JP2003234848A - 携帯電話機、及び携帯電話機を利用した遠隔監視システム、及び遠隔監視方法 - Google Patents

携帯電話機、及び携帯電話機を利用した遠隔監視システム、及び遠隔監視方法

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JP2003234848A
JP2003234848A JP2002030481A JP2002030481A JP2003234848A JP 2003234848 A JP2003234848 A JP 2003234848A JP 2002030481 A JP2002030481 A JP 2002030481A JP 2002030481 A JP2002030481 A JP 2002030481A JP 2003234848 A JP2003234848 A JP 2003234848A
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mobile phone
monitoring
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alarm
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Yasuharu Kosuge
康晴 小菅
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NIPPON JOHO TSUSHIN CONSULTING
NIPPON JOHO TSUSHIN CONSULTING KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔監視システムにおける監視端末として携
帯電話機を利用できるようにする。 【解決手段】 一般的に普及している携帯電話機に対
し、例えば必要なプログラムをインストールすること
で、例えば通話用マイク、又は内蔵カメラ等の入力手
段、又はキー操作手段により得られる情報を確認して、
警報条件の成立を判別するようにする。そして、警報条
件が成立したと判別されるのに応じ、モニタ局に対して
警報を送信し、さらに、例えば上記入力手段により得ら
れている現在の音声又は画像を、警報に次ぐ追加情報と
して上記モニタ局に送信するようにもする。これにより
遠隔監視システムにおける監視端末として、携帯電話機
を利用することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話機、及び携
帯電話機を利用した遠隔監視システム、及び遠隔監視方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の遠隔監視システムにおいては、そ
の監視端末として、所定用途に専用設計されたものが用
いられるのが一般的であった。そして、このような監視
端末は、移動して使用することが想定されておらず、所
定箇所に固定して設定されるものが一般的であった。ま
た、従来の遠隔監視システムにおいては、これら監視端
末と監視センタとの通信を行うために専用の通信手段を
要する構成とされるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の遠
隔監視システムにおいて、監視端末が専用端末とされる
ことによっては、監視端末の頻繁な設計の更新が費用面
で困難なため、最先端の技術を継続的に導入して高性能
化、高機能化を図ることが困難であった。
【0004】また、移動しながら監視する必要の有る用
途、および監視場所に短期間設置した後、監視場所変更
のため設置位置を変える必要の有る用途においては、適
切な通信手段が無く、殆ど対処できない状態であった。
【0005】さらに、上記のように専用の通信回線を通
信手段とする構成とされることによっては、特に大規模
な遠隔監視システムにおいては、上記のように専用端末
とされる監視端末と監視センタ間の通信費用が大きな割
合を占め、システム全体の費用削減を実現する上で大き
な問題となっていた。
【0006】また、従来の遠隔監視システムにおける監
視端末は、通常は監視を行うのみで、異常事態が発生し
た際、遠隔から対応処置を行うことまではできないとい
う問題もある。
【0007】また、例えば建物の夜間監視等の用途等に
用いられる監視カメラは、一般的にそれとわかるような
外観とされるため、例えば不法侵入者等に気付かれやす
く、犯行前に破壊されて、監視が不能となる可能性が比
較的高いといえる。
【0008】ところで、このような状況に対し、従来よ
り通信技術及び通信網の発達に伴い携帯電話機が一般的
に普及している。周知のように、この携帯電話機によっ
ては移動通信、及び移動通話を手軽に行うことが可能と
されている。
【0009】そして、近年においては、この携帯電話機
にカメラ装置を標準装備するものも一般に普及してお
り、このカメラ装置により撮像した画像を送受信すると
いったことも一般的に行われるようになっている。さら
に、近年においては、GPS(Global Positioning Sys
tem)受信機を標準装備するものも一般的に普及し始
め、携帯電話機を使用して手軽に現在位置情報を入手す
ることも可能とされている。
【0010】このように、近年においては、携帯電話機
の携帯性が着目され、携帯電話機に本来の機能とは別の
機能を付加するということが広く行われ、また、携帯電
話機に別機能を付加し、一台でより多機能とされる携帯
機器を提供するということが望まれているという状況が
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、以上
のような問題点及び状況に鑑み、遠隔監視システムにお
ける監視端末として携帯電話機を利用できるようにする
ことを目的とする。そして、このために、本発明では携
帯電話機として以下のように構成することとした。すな
わち、外部の音声又は画像を入力する入力手段と、操作
入力を行うためのキー操作手段とを備えると共に、通常
使用モードと監視モードとを設定できる監視モード設定
手段と、上記監視モード設定手段により監視モードが設
定されている間において、上記入力手段、又はキー操作
手段による入力情報を確認して、警報条件の成立を判別
する警報条件判別手段とを備えるようにする。そして、
さらに、上記警報条件判別手段により警報条件が成立し
たと判別されるのに応じて警報を送信すると共に、少な
くとも上記入力手段により得られている情報を、追加情
報として送信する情報送信手段を備えるようにした。
【0012】そして、本発明では、上記携帯電話機と、
上記携帯電話機と無線による通信が可能とされるモニタ
局により構成される遠隔監視システムとして以下のよう
にも構成することとした。すなわち、上記携帯電話機と
しては、外部の音声又は画像を入力する入力手段と、操
作入力を行うためのキー操作手段とを備えると共に、通
常使用モードと監視モードとを設定できる監視モード設
定手段と、上記監視モード設定手段により監視モードが
設定されている間において、上記入力手段、又はキー操
作手段による入力情報を確認して、警報条件の成立を判
別する警報条件判別手段とを備えるようにし、さらに、
上記警報条件判別手段により警報条件が成立したと判別
されるのに応じ、上記モニタ局に警報を送信すると共
に、上記モニタ局からの要求信号に応じ、少なくとも上
記入力手段により得られている情報を、追加情報として
上記モニタ局に送信する情報送信手段とを備えるように
する。そして、上記モニタ局としては、上記携帯電話機
により送信された警報を受信するのに応じ、上記携帯電
話機に対して、追加情報の送信を要求する要求信号を送
信する追加情報要求手段と、上記携帯電話機の上記情報
送信手段により送信された追加情報を元に、被監視事物
をモニタするモニタ手段とを備えるようにした。
【0013】また、本発明では、外部の音声又は画像を
入力する入力手段、及び操作入力を行うためのキー操作
手段、及び/又は当該携帯電話機に一体的に設けられる
現在位置検出手段、及び/又は外部機器とのデータ通信
が可能な通信手段を備える携帯電話機と、上記携帯電話
機と無線による通信が可能とされるモニタ局により実行
される遠隔監視方法として、以下のようにもすることと
した。すなわち、上記携帯電話機は、通常使用モードか
ら監視モードへの切り替えを行う監視モード設定手順
と、上記監視モード設定手順により監視モードが設定さ
れるのに応じ、上記入力手段、及び/又は上記キー操作
手段、及び/又は現在位置検出手段、及び/又は上記通
信手段を介した外部機器により得られている情報を確認
して、警報条件の成立を判別する警報条件判別手順とを
実行するようにし、さらに、上記警報条件判別手順によ
り警報条件が成立したと判別されるのに応じ、上記モニ
タ局に警報を送信すると共に、上記モニタ局からの要求
信号に応じ、上記入力手段、及び/又は上記現在位置検
出手段により得られている情報を、追加情報として上記
モニタ局に送信する情報送信手順とを実行するようにす
る。そして、上記モニタ局は、上記携帯電話機により送
信された警報を受信するのに応じ、上記携帯電話機に対
して、追加情報の送信を要求する要求信号を送信する追
加情報要求手順と、上記携帯電話機の上記情報送信手順
により送信された追加情報を元に、被監視事物をモニタ
するモニタ手順とを実行するようにした。
【0014】上記のようにすれば、上記携帯電話機にお
いては、監視モードが設定されると、例えば入力手段に
より得られる外部の音声、或いは外部の画像が確認され
ることによって、当該携帯電話機の外部(周囲)におい
て警報条件が成立したか否かが判別されるようになる。
そして、警報条件が成立したと判別された際には、(モ
ニタ局に対して)警報が送信されるとともに、さらに、
(例えばモニタ局からの要求信号に基づき、)例えば上
記入力手段により得られている現在の音声、または現在
の画像等が、警報に次ぐ追加情報として(モニタ局に)
送信されるようになる。これに対しモニタ局において
は、この追加情報を元に被監視事物がモニタされるよう
になる。これにより、本発明によっては携帯電話機を監
視端末として使用できるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本実施の形態としての携帯
電話機、及びこの携帯電話機を監視端末として使用した
遠隔監視システムについて、次の順序で説明していく。 1.本実施の形態としての遠隔監視システムの概要 2.本実施の形態としての携帯電話機の構成 3.監視センタの構成 4.本実施の形態としての遠隔監視システムにおける用
途別の動作例 4−1.住宅の夜間監視用途 4−2.盗難された、或いは紛失した携帯電話の現在位
置割り出し用途 4−3.箪笥などの監視用途 4−4.駐車車輌等の監視用途 4−5.連続運転機器の監視用途
【0016】1.本実施の形態としての遠隔監視システ
ムの概要 図1は本実施の形態としての遠隔監視システムの概要を
示す図である。図示するように、本実施の形態としての
遠隔監視システムには、携帯電話1、及び監視センタ5
が構成されている。この遠隔監視システムにおいて、本
実施の形態の携帯電話1としては、一般に普及している
携帯電話機が採用される。そして、監視センタ5には、
モニタ局としての監視端末管理装置5aが備えられ、こ
れら携帯電話1、及び監視端末管理装置5a間において
は、携帯電話網2を介した通信が可能とされる。また、
本実施の形態の遠隔監視システムにおいては、この他に
も、図示するように携帯電話網2を経由してのインター
ネット3を介した通信、同じく電話網4を介した通信も
可能とされる。
【0017】2.本実施の形態としての携帯電話機の構
成 図2は本実施の形態としての携帯電話1内部の要部の構
成を示すブロック図である 図示するように、本実施の形態としての携帯電話1に
は、アンテナ25、通信部11、音声処理部12、スピ
ーカ13、マイクロフォン14、システムコントローラ
15、リンガー16、スピーカ16a、バイブレータ1
7、表示部18、キー操作部19、GPS(Global Pos
itioning System)受信機20、GPSアンテナ20
a、ROM21、遠隔監視アプリケーション21a、R
AM22、カメラブロック23、外部入出力インターフ
ェース24が形成されている。
【0018】まず、この携帯電話1において、通信部1
1は通信電波の送受信を行い、この通信部11は、アン
テナ25により受信された電波の復調、及びアンテナ2
5を介して送信する各種信号の変調を行う。例えばアン
テナ25により受信された電波が電子メールやインター
ネットなどのいわゆるデータ通信の情報であれば、この
通信部11は、このような通信データを復調し、システ
ムコントローラ15の制御によって、この復調した通信
データを表示部18に対して表示させることが可能とさ
れている。
【0019】音声処理部12は、システムコントローラ
15の制御に基づいて入力される音声信号について所定
のエンコード/デコード処理を行う。例えば、通話時に
おいて通信部11により受信・復調されたベースバンド
信号は、この音声処理部12において音声信号に復調さ
れ、システムコントローラ15の制御により、これが例
えば通話用のスピーカ13から出力されるようになる。
また、例えば通話時においてマイクロフォン18により
収音されたユーザの音声も、この音声処理部12におい
てエンコード処理され、これが通信部11で変調されて
アンテナ25より送信出力される。
【0020】リンガー16は、システムコントローラ1
5の制御に基づき、例えば操作時における電子音や、着
信時の呼び出し音等をスピーカ16aに出力させる。ま
た、この場合、このリンガー16は、例えばいわゆるサ
イレントモードの設定がされている状態において、シス
テムコントローラ15の制御により図示するバイブレー
タ17を駆動するようにされる。
【0021】システムコントローラ15は、当該携帯電
話1による各種動作が行われるように各種制御処理を実
行する。このシステムコントローラ15には、図示する
ようにROM21、及びRAM22が備えられる。RO
M15は、例えばフラッシュメモリやEEPROMなど
により構成される書き換え可能なメモリとされ、ここに
システムコントローラ15が実行すべきプログラムや表
示データが記憶される。また、例えば電話帳データや、
送受信した電子メールのデータなど、ユーザが設定、登
録した各種データも記憶保持される。特に本実施の形態
においては、後述するようにして、遠隔監視端末として
の動作を実現するために実行すべきプログラムとして、
遠隔監視アプリケーション21aが記憶保持されてい
る。RAM22は、システムコントローラ15が制御処
理を実行する際に必要となる各種データが保持される。
【0022】キー操作部19は、図示しない所定複数の
操作キーから成るものとされ、これら操作キーに対する
操作に応じた操作情報信号をシステムコントローラ15
に対して出力する。システムコントローラ15は、この
操作情報信号に基づいて、所要の動作が得られるように
制御処理を実行する。また、表示部18は、システムコ
ントローラ15の制御によって、動作状況に応じた内容
の表示が行われるように駆動される。
【0023】また、この携帯電話1には、図示するよう
にカメラブロック23が設けられる。カメラブロック2
3は、少なくともカメラレンズ、CCD(Charge Coupl
ed Device)、撮像信号処理回路を備えて構成される。
このカメラブロック23は、カメラレンズを介しCCD
において受光された光を、撮像信号処理回路において画
像信号に変調し、これをシステムコントローラ15に供
給する。そして、システムコントローラ15は、このよ
うにカメラブロック23により得られた画像信号を、例
えばRAM22に取り込み、これに基づいた静止画、及
び動画としての送信可能な通信データを生成するように
される。
【0024】さらに、この携帯電話1には、図示するよ
うにGPS受信機20が設けられる。このGPS受信機
20はGPSアンテナ20aを備え、このGPSアンテ
ナ20aよりGPS衛星による発信電波を入力するよう
にされる。そして、GPS受信機20はこの受信波に基
づき、例えば現在位置の経緯度を割り出すようにされ
る。
【0025】また、この携帯電話1には、図示するよう
に外部入出力インターフェース24が設けられ、これに
より外部機器とこの外部入出力インターフェース24を
介したデータ通信を行うことが可能とされている。
【0026】3.監視センタの構成 図3は、本実施の形態の監視センタ5に備えられる監視
端末管理装置5a内部の要部の構成を示す図である。こ
の監視端末管理装置5aは、図示するようにコントロー
ラ50、ROM51、RAM52、通信部53、記録部
54、表示部55、スピーカ56、マイクロフォン5
7、現在地検出部58、操作部59を備えて構成され
る。
【0027】通信部53は、この監視端末管理装置5a
が図1で説明した各種通信網を介して各携帯電話1との
間でデータ通信を実行するための部位である。携帯電話
1から送信されたデータは、この通信部53で受信され
てコントローラ50に供給され、処理される。また、例
えばコントローラ50が或る携帯電話1に送信すべきデ
ータを生成した場合は、そのデータは通信部53に転送
され、その特定の携帯電話1に対して送信される。
【0028】コントローラ50は主たる制御部位とし
て、本実施の形態の遠隔監視システムとしての動作を得
るための各部の制御を行う。このために、このコントロ
ーラ50は、次に説明するROM51に記憶されている
各種プログラムに従った動作を実行するようにされる。
【0029】ROM51には、基本動作プログラム、各
種処理定数、設定情報などが記憶される。また、このR
OM51には本実施の形態の遠隔監視システムとしての
動作を実現するためのプログラムも記憶されるのである
が、このプログラムに基づくコントローラ50の動作に
ついては後述する。
【0030】RAM52は、各種処理に必要な情報の記
憶、データのバッファリング、コントローラ50のワー
クエリアの拡張、その他、コントローラ50の処理に応
じて多様に使用される。またRAM52にストレージエ
リア(不揮発性領域)が設けられることで、OSやアプ
リケーションソフトウエアがインストールされる部位と
して利用することもできる。
【0031】操作部59は、オペレータがこの監視端末
管理装置5aに対し各種設定、調整等を行う際の、各種
必要な操作を行うためのインターフェースとして設けら
れる。この操作部59からの操作信号はコントローラ5
0に供給され、コントローラ50はこの操作信号に基づ
いた動作を実行するために必要な各部を制御するように
される。
【0032】現在地検出部58は、地図データを有し、
コントローラ50の制御に基づき、携帯電話1から通信
部53を介して送信されてくる経緯度情報と、この地図
データとを照合することで、経緯度情報を送信してきた
携帯電話1の地図上の現在地を検出するようにされる。
そして、この現在地検出部58は、コントローラ50の
制御に基づき、このようにして検出した現在地情報を表
示部55に出力するようにされる。これにより、この監
視端末管理装置5aにおいては、携帯電話1から送信さ
れる経緯度情報に基づいた地図上の位置を表示部55に
表示することが可能とされる。
【0033】記録部54は、例えばハードディスクドラ
イブ、CD−R(Recordable)ドライブ、テープメディ
アドライブ等の記録・再生装置が形成される部位であ
る。この記録部54は、コントローラ50の制御に基づ
き、各種データの記録動作を実行するようにされる。
【0034】表示部55は、コントローラ50の制御に
基づき、各種画像データの表示を行う。また、スピーカ
56は、コントローラ50の制御に基づいて、例えば通
信部53を介して携帯電話1から送信される通話音声等
の音声データを出力するようにされる。また、マイクロ
フォン57は、例えばオペレータが携帯電話1に対して
通話を行う際等に、音声を入力するために設けられる。
【0035】4.本実施の形態としての遠隔監視システ
ムにおける用途別の動作例 上記のように構成される遠隔監視システムにおいて、携
帯電話1の遠隔監視アプリケーション21a、及び監視
端末管理装置5aのROM51に格納されるプログラム
を用途に合わせて適宜変更すれば、以下に説明するよう
な各種動作が実現される。
【0036】4−1.住宅の夜間監視用途 図4は、住宅の夜間監視用途の場合における遠隔監視シ
ステムの動作を示すフローチャートである。なお、この
用途の場合、携帯電話1は例えばユーザの寝室等、住宅
室内に配置されているものとする。まず、携帯電話1の
システムコントローラ15の処理として示すステップS
101において、システムコントローラ15は、図2に
示したキー操作部19において監視モードの設定操作が
あったか否かを監視する。この場合、監視モードの設定
操作としては、例えば所定キーの長押し操作、或いは所
定の順番による複数のキーの操作等が考えられる。ま
た、或いは、監視端末管理装置5aからの遠隔操作によ
りこの監視モードの設定操作が可能とされてもよい。
【0037】ステップS101において監視モードの設
定操作があった場合には、ステップS102において、
警報条件の監視を開始する。このような住宅の夜間監視
の場合、異常事態としては、例えば泥棒等の侵入者が窓
ガラス等を破壊して住宅内に侵入することが想定され
る。このため、この場合は住宅内に生じる音の音量レベ
ルを監視すればよいといえる。従って、このステップS
102においては、図示するように現在マイクロフォン
14に得られている音声の音量が所定閾値を超えたか否
かを監視する動作を開始するようにしたものである。こ
のために、システムコントローラ15は、このステップ
S102において、マイクロフォン14から得られ、音
声処理部12によって符号化された音声データを入力す
る動作を開始するようにされる。なお、このステップS
102においては、音量以外にも、例えばカメラブロッ
ク23を起動させ、このカメラブロック23に得られて
いる画像に所定の変化があったか否かを監視するように
してもよいものとする。
【0038】そして、続くステップS103において、
このように入力した音声データの、例えばある特定桁の
ビットを監視することにより、現在マイクロフォン14
に得られている音声の音量が所定閾値を超えたか否かを
監視するようにされる。ステップS103において、音
量が所定閾値を超えていないと判別した(警報条件が成
立していない)場合には、図示するように監視を継続
し、閾値を超えたと判別された(警報条件が成立した)
場合はステップS104に進む。なお、この閾値として
は、例えばガラスが割れる際の音量等、不法侵入があっ
たとされる音の音量と同等の音量に設定すればよい。ま
た、音量だけでなく、不法侵入により生じる音として考
えられ得る音をサンプリングしておき、マイクロフォン
14に得られる音がこのサンプリング音と合致するか否
かを監視して警報条件が成立したか否かを判別するよう
にしても良い。
【0039】ステップS104においては、先のステッ
プS103において警報条件の成立があったとして、監
視端末管理装置5aに対して警報を送信する。この際、
システムコントローラ15は、まず警報条件が成立した
旨のメッセージとして、例えば「異常音量を検出しまし
た」等の音声メッセージを作成し、これを監視端末管理
装置5aとの通話によって送信する。また、或いはこの
ステップS104における警報送信動作としては、例え
ば「異常音量を検出しました」との文字によるメッセー
ジ、又は例えばその旨を示すイラスト等を作成し、これ
を図1に示したインターネット3を介して電子メールに
より監視端末管理装置5aに送信するようにしてもよ
い。
【0040】ステップS104において、このように警
報を監視端末管理装置5aに対して送信すると、システ
ムコントローラ15は、続くステップS105において
カメラブロック23を起動させ、撮像動作を開始させる
よう制御する。そして、続くステップS106におい
て、監視端末管理装置5aからの追加情報の要求信号が
受信されたか否かを監視する。なお、この用途の場合、
上記ステップS105の撮像動作開始処理とステップS
104の警報発信処理を入れ替え、さらに、ステップS
105の処理により得られた画像を、例えば図2で説明
したRAM22に一時記録し、この記録画像を警報とと
もに監視端末管理装置5aに対して送信するように処理
動作を変更してもよい。このように処理動作を変更する
ことによっては、警報条件が成立した直後の画像をも監
視端末管理装置5aに送信できるようになる。
【0041】監視端末管理装置5aにおいて、コントロ
ーラ50は、図示するステップS201において、携帯
電話1からの警報が図3で説明した通信部53により受
信されたか否かを監視するようにされる。そして、警報
の受信があった場合には、続くステップS202におい
て、受信した警報が正規端末としての携帯電話1から送
信されたものか否かの端末認証処理を実行する。なお、
このステップS202において、受信された警報が正規
端末からでないと判別された場合には、図示はしない
が、この警報が正規端末からのものではない旨の音声、
文字等をスピーカ56、表示部55より出力してオペレ
ータに通知し、オペレータによるしかるべき対応操作を
待機するようにされるものとする。
【0042】続くステップS203においては、警報が
受信された旨をオペレータに通知するための動作を行
う。すなわち、例えば受信された警報の内容が先に例示
したように「異常音量を検出しました」という音声情報
であった場合であれば、コントローラ50は、この音声
データをスピーカ56を介して出力させ、オペレータの
注意を喚起するようにされる。また、或いは警報として
の情報が文字またはイラスト等によるものであった場合
であれば、これらの文字等を表示部55に出力するか、
あるいはこれと共にスピーカ56からアラーム音を出力
させるようにすればよい。そして、ステップS203に
おいて、上記したような警報を受信した旨をオペレータ
に通知する動作を所定時間実行するか、或るいは、例え
ばオペレータにより操作部59に何らかの操作があった
場合には、この通知動作を終了し、ステップS204に
進む。
【0043】ステップS204においては、警報に次ぐ
追加の情報(追加情報)を携帯電話1に要求するため
に、追加情報の送信を要求するための追加情報要求信号
を携帯電話1に対して送信する。そして、この追加情報
要求信号を送信すると、図示するようにステップS20
5において、携帯電話1からの追加情報が受信されたか
どうかを監視するようにされる。なお、このステップS
205において、例えば携帯電話1、監視端末管理装置
5a間の通信の状況等により、携帯電話1からの追加情
報が正確に受信されなかった場合は、図示はしないが携
帯電話1に対して追加情報の再送を要求するようにして
もよいものとする。
【0044】先に説明したステップS106において監
視端末管理装置5aからの追加情報の要求があったか否
かを監視している携帯電話1側は、監視端末管理装置5
aからの追加情報要求信号を受信すると、ステップS1
07に進む。ステップS107においては、先のステッ
プS105において開始させた撮像動作により得られて
いる画像データ、及びマイクロフォン14に得られてい
る音声データを追加情報として継続して監視端末管理装
置5aに送信する。
【0045】そして、このようにステップS107にお
いて追加情報の送信動作を開始させると、システムコン
トローラ15は、続くステップS108において監視端
末管理装置5aから通信の終了を通知する信号を受信し
たか否かを監視する。
【0046】ステップS205において携帯電話1から
の追加情報が受信されたか否かを監視している監視端末
管理装置5aのコントローラ50は、追加情報が受信さ
れたと判別した場合はステップS206に進む。
【0047】ステップS206においては、このように
受信された画像、及び音声としての追加情報をスピーカ
56、及び表示部55に出力させる。これにより、例え
ばオペレータに対し、携帯電話1の配置されている現場
において得られている画像・音声をモニタさせることが
可能となる。また、このステップS206においては、
これと同時にこれらの追加情報を記録部53に記録させ
る。すなわち、この場合、このようにステップS206
において携帯電話1からの追加情報を記録することによ
って、例えば受信した画像に犯人等を特定するに有力な
画が映り込んでいた場合、或いは受信した音声に侵入者
の肉声等が入っていた場合に対応して、これらを証拠と
して保存できるようにしたものである。このように追加
情報の出力・記録を実行させると、ステップS207に
進む。
【0048】ステップS207においては、オペレータ
等の対応に伴う操作を待機し、操作があった場合には、
この操作に従った動作を実行するようにされる。すなわ
ち、この際、オペレータ等は、例えば警察に対する通
報、警備員の現場への駆けつけ等の対応処置を行うこと
ができるようにされる。そして、このステップS207
において、オペレータ等により、例えば操作部59に対
する所定操作等による動作の終了操作があった場合に
は、ステップS208に進み、現在通信を行っている携
帯電話1に対して通信を終了するよう通知する通信終了
通知信号を送信する。
【0049】ステップS208において、このように携
帯電話1に通信終了通知信号を送信すると、コントロー
ラ50は一連の処理動作を終了し、再びステップS20
1の処理を実行するようにされる。
【0050】また、携帯電話1側では、ステップS10
8において、監視端末管理装置5aからの通信終了通知
信号を受信すると、ステップS109に進み監視端末管
理装置5aとの通信を終了する処理を実行する。そし
て、システムコントローラ15は、ステップS109に
おいて通信終了処理を実行すると一連の処理動作を終了
し、再びステップS101の処理動作を実行するように
される。
【0051】なお、この用途の場合、上記したステップ
S104の動作として、警報と共に、GPS受信機20
により得られている現在位置情報を送信するようにして
もよい。このように現在位置情報を監視センタへ送信す
るようにすることで、例えばユーザが携帯電話1を旅行
先のホテルの部屋で使用する等、住宅以外で使用した際
にも、センタ側がユーザの現在位置を正確に把握できる
ようになる。これにより、例えばオペレータは警備員等
に対し、確実な現場の位置を伝えることができるように
なり、例えば警備員等の誤った場所への駆けつけ等を防
止することができる。
【0052】4−2.盗難された、或いは紛失した携帯
電話の現在位置割り出し用途 図5は、例えば盗難された、或いは紛失した携帯電話の
現在位置割り出し用途の場合における遠隔監視システム
の動作を示すフローチャートである。まず、この用途の
場合、ユーザは予め携帯電話1に対し、監視モード状態
を解除するための、例えばキー操作部19を利用したパ
スワード入力等の所定操作を登録していることが前提と
なる。そして、この用途の場合、盗難、或いは紛失によ
り携帯電話1を喪失したユーザは、予めその旨を監視セ
ンタ5に届け出ることになる。そして、監視センタ5に
おいては、例えばオペレータにより監視端末管理装置5
aに対し、例えば該当する携帯電話1の識別番号を入力
する等の所定の操作が行われる。
【0053】これに対し、監視端末管理装置5a側で
は、このオペレータ等による所定の操作に基づいて、図
示するステップS401において、当該携帯電話1に対
して監視モードを設定するよう通知するための監視モー
ド設定通知信号を送信する動作を実行するようにされ
る。そして、コントローラ50は、この監視モード設定
通知信号を送信するとステップS402に進み、携帯電
話1からの警報が受信されたか否かを監視する。
【0054】携帯電話1側では、システムコントローラ
15は、ステップS301において、監視端末管理装置
5aから監視モードの設定通知信号が受信されたか否か
を監視している。そして、S301において、この監視
モード設定通知信号が受信されたと判別した場合はステ
ップS302に進む。
【0055】ステップS302においては、警報条件の
監視を開始する。ここで、この盗難・紛失携帯電話の現
在位置割り出し用途の場合において、例えば携帯電話1
が盗難された場合には、この携帯電話1は例えば通話操
作等、何らかの操作が為される可能性が高いといえる。
また、紛失した場合であっても、例えばこの携帯電話1
を拾った人物が所有者を特定するためなど、やはり当該
携帯電話1に何らかの操作が為される可能性が高いとい
える。そこで、この用途の場合には、上記したように監
視モードが設定された状態における監視モードの解除操
作を、例えば予め登録したパスワード入力等のみによっ
て可能となるようにし、それ以外の操作が行われた場合
は、盗難・紛失により正規ユーザ以外の人物により何ら
かの操作が行われたとみなして警報条件が成立するよう
にするものである。
【0056】このため、図示するようにこの用途の場
合、ステップS302においてはキー操作部19への何
らかのキー操作があったか否かの監視を開始するように
される。そして、ステップS303に進み、ここで何ら
かのキー操作が検出された場合にはステップS304に
進む。
【0057】ステップS304においては、先のステッ
プS303で検出されたキー操作が、例えばパスワード
入力等の所定操作であったか否かの判別を行う。この場
合、パスワード入力等の所定操作であった場合は、正規
のユーザによる操作があったとみなし、図示するように
ステップS311に進んで監視モードを解除し、処理動
作を終了して再びステップS301の処理を実行するよ
うにされる。また、所定操作ではなかった場合はステッ
プS305に進む。
【0058】ステップS305においては、先のステッ
プS304において警報条件の成立があったとして、監
視端末管理装置5aに対して警報を送信する。この際、
システムコントローラ15は、まず警報条件が成立した
旨のメッセージとして、例えば「誤ったキー操作を検出
しました」等の音声メッセージを作成し、これを監視端
末管理装置5aとの通話によって送信する。また、或い
はこのステップS305における警報送信動作として
は、例えば「誤ったキー操作を検出しました」との文字
によるメッセージ、又は例えばその旨を示すイラスト等
を作成し、これを図1に示したインターネット3を介し
て電子メールにより監視端末管理装置5aに送信するよ
うにしてもよい。
【0059】ステップS305において、このように警
報を監視端末管理装置5aに送信すると、システムコン
トローラ15は、続くステップS306においてカメラ
ブロック23による撮像動作、及びマイクロフォン14
からの集音動作、及びGPS受信機20による現在位置
検出動作を開始させる。そして、続くステップS307
において、監視端末管理装置5aからの追加情報の要求
信号が受信されたか否かを監視する。
【0060】監視端末管理装置5aにおいて、先に説明
したようにコントローラ50は、ステップS402にお
いて、携帯電話1からの警報が通信部53により受信さ
れたか否かの監視をしている。そして、このステップS
402において、警報の受信があった場合には、続くス
テップS403において、受信した警報が正規端末とし
ての携帯電話1から送信されたものか否かの端末認証処
理を実行する。なお、この場合も、このステップS40
3においては、受信された警報が正規端末からでないと
判別された場合には、図示はしないが、この警報が正規
端末からのものではない旨の音声、文字等をスピーカ5
6、表示部55より出力してオペレータに通知し、オペ
レータによるしかるべき対応操作を待機するようにされ
るものとする。
【0061】続くステップS404においては、警報が
受信された旨をオペレータに通知するための動作を行
う。すなわち、例えば受信された警報の内容が先に例示
したように「誤ったキー操作を検出しました」という音
声情報であった場合であれば、コントローラ50は、こ
の音声データをスピーカ56を介して出力させ、オペレ
ータの注意を喚起するようにされる。また、或いは警報
としての情報が文字またはイラスト等によるものであっ
た場合であれば、これらの文字等を表示部55に出力す
るか、あるいはこれと共にスピーカ56からアラーム音
を出力させるようにすればよい。そして、ステップS4
04において、上記したような警報を受信した旨をオペ
レータに通知する動作を所定時間実行するか、或るい
は、例えばオペレータにより操作部59に何らかの操作
があった場合には、この通知動作を終了し、ステップS
405に進む。
【0062】ステップS405においては、警報に次ぐ
追加の情報(追加情報)を携帯電話1に要求するため
に、追加情報要求信号を携帯電話1に対して送信する。
そして、この追加情報要求信号を送信すると、図示する
ようにステップS406において携帯電話1からの追加
情報が受信されたかどうかを監視するようにされる。な
お、この場合もこのステップS406においては、例え
ば携帯電話1、監視端末管理装置5a間の通信の状況等
により、携帯電話1からの追加情報が正確に受信されな
かった場合は、携帯電話1に対して追加情報の再送を要
求するようにしてもよいものとする。
【0063】先に説明したステップS307において監
視端末管理装置5aからの追加情報の要求信号が受信さ
れたか否かを監視している携帯電話1側は、監視端末管
理装置5aからの追加情報要求信号を受信すると、ステ
ップS308に進む。ステップS308においては、先
のステップS306において開始させた撮像動作により
得られている画像データ、及びマイクロフォン14に得
られている音声データ、及びGPS受信機20により得
られている例えば現在位置の経緯度情報を追加情報とし
て継続して監視端末管理装置5aに送信する。すなわ
ち、この用途の場合には、このように携帯電話1の現在
位置に関する情報を追加情報として監視端末管理装置5
aに提供するようにすることで、この監視センタ5側に
おいて、例えば盗難・紛失した携帯電話1が現在どこに
あるのかを立所に把握できるようにしているものであ
る。そして、このようにステップS308において追加
情報の送信動作を開始させると、システムコントローラ
15は続くステップS309において、監視端末管理装
置5aから通信の終了を通知する信号を受信したか否か
を監視する。
【0064】ステップS406において携帯電話1から
の追加情報が受信されたか否かを監視している監視端末
管理装置5aのコントローラ50は、このステップS4
06において追加情報が受信されたと判別した場合はス
テップS407に進む。
【0065】ステップS407においては、このように
受信された追加情報のうちの画像、及び音声をスピーカ
56、及び表示部55に出力させる。これにより、例え
ばオペレータに、携帯電話1の配置されている現場にお
いて得られている画像・音声をモニタさせることが可能
となる。そして、追加情報として受信された携帯電話1
の現在位置の情報については、例えばこれに含まれてい
る経緯度の情報等を先に図3で説明した現在地検出部5
8に入力し、この現在地検出部58に携帯電話1の現在
地を地図上に示した形での現在地情報を生成させる。そ
して、このように生成させた現在地情報を表示部55に
対して出力するようにされる。これにより、例えばオペ
レータは携帯電話1の現在位置を容易に把握することが
可能となる。
【0066】また、このステップS407においては、
上記した動作と同時に、これらの追加情報を記録部53
に記録させる。なお、この用途の場合、このように追加
情報を記録しておくようにすれば、何らかの事情により
携帯電話1との通信が途絶えた際にも、オペレータ等は
この記録を元にすることができるので、携帯電話1の捜
索を比較的容易にすることが可能となる。
【0067】そして、このように追加情報の出力・記録
を実行させると、ステップS408に進み、オペレータ
等の対応に伴う操作を待機し、操作があった場合には、
この操作に従った動作を実行するようにされる。そし
て、例えばオペレータにより、例えば操作部59に対す
る所定操作等による動作の終了操作が為された場合に
は、ステップS409に進み、現在通信を行っている携
帯電話1に対して通信を終了するよう通知する通信終了
通知信号を送信する。ステップS409において、この
ように携帯電話1に通信終了通知信号を送信すると、コ
ントローラ50は一連の処理動作を終了し、再びステッ
プS401の処理を実行するようにされる。
【0068】また、携帯電話1側では、先に説明したス
テップS309において、監視端末管理装置5aからの
通信終了通知信号を受信すると、ステップS410に進
み、監視端末管理装置5aとの通信を終了する処理を実
行する。そして、システムコントローラ15は、ステッ
プS410において通信終了処理を実行すると一連の処
理動作を終了するようにされ、再びステップS401の
処理動作を実行するようにされる。
【0069】4−3.箪笥などの監視用途 図6は、例えば箪笥などの監視用途の場合における遠隔
監視システムの動作を示すフローチャートである。な
お、この用途の場合、携帯電話1は例えば箪笥の引き出
し、或いは金庫内等、外光から遮断された場所に配置さ
れていることが前提とされる。まず、携帯電話1のシス
テムコントローラ15の処理として示すステップS50
1において、システムコントローラ15は、図2に示す
キー操作部19において監視モードの設定操作があった
か否かを監視する。この場合も先に説明した住宅の夜間
監視用途と同様、携帯電話1に対する監視モードの設定
操作としては、例えば所定キーの長押し操作、或いは所
定の順番による複数キーの操作等が考えられる。また、
この場合も監視端末管理装置5aからの遠隔操作により
この監視モードの設定操作が可能とされてもよい。
【0070】ステップS501において監視モードの設
定操作があった場合には、ステップS502に進み、警
報条件の監視を開始する。ここで、この箪笥などの監視
用途の場合は、先に説明したように携帯電話1は比較的
暗い場所に配置され、また、異常事態としては、例えば
箪笥の引き出しが開けられ、その内にある貴重品等が取
られることが想定される。このため、この場合は、例え
ば携帯電話1が配置されている引き出し等が開けられ、
引き出し内に外光が射し込んだことを警報条件の成立と
みなすことが考えられる。従って、このステップS50
2においては、図示するように現在カメラブロック23
に得られている画像の受光レベル(光量)が所定閾値を
超えたか否かを監視する動作を開始するようにしたもの
である。このために、システムコントローラ15は、こ
のステップS102においてカメラブロック23により
生成される画像信号を入力し、これを符号化する動作を
開始するようにされる。なお、このステップS501に
おいては、受光レベル以外にも、例えば先に説明した住
宅の夜間監視用途と同様に、現在マイクロフォン14に
得られている音声に所定の変化があったか否かを監視す
るようにしてもよいものである。
【0071】そして、続くステップS503において
は、このように符号化した画像信号の、例えばある特定
桁のビットを監視し、現在得られている画像の光量が所
定閾値を超えたか否かを監視するようにされる。ステッ
プS503において、光量が所定閾値を超えていないと
判別した(警報条件が成立していない)場合には、図示
するように監視を継続し、閾値を超えたと判別された
(警報条件が成立した)場合はステップS504に進
む。
【0072】ステップS504においては、先のステッ
プS503において警報条件の成立があったとして、監
視端末管理装置5aに対して警報を送信する。この際、
システムコントローラ15は、まず警報条件が成立した
旨のメッセージとして、例えば「異常光量を検出しまし
た」等の音声メッセージを作成し、これを監視端末管理
装置5aとの通話によって送信する。また、或いはこの
ステップS504における警報送信動作としては、例え
ば「異常光量を検出しました」との文字によるメッセー
ジ、又は例えばその旨を示すイラスト等を作成し、これ
を図1に示したインターネット3を介して電子メールに
より監視端末管理装置5aに送信するようにしてもよ
い。
【0073】ステップS504において、このように警
報を監視端末管理装置5aに送信すると、システムコン
トローラ15は、続くステップS505において、マイ
クロフォン14より得られる音声についての集音動作を
開始するよう音声処理部12を制御する。そして、続く
ステップS506において、監視端末管理装置5aから
の追加情報の要求信号が受信されたか否かを監視する。
なお、この用途の場合においても、先に図4で説明した
場合と同様にして、ステップS503の処理により所定
光量が検出されるのに応じ、この瞬間にカメラブロック
23により得られていた画像を、例えばRAM22に一
時記録し、この記録画像をステップS504において警
報とともに監視端末管理装置5aに対して送信するよう
に処理動作を変更してもよい。このように処理動作を変
更することによって、警報条件が成立した直後の画像を
も監視端末管理装置5aに送信できるようになる。
【0074】監視端末管理装置5aにおいて、コントロ
ーラ50は、ステップS601において、携帯電話1か
らの警報が通信部53により受信されたか否かを監視す
るようにされる。そして、警報の受信があった場合に
は、続くステップS602において、受信した警報が正
規端末としての携帯電話1から送信されたものか否かの
端末認証処理を実行する。なお、このステップS602
において、受信された警報が正規端末からでないと判別
された場合には、図示はしないが、この警報が正規端末
からのものではない旨の音声、文字等をスピーカ56、
表示部55より出力してオペレータに通知し、オペレー
タによるしかるべき対応操作を待機するようにされるも
のとする。
【0075】続くステップS603においては、警報が
受信された旨をオペレータに通知するための動作を行
う。すなわち、例えば受信された警報の内容が先に例示
したように「異常光量を検出しました」という音声情報
であった場合であれば、コントローラ50は、この音声
データをスピーカ56を介して出力させ、オペレータの
注意を喚起するようにされる。また、或いは警報として
の情報が文字またはイラスト等によるものであった場合
であれば、これらの文字等を表示部55に出力するか、
あるいはこれと共にスピーカ56からアラーム音を出力
させるようにすればよい。そして、ステップS603に
おいて、上記したような警報を受信した旨をオペレータ
に通知する動作を所定時間実行するか、或るいは、例え
ばオペレータにより操作部59に何らかの操作があった
場合には、この通知動作を終了し、ステップS604に
進む。
【0076】ステップS604においては、警報に次ぐ
追加の情報(追加情報)を携帯電話1に要求するため
に、追加情報要求信号を携帯電話1に対して送信する。
そして、この追加情報要求信号を送信すると、図示する
ようにステップS605において、携帯電話1からの追
加情報が受信されたかどうかを監視するようにされる。
なお、この場合も、このステップS605においては、
例えば携帯電話1、監視端末管理装置5a間の通信の状
況等により、携帯電話1からの追加情報が正確に受信さ
れなかった場合は、図示はしないが携帯電話1に対して
追加情報の再送を要求するようにしてもよいものとす
る。
【0077】先に説明したステップS506において監
視端末管理装置5aからの追加情報の要求があったか否
かを監視している携帯電話1側は、監視端末管理装置5
aからの追加情報要求信号を受信すると、ステップS5
07に進む。ステップS507においては、先のステッ
プS505において開始させた集音動作により得られて
いる音声データ、及びカメラブロック23に得られてい
る画像データを追加情報として継続して監視端末管理装
置5aに送信する。そして、このように追加情報の送信
動作を開始させると、システムコントローラ15は、続
くステップS508において監視端末管理装置5aから
通信の終了を通知する信号を受信したか否かを監視す
る。
【0078】ステップS605において携帯電話1から
の追加情報が受信されたか否かを監視している監視端末
管理装置5aのコントローラ50は、追加情報が受信さ
れたと判別した場合はステップS606に進む。
【0079】ステップS606においては、このように
受信された画像、及び音声としての追加情報をスピーカ
56、及び表示部55に出力させる。これにより、例え
ばオペレータに、携帯電話1の配置されている現場にお
いて得られている画像・音声をモニタさせることが可能
となる。また、このステップS606においては、これ
と同時にこれらの追加情報を記録部53に記録させる。
すなわち、この場合も、このようにステップS606に
おいて携帯電話1からの追加情報が記録されるようにす
ることによって、例えば受信した画像に犯人等を特定す
るに有力な画が映り込んでいた場合、或いは受信した音
声に侵入者の肉声等が入っていた場合に対応して、これ
らを証拠として保存できるようにしたものである。そし
て、このように追加情報の出力・記録を実行させると、
ステップS607に進む。
【0080】ステップS607においては、オペレータ
等の対応に伴う操作を待機し、操作があった場合には、
この操作に従った動作を実行するようにされる。そし
て、例えばオペレータにより、例えば操作部59に対す
る所定操作等による動作の終了操作があった場合には、
ステップS208に進み、現在通信を行っている携帯電
話1に対して通信を終了するよう通知する通信終了通知
信号を送信する。ステップS608において、このよう
に携帯電話1に通信終了通知信号を送信すると、コント
ローラ50は一連の処理動作を終了し、再びステップS
601の処理を実行するようにされる。
【0081】また、携帯電話1側では、ステップS50
8において、監視端末管理装置5aからの通信終了通知
信号を受信すると、ステップS509に進み監視端末管
理装置5aとの通信を終了する処理を実行する。そし
て、システムコントローラ15は、ステップS509に
おいて通信終了処理を実行すると一連の処理動作を終了
し、再びステップS501の処理動作を実行するように
される。
【0082】ここで、この用途の場合、例えば箪笥の引
き出し内に置かれた貴重品等が何者かによって持ち去ら
れる際には、犯人等は、貴重品等を探すために引き出し
内をのぞき込む可能性が高い。このため、この用途にお
いて、上記のように例えば引き出し内に携帯電話1を配
置し、カメラブロック23により引き出しの外方を撮像
しておくことによっては、引き出し等が開けられた際
に、犯人等の顔、或いは体の一部等、犯人等を特定する
に有効な情報が得られ易くなる。従って、このように箪
笥などの監視用途に本実施の形態の遠隔監視システムを
用いることによっては、犯人等を特定できる可能性の高
く、この点で非常に有効な監視システムを提供すること
が可能となるといえる。
【0083】4−4.駐車車輌等の監視用途 図7は、駐車車輌等の監視用途の場合における遠隔監視
システムの動作を示すフローチャートである。この用途
の場合、携帯電話1は駐車中の車輌内(例えば工事現場
に夜間残置した建設重機等の運転室内、或いは例えば積
荷を積んだ駐車中のトラックの荷室内等も含む)に配置
されるものとする。まず、携帯電話1のシステムコント
ローラ15の処理として示すステップS701におい
て、システムコントローラ15は、図2に示すキー操作
部19において監視モードの設定操作があったか否かを
監視する。この場合、監視モードの設定操作としては、
例えば所定キーの長押し操作、或いは所定の順番による
複数キーの操作等が考えられる。また、或いは、監視端
末管理装置5aからの遠隔操作によりこの監視モードの
設定操作が可能とされてもよい。
【0084】ステップS701において、監視モードの
設定操作があった場合には、ステップS702に進み警
報条件の監視を開始する。ここで、このような駐車車輌
等の監視の場合、異常事態として、例えば駐車車輌等を
盗もうとする者が、ドアを開けて運転室内等(荷室)に
乗り込み、車輌等のエンジンをかけ、当該駐車車輌等を
乗り去るということが想定される。このため、この場合
は車輌の室内において、例えばドアが閉められた、或い
はエンジンがかけられた際に生じる音等を監視するのが
有効であると考えられる。また、この場合、夜間におけ
る監視、及び荷室の監視等も考慮して、カメラブロック
23に得られる画像の受光レベル(光量)の変化を監視
するようにもする。従って、このステップS702にお
いては、図示するように現在マイクロフォン14に得ら
れている音声の音量、及びカメラブロック23に得られ
ている画像の光量が所定閾値を超えたか否かを監視する
動作を開始するようにしたものである。このために、シ
ステムコントローラ15は、このステップS702にお
いて、マイクロフォン14から得られ、音声処理部12
によって符号化された音声データ、及びカメラブロック
23によって得られた画像信号を入力する動作を開始す
るようにされる。
【0085】そして、続くステップS703において、
このように入力した音声データ、及び符号化した画像信
号のそれぞれの例えばある特定桁のビットを監視するこ
とにより、現在マイクロフォン14に得られている音声
の音量、及び現在カメラブロック23に得られている画
像の光量のうち、少なくともいずれか一方が所定閾値を
超えたか否かを監視ようにされる。ステップS703に
おいて、音量、又は光量が所定閾値を超えていないと判
別した(警報条件が成立していない)場合には、図示す
るように監視を継続し、閾値を超えたと判別された(警
報条件が成立した)場合はステップS704に進む。な
お、この閾値として、音量に関しては、例えばドアが閉
められた際、或いはエンジンがかけられた際に得られる
音量と同等の音量に設定すればよい。また、音量だけで
なく、これらの音をサンプリングしておき、マイクロフ
ォン14に得られる音がこのサンプリング音と合致する
か否かを監視して警報条件が成立したか否かを判別する
ようにしても良い。また、光量についても、同様に例え
ば荷室等のドア等が開けられた際に得られる光量等と同
等に設定すれよい。
【0086】ステップS704においては、先のステッ
プS703において警報条件の成立があったとして、監
視端末管理装置5aに対して警報を送信する。この際、
システムコントローラ15は、まず警報条件が成立した
旨のメッセージとして、例えば「異常音量を検出しまし
た」、或いは「異常光量を検出しました」等の音声メッ
セージを作成し、これを監視端末管理装置5aとの通話
によって送信する。また、或いはこのステップS704
における警報送信動作としては、例えば「異常音量を検
出しました」、或いは「異常光量を検出しました」との
文字によるメッセージ、又は例えばその旨を示すイラス
ト等を作成し、これを図1に示したインターネット3を
介して電子メールにより監視端末管理装置5aに送信す
るようにしてもよい。
【0087】ステップS704において、このように警
報を監視端末管理装置5aに送信すると、システムコン
トローラ15は、続くステップS705において、GP
S受信機20に対して例えば現在位置の経緯度情報の検
出動作を開始させるよう制御する。そして、続くステッ
プS706において、監視端末管理装置5aからの追加
情報の要求信号が受信されたか否かを監視する。なお、
この用途の場合においても、図6で説明した場合と同様
にして、ステップS703の処理により所定光量、或い
は所定音量が検出されるのに応じ、この瞬間にカメラブ
ロック23により得られていた画像を、例えばRAM2
2に一時記録し、この記録画像をステップS704にお
いて警報とともに監視端末管理装置5aに対して送信す
るように処理動作を変更してもよい。このように処理動
作を変更することによって、警報条件が成立した直後の
画像をも監視端末管理装置5aに送信できるようにな
る。
【0088】監視端末管理装置5aにおいて、コントロ
ーラ50は、ステップS801において、携帯電話1か
らの警報が通信部53により受信されたか否かを監視す
るようにされる。そして、警報の受信があった場合に
は、続くステップS802において、受信した警報が正
規端末としての携帯電話1から送信されたものか否かの
端末認証処理を実行する。なお、このステップS802
において、受信された警報が正規端末からでないと判別
された場合には、図示はしないが、この警報が正規端末
からのものではない旨の音声、文字等をスピーカ56、
表示部55より出力してオペレータに通知し、オペレー
タによるしかるべき対応操作を待機するようにされるも
のとする。
【0089】続くステップS803においては、警報が
受信された旨をオペレータに通知するための動作を行
う。すなわち、例えば受信された警報の内容が先に例示
したように「異常音量を検出しました」という音声情報
であった場合であれば、コントローラ50は、この音声
データをスピーカ56を介して出力させ、オペレータの
注意を喚起するようにされる。また、或いは警報として
の情報が文字またはイラスト等によるものであった場合
であれば、これらの文字等を表示部55に出力するか、
あるいはこれと共にスピーカ56からアラーム音を出力
させるようにすればよい。そして、ステップS803に
おいて、上記したような警報を受信した旨をオペレータ
に通知する動作を所定時間実行するか、或るいは、例え
ばオペレータにより操作部59に何らかの操作があった
場合には、この通知動作を終了し、ステップS804に
進む。
【0090】ステップS804においては、警報に次ぐ
追加の情報(追加情報)を携帯電話1に要求するため
に、追加情報要求信号を携帯電話1に対して送信する。
そして、この追加情報要求信号を送信すると、図示する
ようにステップS805において携帯電話1からの追加
情報が受信されたかどうかを監視するようにされる。な
お、この場合もこのステップS805においては、例え
ば携帯電話1、監視端末管理装置5a間の通信の状況等
により、携帯電話1からの追加情報が正確に受信されな
かった場合は、図示はしないが携帯電話1に対して追加
情報の再送を要求するようにしてもよいものとする。
【0091】先に説明したステップS706において監
視端末管理装置5aからの追加情報の要求があったか否
