JP2003239909A - 建設機械の油圧回路装置 - Google Patents

建設機械の油圧回路装置

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JP2003239909A
JP2003239909A JP2002039647A JP2002039647A JP2003239909A JP 2003239909 A JP2003239909 A JP 2003239909A JP 2002039647 A JP2002039647 A JP 2002039647A JP 2002039647 A JP2002039647 A JP 2002039647A JP 2003239909 A JP2003239909 A JP 2003239909A
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hydraulic
hydraulic pump
pressure
pump
capacity
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JP2002039647A
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Takatoshi Oki
孝利 大木
Shiyuuei Ariga
修栄 有賀
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】建設機械の油圧回路装置において、少なくとも
3つの可変容量型の油圧ポンプを用いることで良好な操
作性を得ることができかつ省エネルギー化を図るととも
に、固定流量を要求するアタッチメントの使用にも適切
に対応することができるようにする。 【解決手段】第3油圧ポンプ4の容量の固定を指示する
スイッチ28と、このスイッチ28からの信号に基づい
て作動する電磁比例滅圧弁30と、通常時は出力ポート
をタンクポートにつなげ、電磁比例減圧弁30からの信
号圧力があると入力ポートを出力ポートにつなげるよう
切り換えられる切換弁31とを備え、第2レギュレータ
27は電磁比例減圧弁30からの信号圧力により第3油
圧ポンプ4の容量を最大に固定する切換弁67を内蔵し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベルなどの
建設機械に備えられ、1台の原動機(エンジン)により
駆動される少なくとも3つの可変容量型の油圧ポンプを
有する油圧回路装置に係り、特に、固定流量を要求する
アタッチメントを使用可能な建設機械の油圧回路装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械の油圧回路装置には、1台のエ
ンジンにより駆動される3つの油圧ポンプを有し、これ
ら3つの油圧ポンプから吐出される圧油によって複数の
油圧アクチュエータを駆動するポンプシステムがあり、
その一例が特開平5−126104号公報や特開昭53
−110102号公報に記載されている。
【0003】特開平5−126104号公報に記載の油
圧回路装置は、2つの可変容量型の油圧ポンプと1つの
固定容量型の油圧ポンプとを備え、固定容量型の油圧ポ
ンプから吐出される圧油は油圧ショベルの旋回モータに
供給され、旋回モータを駆動する。また、固走容量型の
油圧ポンプの吐出圧は2つの可変容量型の油圧ポンプの
レギュレータ(容量制御手段)に絞りを介し導かれ、2
つの可変容量型油圧ポンプと1つの固定容量型の油圧ポ
ンプの吐出圧の総和がエンジン馬力の100%に相当す
るように可変容量型油圧ポンプの馬力制御を行うことに
より、エンジンが過負荷になることを防止している。
【0004】特開昭53−110102号公報に記載の
油圧回路装置は、1台のエンジンで駆動される3つの可
変容量型の油圧ポンプと、各油圧ポンプの吐出圧を検出
する圧力検出器と、各油圧ポンプの容量を制御するため
の電気油圧サーボ弁と、各圧力検出器の検出信号を入力
し各電気油圧サーボ弁に出力する制御信号を演算するコ
ントローラとを備えている。コントローラでは、各圧力
検出器からの検出信号に基づきポンプ吐出圧の平均値を
演算し、3つの油圧ポンプの出力がエンジンの出し得る
出力馬力を超えないように電気油圧サーボ弁に制御信号
を出力し、3つの油圧ポンプの容量を制御(全馬力制
御)している。したがって、この従来技術によれば、3
つの油圧ポンプのうちどの油圧ポンプの吐出圧が高くな
っても油圧ポンプの出力が制限されるため、エンジンの
出し得る出力馬力を有効に利用することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0006】特開平5−126104号公報に記載の油
圧回路装置は、旋回モータヘの圧油の供給源として固定
容量型の油圧ポンプを用いており、その吐出圧に比例し
て大きな入力トルクが必要となるため、固定容量型の油
圧ポンプの吐出圧が大きくなった場合には、その圧力が
他の2つの可変容量型の油圧ポンプのレギュレータに導
かれ、最大出力馬力の設定を減らしそれらの吐出量を大
幅に減少させることになり、その結果、2つの可変容量
型の油圧ポンプに接続された油圧アクチュエータの速度
が大きく減少し、操作性の面で好ましくない。また、固
定容量型の油圧ポンプは常に一定流量を吐出しているた
め、油圧ショベルの旋回モータのような慣性の大きな負
荷を駆動する場合は、旋回モータが定常速度に達するま
での間は、ポンプ吐出圧が大きく上昇し出力馬力が増大
するにも係わらず、油圧ポンプから吐出された圧油の相
当部分がリリーフ弁を介してタンクに流出されるため、
エンジンの出力馬力を有効に利用することができず、燃
費が悪化し、省エネルギー面で好ましくない。
【0007】特開昭53−110102号公報に記載の
油圧回路装置は、全ての油圧ポンプを可変容量型とし全
馬力制御をしているため、上記のような問題はない。し
かし、この従来技術では、3つの油圧ポンプの吐出量が
全て同様に制御されるため、他の油圧アクチュエータと
の複合動作時に他の油圧アクチュエータの負荷圧の影響
を受けて速度が変化することを嫌う油圧ショベルの旋回
モータのような特定の油圧アクチュエータを駆動する場
合は、その油圧アクチュエータを3つの油圧ポンプのう
ちのどの油圧ポンプに接続しても、その油圧ポンプの容
量は他の油圧アクチュエータの負荷圧により制御される
ため、他の油圧アクチュエータの負荷圧が変動するとそ
の特定の油圧アクチュエータ(旋回モータ)の駆動速度
も変動し、操作性の面で好ましくない。
【0008】また、近年油圧ショベルは、汎用性の観点
から、バケット以外に種々の作業機アタッチメントを使
用するようになっており、例えば、バケット以外にコン
クリートバイブレータ、草刈り機、ツインヘッダー、ハ
ーベスタ、ブレーカ等が使用される。これらアタッチメ
ントは、バケットと異なり、油圧アクチュエータに供給
する流量として固定流量(一定流量)を要求するアタッ
チメントである。このため、バケットに代えこのような
アタッチメントを用いる場合は固定容量型の油圧ポンプ
が必要となる。特開昭53−110102号公報に記載
の油圧回路装置は、全ての油圧ポンプを可変容量型であ
るため、そのようなアタッチメントの使用に対応するこ
とができない。
【0009】本発明の目的は、少なくとも3つの可変容
量型の油圧ポンプを用いることで良好な操作性を得るこ
とができかつ省エネルギー化を図るとともに、固定流量
を要求するアタッチメントの使用にも適切に対応するこ
とができる建設機械の油圧回路装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、原動機と、この原動機によって駆
動される可変容量型の第1、第2及び第3油圧ポンプ
と、前記第1、第2及び第3油圧ポンプから吐出される
圧油によって駆動される複数の油圧アクチュエータとを
有する建設機械の油圧回路装置において、前記第1及び
第2油圧ポンプの吐出圧に基づいて前記第1及び第2油
圧ポンプの容量を制御する第1容量制御手段と、前記第
3油圧ポンプの吐出圧に基づいて前記第3油圧ポンプの
容量を制御する第2容量制御手段と、前記第2容量制御
手段の動作を不能とし、前記第3油圧ポンプの容量を固
定するポンプ容量固定手段とを備えるものとする。
【0011】このように第1、第2、第3油圧ポンプを
可変容量型とし、第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に基
づいて第1及び第2油圧ポンプの容量を制御する第1容
量制御手段と、第3油圧ポンプの吐出圧に基づいて第3
油圧ポンプの容量を制御する第2容量制御手段とを設け
