JP2003235725A - 炊飯器の蒸気排出構造 - Google Patents

炊飯器の蒸気排出構造

Info

Publication number
JP2003235725A
JP2003235725A JP2002043245A JP2002043245A JP2003235725A JP 2003235725 A JP2003235725 A JP 2003235725A JP 2002043245 A JP2002043245 A JP 2002043245A JP 2002043245 A JP2002043245 A JP 2002043245A JP 2003235725 A JP2003235725 A JP 2003235725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
hole unit
lid
packing
steam hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002043245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3776364B2 (ja
Inventor
Yoichi Sakaguchi
洋一 坂口
Yukio Yamada
幸雄 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zojirushi Corp filed Critical Zojirushi Corp
Priority to JP2002043245A priority Critical patent/JP3776364B2/ja
Publication of JP2003235725A publication Critical patent/JP2003235725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3776364B2 publication Critical patent/JP3776364B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋に着脱自在に設けた蒸気孔ユニットの取付
け時に、使用者の指先に確実に取付けた感覚を与え、ま
た、指先差し込み用の凹所を設けることなく該ユニット
の把持が容易にできるようにすることである。 【解決手段】 蒸気孔ユニット12を水平支点26によ
り揺動可能に取付けるとともに、その蒸気孔ユニット1
2の一端部に押下げ部27、他端部と水平支点26間の
下面に蒸気入口15をそれぞれ設け、蒸気入口15と蒸
気通路9との間に介在させたパッキン28が、その内周
縁が下位となる下位安定状態と、上位となる上位安定状
態に反転変形可能なものを用い、蒸気孔ユニット12の
取付け時はパッキン28の反転変形時の弾力による抵抗
感を使用者の指先に感じさせ、また取外し時はその弾力
により蒸気孔ユニット12を押し上げ、容易に把持でき
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炊飯器(炊飯ジ
ャーを含む。)の蒸気排出構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炊飯器の蓋には炊飯時に発生する蒸気を
排出するため蒸気孔が設けられ、蓋上面に設けた蓋凹部
に、おねばの分離、排出蒸気の冷却等のために、蒸気孔
ユニットが着脱自在に装着される。蒸気孔ユニットは蓋
に設けた蒸気通路に対しパッキンを介して連通される筒
状の蒸気入口と、前記の蒸気孔に連通した蒸気排出口を
有するとともに、内部におねば捕捉部が設けられたケー
ス状のものである。
【0003】前記の蒸気孔ユニットは、内部の清掃手入
れ等のために蓋に対し着脱自在に取付けられ、その取付
け取外し時の便宜のために、蒸気孔ユニットを嵌合する
蓋凹部の両側部に指先挿入のための凹所が設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
蒸気孔ユニットは、その筒状の蒸気入口を蓋の蒸気通路
に装着したパッキン内周縁に差し込むとともに、全体を
蓋凹部に嵌合して取付けるようになっている。しかし、
その取付け時において、蒸気入口は単にパッキン内周縁
に差し込まれるだけであって左程抵抗なく差し込まれる
ので、使用者の指先に感じる感覚はあいまいであり、確
実に取付けたということを感覚的に確かめる機能が不十
分であった。
【0005】また、その蒸気孔ユニットの着脱のために
蓋凹部の両側に指先挿入のための凹所を設ける必要があ
り、この2箇所の凹所のために炊飯器の蓋の外観を損な
うことになる。また、その凹所の部分の手入れがし難い
ためほこりが溜まり易い問題もあった。
【0006】そこで、この発明は、蒸気孔ユニットを蓋
に取付ける際に、使用者の指先に一定の抵抗感を付与す
るようにすること、及び、指先挿入のための凹所を設け
ることなく蒸気孔ユニットが着脱できるようにすること
を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、炊飯器の蓋に蒸気孔ユニットを着脱
自在に取付け、該蒸気孔ユニットに設けた蒸気入口をパ
ッキンを介して蓋の蒸気通路に連通せしめ、炊飯器本体
の内部で発生した蒸気を前記蒸気入口から蒸気孔ユニッ
トを通じて蓋の蒸気孔から外部に排出するようにした炊
飯器の蒸気排出構造において、前記蒸気孔ユニットを水
平支点により揺動可能に取付けるとともに、その蒸気孔
ユニットの一端部に押下げ部、他端部と水平支点間の下
面に前記の蒸気入口をそれぞれ設け、前記パッキンの外
周縁と内周縁の間にテーパ部を形成し、そのテーパ部を
前記外周縁を基準にして内周縁が下位となる下位安定状
態と、上位となる上位安定状態に反転変形可能な形状に
形成し、該パッキンの内周縁を前記蒸気孔ユニットの蒸
気入口に、またその外周縁を前記蒸気通路にそれぞれ装
着した構成を採用した。
【0008】前記構成によると、使用者が蒸気孔ユニッ
トを取外すに際して、その蒸気孔ユニットの一端部の押
下げ部を指先で押下げると、該ユニットが水平支点を中
心に一定角度揺動して排出口側が持ち上げられる。これ
と同時に、パッキンの内周縁が上位に移行し、反転変形
すると同時に上位安定状態となる。パッキンの反転変形
により蒸気孔ユニットは、蓋の上面から一定量突き出し
た状態に保持されるので、使用者はその両側面を把持し
て蓋から取外すことができる。また、蒸気孔ユニットを
蓋に取付ける際は、その蒸気入口をパッキン内周縁に挿
入しつつ該蒸気孔ユニットを蓋凹部に嵌合させる。これ
により、パッキン内周縁が下位に移行し、反転変形した
下位安定状態となる。その反転変形の際に、蒸気孔ユニ
ットを押下げる使用者の指先に一定の抵抗を付与する。
【0009】また、前記の構成に加えて、前記蒸気孔ユ
ニットの下面に接してこれを上方向に付勢する付勢手段
と、その付勢手段の付勢作用を制限する係合手段と、そ
の係合手段による制限を解除して付勢作用を行わせる解
除手段とを設け、前記付勢手段はコイルばねとその上端
部を支持するばね受け部材と下端部を支持する傾斜ばね
受け突起からなり、前記係合手段は前記ばね受け部材に
設けた係合突起が嵌入する係合孔からなり、前記解除手
段は前記蒸気孔ユニットが前記パッキンの変形の範囲内
で水平支点を中心に揺動する場合に前記係合孔に嵌入し
うる位置に設けた解除突起からなり、前記傾斜ばね受け
突起を前記係合孔側へ接近する傾きを持つように設定し
た構成を採用することができる。
【0010】上記の構成は前記のパッキンの作用にコイ
ルばねの付勢作用を付加することにより、パッキンの反
転変形作用を一層確実にするようにしたものである。即
ち、蒸気孔ユニットが蓋に嵌合され、パッキンが下位安
定状態にある場合において、コイルばねは圧縮された状
態にあり、その付勢力は係合手段により制限され、蒸気
孔ユニットは下位安定状態にあるパッキンにより支持さ
れる。使用者が蒸気孔ユニットを取外すべく、その一端
部を押し下げると、前述の場合と同様に、該ユニットが
水平支点を中心に一定角度揺動して蒸気の排出口側が持
ち上げられる。これと同時に、パッキンの内周縁が上位
に移行する一方、該ユニットの解除突起が係合孔に嵌入
し、係合突起の係合を外す。係合が外れると、ばね受け
部材がコイルばねの付勢作用を受けて上方に伸び上が
り、該ユニットを下方から押し上げる。また、コイルば
ねによる押し上げと同時に、パッキンが上方に反転変形
する。これにより蒸気孔ユニットは、コイルばねとパッ
キンの弾力により持ち上げられ、蓋の上面から一定量突
き出した状態に保持されるので、前述の場合と同様に、
その両側面を把持して蓋から取外すことができる。
【0011】また、蒸気孔ユニットを蓋に取付ける際
は、その蒸気入口をパッキン内周縁に挿入しつつ該ユニ
ットを蓋に嵌合させると、パッキンの内周縁が下位に移
行すると同時に、ばね受け部材がコイルばねを圧縮しつ
つ下降する。コイルばねは圧縮されると同時に傾斜ばね
受け突起の先端でさらに屈曲されるため、ばね受け部材
が係合孔側に移行しつつ下降して係合孔に係合される。
同時にパッキンは下方に反転変形する。その反転変形の
際に、蒸気孔ユニットを押下げる使用者の指先にコイル
ばねとパッキンの弾力の総和による一定の抵抗を付与す
る。
【0012】なお、前記の付勢手段を構成するコイルば
ねとそのばね受け部材を、蓋に設けたばね収納部に収納
し、該ばね受け部材をその収納部上面から出没させると
共に、前記解除突起に面した該収納部側面に前記係合孔
を設けた構成を採用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいてこの発
明の第1実施形態を説明する。図1に示すように、第1
実施形態の炊飯ジャーは、ジャー本体1と、これに対し
ヒンジ軸2により開閉自在に取付けられた蓋3とからな
る。ジャー本体1の内部に鍋4が収納される。蓋3は、
蓋リング5とその上部に嵌合された蓋上板6、蓋リング
5の下面に設けられた蓋ヒーター支持板7及びその蓋ヒ
ーター支持板7の下方に着脱自在に取付けられた放熱板
セット8とからなる。
【0014】前記の蓋リング5とこれに対向した蓋ヒー
ター支持板7に蒸気通路9が設けられる。蓋上板6には
蒸気通路9に連通した蓋凹部11が設けられ、その蓋凹
部11に蒸気孔ユニット12が着脱自在に嵌合される。
蒸気孔ユニット12は、図2に示すように、上部の通路
部材13とその下部に気密を保持して着脱自在に取付け
られる扁平筒形のおねば捕捉部14とからなる。
【0015】おねば捕捉部14は、その下面の中心から
一方に片寄った位置に筒状の蒸気入口15が下向きに設
けられる。また、おねば捕捉部14の内部に、円弧状の
ガイド板16が部分的に伸び出し、蒸気入口15に直接
連通した入側部分17と、ガイド板16の先端で連通し
たその他の出側部分18とに区画する。
【0016】前記の通路部材13は、図2に示すよう
に、蓋凹部11の上端開口面に嵌合されてその上面開口
を閉鎖する上板19と、その上板19の下面に一体に設
けた溝部材21とからなる。溝部材21に前記の出側部
分18に連通した開口部22が設けられ、溝部材21の
一端の蒸気排出口20が蓋上板6に設けた蒸気孔23に
対向している。
【0017】また、前記溝部材21の両側面に水平支持
軸24、24が突き出して設けられ、前記蓋凹部11の
内側面に設けられた軸受25,25に揺動自在に支持さ
れる。これにより水平支点26(図3参照)が構成され
る。
【0018】前記の水平支点26において蒸気孔ユニッ
ト12は蓋3に対して揺動自在に取付けられる。その水
平支点26は、図1に示すように、蓋3の前後方向に長
い蒸気孔ユニット12の中間部より若干前方寄りに設け
られる。また、上板19の前端部が押下げ部27となっ
ている(図1参照)。その押下げ部27を使用者の指先
で押下げると、水平支点26を中心に揺動して、後端部
(蒸気排出口側)が図1の二点鎖線で示すように若干持
ち上げられる。
【0019】前述の蒸気入口15は、図1に示すよう
に、これより大径の蒸気通路9のほぼ中心部に挿入され
る。その蒸気入口15と蒸気通路9の内周面との間に、
パッキン28が装着される。このパッキン28は、図5
(a)に示すように、外周縁29が前記の蒸気通路9の
開口端部を構成する蓋リング5の開口部31と、蓋ヒー
ター支持板7の開口部32とにより挟着固定される。ま
た、その内周縁33は筒状の蒸気入口15の外周面に設
けたつば34とこれより小径の小つば35の間に嵌合密
着される。
【0020】上記パッキン28の外周縁29と内周縁3
3との間は緩やかなテーパ部36となり、図5(a)の
ように、内周縁33が外周縁29に対し相対的に低くな
る状態に下方に若干膨出し、その状態で安定状態を保持
する(この状態を「下位安定状態」と称する。)。また
同(b)の状態で上方に若干膨出し、その状態で安定状
態となる(この状態を「上位安定状態」と称する。)。
【0021】上記のパッキン28は、下位安定状態と上
位安定状態においては、その変形状態を保持して安定す
るが、これ以外の状態では不安定であり、中間の状態
(いわゆるデッドポイント)を境界として、下位又は上
位のいずれか一方の安定状態にそれ自体の弾性で反転変
形する。
【0022】第1実施形態の炊飯ジャーにおける蓋の蒸
気排出構造は、以上のようなものであり、炊飯時は図
1、図5(a)示すように、パッキン28は下位安定状
態にある。この状態で炊飯が行なわれ、発生した蒸気
は、図1において矢印で示すように、蒸気入口15から
蒸気孔ユニット12に入り、おねば捕捉部14において
おねばの分離等が行なわれた後、蒸気排出口20、蒸気
孔23を経て外部に排出される。このような状態におい
て、蒸気孔ユニット12は、パッキン28自体が下位安
定状態に保持する力により蓋凹部11内に保持される。
【0023】手入れ等に際して蒸気孔ユニット12を取
外す場合は、その一端部の押下げ部27を指先で押下げ
ると、図1において二点鎖線で示すように、蒸気孔ユニ
ット12が水平支点26を中心に一定角度揺動して蒸気
排出口20側が持ち上げられるとともに、蒸気入口15
も上方に移動する。また、パッキン28の内周縁33が
上位に移行し、上位安定状態に達すると同時に反転変形
する(図5(b)参照)。これにより蒸気孔ユニット1
2は、蓋3の上面から一定量突き出した状態(図6の二
点鎖線から実線への移動参照)に保持されるので、その
両側面を指先で把持して蓋凹部11から取外すことがで
きる。このため、蓋凹部11の両側面に指差し込み用の
凹所を設ける必要はない。
【0024】また、蒸気孔ユニット12を蓋凹部11に
取付ける際は、その蒸気入口15をパッキン28の内周
縁33に挿入しつつ該蒸気孔ユニット12を蓋凹部11
に嵌合させると、パッキン28の内周縁33が下位に移
行し、下位安定状態に達すると同時にテーパ部36が反
転変形する(図5(a)参照)。その反転変形の際に、
蒸気孔ユニット12を押下げる使用者の指先に一定の抵
抗感を付与する。
【0025】次に、図7及び図8に基づいて、第2実施
形態について説明する。前述の第1実施形態の場合は、
蒸気孔ユニット12に弾力を付与するのはパッキン28
のみであったため、そのパッキン28が反転変形時に十
分な弾性が発揮できる場合は問題ないが、弾力が不足す
る場合は蒸気孔ユニット12を押込む際の抵抗感が小さ
く、また、取外す際の蒸気孔ユニット12を押上げる力
も不足する場合がある。そこで、第2実施形態において
は、前記の第1実施形態の構成を全部含み、これにパッ
キン28に対する付勢手段を付加することとしたもので
ある。
【0026】この付勢手段を設ける位置は、図7に示す
ように、蒸気孔ユニット12の蒸気排出口20側の端部
と水平支点26のほぼ中間部で、蓋凹部11の溝部材2
1底面に接し、かつ、おねば捕捉部14に面したコーナ
ー部分である。そのコーナー部分にばね収納部42を設
け、そのばね収納部42にコイルばね43を収納すると
ともに、これにカバー部材44を取付けている。カバー
部材44は、溝部材21に対向した水平面に窓孔45が
設けられ、おねば捕捉部14に面した垂直面に係合孔4
6が設けられる。
【0027】前記の窓孔45にはハット形のばね受け部
材47が内部から上下動自在、かつ前後方向に若干移動
が可能なように余裕をもって嵌合される。また、その上
部ばね受け部材47の前端下部に係合突起48が設けら
れ、その係合突起48が前記の係合孔46に係脱自在に
内側から係合される。ばね受け部材47の内面に傾斜ば
ね受け突起49が設けられるとともに、これと対向して
ばね収納部42の底面に傾斜ばね受け突起51が上向き
に傾斜して設けられる。各傾斜ばね受け突起49、51
は前方(係合孔46側)に一定角度θで傾斜した状態で
対向している。このため、これらのばね受け突起49、
51に上下両端部が嵌入されたコイルばね43もその角
度で前方に傾斜状態に支持される。
【0028】一方、前記の係合孔46の前方に対向した
おねば捕捉部14の外面に解除突起52が設けられる。
この解除突起52の位置は、蒸気孔ユニット12が水平
支点26を中心に揺動した場合に係合孔46に嵌入する
位置に設定される。
【0029】なお、前記のコイルばね43は、図9
(a)に示すように、水平面上に立てた自然な状態では
上下方向に中心線をもった円筒状のものであるが、その
下端部が傾斜ばね受け突起51に嵌入されるため、その
傾斜角度αで係合孔46側に傾斜する(同(b)参
照)。そのコイルばね43の上端にばね受け部材47が
取付けられた状態でも実質上上記の角度αは変わらない
(同(c)参照)。ばね受け部材47が下向きに押込ま
れると、コイルばね43は傾斜ばね受け突起51の先端
部で腰折れし、更に角度βだけ屈曲する。これによりコ
イルばね43は角度θ(α+β)だけ傾斜する(同
(d)参照)。
【0030】第2実施形態の構造は以上のようなもので
あり、第1実施形態の場合と同様に、蒸気孔ユニット1
2が蓋凹部11に嵌合され、パッキン28が下位安定状
態にある場合において(図7参照)、コイルばね43は
圧縮された状態にあり、係合突起48が係合孔46に係
合される。この状態ではコイルばね43の付勢作用は制
限されるので付勢力は働かず、蒸気孔ユニット12は下
位安定状態にあるパッキン28の保持力により支持され
る。
【0031】使用者が蒸気孔ユニット12を取外すべ
く、その一端部の押下げ部27を押下げると(図7矢印
参照)、前述の場合と同様に、蒸気孔ユニット12が水
平支点26を中心にパッキン28の変形可能な範囲内で
一定角度揺動して蒸気口15側が上方に移行し、これと
同時に、パッキン28の内周縁33が上位に移行する。
蒸気孔ユニット12の解除突起52が係合孔46に嵌入
し(図8に一点鎖線参照)、係合突起48をばね収納部
42内部に押し込んでその係合を外す。係合が外れると
コイルばね43の付勢作用が生じるため、ばね受け部材
47がコイルばね43の弾力を受けて上方に伸び上が
り、蒸気孔ユニット12を下方から押し上げる。このと
きのコイルばね43の傾きは前述の角度αにほぼ等し
い。
【0032】上記のコイルばね43による押し上げと同
時に、パッキン28が上方に反転変形する。その両方の
押上げ力の総和により蒸気孔ユニット12は、蓋3の上
面から一定量突き出した状態に保持される(図8の二点
鎖線の状態から実線の状態への移行参照)ので、その両
側面を把持して蓋凹部11から蒸気孔ユニットを取外す
ことができる。
【0033】また、蒸気孔ユニット12を蓋3に取付け
る際は、その蒸気入口15をパッキン28の内周縁33
に挿入しつつ蓋凹部11に嵌合させると、パッキン28
の内周縁33が下位に移行する。これと同時に、上部ば
ね受け部材47がコイルばね43を圧縮しつつ下降し、
同時にコイルばね43がばね受け突起51の上端で係合
孔46側に屈曲するため(図9(d)参照)、ばね受け
部材47が溝部材21の下面に沿って若干スライドしな
がら下降する。コイルばね43の圧縮が下限に達すると
同時にばね受け部材47の係合突起48が係合孔46に
係合され、またパッキン28が下方に反転変形する。そ
の反転変形の際に、蒸気孔ユニット12を押下げる使用
者の指先にコイルばね43とパッキン28の弾力の総和
の抵抗感が与えられる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、蓋の
蒸気通路と蒸気孔ユニットの孔との間に介在されたパッ
キンとして上下方向に反転変形するものを用いることに
より、蒸気孔ユニットを蓋に取付ける際に、使用者の指
先に該パッキンの反転変形時の抵抗感が加わるため、感
覚的に取付けの完了を確認させることができる。また、
蒸気孔ユニットを取外す際は、該パッキンの再反転時の
弾力により持ち上げられるため、蓋に指先を差し込む凹
所を設けることなく、該ユニットを指先で把持して取外
すことができる。
【0035】なお、パッキンの弾力の不足を補う付勢手
段を付加することにより、前記の作用を一層確実に行な
わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の断面図
【図2】同上の一部分解斜視図
【図3】同上の一部断面図
【図4】同上の一部平面図
【図5】(a)同上の一部拡大断面図 (b)同上の一部拡大断面図
【図6】同上の蒸気孔ユニット取外し時の一部断面図
【図7】第2実施形態の一部断面図
【図8】同上の蒸気孔ユニット取外し時の一部断面図
【図9】(a)〜(d)コイルばねの作用説明図
【符号の説明】
