JP2003241699A - 暦年齢を変えるレンチキュラー画像 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像を回転させると個人の加齢の外見を与え
る、個人の人生における異なる期間で撮られた個人の写
真で作成されたレンチキュラー画像を提供する。 【解決手段】暦年齢を変えるレンチキュラー画像は、第
一の年齢（６４）における個人の第一の写真（６２）で
構成される。第二の年齢（６８）における個人の第二の
写真（６６）及び第三の年齢（７２）における個人の第
三の写真（７０）は、レンチキュラー画像を含む合成物
に含まれる。第一、第二、及び第三の写真は、個人の人
生における段々に高年齢又は低年齢な段階での個人を示
す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に、レンチ
キュラー画像に、特にレンチキュラー画像を動かすと個
人の加齢又は退行の外見を与える個人の画像を表示する
レンチキュラー画像に関する。

【０００２】

【従来の技術】ここで使用するようなレンチキュラー画
像は、レンチキュラー支持体又は基板の裏側に形成され
ると共に一組みの画像からある単一の画像を一定の視角
で選択的に目視する能力を提供する画像のクラスを記載
する。レンチキュラー基板は、特別に配列された画像デ
ータが付けられる基板を形成する、適切な透き通った材
料で作られた円柱レンズ又は微小レンズの平行配列であ
る。当技術で記載されるような、この特別に配列された
画像データは、各微小レンズの後部又は各微小レンズの
長さに沿って置かれた個別の平行な画像の線又は画像の
図形からなる。これらの画像の図形線は、代わりに線形
態又は統合された画像データと呼ばれる。通常、各微小
レンズの後部に平行に配置された多くの別個の画像の図
形線がある。各微小レンズの後部における図形線の数が
増加すると、各線間の間隔は、与えられた微小レンズの
大きさに対して比例して減少しなければならない。画像
を発生させるために使用された撮像技術に依存して、１
２乃至１５ミクロン又はそれ以下の程度での画像の図形
線の間隔を有することは珍しくない。

【０００３】レンチキュラー基板の厚さは、画像データ
が基板の後面に付けられるとき、画像の図形線が、個々
の微小レンズの各々の後部焦点距離に位置することにな
るように設計される。これは、微小レンズを異なる視角
で観察すると、与えられた微小レンズの後部における各
画像の図形を、他の画像の図形と別々に微小レンズを通
じて見ることを可能にする。これは、透過又は反射の何
れかにより、微小レンズのレンズ面へ、図形線から離れ
て発出する光の円錐が、屈折すると共に、微小レンズに
対する図形線の配置によって決定される角度で小レンズ
を出るほとんど平行な光線を形成するためである。微小
レンズから出てくる平行な光線の幅は、微小レンズのも
のと同じ幅を有することになり、このように図形線の幅
は、微小レンズのものまで拡大されることがわかると思
われる。

【０００４】微小レンズに垂直な方向におけるレンチキ
ュラー画像の分解能は、常に、レンチキュラー配列のピ
ッチと等しくなることになる。視角の変化として見るこ
とができる異なる画像の実際の数は、各微小レンズの後
部に置かれた画像の線の数であることになる。もちろ
ん、正確にいくつの別個の図形を実際に分解することが
できるかについて実際的な制限が常にあることになる。
この制限は、レンチキュラー基板のレンズの光学的特
性、画像の線を形成するために使用された媒体の分解
能、及びレンチキュラー基板の厚さに対する製造公差の
ような物事によって、決定されることになる。

【０００５】個々の画像の目視は、円柱レンズ及びそれ
らが各目で見る図形を限定するという事実によって成し
遂げられる。各目に見ることができる図形の変化は、微
小レンズの中心線に対して目の視角を変化させることに
よって成し遂げられる。これは、レンチキュラー画像の
異なる画像の図形を見るために、レンチキュラー媒体を
回転させなければならないか又は観察者の目の位置を物
理的に移動させなければならないかどちらかを意味す
る。従って、大きなレンチキュラー画像が、通常バック
ライトを受けて、垂直方向で微小レンズがしっかりと据
え付けられ、観察者にレンチキュラー画像を通りすぎて
歩くこと要求する一方で、小さなレンチキュラーカード
は、通常手で保持されて回転させられる。

【０００６】元々の原画像の内容及びどのようにしてこ
れらの原画像が配列されレンチキュラー配列の基板に付
けられるかに依存して、異なるレンチキュラー画像効果
を生じ得る。元々の画像の元データが場面の多数の視差
画像を含むとすれば、自動立体視画像を生じるような手
段でデータをレンチキュラー基板に配列することができ
る。この実例においては、人が立体画像を目視すると、
微小レンズは、垂直に方向付けられる。各目が異なる角
度から微小レンズを目視するので、各目は、微小レンズ
の後部に異なる図形を見ると共に、画像は、深さの性質
を有するように見える。

【０００７】レンチキュラー撮像に対する別の共通の使
用は、運動又は動的画像の内容を目視することである。
この場合には、ビデオクリップからであるかもしれない
時間的な画像の連続物を、試料採取し、配列し、レンチ
キュラー基板に付ける。この用途で使用するとき、微小
レンズを、水平に方向付け、この場合には、各目は、正
確に同じ図形を見ることになる。そして、目が、運動又
は場面の変化の効果を生じる画像の図形の連続物を見る
ように、レンチキュラー画像を、画像の水平軸に沿って
手で回転させることができる。

【０００８】別の変形物は、コラージュを形成する一つ
のレンチキュラーカードに、いくつかの異なる画像の場
面を一緒に連続して置くことである。画像を主題で関係
付けてもよいが、個々の画像それら自体は、通常異なる
ピクチャである。このように画像は、家族休暇又はおそ
らく結婚に関係する場面であってもよい。この種のレン
チキュラーカードに表示される個々のピクチャの数は、
通常二乃至四に制限される。これは、より多くのピクチ
ャがレンチキュラーカードに加えられると、各個々のピ
クチャをより小さな全体の視角にわたって見ることにな
るという事実による。これは、一度に一つの画像のみを
見るために、人がカードを目視することを困難にする。

【０００９】

【特許文献１】米国特許第６，０７８，４２４号明細書

【発明が解決しようとする課題】画像を回転させると個
人の加齢の外見を与える、個人の人生における異なる期
間で撮られた個人の写真で作成されたレンチキュラー画
像を有することが望ましい。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様に従
って、暦年齢を変えるレンチキュラー画像は、第一の年
齢における個人の第一の写真で構成される。第二の年齢
における個人の第二の写真及び第三の年齢における個人
の第三の写真は、レンチキュラー画像を含む合成物に含
まれる。第一、第二、及び第三の写真は、個人の人生に
おける段々に高年齢な段階での個人を示す。別の実施例
においては、第一、第二、及び第三の写真は、その個人
の人生における段々に低年齢な段階での個人を示す。レ
ンチキュラー画像を回転させると、個人は、加齢するよ
うに見える。レンチキュラー画像を他方の方向に回転さ
せるとすれば、個人は、より低年齢になるように見え
る。

【００１１】本発明の別の実施例に従って、レンチキュ
ラー画像は、個人の人生における異なる時間で撮られた
個人の写真で構成される。例えば、子供は、第一学年、
第二学年、及び第三学年において学校で撮られた写真を
有してもよい。これらの写真は、彼又は彼女が成熟する
ときの学生の顔を示すレンチキュラー画像に編集され
る。代わりに、最も現行の写真から始めて目視したとす
れば、学生のレンチキュラー画像は、写真の集合におい
て最も低年齢な年齢まで退行するであろう。三つの写真
をこの例では使用するが、より多くの写真を、例えば一
学年乃至十二学年で撮られた個人の写真を、使用しても
よい。