ることにより、第1及び第2油圧ポンプだけでなく第3
油圧ポンプも入力トルク制限制御を行うことができ、第
3油圧ポンプが固定容量型である場合に比べて第1及び
第2油圧ポンプに割り当てられる最大入力トルクを大き
くすることができ、同じポンプ吐出圧で比較した場合の
第1及び第2油圧ポンプの吐出量を増大できる。また、
第3油圧ポンプの吐出圧が高圧になっても、第1及び第
2油圧ポンプの吐出圧に基づいて第1及び第2油圧ポン
プの容量を制御することにより、第1及び第2油圧ポン
プの吐出量が第3油圧ポンプの吐出圧に左右されること
がなくなる。その結果、第3油圧ポンプが固定容量型で
ありかつその吐出圧を常時第1容量制御手段に導き第1
及び第2油圧ポンプの容量をそれ自身の吐出圧と第3油
圧ポンプの吐出圧に基づいて制御する場合に比べて、第
1及び第2油圧ポンプに接続された油圧アクチュエータ
と第3油圧ポンプに接続された油圧アクチュエータの駆
動時に、第1及び第2油圧ポンプに接続された油圧アク
チュエータの駆動速度を速くでき、しかもその駆動速度
が第3油圧ポンプの吐出圧により左右されることが無
く、良好な操作性が得られる。
【0012】また、第3油圧ポンプの容量は自己の吐出
圧に基づいて第2容量制御手段により制御されるため、
この第3油圧ポンプに接続された油圧アクチュェータの
動作速度は第1及び第2油圧ポンプに接続された他の油
圧アクチュエータの負荷圧に左右されることがなく、こ
の点でも良好な操作性が得られる。
【0013】更に、第3油圧ポンプの容量を自己の吐出
圧に基づいて第2容量制御手段により入力トルク制限制
御することにより、第3油圧ポンプに接続された油圧ア
クチュエータの負荷圧に応じた吐出量に制御することが
でき、過剰な圧油の供給が防止される。その結果、エン
ジンの出力馬力を有効に利用し、燃費を押さえ、省エネ
ルギー化を図ることができる。
【0014】また、第2容量制御手段の動作を不能と
し、第3油圧ポンプの容量を固定するポンプ容量固定手
段を設けることにより、固定流量を要求するアタッチメ
ントの油圧アクチュエータを第3の油圧ポンプに接続
し、そのアタッチメントを使用するときは第3油圧ポン
プの容量を固定することにより、固定流量を要求するア
タッチメントの使用にも適切に対応することができ、良
好な操作性が得られる。
【0015】(2)また、上記目的を達成するために、
本発明は、原動機と、この原動機によって駆動される可
変容量型の第1、第2及び第3油圧ポンプと、前記第
1、第2及び第3油圧ポンプから吐出される圧油によっ
て駆動される複数の油圧アクチュエータとを有する建設
機械の油圧回路装置において、前記第1及び第2油圧ポ
ンプの吐出圧に基づいて前記第1及び第2油圧ポンプの
容量を制御する第1容量制御手段と、前記第3油圧ポン
プの吐出圧に基づいて前記第3油圧ポンプの容量を制御
する第2容量制御手段と、前記第2容量制御手段の動作
を不能とし、前記第3油圧ポンプの容量を固定するポン
プ容量固定手段と、前記ポンプ容量固定手段により前記
第3油圧ポンプの容量が固定されるとき、前記第1及び
第2油圧ポンプの容量を第1及び第2の油圧ポンプの吐
出圧と前記第3油圧ポンプの吐出圧に基づいて制御する
よう第1容量制御手段を切り換える容量制御切換手段と
を備えるものとする。
【0016】このように第1、第2、第3油圧ポンプを
可変容量型とし、第1及び第2容量制御手段とポンプ容
量固定手段を設けることにより、上記(1)で述べたよ
うに、良好な操作性を得ることができかつ省エネルギー
化を図れるとともに、固定流量を要求するアタッチメン
トの使用にも適切に対応することができる。
【0017】また、容量制御切換手段を設け、ポンプ容
量固定手段により第3油圧ポンプの容量が固定されると
き、第1及び第2油圧ポンプの容量を第1及び第2の油
圧ポンプの吐出圧と第3油圧ポンプの吐出圧に基づいて
制御するよう第1容量制御手段を切り換えることによ
り、第3油圧ポンプの容量が固定されるときも原動機の
出力馬力を有効に利用し省エネルギー化を図れる。
【0018】(3)更に、上記目的を達成するために、
本発明は、原動機と、この原動機によって駆動される可
変容量型の第1、第2及び第3油圧ポンプと、前記第
1、第2及び第3油圧ポンプから吐出される圧油によっ
て駆動される複数の油圧アクチュエータとを有する建設
機械の油圧回路装置において、前記第1及び第2油圧ポ
ンプの吐出圧に基づいて前記第1及び第2油圧ポンプの
容量を制御する第1容量制御手段と、前記第3油圧ポン
プの吐出圧に基づいて前記第3油圧ポンプの容量を制御
する第2容量制御手段と、前記第2容量制御手段の動作
を不能とし、前記第3油圧ポンプの容量を固定するポン
プ容量固定手段と、前記ポンプ容量固定手段により前記
第3油圧ポンプの容量が固定されるときと、前記ポンプ
容量固定手段により前記第3油圧ポンプの容量が固定さ
れておらずかつ前記第3油圧ポンプの吐出圧が前記第2
容量制御手段による入力トルク制限制御により前記第3
油圧ポンプの容量の減少を開始する圧力以下にあるとき
に、前記第1及び第2油圧ポンプの容量を第1及び第2
の油圧ポンプの吐出圧と前記第3油圧ポンプの吐出圧に
基づいて制御するよう前記第1容量制御手段を切り換え
る容量制御切換手段とを備えるものとする。
【0019】このように第1、第2、第3油圧ポンプを
可変容量型とし、第1及び第2容量制御手段とポンプ容
量固定手段を設けることにより、上記(1)で述べたよ
うに、良好な操作性を得ることができかつ省エネルギー
化を図れるとともに、固定流量を要求するアタッチメン
トの使用にも適切に対応することができる。
【0020】また、容量制御切換手段を設け、ポンプ容
量固定手段により第3油圧ポンプの容量が固定されると
き、第1及び第2油圧ポンプの容量を第1及び第2の油
圧ポンプの吐出圧と第3油圧ポンプの吐出圧に基づいて
制御するよう第1容量制御手段を切り換えることによ
り、上記(2)で述べたように、第3油圧ポンプの容量
が固定されるときも原動機の出力馬力を有効に利用し省
エネルギー化を図れる。
【0021】更に、容量制御切換手段を設け、ポンプ容
量固定手段により第3油圧ポンプの容量が固定されてい
ないときでも第3油圧ポンプの吐出圧が第2容量制御手
段による入力トルク制限制御により前記第3油圧ポンプ
の容量の減少を開始する圧力以下にあるときは、第1及
び第2油圧ポンプの容量を第1及び第2の油圧ポンプの
吐出圧と第3油圧ポンプの吐出圧に基づいて制御するよ
う第1容量制御手段を切り換えることにより、第3油圧
ポンプの吐出圧が低いときは、第1及び第2油圧ポンプ
に割り当てられる最大入力トルクを増大でき、第1及び
第2油圧ポンプの吐出量を増大できる。このため更に良
好な操作性と省エネルギー化を得ることができる。
【0022】(4)上記(3)において、好ましくは、
前記第3油圧ポンプの最大容量は、前記第2容量制御手
段による入力トルク制限制御により前記第3油圧ポンプ
の容量の減少を開始する圧力が第3油圧ポンプに係わる
油圧アクチュエータ負荷の定常運転時の駆動圧力以上と
なるよう設定されている。
【0023】これにより第3油圧ポンプの容量が固定さ
れていないときでも、第3油圧ポンプに係わる油圧アク
チュエータ負荷の定常運転中は、第3油圧ポンプの容量
は最大容量で一定となるため、第3油圧ポンプはあたか
も固定容量ポンプであるかのように動作し、油圧アクチ
ュエータの速度が一定となり、良好な動作特性が得られ
る。
【0024】(5)また、上記(1)〜(3)におい
て、好ましくは、前記第2容量制御手段は前記第3油圧
ポンプの吐出圧が導かれ前記第3油圧ポンプの容量を制
御する制御ピストンを有し、前記ポンプ容量固定手段
は、オペレータにより操作され前記第3油圧ポンプの容
量の固定を指示する操作手段と、この操作手段の指示に
基づき、前記制御ピストンへの供給圧を第3油圧ポンプ
の吐出圧からタンク圧に切り換える切換弁とを有する。
【0025】これによりポンプ容量固定手段は油圧的に
第3油圧ポンプの容量を固定するものとなる。
【0026】(6)また、上記(2)又は(3)におい
て、好ましくは、前記第1容量制御手段は前記第3油圧
ポンプの吐出圧が導かれ前記第1及び第2油圧ポンプの
容量を制御する制御ピストンを有し、前記ポンプ容量固
定手段は、オペレータにより操作され前記第3油圧ポン
プの容量の固定を指示する操作手段を有し、前記容量切
制御換手段は、前記操作手段の指示に基づき、前記制御
ピストンへの供給圧を所定レベル以下の低圧から前記第
3油圧ポンプの吐出圧に切り換える切換弁を有する。
【0027】これにより容量切換制御手段は油圧的に第
1容量制御手段を切り換えるものとなる。
【0028】(7)更に、上記(3)において、好まし
くは、前記第1容量制御手段は前記第3油圧ポンプの吐
出圧が導かれ前記第1及び第2油圧ポンプの容量を制御
する制御ピストンを有し、前記ポンプ容量固定手段は、
オペレータにより操作され前記第3油圧ポンプの容量の
固定を指示する操作手段を有し、前記容量切制御換手段
は、前記操作手段の指示に基づき減圧機能を解除する減
圧弁を有し、前記操作手段の指示がないときは前記第3
油圧ポンプの吐出圧を設定圧以下に減圧して前記制御ピ
ストンに導き、前記操作手段の指示があると前記第3油
圧ポンプの吐出圧をそのまま前記制御ピストンに導く。
【0029】これにより容量制御切換手段は油圧的に第
1容量制御手段を切り換えるものとなる。
【0030】(8)また、上記(1)〜(3)におい
て、好ましくは、前記複数の油圧アクチュエータは、前
記第1及び第2油圧ポンプの一方から吐出された圧油に
よって駆動される第1油圧アクチュエータと、前記第3
油圧ポンプから吐出された圧油によって駆動される第2
油圧アクチュエータとを含み、前記ポンプ容量固定手段
により前記第3油圧ポンプの容量が固定されると作動
し、前記第1油圧アクチュエータを前記第3油圧ポンプ
から吐出された圧油により駆動し、前記第2油圧アクチ
ュエータを前記第1及び第2油圧ポンプの一方から吐出
された圧油により駆動するよう圧油の供給油路を切り換
える油路切換手段を更に備える。
【0031】これにより第1油圧アクチュエータが固定
流量を要求しないものである場合には、旋回モータに代
表される独立性を保ちたい油圧アクチュエータを第2油
圧アクチュエータとして第3油圧ポンプによって駆動
し、第1油圧アクチュエータを第1又は第2油圧ポンプ
で駆動することで、第1油圧アクチュエータと第2油圧
アクチュエータの良好な複合操作が可能となるととも
に、第1油圧アクチュエータが固定流量を要求するもの
である場合には、油路切換手段により圧油の供給油路を
切り換え、第1油圧アクチュエータを第3油圧ポンプに
よって駆動し、第2油圧アクチュエータを第1又は第2
油圧ポンプで駆動することで、第1油圧アクチュエータ
と第2油圧アクチュエータの良好な複合操作が可能とな
り、かつ固定流量を要求するアタッチメントの使用にも
適切に対応することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0033】図1は本発明の一実施の形態に係わる建設
機械の油圧回路装置の全体構成図である。本実施の形態
は、本発明を油圧ショベルの油圧回路装置に適用した場
合のものである。
【0034】図1において、本実施の形態に係わる油圧
回路装置は、原動機(エンジン)1と、この原動機1に
よって駆動される第1油圧ポンプ2、第2油圧ポンプ
3、第3油圧ポンプ4の3つの主ポンプと、原動機1に
よって駆動されるパイロットポンプ5と、第1及び第2
油圧ポンプ2,3の吐出ライン6,11に接続された第
1及び第2弁グループ41,42と、第3油圧ポンプ4
の吐出ライン18に接続された第3弁グループ43とを
備えている。
【0035】第1弁グループ41は、オープンセンタ型
のバケット用方向制御弁7、ブーム用第1方向制御弁8
及びアーム用第2方向制御弁9、走行右用方向制御弁1
0を含み、第2弁グループ42は、走行左用方向制御弁
12、アーム用第1方向制御弁13、ブーム用第2方向
制御弁14、予備用第1方向制御弁15を含み、第1弁
グループ41の各弁7〜10は第1油圧ポンプ2の吐出
ライン6につながるセンタバイパスライン16上に図示
の順序で接続され、第2弁グループ42の各弁12〜1
5は第2油圧ポンプ3の吐出ライン11につながるセン
タバイパスライン17上に図示の順序で接続されてい
る。
【0036】また、第1弁グループ41においては、第
1油圧ポンプ2の吐出油が方向制御弁7〜9に優先的に
供給されるように走行右用方向制御弁10が方向制御弁
7〜9の下流側にタンデムに接続され、バケット用方向
制御弁7、ブーム用第1方向制御弁8及びアーム用第2
方向制御弁9は、パラレルライン44を介して互いにパ
ラレルに接続されている。
【0037】第2弁グループ42においては、第2油圧
ポンプ3の吐出油が走行左方向制御弁12に優先的に供
給されるように方向制御弁13〜15が方向制御弁12
の下流側にタンデムに接続され、アーム用第1方向制御
弁13、ブーム用第2方向制御弁14、予備用第1方向
制御弁15はパラレルライン45を介して互いにパラレ
ルに接続されている。
【0038】また、第2油圧ポンプ3の吐出ライン11
はバイパスライン46を介して第1弁グループ41の走
行右用方向制御弁10のメータイン油路47に接続さ
れ、バイパスライン46には走行右用方向制御弁10の
上流側に位置する方向制御弁7〜9の操作信号により閉
位置から開位置に切り換えられる連通弁48が配置され
ている。
【0039】第3弁グループ43は、オープンセンタ型
のブレード用方向制御弁19、旋回用方向制御弁20、
予備用第2方向制御弁21を含み、この第3弁グループ
43の各弁19〜21は第3油圧ポンプ4の吐出ライン
18につながるセンタバイパスライン22上に図示の順
序で接続されている。また、各弁19〜21はパラレル
ライン47を介して互いにパラレルに接続されている。
【0040】パイロットポンプ5の吐出ライン24には
パイロットポンプ5の吐出圧を規定するパイロットリリ
ーフ弁23が設けられている。
【0041】第1、第2及び第3油圧ポンプ2,3,4
は、それぞれ可変容量型であり、第1及び第2油圧ポン
プ2,3の容量は第1レギュレータ26により制御さ
れ、第3の油圧ポンプ4の容量は第2レギュレータ27
により制御される。第1及び第2レギュレータ26,2
7は、それぞれ、第1及び第2油圧ポンプ2,3と第3
油圧ポンプ4の入力トルク制限制御を行うレギュレータ
であり、第1レギュレータ26は、パイロットライン5
1,52を介して導かれた第1及び第2油圧ポンプ2,
3の吐出圧に基づいて、その吐出圧が上昇するにしたが
って第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量を減らすよう
制御し、第2レギュレータ27は、パイロットライン5
3を介して導かれた第3油圧ポンプ4の吐出圧に基づい
て、その吐出圧が上昇するにしたがって第3油圧ポンプ
の容量を減らすよう制御する。
【0042】また、第1及び第2レギュレータ26,2
7の動作モードを切り換える手段として、第3油圧ポン
プ4の容量の固定を指示するスイッチ28と、このスイ
ッチ28からの信号を増幅し駆動信号に変換するアンプ
29と、このアンプ29からの駆動信号により作動する
電磁比例滅圧弁30と、第3油圧ポンプ4の吐出圧を第
1レギュレータ26に導くパイロットライン54と、こ
のパイロットライン54に設けられた切換弁31とを備
えている。電磁比例減圧弁30は、パイロットポンプ5
の吐出圧を元圧としてアンプ29からの駆動信号に応じ
た信号圧力を生成し、この信号圧力は信号ライン55を
介して第2レギュレータ27に導かれ、更に信号ライン
56を介して切換弁31の受圧部31aに導かれる。切
換弁31は二位置三方弁であり、通常時(信号圧力がな
いとき)は出力ポートをタンクポートにつなげる図示の
位置にあり、作動時(信号圧力があるとき)は入力ポー
トを出力ポートにつなげる図示下側の位置に切り換えら
れ。
【0043】図2に、第1及び第2レギュレータ26,
27の構成の詳細の一例を示す。
【0044】図2において、第1レギュレータ26は、
第1油圧ポンプ2の吐出圧により第1及び第2油圧ポン
プ2,3の容量を制御する第1制御ピストン61と、第
2油圧ポンプ3の吐出圧により第1及び第2油圧ポンプ
2,3の容量を制御する第2制御ピストン62と、第3
油圧ポンプ4の吐出圧により第1及び第2油圧ポンプ
2,3の容量を制御する第3制御ピストン63と、第1
〜第3制御ピストン61,62,63と対抗する位置に
設けられ第1及び第2油圧ポンプ2,3の最大入力トル
クを設定する制御用バネ64とを有している。第2レギ
ュレータ27は、第3油圧ポンプ4の吐出圧により第3
油圧ポンプ4の容量を制御する第4制御ピストン65
と、この第4制御ピストン65と対抗する位置に設けら
れ第3油圧ポンプ4の最大入力トルクを設定する制御用
バネ66と、電磁比例減圧弁30からの信号圧力が受圧
部67aに導かれると第4制御ピストン65に供給され
る圧力を第3油圧ポンプ4の吐出圧からタンク圧に切り
換える切換弁67とを有している。切換弁67も二位置
三方弁であり、通常時(信号圧力がないとき)は入力ポ
ートを出力ポートにつなげる図示の位置にあり、作動時
(信号圧力があるとき)は出力ポートをタンクポートに
つなげる図示下側の位置に切り換えられる。
【0045】第3油圧ポンプ4の容量の固定を指示する
スイッチ28がオフ(容量可変指示)のときは、第2レ
ギュレータ27の切換弁67は図示の位置にあり、第3
油圧ポンプ4の吐出圧が切換弁67を介して第4制御ピ
ストン65に導かれ、第4制御ピストン65の受圧面積
に応じて第3油圧ポンプの吐出圧に比例した力F4が、
第3油圧ポンプ4の容量を小さくする方向に働く。この
力F4により対抗する制御バネ66が圧縮され、力F4
と釣り合う位置で第3油圧ポンプ4の容量が規定され
る。
【0046】また、スイッチ28がオフ(容量可変指
示)のときは切換弁31も図示の位置にあり、第1レギ
ュレータ26の第3制御ピストン63にはタンク圧が導
かれ、第3制御ピストン63が発生する力F3はF3≒
0となり、第1油圧ポンプ2の吐出圧は第1制御ピスト
ン61へ、第2油圧ポンプ3の吐出圧は第2制御ピスト
ン62へ導かれ、それぞれの吐出圧に比例した力F1,
F2が第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量を小さくす
る方向に働く。この力(F1+F2)により対抗する制
御バネ64が圧縮され、力(F1+F2)と釣り合う位
置で第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量が規定され
る。
【0047】一方、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指
示するスイッチ28がオン(容量固定指示)になると、
アンプ29を介して電磁比例減圧弁30に駆動信号が送
られ、電磁比例減圧弁30から切換弁67及び切換弁3
1に信号圧力が送られる。このとき、第2レギュレータ
27の切換弁67は、第4制御ピストン65ヘタンク圧
を導く位置に切り換えられ、第4制御ピストン65から
第3油圧ポンプ4に作用する力F4はF4≒0となるの
で、対抗する制御用バネ66が発生する力により最大容
量に固定される。
【0048】また、切換弁31は第1レギュレータ26
の第3制御ピストン63へ第3油圧ポンプ4の吐出圧を
導く位置に切り換えられる。したがって、第1及び第2
油圧ポンプ2,3には力F1,F2に加えて、第3制御
ピストン63の受圧面積に応じて第3油圧ポンプ4の吐
出圧に比例した力F3が加わり、この力(F1+F2+
F3)が制御用バネ64の力と釣り合う位置で容量が規
定される。
【0049】つまり、スイッチ28、アンプ29、電磁
比例減圧弁30、切換弁67は、第2レギュレータ(第
2容量制御手段)27の動作を不能とし、第3油圧ポン
プ4の容量を固定するポンプ容量固定手段を構成し、切
換弁31、第3制御ピストン63は、前記ポンプ容量固
定手段により第3油圧ポンプ4の容量が固定されると
き、第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量を第1及び第
2の油圧ポンプ2,3の吐出圧と第3油圧ポンプ4の吐
出圧に基づいて制御するよう第1レギュレータ(第1容
量制御手段)26を切り換える容量制御切換手段を構成
する。
【0050】図3は、第2レギュレータ27による第3
油圧ポンプ4の吐出圧・容量特性図であり、図4は、第
1レギュレータ26による第1及び第2油圧ポンプ2,
3の吐出圧・容量特性図である。
【0051】第3油圧ポンプ4の容量の固定を指示する
スイッチ28がオフ(容量可変指示)のときは、上述し
たように第3油圧ポンプ4の容量は自己の吐出圧によっ
て制御されており、図3に示すように、第3油圧ポンプ
4に割当てられた最大入力トルクT1(縦軸を吐出量と
した場合は最大入力馬力H1)となる曲線aを越えるこ
とのない特性となるように、ア−イ−エ−オに従って第
3油圧ポンプ4の容量(吐出量)が制御される。
【0052】また、上述したように第1レギュレータ2
6には第1及び第2油圧ポンプ2,3の吐出圧が作用し
ており、図4に示すように、第1及び第2油圧ポンプ
2,3に割り当てられた最大入力トルクT2(縦軸を吐
出量とした場合は最大入力馬力H2)となる曲線cを越
えることのない特性線サ−ス−タにしたがって第1及び
第2油圧ポンプ2,3の容量(吐出量)が制御される。
【0053】一方、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指
示するスイッチ28がオン(容量固定指示)になると、
上述したように電磁比例減圧弁30から第2レギュレー
タ27の切換弁67及び切換弁31に信号圧力が送ら
れ、第3油圧ポンプ4の容量は最大に固定されるので、
図3に示すように、第3油圧ポンプ4はア−イ−カの特
性となる。また、特性のカの点で第3油圧ポンプ4が必
要とする入力トルクをT3とすると、第3油圧ポンプ4
の吐出圧がア−イのときは、第3制御ピストン63にオ
フセットバネ等で不感帯を設けることにより、最大入力
トルクがT2となる曲線cを越えることのない特性線サ
−ス−タにしたがって第1及び第2油圧ポンプ2,3の
容量(吐出量)が制御され、第3油圧ポンプ4の吐出圧
がカのときは、最大入力トルクが(T1+T2−T3)
を越えない曲線bにそった特性線サ−シ−ソにしたがっ
て第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量(吐出量)が制
御される。また、第3油圧ポンプ4の吐出圧がイ−カの
間では、第3油圧ポンプの吐出圧に応じて曲線dから曲
線c、曲線cから曲線bの間を水平方向に平行移動した
曲線にそった特性線にしたがって第1及び第2油圧ポン
プ2,3の容量(吐出量)が制御される。
【0054】なお、第1及び第2油圧ポンプ2,3の容
量は単一のレギュレータ26で制御するものとしたが、
第1及び第2油圧ポンプ2,3のそれぞれに別々のレギ
ュレータを設け、容量を制御してもよい。
【0055】図5に以上の油圧回路装置を搭載した油圧
ショベルの外観を示す。油圧ショベルは、走行体10
0、旋回体101、フロント作業機102を有し、走行
体100は左右の走行モータ150a,150b(一方
のみ図示)により左右のクローラ100a、100b
(一方のみ図示)を駆動することにより走行し、旋回体
101は旋回モータ151により走行体100上で旋回
する。また、フロント作業機102はブーム103、ア
ーム104、バケット105からなる多関節構造であ
り、それぞれ、ブームシリンダ152、アームシリンダ
153、バケットシリンダ154により垂直面内で回転
駆動される。走行体100の前部にはブレード107が
設けられ、図示しないブレードシリンダにより上下に駆
動される。旋回体101には運転室107が設置されて
いる。
【0056】走行左モータ150aの駆動は走行左用方
向制御弁12(図1参照)により制御され、走行右モー
タ150bの駆動は走行右用方向制御弁10(同)によ
り制御され、旋回モータ511の駆動は旋回用方向制御
弁20(同)により制御され、ブームシリンダ152の
駆動はブーム用第1方向制御弁8及びブーム用第2方向
制御弁14(同)により制御され、アームシリンダ15
3の駆動はアーム用第1方向制御弁13及びアーム用第
2方向制御弁9(同)により制御され、バケットシリン
ダ154の駆動はバケット用方向制御弁7(同)により
制御され、ブレードシリンダ(図示せず)の駆動はブレ
ード用方向制御弁19(同)により制御される。旋回モ
ータ151は、他の油圧アクチュエータとの複合動作時
に他の油圧アクチュエータの負荷圧の影響を受けて速度
が変化することを嫌う油圧アクチュエータである。
【0057】また、バケット105を別のフロントアタ
ッチメントに付け替えた場合は、そのフロントアタッチ
メントのアクチュエータの駆動は第2方向制御弁21
(図1参照)により制御される。別のフロントアクチュ
エータとしては、例えば、コンクリートバイブレータ、
草刈り機、ツインヘッダー、ハーベスタ、ブレーカ等が
あり、これらは、バケットと異なり、油圧アクチュエー
タに供給する流量として固定流量(一定流量)を要求す
るアタッチメントである。
【0058】以上のように構成した本実施の形態におい
ては、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指示するスイッ
チ28がオフ(容量可変指示)のときは、第3油圧ポン
プ4の容量は図3の最大入力トルクT1となる曲線aを
越えることのない特性となるようにア−イ−エ−オに従
って制御され、第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量は
図4の最大入力トルクT2となる曲線cを越えることの
ない特性線サ−ス−タにしたがって制御される。ここ
で、第3油圧ポンプ4の最大入力トルクと第1及び第2
油圧ポンプ2,3の最大入力トルクの合計は、それに対
応する第1、第2、第3油圧ポンプ2,3,4の入力馬
力の総和がエンジン1の出力馬力を越えないように、T
1+T2になるように設定されており、第3油圧ポンプ
4の容量が最大に固定される場合は、第3油圧ポンプ4
にT3の最大入力トルクが割り当てられ、第1及び第2
油圧ポンプ2,3の最大入力トルクはT1+T2−T3
となるのに対して、第3油圧ポンプ4の容量が固定され
ない場合(第3油圧ポンプ4も入力トルク制限制御を行
う場合)は、第3油圧ポンプ4の最大入力トルクにはT
1(<T3)の最大入力トルクが割り当てられ、第1及
び第2油圧ポンプ2,3の最大入力トルクはT2(>T
1+T2−T3)となる。つまり、第1及び第2油圧ポ
ンプ2,3だけでなく第3油圧ポンプ4も入力トルク制
限制御を行う場合は、第3油圧ポンプ4を最大に固定し
た場合に比べて第1及び第2油圧ポンプ2,3に割り当
てられる最大入力トルクがT1+T2−T3からT2へ
と増大し、同じポンプ吐出圧でみた場合の第1及び第2
油圧ポンプ2,3の吐出量が増大する。
【0059】また、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指
示するスイッチ28がオフのときは、切換弁31は図示
の位置(図1参照)にあり、第1及び第2油圧ポンプ
2,3と第3油圧ポンプ4とは完全に独立している。こ
のため、第3油圧ポンプ4の吐出圧が高圧になっても、
第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量は第3油圧ポンプ
の吐出圧により左右されることなく第1及び第2油圧ポ
ンプ2,3の吐出圧のみに基づいて制御される。
【0060】したがって、第3油圧ポンプ4が固定容量
型でありかつその吐出圧を常時第1レギュレータ26に
導き第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量をそれ自身の
吐出圧と第3油圧ポンプ4の吐出圧に基づき制御する場
合に比べて、第1及び第2油圧ポンプ2,3に接続され
た油圧アクチュエータ(アームシリンダ153)と第3
油圧ポンプ4に接続された油圧アクチュエータ(例えば
旋回モータ151)の駆動時に、第1及び第2油圧ポン
プ2,3に接続された油圧アクチュエータの駆動速度を
速くでき、しかもその駆動速度が第3油圧ポンプ4の吐
出圧により左右されることが無く、良好な操作性が得ら
れる。
【0061】また、第3油圧ポンプ4に接続される旋回
モータ151(図5)は、上記のように他の油圧アクチ
ュエータとの複合動作時に他の油圧アクチュエータの負
荷圧の影響を受けて速度が変化することを嫌う油圧アク
チュエータであるが、第3油圧ポンプ4の容量は第2レ
ギュレータ27により自己の吐出圧に基づいてのみ制御
されるため、旋回モータ151の動作速度は第1及び第
2油圧ポンプ2,3に接続された他の油圧アクチュエー
タの負荷圧に左右されずに制御することができ、この点
でも良好な操作性が得られる。
【0062】更に、第3油圧ポンプ4は第2レギュレー
タ27の入力トルク制限制御により第3油圧ポンプ4に
接続された油圧アクチュエータの負荷に応じた吐出量に
制御されるため、過剰な圧油の供給が防止される。その
結果、エンジン1の出力馬力を有効に利用し、燃費を押
さえ、省エネルギー化を図ることができる。
【0063】また、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指
示するスイッチ28をオン(容量固定指示)すると、第
2レギュレータ27の動作が不能となり、第3油圧ポン
プ4の容量が最大に固定されるので、バケット105を
コンクリートバイブレータ、草刈り機、ツインヘッダ
ー、ハーベスタ、ブレーカ等、油圧アクチュエータが固
定流量を要求するアタッチメントに付け替えた場合は、
そのアクチュエータを第3油圧ポンプ4に接続し、その
駆動を予備用第2方向制御弁21(図1参照)により制
御することにより、固定流量を要求するアタッチメント
の使用にも適切に対応することができ、良好な操作性が
得られる。また、そのように第3油圧ポンプ4の容量を
固定するとき、第3油圧ポンプ4の吐出圧は第1レギュ
レータ26に導かれ、第1及び第2油圧ポンプ2,3の
容量を第1及び第2の油圧ポンプ2,3の吐出圧と第3
油圧ポンプ4の吐出圧に基づいて制御される。このため
第3油圧ポンプ4の容量が固定されるときもエンジン1
の出力馬力を有効に利用し省エネルギー化を図れる。
【0064】本発明の第2の実施の形態を図6〜図10
により説明する。図6及び図8中、図1及び図2に示す
部材と同等のものには同じ符号を付している。また、方
向制御弁については簡単のためアクチュエータの種類の
みを表記し、油圧記号を省く。
【0065】図6において、第3油圧ポンプ4の吐出圧
を第1レギュレータ26に導くパイロットライン54
に、図1の切換弁31に代え、減圧弁32が設けられ、
電磁比例減圧弁30により生成された信号圧力は信号ラ
イン55,56を介して減圧弁32の受圧部32aに導
かれる。減圧弁32の受圧部32aは、設定バネ32b
と同じ側に位置している。
【0066】また、第3油圧ポンプ4の最大容量は、第
1の実施の形態における第3油圧ポンプ4の最大容量よ
り小さく設定されている(後述)。
【0067】図7に減圧弁32の入出力特性を示す。第
3油圧ポンプ4の容量の固定を指示するスイッチ28が
オフ(容量可変指示)のときは、減圧弁32の受圧部3
2aには信号圧力は導かれておらず、減圧弁32はバネ
32aによる入出力特性となる。つまり、減圧弁32の
一次圧である第3油圧ポンプ4の吐出圧がバネ32aの
設定圧Psに達するまでは第3油圧ポンプ4の吐出圧は
そのまま二次圧力として出力され(図7のA)、第3油
圧ポンプの吐出圧が上昇するにしたがって二次圧力も上
昇する。第3油圧ポンプ4の吐出圧が設定圧Psに達し
更に上昇すると、実線で示すようにその圧力は設定圧P
sに減圧され、二次圧力は設定圧Psの一定値となる
(図7のB)。
【0068】一方、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指
示するスイッチ28がオン(容量固定指示)になると、
電磁比例減圧弁30により生成された信号圧力が信号ラ
イン55,56を介して減圧弁32の受圧部32aに導
かれ、減圧弁32を全開にする。このため、減圧弁32
の一次圧である第3油圧ポンプ4の吐出圧は、常に、そ
のまま二次圧力として出力され、第3油圧ポンプの吐出
圧が上昇するにしたがって二次圧力も上昇する(図7の
A,C)。つまり、第3油圧ポンプ4の吐出圧が設定圧
Psに達した後も、図7に破線で示すように、第3油圧
ポンプの吐出圧と同じように減圧弁32の二次圧も上昇
する。
【0069】図8に、第1及び第2レギュレータ26,
27の構成の詳細の一例を示す。第1及び第2レギュレ
ータ26,27は、図2に示した第1の実施の形態に係
わるものと同じであり、図2と図8の違いは切換弁31
と減圧弁32の違いだけである。
【0070】第3油圧ポンプ4の容量の固定を指示する
スイッチ28がオフ(容量可変指示)のときは、第2レ
ギュレータ27の切換弁67は図示の位置にあり、第3
油圧ポンプ4の吐出圧が切換弁67を介して第4制御ピ
ストン65に導かれ、第4制御ピストン65の受圧面積
に応じて第3油圧ポンプの吐出圧に比例した力F4が、
第3油圧ポンプ4の容量を小さくする方向に働く。この
力F4により対抗する制御バネ66が圧縮され、力F4
と釣り合う位置で第3油圧ポンプ4の容量が規定され
る。
【0071】また、スイッチ28がオフのときは減圧弁
32は通常の減圧弁として機能する状態にあり、第3制
御ピストン63には減圧弁32の設定圧Psを上限とし
て第3油圧ポンプ4の吐出圧が導かれ(図7のA,
B)、第3制御ピストン63から第1及び第2油圧ポン
プ2,3の吐出量を小さくする方向へ力F3が働く。同
様に第1油圧ポンプ2の吐出は第1制御ピストン61
へ、第2油圧ポンプ3の吐出圧は第2制御ピストン62
に導かれ、それぞれそれらの吐出圧に比例した力F1,
F2が第1及び第2油圧ポンプ2,3の吐出量を小さく
する方向に働く。この力(F1+F2+F3)により対
抗する制御バネ64が圧縮され、力(F1+F2+F
3)と釣り合う位置で第1及び第2油圧ポンプ2,3の
容量が規定される。
【0072】一方、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指
示するスイッチ28がオン(容量固定指示)になると、
アンプ29を介して電磁比例減圧弁30に駆動信号が送
られ、電磁比例減圧弁30から切換弁67及び減圧弁3
2に信号圧力が送られる。このとき、第2レギュレータ
27の切換弁67は、第4制御ピストン65ヘタンク圧
を導く位置に切り換えられ、第4制御ピストン65から
第3油圧ポンプ4に作用する力F4はF4≒0となるの
で、対抗する制御用バネ66が発生する力により最大容
量に固定される。
【0073】また、減圧弁32は第1レギュレータ26
の第3制御ピストン63へ第3油圧ポンプ4の吐出圧を
上限なく導く位置に切り換えられる(図7のA,C)。
したがって、第1及び第2油圧ポンプ2,3には力F
1,F2に加えて、第3制御ピストン63の受圧面積に
応じて第3油圧ポンプ4の吐出圧に比例した力F3が加
わり、この力(F1+F2+F3)が制御用バネ64の
力と釣り合う位置で容量が規定される。
【0074】第3油圧ポンプ4の容量の固定を指示する
スイッチ28がオフ(容量可変指示)の場合とオン(容
量固定指示)の場合との違いは、力F3の上限値が定め
られているかそうでないかの違いである。
【0075】図9は、第2レギュレータ27による第3
油圧ポンプ4の吐出圧・容量特性図であり、図10は、
第1レギュレータ26による第1及び第2油圧ポンプ
2,3の吐出圧・容量特性図である。
【0076】前述したように、第3油圧ポンプ4の最大
容量は、第1の実施の形態における第3油圧ポンプ4の
最大容量より小さく設定されている。より詳しくは、第
3油圧ポンプ4の最大容量は、第2レギュレータ27に
よる入力トルク制限制御により第3油圧ポンプ4の容量
の減少を開始するウの点の圧力Paが第3油圧ポンプ4
に係わる旋回モータ151(図5参照)の負荷(旋回体
101)の定常運転時における駆動圧力以上となるよう
に設定されている。減圧弁32の設定圧Psはそのウの
点の圧力Pa近傍に設定されている。
【0077】第3油圧ポンプ4の容量の固定を指示する
スイッチ28がオフ(容量可変指示)のときは、上述し
たように第3油圧ポンプ4の容量は自己の吐出圧によっ
て制御されており、図9に示すように、第3油圧ポンプ
4に割当てられた最大入力トルクT1(縦軸を吐出量と
した場合は最大入力馬力H1)となる曲線aを越えるこ
とのない特性となるように、ク−ウ−エ−オに従って第
3油圧ポンプ4の容量(吐出量)が制御される。
【0078】一方、上述したように第1レギュレータ2
6には第1及び第2油圧ポンプ2,3の吐出圧が作用し
ており、第3油圧ポンプ4の吐出圧が最低のクのとき
は、図10に示すように、第1及び第2油圧ポンプ2,
3に割り当てられた最大入力トルクT1+T2となる曲
線dを超えることのない特性線サ−セ−チにしたがって
第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量(吐出量)が制御
される。
【0079】第3油圧ポンプ4の吐出圧が上昇すると、
第1レギュレータ26には第1及び第2油圧ポンプ2,
3の吐出圧に加え第3油圧ポンプ4の吐出圧が作用し、
図10に示すように、第1及び第2油圧ポンプ2,3に
割り当てられた最大入力トルクT1+T2となる曲線d
と最大入力トルクT2(縦軸を吐出量とした場合は最大
入力馬力H2)となる曲線c間の曲線を越えることのな
い特性線にしたがって第1及び第2油圧ポンプ2,3の
容量(吐出量)が制御される。この特性の変化は第3油
圧ポンプ4の吐出圧が、減圧弁32で設定された圧力P
sになるまで行われる。第3油圧ポンプ4の吐出圧が設
定圧Psを超えて上昇した場合には、減圧弁32により
レギュレータ26への制御圧はPsに制限される。この
ため図10に示すように、第1及び第2油圧ポンプ2,
3に割り当てられた最大入力トルクT2となる曲線cを
越えることのない特性線サースータにしたがって第1及
び第2油圧ポンプ2,3の容量(吐出量)が制御され
る。
【0080】このため、第3油圧ポンプ4の吐出圧が設
定圧Psよりも小さい場合には、第3油圧ポンプ4の吐
出圧に応じ第1レギュレータ26が第1及び第2油圧ポ
ンプ2,3の容量をより小さくなるように制御し、第3
油圧ポンプ4の吐出圧が設定値Psを超えた場合は、第
3油圧ポンプ4の吐出圧に応じ第2レギュレータ27が
第3油圧ポンプ4の容量を小さくするように制御する。
【0081】一方、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指
示するスイッチ28がオン(容量固定指示)になると、
上述したように電磁比例減圧弁30から第2レギュレー
タ27の切換弁67及び減圧弁32に信号圧力が送ら
れ、第3油圧ポンプ4の容量は最大に固定されるので、
図9に示すように、第3油圧ポンプ4はク−ウ−キの特
性となる。また、特性のキの点で第3油圧ポンプ4が必
要とする入力トルクをT5とすると、第3油圧ポンプ4
の吐出圧が最低のクのときは、最大入力トルクが(T1
+T2)となる曲線dを越えることのない特性線サ−セ
−チにしたがって第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量
(吐出量)が制御され、第3油圧ポンプの吐出圧がウの
ときは最大入力トルクがT2となる曲線cを越えること
のない特性線サ−ス−タにしたがって第1及び第2油圧
ポンプ2,3の容量(吐出量)が制御され、第3油圧ポ
ンプ4の吐出圧がキのときは、最大入力トルクが(T1
+T2−T5)を越えない曲線eにそった特性線サ−ツ
−テにしたがって第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量
(吐出量)が制御される。また、第3油圧ポンプ4の吐
出圧がク−ウ、ウ−キの間では、第3油圧ポンプの吐出
圧に応じて曲線dから曲線c、曲線cから曲線eの間を
水平方向に平行移動した曲線にそった特性線にしたがっ
て第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量(吐出量)が制
御される。
【0082】このように構成した本実施の形態によれ
ば、第1の実施の形態で得られる効果に加えて次のよう
な効果が得られる。
【0083】第3油圧ポンプ4に接続されたアクチュエ
ータの1つである旋回モータ151(図5参照)は、旋
回起動時のごく短時間と、旋回横当て溝掘削(旋回で溝
の側壁にバケットを押し当て、溝の側壁を削り取る作
業)のような特殊作業時を除き、定常運転中は比較的低
圧で駆動される。本実施の形態では、第3油圧ポンプ4
の最大容量を、第2レギュレータ27による入力トルク
制限制御により第3油圧ポンプ4の容量の減少を開始す
るウの点の圧力Paがその旋回モータ負荷の定常運転時
における駆動圧力以上となるように設定したので、第3
油圧ポンプ4の容量が固定されていないときでも、旋回
モータ負荷の定常運転中は、第3油圧ポンプ4の容量は
最大容量で一定となるため、第3油圧ポンプ4はあたか
も固定容量ポンプであるかのように動作し、旋回速度が
一定となり、良好な旋回性能が得られる。一方、旋回横
当て溝掘削のような旋回力は必要とするが旋回流量は必
要としない作業においては、第3油圧ポンプ4の吐出圧
が上昇しても、第1及び第2油圧ポンプ2,3の容量は
特性線サースータにしたがって制御されるため、第3油
圧ポンプが固定容量型の油圧ポンプである場合に比べ、
第1及び第2油圧ポンプ2,3に係わるアクチュエータ
に多い流量の圧油を供給することができ、フロント作業
機102の速度を速くすることができ、この点でも良好
な操作性が得られる。
【0084】また、本実施の形態では、切換弁31に代
え減圧弁32を設け、その設定圧Psを第2レギュレー
タ27による入力トルク制限制御により第3油圧ポンプ
4の容量の減少を開始するウの点の圧力Paに設定した
ので、第3油圧ポンプ4の容量が固定されていないとき
でも第3油圧ポンプ4の吐出圧がウの点の圧力Pa(設
定値Ps)以下にあるときは、第1及び第2油圧ポンプ
2,3の容量を第1及び第2の油圧ポンプ2,3の吐出
圧と第3油圧ポンプ4の吐出圧に基づいて制御するもの
となるり、第3油圧ポンプ4の吐出圧が低いときは、第
1及び第2油圧ポンプ2,3に割り当てられる最大入力
トルクをT2からT1+T2へと増大でき、第1及び第
2油圧ポンプ2,3の吐出量を増大できる。このため、
第3油圧ポンプの最大容量を上記のように設定し、第3
油圧ポンプの容量が最大容量で一定となる圧力範囲がク
−ウと長くなっても、エンジン1の馬力を有効に利用す
ることができ、更に良好な操作性と省エネルギー化を得
ることができる。
【0085】本発明の第3の実施の形態を図11により
説明する。図中、図1に示す部材と同等のものには同じ
符号を付している。また、方向制御弁については簡単の
ためアクチュエータの種類のみを表記し、油圧記号を省
く。
【0086】図11において、第2弁グループ42Aと
第3弁グループ43Aには切換弁34が備えられてい
る。第3弁グループ43Bはブレード用方向制御弁19
と旋回用方向制御弁20とを備え、切換弁34は、第2
弁グループ42A側では予備用方向制御弁15の上流に
位置し、第3弁グループ43A側ではブレード用方向制
御弁19及び旋回用方向制御弁20の上流に位置してい
る。
【0087】また、切換弁34の受圧部34aには信号
ライン58を介して電磁比例減圧弁30からの信号圧力
が導かれ、この信号圧力により図示右側の位置から図示
左側の位置に切り換えられる。切換弁34は、図示右側
の位置にあるときは、第2弁グループ42Aの切換弁3
4の上流に位置するセンタバイパスライン17a及びパ
ラレルライン45aをそれぞれ切換弁34の下流に位置
するセンタバイパスライン17b及びパラレルライン4
5bに接続し、かつ第3弁グループ43Aの切換弁34
の上流に位置するセンタバイパスライン22a及びパラ
レルライン47aをそれぞれ切換弁34の下流に位置す
るセンタバイパスライン22b及びパラレルライン47
bに接続する。また、切換弁34は、図示左側の位置に
切り換えられると、第2弁グループ42Aの切換弁34
の上流に位置するセンタバイパスライン17a及びパラ
レルライン45aをそれぞれ第3弁グループ43Aの切
換弁34の下流に位置するセンタバイパスライン22b
及びパラレルライン47bに接続し、第3弁グループ4
3Aの切換弁34の上流に位置するセンタバイパスライ
ン22a及びパラレルライン47aをそれぞれ第2弁グ
ループ42Aの切換弁34の下流に位置するセンタバイ
パスライン17b及びパラレルライン45bに接続す
る。
【0088】このように構成された第3の実施の形態で
は、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指示するスイッチ
28がオフのときは、第1、第2、第3油圧ポンプ2,
3,4の容量は第1及び第2レギュレータ26,27に
より第1の実施の形態と同様に制御されると共に、切換
弁34は図示右側の位置に保持され、切換弁34の下流
側では第2油圧ポンプ3の吐出油は予備用方向制御弁1
5に導かれ、第3油圧ポンプ4の吐出油はブレード用方
向制御弁22及び旋回用方向制御弁23に導かれる。
【0089】一方、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指
示するスイッチ28がオンになると、第1、第2、第3
油圧ポンプ2,3,4の容量は第1及び第2レギュレー
タ26,27により第1の実施の形態と同様に制御され
ると共に、切換弁34は図示左側の位置に切り換えら
れ、切換弁34の下流側では第2油圧ポンプ3の吐出油
はブレード用方向制御弁22及び旋回用方向制御弁23
に導かれ、第3ポンプ4の吐出油は予備用方向制御弁1
5に導かれる。
【0090】このように構成した第3の実施の形態によ
れば、スイッチ28がオフ(容量可変指示)のときには
旋回モータ20は予備用方向制御弁15に接続されたア
タッチメントを含めた全てのフロントアクチュェータか
ら独立して第3油圧ポンプ4により駆動されるので、良
好な操作性を得られ、また、スイッチ28がオン(容量
固定指示)のときには予備用方向制御弁15に接続され
た一定流量を要求する特定アタッチメントのみが第3油
圧ポンプ4に接続されるため、特定アタッチメントを使
用可能な状態で旋回を含めた全てのアクチュエータと複
合操作可能となる。
【0091】本発明の第4の実施の形態を図12により
説明する。図中、図1及び図11に示す部材と同等のも
のには同じ符号を付している。また、方向制御弁につい
ては簡単のためアクチュエータの種類のみを表記し、油
圧記号を省く。
【0092】図12において、第2弁グループ42Aと
第3弁グループ43Bには切換弁34が備えられてい
る。第3弁グループ43Bはブレード用方向制御弁19
と旋回用方向制御弁20とを備え、切換弁34は、第2
弁グループ42A側では予備用方向制御弁15の上流に
位置し、第3弁グループ43A側では旋回用方向制御弁
20の上流に位置している。
【0093】切換弁34構成及び機能は、第3の実施の
形態における切換弁34と同じであり、切換弁34の受
圧部34aには信号ライン58を介して電磁比例減圧弁
30からの信号圧力が導かれ、この信号圧力により図示
右側の位置から図示左側の位置に切り換えられる。
【0094】このように構成された第4の実施の形態で
は、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指示するスイッチ
28がオフ(容量可変指示)のときは、第1、第2、第
3油圧ポンプ2,3,4の容量は第1及び第2レギュレ
ータ26,27により第1の実施の形態と同様に制御さ
れると共に、切換弁34は図示右側の位置に保持され、
切換弁34の下流側では第2油圧ポンプ3の吐出油は予
備用方向制御弁15に導かれ、第3油圧ポンプ4の吐出
油は旋回用方向制御弁23に導かれる。
【0095】一方、第3油圧ポンプ4の容量の固定を指
示するスイッチ28がオン(容量固定指示)になると、
第1、第2、第3油圧ポンプ2,3,4の容量は第1及
び第2レギュレータ26,27により第1の実施の形態
と同様に制御されると共に、切換弁34は図示左側の位
置に切り換えられ、切換弁34の下流側では第2油圧ポ
ンプ3の吐出油は旋回用方向制御弁23に導かれ、第3
ポンプ4の吐出油は予備用方向制御弁15に導かれる。
【0096】このように構成した第3の実施の形態によ
れば、スイッチ28がオフ(容量可変指示)のときには
旋回モータ20は予備用方向制御弁15に接続されたア
タッチメントを含めた全てのフロントアクチュェータか
ら独立して第3油圧ポンプ4により駆動されるので、良
好な操作性を得られ、また、スイッチ28がオン(容量
固定指示)のときには予備用方向制御弁15に接続され
た一定流量を要求する特定アタッチメントが第3油圧ポ
ンプ4に接続されるため、特定アタッチメントを使用可
能な状態でをブレードシリンダ19を除いた全てのアク
チュエータと複合操作可能となる。また、ブレードシリ
ンダ19が第3油圧ポンプ4で駆動されるので、スイッ
チ28がオンのときでも良好な走行ブレード複合操作が
可能となる。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも3つの可変
容量型の油圧ポンプを用いることで良好な操作性を得る
ことができかつ省エネルギー化を達成できるとともに、
固定流量を要求するアタッチメントの使用にも適切に対
応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる建設機械の
油圧回路装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示した油圧回路装置に備えられる第1及
び第2レギュレータ26,27の構成の詳細の一例を示
す。
【図3】第2レギュレータによる第3油圧ポンプの吐出
圧・容量特性図である。
【図4】第1レギュレータによる第1及び第2油圧ポン
プの吐出圧・容量特性図である。
【図5】本発明の油圧制御装置が搭載される建設機械の
代表例である油圧ショベルの外観を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係わる建設機械の
油圧回路装置の構成を示す図である。
【図7】図6に示した油圧回路装置に備えられる減圧弁
の入出力特性を示す図である。
【図8】図6に示した油圧回路装置に備えられる第1及
び第2レギュレータ26,27の構成の詳細の一例を示
す。
【図9】第2レギュレータによる第3油圧ポンプの吐出
圧・容量特性図である。
【図10】第1レギュレータによる第1及び第2油圧ポ
ンプの吐出圧・容量特性図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係わる建設機械
の油圧回路装置の構成を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係わる建設機械
の油圧回路装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 原動機(エンジン) 2 第1油圧ポンプ 3 第2油圧ポンプ 4 第3油圧ポンプ 5 パイロットポンプ 6 吐出ライン 7 バケット用方向制御弁 8 ブーム用第1方向制御弁 9 アーム用第2方向制御弁 10 走行右用方向制御弁 11 吐出ライン 12 走行左用方向制御弁 13 アーム用第1方向制御弁 14 ブーム用第2方向制御弁 15 予備用方向制御弁 16 センタバイパスライン 17 センタバイパスライン 18 吐出ライン 19 ブレード用方向制御弁 20 旋回用方向制御弁 21 予備用第2方向制御弁 22 センタバイパスライン 26 第1レギュレータ 27 第2レギュレータ 28 第3油圧ポンプ4の容量の固定を指示するスイッ
