JP2003239821A - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

燃料噴射制御装置

Info

Publication number
JP2003239821A
JP2003239821A JP2002038446A JP2002038446A JP2003239821A JP 2003239821 A JP2003239821 A JP 2003239821A JP 2002038446 A JP2002038446 A JP 2002038446A JP 2002038446 A JP2002038446 A JP 2002038446A JP 2003239821 A JP2003239821 A JP 2003239821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
contraction
fuel injection
expansion
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002038446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3827003B2 (ja
Inventor
Akikazu Kojima
昭和 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2002038446A priority Critical patent/JP3827003B2/ja
Priority to DE2003106296 priority patent/DE10306296A1/de
Publication of JP2003239821A publication Critical patent/JP2003239821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3827003B2 publication Critical patent/JP3827003B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/20Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils
    • F02D41/2096Output circuits, e.g. for controlling currents in command coils for controlling piezoelectric injectors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮部と移動部材との衝突を防止し、燃料噴
射の安定化、伸縮部の信頼性の向上、ならびに騒音の低
下を図る燃料噴射制御装置を提供する。 【解決手段】 ピエゾアクチュエータ51が収縮すると
き、燃料噴射制御装置60はピエゾアクチュエータ51
に設けられているピエゾスタックの放電速度を、ピエゾ
アクチュエータ51の収縮速度が大径ピストン52のピ
エゾアクチュエータ51方向の移動速度以下となるよう
に制御する。これにより、ピエゾアクチュエータ51が
収縮するとき、ピエゾアクチュエータ51と大径ピスト
ン52とは一体となった状態で移動する。そのため、ピ
エゾアクチュエータ51が収縮を停止したときに、大径
ピストン52がピエゾアクチュエータ51へ衝突するこ
とを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
内燃機関を「エンジン」という。)のインジェクタを制
御する燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばピエゾ素子などの圧電素子
の伸縮を利用して、ノズルニードルを駆動し噴孔を開閉
するインジェクタが公知である。ピエゾ素子などの圧電
素子は駆動指令に対する応答性が高く、ノズルニードル
の作動を迅速に行うことが可能となる。このようなイン
ジェクタの場合、圧電素子が伸縮することによりノズル
ニードルを噴孔閉塞方向へ付勢する制御室の油圧を制御
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば図10に示すよ
うなインジェクタ100の場合、制御室101と低圧室
102とを連通する低圧ポート103を開閉する弁部材
104は制御室101に設置されている。制御室101
にはコモンレールから作動油である高圧の燃料が供給さ
れるため、燃料の圧力により弁部材104は弁座部10
5に押し付けられている。そのため、制御室101と連
通する背圧室106の圧力もコモンレール内の圧力と等
しくなり、ノズルニードル110のシール部111はシ
ート部107に着座している。その結果、噴孔108か
らの燃料の噴射は停止されている。
【0004】ピエゾ素子が設けられているピエゾアクチ
ュエータ120に電力が供給されると、ピエゾアクチュ
エータ120は伸長する。ピエゾアクチュエータ120
の伸長にともなって大径ピストン121は油圧室122
方向へ移動する。これにより、油圧室122の油圧は増
大し小径ピストン123を介して弁部材104を駆動す
る。弁部材104が弁座部105から離座すると低圧ポ
ート103は開放されるため、制御室101の燃料は低
圧室102へ流出する。そのため、制御室101ならび
に制御室101に連通する背圧室106の燃料の圧力は
低下する。その結果、ノズルニードル110の周囲の高
圧の燃料によりノズルニードル110は図10の上方へ
リフトし、噴孔108から燃料が噴射される。
【0005】ピエゾアクチュエータ120への電力の供
給が停止されると、ピエゾアクチュエータ120は収縮
する。これにともない、大径ピストン121は油圧室1
22に設置されているスプリング124によりピエゾア
