JP2003238029A - 糸条巻取方法及び糸条パッケージ - Google Patents
糸条巻取方法及び糸条パッケージInfo
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Abstract
ケージを得る糸条巻取方法および糸条パッケージを提供
する。 【解決手段】 糸条を流体交絡処理しながら巻取位置に
おいてボビンに巻取り、満巻になる毎に該ボビンを待機
位置へ移動させると共に、待機位置の空ボビンを巻取位
置に移動させて糸条切替を行うことにより糸条を連続的
に巻取る糸条巻取方法であって、前記糸条切替時に流体
交絡処理に使用する流体の供給量又は圧力を通常巻取時
よりも大きくする。流体交絡処理の施された糸条がボビ
ン上に巻取られた糸層の表面又はボビン端部の少なくと
も一方にバンチ巻部が形成され、該バンチ巻部における
糸条の単位長さ当たりの交絡数が前記糸層における糸条
の単位長さ当たりの交絡数よりも大きくなっている。
Description
糸条パッケージに関し、さらに詳しくは、端糸処理が円
滑に行えるようにする糸条パッケージの形成を可能にす
る糸条巻取方法および糸条パッケージに関する。
たマルチフィラメント糸条は流体交絡処理が施されてか
らボビンに巻き取られるようになっている。流体交絡処
理はマルチフィラメント糸条に集束性を与え、延伸仮撚
加工等の高次工程の工程通過性を良好にするためのもの
である。
切替機能を有するターレット型巻取機を使用する。ター
レット型巻取機は、複数本(一般には2本)のスピンド
ルをターレット板にその回転中心の周囲に等間隔に支持
し、そのうちの1本を巻取位置に、残りを待機位置に配
置する構造からなる。糸条は巻取位置にあるスピンドル
に装着されたボビンに巻き取られて糸条パッケージを形
成する。その糸条パッケージが満巻きになると、ターレ
ット板が回動して待機位置へ移動させ、代わって待機位
置の空ボビンを装着したスピンドルを巻取位置へ移動さ
せる。
用ガイドが作動し、まず満巻パッケージの表面に糸条の
巻終わり部分をバンチ巻きし、次いで、満巻パッケージ
から空ボビンへ糸条を切り替えると、即座に空ボビン端
部に巻き始め部分をバンチ巻きしたのち空ボビン中央部
へ移して通常巻取りを開始する。これが一般的な糸条切
替のステップである。このように糸条は糸切替時にバン
チ巻形成操作を挟んで連続的に巻き取られる。
の高次工程で使用する場合、先に使用する糸条パッケー
ジの巻始め部の糸端と、次に使用する糸条パッケージの
巻終わり部の糸端とを繋ぎ、先の糸条パッケージが消費
されると、次の糸条パッケージから糸条が連続的に解舒
されるようにする。
い棒巻きであるため、安定した糸条解舒の支障になる上
に、バンチ巻部の糸条は糸切替に際して屈曲させられた
り、糸切替成功率を高めるこめ故意に張力を上げた状態
で巻かれた糸条であるため、正常な状態で巻き取られた
製品部の糸条に比べて糸質に変化が生じている。そのた
めバンチ巻部の糸条は、上記糸繋ぎ用の糸端としては使
用することはせずに事前に剥脱除去し、糸繋ぎ用の糸端
はバンチ巻部を除いた製品部を使用するようにしてい
る。このバンチ巻部の剥脱作業を端糸処理と称してい
る。
理方法の一例を示す。
巻取工程で巻き上げられた直後の糸条パッケージであ
り、ボビン30の上にマルチフィラメント糸条Yが巻き
上げられて糸層31を形成している。この巻上げ直後の
糸条パッケージPには、ボビン30の端部に、巻始め部
分の糸条Yがバンチ巻部32aとして巻き付けられ、ま
た糸層31の外周に、巻終わり部分の糸条Yがバンチ巻
部32bとして巻き付けられている。
a(端部側),32b(表層側)が、前述した端糸処理
作業により剥脱除去される。図示の例では、端糸処理の
自動剥脱手段として、粘着ローラ33が使用されてい
る。粘着ローラ33の表面の粘着部33aを糸条パッケ
ージPのバンチ巻部32bに接触させ、互いに反対方向
に回転させると、バンチ巻部32bの糸端が粘着ローラ
33の粘着部33aに接着して巻き取られる。バンチ巻
部の糸条の剥脱は、図4に示すように、粘着ローラ33
が糸端を捕捉したのち吸引ノズル34に置き換え、以後
の剥脱を吸引ノズル34で吸引除去してもよい。
ーラ33の粘着部33aが糸条Yを構成する全フィラメ
ントのうち直接接したフィラメントだけを剥脱し、直接
接しなかった残りのフィラメントをバンチ巻部32b側
に残した状態で巻き取ることがある。そのため粘着ロー
ラ33に接着して剥脱されるフィラメントと、バンチ巻
部32b側に残されたフィラメントとが干渉し合い、バ
ンチ巻部を円滑に剥脱できなくなることがある。このこ
とは、ボビン端部のバンチ巻部32aを剥脱する場合も
同じである。
る原因を詳細に検討した結果、その原因が次のような点
にあることを突き止めた。
場合、特にターレット型巻取機のように複数本のスピン
ドルの位置を相対的に交代させて糸条の切替を行う場合
は、巻取機内で糸条が切替ガイドにより多少ならずとも
屈曲操作を受ける。この屈曲操作により切替ガイドの上
流側の糸条張力が低下し、その弛んだ糸条がゴデーロー
ルに逆巻きしやすくなって糸条切替が失敗する。
糸条切替の前後で巻取張力を強制的に上昇させる措置が
とられている。その結果、糸条が糸道ガイドに強く接触
することになり、糸強度が低下したり、引き伸ばされた
りの糸質低下だけでなく、流体交絡処理でいったん付与
された交絡が解けて集束性を失うようになる。また、流
体交絡処理装置が巻取機の直上に設置されている場合
は、巻取張力を上昇させたことにより交絡処理時の糸張
力が高くなり、交絡が入りにくくなる。更に、糸道ガイ
ドとの扱きにより交絡が解かれるため、ほとんど交絡が
無くなることになる。
に比べて集束性を欠いた糸条がバンチ巻部を形成する結
果、端糸処理において糸端を捕捉するとき、一部のフィ
ラメントだけが捕捉されて剥脱不良を起こすようになる
のである。
処理が円滑に行えるようにする糸条パッケージを得る糸
条巻取方法および糸条パッケージを提供することにあ
る。
明の糸条巻取方法は、糸条を流体交絡処理しながら巻取
位置においてボビンに巻取り、満巻になる毎に該ボビン
を待機位置へ移動させると共に、待機位置の空ボビンを
巻取位置に移動させて糸条切替を行うことにより糸条を
連続的に巻取る糸条巻取方法であって、前記糸条切替時
に流体交絡処理に使用する流体の供給量又は圧力を通常
巻取時よりも大きくすることを特徴とするものである。
の流体供給量又は圧力を製品部の通常巻取時よりも大き
くしたことにより、バンチ巻部の糸条に対する交絡が強
化され集束性を向上させることができる。そのため、切
替ガイドにより糸条が強く扱かれても交絡は残り、バン
チ巻部の糸条に高い集束性を保持させることができる。
したがって、端糸処理においてマルチフィラメント糸条
中の一部のフィラメントだけが捕捉された場合でも、残
りのフィラメントも追従させて剥脱させることができ
る。
ッケージは、流体交絡処理の施された糸条がボビン上に
巻取られた糸層の表面又はボビン端部の少なくとも一方
にバンチ巻部が形成され、該バンチ巻部における糸条の
単位長さ当たりの交絡数が前記糸層における糸条の単位
長さ当たりの交絡数よりも大きくなっていることを特徴
とするものである。
きくし集束性を増大しているため、上記と同様に剥脱不
能になることはない。
チフィラメント糸条を流体交絡処理しながら巻取位置の
ボビンに巻取り、該ボビンが満巻になる毎にバンチ巻き
して待機位置へ移動させると共に、待機位置の空ボビン
を巻取位置に移動させて連続巻取りするように実施す
る。このような連続巻取を可能にする巻取機としては、
ターレット型巻取機が好ましく使用される。
ルをターレット板にその回転中心の周囲に等間隔に支持
し、そのうちの1本を巻取位置に、残りを待機位置に配
置する構成からなる。スピンドルの本数は2本が一般的
であるが、3本以上を設け、1本を巻取位置にし、残り
複数本を待機位置に配置するものであってもよい。
ピンドル上のボビンに糸条を巻き取ることにより糸条パ
ッケージを形成する。その糸条パッケージが満巻きにな
ると、ターレット板が回動して満巻きパッケージを装着
したスピンドルを待機位置へ移動させ、代わりに待機位
置の空ボビンを装着したスピンドルを巻取位置へ移動さ
せる。このようにスピンドルが移動するとき、その移動
に伴って糸切替用ガイドが作動し、まず満巻パッケージ
の表面に糸条の巻終わり部分をバンチ巻きした後、糸条
を満巻パッケージから空ボビンへ切り替える。この切替
えと同時に糸条の巻き始め部分が空ボビン端部にバンチ
巻きされ、次いで空ボビン中央部へ移動して通常巻取り
を開始する。
リエステル、ナイロン等の合成繊維からなるマルチフィ
ラメント糸条である。好ましくは、溶融紡糸巻取工程で
溶融紡糸されたマルチフィラメント糸条の巻取りに適用
される。マルチフィラメント糸条のフィラメント数は特
に限定されないが、好ましくは1糸条当たり10フィラ
メント以上であるものがよい。
処理は、従来から公知の手段がいずれも適用可能であ
る。例えば、円筒状の糸道の周囲に噴射口を配置した流
体処理ノズルを使用し、その糸道にマルチフィラメント
糸条を通しながら噴射口から加圧流体を噴射することで
交絡を与えることができる。流体としては圧縮気体が好
ましく、特に圧縮空気が好ましい。
流体圧力を通常巻取時よりも大きくする方法としては、
流体交絡処理用ノズルに流体を供給する配管の流路面積
を変化させてもよいし、圧力の異なる二つの圧力源を用
意して、流体交絡処理用ノズルに対する接続を切り替え
てもよい。また、通常巻取時に使用する流体交絡処理用
ノズルとは別の流体交絡処理用ノズルを用意し、その別
の流体交絡処理用ノズルに糸条切替時のみに大きな流量
又は圧力の流体を供給するものでもよい。
も大きくする処理は、糸条切替の際に行うが、バンチ巻
部を形成する期間内に行うのが製品部への影響が避けら
れるので好ましい。しかし、必ずしもバンチ巻きの全期
間である必要はなく、糸切替時に切断された糸端になる
べく近い部分で交絡を強化した方が、糸端を捕捉する際
に糸条を形成する全フィラメントを捕捉し易くなるので
よい。巻終わり部分のバンチ巻きに対しては、少なくと
もバンチ巻きの終期に、また巻始めのバンチ巻きに対し
ては、少なくともバンチ巻きの初期に行うようにすると
よい。更に好ましくは、糸条切替の瞬間も含め、巻始め
部分と巻終わり部分の両方のバンチ巻部を形成する時間
に渡り継続的に行うと、より確実に糸端の交絡を強化す
ることができる。
によっては、糸条切替時にバンチ巻部を形成しない、つ
まり剥脱除去作業をしなくても糸端から製品部として使
用できる巻き方をする場合がある。この場合でも、延伸
仮撚工程等の高次工程にて複数の糸条パッケージに渡り
糸条を連続的に使用するためには、糸端部の糸条を形成
する全フィラメントを確実に取り出し、糸端同士を繋ぐ
必要があり、そのためにも糸端の集束性を高くする方が
全フィラメントを容易に取り出せる。
で流体交絡処理の流体供給量又は流体圧力を通常時より
も大きくするのが好ましく、こうすることで複数のパッ
ケージに渡る糸繋ぎが確実に行えるという新たな効果が
得られる。ただし、製品部としての品質に問題のない範
囲で行うのがよい。
メント糸条に与える交絡数は、特に限定されないが、満
巻パッケージを巻取機から取り出した状態で1〜30個
/mの範囲にすることが好ましい。
ロッシールド社製R−2072交絡測定装置を使用して
測定した糸条1m当たりの交絡点の数をいう。
を巻いた巻糸体の支持部と、巻糸体から糸条を解舒し走
行させるニップロールと、巻糸体とニップロールとの間
で糸条に適正な張力を与える張力付与装置と、張力付与
装置とニップロールとの間で糸条に針を抜き刺しする針
刺装置と、針刺装置とニップロールとの間で糸張力を測
定する張力測定装置とからなる。
は、初期設定工程と交絡点検出工程との二つの工程から
なる。
た糸条を張力付与装置、針刺装置、張力測定装置、ニッ
プロールの順に掛ける。このとき糸条には未だ針は刺し
込んでいない。次いで、ニップロールを回転させて糸条
を走行させながら、張力測定装置で測定する糸張力が初
期張力T1 になるように張力付与装置で調整する。調整
後、ニップロールを停止して初期設定工程を終了する。
装置により糸条に針を刺し込み、再びニップロールを回
転させ、糸条を糸速1m/分で走行させる。糸条の交絡
点が針の位置を通過すると、糸条の走行は針により妨げ
られ、張力測定装置での糸張力が増加する。この糸張力
がトリップレベル張力T2 を超えた、交絡点があると判
断し、ニップロールの回転を停止する。次に針を抜き取
り、再びニップロールを回転して糸条を10mm送り、
再度ニップロールの回転を停止して交絡点検出工程を終
了する。
交絡点の数Nと、この間に送った糸条の全長L(m)と
を測定し、そのNをLで割り返した値が交絡数(個/
m)となる。
1 (単位:グラムフォース)トリップレベル張力T2 と
は、測定対象の糸条の繊度D(単位:デシテックス)と
フィラメント数(単位:本)とから、以下のように設定
する。
うな粘着ロール等で糸端を捕捉するとき、その糸端の集
束性が高くなっていることにより、巻終わり部のバンチ
巻部から糸端を剥脱するときも、また巻始めのバンチ巻
部から糸端を剥脱するときにも、マルチフィラメント糸
条中の一部のフィラメントだけが接着捕捉されるだけ
で、残りのフィラメントも必ず追従剥脱させることがで
き、剥脱不良を起こすことはない。さらに、端糸処理が
不要な場合でも、糸端の全フィラメントを容易に取り出
すことができ、複数個の糸条パッケージにわたる糸繋ぎ
を確実に行うことができる。
装置を例示する。
フィラメントは冷却部(図示せず)で冷却され、油剤付
与手段(図示せず)で油剤を付与された後、1束のマル
チフィラメント糸条Yに集束される。マルチフィラメン
ト糸条Yは流体処理ノズル2で交絡を付与され、ゴデー
ローラ3,4に引き取られながら、ターレット型巻取機
5に巻き取られ、糸条パッケージPを形成する。
2本のスピンドル7,7を180°の間隔に支持し、そ
れそれボビン10,10を装着している。2本のスピン
ドルのうち一方のスピンドル7は斜め上部の巻取位置A
に位置し、また他方のスピンドル7は斜め下部の待機位
置Bに位置している。巻取位置Aにはトラバース装置8
と接圧ローラ9が対設されている。
して、その装着ボビン10上にマルチフィラメント糸条
Yを製品部に巻き上げる。そのボビン10が満巻になる
と、制御部11の指令によりターレット板6が180°
回動し、糸条パッケージPを巻取位置Aから待機位置B
へ移動すると共に、待機位置Bで空ボビン10を装着し
て待機していたスピンドル7が、その空ボビン10を回
転駆動しながら巻取位置Aへ移動する。
Pを巻取位置Aから待機位置Bへ移動させるのに伴っ
て、切替ガイド(図示せず)により糸条パッケージPの
表面にマルチフィラメント糸条Yがバンチ巻きされる。
そして、巻取位置Aと待機位置Bとの間で2本のスピン
ドル7,7の位置交替が終了すると、待機位置Bの糸条
パッケージPにバンチ巻部を形成した糸条Yが、図示し
ない切替ガイドの作用により巻取位置Aに移動済みの空
ボビン10に移し替えられる。すると、糸条Yは即座に
空ボビン10の端部にバンチ巻部を形成し、続いて空ボ
ビン10の中央部に通常巻取りを開始する。
あり、筒状の糸道の周囲に圧縮空気の噴射口を設けた構
成からなる。その噴射口には供給管13が接続され、圧
縮空気が供給される。供給管13には流量調節弁12が
接続されている。流量調節弁12は制御部11の指令に
より開度を変え、流体処理ノズル2に対する圧縮空気の
供給量を変化させる。
節弁12の開度を大きくすると、流体処理ノズル2に対
する圧縮空気の供給量又は圧力が増大し、マルチフィラ
メント糸条Yに与える交絡数を上昇させる。逆に、制御
部11の指令により流量調節弁12の開度を小さくする
と、流体処理ノズル2に対する圧縮空気の供給量又は圧
力が減少し、マルチフィラメント糸条Yに与える交絡数
が低減する。
マルチフィラメント糸条Yが満巻になる毎に糸条切替を
繰り返しながら連続巻取りするとき、流体処理ノズル2
に対する圧縮空気の供給量(又は圧力)を、図2のよう
に経時的に変化させる。
ル7上のボビン10にマルチフィラメント糸条Yを製品
部として巻き取る通常生産時には、圧縮空気の供給量
(又は圧力)は比較的低いレベルで巻き取りが行われ
る。例えば、糸条パッケージPを延伸仮撚加工等の高次
工程に供したときの工程通過性に支障が生じない程度の
交絡を与えればよい。そしてボビン10が満巻パッケー
ジになり、次の空ボビンに糸切替をする毎に、圧縮空気
の供給量(又は圧力)を通常生産時よりも大きくする。
ボビン10が満巻になると、制御部11の指令により糸
条切替が実施される。すなわち、ターレット板6が回動
して、満巻の糸条パッケージPが巻取位置Aから待機位
置Bへ移動し、また待機位置Bのスピンドル7が空ボビ
ン10を回転させながら巻取位置Aへ移動する。この糸
条切替において、満巻の糸条パッケージPの外周と空ボ
ビン10の端部とにはマルチフィラメント糸条Yがバン
チ巻きされる。
ンチ巻きされるとき、制御部11の指令により流量調節
弁12が流体処理ノズル2に対する圧縮空気の供給量
(又は圧力)を、通常生産時における供給量(又は圧
力)よりも増大させ、マルチフィラメント糸条Yに付与
する交絡を強化する。
替の際に、流体交絡処理の流体供給量又は圧力を製品部
の通常巻取時よりも大きくしたことにより、バンチ巻部
の糸条に対する交絡が強化され集束性を向上させること
ができる。そのため、切替ガイドにより糸条が強く扱か
れても交絡は残り、バンチ巻部の糸条に高い集束性を保
持させることができる。したがって、端糸処理において
マルチフィラメント糸条中の一部のフィラメントだけが
捕捉された場合でも、残りのフィラメントも追従させて
剥脱させることができる。
た概略図である。
交絡用流体供給量との関係図である。
(A)は正面図、(B)は側面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 糸条を流体交絡処理しながら巻取位置に
おいてボビンに巻取り、満巻になる毎に該ボビンを待機
位置へ移動させると共に、待機位置の空ボビンを巻取位
置に移動させて糸条切替を行うことにより糸条を連続的
に巻取る糸条巻取方法であって、前記糸条切替時に流体
交絡処理に使用する流体の供給量又は圧力を通常巻取時
よりも大きくする糸条巻取方法。 - 【請求項2】 前記糸条切替時に流体交絡処理により糸
条に与える交絡数を1〜30個/mの範囲にする請求項
1に記載の糸条巻取方法。 - 【請求項3】 糸条を流体交絡処理しながら巻取位置に
おいてボビンに巻取り、満巻になる毎にバンチ巻を形成
して該ボビンを待機位置へ移動させると共に、待機位置
の空ボビンを巻取位置に移動させて糸条切替を行うこと
により糸条を連続的に巻取る糸条巻取方法であって、前
記バンチ巻形成時に流体交絡処理に使用する流体の供給
量又は圧力を通常巻取時よりも大きくする糸条巻取方
法。 - 【請求項4】 前記バンチ巻形成時に流体交絡処理によ
り糸条に与える交絡数を1〜30個/mの範囲にする請
求項3に記載の糸条巻取方法。 - 【請求項5】 ターレット型巻取機を使用して糸条の巻
取りを行う請求項1〜4のいずれかに記載の糸条巻取方
法。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の方法を
用いる糸条パッケージの製造方法。 - 【請求項7】 流体交絡処理の施された糸条がボビン上
に巻取られた糸層の表面又はボビン端部の少なくとも一
方にバンチ巻部が形成され、該バンチ巻部における糸条
の単位長さ当たりの交絡数が前記糸層における糸条の単
位長さ当たりの交絡数よりも大きくなっている糸条パッ
ケージ。 - 【請求項8】 前記バンチ巻部における糸条の交絡数が
1〜30個/mの範囲である請求項7に記載の糸条パッ
ケージ。
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JP2002038412A JP3937861B2 (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 糸条巻取方法及び糸条パッケージ |
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JP2002038412A JP3937861B2 (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 糸条巻取方法及び糸条パッケージ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003238029A true JP2003238029A (ja) | 2003-08-27 |
JP3937861B2 JP3937861B2 (ja) | 2007-06-27 |
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