JP2003242587A - 監視システム - Google Patents

監視システム

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JP2003242587A
JP2003242587A JP2002039082A JP2002039082A JP2003242587A JP 2003242587 A JP2003242587 A JP 2003242587A JP 2002039082 A JP2002039082 A JP 2002039082A JP 2002039082 A JP2002039082 A JP 2002039082A JP 2003242587 A JP2003242587 A JP 2003242587A
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JP2002039082A
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Hidetoshi Chiba
秀俊 千葉
Kohei Matsuda
耕平 松田
Osamu Hachitani
修 蜂谷
Katsushige Hakozaki
勝重 箱崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現場での大幅な改良工事を必要とせずに、監視
対象となる計測器の値を遠隔的に監視することのできる
監視システムを提供する。 【解決手段】監視対象となる計測器11〜14に対して
監視用カメラ21〜24を個別に設け、その監視用カメ
ラにて撮影された計測器の画像データを端末装置31に
定期的に送る。端末装置31はその画像データから計測
値を読み取って監視局側のサーバ33にネットワーク3
2を介して転送する。これにより、現場での計測器11
〜14に対して改良を加えることなく、これらの計測器
11〜14の値を監視局側で遠隔的に監視することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば工場内に設
置された各種計測器から電力使用状況などを遠隔的に監
視する監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】工場内には、電力計や温度計の他、水、
重油、ガスなどの流量を計測する流量計など、様々な計
測器が所定の場所に設置されている。ここで、例えば工
場内の電力使用状況を調べる場合において、従来では、
その都度、監視員が電力計の設置された場所に出向き、
その電力計に表示される計測値をチェックすることで行
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、工場内の電力使用状況などを調べる場合において、
監視員が工場内に設置された各計測器をチェックすると
いった面倒な作業が必要であった。この場合、各計測器
にて計測される値を例えばケーブルなどを介して監視用
の端末に自動的に取り込むといった構成も考えられる
が、そのためには既存設備の改良を必要とし、その改良
工事費だけでなく、工場内のシステム(例えば電力供給
システム)を一時的に停止させる必要があり、そのとき
の損害費用もかかってしまうなどの問題がある。
【0004】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、現場での大幅な改良工事を必要とせずに、監視対
象となる計測器の値を遠隔的に監視することのできる監
視システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の監視システム
は、監視対象となる計測器に対して設けられた監視用カ
メラと、この監視用カメラにて撮影される上記計測器の
画像データを定期的に取得する画像取得手段と、この画
像取得手段によって得られた画像データから計測値を読
み取る画像処理手段と、この画像処理手段によって読み
取られた計測値を監視局に転送する転送手段とを具備し
て構成される。
【0006】このような構成の監視システムによれば、
監視用カメラを用いて監視対象の計測器を撮影し、この
監視用カメラにて撮影された計測器の画像データから計
測値を読み取って監視局に転送するので、監視対象とな
る計測器に対して改良を加えることなく、その計測器の
値を監視局側で遠隔的に監視することができ、例えば当
該計測器が電力計であれば、電力使用状況などを分析し
て、その分析結果を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0008】図1は本発明の一実施形態に係る監視シス
テムの構成を示す図であり、工場内に設置された各種計
測器を監視対象とした場合の構成が示されている。
【0009】図中の11〜14は例えば電力計、温度
計、流量計(水、重油、ガスなどの流量を計測するも