クチュエータ120方向へ移動する。これにより、油圧
室122の油圧は減少し、小径ピストン123を介して
弁部材104を駆動する駆動力も低減する。駆動力の低
減により、弁部材104は弁座部105に着座し低圧ポ
ート103を閉塞するため、制御室101および背圧室
106の燃料の圧力は増大し、ノズルニードル110を
噴孔閉塞方向へ付勢する力が増大する。その結果、ノズ
ルニードル110のシール部111はシート部107に
着座し、噴孔108からの燃料の噴射が停止される。
【0006】しかしながら、ピエゾアクチュエータ12
0が収縮する場合、ピエゾアクチュエータ120の収縮
速度と大径ピストン121のピエゾアクチュエータ12
0方向への移動速度とは同一でない。そのため、ピエゾ
アクチュエータ120の収縮時、ピエゾアクチュエータ
120の収縮速度が大径ピストン121の移動速度より
も大きくなると、ピエゾアクチュエータ120と大径ピ
ストン121との間には隙間が形成される。この場合、
ピエゾアクチュエータ120が収縮を停止すると、遅れ
て移動してきた大径ピストン121はピエゾアクチュエ
ータ120に衝突する。その結果、衝突による衝撃でピ
エゾアクチュエータ120の信頼性が低下したり、騒音
の発生を招くという問題がある。
【0007】また、ピエゾアクチュエータ120と大径
ピストン121とが衝突した場合、その反動により大径
ピストン121が再び油圧室122方向へ移動するおそ
れがある。この場合、油圧室122の燃料が再び加圧さ
れるため、小径ピストン123および弁部材104が駆
動される。その結果、燃料の噴射の切れが悪化したり、
二次噴射の発生を招くおそれがある。
【0008】そこで、本発明の目的は、伸縮部と移動部
材との衝突を防止し、燃料噴射の安定化、伸縮部の信頼
性の向上、ならびに騒音の低下を図る燃料噴射制御装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
燃料噴射制御装置によると、制御手段はインジェクタの
伸縮部の伸縮速度を移動部材の移動速度以下に制御す
る。例えば、伸縮部がピエゾ素子を有する場合、ピエゾ
素子の放電速度を制御することにより伸縮部の伸縮速度
を移動部材の移動速度以下に制御することができる。伸
縮部の収縮速度を移動部材の移動速度以下に制御するこ
とにより、伸縮部と移動部材とは一体となって移動す
る。そのため、伸縮部が収縮を停止したとき、伸縮部と
移動部材とが衝突することを防止できる。したがって、
伸縮部の信頼性を向上することができ、衝突による騒音
を低減することができる。また、伸縮部の収縮後におけ
る移動部材の再移動を防止することができる。したがっ
て、燃料の噴射の切れが向上し、二次噴射が防止され、
燃料噴射を安定化することができる。
【0010】本発明の請求項2記載の燃料噴射制御装置
によると、制御手段は制御室へ導入される作動油の圧力
に応じて伸縮部の収縮速度を変更する。移動部材には、
伝達部材および油圧室の油圧を介して弁部材からの力が
作用する。そのため、移動部材に作用する力は制御室の
作動油の圧力によって変化する。例えば、ディーゼルエ
ンジンのコモンレール式の燃料噴射システムの場合、制
御室にはコモンレールから高圧の燃料が供給される。コ
モンレールから供給される燃料の圧力はエンジンの負荷
状態によって変化する。そのため、コモンレールの圧力
が高くなると、弁部材に作用する力も大きくなり、移動
部材の移動速度も増大する。移動部材の移動速度の増大
にあわせて、制御手段が伸縮部の収縮速度を増大させる
ことにより、弁部材の高速な駆動が可能となる。また、
伸縮部の収縮速度を一定にすると、例えばパイロット噴
射をする場合、パイロット噴射の間隔が拡大し、パイロ
ット噴射の自由度が制限される。そのため、制御室に導
入される作動油の油圧に応じて伸縮部の収縮速度を増大
することにより、燃料の噴射間隔を短縮することができ
る。したがって、燃料の噴射の自由度を高めることがで
きる。
【0011】本発明の請求項3記載の燃料噴射制御装置
によると、伸縮部の収縮速度は作動油の圧力に応じて線
形に変更される。そのため、伸縮部を作動油の圧力に応
じて適切な収縮速度に制御することができる。本発明の
請求項4記載の燃料噴射制御装置によると、伸縮部の収
縮速度は作動油の圧力に応じて段階的に変更される。そ
のため、作動油の圧力に応じた伸縮部の収縮速度の制御
を簡略化することができる。
【0012】本発明の請求項5記載の燃料噴射制御装置
によると、伸縮部はピエゾ素子を有し、制御手段はピエ
ゾ素子の放電速度を制御している。ピエゾ素子の放電速
度は、例えばスイッチング素子を用いた多重スイッチン
グ制御あるいはLC共振回路を用いたインダクタンスの
制御などにより容易に変更することができる。したがっ
て、伸縮部の収縮速度を適用されるエンジンあるいはエ
ンジンの運転状態に合わせて容易に制御することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例による燃料噴射制御
装置を適用したディーゼルエンジンのコモンレール式の
燃料噴射システムを図2に示す。
【0014】図示しないディーゼルエンジンの各気筒に
はそれぞれインジェクタ1が設けられており、インジェ
クタ1には供給ライン2を経由してコモンレール3から
高圧の燃料が供給される。そのため、インジェクタ1か
ら各気筒の燃焼室内へはコモンレール3の内部の燃料の
圧力に等しい圧力の燃料が噴射される。コモンレール3
には燃料タンク4の燃料が高圧ポンプ5により加圧給送
される。給送された燃料は、コモンレール3の内部に蓄
圧状態で蓄えられる。コモンレール3に蓄えられている
燃料の一部は、インジェクタ1の作動油としても用いら
れる。コモンレール3からインジェクタ1へ供給された
作動油として用いられる燃料は、低圧の還流路6を経由
して燃料タンク4に還流される。
【0015】コモンレール3には圧力センサ3aが設け
られている。コモンレール3の内部の燃料圧力は圧力セ
ンサ3aにより検出されECU7に出力される。ECU
7は圧力センサ3aにより検出されたコモンレール3内
部の燃料の圧力に基づいて調量弁8を制御し、コモンレ
ール3へ給送される燃料の流量を調整する。ECU7は
他の各種センサから入力される信号に基づいて判断され
るエンジンの運転状態に合わせて、コモンレール3内の
燃料の圧力が適正となるように制御する。
【0016】図1に示すように、インジェクタ1はハウ
ジング10、ノズルニードル20、付勢部30、弁部材
31、および駆動部50を備えている。ハウジング10
はハウジング本体11とノズルボディ12とを有してい
る。ノズルボディ12の内部にはノズルニードル20が
軸方向へ往復摺動可能に保持されている。ノズルボディ
12には単数または複数の噴孔13が形成されている。
ノズルボディ12の内部には燃料溜まり部14が形成さ
れている。燃料溜まり部14は、高圧通路15に連通し
ており、コモンレール3から高圧の燃料が供給される。
ノズルニードル20は、ノズルボディ12の噴孔13入
口側に形成されているシート部16に着座可能なシール
部21を有している。シール部21がシート部16から
離座することにより噴孔13への燃料の流れが開放さ
れ、噴孔13から燃料が噴射される。シール部21がシ
ート部16へ着座することにより噴孔13への燃料の流
れが閉塞され、噴孔13からの燃料の噴射が停止され
る。
【0017】ハウジング本体11には、弁部材31なら
びに駆動部50を構成する伸縮部としてのピエゾアクチ
ュエータ51が収容されている。ハウジング本体11に
は、ピエゾ収容部17、油圧室18、低圧室32、制御
室33および背圧室34が形成されている。ピエゾ収容
部17にはピエゾアクチュエータ51が収容されてい
る。ピエゾアクチュエータ51の端部は移動部材として
の大径ピストン52と当接しており、大径ピストン52
の反ピエゾアクチュエータ側の端部は油圧室18に面し
ている。大径ピストン52は、ハウジング本体11に形
成されている大径シリンダ53の内部を往復摺動可能で
ある。油圧室18には付勢部材としてのスプリング54
が設置されており、大径ピストン52をピエゾアクチュ
エータ51方向へ付勢している。スプリング54が大径
ピストン52をピエゾアクチュエータ51方向へ付勢す
ることにより、ピエゾアクチュエータ51には反伸長方
向へプリセットが荷重が加えられている。スプリング5
4としては、皿ばねあるいはコイルスプリングなどを使
用可能である。
【0018】大径ピストン52の変位量は、油圧室18
の燃料により拡大されて伝達部材としての小径ピストン
55に伝達される。小径ピストン55は、ハウジング本
体11に形成されている小径シリンダ56の内部を往復
摺動可能である。小径ピストン55の反油圧室側の端部
は弁部材31と当接している。そのため、弁部材31は
小径ピストン55の移動にともなって制御室33内を図
1の上下方向へ移動する。弁部材31は、球状の部材一
部を平面状に切除した概ね半球形状に形成されている。
弁部材31は、球面状の部分が制御室33の内壁に形成
されている弁座部33aに着座可能である。弁部材31
の平面状の部分は、高圧通路15と制御室33とを連通
する高圧ポート35の制御室33側の端部を閉塞可能で
ある。コモンレール3から高圧通路15へ供給された燃
料は、高圧ポート35を経由して制御室33および背圧
室34へ導入される。制御室33にはスプリング331
が設置されている。スプリング331は、弁部材31を
弁座部33aへ着座する方向へ付勢している。
【0019】低圧室32には低圧通路19が連通してお
り、制御室33から低圧ポート36を経由して排出され
た作動油である燃料は低圧通路19および還流路6を経
由して燃料タンク4へ還流される。低圧ポート36は高
圧側の制御室33と低圧側の低圧室32とを連通してい
る。弁部材31が弁座部33aから離座または弁座部3
3aへ着座することにより、低圧ポート36は開閉され
る。低圧室32を形成するハウジング本体11の壁面と
小径ピストン55との間にはスプリング57が設置され
ている。スプリング57は小径ピストン55を弁部材3
1方向へ付勢している。そのため、スプリング331に
より付勢される弁部材31とスプリング57により付勢
される小径ピストン55とは、互いに当接し一体となっ
て移動する。
【0020】背圧室34は、弁部材31の反噴孔側の端
部に形成されている。背圧室34には高圧通路15から
オリフィス341を介してコモンレール3内の圧力と同
一の燃料が導入されている。背圧室34はオリフィス3
71を有する制御通路37を介して制御室33に連通し
ている。そのため、制御室33と背圧室34とは内部の
圧力が概ね同一となる。背圧室34にはスプリング38
が設置されており、背圧室34に導入された高圧の燃料
とスプリング38の付勢力とによりノズルニードル20
はシール部21がシート部16へ着座する方向すなわち
噴孔13を閉塞する方向へ付勢されている。制御室3
3、背圧室34、制御通路37およびスプリング38な
どからノズルニードル20を噴孔閉塞方向へ付勢する付
勢部30が構成されている。
【0021】次に、燃料噴射制御装置60について詳細
に説明する。燃料噴射制御装置60は、ピエゾアクチュ
エータ51へ供給する電力を制御する駆動回路70と、
ECU7から出力される噴射信号に基づいて駆動回路7
0の各素子を制御する制御回路61とを有している。
【0022】駆動回路70は、図3に示すように電源で
あるバッテリ71に接続されている。駆動回路70は、
DC/DCコンバータ72、充電スイッチング素子7
3、放電スイッチング素子74、気筒選択スイッチ75
および充放電コイル76を有している。駆動回路70に
はピエゾアクチュエータ51を構成するピエゾスタック
77が接続されている。ピエゾスタック77は容量性の
素子であるピエゾ素子が積層されて構成されている。D
C/DCコンバータ72は、バッテリ71の電圧を所定
の直流高電圧に変換する。充電スイッチング素子73お
よび放電スイッチング素子74には逆方向の電流の流れ
を許容するダイオード731、741がそれぞれ接続さ
れている。充電スイッチング素子73および放電スイッ
チング素子74は、例えばMOSFETが用いられ、回
路の電流を断続する。充電スイッチング素子73、放電
スイッチング素子74および気筒選択スイッチ75はそ
れぞれ制御回路61に接続されており、制御回路61か
らの駆動信号にしたがってオンオフされる。充放電コイ
ル76は、ピエゾスタック77との間の共振により回路
を流れる電流を漸増または漸減させる。駆動回路70に
はDC/DCコンバータ72の出力端にバッテリ71と
並列に接続されている図示しないバッファコンデンサを
有している。バッファコンデンサはピエゾスタック77
の放電時にピエゾスタック77から放電されたエネルギ
ーを回収する。
【0023】制御回路61は、CPU62、メモリ63
および入出力回路64を有している。CPU62はメモ
リ63に格納されている所定のコンピュータプログラム
にしたがって演算および処理をする。メモリ63には、
CPU62で実行されるコンピュータプログラム、なら
びに演算に必要なデータあるいは演算後のデータが格納
される。入出力回路64では、ECU7から出力された
噴射信号の入力、ならびに駆動回路70の充電スイッチ
ング素子73、放電スイッチング素子74および気筒選
択スイッチ75を駆動するための駆動信号が出力され
る。
【0024】なお、本実施例では、ECU7と別体に燃
料噴射制御装置60を構成する例について説明している
が、例えばECU7に燃料噴射制御装置60の制御回路
61を形成したり、ECU7に制御回路61および駆動
回路70を形成することも可能である。
【0025】次に、上記の構成の燃料噴射制御装置60
ならびにこれにともなうインジェクタ1の作動について
説明する。ECU7はディーゼルエンジンの運転状態に
合わせて燃料を噴射するインジェクタ1を特定し噴射信
号を出力する。燃料噴射制御装置60は、気筒選択スイ
ッチ75を制御することにより燃料の噴射を実行するイ
ンジェクタ1を選択する。
【0026】気筒選択スイッチ75がオフされていると
き、ならびに充電スイッチング素子73がオフされてい
るとき、ピエゾアクチュエータ51のピエゾスタック7
7には電力が供給されていない。そのため、ピエゾアク
チュエータ51は伸長していない。ピエゾアクチュエー
タ51が伸長していないとき、ピエゾアクチュエータ5
1に当接する大径ピストン52は、油圧室18に設置さ
れているスプリング54の付勢力により図1の上方へ移
動している。そのため、小径ピストン55を介して弁部
材31を図1の下方へ付勢する力は小さくなり、制御室
33内の燃料の圧力により弁部材31に作用する油圧に
よって弁部材31は弁座部33aに着座している。これ
により、制御室33の燃料の圧力はコモンレール3内の
燃料の圧力と等しくなり、制御室33に連通している背
圧室34の燃料の圧力もコモンレール3内の燃料の圧力
と等しくなる。
【0027】このとき、燃料溜まり部14に蓄えられて
いる燃料によりノズルニードル20へシール部21がシ
ート部16から離座する方向すなわち噴孔開放方向へ作
用する力は、背圧室34の燃料の圧力およびスプリング
38の付勢力によりノズルニードル20へ噴孔閉塞方向
へ作用する力よりも小さい。そのため、シール部21は
シート部16に着座し、噴孔13からの燃料の噴射は停
止されている。
【0028】ECU7から燃料噴射制御装置60へ噴射
信号が入力されると、燃料噴射制御装置60のCPU6
2は噴射信号に基づいて燃料を噴射するインジェクタ1
を特定し、そのインジェクタ1の気筒選択スイッチ75
をオンにする。そして、ECU7からの噴射信号により
燃料の噴射が指示されると、CPU62は充電スイッチ
ング素子73をオンにする。充電スイッチング素子73
がオンされると、バッテリ71からピエゾスタック77
へ電力の供給が開始され、ピエゾスタック77の充電が
開始される。このとき、充電スイッチング素子73は所
定の間隔でオンオフされ、ピエゾスタック77は多重ス
イッチング方式により段階的に充電される。
【0029】ピエゾスタック77の充電にともない、ピ
エゾスタック77が設けられているピエゾアクチュエー
タ51は図4に示すように大径ピストン52方向へ伸長
する。そして、ピエゾアクチュエータ51は大径ピスト
ン52を図4の下方へ駆動する。大径ピストン52の移
動により油圧室18の燃料は加圧され、油圧室18の油
圧を介して大径ピストン52の駆動力は小径ピストン5
5へ伝達される。大径ピストン52の移動量の増大にと
もなって油圧室18の油圧は増大する。そして、油圧室
18の油圧により小径ピストン55を弁部材31方向へ
付勢する力が弁部材31に作用する制御室33の油圧に
よる力よりも大きくなると、弁部材31は弁座部33a
から離座する。弁部材31が弁座部33aから離座する
と、制御室33の燃料は低圧ポート36を経由して低圧
室32へ流出する。そのため、制御室33の油圧は低下
し、これにともない背圧室34の油圧も低下する。そし
て、背圧室34の燃料の圧力およびスプリング38の付
勢力によりノズルニードル20へ噴孔閉塞方向に作用す
る力が、燃料溜まり部14の燃料によりノズルニードル
20へ噴孔開放方向に作用する力よりも小さくなると、
ノズルニードル20は図4の上方へリフトし、シール部
21はシート部16から離座する。その結果、噴孔13
から燃料の噴射が開始される。CPU62は、ECU7
から出力された噴射信号に基づいて所定の期間またはピ
エゾスタック77が所定の電圧となるまで充電スイッチ
ング素子73のオンオフを繰り返す。
【0030】ECU7からの噴射信号により燃料の噴射
停止が指示されると、CPU62は充電スイッチング素
子73をオフにするとともに、放電スイッチング素子7
4をオンにする。放電スイッチング素子74がオンにさ
れると、ピエゾスタック77に充電された電気的なエネ
ルギーは図示しないコンデンサへ回収される。これによ
り、ピエゾスタック77の放電が開始される。このと
き、放電スイッチング素子74は所定の間隔でオンオフ
され、ピエゾスタック77は多重スイッチング方式によ
り段階的に収縮する。
【0031】ピエゾスタック77の放電にともない、ピ
エゾスタック77が設けられているピエゾアクチュエー
タ51は図1に示すように反大径ピストン方向へ収縮す
る。そのため、大径ピストン52はスプリング54の付
勢力によりピエゾアクチュエータ51方向へ移動する。
このとき、CPU62は、メモリ63に格納されている
所定のコンピュータプログラムにしたがって、ピエゾア
クチュエータ51の収縮速度が大径ピストン52の移動
速度以下となるように制御する。ピエゾアクチュエータ
51の収縮速度とは、単位時間あたりにピエゾアクチュ
エータ51が図1の上方へ収縮する距離をいい、大径ピ
ストン52の移動速度とは、単位時間あたりに大径ピス
トン52が大径シリンダ53内をピエゾアクチュエータ
51方向へ移動する距離をいう。
【0032】図5に示すように、大径ピストン52の移
動速度は制御室33の油圧すなわちコモンレール3内の
圧力に応じて大きくなる。これは、制御室33内の圧力
が上昇するにしたがって、弁部材31に作用する力が増
大し、弁部材31、小径ピストン55および油圧室18
の油圧を介して大径ピストン52をピエゾアクチュエー
タ51方向へ付勢する力が増大するためである。本実施
例のように、ピエゾアクチュエータ51の収縮速度を大
径ピストン52の移動速度以下にすることにより、ピエ
ゾアクチュエータ51と大径ピストン52とは確実に一
体となった状態で図1の上方へ移動する。すなわち、ピ
エゾアクチュエータ51と大径ピストン52との間に移
動速度の差による隙間が形成されることがない。
【0033】これに対し、従来のようにピエゾアクチュ
エータ51の収縮速度を制御しない場合、コモンレール
3内の圧力が低いとき、ピエゾアクチュエータ51の収
縮速度は大径ピストン52の移動速度を上回ることがあ
る。そのため、ピエゾアクチュエータ51が収縮すると
き、ピエゾアクチュエータ51と大径ピストン52との
間には隙間が形成される。その結果、ピエゾアクチュエ
ータ51が収縮を停止したとき、移動を継続している大
径ピストン52はピエゾアクチュエータ51に衝突す
る。
【0034】一方、油圧室18に設置されているスプリ
ング54のプリセット荷重を増大することにより、大径
ピストン52の付勢力を増大し、大径ピストン52の移
動速度を向上することが考えられる。しかし、スプリン
グ54のプリセット荷重を増大するためにはスプリング
54の大型化が必要となる。スプリング54が設置され
る油圧室18をはじめインジェクタ1の各部の大きさに
は制限があり、大型化を招くスプリング54の荷重の増
大は好ましくない。
【0035】したがって、本実施例では上述のようにピ
エゾアクチュエータ51の収縮速度を大径ピストン52
の移動速度以下とすることにより、ピエゾアクチュエー
タ51と大径ピストン52との衝突を防止している。本
実施例では、ピエゾアクチュエータ51に設けられてい
るピエゾスタック77の放電速度を制御することにより
ピエゾアクチュエータ51の収縮速度を制御している。
放電速度とは、ピエゾ素子により構成されるピエゾスタ
ック77から単位時間あたりに放電される電気的なエネ
ルギーを意味する。図3に示すような放電スイッチング
素子74を用いた多重スイッチング方式の場合、ピエゾ
スタック77が放電されるとき、図6に示すようにピエ
ゾスタック77の電圧は段階的に低下し、電流は概略正
弦波状に変化しながら低減する。駆動回路70では、充
放電コイル76とピエゾスタック77からLC共振回路
が形成される。そのため、充放電コイル76のインダク
タンスを調整することにより、電流の傾きすなわち放電
電圧の下降速度を調整、あるいは回路を流れる電流の最
小値を調整をすることができる。また、放電スイッチン
グ素子74のオン期間を調整することにより、ピエゾス
タック77の放電速度を変更することができる。すなわ
ち、駆動回路70の充放電コイル76のインダクタンス
を調整、または放電スイッチング素子74のオンオフ周
期を調整することにより、ピエゾスタック77の放電速
度を適正に制御することができる。
【0036】以上のような作動により、ピエゾアクチュ
エータ51が収縮すると、油圧室18の油圧が低下し小
径ピストン55を弁部材31方向へ付勢する力が低下す
る。そのため、制御室33の油圧により弁部材31は弁
座部33aに着座し、制御室33から低圧室32への燃
料の流出は停止される。これにより、制御室33の油圧
は再び上昇し、これにともない背圧室34の油圧も上昇
する。そして、背圧室34の燃料の圧力およびスプリン
グ38の付勢力によりノズルニードル20へ噴孔閉塞方
向に作用する力が、燃料溜まり部14の燃料によりノズ
ルニードル20へ噴孔開放方向に作用する力よりも大き
くなると、ノズルニードル20は図1の下方へ移動し、
シール部21はシート部16へ着座する。その結果、噴
孔13から燃料の噴射が停止される。ECU7からの噴
射信号にしたがって、ピエゾスタック77を充電または
放電することによりピエゾアクチュエータ51は伸長ま
たは縮小を繰り返す。これにより、噴孔13からの燃料
の噴射が断続される。
【0037】以上、説明したように、本発明の第1実施
例による燃料噴射制御装置60は、ピエゾスタック77
の放電速度を調整することにより、ピエゾアクチュエー
タ51の収縮速度を大径ピストン52の移動速度以下に
制御している。そのため、ピエゾアクチュエータ51が
収縮を停止したとき、ピエゾアクチュエータ51と大径
ピストン52とが衝突することを防止できる。これによ
り、大径ピストン52の再移動による燃料の切れの悪化
ならびに燃料の二次噴射を防止することができる。した
がって、騒音を低減でき、燃料噴射を安定化することが
できる。また、ピエゾアクチュエータ51と大径ピスト
ン52との衝突を防止することにより、ピエゾアクチュ
エータ51の信頼性を向上することができる。
【0038】また、第1実施例では、ピエゾアクチュエ
ータ51を使用しているので、充放電コイル76のイン
ダクタンスの変更あるいは放電スイッチング素子74の
オン期間を変更することにより、ピエゾスタック77の
放電速度を容易に変更することができる。したがって、
駆動回路70の構成を簡単にすることでき、ピエゾスタ
ック77の放電速度の変更が容易である。
【0039】(第2実施例)本発明の第2実施例による
燃料噴射制御装置について説明する。燃料噴射制御装置
の構成は第1実施例と同一であるので説明を省略する。
第2実施例の場合、燃料噴射制御装置60は、図7に示
すようにコモンレール3内の燃料の圧力に応じてピエゾ
アクチュエータ51の収縮速度が増大するようにピエゾ
スタック77の放電速度を変更する。すなわち、コモン
レール3内の圧力が上昇するにしたがって、ピエゾスタ
ック77の放電速度を高めている。
【0040】ピエゾアクチュエータ51を利用したイン
ジェクタ1の場合、ピエゾアクチュエータ51の高速応
答性を活用し多段噴射の実施が可能となる。多段噴射と
は、主たる燃料であるメイン噴射以前に少量の燃料を噴
射するパイロット噴射あるいはプレ噴射を実施するもの
である。しかし、第1実施例で説明したように、ピエゾ
スタック77の放電速度を、ピエゾアクチュエータ51
の収縮速度が大径ピストン52の移動速度以下となるよ
うに制御すると、図8に示すようにパイロット噴射とメ
イン噴射との間隔をピエゾスタック77の放電速度以下
に短縮することができない。すなわち、パイロット噴射
後のピエゾスタック77の放電からメイン噴射によるピ
エゾスタック77の充電までの時間的な間隔が拡大す
る。
【0041】これに対し、上述のように、大径ピストン
52は制御室33の燃料の圧力を受けてピエゾアクチュ
エータ51方向へ移動するため、制御室33内の圧力す
なわちコモンレール3の圧力が上昇するにしたがって大
径ピストン52の移動速度は大きくなる。そのため、例
えば高負荷時のようにコモンレール3の圧力が高い場
合、ピエゾスタック77の放電速度を高め、ピエゾアク
チュエータ51の収縮速度を高めた場合でも、ピエゾス
タック77が収縮を停止したときに大径ピストン52が
ピエゾアクチュエータ51へ衝突することはない。そこ
で、図7に示すようにコモンレール3内の圧力に応じて
ピエゾスタック77の放電速度を高めることにより、大
径ピストン52の移動速度が大きな高圧時、ピエゾアク
チュエータ51の収縮速度を高めている。
【0042】第2実施例では、燃料噴射制御装置60
は、大径ピストン52の移動速度すなわちコモンレール
3内の圧力に応じてピエゾスタック77の放電速度を高
めている。そのため、コモンレール3内の圧力が高い高
負荷時、例えばパイロット噴射とメイン噴射との間隔の
ように燃料の噴射間隔を短縮することができる。また、
燃料噴射制御装置60は、ピエゾスタック77の放電速
度をコモンレール3内の圧力に応じて変化させ、大径ピ
ストン52の移動速度を線形に変化させている。そのた
め、コモンレール3内の圧力に応じてピエゾスタック7
7の放電速度を最適に制御することができる。
【0043】(第3実施例)本発明の第3実施例による
燃料噴射制御装置について説明する。燃料噴射制御装置
の構成は第1実施例と同一であるので説明を省略する。
第3実施例の場合、燃料噴射制御装置60は、図9に示
すようにコモンレール3内の燃料の圧力に応じてピエゾ
アクチュエータ51の収縮速度が変更されるようにピエ
ゾスタック77の放電速度を変更する。すなわち、コモ
ンレール3の圧力が所定の圧力以上になると、ピエゾス
タック77の放電速度を段階的に高めている。
【0044】第2実施例のようにコモンレール3内の圧
力に応じてピエゾスタック77の放電速度を線形に変化
させることにより、コモンレール3内の圧力とピエゾス
タック77の放電速度との関係を最適にすることができ
る。しかし、第2実施例の場合、コモンレール3内の圧
力に応じたピエゾスタック77の放電速度のデータを複
数必要としたり、適切な放電速度の演算を必要とする。
そのため、データ記憶容量の大きなメモリ63あるいは
処理能力の高いCPU62を必要とし、コストの上昇を
招く。また、コモンレール3内の圧力に応じて放電スイ
ッチング素子74のオンオフ間隔を調整する必要があ
り、制御が複雑化する。
【0045】第3実施例の場合、燃料噴射制御装置60
は、コモンレール3内の圧力が所定圧力以上となると、
ピエゾスタック77の放電速度を高めている。これによ
り、制御回路61による駆動回路70の制御を簡易にす
ることができる。また、第3実施例では、ピエゾアクチ
ュエータ51の収縮速度がコモンレール3内の圧力に応
じて2段階に変化する例について説明したが、ピエゾア
クチュエータ51の収縮速度を3段階以上に変化させて
もよい。
【0046】以上説明した本発明の複数の実施例では、
ピエゾスタックの駆動回路としてスイッチング素子を用
いた多段スイッチング制御方式を適用した例について説
明した。しかし、本発明は駆動回路としてLC共振回路
方式を用いてもよく、多段スイッチング方式に限定する
ものではない。LC共振回路方式を用いる場合、インダ
クタのインダクタンスを変更することにより、ピエゾス
タックの放電速度を変更することができる。
【0047】また、本発明の複数の実施例では、伸縮部
としてピエゾスタックを適用する例について説明した
が、伸縮部として供給される電力によって変位する磁歪
素子あるいは電歪素子を適用することも可能である。磁
歪素子あるいは電歪素子を適用する場合、電荷の蓄積に
よって変位するピエゾ素子などと異なり、磁歪素子ある
いは電歪素子に印加される電圧などにより変位する。そ
のため、駆動回路のインダクタのインダクタンスを変更
することにより、磁歪素子あるいは電歪素子の伸縮速度
を変更することができる。
【0048】さらに、本発明の複数の実施例では、燃料
噴射制御装置をディーゼルエンジンのコモンレール式の
燃料噴射システムに適用した例について説明した。しか
し、本発明はガソリンエンジンなど他の内燃機関にも適
用することができ、コモンレール式の燃料噴射システム
に限らず他の燃料噴射システムにも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料噴射制御装置を
適用したインジェクタを示す模式的な断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による燃料噴射制御装置を
適用したインジェクタを用いたディーゼルエンジンの燃
料噴射制御システムを示す模式図である。
【図3】本発明の第1実施例による燃料噴射制御装置の
制御回路および駆動回路を示す模式図である。
【図4】本発明の第1実施例による燃料噴射制御装置を
適用したインジェクタを示す模式的な断面図である。
【図5】コモンレールの圧力と、大径ピストンの移動速
度ならびに本発明の第1実施例による燃料噴射制御装置
により制御されるピエゾアクチュエータの収縮速度との
関係を示す模式図である。
【図6】ピエゾスタックの電圧と放電電流との関係を示
す模式図である。
【図7】コモンレールの圧力と、大径ピストンの移動速
度ならびに本発明の第2実施例による燃料噴射制御装置
により制御されるピエゾアクチュエータの収縮速度との
関係を示す模式図である。
【図8】時間とピエゾスタックに充電されたエネルギー
との関係を示す模式図であって、ピエゾスタックの放電
速度による噴射間隔の変化を示す図である。
【図9】コモンレールの圧力と、大径ピストンの移動速
度ならびに本発明の第3実施例による燃料噴射制御装置
により制御されるピエゾアクチュエータの収縮速度との
関係を示す模式図である。
【図10】従来のインジェクタの構造を示す模式的な断
面図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ 3 コモンレール 10 ハウジング 11 ハウジング本体 12 ノズルボディ 13 噴孔 18 油圧室 20 ノズルニードル 30 付勢部 31 弁部材 32 低圧室 33 制御室(付勢部) 34 背圧室(付勢部) 36 低圧ポート 37 制御通路(付勢部) 38 スプリング(付勢部) 50 駆動部 51 ピエゾアクチュエータ(伸縮部) 52 大径ピストン(移動部材) 54 スプリング(付勢部材) 55 小径ピストン(伝達部材) 60 燃料噴射制御装置 61 制御回路 70 駆動回路 77 ピエゾスタック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 61/20 F02M 61/20 N H01L 41/083 H01L 41/08 P 41/09 U Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 AD12 BA00 BA29 BA32 CC06T CC08T CC14 CC26 CC64U CC66 CC67 CC68T CC68U CC69 CC70 CD26 CE12 CE27 CE29 DC00 DC18 3G301 HA02 LB11 LC05 LC10 NB06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴孔が形成されているハウジングと、 前記噴孔を開閉可能なノズルニードルと、 前記ノズルニードルを噴孔閉塞方向へ付勢するための作
    動油が導入される制御室を有する付勢部と、 前記制御室と低圧側とを連通する低圧ポートを開閉する
    弁部材と、 供給される電力に応じて伸縮する伸縮部、前記伸縮部の
    伸長にともなって移動する移動部材、前記移動部材の移
    動にともなって容積が変化する油圧室、前記移動部材を
    前記伸縮部方向へ付勢する付勢部材、ならびに前記油圧
    室の油圧を介して前記移動部材の駆動力を前記弁部材に
    伝達する伝達部材を有する駆動部とを備えるインジェク
    タを制御する燃料噴射制御装置であって、 前記伸縮部が収縮するとき、前記伸縮部の収縮速度を前
    記移動部材が前記伸縮部方向へ移動する速度以下に制御
    する制御手段を備えることを特徴とする燃料噴射制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記制御室へ導入され
    る作動油の圧力に応じて前記伸縮部の収縮速度を変更す
    ることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】 前記伸縮部の収縮速度は、前記作動油の
    圧力に応じて線形に変更されることを特徴とする請求項
    2記載の燃料噴射制御装置。
  4. 【請求項4】 前記伸縮部の収縮速度は、前記作動油の
    圧力に応じて段階的に変更されることを特徴とする請求
    項2記載の燃料噴射制御装置。
  5. 【請求項5】 前記伸縮部は充電または放電されること
    により伸縮するピエゾ素子を有し、前記制御手段は前記
    ピエゾ素子の放電速度を制御することを特徴とする請求
    項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射制御装置。
JP2002038446A 2002-02-15 2002-02-15 燃料噴射制御装置 Expired - Fee Related JP3827003B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002038446A JP3827003B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 燃料噴射制御装置
DE2003106296 DE10306296A1 (de) 2002-02-15 2003-02-14 Ventilsteuerungssystem

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002038446A JP3827003B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 燃料噴射制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003239821A true JP2003239821A (ja) 2003-08-27
JP3827003B2 JP3827003B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=27621454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002038446A Expired - Fee Related JP3827003B2 (ja) 2002-02-15 2002-02-15 燃料噴射制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3827003B2 (ja)
DE (1) DE10306296A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084748A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006026642A1 (de) * 2006-06-08 2007-12-13 Robert Bosch Gmbh System zum Betreiben eines piezoelektrischen Elements
JP6145649B2 (ja) * 2013-12-19 2017-06-14 株式会社Soken 燃料噴射弁
JP6145652B2 (ja) * 2014-01-06 2017-06-14 株式会社Soken 燃料噴射弁
JP6281296B2 (ja) * 2014-01-27 2018-02-21 株式会社Soken 燃料噴射弁
JP6284860B2 (ja) * 2014-09-02 2018-02-28 株式会社Soken 燃料噴射弁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084748A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 株式会社日本自動車部品総合研究所 燃料噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3827003B2 (ja) 2006-09-27
DE10306296A1 (de) 2003-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0371469B1 (en) Apparatus for driving piezoelectric element for closing and opening valve member
US7258283B2 (en) Fuel injector with direct needle control for an internal combustion engine
US7182070B2 (en) Method and device for shaping the injection pressure in a fuel injector
EP1780401B1 (en) Fuel injection device
US7406951B2 (en) Fuel injector with variable actuator boosting
JP2005520968A (ja) 内燃機関用の燃料噴射装置
JP4239401B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JP3827003B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP3555588B2 (ja) コモンレール式燃料噴射装置
JP3991470B2 (ja) 噴射弁
US7398933B2 (en) Injection valve
JP4066561B2 (ja) 高圧流体噴射装置
JP2005517864A (ja) 内燃機関のための燃料噴射装置
JP4082180B2 (ja) 燃料噴射装置
US6688278B2 (en) Method and device for shaping the injection pressure course in injectors
US11131264B2 (en) Fuel injection control device
JPH02286852A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2006170034A (ja) 内燃機関用燃料噴射装置
JP3903875B2 (ja) インジェクタ
WO2017038394A1 (ja) 燃料噴射装置
JP6926693B2 (ja) 燃料噴射装置、制御装置及び燃料噴射システム
JP6919345B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2002202019A (ja) 燃料噴射装置
JPH1122581A (ja) 燃料噴射装置
JP2018155146A (ja) 燃料噴射制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees