JP2003240730A - 半導体チップ検査装置 - Google Patents

半導体チップ検査装置

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JP2003240730A
JP2003240730A JP2002039356A JP2002039356A JP2003240730A JP 2003240730 A JP2003240730 A JP 2003240730A JP 2002039356 A JP2002039356 A JP 2002039356A JP 2002039356 A JP2002039356 A JP 2002039356A JP 2003240730 A JP2003240730 A JP 2003240730A
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illumination
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Ryoji Matsunaga
良治 松永
Takahito Tabata
高仁 田畑
Kiyomi Yamaguchi
清美 山口
Sakae Ayabe
栄 綾部
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Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレーに収納された半導体チップの表面の異
常を精度よく検出する。 【解決手段】 画像センサー40は、トレー2に収納さ
れた半導体チップの表面からの反射光を検出して、明視
野画像信号を出力する。画像センサー50は、半導体チ
ップの表面からの散乱光を検出して、暗視野画像信号を
出力する。画像信号処理装置100の明視野画像信号処
理回路140は、明視野画像信号を処理して、半導体チ
ップの表面の異常を検出する。暗視野画像信号処理回路
150は、暗視野画像信号を処理して、半導体チップの
表面の異常を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハを
ダイシングして製造された半導体チップの表面に、チッ
プ欠けや異物の付着等の異常がないか否かを検査する半
導体チップ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体デバイスは、半導体チップ
の入出力端子にリード線を接続し、半導体チップ全体を
樹脂モールドで覆ったものが一般的であった。近年、半
導体デバイスの小型化の要求から、半導体チップの表面
に保護膜等を形成して樹脂モールドで覆わないチップサ
イズパッケージ(Chip Size Packag
e)が主流となってきている。チップサイズパッケージ
は、ワイヤボンディングやフリップチップ(Flip
Chip Attach)等の技術により基板に実装さ
れる。特にフリップチップは、入出力端子の上に形成さ
れた突起電極を直接基板の電極端子と接合する実装方法
であり、半導体デバイスが小型化するだけでなく、半導
体デバイスの基板への実装面積が小さくなり、高密度実
装が可能となる。
【0003】このようなチップサイズパッケージの普及
に伴い、半導体チップを半導体ウェーハからダイシング
された状態で取り扱う機会が多くなってきている。半導
体チップを半導体ウェーハからダイシングされた状態で
出荷する場合又は半導体ウェーハからダイシングされた
状態の半導体チップを加工する場合、出荷前又は加工前
に、半導体チップの表面にチップ欠けやバリ、異物の付
着等の異常がないか否かを検査しなければならない。
【0004】従来、ダイシング後の半導体チップの外観
検査は、検査者による目視検査で行われていた。近年、
画像処理装置を用いた検査装置が提案されており、例え
ば特開平5−152406号公報や特開平8−1458
95号公報がある。このような検査装置は、今後半導体
チップを半導体ウェーハからダイシングされた状態で取
り扱う機会が多くなるに従って、益々その重要性が高ま
ってくると思われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ダイシング後
の半導体チップを出荷又は次の工程へ移動する場合、複
数の半導体チップをトレーに収納して運搬する。このた
め、半導体チップの外観検査も、半導体チップがトレー
に収納された状態で行うと効率的である。上記文献に記
載の検査装置はいずれも、トレーに収納された半導体チ
ップを検査する検査装置である。
【0006】半導体チップを収納するトレーの収納部
は、半導体チップを出し入れできるように余裕を持った
寸法で作られている。このため、トレーに収納され運搬
された半導体チップは、運搬中にトレーの収納部内で移
動して、トレーの収納部内での位置が1つ1つ異なって
くる。特開平8−145895号公報には、画像信号を
取り込む際に半導体チップの位置ずれを防止する技術が
開示されている。しかしながら、上記文献のいずれも、
トレーの収納部内で位置ずれが発生した半導体チップの
画像をどのようにして処理して検査するかについては言
及していない。
【0007】また、上記文献に記載の検査装置はいずれ
も、半導体チップの表面からの反射光による明視野画像
を利用しており、半導体チップの表面に付着した微細な
異物を検出するのは困難である。微細な異物の検出に適
した方法としては、散乱光による暗視野画像を利用する
方法が知られている。しかしながら、明視野画像による
検査の他に暗視野画像による検査を行うと、検査時間が
長くなるという問題がある。さらに、検出精度を上げる
ためには、画像の解像度を上げることが必要である。し
かしながら、画像の解像度を上げると画像信号の処理時
間が長くなり、検査時間が長くなるという問題がある。
【0008】本発明は、トレーに収納された半導体チッ
プの表面の異常を精度よく検出することを目的とする。
【0009】本発明はまた、トレーに収納された半導体
チップの表面の異常を短い時間で検査することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された半
導体チップ検査装置は、複数の半導体チップが収納され
たトレーを搭載する移動ステージと、移動ステージを駆
動する駆動手段と、駆動手段を制御する制御手段と、所
定の波長の照明光を移動ステージに搭載されたトレー内
の半導体チップの表面に垂直に照射する明視野照明手段
と、明視野照明手段の照明光と異なる波長の照明光を移
動ステージに搭載されたトレー内の半導体チップの表面
に斜めに照射する暗視野照明手段と、明視野照明手段の
照明光が半導体チップの表面で反射した反射光と、暗視
野照明手段の照明光が半導体チップの表面で散乱した散
乱光とを集光する集光レンズと、集光レンズで集光され
た光から反射光と散乱光とを分離する分離手段と、分離
手段で分離された反射光を検出して明視野画像信号を出
力する第1の画像検出手段と、分離手段で分離された散
乱光を検出して暗視野画像信号を出力する第2の画像検
出手段と、第1の画像検出手段が出力した明視野画像信
号を処理して半導体チップの表面の異常を検出する第1
の画像信号処理手段と、第2の画像検出手段が出力した
暗視野画像信号を処理して半導体チップの表面の異常を
検出する第2の画像信号処理手段とを備えたものであ
る。
【0011】第1の画像検出手段及び第2の画像検出手
段は、明視野画像と暗視野画像を同時に検出する。第1
の画像信号処理手段は、明視野画像信号からチップ欠け
やバリ等の異常を検出し、第2の画像信号処理手段は、
暗視野画像信号から明視野画像では検出しにくい微細な
異物を検出する。明視野画像による異常の検出と暗視野
画像による異常の検出を同時に行うので、どちらか一方
だけの場合より検出精度が向上し、両者を別々に行う場
合に比べて検査時間が短縮する。また、反射光及び散乱
光を集光する集光レンズと、反射光と散乱光とを分離す
る分離手段とにより、反射光の検出光学系の一部と散乱
光の検出光学系の一部が共通となり、装置全体が小型と
なる。
【0012】請求項2に記載された半導体チップ検査装
置は、複数の半導体チップが収納されたトレーを搭載す
る移動ステージと、移動ステージを駆動する駆動手段
と、駆動手段を制御する制御手段と、所定の波長の照明
光を移動ステージに搭載されたトレー内の半導体チップ
の表面に垂直に照射する明視野照明手段と、明視野照明
手段の照明光と異なる波長の照明光を移動ステージに搭
載されたトレー内の半導体チップの表面に斜めに照射す
る暗視野照明手段と、明視野照明手段の照明光が半導体
チップの表面で反射した反射光と、暗視野照明手段の照
明光が半導体チップの表面で散乱した散乱光とを集光す
る集光レンズと、集光レンズで集光された光から反射光
と散乱光とを分離する分離手段と、分離手段で分離され
た反射光を検出して明視野画像信号を出力する第1の画
像検出手段と、分離手段で分離された散乱光を検出して
暗視野画像信号を出力する第2の画像検出手段と、明視
野画像信号を処理する第1の画像信号処理手段と、暗視
野画像信号を処理する第2の画像信号処理手段とを有す
る複数の画像信号処理装置と、制御手段が駆動手段を制
御するに従って、第1の画像検出手段が出力する明視野
画像信号及び第2の画像検出手段が出力する暗視野画像
信号を複数の画像信号処理装置へ順次接続する切り替え
手段とを備えたものである。
【0013】切り替え手段は、1つの半導体チップの画
像の取り込みが終了すると、第1の画像検出手段及び第
2の画像検出手段の出力を次の画像信号処理装置へ切り
替える。各画像信号処理装置は、別の半導体チップの画
像の取り込みを行っている間及び他の画像信号処理装置
が処理を行っている間に、並列して明視野画像信号及び
暗視野画像信号の処理を行う。複数の画像信号処理装置
が並列処理を行うので、処理時間が短く、検査時間が短
い。また、大量の画像信号を高速に処理することができ
るので、画像の解像度を上げて検出精度を向上すること
が可能となる。
【0014】請求項3に記載された半導体チップ検査装
置は、請求項2に記載のものにおいて、第1の画像検出
手段及び第2の画像検出手段と、切り替え手段との間
に、明視野画像信号及び暗視野画像信号を前処理する画
像信号前処理手段を設けたものである。画像信号前処理
手段でA/D変換等の前処理を行うため、各画像信号処
理装置では画像信号の前処理を行う設備が不要となり、
全体として装置が少なくなる。
【0015】請求項4に記載された半導体チップ検査装
置は、複数の半導体チップが収納されたトレーを搭載す
る移動ステージと、移動ステージを駆動する駆動手段
と、駆動手段を制御する制御手段と、所定の波長の照明
光を移動ステージに搭載されたトレー内の半導体チップ
の表面に垂直に照射する明視野照明手段と、明視野照明
手段の照明光と異なる波長の照明光を移動ステージに搭
載されたトレー内の半導体チップの表面に斜めに照射す
る暗視野照明手段と、明視野照明手段の照明光が半導体
チップの表面で反射した反射光と、暗視野照明手段の照
明光が半導体チップの表面で散乱した散乱光とを集光す
る集光レンズと、集光レンズで集光された光から反射光
と散乱光とを分離する分離手段と、分離手段で分離され
た反射光を検出して明視野画像信号を出力する第1の画
像検出手段と、分離手段で分離された散乱光を検出して
暗視野画像信号を出力する第2の画像検出手段と、座標
情報を含む比較用データを記憶したメモリと、第1の画
像検出手段が出力した明視野画像信号を処理して座標情
報を含む明視野画像データを作成し、作成された明視野
画像データから半導体チップの基準位置の座標情報を検
出する第1の画像信号処理手段と、第2の画像検出手段
が出力した暗視野画像信号を処理して座標情報を含む暗
視野画像データを作成し、作成された暗視野画像データ
の座標情報を第1の画像信号処理手段で検出された半導
体チップの基準位置の座標情報に基づいて補正し、補正
された暗視野画像データをメモリに記憶された比較用デ
ータと比較して半導体チップの表面の異常を検出する第
2の画像信号処理手段とを備え、表面に異常のない半導
体チップについて、トレーの収納部内での半導体チップ
の位置又は表面の高さを変えて第2の画像検出手段で補
正された暗視野画像データを複数求め、複数の補正され
た暗視野画像データの最大値からメモリの比較用データ
を作成したものである。
【0016】トレーの収納部内での半導体チップの位置
又は表面の高さが異なると、散乱光の強度が変化して、
暗視野画像信号が変動する。表面に異常のない半導体チ
ップについて、予め半導体チップの位置又は表面の高さ
を変えて求めた複数の暗視野データの最大値から比較用
データを作成するので、検査時に半導体チップの位置又
は表面の高さが様々に変化しても、異常が精度よく検出
される。
【0017】請求項5に記載された半導体チップ検査装
置は、請求項4に記載のものにおいて、第2の画像信号
処理手段が、所定値以上の暗視野画像信号を検出して暗
視野画像データを作成し、検査時の所定値を比較用デー
タを作成するときの所定値より大きくするものである。
所定値以上の暗視野画像信号だけを検出することによっ
て、データ量が減少する。検査時の所定値を大きくする
ことによって、パターンからの散乱光による暗視野画像
信号のうち、比較用データ作成時の所定値に近いものが
誤って検出されない。
【0018】請求項6に記載された半導体チップ検査装
置は、請求項4に記載のものにおいて、第2の画像信号
処理手段が、補正された暗視野画像データから変動許容
範囲を引き算して比較用データと比較するものである。
暗視野画像データの変動許容範囲を設けることにより、
パターンからの散乱光による暗視野画像信号のばらつき
が補償され、誤検出が低減する。
【0019】請求項7に記載された半導体チップ検査装
置は、複数の半導体チップが収納されたトレーを搭載す
る移動ステージと、移動ステージを駆動する駆動手段
と、駆動手段を制御する制御手段と、所定の波長の照明
光を移動ステージに搭載されたトレー内の半導体チップ
の表面に垂直に照射する明視野照明手段と、明視野照明
手段の照明光と異なる波長の照明光を移動ステージに搭
載されたトレー内の半導体チップの表面に斜めに照射す
る暗視野照明手段と、明視野照明手段の照明光が半導体
チップの表面で反射した反射光と、暗視野照明手段の照
明光が半導体チップの表面で散乱した散乱光とを集光す
る集光レンズと、集光レンズで集光された光から反射光
と散乱光とを分離する分離手段と、分離手段で分離され
た反射光を検出して明視野画像信号を出力する第1の画
像検出手段と、分離手段で分離された散乱光を検出して
暗視野画像信号を出力する第2の画像検出手段と、第1
の画像検出手段が出力した明視野画像信号を処理して明
視野画像データを作成し、作成された明視野画像データ
から半導体チップの非検査領域を設定する第1の画像信
号処理手段と、第2の画像検出手段が出力した暗視野画
像信号から、半導体チップの表面の第1の画像信号処理
手段で設定された非検査領域外の異常を検出する第2の
画像信号処理手段とを備えたものである。
【0020】第1の画像信号処理手段は、明視野画像デ
ータから、接続パッド部のプローブ跡等のように異常と
判断してはならないものが存在する部分を非検査領域と
