JP2003241534A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003241534A
JP2003241534A JP2002043143A JP2002043143A JP2003241534A JP 2003241534 A JP2003241534 A JP 2003241534A JP 2002043143 A JP2002043143 A JP 2002043143A JP 2002043143 A JP2002043143 A JP 2002043143A JP 2003241534 A JP2003241534 A JP 2003241534A
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JP2002043143A
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Yuichi Ikeda
雄一 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ベルト上のトナーを、静電的に感光ドラ
ムに移してクリーニングする方式において、高圧電源の
コストダウン。 【解決手段】 転写ベルト上のトナーを静電的に感光ド
ラムに移してクリーニングする方式において、BAEの
画像形成方法を用いて、転写電圧を0Vにし、ドラムの
帯電電位でベルト上のトナーを回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材上に画像を
形成する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に、電子写真方式を用いた従来の画
像形成装置の、プロセスステーション(画像形成部)の
一例の概略構成を示す。
【0003】同図に示すプロセスステーション2は、像
担持体として矢印R21方向に回転する感光ドラム21
を有しており、その表面は、一次帯電器22によって一
様に帯電された後、例えばLED、レーザなどの露光装
置23による画像情報に基づく露光を受けて静電潜像が
形成される。この静電潜像は、矢印R24方向に回転す
る現像装置24の現像スリーブ24aによってトナーが
付着され、トナー像として現像される。このトナー像
は、搬送ベルト1に担持されて矢印R1方向に搬送され
る転写材P上に、転写部材3により静電的に転写され
る。
【0004】トナー像転写後の転写材Pは、定着装置
(不図示)にて加熱及び加圧されることにより転写材P
上に定着されて永久画像が形成される。一方、トナー像
転写時に転写材Pに転写されないで感光ドラム21表面
に残ったトナー(一次転写残トナー)は、クリーナのク
リーニングブレード25によって除去されて廃トナー容
器26内に回収される。こうして表面がクリーニングさ
れた感光ドラム21は、次の画像形成に供される。
【0005】図4に、上述構成のプロセスステーション
2と同様の構成の4個のプロセスステーション2a、2
b、2c、2dを4個並べて配置した4色フルカラーの
画像形成装置、いわゆるインライン方式の画像形成装置
の構成を示す。
【0006】同図に示す画像形成装置において、搬送ベ
ルト(静電吸着搬送ベルト)1は、駆動ローラ7、吸着
対向ローラ6、テンションローラ8、9の4本のローラ
に巻架されている。
【0007】この搬送ベルト1の移動方向(矢印R1方
向)に沿って上流側から順に、ブラック、マゼンタ、シ
アン、イエローの各色のプロセスステーション2a、2
b、2c、2dが直列に配置されている。
【0008】各プロセスステーション2a、2b、2
c、2d内の感光ドラム21a、21b、21c、21
dは、搬送ベルト1を介して転写手段である転写ブレー
ド3a、3b、3c、3dと当接しており、転写ブレー
ド3a、3b、3c、3dには、転写バイアス電源4
a、4b、4c、4dにより転写バイアスが印加され
る。
【0009】従来、電子写真方式の画像形成装置におい
て、例えば、感光ドラム21a、21b、21c、21
dとして、負極性の有機半導体(OPC)を用いてお