の)などの各種計測器(メータ)であり、現場である工
場内の特定の場所にそれぞれ設置されている。また、こ
れらの計測器11〜14は、計測値を表示するためのデ
ジタルタイプあるいはアナログタイプの計測表示部11
a〜14aを有する。図1の例では、計測器11の計測
表示部11aと計測器13の計測表示部13aがデジタ
ルタイプであり、計測器12の計測表示部12aと計測
器14の計測表示部14aがアナログタイプ(文字板上
を指針が計測値に応じて回転するタイプ)である。
【0010】ここで、上記各種計測器11〜14の計測
表示部11a〜14aのそれぞれに対向させて監視用カ
メラ21〜24が個別に設置されている。これらの監視
用カメラ21〜24は、例えばCCDカメラやCMOS
カメラなどからなり、USBHUB25を介して現場側
の端末装置31に接続され、それぞれに固有の識別情報
(例えばカメラ番号)が割り付けられている。監視用カ
メラ21〜24にて撮影された画像データは識別情報と
共に端末装置31に送られる。なお、監視用カメラ21
〜24と端末装置31との間の接続形態としては、US
B(Universal Serial Bus)に限らず、RS232Cな
どのシリアルインターフェースの他、Bluetoot
h等の無線通信や光通信を利用した形態であっても良
い。上記Bluetoothとは、短距離の無線通信規
格に準じた無線通信システムであり、例えば2.45G
HzのISM(Industrial Scientific Medical)帯の
無線電波を用いて約10mの無線通信を実現するもので
ある。
【0011】端末装置31は、パーソナルコンピュータ
などからなり、インターネットなどを含むネットワーク
32を介して監視局側のサーバ33に接続されている。
この端末装置31は、上記監視用カメラ21〜24にて
撮影された画像データを取得し、その画像データの計測
値部分をコードデータ化してサーバ33に転送する機能
を備える。なお、端末装置31からサーバ33へのデー
タ転送はネットワーク32を介して行う他に、例えばセ
ルラーやPHS(Personal Handy Phone)等の携帯電話
装置34を用いて無線通信網を介して行う方法もある。
監視局側のサーバ33は、各顧客毎に計測器の値を監視
しており、ここではその計測値を分析して、例えば電力
使用状況などを提示するなどの所定のサービスを行うも
のとして存在する。
【0012】図2は端末装置31の構成を示すブロック
図である。
【0013】図2に示すように、端末装置31は、CP
U41、入力装置42、表示装置43、インターフェー
ス44、プログラムメモリ45、記憶装置46、通信装
置47などを備える。
【0014】CPU41は、プログラムメモリ45に記
憶されたプログラムを読み込むことで、そのプログラム
に記述された手順に従って所定の処理を実行するもので
あり、ここでは上記プログラムによって実現される機能
として、監視用カメラ21〜24にて撮影される計測器
11〜14の画像データを定期的に取得する機能、これ
らの画像データから計測値の読み取る機能、その計測値
をサーバ33に転送する機能、さらに、画像データに基
づいて計測値の異常を検出し、その旨を報知する機能な
どを備える。
【0015】入力装置42は、例えばキーボード、マウ
スなどからなり、監視員が必要に応じてデータ入力を行
う場合に用いられる。表示装置43は、CRT(Cathod
e-ray tube)やLCD(Liquid Crystal Display)など
からなり、監視員が必要に応じてデータ入力を行う場合
に用いられる。インターフェース44は、上記監視用カ
メラ21〜24との間のインターフェース処理を行うも
のであり、例えばUSBが用いられる。
【0016】プログラムメモリ45には、CPU41の
制御に必要な各種プログラムが記憶されている。本発明
を実現するプログラムは図示せぬ記録媒体を通じて提供
され、このプログラムメモリ45に記憶される。なお、
プログラムの提供方法は記録媒体に限らず、そのプログ
ラム自体をネットワーク等の伝送媒体を介して提供する
ことも可能である。
【0017】記憶装置46には、各種情報が記憶され
る。この記憶装置46には、上記監視用カメラ21〜2
4にて撮影された画像データを各カメラ毎に固有の識別
情報と共に記憶する画像記憶バッファ46a、各カメラ
の識別情報と計測器の種類とを対応付けた対応テーブル
46b(図3参照)、各計測器毎に計測値認識用のパタ
ーンデータが予め登録されたパターンテーブル46c
(図6参照)、画像処理にて得られたコードデータ化さ
れた計測値を記憶する計測値記憶バッファ46dなどが
設けられている。通信装置47は、所定の通信プロトコ
ルに従ってサーバ33との間でデータの通信処理を行
う。
【0018】また、この端末装置31には、異常時にブ
ザー音を発生するなどの報知を行う報知装置48が備え
られている。
