JP2003239936A - 係止リング及びこれを用いた振動防止装置 - Google Patents

係止リング及びこれを用いた振動防止装置

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JP2003239936A
JP2003239936A JP2002043724A JP2002043724A JP2003239936A JP 2003239936 A JP2003239936 A JP 2003239936A JP 2002043724 A JP2002043724 A JP 2002043724A JP 2002043724 A JP2002043724 A JP 2002043724A JP 2003239936 A JP2003239936 A JP 2003239936A
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ring
locking ring
bolt
fixed
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JP2002043724A
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Toshiyuki Kato
俊行 加藤
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T Kato Co Ltd
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T Kato Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 係止部材としての丸棒体に装着されて当該丸
棒体を係止する係止リング及びこの係止リングを用いて
締結部材により締結されている被固定部材に振動が加わ
った際にその振動を防止するようにした振動防止装置を
提供する。 【解決手段】 係止リング11は、リング状をなし、環
状部11aから内方に向かって長さの異なる複数の係止
爪11A、11B、11Cが一体に形成され、各係止爪
の先端が貫通する丸棒体12の外周面に当接し、且つ一
方向への移動のみを許容する構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、丸棒体に装着され
て当該丸棒体を係止する係止リング及びこの係止リング
を用いた振動防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、木造建築においては、図14に
示すように柱1と梁2とを締結部材としての羽子板ボル
ト3により固定して振動を防止している。即ち、梁2に
羽子板ボルト3の基板4を固定し、ボルト5を柱1の孔
1aに貫通させ、ワッシャ6を介してナット7を締め付
けて柱1と梁2とを強固に締結固定し、家屋が地震等で
揺れたときに柱1の振動を防止して柱1と梁2との木組
みが外れないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、木造建築に
おいては、木材を十分に枯らしたものを使用することが
好ましいが、このような木材を使用することは建築費用
が高価となり、どうしても生乾きのものを使用せざるを
得ない。このため、築後年数を経るに伴い乾燥により木
痩せして柱1が2点鎖線で示すように細くなる。このよ
うに柱1が細くなると、ボルト5に締め付けたナット7
が緩んだ状態となり、地震等により揺れたときや、車両
の通行による振動等により柱1が振動するという問題が
ある。
【0004】上記の問題は、木痩せに起因する木造建築
に限らず、橋梁、鉄道レール、トラックの荷台等の剛体
同士を締結する締結部材であっても、長期間に亘り頻繁
に振動荷重が加わることにより締結部材が緩んできた場
合にも同様である。本発明は、上述の点に鑑みてなされ
たもので、係止部材としての丸棒体に装着されて当該丸
棒体を係止する係止リング及びこの係止リングを用いて
締結部材により締結されている被固定部材に振動が加わ
った際にその振動を防止するようにした振動防止装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の係止リングは、リング状をなし、環状部か
ら内方に向かって長さの異なる複数の係止爪が一体に形
成され、各係止爪の先端が貫通する丸棒体の外周面に当
接し、且つ一方向への移動のみを許容することを特徴と
する。
【0006】請求項2の係止リングは、請求項1に係わ
る係止リングにおいて、前記丸棒体は、前記係止爪が当
接する部分に雄ねじが刻設されて成り、前記係止爪の先
端が前記雄ねじのねじ山の一側面を係止することを特徴
とする。請求項3の係止リングは、請求項2に係わる係
止リングにおいて、前記係止リングは、ねじ山に同時に
係止される係止爪の数をn個としたときに、1ピッチ当
たりの切換段数が(n+1)となり、係止爪の総数N
は、N=n×(n+1)個であることを特徴とする。
【0007】請求項4の係止リングは、請求項2に係わ
る係止リングにおいて、前記係止リングは、ねじ山に同
時に係止される係止爪の数をn個ととしたときに、1ピ
ッチ当たりの切換段数が(n+1)となり、係止爪の総
数Nは、N=n×(n+1)i(i=1、2、3、…)個
であることを特徴とする。請求項5の振動防止装置は、
基端が固定部材に固定され、先端が前記固定部材に固定
される被固定部材を貫通する軸部材の前記先端に装着さ
れ、前記被固定部材に常時押圧されて前記被固定部材の
前記軸部材の軸方向への変位を防止する振動防止装置
に、請求項1乃至4に記載の係止リングを組み込み、前
記軸部材の一方向への移動のみを許容することを特徴と
する。
【0008】請求項6の振動防止装置は、外周面がテー
パ面とされ、縮径したときに内面が貫通する前記軸部材
を締め付けて一方向への移動のみを許容する円錐台形状
のインナリングと、前記軸部材が貫通し且つ前記インナ
リングが嵌合するテーパ孔を有し、前記テーパ孔の小径
端側の端面が前記被固定部材に当接固定されるベースプ
レートと、前記軸部材が貫通し、基端が前記ベースプレ
ートに係止されて前記被固定部材と一体的に変位可能と
され、前記インナリングの大径端を覆うケースと、前記
ケースに収納され且つ前記インナリングの大径端面を押
圧する押圧部材と、前記ケースを介して前記押圧部材に
より前記インナリングを前記ベースプレートに押し付け
て縮径させる弾性部材とを備え、前記係止リングは、前
記ケースに収納され、且つ該ケースと前記押圧部材との
間に介在されて前記軸部材の前記一方向への移動のみを
許容することを特徴とする。
【0009】係止リングは、貫通する丸棒体の外周面に
複数の係止爪の先端が当接しており、前記軸方向の一方
向に移動するときには係止爪が外周面を摺動して移動可
能となり、他方向に移動するときには前記複数の係止爪
の先端が外周面を係止して前記移動不能となる(請求項
1)。丸棒体として雄ねじが刻設されたボルトである場
合には、各係止爪の先端が雄ねじのねじ山の一側面を係
止することで、係止リングは、ボルトに確実に係止する
ことができる(請求項2)。係止リングは、1ピッチの
間でねじ山を同時にn個の係止爪で係止する場合、1ピ
ッチのねじ山を(n+1)段階で切り換えて係止するこ
とが可能であり、ボルト又は係止リングの軸方向の僅か
な移動に対しても確実に係止可能となる。この場合の係
止爪の総数Nは、n×(n+1)個である(請求項
3)。係止爪の総数Nは、n×(n+1)i、(i=1、
2、3、…)個形成可能であり(請求項4)、大径のボ
ルトに対して多数の係止爪を形成する際係止爪数の算出
に有効である。
【0010】振動防止装置は、基端が固定部材に固定さ
れ、先端が前記固定部材に固定される被固定部材を貫通
する軸部材の前記先端に装着され、前記被固定部材に常
時押圧されて前記被固定部材の前記軸部材の軸方向への
変位を防止する。この振動防止装置に、請求項1乃至4
に記載の係止リングを組み込み、前記軸部材の一方向へ
の移動のみを許容する(請求項5)。
【0011】振動防止装置のケースは、スプリングによ
りベースプレートに押し付けられており、これに伴い押
圧部材、係止リングがインナリングを押し付けている。
インナリングは、ベースプレートのテーパ面により縮径
して軸部材の抜けを防止している。係止リングは、同時
に複数の係止爪が軸部材の外周面に係止して抜けが防止
される。
【0012】経年変化により被固定部材が木痩せするに
伴いベースプレートがケースを引っ張り、ケースが引っ
張られるとこれに伴い係止リング、押圧部材がインナリ
ングを軸部材の軸方向に押し付け、インナリングが軸部
材の挿入方向に移動する。また、係止リングは、同時に
複数の係止爪が軸部材に係止される。これにより、振動
防止装置が木痩せに応じて軸部材の軸方向に移動し、且
つインナリングが軸部材を係止して抜け出しが不能とさ
れる。
【0013】ケースは、被固定部材の木痩せと共に移動