して設定する。第2の画像信号処理手段は、暗視野画像
信号から、半導体チップの表面の非検査領域外の異常を
検出する。従って、非検査領域内の異常と判断してはな
らないものを誤って異常とする誤検出が防止される。
【0021】請求項8に記載された半導体チップ検査装
置は、請求項1、2、4又は7に記載のものにおいて、
分離手段が、ハーフミラーと、暗視野照明手段の照明光
と同じ波長の光を遮断する第1の色フィルタと、明視野
照明手段の照明光と同じ波長の光を遮断する第2の色フ
ィルタとからなるものである。ハーフミラーは、入射光
の半分を透過し、半分を反射することで、入射光を2つ
に分割する。第1の色フィルタは、散乱光を遮断して反
射光を透過し、第2の色フィルタは、反射光を遮断して
散乱光を透過する。
【0022】請求項9に記載された半導体チップ検査装
置は、請求項1、2、4又は7に記載のものにおいて、
分離手段が、異なる波長の光の一方を透過し、他方を反
射する色分離ミラーからなるものである。色分離ミラー
は、波長の異なる反射光と散乱光の一方を透過し、他方
を反射することで、反射光と散乱光とを分離する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。図6は、トレーに収納された半
導体チップの上面図である。複数の半導体チップCHが
小トレー2に収納されており、複数の小トレー2がさら
に大トレー3に収納されている。図6では、小トレー2
に20個の半導体チップCHが収納された例を示してい
るが、小トレー2に収納される半導体チップの数はいく
つであってもよい。また、図6では、大トレー3に12
個の小トレー2が収納された例を示しているが、大トレ
ー3に収納される小トレーの数はいくつであってもよ
い。そして、以下に示す実施の形態では、半導体チップ
検査装置が半導体チップCHを小トレー2に収納した状
態で検査する場合について説明するが、半導体チップ検
査装置は小トレー2をさらに大トレー3に収納した状態
で検査してもよい。
【0024】図1は、本発明の一実施の形態による半導
体チップ検査装置の概略構成を示す図である。複数の半
導体チップを収納した小トレー2が、X−Y−Z−θス
テージ10上に搭載されている。X−Y−Z−θステー
ジ10は、X方向、Y方向、Z方向、及びθ方向に移動
可能に構成されている。ステージ駆動回路11は、パー
ソナルコンピュータ200内のステージ制御回路220
により制御され、X−Y−Z−θステージ10を駆動す
る。X−Y−Z−θステージ10がX方向及びY方向に
移動することにより、小トレー2内の複数の半導体チッ
プが1つずつ半導体チップ検査装置の測定場所へ移動す
る。また、X−Y−Z−θステージ10がZ向及びθ方
向に移動することにより、半導体チップ検査装置の半導
体チップの表面への焦点調整が行われる。
【0025】図7は、小トレーに収納された半導体チッ
プの上面図である。図7の矢印は図1に示した半導体チ
ップ検査装置の走査方向を示す。X−Y−Z−θステー
ジ10の移動により小トレー2が移動することで、半導
体チップCH1、CH2、CH3、CH4、CH5が順
番に半導体チップ検査装置の測定場所へ移動する。
【0026】図1において、明視野用光源20は、所定
の波長の光を含む照明光を発生する。この明視野用光源
20には、白色光源又はレーザー装置のどちらを用いて
もよい。明視野用光源20からの照明光は、集光レンズ
21を通った後、明視野用色フィルタ23に入射する。
明視野用色フィルタ23は、入射した光のうち、特定の
波長範囲の光を透過し、その他の光を遮断する。明視野
用色フィルタ23を透過した光は、ハーフミラー25で
反射され、集光レンズ22を通って測定場所に置かれた
半導体チップの表面へ垂直に照射される。
【0027】一方、暗視野用光源30は、明視野用色フ
ィルタ23が透過する波長の光と異なる波長の光を含む
照明光を発生する。この暗視野用光源30には、白色光
源又はレーザー装置のどちらを用いてもよい。明視野用
光源20及び暗視野用光源30がいずれもレーザー装置
である場合、両者が発生するレーザー光は波長が異な
る。暗視野用光源30からの照明光は、集光レンズ31
を通った後、暗視野用色フィルタ33に入射する。暗視
野用色フィルタ33は、入射した光のうち、明視野用色
フィルタ23とは異なる波長範囲の光を透過し、その他
の光を遮断する。暗視野用色フィルタ33を透過した光
は、集光レンズ32を通って測定場所に置かれた半導体
チップの表面へ斜めに照射される。なお、図1では暗視
野用光源30、集光レンズ31,32及び暗視野用色フ
ィルタ33が1組だけ示されているが、測定場所の周囲
に複数組設けてもよい。
【0028】半導体チップの表面へ照射された光は半導
体チップの表面で反射及び散乱され、半導体チップの表
面からは反射光及び散乱光が発生する。半導体チップの
表面へ垂直に照射された光については、反射光の大部分
が集光レンズ22へ到達し、散乱光はその方向がばらば
らであるためほとんど集光レンズ22へ到達しない。半
導体チップの表面へ斜めに照射された光については、反
射光は集光レンズ22へほとんど到達しないが、散乱光
の一部が集光レンズ22へ到達する。
【0029】集光レンズ22へ到達した反射光及び散乱
光は、集光レンズ22を通ってハーフミラー25を透過
し、ハーフミラー35へ入射する。ハーフミラー35
は、入射した光のうち、半分を透過し、半分を反射す
る。ハーフミラー35を透過した光は、明視野用色フィ
ルタ24に入射する。明視野用色フィルタ24は、明視
野用色フィルタ23と同じフィルタ特性を有する。従っ
て、明視野用色フィルタ24へ入射した光のうち、明視
野用光源20から発生した照明光の反射光は透過し、暗
視野用光源30から発生した照明光の散乱光は遮断され
る。
【0030】一方、ハーフミラー35で反射された光
は、暗視野用色フィルタ34に入射する。暗視野用色フ
ィルタ34は、暗視野用色フィルタ33と同じフィルタ
特性を有する。従って、暗視野用色フィルタ34へ入射
した光のうち、明視野用光源20から発生した照明光の
反射光は遮断され、暗視野用光源30から発生した照明
光の散乱光は透過する。
【0031】図2は、色フィルタの透過率と波長の関係
を示す図である。図2の曲線Bは明視野用色フィルタ2
3,24のフィルタ特性を示し、曲線Dは暗視野用色フ
ィルタ33,34のフィルタ特性を示す。明視野用光源
20及び暗視野用光源30がいずれもレーザー装置であ
る場合、明視野用光源20のレーザー光の波長は明視野
用色フィルタ23,24が透過する波長範囲を選び、暗
視野用光源30のレーザー光の波長は暗視野用色フィル
タ33,34が透過する波長範囲を選ぶ。
【0032】図1において、画像センサー40は、明視
野用色フィルタ24を透過した反射光を検出し、検出し
た光の強度を電気信号に変換した明視野画像信号を作成
する。一方、画像センサー50は、暗視野用色フィルタ
34を透過した散乱光を検出し、検出した光の強度を電
気信号に変換した暗視野画像信号を作成する。これらの
画像センサー40,50には、ラインセンサ等の一次元
画像センサー又はカメラ等の二次元画像センサーのいず
れを用いてもよい。
【0033】画像センサー40が出力した明視野画像信
号及び画像センサー50が出力した暗視野画像信号は、
画像信号処理装置100へ入力される。画像信号処理装
置100は、CPU110、メモリ120、バス13
0、明視野画像信号処理回路140、及び暗視野画像信
号処理回路150を含んで構成されている。CPU11
0は、バス130を介して、メモリ120、明視野画像
信号処理回路140、及び暗視野画像信号処理回路15
0を制御する。メモリ120は、予め座標情報を含む明
視野画像の比較用データと、座標情報を含む暗視野画像
の比較用データとを記憶している。
【0034】図8は、小トレー内の半導体チップの収納
状態を示す図である。図8(a)は、半導体チップ1が
小トレー2の収納部2aのほぼ中心に位置している場合
である。図8(b)は、半導体チップ1が小トレー2の
収納部2a内で図面右下に片寄って位置している場合で
ある。この場合、半導体チップ1のエッジと小トレー2
の収納部2aのエッジと間には、隙間X及びYが発生す
る。図8(c)は、半導体チップ1が小トレー2の収納
部2a内で傾いて位置している場合である。この場合、
半導体チップ1は小トレー2の収納部2aに対して角度
αだけ傾いている。半導体チップ1が小トレー2の収納
部2a内で図8(b),(c)のように位置ずれしてい
ると、明視野画像信号及び暗視野画像信号から作成され
た画像データを予め用意した比較用データと比較して
も、異常を正確に検出することができない。
【0035】これらの隙間X及びY、または傾きの角度
αを検出して、X−Y−Z−θステージ10で半導体チ
ップの位置を修正した後、再度の半導体チップの画像を
取り込んで比較用データと比較することも考えられる
が、検査時間が長くなる。そこで本実施の形態では、明
視野画像信号から作成された明視野画像データから半導
体チップの基準位置の座標情報を検出し、検出された半
導体チップの基準位置の座標情報に基づいて、明視野画
像データ及び暗視野画像データの座標情報を補正する。
【0036】図1において、明視野画像信号処理回路1
40は、画像センサー40が出力した明視野画像信号を
処理して、座標情報を含む明視野画像データを作成す
る。次に、明視野画像信号処理回路140は、作成され
た明視野画像データから半導体チップの基準位置の座標
情報を検出する。半導体チップの基準位置は、半導体チ
ップの表面に設けられたアライメントマークとしてもよ
いし、半導体チップのエッジやコーナーとしてもよい。
続いて、明視野画像信号処理回路140は、検出された
半導体チップの基準位置の座標情報に基づいて、明視野
画像データの座標情報を補正する。これにより、半導体
チップが小トレー2の収納部内でどのような位置にあっ
ても、半導体チップの表面の各点について、補正された
明視野画像データの座標情報が一定となる。そして、明
視野画像信号処理回路140は、バス130を介してメ
モリ120に記憶された明視野画像の比較用データを読
み出し、補正された明視野画像データと比較用データと
を比較して、同じ座標情報でデータが所定値以上異なる
点を異常として検出する。このようにして、明視野画像
から、チップ欠けやバリ、比較的大きな異物等が検出さ
れる。明視野画像信号処理回路140は、検出結果を、
バス130を介してCPU110へ通知する。
【0037】一方、暗視野画像信号処理回路150は、
画像センサー50が出力した暗視野画像信号を処理して
座標情報を含む暗視野画像データを作成する。次に、暗
視野画像信号処理回路150は、バス130を介して明
視野画像信号処理回路140が検出した半導体チップの
基準位置の座標情報を入力する。続いて、暗視野画像信
号処理回路150は、入力した半導体チップの基準位置
の座標情報に基づいて、暗視野画像データの座標情報を
補正する。これにより、半導体チップが小トレー2の収
納部内でどのような位置にあっても、半導体チップの表
面の各点について、補正された暗視野画像データの座標
情報が一定となる。そして、暗視野画像信号処理回路1
50は、バス130を介してメモリ120に記憶された
暗視野画像の比較用データを読み出し、補正された暗視
野画像データと比較用データとを比較して、同じ座標情
報でデータが所定値以上異なる点を異常として検出す
る。このようにして、暗視野画像信号から、明視野画像
では検出しにくい微細な異物が検出される。明視野画像
信号処理回路150は、検出結果を、バス130を介し
てCPU110へ通知する。
【0038】CPU110は、1つの半導体チップにつ
いて明視野画像信号処理回路140及び暗視野画像信号
処理回路150の処理が終了すると、検出結果をパーソ
ナルコンピュータ200のCPUボード210へ通知す
る。CPUボード210は、検出結果をパーソナルコン
ピュータ200の記憶装置に記憶し、表示装置に表示
し、または出力装置で出力する。パーソナルコンピュー
タ200のステージ制御回路220は、ステージ駆動回
路11へX−Y−Z−θステージ10の駆動を指示し、
図7の矢印に示すように次の半導体チップが半導体チッ
プ検査装置の測定場所へ移動する。
【0039】図3は、本発明の他の実施の形態による半
導体チップ検査装置の概略構成を示す図である。本実施
の形態が図1に示した実施の形態と相違する点は、ハー
フミラー35と明視野用色フィルタ24及び暗視野用色
フィルタ34の代わりに、色分離ミラー36を用いたこ
とである。その他は、図1に示した実施の形態と同様で
ある。色分離ミラー36は、入射した光のうち、特定の
波長範囲の光を透過し、その他の光を反射する。色分離
ミラー36が透過する光の波長範囲を、明視野用色フィ
ルタ23が透過する光の波長範囲内に選ぶことによっ
て、色分離ミラー36へ入射する光から、反射光と散乱
光を分離することができる。
【0040】以上説明した実施の形態によれば、明視野
画像データから半導体チップの基準位置の座標情報を検
出し、検出された半導体チップの基準位置の座標情報に
基づいて、明視野画像データ及び暗視野画像データの座
標情報を補正するので、半導体チップが小トレー2の収
納部内でどのような位置にあっても、明視野画像データ
及び暗視野画像データを比較用データと比較することに
よって異常を検出することができる。従って、明視野画
像によるチップ欠けやバリ等の検出と、暗視野画像によ
る明視野画像では検出しにくい微細な異物の検出を行う
ことができる。明視野画像による異常の検出と暗視野画
像による異常の検出を同時に行うので、どちらか一方だ
けの場合より検出精度を向上することができ、両者を別
々に行う場合に比べて検査時間を短縮することができ
る。また、半導体チップの表面からの反射光を検出する
検出光学系の一部と散乱光を検出する検出光学系の一部
とを共通にすることによって、装置全体を小型にするこ
とができる。
【0041】図4は、本発明のさらに他の実施の形態に
よる半導体チップ検査装置の概略構成を示す図である。
本実施の形態は画像信号処理装置を4台設けた例を示し
ており、図4では図1に示した投光光学系及び検出光学
系を図示省略している。
【0042】画像センサー40が出力した明視野画像信
号及び画像センサー50が出力した暗視野画像信号は、
画像信号前処理回路300へ入力される。画像信号前処
理回路300は、入力した明視野画像信号及び暗視野画
像信号にA/D変換等の前処理を行う。画像信号前処理
回路300の出力は、スイッチ400に接続されてい
る。スイッチ400は、パーソナルコンピュータ200
のステージ制御回路220からステージ駆動回路11へ
の指示に応じて、画像信号前処理回路300の出力を画
像信号処理装置100a,100b,100c,100
dへ順番に切り替え接続する。画像信号処理装置100
a,100b,100c,100dは、図1に示した画
像信号処理装置100のうち、画像信号の前処理を行う
設備を除いたものである。
【0043】図5は、図4の半導体チップ検査装置の動
作を示すタイミングチャートである。まず、スイッチ4
00は、画像信号前処理回路300の出力を画像信号処
理装置100aへ接続する。画像センサー40及び画像
センサー50は、図7の半導体チップCH1の画像の取
り込みを行う。
【0044】半導体チップCH1の画像の取り込みが終
了すると、パーソナルコンピュータ200のステージ制
御回路220は、ステージ駆動回路11へX−Y−Z−
θステージ10の駆動を指示し、スイッチ400は、こ
の指示に応じて画像信号前処理回路300の出力を画像
信号処理装置100bへ接続する。X−Y−Z−θステ
ージ10が移動して図7の半導体チップCH2が半導体
チップ検査装置の測定場所へ来ると、画像センサー40
及び画像センサー50は、半導体チップCH2の画像の
取り込みを行う。この間、画像信号処理装置100a
は、半導体チップCH1について画像信号の処理を行
う。
【0045】半導体チップCH2の画像の取り込みが終
了すると、ステージ制御回路220は、ステージ駆動回
路11へX−Y−Z−θステージ10の駆動を指示し、
スイッチ400は、この指示に応じて画像信号前処理回
路300の出力を画像信号処理装置100cへ接続す
る。X−Y−Z−θステージ10が移動して図7の半導
体チップCH3が半導体チップ検査装置の測定場所へ来
ると、画像センサー40及び画像センサー50は、半導
体チップCH3の画像の取り込みを行う。この間、画像
信号処理装置100aは半導体チップCH1について画
像信号の処理を続行し、画像信号処理装置100bは半
導体チップCH2について画像信号の処理を行う。
【0046】半導体チップCH3の画像の取り込みが終
了すると、ステージ制御回路220は、ステージ駆動回
路11へX−Y−Z−θステージ10の駆動を指示し、
スイッチ400は、この指示に応じて画像信号前処理回
路300の出力を画像信号処理装置100dへ接続す
る。X−Y−Z−θステージ10が移動して図7の半導
体チップCH4が半導体チップ検査装置の測定場所へ来
ると、画像センサー40及び画像センサー50は、半導
体チップCH4の画像の取り込みを行う。この間、画像
信号処理装置100aは半導体チップCH1について画
像信号の処理を続行し、画像信号処理装置100bは半
導体チップCH2について画像信号の処理を続行し、画
像信号処理装置100cは半導体チップCH3について
画像信号の処理を行う。
【0047】半導体チップCH4の画像の取り込みが終
了すると、ステージ制御回路220は、ステージ駆動回
路11へX−Y−Z−θステージ10の駆動を指示し、
スイッチ400は、この指示に応じて画像信号前処理回
路300の出力を画像信号処理装置100aへ接続す
る。この時、画像信号処理装置100aでは半導体チッ
プCH1について画像信号の処理が終了している。X−
Y−Z−θステージ10が移動して図7の半導体チップ
CH5が半導体チップ検査装置の測定場所へ来ると、画
像センサー40及び画像センサー50は半導体チップC
H5の画像の取り込みを行う。この間、画像信号処理装
置100bは半導体チップCH2について画像信号の処
理を続行し、画像信号処理装置100cは半導体チップ
CH3について画像信号の処理を続行し、画像信号処理
装置100dは半導体チップCH4について画像信号の
処理を行う。以下同様にして、4つの半導体チップの画
像の処理が、画像信号処理装置100a,100b,1
00c,100dで並列に行われる。
【0048】なお、本実施の形態では画像信号処理装置
を4台設けた例について説明したが、画像信号処理装置
は4台に限らず、画像信号の信号量と画像信号処理装置
の処理能力に応じて台数を決定すればよい。
【0049】本実施の形態によれば、複数の画像信号処
理装置が並列処理を行うので、処理時間を短くすること
ができ、検査時間が短くすることができる。また、大量
の画像信号を高速に処理することができるので、画像の
解像度を上げて検出精度を向上することが可能となる。
【0050】また、本実施の形態によれば、画像信号前
処理回路300を複数の画像信号処理装置に共通に設け
ているため、各画像信号処理装置では画像信号の前処理
を行う設備が不要となり、全体として装置を少なくする
ことができる。
【0051】次に、トレーに収納された半導体チップの
表面の異常をさらに精度よく検出する半導体チップ検査
装置について説明する。以下の説明において、半導体チ
ップ検査装置の構成は図1、図3又は図4に示した実施
の形態と同様であり、明視野画像信号処理回路140及
び暗視野画像信号処理回路150の処理が異なるのみで
ある。
【0052】ここまで説明した実施の形態では、図8に
示した半導体チップ1の位置ずれに対して、明視野画像
信号から作成された明視野画像データから半導体チップ
の基準位置の座標情報を検出し、検出された半導体チッ
プの基準位置の座標情報に基づいて、明視野画像データ
及び暗視野画像データの座標情報を補正していた。この
ため、座標情報を補正する分だけ処理に時間がかかり、
検査時間が長くなる。また、座標情報を補正する際に画
像の歪みが発生し、検出精度が低下する。
【0053】また、図8(c)のように半導体チップ1
が傾いている場合、半導体チップ1の傾きにより半導体
チップ1の表面に形成されたパターンのコーナーからの
散乱光の強度が変化する。このため、暗視野画像信号の
処理において、パターンのコーナーからの散乱光による
暗視野画像信号を異物からの散乱光による暗視野画像信
号と弁別することが難しい。
【0054】さらに、散乱光の強度は、半導体チップ1
の表面の高さによって変化する。図9は、小トレーの厚
さのばらつきによる半導体チップの表面の高さの変化を
示す図である。図9(a)は、小トレー2の厚さのばら
つきにより半導体チップ1の表面の高さが半導体チップ
検査装置の焦点より上になった状態を示す。図9(b)
は、半導体チップ1の表面の高さが半導体チップ検査装
置の焦点に合っている状態を示す。図9(c)は、小ト
レー2の厚さのばらつきにより半導体チップ1の表面の
高さが半導体チップ検査装置の焦点より下になった状態
を示す。このように小トレー2の厚さのばらつきにより
半導体チップ1の表面の高さが変化すると、半導体チッ
プ検査装置の焦点が相対的に移動して散乱光の強度が異
なってくる。
【0055】半導体チップの傾きや表面の高さの変化に
よる暗視野画像信号の変動について、図10を用いて説
明する。図10(a)は半導体チップの一部断面側面
図、図10(b)は暗視野画像信号を示す図である。図
10(a)の半導体チップ1の表面には、パターンPが
形成され、微小な異物Scと比較的大きな異物Sdが付
着している。矢印は、暗視野用の照明光の照射方向を示
す。パターンP、異物Sc及び異物Sdのエッジで散乱
された散乱光の強度は、半導体チップ1の傾きや表面の
高さの変化によって変化する。図10(b)の実線は、
散乱光の強度が最大の場合、最小の場合、及びそれらの
中間の場合の暗視野画像信号を示し、破線は暗視野画像
信号を検出するためのしきい値Vthを示す。図10
(b)では、異物Sdからの散乱光のみを検出するよう
に、しきい値Vthの大きさが設定されている。しかし
ながら、半導体チップの傾きや表面の高さの変化によっ
て暗視野画像信号が変動し、異物Sdからの散乱光によ
る暗視野画像信号は最小の場合に検出されない。以下に
説明する実施の形態は、半導体チップの傾きや表面の高
さの変化によって散乱光の強度が変化して暗視野画像信
号が変動しても、異物を精度よく検出できるようにした
ものである。
【0056】図11は、本発明の一実施の形態による半
導体チップ検査装置の比較用データを作成する手順を示
す図である。まず、表面に異常のない半導体チップにつ
いて、明視野画像信号処理回路140は、画像センサー
40が出力した明視野画像信号を処理して、座標情報を
含む明視野画像データを作成する。図11(a)は、半
導体チップ1が小トレー2の収納部内で角度αの傾きを
有する場合に、明視野画像信号処理回路140が作成し
た明視野画像データを模式的に表現したものである。明
視野画像データには、半導体チップ1の2つのアライメ
ントマークA0,A1からの反射光の強度のデータが、
それらの座標情報(X0,Y0),(X1,Y1)と共
に含まれている。なお、実際の明視野画像データには半
導体チップ1の表面のパターンからの反射光の強度のデ
ータも含まれているが、図11(a)ではこれらを省略
してある。
【0057】次に、明視野画像信号処理回路140は、
作成された明視野画像データから、アライメントマーク
A0,A1の座標情報(X0,Y0),(X1,Y1)
を、半導体チップ1の基準位置の座標情報として検出す
る。なお、アライメントマークに限らず、半導体チップ
1のエッジやコーナーを半導体チップ1の基準位置とし
てもよい。
【0058】一方、暗視野画像信号処理回路150は、
画像センサー50が出力した暗視野画像信号から、しき
い値Vth以上の大きさの信号を検出して、その座標情
報を含む暗視野画像データを作成する。図11(b)
は、暗視野画像信号処理回路150が作成した暗視野画
像データを模式的に表現したものである。暗視野画像デ
ータには、アライメントマークA0,A1からの散乱光
の強度のデータと、半導体チップ1の表面のパターンか
らの散乱光の強度のデータVma,Vmb,Vmcが、
それらの座標情報と共に含まれている。
【0059】次に、暗視野画像信号処理回路150は、
バス130を介して明視野画像信号処理回路140が検
出した半導体チップ1のアライメントマークA0,A1
の座標情報(X0,Y0),(X1,Y1)を入力す
る。続いて、暗視野画像信号処理回路150は、入力し
たアライメントマークA0,A1の座標情報(X0,Y
0),(X1,Y1)に基づいて、各データの座標情報
を補正する。図11(c)は、暗視野画像信号処理回路
150の補正後の画像データを模式的に表現したもので
ある。アライメントマークA0,A1の座標情報は(X
0’,Y0’),(X1’,Y1’)に変換され、デー
タVma,Vmb,Vmcの座標情報も同様に変換され
ている。
【0060】半導体チップ検査装置は、表面に異常のな
い半導体チップについて、以上の処理をトレーの収納部
内での半導体チップ1の位置又は表面の高さを様々に変
えて複数回行い、複数の補正された暗視野画像データを
メモリ120に記憶する。そして、メモリ120に記憶
された複数の暗視野画像データについて、データVm
a,Vmb,Vmcの最大値を求め、求めた最大値V
a,Vb,Vcを比較用データとしてそれらの座標情報
と共にメモリ120に記憶する。図11(d)はメモリ
120に記憶された比較用データを模式的に表現したも
のである。
【0061】図12(a)は半導体チップの一部断面側
面図、図12(b)は暗視野画像信号を示す図である。
図12(a)の半導体チップ1の表面には、大きさの異
なるパターンPa,Pb,Pc,Pdが形成されてい
る。パターンPcは半導体チップ1を貫通するスルーホ
ールである。矢印は、暗視野用の照明光の照射方向を示
す。パターンPa,Pb,Pc,Pdのエッジで散乱さ
れた散乱光の強度は、半導体チップ1の傾きや表面の高
さの変化によって変化する。図12(b)の実線は、散
乱光の強度が最大の場合、最小の場合、及びそれらの中
間の場合の暗視野画像信号を示し、破線は暗視野画像信
号を検出するためのしきい値Vthを示す。図12
(b)では、一番小さなパターンPdからの散乱光だけ
が検出されないように、しきい値Vthの大きさが設定
されている。半導体チップ1の位置又は表面の高さを様
々に変えたとき、パターンPbからの散乱光は最小の場
合に検出されないが、比較用データは最大値Va,V
b,Vcを採用しているため、検出したいすべてのパタ
ーンからの散乱光による暗視野画像の比較用データを用
意することができる。
【0062】検査時、検査対象の半導体チップについ
て、明視野画像信号処理回路140は、画像センサー4
0が出力した明視野画像信号を処理して、座標情報を含
む明視野画像データを作成し、作成された明視野画像デ
ータから、アライメントマークの座標情報を、半導体チ
ップ1の基準位置の座標情報として検出する。
【0063】一方、暗視野画像信号処理回路150は、
画像センサー50が出力した暗視野画像信号から、しき
い値Vth’以上の大きさの信号を検出して、その座標
情報を含む暗視野画像データを作成する。ここでしきい
値Vth’は、比較用データを作成するときのしきい値
Vthに対して、 Vth’=Vth+ε×Vth (ε<1) の関係にある。これは、例えば図12に示したパターン
Pdからの散乱光による暗視野画像信号のように、比較
用データ作成時のしきい値Vthに近い暗視野画像信号
が誤って検出されるのを防止するためである。
【0064】次に、暗視野画像信号処理回路150は、
バス130を介して明視野画像信号処理回路140が検
出した半導体チップのアライメントマークの座標情報を
入力する。続いて、暗視野画像信号処理回路150は、
入力した半導体チップのアライメントマークの座標情報
に基づいて、暗視野画像データの座標情報を補正する。
これにより、半導体チップが小トレー2の収納部内でど
のような位置にあっても、半導体チップの表面の各点に
ついて、補正された暗視野画像データの座標情報が一定
となる。そして、暗視野画像信号処理回路150は、バ
ス130を介してメモリ120に記憶された比較用デー
タを読み出し、補正した暗視野画像データと比較用デー
タとを比較する。暗視野画像信号処理回路150は、同
じ座標情報の点について、検査対象の半導体チップのデ
ータをVm、比較用データをVtとしたとき、 Vm−ε×Vm>Vt (ε<1) の場合に異常と判定する。
【0065】図13(a)は半導体チップの一部断面側
面図、図13(b)は暗視野画像信号を示す図である。
図13(a)の半導体チップ1の表面には、大きさの異
なるパターンPa,Pb,Pc,Pdが形成され、異物
Saが付着している。パターンPbの上部にはさらに、
異物Sbが付着している。パターンPcは半導体チップ
1を貫通するスルーホールである。矢印は、暗視野用の
照明光の照射方向を示す。図13(b)の実線は暗視野
画像信号を示し、破線Va,Vb,Vcはそれぞれパタ
ーンPa,Pb,Pcについての比較用データの大きさ
を示す。また、矢印の始点はそれぞれパターンPa,P
bのデータVmの大きさを示し、矢印の終点はそれぞれ
Vm−ε×Vmの大きさを示す。パターンPaについて
は、Vm−ε×Vmが比較用データVaより小さいの
で、異常と判断されない。一方、異物Sbが付着したパ
ターンPbについては、Vm−ε×VmがVbより大き
いので、異常と判断される。このように、検出されたデ
ータVmから変動許容範囲ε×Vmを引き算して比較用
データと比較することによって、パターンからの散乱光
による暗視野画像信号のばらつきを補償し、誤検出を低
減することができる。
【0066】なお、検査対象の半導体チップのデータ対
して変動許容範囲を設けるやり方は上式に限らず、パタ
ーンからの散乱光による暗視野画像信号のばらつきの程
度や、目的とする検出精度を考慮して適宜決定すること
ができる。
【0067】本実施の形態によれば、表面に異常のない
半導体チップについて、予め半導体チップの位置又は表
面の高さを変えて求めた複数の暗視野データの最大値か
ら比較用データを作成することにより、検査時に半導体
チップの位置又は表面の高さが様々に変化しても、異常
を精度よく検出することができる。
【0068】最後に、半導体チップの表面に位置は一定
しないが異常と判断してはならないものが存在する場合
の処理について説明する。一般に、パターンが形成され
た半導体チップは、その表面に外部回路との接続パッド
部を有し、接続パッド部にプローブを接触してパターン
の電気的検査を行うプローブ検査が実施される。プロー
ブ検査を行うと、接続パッド部にはプローブ跡が残る
が、プローブ跡は接続パッド部内で位置が一定せず、こ
こまで説明した半導体チップ検査装置では異常として検
出されてしまう。接続パッド部全体を検査対象から外す
と、接続パッド部に付着した異物を検出することができ
ない。以下に説明する実施の形態は、接続パッド部のプ
ローブ跡等のように異常と判断してはならないものが存
在しても、異物を精度よく検出できるようにしたもので
ある。
【0069】図14(a)〜(c)は接続パッド部の画
像を示す図、図14(d)〜(f)は画像信号を示す図
である。まず、明視野画像信号処理回路140は、画像
センサー40が出力した明視野画像信号を処理して、二
値化された明視野画像画像信号を作成する。図14
(a)は二値化された明視野画像を示し、図面の白い部
分が接続パッド部、その中の黒い点Tがプローブ跡、黒
い点Fが接続パッド部に付着した異物である。図14
(d)は、図14(a)のE−E部の明視野画像信号を
示す。次に、明視野画像信号処理回路140は、二値化
された明視野画像画像信号から接続パッド部及びその中
のプローブ跡の位置を検出し、プローブ跡の周囲に非検
査領域を設定する。
【0070】一方、暗視野画像信号処理回路150は、
画像センサー50が出力した暗視野画像信号を処理し
て、二値化された暗視野画像画像信号を作成する。図1
4(b)は二値化された暗視野画像を示し、図面の白い
点がプローブ跡と接続パッド部に付着した異物である。
図14(e)は、図14(b)のE−E部の暗視野画像
信号を示す。次に暗視野画像信号処理回路150は、バ
ス130を介して明視野画像信号処理回路140が設定
した非検査領域の位置情報を入力する。続いて、暗視野
画像信号処理回路150は、入力した非検査領域の位置
情報により、非検査領域の暗視野画像信号をマスクし
て、残りの暗視野画像信号から半導体チップの表面の異
常を検出する。図14(c)は非検査領域をマスクした
残りの暗視野画像を示し、図面の白い点が接続パッド部
に付着した異物である。図14(f)は、図14(c)
のE−E部の暗視野画像信号を示す。
【0071】なお、暗視野画像信号処理回路150が暗
視野画像信号から座標情報を含む暗視野画像データを作
成する場合、暗視野画像信号をマスクする代わりに、作
成された非検査領域の暗視野画像データを使用しないよ
うにしてもよい。
【0072】本実施の形態によれば、明視野画像から非
検査領域を設定し、暗視野画像から半導体チップの表面
の非検査領域外の異常を検出することによって、非検査
領域内の異常と判断してはならないものを誤って異常と
する誤検出を防止することができる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、トレーに収納された半
導体チップの表面の異常を精度よく検出することができ
る。
【0074】また、本発明によれば、トレーに収納され
た半導体チップの表面の異常を短い時間で検査すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による半導体チップ検
査装置の概略構成を示す図である。
【図2】 色フィルタの透過率と波長の関係を示す図で
ある。
【図3】 本発明の他の実施の形態による半導体チップ
検査装置の概略構成を示す図である。
【図4】 本発明のさらに他の実施の形態による半導体
チップ検査装置の概略構成を示す図である。
【図5】 図4の半導体チップ検査装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図6】 トレーに収納された半導体チップの上面図で
ある。
【図7】 小トレーに収納された半導体チップの上面図
である。
【図8】 小トレー内の半導体チップの収納状態を示す
図である。
【図9】 小トレーの厚さのばらつきによる半導体チッ
プの表面の高さの変化を示す図である。
【図10】 (a)は半導体チップの一部断面側面図、
(b)は暗視野画像信号を示す図である。
【図11】 本発明の一実施の形態による半導体チップ
検査装置の比較用データを作成する手順を示す図であ
る。
【図12】 (a)は半導体チップの一部断面側面図、
(b)は暗視野画像信号を示す図である。
【図13】 (a)は半導体チップの一部断面側面図、
(b)は暗視野画像信号を示す図である。
【図14】 (a)〜(c)は接続パッド部の画像を示
す図、(d)〜(f)は画像信号を示す図である。
【符号の説明】
2…小トレー、3…大トレー、10…X−Y−Z−θス
テージ、11…ステージ駆動回路、20…明視野用光
源、21,22,31,32…集光レンズ、23,24
…明視野用色フィルタ、25,35…ハーフミラー、3
0…暗視野用光源、33,34…暗視野用色フィルタ、
36…色分離ミラー、40,50…画像センサー、10
0,100a,100b,100c,100d…画像信
号処理装置、110…CPU、120…メモリ、130
…バス、140…明視野画像信号処理回路、150…暗
視野画像信号処理回路、200…パーソナルコンピュー
タ、210…CPUボード、220…ステージ制御回
路、300…画像信号前処理回路、400…スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 清美 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 綾部 栄 東京都渋谷区東3丁目16番3号 日立電子 エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2G051 AA51 AB02 BB07 BB11 CA03 CB01 CB05 CB08 CC07 DA07 DA08 EA11 EA12 EB01 ED08 ED11 5B047 AA12 AB02 BB01 BC05 BC07 BC09 BC12 BC14 CA12 5B057 AA03 BA02 BA15 CA02 CA08 CA12 CA16 CD03 CH04 CH18 DA03 DA07 DB02 DB05 DB09 DC22 DC33 DC39

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体チップが収納されたトレー
    を搭載する移動ステージと、 前記移動ステージを駆動する駆動手段と、 前記駆動手段を制御する制御手段と、 所定の波長の照明光を前記移動ステージに搭載されたト
    レー内の半導体チップの表面に垂直に照射する明視野照
    明手段と、 前記明視野照明手段の照明光と異なる波長の照明光を前
    記移動ステージに搭載されたトレー内の半導体チップの
    表面に斜めに照射する暗視野照明手段と、 前記明視野照明手段の照明光が半導体チップの表面で反
    射した反射光と、前記暗視野照明手段の照明光が半導体
    チップの表面で散乱した散乱光とを集光する集光レンズ
    と、 前記集光レンズで集光された光から反射光と散乱光とを
    分離する分離手段と、 前記分離手段で分離された反射光を検出して明視野画像
    信号を出力する第1の画像検出手段と、 前記分離手段で分離された散乱光を検出して暗視野画像
    信号を出力する第2の画像検出手段と、 前記第1の画像検出手段が出力した明視野画像信号を処
    理して半導体チップの表面の異常を検出する第1の画像
    信号処理手段と、 前記第2の画像検出手段が出力した暗視野画像信号を処
    理して半導体チップの表面の異常を検出する第2の画像
    信号処理手段とを備えたことを特徴とする半導体チップ
    検査装置。
  2. 【請求項2】 複数の半導体チップが収納されたトレー
    を搭載する移動ステージと、 前記移動ステージを駆動する駆動手段と、 前記駆動手段を制御する制御手段と、 所定の波長の照明光を前記移動ステージに搭載されたト
    レー内の半導体チップの表面に垂直に照射する明視野照
    明手段と、 前記明視野照明手段の照明光と異なる波長の照明光を前
    記移動ステージに搭載されたトレー内の半導体チップの
    表面に斜めに照射する暗視野照明手段と、 前記明視野照明手段の照明光が半導体チップの表面で反
    射した反射光と、前記暗視野照明手段の照明光が半導体
    チップの表面で散乱した散乱光とを集光する集光レンズ
    と、 前記集光レンズで集光された光から反射光と散乱光とを
    分離する分離手段と、 前記分離手段で分離された反射光を検出して明視野画像
    信号を出力する第1の画像検出手段と、 前記分離手段で分離された散乱光を検出して暗視野画像
    信号を出力する第2の画像検出手段と、 明視野画像信号を処理する第1の画像信号処理手段と、
    暗視野画像信号を処理する第2の画像信号処理手段とを
    有する複数の画像信号処理装置と、 前記制御手段が前記駆動手段を制御するに従って、前記
    第1の画像検出手段が出力する明視野画像信号及び前記
    第2の画像検出手段が出力する暗視野画像信号を前記複
    数の画像信号処理装置へ順次接続する切り替え手段とを
    備えたことを特徴とする半導体チップ検査装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の画像検出手段及び前記第2の
    画像検出手段と、前記切り替え手段との間に、明視野画
    像信号及び暗視野画像信号を前処理する画像信号前処理
    手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の半導体
    チップ検査装置。
  4. 【請求項4】 複数の半導体チップが収納されたトレー
    を搭載する移動ステージと、 前記移動ステージを駆動する駆動手段と、 前記駆動手段を制御する制御手段と、 所定の波長の照明光を前記移動ステージに搭載されたト
    レー内の半導体チップの表面に垂直に照射する明視野照
    明手段と、 前記明視野照明手段の照明光と異なる波長の照明光を前
    記移動ステージに搭載されたトレー内の半導体チップの
    表面に斜めに照射する暗視野照明手段と、 前記明視野照明手段の照明光が半導体チップの表面で反
    射した反射光と、前記暗視野照明手段の照明光が半導体
    チップの表面で散乱した散乱光とを集光する集光レンズ
    と、 前記集光レンズで集光された光から反射光と散乱光とを
    分離する分離手段と、 前記分離手段で分離された反射光を検出して明視野画像
    信号を出力する第1の画像検出手段と、 前記分離手段で分離された散乱光を検出して暗視野画像
    信号を出力する第2の画像検出手段と、 座標情報を含む比較用データを記憶したメモリと、 前記第1の画像検出手段が出力した明視野画像信号を処
    理して座標情報を含む明視野画像データを作成し、作成
    された明視野画像データから半導体チップの基準位置の
    座標情報を検出する第1の画像信号処理手段と、 前記第2の画像検出手段が出力した暗視野画像信号を処
    理して座標情報を含む暗視野画像データを作成し、作成
    された暗視野画像データの座標情報を前記第1の画像信
    号処理手段で検出された半導体チップの基準位置の座標
    情報に基づいて補正し、補正された暗視野画像データを
    前記メモリに記憶された比較用データと比較して半導体
    チップの表面の異常を検出する第2の画像信号処理手段
    とを備え、 表面に異常のない半導体チップについて、トレーの収納
    部内での半導体チップの位置又は表面の高さを変えて前
    記第2の画像検出手段で補正された暗視野画像データを
    複数求め、複数の補正された暗視野画像データの最大値
    から前記メモリの比較用データを作成したことを特徴と
    する半導体チップ検査装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の画像信号処理手段は、所定値
    以上の暗視野画像信号を検出して暗視野画像データを作
    成し、 検査時の所定値を比較用データを作成するときの所定値
    より大きくすることを特徴とする請求項4に記載の半導
    体チップ検査装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の画像信号処理手段は、補正さ
    れた暗視野画像データから変動許容範囲を引き算して比
    較用データと比較することを特徴とする請求項4に記載
    の半導体チップ検査装置。
  7. 【請求項7】 複数の半導体チップが収納されたトレー
    を搭載する移動ステージと、 前記移動ステージを駆動する駆動手段と、 前記駆動手段を制御する制御手段と、 所定の波長の照明光を前記移動ステージに搭載されたト
    レー内の半導体チップの表面に垂直に照射する明視野照
    明手段と、 前記明視野照明手段の照明光と異なる波長の照明光を前
    記移動ステージに搭載されたトレー内の半導体チップの
    表面に斜めに照射する暗視野照明手段と、 前記明視野照明手段の照明光が半導体チップの表面で反
    射した反射光と、前記暗視野照明手段の照明光が半導体
    チップの表面で散乱した散乱光とを集光する集光レンズ
    と、 前記集光レンズで集光された光から反射光と散乱光とを
    分離する分離手段と、 前記分離手段で分離された反射光を検出して明視野画像
    信号を出力する第1の画像検出手段と、 前記分離手段で分離された散乱光を検出して暗視野画像
    信号を出力する第2の画像検出手段と、 前記第1の画像検出手段が出力した明視野画像信号を処
    理して明視野画像データを作成し、作成された明視野画
    像データから半導体チップの非検査領域を設定する第1
    の画像信号処理手段と、 前記第2の画像検出手段が出力した暗視野画像信号か
    ら、半導体チップの表面の前記第1の画像信号処理手段
    で設定された非検査領域外の異常を検出する第2の画像
    信号処理手段とを備えたことを特徴とする半導体チップ
    検査装置。
  8. 【請求項8】 前記分離手段は、 ハーフミラーと、 前記暗視野照明手段の照明光と同じ波長の光を遮断する
    第1の色フィルタと、前記明視野照明手段の照明光と同
    じ波長の光を遮断する第2の色フィルタとからなること
    を特徴とする請求項1、2、4又は7に記載の半導体チ
    ップ検査装置。
  9. 【請求項9】 前記分離手段は、異なる波長の光の一方
    を透過し、他方を反射する色分離ミラーであることを特
    徴とする請求項1、2、4又は7に記載の半導体チップ
    検査装置。
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