【００１２】年齢退行のレンチキュラー写真の代替実施
例は、各写真における顔の大きさを標準化するために各
年の写真の画像をモーフィングすることを含む。別の実
施例は、本人の目の位置に基づいて各写真において顔を
自動的に中央に置くので、顔は、レンチキュラー画像を
回転させるとき、移動するように見えない。さらに別の
実施例は、より十分な程度の連続性のために、各写真に
おける背景の色を標準化すると共に、背景よりもむしろ
本人の顔に注意を集中させる。本発明のさらなる実施例
は、合成レンチキュラー画像に使用する個人の多数の画
像を生じさせるために、単一の写真のコンピューターで
発生させた年齢のモーフィングを使用する。さらに別の
実施例は、個人の、長年、時間を隔てて撮られたはなは
だしく異種の写真間に、合成レンチキュラー画像用の追
加の写真を提供するために、コンピューターで発生させ
た年齢のモーフィングを用いる。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明並びにその目的及び利点
は、以下に与えられた好適な実施例の詳細な説明におい
て、より明確になると思われる。

【００１４】本発明を、特に、本発明に従った装置の部
分を形成するか又はその装置とより直接的に協同する、
素子に向けることにする。具体的に示してない又は記載
してない素子が当業者に周知の様々な形態をとってもよ
いことを理解することができる。

【００１５】図１は、後面１３及び前面１５を有する透
き通ったレンチキュラー基板１０をもつ典型的なレンチ
キュラー画像であり、ここで円柱レンズ又はレンチキュ
ラーレンズの平行な配列１８を形成してある。微小レン
ズの曲率及び基板の厚さは、平坦な後面１３がレンズの
焦点距離にあるようなものである。後面６へは、特別に
配列された画像データを含む、画像を結ぶ層１２が当て
られる。微小レンズ１７の後部における画像データを、
簡単のために、画像点２０及び２６の二つの平行線とし
て部分的に示し、異なる画像の内容を三角形及び円とし
て表す。現実には、何れの微小レンズも、画像を結ぶ層
にその後部に形成された多数の画像の図形線を有するこ
とになる。

【００１６】画像を結ぶ層は、レンチキュラー画像が正
確に現れるように、平行度及び位置の両方において、レ
ンチキュラー配列と正確に位置合わせされなければなら
ない。画像を結ぶ層１２のタイプに依存して、また画像
を結ぶ層に積層された拡散反射層１９があってもよい。
この拡散反射層１９は、微小レンズ側から向けられた光
を逆向きに反射させるために提供され、よって画像を前
から目視することができる。代わりに、いくつかのレン
チキュラー画像カードは、透過モードで目視され、ここ
で拡散反射層１９は、後部から来る源からの光を反射さ
せずに透過させると共に拡散させる。

【００１７】図２Ａは、レンチキュラーレンズの配列１
８をもつレンチキュラー基板１０の側面図を描く。三つ
のレンズのみを示す。微小レンズの前における、拡散す
る周囲の照明光の源１４及び１６が、レンズ及び透き通
った基板を通過するとき、それは、レンチキュラー基板
１０の後面１３における画像を結ぶ層１２を照明する。
次に、照明の円錐は、拡散反射層１９及び画像を結ぶ層
１２の画像点２０から、レンズを通じて逆向きに反射す
ることになる。しかしながら、画像層が各微小レンズの
焦点距離にあるので、画像層におけるどんなスポットか
ら来る光円錐も、レンズの面からコリメートされたビー
ム２２として出てくることになる。微小レンズの中心線
に対してコリメートされたビームの正確な角度は、光を
透過させるレンズの中心に対する画像スポットの位置に
依存する。図２Ａにおいて、画像点２０をレンズの中心
線に正確に位置させ、よってコリメートされたビーム
が、レンズの中心軸に平行に出てくる。

【００１８】図２Ｂは、レンズの中心軸より上の距離２
８にある異なる画像点２６を描く。これのために、画像
点２６からの光の円錐は、レンズの中心軸に対してある
角度６０で微小レンズから出てくる。よって、画像点２
０及び２６を、異なる視角だが同じ微小レンズを通じて
目視することができることを容易に理解することができ
る。観察者の目が、レンチキュラー画像を見ていると
き、目に見える特定の画像スポットは、レンチキュラー
媒体の中心線に対する目の視点の角度に依存する。異な
る視角で異なる画像の図形を選択的に見るためのレンチ
キュラー画像の能力は、自動立体視３Ｄ運動、及びコラ
ージュのような全ての画像効果を生ずる。ここから先の
議論は、画像が水平方向に方向付けられた微小レンズで
目視されるレンチキュラー画像のタイプに集中すること
にする。

【００１９】図３は、コラージュ効果を生ずるために微
小レンズの各々の後部にどのようにして画像データを配
列するかを概略的に表す。この図において、円３０、三
角形３６、及び正方形４２からなる三つの異なる原画像
がある。これらの画像の各々を、最終的なレンチキュラ
ー画像の分解能で垂直方向に試料採取しなければならな
い。この例では媒体に合計九つの微小レンズがあるの
で、九つの線の線形態画像を形成するために各画像を試
料採取しなければならない。円３２、三角形３８、及び
正方形４４として元々の画像の左側に試料採取される原
画像を示す。水平方向における画像の試料採取は、異な
る分解能であり得ると共に、典型的には、はるかに高
い。

【００２０】試料採取の過程は、通常、線形態画像を生
ずるように、デジタルスキャニング及び画像処理技術を
使用して行われる。一旦三つの画像を試料採取してしま
うと、次にそれらを、一つの合成画像ファイルに形成し
て画像を結ぶ層１２に印刷しなければならない。これ
は、各画像からの個々の線を組み合わせることによって
行われる。三つの原画像があるので、各微小レンズの後
部に三つの画像の図形線があることになる。次に、各画
像の第一の線を第一の微小レンズの後部に置くように、
画像データを配列する。図３に示すように、円の画像デ
ータ３２の一行目は、第一の微小レンズの後部で画像の
位置３４に置かれる。第二の三角形の画像データ３８の
一行目は、第一の微小レンズの後部で位置４０に置か
れ、第三の正方形の画像データ４４の一行目は、第一の
微小レンズの後部で位置４６に置かれる。

【００２１】次に、各画像の第二の線は、それらが第二
の微小レンズの後部に留まるように、組み合わせられ
る。これは、各原画像からの全ての画像の線を組み合わ
せてしまうまで、継続される。

【００２２】図３に示すように、上部から下部までの全
ての画像の図形線は、各微小レンズの後部に正確に置か
れる。実際に、画像データをこのように微小レンズに付
けるとすれば、問題は、微小レンズを通じて画像を見る
観察者に対して存在することになる。その問題は、観察
者が、与えられた位置でどんな一つの図形も完全に見る
ことができないことになることである。これは、一つの
画像からの画像の図形線から出てくる全ての平行な光線
が、観察者の目の位置へ収束しないことになるためであ
る。しかしながら、画像の図形を、微小レンズのピッチ
よりもわずかに低いピッチで画像の図形線に間隔をあけ
ることによって、収束させることができる。垂直方向に
おいて画像データの倍率を増加させることは、画像デー
タをレンチキュラー媒体よりもわずかに長くさせる。こ
れは、指定された点への画像の図形線の収束を生じ、レ
ンチキュラー画像の視距離と呼ばれる。

【００２３】これは、レンチキュラー画像の視距離５４
における観察者の目５０に収束する三角形の画像点２０
の中心画像における画像の図形の光線５２を示す図４に
おいて明瞭に図説される。この収束は、画像の図形線の
距離がレンチキュラー画像の中心から遠くなると、画像
の図形線を、微小レンズの中心線５８におけるセンタリ
ングから、変位させるという事実によって引き起こされ
る。