り、露光により負電荷が減衰した露光部を現像する場合
には、負極性のトナーを含む現像剤が用いられる(IA
E)。したがって、転写ブレード3a〜3dには転写バ
イアス電源4a〜4dによって正極性の転写バイアスを
印加する。従来、転写ブレード3a〜3dとしては低抵
抗の樹脂フィルムが一般的に用いられる。
【0010】転写材Pは、給紙カセット15から給紙ロ
ーラ14によって画像形成装置内に送り出されると、ま
ず、画像形成動作と転写材Pの搬送との同期をとるため
のレジストローラ10及びレジスト対向ローラ13に一
度挟持された後、吸着部Nに導かれる。
【0011】吸着部Nでは、吸着ローラ5が搬送ベルト
1を介して吸着対向部材としての吸着対向ローラ6と対
向し、搬送ベルト1及び転写材Pを挟持するように構成
されている。吸着ローラ5には高圧電源である吸着バイ
アス電源12により正極性の電圧が印加されることによ
って転写材Pに電荷が付与され、電荷を付与された転写
材Pは搬送ベルト1を分極することによって搬送ベルト
1に静電的に吸着される。
【0012】こうして搬送ベルト1に吸着された転写材
Pは、各色のプロセスステーション2a〜2dを順次通
過し、感光ドラム21a〜21d上の各色のトナー像が
順次に転写される。その後、これらトナー像は、定着装
置16にて加熱及び加圧されて転写材P表面に定着され
て永久画像となる。転写材Pの搬送が終了した搬送ベル
ト1は、除電帯電器11にて除電されて、次の画像形成
プロセスに備える。
【0013】従来、搬送ベルト1としては、厚さ50〜
200μm、体積抵抗率109〜1016Ω・cm程度の
PVdF(フッ化ビニリデン樹脂)、ETFE(四フッ
化エチレン−エチレン共重合樹脂)、ポリイミド、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネート
などの樹脂フィルムや、あるいは厚さ0.5〜2mm程
度の、例えばEPDMなどのゴムの基層の上に、例えば
ウレタンゴムにPTFEなどのフッ素樹脂を分散させた
ものを被覆したものを使用している。
【0014】上述の搬送ベルト1は、通常は表面にトナ
ー像を直接担持することはないので、トナー像により汚
染されることは少ない。しかし、ジャム時や、非画像部
への地かぶりトナー付着、あるいは搬送ベルト1上にレ
ジストマークや濃度検出パターンを直接形成してこれを
検知するようなシステム使用時、等においては、搬送ベ
ルト1上にトナーが付着する。この汚染トナーを清掃す
るためには、別途クリーニング手段(不図示)を設けた
り、あるいは転写ブレード3に、転写時の極性とは逆の
極性である反対極性のクリーニングバイアスを印加し
て、搬送ベルト1上のトナーを図3の感光ドラム21に
逆転写し、逆転写されたトナーをクリーナの廃トナー容
器26に回収する、という工程を、各々のプロセスステ
ーション2a〜2dについて行ったりしている(例え
ば、特開平03−069978号公報参照)。この、ク
リーニングバイアスによる清掃は、搬送ベルト1に別途
のクリーニング手段(ブレード、ファーブラシ等)があ
る場合においても、併用によりクリーニング手段の負荷
や廃トナーの削減(感光ドラムの各クリーナへの分散)
という効果がある。
【0015】しかしながら、上記従来例では転写バイア
スに、両極性の高圧を印加する事が必要であり、電源装
置が複雑になりコストも上がる。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような問題点を克服
するため、本発明では従来例の逆バイアスを印加する変
わりに、画像形成方式に、負極性の有機半導体(OP
C)を用いて、露光により負電荷が減衰した露光部以外
を現像するために、正極性のトナーを含む現像材を用い
て画像形成する方式(BAE)を採用する。
【0017】BAEを採用した場合、感光体は負極に帯
電しており、転写体上のトナーは正極性のため、通常の
転写バイアス(負極性)を印加しなければ、静電的にト
ナーは感光体に回収される。
【0018】このように、BAEの画像形成方式を採用
することで、ベルト上の静電クリーニング時には、転写