1 ジャー本体 2 ヒンジ軸 3 蓋 4 鍋 5 蓋リング 6 蓋上板 7 蓋ヒーター支持板 8 放熱板セット 9 蒸気通路 11 蓋凹部 12 蒸気孔ユニット 13 通路部材 14 おねば捕捉部 15 蒸気入口 16 ガイド板 17 入側部分 18 出側部分 19 上板 20 蒸気排出口 21 溝部材 22 開口部 23 蒸気孔 24 水平支持軸 25 軸受 26 水平支点 27 押下げ部 28 パッキン 29 外周縁 31 開口部 32 開口部 33 内周縁 34 つば 35 小つば 36 テーパ部 42 ばね収納部 43 コイルばね 44 カバー部材 45 窓孔 46 係合孔 47 上部ばね受け部材 48 係合突起 49 傾斜ばね受け突起 51 傾斜ばね受け突起 52 解除突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B055 AA03 BA31 BA56 BA57 CA22 CA70 CB03 CB05 CB07 CB08 CC26 CC34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器の蓋に蒸気孔ユニットを着脱自在
    に取付け、該蒸気孔ユニットに設けた蒸気入口をパッキ
    ンを介して蓋の蒸気通路に連通せしめ、炊飯器本体の内
    部で発生した蒸気を前記蒸気入口から蒸気孔ユニットを
    通じて蓋の蒸気孔から外部に排出するようにした炊飯器
    の蒸気排出構造において、前記蒸気孔ユニットを水平支
    点により揺動可能に取付けるとともに、その蒸気孔ユニ
    ットの一端部に押下げ部、他端部と水平支点間の下面に
    前記の蒸気入口をそれぞれ設け、前記パッキンの外周縁
    と内周縁の間にテーパ部を形成し、そのテーパ部を前記
    外周縁を基準にして内周縁が下位となる下位安定状態
    と、上位となる上位安定状態に反転変形可能な形状に形
    成し、該パッキンの内周縁を前記蒸気孔ユニットの蒸気
    入口に、またその外周縁を前記蒸気通路にそれぞれ装着
    したことを特徴とする炊飯器の蒸気排出構造。
  2. 【請求項2】 前記蒸気孔ユニットの下面に接してこれ
    を上方向に付勢する付勢手段と、その付勢手段の付勢作
    用を制限する係合手段と、その係合手段による制限を解
    除して付勢作用を行わせる解除手段とを設け、前記付勢
    手段はコイルばねとその上端部を支持するばね受け部材
    と下端部を支持する傾斜ばね受け突起からなり、前記係
    合手段は前記ばね受け部材に設けた係合突起が嵌入する
    係合孔からなり、前記解除手段は前記蒸気孔ユニットが
    前記パッキンの変形の範囲内で水平支点を中心に揺動す
    る場合に前記係合孔に嵌入しうる位置に設けた解除突起
    からなり、前記傾斜ばね受け突起を前記係合孔側へ接近
    する傾きを持つように設定したことを特徴とする請求項
    1に記載の炊飯器の蒸気排出構造。
  3. 【請求項3】 前記の付勢手段を構成するコイルばねと
    そのばね受け部材を、蓋に設けたばね収納部に収納し、
    該ばね受け部材をその収納部上面から出没させると共
    に、前記解除突起に面した該収納部側面に前記係合孔を
    設けたことを特徴とする請求項2に記載の炊飯器の蒸気
    排出構造。
JP2002043245A 2002-02-20 2002-02-20 炊飯器の蒸気排出構造 Expired - Fee Related JP3776364B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002043245A JP3776364B2 (ja) 2002-02-20 2002-02-20 炊飯器の蒸気排出構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002043245A JP3776364B2 (ja) 2002-02-20 2002-02-20 炊飯器の蒸気排出構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003235725A true JP2003235725A (ja) 2003-08-26
JP3776364B2 JP3776364B2 (ja) 2006-05-17

Family

ID=27783095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002043245A Expired - Fee Related JP3776364B2 (ja) 2002-02-20 2002-02-20 炊飯器の蒸気排出構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3776364B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044314A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Rinnai Corp 炊飯器及び蒸気排出用のノズル体
JP2010220750A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器
JP2011125607A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Mitsubishi Electric Corp 電気炊飯器
CN107752784A (zh) * 2016-08-18 2018-03-06 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 蒸汽阀和烹饪器具

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044314A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Rinnai Corp 炊飯器及び蒸気排出用のノズル体
JP4550687B2 (ja) * 2005-08-10 2010-09-22 リンナイ株式会社 炊飯器及び蒸気排出用のノズル体
JP2010220750A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器
JP2011125607A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Mitsubishi Electric Corp 電気炊飯器
CN107752784A (zh) * 2016-08-18 2018-03-06 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 蒸汽阀和烹饪器具
CN107752784B (zh) * 2016-08-18 2023-07-04 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 蒸汽阀和烹饪器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3776364B2 (ja) 2006-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8690210B1 (en) Computer case shell with handgrip
JP6670553B2 (ja) 電気掃除機
EP1234519A3 (en) Latch for a storage unit
KR101223345B1 (ko) 젓가락용 보조구
WO2007148006A1 (fr) Dispositif de telecommande d'un appareil electronique notamment pour la pratique d'un exercice physique
JP2003235725A (ja) 炊飯器の蒸気排出構造
KR20060108597A (ko) 조리용기용 간이 손잡이
JP2018201587A (ja) バケツ
CN212912811U (zh) 盖体组件及具有其的烹饪器具
JP2000059577A (ja) 手動走査装置
JP2002000447A (ja) 炊飯ジャーの蓋
JP2004209029A (ja) 化粧料容器
JP5366572B2 (ja) 爪切り
JP2008054839A (ja) コンパクト容器
JP2018201588A (ja)
JP3886918B2 (ja) 炊飯器の放熱板セット取付け構造
CN215383278U (zh) 一种烹饪器具
JP3683244B2 (ja) 蓋付き鍋
KR200383391Y1 (ko) 휴대용 가스레인지의 원터치 가스용기 착탈장치
JP3406572B2 (ja) 炊飯ジャーの蓋
JPH0628Y2 (ja) 電気ポットの栓構造
JP2006091154A (ja) 閉じ補助装置およびこの装置を備えた画像形成装置
JPH0513286Y2 (ja)
KR200333769Y1 (ko) 이동통신 단말기의 배터리 착탈장치
KR200414199Y1 (ko) 진공청소기용 흡입연장관의 길이 조절 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees