JP2003237094A - 流体ジェット装置用メンテナンスモジュール - Google Patents
流体ジェット装置用メンテナンスモジュールInfo
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Abstract
ンテナンスモジュールを提供する。 【解決手段】 メンテナンスモジュール(10)は第一
プレート(14)と第二プレート(40)とを具備して
いる。第一プレートは、複数のオリフィス(26)と真
空用開口部(28)とを有している。第二プレートは、
細長いチャンネル(48)を有している。チャンネルは
弧状の漏斗領域を形成している。第二プレートは、漏斗
領域が真空用開口部に沿って延在するように第一プレー
トに重なっている。
Description
関する。より詳しくは、本発明はインクジェット式印刷
装置とインクジェット式印刷装置のプリントヘッドに取
りつけるために形成されたメンテナンスモジュールに関
する。
る。そのような装置に特に使用される一つはインクジェ
ット式プリンタである。多数の基本的なタイプのインク
ジェット式プリンタがある。一つのタイプのプリンタは
作動流体(例えばインク)をプリントヘッドに移動する
ためにキャピラリ作用を利用するものである。インクは
プリントヘッドから一つ以上のオリフィスを介して目的
とする基板へ導入される。インクジェット式プリンタは
オリフィスを介してインクを導入するためのアクチュエ
ータを含んでいる。アクチュエータはピエゾ要素、熱転
写装置及び同様のものを含んでいてもよい。例示的なイ
ンクジェット式プリンタヘッドは、De Young等による特
許文献1に開示されている。
チュエータへオリフィスを介してのインク流れのために
形成された流路あるいはチャンバを含んでいる。プリン
トヘッドの通常運転時、インクは流路あるいはチャンバ
にアクチュエータの作動がインクを、アクチュエータを
介して流路内に吸引し、オリフィスを介して流出する。
しかしながら、流体チャンバに(オリフィスを介して)
流入する空気又はごみ又はホコリが、オリフィスにたま
り、流体ジェット装置の不適切な運転をもたらすことが
判明した。空気及びホコリは、流路におけるインク吸引
の減少をもたらし、さらにオリフィスを介してのインク
噴射の失敗を引きおこす。従って、プリントヘッドの効
果的な運転のために、インク流路あるいはチャンバは空
気やごみやホコリを回避しなければならず、さらに流路
はインク充填状態になければならないことが判明した。
か、又はホコリがオリフィスにたまることを回避するこ
とにより、プリントヘッドの不適切な運転を防止するた
めに多くの装置、構造体及び方法が提案され使用されて
きた。これらの構造体及び方法のあるものは、空気混入
及びホコリのたまりを回避することを意図するものであ
り、またあるものは空気混入やホコリの影響を緩和する
ことを意図するものである。さらに他のあるものは、す
でに装置に混入した空気を除去、あるいはすでにオリフ
ィスにたまったホコリを除去することを意図しているも
のである。
ス”用の構造は、プレート、流体(例えば空気)供給装
置、真空ライン及び同様なものから構成される装置を、
プリントヘッドの周囲に必要とすることが判明した。こ
れらの構造体及び方法の多くは効果のあることが判明し
たけれど、その複雑さのために装置全体としてのコスト
の増加をもたらし、かつ構造及び構成部品の複雑さゆえ
に装置の損傷を招くことが判明した。
構造の、流体ジェット装置用メンテナンスモジュールが
必要である。最も好ましくは、そのようなメンテナンス
モジュールは流体ジェット装置にたまるかも知れない混
入空気及びホコリのために使用される、流体ジェット装
置からのパージ流体を集めることを容易にすることであ
る。最も好ましくは、そのようなメンテナンスモジュー
ルが、パージサイクル時に装置から噴出されたかも知れ
ない流体を取りのぞくために、流体ジェット装置を真空
引きするための装置と協働することである。
は、装置の前面を清浄に維持することを容易にするため
に、流体ジェット装置の前面に取りつけられる。モジュ
ールはお互いに取りつけられた第一及び第二プレートを
含んでいる。両プレートは縦軸と縦軸に直交する横軸と
を画成している。
ト装置の流体チャンバに重なるチャンバプレート/オリ
フィスプレートである。第一プレートはそこに形成され
た複数のオリフィスを有している。本実施例において、
第一プレートはわずかに離間したオリフィスの平行列を
有している。オリフィスは、縦軸に平行に第一プレート
の縦の縁の内側に延在している。
開口部を、第一プレートの横の縁附近に含んでいる。真
空用開口部は好ましくは縦軸に沿って形成され、かつ縦
軸と横軸とにより画成された平面に垂直に第一プレート
の中へ延在している。本実施例において、真空用開口部
は内側に向けてテーパのついた壁面を有している。
置に取りつけるために、第一プレートが複数の取りつけ
用開口部を含んでいてもよくて、その取りつけ用開口部
は第一プレートの対向している縦の縁に沿って縁の内側
に延在している。取りつけ用開口部は縦軸に平行に形成
され、かつオリフィスの外側に離間している。第一プレ
ートはその外周囲に延在しているフランジを含んでいて
もよい。
れ好ましくは接着されている。第二プレートは、第一プ
レートを覆って延在している、第二プレートに形成され
た細長いチャンネルを有していて、オリフィスがその細
長いチャンネルを通して露出するようになっている。チ
ャンネルは、縦軸に平行に延在し好ましくは縦軸に関し
て対称的に形成された、対向している縦の縁により画成
されている。
てテーパ付きの縁を有している。テーパ付きの縁は弧状
の漏斗領域に集まっている。第二プレートは、漏斗領域
が真空用開口部の縁に沿って延在するように第一プレー
トに重なっている。本実施例において第二プレートは、
第一プレートの取りつけ用開口部に対応し上方で整列す
る、複数の留め金具用開口部を含んでいる。
容易にするために、メンテナンスモジュールがお互いに
整列する第一プレートと第二プレートとに形成された配
向用ノッチを含んでいてもよい。本実施例において、配
向用ノッチはフランジを除いて第一プレートにまで貫通
して形成されている。
ィングを有する第二プレートにより形成されてもよい。
コーティングはプレートを清浄状態に維持することを容
易にしている。
利点とは、以下の詳細な説明及び前述の特許請求の範囲
により明瞭になるであろう。
おいて以下の詳細な説明と図面とを検討することにより
明瞭になるであろう。
能である一方で、好適な実施例が図示され後述されてい
るものの、本開示は本発明の例示と考えるべきでありか
つ本発明を例示した特定の実施例に限定されるべきもの
ではないことは理解されるべきである。
示の明細書において特定の有無にかかわらず、参考とし
てここに包含するものです。
及び複数を含んでいて、逆に複数で表示の用語には単数
も含まれている。
のような、例示の流体ジェット装置12に取りつけたメ
ンテナンスモジュール10が示されている。本発明はプ
リントヘッドあるいはインクジェット装置を参照して説
明されているけれど、当業者においては、本メンテナン
スモジュール10は、インクジェット式プリントヘッ
ド、接着剤噴射装置及び他の同様なものを含めて、限定
することなくいずれの流体ジェット装置12にも使用可
能であることが理解されるであろう。前述したようにプ
リントヘッド12は、作動時に流体を噴出あるいは押し
出す複数のアクチュエータ(図示されてない)を含んで
いる。流体は、前面プレートの複数のオリフィス(図示
されていない)を通って装置から流出する。
ト装置12の前面に取りつけられる。メンテナンスモジ
ュール10はチャンバプレート/オリフィスプレートと
見なされる後方プレート14を含んでいる。後方プレー
ト14は、長軸(縦軸)16及び短軸(横軸)18を形
成する、細長い部材である。後方プレート14は複数の
取りつけ用穴20を含んでいて、その取りつけ穴20は
後方プレート24の長軸16に平行な細長い縁22a、
22b各々に、隣接かつ平行に延在している。取りつけ
用穴20は、24において示されるように、メンテナン
スモジュール10を流体ジェット装置に取りつけること
を可能にすべく、座ぐり加工あるいはテーパ加工されて
いて、モジュール10を取りつけるために使用する留め
金具(図示されていない)が、モジュール10に対して
同一高さ(あるいは凹部)になるようになっている。
ってほぼ中央に形成された複数のオリフィス26を含ん
でいる。本実施例において、オリフィス26a、bの二
つの平行な列が、長手軸16に平行にプレート14に形
成されている。オリフィス26a、bは、アクチュエー
タから基板へ噴出される流体用流路を提供している。
短軸方向すなわち横方向の一方の縁30の内側に形成さ
れた、真空用開口部28を含んでいる。真空用開口部2
8は主軸方向あるいは縦軸方向の縁22a、bの間で縁
30の内側に形成されている(実質的に縦軸16に沿っ
て)。好適な実施例において、真空用開口部28は、3
2で示すように面取りすなわちテーパ付きの縁を有して
形成されている。すなわち、後方プレート表面34と真
空用開口部28との間に形成された角度は90°未満で
ある(端部における鋭角を回避している)。
りつけ用フランジ36を含んでいる。本実施例におい
て、フランジ36は後方プレート14の一部あるいは一
体品として形成されている。本実施例において、後方プ
レート14が、モジュール10に構造的一体性及び強度
を提供するために金属のような、剛な材料から作られて
いる。ノッチ38が、一方の長軸方向の縁22aに沿っ
て後方プレート14に形成されていてもよい。ノッチ3
8はプリントヘッド12におけるモジュール10の正し
い配向を容易にしている。現実施例において、ノッチ3
8は後方プレート14の前面部分を貫通して延在してい
るけれど、後方フランジ36へは延伸していない。
ート14に取りつけられたメンテナンスプレートすなわ
ち前方プレート40を含んでいる。メンテナンスプレー
ト40は、前方プレート40の縦の縁44a、bに平行
に内側に延在している、複数の留め金具用開口部42を
含んでいる。メンテナンスプレートの留め金具用開口部
42は後方プレートの取りつけ用穴20に対応してい
る。そのメンテナンスプレート40は比較的薄い部材
(約0.254mm(約10mil すなわち10/1000
in))であり、留め金具用開口部42は座ぐり加工とい
うよりは貫通開口部である。このことが、メンテナンス
モジュール10を流体ジェット式ヘッド12へ取りつけ
るために使用される留め金具(図示されていない)を同
一高さ(あるいは低い表面)に取りつけることも可能に
している。メンテナンスプレート40は後方プレート3
8のノッチ30に対応するノッチ46を含んでいてもよ
い。このノッチ46はプリントヘッド12におけるモジ
ュール10の正しい配向を保証するために使用される。
プレート40に形成されている。中央チャンネル48は
留め金具用開口部42の内部に(間に)形成されてい
て、後方プレートのオリフィス26を完全に露出するた
めにメンテナンスプレート40に縦に沿って延在してい
る。本実施例においてチャンネル48は、一対のほぼ平
行で離間した縁50a、bにより形成されていて、一方
の端部(50cにおいて示すような)が半円形の縁52
に接続していて、対向している縁(50dにおいて示す
ような、真空用開口部28に重なっている)はお互いに
向けてテーパが付いていて弧状の中央領域50eで終点
となっている。弧状の中央領域50eは、後方プレート
14において真空用開口部28を覆って終点となってい
る漏斗領域を画成している。チャンネルの縁のテーパ
(50dにおける)オリフィス26から流出されるけれ
ど基板へは噴出されない流体を導入することを容易にし
ている。例えば注入あるいは充てんサイクルの際、オリ
フィス26からインクがしたたり落ちる場合又はオリフ
ィス26からインクが流出する場合、例えば、チャンネ
ルの縁50a、bとテーパ50dと漏斗領域50eと
は、流体(例えばインク)を真空用開口部28へ導入す
るようになっている。
スプレートのチャンネル50d、eとチャンバプレート
/オリフィスプレートの真空用開口32とにおける)が
X軸、Y軸およびZ軸を引用して説明されるであろう。
なお、X軸は後方プレートの横軸すなわち短軸18に平
行であって、Y軸は後方プレートの縦軸すなわち長軸1
6に平行であり、Z軸はプレート14に直交すなわちX
軸とY軸で規定される平面に直交している。メンテナン
スプレートのチャンネルの50dにおけるような縁はY
軸方向内側に向けて(お互いに向けて)テーパがついて
いて、後方プレートの真空用開口部の32におけるよう
な縁はZ軸方向内側に向けてテーパがついている。この
多方向式テーパは、チャンネル48内の流体を、単にチ
ャンネル48の基部のテーパの付いた領域(50dにお
けるような)に集めるというよりは、むしろ真空用開口
部28に向けてその中へ導入することを容易にしている
ことが判明した。このことがメンテナンスプレートのチ
ャンネル48内におけるチャンバプレート/オリフィス
プレート14の前面を落下するいずれの流体をも除去す
なわち真空吸引することを非常に容易なものとしてい
る。
0は金属好ましくはステンレス鋼から作られている。し
かしながら、プレート40は比較的薄い要素である。こ
のため、メンテナンスプレート40は好ましくは、例え
ば接着剤により後方プレート14に接着されている。接
着剤は、いずれのオリフィス26内部あるいは近傍にお
いて接着剤の露出を回避するように塗布されるべきであ
る。コーティング(54で示すような)をメンテナンス
プレート40外表面に塗布してもよいことが判明してい
る。例えば、TEFLON(登録商標名)のようなフッ
素樹脂のコーティング54は、プレート40の洗浄を容
易にしかつプレート40にほこりがないように保つため
に塗布されてもよい。
スモジュール10は垂直方向(すなわち縦軸16が垂
直)に図示されているけれど、当業者においては、本発
明の範囲及び精神を逸脱することなく、本プレート10
を水平向きあるいは垂直と水平との間の角度のジェット
式装置へ取りつけるために配向してもよいことは理解さ
れるであろう。
神及び範囲を逸脱することなく多くの修正及び変更が可
能であることは理解されるべきであろう。例示した特定
の実施例に限定することを意図したり、意味したりする
ものではないことが理解されるべきである。本開示は前
述の特許請求の範囲により、特許請求の範囲にかかわる
ようなすべての修正を保護することを意図しているもの
である。
ジュールを取りつけた例示のプリントヘッドの斜視図で
ある。
の正面図である。
である。
である。
る。
メンテナンスモジュール下部の部分図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 流体ジェット装置用メンテナンスモジュ
ールが第一プレートと第二プレートとを具備していて:
該第一プレートは、縦軸と該縦軸に直交している横軸と
を画成しており、縦軸に平行に該第一プレートの縦の縁
の内側に延在している、該第一プレートに形成された複
数のオリフィスを有していて、さらに該第一プレートの
横の縁附近において該第一プレートに形成された真空用
開口部を含んでおり、該真空用開口部が該縦軸と該横軸
とに画成された平面に直交して形成されていて;該第二
プレートは、該第一プレートに取りつけられており、縦
軸と該縦軸に直交している横軸とを画成していて、該第
二プレートは該第一プレートを覆って延在している細長
いチャンネルを有し該オリフィスが該細長いチャンネル
を通して露出されるようになっており、該細長いチャン
ネルは、該縦軸に平行に延在している対向した縦の縁に
より画成されていて、さらに弧状の漏斗領域に集まるテ
ーパ付きの縁を該細長いチャンネルの端部附近に有して
おり、該第二プレートは、該漏斗領域が該真空用開口部
の縁に沿って延在するように該第一プレートに重なって
いる;ところの流体ジェット装置用メンテナンスモジュ
ール。 - 【請求項2】 該真空用開口部が該縦軸に形成されてい
るところの、さらに該細長いチャンネルが該縦軸に関し
て対称的に形成されているところの、請求項1に記載の
流体ジェット装置用メンテナンスモジュール。 - 【請求項3】 該第一プレートが、該第一プレートに形
成された複数の取りつけ用開口部を含んでいて、該取り
つけ用開口部は、該第一プレートの対向している縦の縁
に沿って、かつ該縦軸に平行に、さらに該オリフィスか
ら外側に離間して延在しているところの、請求項1に記
載の流体ジェット装置用メンテナンスモジュール。 - 【請求項4】 該取りつけ用開口部が座ぐり加工されて
いるところの、請求項3に記載の流体ジェット装置用メ
ンテナンスモジュール。 - 【請求項5】 該第二プレートが、該第一プレートの取
りつけ用穴に対応し上方で整列している複数の留め金具
開口部を含んでいるところの、請求項3に記載の流体ジ
ェット装置用メンテナンスモジュール。 - 【請求項6】 該真空用開口部が内側に向けてテーパの
ついた壁面を有して形成されているところの、請求項1
に記載の流体ジェット装置用メンテナンスモジュール。 - 【請求項7】 該第二プレートに形成された配向用ノッ
チと該第一プレートを部分的に貫通して形成された配向
用ノッチとを含んでいて、両方の該ノッチがお互いに整
列しているところの、請求項1に記載の流体ジェット装
置用メンテナンスモジュール。 - 【請求項8】 該第一プレートが、該第一プレートの外
周囲に延在しているフランジを含んでいるところの、請
求項1に記載の流体ジェット装置用メンテナンスモジュ
ール。 - 【請求項9】 該第二プレートがポリマーコーティング
を有しているところの、請求項1に記載の流体ジェット
装置用メンテナンスモジュール。 - 【請求項10】 該第二プレートが該第一プレートに接
着されているところの、請求項1に記載の流体ジェット
装置用メンテナンスモジュール。
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