部材をグランドに落とすことで可能となり、クリーニン
グバイアスに逆極性を印加する必要がなく電源の簡素化
とコストダウンが可能となった。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は下記構成を備
えることにより上記課題を解決できた。
【0020】(1)表面にトナー像が形成される像担持
体と、該像担持体上のトナー像を該像担持体との間に印
加される転写バイアスによって転写材上に転写する転写
手段と、前記像担持体上の不要なトナーを除去する像担
持体クリーニング手段とを有する複数の画像形成部を備
え、これら複数の画像形成部を転写材搬送手段の移動方
向に沿って上流側から下流側に順に配設し、前記複数の
像担持体上にそれぞれ形成された色の異なるトナー像を
前記転写材搬送手段が担持搬送する転写材上に順次に転
写して画像を形成する画像形成装置において、通常の転
写電圧と異なった電圧を印加し、前記転写材搬送手段表
面の不要なトナーを前記像担持体に静電的に回収する手
段とを備え、複数の画像形成部には、バックグラウンド
露光方式の画像形成方式を採用していることを特徴とす
る画像形成装置。
【0021】(2)ポジトナーを使用し、感光体にOP
Cドラムを使用することを特徴とする前記(1)記載の
画像形成装置。
【0022】(3)ネガトナーを使用し、正極性のa_
Siドラムを使用することを特徴とする前記(1)記載
の画像形成装置。
【0023】(4)ポジトナーを使用し、負極性のa_
Siドラムを使用することを特徴とする前記(1)記載
の画像形成装置。
【0024】(5)転写材搬送手段表面の不要なトナー
を、像担持体に静電的に回収する場合、像担持体の帯電
電位を通常の帯電電位よりも絶対値で高くすることを特
徴とする前記(1)または(4)記載の画像形成装置。
【0025】(6)表面にトナー像が形成される像担持
体と、該像担持体上のトナー像を該像担持体との間に印
加される転写バイアスによって転写材上に転写する転写
手段と、前記像担持体上の不要なトナーを除去する像担
持体クリーニング手段とを有し、像担持体上に形成され
たトナー像を転写材搬送手段が担持搬送する転写材上に
転写して画像を形成する画像形成装置において、通常の
転写電圧と異なった電圧を印加し、前記転写材搬送手段
表面の不要なトナーを前記像担持体に静電的に回収する
手段とを備え、画像形成部には、BAE方式の画像形成
方式を採用していることを特徴とする画像形成装置。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0027】(実施例1)図1に、本発明に係る画像形
成装置の一例を示す。同図に示す画像形成装置は、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(Bk)のそれぞれ独立の4個の第1、第2、第3、第
4のプロセスステーションSa、Sb、Sc、Sdを、
転写ベルト(転写材搬送手段)107の移動方向(回転
方向、矢印R107方向)の上流側から下流側にかけて
(同図では下方から上方にかけて)縦1列に配設し、転
写ベルト107の表面に吸着させた転写材に各プロセス
ステーションSa、Sb、Sc、Sdで形成した異なる
色のトナー像を順次に転写して4色フルカラーの画像を
形成する、いわゆるインライン方式の画像形成装置であ
る。そして、同図は、その概略構成を示す縦断面図であ
る。
【0028】第1〜第4のプロセスステーションSa、
Sb、Sc、Sdは、それぞれ画像担持体として、繰り
返し使用される回転ドラム型の電子写真感光体(以下
「感光ドラム」という。)101a、101b、101
c、101dを備えている。感光ドラム101a〜10
1dは、本実施の形態においては、直径30mmの負帯
電特性のOPC(有機光半導体)感光体が使用されてお
り、それぞれ矢印方向に100mm/secの周速度
(プロセススピード)をもって回転駆動される。
【0029】各感光ドラム101a〜101dの周囲に
は、その回転方向に沿ってほぼ順に、一次帯電器102
a、102b、102c、102d、露光装置103
a、103b、103c、103d、現像装置104
a、104b、104c、104d、転写部材108
a、108b、108c、108d、クリーニング装置
(像担持体クリーニング手段)113a、113b、1
13c、113dが配設されている。
【0030】感光ドラム101a〜101dは回転過程
で、一次帯電ローラ102a、102b、102c、1
02dにより所定の極性・電位に一様に帯電処理され、
次いで露光装置103a、103b、103c、103
d(例えば、レーザダイオード、ポリゴンスキャナ、レ
ンズ群等によって構成される)による画像露光を受ける
ことによりそれぞれ目的のカラー画像の第1〜第4の色
成分像(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック成分
像)に対応した静電潜像が形成される。一次帯電器10
2a〜102dは、−1.2kVのDC電圧が印加され
た実抵抗1×10 6Ωのローラであり、感光ドラム10
1a〜101dに総圧9.8N(ニュートン)で当接さ
せていて感光ドラム101a〜101dの回転に伴って
従動回転する。この電圧の印加により、感光ドラム10
1a〜101d表面は、−600Vに帯電される。ま
た、本実施の形態で用いた露光装置103a〜103d
は、レーザダイオードを用いたポリゴンスキャナであ
り、画像信号により変調されたレーザビームを感光ドラ
ム101a〜101d上に結像し、静電潜像を形成す
る。この時本発明ではBAE方式を採用する。
【0031】レーザ露光の書き出しは、主走査方向(転
写材の進行方向と直角な方向)では各走査ラインごとに
BDと呼ばれるポリゴンスキャナ内の位置信号から、副
走査方向(転写材の進行方向)は転写材搬送路内のスイ
ッチ(不図示)を起点とするTOP信号から、所定の時
間だけ遅延させて行うことによって、第1〜第4のプロ
セスステーションSa〜Sdでは常に感光ドラム101
a〜101d上の同じ位置に露光を行える構成となって
いる。
【0032】次いで、静電潜像は、第1〜第4のプロセ
スステーションSa〜Sdの現像装置104a、104
b、104c、104dにより現像される。現像装置1
04a〜104dは、感光ドラム101a〜101dに
対向配置された弾性ローラである現像スリーブを有し、
この現像スリーブを介して感光ドラム101a〜101
d上の静電潜像にそれぞれの色のポジトナーを付着させ
てトナー像として現像する。各現像装置104a〜10
4d内のトナーは、磁性体を含まないいわゆるノンマグ
トナーであり、静電潜像の現像は、接触一成分接触現像
方式によって行われる。このとき、各現像スリーブは、
感光ドラム101a〜101dに対して順方向に170
%の周速で回転し、コントローラの信号によって変更可
能な現像バイアスが印加され、これにより現像を行う。
いうまでもないが、現像剤は二成分でも、現像方式は非
接触方式でもかまわない。
【0033】転写ベルト107は、駆動ローラ110と
従動ローラ109に掛け渡されており、駆動ローラ11
0の矢印方向(反時計回り)の回転により、矢印R10
7方向に感光ドラム101a〜101dと同じ周速度を
もって回転駆動されている。転写ベルトは1×1010Ω
・cmに抵抗調整された厚み100μmのPVDFの単
層樹脂ベルトを無端状に構成したものであり、背面側の
量端部には、ベルトの蛇行や偏りを防止するためのリブ
が設けられている。
【0034】転写部材108a、108b、108c、
108dとしては、体積抵抗率1×105Ω・cmに調
整された高圧印加可能なウレタン樹脂製の転写ブレード
を用いており、転写ベルト107をその背面から押圧し
て感光ドラム101a〜101d表面に押し付けるよう
にしている。これら転写部材5a〜5dに転写バイアス
電源(不図示)によってマイナスの転写バイアスを印加
することで、各感光ドラム101a〜101d上のトナ
ー像を転写材表面に順次に転写していくものである。
【0035】クリーニング装置113a、113b、1
13c、113dは、転写材に転写されないで感光ドラ
ム101a〜101d表面に残ったトナー(転写残トナ
ー)を除去する。さらにクリーニング装置113a〜1
13dは、ジャムによって感光ドラム101a〜101
dに付着したトナーや、転写ベルト107上に形成され
たレジスト検知、濃度検知用のトナーや、ジャム時に転
写ベルト107上に付着したトナーであって感光ドラム
101a〜101dに逆転写されたトナー等を除去する
ものである。なお、これらをすべて含めて、「不要なト
ナー」というものとする。
【0036】本実施の形態においては、上述の各感光ド
ラム101a〜101d、各一次帯電器102a〜10
2d、各露光装置103a〜103d、各現像装置10
4a〜104d、各クリーニング装置113a〜113
dを、カートリッジ容器a、b、c、dに一体的に組み
込んで、画像形成装置本体(不図示)に対して着脱自在
なプロセスカートリッジPa、Pb、Pc、Pdを構成
している。
【0037】本実施の形態では、画像形成装置は、設置
面積を最小化するために第1〜第4のプロセスステーシ
ョンSa〜Sdを縦に一列に配設し、かつ、カートリッ
ジ交換やジャム処理のために、前扉のみの開閉で所望の
目的が達成できるようにカートリッジを縦に配置して、
転写ベルトとカートリッジの間で本体を分割する構成と
なっている。
【0038】上述構成の画像形成装置において、転写材
は、給紙カセット(不図示)から給紙されて、レジスト
ローラ(不図示)を通過した後、転写入口ガイド(不図
示)を通過して転写ベルト107と接触するようになっ
ている。
【0039】給紙カセット(不図示)から給紙され、転
写入口ガイド(不図示)を通過した転写材は、第1のプ
ロセスステーションSaにはいる。この転写材は、転写
部においては、転写ベルト107背面に設けた転写部材
(転写ブレード)108aによって第1色目のイエロー
のトナー像が感光ドラム101aから転写される。本実
施の形態で用いた転写部材108aは、厚み100μ
m、長さ(自由長)5mmの、カーボンブラックで抵抗
値を1×105Ω・cmに調整されたPVDFのシート
であり、転写ベルト107に対しては45°の角度、侵
入量2mmで当接している。この条件下で、転写ベルト
107の回転方向(矢印R107方向)に沿っての転写
部材108aと転写ベルト107との当接ニップ幅は
1.5mmとなっている。転写部材108aには、−2
kVのDCバイアスが高圧電源から印加されている。
【0040】以下、転写ベルト107の矢印R107方
向の回転に伴って各プロセスステーションSb、Sc、
Sdを通過するごとに、感光ドラム101b、101
c、101dから異なる色のトナー像が転写されて、転
写ベルト107上で4色のトナー像が重ねられる。
【0041】本実施の形態では、第1〜第4のプロセス
ステーションSa、Sb、Sc、Sdにおいて転写ベル
ト107上の転写材に与えられた転写電荷が、転写コン
トラストに及ぼす影響を吸収するために、転写バイアス
を下流側のプロセスステーションにいくに従って300
Vずつダウンさせ、第4のプロセスステーションSdで
は、−2.9kVとなるように設定し、これにより転写
不良を防止するようにしている。
【0042】転写材に対する4色のトナー像の転写が終
了し、転写ベルト107の最下流側(後端)から曲率に
よって分離された転写材は、その後、定着器112によ
って表面の4色のトナー像が加熱、加圧されて定着され
る。これにより、4色フルカラー画像の形成が終了し、
転写材は、画像形成装置本体外部に排出される。
【0043】次に、転写ベルト107のクリーニングシ
ーケンスについて述べる。
【0044】転写ベルト107を使用したインライン方
式の画像形成装置においては、画像形成時は、トナー像
は常に転写材上に転写されるため、転写ベルト107が
トナーで汚されることはない。ただし、例えば、給紙ジ
ャムによって、転写材が搬送されていないのに画像形成
を行ってしまった場合や、感光ドラム101a〜101
d上に形成されたトナー像が指定された転写材よりも大
きかったりした場合には、転写ベルト107上にトナー
が付着してしまう。
【0045】また、画像形成装置本体が濃度補正や、カ
ラーレジスト補正を行うためには、一般的に転写ベルト
107上にレジスト検知、濃度検知用のトナー像である
パッチを形成し、転写ベルト107に対向配置した光学
センサでこれらパッチを読み取ってフィードバック制御
を行うが、これらパッチのクリーニングを行わないと次
の画像形成時に後続の転写材の裏汚れを引き起こしてし
まう。
【0046】本実施の形態では、転写ベルト107のク
リーニングを、転写ベルト107上のトナー像を感光ド
ラム101a〜101dに静電的に回収することによっ
て行う。
【0047】転写ベルト107上のトナーを回収する際
には、別途設けるクリーニングシーケンスを実行する。
クリーニングシーケンスは、ジャム発生後、濃度検知
後、レジスト検知後等に行うことが特に効果的ではある
が、各画像形成(プリント)ごとに行った場合も相応の
効果をあげることができる。
【0048】クリーニングシーケンスでは、第1、第3
のプロセスステーションSa、Scの転写部材108
a、108cを接地し、これに対し、第2、第4のプロ
セスステーションSb、Sdの転写部材108b、10
8dにマイナスのバイアスを印加して、転写ベルトを1
回転させることで、プラス、マイナス両極性のトナーを
回収する。
【0049】本実施の形態では、クリーニングシーケン
ス中には、感光ドラム101a〜101dは通常のシー
ケンスと同様に−600Vに帯電し、プラス側は+0
V、マイナス側は−1.5kVのバイアスを印加してト
ナー回収を行った。
【0050】さらに、クリーニングシーケンス時に感光
ドラム101a〜101dは通常のシーケンスより絶対
値が高い−800Vに帯電した方が、トナーの回収が有
利である。
【0051】以上説明した本実施の形態によると、転写
ベルト107のクリーニング手段を特に設けずに、クリ
ーニングシーケンスを用い、転写ベルト107上の不要
なトナーを各感光ドラム101a〜101dに回収させ
る画像形成装置において、バイアスの印加電圧両極性に
する必要がなく、装置を簡素化しコストダウンすること
が可能となった。
【0052】(実施例2)実施例1では、OPCドラム
はネガドラムしかできないため、OPC(ネガ)ドラム
とポジトナーを利用して静電クリーニングを行ったが、
a_Siドラムの場合にはポジドラムも作成できるの
で、本実施例ではa_Si(ポジ)ドラムとネガトナー
を利用して静電クリーニングを行った。動作及び制御内
容は実施例1と同じで、極性が逆になったことが特徴で
ある。
【0053】一般的に、ポジトナーの場合には、アクリ
ル系の樹脂を使う必要がある為トナーが硬く、定着時に
多大な熱量が必要となる。しかし、本発明はポリエステ
ル系の樹脂のネガトナーを使用できるため、定着での融
解熱量が少なくできる。定着器のコストダウンと省エネ
ルギー化が可能となった。
【0054】(実施例3)実施例1,2では、フルカラ
ーについて説明したが、本実施例はモノカラーの画像形
成装置にも有効である。
【0055】図2は、画像形成装置を示す概略構成図で
ある。感光体(正極性のa_Si感光ドラム)101
は、円筒状の導電基体上に光導電層を設けたもので、図
中の矢印R101方向に回転自在に軸支されている。そ
して、前記感光ドラム101の周囲には、その回転方向
に沿って順に、感光ドラム101の表面を帯電するスコ
ロトロン1次帯電器102、原稿を読み取り、画像信号
に基づいて感光ドラム101を露光し、静電潜像を形成
する露光装置、上記静電潜像にトナーを付着させてトナ
ー像を形成する現像装置104、現像位置近傍での感光
ドラム表面電位を検知する表面電位センサ141、転写
材Pを搬送する搬送ベルト107、前記感光ドラム10
1上に形成された像を転写材である転写紙P上に転写す
るコロナ転写部材(転写ローラ)108、像を転写した
後に、感光ドラム101上の残留トナーを除去するクリ
ーニング装置113、感光ドラム101の残留電荷を除
去する前露光(ランプ)130などが配置されている。
また、像が転写された転写紙Pは、搬送ベルト107か
ら分離された後に定着装置112に搬送され、ここにお
いて表面のトナー像が定着され、所望のプリント画像が
形成されて画像形成装置本体の外部に排出される。
【0056】イメージスキャナ部118は、原稿ガラス
