JP2003237111A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JP2003237111A
JP2003237111A JP2002035433A JP2002035433A JP2003237111A JP 2003237111 A JP2003237111 A JP 2003237111A JP 2002035433 A JP2002035433 A JP 2002035433A JP 2002035433 A JP2002035433 A JP 2002035433A JP 2003237111 A JP2003237111 A JP 2003237111A
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image forming
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Fumihiro Gotou
史博 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データの入力値に対して同系色で濃度の
異なるインクを用いて画像を形成するインクジェット記
録装置において、複数の同系色のインクを所定吐出量と
なるように制御して記録画素を作成することにより、一
様性の良好な画像が得られる画像形成装置および画像形
成方法を提供する。 【解決手段】 A点(102)の入力値の画像データか
ら画像を記録する場合に必要となるシアンインクA〜シ
アンインクEの各インク吐出量は、図からシアンインク
Aが18%、シアンインクBが64%、シアンインクC
が18%であり、B点(128)の場合は、シアンイン
クBが49%、シアンインクCが49%、である。所定
領域を上記A点またはB点の入力値を有する画像データ
で記録するとき、その領域は、上記2〜3色のインクで
記録される。このため、従来の1個のノズルを用いたた
めに生じていた吐出方向のよれや吐出量のばらつきによ
る画像劣化の問題が2〜3個のノズルを用いることによ
り平均化され解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置およ
び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録方法は、低騒
音、低ランニングコスト、装置が小型化しやすい、カラ
ー化が容易などからプリンタや複写機等に利用されてい
る。
【0003】このインクジェット記録方法を用いるイン
クジェット記録装置は、記録ヘッドであるノズルの先端
からインクを噴射して、記録紙にインクを付着させて画
像を形成するものである。
【0004】記録ヘッドには、記録速度向上のため複数
の記録素子を集積配列してインク吐出口および流路を複
数集積したもの(以下、マルチヘッドという)が用いら
れている。さらにカラー対応としては、複数個のマルチ
ヘッドを備えたものが一般的に用いられている。
【0005】インクジェット記録装置において、良好な
画像を得るためには、階調性、一様性など様々な要素が
必要であり、高品質のマルチヘッドの製造およびインク
ジェット記録方法の改良が行われている。
【0006】例えば、マルチヘッドの製作工程において
生じるわずかなノズル単位のばらつきを生じると、印字
したときに各ノズルのインクの吐出量や吐出方向の向き
に影響を及ぼすため、最終的に印字画像の濃度ムラが発
生し、画像品位すなわち、画像の一様を劣化させる原因
となる。そのため、高品質なマルチヘッドを製造する製
造方法の改良が進められている。
【0007】一方、上記のマルチヘッドの製作工程にお
いて生じるわずかなノズル単位のばらつきによる画像劣
化を低減するために、以下に示すインクジェット記録装
置の改良方法が提案されている。
【0008】例えば、マルチヘッドを用いた印字形成を
複数回に分けて行うことにより(以降「マルチパス印
字」と呼ぶ)、各ノズルのばらつきによるインクの吐出
量や吐出方向の向きを調整し、印字画像の濃度ムラを避
けて高画質な画像を得るマルチパス印字法がある。
【0009】しかし、このマルチパス印字法で高画質な
画像を得るようとすると、より多くの印字形成回数(パ
ス数)が必要となるため、パス回数の増加による印刷画
像の出力時間がかかりすぎるのが問題である。
【0010】上記のマルチパス回数を減らす方法とし
て、例えば、特許第2837550号には、集積密度を
高くせずに高画質化を計る手法として、インクの染料濃
度の異なる同系色の濃淡インクを用い、印刷画像のハイ
ライト部は、低濃度インクを用いて記録し、高濃度のダ
ーク部は、高濃度インクで記録する濃淡記録方式が提案
されている。
【0011】この濃淡記録方式では、インクの染料濃度
の異なる同系色の濃淡インクを用い印字形成を行うた
め、1回の印字形成時に複数の同系色のインクを用いて
印字を行うため、マルチパス印字と同様の効果が得ら
れ、上記印刷画像の出力時間の低減に効果が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
濃淡記録方式を用いる場合の問題点について、図15を
用いて説明する。
【0013】図15は、例えば、5種の同系色で濃度の
異なるインクを用いた場合の画像データの入力値に対す
る各インクの吐出量を示す図である。
【0014】図15において、シアンインクA〜Eは、
同系色のシアンインクであり、それぞれの濃度が、シア
ンインクA<シアンインクB<シアンインクC<シアン
インクD<シアンインクEの順に濃くなっている。
【0015】図15において、図中のA,B,C,Dな
どの入力値の場合には、その入力値に対応する記録画素
を作成するために、2種類のインクをそれぞれ50%づ
つのインク吐出量で吐出させて作成する。
【0016】すなわち、Aの入力値に対しては、シアン
インクAとシアンインクBのインク量をそれぞれ50%
づつ吐出させて作成し、Bの入力値に対しては、シアン
インクBとシアンインクCのインク量をそれぞれ50%
づつ吐出させて作成する。Cの入力値、Dの入力値につ
いても同様である。
【0017】このとき、例えば、Aの入力値に対して
は、同系色の2種のインクを用い2個の異なるノズルで
1つの記録画素を作成することになるため、1種のイン
クで上記と同じ1つの記録画素を作成する場合に対し
て、上記の同系色の2種のインクを用いる場合は、1パ
ス記録で1種のインクを用いた場合の2パス記録に近い
効果が期待できる。
【0018】その結果、上述の吐出方向のよれや吐出量
のばらつきなどを低減できる。
【0019】しかるに、図15において、図中のE,
F,G,H,I付近の入力値の場合には、その入力値に
対応する記録画素を作成するために、1種類のインクを
それぞれ100%の吐出量近くで作成するため、上述し
た図中のA,B,C,D付近で得られる複数のインクを
用いて記録画素を作成する効果はほとんど期待できなく
なる。
【0020】その結果、図中のE,F,G,H,I付近
では、上述の濃淡記録方式を用いても吐出方向のよれや
吐出量のばらつきなどは低減できない。
【0021】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決するためになされたものであり、その目的は、画像
データの入力値に対して同系色で濃度の異なるインクを
用いて画像を形成するインクジェット記録装置におい
て、複数の同系色のインクをそれぞれ所定の吐出量とな
るように制御して記録画素を作成することにより、一様
性の良好な画像が得られる画像形成装置および画像形成
方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係る一実施の形
態例の画像形成装置は、以下の構成を備える。すなわ
ち、濃度の異なる同系色インクを有し、画素データから
画像を形成する画像形成装置であって、前記画素データ
から画像を形成する際に、前記インクのそれぞれの吐出
量を調整し、前記インクを複数種類使用して前記画像を
形成できるように調整するインク吐出量調整手段を有す
ることを特徴とする。
【0023】また例えば、前記インクの吐出量の調整
は、前記インクのそれぞれの吐出量を決定するしきい値
同士の差が所定の分布となるように制御することを特徴
とする。
【0024】また例えば、前記所定の分布とは、前記し
きい値同士の差の発生確率が一定になるような分布であ
ることを特徴とする。
【0025】また例えば、前記所定の分布とは、前記し
きい値同士の差が小さいほど発生確率が大きくなるよう
な分布であることを特徴とする。
【0026】また例えば、前記所定の分布とは、前記し
きい値同士の差が大きいほど発生確率が大きくなるよう
な分布であることを特徴とする。
【0027】また例えば、前記インク吐出量調整手段
は、前記画素データの画素位置によって、前記しきい値
同士の差を周期的に変動させる周期変動手段を更に有す
ることを特徴とする。
【0028】また例えば、前記インク吐出量調整手段
は、前記画素データの値によって、前記しきい値同士の
差を変動させる変動手段を更に有することを特徴とす
る。
【0029】また例えば、前記濃度の異なる同系色イン
クを複数のグループに分割し、前記グループごとに前記
インクの吐出量を調整する調整手段を更に有することを
特徴とする。
【0030】また例えば、前記濃度の異なる同系色イン
クインクは、シアンインクまたはマゼンタインクを含む
ことを特徴とする。
【0031】また例えば、濃度の異なる同系色インクを
有し、画素データから画像を形成する画像形成方法であ
って、前記画素データから画像を形成する際に、前記イ
ンクのそれぞれの吐出量を調整し、前記インクを複数種
類使用して前記画像を形成できるように調整するインク
吐出量調整工程を有することを特徴とする。
【0032】また例えば、前記インクの吐出量の調整
は、前記インクのそれぞれの吐出量を決定するしきい値
同士の差が所定の分布となるように制御することを特徴
とする。
【0033】また例えば、前記所定の分布とは、前記し
きい値同士の差の発生確率が一定になるような分布であ
ることを特徴とする。
【0034】また例えば、前記所定の分布とは、前記し
きい値同士の差が小さいほど発生確率が大きくなるよう
な分布であることを特徴とする。
【0035】また例えば、前記所定の分布とは、前記し
きい値同士の差が大きいほど発生確率が大きくなるよう
な分布であることを特徴とする。
【0036】また例えば、前記インク吐出量調整工程で
は、前記画素データの画素位置によって、前記しきい値
同士の差を周期的に変動させることを特徴とする。
【0037】また例えば、前記インク吐出量調整工程で
は、前記画素データの値によって、前記しきい値同士の
差を変動させることを特徴とする。
【0038】また例えば、前記濃度の異なる同系色イン
クを複数のグループに分割し、前記グループごとに前記
インクの吐出量を調整する調整工程を更に有することを
特徴とする。
【0039】また例えば、前記濃度の異なる同系色イン
クインクは、シアンインクまたはマゼンタインクを含む
ことを特徴とする。
【0040】また例えば、濃度の異なる同系色インクを
有し、画素データから画像を形成する画像形成処理を制
御するための画像形成処理プログラムを格納した記憶媒
体であって、該画像形成処理プログラムは、前記画素デ
ータから画像を形成する際に、前記インクのそれぞれの
吐出量を調整し、前記インクを複数種類使用して前記画
像を形成できるように調整するインク吐出量調整工程を
有することを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
に係る一実施の形態例を詳しく説明する。
【0042】ただし、以下の本実施の形態例の説明で
は、画像形成装置および画像形成方法として説明してい
るが、本発明の範囲を記載例のみに限定する趣旨のもの
ではない。
【0043】[インクジェット記録装置の全体構成]ま
ず、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置の
全体構成について、を説明する。図12は、インクジェ
ット記録装置1000の斜視図である。
【0044】インクジェット記録装置1000の給紙位
置に挿入された記録媒体1060は、送りローラ109
0によって記録ヘッドユニット1030の記録可能領域
へ搬送される。
【0045】キャリッジ1010は、ガイド軸a104
0とガイド軸b1050の2つのガイド軸によって定め
られた方向に移動可能な構成となっており、記録領域を
往復走査する。
【0046】キャリッジ1010には、複数の色インク
を吐出する記録ヘッドと、それぞれの記録ヘッドにイン
クを供給するインクタンクを含む記録ヘッドユニット1
030が搭載されている。
【0047】インクジェット記録装置1000に設けら
れる複数の色のインクは、例えば、ブラック(Bk)、
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色
であり、シアン、マゼンタは、それぞれ濃度の異なる同
系色のインクを有している。
【0048】スイッチ部&表示部1070のスイッチ部
は、インクジェット記録装置1000の電源のオン/オ
フや各種記録モードの設定時等に使用され、表示部は、
記録装置の状態を表示する。
【0049】[記録ヘッドの構成]図4に記録ヘッドの
一構成例を示す。
【0050】図4において、1030は、記録ヘッドユ
ニットを表し、41〜45は、それぞれ、シアンインク
の同系色の色を吐出するシアンインクA〜シアンインク
Eのノズル列であり、46は、イエローインクを吐出す
るノズルであり、47〜49、4Aおよび4Bは、それ
ぞれ、マゼンタインクの同系色の色を吐出するマゼンタ
インクA〜マゼンタインクEのノズル列であり、4C
は、ブラックインクを吐出するノズルである。
【0051】ここで、41〜45の5種類のシアンイン
ク、47〜4Bの5種類のマゼンタインクの濃度は、シ
アンインクA<シアンインクB<シアンインクC<シア
ンインクD<シアンインクE、マゼンタインクA<マゼ
ンタインクB<マゼンタインクC<マゼンタインクD<
マゼンタインクEの順に濃度が濃くなっている。
【0052】各インクタンクは、記録ヘッドとの接続部
を介して記録ヘッドと接続し、吐出口にインクを供給す
る。
【0053】なお、図4の記録ヘッドユニット1030
では、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色の
インクは、2つに分かれて収容されているが、各色イン
クが全て独立に交換可能な構造となっていてもかまわな
い。
【0054】また、例えば、すべてのインクが一体構造
であったり、あるいは、シアン、マゼンタ、イエローの
タンクのみが一体構造で、ブラックのみ独立構造であっ
ても良い。
【0055】[インク吐出による記録方式]図13は、
記録ヘッドの発熱体付近の拡大断面図である。
【0056】インクジェット記録装置1000には、各
インク吐出口に対応して電気・熱変換体である発熱体が
配置されており、記録情報に対応する駆動信号を発熱体
に印加することにより、ノズルからインクが吐出する。
【0057】発熱体300は、全てのノズルに対してそ
れぞれ独立に発熱可能な構成となっている。発熱体30
0の発熱により急速に加熱されたノズル内のインクは、
沸騰し気泡を形成する。この気泡の生成によりノズル内
の圧力が高まり、図13に示すようにインク滴350が
記録媒体310に向かって吐出され、記録媒体上に文字
や画像を形成する。
【0058】この時、吐出される各色のインク滴の体積
は、1〜100ng程度である。吐出口230の各々に
は、吐出口に連通するインク液路が設けられており、イ
ンク液路が配設される部位の後方には、これら液路にイ
ンクを供給するための共通液室320が設けられてい
る。
【0059】吐出口の各々に対応するインク液路には、
これら吐出口からインク滴を吐出させるため熱を発生さ
せる発熱体300や発熱体300に電力を供給するため
の電極配線が設けられている。発熱体300や電極配線
は、シリコン等からなる基板330上に成膜技術によっ
て形成される。発熱体300の上には、インクと発熱体
が直接接触しないように保護膜360が形成されてい
る。
【0060】さらに、この基板上には、樹脂やガラス材
よりなる隔壁340を積層することによって、上記吐出
口、インク液路、共通液室等が構成されている。
【0061】[インクジェット記録装置のブロック図]
図14は、インクジェット記録装置1000のブロック
図である。
【0062】ホストコンピュータ4000から、記録す
べき文字や画像のデータ(以下、画像データという)
が、インクジェット記録装置1000の受信バッファ4
010に入力される。
【0063】この時、インクジェット記録装置1000
からホストコンピュータ4000に対して、正しくデー
タが転送されているかどうかを確認するデータおよびイ
ンクジェット記録装置1000の動作状態を知らせるデ
ータが、返送される。
【0064】受信バッファ4010のデータは、CPU
4020の管理のもとで、メモリ部4030に転送さ
れ、RAMに一時的に記憶される。
【0065】駆動機構制御部4040は、CPU402
0からの指令によりキャリッジモータやラインフィード
モータ等の駆動機構部4050の制御を行う。
【0066】センサ/SW制御部4060は、各種セン
サやスイッチからなるセンサ/SW部4070からの信
号をCPU4020に送信する。
【0067】表示素子制御部4080は、CPUからの
指令により、表示パネル群のLEDや液晶表示素子等か
らなる表示素子部4090を制御する。
【0068】記録ヘッド制御部4100は、CPU40
20からの指令により、記録ヘッド4110を制御す
る。記録ヘッド4110の状態を示す温度情報等をCP
U4020に伝える。
【0069】[複数の同系色のインクを所定量以上使用
する画像記録方法]次に、濃度の異なる同系色のインク
を用いるインクジェット記録装置1000において、所
定の階調レベルを記録する際に、複数の同系色のインク
を所定量以上使用して画像を記録する方法について説明
する。
【0070】以下の説明では、濃度の異なる5色のシア
ンインクまたはマゼンタインクの各インク吐出量の制御
方法について、シアンインクを例に取り説明する。
【0071】図1〜図3は、シアンインクA〜シアンイ
ンクEを用いて、シアンインクによる画像データを記録
する場合の画像データの入力値と各インク量との関係を
示す図である。
【0072】図1では、濃度の異なる5色のシアンイン
クを、画像データの入力レベル(0〜255)に応じて
量子化したときの入力値に対する各インク吐出量を表し
ている。
【0073】図1において、シアンインク濃度は、シア
ンインクA<シアンインクB<シアンインクC<シアン
インクD<シアンインクEの順に濃くなっている。
【0074】[3色のインクで画像を記録する場合]図
2を用いて、例えば、A(102)の入力値の画像デー
タから画像を記録する場合に必要となるシアンインクA
〜シアンインクEの各インク吐出量を以下に示す。
【0075】A(102)の入力値に対する各インク吐
出量は、図2のX点、Y点である。
【0076】 シアンインクAのインク吐出量 = 18%(Y点) シアンインクBのインク吐出量 = 64%(X点) シアンインクCのインク吐出量 = 18%(Y点) シアンインクDのインク吐出量 = 0% シアンインクEのインク吐出量 = 0% したがって、所定領域を上記A(102)の入力値を有
する画像データで記録するとき、その領域は、上記3色
のインクで上記吐出量にて記録される。
【0077】また、各ラスタでのシアンインクA〜シア
ンインクEの発生率も上述の各吐出量と同様であるた
め、各ラスタは、シアンインクA、シアンインクB、シ
アンインクCの異なる3個のノズルを用いて上記の一定
領域が記録されることになる。すなわち、各ラスタは、
濃度は、異なるが3個の同系色のインクを用いて3個の
複数のノズルで記録されるため、通常の1個のノズルを
用いる1パス記録よりも吐出方向のよれや吐出量のばら
つきが平均化される。
【0078】この効果により、通常の1個のノズルを用
いる1パス記録よりも画像劣化要因を平均化することが
できるので3個の同系色のインクを用いる1パス記録で
マルチパスの効果が得られる。
【0079】また、上述した102の入力値を有する画
像データを、シアンインクA〜Cの3色のインクをそれ
ぞれ18%、64%、18%の吐出量にて記録する例
は、図15で説明した従来技術の問題点を解決するもの
である。
【0080】すなわち、上述の102の入力値を3色の
インクで記録する例は、図15の従来法において、例え
ば、Fの入力値を有する画像データをシアンインクB1
00%の吐出量(すなわち、シアンインクBの1色)で
記録する場合に対応している。
【0081】したがって、図2に示すA(102)の入
力値の場合は、図15のFの入力値の場合に問題となっ
ていたシアンインクBの1色のインクでしか記録できな
かった問題点を、3色のインクを使用することで解決し
ている。
【0082】すなわち、図2では、シアンインクBの吐
出量を100%から64%に低減し、低減したシアンイ
ンクBの吐出量36に対応する量を、シアンインクBよ
りも濃度の低いシアンインクAと濃度の高いシアンイン
クCを所定量(18%)づつ使用することにより目標と
するシアンインク濃度を形成している。
【0083】このため、従来の1個のノズルを用いたた
めに生じていた吐出方向のよれや吐出量のばらつきが3
個のノズルを用いることにより平均化され、上述の従来
法における問題点が解決される。
【0084】上記説明した効果は、図2におけるA(1
02)ばかりでなく、例えば、B、Cの入力値およびそ
れらの近傍の入力値で得られるのは、いうまでもない。
【0085】[主に2色のインクで画像を記録する場
合]次に、図3を用いて、例えば、B(128)の入力
値の画像データから画像を記録する場合に必要となるシ
アンインクA〜シアンインクEの各インク吐出量を以下
に示す。
【0086】B(128)の入力値に対する各インク吐
出量は、図3のX点、Y点である。
【0087】 シアンインクA = 1%(Y点) シアンインクB = 49%(X点) シアンインクC = 49%(X点) シアンインクD = 1%(Y点) シアンインクE = 0% したがって、所定領域を上記B(128)の入力値を有
する画像データで記録するとき、その領域は、上記4色
のインクで上記吐出量にて記録される。
【0088】ただし、シアンインクAとシアンインクD
吐出量1%は、シアンインクBとシアンインクCの49
%に比べて小さいため、上記所定領域は、主にシアンイ
ンクBとシアンインクCを用いて記録されることにな
る。
【0089】すなわち、濃度が異なる2個の同系色のイ
ンクを用いて2個のノズルで記録されるため、通常の1
個のノズルを用いる1パス記録よりも吐出方向のよれや
吐出量のばらつきが平均化される。
【0090】この効果により、通常の1個のノズルを用
いる1パス記録よりも同系色のインクを用いて2個のノ
ズルで記録すると、画像劣化要因を平均化することがで
きるのでマルチパスの効果が得られる。
【0091】上記説明した効果は、図3におけるB(1
28)ばかりでなく、例えばA、C、Dの入力値および
それらの近傍の入力値で得られるのは、いうまでもな
い。
【0092】以上、図2と図3を用いて説明した内容
は、本実施の形態例では、入力値が0〜15と255の
わずかの領域を除く入力値のほぼ全領域に渡り適用可能
であり、濃度が異なる2個または3個の同系色のインク
を用いて画像データを記録できる。
【0093】[記録媒体への画像形成とつなぎ筋の低
減]図4に示す記録ヘッドユニット1030を用いて、
入力値102に対する記録媒体上での画像形成方法を図
5に示す。
【0094】図5(a)は、記録ヘッドユニット103
0の時間t1〜t4における位置を示しており、図5
(b)は、記録ヘッドユニット1030のそれぞれのイ
ンクが記録媒体上に画像形成した記録プレーンを示して
いる。
【0095】図5(b)において、511、512およ
び513は、記録ヘッドユニット1030のシアンイン
クA、シアンインクBおよびシアンインクCを用いた記
録プレーンである。
【0096】また図5(b)において、521、522
および523は、それぞれ記録媒体上でのシアンインク
A、シアンインクBおよびシアンインクCのつなぎ位置
を表す。
【0097】記録ヘッド40は、まず、tにおいて、
以下に示すノズル列分の画像を形成する。
【0098】tで形成される画像は、図5(a)のt
1A〜t1Cの位置で、それぞれ18%、64%、18
%のインク吐出量を用いて形成される。
【0099】また、シアンインクAの記録プレーン51
1では、t1Aの位置に、シアンインクBの記録プレー
ン512では、t1Bの位置に、シアンインクCの記録
プレーン513では、t1Cの位置に形成される。
【0100】次に、記録ヘッド40は、時間tにおい
て、図5(a)のt1B位置からt の位置に移動す
る。
【0101】時間tで形成される画像は、図5(a)
のt2A〜t2Cの位置で、それぞれ18%、64%、
18%のインク吐出量を用いて形成される。
【0102】また、シアンインクAの記録プレーン51
1では、t2Aの位置に、シアンインクBの記録プレー
ン512では、t2Bの位置に、シアンインクCの記録
プレーン513では、t2Cの位置に形成される。
【0103】このようにして、記録ヘッド40は、順次
移動することによって記録媒体上に画像を形成してい
く。
【0104】図5に示す入力値102の画像に対して
は、全記録領域においてシアンインクAを18%、シア
ンインクBを64%、シアンインクCを18%の吐出量
用いて記録することになる。
【0105】この場合には、各ラスタにおいても、シア
ンインクAを18%、シアンインクBを64%、シアン
インクCを18%のインク吐出量でを形成することとな
る。したがって、1パスで、各ラスタを3つの別のノズ
ルを用いて記録することになり、ノズルのよれや吐出量
のばらつきを平均化して、画像劣化を低減するというマ
ルチパス記録の効果が得られることになる。
【0106】このため、通常1ノズルを用いて行うマル
チパス記録に比べて、より短い時間で記録できるため、
記録速度の向上が可能である。
【0107】また、図5の521、522および523
に示すように、記録媒体上でのシアンインクAまたはシ
アンインクCとシアンインクBとのつなぎ位置は、異な
る。そのため、本実施の形態例では、従来の1パス記録
での画像劣化要因として問題となっていたつなぎ筋を低
減することも可能である。
【0108】[多値の誤差拡散法を用いたインク吐出量
の発生方法]次に図1に示したインク吐出量を発生させ
るための多値の誤差拡散法に関して、図6を用いて説明
する。
【0109】図6において、61の実線は、入力値に対
する出力値、すなわちインク吐出量を表し、62の点線
で表している位置は、6値の量子化するためのしきい値
を表す。
【0110】63は、概念的に入力値と出力値の誤差を
表し、64は、入力値と出力値が同じ値を取る部分を表
している。
【0111】6値の量子化する場合の誤差拡散処理を以
下に示す。ここで、注目画素の入力値をX(i,j)、すで
に処理されて加算されてきた誤差の値をY(i,j)、量子
化値N(0〜5の整数)に対する記録媒体上での出力値
をZN、しきい値をTh0〜Th4とする。
【0112】1)X(i,j)+Y(i,j)<Th0の場合 量子化値は、0で、記録媒体へ記録されない。誤差は、
Z0−(X(i,j)+Y(i,j))で、所定位置に所定割合で
分配される。
【0113】2)ThN−1≦X(i,j)+Y(i,j)<Th
Nの場合 量子化値は、N(Nは1から4)で、インクAからイン
クDを用いて、記録媒体上へ記録される。誤差は、ZN
−(X(i,j)+Y(i,j))となる。
【0114】3)Th4≦X(i,j)+Y(i,j)の場合 量子化値は、5で、インクEを用いて、記録媒体上へ記
録される。誤差は、Z5−(X(i,j)+Y(i,j))とな
る。
【0115】[しきい値の取り得る範囲]図6に示すよ
うに、6値の誤差拡散法においては、64で示す入力値
と出力値と同じである場合(すなわち、8ビット表記
で、入力値が0,51,102,153,204,25
5)は、誤差が0となるため、出力値を表す画素濃度の
インクによって、記録される。
【0116】また、この場合は、誤差が発生しない。こ
のような入力値に対して誤差を発生させるためには、し
きい値の取り得る範囲が入力値より大きい範囲と入力値
より小さい範囲の両範囲で存在させる必要がある。
【0117】例えば、図6の場合には、しきい値が2
5.5,76.5,127.5,178.5,178.
5,229.5であるので、±25.5(すなわち5
1)よりも大きな隣接するしきい値同士の差を持たせる
必要がある。
【0118】例えば、図1に示す各インク吐出量を発生
させるためには、しきい値同士の差を±32、すなわち
64の幅で変動させれば良い。(このプログラムをどこ
に格納し、どのように作動させるのか簡単に示して下さ
い) ただし、入力値0,255に対しては、0,255を表
すインクのみで形成したいために変動の中心位置を入力
値に応じて変える必要がある。
【0119】図1に示したインク吐出量を得るためのし
きい値同士の差の変動量に関する発生確率は、図7に示
す−32から+32までの値を一様に発生させている
が、図8に示すような変動値が0付近のしきい値同士の
差の変動量に関する発生確率が最も高く、変動値が±3
2に近づくに従いインク吐出量が低くなるような分布で
発生させることも可能であり、その際のインク吐出量
は、図10のようになる。
【0120】同様にして、図9に示すような変動値が0
付近のしきい値の変動量に関する発生確率が最も低く、
変動値が±32に近づくに従いインク吐出量が高くなる
ような分布で発生させることも可能であり、その際のイ
ンク吐出量は、図11のようになる。
【0121】すなわち、しきい値同士の差と変動幅を制
御することにより、入力値に対するインク吐出量を制御
することが可能である。
【0122】また、本実施の形態例においては、全ての
入力値に対してしきい値の分布は、同様なものとして記
述してきたが、入力値ごとにしきい値の分布を異ならせ
ることも可能である。
【0123】この場合は、各入力値を独立に制御できる
ため各入力値においてインク吐出量をより細かく制御す
ることも可能である。
【0124】[しきい値同士の差に変動に周期性を持た
せた画像の均一性]次に、しきい値同士の差に周期性を
持たせることによる、画像の均一性について説明する。
【0125】しきい値同士の差をランダムに変動をさせ
た場合には、画像の均一感という観点からはあまり好ま
しい結果が得られない。
【0126】図16に、2値の画像を例として所定領域
内に同数の記録ドットを規則的に配置された場合とラン
ダムに配置された場合の模式図を示す。
【0127】この図16(A)と図16(B)を比較す
ると、記録ドットが均一に配置された状態(図16
(A))の方が、ランダムに配置された状態(図16
(B))よりも均一な画像に見える。
【0128】同様に複数の記録ドットが存在しているよ
うな画像においてもそれらのドットがより規則的に配置
されている方が画像としての均一感が良くなる。
【0129】以上のことから、しきい値同士の差を変動
させる多値の誤差拡散法において、均一な画像を得るに
は、記録ドットをより規則的に配置する必要があり、そ
のためには、各画素に対するしきい値の変動に周期性を
持たせればよい。
【0130】しきい値同士の差の変動を周期的に行う例
として、8×8のマトリクスM(8,8)によるしきい
値同士の差の変動方法を示す。
【0131】図17に、しきい値同士の差の変動幅を表
すマトリクスの一例を示す。
【0132】図18は、図17に示す各列の左側のしき
い値との差をとり、図17のマトリックスのしきい値同
士の差の変動の周期性を説明した図である。
【0133】図17のマトリクスを用いて、画素位置
(i,j)におけるしきい値を発生させる。
【0134】6値のしきい値Th0〜Th4に対し、画
素位置(i,j)の新たなしきい値は、下記の式で与えられ
る。
【0135】ThN=ThN+M(i%8,j%8)
(Nは、0〜4の整数) (A%Bは、AをBで割ったときの余りを表す) このため、画像全体に対するしきい値は、8×8のマト
リクスで敷き詰められた周期的なしきい値を発生させる
ことが可能である。
【0136】このように画素位置に応じてしきい値同士
の差の変動幅を周期的に変化させることによって量子化
された画像においても濃度の異なる記録ドットがある程
度周期性を持って配列されるため均一感が向上する。
【0137】[入力値250〜255に対するマルチパ
ス記録]図1〜図3で説明したように、入力値が16〜
254の中間調部分は、複数の同系色インクで記録され
るためにマルチパス記録の効果が得られる。
【0138】しかし、図1において、しきい値同士の差
を64で変動させても入力値0〜15および255にお
いては、シアンインクAおよびシアンインクEの単一の
インクで記録されることになるため、マルチパス記録の
効果を得ることができない。
【0139】また、記録媒体、インク組成、吐出量など
との組み合せにより、複数色を用いてマルチパスの効果
を得るためには、各色のインクを所定量以上使用する必
要がある。
【0140】図1において、マルチパス効果を得るため
に必要なインク吐出量を10%であると仮定すると、シ
アンインクAの吐出量が10%に満たない入力値0〜4
1およびシアンインクEの吐出量が10%に満たない2
50〜255においては、マルチパス記録の効果を得る
ことができない。
【0141】しかしながら、濃度が低いインクに関して
は、記録ドット自体が見えにくいためシアンインクAを
用いる入力値0〜41に関しては吐出方向のよれや吐出
量のばらつきによる画像劣化は目立つことがない。
【0142】したがって、吐出方向のよれや吐出量のば
らつきによる画像劣化を抑制することが必要な部分は、
シアンインクEの吐出量が10%に満たない入力値25
0〜255の高濃度部分である。
【0143】この入力値250〜255の部分におい
て、マルチパス記録の効果を得ることができれば画像全
体において良好な画像を少ない印字時間で得ることが可
能となる。
【0144】次に、その方法について説明する。
【0145】図19は、シアンインクA〜Dおよびシア
ンインクEに関する多値データの入力値の変換曲線を表
している。
【0146】変換されたシアンインクA〜Dの入力値に
関しては、前述の6値の量子化を行うことにより、図2
0に示すようにシアンインクA〜Dのインク吐出量で記
録画素を形成することになる。
【0147】ただし、6値化することによりシアンイン
クEを用いて記録画素を形成するわけであるが、シアン
インクEに関しては、図19に示したようにシアンイン
クA〜Dとは別の多値データの入力値に変換されている
ため、シアンインクE用いて形成することはない。
【0148】シアンインクEにおいては、変換されたの
入力値を2値の量子化を行うことにより、図19に示す
ようなインク吐出量で、シアンインクEの記録ドットを
形成する。このように入力値を2つのインクグループで
形成するデータに分割し、その後それぞれを量子化する
ことにより、図20に表されるように各入力値に対する
インク吐出量で各インクドットが形成されることにな
る。
【0149】その結果、250〜255の入力値の高濃
度部分においても複数の同系色インクが所定の割合以上
で存在することが可能となり、全ての階調においてマル
チパス記録の効果を得ることが可能となる。
【0150】以上説明したように、本実施形態の画像形
成方法および量子化方法では、所定の階調レベルを表現
するため、しきい値同士の差を入力値に応じて所定の分
布で発生させることにより各インクのインク吐出量を制
御する。
【0151】そのため同一ラスタを濃度の違いはあるも
のの、複数の同系色のインクを用いて記録することにな
るのでマルチパスの効果があり、少ないパス数で良好な
画像を得ることができ、従来よりも少ない印字時間で、
一様性の高い良好な画像を得ることが可能となる。
【0152】また、量子化時において、複数ある同系色
インクを同一画素に重ねて記録しないおよび誤差拡散と
記録状態が定常状態にならないように制御することによ
ってテクスチャの発生やインク溢れを防止し、良好な画
像を得ることが可能となる。
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0153】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。
【0154】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。また、コンピュータが
読み出したプログラムコードを実行することにより、前
述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプ
ログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働
しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処
理の一部または全部を行い、その処理によって前述した
実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言う
までもない。
【0155】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0156】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した図1、図10、図11な
どを作成するためのプログラムコードが格納されること
になる。
【0157】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、画像データの入力値に対して同系色で濃度の異なる
インクを用いて画像を形成するインクジェット記録装置
において、複数の同系色のインクをそれぞれ所定の吐出
量となるように制御して記録画素を作成することによ
り、一様性の良好な画像が得られる画像形成装置および
画像形成方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態例である入力値に対
する同系色の各インクの吐出量を表す図である。
【図2】本実施の形態例の入力値に対する同系色の各イ
ンクの吐出量を表す図である。
【図3】本実施の形態例の入力値に対する同系色の各イ
ンクの吐出量を表す図である。
【図4】本実施の形態例である記録ヘッドの構成例を表
す模式図である。
【図5】本実施の形態例である記録ヘッドを用いた1パ
ス記録を示す模式図である。
【図6】6値の場合の誤差を説明する図である。
【図7】しきい値の変動幅に関する発生確率を示す図で
ある。
【図8】しきい値の変動幅に関する発生確率を示す図で
ある。
【図9】しきい値の変動幅に関する発生確率を示す図で
ある。
【図10】本実施の形態例の入力値に対する同系色の各
インクの吐出量を表す図である。
【図11】本実施の形態例の入力値に対する同系色の各
インクの吐出量を表す図である。
【図12】本実施の形態例のインクジェット記録装置の
斜視図である。
【図13】本実施の形態例の記録ヘッドの発熱体付近の
拡大断面図である。
【図14】本実施の形態例のインクジェット記録装置の
ブロック図である。
【図15】従来例の入力値に対する同系色の各インクの
吐出量を表す図である。
【図16】ドット配列の違いによる均一性の違いを表す
模式図である。
【図17】周期性を示すしきい値の変動幅を示すマトリ
クスである。
【図18】図17のしきい値の変動幅の差分を示すマト
リクスである。
【図19】入力値を2つのインクグループへ変換する変
換曲線を表す図である。
【図20】本実施の形態例の入力値に対する同系色の各
インクの吐出量を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA11 EB30 EB58 EB59 EC07 EC65 EC72 ED01 ED05 ED07 EE08 2C057 AF39 AH13 AM15 CA01 CA05 CA07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃度の異なる同系色インクを有し、画素
    データから画像を形成する画像形成装置であって、 前記画素データから画像を形成する際に、前記インクの
    それぞれの吐出量を調整し、前記インクを複数種類使用
    して前記画像を形成できるように調整するインク吐出量
    調整手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記インクの吐出量の調整は、前記イン
    クのそれぞれの吐出量を決定するしきい値同士の差が所
    定の分布となるように制御することを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の分布とは、前記しきい値同士
    の差の発生確率が一定になるような分布であることを特
    徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の分布とは、前記しきい値同士
    の差が小さいほど発生確率が大きくなるような分布であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の分布とは、前記しきい値同士
    の差が大きいほど発生確率が大きくなるような分布であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記インク吐出量調整手段は、前記画素
    データの画素位置によって、前記しきい値同士の差を周
    期的に変動させる周期変動手段を更に有することを特徴
    とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記インク吐出量調整手段は、前記画素
    データの値によって、前記しきい値同士の差を変動させ
    る変動手段を更に有することを特徴とする請求項2乃至
    請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記濃度の異なる同系色インクを複数の
    グループに分割し、前記グループごとに前記インクの吐
    出量を調整する調整手段を更に有することを特徴とする
    請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記濃度の異なる同系色インクインク
    は、シアンインクまたはマゼンタインクを含むことを特
    徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の
    画像形成装置。
  10. 【請求項10】 濃度の異なる同系色インクを有し、画
    素データから画像を形成する画像形成方法であって、 前記画素データから画像を形成する際に、前記インクの
    それぞれの吐出量を調整し、前記インクを複数種類使用
    して前記画像を形成できるように調整するインク吐出量
    調整工程を有することを特徴とする画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記インクの吐出量の調整は、前記イ
    ンクのそれぞれの吐出量を決定するしきい値同士の差が
    所定の分布となるように制御することを特徴とする請求
    項10に記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記所定の分布とは、前記しきい値同
    士の差の発生確率が一定になるような分布であることを
    特徴とする請求項11に記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 前記所定の分布とは、前記しきい値同
    士の差が小さいほど発生確率が大きくなるような分布で
    あることを特徴とする請求項11に記載の画像形成方
    法。
  14. 【請求項14】 前記所定の分布とは、前記しきい値同
    士の差が大きいほど発生確率が大きくなるような分布で
    あることを特徴とする請求項11に記載の画像形成方
    法。
  15. 【請求項15】 前記インク吐出量調整工程では、前記
    画素データの画素位置によって、前記しきい値同士の差
    を周期的に変動させることを特徴とする請求項11乃至
    請求項14のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  16. 【請求項16】 前記インク吐出量調整工程では、前記
    画素データの値によって、前記しきい値同士の差を変動
    させることを特徴とする請求項11乃至請求項14のい
    ずれか1項に記載の画像形成方法。
  17. 【請求項17】 前記濃度の異なる同系色インクを複数
    のグループに分割し、前記グループごとに前記インクの
    吐出量を調整する調整工程を更に有することを特徴とす
    る請求項10に記載の画像形成方法。
  18. 【請求項18】 前記濃度の異なる同系色インクインク
    は、シアンインクまたはマゼンタインクを含むことを特
    徴とする請求項10乃至請求項17のいずれか1項に記
    載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】 濃度の異なる同系色インクを有し、画
    素データから画像を形成する画像形成処理を制御するた
    めの画像形成処理プログラムを格納した記憶媒体であっ
    て、 該画像形成処理プログラムは、 前記画素データから画像を形成する際に、前記インクの
    それぞれの吐出量を調整し、前記インクを複数種類使用
    して前記画像を形成できるように調整するインク吐出量
    調整工程を有することを特徴とする記憶媒体。
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