【0019】なお、監視局側のサーバ33の構成につい
ては特に図示しないが、このサーバ33も上記端末装置
31と同様にコンピュータからなり、CPUを含むコン
ピュータ構成部品を備え、記録媒体に記録されたプログ
ラムによって動作が制御される。
【0020】図3は端末装置31に設けられた対応テー
ブル46bの一例を示す図である。
【0021】対応テーブル46bには、監視用カメラ2
1〜24に割り付けられた識別情報とこれらの監視用カ
メラ21〜24によって撮像される計測器の種類とが対
応付けられて記憶されている。図3の例では、識別情報
の「ID1」が「電力計」、「ID2」が「温度計」、
「ID3」が「ガス流量計」に対応している。各カメラ
画像が混在して送られてきた場合に、この対応テーブル
46bを参照することで、各カメラ画像に付加された識
別情報に基づいてどの計測器を写した画像かを判別する
ことができる。
【0022】次に、本システムの動作について説明す
る。
【0023】図4は本システムの動作を説明するための
フローチャートであり、図4(a)は端末装置31側の
処理、同図(b)はサーバ33側の処理を示している。
【0024】図4(a)に示すように、端末装置31
は、まず、監視対象となる各計測器11〜14毎に設け
られた監視用カメラ21〜24を起動制御して、これら
の監視用カメラ21〜24にて撮影された計測器の画像
データ(静止画像)を定期的に取得し、監視用カメラ2
1〜24の識別情報と共に画像記憶バッファ46aに格
納する(ステップA11)。
【0025】次に、端末装置31は上記画像データから
計測値部分を切り出す処理を画像前処理として行う(ス
テップA12)。上記計測値部分を切り出す方法として
は、図5(a)に示すように、各計測器毎に計測値部分
に対応した切り出し範囲51を予め指定しておく方法が
ある。すなわち、各計測器毎に切り出し用の範囲情報を
記憶装置46に予め登録しておき、端末装置31は、画
像データに付加された識別情報に基づいて対応テーブル
46bを検索することにより、当該カメラによって撮影
された計測器の種類を判別し、その計測器に対応した切
り出し用の範囲情報を記憶装置46から読み出し、その
範囲情報に基づいて計測値部分の画像を切り出すことに
なる。
【0026】また、別の方法として、予め計測器の計測
値表示部に特定色のテープを貼り付けるなど、何らかの
目印を付加しておき、図5(b)に示すように、上記目
印が付加された範囲52をスキャニングにより判別する
ことで、その範囲52内の画像(つまり、計測値部分の
画像)を切り出すといったことも可能である。
【0027】続いて、端末装置31は上記画像前処理に
より切り出された画像データから計測値を読み取るため
の画像処理を行う(ステップA13)。この画像処理に
は、パターンマッチング法が用いられる。
【0028】すなわち、デジタルタイプの計測器であれ
ば、図6(a)に示すような計測値認識用のパターンデ
ータP0〜Pnと当該計測器を撮影した画像データとを
比較し、両者が一致したパターンデータから計測値を求
める。例えば、パターンデータP1と画像データとが一
致した場合には、パターンデータP1から計測値は「0
001」であると認識する。また、アナログタイプの計
測器であれば、図6(b)に示すような計測値認識用の
パターンデータQ0〜Qnを用いてパターンマッチング
を行う。この場合、指針が示す計測値すべてに対応した
パターンデータを用意するとデータ量が膨大になるた
め、特徴的な計測値を表したものだけを数パターン用意
しておくことでも良い。例えば、パターンデータQ2と
画像データとが一致あるいは最も類似していた場合に
は、パターンデータQ2から計測値は「5」であると認
識する。
【0029】パターンテーブル46cには、このような
各計測器11〜14に対応した計測値認識用のパターン
データが予め登録されており、端末装置31は画像デー
タに付加された識別情報から判別される計測器の種類に
応じてパターンデータを使い分けて、画像データから計
測値への変換(つまり計測値の読み取り)を行うことに
なる。
【0030】なお、画像データが特定のパターンデータ
(例えば図6(a)のパターンデータPnや図6(b)
のパターンデータQn)と一致した場合に、端末装置3
1は異常が発生したものと判断し、報知装置48を通じ
てブザー音を鳴らすなどの報知を行う。また、画像デー
タから計測値へ変換した際に、その計測値がまったく更
新されていなかったり、急激に増減している場合にも異
常であると判断して報知を行う。
【0031】このようにして、画像データから読み取ら
れ、コードデータ化された計測値は各計測器毎に計測値
記憶バッファ46dに順次蓄えられる(ステップA1
4)。そして、計測値記憶バッファ46dに所定単位分
(例えば1日分)の計測値が蓄えられると、端末装置3
1はこれらの計測値をパケット化し、図7に示すように
