JP2003235318A - 肥料散布機 - Google Patents

肥料散布機

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JP2003235318A JP2002097367A JP2002097367A JP2003235318A JP 2003235318 A JP2003235318 A JP 2003235318A JP 2002097367 A JP2002097367 A JP 2002097367A JP 2002097367 A JP2002097367 A JP 2002097367A JP 2003235318 A JP2003235318 A JP 2003235318A
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健治 野上
Kaoru Ebisawa
薫 蛯沢
Ryoji Kuji
良治 久慈
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の肥料をホッパ内で短時間に混合可
能な肥料散布機を提供する。 【解決手段】 Ｕ字状の樋に撹拌羽根を有した回転軸を
内設して原料を一方向へ撹拌しながら移送する撹拌部を
構成する。この撹拌部の移送方向が互いに送方向になる
ように一組を隣接して設け、これらの移送方向の末端に
隣接する樋に掻き上げ材を設けて原料が連続循環するよ
うに肥料散布機を構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はトラクタ等に装着する肥
料散布機に関するもので、複数種類の肥料をホッパ内で
混合できる構成に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】ホッパ内に複数種類の肥料を投入し、こ
れらの肥料をホッパ内で混合して所定の圃場に肥料を散
布する肥料散布機としては、実公平４−５３２３１号が
知られる。この肥料散布機は略円柱状のホッパの軸心部
に複数のアームを取り付けてすくい角のある撹拌翼を設
けて、この撹拌翼が回転することによって複数の肥料を
混合し、混合した後に一個の繰り出し口から排出し回転
散布板によって広巾散布しようとするものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】公知の技術によれば混
合の際、すくい角のある撹拌翼によって肥料を持ち上げ
ながら混合するものでホッパ底面と上層部との混合に時
間を要すること。又、混合の後一個の繰り出し口から排
出するので単位時間の排出量に制限があり、畦巾上に厚
播きする等は適さない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
為に、Ｕ字状の樋に撹拌羽根を有した回転軸を内設して
原料を一方向へ撹拌しながら移送する撹拌部を構成し、
この撹拌部の移送方向が互いに送方向になるように一組
を隣接して設け、これらの移送方向の末端に隣接する樋
に原料が移動可能な掻き上げ材を設けて原料が連続循環
するように構成するとともに、移送方向の末端側底面に
排出口を設けたことを特徴とした肥料散布機を提供した
ものである。又上記肥料散布機において、排出口は樋長
さに対して移送方向の末端側に２分１の長さに亘って複
数個設けたことを特徴としたものである。
【０００５】
【作用】上記のようにＵ字状の樋に一方向へ撹拌しなが
ら移送する撹拌部を構成し、相互に送方向に組み合せて
連続循環して撹拌するので、高速撹拌を可能にし、又、
散布にあたって撹拌部のＵ字状樋の底面から直接排出散
布するので、混合肥料の圧縮作用やブリッジが少なく円
滑な混合と散布作業ができるようになった。さらに、排
出口は樋の移送方向の末端側に２分１の長さに亘ってい
るので、肥料残が最小になるまで排出可能であるから肥
料の無駄がない。
【０００６】
【実施例】本発明を実施した図面に基づいて構成を説明
する。図１は本発明を実施した側面図、図２はその平面
図、図３は一部を省略した左側面図、図４はシャッター
の開度調整説明図、図５は排出口とシャッターの説明図
を示し、図６は背面図を示したものである。
【０００７】図１と図２において１はパイプフレームを
示し、このパイプフレーム１には４のトップブラケッ
ト、及び一対のロアピン５が取り付けられ、図示してい
ないが本実施例はトラクタの三点リンクに装着できるも
のである。
【０００８】１８はホッパで複数の肥料を投入するもの
である。ホッパ１８はＵ字状の樋１７に撹拌羽根１４を
有した第１回転軸９を内設し、一方向へ回転移送するも
のであり、移送末端側に掻き上げ材１０を設けて、第１
撹拌部を構成する。本実施例において、撹拌羽根はリボ
ン状ラセンに形成されている。
【０００９】１２は撹拌羽根１４１を有した第２回転軸
からなる第２撹拌部を示し、前記した第１撹拌部の移送
方向とは逆に向けて回転させ、末端に掻き上げ材１０１
を設けて構成する。
【００１０】１５は排出口を示し、第１撹拌部の樋１７
の底面で、回転移送の末端側に複数個配列し、樋巾の略
２分１の長さに亘っている。１５１は第２撹拌部の移送
末端側に設けた排出口である。
【００１１】２は変速箱で前方に入力軸３を有し、左右
のパイプフレーム１に連結されている。パイプフレーム
の一端には変速箱２からの出力軸が延出され６の駆動ス
プロケットが設けられる。７は第１スプロケットで第１
回転軸を駆動し、８は第２スプロケットで第２回転軸１
３を回転するもので、図１に示す矢印の回転方向で相互
に隣接する内方に掬い上げるように回転する。
【００１２】２３は制御ボックスを示し、電動モーター
を内装し予め開度量と回転指示とが設定され、指示ロッ
ド２４を動作させる。指示ロッド２４によってシャッタ
ーが摺動して排出口１５，１５１が開く。
【００１３】図３において、１４１は第２撹拌部の撹拌
羽根を示しているが、内方の矢印の方向へ回転する。相
互に隣接する樋の内壁接合高さは、略回転軸芯高さと一
致するスタンド２０は案内筒２２の最下端より幾分長め
に設定され案内筒を地面の接触等から守り、必要によっ
てキャスター２１を付けると移動に便利である。
【００１４】図４において、制御ボックス２３はトラク
タ運転席からシャッター開度スイッチを指示すると、内
装した電動モータが設定量作動して指示ロッド２４を伸
縮させて連結ロッド２５がシャッター１９を摺動させ
る。本実施例においては、指示ロッド２４は支軸２６を
支点として揺動する揺動板２７の一端を指示して、前後
に配置されるシャッター１９を摺動してホッパ１８の全
巾に亘って散布される。ホッパ１８の２分１の巾で散布
する場合は、一方の連結ロッド２５を外しておくとよ
い。
【００１５】図５において、Ｕ字状の樋１７１の底面に
は略五角形の排出口が設けられている。この樋１７１の
下面にはシャッター１９を密着させて設けている。シャ
ッター１９には四角状の落下口２８が設けられ、落下口
２８には可撓性の案内筒２２が設けられている。
【００１６】図６において、ホッパ１８の下部に掛け渡
した横支持材２９に落下口２８に設けた案内筒２２の下
部を固定している。この横支持材２９には任意に切欠溝
が設けられて、栽培畦の中心部や、所望する畦筋状に合
致するように案内筒を束ねて散布することが可能であ
る。
【００１７】
【効果】以上のように構成してので、複数の肥料の混
合、特に近年普及している繊維状の水分の含んだ有機質
肥料の高速混合等にも対応できて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明を実施した右側面図
【図２】 平面図
【図３】 一部を省略した左側面図
【図４】 シャッターの開度調整説明図
【図５】 排出口とシャッターの説明図
【図６】 背面図
【符号の説明】
１ パイプフレーム ２ 変速箱 ３ 入力軸 ４ トップブラケット ５ ロアピン ６ 駆動スプロケット ７ 第１スプロケット ８ 第２スプロケット ９ 第１回転軸 １０，１０１ 掻き上げ材 １１ 第１撹拌部 １２ 第２撹拌部 １３ 第２回転軸 １４，１４１ 撹拌羽根 １５ 排出口 １７，１７１ 樋 １８ ホッパ １９ シャッター ２０ スタンド ２１ キャスター ２２ 案内筒 ２３ 制御ボックス ２４ 指示ロッド ２５ 連結ロッド ２６ 支軸 ２７ 揺動板 ２８ 落下口 ２９ 横支持材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久慈 良治 青森県十和田市大字三本木字里ノ沢１番地 259 株式会社ササキコーポレーション内 Ｆターム(参考） 2B052 BB02 BC05 BC08 DB01 DD04 EA17 EB08 EB13 EC13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】Ｕ字状の樋に撹拌羽根を有した回転軸を内
    設して原料を一方向へ撹拌しながら移送する撹拌部を構
    成し、 この撹拌部の移送方向が互いに送方向になるように一組
    を隣接して設け、これらの移送方向の末端に隣接する樋
    に原料が移動可能な掻き上げ材を設けて原料が連続循環
    するように構成するとともに、移送方向の末端側底面に
    排出口を設けたことを特徴とした肥料散布機。
  2. 【請求項２】排出口は樋長さに対して移送方向の末端側
    に２分１の長さに亘って複数個設けた請求項１記載の肥
    料散布機。
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