【００２４】図５は、第一の年齢で撮られた第一の個人
６４の第一の写真６２の概略表現である。示すような第
一の位置で保持するとき、上で議論したようにレンチキ
ュラー画像を形成する交互配置された合成物の部分であ
る、この第一の写真を示す。図６は、その個人の人生に
おける異なる点で撮られた同じ個人６８の第二の写真６
６を示す。またしても、この第二の写真６６は、微小レ
ンズの画像を形成すると共にレンチキュラー画像を、示
すような第二の位置で保持するとき目視され得る、交互
配置された合成画像の部分である。

【００２５】図７は、第三の年齢で撮られた図５及び６
に示す同じ個人７２を示す、第三の写真７０を示す。第
三の写真７０は、合成レンチキュラー画像の部分を形成
し、図７に示すような第三の角度で目視可能である。

【００２６】実施中に、レンチキュラー画像を、図５に
示す第一の位置から、図６に示す第二の位置へ、図７に
示す第三の位置へ、回転させると、その個人は、年齢に
おいて進行する人生の三つの別個の期間を現わす。レン
チキュラー画像を、図７で開始して図５へ進行する、反
対の方向に回転させたとすれば、レンチキュラー画像
は、反対の順序で人生における同じ別個の期間での個人
を示すと共に年齢において退行するように見えるであろ
う。三つの画像のみを示してきたが、より多くの画像
を、レンチキュラー画像を形成する合成画像の集まりに
おいて最も高年齢及び最も低年齢な画像の間におけるよ
り滑らかな変形のために使用するであろうことは予想さ
れる。介在する画像の数を増加させると、年齢の進行又
は退行の効果を、どちらの方向にも継続的な加齢の過程
として現わすようにすることができるであろう。

【００２７】暦年齢を変えるレンチキュラー画像を形成
するために三つの画像のみが利用可能であったとすれ
ば、モーフィングのソフトウェアを使用して、合成の交
互配置されたレンチキュラー画像の部分を形成して個人
に関して一方の年齢から他方の年齢への移行を滑らかに
するであろう、追加の画像を発生させることができるで
あろう。たとえ二つの写真のみが利用可能であったとし
ても、これをすることができるかもしれず、例えば、第
一の年齢及び第二の年齢における個人を示す図５及び図
６が、唯一利用可能な写真であったとすれば、モーフィ
ングのソフトウェアを使用して、暦年齢を変えるレンチ
キュラー画像を編成する合成写真の部分を形成するため
に次に交互配置されるであろう、複数の中間の写真を発
生させることができるであろう。

【００２８】ここで図８を参照して、本発明の別の特徴
を示す。異なる年齢における個人を示すように選択され
る個人の写真が、同様な様式で、方向を定めて配置され
ないことが起こる場合もある。例えば、第一の写真６２
は、写真６２において比較的中央に置かれた第一の年齢
における個人６４を示す。第二の年齢における同じ個人
を示す偏心の写真６７は、それを第一の写真６２と交互
配置したとすれば、滑らかで流れるような暦年齢を変え
るレンチキュラー画像を提供しないであろう。次に第二
の年齢における個人６８の画像の大きさを変更するため
に、輪郭マッピングソフトウェアを使用するので、第二
の写真６６におけるそれの相対的な位置は、おおよそ、
第一の写真６２における第一の年齢における個人６４の
位置と同じである。第二の年齢における個人６８の画像
の大きさを変更する及びその画像を中央に置くために利
用可能な多くの他の適切な手段がある。一つの方法は、
個人の目６９の位置に基づいて、それらを第一の年齢に
おける個人６４の目６５の位置と比較的一直線上にもっ
てくるために、第二の年齢における個人６８の位置を中
央に置くであろう輪郭マッピングソフトウェアであろ
う。

