の内部に導入し、排気口17に接続した排
気ポンプによりエッチング室13の内部を真空に排気す
る。ウエハの温度が65℃以下となり、所定の圧力、エ
ッチングガス流量などのエッチング室内が所望の雰囲気
となり、高周波電源により高周波(RF)を印加し、W
膜19のエッチバックを開始する。
【0044】次に、W膜19を70秒程度エッチバック
した後、又は、W膜19を半分程度の厚さ(例えば35
0nm程度の厚さ)エッチバックした後、静電チャック
3をオフにしてウエハ1の静電吸着を一旦解除する。す
なわち、スイッチ6を直流電源4からオフにしてESC
ステージ2とウエハ1の間への電圧の印加を停止する。
これにより、ウエハ内の中央部と外周部の電荷分布が緩
和され帯電が自動的に中和されてウエハの静電吸着が解
除される。
した後、又は、W膜19を半分程度の厚さ(例えば35
0nm程度の厚さ)エッチバックした後、静電チャック
3をオフにしてウエハ1の静電吸着を一旦解除する。す
なわち、スイッチ6を直流電源4からオフにしてESC
ステージ2とウエハ1の間への電圧の印加を停止する。
これにより、ウエハ内の中央部と外周部の電荷分布が緩
和され帯電が自動的に中和されてウエハの静電吸着が解
除される。
【0045】次いで、静電吸着を解除して1秒後に、再
びスイッチ6を直流電源4にオンして静電チャックをオ
ンすることにより、ウエハ1をESCステージ2に静電
吸着させる。次いで、W膜19をさらに70秒程度エッ
チバックした後、又は、W膜19を残り半分程度の厚さ
(例えば300nm程度の厚さ)エッチバックした後、
高周波電源15からのRFを停止してW膜19のエッチ
バックを停止する。これにより、図1(c)に示すよう
に層間絶縁膜10上のTiN膜18が露出されるまでW
膜が除去され、接続孔10a内にWプラグ19aが埋め
込まれる。
びスイッチ6を直流電源4にオンして静電チャックをオ
ンすることにより、ウエハ1をESCステージ2に静電
吸着させる。次いで、W膜19をさらに70秒程度エッ
チバックした後、又は、W膜19を残り半分程度の厚さ
(例えば300nm程度の厚さ)エッチバックした後、
高周波電源15からのRFを停止してW膜19のエッチ
バックを停止する。これにより、図1(c)に示すよう
に層間絶縁膜10上のTiN膜18が露出されるまでW
膜が除去され、接続孔10a内にWプラグ19aが埋め
込まれる。
【0046】次いで、ESCステージ表面からピン(図
示せず)を突き上げてウエハ1をESCステージ表面か
ら脱離させ、そのピンによって押し上げられたウエハ1
を搬送アームに載せてプラズマエッチング装置から取り
出す。
示せず)を突き上げてウエハ1をESCステージ表面か
ら脱離させ、そのピンによって押し上げられたウエハ1
を搬送アームに載せてプラズマエッチング装置から取り
出す。
【0047】上記実施の形態によれば、図1(c)に示
すエッチバック工程の途中でESC除電シーケンスを入
れることにより、ウエハ1の吸着力を向上させることが
できる。つまり、W膜19が途中までエッチングされ、
そのW膜19が薄くなるので、ステージ上でのウエハ1
の反りを緩和することができる。このため、再びウエハ
1をESCステージ2上に静電吸着した時に吸着力が増
すので、ウエハ1の外周が上側に反ることを防止でき、
その結果、エッチバックの際にウエハ1の外周部の温度
が65℃以上に上昇することを抑制できる。従って、エ
ッチバック工程でTiN膜18がエッチング除去される
のを抑制でき、TiN膜の抜けを低減することができ
る。
すエッチバック工程の途中でESC除電シーケンスを入
れることにより、ウエハ1の吸着力を向上させることが
できる。つまり、W膜19が途中までエッチングされ、
そのW膜19が薄くなるので、ステージ上でのウエハ1
の反りを緩和することができる。このため、再びウエハ
1をESCステージ2上に静電吸着した時に吸着力が増
すので、ウエハ1の外周が上側に反ることを防止でき、
その結果、エッチバックの際にウエハ1の外周部の温度
が65℃以上に上昇することを抑制できる。従って、エ
ッチバック工程でTiN膜18がエッチング除去される
のを抑制でき、TiN膜の抜けを低減することができ
る。
【0048】次に、上記実施の形態に対する変形例につ
いて説明する。図1(c)に示すエッチバック工程にお
いては、ウエハ1をESCステージ2に静電吸着させて
エッチバックを行っている途中で、静電チャック3をオ
フにしてウエハ1の静電吸着を一旦解除し、その後、静
電チャック3をオンにしてウエハ1をESCステージに
再吸着させており、この際、高周波電源15からRFは
常に印加された状態となっている。
いて説明する。図1(c)に示すエッチバック工程にお
いては、ウエハ1をESCステージ2に静電吸着させて
エッチバックを行っている途中で、静電チャック3をオ
フにしてウエハ1の静電吸着を一旦解除し、その後、静
電チャック3をオンにしてウエハ1をESCステージに
再吸着させており、この際、高周波電源15からRFは
常に印加された状態となっている。
【0049】これに対して、本変形例では、静電チャッ
ク3をオフにした時から静電チャックをオンするまでの
間、高周波電源15もオフする。つまり、静電チャック
をオフすると同時に高周波電源15をオフし、次に、静
電チャックをオンすると同時に高周波電源15をオンす
る。
ク3をオフにした時から静電チャックをオンするまでの
間、高周波電源15もオフする。つまり、静電チャック
をオフすると同時に高周波電源15をオフし、次に、静
電チャックをオンすると同時に高周波電源15をオンす
る。
【0050】上記変形例においても実施の形態と同様の
効果を得ることができる。また、静電吸着をオフしてい
る間にRFの印加もオフしているため、ウエハ1の外周
の反りに起因するTiN膜の抜けをより低減できること
が期待される。
効果を得ることができる。また、静電吸着をオフしてい
る間にRFの印加もオフしているため、ウエハ1の外周
の反りに起因するTiN膜の抜けをより低減できること
が期待される。
【0051】尚、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
層間絶縁膜10の膜厚や材質、TiN膜18、W膜19
及びAl合金配線9,20それぞれの膜厚などは適宜変
更可能である。
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
層間絶縁膜10の膜厚や材質、TiN膜18、W膜19
及びAl合金配線9,20それぞれの膜厚などは適宜変
更可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ッチングを行う工程の途中で、被処理体の静電吸着を一
旦解除した後、再び被処理体をステージに静電吸着す
る。したがって、被処理体の外周が反ることに起因する
エッチバック不良の発生を低減できるエッチング方法、
エッチング装置及び半導体装置の製造方法を提供するこ
とができる。
ッチングを行う工程の途中で、被処理体の静電吸着を一
旦解除した後、再び被処理体をステージに静電吸着す
る。したがって、被処理体の外周が反ることに起因する
エッチバック不良の発生を低減できるエッチング方法、
エッチング装置及び半導体装置の製造方法を提供するこ
とができる。
【図1】 (a)〜(d)は、本発明の実施の形態によ
る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【図2】 図1(c)に示すエッチバック工程で用いる
プラズマエッチング装置の一例を概略的に示す構成図で
ある。
プラズマエッチング装置の一例を概略的に示す構成図で
ある。
【図3】 図2に示すプラズマエッチング装置において
ウエハを静電チャックしたESCステージを示す断面図
である。
ウエハを静電チャックしたESCステージを示す断面図
である。
【図4】 ESCステージにウエハを静電チャックして
いる様子を示す構成図である。
いる様子を示す構成図である。
【図5】 (a)〜(c)は、従来の半導体装置の製造
方法を示す断面図である。
方法を示す断面図である。
【図6】 図5(c)に示すエッチバック工程で用いる
プラズマエッチング装置においてウエハを静電チャック
したESCステージを示す断面図である。
プラズマエッチング装置においてウエハを静電チャック
したESCステージを示す断面図である。
1,101…ウエハ(シリコン基板)
2,102…ESCステージ
2a,102a…凹部
3…静電チャック
4…直流電源
6…スイッチ
8,108…絶縁膜
9,109…第1のAl合金配線
10,110…層間絶縁膜
10a,110a…接続孔
11…中央部
12…外周部
13…エッチング室
14…電極
15…高周波電源
16…ガス導入口
17…排気口
18,118…TiN膜
19,119…W膜
19a,119a…Wプラグ
20…第2のAl合金配線
Claims (13)
- 【請求項1】 被処理体にエッチングガスを供給し、こ
のエッチングガスの少なくとも一部をプラズマ化し、こ
のプラズマによって上記被処理体のエッチングを行うエ
ッチング方法であって、 被処理体をステージに静電吸着した状態で、該被処理体
にエッチングを行う工程を有し、 この工程の途中で、該被処理体の静電吸着を一旦解除し
た後、再び被処理体をステージに静電吸着することを特
徴とするエッチング方法。 - 【請求項2】 上記被処理体は、層間絶縁膜に接続孔を
形成し、この接続孔内及び層間絶縁膜上にW膜を堆積し
たものであり、上記工程は、このW膜にエッチバックを
行う工程であることを特徴とする請求項1に記載のエッ
チング方法。 - 【請求項3】 上記被処理体の静電吸着を一旦解除した
後再び吸着するまでの間の時間は少なくとも1秒間であ
ることを特徴とする請求項2に記載のエッチング方法。 - 【請求項4】 上記工程の際の被処理体の温度は65℃
以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載のエ
ッチング方法。 - 【請求項5】 被処理体にエッチングガスを供給し、こ
のエッチングガスの少なくとも一部をプラズマ化し、こ
のプラズマによって上記被処理体のエッチングを行うエ
ッチング装置であって、 被処理体を静電吸着するステージと、 このステージの表面に形成され、冷却ガスが供給される
凹部と、 ステージに高周波を印加する高周波電源と、 を具備し、 被処理体にエッチングを行っている途中で、該被処理体
の静電吸着を一旦解除した後、再び被処理体をステージ
に静電吸着することを特徴とするエッチング装置。 - 【請求項6】 上記被処理体の静電吸着を一旦解除した
後、再び被処理体をステージに静電吸着する間は、上記
高周波電源からの高周波の印加を停止することを特徴と
する請求項5に記載のエッチング装置。 - 【請求項7】 上記被処理体は、層間絶縁膜に接続孔を
形成し、この接続孔内及び層間絶縁膜上にW膜を堆積し
たものであり、上記エッチングは、このW膜に行うエッ
チバックであることを特徴とする請求項5又は6に記載
のエッチング装置。 - 【請求項8】 上記被処理体の静電吸着を一旦解除した
後再び吸着するまでの間の時間は少なくとも1秒間であ
ることを特徴とする請求項7に記載のエッチング装置。 - 【請求項9】 上記ステージの凹部に冷却ガスを供給す
ることにより被処理体の温度を65℃以下にすることを
特徴とする請求項7又は8に記載のエッチング装置。 - 【請求項10】 半導体基板の上方に絶縁膜を形成する
工程と、 この絶縁膜上に第1の配線を形成する工程と、 第1の配線上に層間絶縁膜を形成する工程と、 この層間絶縁膜に、第1の配線上に位置する接続孔を形
成する工程と、 この接続孔内及び層間絶縁膜上にTiN膜を形成する工
程と、 このTiN膜上及び接続孔内にW膜を堆積する工程と、 このW膜をエッチバックして層間絶縁膜上に存在するW
膜を除去することにより、接続孔内にWプラグを埋め込
む工程と、 このWプラグ及びTiN膜の上に第2の配線を形成する
工程と、 を具備し、 上記Wプラグを埋め込む工程は、半導体基板をステージ
に静電吸着した状態で、上記W膜にエッチバックを行
い、このエッチバックの途中で、該半導体基板の静電吸
着を一旦解除した後、再び半導体基板をステージに静電
吸着することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 上記W膜をエッチバックする際は、W
膜にエッチングガスを供給し、このエッチングガスの少
なくとも一部をプラズマ化し、このプラズマによってW
膜のエッチバックを行うものであることを特徴とする請
求項10に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 上記半導体基板の静電吸着を一旦解除
した後再び吸着するまでの間の時間は少なくとも1秒間
であることを特徴とする請求項10又は11に記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 上記Wプラグを埋め込む工程における
W膜の温度は65℃以下であることを特徴とする請求項
10〜12のうちいずれか1項記載の半導体装置の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039179A JP2003243363A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | エッチング方法、エッチング装置及び半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039179A JP2003243363A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | エッチング方法、エッチング装置及び半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003243363A true JP2003243363A (ja) | 2003-08-29 |
Family
ID=27780286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002039179A Withdrawn JP2003243363A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | エッチング方法、エッチング装置及び半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003243363A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111146081A (zh) * | 2018-11-05 | 2020-05-12 | 东京毅力科创株式会社 | 被处理体的处理方法和等离子体处理装置 |
-
2002
- 2002-02-15 JP JP2002039179A patent/JP2003243363A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111146081A (zh) * | 2018-11-05 | 2020-05-12 | 东京毅力科创株式会社 | 被处理体的处理方法和等离子体处理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3163973B2 (ja) | 半導体ウエハ・チャック装置及び半導体ウエハの剥離方法 | |
US8287750B2 (en) | Plasma processing method and plasma processing apparatus | |
JPH10150100A (ja) | 静電チャックとそれを用いた試料処理方法及び装置 | |
JPH113878A (ja) | セラミック基体の表面状態を調節する方法及び装置 | |
JP2004047511A (ja) | 離脱方法、処理方法、静電吸着装置および処理装置 | |
CN100414672C (zh) | 等离子体处理方法及等离子体处理装置 | |
JPH0794500A (ja) | 成膜方法 | |
JP4642809B2 (ja) | プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 | |
JPH09120988A (ja) | プラズマ処理方法 | |
JP2004040047A (ja) | 処理装置及び静電チャックからの被吸着体の脱離方法 | |
TWI698928B (zh) | 電漿處理方法 | |
JPH07335570A (ja) | プラズマ処理における基板温度制御方法 | |
JPH1027780A (ja) | プラズマ処理方法 | |
JP2003243363A (ja) | エッチング方法、エッチング装置及び半導体装置の製造方法 | |
JPH04132219A (ja) | プラズマ処理装置とそれを用いる半導体装置の製造方法 | |
JP2007258636A (ja) | ドライエッチング方法およびその装置 | |
JPH11111830A (ja) | 静電吸着装置および静電吸着方法、ならびにそれを用いた処理装置および処理方法 | |
JP3315197B2 (ja) | プラズマ処理方法 | |
JP2817585B2 (ja) | 試料の離脱方法 | |
JPH07183280A (ja) | プラズマ処理装置 | |
JP4066887B2 (ja) | プラズマ処理方法 | |
JPH06314735A (ja) | 静電チャック | |
JP7526645B2 (ja) | 基板処理方法及び基板処理システム | |
JPH05226291A (ja) | プラズマ処理方法 | |
US6403489B1 (en) | Method for removing polymer stacked on a lower electrode within an etching reaction chamber |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |