JP2003241521A - 湿式電子写真印刷装置 - Google Patents

湿式電子写真印刷装置

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JP2003241521A
JP2003241521A JP2002039199A JP2002039199A JP2003241521A JP 2003241521 A JP2003241521 A JP 2003241521A JP 2002039199 A JP2002039199 A JP 2002039199A JP 2002039199 A JP2002039199 A JP 2002039199A JP 2003241521 A JP2003241521 A JP 2003241521A
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roller
developer
electrophotographic printing
developing
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JP2002039199A
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English (en)
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Tomoaki Okada
智章 岡田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単安価な構成で現像ローラ上に高精度で均
一な薄膜を作ることのできる現像剤供給装置を備え、ひ
いては安定して高画質な画像が得られる湿式電子写真印
刷装置の提供。 【解決手段】 現像剤を凹凸ローラの凹部に保持させて
現像剤膜を形成し、第2供給ローラを介して現像剤を現
像ローラに供給するに際し、第2供給ローラと現像ロー
ラに周速差を持たせ、凹凸ローラから供給された現像剤
を該周速差で薄膜化して現像ローラに供給して現像ロー
ラ上に均一な現像剤膜を形成できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体現像剤を用い
た湿式電子写真印刷装置に関し、特に、高粘度で高濃度
の液体現像剤を用い、現像ローラ上に高精度な均一薄膜
を形成して画像濃度むらを防いだ湿式電子写真印刷装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体現像剤を用いた電子写真装置は、微
細なトナーを用いることでオフセット印刷並みの高画質
を実現できること、少ないトナーで十分な画像濃度が得
られるため、経済的であるという利点を有している。
【0003】しかし従来の湿式電子写真印刷装置は、感
光体上の現像剤像を電界の作用で記録媒体に直接転写し
ていたため、記録媒体の材質の影響を受けやすく、転写
画像の画質が変動しやすいという弱点を有していた。例
えば、感光体上に同じ膜厚の現像剤像を形成しても、吸
液性が低く平滑性の高いコート紙では転写ニップでのド
ットゲインの増加による画像のにじみ(像流れ)が生
じ、一方、吸液性が高く平滑性の低い上質紙では上質紙
の凹部にトナーが届かない転写不良(素抜け)が生じる
という問題があった。
【0004】また、こういった湿式電子写真印刷装置に
おいては、オフセット印刷並みの高画質を実現するため
には高粘度で高濃度の液体現像剤を用い、現像手段を構
成する現像ローラ上に1乃至6[μm]の均一な薄膜を作
る必要がある。ところが、高粘度で高濃度の液体現像剤
を用いた場合、短いパスの間に均一な薄膜を作ることは
簡単なことではない。すなわち、このような高粘度で高
濃度の液体現像剤を用いた場合、現像ローラに液体現像
剤を供給するローラと現像ローラのニップ部において、
現像剤自体の粘性とローラ表面への粘着力によって現像
剤が引っ張り力を受け、双方にちぎれるように分離して
細かなすじ状のムラ(凹凸)が現像ローラに残り、良好
な画像が得られないというような問題が典型的な一例で
ある。
【0005】そのため例えば特開平11−174852
号公報には、現像ローラに液体現像剤を供給するアプリ
ケータローラを備えた湿式電子写真印刷装置において、
