JP2003235496A - 液状甘味料組成物 - Google Patents

液状甘味料組成物

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Yuji Fujita
裕二 藤田
Masanori Mie
正宣 三重
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Abstract

(57)【要約】 【課題】最終飲食品に添加した際に良好な溶解性を示
し、なおかつ砂糖と同様の良好な甘味を有する液状甘味
料を提供する。更には、砂糖等の糖類を甘味の主成分と
している甘味料組成物と比較して同等の甘味を有してい
ても顕著にカロリー摂取を抑制できる液状甘味料組成物
を提供する。 【解決手段】液状甘味料組成物100重量部中、スクラ
ロースを0.01〜2.5重量部含み、なおかつ、比重
が0.90〜1.20g/mlである。更に、アセスル
ファムカリウム、糖類及び/又は還元糖質、保存料、香
料を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体状の甘味料組成
物に関する。詳細には、ガムシロップのような液体状の
甘味料に関し、最終飲食品に添加した際に良好な溶解性
を示し、なおかつ砂糖と同様の良好な甘味を有する液状
甘味料に関する。更には、砂糖等の糖類を甘味の主成分
としている甘味料組成物と比較して同等の甘味を有して
いても顕著にカロリー摂取を抑制できる液状甘味料組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、健康志向・低カロリー志向の高ま
りにより、カロリーを低く抑えた食品の需要が高まって
いる。そこで、砂糖に代わる新しい甘味料として、卓上
甘味料についても低カロリー化・ノンカロリー化した製
品が強く要望されており、様々な甘味を有する物質が検
討なされている。卓上甘味料の中でも特にガムシロップ
等の液状甘味料については、前記要望の他に、例えば、
アイスコーヒーのような冷たい液体にもさっと溶けるよ
うな、最終食品に添加した際に容易に溶解・混合できる
製品が求められている。
【0003】例えば、砂糖に近い味質を得る為に、果糖
ぶどう糖液糖や還元麦芽糖水あめといった糖質を使用す
ることがなされているが、最終食品に砂糖と同等の甘味
を付与した場合、砂糖と同等もしくは更に多くの添加量
を要し、結果として、低カロリー化し、カロリー摂取の
抑制という問題点が解決できなかった。更には、最終食
品へ添加した際の溶解性の点でも、アイスコーヒーとい
った冷たい液状食品へ溶解する場合の溶解性についてま
だ改善の余地があった。
【0004】また、前記の低カロリー化の要望に応える
ため、果糖ブドウ糖液糖や還元麦芽糖水飴といった糖質
のみを甘味成分として使用した従来の甘味料に、アスパ
ルテーム、サッカリンといった高甘味度甘味料を併用し
たローカロリータイプの甘味料が種々検討されている。
例えば、カロリーを低減する目的で高甘味度甘味料とし
てサッカリンナトリウムやステビアを使用すると、甘味
質が砂糖と大きく異なり、味質の点で満足できない。
【0005】次に、高甘味度甘味料の中ではアスパルテ
ームについても種々液状甘味料への用途が検討されてい
る。アスパルテームは甘味質が比較的砂糖に近いので、
今まで最も汎用されている高甘味度甘味料の一種であ
る。しかし、元々水に溶解しにくく、液状甘味料に使用
する際、その使用量に限界があるので、アスパルテーム
のみでは液状甘味料に充分な甘味を付与できない。
【0006】更に、最終食品に添加した際の飲食品への
溶解性を改善する目的で、例えば、高甘味度甘味料とし
て、アスパルテーム、ステビア、羅漢果エキス等の非糖
質系高甘味度甘味料及び水を含有し、粘度が20センチ
ポアズ以下0.1センチポアズ以上であることを特徴と
する低粘度液体甘味料(特開平9−220069号公
報)が挙げられている。しかし、前述の通りアスパルテ
ームは水への溶解性が悪いため、液状甘味料とする場
合、アスパルテームにより付与できる甘味に限界があ
る。またアスパルテームは水と共存した場合、保存期間
に従って製造時当初の甘味を持続できず減少するという
問題点があるため、液状の甘味料組成物としては一般的
ではなかった。
【0007】そこで、液状甘味料に使用する高甘味度甘
味料として、スクラロースが注目されている。スクラロ
ースは、砂糖の約600倍の甘味度を有する高甘味度甘
味料であり、甘味質は甘味の立ちや切れが比較的早く、
苦味及び渋味をほとんど有していないため、食品に好適
な甘味料として使用されている。
【0008】スクラロースを用いた甘味組成物として、
例えば特許第2637214号公報)にはシユクラロー
ス(スクラロース)及び糖アルコール類を含み、その相
対的甘味寄与率が一定の割合である甘味付与組成物が挙
げられている。しかし、液状甘味組成物の最終食品に対
する溶解性の向上に関わる技術の記載は一切なく、その
ような検討もなされていない。
【0009】また、スクラロースを使用した液状甘味料
組成物として、pH4.0〜5.5であり、スクラロー
スを高濃度(3〜35重量%)の割合で含有する濃厚液
組成物が挙げられている(特許第3113026号公
報)。しかし、本特許公報において好適とされるスクラ
ロースを25重量%含有する溶液は、砂糖の甘味の15
0倍に当たる甘味度を有し、当該濃厚液をそのまま食品
へ添加しようとすると、例えば、飲料に砂糖の甘味度で
換算する6gの甘味を付与する際の濃厚液の添加量は
0.04gとなり、現実的に量りやすい濃度に調製され
ているとは言えない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みて開発されたものであり、最終飲食品に添加した
際に良好な溶解性を示し、なおかつ、液状甘味料が良質
な甘味質を有する液状甘味料組成物を提供することを目
的とする。更には、砂糖等の糖類により甘味を付与した
場合と比較して、同等の甘味を付与した場合に顕著にカ
ロリー摂取を抑制し、手軽に使用できる液状甘味料組成
物を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の問題点に鑑み、鋭意研究を重ねていたところ、液
状甘味料組成物中、液状甘味料組成物100重量部中、
スクラロースを0.01〜2.5重量部含み、なおか
つ、比重が0.90〜1.20g/mlに設定すること
により、最終飲食品への溶解性が向上し、なおかつ良好
な甘味質を有する液状甘味料組成物となることを見出し
た。更に、スクラロース及びアセスルファムカリウムと
併用することにより、甘味の発現を早めて甘味の切れを
良くすることもでき、糖類、還元糖質を含むことにより
更に砂糖の甘味質に近づけることができ、保存料を添加
することにより防腐効果を高め、香料を含むことによ
り、味質を向上させることができることを見出した。
【0012】すなわち本発明は、かかる知見に基づいて
開発されたものであり、下記の態様を含むものである; 項1.液状甘味料組成物100重量部中、スクラロース
を0.01〜2.5重量部含み、なおかつ、比重が0.
90〜1.20g/mlであることを特徴とする液状甘
味料組成物。 項2.更に、アセスルファムカリウムを含む項1に記載
の液状甘味料組成物。 項3.糖類及び/又は還元糖質を含むことを特徴とする
項1又は2に記載の液状甘味料組成物。 項4.保存料を含む項1乃至3に記載の液状甘味料組成
物。 項5.香料を含む項1乃至4に記載の液状甘味料組成
物。 項6.香料成分がフラネオール、ホモフロノール、マル
トール、コリロン、2−アセチルピロール及びスクラレ
オライドから選ばれる1種又は2種以上である項1乃至
5に記載の液状甘味料組成物。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る液状甘味料組成物
は、液状甘味料組成物100重量部中、スクラロースを
0.01〜2.5重量部、より好ましくは、0.1〜
1.2重量部を含み、なおかつ、比重が0.90〜1.
20g/ml、より好ましくは、1.0〜1.05g/
ml、更に好ましくは、1.0〜1.03g/mlであ
ることを特徴とする。この範囲に設定することにより、
得られた液状甘味料組成物は、最終飲食品への溶解性が
向上し、良質な甘味を有する液状甘味料となったもので
ある。
【0014】また、スクラロースはノンカロリーの高甘
味度甘味料であるため、当該甘味料を使用することによ
り、最終的に使用する食品のカロリーを低減でき、摂取
カロリーを抑えることができる。更には、スクラロース
は水への溶解性が高いため、水への原末溶解作業におけ
る製造時の作業性が向上することができたものである。
【0015】また、本発明の液状甘味料組成物は、アセ
スルファムカリウムと併用して添加しても良い。アセス
ルファムカリウムの配合割合は、スクラロース1重量部
に対して、9重量部以下、好ましくは、3重量部以下、
更に好ましくは、0.3〜1重量部である。
【0016】アセスルファムカリウムは、砂糖の約20
0倍の甘味度を有する高甘味度甘味料である。甘味の立
ち及びキレが非常に早いと言う特徴を有しており、ま
た、pH及び熱安定性が高い。スクラロースに加えてア
セスルファムカリウムを併用することにより、スクラロ
ースの良好な甘味質に補完して、甘味の立ち及びキレが
非常に早く、アセスルファムカリウムの甘味質の問題点
である特有の苦味、渋みを感じない、良好な甘味質を有
する液状甘味料組成物を得ることができたものである。
【0017】本配合割合に設定したスクラロース及びア
セスルファムカリウムの混合物を、液状甘味料組成物1
00重量部に対し、0.01〜2.5重量部、より好ま
しくは0.1〜1.2重量部を添加することができる。
【0018】更に、本発明の液状甘味料組成物は、糖類
及び/又は還元糖質を含有させることにより、甘味にボ
リューム感を付与することができる。糖類としては、シ
ョ糖、果糖ぶどう糖液糖等、還元糖質としてはソルビト
ール、還元麦芽糖水飴等から選ばれる1種又は2種以上
を好適に使用することができる。
【0019】液状甘味料組成物に対する添加量は、液状
甘味料組成物の比重が0.90〜1.20g/mlの範
囲を超えない範囲で添加することができる。この範囲内
で添加することにより、最終飲食品の溶解性も良好であ
り、なおかつ甘味にボリューム感を付与することができ
る。具体的には、液状甘味料組成物中に1〜60重量
%、好ましくは、5〜30重量%の添加量を例示するこ
とができる。
【0020】更に、本発明は保存料を添加することが好
ましい。本発明で使用する保存料として、安息香酸ナト
リウム、ソルビン酸カリウム、安息香酸カリウム、メチ
ルガレート、プロピルガレート、エチレンジアミンテト
ラアセテート、メチルパラベンとプロピルパラベン
(3:1)の混合物から選ばれる1種又は2種以上を添
加することにより、防腐効果を付与することができる。
好ましくは、安息香酸ナトリウムである。本発明に係る
保存料の添加量は保存料の種類や甘味料等の含有量によ
り適宜調整することができるが、例えば、液状甘味料組
成物100重量部に対して、0.01〜0.1重量部を
あげることができる。
【0021】更に、本発明の液状甘味料組成物は、味質
を変調させる目的で香料を添加できる。特に、香料成分
としてフラネオール、ホモフロノール、マルトール、コ
リロン、2−アセチルピロール、スクラレオライドの1
種以上を含むことにより、本液状甘味料組成物を添加す
る最終食品に適した味質の液状甘味料組成物を得ること
ができる。また、前記香料以外にも、以下のスイートノ
ートを有する香料成分を適宜選択して使用することがで
きる;
【0022】アニシードオイル、カシアオイル、シトロ
ネラオイル、ゼラニウムオイル、アブソリュートジャス
ミン、アブソリュートジャスミンベンゾール、アブソリ
ュートローズブルガリア、ローズオイルブルガリア、バ
ルサムトルー、ボアドローズブラジル、カモミルオイ
ル、シンナモンオイル、クローブバッドオイル、アブソ
リュートラベンダー、アブソリュートラバンジン、レジ
ノイドミル、オリスコンクリート、パルマローザオイ
ル、パチョリオイル、レジノイドスチラックス、バーベ
ナオイル、ゼドラベッツオイル、シベットチンキ、ベン
ゾインシャム、アブソリュートビーワックス、カナンガ
オイル、グァイヤックウッド、アブソリュートミモザ、
サンダルウッドオイル、アブソリュートバイオレットリ
ーフ、イランイランオイル、アブソリュートイラン等の
天然香料;アルデヒドC14、アルデヒドC16、アリ
ルシクロヘキセンプロピオネート、インドール、バニリ
ン、p−t−ブチルシクロヘキシルアセテート、シクラ
メンアルデヒド、エチルマルトール、エチルバニリン、
シクロペンダデカノライド、Galaxolide(I
FF)、アルデヒドC10、ベンツアルデヒド、ベンジ
ルプロピオネート、シンナミックアルデヒド、シトラー
ル、クマリン、ジメチルベンジルカルビニルアセテー
ト、エチルベンゾエート、エチルフェニルアセテート、
ゲラニルアセテート、ヨノン類、イソオイゲノール、メ
チルアンスラニレート、メチルサリシレート、フェニル
アセチックアシッド、フェニルアセトアルデヒド、フェ
ニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、フェニルエ
チルジメチルカルビニルアセテート、フェニルプロピル
アルデヒド、ロジノール、ベチベリルアセテート、アセ
トフェノン、アセチールイソオイゲノール、アリルヨノ
ン、アミルフェニルアセテート、アミルサリシレート、
オーベピン、ヘリオトロピン、ハイドロキシシトロネラ
ール、イソボルニルアセテート、リリアール、リナロー
ル、リナリルアセテート、アニシルアルコール、ベンジ
ルアセテート、ブチルサリシレート、ブチルフェニルア
セテート、シンナミックアルコール、シンナミルアセテ
ート、シトロネリールアセテート、パラクレゾール、ジ
エチルサクシネート、ジメチルアンスラニレート、ジメ
チルベンジルカルビノール、オイゲノール、オイゲニル
フェニルアセテート、ゲラニオール、グァイルアセテー
ト、メチルオイゲノール、メチルイソオイゲノール、メ
チルヨノン類、フェニルエチルアルコール、フェニルエ
チルジエチルカルビノール、フェニルエチルフェニルア
セテート、フェニルプロピルアルコール、ピペロニルア
セテート、α−ターピネオール、ターピネルアセテー
ト、テトラハイドロリナロール、ベチベロール等の合成
香料が挙げられる。
【0023】なお、本発明の効果を損なわない量の添加
を限度として、前記以外の甘味料を添加することもでき
る。
【0024】ここで他の甘味料としては、従来公知若し
くは将来知られ得る甘味成分を挙げることができ、具体
的には、アセスルファムカリウム、アラビノース、アリ
テーム、イソトレハロース、イソマルチトール、イソマ
ルトオリゴ糖(イソマルトース、イソマルトトリオー
ス、パノース等)、エリスリトール、オリゴ-N-アセチ
ルグルコサミン、ガラクトース、ガラクトシルスクロー
ス、ガラクトシルラクトース、カンゾウ抽出物(グリチ
ルリチン)、キシリトール、キシロース、キシロオリゴ
糖(キシロトリオース、キシロビオース等)、グリセロ
ール、クルクリン、グルコース、ゲンチオオリゴ糖(ゲ
ンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオテトラ
オース等)、サッカリン、サッカリンナトリウム、シク
ラメート、スタキオース、ズルチン、ソルボース、タウ
マチン、ステビア抽出物、テアンデオリゴ糖、トレハロ
ース、ナイゼリアベリー抽出物、ニゲロオリゴ糖(ニゲ
ロース等)、ネオテーム、ネオトレハロース、ネオヘス
ペリジンジヒドロカルコン、パラチニット、パラチノー
ス、フラクトオリゴ糖(ケストース、ニストース等)、
フルクトース、ポリデキストロース、マルチトール、マ
ルトース、マルトオリゴ糖(マルトトリオース、テトラ
オース、ペンタオース、ヘキサオース、ヘプタオース
等)、マンニトール、ミラクルフルーツ抽出物、ラカン
カ抽出物、ラクチトール、ラクトース、ラフィノース、
ラムノース、リボース、異性化液糖、還元イソマルトオ
リゴ糖、還元キシロオリゴ糖、還元ゲンチオオリゴ糖、
還元水飴、酵素処理カンゾウ、酵素処理ステビア、酵素
分解カンゾウ、砂糖結合水飴(カップリングシュガ
ー)、大豆オリゴ糖、転化糖、乳果オリゴ糖、水飴、蜂
蜜等の甘味成分が例示できる。上記甘味成分の添加量
は、調製する甘味料組成物の甘味度の設定、または使用
する可食性製品に応じて、適宜調整することができる。
【0025】中でも、好適には、還元水飴、イソマルト
オリゴ糖、乳果オリゴ糖、アセスルファムカリウム、酵
素処理ステビア、ステビア抽出物、アリテーム、ネオテ
ーム等を挙げることができる。
【0026】本発明に係る液状甘味料組成物には、本発
明の効果を損なわないことを限度に、例えば、pH調整
剤、着色料、安定化剤等といった成分を含んでいてもよ
い。
【0027】本発明の液状甘味料組成物は、スクラロー
ス等の溶質を溶かす溶媒として、水、アルコール、グリ
セリン、プロピレングリコール等を用いることができる
が、より好ましくは、水、アルコールを用いることがで
きる。
【0028】本発明に係る液状甘味料組成物の比重の調
整方法は、前記糖質並びに溶媒の添加量を調整すること
により行うことができる。
【0029】本発明にかかる液状甘味料組成物の調製方
法は特に制限されず、例えば、スクラロース、またはス
クラロース及びアセスルファムカリウム等の甘味料やそ
の他添加剤の粉体混合物を水に溶解し、75〜90℃で
5〜15分加熱攪拌溶解し、固形分が少ないものの場合
には、別途殺菌工程を経て製造することができる。製造
後、容器充填して流通されるが、容器はどのような形
態、素材のものを用いても良い。
【0030】例えば、ポリエチレン素材等のボトルに入
れて、使用時に小分けして用いるようなキャップの着脱
が可能な形態のものや、1回ずつ使い捨てできるよう
に、例えば3〜18gの量が収納可能なポーションカッ
プを挙げることができる。このような形態とすることに
より、一回ずつ使い切りができ、手軽に使用できるよう
になったものである。その他、使用の用途により容器形
状に変化をつけておいても良い。
【0031】本発明の液状甘味料組成物は、甘味料とし
て通常使用される砂糖やその他の甘味料に代替する目的
で、それ自身、調理用甘味料又は卓上甘味料として用い
ることができるとともに、あらゆる可食性製品(例え
ば、飲料その他の食品、経口医薬品、口内清涼剤、口内
洗浄剤、歯磨き剤等)の甘味料としてそれらに配合して
用いることができる。
【0032】本発明により、最終飲食品に添加した際に
良好な溶解性を示し、なおかつ、砂糖に似た良好な甘味
を有する液状甘味料組成物を提供できるようになった。
また、当該甘味料組成物を使用することにより、最終的
に使用する食品のカロリーを低減でき、摂取カロリーを
抑えることができるようになった。
【0033】
【実施例】以下、本発明の内容を以下の実施例、比較例
等を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら
限定されるものではない。また、特に記載のない限り、
「部」は「重量部」、「%」は「重量%」とする。な
お、処方中で※印があるものは、三栄源エフ・エフ・アイ
株式会社製であることを示す。
【0034】実施例1〜4 下記表1の処方の原料を水に加え、80℃10分間加熱
攪拌した後、さらに85℃にて15分間殺菌を行い、出
来上がった甘味組成物5g、もしくは13g(表1記
載)をポーションカップに充填してポーションカップ入
り液状甘味料を作成した。
【0035】
【表1】
【0036】実施例1〜4の液状甘味組成物を冷水(液
温5℃)150mlに対して1ポーションずつ添加し軽
く攪拌したところ、いずれも容易に均一に溶解し、砂糖
に近い良好な甘味を付与することができた。一方、比較
例1〜3についても同様に冷水に溶解した。比較例2,
3は底に溜まってしまい溶解が困難であった。また、比
較例1の液状甘味料について、溶解性は良好であった
が、後口に苦味が残り、実施例3と比較して甘味質の点
で大きく劣っていた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状甘味料組成物100重量部中、スクラ
    ロースを0.01〜2.5重量部含み、なおかつ、比重
    が0.90〜1.20g/mlであることを特徴とする
    液状甘味料組成物。
  2. 【請求項2】更に、アセスルファムカリウムを含む請求
    項1に記載の液状甘味料組成物。
  3. 【請求項3】糖類及び/又は還元糖質を含むことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の液状甘味料組成物。
  4. 【請求項4】保存料を含む請求項1乃至3に記載の液状
    甘味料組成物。
  5. 【請求項5】香料を含む請求項1乃至4に記載の液状甘
    味料組成物。
  6. 【請求項6】香料成分がフラネオール、ホモフロノー
    ル、マルトール、コリロン、2−アセチルピロール及び
    スクラレオライドから選ばれる1種又は2種以上である
    請求項1乃至5に記載の液状甘味料組成物。
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