【００２９】遭遇する場合もある別の問題は、異なる日
及び異なる時間に異なる機器を使用して多くの異なる人
々によって撮られた写真において混乱している場合もあ
る異なる写真の背景の特徴である。このように、例え
ば、第一の写真７４における背景は、赤であってもよ
い。偏心した写真６７においては、背景７６は、青であ
ってもよい。市販のソフトウェアを使用して、写真の一
つ、この場合には偏心した写真６７、の背景の色を、第
一の写真６２と同じ背景の色を使用するために、変化さ
せる。また、写真のいくつかは、写真に残されたとすれ
ば暦年齢を変えるレンチキュラー画像を損なうであろ
う、望ましくない背景の特徴を有する場合もある。この
ように、例として、偏心した写真６７における木７８も
また、合成画像６６における第二の写真を生じるよう
に、取り除かれるであろう。この操作は、好ましくは、
市販であるが手動ですることができるであろう、また上
で議論した他の操作もできるであろう、画像を変えるソ
フトウェアを使用することによってなされる。

【００３０】図９は、本発明の別の実施例を示す。例え
ば母及び娘のような、家族の集まりにおける類似性を強
調することが、個人によっては望ましい場合もある。図
９は、図説の目的で、娘８２の写真を示す。図１１は、
さらに別の個人９２、この場合には図９に示す娘８２の
母、の写真９０を示す。これらの二つの写真を使用し
て、図１０に概略的に示す、図９に示す娘８２と図１１
に示す母９２との間で画像の滑らかな移行を提供する、
複数のモーフィング画像８４を発生させる。娘８２の写
真８０、複数のモーフィングされた画像８４、及び母９
２の写真９０を交互配置して合成レンチキュラー画像を
発生させるとき、画像は、娘から母への移行を示すこと
になる。これは、二人の別個の個人における家族の特徴
を強調するであろう。また、この技術を、同じ家族の集
まりの構成員ではない個人に適用できるであろう。上で
議論したように、二つの写真８０及び９０を、写真にお
いて類似の背景、及び写真における個人のセンタリング
を提供するために、変えなければならない場合もある。

【００３１】本発明を、特に、それのある一定の好適な
実施例を参照して詳細に記載してきたが、変形及び修飾
を本発明の範囲内で実施することができることは理解さ
れると思われる。例えば、個人の顔を示す写真を使用し
てきたが、ここに記載する発明を、全身写真のような個
人の他の特徴を示すために使用することができるであろ
う。また、その技術は、無生命の対象にも拡張可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】典型的な先行技術のレンチキュラー画像カード
の透視図である。

【図２Ａ】一つの画像の図形のみを特定の視角から観察
することを可能にする選択的な画像の目視を微小レンズ
がどのようにして提供するかを図説する概略図である。

【図２Ｂ】一つの画像の図形のみを特定の視角から観察
することを可能にする選択的な画像の目視を微小レンズ
がどのようにして提供するかを図説する概略図である。

【図３】画像層上に置かれる原ピクチャからの画像情報
を配列する過程の略図である。

【図４】レンチキュラー画像の視距離をどのようにして
定義するかを図説する概略図である。

【図５】第一の年齢で撮られた個人の写真を示す第一の
位置に保持される本発明に従うレンチキュラー画像の概
略である。

【図６】より後の年齢で撮られた図５に示す個人の写真
を示す第二の位置に保持される本発明に従うレンチキュ
ラー画像の概略である。

【図７】さらにより後の年齢で撮られた図５及び６にお
ける個人の写真を示す第三の位置に保持される本発明に
従うレンチキュラー画像の概略である。

【図８】レンチキュラー画像の合成写真を、本発明に従
って、どのようにして大きさを変更すると共に中央に置
くかの概略表現である。

【図９】レンチキュラー画像において使用するであろう
第二の個人の写真の概略である。

【図１０】複数の中間のモーフィングされた画像の概略
表現である。

【図１１】さらに第三の個人、好ましくは第二及び第三
の個人で構成される家族の集まりの構成員のレンチキュ
ラー画像において使用するであろう写真の概略である。

【符号の説明】

１０ レンチキュラー基板 １２ 画像を結ぶ層 １３ 後面 １４、１６ 照明光源 １５ 前面 １７ 微小レンズ １８ レンチキュラーレンズの配列 １９ 拡散反射層 ２０、２６ 画像点 ２２ コリメートされたビーム ２８ レンズの中心軸より上の距離 ３０、３２ 円 ３４、４０、４６ 画像の位置 ３６、３８ 三角形 ４２、４４ 正方形 ５０ 観察者の目 ５２ 図形の光線 ５４ 視距離 ５８ 微小レンズの中心線 ６０ 角度 ６２、６６、７０、７４、８０、９０ 写真 ６４、６８、７２ 個人 ６５、６９ 目 ６７ 偏心した写真 ７６ 背景 ７８ 木 ８２ 娘 ８４ モーフィング画像 ９２ 母

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェフェリー リチャード ホーヴァー アメリカ合衆国 ニューヨーク 14623 ロチェスター ローデン・レーン 22 (72)発明者 ティモシー ジェイ トレドウェル アメリカ合衆国 ニューヨーク 14450 フェアポート カウンティ・クレア・クレ セント 79 Ｆターム(参考） 2H059 AA24 AA35 AB04 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CD02 CD03 CD05 CD11 CE08 CE17

Claims (25)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第一の年齢における個人の第一の写真、 第二の年齢における前記個人の第二の写真、及び第三の
   年齢における前記個人の第三の写真、を備え、 前記第三の年齢は、前記第二の年齢よりも高く、 前記第二の年齢は、前記第一の年齢よりも高い、暦年齢
   を変えるレンチキュラー画像。
2. 【請求項２】 前記第一の年齢及び前記第二の年齢の間
   における時間間隔は、前記第二の年齢及び前記第三の年
   齢の間における時間間隔におおよそ等しい請求項１記載
   の暦年齢を変えるレンチキュラー画像。
3. 【請求項３】 ソフトウェアプログラムは、おおよそ前
   記第一の写真における前記個人の第一の画像の大きさ
   へ、前記第二の写真における前記個人の第二の画像及び
   前記第三の写真における前記個人の第三の画像の大きさ
   を変更する請求項１記載の暦年齢を変えるレンチキュラ
   ー画像。
4. 【請求項４】 ソフトウェアプログラムは、前記第二の
   写真における前記個人の位置を、前記第一の写真におけ
   る前記個人の相対的な位置とおおよそ同じ前記第二の写
   真における相対的な位置へセンタリングする請求項１記
   載の暦年齢を変えるレンチキュラー画像。
5. 【請求項５】 ソフトウェアプログラムは、前記第三の
   写真における前記個人の位置を、前記第一の写真及び前
   記個人の相対的な位置に近い前記第三の写真における相
   対的な位置へセンタリングする請求項４記載の暦年齢を
   変えるレンチキュラー画像。
6. 【請求項６】 前記位置は、前記本人の目の相対的な位
   置に基づいてセンタリングされる請求項４記載の暦年齢
   を変えるレンチキュラー画像。
7. 【請求項７】 前記写真の各々における背景の色は、標
   準化される請求項１記載の暦年齢を変えるレンチキュラ
   ー画像。
8. 【請求項８】 モーフィングのソフトウェアは、前記個
   人が、前記第一及び前記第二の画像の間において規則的
   な割合で加齢するように見えるように、前記第一及び第
   二の画像の間における追加の画像を発生させる請求項１
   記載の暦年齢を変えるレンチキュラー画像。
9. 【請求項９】 モーフィングのソフトウェアは、前記個
   人が、前記第二及び前記第三の画像の間において規則的
   な間隔で加齢するように見えるように、前記第二及び第
   三の画像の間における追加の画像を発生させる請求項８
   記載の暦年齢を変えるレンチキュラー画像。
10. 【請求項１０】 前記レンチキュラー画像の回転は、前
    記個人が年齢において退行するように見えることを引き
    起こす請求項１記載の暦年齢を変えるレンチキュラー画
    像。
11. 【請求項１１】 前記レンチキュラー画像の回転は、前
    記個人が年齢において進行するように見えることを引き
    起こす請求項１記載の暦年齢を変えるレンチキュラー画
    像。
12. 【請求項１２】 前記第一の年齢及び前記第二の年齢の
    間における時間間隔は、前記第二の年齢が、前記第一の
    年齢及び前記第三の年齢の間における中間の移行を形成
    するように選ばれる請求項１記載の暦年齢を変えるレン
    チキュラー画像。
13. 【請求項１３】 個人の第一の写真、及び複数の、コン
    ピューターで発生させた画像、を含み、 前記画像の各々は、前記第一の画像から外れた増加する
    時間間隔にある、暦年齢を変えるレンチキュラー画像。
14. 【請求項１４】 前記複数の画像は、年齢において退行
    する前記個人を示す請求項１３記載の暦年齢を変えるレ
    ンチキュラー画像。
15. 【請求項１５】 前記複数の画像は、年齢において進行
    する前記個人を示す請求項１３記載の暦年齢を変えるレ
    ンチキュラー画像。
16. 【請求項１６】 第一の個人の第一の画像、 第二の個人の第二の画像、及び複数の、コンピューター
    で発生させたモーフィングされた画像、を含み、 前記第二の個人は、前記第一の個人に関係付けられ、 前記複数のモーフィングされた画像の各々は、前記第一
    の個人及び前記第二の個人の間におけるモーフィングの
    進行する段階を示す、家族のレンチキュラー画像。
17. 【請求項１７】 ソフトウェアプログラムは、おおよそ
    前記第一の個人の前記第一の画像の大きさへ、前記第二
    の個人の第二の画像の大きさを変更する請求項１６記載
    の家族のレンチキュラー画像。
18. 【請求項１８】 ソフトウェアプログラムは、前記第二
    の画像における前記第二の個人の位置を、前記第一の画
    像における前記第一の個人の相対的な位置とおおよそ同
    じ前記第二の画像におけるある相対的な位置へセンタリ
    ングする請求項１６記載の家族のレンチキュラー画像。
19. 【請求項１９】 前記位置は、前記本人の目の相対的な
    位置に基づいてセンタリングされる請求項１８記載の家
    族のレンチキュラー画像。
20. 【請求項２０】 前記画像の各々における背景の色は、
    標準化される請求項１６記載の家族のレンチキュラー画
    像。
21. 【請求項２１】 モーフィングのソフトウェアは、前記
    第一の個人が、前記第一の個人から前記第二の個人へ規
    則的な割合で移行するように見えるように、前記第一及
    び第二の画像の間における追加の画像を発生させる請求
    項１６記載の家族のレンチキュラー画像。
22. 【請求項２２】 モーフィングのソフトウェアは、前記
    第二の画像及び第三の個人の第三の画像の間における追
    加の画像を、前記第二の個人が、前記第二の個人から前
    記第三の個人へ規則的な間隔で移行するように見えるよ
    うに、発生させ、 前記第三の個人は、前記第二の個人に関係付けられる請
    求項２１記載の家族のレンチキュラー画像。
23. 【請求項２３】 前記レンチキュラー画像の回転は、前
    記第一の個人が前記第二の個人へ移行するように見える
    ことを引き起こす請求項１６記載の家族のレンチキュラ
    ー画像。
24. 【請求項２４】 前記レンチキュラー画像の回転は、前
    記第二の個人が前記第一の個人へ移行するように見える
    ことを引き起こす請求項１６記載の家族のレンチキュラ
    ー画像。
25. 【請求項２５】 第一の年齢における個人の第一の写
    真、 第二の年齢における前記個人の第二の写真、及び前記第
    一の年齢及び前記第二の年齢と異なる第三の年齢におけ
    る前記個人の第三の写真、を備え、 前記第一の年齢及び前記第二の年齢は、異なり、 前記第三の年齢は、前記第一及び第二の年齢から外れた
    自然な順序の進行にある、暦年齢を変えるレンチキュラ
    ー画像。