アプリケータローラを連接する複数の回転ローラで構成
し、現像剤をトナー溜まりから薄く延ばしながら搬送し
てゆくと共に、最終段の回転ローラと現像ローラの回転
方向を同一方向(例えば最終段回転ローラと現像ローラ
が例えば時計方向と逆時計方向に回転)となるよう回転
させ、それによって最終段回転ローラの表面に塗布され
ている液体現像液の膜を、現像ローラの当接面にすじ状
のムラを生じることなく塗布できるようにした装置が示
されている。
【0006】また特開2000−250318号公報、
特開2000−250321号公報には、不揮発性を示
す高粘度で高濃度の液体トナーを用いた湿式電子写真印
刷装置において、軸方向に所定幅を有する事実上閉じた
空間を形成するガイドフレームに略一定圧力をかけた液
体現像液を供給源から供給し、内部に収容した互いに当
接する2つのアプリケータローラで供給された液体現像
液を引き延ばしつつ一方のアプリケータローラに当接し
た現像ローラの表面に塗布し、均一な液体現像液膜を現
像ローラ上に形成できるようにした装置や(特開200
0−250318号公報)、互いに当接する2つのアプ
リケータローラで供給された液体現像液を引き延ばしつ
つ一方のアプリケータローラに当接した現像ローラの表
面に塗布し、均一な液体現像液膜を現像ローラ上に形成
できるようにすると共に、アプリケータローラの下流側
で現像ローラが感光体上に接触する前の位置に独立リバ
ースローラを設け、かつ、この独立リバースローラに現
像ローラに対してバイアス電圧Vrを印加し、これによ
り、現像ローラに当接する位置において現像ローラ上の
トナー粒子を均一化しつつ現像ローラ表面に押しつける
方向に作用する電界を発生させるようにした装置(特開
2000−250321号公報)が示されている。
【0007】さらに特開2000−10413号公報に
は、記録媒体にイオンフローヘッドで静電潜像を形成
し、背面電極によってこの記録媒体を現像ローラに押し
つけながら現像するようにした湿式電子写真印刷装置に
おいて、現像ローラの表面に表面処理によって微細な凹
凸を形成して現像剤が十分に供給できるようにすると共
にブレードで膜厚を規制し、現像ローラ表面を記録媒体
の搬送方向と反対方向に移動するよう回転させて静電潜
像を現像するようにした湿式電子写真印刷装置が示され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
開2000−10413号公報に示された装置において
は、現像ローラ表面に微細な凹凸が形成されているた
め、現像ローラ上の膜厚が前記凹凸によって部分的に異
なったものとなり、感光体上の静電潜像の現像にあたっ
て現像量が異なって均一な膜厚の画像が得られないとい
う問題が生じる。
【0009】また特開平11−174852号公報に示
された装置では、複数の回転ローラで現像剤をトナー溜
まりから薄く延ばしながら搬送してゆくようにしている
が、印刷速度が速くなった場合、高粘度で高濃度の現像
液を少ないローラ間の受け渡しのみで均一な薄膜にする
のは困難であるという問題があり、また特開2000−
250318号公報、特開2000−250321号公
報に示された装置では、軸方向に所定幅を有する事実上
閉じた空間を形成するガイドフレームや、内部に収容し
た互いに当接する2つのアプリケータローラが必要であ
ったり、アプリケータローラの下流側で現像ローラが感
光体上に接触する前の位置に独立リバースローラが必要
であると共に、独立リバースローラに現像ローラに対し
てバイアス電圧Vrを印加する電源が必要であり、複雑
で高価な装置にならざるを得ない。
【0010】そのため本発明においては、簡単安価な構
成で現像ローラ上に高精度で均一な薄膜を作ることので
きる現像剤供給装置を備え、ひいては安定して高画質な
画像が得られる湿式電子写真印刷装置を提供することが
課題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明においては、請求項1に記載したように、電子写
真方式により潜像を形成する感光体と、液体現像剤によ
る薄膜を形成する現像ローラを有して前記感光体上の潜
像を現像する現像手段とを備えた湿式電子写真印刷装置
において、前記現像手段は、表面に設けた凹凸の凹部に
現像剤供給手段からの現像剤を保持して現像剤膜を形成
する凹凸ローラと、該凹凸ローラが保持した現像剤を前
記現像ローラに供給する第2供給ローラとからなり、該
第2供給ローラは現像ローラと周速差を持って回転し、
前記凹凸ローラから供給された現像剤を該周速差で薄膜
化して現像ローラに供給することを特徴とする。
【0012】このように、フレキソ印刷などで用いられ
るアニロックスローラなどの表面に凹凸を有した凹凸ロ
ーラに現像剤を保持させることにより、高粘度で高濃度
の液体現像剤を用いた場合でも微小な一定量を第2供給
ローラに常時安定して供給でき、かつ、現像ローラと第
2供給ローラに周速差を持たせてスリップさせながら回
転させることで液膜に速度分布が生じ、剪断力が作用す
ることで液膜が分離して現像ローラ上に高精度で均一な
薄膜を作ることが可能となって、高画質な画像が安定し
て得られる湿式電子写真印刷装置を提供することができ
る。
【0013】そしてこの第2供給ローラの回転方向と周
速差は、請求項2または3に記載したように、前記第2
供給ローラと現像ローラの回転方向を同一方向とした場
合は周速差を0.5乃至5倍とすることが好ましく、ま
た、前記第2供給ローラと現像ローラの回転方向を逆方
向とした場合は周速差を1倍より大きく、且つ、50倍
以下とすることが好ましい。
【0014】そして、凹凸ローラで構成した第一供給ロ
ーラと第2供給ローラは請求項4に記載したように、前
記凹凸ローラを第2供給ローラに対して周速差を持って
回転させ、第2供給ローラ上の現像剤膜を均一化するこ
とを特徴とする。
【0015】このようにすることにより、第2供給ロー
ラ上にも均一化された現像剤膜が形成され、さらに高精
度で均一な薄膜な現像ローラ上に作ることが可能とな
り、高画質な画像が安定して得られる湿式電子写真印刷
装置を提供することができる。
【0016】そしてこの凹凸ローラと第2供給ローラの
回転方向と周速差は、請求項5または6に記載したよう
に、前記凹凸ローラと第2供給ローラの回転方向を同一
方向とした場合は周速差を0.5乃至5倍とすることが
好ましく、前記凹凸ローラと第2供給ローラの回転方向
を逆方向とした場合は周速差を1倍より大きく、且つ、
50倍以下とすることが好ましい。
【0017】そして請求項7に記載した発明は、前記凹
凸ローラへの現像剤供給手段を、前記凹凸ローラに微小
間隔で対面して凹凸ローラの軸方向に延在したノズルで
構成し、該ノズル先端の凹凸ローラ回転方向下流側で前
記凹凸ローラ上の現像剤の層厚規制を行うことを特徴と
する。
【0018】このように凹凸ローラへの現像剤供給手段
をノズルで構成することにより、例えば箱形の現像剤容
器のような現像剤供給手段を用いた場合は重力方向に留
意して設置する必要があるが、こういったことを考慮す
ることなく自由な位置に設置することが可能となり、現
像剤供給手段の設置の自由度が高い現像剤供給手段とす
ることができる。
【0019】そして請求項8に記載した発明は、前記凹
凸ローラは、第2供給ローラと接触する位置の回転方向
上流側に、保持した現像剤の層厚を規制するスクレーパ
を有することを特徴とする。
【0020】このように凹凸ローラ上の現像剤の層厚を
スクレーパで規制することにより、第2供給ローラに常
時一定な現像剤を供給することができ、高画質な画像が
安定して得られる湿式電子写真印刷装置を提供すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる
説明例に過ぎない。
【0022】図1は本発明に係わる湿式電子写真印刷装
置の構成概略であり、図2乃至5は本発明になる湿式電
子写真印刷装置における現像ローラ上へ均一な薄膜を作
るための構成を説明するための図、図6は現像剤供給手
段としてスクレーパ機能を持たせたノズルを用いた場合
の構成を示した図である。
【0023】図中1はアモルファスシリコン(a−S
i)、あるいは有機感光体(OPC)などで構成される
感光体ドラムで、例えば240mm程度の直径を持ち、
周速1m/sec程度で回転する。2は中間転写体で、
例えばシリコン系導電性ゴムなどの公知のもので構成さ
れ、感光体ドラム1と同様例えば周速1m/sec程度
で感光体ドラム1と逆方向、例えば感光体ドラム1が時
計回りに回転するときは、逆時計回りに回転し、−10
00V程度のバイアスが印加される。3は現像ローラ
で、例えばJISAにおける20度乃至60度の硬度、
10乃至1010Ωcm程度の抵抗の導電性ゴムロー
ラで構成され、200乃至400Vのバイアスが印加さ
れて感光体ドラム1と逆方向(前記したように時計方向
と逆時計方向のように)に同程度の周速で回転する。4
は例えばフレキソ印刷に使用されるアニロックスローラ
のように表面に凹凸を有した凹凸ローラで構成され、現
像剤供給手段としての現像剤容器5に収容された例えば
シリコンベースの溶媒に固形分濃度30乃至50[wt
%]、粘度1000乃至50000[mPas]、平均
粒径0.1乃至6[μm]とした現像剤液6を凹部に保持
して現像剤膜を形成し、微小な一定量を第2供給ローラ
7に供給する第1供給ローラ、7は供給された現像剤を
現像ローラ3に送る第2供給ローラで、この第2供給ロ
ーラ7は、現像ローラ3に対する回転方向と周速差によ
って現像ローラ3上に現像剤液を均一に薄膜化して供給
し、凹凸ローラ4は第2供給ローラ7に対する回転方向
と周速差によって第2供給ローラ7上に現像剤液を均一
に供給する。
【0024】8は凹凸ローラで構成した第一供給ローラ
4上に汲み上げられた現像剤液6を一定の厚さに規制す
るスクレーパ、9は現像ローラ3が感光体1上の潜像を
現像した後、現像に使用されずに残った現像剤液によっ
て現像ローラ3上に履歴が残るのを防止するための履歴
解消ローラで、10はその履歴解消ローラ9上の現像剤
をクリーニングするブレード、11は感光体ドラム1を
例えば500V程度に帯電させるコロトロン、あるいは
スコロトンなどを用いた帯電器、12は図示していない
湿式電子写真印刷装置の制御装置から送られてくる画像
信号によって画像を感光体ドラム1に形成する露光装
置、13は感光体ドラム1上に残った残留現像剤を掻き
落とすためのクリーニングブレード、14は記録媒体、
15は記録媒体14に中間転写体2上の現像剤像を転写
させるためのバックアップローラで、例えば−2000
V程度のバイアスが印加される。16は熱定着装置、2
0は現像剤供給手段としてのノズルである。なお、以上
説明してきた各構成要素、及び以下に説明する各構成要
素に関連した数値は本発明を限定するものではなく、一
例を示したにすぎない。
【0025】このように構成した現像装置を有する湿式
電子写真印刷装置において、現像剤容器5中の例えばシ
リコンベースの溶媒に固形分濃度30乃至50[wt
%]、粘度1000乃至50000[mPas]、平均
粒径0.1乃至6[μm]とした現像剤液6は、例えばフ
レキソ印刷に使用されるアニロックスローラのように表
面に凹凸を有する凹凸ローラで構成された第1供給ロー
ラ4で汲み上げられ、この第1供給ローラ4の凹部に保
持されると共にスクレーパ8で層厚規制されながら現像
剤膜を形成する。そしてこの第1供給ローラ4の凹凸に
より、微小な一定量の現像剤が第2供給ローラ7に供給
されるわけであるが、このようにフレキソ印刷などで用
いられるアニロックスローラなどの表面に凹凸を有し構
成された第一供給ローラ4に現像剤を保持させることに
より、高粘度で高濃度の液体現像剤を用いた場合でも第
2供給ローラに常時安定して現像剤を供給することがで
きる。そして第2供給ローラ7に供給された現像剤は、
この第2供給ローラ7上に10[μm]程度の現像剤膜を
形成し、さらにその現像剤膜が現像ローラ3に供給され
るとき、均一に薄膜化されて現像ローラ3上に1乃至6
[μm]程度の現像剤膜を形成する。
【0026】そして画像形成にあたっては、まず帯電器
11によって感光体ドラム1を均一に、例えば500V
に帯電して露光装置12によって画像を描画すると、光
の当たった部分の電荷が逃げて50V程度になり、潜像
が形成される。そしてその潜像が現像ローラ3の位置に
至ると、現像ローラ3には200乃至400Vの電圧が
印加されているから現像ローラ3上に形成された液体現
像剤がこの潜像部分に転写されて現像され、現像剤像が
形成される。そしてその現像剤像は−1000V程度の
バイアスが印加された中間転写体2に転写され、さらに
−2000V程度のバイアスが印加されると共に、1乃
至13[kg/cm]程度の圧力で中間転写体2に接し
ているバックアップローラ15により、そのほとんどが
記録媒体14に転写されて熱定着装置16で定着され、
排出される。
【0027】そして、感光体ドラム1上の残留現像剤は
クリーニングブレード13で掻き取られて廃棄され、ま
た現像ローラ3上に現像に使用されずに残った現像剤
は、履歴解消ローラ9で履歴が生じないようにクリーニ
ングされ、さらに履歴解消ローラ9上の残留トナーはブ
レード10で掻き取られる。なお以上の説明では、正帯
電されたトナーを用いた反転現像の場合を例にとって説
明したが、本発明はこのような場合だけに限らず、液体
現像剤を使う湿式電子写真印刷装置ならどのような形態
の湿式電子写真印刷装置においても利用可能なことは自
明である。
【0028】図2乃至5は、本発明になる湿式電子写真
印刷装置における現像ローラ上へ均一な薄膜を作るため
の構成を説明するための図である。図中、図1と同様な
構成要素には同一番号が付してある。まず、図2に示し
た構成は本発明の第1実施例であり、第2供給ローラ7
と現像ローラ3の回転方向を同一方向、すなわちこの図
においては逆時計回り方向とし、両ローラの周速差を
0.5乃至5倍程度に設定したもので、このように両ロ
ーラの接触位置の移動方向が逆となるため、前記凹凸ロ
ーラ4から第2供給ローラ7へ供給した現像剤が現像ロ
ーラ3上で均一化され、薄膜化される。
【0029】すなわち、凹凸ローラで構成した第1供給
ローラ4から第2供給ローラ7に供給された高粘度で高
濃度の液体現像剤は、前記したように現像ローラ3と第
2供給ローラ7の接触位置の移動方向を同一、同速度で
回転させた場合、ニップ部において現像剤自体の粘性と
ローラ表面への粘着力によってトナーが引っ張り力を受
け、双方にちぎれるように分離して細かなすじ状のムラ
(凹凸)を現像ローラ3に残してしまうが、このように
現像ローラ3と第2供給ローラ7の接触位置の移動方向
を逆方向とすると共に周速差を持たせることにより、現
像ローラ3と第2供給ローラ7はスリップしながら回転
して液膜に速度分布が生じ、剪断力が作用することで液
膜が分離して現像ローラ上に高精度で均一な薄膜を作る
ことが可能となる。そのためこのようなすじ状のムラが
生ぜず、現像ローラ3上に高精度で均一な薄膜を作るこ
とが可能となり、高画質な画像が安定して得られる湿式
湿式電子写真印刷装置を提供することができる。
【0030】そして、図3に示した構成は本発明の第2
実施例であり、第2供給ローラ7と現像ローラ3との回
転方向を逆方向とし、周速差を1倍より大きく、且つ、
50倍以下に設定したもので、この周速差で現像ローラ
3は第2供給ローラ7に対してスリップしながら回転す
ることになり、液膜に速度分布が生じ、剪断力が作用す
ることで第2供給ローラ7から現像ローラ3上に供給さ
れた現像剤は引き延ばされて均一化されながら薄膜化さ
れる。そのため現像ローラ3上には均一な薄膜が形成さ
れ、高画質な画像が安定して得られる湿式電子写真印刷
装置を提供することができる。
【0031】そして図4に示した構成は本発明の第3実
施例であり、この第3実施例では、凹凸ローラで構成し
た第1供給ローラ4と第2供給ローラ7との回転方向を
同一方向として周速差を0.5乃至5倍に設定し、第2
供給ローラ7と第1供給ローラ4をスリップさせながら
回転させて液膜に速度分布を生じさせ、剪断力を作用さ
せて第2供給ローラ7上に均一な現像剤膜を作るように
したものである。このように第2供給ローラ7上に均一
な現像剤膜を作ることで、第2供給ローラ7から現像剤
を供給される現像ローラ3上には高精度で均一な薄膜を
作ることが可能となり、高画質な画像が安定して得られ
る湿式電子写真印刷装置を提供することができる。
【0032】さらに図5に示した構成は本発明の第4実
施例であり、この第4実施例では、第2供給ローラ7と
凹凸ローラで構成した第1供給ローラ4の回転方向を逆
方向とすると共に第2供給ローラ7第1供給ローラ4と
の回転速度に1倍より大きく、且つ、50倍以下の周速
差を持たせたもので、第2供給ローラ7と第1供給ロー
ラ4をスリップさせながら回転させて液膜に速度分布を
生じさせ、剪断力を作用させて第1供給ローラ4上に形
成されている現像剤膜を第2供給ローラ7に供給すると
き引き延ばして均一化するようにしたものである。この
ようにすることにより、第2供給ローラ7から現像剤を
供給される現像ローラ3上には高精度で均一な薄膜を作
ることが可能となり、高画質な画像が安定して得られる
湿式電子写真印刷装置を提供することができるようにな
る。
【0033】そして図6に示した構成は本発明の第5実
施例であり、この第5実施例では、凹凸ローラで構成し
た第1供給ローラ4への現像剤液6の供給手段を、図1
乃至5に示した現像剤容器5に代え、凹凸ローラで構成
した第1供給ローラ4と対面して第1供給ローラ4の軸
方向に延在したノズル20で構成したものである。そし
てこのノズル20内の現像剤液6に圧力を加え、必要量
の現像剤液6が凹凸ローラで構成された第1供給ローラ
4に供給されるようにすると共に、ノズル20の先端の
第1供給ローラ4における回転方向下流側で第1供給ロ
ーラ4上の現像剤の層厚規制をおこない、現像剤膜厚を
一定とするようにしている。そのため、図1乃至5で説
明してきた現像装置における現像剤容器5では、収容し
た現像剤液6が重力との関係で設置できる場所が限られ
るが、この第5の実施例のようにノズル20とすると、
自由な位置に設置することが可能となり、設置の自由度
の高い現像剤供給手段とすることができる。
【0034】なお以上の説明では、図1に示した本発明
の湿式電子写真印刷装置を単色の場合を例に説明してき
たが、複数の帯電器、露光装置、現像装置を用意し、複
数色を一度に形成できるようにしても良いことはもちろ
んである。また、前記第3実施例、及び第4実施例を説
明した図4、図5においては、第2供給ローラ7と現像
ローラ3の回転方向を図4では逆方向とし、図5では同
一方向として示したが、第3実施例においても図2に示
した第1実施例のように同一方向に、第4実施例におい
ても図3に示した第2実施例のように逆方向としても良
いことはもちろんであり、また第5実施例ではこれら第
1乃至第4実施例と組み合わせることが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上記載の如く請求項1に記載した本発
明によれば、フレキソ印刷などで用いられるアニロック
スローラなどの表面に凹凸を有した凹凸ローラに現像剤
を保持させることにより、高粘度で高濃度の液体現像剤
を用いた場合でも微小な一定量を第2供給ローラに常時
安定して供給でき、かつ、現像ローラと第2供給ローラ
に周速差を持たせてスリップさせながら回転させること
で液膜に速度分布が生じ、剪断力が作用することで液膜
が分離して現像ローラ上に高精度で均一な薄膜を作るこ
とが可能となって、高画質な画像が安定して得られる湿
式電子写真印刷装置を提供することができる。
【0036】そして請求項4に記載した本発明によれ
ば、第2供給ローラ上にも均一化された現像剤膜が形成
され、さらに高精度で均一な薄膜な現像ローラ上に作る
ことが可能となり、高画質な画像が安定して得られる湿
式電子写真印刷装置を提供することができる。
【0037】そして請求項7に記載した本発明によれ
ば、凹凸ローラへの現像剤供給手段をノズルで構成する
ことにより、例えば箱形の現像剤容器のような現像剤供
給手段を用いた場合は重力方向に留意して設置する必要
があるが、こういったことを考慮することなく自由な位
置に設置することが可能となり、現像剤供給手段の設置
の自由度が高い現像剤供給手段とすることができる。
【0038】そして請求項8に記載した本発明によれ
ば、凹凸ローラ上の現像剤の層厚をスクレーパで規制す
ることにより、第2供給ローラに常時一定な現像剤を供
給することができ、高画質な画像が安定して得られる湿
式電子写真印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる湿式電子写真印刷装置の構成
概略である。
【図2】 本発明になる湿式電子写真印刷装置における
現像ローラ上へ均一な薄膜を作るための構成を説明する
ための図である。
【図3】 本発明になる湿式電子写真印刷装置における
現像ローラ上へ均一な薄膜を作るための構成を説明する
ための図である。
【図4】 本発明になる湿式電子写真印刷装置における
現像ローラ上へ均一な薄膜を作るための構成を説明する
ための図である。
【図5】 本発明になる湿式電子写真印刷装置における
現像ローラ上へ均一な薄膜を作るための構成を説明する
ための図である。
【図6】 現像剤供給手段としてスクレーパ機能を持た
せたノズルを用いた場合の構成を示した図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 3 現像ローラ 4 第1供給ローラ 5 現像剤容器 6 現像剤液 7 第2供給ローラ 8 スクレーパ 9 履歴解消ローラ 10 ブレード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式により潜像を形成する感光
    体と、液体現像剤による薄膜を形成する現像ローラを有
    して前記感光体上の潜像を現像する現像手段とを備えた
    湿式電子写真印刷装置において、 前記現像手段は、表面に設けた凹凸の凹部に現像剤供給
    手段からの現像剤を保持して現像剤膜を形成する凹凸ロ
    ーラと、該凹凸ローラが保持した現像剤を前記現像ロー
    ラに供給する第2供給ローラとからなり、該第2供給ロ
    ーラは現像ローラと周速差を持って回転し、前記凹凸ロ
    ーラから供給された現像剤を該周速差で薄膜化して現像
    ローラに供給することを特徴とする湿式電子写真印刷装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2供給ローラと現像ローラの回転
    方向を同一方向とし、周速差を0.5乃至5倍としたこ
    とを特徴とする請求項1に記載した湿式電子写真印刷装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2供給ローラと現像ローラの回転
    方向を逆方向とし、周速差を1倍より大きく、且つ、5
    0倍以下としたことを特徴とする請求項1に記載した湿
    式電子写真印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記凹凸ローラを第2供給ローラに対し
    て周速差を持って回転させ、第2供給ローラ上の現像剤
    膜を均一化することを特徴とする請求項1に記載した湿
    式電子写真印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記凹凸ローラと第2供給ローラの回転
    方向を同一方向とし、周速差を0.5乃至5倍としたこ
    とを特徴とする請求項4に記載した湿式電子写真印刷装
    置。
  6. 【請求項6】 前記凹凸ローラと第2供給ローラの回転
    方向を逆方向とし、周速差を1倍より大きく、且つ、5
    0倍以下としたことを特徴とする請求項4に記載した湿
    式電子写真印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記凹凸ローラへの現像剤供給手段を、
    前記凹凸ローラに微小間隔で対面して凹凸ローラの軸方
    向に延在したノズルで構成し、該ノズル先端の凹凸ロー
    ラ回転方向下流側で前記凹凸ローラ上の現像剤の層厚規
    制を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
    記載した湿式電子写真印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記凹凸ローラは、第2供給ローラと接
    触する位置の回転方向上流側に、保持した現像剤の層厚
    を規制するスクレーパを有することを特徴とする請求項
    1乃至6のいずれかに記載した湿式電子写真印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031560A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Kyocera Mita Corp 液体現像装置ならびに画像形成装置
US8331811B2 (en) * 2008-10-28 2012-12-11 Seiko Epson Corporation Developing device having liquid developer coating members, image forming apparatus, and developing method using the same

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