するベースプレートにより引っ張られ、これに応じてイ
ンナリング、係止リングが軸部材の外周面に係止される
ことで、被固定部材の木痩せに伴いスプリングが延びて
そのばね力が弱くなっても、係止リングの係止爪による
ばね力によりインナリングを押圧し且つ係止し、軸部材
と振動防止装置との結合力が確保される。これにより、
前記柱の揺れに対する固定部材の揺れ即ち、振動が防止
される(請求項6)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明に係わる係止リングの
実施形態を図面により詳細に説明する。図1は、本発明
に係る係止リングの第1実施形態を示す平面図、図2
は、図1に示す係止リングの展開図、図3は、図1に示
す係止リングによりボルトを係止する場合の説明図であ
る。
【0015】図1に示すように係止リング11は、環状
部11aに孔11bの内周側に周方向に長さの異なる複
数例えば、3個の係止爪11A、11B、11Cが、周
方向に等配され、且つ一側に切り起こして形成されてい
る。また、係止リング11の環状部11aの外周面に
は、回り止めとしての突起11cが突設されている。こ
の係止リング11の孔11bには2点鎖線で示すように
係止部材としての軸部材例えば、ボルト12が貫通さ
れ、係止爪11A〜11Cによりそのねじ部を係止され
て、一側方向(挿入方向)にのみ移動可能とされる。
【0016】図2の展開図に示すように係止爪11A〜
11Cの長さは、11A>11B>11Cとされ、各係
止爪の長さの差は、ねじ12の1/3ピッチとされてい
る。そして、これらの係止爪11A〜11Cは、図3に
示すように一側に切り起こされて各先端がねじ12の外
径よりも僅かに小径、且つ谷径よりも僅かに大径の円周
上に位置するように形成されている。そして、各先端が
図中ねじ山12aの下側の傾斜面12bに当接し、1ピ
ッチの間の当該ねじ山12aを周方向に3箇所で同時に
係止可能とされている。この係止リング11は、ばね性
を有する金属部材で形成されている。
【0017】これにより、係止リング11は、ボルト1
2に対して矢印A方向(挿入方向)に移動するときには
各係止爪11A〜11Cが弾性により外方に拡開して移
動可能となり、矢印B方向(抜け出す方向)に対して
は、係止爪11A〜11Cの各先端が傾斜面12bに係
止されて移動不能となる。また、3個の係止爪11A〜
11Cを周方向に等配することで、ボルト12に装着し
たときに係止リング11が傾斜することが防止されると
共に、ボルト12の軸方向の荷重をこれら3個の係止爪
11A〜11Cが平均に受け止め、各係止爪の負担を軽
減することが可能となる。従って、係止リング11の板
厚を薄くすることが可能となる。
【0018】このように、係止リング11に周方向に3
個の係止爪11A〜11Cを等配形成してボルト12の
ねじ山12aの1ピッチを同時に3箇所で係止する場
合、これらの係止爪11A〜11Cは、ボルト12が矢
印A方向に1ピッチ移動する毎に係止することができ
る。従って、ねじ山12aの1ピッチの間に係止爪を多
数形成することで、係止リング11又はボルト12が軸
方向に僅かに移動した場合でも係止することが可能とな
る。例えば、図4に示すようにねじ山12aの1ピッチ
の間に3個ずつ4組の係止爪(A1、B1、C1)、
(A2、B2、C2)、(A3、B3、C3)、(A
4、B4、C4)を周方向に沿って等間隔(中心角30
°)で形成する。尚、図4には分かり易くするために前
記各係止爪の位置のみを示してある。
【0019】そして、最初に、周方向に等間隔で位置す
る3個の係止爪(A1、B2、C3)が図3に示す場合
と同様にボルト12のねじ山12aを係止(支持)して
いるとする。ボルト12が図3の矢印A方向に距離a移
動すると係止爪(B1、C2、A4)がねじ山12aを
係止し(1段目)、更に距離a移動すると係止爪(C
1、A3、B4)がねじ山12aを係止し(2段目)、
更に距離a移動すると係止爪(A2、B3、C4)がね
じ山12aを係止する(3段目)。そして、更に距離a
移動すると再び係止爪(A1、B2、C3)がねじ山1
2aを係止する(4段目)。即ち、係止リングは、ボル
ト12が距離a移動する毎に3個の係止爪が同時にねじ
山12aを係止し、4段目(1ピッチ)で1巡して元の
状態に戻ることになる。このようにねじ山12aを同時
に係止する係止爪の数を3個とすると、1ピッチの切換
段数は4段となり、係止爪の総数は12(=3×4)個
となる。
【0020】また、ボルトの径が太い場合には図5に示
すように常時4個の係止爪で係止するようにして、例え
ば、ねじ山の1ピッチの間に(A1、B1、C1、D
1)、(A2、B2、C2、D2)、(A3、B3、C
3、D3)、(A4、B4、C4、D4)、(A5、B
5、C5、D5)の係止爪を周方向に沿って等間隔で形
成し、常時4箇所で係止させるようにする。尚、図5に
は分かり易くするために前記各係止爪の位置のみを示し
てある。
【0021】そして、最初に係止爪(A1、B2、C
3、D4)が図3に示すボルト12のねじ山12aを係
止しているとする。ボルト12が矢印A方向に距離b
(≠a)移動すると、係止爪(B1、C2、D3、A
5)がねじ山12aを係止し(1段目)、更に距離b移
動すると係止爪(C1、D2、A4、B5)がねじ山1
2aを支持し(2段目)、更に距離b移動すると係止爪
(D1、A3、B4、C5)がねじ山12aを係止する
(3段目)。更に距離b移動すると係止爪(A2、B
3、C4、D5)がねじ山12a係止する(4段目)。
そして、更に距離b移動すると再び係止爪(A1、B
2、C3、D4)がねじ山12aを係止する(5段
目)。即ち、ボルト12が距離b移動する毎に4個の係
止爪により同時にねじ山12aを係止する場合、5段目
(1ピッチ)に一巡して元の状態に戻る。このように支
持する係止爪の数を4個とすると、1ピッチの切換段数
は5段となり、係止爪の総数は20(=4×5)個とな
る。
【0022】従って、図4及び図5に示すように、ボル
トのねじ山を1度に係止する係止爪の数をnとすると、
1ピッチ当たりの切換段数が(n+1)となり、1ピッ
チ間の係止爪の総数Nは、N=n×(n+1)となる。
係止リングは、係止爪の数を多くして1ピッチ間の切換
段数を多くすることでボルトの軸方向への僅かな移動量
に対して係止することが可能である。この場合、可能な
係止爪の総数N'は、N'=n×(n+1)i(i=2、
3、…)となる。
【0023】このように、係止リングは、1ピッチ間の
ねじ山を同時に係止する係止爪の数(n)を多くするこ
とで、係止する係止爪1個当たりの受け持ち荷重を小さ
くすることができ、係止爪の板厚即ち、係止リングの板
厚を薄くすることができ、コストの低減が図られる。ま
た、係止爪は、ばね性を有することで実質的にボルトと
の間にガタ付きがなく、精度の低い(3級)ボルトを使
用することが可能であり、コストの低減が図られる。ま
た、係止リングの板厚が薄くなることで、係止爪のばね
性が向上して挿入し易くなる。そして、1ピッチ間の切
換段数(n+1)を多くすることでボルトの軸方向への
僅かな変位量に対しても係止することが可能となる。従
って、同時に係止する係止爪の数及び切換段数は、仕様
に応じて適宜の数に設定すればよい。尚、係止爪は、周
方向に等間隔で配置しなくてもよいが、等間隔に配置す
る方が均等に荷重を受け持つ上で好ましく、また、製造
も容易である。
【0024】図6は、本発明に係る係止リングの第2実
施形態の平面図、第7図は、図6に示す係止リングの展
開図、図8は、図6に示す係止リングの係止爪の説明図
である。図6及び図7に示すように係止リング15は、
環状部15aに長さの異なる12個の係止爪15A1
15B1、15C1、15A2、15B2、15C2、15
3、15B3、15C3、15A4、15B4、15C4
周方向に等配(中心角30°)され、且つ一側に切り起
こして形成されており(図8)、各係止爪の先端が図6
に2点鎖線で示すボルト12の外径よりも僅かに小径、
且つ谷径よりも僅かに大径の円周上に位置するように形
成されている。そして、これらの係止爪の各先端が図中
ねじ山12aの下側の傾斜面12bに当接し(図1
0)、1ピッチの間の当該ねじ山12aを周方向に3箇
所で同時に係止可能とされている。また、各係止爪の間
の部分がガイド15dとされている。
【0025】これら12個の係止爪は、図10に示すよ
うにボルト12の1ピッチ間のねじ山20aの一側の傾
斜面12bに係止可能に配置されており、各先端が図1
0に示すねじ山12aのリード角に応じて傾斜した形状
とされ、ねじ山12aの図中下側の傾斜面12bに良好
に当接可能とされている。そして、係止爪15A1が最
も長く、係止爪15C4が最も短く形成されており、図
8に示すように最も短い係止爪15C4でも先端がねじ
山12aの傾斜面12bに係止可能とされている。
【0026】例えば、ボルト12のピッチが1.82 mmの
場合、図8に示すように各係止爪15A、15B、15
cの高さHa、Hb、hcの差は、夫々0.455mm(=18.
2/4)とされ、係止爪の付根から内周面15bの半径
方向への張り出し長さDa、Db、Dcは、同じ長さ例
えば、2.8 mmとされている。尚、図8は、各組の係止爪
を15A、15B、15Cで代表して描いてある。図9
は、図6に示す係止リング15をボルト12に装着した
状態を模式的に示す図、図10は、図9の矢線X―Xに
沿う断面図である。
【0027】係止リング15の前記12個の係止爪は、
当該係止リング15がボルト12に対して軸方向に1ピ
ッチ分移動(変位)する際に、4段階に亘り、且つ各段
当たり3つの係止爪の先端がねじ山12aの傾斜面12
bに係止するように設定されている。即ち、12個の係
止爪を、係止荷重が均等となり且つ安定して係止するよ
うに周方向に等間隔に配置されている3個の係止爪を夫
々一組として、第1組(15A1、15B2、15
3)、第2組(15B1、15C2、15A4)、第3組
(15C1、15A3、15B4)、第4組(15A2、1
5B3、15C4)の4組に分け、係止リング15がボル
ト12に対して軸方向に1/4ピッチ移動する毎に順次
一組の3個の係止爪によりねじ山12aの傾斜面12b
に3箇所で係止される。即ち、1ピッチを4段に切り換
えて係止される。
【0028】図11は、ボルト12に係止リング15を
装着した状態おいて各係止爪とねじ山12aとの係止関
係を示す説明図である。尚、図中同じ組に属する係止爪
は、分かり易いように同じ記号例えば、第1組(15A
1、15B2、15C3)を○、第2組(15B1、15C
2、15A4)を△、第3組(15C1、15A3、15B
4)を□、第4組(15A2、15B3、15C4)を◎の
記号を付し、且つ見えない箇所(裏側)に位置する係止
爪にはハッチを入れてある。
【0029】図11(a)に示す状態において第1組の
3個の係止爪(15A1、15B2、15C3)がねじ山
12aの傾斜面12bに係止(支持)されており、他の
第2組〜第4組の各係止爪は、傾斜面1bに係止されて
いない。係止リング15が矢印A方向にボルト12に対
して1/4ピッチ(1段)移動すると、前記第1組の3
個の係止爪に代えて第2組の3個の係止爪(15B1
15C2、15A4)がねじ山12aの傾斜面12bに係
止され、他の組の係止爪は傾斜面12bを係止されな
い。係止リング15が更に1/4ピッチ(2段)移動す
ると、前記第2組の係止爪に代えて第3組の3個の係止
爪(15C1、15A3、15B4)がねじ山12aの傾
斜面12bに係止され、他の組の係止爪は傾斜面12b
に係止されない。係止リング15が更に1/4ピッチ
(3段)移動すると、前記第3組の係止爪に代えて第4
組の3個の係止爪(15A2、15B3、15C4)がね
じ山12aの傾斜面12bに係止され、他の組の係止爪
は傾斜面12bを係止しない。そして、更に1/4ピッ
チ(4段)移動(1ピッチ分移動)すると、1巡して第
1組の係止爪(15A1、15B2、15C3)ねじ山1
2aの傾斜面12bが係止される。このようにして、係
止リング15は、ボルト12に対して1/4ピッチ移動
する毎にねじ山12aを係止する。上述と反対に係止リ
ング15が固定され、ボルト12が係止リング15に対
して移動する場合も同様である。
【0030】次に、図6に示す係止リングを用いた振動
防止装置について説明する。図12は、本発明に係る振
動防止装置の実施形態を示す組立斜視図、図13は、図
12に示す振動防止装置の使用状態を示す断面図であ
る。図12及び図13に示すように振動防止装置20
は、ベースプレート21、インナリング22、座金2
3、係止リング15、リングケース25、コイルスプリ
ング26、ばね座27から成り、締結部材としてのボル
ト12とナット13との間に介在される。ボルト12
は、振動防止装置20を図中下方から上方に挿通する。
以下、ボルト12が下方から上方へ挿通する方向をボル
トの挿入方向という。
【0031】ベースプレート21は、例えば、固定部材
としての柱(図示せず)に組み付けられる被固定部材と
しての梁31(図13)に固定されるもので、板面中央
にボルト12を挿通させ、且つインナリング22と嵌合
するための孔21aが穿設されている。孔21aの外側
にはリングケース25を係止するための係止用のスリッ
ト21cが同心的に周方向に等間隔で複数例えば、3つ
設けられており、周縁部に梁31に固定するためのボル
ト孔21dが複数例えば、4個設けられている。孔21
aは、その内面21bが図中上面から下面方向に縮径す
るテーパ面とされている。また、係止用のスリット21
dは、リングケース25の係止爪25dが軸方向に挿入
可能な幅広の挿入部21eと、挿入部21eに挿入され
た係止爪25dが周方向に回動されて係止される幅狭の
係止部21fとが周方向に沿って連設して形成されてい
る。
【0032】インナリング22は、半割タイプの筒体と
され、軸孔22aにボルト12が挿通可能とされ、外周
面22bが図中上端から下端方向に縮径するテーパ面と
され、孔21aのテーパ状の内面21bに当接される。
インナリング22は、孔21aに嵌合され、当該孔21
aに引き込まれるにつれてテーパ面により縮径される。
軸孔22aの内面には、係止爪22cが周方向に沿い、
軸方向に複数段例えば、2段形成されており、縮径した
ときボルト12の外周面に食い込んで係止する。この係
止爪22cは、ボルト12に対する挿入方向に許容し、
抜け方向に係止可能とされている。
【0033】尚、係止爪22cは、必ずしも必要ではな
い。また、インナリング22は、半割タイプに限るもの
ではなく、外周面が一端から他端に向かってテーパ面を
なす截頭円錐筒体の外周部に軸方向にスリットを設け、
縮径可能としてもよい。押圧部材としての座金23は、
インナリング22の上端を押し付けてベースプレート2
1の孔21aに押し込むためのもので、インナリング2
2の上端よりも大径のリングとされ、孔23aにボルト
12が僅かな間隙を存して挿通可能とされている。ま
た、外周面には回り止めとしての係止部23bが周方向
に複数例えば、3個突設されている。
【0034】係止リング15は、図6に示すように形成
されており、座金23と同径とされ、外周面に係止部2
3bと対応して回り止めとしての係止部15cが設けら
れている。尚、この係止リングの詳細な説明は、省略す
る。リングケース25は、係止リング15、座金23を
ベースプレート21に組み付けるもので、係止リング1
5と座金23を収納する円筒部25aの上部25bは、
テーパ状に縮径されて係止リング15、座金23の上動
及び抜け出ることを防止し、中央にボルト12が僅かな
間隙を存して挿通する孔25cが設けられている。円筒
部25aの下端にはベースプレート21の各係止用スリ
ット21dに係合可能な係止爪25dが軸方向に延出し
て形成されている。円筒部25aの下端には係止リング
15、座金23の係止部15c、23bが係合する切欠
25cが設けられている。尚、係止リング15、座金2
3の係止部15c、23bは、必ずしも3個必要ではな
く1箇あればよい。
【0035】コイルスプリング26は、リングケース2
5の外側に同心的に配置されて、振動防止装置20を梁
31に押し付けるためのもので、下端がリングケース2
5の円筒部25aよりも僅かに大径とされ、上端がリン
グケース25の上部25bよりも僅かに大径をなす側面
視略台形状をなす異径スプリングとされている。これに
より、ばね座27の外径を小さくすることができる。
【0036】図13に示すようにベースプレート21
は、ビス32により梁31に固定され、ボルト12の先
端のねじ部が梁31の孔31a、ベースプレート21の
孔21aを挿通して外方に突出される。ボルト12の基
端は、前記柱に固定されている。次いで、インナリング
22がボルト12に外嵌され、且つ孔21aに嵌合され
る。次いで、係止リング15、座金23が収納されたリ
ングケース25を、係止リング15の各係止爪のばね力
に抗してボルト12に押し込み、係止爪25dをベース
プレート21の係止用スリット21dの挿入部21eか
ら挿入した後回動して係止部21fに係合させる。この
とき係止リング15の各係止爪間のガイド部15dがボ
ルト12の外周面に当たって芯出され、リングケース2
5をボルト12の軸方向に真っ直ぐに嵌め込むことが可
能となる。これにより、リングケース25がベースプレ
ート21に逸脱不能に係止される。次いで、コイルスプ
リング26、ばね座27を装着してナット13を締め付
け、コイルスプリング26を圧縮させて固定する。
【0037】以下に作用を説明する。図13に示す状態
においてリングケース25は、スプリング26のばね力
によりベースプレート21に押し付けられており、これ
に伴い座金23、係止リング15がインナリング22を
押し付けている。インナリング22は、孔21aの内面
21bと外周面22aとのテーパ面により縮径して係止
爪22cがボルト12のねじ部に食い込み抜けが防止さ
れている。また、係止リング15は、何れかの組の3個
の係止爪がねじ山12aの傾斜面12b(図10参照)
に係止されてボルト12からの抜けが防止されている。
【0038】経年変化により梁31が2点鎖線31'で
示すように徐々に木痩せするに伴い当該梁に固定されて
いるベースプレート21が係止爪25aを介してリング
ケース25を矢印A向に引っ張る。リングケース25
は、矢印A方向に引っ張られるとこれに伴い係止リング
15、座金23がインナリング22をボルト12の軸方
向に押し付け、当該インナリング22がボルト12の挿
入方向に移動する。また、前述した図9〜図11に示す
ように係止リング15は、何れかの組の3個の係止爪が
ボルト12のねじ山12aに係止される。これにより、
振動防止装置20が梁31の木痩せに応じてボルト12
の軸方向に移動し、且つインナリング22がボルト12
のねじ部に食い込み、係止リング15がボルト12を係
止して抜け出しが不能とされる。
【0039】リングケース25は、梁31の木痩せと共
に移動するベースプレート21により矢印A方向に引っ
張られ、これに応じてインナリング22、係止リング1
5がボルト12のねじ山15aに係止されることで、梁
31の木痩せに伴いスプリング26が延びてそのばね力
が弱くなっても、係止リング15の係止爪によるばね力
によりインナリング22を押圧し且つ係止し、ボルト1
2と振動防止装置20との結合力が確保される。これに
より、前記柱の揺れに対する梁31の揺れ即ち、振動が
防止される。
【0040】係止リング15は、複数の係止爪により係
止することで、板厚を薄くしても大きな荷重を受けるこ
とが可能であり、板厚を薄くすることで、小さな力で係
止爪のばね力に抗してボルト12に押し込めることがで
き、装着が容易となる。また、安定した荷重が得られ
る。更に、係止リング15は、複数の係止爪がボルト1
2の1ピッチ間を4段階で係止し、且つばね性を有する
ことでボルト12との間に実質的にガタ付きがない。
【0041】また、係止リング15は、締結部材として
上記ボルト12に限ることなく丸棒でも係止することが
可能である。この場合各係止爪の先端が当該丸棒の外周
面に圧接し、且つ挿入方向には相対移動が可能、反対方
向には各係止爪の先端が外周面に食い込んで移動不能と
なる。上記実施形態においては、振動防止装置を木材で
ある柱と梁とを締結するボルトに適用した場合について
記述したが、これに限るものではなく、他の例えば、布
基礎に土台を固定する基礎ボルトや、車両の締結部にお
ける振動防止装置として適用し得ることは勿論である。
【0042】更に、係止リングは、振動防止装置に使用
した場合について記述したが、これに限るものではな
く、振動の多い箇所例えば、鉄道のレールと枕木との締
付部、高速道路の各種設備、橋梁、或いは車両の荷台、
エンジンマウント、サスペンション等に適用し得る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、簡単な構造で、係止リング又は丸棒体の軸方向に沿
う一方向への移動を阻止することができる。請求項2の
発明では、丸棒体として雄ねじが刻設されたボルトであ
る場合には、各係止爪の先端が雄ねじの一側面を係止す
ることで、係止リングは、ボルトに確実に係止すること
ができる。
【0044】請求項3では、係止リングは、1ピッチの
間でねじ山を同時にn個の係止爪で係止し、1ピッチの
ねじ山を(n+1)段階で切り換えて係止することが可
能であり、ボルト又は係止リングの軸方向の僅かな移動
に対しても確実に係止可能となる。請求項4では、係止
爪の総数Nは、n×(n+1)i、(i=1、2、3、
…)個形成可能であり、大径のボルトに対して多数の係
止爪を形成する際係止爪数の算出に有効である。
【0045】請求項5及び6の発明では、振動防止装置
は、基端が固定部材に固定され、先端が前記固定部材に
固定される被固定部材を貫通する軸部材の前記先端に装
着され、前記被固定部材に常時押圧されて前記被固定部
材の前記軸部材の軸方向への変位を防止し、係止リング
は、前記軸部材の一方向への移動のみを許容すること
で、被固定部材の木痩せに伴いスプリングが延びてその
ばね力が弱くなっても、係止リングの係止爪によるばね
力によりインナリングを押圧し且つ係止し、軸部材と振
動防止装置との結合力が確保される。これにより、前記
柱の揺れに対する固定部材の揺れ即ち、振動が防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る係止リングの第1実施形態を示す
平面図である。
【図2】図1に示す係止リングの展開図である。
【図3】図1に示す係止リングをボルトに装着した状態
