JP2003240912A - ガラスレンズ、光ピックアップ及びディスクドライブ装置 - Google Patents

ガラスレンズ、光ピックアップ及びディスクドライブ装置

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JP2003240912A
JP2003240912A JP2002041371A JP2002041371A JP2003240912A JP 2003240912 A JP2003240912 A JP 2003240912A JP 2002041371 A JP2002041371 A JP 2002041371A JP 2002041371 A JP2002041371 A JP 2002041371A JP 2003240912 A JP2003240912 A JP 2003240912A
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optical
cross
lens
sectional area
light
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JP2002041371A
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Hiroyuki Sakakibara
啓行 榊原
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも一方のレンズ面が非軸対称な面を
有するレンズの製造を可能とし、光ピックアップ及びデ
ィスクドライブ装置の小型化、薄肉化を課題とする。 【解決手段】 入射レンズ面f1にシリンドリカル凹面
S1(非軸対称面)が、また、出射レンズ面f2にアナ
モルフィック凸面S2(非軸対称面)が、形成されたア
ナモレンズAL(ガラスレンズ)であって、上記シリン
ドリカル凹面及びアナモルフィック凸面の一部が光学的
に有効な光束が通過する有効光学面f1e、f2eとな
っており、該有効光学面以外の無効光学面f1i、f2
iに、光軸(Z軸)を含む任意の断面の断面積がほぼ均
一になるように盛部16(断面積調整部)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なガラスレン
ズ、光ピックアップ、ディスクドライブ装置に関する。
詳しくは、非軸対称面を有するガラスレンズのプレス形
成を可能とし、光ピックアップ及びディスクドライブ装
置の小型化、薄型化を可能にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】非軸対称な面として、例えば、アナモル
フィック面、シリンドリカル面、トロイダル面などがあ
り、光束を通過又は反射させることにより、光学的に種
々な機能を有することで知られている。
【0003】例えば、アナモルフィック面は、半導体レ
ーザーのレーザー光のように、ビーム形状が楕円形をし
たものを、そのビーム形状を円形に整形することができ
るものとして知られている。
【0004】具体的には、半導体レーザー(LD)の発
散角は、平行方向(θ〃:X方向)と垂直方向(θ⊥:
Y方向)とでは異なり、ビーム形状が楕円形状になって
おり、X方向とY方向とでは光量の強度分布が相違する
(図14参照)。
【0005】そのため、例えば、光ディスクに用いられ
る光ピックアップOPの光学系では、光束の未使用部分
が発生したり、強度分布が同心円状にならないため、出
力信号にも影響がある。
【0006】すなわち、光ディスクDに最も近い対物レ
ンズOLの出射の実効開口数(NA:Numerical Apartu
re)を確保するため、入射側の有効径内全域で光量のな
い部分を作らないようにするため、半導体レーザーの発
散角の狭い側θ〃の光量分布から判断してアパチャーが
設定されるが、このアパチャーによって、発散角の広い
側θ⊥のレーザー光周辺部分がカットされてしまう。
(図15参照) また、NA(レンズの開口数)が高くなる程スポットの
強度分布による信号劣化も顕著になるので、強度の軸対
称性も重要になると推測される。
【0007】ところで、近年の記録の高密度化、高倍速
化に伴い、ディスク状記録媒体へ照射される光量(対物
レンズOL出射光量)の増大が求められており、1つの
対策として、半導体レーザーの出力を上げるという方法
が考えられるが、半導体レーザーの出力には限界があ
る。また、半導体レーザーの出力値が高い程、高価にな
るため、コスト面でも不利となり、採用しがたい。
【0008】また、X方向とY方向とで強度分布が異な
る非軸対称のレーザー光をそのまま用いると、対物レン
ズ出射光も非軸対称でなくなるため、信号に悪影響を及
ぼすことにもなる。
【0009】そのため、対物レンズOLにおける出射光
量の効率化を図りつつ、出力信号への悪影響をなくすた
めに、ビーム形状の整形を図るため、上述したアナモル
フィック面と同等の機能を有するプリズム(アナモプリ
ズム)APが用いられる。
【0010】そして、アナモプリズムAPを用いた場
合、発散角の狭い側のみを広げることができるので、光
強度を光軸の全周上で均等(同心円)にすることがで
き、アパチャーによってカットされてしまう光束を最小
限に抑える設計が可能となる(図16参照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかるアナ
モプリズムAPは、極めて大きいため(図17参照)、
光ピックアップOP上にスペース的な余裕がない場合に
は用いることが困難である。また、装置の小型化、薄肉
化は近年のトレンドであり、この光学素子(アナモプリ
ズムAP)は採用しがたい。
【0012】しかも、アナモプリズムAPは比較的複雑
な形状であるため、プレス成形で製造できる光学素子と
比較すると、高価であり、この点からも、光ピックアッ
プOPにアナモプリズムAPを採用することはできな
い。
【0013】そこで、アナモルフィック面を有するレン
ズ(アナモレンズ)ALのプレス成形が望まれるところ
であるが、その形状から困難が予測される。
【0014】すなわち、ガラスプレス成形は、ガラス硝
材を所定温度まで加熱し軟化させた後、光学鏡面に加工
された成形型(インサート)の面形状(転写形状)を転
写させることにより、ガラスレンズを作る成形方法であ
り、ビデオカメラやスチルカメラなどの撮像系などのレ
ンズ成形に用いられる。
【0015】ところが、アナモレンズAL(図18
(a)参照)は、光軸(Z軸)を含むX方向の断面積
(図18(b)参照)とY方向の断面積(図18(c)
参照)とが相違するため、型締めしたときの上下の成形
型(インサート)により形成されるキャビティ内へのガ
ラス硝材の充填率が異なってしまう。
【0016】かかる充填率は、ガラスプレス成形におい
て、成形型(インサート)の上記光学鏡面を面精度良く
ガラスレンズ面に転写する必要があるため、極めて重要
である。
【0017】すなわち、上述のアナモルフィック面を成
形する成形型(インサート)上に真球のガラス硝材を配
置してプレス成形すれば、当然のことながら、断面積の
小さい方向はガラス硝材の充填が早く、断面積の大きい
方は充填が遅くなる。
【0018】そして、レンズ面精度を転写させるために
充填率を従来の軸対称レンズと同等まで上げると、部分
的に(断面積の小さい方向において)オーバーパック
(過充填によりダイ穴と成形型(インサート)とのクリ
アランスとの間にガラスが入り込む現象)を起こしてし
まい、成形型(インサート)又はダイを破損してしまう
ことが考えられるからである。
【0019】また、充填率を下げて光軸(Z軸)回り全
周においてオーバーパックが起こらないようにすれば、
断面積が広い方向で未充填部が発生したり、圧力不足に
よる転写性劣化が起こり収差を悪化させるということも
推測される。
【0020】また、いわゆるフリーエッジ成形法によ
り、レンズを成形することも考えられるが、フリーエッ
ジ成形法は、プレス成形後、芯取り加工をする必要があ
り、上述のような非軸対称面を有するレンズにあって
は、光軸とレンズ外径中心軸とを同心上に形成すること
は困難であり、採用することはできない。また、光軸と
レンズ外径中心軸とを同心上に形成できたとしても、そ
の芯取り加工という後加工が必要であり、かつ、その芯
取り加工は極めて精度良くしなければならず、コスト的
にも不利である。
【0021】このように、従来、アナモルフィック面を
有するレンズのアイディアがあったとしても、これを実
現することは極めて困難か又は高価なものにならざるを
得ず、事実上、アナモルフィック面を有するレンズをガ
ラスプレス成形のみで製造する技術はなかった。
【0022】かかる問題は、アナモルフィック面を有す
るレンズのみならず、非軸対称面(シリンドリカル面、
トロイダル面など)を有するレンズにおいても共通の問
題である。
【0023】そこで、本発明は、少なくとも一方のレン
ズ面が非軸対称な面を有するレンズの製造を可能とし、
光ピックアップ及びディスクドライブ装置の小型化、薄
肉化を課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明ガラスレンズは、
上記した課題を解決するために、非軸対称面が、少なく
とも一方のレンズ面に形成されたガラスレンズであっ
て、上記非軸対称面の一部又は全部が光学的に有効な光
束が通過する有効光学面となっており、該有効光学面以
外の無効光学面に、光軸を含む任意の断面の断面積がほ
ぼ均一になるように断面積調整部を形成したものであ
る。
【0025】従って、本発明ガラスレンズにあっては、
光軸(Z軸)を含む任意の各断面における断面積をほぼ
均一にすることができるため、ガラスプレス成形におい
て、キャビティ内における各任意の断面のガラス硝材の
充填率をほぼ同じにすることができる。
【0026】これにより、インサートとダイとの間に軟
化したガラス硝材が入り込む、いわゆる、オーバーパッ
クを起こすことがなく、非軸対称面を有するガラスレン
ズを後加工なしでその外周部まで、プレス成形にて製造
することが可能となる。
【0027】また、キャビティ内の充填率がほぼ均一な
ので、従来の軸対称レンズとほぼ同じ充填率にすること
ができ、すべての断面において転写形状が転写され、未
充填部が発生したり、圧力不足による転写性の劣化が起
こったりすることはない。
【0028】また、本発明光ピックアップは、レーザー
光を出射する半導体レーザーと、該レーザー光を透過光
と反射光とに分離するビームスプリッターと、レーザー
光を光ディスクの信号面に集光させる対物レンズと、光
ディスクからの戻り光を検出する光検出器とを備え、非
軸対称面が、少なくとも一方のレンズ面に形成されたガ
ラスレンズが、上記光路中に配設されており、上記ガラ
スレンズの非軸対称面の一部又は全部が光学的に有効な
光束が通過する有効光学面となっており、該有効光学面
以外の無効光学面に、光軸を含む任意の断面の断面積が
ほぼ均一になるように断面積調整部を形成したものであ
る。
【0029】さらに、本発明ディスクドライブ装置は、
光ディスクを回転させるディスク回転機構と、光ディス
クに対して光を照射すると共にその反射光を検出する光
ピックアップと、光ピックアップ又は光ディスクを光デ
ィスクの半径方向に相対的に移動させるスレッド機構と
を備え、上記光ピックアップは、レーザー光を出射する
半導体レーザーと、該レーザー光を透過光と反射光とに
分離するビームスプリッターBSと、レーザー光を光デ
ィスクの信号面に集光させる対物レンズOLと、光ディ
スクからの戻り光を検出する光検出器とを有し、該光学
ピックアップの上記光路中に、非軸対称面が、少なくと
も一方のレンズ面に形成されたガラスレンズが配設され
ており、上記ガラスレンズの非軸対称面の一部又は全部
が光学的に有効な光束が通過する有効光学面となってお
り、該有効光学面以外の無効光学面に、光軸を含む任意
の断面の断面積がほぼ均一になるように断面積調整部を
形成したものである。
【0030】従って、本発明光ピックアップ及びディス
クドライブ装置にあっては、ビーム整形用光学素子とし
て、ガラスプレス成形にて製造可能はガラスレンズを用
いることができ、よって、装置全体の小型化及び薄肉化
を図ることができる。
【0031】また、レーザー光のビーム形状の整形を、
カットすることなく行えるガラスレンズを用いたので、
光ディスクの記録の高密度か及び高倍速化を図ることが
できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明ガラスレンズ、光
ピックアップ及びディスクドライブ装置の実施の形態を
添付図面を参照して説明する。なお、この実施の形態に
かかるガラスレンズは、いわゆるビーム整形レンズに適
用したものである。
【0033】図1は、ディスクドライブ装置1の概要を
示すものである。
【0034】シャーシ2のほぼ中央部にスピンドルモー
タ3が配設され、該スピンドルモータ3によって回転さ
れるターンテーブル4上に光ディスク5が載置されて回
転されるようになっている(図1参照)。
【0035】シャーシ2にはスピンドルモータ3が配設
された中心部から一方の側部にかけて大きな開口部6が
形成され、光ピックアップ7は大部分が上記開口部6に
位置した状態でターンテーブル4上に載置された光ディ
スク5の半径方向に移動するようになっている(図1参
照)。尚、本発明は、光ピックアップが移動するものに
限らず、光ピックアップが固定で、光ディスクが移動、
すなわち、スピンドルモータ及びターンテーブルが移動
するものにも適用することができる。要は、光ディスク
に対して相対的に光ピックアップが移動するようになっ
ていれば良い。
【0036】光ピックアップ7はスライドベース8上に
必要な部品や装置が搭載されて成る。詳細は後述する。
【0037】スライドベース8は、たとえば、一端部が
主ガイド軸となる送りねじ9に外嵌され、また、スライ
ドベース8の他端部に上下で平行に突設された被案内片
10、10で副ガイド軸11を摺動自在に挟持した状態
とされ、これによって、スライドベース8は光ディスク
5の半径方向に移動自在とされる(図2参照)。尚、上
記送りねじ9が貫通したスライドベース8の部分には図
示しない板バネが設けられ、該板バネが送りねじ9の螺
溝に嵌合しており、これにより送りねじ9が回転する
と、板バネが螺溝に沿って送られスライドベース8が移
動するようになっている(図2参照)。
【0038】スレッド機構12は、シャーシ2に支持さ
れたモータ13と該モータ13に接続されたギヤ伝達機
構14と該ギヤ伝達機構14に接続された上記送りねじ
9とから成る(図1参照)。
【0039】従って、モータ13が回転すると、その回
転力がギヤ伝達機構14を介して送りねじ9を回転さ
せ、これにより、スライドベース8がターンテーブル4
上に載置された光ディスク5の半径方向に送りねじ9、
副ガイド軸11に案内されて移動される。したがって、
スライドベース上に構成された上記光ピックアップが光
ディスク5の半径方向に移動可能とされる(図1参
照)。
【0040】光ピックアップ7の光学系は、レーザー光
を出射するレーザーダイオードLDと、該レーザーダイ
オードLDから出射されたレーザー光のビーム整形を行
うアナモレンズALと、レーザー光を透過光と反射光と
に分離するビームスプリッターと、ビームスプリッター
で反射されたレーザー光を平行光にするコリメートレン
ズと、コリメートレンズにより平行光とされたレーザー
光を光ディスクの信号面に集光させる対物レンズOLと
光ディスクからの戻り光を検出するフォトディテクター
PDなどからなる(図3参照)。尚、図1及び図2にお
いては、光ピックアップ7は、その対物レンズOLのみ
現れており、他の部品はスライドベース8内或いはその
下方に配置されている。
【0041】尚、詳細な説明は省略するが、対物レンズ
OLは対物レンズ駆動装置15(いわゆる、2軸アクチ
ュエータ)に支持されており、これにより、光軸方向
(フォーカシング方向)及び光ディスクの半径方向(ト
ラッキング方向)に移動自在にされている(図1、図2
参照)。
【0042】そして、上記アナモレンズALは次のよう
な形状に形成されている(図4乃至図7参照)。
【0043】アナモレンズALの全体は扁平なほぼ円柱
状を為し、一方のレンズ面(以下、「入射側レンズ面」
という。)f1にシリンドリカル凹面S1が、他方のレ
ンズ面(以下、「出射側レンズ面」という。)f2にア
ナモルフィック凸面S2が、それぞれ形成され、シリン
ドリカル凹面S1の母線G軸とアナモルフィック凸面S
2の長軸aがともにY方向に平行に形成されている(図
4乃至図7参照)。
【0044】また、入射側レンズ面f1のシリンドリカ
ル凹面S1には、そのレンズ中心から母線Gの両端にや
や寄った位置から母線G方向(Y方向)の両端(上下)
に行くに従い盛り上がる盛部16が一体に形成されてい
る(図4乃至図6参照)。なお、該盛部16は請求項に
記載の「断面積調整部」に相当する。
【0045】かかる盛部16は、当該アナモレンズAL
をその光軸(Z軸)を含む任意の断面積がいずれの断面
においてもほぼ同じになるように形成されている(図6
及び図7参照)。
【0046】具体的な数値では、例えば、アナモレンズ
ALの外径が4.5mm、外周縁の肉厚が1.33mm
で、シリンドリカル凹面S1はその幅が2.6mm、深
さが0.267mmで、上下に離間して形成された上記
盛部16の近接する両端間の距離は、1.2mmとなっ
ており(図4乃至図7参照)、また、アナモルフィック
凸面の長軸が3.733mm、短軸が1.733mm
で、突出量が0.133mmに形成されている(図4乃
至図7参照)。尚、ここで示す数値は、一例であり、こ
れによって、本発明にかかるガラスレンズの形状が限定
されるものではない。
【0047】しかして、レーザーダイオードLDから出
射されたレーザー光は、アナモレンズALの入射側レン
ズ面f1のうちシリンドリカル凹面S1に入光し、その
出射側レンズ面f2のうちアナモルフィック凸面S2か
ら出光する(図3参照)。
【0048】レーザーダイオードLDから出射されたレ
ーザー光は、X方向とY方向とでその発散角(θ〃、θ
⊥)が異なり、Y方向に発散角θ⊥が広く、X方向に発
散角θ〃が狭くなっており、従って、アナモレンズAL
のシリンドリカル凹面S1に入光するときのビーム形状
は縦長な楕円形状になっている。
【0049】そして、レーザー光はアナモレンズALに
より屈折されて出光側レンズ面f2のアナモルフィック
凸面S2から出光するときは、そのビーム形状はほぼ円
形に整形される。
【0050】尚、アナモレンズALに入射するビーム形
状が楕円状のレーザー光は、その長軸が1.08mm、
短軸が0.7mmになっており、上述したアナモレンズ
ALの入射側レンズ面f1のシリンドリカル凹面S1の
うち、光軸を中心とした縦長な楕円形部分に入光する。
また、かかる楕円形状の部分がアナモレンズALの入射
側レンズ面f1における有効光学面f1eということに
なる(図4参照)。図4に有効光学面f1eを点線で示
す。
【0051】出射側レンズ面f2においてはアナモルフ
ィック凸面S2のうち光軸中心を中心とする直径1.5
mmの円形部分となっている。また、かかる円形の部分
がアナモレンズALの出射側レンズ面f2における有効
光学面f2eということになる(図5参照)。図5に有
効光学面f2eを点線で示す。
【0052】また、両レンズ面f1、f2のうち、上記
有効光学面f1e、f2e以外の部分がそれぞれの無効
光学面f1i、f2iとなっており、上記盛部16は入
射側レンズf1の無効光学面f1iに形成されている。
【0053】これにより、レーザー光はX方向及びY方
向での光束の強度分布をほぼ同じにすることができ、す
なわち、軸対称にすることができるため、一方向での光
束をアパーチャーなどによりカットする必要がなくな
り、レーザーダイオードLDから出射されるすべての光
束を無駄なく効率的に利用することができ、従前のレー
ザーダイオードLDの出力で十分に記録の高密度化及び
高倍速化を図ることができる。
【0054】また、対物レンズOLからの出射光の強度
分布をX方向とY方向とでほぼ同じにすることができる
ため、フォトディテクターPDでの検出信号に悪影響を
及ぼすこともない。
【0055】さらに、上述した本発明光ピックアップ及
びディスクドライブ装置にあっては、上述のようなアナ
モレンズALを採用したため、この光学系を小型化及び
薄肉化することができ、装置全体を小型かつ薄肉にする
ことができる。
【0056】次に、アナモレンズALのガラスプレス成
形について説明する。
【0057】図8及び図9は、ガラスプレス成形機17
を用いた上記アナモレンズALのプレス成形工程を順を
追って示すものである。
【0058】上記プレス成形機17は、上下に移動する
プレスシリンダ18に継ぎ手19及び上ダイ20を介し
て第1の成形型(上インサート)21を取り付け、図示
しない基台に継ぎ手22及び下ダイ23を介して第2の
成形型(下インサート)24を取り付けて成るものであ
る。
【0059】上インサート21及び下インサート24に
は、成形しようとするアナモレンズALの両レンズ面f
1及びf2に対応した転写形状がそれぞれ形成されてい
る。すなわち、上インサート21には上記入射側レンズ
面f1(シリンドリカル凹面S1及び盛部16を含む)
を成形するための転写面25が形成され、また、下イン
サート24には上記出射側レンズ面f2(アナモルフィ
ック面S2を含む)を成形するための転写面26が形成
されている。
【0060】上記転写面25、26には、それぞれアナ
モレンズALの有効光学面fe1、fe2を形成するた
めの部分である有効光学面転写部25a、26aと、無
効光学面fi1、fi2を形成するための部分である無
効光学面転写部25b、26bがそれぞれ形成されてい
る。
【0061】また、該ガラスとの離型性を確保するため
に、上インサート21及び下インサート24の転写面2
5、26には、CVD(Chemical Vapor Deposition:
化学気相蒸着)法、又は、PVD(Physical Vapor Dep
osition:物理気相蒸着)によるカーボン素材の一種で
あるDLC(Diamond Like Carbon)、スパッタリング
法によるプラチナ(Pt)、イリジウム(Ir)等の薄
膜が形成されて、また、上ダイ20及び下ダイ23は、
超硬合金によって形成されている。上記セラミックスや
超硬合金は共に、高温に耐えうる脆性材料である。
【0062】そして、アナモレンズALを成形するに
は、先ず、図8(a)に示すように、適宜な搬送手段2
7によって搬送されてきたガラス硝材28をプレス成形
機17の下側の下インサート24上に載置し、該ガラス
硝材28を加熱して軟化させる。
【0063】次に、プレスシリンダ18を下方に移動さ
せることによって、下ダイ23に上ダイ20を圧着させ
ると、上インサート21、下インサート24及び下ダイ
23によってアナモレンズALの外形形状をした空間
(キャビティ)29が形成され、これらの間でガラス硝
材28が所定の形状に成形されてアナモレンズALが成
形される(図8(b)参照)。
【0064】これにより、上記軟化されたガラス硝材2
8は、上インサート21と下インサート24との間の空
間(キャビティ)29内でプレス成形され、上記各転写
面25、26が入射側レンズ面f1及び出射側レンズ面
f2にそれぞれ転写される。
【0065】また、このとき、上述のように、光軸(Z
軸)を含む任意の各断面における断面積がほぼ同じであ
るため、各任意の断面におけるガラス硝材28の充填率
がほぼ同じになる。
【0066】従って、インサート21、24とダイ2
0、23との間に軟化したガラス硝材28が入り込む、
いわゆる、オーバーパックを起こすことがない。
【0067】また、キャビティ29内の充填率がほぼ均
一なので、従来の軸対称レンズとほぼ同じ充填率にする
ことができ、すべての断面において転写面25、26が
転写され、未充填部が発生したり、圧力不足による転写
性の劣化が起こったりすることはない。
【0068】そして、成形されたアナモレンズALの冷
却を行った後、図9(c)に示すように、プレスシリン
ダ18を上方に移動させて上インサート21と下インサ
ート24とを分離させて型開きを行うと、アナモレンズ
ALは下インサート24上に保持されたままの状態とな
る。
【0069】最後に、図9(d)に示すように、下イン
サート24上のアナモレンズALは搬送手段27によっ
て搬送される。
【0070】このように、この実施の形態にかかるアナ
モレンズALにあっては、上述のように、キャビティ2
9内でのガラス硝材28の充填率をほぼ均一にすること
ができるため、インサート21、24とダイ20、23
との間のクリアランスに軟化したガラス硝材28が入り
込んでしまうことが無く、従来の軸対称のガラスレンズ
におけるガラスプレス成形と全く同様のガラスプレス成
形で製造することができる。
【0071】ここで、光軸(Z軸)を含む任意の各断面
における断面積が「ほぼ同じ」であるとは、光軸(Z
軸)を含むX方向の断面の断面積とY方向の断面の断面
積とが完全に同一で無くても、良いことを意味する。す
なわち、完全同一であることが好ましいのではあるが、
レンズ設計上、困難を極める場合には、最大断面積とな
る断面の断面積と最小断面積となる断面の断面積との比
が、1:0.95であれば、上述のオーバーパックの問
題が生じないことが分かった。また、むしろ、この方
が、アナモレンズALの設計の自由度を増すことができ
るとも言える。
【0072】図10及び図11は、ガラスプレス成形機
17の変形例を示す。この変形例にかかるガラスプレス
成形機17Aが、上記実施の形態にかかるガラスプレス
成形機17と相違する点は、インサートのダイに対する
回転止め手段を付加したものであるため、図面には要部
のみを示し、また、その説明は上記相違点についてのみ
行い、他の部分については図面の各部に前記実施の形態
に係るガラスプレス成形機における同様の部分に付した
符号と同じ符号を付すことによりその説明を省略する。
【0073】下ダイ23には、上方へ突出する2つの位
置決めピン30、30が固設されており、また、上ダイ
20の上記位置決めピン30、30に対応する位置に
は、該位置決めピン30、30が挿入される挿入孔3
1、31が形成されている。
【0074】これにより、上下の2つのダイ20、23
はそのプレス時に位置決めピン30、30が挿入孔3
1、31に挿入され、両ダイ20、23は精度良く位置
決めされる。
【0075】上下のインサート21、24と上下のダイ
20、23との間には回転止めピン32、33がそれぞ
れ設けられている。
【0076】すなわち、上下のインサート21、24に
は、それぞれの継ぎ手19、22側にフランジ部21
a、24aが形成され、また、該フランジ部21a、2
4aが配置できるようにダイ20、23の当該部分に
は、扁平な円筒状をした空間20a、23aがそれぞれ
継ぎ手19、22側に形成されている。
【0077】そして、インサート21、24のフランジ
部21a、24aは上記ダイ20、23の円筒状空間2
0a、23a内に各別に位置されている。
【0078】継ぎ手側部材(各継ぎ手19、22と各ダ
イ20、23との間の部材)34、35及び上下ダイ2
0、23の円筒状空間20a、23a側に開口する面に
は、それぞれ対向するように断面円形の有底穴20b、
23b、34a、35aがそれぞれ形成されている。
【0079】上記回転止めピン32、33は円柱状を為
しており、該回転止めピン32、33は、その上端又は
下端が継ぎ手側部材34、35に形成された有底穴34
a、35aに挿入され、また、その下端又は上端が上下
ダイ20、23に形成された有底穴20b、23bにそ
れぞれ挿入される。
【0080】インサート21、24のフランジ部21
a、24aの外周縁の一部にはU字状の切欠21b、2
4bが形成されており、該U字状切欠21b、24b
に、上記回転止めピン32、33が挿通されるようにな
っている。
【0081】これにより、ダイ20、23に対するイン
サート21、24の回転止めが防止される。
【0082】上記各回転止めピン32、33と各有底穴
20b、23b、34a、35aとのクリアランスは1
μm、各回転止めピン32、33と各U字状切欠21
b、24bとのクリアランスは5μmにそれぞれ設定さ
れており、これにより、ダイ20、23に対してインサ
ート21、24がそれぞれ摺動できるようになってい
る。
【0083】また、回転止めピン32、33はインサー
ト21、24に形成したU字状切欠21b、24bに挿
通させるようにしたので、回転止めピン32、33の取
り付け位置及びインサート21、24のU字状切欠21
b、24bとの位置関係、特に、U字状切欠21b、2
4bの開口方向における位置関係をラフにすることがで
きる。
【0084】これは、ダイ20、23とインサート2
1、24との位置決めが、ダイ20、23側のダイ穴2
0c、23cとインサートの円筒部21c、24cとの
嵌合により為されるためである。
【0085】これにより、ダイ20、23にインサート
21、24を組み付けるときに、回転止めピン32、3
3及びU字状切欠21b、24bが干渉することなく、
スムーズに為すことができる。
【0086】しかして、ガラス硝材28を当該ガラスプ
レス成形機17Aにより、アナモレンズALをプレス成
形時に、インサート21、24がダイ20、23に対し
て回転することがなく、アナモレンズALの入射側レン
ズ面f1と出射側レンズ面f2とが精度良く成形するこ
とができる。
【0087】これは、従来、ガラスプレス成形法より成
形していたガラスレンズは、入射側レンズ面又は出射側
レンズ面の少なくとも一方のレンズ面が、光軸を中心と
した回転対称面であったため、プレス成形時にダイに対
してインサートが回転してしまっても問題にならなかっ
た。
【0088】しかし、本発明のように、入射側レンズ面
f1及び出射側レンズ面f2との両レンズ面において所
定の位置関係があるようなレンズを成形する場合、ダイ
に対してインサートが回転してしまうと、両レンズ面の
位置関係にずれが生じてしまうことになる。
【0089】そこで、上述のようなガラスレンズ成形機
17Aを用いてガラスレンズを成形することで、本発明
ガラスレンズのように両レンズ面に一定の位置関係があ
るものでも、ずれのないガラスレンズを成形することが
できる。
【0090】図12は、本発明にかかるガラスレンズの
一の変形例40を示すものである。
【0091】この変形例にかかるガラスレンズ40は、
一方のレンズ面40aに凸面の非軸対称面を形成し、他
方のレンズ面40bを平滑面に形成したものである。
【0092】具体的には、ガラスレンズ40の一方のレ
ンズ面40aに正面から見て楕円形をしたアナモルフィ
ック凸面41を形成するとともに、該一方のレンズ面4
0aのアナモルフィック凸面41の短軸方向に、薄肉な
盛部42を形成している(図12(a)参照)。
【0093】そして、かかる盛部42は、当該ガラスレ
ンズ40をその光軸(Z軸)を含む任意の断面積がいず
れの断面においてもほぼ同じになるように形成されてい
る(図12(b)(c)参照)。
【0094】しかして、この変形例にかかるガラスレン
ズ40にあっても、盛部42を形成したことにより、光
軸(Z軸)を含む任意の断面積がいずれの断面において
もほぼ同じにすることができ、これにより、ガラスプレ
ス成形において、上下のインサート21、24間に形成
されるキャビティ29内にガラス硝材28を充填したと
きの充填率を光軸(Z軸)を含むいずれの断面において
もほぼ均一にすることができ、よって、プレス成形時の
オーバーパックが生ずることを防止することができる。
【0095】図13は、本発明にかかるガラスレンズの
別の変形例50を示すものである。
【0096】この変形例にかかるガラスレンズ50は、
一方のレンズ面50aに凹面の非軸対称面を形成し、他
方のレンズ面50bを平滑面に形成したものである(図
13(a)参照)。
【0097】具体的には、ガラスレンズ50の一方のレ
ンズ面50aにシリンドリカル凹面51を形成するとと
もに、該シリンドリカル凹面51のレンズ中心から母線
Gの両端にやや寄った位置から母線G方向の両端に行く
に従い盛り上がる盛部52、52を一体に形成したもの
である。
【0098】そして、かかる盛部52、52は、当該ガ
ラスレンズ50をその光軸(Z軸)を含む任意の断面積
がいずれの断面においてもほぼ同じになるように形成さ
れている(図13(b)(c)参照)。
【0099】しかして、この別の変形例にかかるガラス
レンズ50にあっても、盛部52、52を形成したこと
により、光軸(Z軸)を含む任意の断面積がいずれの断
面においてもほぼ同じにすることができ、これにより、
ガラスプレス成形において、上下のインサート21、2
4間に形成されるキャビティ29内にガラス硝材28を
充填したときの充填率を光軸(Z軸)を含むいずれの断
面においてもほぼ均一にすることができ、よって、プレ
ス成形時のオーバーパックが生ずることを防止すること
ができる。
【0100】尚、上記した実施の形態及び変形例は、本
発明の実施の一例を示したのものであり、本発明はこれ
に限定されることはなく、アナモルフィック面、シリン
ドリカル面、トロイダル面など、様々な非軸対称形状が
少なくとも1面含まれていれば、ガラスレンズが凸でも
凹でも断面積の小さい方向に上記断面積調整部を形成す
ることは有効な手段となる。勿論、入射側レンズ面f1
でも、出射側レンズ面f2でも、どちら側のレンズ面に
上述の断面積調整部を形成しても良い。
【0101】また、断面積調整部は上述のように、凸部
を形成することにより断面形状の均一化を図っても良い
し、また、凹部を形成することにより断面形状の均一化
を図るようにすることもできることは勿論である。
【0102】さらに、上記した実施の形態及び変形例に
おいて示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実
施するに当たって行う具体化のほんの一例を示したもの
にすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的
に解釈されるようなことがあってはならないものであ
る。
【0103】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明ガラスレンズは、非軸対称面が、少なくとも
一方のレンズ面に形成されたガラスレンズであって、上
記非軸対称面の一部又は全部が光学的に有効な光束が通
過する有効光学面となっており、該有効光学面以外の無
効光学面に、光軸を含む任意の断面の断面積がほぼ均一
になるように断面積調整部を形成したことを特徴とす
る。
【0104】従って、本発明ガラスレンズにあっては、
光軸(Z軸)を含む任意の各断面における断面積をほぼ
均一にすることができるため、ガラスプレス成形におい
て、キャビティ内における各任意の断面のガラス硝材の
充填率をほぼ同じにすることができる。
【0105】これにより、キャビティ内における下イン
サート、上インサート、上ダイ、下ダイが受ける圧力が
ほぼ均一となり、インサートとダイとの間に軟化したガ
ラス硝材が入り込む、いわゆる、オーバーパックを起こ
すことがなく、非軸対称面を有するガラスレンズを後加
工なしでその外周部まで、プレス成形にて製造すること
が可能となる。
【0106】また、プレス成形機におけるキャビティ内
の充填率がほぼ均一なので、従来の軸対称レンズとほぼ
同じ充填率にすることができ、すべての断面において転
写形状が転写され、未充填部が発生したり、圧力不足に
よる転写性の劣化が起こったりすることはない。
【0107】また、本発明光ピックアップは、レーザー
光を出射する半導体レーザーと、該レーザー光を透過光
と反射光とに分離するビームスプリッターと、レーザー
光を光ディスクの信号面に集光させる対物レンズと、光
ディスクからの戻り光を検出する光検出器とを備え、非
軸対称面が、少なくとも一方のレンズ面に形成されたガ
ラスレンズが、上記光路中に配設されており、上記ガラ
スレンズの非軸対称面の一部又は全部が光学的に有効な
光束が通過する有効光学面となっており、該有効光学面
以外の無効光学面に、光軸を含む任意の断面の断面積が
ほぼ均一になるように断面積調整部を形成したことを特
徴とする。
【0108】さらに、本発明ディスクドライブ装置は、
光ディスクを回転させるディスク回転機構と、光ディス
クに対して光を照射すると共にその反射光を検出する光
ピックアップと、光ピックアップ又は光ディスクを光デ
ィスクの半径方向に相対的に移動させるスレッド機構と
を備え、上記光ピックアップは、レーザー光を出射する
半導体レーザーと、該レーザー光を透過光と反射光とに
分離するビームスプリッターBSと、レーザー光を光デ
ィスクの信号面に集光させる対物レンズOLと、光ディ
スクからの戻り光を検出する光検出器とを有し、該光学
ピックアップの上記光路中に、非軸対称面が、少なくと
も一方のレンズ面に形成されたガラスレンズが配設され
ており、上記ガラスレンズの非軸対称面の一部又は全部
が光学的に有効な光束が通過する有効光学面となってお
り、該有効光学面以外の無効光学面に、光軸を含む任意
の断面の断面積がほぼ均一になるように断面積調整部を
形成したことを特徴とする。
【0109】従って、本発明光ピックアップ及びディス
クドライブ装置にあっては、ビーム整形用光学素子とし
て、ガラスプレス成形にて製造可能はガラスレンズを用
いることができ、よって、装置全体の小型化及び薄肉化
を図ることができる。
【0110】また、レーザー光のビーム形状の整形を、
カットすることなく行えるガラスレンズを用いたので、
光ディスクの記録の高密度か及び高倍速化を図ることが
できる。
【0111】また、請求項2、請求項4及び請求項6に
記載した発明にあっては、光学ピックアップの光路中に
配設された上記ガラスレンズが、光軸を含む任意の断面
における断面積において、最も面積が大きな断面と最も
面積が小さな断面との断面積の比が、1:0.95以上
でようにしたので、ガラスレンズをガラスプレス成形に
て製造することができるとともに、レンズ設計における
設計の自由度を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図9と共に本発明の実施の形態を示す
ものであり、本図はディスクドライブ装置の実施の形態
の概要を示す平面図である。
【図2】光ピックアップのカバーを外した状態の拡大斜
視図である。
【図3】光ピックアップを概略的に説明する図である。
【図4】図5乃至図7とともにアナモレンズを示すもの
で、本図は入射側レンズ面側から見た図である。
【図5】出射側レンズ面側から見た図である。
【図6】Y方向に切断した断面図(縦断面図)である。
【図7】X方向に切断した断面図(横断面図)である。
【図8】図9と共に、アナモレンズの製造方法の各工程
を(a)から(d)に順を追って示す概略図であり、本
図は(a)(b)の状態を示す。
【図9】図8の(a)(b)に続き、アナモレンズの製
造方法の各工程の(c)(d)の状態を示す。
【図10】図11と共に、図8及び図9で示したアナモ
レンズの製造装置の変形例を示すものであり、本図は要
部を概略的に示す平面図である。
【図11】概略的に示す縦断面図である。
【図12】非軸対称レンズの変形例を示すもので、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図で
ある。
【図13】非軸対称レンズの別の変形例を示すもので、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図で
ある。
【図14】半導体レーザーから出射されるレーザー光を
説明するための概略図である。
【図15】ビーム形状の整形をしない状態の光強度の分
布を示すグラフ図である。
【図16】ビーム形状の整形を施した状態の光強度の分
布を示すグラフ図である。
【図17】アナモプリズムを用いた従来の光ピックアッ
プを概略的に説明する図である。
【図18】非軸対称面を有する従来のガラスレンズを説
明する図である。
【符号の説明】
1…ディスクドライブ装置、4…ターンテーブル(ディ
スク回転機構)、5…光ディスク、7…光ピックアッ
プ、LD…レーザーダイオード(半導体レーザー)、A
L…アナモレンズ(ガラスレンズ)、f1…入射側レン
ズ面(レンズ面)、f1e…有効光学面、f1i…無効
光学面、S1…シリンドリカル凹面(非軸対称面)、f
2…出射側レンズ面(レンズ面)、f2e…有効光学
面、f2i…無効光学面、S2…アナモルフィック凸面
(非軸対称面)、Z…光軸、BS…ビームスプリッタ
ー、OL…対物レンズ、PD…フォトディテクター(光
検出器)、12…スレッド機構、16…盛部(断面積調
整部)、40…ガラスレンズ、40a…レンズ面、41
…アナモルフィック凸面(非軸対称面)、42…盛部
(断面積調整部)、50…ガラスレンズ、50a…レン
ズ面、51…シリンドリカル凹面(非軸対称面)、52
…盛部(断面積調整部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA13 LA28 RA01 UA03 5D119 AA02 AA11 AA22 AA38 AA40 BA01 EB02 EB03 FA05 JA06 JB10 NA05 5D789 AA02 AA11 AA22 AA38 AA40 BA01 EB02 EB03 FA05 JA06 JB10 NA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転対称ではないが、光軸を含むように
    切断したときに光軸に対して線対称である線分により構
    成される面(以下、「非軸対称面」という。)が、少な
    くとも一方のレンズ面に形成されたガラスレンズであっ
    て、 上記非軸対称面の一部又は全部が光学的に有効な光束が
    通過する有効光学面となっており、 該有効光学面以外の面(以下、「無効光学面」とい
    う。)に、光軸を含む任意の断面の断面積がほぼ均一に
    なるように断面積調整部を形成したことを特徴とするガ
    ラスレンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1のガラスレンズにおいて、 光軸を含む任意の断面における断面積において、最も面
    積が大きな断面と最も面積が小さな断面との断面積の比
    が、1:0.95以上であることを特徴とするガラスレ
    ンズ。
  3. 【請求項3】 レーザー光を出射する半導体レーザー
    と、該レーザー光を透過光と反射光とに分離するビーム
    スプリッターと、レーザー光を光ディスクの信号面に集
    光させる対物レンズと、光ディスクからの戻り光を検出
    する光検出器とを備えた光ピックアップであって、 回転対称ではないが、光軸を含むように切断したときに
    光軸に対して線対称である線分により構成される面(以
    下、「非軸対称面」という。)が、少なくとも一方のレ
    ンズ面に形成されたガラスレンズが、上記光路中に配設
    されており、 上記ガラスレンズの非軸対称面の一部又は全部が光学的
    に有効な光束が通過する有効光学面となっており、 該有効光学面以外の面(以下、「無効光学面」とい
    う。)に、光軸を含む任意の断面の断面積がほぼ均一に
    なるように断面積調整部を形成したことを特徴とする光
    ピックアップ。
  4. 【請求項4】 請求項3の光ピックアップにおいて、 光路中に配設された上記ガラスレンズが、光軸を含む任
    意の断面における断面積において、最も面積が大きな断
    面と最も面積が小さな断面との断面積の比が、1:0.
    95以上であることを特徴とする光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 光ディスクに対して情報の記録及び/又
    は再生を行うディスクドライブ装置であって、 光ディスクを回転させるディスク回転機構と、光ディス
    クに対して光を照射すると共にその反射光を検出する光
    ピックアップと、光ピックアップ又は光ディスクを光デ
    ィスクの半径方向に相対的に移動させるスレッド機構と
    を備え、 上記光ピックアップは、レーザー光を出射する半導体レ
    ーザーと、該レーザー光を透過光と反射光とに分離する
    ビームスプリッターと、レーザー光を光ディスクの信号
    面に集光させる対物レンズと、光ディスクからの戻り光
    を検出する光検出器とを有し、 該光学ピックアップの上記光路中に、回転対称ではない
    が、光軸を含むように切断したときに光軸に対して線対
    称である線分により構成される面(以下、「非軸対称
    面」という。)が、少なくとも一方のレンズ面に形成さ
    れたガラスレンズが配設されており、 上記ガラスレンズの非軸対称面の一部又は全部が光学的
    に有効な光束が通過する有効光学面となっており、 該有効光学面以外の面(以下、「無効光学面」とい
    う。)に、光軸を含む任意の断面の断面積がほぼ均一に
    なるように断面積調整部を形成したことを特徴とするデ
    ィスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5のディスクドライブ装置におい
    て、 光学ピックアップの光路中に配設された上記ガラスレン
    ズが、光軸を含む任意の断面における断面積において、
    最も面積が大きな断面と最も面積が小さな断面との断面
    積の比が、1:0.95以上であることを特徴とするデ
    ィスクドライブ装置。
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