計測対象(電力、温度、ガス流量など)を示す情報をヘ
ッダ情報として付加してサーバ33に転送する。図1の
構成では、4つの計測器11〜14にて計測された計測
値を監視用カメラ21〜24の画像データからそれぞれ
読み取るようにしているので、端末装置31からは計測
対象の異なる4種類の計測値がそれぞれパケット化され
てサーバ33に転送されることになる。
【0032】図4(b)に示すように、監視局側のサー
バ33では、端末装置31から送られてくる計測値を顧
客別に収集した後(ステップB11)、その計測値のデ
ータを分析処理して(ステップB12)、その解析結果
に基づいて所定のサービスを予め指定された顧客端末
(ここでは端末装置31)に対して提供する(ステップ
B13)。このサーバ33で行う処理には、計測値を集
計して、その集計結果を顧客に提示したり、計測値に異
常が見られる場合に、その旨を通知することも含まれ
る。また、例えば電力の計測値であれば、1月当たりの
電力の使用状況を分析し、いつ、どのような時間帯に最
も電力の使用量が多くなるかなどを顧客に提示したり、
さらに電力料金を低減するための対策などを提案するこ
とも含まれる。
【0033】また、顧客端末からサーバ33にアクセス
することにより、計測値の集計結果などを閲覧すること
もできる。この場合、サーバ33へのアクセスには、各
顧客毎に予め与えられたIDやパスワードの入力を必要
とする。
【0034】ここで、上記電力料金を低減するための対
策として、力率改善装置の導入する場合を例に挙げて説
明する。
【0035】力率改善装置は、電気需要家がその消費す
る電力により支払う電力料金の低減を目的として導入さ
れるものである。この力率改善装置は、例えば進相コン
デンサや同期電動機等で構成され、電気需要家の電力系
統の受電点(責任分岐点)の下流に配備される。その具
体的な機能としては、図8に示す通りである。
【0036】すなわち、図8は力率改善装置の導入前後
における力率値の関係をベクトルにて説明した図であ
る。電気需要家の電力系統全体での使用有効電力P(K
W)、無効電力Qt(KVA)において、力率改善装置
を導入することにより無効電力をQ(KVAR)減ずる
ことができる。力率改善装置がない状態では電力系統の
皮相電力がPfであり、そのときの力率値XはX=P/
Pfとなる。一方、力率改善装置の導入後は電力系統の
皮相電力がPeとなって、そのとき力率値YはY=P/
Peとなる。そして、X<Yの関係があるので、力率改
善装置の導入により基本料金としては安価になる。
【0037】より詳しく説明すると、次の通りである。
【0038】現行の電気料金の体系は(1)式で示され
る。 電気料金=[基本料金+電気量料金−料金割引±燃料費調整額]×消費税 …(1)式 また、本式において、基本料金は(2)式で示される。 基本料金(円)=契約電力(kW)×単価(円/kW)×力率割引 …(2)式 ここで、力率割引とは、「185(%)−受電点(責任
分岐点)での力率値」をいう。したがって、力率値=8
5(%)にて、力率割引は100(%)となり、それに
より大きな力率値(力率が良い)の場合には割引とな
る。それ故に、受電点(責任分岐点)での力率値が10
0(%)の場合に、力率割引=85(%)となり、基本
料金が最も安価になる。
【0039】このように、力率改善装置を導入すれば力
率が改善され、それに伴い電気料金を安くすることがで
きる。そこで、サーバ33では、端末装置31から監視
対象の計測器(電力計)の計測値として送られてくる電
力値に基づいて、上記(1)式および上記(2)式によ
り現在の電気料金(つまり力率改善装置を導入しない場
合の電気料金)を求める共に力率改善装置を導入した場
合における電気料金を求めることで、両者の差額を顧客
に提示し、力率改善装置の導入を勧めるといったサービ
スを行う。
【0040】以上のように、本システムでは、監視用カ
メラにて撮影した各種計測器の画像データを端末装置3
1に送り、端末装置31でこれらの画像データから計測
値を読み取って監視局側のサーバ33に転送するため、
監視員が各種計測器をチェックしにいかなくとも、各種
計測器の値を監視局側で遠隔的に監視することができ、
例えば電力計の測定値から電力使用状況などを調べて顧
客に提供ことなどを実現できる。
【0041】また、本システムでは、現場側において、
計測器の存在する場所に監視用カメラを設置し、この監
視用カメラを端末装置31に接続するだけで構築するこ
とができるため、各種計測器に対する改良は必要とせず
安価にて実現できるものであり、また、計測器の増加に
も柔軟に対応することができる。
【0042】なお、上記実施形態では、端末装置31側
でカメラにて計測器を撮影した画像データから計測値を
読み取り、その計測値をサーバ33に転送する構成とし
たが、端末装置31側で画像データの前処理(画像デー
タから計測値部分を切り出す処理)までを行い、それ以
降の処理をサーバ33側で行うような構成も可能であ
る。この場合、端末装置31に備えられていた計測値認
識用のパターンテーブル46cをサーバ33側に持たす
ことになる。このような構成とした場合の端末装置31
とサーバ33の処理を図9に示す。
【0043】図9は本発明の他の実施形態における監視
システムの動作を説明するためのフローチャートであ
り、図9(a)は端末装置31側の処理、同図(b)は
サーバ33側の処理を示している。
【0044】図9(a)に示すように、端末装置31
は、まず、監視対象となる各計測器11〜14毎に設け
られた監視用カメラ21〜24を起動制御して、これら
の監視用カメラ21〜24にて撮影された計測器の画像
データ(静止画像)を定期的に取得し、監視用カメラ2
1〜24の識別情報と共に画像記憶バッファ46aに格
納する(ステップC11)。
【0045】次に、端末装置31は上記画像データから
計測値部分を切り出す処理を画像前処理として行った後
(ステップC12)、その計測値部分の画像データに計
測内容を示すヘッダ情報を付けてサーバ33に転送する
(ステップC13)。なお、画像データから計測値部分
を切り出す方法は、図5(a)や同図(b)で既に説明
した通りである。
【0046】図9(b)に示すように、監視局側のサー
バ33では、端末装置31から送られてくる計測値部分
の画像データを収集し(ステップD11)、その画像デ
ータから計測値を読み取るための画像処理を行う(ステ
ップD12)。この画像処理には、図6(a)や同図
(b)で既に説明したようなパターンマッチング法が用
いられる。
【0047】このようにして、画像データから読み取ら
れ、コードデータ化された計測値は各計測器毎にサーバ
33内の図示せぬ記憶装置に順次蓄えられる(ステップ
D13)。そして、所定単位分(例えば1日分)の計測
値が蓄えられると、サーバ33はその計測値のデータを
分析処理して(ステップD14)、その分析結果に基づ
いて所定のサービスを予め指定された顧客端末(ここで
は端末装置31)に対して提供する(ステップD1
5)。
【0048】このように、端末装置31側で画像の前処
理までを行い、サーバ33側でそれ以降の処理を行うよ
うにすれば、端末装置31側での画像処理の負担を軽減
することができるといった利点がある。また、端末装置
31からサーバ33に対し、解析に必要な計測値部分の
みの画像を転送することで、カメラ画像全体を転送する
よりも速く送ることができ、また、サーバ33側ではこ
のような部分画像を用いて効率的な処理を行うことがで
きる。
【0049】なお、上記各実施形態では、工場内に設置
された各種計測器を監視対象とした場合について説明し
たが、例えば一般家庭に設置された電力、ガス、水道等
を計測する各種計測器(メータ)を監視対象として上記
同様のシステムを構築することもできる。さらに、例え
ばモータ等の各機器毎に設けられた計測器を監視対象と
し、これらの機器の動作状態を監視するようなシステム
も上記同様にして実現することができる。要するに、本
発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、実施
段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形するこ
とが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、監
視対象となる計測器に対して監視用カメラを設け、その
監視用カメラにて撮影された計測器の画像データから計
測値を読み取って監視局に転送するか、あるいは、画像
データの計測値部分のみを切り出して監視局に転送する
ことで、現場での監視対象となる計測器に対して改良を
加えることなく、監視局側で計測器の値を遠隔的に監視
することができ、その計測値に基づいて種々のサービス
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る監視システムの構成
を示す図。
【図2】上記監視システムにおける端末装置の構成を示
すブロック図。
【図3】上記監視システムにおける端末装置に設けられ
た対応テーブルの一例を示す図。
【図4】上記監視システムの動作を説明するためのフロ
ーチャートであり、図4(a)は端末装置側の処理、同
図(b)はサーバ側の処理を示すフローチャート。
【図5】画像データから計測値部分の画像を切り出す方
法を説明するための図。
【図6】画像データから計測値を読み取る方法を説明す
るための図。
【図7】端末装置からサーバへ転送される計測値データ
の構成を示す図。
【図8】力率改善装置を説明するための図。
【図9】本発明の他の実施形態における監視システムの
動作を説明するためのフローチャートであり、図9
(a)は端末装置側の処理、同図(b)はサーバ側の処
理を示すフローチャート。
【符号の説明】
11〜14…計測器 11a〜14a…計測表示部 21〜24…監視用カメラ 25…USB HUB 31…端末装置 32…ネットワーク 33…サーバ 34…携帯電話装置 41…CPU 42…入力装置 43…表示装置 44…インターフェース 45…プログラムメモリ 46…記憶装置 47…通信装置 48…報知装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蜂谷 修 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝アイティー・コントロールシステム株式 会社内 (72)発明者 箱崎 勝重 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝アイティー・コントロールシステム株式 会社内 Fターム(参考) 2F073 AA02 AA04 AA07 AA08 AA09 AA19 AB01 BB01 BB06 BB07 CC01 DD02 EE01 FG08 FG09 GG01 GG08 GG09 5B057 AA19 BA02 DA12 DB02 DC33 DC36 5C054 AA01 CA04 CE16 CG02 CH01 EA01 EA03 EA05 ED07 EH07 FC04 FC12 FC15 FF06 HA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視対象となる計測器に対して設けられ
    た監視用カメラと、 この監視用カメラにて撮影される上記計測器の画像デー
    タを定期的に取得する画像取得手段と、 この画像取得手段によって得られた画像データから計測
    値を読み取る画像処理手段と、 この画像処理手段によって読み取られた計測値を監視局
    に転送する転送手段とを具備したことを特徴とする監視
    システム。
  2. 【請求項2】 監視対象となる計測器に対して設けられ
    た監視用カメラと、この監視用カメラに接続された現場
    側の端末装置と、この端末装置にネットワークを介して
    接続された監視局側のサーバとからなる監視システムで
    あって、 上記端末装置は、 上記監視用カメラにて撮影される上記計測器の画像デー
    タを定期的に取得する画像取得手段と、 この画像取得手段によって得られた画像データから計測
    値を読み取る画像処理手段と、 この画像処理手段によって読み取られた計測値を上記サ
    ーバに転送する転送手段とを備え、 上記サーバは、 上記端末装置から転送された計測値を分析する分析手段
    と、 この分析手段の分析結果に基づいて所定のサービスを提
    供するサービス提供手段とを備えたことを特徴とする監
    視システム。
  3. 【請求項3】 上記端末装置は、画像データから計測値
    部分を切り出す画像前処理手段を備え、 上記画像処理手段は、上記画像前処理手段によって切り
    出された画像データから計測値を読み取ることを特徴と
    する請求項2記載の監視システム。
  4. 【請求項4】 上記画像処理手段は、予め用意された計
    測値認識用のパターンデータと上記画像データとをマッ
    チングすることで計測値の読み取りを行うことを特徴と
    する請求項2または請求項3記載の監視システム。
  5. 【請求項5】 監視対象となる計測器に対して設けられ
    た監視用カメラと、この監視用カメラに接続された現場
    側の端末装置と、この端末装置とネットワークを介して
    接続された監視局側のサーバとからなる監視システムで
    あって、 上記端末装置は、 上記監視用カメラにて撮影される上記計測器の画像デー
    タを定期的に取得する画像取得手段と、 この画像取得手段によって得られた画像データを上記サ
    ーバへ転送する転送手段とを備え、 上記サーバは、 上記端末装置から転送された画像データから計測値を読
    み取る画像処理手段と、 この画像処理手段によって読み取られた計測値を分析す
    る分析手段と、 この分析手段の分析結果に基づいて所定のサービスを提
    供するサービス提供手段とを備えたことを特徴とする監
    視システム。
  6. 【請求項6】 上記端末装置は、上記画像データから計
    測値部分を切り出す画像前処理手段を備え、 上記転送手段は、この画像前処理手段によって切り出さ
    れた画像データを上記サーバへ転送することを特徴とす
    る請求項5記載の監視システム。
  7. 【請求項7】 上記サーバに備えられた上記画像処理手
    段は、予め用意された計測値認識用のパターンデータと
    上記画像データとをマッチングすることで計測値の読み
    取りを行うことを特徴とする請求項5または請求項6記
    載の監視システム。
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