台114上に載置されている原稿115を照明ランプ1
16により走査して読み取り、光電変換素子119によ
って画像情報を電気信号に変換するもので、照明ランプ
116によって走査した原稿115からの反射光は、ミ
ラー117a、117b、117cに導かれてレンズ1
17dにより、光電変換素子119上に結像される。こ
の光電変換素子119によって電気信号は、A/Dコン
バータ121によりデジタル化された後、画像濃度に比
例した0(00hex)から255(FFhex)の2
56階調の画像信号に変換される。信号は、信号発生部
としてのレーザドライバー124に送られ、画像信号に
応じてレーザ120の発光を変調する。信号に応じて変
調されたレーザ光は画像情報としてポリゴンミラー12
8、ミラー117eを介して感光ドラム101に静電潜
像を書き込む。
【0057】次に、搬送ベルト107のクリーニングシ
ーケンスについて述べる。
【0058】搬送ベルト107を使用した画像形成装置
においては、画像形成時は、トナー像は常に転写材上に
転写されるため、搬送ベルト107がトナーで汚される
ことはない。ただし、例えば、給紙ジャムによって、転
写材が搬送されていないのに画像形成を行ってしまった
場合や、感光ドラム101上に形成されたトナー像が指
定された転写材よりも大きかったりした場合には、搬送
ベルト107上にトナーが付着してしまう。
【0059】また、画像形成装置本体が濃度補正を行う
ためには、一般的に搬送ベルト107上に濃度検知用の
トナー像であるパッチを形成し、搬送ベルト107に対
向配置した光学センサでこれらパッチを読み取ってフィ
ードバック制御を行うが、これらパッチのクリーニング
を行わないと次の画像形成時に後続の転写材の裏汚れを
引き起こしてしまう。
【0060】本実施の形態では、搬送ベルト107のク
リーニングを、搬送ベルト107上のトナー像を感光ド
ラム101に静電的に回収することによって行う。
【0061】搬送ベルト107上のトナーを回収する際
には、別途設けるクリーニングシーケンスを実行する。
クリーニングシーケンスは、ジャム発生後、濃度検知後
等に行うことが特に効果的ではあるが、各画像形成(プ
リント)ごとに行った場合も相応の効果をあげることが
できる。
【0062】クリーニングシーケンスでは、転写部材1
08を接地し、搬送ベルト107を1回転させること
で、搬送ベルト107上のトナーを回収する。さらに、
逆極性のトナーを回収するために、転写バイアス−2k
Vを印加して、さらに一回転させることによりトナーを
回収すると効果が上がる。
【0063】本実施の形態では、クリーニングシーケン
ス中には、感光ドラム101は通常のシーケンスと同様
に−600Vに帯電し、+0Vのバイアスを転写部材に
印加してトナー回収を行った。
【0064】以上説明した本実施の形態によると、搬送
ベルト107のクリーニング手段を特に設けずに、クリ
ーニングシーケンスを用い、搬送ベルト107上の不要
なトナーを各感光ドラム101に回収させる画像形成装
置において、バイアスの印加電圧を両極性にする必要が
なく、装置を簡素化しコストダウンすることが可能とな
った。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送ベルトのクリーニング手段を特に設けずに、クリー
ニングシーケンスを用い、搬送ベルト上の不要なトナー
を各感光ドラムに回収させる画像形成装置において、バ
イアスの印加電圧を両極性にする必要がなく、装置を簡
素化しコストダウンすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例を示す図
【図2】 実施例3の構成図
【図3】 従来の実施形態の説明図
【図4】 従来の実施形態の説明図
【符号の説明】
