JP2003235536A - 日本酒製造方法 - Google Patents

日本酒製造方法

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JP2003235536A
JP2003235536A JP2002261757A JP2002261757A JP2003235536A JP 2003235536 A JP2003235536 A JP 2003235536A JP 2002261757 A JP2002261757 A JP 2002261757A JP 2002261757 A JP2002261757 A JP 2002261757A JP 2003235536 A JP2003235536 A JP 2003235536A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 期待した酒質を容易に得ることができる日本
酒製造方法を提供する。 【解決手段】 日本酒製造方法は、酒母、蒸し米、麹及
び仕込み水から製造した原酒に電解水生成装置(A)か
ら得られた電解水が割水として加えられる(S20)こ
とを特徴としている。電解水はアルカリ性電解水でよ
く、その場合、アルカリ性電解水のpHは9であること
が好ましい。また、電解水は酸性電解水でもよく、その
場合、酸性電解水のpHは3〜5であることが好まし
い。電解水生成装置(A)は、アルカリ性電解水及び酸
性電解水の双方を生成する有隔膜式電解水生成装置であ
り、アルカリ性電解水及び酸性電解水のいずれかを割水
として供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸し米及び麹等を
使用して原酒を醸造し、これに割水を加えて製品として
の清酒もしくは日本酒を製造する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】まず、一般的な日本酒製造法の一例の概
要について説明すると、玄米を精米して蒸し、麹をつく
り、酒母を育成し、もろみを仕込み、圧搾して粕を分離
し、原酒とした後、割水を加えて清酒とする。
【0003】更に詳しく説明すると、玄米を精米機にか
けて、その一部を糠として取り除き、残りの精白米を水
で洗い、適当量の水を吸水させてから蒸す。この蒸し米
の一部が麹として利用される。麹と蒸し米と仕込み水と
を混ぜ、これに清酒酵母及び乳酸を加えて発酵させ酒母
をつくる。この酒母に麹、蒸し米、水を3回に分けて仕
込み(それぞれ初添、仲添、留添という)、こうして仕
込んだものを熟成すると、熟成もろみが得られる。熟成
もろみは酒袋に入れられて圧搾され、搾った粕が清酒粕
となり、搾り液が最終的に原酒となる。そして、原酒の
まま販売されることもあるが、一般的には、必要に応じ
て所定の割合で原酒に水を加え、製品としての清酒もし
くは日本酒が製造される。この水が割水である。
【0004】清酒の酒質や味については、日本酒度、ア
ルコール分、酸度、糖分等により表現されることが多
い。特に用いられる日本酒度という基準は、酒の比重を
示す用語であり、ボーメの比重計の1度を10倍に目盛
ったもので、水より重いほうに−(マイナス)、軽いほ
うに+(プラス)が付けられ、日本酒度0を境に、+
(プラス)の数値が大きいほど辛口、−(マイナス)が
大きいほど甘口である。また、酸及び糖分と味覚との関
係についても主として各地の国税局鑑定官室により様々
な研究が熱心に進められ、清酒も純米酒、本醸造酒、辛
口酒、多酸酒、アルコール分の低い酒など各種の酒が出
回り、日本酒度と酸度との組合せで、味の点で多様の酒
が生産されている。
【0005】清酒の味については、甘辛が真っ先に言わ
れるように大切な要素であるが、それは、水質、麹の酵
素力価、蒸し米の硬軟、発酵温度等の種々の要素が絡み
合って形成され、杜氏の勘に頼ることが多かった。その
ため、本出願人等は、勘に頼ることなく種々の味の清酒
を醸造もしくは製造しうる技術の研究開発に努めた結
果、仕込み水として、水を電解処理したアルカリ性電解
水を使用することにより、軽快な酒質の日本酒を醸造で
きることを突き止めた(特開平11−127840号公
報参照)。また、本出願人等は、麹を処理する際に、同
様に水を電解処理したアルカリ性電解水又は酸性電解水
を使用することにより、軽快な酒質又は濃くのある酒質
の日本酒を希望に応じて醸造できることを突き止めた
(特開2000−69952号公報参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平11−127840号公報
【特許文献2】特開2000−69952号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平11−
127840号及び特開2000−69952号各公報
に記載の発明は、そこに述べられているような優れた作
用効果を奏しうるものであったが、アルカリ性電解水及
び/又は酸性電解水が、仕込み水として用いられたり、
麹の処理水として用いられているため、換言すれば原酒
製造までの途中の工程で用いられているため、途中の工
程で用いることによる有益な効果も有するので原酒とし
ては満足するに足る酒質となるが、特に原酒への多量の
割水の添加を含む種々の後工程の影響を受ける関係もあ
り、清酒としては、期待に反してある程度の酒質のバラ
ツキがどうしても生じてしまい、酒質の微妙なコントロ
ールが中々難しいのが実状であった。
【0008】本発明は、上述した問題を解消すべくなさ
れたものであって、期待した酒質を容易に得ることがで
きる日本酒製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明は、酒母、蒸し米、麹及び
仕込み水から製造した原酒に電解水生成装置から得られ
た電解水が割水として加えられることを特徴とする日本
酒製造方法を提供する。
【0010】請求項2に記載の本発明のように、前記電
解水はアルカリ性電解水とすることができ、その場合、
アルカリ性電解水のpHは請求項3に記載の本発明のよ
うに9であることが好ましい。また、請求項4に記載の
ように、前記電解水は酸性電解水とすることができ、そ
の場合、請求項5に記載のように、酸性電解水のpHは
3〜5であることが好ましい。そして、請求項6に記載
のように、原酒に酸性電解水を加えた状態で暗室に保存
することが好ましい。
【0011】また、電解水生成装置は、請求項7に記載
の本発明のように、アルカリ性電解水及び酸性電解水の
双方を生成する有隔膜式電解水生成装置であり、前記ア
ルカリ性電解水及び前記酸性電解水のいずれかを選択し
て割水として使用する。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明の好適な実施の形態について詳細に説明するが、図
中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。ま
た、本発明は、以下の説明から分かるように、この実施
形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能であ
る。
【0013】図1は、本発明の一実施例に係る日本酒製
造方法のフローチャートを示している。図1から分かる
ように、本発明の日本酒製造方法においても、玄米を精
米して蒸し(S10)、麹をつくり(S11)、酒母を
育成し(S12)、もろみを仕込み(S17)、圧搾し
て粕を分離し(S18)、原酒とした後(S19)、割
水を加えて清酒としており(S20)、これらのステッ
プもしくは工程自体は従来と同様である。
【0014】更に詳しく説明すると、蒸し米製造工程S
10においては、当該技術分野で周知のように、玄米を
精米機(図示せず)にかけて、その所定割合を糠として
取り除き、残りの精白米を水で洗い、適当量の水を吸水
させてから蒸す。この蒸し米の一部が工程S11におい
て麹原料として利用され、また、酒母は、図示しない
が、麹と蒸し米と仕込み水とを混ぜ、これに清酒酵母及
び乳酸を適宜加えて発酵させて作られる。この酒母に
麹、蒸し米、仕込み水を3回に分けて仕込み(S13〜
S15。それぞれ初添、仲添、留添という。)、こうし
て仕込んだものを熟成すると、熟成もろみが得られる
(S17)。熟成もろみは酒袋に入れられて圧搾され
(S18)、搾った粕が清酒粕となり、搾り液が最終的
に原酒となる(S19)。そして、原酒のまま販売され
ることもあるが、一般的には、必要に応じて所定の割合
で原酒に割水を加え(S20)、製品としての清酒もし
くは日本酒が製造される。
【0015】このように、日本酒の製造工程において
は、原酒に割水を加えて製品として出荷している。後か
ら詳細に説明するように、本発明の好適な実施例におい
ては、この割水工程S20において、割水として、例え
ば本出願人の特開平11−314090号公報に記載の
ような電解水生成装置Aにおいて生成されそこから供給
される電解水が使用される。この電解水生成装置Aは有
隔膜式であって、アルカリ性及び/又は酸性電解水を供
給することができる。電解水生成装置Aの詳細について
は図2を参照して、同様に後から詳細に説明する。言う
までもなく、割水として使用されるアルカリ性電解水及
び酸性電解水を供給する電解水生成装置は図示したもの
に限定されない。
【0016】「市販清酒の官能試験解析結果について」
と題する日本醸造協会誌(1975年)第70巻9号6
63〜665頁に掲載された論文には、清酒の味覚につ
いての非常に興味深い研究が発表されている。この論文
によると、清酒に含まれるチロシン,トリプトファン,
システィン等のフォーリン試薬反応物質(フォーリン試
薬を還元する物質)は、清酒の雑味(きれいさ−きたな
さ)に深く関与しており、その量が多いと深みのある味
になるとされている。従って、本発明者は、上述の割水
に溶存酸素の多い水が使用されれば、フォーリン試薬反
応物質は酸化され減少することになり、清酒は深みのあ
る味にはならないと考え、割水としてアルカリ性電解水
を使用することに想到した。
【0017】一方、清酒の味の濃さ(深み)について
は、「活性炭の種類と酒質の関係」と題する日本醸造協
会誌(1976年)第71巻11号859〜862頁に
も記載されており、フォーリン試薬反応物質が少ないと
清酒は軽快(うすい)な味になる。従って、本発明者
は、上述の割水に溶存酸素の少ない水が使用されれば、
フォーリン試薬反応物質は酸化されず減少しないので、
清酒は軽快な味にはならないと考え、割水として酸性電
解水を使用することに想到した。
【0018】更に、熟成度について考察すると、清酒
は、熟成すると新酒時の荒い刺激味が消失していわゆる
丸い味となり、熟成味が出てくる。清酒を貯蔵して熟成
する時は、一般的に品質の劣化を抑えるために低温貯蔵
(約5℃)するが、この低温貯蔵法では、清酒を適度に
熟成させるために時間がかかりすぎるため、清酒の在庫
期間が必然的に長くなり、運転資金の回収が遅くなった
り、倉庫における貯蔵コストが増大したりするという問
題が生ずるので、熟成が進んだ円やかな清酒であること
を強調して販売したい場合には、由々しい問題である。
清酒における熟成の要因は多くが考えられるが、酸化は
非酵素的熟成の主たる原因であるから、清酒の酸化を促
進すれば熟成が促進されると考えられる。従って、本発
明者は、上述したように軽快な味を出すため割水として
酸性電解水を使用した場合、付随的に熟成も促進される
のではないかと予測し、その実験を行ったところ、後述
するような良好な結果が得られた。
【0019】反対に、清酒は新酒時には、麹香、新酒香
がし、味は刺激味があり、新鮮さを感じさせるので、新
酒として歓迎されている。しかし、清酒は、製造されて
から消費者の手元に届くまで種々の流通経路を経て約
1.5〜3.5ケ月かかるのが普通であるから、この間
に新酒の新酒の熟成が進み、新酒としての品質が徐々に
失われてゆくので、新酒としての価値を強調して販売の
促進を図りたい清酒の場合には、由々しい問題である。
前述したように、清酒における熟成の要因は多くが考え
られるが、酸化は非酵素的熟成の主たる原因であるか
ら、清酒の酸化速度を低下させれば熟成が抑制されると
考えられる。従って、本発明者は、上述したように深み
のある酒質を出すため割水としてアルカリ性電解水を使
用した場合、付随的に熟成も抑制されるのではないかと
予測し、その実験を行ったところ、後述するような良好
な結果が得られた。
【0020】このように、本発明者は、幾多の研究及び
実験を重ねた結果、上述した相反する問題を一挙に解決
する日本酒製造方法の開発に成功した。本発明による日
本酒製造方法の好適な実施例では、原酒の割水としては
従来使用されていなかったアルカリ性又は酸性の電解生
成水を割水として用いており、電解水生成装置から供給
されるこのようなアルカリ性又は酸性の電解生成水を希
望の酒質に応じて使い分けることによって、希望の酒質
の清酒を容易に製造できるようにした。
【0021】図2は、本発明の日本酒製造方法を実施す
る際に好適に用いることができる電解水生成装置Aの詳
細図である。図2において、電解水生成装置Aは、電解
槽10と、一対の供給管21,22と、一対の導出管3
1,32と、一対の注出管41,42と、流路切換弁5
0と、一対の排水管61,62と、一対の排水弁71,
72と、一対の流水センサ81,82と、制御装置10
0とを備えている。電解槽10は、隔膜11にて区画さ
れる一対の電極室12,13にそれぞれ電極14,15
を備えたそれ自体周知の流水式電解槽であり、電解水生
成装置Aの本体90内に収容されていて、両電極14,
15間への正電圧印加又は逆電圧印加及び各印加状態で
の直流電源(図示せず)からの通電を制御装置100に
よって制御されるようになっている。また、電解槽10
は、隔膜11を挟んで対向配置した導入口16,17及
び導出口18,19を有しており、各導入口16,17
には各供給管21,22が接続され、また各導出口1
8,19には各導出管31,32が接続されている。
【0022】各供給管21,22は、本体90内にて減
圧弁23を介装した給水管24に接続されていて、この
給水管24を通して供給される電解処理水(水道水)が
略同量に分配されて電解槽10の各電極室12,13に
それぞれ供給されるようになっている。給水管24は、
本体90外に配設した浄水器25及び元栓26を介して
水道管27に接続されると共に、本体90内に配設した
安全弁(設定圧以上で開くリリーフ弁)28を介して排
水管63に接続されている。
【0023】各導出管31,32は、電解槽10の各電
極室12,13にて生成されるアルカリ性電解水と酸性
電解水をそれぞれ流路切換弁50に導出するものであ
り、本体90内にて電解槽10と流路切換弁50との間
に配設されている。各注出管41,42は、アルカリ性
電解水及び酸性電解水を流路切換弁50から本体90外
の使用箇所にそれぞれ導くものであり、本体90外に延
出配置されていて、先端部には各水栓43,44;4
5,46が適宜設けられている。注出管41及び42
は、図1においても同一の符号で表示されており、アル
カリ性電解水及び酸性電解水を割水としてステップS2
0において供給する。
【0024】流路切換弁50は、電気モータ(図示せ
ず)によって駆動されて第1位置(図2に実線で示した
状態)又は第2位置(図2に仮想線で示した状態)に切
り換えられて各注出管41,42と各導出管31,32
の接続状態を切り換える4ポート2位置切換弁であり、
電気モータによる切換作動は制御装置100によって制
御されるようになっている。なお、流路切換弁50の切
換位置は位置検出センサ(図示せず)によって検出さ
れ、その検出信号は制御装置100に入力されるように
なっている。
【0025】各排水管61,62は、本体90内にて流
路切換弁50と各水栓43,44;45,46間の各注
出管41,42にそれぞれ分岐接続されていて、メイン
の排水管63に接続されている。各排水弁71,72
は、各排水管61,62にそれぞれ介装された常閉形の
電磁開閉弁であり、その開閉作動は制御装置100によ
って制御されるようになっている。
【0026】各流水センサ81,82は、各供給管2
1,22にそれぞれ設けられて管内の流水を検出するも
の(設定流量で作動するON・OFFスイッチであって
も、流量を検出する流量センサであってもよい)であ
り、その検出信号は制御装置100に入力されるように
なっている。
【0027】制御装置100は、メインスイッチ10
1、切換手動スイッチ102、切換時期表示ランプ(ブ
ザーでも実施可能)103、警報ブザー(警告ランプで
も実施可能)104及び電解生成スイッチ(ONにて電
解生成を可能としOFFにて電解生成を不能とするスイ
ッチ)105等を備えると共に、図示しないマイクロコ
ンピュータを備えており、このマイクロコンピュータに
より各種のプログラムが実行される。即ち、水栓43,
44又は45,46の開動作による流水センサ81又は
82の検出信号に基づいて電極14,15への通電を開
始すると共に、止水側注出管に分岐接続された排水管6
1又は62の排水弁71又は72を間欠的に開動作させ
る制御プログラム、例えば電解生成時間が設定時間とな
る毎に電極14,15への極性切換(電極14,15に
印加される+−の反転)と流路切換弁50の切換(図1
の実線状態から仮想線状態への切換、又はその逆の切
換)を共に実行させる制御プログラム、特定条件即ち使
用者による切換手動スイッチ102の手動操作にて流路
切換弁50の切換を単独にて実行させる制御プログラム
等が実行されうる。
【0028】上記のように構成した電解水生成装置にお
いては、各水栓43,44;45,46を適宜に開くこ
とにより、アルカリ性電解水と酸性電解水が共に連続的
に使用される場合の作動、アルカリ性電解水又は酸性電
解水が単独で連続的に使用される場合の作動、アルカリ
性電解水と酸性電解水が適宜に使用される場合の作動が
得られて、電解処理水(水道水)の電解によって生成さ
れるアルカリ性電解水及び/又は酸性電解水が適宜に取
水できて使用できる。例えば、アルカリ性電解水と酸性
電解水が共に連続的に使用される場合の作動は、一方の
注出管41に設けた水栓43,44の少なくとも一方が
開かれると同時に他方の注出管42に設けた水栓45,
46の少なくとも一方が開かれることにより得られる。
このときには、水道管27から給水管24に加圧状態で
送水される処理水が両供給管21,22から両電極室1
2,13に流れて両流水センサ81,82が共に流水を
検出するため、この検出信号に基づいて電極14,15
への通電が開始されると共に両排水弁71,72が閉じ
た状態に維持され、電解槽10での電解によって生成さ
れたアルカリ性電解水及び酸性電解水が各導出管31,
32と図1の実線状態にある流路切換弁50と各注出管
41,42と開状態の各水栓43,44;45,46を
通して注出される。
【0029】以上要するに、この電解水生成装置におい
ては、電極14,15への極性切換と流路切換弁50の
切換が制御装置100により必要に応じて設定時間毎に
共に実行され、また、特定時間後における切換手動スイ
ッチ102の手動操作にて流路切換弁50の切換が制御
装置100により単独にて実行されるため、電極14,
15への極性切換と流路切換弁50の切換が共に実行さ
れ続ける間では一方の注出管41に例えばアルカリ性電
解水が流れ他方の注出管42に酸性電解水が流れる状態
が維持され、流路切換弁50の切換が単独にて実行され
た後では実行前にアルカリ性電解水が流れていた一方の
注出管41に酸性電解水が流れるとともに実行前に酸性
電解水が流れていた他方の注出管42にアルカリ性電解
水が流れるようになる。従って、切換手動スイッチ10
2の手動操作にて流路切換弁50の切換が制御装置10
0により単独にて実行される度に、一方又は他方の注出
管41又は42から他方又は一方の注出管42又は41
に取水箇所を変えて取水すれば、アルカリ性電解水及び
酸性電解水を長時間良好に取水することができる。な
お、この電解水生成装置Aの構成及び作動の更なる詳細
は、上述した特開平11−314090号公報に記載さ
れており、同公報の記載は参照によりこの明細書に組み
込まれうる。
【0030】次に、本発明者に従って割水としてアルカ
リ性電解水又は酸性電解水を使用した場合の酒質及び熟
成度の変化についての測定結果を、従来のように井戸水
を使用した場合と比較して、単なる一例として説明す
る。
【0031】[実験例1]原酒として、精米歩合59%
の米,酒母,米麹及び水のみからなる特別純米原酒を使
用した。その日本酒度は+2、アルコール度は18.8
で、使用した水は井戸水であり、その含有成分及びpH
等の測定値は省略した。割水として使用した供試水は下
記の4種類であった。
【0032】 溶存酸素 溶存水素 酸化還元電位 (mg/l) (mg/l) (mV) アルカリ性電解水pH11 3.85 0.64 −771 アルカリ性電解水pH10 4.04 0.46 −746 アルカリ性電解水pH9 4.83 0.25 −7 水道水 5.32 不検出 352
【0033】実験方法 上記原酒82.5mlに各供試水17.5mlを加えて攪
拌し4種の清酒を用意した。この清酒を試料としてフォ
ーリン試薬反応物質を測定した。フォーリン試薬反応物
質の測定は、20倍に希釈した試料1mlに0.4Nフ
ォーリン・チオカルトー試薬1mlを加え3分間放置し
た後、10%炭酸ナトリウム溶液1mlを加えて1時間
放置後、フォーリン試薬の発色測定に利用しうる例えば
波長760nmの光についての吸光度を測定することに
より間接的に行った。フォーリン・チオカルトー試薬の
主成分は、リンモリブデン酸及びリンタングステン酸で
あるが、今回の実験では、和光純薬工業株式会社から入
手しうる市販の「フォーリン試薬」を使用した。各試料
についての測定結果(吸光度)は以下の通りである。
【0034】 1回目 2回目 3回目 平均値 アルカリ性電解水pH11 0.624 0.628 0.609 0.620 アルカリ性電解水pH10 0.628 0.625 0.607 0.620 アルカリ性電解水pH9 0.632 0.631 0.608 0.624 水道水 0.630 0.626 0.604 0.620 なお、清酒中でフォーリン試薬を還元する物質には、前
述したようにチロシン,トリプトファン,システィン等
の多くの物質があり、それぞれの物質量を個別に測定す
ることは困難であるから、フォーリン試薬還元能のみを
吸光度という形で測定した。
【0035】この実験結果から分かるように、割水とし
てpH11及びpH10のアルカリ性電解水を使用した
場合の試料については、フォーリン試薬反応物質の量を
表すと認められる吸光度の平均値が水道水の場合と比較
して差異が認められなかったが、アルカリ性電解水pH
9の場合、明らかに吸光度は高い値を示した。これは、
アルカリ性電解水の場合、原水である水道水と比較して
溶存酸素が少なく、また、溶存酸素に起因する低い酸化
還元電位(還元性)を有しているため、清酒中のフォー
リン試薬反応物質の酸化が抑制されたためと考えられ
る。しかし、有機物はpHが高いと酸化され易い性質を
もつため、アルカリ性電解水pH10及び11の場合
は、アルカリ性電解水の抗酸化姓と高pHによる酸化促
進とが相殺されたためと考えられ、pH9がアルカリ性
電解水の最適値といえる。従って、前述した「市販清酒
の官能試験解析結果について」と題する日本醸造協会誌
の論文からも明らかなように、割水としてpH9のアル
カリ性電解水を使用した場合に、最も深みのある味の清
酒を提供することができる。
【0036】なお、電解水のpH値は、水質,気温,電
解水生成装置の調子等の影響を受けバラツキが大きく、
生成中にも若干変化するので、上述したpH値は、この
実験例1に限らず、厳密なものではない。例えばpH9
とは、ほぼpH9という場合も含んでいる。また、上述
した実験結果に限らず、各回の吸光度測定データ間にも
かなりのバラツキが認められるが、この原因は、都合に
より2回目と3回目の実験では1〜2ヶ月の間隔を置い
たためであると考えられるので、アルカリ性電解水の最
適値pH9はかなり控えめの値であると理解できる。
【0037】[実験例2]使用原酒は実験例1の場合と
同一である。割水として使用した供試水は下記の4種類
であった。 溶存酸素 残留塩素 酸化還元電位 (mg/l) (mg/l) (mV) 酸性電解水pH3 13.48 1.3 649 酸性電解水pH4 9.84 0.2 579 酸性電解水pH5 9.35 0.1 580 水道水(浄水) 5.32 不検出 352
【0038】実験方法 上記原酒82.5mlに各供試水17.5mlを加えて攪
拌し4種の清酒を用意した。これを試料としてフォーリ
ン試薬反応物質を測定した。フォーリン試薬反応物質の
測定は、20倍に希釈した試料1mlに0.4Nフォー
リン・チオカルトー試薬1mlを加え3分間放置した
後、10%炭酸ナトリウム溶液1mlを加え、1時間放
置後、実験例1で用いたフォーリン試薬の発色測定に利
用しうる波長760nmについての吸光度を測定するこ
とにより間接的に行った。各試料についての測定結果は
以下の通りである。
【0039】 1回目 2回目 3回目 平均値 酸性電解水pH3 0.627 0.621 0.601 0.616 酸性電解水pH4 0.625 0.623 0.601 0.616 酸性電解水pH5 0.622 0.628 0.603 0.618 水道水 0.630 0.626 0.604 0.620
【0040】酸性電解水の場合、実験を行ったpHの範
囲ではいずれも水道水の場合よりも低い吸光度を示し
た。これは、酸性電解水の場合、原水である水道水に対
して溶存酸素が多く、また、残留塩素に起因する高い酸
化還元電位(酸化姓)を有しているため、フォーリン試
薬反応物質の酸化が促進されたためと考えられる。従っ
て、清酒の割水として酸性電解水を用いることによりフ
ォーリン試薬反応物質の酸化を促進し、軽快な味の清酒
を提供することができる。
【0041】[実験例3]また、前述したように、清酒
における熟成の要因は多くが考えられるが、酸化は非酵
素的熟成の主たる原因であるから、清酒の酸化を促進す
れば熟成が促進されると考えられる。従って、清酒の割
水として上述のように酸性電解水を用いることにより、
熟成を促進することができるはずであるから、その確認
実験を行った。 熟成方法 上述した特別純米原酒82.5mlに割水としての供試
水17.5mlを加えて茶褐色瓶に入れ、ヘッドスペー
スの気相を窒素置換した。これを6000ルクスの照明
下で40℃に保ち熟成させた。使用した供試水は以下の
通りである。
【0042】 溶存酸素(mg/l) ORP(mV) 水道水pH6.4 5.32 353 酸性電解水pH5 9.35 580 酸性電解水pH4 9.86 579 酸性電解水pH3 13.48 649
【0043】測定方法 清酒の熟精度は、「貯蔵中の酒の1,1‐ジフェニル‐2
-ピクリルヒドラジル基消去能(1,1-Diphenyl-2-Picryl
hydrazyl Radical(DPPH) Scavenging Abilityof Sake d
uring Storage)」と題する1999年発行の「JOURNAL
OF BIOSCIENCE AND BIOENGINEERING」(Vol.87,No.3,328
-332)に記載の方法に従って測定した。即ち、DPPH
16mgをエタノール100mlに溶解し、更に蒸留水
100mlを加えろ過した。このろ液であるDPPH溶
液1.5mlに、18%エタノール溶液1.2ml,2M
酢酸緩衝液(pH4.4)0.15ml及び試料である清
酒0.15mlを加え、50℃で20分間反応させた
後、528nmの波長の吸光度を測定した。
【0044】測定結果は図3のグラフに示されている。
清酒のDPPH消去能は熟成の進行と共に低下し、吸光
度(OD)の値は低くなることが知られている。本発明
に従って割水として酸性電解水を用いた場合、7日目ま
では消去能の減少が水道水と大差なかったが、その後、
特に14日目以降には、酸性電解水が相対的に低い値を
示し、熟成が進行することが分かった。この熟成進行効
果は、酸性電解水のpHが3の場合に最も顕著に現れ
た。酸性電解水は水道水と比較して溶存酸素が多く酸化
性(高ORP)であるため清酒の酸化が速いので、熟成
が促進されたものと考えられる。
【0045】[実験例4]反対に、清酒は新酒時には、
麹香、新酒香がし、味は刺激味があり、新鮮さを感じさ
せるので、新酒として歓迎されており、従って熟成を抑
制し新酒としての品質をなるべく長く保ちたいという要
求がある。前述したように、清酒における熟成の要因は
多くが考えられるが、酸化は非酵素的熟成の主たる原因
であるから、清酒の割水としてアルカリ性電解水を用い
ることにより、清酒の酸化速度を低下させれば熟成が抑
制されると考えられるので、その確認実験を行った。
【0046】熟成方法 上述した特別純米原酒82.5mlに割水としての供試
水17.5mlを加えて、茶褐色瓶に入れ、ヘッドスペ
ースの気相を窒素置換した。これを6000ルクスの照
明下で40℃に保ち熟成させた。使用した供試水は以下
の通りである。
【0047】 溶存酸素 溶存水素 酸化還元電位 (mg/l) (mg/l) (mV) 水道水pH6.4 5.32 不検出 352 アルカリ性電解水pH9 4.83 0.245 −1 アルカリ性電解水pH10 4.04 0.462 −746 アルカリ性電解水pH11 3.83 0.640 −771
【0048】測定方法 この場合、清酒の熟成度の測定は、「清酒の出荷管理に
関する研究」と題する日本醸造協会誌(1970年)第
65巻1号59〜62頁に掲載された論文の方法に従
い、3−デオキシグルコソン(以下、3-D-Gという)
の測定により行った。即ち、サンプリングした試料0.
1mlに蒸留水1mlと2N塩基酸性2,4ジニトロフ
ェールヒドラジン0.2mlを加え、30℃で30分間
放置した。その後、0.3N水酸化ナトリウムを2ml
加え、室温で更に30分間放置した後、530nmの波
長の吸光度を測定した。
【0049】測定結果は図4のグラフに示されている。
清酒の3−D−Gは熟成の進行と共に増加することが知
られているが、このグラフから分かるように、割水とし
たアルカリ性電解水が用いられた場合、14日目までは
水道水の場合と大差なかったが、ほぼ21日目以降、ア
ルカリ性電解水を用いた清酒は低い3−D−G値を示
し、熟成を抑制されている。これは、アルカリ性電解水
は水道水と比較して溶存酸素が少ないので、ORPが低
く(還元性)、そのため清酒の酸化が遅く、熟成が抑制
されたものと考えられる。
【0050】[実験例5]また、前述したように、清酒
における熟成の要因は多くが考えられるが、酸化は非酵
素的熟成の主たる原因である。このため、清酒の酸化速
度を低下させれば熟成を抑制することができる。その確
認実験を行った。 熟成方法 上述した特別純米原酒(アルコール18.8°、日本酒
度+2)82.5mlに割水としての供試水17.5ml
を加えて茶褐色瓶に入れ、ヘッドスペースの気相を窒素
置換した。これを10ルクス程度の暗室内で40℃に保
ち保存した。使用した供試水は以下の通りである。
【0051】
【0052】測定方法 この場合、清酒の熟成度の測定は、「清酒の出荷管理に
関する研究」と題する日本醸造協会誌(1970年)第
65巻1号59〜62頁に掲載された論文の方法に従
い、3−デオキシグルコソン(以下、3-D-Gという)
の測定により行った。即ち、サンプリングした試料0.
1mlに蒸留水1mlと2N塩基酸性2,4ジニトロフ
ェールヒドラジン0.2mlを加え、30℃で30分間
放置した。その後、0.3N水酸化ナトリウムを2ml
加え、室温で更に30分間放置した後、530nmの波
長の吸光度を測定した。
【0053】測定結果は図5のグラフに示されている。
何れのpHの酸性電解水も水道水より低い値を示し、熟
成が抑制されていることが分かる。よって、酸性電解水
で割水した清酒を、所定の照明下で保存した場合には、
前述したように熟成を促進させるが、この実験結果か
ら、暗室においては、酸性電解水で割水した清酒の方が
水道水で割り水をした場合よりも熟成が抑制されること
が分かった。清酒は、製造されてから消費者の手元に届
くまで1.5ヶ月〜3ヶ月程度かかるのが一般的であ
り、この間に清酒の熟成が進み、新酒としての品質が失
われるので、新酒感を長期間維持したい場合、割水に酸
性電解水を利用して暗所保存すると好適である。暗室と
しては、内部に照明の無い密閉空間が適切である。
【0054】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の本発明
によれば、原酒製造段階の仕込み水や麹の処理水ではな
く、原酒の割水として電解水を用いているので、企図し
た通りの酒質を有する清酒もしくは日本酒を容易に製造
することができる。
【0055】また、請求項2に記載の本発明のように、
電解水がアルカリ性電解水であれば、深みのある酒質の
日本酒を製造することができると共に、新酒の熟成を抑
えることができ、その場合、アルカリ性電解水のpHが
請求項3に記載の本発明のように9であれば、更に深み
のある日本酒が得られる。また、請求項4に記載のよう
に、電解水が酸性電解水であれば、軽快な酒質の日本酒
を提供することができると共に、新酒の熟成を促進する
ことができ、その場合、請求項5に記載のように、酸性
電解水のpHが3〜5であれば効果が顕著である。そし
て、請求項6に記載のように、原酒に酸性電解水を加え
た状態で暗室に保存すると、熟成抑制効果が得られる。
【0056】また、電解水生成装置が、請求項7に記載
の本発明のように、アルカリ性電解水及び酸性電解水の
双方を生成する有隔膜式電解水生成装置であれば、前記
アルカリ性電解水及び前記酸性電解水のいずれかを選択
して割水として使用することができるので、一つの日本
酒製造ラインで種々の酒質及び熟成度の日本酒を適宜製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による日本酒製造方法の一実施例のフ
ローチャートを示す図である。
【図2】 図1のフローチャートで用いられている電解
水生成装置の詳細図である。
【図3】 実験例3において得られたインキュベーショ
ン時間とDPPH消去能との関係を示すグラフである。
【図4】 実験例4において得られた保存日数と3−D
−Gとの関係を示すグラフである。
【図5】 実験例5において得られた保存日数と3−D
−Gとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
A…電解水生成装置、41…電解水の注出管、42…電
解水の注出管、S19…原酒とするステップ、S20…
割水を加えて清酒とするステップ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酒母、蒸し米、麹及び仕込み水から製造
    した原酒に電解水生成装置から得られた電解水が割水と
    して加えられることを特徴とする日本酒製造方法。
  2. 【請求項2】 前記電解水はアルカリ性電解水であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の日本酒製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ性電解水のpHは9である
    ことを特徴とする請求項2に記載の日本酒製造方法。
  4. 【請求項4】 前記電解水は酸性電解水であることを特
    徴とする請求項1に記載の日本酒製造方法。
  5. 【請求項5】 前記酸性電解水のpHは3〜5であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の日本酒製造方法。
  6. 【請求項6】 前記原酒に前記酸性電解水を加えた状態
    で暗室に保存することを特徴とする請求項4又は5に記
    載の日本酒製造方法。
  7. 【請求項7】 前記電解水生成装置は、アルカリ性電解
    水及び酸性電解水の双方を生成する有隔膜式電解水生成
    装置であり、前記アルカリ性電解水及び前記酸性電解水
    のいずれかを選択して割水として使用することを特徴と
    する請求項1に記載の日本酒製造方法。
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JP2012139162A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Kirin Brewery Co Ltd 色度および風味に優れた発酵アルコール飲料およびその製造方法

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