JP2003243334A - 電子デバイスの製造方法および電子デバイス - Google Patents

電子デバイスの製造方法および電子デバイス

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JP2003243334A
JP2003243334A JP2002043923A JP2002043923A JP2003243334A JP 2003243334 A JP2003243334 A JP 2003243334A JP 2002043923 A JP2002043923 A JP 2002043923A JP 2002043923 A JP2002043923 A JP 2002043923A JP 2003243334 A JP2003243334 A JP 2003243334A
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JP
Japan
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substrate
electronic device
ultrathin
semiconductor
manufacturing
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Withdrawn
Application number
JP2002043923A
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English (en)
Inventor
道彦 ▲高▼瀬
Michihiko Takase
Tetsuhisa Yoshida
哲久 吉田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 0.01μmないし30μmの厚みの基板に
半導体装置が形成された電子デバイスの製造方法、電子
デバイスおよび電子デバイス装置を提供する。 【解決手段】 電子デバイスの製造方法は、極薄基板形
成工程と、載置工程と、電子部品形成工程と、該電子部
品が形成された該極薄基板3を該載置基板から切り出す
ことによって電子デバイスとして取り出す取り出し工程
とを包含しており、該取り出し工程は、切り出される各
電子デバイスをそれぞれ囲むように格子状に設定された
スクライブラインに沿って、該極薄基板をスクライブす
るスクライブ工程を含んでおり、該スクライブ工程は、
該極薄基板に設定された該スクライブラインの少なくと
も1本の両側を押さえながら該極薄基板をスクライブす
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それ自体では取り
扱いが困難な程に薄膜化された基板上に電子部品を形成
した電子デバイスの製造方法、電子デバイスおよび電子
デバイス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタ、MOSコンデンサ
等の半導体装置によって代表される電子部品を形成する
ための基板は、一般に200μm〜5000μmの厚さ
を必要とする。その理由は以下に示すとおりである。第
1に、基板の厚さが200μmよりも薄いと、半導体装
置を基板上に形成する半導体プロセスにおいて基板を搬
送するとき、または基板をハンドリングするときに基板
が破損するおそれがある。第2に、半導体装置を形成す
る半導体プロセスにおいては、熱、プラズマ等の苛酷な
条件のもとに基板が晒されるために、基板の厚さが20
0μmよりも薄いと、基板が破損するおそれがある。第
3に、基板の厚さが200μmよりも薄いと、基板の反
り、歪みによって搬送を失敗して基板が落下したとき
に、基板または基板上の半導体装置にダメージ、欠陥等
を与えるおそれがある。このような理由によって、半導
体装置を形成するための基板は、一般に200μm〜5
000μmの厚さが必要であるとされている。
【0003】半導体パッケージへ実装される半導体装置
は、厚みに制限があり、基板を200μmよりも薄くす
る必要もある。この場合には、200μm〜5000μ
mの厚さの基板に半導体プロセスによって半導体装置を
形成した後に、基板の表面に保護膜を付け、基板の裏面
を機械的に研磨することによって基板を薄くしている。
【0004】このような従来の半導体装置の製造方法
を、図面を参照して説明する。図49〜図59は、従来
の半導体基板にMOSトランジスタを形成する工程を説
明する断面図である。図49を参照すると、直径200
mm、厚さ725μmのP型シリコン基板2を洗浄し、
リンス、乾燥した後、酸化炉に入れる。そして、900
℃の高温スチームによりP型シリコン基板2上にパッド
シリコン酸化膜6を形成する。さらに、CVD法(化学
気相成長法)を用いて、パッドシリコン酸化膜6の上に
緩衝用多結晶シリコン膜7とシリコン窒化膜8とをこの
順番に堆積させる。
【0005】図50を参照すると、フォトリソグラフィ
工程により、シリコン窒化膜8上における活性領域とな
る領域をフォトレジスト9によってマスクして、素子分
離領域となる領域に形成された緩衝用多結晶シリコン膜
7とシリコン窒化膜8とをドライエッチングにより除去
する。図51を参照すると、緩衝用多結晶シリコン膜7
とシリコン窒化膜8とが除去された素子分離領域にシャ
ロートレンチ10をドライエッチングにより形成する。
図52を参照すると、シランガスと酸素ガスとを原料と
して、CVD法により酸化膜を堆積し、シャロートレン
チ10を埋め込む。
【0006】化学機械研磨(CMP)法により、P型シ
リコン基板2の表面を平坦化する。さらに、熱リン酸に
よってシリコン窒化膜8を除去し、さらにドライエッチ
ングまたは、ウェットエッチングにより緩衝用多結晶シ
リコン膜7を除去する。こうして形成されたシャロート
レンチ絶縁体11は、後に形成する各素子間を電気的に
分離・絶縁するものである。
【0007】図53を参照すると、P型MOS側をフォ
トレジスト9によってマスクしながら、N型MOS側に
ボロンイオンを注入してPウェル領域12を形成する。
同様にP型MOS側にNウェル領域13を形成する。
【0008】図54を参照すると、Pウェル領域12、
Nウェル領域13およびシャロートレンチ絶縁体11を
覆うようにCVD法によりゲート電極用ポリシリコン膜
14を成長させる。このとき、ゲート電極用ポリシリコ
ン膜14の成長時に不純物を導入するか、あるいは成長
後にイオン注入により不純物をゲート電極用ポリシリコ
ン膜14に導入する。
【0009】図55を参照すると、フォトリソグラフィ
工程とドライエッチング工程とにより、ゲート電極用ポ
リシリコン膜14をパターニングし、ゲート電極15を
形成する。そして、加速エネルギー2keV、ドーズ量
1×1014原子数/cm2の条件においてAsイオンを
注入し、マスクの役割をもつゲート電極15と自己整合
的にN型MOS側のソースドレイン拡張領域16を形成
する。P型MOS側においても同様にソースドレイン拡
張領域16を形成する。
【0010】図56を参照すると、シリコン酸化膜を1
00nm堆積した後に、異方性のドライエッチングによ
り、エッチバックすることにより、サイドウォール17
をゲート電極15のサイドに形成する。さらに、サイド
にサイドウォール17が形成されたゲート電極15をマ
スクとして加速エネルギー15keV、ドーズ量3×1
15原子数/Cm2の条件でAsイオンを注入し、サイ
ドウォール17に対して自己整合的にソース・ドレイン
領域18を形成する。このとき、ソースドレイン拡張領
域16はサイドウォール17によって覆われているの
で、不純物濃度が増加してソース・ドレイン領域18に
同化することはない。
【0011】このような工程を経ることにより、ソース
ドレイン拡張領域16を備えた半導体装置(CMOSト
ランジスタ)が製造される。なお、ソースドレイン拡張
領域16は浅い拡散層であり、短チャンネル効果(短い
ゲート長のMOSトランジスタにおいて閾値電圧が低下
する効果)を抑制するために設けられている。
【0012】図57を参照すると、ソースドレイン領域
18にコバルト膜19を形成する。炉で熱処理をすると
コバルトシリサイドが形成され、シリコン酸化膜上の不
要な未反応コバルト生成物はフッ酸によって除去する。
【0013】図58を参照すると、CVD法により厚い
絶縁膜20を形成させ、絶縁膜20に引き出し電極用の
コンタクトホール21を開口する。図59を参照する
と、コンタクトホール21にタングステンを埋め込み、
タングステンプラグ22を形成させる。
【0014】尚、説明を省略したが、実際の製造工程に
おいては、各工程間には、必要に応じて、随時フォトレ
ジスト塗布、露光、現像、エッチング、レジスト除去、
洗浄等の工程が入る。
【0015】このようにして作製されたMOSトランジ
スタが形成されたP型シリコン基板2から半導体チップ
を切り出す工程を図60〜図65を参照して説明する。
図60を参照すると、P型シリコン基板2においてMO
Sトランジスタを形成した面と反対側の面に、紫外線硬
化樹脂膜29を貼り付ける。
【0016】図61を参照すると、P型シリコン基板2
に接着された紫外線硬化樹脂膜29を、ダイシング装置
に設けられた基板台30に接着する。
【0017】図62および図63を参照すると、MOS
トランジスタが形成されたP型シリコン基板2を紫外線
硬化樹脂膜29を介してダイシング装置の基板台30に
固定した状態において、高速回転させたダイヤモンド刃
31を、P型シリコン基板2上に所定の間隔を空けて格
子状に設定されたスクライブライン32に沿って走査さ
せて、スクライブライン32上に溝を形成させる。この
時、ダイヤモンド刃31の位置は固定しており、基板台
30を移動させることにより、スクライブライン32上
に沿ってダイヤモンド刃31を走査させる。溝の深さは
ダイヤモンド刃31の高さ、または、基板台30の高さ
を調整することにより、任意に変えることができ、P型
シリコン基板2の厚み分以上の深さにダイヤモンド刃3
1を挿入することにより、半導体チップ間を完全に切断
することもできる。
【0018】図64を参照すると、P型シリコン基板2
に接着した紫外線硬化樹脂29を基板台30から引き剥
がした後、紫外線硬化樹脂29に紫外線33を照射し、
P型シリコン基板2と紫外線硬化樹脂29との分離を容
易にする。図65を参照すると、紫外線硬化樹脂29に
接着したP型シリコン基板2からスクライブライン32
上に形成された溝に沿って半導体チップを分離する。
【0019】前述したように半導体パッケージへ実装す
る半導体装置の厚みに制限があるために、基板を薄くす
る必要がある場合には、図49〜図59を参照して説明
したように厚さ725μmのP型シリコン基板2に半導
体装置を形成した後に、P型シリコン基板2の表面に保
護膜を付けた状態で、P型シリコン基板2の裏面を機械
的に研磨する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな機械的な研摩による基板の薄膜化は、厚さ100μ
m程度までが限界であるという問題がある。今後開発さ
れる電子ペーパーのような紙のように薄いディスプレイ
装置に半導体チップを実装するためには、基板をさらに
薄膜化する必要がある。また、半導体チップを複数枚積
層する3次元実装の必要がある場合には、特に厚み寸法
の制約が厳しくなり、例えば、50μmまで基板を薄膜
化することも必要になる。逆に、半導体チップの厚み寸
法を薄くすることができないと、半導体チップを実装し
た半導体パッケージを搭載する電化製品、通信機器、コ
ンピュータ等の電子機器の薄型化を阻害する要因にな
る。
【0021】半導体装置を形成する基板の厚みが100
μm程度もあると、基板に柔軟性が生じないために、フ
レキシブルな製品に対する応用が望めない。さらに、基
板の厚みが100μm程度もあると、ICカード等の製
品に応用しようとする場合に、ICカードの厚みが制約
される。
【0022】また、機械的研摩による薄膜化には、基板
の厚みが不均一になるという膜厚制御の困難さの問題、
基板に形成された半導体装置に機械的研摩の際に負荷が
かかるという問題、機械的研摩に伴うダストが発生する
ために作業環境を汚染するという問題および機械的研摩
により基板が傷つき半導体チップの信頼性が劣化すると
いう問題がある。
【0023】本発明は係る問題を解決するためのもので
あり、その目的は、0.01μmないし30μmの厚み
の基板に半導体装置が形成された電子デバイスの製造方
法、電子デバイスおよび電子デバイス装置を提供するこ
とにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子デバイ
スの製造方法は、基板を薄膜化して極薄基板を形成する
極薄基板形成工程と、該極薄基板よりも厚い載置基板上
に該極薄基板を固定状態で載置する載置工程と、該載置
基板上に固定状態で載置された該極薄基板上に複数の電
子デバイスをそれぞれ構成する複数の電子部品を形成す
る電子部品形成工程と、各電子デバイスをそれぞれ囲む
ように設定されたスクライブラインに沿って、該スクラ
イブラインの両側を押さえながら、各電子デバイスごと
に該極薄基板をスクライブするスクライブ工程と、該ス
クライブ工程によってスクライブされた各電子デバイス
を該載置基板から取り出す取り出し工程とを包含するこ
とを特徴とし、そのことにより上記目的が達成される。
【0025】前記スクライブ工程は、前記極薄基板が該
載置基板に密着するように該極薄基板を押さえながら該
極薄基板をスクライブしてもよい。
【0026】前記スクライブ工程は、前記スクライブラ
インの両側に設けられた棒状の押さえ部材によって、該
スクライブラインの両側に配置された各電子デバイスの
表面をそれぞれ押さえながらスクライブしてもよい。
【0027】前記スクライブ工程は、前記スクライブラ
インの両側に設けられた棒状の押さえ部材の間の間隔を
前記電子デバイスの寸法に応じて変更してもよい。
【0028】前記スクライブ工程は、各電子デバイスの
表面と略同一形状をした底面を有するブロック状の押さ
え部材によって、前記スクライブラインの両側に配置さ
れた各電子デバイスの表面をそれぞれ押さえながらスク
ライブしてもよい。
【0029】前記ブロック状の押さえ部材は、前記電子
デバイスを該ブロック状の押さえ部材に固定するための
静電チャックまたは真空チャックの機能を有していても
よい。
【0030】前記取り出し工程は、前記電子デバイスを
吸着することによって取り出してもよい。
【0031】前記取り出し工程は、取り出そうとする前
記電子デバイスに隣接する他の電子デバイスを押さえな
がら前記電子デバイスを取り出してもよい。
【0032】前記載置工程は、前記載置基板に前記極薄
基板と接合する接合部を形成する工程を含んでいてもよ
い。
【0033】前記電子部品は、半導体素子であり、前記
電子部品形成工程は、半導体プロセスであってもよい。
【0034】前記載置基板の厚みは、200ミクロン以
上5000ミクロン以下であってもよい。
【0035】前記極薄基板の厚みは、0.01ミクロン
以上30ミクロン以下であってもよい。
【0036】前記極薄基板は、半導体基板によって構成
されていてもよい。
【0037】前記極薄基板は、シリコン基板によって構
成されていてもよい。
【0038】前記極薄基板形成工程は、スマートカット
法、水素イオン剥離法、希ガスイオン剥離法、ボイドカ
ット法および研摩法のいずれかによって前記極薄基板を
形成してもよい。
【0039】前記載置工程は、陽極接合法、金属‐半導
体接合技術法、レーザ溶接法および耐熱性接着剤法のい
ずれかによって、前記載置基板上に前記極薄基板を動か
ないように載置してもよい。
【0040】前記電子部品は、圧電素子であってもよ
い。
【0041】本発明に係る電子デバイスは、本発明に係
る製造方法によって製造され、そのことにより上記目的
が達成される。
【0042】
【発明の実施の形態】本実施の形態に係る半導体チップ
においては、0.01μmないし30μmの厚みの極薄
半導体基板上にMOSトランジスタが形成される。以
下、図面を参照して本実施の形態に係る半導体チップの
製造方法を説明する。
【0043】図1は、本実施の形態に係る半導体チップ
の製造方法に使用されるP型シリコン基板2の断面図で
あり、図2は、極薄半導体基板3が形成されたP型シリ
コン基板2の断面図である。
【0044】図1および図2を参照すると、まず、スマ
ートカット法によってP型シリコン基板2から極薄半導
体基板3を作製する。P型シリコン基板2の表面に、2
00KeVの加速エネルギー、面積密度3×1014〜1
×1017cm-2の条件において、約1μm程度の深さに
H原子プロファイルのピークができるようにH2 +を注入
し、このH原子プロファイルのピークを有する分離面3
6を形成する。分離面36は、結晶欠陥、結晶歪みを有
する脆弱な面である。このP型シリコン基板2に形成さ
れた分離面36の上の層が極薄半導体基板3となる。従
って、極薄半導体基板3の厚みは、約1μmとなる。
【0045】図3は、載置基板4および載置基板4に載
置された極薄半導体基板3の断面図である。図4(a)
は、載置基板4に形成された接合部5の配置パターンを
説明する平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示
す線AAに沿った断面図である。直径約200mm、厚
さ約700μmの載置基板4の表面に、ガラスによって
構成される接合部5を形成する。接合部5は、載置基板
4の表面の一部に形成し、載置基板4の周縁において一
定の幅および深さを有するように略円環状に形成する。
接合部5は、載置基板4に載置される極薄半導体基板3
において後述する半導体チップが形成されない極薄半導
体基板3の周縁に対応する載置基板4の周縁に形成され
ている。このように、接合部5は、極薄半導体基板3上
に形成された半導体チップと重ならない位置に形成され
る。このため、半導体チップの歩留まりを落とすことが
ないという利点がある。接合部5は、載置基板4の表面
からやや隆起するように形成されている。接合部5の内
側には、絶縁層40が形成されている。絶縁層40は、
極薄半導体基板3が接合部5の表面および絶縁層40の
表面と密着するように、その表面が接合部5の表面と実
質的に同一の面になるように形成されている。
【0046】接合部5を構成するガラスは、その内部に
例えば、Na+、H+イオン等の可動イオンを持ち、極薄
半導体基板3とほぼ等しい熱膨張係数を有するものが好
ましい。また、接合部5を構成するガラスは、酸化シリ
コン、ソーダ石灰ガラス、石英、石英ガラス、ホウケイ
酸ガラス、フッ化ガラス、パイレックス(登録商標)、
フッ化ケイ素、サファイアであることが好ましい。より
好ましくは、シリコンからなる載置基板4の表面の一部
を酸化させたシリコン酸化膜からなることが望ましい。
さらにシリコン酸化膜はウェット酸化法を用いて作製
し、その酸化膜中に含まれるH+イオンを可動イオンと
して用いることが望ましい。
【0047】そして、スマートカット法によって極薄半
導体基板3が形成されたP型シリコン基板2を、極薄半
導体基板3と接合部5が形成された載置基板4とが対向
するように載置基板4の表面に押し当てる。
【0048】次に、ガラスによって構成される接合部5
を表面の一部に備えた載置基板4および極薄半導体基板
3が形成されたP型シリコン基板2とを300℃以上6
00℃以下に加熱し、載置基板4側を負電位に、極薄半
導体基板3側を正電位とし、30ボルト以上1000ボ
ルト以下の電圧を印加する。印加する電圧は、接合部5
を構成するガラスの材質、膜厚、接合温度に依存する。
このようにして、載置基板4に形成された接合部5とP
型シリコン基板2に形成された極薄半導体基板3とが陽
極接合法によって接合される。
【0049】この陽極接合の後に、P型シリコン基板2
に形成された分離面36および分離面36に対して極薄
半導体基板3の反対側に形成されたP型シリコン基板の
残りの層を接合部5と接合された極薄半導体基板3から
剥離させる。剥離の方法は、まず400℃〜500℃の
熱処理を加える。この熱処理の後、P型シリコン基板2
に形成された分離面36およびP型シリコン基板の残り
の層を極薄半導体基板3から剥離させる。剥離させるた
めには、P型シリコン基板2の残りの層にせん断力を加
えればよい、または、分離面36に側方からウォーター
ジェットを当ててもよい。治具を用いて鋭利な板状の刃
を分離面36に側方から押し当てることによって分離の
きっかけを作ってもよい。なお、剥離のための熱処理は
陽極接合のための熱処理と同一の熱処理にしてもよい。
【0050】このように、スマートカット法によってP
型シリコン基板2を薄膜化して極薄半導体基板3を形成
し、陽極接合法によって極薄半導体基板3を載置基板4
上に固定状態で載置すると、以降は、従来例に示した方
法により、従来例と同様の工程を経て、載置基板4に動
かないように載置された極薄半導体基板3上に半導体装
置を作製する。
【0051】図5〜図15は、本実施の形態に係る極薄
半導体基板3にMOSトランジスタを形成する工程を説
明する断面図である。図5を参照すると、直径約200
mm、厚さ約700μmの載置基板4上に動かないよう
に載置された極薄半導体基板3を洗浄し、リンス、乾燥
した後、酸化炉に入れる。そして、900℃の高温スチ
ームにより極薄半導体基板3上にパッドシリコン酸化膜
6を形成する。さらに、CVD法(化学気相成長法)を
用いて、パッドシリコン酸化膜6の上に緩衝用多結晶シ
リコン膜7とシリコン窒化膜8とをこの順番に堆積させ
る。
【0052】図6を参照すると、フォトリソグラフィ工
程により、シリコン窒化膜8上における活性領域となる
領域をフォトレジスト9によってマスクして、素子分離
領域となる領域に形成された緩衝用多結晶シリコン膜7
とシリコン窒化膜8とをドライエッチングにより除去す
る。
【0053】図7を参照すると、緩衝用多結晶シリコン
膜7とシリコン窒化膜8とが除去された素子分離領域に
シャロートレンチ10をドライエッチングにより形成す
る。図8を参照すると、シランガスと酸素ガスとを原料
として、CVD法により酸化膜を堆積し、シャロートレ
ンチ10を埋め込む。さらに、化学機械研磨(CMP)
法により、極薄半導体基板3の表面を平坦化する。さら
に、熱リン酸によってシリコン窒化膜8を除去し、さら
にドライエッチングまたは、ウェットエッチングにより
緩衝用多結晶シリコン膜7を除去する。こうして形成さ
れたシャロートレンチ絶縁体11は、後に形成する各素
子間を電気的に分離・絶縁するものである。
【0054】図9を参照すると、P型MOS側をフォト
レジスト9によってマスクしながら、N型MOS側にボ
ロンイオンを注入してPウェル領域12を形成する。同
様にP型MOS側にNウェル領域13を形成する。
【0055】図10を参照すると、Pウェル領域12、
Nウェル領域13およびシャロートレンチ絶縁体11を
覆うようにCVD法によりゲート電極用ポリシリコン膜
14を成長させる。このとき、ゲート電極用ポリシリコ
ン膜14の成長時に不純物を導入するか、あるいは成長
後にイオン注入により不純物をゲート電極用ポリシリコ
ン膜14に導入する。
【0056】図11を参照すると、フォトリソグラフィ
工程とドライエッチング工程とにより、ゲート電極用ポ
リシリコン膜14をパターニングし、ゲート電極15を
形成する。そして、加速エネルギー2keV、ドーズ量
1×1014原子数/cm2の条件によってAsイオンを
注入し、マスクの役割をもつゲート電極15と自己整合
的にN型MOS側のソースドレイン拡張領域16を形成
する。P型MOS側も同様にソースドレイン拡張領域1
6を形成する。
【0057】図12を参照すると、シリコン酸化膜を1
00nm堆積した後に、異方性のドライエッチングによ
り、エッチバックすることにより、サイドウォール17
をゲート電極15のサイドに形成する。さらに、サイド
にサイドウォール17が形成されたゲート電極15をマ
スクとして加速エネルギー15keV、ドーズ量3×1
15原子数/Cm2の条件でAsイオンを注入し、サイ
ドウォール17に対して自己整合的にソース・ドレイン
領域18を形成する。このとき、ソースドレイン拡張領
域16はサイドウォール17によって覆われているの
で、不純物濃度が増加してソース・ドレイン領域18に
同化することはない。
【0058】このような工程を経ることにより、ソース
ドレイン拡張領域16を備えた半導体装置(CMOSト
ランジスタ)が製造される。なお、ソースドレイン拡張
領域16は浅い拡散層であり、短チャンネル効果(短い
ゲート長のMOSトランジスタにおいて閾値電圧が低下
する効果)を抑制するために設けられている。
【0059】図13を参照すると、ソースドレイン領域
18にコバルト膜19を形成する。炉で熱処理をすると
コバルトシリサイドが形成され、シリコン酸化膜上の不
要な未反応コバルト生成物はフッ酸によって除去する。
【0060】図14を参照すると、CVD法により厚い
絶縁膜20を形成させ、絶縁膜20に引き出し電極用の
コンタクトホール21を開口する。図15を参照する
と、コンタクトホール21にタングステンを埋め込み、
タングステンプラグ22を形成させる。
【0061】尚、説明を省略したが、実際の製造工程に
おいては、各工程間には、必要に応じて、随時フォトレ
ジスト塗布、露光、現像、エッチング、レジスト除去、
洗浄等の工程が入る。
【0062】このようにして作製されたMOSトランジ
スタが形成されたP型シリコン基板2から半導体チップ
を切り出す工程を図16〜図21を参照して説明する。
図16を参照すると、載置基板4において極薄半導体基
板3と反対側の面に、紫外線硬化樹脂膜29を貼り付け
る。
【0063】図17を参照すると、載置基板4に接着さ
れた紫外線硬化樹脂膜29を、ダイシング装置に設けら
れた基板台30に接着する。
【0064】図18および図19を参照すると、MOS
トランジスタが形成された極薄半導体基板3を載置する
載置基板4を紫外線硬化樹脂膜29を介してダイシング
装置の基板台30に固定した状態において、高速回転さ
せたダイヤモンド刃31は、所定の間隔を空けて格子状
に設定されたスクライブライン32に沿って極薄半導体
基板3をスクライブし、スクライブライン32に沿って
溝を形成する。この時、ダイヤモンド刃31の位置は固
定しており、基板台30を移動させることにより、スク
ライブライン32上に沿ってダイヤモンド刃31を走査
させる。格子状に形成された溝によって囲まれた極薄半
導体基板3の部分が本実施の形態に係る半導体チップ1
となる。溝の深さはダイヤモンド刃31の高さ、また
は、基板台30の高さを調整することにより、任意に変
えることができ、極薄半導体基板3の厚み分以上の深さ
にダイヤモンド刃31を挿入することにより、半導体チ
ップ1間を完全に切断することもできる。
【0065】図20を参照すると、ダイヤモンド刃31
によって形成された溝によって囲まれた半導体チップ1
の1つの上に搬送アーム34の先端を載せ、搬送アーム
34に内蔵された図示しない吸着機構により、搬送アー
ム34の先端を載せた半導体チップ1を吸着する。
【0066】図21(a)を参照すると、搬送アーム3
4を上方に移動させると、搬送アーム34に内蔵された
吸着機構により吸着された半導体チップ1の周りに形成
された溝に亀裂が生じ、溝が割れるために、搬送アーム
34によって吸着された半導体チップ1は溝に沿って極
薄半導体基板3から分離される。図21(b)に示すよ
うに、この時必要に応じて吸着された半導体チップ1に
隣接する半導体チップ1を押さえるように切り込み棒3
7を挿入することにより、半導体チップ1の周りに形成
された溝に亀裂が生じやすくして、吸着された半導体チ
ップ1を分離してもよい。切り込み棒37は、吸着され
る半導体チップ1の周囲に形成された溝を押さえてもよ
い。
【0067】図21(c)に示すように、先端が尖った
切り込み棒37Aによって、吸着された半導体チップ1
の周囲に形成された溝を割るようにしてもよい。スクラ
イブ工程において、半導体チップ1間を完全に切断して
いる場合は、半導体チップ1を搬送アーム34に内蔵さ
れた吸着機構によって吸着するだけで、半導体チップ1
を極薄半導体基板3から分離することができる。
【0068】図22は、本実施の形態に係るICカード
に実装された半導体チップ1の断面図である。本実施の
形態に係る半導体チップ1を構成する極薄半導体基板3
の厚みは約1μmと薄いために、柔軟性を有している。
このため、ICカードを構成するICカード基台25の
表面に半導体チップ1を貼り付けまたは埋め込むと、そ
の柔軟性の効果により、半導体チップ1は、割れによる
不良をおこすおそれが低減される。
【0069】図23(a)は、本実施の形態に係る曲面
状の基台26に実装された半導体チップ1の断面図であ
り、図23(b)は、その要部の拡大図である。図24
は、他の曲面状の基台27に実装された半導体チップの
断面図である。本実施の形態に係る半導体チップ1を構
成する極薄半導体基板3の厚みは約1μmと薄いため
に、曲面状の基板に貼り付けることができる程度の柔軟
性を有している。半導体チップ1を曲面状の基台に貼り
付けると、半導体チップ1を構成する極薄半導体基板3
に曲げ応力が発生し、曲げ応力によって極薄半導体基板
3に形成されたMOSトランジスタ等の半導体装置に格
子歪が生じる。この格子歪は、極薄半導体基板3に形成
された半導体装置のキャリヤ移動度を高め、半導体装置
の性能を向上させる。
【0070】極薄半導体基板3に形成された半導体装置
に曲げ応力のうちの引張応力を極薄半導体基板3の表面
近傍に与えたいときは、例えば、図23(a)に示すよ
うに、凸状の半導体チップ基台26に半導体チップ1を
貼り付ければよい。図23(a)および図23(b)に
示すように、凸状の半導体チップ基台26に半導体チッ
プ1を貼り付けると、半導体チップ1の極薄基板3の下
部には圧縮の外力42が作用し、MOSトランジスタを
構成する半導体装置側には引張の外力41が作用する。
このため、ゲート電極15の下に形成されたソースドレ
イン拡張領域16の間のチャネル領域に、引張の外力4
1の反力として応力が内向きに作用する。チャネル領域
に引張の外力41の反力として応力が与えられると、チ
ャネル領域に格子歪みが発生し、MOSトランジスタの
チャネル領域におけるキャリヤ移動度が高まる。この結
果、極薄半導体基板3に形成されたMOSトランジスタ
の性能が向上する。
【0071】SiGe層の上にチャネル領域を構成する
Siをエピタキシャル成長させることによっても、Si
Geの格子間隔はSiの格子間隔よりも約4%長いため
に、チャネル領域に引張の外力の反力として応力を与え
ることができ、チャネル領域に格子歪みが発生し、MO
Sトランジスタのチャネル領域におけるキャリヤ移動度
を高めることができる。しかし、この方法では、エピタ
キシャル成長させるためのコストが高く、エピタキシャ
ル成長させたSiに結晶欠陥が多いという問題がある。
本実施の形態によれば、半導体チップ1を構成する極薄
半導体基板3を曲面状の基台に貼り付けることによっ
て、SiGe層の上にSiをエピタキシャル成長させる
ことなく、チャネル領域に引張の外力の反力として応力
を作用させ、チャネル領域に格子歪みを発生させ、MO
Sトランジスタのチャネル領域におけるキャリヤ移動度
を高めることができる。
【0072】逆に圧縮の外力42の反力として応力を外
向きに与えたいときは、例えば、図24に示すように、
凹状の半導体チップ基台27に半導体チップ1を貼り付
ければよい。このように、半導体チップ1を構成する極
薄半導体基板3は、極薄半導体基板3に形成された半導
体装置のキャリヤ移動度を高めるように作用する格子歪
を半導体装置に与えるように、曲面状の基台に貼り付け
られる。
【0073】図25は、本実施の形態に係る半導体チッ
プ1を積層した半導体チップ装置28の断面図である。
半導体チップ装置28は、積層された複数の半導体チッ
プ1を備えている。積層された各半導体チップ1は、極
薄半導体基板3と極薄半導体基板3上に形成されたMO
Sトランジスタ38とをそれぞれ有している。各半導体
チップ1を構成する極薄半導体基板3には、導電材料が
充填されたスルーホール39が形成されている。各極薄
半導体基板3上に形成されたMOSトランジスタ38
は、極薄半導体基板3に形成されたスルーホール39に
充填された導電材料を介して互いに電気的に接続されて
いる。
【0074】このように、本実施の形態に係る半導体チ
ップ1を積層させることにより、3次元実装を行う。本
実施の形態に係る半導体チップ1を構成する極薄半導体
基板3の厚みは約1μmと薄いために、半導体チップ1
を10枚積層しても、半導体チップ装置28は約数十μ
mの厚みにしかならない。従って、極めて薄くかつ高性
能の半導体チップ装置を得ることができる。尚、積層す
る各半導体チップ1は同種の半導体チップでもよく、異
種の半導体チップでもよい。
【0075】本実施の形態に係る半導体チップ1が、例
えば、DRAMチップである場合には、各DRAMチッ
プの容量が256メガビット(Mbit)であれば、半
導体チップ1を10枚積層すると、2560メガビット
(2.56ギガビット)の超大容量メモリとなり、しか
も全体の厚みは従来の一枚の半導体基板の厚みと同等、
もしくはそれよりも薄いために、従来のコンピューター
等の製品に、厚みの仕様を変更することなく、そのまま
組み込むことができる。
【0076】なお、本実施の形態においては、載置基板
4上に動かないように載置された極薄半導体基板3上に
MOSトランジスタを形成する例を説明したが、本発明
はこれに限定されない。極薄半導体基板3上に他の半導
体素子を形成してもよく、また、半導体素子に限らず、
例えば、圧電素子、またはセンサー等のMEMS(マイ
クロ・エレクトロ・メカニカル・システム)、または太
陽電池を形成してもよい。
【0077】また、載置基板4の厚みが700μmであ
る例を説明したが、載置基板4の厚みは、半導体プロセ
スにおいて極薄半導体基板3が破損しない程度に十分厚
くなっていればよく、200ミクロン以上5000ミク
ロン以下であることが好ましい。
【0078】さらに、極薄半導体基板3の厚みが約1μ
mである例を説明したが、0.01ミクロン以上30ミ
クロン以下の厚みの極薄半導体基板に対しても本発明を
適用することができる。
【0079】スマートカット法によって極薄半導体基板
3を作製する例を示したが、極薄半導体基板3は、水素
イオン剥離法、希ガスイオン剥離法、ボイドカット法お
よび研摩法のいずれかによって作製してもよい。
【0080】陽極接合法によって極薄半導体基板3を載
置基板4に動かないように載置する例を説明したが、極
薄半導体基板3は、金属‐半導体接合技術法、レーザ溶
接法および耐熱性接着剤法のいずれかによって載置基板
4に載置してもよい。
【0081】さらに、MOSトランジスタのキャリア移
動度を高める格子歪が生じるように、格子歪調整用膜を
MOSトランジスタの上に形成してもよい。格子歪調整
用膜は、例えば、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜等に
よって構成すればよい。
【0082】以上のように本実施の形態によれば、P型
シリコン基板2を薄膜化して極薄半導体基板3を形成す
る極薄基板形成工程と、極薄半導体基板3よりも厚い載
置基板4上に極薄半導体基板3を固定状態で載置する載
置工程と、載置基板4上に固定状態で載置された極薄半
導体基板3上にMOSトランジスタを形成する電子部品
形成工程と、MOSトランジスタが形成された極薄半導
体基板3を載置基板4から切り出すことによって取り出
す取り出し工程とを包含しているので、載置基板4上に
動かないように載置された極薄半導体基板3上にMOS
トランジスタが形成される。このため、0.01μmな
いし30μmの厚みの極薄半導体基板3上にMOSトラ
ンジスタを形成することができる。この結果、0.01
μmないし30μmの厚みの極薄半導体基板3上に半導
体装置が形成された半導体チップの製造方法、半導体チ
ップおよび半導体チップ装置を提供することができる。
【0083】図26(a)は、実施の形態に係る他の載
置基板4Aおよび他の載置基板4Aに載置された極薄半
導体基板3の断面図である。接合部5Aは、載置基板4
Aの周縁に沿って形成されており、その表面が載置基板
4Aの表面からやや隆起するように形成されている。こ
の場合、接合部5Aに接合された極薄半導体基板3と載
置基板4Aとの間には微小なスペースが形成される。接
合部5Aは、載置基板4Aに載置される極薄半導体基板
3において半導体チップが形成されない極薄半導体基板
3の周縁に対応する領域に形成されている。図26
(b)に示すように、接合部5Aは、極薄半導体基板3
が載置基板4Aに密着するように、その表面が載置基板
4Aの表面と実質的に同一の面になるように形成されて
いてもよい。
【0084】図27(a)および(b)は、さらに他の
載置基板4Bおよびさらに他の載置基板4Bに載置され
た極薄半導体基板3の断面図である。図28は、さらに
他の載置基板4Bに形成された接合部5Bの配置パター
ンを説明する図である。図28(a)は、その平面図で
あり、図28(b)および図28(c)は、図28
(a)に示す線BBに沿った断面図である。図27
(a)、図28(a)および図28(b)に示すよう
に、接合部5Bは、載置基板4Bの周縁からやや内側に
おいて一定の幅および深さを有するように略円環状に形
成されている。接合部5Bは、図26(a)に示す接合
部5Aと同様に、載置基板4Bの表面からやや隆起する
ように形成されている。図27(b)および図28
(c)に示すように、接合部5Bは、極薄半導体基板3
が載置基板4Bに密着するように、その表面が載置基板
4Bの表面と実質的に同一の面になるように形成されて
いてもよい。
【0085】図29は、さらに他の載置基板4Cに形成
された接合部5Cの配置パターンの説明図である。図2
9(a)は、その平面図であり、図29(b)は、図2
9(a)に示す線CCに沿った断面図である。接合部5
Cは、載置基板4Cの周縁に沿って形成されている。接
合部5Cは、載置基板4Cに載置される極薄半導体基板
3において半導体チップが形成されない極薄半導体基板
の周縁に対応する領域に形成されている。
【0086】図30は、さらに他の載置基板4Dに形成
された接合部5Dの配置パターンの説明図である。図3
0(a)は、その平面図であり、図30(b)は、図3
0(a)に示す線DDに沿った断面図である。接合部5
Dは、載置基板4Dの周縁からやや内側において所定の
間隔を空けて点状に形成されている。各接合部5Dは、
載置基板4Dに載置される極薄半導体基板3において半
導体チップが形成されない極薄半導体基板の周縁の近傍
に対応する領域に形成されている。
【0087】接合部5Dは、載置基板4Dの表面からや
や隆起するように形成されている。図30(c)に示す
ように、接合部5Dは、極薄半導体基板が載置基板4D
に密着するように、その表面が載置基板4Dの表面と実
質的に同一の面になるように形成されていてもよい。
【0088】図31は、さらに他の載置基板4Eに形成
された接合部5Eの配置パターンの説明図である。図3
1(a)は、その平面図であり、図31(b)は、図3
1(a)に示す線EEに沿った断面図である。接合部5
Eは、半導体チップ1を分割するために設定されたスク
ライブラインと同一のパターンによって格子状に形成さ
れている。極薄半導体基板3を載置基板4Eに接合する
接合部5Eが半導体チップを分割するためのスクライブ
ラインに沿って形成されているので、スクライブ工程に
おいてスクライブラインに沿って溝を形成すると、極薄
半導体基板3から半導体チップ1を容易に分離すること
ができるという利点が得られる。
【0089】接合部5Eは、載置基板4Eの表面からや
や隆起するように形成されている。図31(c)に示す
ように、接合部5Eは、極薄半導体基板が載置基板4E
に密着するように、その表面が載置基板4Eの表面と実
質的に同一の面になるように形成されていてもよい。
【0090】図32〜図36を参照して、本実施の形態
に係る極薄半導体基板の他の製造方法を説明する。図3
2は、本実施の形態に係る他のP型シリコン基板2Aの
断面図であり、図33は、極薄半導体基板3Aが形成さ
れたP型シリコン基板2Aの断面図である。
【0091】前述した図1および図2と同様に、スマー
トカット法によってP型シリコン基板2Aから極薄半導
体基板3Aを作製する。図32および図33を参照する
と、P型シリコン基板2Aの表面に、200KeVの加
速エネルギー、面積密度3×1014〜1×1017cm-2
の条件において、約1μm程度の深さにH原子プロファ
イルのピークができるようにH2 +を注入し、このH原子
プロファイルのピークを有する分離面36を形成する。
分離面36は、結晶欠陥、結晶歪みを有する脆弱な層で
ある。このP型シリコン基板2Aに形成された分離面3
6の上の層が極薄半導体基板3Aとなる。従って、極薄
半導体基板3Aの厚みは、約1μmとなる。
【0092】図34(a)は、載置基板4Fに載置され
た極薄半導体基板3Aの断面図であり、図34(b)
は、その平面図である。図34(a)および図34
(b)を参照すると、スマートカット法によって極薄半
導体基板3Aが形成されたP型シリコン基板2Aを、極
薄半導体基板3Aと載置基板4Fとが対向するように載
置基板4Fの表面に押し当てる。この後、P型シリコン
基板2Aに形成された分離面36および分離面36に対
して極薄半導体基板3Aの反対側に形成されたP型シリ
コン基板2Aの残りの層を載置基板4Fに載置された極
薄半導体基板3Aから剥離させる。
【0093】そして、極薄半導体基板3Aを貫通して載
置基板4Fの内部において底を有する結合材充填穴23
を、極薄半導体基板3Aから半導体チップを切り出すた
めに格子状に設定されたスクライブラインの各交点にド
ライエッチングプロセスによってそれぞれ形成する。
【0094】図35を参照すると、各結合材充填穴23
および極薄半導体基板3Aの表面にシリコン酸化膜24
を形成する。図36を参照すると、極薄半導体基板3A
の表面に形成されたシリコン酸化膜24を除去する。こ
のようにして、各結合材充填穴23にシリコン酸化膜2
4が充填され、充填されたシリコン酸化膜24によって
極薄半導体基板3Aが載置基板4E上に動かないように
載置される。
【0095】なお、結合材充填穴23は、レーザ加工、
プラズマ放電加工によって形成してもよい。結合材充填
穴23の底は、載置基板4Eの極薄半導体基板3A側の
表面と同一になっていてもよい。シリコン酸化膜24を
形成する替わりにシリコンを形成してもよい。
【0096】MOSトランジスタが形成されたP型シリ
コン基板2から半導体チップを切り出す他の工程を図3
7〜図42を参照して説明する。図37を参照すると、
前述した図16と同様に、載置基板4において極薄半導
体基板3と反対側の面に、紫外線硬化樹脂膜29を貼り
付ける。図38を参照すると、前述した図17と同様
に、載置基板4に接着された紫外線硬化樹脂膜29を、
ダイシング装置に設けられた基板台30に接着する。
【0097】図39および図40を参照すると、ダイシ
ング装置は、ダイヤモンド刃31を備えている。ダイヤ
モンド刃31は、所定の間隔を空けて格子状に設定され
たスクライブライン32に沿って極薄半導体基板3上に
溝を形成する。ダイヤモンド刃31の位置は固定してお
り、基板台30を移動させることにより、スクライブラ
イン32上に沿ってダイヤモンド刃31は極薄半導体基
板3をスクライブする。
【0098】ダイシング装置には、一対のチップ押さえ
35が設けられている。チップ押さえ35は、ダイヤモ
ンド刃31によってスクライブされるスクライブライン
32に隣接する半導体チップ1を押さえることができる
ように昇降自在に設けられており、任意のスクライブラ
イン32に隣接する半導体チップ1を押さえることがで
きるように移動自在に設けられている。
【0099】このような構成を有するダイシング装置に
おいては、載置基板4に接着された紫外線硬化樹脂膜2
9がダイシング装置に設けられた基板台30に接着され
ると、基板台30は、スクライブしようとするスクライ
ブライン32がダイヤモンド刃31に沿った位置に位置
するように移動する。基板台30に設けられた一対のチ
ップ押さえ35は、ダイヤモンド刃31に沿った位置に
位置するスクライブライン32に隣接する半導体チップ
1を押さえることができる位置へ移動し、下降して、ダ
イヤモンド刃31によってスクライブされるスクライブ
ライン32に隣接する半導体チップ1を押さえる。
【0100】基板台30は、高速回転するダイヤモンド
刃31が、スクライブライン32に沿って極薄半導体基
板3をスクライブして、スクライブライン32上に溝を
形成するるように移動する。
【0101】スクライブライン32に沿ったスクライブ
が終了すると、一対のチップ押さえ35は上昇する。基
板台30は、他のスクライブライン32がダイヤモンド
刃31に沿った位置に位置するように移動する。一対の
チップ押さえ35は、他のスクライブライン32に隣接
する半導体チップ1を押さえることができる位置へ移動
し、下降して、他のスクライブライン32に隣接する半
導体チップ1を押さえる。基板台30は、高速回転する
ダイヤモンド刃31が、他のスクライブライン32に沿
って極薄半導体基板3をスクライブして、他のスクライ
ブライン32上に溝を形成するように移動する。
【0102】このようにして、所定の間隔を空けて格子
状に設定されたスクライブライン32に沿って格子状に
溝が形成される。格子状に形成された溝によって囲まれ
た極薄半導体基板3の部分が本実施の形態に係る半導体
チップ1となる。溝の深さはダイヤモンド刃31の高
さ、または、基板台30の高さを調整することにより、
任意に変えることができ、極薄半導体基板3の厚み分以
上の深さにダイヤモンド刃31を挿入することにより、
半導体チップ間を完全に切断することもできる。
【0103】一対のチップ押さえ35によれば、半導体
チップの寸法が互いに異なる極薄半導体基板に対して
も、チップ押さえ35の間の間隔を半導体チップの寸法
に応じて変更するだけで容易に対応することができるの
で、製造コストを低く押さえることができる。
【0104】図41を参照すると、ダイヤモンド刃31
によってスクライブされた溝によって囲まれた半導体チ
ップ1の1つの上に搬送アーム34の先端を載せ、搬送
アーム34に内蔵された図示しない吸着機構により、搬
送アーム34の先端を載せた半導体チップ1を吸着す
る。
【0105】図42を参照すると、前述した図21
(a)と同様に、搬送アーム34を上方に移動させる
と、搬送アーム34に内蔵された吸着機構により吸着さ
れた半導体チップ1の周りに形成された溝に亀裂が生
じ、溝が割れるために、搬送アーム34によって吸着さ
れた半導体チップ1は溝に沿って極薄半導体基板3から
分離される。前述した図21(b)に示すように、この
時必要に応じて吸着された半導体チップ1に隣接する半
導体チップ1を押さえるように切り込み棒37を挿入す
ることにより、半導体チップ1の周りに形成された溝に
亀裂が生じやすくして、吸着された半導体チップ1を分
離してもよい。スクライブ工程において、半導体チップ
1間を完全に切断している場合は、半導体チップ1を搬
送アーム34に内蔵された吸着機構によって吸着するだ
けで、半導体チップ1を極薄半導体基板3から分離する
ことができる。
【0106】以上のように本実施の形態によれば、スク
ライブライン32の両側に設けられた棒状のチップ押さ
え35によって、スクライブライン32の両側に配置さ
れた各半導体チップ1の表面をそれぞれ押さえながらス
クライブする。このため、確実にスクライブラインに沿
って極薄半導体基板3に溝を形成することができ、スク
ライブラインに沿って確実に形成された溝に沿って半導
体チップ1を極薄半導体チップ3から切り出すことがで
きる。
【0107】図43は、極薄半導体基板3を半導体チッ
プ1に切り出すさらに他の工程を説明する平面図であ
り、図44は、その断面図である。図39および図40
を参照して前述した構成要素には同一の参照符号を付し
ている。これらの構成要素の詳細な説明は省略する。図
43および図44に示すように、互いに平行に設定され
たスクライブライン32に隣接する半導体チップ1を押
さえるチップ押さえ35を複数個設け、極薄半導体基板
3に形成されたすべての半導体チップ1をチップ押さえ
35が押さえるようにしてもよい。
【0108】このような構成によれば、スクライブライ
ン32をスクライブした後、スクライブライン32に平
行に設定された他のスクライブライン32をスクライブ
する際に、図39及び図40において前述した一対のチ
ップ押さえ35のように、他のスクライブライン32に
隣接する半導体チップ1を押さえることができる位置へ
チップ押さえ35を移動させる必要がなくなるという効
果を得ることができる。
【0109】図45は、極薄半導体基板3を半導体チッ
プ1に切り出すさらに他の工程を説明する平面図であ
り、図46は、その断面図である。図39および図40
を参照して前述した構成要素には同一の参照符号を付し
ている。これらの構成要素の詳細な説明は省略する。
【0110】ダイシング装置には、複数のチップ押さえ
35Aが設けられている。各チップ押さえ35Aは、互
いに平行に設定されたスクライブライン32に沿って形
成された各半導体チップ1を押さえる。各チップ押さえ
35Aには、略中空四角錐台の形状をしたチップ押さえ
ブロック35Bが取り付けられている。チップ押さえブ
ロック35Bは、半導体チップ1の表面と略同一形状を
した底面を有している。チップ押さえブロック35B
は、各半導体チップ1を覆うように押さえる。チップ押
さえブロック35Bの底面には、半導体チップ1を吸着
するための多数の孔が形成されている。チップ押さえブ
ロック35Bの底面は、例えば、半導体チップ1の厚み
よりも小さい孔径の孔を有する多孔質セラミックスによ
って形成されていることが好ましい。
【0111】このような構成を有するダイシング装置に
おいては、載置基板4に接着された紫外線硬化樹脂膜2
9がダイシング装置に設けられた基板台30に接着され
ると、基板台30に設けられた各チップ押さえ35A
は、互いに平行に設定されたスクライブライン32に沿
って形成された各半導体チップ1を押さえることができ
る位置へそれぞれ移動し、下降して、各スクライブライ
ン32に隣接する半導体チップ1をチップ押さえブロッ
ク35Bによって押さえる。ダイシング装置に設けられ
た基板台30は、スクライブしようとするスクライブラ
イン32がダイヤモンド刃31に沿った位置に位置する
ように移動する。
【0112】基板台30は、高速回転するダイヤモンド
刃31が、スクライブライン32に沿って極薄半導体基
板3をスクライブして、スクライブライン32上に溝を
形成するるように移動する。
【0113】スクライブライン32に沿ったスクライブ
が終了すると、基板台30は、他のスクライブライン3
2がダイヤモンド刃31に沿った位置に位置するように
移動する。基板台30は、高速回転するダイヤモンド刃
31が、他のスクライブライン32に沿って極薄半導体
基板3をスクライブして、他のスクライブライン32上
に溝を形成するように移動する。
【0114】スクライブライン32に対して垂直な方向
に沿って設定された各スクライブライン32に対して
も、同様に高速回転するダイヤモンド刃31が極薄半導
体基板3をスクライブして溝が形成される。
【0115】このようにして、所定の間隔を空けて格子
状に設定されたスクライブライン32に沿って格子状に
溝が形成される。格子状に形成された溝によって囲まれ
た極薄半導体基板3の部分が本実施の形態に係る半導体
チップ1となる。
【0116】図47を参照すると、各チップ押さえ35
Aは、チップ押さえブロック35Bを半導体チップ1の
上に残して、所定の位置へ退避する。そして、ダイヤモ
ンド刃31によってスクライブされた溝によって囲まれ
た半導体チップ1の1つの上に残されたチップ押さえブ
ロック35Bの上に搬送アーム34の先端を載せ、搬送
アーム34に内蔵された図示しない吸着機構により、搬
送アーム34の先端を載せたチップ押さえブロック35
Bの内部が真空状態となり、底面に形成された多数の孔
を介して半導体チップ1を吸着する。このように、チッ
プ押さえブロック35Bは、真空チャックの機能を有し
ている。
【0117】図48を参照すると、搬送アーム34を上
方に移動させると、搬送アーム34に内蔵された吸着機
構によりチップ押さえブロック35Bを介して吸着され
た半導体チップ1の周りに形成された溝に亀裂が生じ、
溝が割れるために、搬送アーム34によってチップ押さ
えブロック35Bを介して吸着された半導体チップ1は
溝に沿って極薄半導体基板3から分離される。
【0118】チップ押さえブロック35Bは、静電チャ
ックの機能を有していてもよい。静電チャックの機能を
有するチップ押さえブロック35Bの内部には、金属電
極が設けられている。チップ押さえブロック35Bの内
部に設けられた金属電極に図示しない電圧印加部によっ
て電圧を印加すると、チップ押さえブロック35Bの底
面によって押さえられている半導体チップ1とチップ押
さえブロック35Bとに正負の電荷がそれぞれ発生し、
半導体チップ1とチップ押さえブロック35Bとの間に
クーロン力が作用する。このクーロン力によって半導体
チップ1は、チップ押さえブロック35Bの底面に固定
される。チップ押さえブロック35Bが取り付けられた
搬送アーム34を上方へ移動させると、チップ押さえブ
ロック35Bの底面に固定された半導体チップ1の周り
に形成された溝に亀裂が生じ、溝が割れるために、チッ
プ押さえブロック35Bの底面に固定された半導体チッ
プ1は溝に沿って極薄半導体基板3から分離される。
【0119】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、0.01
μmないし30μmの厚みの基板に半導体装置が形成さ
れた電子デバイスの製造方法、電子デバイスおよび電子
デバイス装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るP型シリコン基板の断面図で
ある。
【図2】実施の形態に係る極薄半導体基板が形成された
P型シリコン基板の断面図である。
【図3】実施の形態に係る載置基板に載置された極薄半
導体基板の断面図である。
【図4】実施の形態に係る載置基板に形成された接合部
の配置パターンの説明図である。(a)は、その平面図
であり、(b)は、(a)に示す線AAに沿った断面図
である。
【図5】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSトラ
ンジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図6】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSトラ
ンジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図7】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSトラ
ンジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図8】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSトラ
ンジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図9】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSトラ
ンジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図10】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSト
ランジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図11】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSト
ランジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図12】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSト
ランジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図13】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSト
ランジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図14】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSト
ランジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図15】実施の形態に係る極薄半導体基板にMOSト
ランジスタを形成する工程を説明する断面図である。
【図16】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す工程を
説明する断面図である。
【図17】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す工程を
説明する断面図である。
【図18】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す工程を
説明する平面図である。
【図19】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す工程を
説明する断面図である。
【図20】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す工程を
説明する断面図である。
【図21】(a)は、実施の形態に係るMOSトランジ
スタが形成された極薄半導体基板を半導体チップに切り
出す工程を説明する断面図であり、(b)は、切り込み
棒を使用して極薄半導体基板を半導体チップに切り出す
工程を説明する断面図である。(c)は、他の切り込み
棒を使用して極薄半導体基板を半導体チップに切り出す
工程を説明する断面図である。
【図22】実施の形態に係るICカードに実装された半
導体チップの断面図である。
【図23】(a)は、実施の形態に係る曲面状の基台に
実装された半導体チップの断面図である。(b)は、そ
の要部の拡大断面図である。
【図24】実施の形態に係る他の曲面状の基台に実装さ
れた半導体チップの断面図である。
【図25】実施の形態に係る半導体チップを積層した半
導体チップ装置の断面図である。
【図26】(a)は、実施の形態に係る他の載置基板に
載置された極薄半導体基板の断面図である。(b)は、
実施の形態に係る他の載置基板に密着するように載置さ
れた極薄半導体基板の断面図である。
【図27】(a)は、実施の形態に係るさらに他の載置
基板に載置された極薄半導体基板の断面図である。
(b)は、実施の形態に係るさらに他の載置基板に密着
するように載置された極薄半導体基板の断面図である。
【図28】実施の形態に係るさらに他の載置基板に形成
された接合部の配置パターンの説明図である。(a)
は、その平面図であり、(b)は、(a)に示す線BB
に沿った断面図である。(c)は、さらに他の載置基板
に形成された他の接合部の配置パターンを説明するため
の断面図である。
【図29】実施の形態に係るさらに他の載置基板に形成
された接合部の配置パターンの説明図である。(a)
は、その平面図であり、(b)は、(a)に示す線CC
に沿った断面図である。
【図30】実施の形態に係るさらに他の載置基板に形成
された接合部の配置パターンの説明図である。(a)
は、その平面図であり、(b)は、(a)に示す線DD
に沿った断面図である。(c)は、さらに他の載置基板
に形成された他の接合部の配置パターンの断面図であ
る。
【図31】実施の形態に係るさらに他の載置基板に形成
された接合部の配置パターンの説明図である。(a)
は、その平面図であり、(b)は、(a)に示す線EE
に沿った断面図である。(c)は、さらに他の載置基板
に形成された他の接合部の配置パターンの断面図であ
る。
【図32】実施の形態に係る他のP型シリコン基板の断
面図である。
【図33】実施の形態に係る他のP型シリコン基板から
形成された他の極薄半導体基板の断面図である。
【図34】(a)は、実施の形態に係る他の載置基板に
載置された他の極薄半導体基板の断面図であり、(b)
は、その平面図である。
【図35】実施の形態に係る他の載置基板に載置された
他の極薄半導体基板の断面図である。
【図36】実施の形態に係る他の載置基板に載置された
他の極薄半導体基板の断面図である。
【図37】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す他の工
程を説明する断面図である。
【図38】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す他の工
程を説明する断面図である。
【図39】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す他の工
程を説明する平面図である。
【図40】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す他の工
程を説明する断面図である。
【図41】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す他の工
程を説明する断面図である。
【図42】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出す他の工
程を説明する断面図である。
【図43】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出すさらに
他の工程を説明する平面図である。
【図44】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出すさらに
他の工程を説明する断面図である。
【図45】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出すさらに
他の工程を説明する平面図である。
【図46】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出すさらに
他の工程を説明する断面図である。
【図47】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出すさらに
他の工程を説明する断面図である。
【図48】実施の形態に係るMOSトランジスタが形成
された極薄半導体基板を半導体チップに切り出すさらに
他の工程を説明する断面図である。
【図49】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図50】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図51】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図52】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図53】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図54】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図55】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図56】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図57】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図58】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図59】従来の半導体基板にMOSトランジスタを形
成する工程を説明する断面図である。
【図60】従来のMOSトランジスタが形成された半導
体基板を半導体チップに切り出す工程を説明する断面図
である。
【図61】従来のMOSトランジスタが形成された半導
体基板を半導体チップに切り出す工程を説明する断面図
である。
【図62】従来のMOSトランジスタが形成された半導
体基板を半導体チップに切り出す工程を説明する平面図
である。
【図63】従来のMOSトランジスタが形成された半導
体基板を半導体チップに切り出す工程を説明する断面図
である。
【図64】従来のMOSトランジスタが形成された半導
体基板を半導体チップに切り出す工程を説明する断面図
である。
【図65】従来のMOSトランジスタが形成された半導
体基板を半導体チップに切り出す工程を説明する断面図
である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 2 P型シリコン基板 3 極薄半導体基板 4 載置基板 5 接合部 28 半導体チップ装置

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を薄膜化して極薄基板を形成する極
    薄基板形成工程と、 該極薄基板よりも厚い載置基板上に該極薄基板を固定状
    態で載置する載置工程と、 該載置基板上に固定状態で載置された該極薄基板上に複
    数の電子デバイスをそれぞれ構成する複数の電子部品を
    形成する電子部品形成工程と、 各電子デバイスをそれぞれ囲むように設定されたスクラ
    イブラインに沿って、該スクライブラインの両側を押さ
    えながら、各電子デバイスごとに該極薄基板をスクライ
    ブするスクライブ工程と、 該スクライブ工程によってスクライブされた各電子デバ
    イスを該載置基板から取り出す取り出し工程とを包含す
    ることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記スクライブ工程は、前記極薄基板が
    該載置基板に密着するように該極薄基板を押さえながら
    該極薄基板をスクライブする、請求項1記載の電子デバ
    イスの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記スクライブ工程は、前記スクライブ
    ラインの両側に設けられた棒状の押さえ部材によって、
    該スクライブラインの両側に配置された各電子デバイス
    の表面をそれぞれ押さえながらスクライブする、請求項
    1記載の電子デバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記スクライブ工程は、前記スクライブ
    ラインの両側に設けられた棒状の押さえ部材の間の間隔
    を前記電子デバイスの寸法に応じて変更する、請求項3
    記載の電子デバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記スクライブ工程は、各電子デバイス
    の表面と略同一形状をした底面を有するブロック状の押
    さえ部材によって、前記スクライブラインの両側に配置
    された各電子デバイスの表面をそれぞれ押さえながらス
    クライブする、請求項1記載の電子デバイスの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記ブロック状の押さえ部材は、前記電
    子デバイスを該ブロック状の押さえ部材に固定するため
    の静電チャックまたは真空チャックの機能を有してい
    る、請求項5記載の電子デバイスの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記取り出し工程は、前記電子デバイス
    を吸着することによって取り出す、請求項1記載の電子
    デバイスの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記取り出し工程は、取り出そうとする
    前記電子デバイスに隣接する他の電子デバイスを押さえ
    ながら前記電子デバイスを取り出す、請求項1記載の電
    子デバイスの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記載置工程は、前記載置基板に前記極
    薄基板と接合する接合部を形成する工程を含んでいる、
    請求項1記載の電子デバイスの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記電子部品は、半導体素子であり、
    前記電子部品形成工程は、半導体プロセスである、請求
    項1記載の電子デバイスの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記載置基板の厚みは、200ミクロ
    ン以上5000ミクロン以下である、請求項1記載の電
    子デバイスの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記極薄基板の厚みは、0.01ミク
    ロン以上30ミクロン以下である、請求項1記載の電子
    デバイスの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記極薄基板は、半導体基板によって
    構成されている、請求項1記載の電子デバイスの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記極薄基板は、シリコン基板によっ
    て構成されている、請求項1記載の電子デバイスの製造
    方法。
  15. 【請求項15】 前記極薄基板形成工程は、スマートカ
    ット法、水素イオン剥離法、希ガスイオン剥離法、ボイ
    ドカット法および研摩法のいずれかによって前記極薄基
    板を形成する、請求項1記載の電子デバイスの製造方
    法。
  16. 【請求項16】 前記載置工程は、陽極接合法、金属‐
    半導体接合技術法、レーザ溶接法および耐熱性接着剤法
    のいずれかによって、前記載置基板上に前記極薄基板を
    動かないように載置する、請求項1記載の電子デバイス
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記電子部品は、圧電素子である、請
    求項1記載の電子デバイスの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の製造方法によって製造
    された電子デバイス。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010161671A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Murata Mfg Co Ltd 圧電デバイスの製造方法
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WO2024128057A1 (ja) * 2022-12-14 2024-06-20 タツモ株式会社 半導体デバイスの製造方法

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