の説明図である。
【図4】本発明に係る係止リングにおいてボルトの1ピ
ッチ間を同時に3個の係止爪により4段階に係止する場
合の説明図である。
【図5】本発明に係る係止リングにおいてボルトの1ピ
ッチ間を同時に4個の係止爪により5段階に係止する場
合の説明図である。
【図6】本発明に係る係止リングの第2の実施形態を示
す平面図である。
【図7】図6に示す係止リングの展開図である。
【図8】図6に示す係止リングの係止爪の説明図であ
る。
【図9】図6に示す係止リングの使用状態を示す説明図
で、ボルトに係止爪を装着したときの概略平面図であ
る。
【図10】図9の矢線X―Xに沿う断面図である。
【図11】図10に示す係止リングの作用を示す説明図
である。
【図12】図6に示す係止リングを使用した振動防止装
置の分解斜視図である。
【図13】図12に示す振動防止装置の使用状態を示す
断面図である。
【図14】従来の羽子板ボルトを用いた振動防止装置に
より木材同士の締結を示す断面図である。
【符号の説明】
1 柱 2 梁 3 羽子板ボルト 11、15 係止リング 11A〜11C 係止爪 15A1〜15C1、15A2〜15C2、15A3〜15C3、15A4〜15C4
止爪 12 ボルト 12a ねじ山 12b 傾斜面 13 ナット 15 係止リング 20 振動防止装置 21 ベースプレート 22 振動防止リング 23、27 座金(押圧部材) 25 リングケース 26 スプリング 31 梁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状をなし、環状部から内方に向か
    って長さの異なる複数の係止爪が一体に形成され、各係
    止爪の先端が貫通する丸棒体の外周面に当接し、且つ一
    方向への移動のみを許容することを特徴とする係止リン
    グ。
  2. 【請求項2】 前記丸棒体は、前記係止爪が当接する部
    分に雄ねじが刻設されて成り、前記係止爪の先端が前記
    雄ねじのねじ山の一側面を係止することを特徴とする請
    求項1に記載の係止リング。
  3. 【請求項3】 前記係止リングは、ねじ山に同時に係止
    される係止爪の数をn個としたときに、1ピッチ当たり
    の切換段数が(n+1)となり、係止爪の総数Nは、N
    =n×(n+1)個であることを特徴とする請求項2に記
    載の係止リング。
  4. 【請求項4】 前記係止リングは、ねじ山に同時に係止
    される係止爪の数をn個ととしたときに、1ピッチ当た
    りの切換段数が(n+1)となり、係止爪の総数Nは、
    N=n×(n+1)i(i=1、2、3、…)個であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の係止リング。
  5. 【請求項5】 基端が固定部材に固定され、先端が前記
    固定部材に固定される被固定部材を貫通する軸部材の前
    記先端に装着され、前記被固定部材に常時押圧されて前
    記被固定部材の前記軸部材の軸方向への変位を防止する
    振動防止装置に、請求項1乃至4に記載の係止リングを
    組み込み、前記軸部材の一方向への移動のみを許容する
    ことを特徴とする振動防止装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の振動防止装置は、 外周面がテーパ面とされ、縮径したときに内面が貫通す
    る前記軸部材を締め付けて一方向への移動のみを許容す
    る円錐台形状のインナリングと、 前記軸部材が貫通し且つ前記インナリングが嵌合するテ
    ーパ孔を有し、前記テーパ孔の小径端側の端面が前記被
    固定部材に当接固定されるベースプレートと、 前記軸部材が貫通し、基端が前記ベースプレートに係止
    されて前記被固定部材と一体的に変位可能とされ、前記
    インナリングの大径端を覆うケースと、 前記ケースに収納され且つ前記インナリングの大径端面
    を押圧する押圧部材と、 前記ケースを介して前記押圧部材により前記インナリン
    グを前記ベースプレートに押し付けて縮径させる弾性部
    材とを備え、 前記係止リングは、前記ケースに収納され、且つ該ケー
    スと前記押圧部材との間に介在されて前記軸部材の前記
    一方向への移動のみを許容することを特徴とする振動防
    止装置。
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