かを監視している携帯電話1側は、監視端末管理装置5
aからの追加情報要求信号を受信すると、ステップS7
07に進む。ステップS707においては、先のステッ
プS702において開始させた撮像動作により得られて
いる画像データ、及びマイクロフォン14に得られてい
る音声データ、及びステップS705の処理によりGP
S受信機20において得られている例えば現在位置の経
緯度情報を追加情報として継続して監視端末管理装置5
aに送信する。
【0092】この用途の場合において、上記のように携
帯電話1の現在位置に関する情報を追加情報として監視
端末管理装置5aに提供するようにすることで、この監
視センタ5側において、例えば当該車輌が移動している
か否か、或いは移動しているとして当該車輌が現在どこ
にあるのかを立所に把握することができるようになる。
【0093】このようにしてステップS707において
追加情報の送信動作を開始させると、システムコントロ
ーラ15は、続くステップS708において監視端末管
理装置5aから通信の終了を通知する信号を受信したか
否かを監視する。
【0094】ステップS805において携帯電話1から
の追加情報が受信されたか否かを監視している監視端末
管理装置5aのコントローラ50は、追加情報が受信さ
れたと判別した場合はステップS806に進む。
【0095】ステップS806においては、このように
受信された画像、及び音声としての追加情報をスピーカ
56、及び表示部55に出力させる。これにより、例え
ばオペレータに携帯電話1の配置されている現場におい
て得られている画像・音声をモニタさせることが可能と
なる。また、このステップS806においては、これと
同時にこれらの追加情報を記録部53に記録させる。す
なわち、この場合も、このようにステップS806にお
いて携帯電話1からの追加情報が記録されるようにする
ことによって、例えば受信した画像に犯人等を特定する
に有力な画が映り込んでいた場合、或いは受信した音声
に侵入者の肉声等が入っていた場合を対応して、これら
を証拠として保存できるようにしたものである。そし
て、このように追加情報の出力・記録を実行させると、
ステップS807に進む。
【0096】ステップS807においては、オペレータ
等の対応に伴う操作を待機し、操作があった場合には、
この操作に従った動作を実行するようにされる。そし
て、例えばオペレータにより、例えば操作部59に対す
る所定操作等による動作の終了操作があった場合には、
ステップS808に進み、現在通信を行っている携帯電
話1に対して通信を終了するよう通知する通信終了通知
信号を送信する。ステップS808において、このよう
に携帯電話1に通信終了通知信号を送信すると、コント
ローラ50は一連の処理動作を終了し、再びステップS
801の処理を実行するようにされる。
【0097】また、携帯電話1側では、ステップS70
8において、監視端末管理装置5aからの通信終了通知
信号を受信すると、ステップS709に進み監視端末管
理装置5aとの通信を終了する処理を実行する。そし
て、システムコントローラ15は、ステップS709に
おいて通信終了処理を実行すると一連の処理動作を終了
し再びステップS701の処理動作を実行するようにさ
れる。
【0098】4−5.連続運転機器の監視用途 図8は、連続運転機器の監視用途の場合における遠隔監
視システムの動作を示すフローチャートである。まず、
この用途において、連続運転機器とは、例えば浄水場の
ポンプ機、又は発電機、或いはコンピュータ装置等、2
4時間の連続運転が想定される機器を指すものとする。
また、この用途の場合、携帯電話1は、例えば保守・監
視要員等が不在の際等に連続運転機器の警報盤の付近に
配置される。すなわち、連続運転機器の類には、警報盤
に例えばベルやランプ等が設けられ、異常事態が検出さ
れた場合にはランプ点滅、アラーム音の出力等の警報通
知が為されるのが通常とされるため、この場合は、携帯
電話1にこれらのランプ点滅、アラーム音を監視させる
ようにしたものである。
【0099】まず、この場合における携帯電話1のシス
テムコントローラ15の処理としては、図示するステッ
プS901において、図2に示したキー操作部19にお
いて監視モードの設定操作があったか否かを監視する。
このステップS901における監視モードの設定操作と
しても、例えば所定キーの長押し操作、或いは所定の順
番による複数キーの操作等が考えられる。また、或い
は、監視端末管理装置5aからの遠隔操作によりこの監
視モードの設定操作が可能とされてもよい。
【0100】ステップS901において、監視モードの
設定操作があった場合には、ステップS902に進み警
報条件の監視を開始する。上述もしたように、この用途
の場合においては、携帯電話1は、連続運転機器に設け
られる警報盤のランプ点滅、及びアラーム音を監視する
ようにされる。従って、このステップS902において
は、現在マイクロフォン14に得られている音声の音
量、及びカメラブロック23に得られている画像の受光
量が所定閾値を超えたか否かを監視する動作を開始する
ようにされる。このために、システムコントローラ15
はこのステップS902において、マイクロフォン14
から得られ、音声処理部12によって符号化された音声
データ、及びカメラブロック23によって得られた画像
信号を入力する動作を開始するようにされる。
【0101】そして、続くステップS903において、
このように入力した音声データ、及び符号化した画像信
号のそれぞれの、例えばある特定桁のビットを監視し、
現在マイクロフォン14に得られている音声の音量、及
び現在カメラブロック23に得られている画像の光量の
うち、少なくともいずれか一方が所定閾値を超えたか否
かを監視ようにされる。このステップS903におい
て、音量、又は光量が所定閾値を超えていないと判別し
た(警報条件が成立していない)場合には、図示するよ
うに監視を継続し、閾値を超えたと判別された(警報条
件が成立した)場合はステップS904に進む。なお、
この閾値として、音量に関しては、例えば警報盤に備え
られるベルが鳴った際に得られる音量等と同等の音量に
設定すればよい。また、音量だけでなく、これらの音を
サンプリングしておき、マイクロフォン14に得られる
音がこのサンプリング音と合致するか否かを監視して警
報条件が成立したか否かを判別するようにしても良い。
また、光量については、警報盤に備えられるランプが点
灯した際に得られる光量等と同等となるように設定すれ
よい。
【0102】ステップS904においては、先のステッ
プS903において警報条件の成立があったとして、監
視端末管理装置5aに対して警報を送信する。この際、
システムコントローラ15は、まず警報条件が成立した
旨のメッセージとして、例えば「異常音量を検出しまし
た」、或いは「異常光量を検出しました」等の音声メッ
セージを作成し、これを監視端末管理装置5aとの通話
によって送信する。また、或いはこのステップS904
における警報送信動作としては、例えば「異常音量を検
出しました」、或いは「異常光量を検出しました」との
文字によるメッセージ、又は例えばその旨を示すイラス
ト等を作成し、これを図1に示したインターネット3を
介して電子メールにより監視端末管理装置5aに送信す
るようにしてもよい。
【0103】ステップS904において、このように警
報を監視端末管理装置5aに送信すると、システムコン
トローラ15は続くステップS905において、監視端
末管理装置5aからの追加情報の要求信号が受信された
か否かを監視する。
【0104】監視端末管理装置5aにおいて、コントロ
ーラ50は、ステップS1001において、携帯電話1
からの警報が通信部53により受信されたか否かを監視
するようにされる。そして、警報の受信があった場合に
は、続くステップS1002において、受信した警報が
正規端末としての携帯電話1から送信されたものか否か
の端末認証処理を実行する。なお、この場合もステップ
S1002において受信された警報が正規端末からでな
いと判別された場合には、図示はしないがこの警報が正
規端末からのものではない旨の音声、文字等をスピーカ
56、表示部55より出力してオペレータに通知し、オ
ペレータによるしかるべき対応操作を待機するようにさ
れるものとする。
【0105】続くステップS1003においては、警報
が受信された旨をオペレータに通知するための動作を行
う。すなわち、例えば受信された警報の内容が先に例示
したように「異常音量を検出しました」という音声情報
であった場合であれば、コントローラ50は、この音声
データをスピーカ56を介して出力させ、オペレータの
注意を喚起するようにされる。また、或いは警報として
の情報が文字またはイラスト等によるものであった場合
であれば、これらの文字等を表示部55に出力するか、
あるいはこれと共にスピーカ56からアラーム音を出力
させるようにすればよい。そして、ステップS1003
において、上記したような警報を受信した旨をオペレー
タに通知する動作を所定時間実行するか、或るいは、例
えばオペレータにより操作部59に何らかの操作があっ
た場合には、この通知動作を終了し、ステップS100
4に進む。
【0106】ステップS1004においては、警報に次
ぐ追加の情報(追加情報)を携帯電話1に要求するため
に、追加情報要求信号を携帯電話1に対して送信する。
そして、この追加情報要求信号を送信すると、図示する
ようにステップS1005において携帯電話1からの追
加情報が受信されたかどうかを監視するようにされる。
なお、このステップS1005において、例えば携帯電
話1、監視端末管理装置5a間の通信の状況等により、
携帯電話1からの追加情報が正確に受信されなかった場
合は、図示はしないが携帯電話1に対して追加情報の再
送を要求するようにしてもよいものとする。
【0107】先に説明したステップS905において監
視端末管理装置5aからの追加情報の要求があったか否
かを監視している携帯電話1側は、監視端末管理装置5
aからの追加情報要求信号を受信すると、ステップS9
06に進む。ステップS906においては、先のステッ
プS902において開始させた撮像動作、及び集音動作
により得られている画像データ、及び音声データを追加
情報として継続して監視端末管理装置5aに送信する。
そして、このようにステップS906において追加情報
の送信動作を開始させると、システムコントローラ15
は、続くステップS907において監視端末管理装置5
aから通信の終了を通知する信号を受信したか否かを監
視する。
【0108】ステップS1005において携帯電話1か
らの追加情報が受信されたか否かを監視している監視端
末管理装置5aのコントローラ50は、追加情報が受信
されたと判別した場合はステップS1006に進む。
【0109】ステップS1006においては、このよう
に受信された画像、及び音声としての追加情報をスピー
カ56、及び表示部55に出力させる。これにより、例
えばオペレータに携帯電話1の配置されている現場にお
いて得られている画像・音声をモニタさせることが可能
となる。また、このステップS1006においては、こ
れと同時にこれらの追加情報を記録部53に記録させ
る。すなわち、この場合、このようにステップS100
6において携帯電話1からの追加情報が記録されるよう
にすることによって、例えば受信した画像に、連続運転
機器の異常箇所を特定するに有力な画が映り込んでいた
場合、或いは受信した音声に異常原因を特定するに有力
な音が入っていた場合を想定して、例えばこれらのデー
タを繰り返し再生して分析することで、異常原因を特定
することができるようにしたものである。そして、この
ように追加情報の出力・記録を実行させると、ステップ
S1007に進む。
【0110】ステップS1007においては、オペレー
タ等の対応に伴う操作を待機し、操作があった場合には
この操作に従った動作を実行するようにされる。この用
途の場合、このステップS1007においては、オペレ
ータ等の操作に基づき、図中に破線の矢印で示すように
携帯電話1に対して通話音声を送信することも可能であ
る。そして、これに対しては、携帯電話1側において、
破線内にステップS910と示したように、この通話に
基づいた音声を図2で説明したスピーカ13より出力さ
せる処理を設けるようにする。このように、ステップS
1007、S910において、携帯電話1のスピーカ1
3を介してオペレータ等の音声を出力可能とすることに
よっては、連続運転機器が音声入力による操作が可能と
されている場合に対応することができるようになる。す
なわち、上記処理を設けることによって、例えばオペレ
ータ等に携帯電話1を介して連続運転機器を遠隔操作さ
せることができるようになるものである。
【0111】ステップS1007において、オペレータ
等により、例えば操作部59に対する所定操作等による
動作の終了操作があった場合には、ステップS1008
に進み、現在通信を行っている携帯電話1に対して通信
を終了するよう通知する通信終了通知信号を送信する。
ステップS1008において、このように携帯電話1に
通信終了通知信号を送信すると、コントローラ50は一
連の処理動作を終了し、再びステップS1001の処理
を実行するようにされる。
【0112】また、携帯電話1側では、ステップS90
7において、監視端末管理装置5aからの通信終了通知
信号を受信すると、ステップS908に進み監視端末管
理装置5aとの通信を終了する処理を実行する。そし
て、システムコントローラ15は、ステップS908に
おいて通信終了処理を実行すると一連の処理動作を終了
し、再びステップS901の処理動作を実行するように
される。
【0113】以上が本実施の形態としての遠隔監視シス
テムについての説明である。上述もしたように本実施の
形態の遠隔監視システムは、監視端末として、カメラブ
ロック23、及びGPS受信機20を備えた一般的に普
及している携帯電話1を用いるものである。そして、本
実施の形態は、この携帯電話1に対し、図2において説
明した遠隔監視アプリケーション21aとしての必要な
プログラムをインストールすることで、例えば図4〜図
8で説明したような各種用途に用いられる監視端末とし
ての機能を付加するようにしたものである。
【0114】このように、遠隔監視システムにおける監
視端末として、携帯電話1を用いることが可能となるこ
とによっては、監視センタ5との通信には、携帯電話網
2、インターネット3、電話網4等を利用できる。これ
により、本実施の形態の監視システムによっては、従来
のように専用回線を維持・管理する必要はなくなること
となる。
【0115】また、このように監視端末として携帯電話
1を用いることが可能となることで、単に警報のみを発
信するだけでなく、例えばマイクロフォン14、カメラ
ブロック23、GPS受信機20により得られる追加情
報を、移動中でも継続的に提供することができる監視端
末が実現されることとなる。
【0116】さらに、監視端末としての携帯電話1にお
いては、警報条件が成立するまでは監視センタ5側との
通信は開始されないようにされる。つまり、本実施の形
態の遠隔監視システムによっては、システム運営に要す
る通信コストを従来よりも大幅に削減することができる
ようになる。
【0117】また、これまでの説明からも理解されるよ
うに、本実施の形態の監視システムにおいては、携帯電
話1、及び監視端末管理装置5aにインストールされる
プログラムの変更のみで各種用途の変更が可能となるた
め、用途変更に要するコストを従来よりも大幅に削減で
きるようになる。
【0118】さらに、例えば、先に図8のステップS9
10の処理として説明したように、携帯電話1を用いる
本実施の形態の監視システムによっては、監視画像等の
追加情報を監視センタ5(監視端末管理装置5a)に送
信するだけでなく、スピーカ13から音声を出力する
等、能動的動作をも行う監視端末が実現されるようにな
る。
【0119】また、本実施の形態の遠隔監視システムと
しては、携帯電話1に対し、図2の破線で示すようにし
て外付けセンサ100を外部入出力インターフェース2
4に接続し、変形例として以下に示すような用途に対応
させてもよいものである。
【0120】まず、第1の変形例は、夜間における畜舎
の監視用途である。すなわち、例えば熊、イノシシ、狼
などの害獣による被害、或いは、高温又は低温による家
畜の大量死を防止するため、上記外部センサ100とし
て温度センサ、侵入センサを接続した携帯電話1を監視
端末として用いるものである。この場合、まず、携帯電
話1においては、接続された侵入センサ、または温度セ
ンサにより得られる情報に所定の変化があったか否かを
監視するようにされる。そして、所定変化があった場合
には、監視端末管理装置5aに対し警報を送信し、監視
端末管理装置5aからの応答(追加情報の要求)があれ
ば、カメラブロック23、及びマイクロフォン14にお
いて得られる画像や音声を送信するようにされる。
【0121】また、第2の変形例は、家畜の放牧状況の
監視用途である。すなわち、例えば牛、馬などの放牧に
おいて、一部の固体に気温センサを接続した携帯電話1
を携帯させ、放牧中の牛馬等の状況監視をするものであ
る。この場合、携帯電話1において、気温センサ、マイ
クロフォン14、カメラブロック23、GPS受信機2
0により得られる情報のいずれかに所定の変化があった
か否かを監視するようにする。そして、所定変化があっ
た場合には、監視端末管理装置5aに対して警報を送信
し、監視端末管理装置5aからの応答があれば、カメラ
ブロック23、及びマイクロフォン14において得られ
る画像及び音声、さらにGPS受信機20により得られ
る現在位置経緯度情報を送信するようにする。
【0122】第3の変形例は、農地の夜間盗難監視用途
である。すなわち、高額な農産物を生産している農地で
の夜間盗難防止のために、外部センサ100として、ワ
イヤや柵の接触を検知する接触検知センサを接続した携
帯電話1を監視端末として用いるものである。この場
合、接触検知センサにおいて接触が検知されたか否かを
監視するようにして、接触が検知された場合には、監視
端末管理装置5aに対して警報を送信し、監視端末管理
装置5aからの応答があれば、カメラブロック23、及
びマイクロフォン14において得られる画像や音声を送
信するようにする。
【0123】なお、図4〜図8、及び上記変形例として
説明した本実施の形態の遠隔監視システムの各用途は、
あくまでも一例であり、勿論これらに限定されるもので
ないことは言うまでもない。
【0124】また、本実施の形態においては、携帯電話
機として、一般的に普及している携帯電話機としての携
帯電話1を例に挙げたが、本発明の携帯電話機として
は、このように現在普及している携帯電話機のみなら
ず、今後普及する可能性のある、携帯電話網を介した通
信が可能な通信手段を備え、少なくとも撮像手段、又は
集音手段、又は現在位置検出手段を備えた携帯性のある
情報処理装置をも含むものであるものとする。また、本
発明の携帯電話機としては、いわゆるPHS(Personal
Handy PhoneSystem)端末をも含むものであることは言
うまでもない。
【0125】また、本実施の形態においては、モニタ局
として監視センタ5における監視端末管理装置5aを例
に挙げたが、本発明のモニタ局としては、例えばユーザ
が自宅において使用するPC(パーソナルコンピュー
タ)、或いは他の携帯電話機等、携帯電話1と携帯電話
網2或いはインターネット3を介した通信が可能とされ
る情報処理装置であればこれに限定されるものではな
い。
【0126】また、これまでの説明からも理解されるよ
うに、本実施の形態では、遠隔監視システムとして、1
用途にのみ対応する場合を例として挙げた。しかしなが
ら本実施の形態の遠隔監視システムとしては、携帯電話
1、及び監視端末管理装置5aに対し、例えば図4〜図
8で説明したすべての用途を実行可能とするプログラム
をインストールし、複数用途の動作を実行可能とさせる
とともに、これら複数の用途の切り替えが可能となるよ
うにして、複数の用途に対応可能な監視システムが実現
されても構わないものである。この際、監視端末管理装
置5aにおいて携帯電話1から送信された警報の内容を
(例えば音声認識や文字認識により)自動分析できるよ
うにし、この分析の結果に応じて自動的に用途の切り替
えを行えるようにしてもよい。
【0127】また、なお、本実施の形態としては、携帯
電話1による警報発信後において、監視端末管理装置5
aからの操作により携帯電話1に備えられる各部の制御
を可能とし、監視センタ5側において必要とされる情報
を適宜選択的に要求することができるようにしても良い
ものである。この際、携帯電話1側の処理には、当然セ
ンタ側の要求を逐次監視する処理が追加されることは言
うまでもない。
【0128】また、本実施の形態としては、監視端末管
理装置5aにおいて、携帯電話1からの追加情報を、用
途に合わせて周期的に収集する、又は収集継続時間など
を可変設定できるようにしてもよいものとする。
【0129】さらに、本実施の形態の遠隔監視システム
としては、例えば使用者の了解が得られた場合に限定し
て、監視センタ5側からの遠隔操作により、警報発信が
無くともカメラブロック23、マイクロフォン14、G
PS受信機20により得られている情報を適宜収集でき
るようにされてもよいものとする。
【0130】
【発明の効果】以上のように本発明は、携帯電話機に対
し、例えば必要なプログラムをインストールすること
で、例えば入力手段により得られる外部の音声、或いは
外部の画像を確認して、当該携帯電話機の外部(周囲)
において警報条件が成立したか否かを判別する機能を付
すようにしている。そして、警報条件が成立したと判別
されるのに応じて警報を送信し、さらに、例えば上記入
力手段により得られている現在の音声、または現在の画
像を、警報に次ぐ追加情報として送信する機能も付すよ
うにしている。これにより、本発明によっては、例え
ば、一般的に普及している携帯電話機に対して特に構成
を変更することなく、簡単なプログラムをインストール
することのみによって、携帯電話機を遠隔監視システム
における監視端末として利用することが可能となる。
【0131】このように、携帯電話機を遠隔監視システ
ムにおける監視端末として利用することが可能となるこ
とによっては、近年の携帯電話機としては、撮像手段、
さらには現在位置検出手段を(標準に)備えているもの
も普及していることにより、従来よりも安価で高機能・
高性能な遠隔監視端末が実現されることとなる。また、
携帯電話機に対しては常に最先端技術が投入される現状
からも、このように監視端末として携帯電話機を利用す
ることが可能となることによっては、監視端末に最先端
技術を継続的に導入することが、従来に比べて格段に容
易となる。
【0132】また、このように監視端末として携帯電話
機を利用することが可能となることで、遠隔監視システ
ムとして移動性を有する通信手段を確保することができ
るようになる。この結果、本発明によっては、移動しな
がら監視する必要の有る用途、および監視場所に短期間
設置した後、監視場所変更のため設置位置を変える必要
の有る用途においても対応可能な遠隔監視システムを、
容易に提供することが可能となる。
【0133】また、このように監視端末として携帯電話
機が利用できるようになることで、従来のように通信手
段を専用回線とした場合よりも、監視システムにおける
通信費用を大幅に削減することが可能となる。これによ
り、特に大規模な遠隔監視システムを構築する場合にお
いて、システム構築に要するコストを大幅に削減するこ
とが可能となる。
【0134】さらに、本発明によっては、監視端末とし
ての携帯電話機は、警報条件が成立するまで監視センタ
5側との通信が開始されないようにされる。これにより
本発明によっては、システム運営に要する通信コストを
従来よりも大幅に削減することができるようになる。ま
た、携帯電話機による追加情報の送信を、例えばモニタ
局からの要求信号に応じて行うようにすれば、さらに通
信コストの削減を図ることが可能となる。
【0135】また、監視端末として携帯電話機を利用す
ることが可能となることで、例えば監視センタ(モニタ
局)のオペレータ等が、携帯電話機に対して通話を行う
ことも可能となる。このため、本発明によっては、監視
中の携帯電話機のスピーカ等から、例えばオペレータ等
が音声出力を行うことが可能となり、これにより、例え
ば連続運転機器等を音声により操作する等、遠隔からの
対処が可能な監視端末を提供することが可能となる。
【0136】また、例えば、本発明の携帯電話機が内蔵
のカメラ装置を有し、監視カメラとして用いられた場合
には、例えば不法侵入者等に監視カメラであると気付か
れにくく、犯行前に破壊され監視が不能となる可能性が
低くなる。
【0137】また、本発明の携帯電話機においては、通
常使用モード/監視モードの設定切り替えが可能とされ
る。これにより、本発明によっては、通常の携帯電話機
としても使用でき、また上記したような効果を有する監
視端末としても使用できる多機能な携帯機器を提供する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態としての遠隔監視システムの概要
を示す図である。
【図2】本実施の形態としての携帯電話1内部の要部の
構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態としての監視端末管理装置5a内
部の要部の構成を示すブロック図である。
【図4】夜間住宅監視用途の場合における遠隔監視シス
テムの動作を示すフローチャートである。
【図5】現在位置割り出し用途の場合における遠隔監視
システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】箪笥等の監視用途の場合における遠隔監視シス
テムの動作を示すフローチャートである。
【図7】駐車車輌等の監視用途の場合における遠隔監視
システムの動作を示すフローチャートである。
【図8】連続運転機器の監視用途の場合における遠隔監
視システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話、2 携帯電話網、3 インターネット、
4 電話網、5 監視センタ、5a 監視端末管理装
置、11 通信部、12 音声処理部、13 スピー
カ、14 マイクロフォン、15 システムコントロー
ラ、16 リンガー、16a スピーカ、17 バイブ
レータ、18 表示部、19 キー操作部、20 GP
S受信機、20a GPSアンテナ、21 ROM、2
1a 遠隔監視アプリケーション、22 RAM、23
カメラブロック、24 外部入出力インターフェー
ス、25 アンテナ、50 コントローラ、51 RO
M、52RAM、53 通信部、54 記録部、55
表示部、56 スピーカ、57マイクロフォン、58
現在位置検出部、59 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 11/00 301 H04N 7/14 5K101 H04N 7/14 7/18 D 7/18 H04Q 9/00 301B H04Q 9/00 301 331A 331 H04B 7/26 E Fターム(参考) 5C054 AA05 CA04 CC03 CD04 CE12 CE16 CH01 DA07 FA09 FE28 FF06 GA01 GA02 GB06 GD06 HA19 HA20 5C064 AA01 AA06 AB03 AB04 AC04 AC06 AC08 AC12 AC16 AC18 AC20 5C087 AA02 AA03 AA09 AA24 AA25 AA32 AA37 BB12 BB20 BB74 DD03 DD24 EE05 EE18 FF01 FF05 FF17 FF19 FF20 GG02 GG07 GG11 GG19 GG70 5K048 AA15 BA34 DA02 DC01 EB02 EB13 EB14 EB15 HA02 5K067 AA26 AA44 BB04 BB27 EE02 EE16 FF02 FF20 FF23 FF25 LL13 5K101 KK13 KK14 LL12 NN06 NN07 RR12 RR21

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部の音声又は画像を入力する入力手段
    と、 操作入力を行うためのキー操作手段と、 通常使用モードと監視モードとを設定できる監視モード
    設定手段と、 上記監視モード設定手段により監視モードが設定されて
    いる間において、上記入力手段、又はキー操作手段によ
    る入力情報を確認して、警報条件の成立を判別する警報
    条件判別手段と、 上記警報条件判別手段により警報条件が成立したと判別
    されるのに応じて警報を送信すると共に、少なくとも上
    記入力手段により得られている情報を、追加情報として
    送信する情報送信手段と、 を備えることを特徴とする携帯電話機。
  2. 【請求項2】 上記情報送信手段による追加情報の送信
    は、 上記送信した警報に応じて返信されてくる要求信号に基
    づいて行われるようにされる、 ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  3. 【請求項3】 上記入力手段は、通話用マイクロフォン
    とされ、 上記追加情報には、少なくとも上記通話用マイクロフォ
    ンにより得られる音声が含まれる、 ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  4. 【請求項4】 上記入力手段は、当該携帯電話機に一体
    的に設けられるカメラ装置とされ、 上記追加情報には、少なくとも上記カメラ装置により得
    られる画像が含まれる、 ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  5. 【請求項5】 現在位置検出手段をさらに備えるととも
    に、 上記追加情報には、少なくとも上記現在位置検出手段に
    より得られる情報が含まれる、 ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  6. 【請求項6】 上記監視モード設定手段は、 上記キー操作手段に対する所定操作によりモードの設定
    を行う、 ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  7. 【請求項7】 上記監視モード設定手段は、 当該携帯電話機外部からの遠隔操作によりモードの設定
    を行う、 ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  8. 【請求項8】 上記警報条件判別手段が確認する情報に
    は、 少なくとも当該携帯電話機が接続可能とされる外部セン
    サにより得られる情報が含まれる、 ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  9. 【請求項9】 現在位置検出手段をさらに備えるととも
    に、 上記警報条件判別手段が確認する情報には、上記現在位
    置検出手段により得られる情報が含まれる、 ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  10. 【請求項10】 上記警報条件判別手段が確認する情報
    を選択可能とした、 ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  11. 【請求項11】 携帯電話機と、上記携帯電話機と無線
    による通信が可能とされるモニタ局により構成される遠
    隔監視システムにおいて、 上記携帯電話機は、 外部の音声又は画像を入力する入力手段と、 操作入力を行うためのキー操作手段と、 通常使用モードと監視モードとを設定できる監視モード
    設定手段と、 上記監視モード設定手段により監視モードが設定されて
    いる間において、上記入力手段、又はキー操作手段によ
    る入力情報を確認して、警報条件の成立を判別する警報
    条件判別手段と、 上記警報条件判別手段により警報条件が成立したと判別
    されるのに応じ、上記モニタ局に警報を送信すると共
    に、上記モニタ局からの要求信号に応じ、少なくとも上
    記入力手段により得られている情報を、追加情報として
    上記モニタ局に送信する情報送信手段とを備え、 上記モニタ局は、 上記携帯電話機により送信された警報を受信するのに応
    じ、上記携帯電話機に対して、追加情報の送信を要求す
    る要求信号を送信する追加情報要求手段と、 上記携帯電話機の上記情報送信手段により送信された追
    加情報を元に、被監視事物をモニタするモニタ手段とを
    備える、 ことを特徴とする遠隔監視システム。
  12. 【請求項12】 上記モニタ局は、 上記携帯電話機から送信される追加情報を記録すること
    ができる追加情報記録手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項11に記載の遠隔監視システ
    ム。
  13. 【請求項13】 外部の音声又は画像を入力する入力手
    段、及び操作入力を行うためのキー操作手段、及び/又
    は当該携帯電話機に一体的に設けられる現在位置検出手
    段、及び/又は外部機器とのデータ通信が可能な通信手
    段を備える携帯電話機と、上記携帯電話機と無線による
    通信が可能とされるモニタ局により実行される遠隔監視
    方法であって、 上記携帯電話機は、 通常使用モードから監視モードへの切り替えを行う監視
    モード設定手順と、 上記監視モード設定手順により監視モードが設定される
    のに応じ、上記入力手段、及び/又は上記キー操作手
    段、及び/又は現在位置検出手段、及び/又は上記通信
    手段を介した外部機器により得られている情報を確認し
    て、警報条件の成立を判別する警報条件判別手順と、 上記警報条件判別手順により警報条件が成立したと判別
    されるのに応じ、上記モニタ局に警報を送信すると共
    に、上記モニタ局からの要求信号に応じ、上記入力手
    段、及び/又は上記現在位置検出手段により得られてい
    る情報を、追加情報として上記モニタ局に送信する情報
    送信手順とを実行し、 上記モニタ局は、 上記携帯電話機により送信された警報を受信するのに応
    じ、上記携帯電話機に対して、追加情報の送信を要求す
    る要求信号を送信する追加情報要求手順と、 上記携帯電話機の上記情報送信手順により送信された追
    加情報を元に、被監視事物をモニタするモニタ手順とを
    実行する、 ことを特徴とする遠隔監視方法。
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