1 搬送ベルト 2 プロセスステーション 3 転写部材(転写ブレード) 5 吸着ローラ 6 吸着対向ローラ 7 駆動ローラ 8、9 テンションローラ 10 レジストローラ 11 除電帯電器 12 吸着バイアス電源 13 レジスト対向ローラ 14 給紙ローラ 15 給紙カセット 16 定着装置 21 感光ドラム 22 一次帯電器 23 露光装置 24 現像装置 24a 現像スリーブ 25 クリーニングブレード 26 廃トナー容器 101 感光ドラム 102 1次帯電器 103 露光装置 104 現像装置 107 搬送ベルト(転写ベルト) 108 転写部材(転写ローラ) 109 従動ローラ 110 駆動ローラ 112 定着装置 113 クリーニング装置 114 原稿ガラス台 115 原稿 116 照明ランプ 117a、117b、117c、117e ミラー 117d レンズ 118 イメージスキャナ部 119 光電変換素子 120 レーザ 121 A/Dコンバータ 124 レーザドライバー 128 ポリゴンミラー 130 前露光(ランプ) 141 表面電位センサ P 転写材
フロントページの続き Fターム(参考) 2H030 AB02 AD01 AD03 BB44 BB71 2H134 GA10 GB02 HF16 KG01 KG07 KG08 KH10 KJ02 2H200 FA13 GA12 GA16 GA18 GA23 GA34 GA44 GA46 GA49 GA52 HA02 HB12 HB14 HB22 HB46 HB48 JA25 JA26 JA28 JB06 JB42 LB18 LB39 MA03 MB04 MB06 NA02 NA09 PA18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、該像担持体上のトナー像を該像担持体との間に印加
    される転写バイアスによって転写材上に転写する転写手
    段と、前記像担持体上の不要なトナーを除去する像担持
    体クリーニング手段とを有する複数の画像形成部を備
    え、これら複数の画像形成部を転写材搬送手段の移動方
    向に沿って上流側から下流側に順に配設し、前記複数の
    像担持体上にそれぞれ形成された色の異なるトナー像を
    前記転写材搬送手段が担持搬送する転写材上に順次に転
    写して画像を形成する画像形成装置において、 通常の転写電圧と異なった電圧を印加し、前記転写材搬
    送手段表面の不要なトナーを前記像担持体に静電的に回
    収する手段とを備え、 複数の画像形成部には、バックグラウンド露光方式の画
    像形成方式を採用していることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 ポジトナーを使用し、感光体にOPCド
    ラムを使用することを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 ネガトナーを使用し、正極性のa_Si
    ドラムを使用することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 ポジトナーを使用し、負極性のa_Si
    ドラムを使用することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 転写材搬送手段表面の不要なトナーを、
    像担持体に静電的に回収する場合、像担持体の帯電電位
    を通常の帯電電位よりも絶対値で高くすることを特徴と
    する請求項1または4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、該像担持体上のトナー像を該像担持体との間に印加
    される転写バイアスによって転写材上に転写する転写手
    段と、前記像担持体上の不要なトナーを除去する像担持
    体クリーニング手段とを有し、像担持体上に形成された
    トナー像を転写材搬送手段が担持搬送する転写材上に転
    写して画像を形成する画像形成装置において、 通常の転写電圧と異なった電圧を印加し、前記転写材搬
    送手段表面の不要なトナーを前記像担持体に静電的に回
    収する手段とを備え、 画像形成部には、BAE方式の画像形成方式を採用して
    いることを特徴とする画像形成装置。
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