チ 29 アンプ 30 電磁比例減圧弁 31 切換弁 32 減圧弁 34 切換弁 41 第1弁グループ 42 第2弁グループ 43 第3弁グループ 44、44,45,47 パラレルライン 54,55,56 信号ライン 61 第1制御ピストン 62 第2制御ピストン 63 第3制御ピストン 64 制御用バネ 65 第4制御ピストン 66 制御用バネ 67 切換弁 100 走行体 101 旋回体 102 フロント作業機 103 ブーム 104 アーム 105 バケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F15B 11/00 F15B 11/00 M N (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB04 AB05 AC06 BA02 BA05 BB02 CA05 DA03 3H045 AA10 AA14 AA24 AA33 BA19 BA32 CA03 EA13 EA26 3H089 AA74 AA82 BB01 BB19 CC01 CC08 CC11 DA03 DA07 DA13 DB47 DB49 EE04 EE05 EE17 EE22 GG02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機と、この原動機によって駆動される
    可変容量型の第1、第2及び第3油圧ポンプと、前記第
    1、第2及び第3油圧ポンプから吐出される圧油によっ
    て駆動される複数の油圧アクチュエータとを有する建設
    機械の油圧回路装置において、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に基づいて前記第
    1及び第2油圧ポンプの容量を制御する第1容量制御手
    段と、 前記第3油圧ポンプの吐出圧に基づいて前記第3油圧ポ
    ンプの容量を制御する第2容量制御手段と、 前記第2容量制御手段の動作を不能とし、前記第3油圧
    ポンプの容量を固定するポンプ容量固定手段とを備える
    ことを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  2. 【請求項2】原動機と、この原動機によって駆動される
    可変容量型の第1、第2及び第3油圧ポンプと、前記第
    1、第2及び第3油圧ポンプから吐出される圧油によっ
    て駆動される複数の油圧アクチュエータとを有する建設
    機械の油圧回路装置において、 前記第1及び第2油圧ポンプの吐出圧に基づいて前記第
    1及び第2油圧ポンプの容量を制御する第1容量制御手
    段と、 前記第3油圧ポンプの吐出圧に基づいて前記第3油圧ポ
    ンプの容量を制御する第2容量制御手段と、 前記第2容量制御手段の動作を不能とし、前記第3油圧
    ポンプの容量を固定するポンプ容量固定手段と、 前記ポンプ容量固定手段により前記第3油圧ポンプの容
    量が固定されるとき、前記第1及び第2油圧ポンプの容
    量を第1及び第2の油圧ポンプの吐出圧と前記第3油圧
    ポンプの吐出圧に基づいて制御するよう前記第1容量制
    御手段を切り換える容量制御切換手段とを備えることを
    特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  3. 【請求項3】原動機と、この原動機によって駆動される
    可変容量型の第1、第2及び第3油圧ポンプと、前記第
    1、第2及び第3油圧ポンプから吐出される圧油によっ
    て駆動される複数の油圧アクチュエータとを有する建設
    機械の油圧回路装置において、 前記第1及び第2油圧ポンプに基づいて前記第1及び第
    2油圧ポンプの容量を制御する第1容量制御手段と、 前記第3油圧ポンプの吐出圧に基づいて前記第3油圧ポ
    ンプの容量を制御する第2容量制御手段と、 前記第2容量制御手段の動作を不能とし、前記第3油圧
    ポンプの容量を固定するポンプ容量固定手段と、 前記ポンプ容量固定手段により前記第3油圧ポンプの容
    量が固定されるときと、前記ポンプ容量固定手段により
    前記第3油圧ポンプの容量が固定されておらずかつ前記
    第3油圧ポンプの吐出圧が前記第2容量制御手段による
    入力トルク制限制御により前記第3油圧ポンプの容量の
    減少を開始する圧力以下にあるときに、前記第1及び第
    2油圧ポンプの容量を第1及び第2の油圧ポンプの吐出
    圧と前記第3油圧ポンプの吐出圧に基づいて制御するよ
    う前記第1容量制御手段を切り換える容量制御切換手段
    とを備えることを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の建設機械の油圧回路装置に
    おいて、前記第3油圧ポンプの最大容量は、前記第2容
    量制御手段による入力トルク制限制御により前記第3油
    圧ポンプの容量の減少を開始する圧力が第3油圧ポンプ
    に係わる油圧アクチュエータ負荷の定常運転時の駆動圧
    力以上となるよう設定されていることを特徴とする建設
    機械の油圧回路装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項記載の建設機
    械の油圧回路装置において、前記第2容量制御手段は前
    記第3油圧ポンプの吐出圧が導かれ前記第3油圧ポンプ
    の容量を制御する制御ピストンを有し、前記ポンプ容量
    固定手段は、オペレータにより操作され前記第3油圧ポ
    ンプの容量の固定を指示する操作手段と、この操作手段
    の指示に基づき、前記制御ピストンへの供給圧を第3油
    圧ポンプの吐出圧からタンク圧に切り換える切換弁とを
    有することを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  6. 【請求項6】請求項2又は3記載の建設機械の油圧回路
    装置において、前記第1容量制御手段は前記第3油圧ポ
    ンプの吐出圧が導かれ前記第1及び第2油圧ポンプの容
    量を制御する制御ピストンを有し、前記ポンプ容量固定
    手段は、オペレータにより操作され前記第3油圧ポンプ
    の容量の固定を指示する操作手段を有し、前記容量切制
    御換手段は、前記操作手段の指示に基づき、前記制御ピ
    ストンへの供給圧を所定レベル以下の低圧から前記第3
    油圧ポンプの吐出圧に切り換える切換弁を有することを
    特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  7. 【請求項7】請求項3記載の建設機械の油圧回路装置に
    おいて、前記第1容量制御手段は前記第3油圧ポンプの
    吐出圧が導かれ前記第1及び第2油圧ポンプの容量を制
    御する制御ピストンを有し、前記ポンプ容量固定手段
    は、オペレータにより操作され前記第3油圧ポンプの容
    量の固定を指示する操作手段を有し、前記容量切制御換
    手段は、前記操作手段の指示に基づき減圧機能を解除す
    る減圧弁を有し、前記操作手段の指示がないときは前記
    第3油圧ポンプの吐出圧を設定圧以下に減圧して前記制
    御ピストンに導き、前記操作手段の指示があると前記第
    3油圧ポンプの吐出圧をそのまま前記制御ピストンに導
    くことを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜3のいずれか1項記載の建設機
    械の油圧回路装置において、前記複数の油圧アクチュエ
    ータは、前記第1及び第2油圧ポンプの一方から吐出さ
    れた圧油によって駆動される第1油圧アクチュエータ
    と、前記第3油圧ポンプから吐出された圧油によって駆
    動される第2油圧アクチュエータとを含み、 前記ポンプ容量固定手段により前記第3油圧ポンプの容
    量が固定されると作動し、前記第1油圧アクチュエータ
    を前記第3油圧ポンプから吐出された圧油により駆動
    し、前記第2油圧アクチュエータを前記第1及び第2油
    圧ポンプの一方から吐出された圧油により駆動するよう
    圧油の供給油路を切り換える油路切換手段を更に備える
    ことを特徴とする建設機械の油圧回路装置。
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