JP2003234273A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents
基板処理装置および基板処理方法Info
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Abstract
させることなく乾燥することができる基板処理装置を提
供する。 【解決手段】 レジスト液により液膜を形成した基板を
基板処理装置の乾燥処理部に備わる収容空間内に載置し
て、該空間を密閉し、圧力挙動をモニタしつつ、レジス
ト液の飽和蒸気圧PVよりも低い設定圧力PSを目指し
て減圧する。飽和蒸気圧PVに達した時点でいったん減
圧が停滞し、レジスト液の溶媒がほぼ全て揮発する。当
該揮発の終了後さらに減圧が進むが、設定圧力PSに近
い到達圧力PFにて圧力は一定値に収束する。この時点
を乾燥終了時点と判断する。
Description
表示装置用ガラス基板等(以下、「基板」と称する)に
所定の処理を行う基板処理装置に関する。
イなどの製品においては、上記基板に対してフォトリソ
グラフィー技術を用いた回路形成がなされている。フォ
トリソグラフィーは、レジスト塗布、露光、現像、エッ
チング等のプロセスによって回路形成を行う技術であ
る。
来、水平面内で回転させた基板上に、レジスト液を滴下
し、回転による遠心力を利用してレジスト液を基板全体
に行き渡らせる、スピン塗布という手法が一般的であ
る。
を形成することが可能であるが、滴下したレジスト液の
うち、実際に膜形成に寄与するのは10%程度でしかな
く、滴下したレジスト液の大部分は、膜形成に寄与する
ことなく基板外部に廃棄される。そのため、省レジスト
化およびコストの面で問題がある。
塗布に代わる成膜技術が研究開発されており、その一つ
に特開2000−077326に開示されるようなスキ
ャン塗布がある。図10は、スキャン塗布の概念を説明
する図である。スキャン塗布は、基板Wと細径の先端を
有するノズル101とを矢印AR101に示す方向に相
対的に移動させつつ、ノズル101の先端からレジスト
液102を連続的に吐出させ、基板W上にレジスト液1
02を線状に順次塗布することによって、液膜103を
形成する技術である。なお、図10においては、説明の
便宜上、液膜103を構成する線の間隔が開いている
が、実際には、それぞれの線は互いに隣接するように塗
布され、最終的には略円板状の液膜が形成される。
た基板は、引き続きベーキング工程へ移されるが、液膜
の状態のまま移すとすると、搬送の途中にレジスト液が
流動したり、また、ベーキング処理中にレジスト液中の
有機溶媒が大量に揮発するなどの問題が生じる。
塗布した場合には、基板の回転によりレジスト液が乾燥
するので、このような問題は、通常は考慮する必要はな
い。
うな問題を回避するためには、ベーキング処理を行う前
に、余分な溶媒を揮発させて液膜を乾燥させ、固化した
塗膜とする必要がある。例えば、ベーキング処理に先ん
じて、常温に近い温度にて液膜の減圧乾燥処理を行うこ
とにより、これは実現される。
段の処理において上述のように溶媒の揮発が生じてしま
う。また、十分に溶媒が揮発してしまっているのにも関
わらず、減圧乾燥処理を継続するのは、処理時間の無駄
である。十分に、かつ効率よく乾燥させるためには、溶
媒が揮発したことを何らかの方法により判断することが
必要である。
状に順次形成していくため、塗布位置の違いや塗布後の
経過時間の差に起因して、液膜の膜厚に不均一が生じる
場合がある。減圧乾燥処理に伴って、膜厚がさらに不均
一になることは、少なくとも回避されなければならな
い。
であり、液膜を効率よく、かつ、膜厚の均一性を劣化さ
せることなく乾燥することができる基板処理装置を提供
することを目的とする。
め、請求項1の発明は、基板の処理を行う装置であっ
て、基板を載置可能な載置部を内部に含む収容空間と、
前記収容空間内の気体を排気可能な排気手段と、前記載
置部の温度を調整する温度調整手段と、前記収容空間に
対し不活性気体を供給する気体供給手段と、を含む乾燥
処理部を備え、前記載置部に、基板の外周位置に配置さ
れて基板を鉛直上方に突き上げ可能である突き上げピン
が付設されていることを特徴とする。
の基板処理装置であって、前記載置部が、前記基板の底
面を略点接触にて支持する突起部を備えることを特徴と
する。
請求項2に記載の基板処理装置であって、前記載置部
に、基板滑り防止手段が設けられていることを特徴とす
る。
請求項3のいずれかに記載の基板処理装置であって、前
記排気手段が、前記基板の周辺部側から前記収容空間内
の気体を排気することを特徴とする。
請求項4のいずれかに記載の基板処理装置であって、前
記乾燥処理部が、前記収容空間の圧力を測定する圧力測
定手段をさらに備えることを特徴とする。
の基板処理装置であって、前記乾燥処理部が、前記収容
空間の圧力を大気圧にする復圧手段と、前記排気手段、
前記気体供給手段、および前記復圧手段を制御する圧力
制御手段と、をさらに備えることを特徴とする。
の基板処理装置であって、前記圧力制御手段が、前記圧
力測定手段により計測される前記収容空間内の圧力の変
化から前記液膜の溶媒の揮発が終了したことを判断する
判断手段をさらに備え、前記圧力制御手段が、前記判断
手段において前記揮発が終了したと判断された後に前記
復圧手段を動作させることを特徴とする。
請求項7のいずれかに記載の基板処理装置であって、基
板を水平に保持可能な基板保持手段と、処理液吐出口を
有し、処理液を当該処理液吐出口から前記基板上に連続
的に吐出可能な処理液吐出手段と、を相対的に移動させ
つつ基板に処理液を塗布する塗布処理部と、をさらに備
え、前記塗布処理部において処理液を塗布する処理がな
された後の基板が、前記乾燥処理部における乾燥処理に
供されることを特徴とする。
の基板処理装置であって、基板に対し加熱処理および冷
却処理を行う熱処理部と、露光された基板に対し現像処
理を行う現像処理部と、各処理部との間で基板の搬入お
よび搬出を行う搬送部と、をさらに備えることを特徴と
する。
形成する処理を行う方法であって、収容空間内に配置さ
れ基板を載置可能な載置部に、液膜を塗布された基板を
載置する載置工程と、前記収容空間に不活性気体を供給
しつつ当該収容空間を減圧する減圧工程と、前記収容空
間の圧力が所定の値以下になった場合に前記収容空間の
圧力を大気圧にする復圧工程と、を備えることを特徴と
する。
記載の基板処理方法であって、前記減圧工程が前記収容
空間内の圧力を計測しつつ行われ、かつ、前記圧力の変
化から、前記液膜中の溶媒の揮発が終了したこと判断す
る判断工程を備え、前記判断工程にて前記揮発が終了し
たと判断された後に、前記復圧工程を開始することを特
徴とする。
発明の第1の実施の形態に係る基板処理装置の塗布処理
部1および乾燥処理部6の概要を示す図である。図1
(a)は平面図、図1(b)は側面図である。なお、そ
れぞれには、水平面をxy平面、鉛直方向をz軸とした
3次元座標を付している。
保持部2と、吐出口5からレジスト液を基板上に吐出
し、液膜を形成するノズル3とを主として備える。
駆動機構により、矢印AR1に示す方向に移動可能とな
っている。ノズル3は、ノズル駆動部4によって矢印A
R2に示す方向に移動可能となっている。ノズル駆動部
4は、ベルト駆動による駆動機構であり、ベルト4Bに
固定されたノズル3が、ベルト4Bのy軸方向の動作に
応じて移動する態様となっている。なお、ノズル3の駆
動機構はこれに限定されず、他の公知の駆動機構を採用
してもよい。
液膜を形成された基板Wは、乾燥処理部6に受け渡され
る。乾燥処理部6の詳細は後述する。
が、図2に示すように、レジスト液Rは、レジスト貯留
部に備わるポンプ12によって、配管14を経てノズル
3に供給されている。ノズル3が矢印AR4に示す塗布
動作を行う際、ノズル3にレジスト液Rを供給する配管
14の可動部分14Mは、ノズル3の動作に伴って移動
する。
理部6の全体を示す概略断面図である。この乾燥処理部
6は、基板Wを収容保持する容器20と、基板Wに対す
る乾燥温度を調整可能な加熱ヒータ40と、該加熱ヒー
タ40による温度調整制御を行う制御部45とを主とし
て備えており、基板Wに塗布されたレジスト液の液膜を
低圧化におくことによって溶媒を揮発させ、固化した塗
膜を得る、減圧乾燥を行うためのものである。
た基板Wに対する乾燥温度を調整する機能を有してい
る。本実施の形態では、後述する載置部21の下面側及
び蓋体30の上面側に加熱ヒータ40が設けられてお
り、加熱ヒータ40で生じた熱が載置部21及び蓋体3
0内を介して容器20の収容空間23内の気体に伝わ
る。液膜の乾燥に伴い発生する揮発熟の影響で基板Wお
よび載置部21の温度が下がると、液膜中の溶媒の蒸気
圧が下がって乾燥しにくくなり、その結果、乾燥処理時
間が増加してしまう。加熱ヒータ40にて乾燥温度を調
整することにより、これは回避される。また、乾燥温度
を調整することによって、容器20の内壁に溶媒が結露
することも防止できる。なお、加熱ヒータ40に代わっ
て温度が一定に保たれる温調水を用いて乾燥温度を調整
する態様であってもよい。また、加熱ヒータ40が設け
られる態様は、上述したものに限られず、例えば、収容
空間23内に設けられていてもよい。
に構成されている。具体的には、容器20は、基板Wが
載置される載置部21とその載置部21上を覆う蓋体3
0とを備えている。
5には蓋体30を開いた状態における容器20の断面図
を示す。図3〜図5に示すように、載置部21は、略円
盤状に形成されており、その上面側中央部に、周囲を周
壁部22によって囲まれた所定の収容空間23が形成さ
れている。収容空間23は、基板Wを水平姿勢のままで
収容可能な形状及び大きさに形成されている。ここで
は、略円形状である基板Wよりも一回り大きな円形穴形
状に形成されている。
4には、基板Wを水平に支持する複数の突起部25と、
基板Wの周縁側面に当接して基板Wの水平方向の位置決
めを担い、かつ基板の滑りを防止する滑り防止手段とし
て機能する複数の滑り防止ピン26が備わっている。図
4は、基板Wが載置されたならばその外周部分に相当す
る位置に、3つの突起部25が所定間隔をあけて形成さ
れ、各突起部25に対応する外側位置に滑り防止ピン2
6が形成されている場合を示している。
が載置部21に載置されるときは、底面24に直接に面
接触するのではなく、複数の突起部25に略点接触の状
態にて支持され、底面24から離間して保持されること
になる。このように基板Wを支持し、接触部分を最小限
に止めることにより、乾燥処理部6から基板Wへの熱伝
導に起因して液膜に生ずる温度の不均一、さらにはこれ
に伴う乾燥後塗膜の膜厚不均一性の増大を防ぐことがで
きる。
の支持は外力に対して不安定であり、例えば後述するよ
うな収容空間23からの排気を実行する場合であれば、
当該空間内に生じる気流によって、基板Wが滑ってしま
い位置ずれを起こす可能性がある。滑り防止ピン26
は、これを防止し、基板Wを所定の位置及び姿勢にて保
持するために設けられている。これらを保持すること
は、膜厚不均一性の増大を抑止する一助となる。
の出退が自在な突き上げピン27が複数備わっている。
突き上げピン27は、収容空間内への基板Wの載置と、
収容空間内からの基板Wの取り出しとを担うためのもの
である。図5において矢印AR5にて示すように、突き
上げピン27は、図示を省略する駆動機構により底面2
4から出退自在となっている。上方へ進出した状態で
は、基板Wを上方に持ち上げ、下方へ退避した状態で
は、基板Wを収容空間23内の下方へ移動させて突起部
25に支持させる構成となっている。なお、突き上げピ
ン27は加熱ヒータ40にて直接に加熱されないため、
基板Wにおいて突き上げピン27と接触する箇所は他の
箇所とは温度が異なってしまうことになる。これは上述
の突起部25の場合と同様に温度の不均一を生じること
になる。本実施の形態においてはこれに起因する膜厚の
不均一を回避するために、図4に示すように、3つの突
き上げピン27を、基板Wが載置されたならばその外周
部分に相当する位置であって、それぞれの突起部25の
中間の位置に設けている。
面と底面24とが交わる環状部分に沿って、環状スリッ
ト28が形成されていると共に、その環状スリット28
から載置部21の外面に貫通するエア吸引孔29が形成
されている。
手段としての真空ポンプ50が圧調整バルブ51を介し
て接続されている。真空ポンプ50に排気動作を行わせ
ると、容器20内の気体が排気されることとなる。な
お、排気に伴う気流が液膜の上方にて発生すると、液膜
表面に気流による流跡が形成されてしまい、その凹凸に
よって局所的に膜厚が不均一になってしまうが、載置部
21においては、環状スリット28を通じて基板Wの周
辺部側から気体が排気されるため、基板Wの周りに均等
な吸引力を作用させることができ、上述のような流跡の
形成を阻止することができる。
い、かつ、その載置部21に対して開閉自在に取付けら
れる。上記周壁部22の上部は、その外周側部分が内周
側部分よりも段落ちした形状を有しており、蓋体30の
下面外周部が、これに対応して一段突出した形状を有し
ている。そして、蓋体30の下面外周部を周壁部22の
上部に嵌め込むようにして蓋体30を載置部21に取付
けると、収容空間23が気密状態に保たれることにな
る。なお、周壁部22側にはゴム等の弾性部材によるO
リング38が設けられており、気密状態をより確実に保
つようにしている。
駆動部の駆動により行われる。
0を基準にするとその内外)に貫通するガス供給孔32
が形成されている。このガス供給孔32には、ガス供給
手段としての不活性ガス供給源52がリーク量調整バル
ブ53を介して接続されている。本実施の形態において
は、蓋体30を取り付け載置部21を閉じた状態にて、
真空ポンプ50により容器20内の空気を排気し、収容
空間23を負圧にしつつも、当該不活性ガス供給源52
から不活性ガス(例えば窒素ガス等)を前記ガス供給孔
32を通じて収容空間23内に導入する。すなわち、不
活性ガスにて収容空間内の雰囲気を置換しつつ、収容空
間23の排気を行う。不活性ガスは、その湿度、温度等
の管理が容易だからである。
のであり、CPU、ROMおよびRAM等を備え、予め
格納されたソフトウェアプログラムによって所定の演算
動作を行う一般的なマイクロコンピュータにより構成さ
れている。この制御部45は、後述する一連の動作の制
御を行う。
3内の圧力を監視するための圧力計54が設けられてい
る。後述するように、圧力計54によって計測される収
容空間23内の圧力値に基づいて、制御部45内に備わ
る判断部46が、乾燥処理の終了を判断する。
ける減圧乾燥処理の動作について説明する。図6は、乾
燥処理部6における減圧乾燥処理の流れを示す図であ
る。また、図7は、乾燥処理部6にて減圧を行った場合
の、収容空間23内の圧力の時間変化を示す図である。
図7においては、縦軸が収容空間23内の圧力、横軸が
処理を開始してからの経過時間を表しており、波線が設
定圧力曲線61、実線が圧力計54にて計測された収容
空間23内の実圧力曲線62を表している。また、説明
の便宜上、実圧力曲線62の挙動に応じて、処理の過程
を過程I〜過程Vの5つの過程に分けている。
液が塗布された後、保持部2により当該基板Wが容器2
0内に搬送される。基板Wは、載置部21内の突起部2
5にて支持され、かつ滑り防止ピン26および突き上げ
ピン27にて固定される(ステップS1)。
密閉され(ステップS2)、続いて、真空ポンプ50に
より容器20内の気体が設定圧力を目指して排気され
る。同時に、不活性ガスが不活性ガス供給源52から容
器20内に導入される(ステップS3)。排気動作は制
御部45により制御される。その際、収容空間23内が
減圧していくように圧調整バルブ51及びリーク量調整
バルブ53の開度は制御されるので、収容空間23内
は、不活性ガス雰囲気を保持しつつ減圧されることにな
る。
相当する。すなわち、設定圧力曲線61に示すように設
定圧力PSが与えられ、減圧処理が開始されると、実圧
力曲線62が示すように、収容空間23内の圧力は設定
圧力PSを目指して急激に低下していく過程である。な
お、設定圧力PSは、レジスト液の溶媒の飽和蒸気圧よ
りも十分小さくする必要がある。また、この過程におい
ては、レジスト液の液膜からの溶媒の揮発が、主として
液膜表面から生じている。
ると、収容空間23内の圧力はほとんど低下せず、一定
となる(過程II)。これは、減圧の結果、収容空間2
3内の圧力が液膜を構成する溶媒の飽和蒸気圧PVに達
し、液膜内部からも連続的に溶媒の揮発が生じるためで
ある。ほぼ全ての溶媒が揮発する時間t2までは、排気
動作に関わらず飽和蒸気圧PVが保たれることとなる。
力PSを目指して減圧していく(過程III)。そして、
時間t3が過ぎた後のように、ほぼ設定圧力PSに近い
圧力に達すると、圧力の減少が鈍化し、ほぼ一定値に収
束する(過程IV)。この時点に達すると、ほぼ完全に固
化した塗膜が得られていることになる。
のこうした圧力変化に基づいて、液膜の乾燥が終了した
か否か、すなわち、全ての溶媒の揮発が終了したか否か
を判断することとなる(ステップS4)。具体的には、
乾燥処理の開始後、収容空間23内の圧力変化を圧力計
54にて絶えず測定し、実圧力曲線62のような圧力挙
動を得る。そして、測定した圧力が設定圧力PSに達し
たと、判断部46が判断した時点で、乾燥処理を終了す
ればよいこととなる。図7においては、時間t4が経過
してこの状態に達したことを意味する。
活性ガス供給源52のリーク量調整バルブ53を調整し
て、不活性ガスを流入させることにより収容空間23を
大気圧に復圧し(ステップS5)、基板Wを取り出せば
(ステップS6)、処理は乾燥処理は終了する(過程
V)。
わりに、乾燥処理部6が大気圧用リークバルブを有し、
当該大気圧用リークバルブを調整することにより収容空
間23内に装置外部の空気が流入して復圧がなされる構
成であってもよい。
乾燥状態に達したことを的確に検知でき、処理時間の無
駄をなくした処理を行うことができる。また、排気速度
を適宜設定することにより、あるいは段階的に排気速度
を変化させつつ排気を行うことにより、排気に伴う気流
の発生による液膜の不均一を回避しつつ排気を行うこと
が望ましい。なお、本実施の形態においては乾燥条件を
時間に基づいて設定しないので、乾燥が不完全な状態で
終了することもない。
IVにおいて圧力低下が鈍化して、設定圧力PSに近い圧
力に達した時点で乾燥処理を終了しても、実質的に大き
な問題は生じない。すなわち、図7においては、設定圧
力PSに近い到達圧力PFにて圧力がほぼ一定になった
と判断して、乾燥処理を終了してもよい。これにより、
さらなる処理時間の短縮が可能である。
する塗布処理部1および乾燥処理部6は、基板に対する
フォトリソグラフィー処理を行う種々の装置に組み込ん
で機能させることが可能である。
理を行う装置の一例としての、基板処理装置70の構成
の概略を示す図である。図8には、図1と同様に3次元
座標系を付している。基板処理装置70は、基板Wに対
しレジスト塗布処理や現像処理を行う装置であって、基
板の搬出入を行うインデクサIDと、基板に処理を行う
複数の処理ユニットからなる第1処理部群PG1,第2
処理部群PG2と、図示を省略する露光装置(ステッ
パ)との基板の受け渡しを行うインターフェイスIF
と、第1処理部群PG1と、第2処理部群PG2とに挟
まれた搬送ロボットTRとを備えている。
なキャリアCRを載置し、未処理基板を当該キャリアか
ら搬送ロボットTRに払い出すとともに処理済基板を搬
送ロボットTRから受け取ってキャリアに格納する。
0と図外の露光装置との間で基板の授受を行う機能を有
する。また、インターフェイスIFは、図示は省略する
が、露光装置との受け渡しタイミングの調整を行うべ
く、露光前後の基板を一時的にストックする機能を有し
ている。
うための複数の処理ユニットを備えており、そのうちの
一部が第1処理部群PG1を構成し、残部が第2処理部
群PG2を構成する。図9は、第1処理部群PG1およ
び第2処理部群PG2の構成を示す図である。第1処理
部群PG1は、塗布処理ユニットSC1、SC2と、そ
の上方に3列3段に積層された熱処理ユニットとから構
成されている。この塗布処理ユニットSC1およびSC
2が、本実施の形態に係る塗布処理部1および乾燥処理
部6により構成されるものである。
ユニットを平面的に配置しているが、実際にはこれらは
高さ方向(z軸方向)に積層されているものである。
ユニットCP1、密着強化ユニットAH、加熱ユニット
HP1が積層された列と、冷却ユニットCP2、加熱ユ
ニットHP2、加熱ユニットHP3が積層された列と、
冷却ユニットCP3、加熱ユニットHP4、加熱ユニッ
トHP5が積層された列とが設けられている。
ユニットSD1,SD2とその上方に3列3段に積層さ
れた熱処理ユニットとから構成されている。現像処理ユ
ニットSD1,SD2は、露光後の基板上に現像液を供
給することによって現像処理を行う、いわゆるスピンデ
ベロッパである。熱処理ユニットとしては、下から順に
冷却ユニットCP4、露光後ベークユニットPEB、加
熱ユニットHP6が積層された列と、冷却ユニットCP
5、加熱ユニットHP7、加熱ユニットHP8が積層さ
れた列と、冷却ユニットCP6、加熱ユニットHP9、
加熱ユニットHP10が積層された列とが設けられてい
る。
加熱して所定の温度にまで昇温する、いわゆるホットプ
レートである。また、密着強化ユニットAHおよび露光
後ベークユニットPEBもそれぞれレジスト塗布処理前
および露光直後に基板を加熱する加熱ユニットである。
冷却ユニットCP1〜CP6は、基板を冷却して所定の
温度にまで降温するとともに、基板を当該所定の温度に
維持する、いわゆるクールプレートである。
ニットの直上には、温湿度の管理されたクリーンエアー
のダウンフローを形成するフィルタファンユニットFF
Uが設けられている。また、図示を省略しているが、搬
送ロボットTRが配置された搬送空間の上方にも、フィ
ルタファンユニットが設けられている。
請求項9の発明によれば、液膜に、熱伝導に起因した膜
厚の不均一が生じることを回避できる。
う基板の滑りを防止することができる。
る気流が液膜表面上に流跡を形成することにより液膜に
生じる膜厚の不均一を回避することができる。
れば、減圧乾燥において液膜の表面から溶媒が揮発する
際の、収容空間内の圧力の挙動について知ることができ
る。
よび請求項11の発明によれば、圧力を制御しつつ減圧
乾燥を行うことができる。
よれば、液膜が乾燥状態に達したことを的確に検知で
き、処理時間の無駄をなくした処理を行うことができ
る。
理部1および乾燥処理部6の概要を示す図である。
図である。
す図である。
間23内の圧力の時間変化を示す図である。
る。
の構成を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 基板の処理を行う装置であって、 基板を載置可能な載置部を内部に含む収容空間と、 前記収容空間内の気体を排気可能な排気手段と、 前記載置部の温度を調整する温度調整手段と、 前記収容空間に対し不活性気体を供給する気体供給手段
と、を含む乾燥処理部を備え、 前記載置部に、基板の外周位置に配置されて基板を鉛直
上方に突き上げ可能である突き上げピンが付設されてい
ることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理装置であっ
て、 前記載置部が、前記基板の底面を略点接触にて支持する
突起部を備えることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の基板処
理装置であって、 前記載置部に、基板滑り防止手段が設けられていること
を特徴とする基板処理装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の基板処理装置であって、 前記排気手段が、前記基板の周辺部側から前記収容空間
内の気体を排気することを特徴とする、基板処理装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
載の基板処理装置であって、 前記乾燥処理部が、 前記収容空間の圧力を測定する圧力測定手段をさらに備
えることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の基板処理装置であっ
て、 前記乾燥処理部が、 前記収容空間の圧力を大気圧にする復圧手段と、 前記排気手段、前記気体供給手段、および前記復圧手段
を制御する圧力制御手段と、をさらに備えることを特徴
とする基板処理装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の基板処理装置であっ
て、 前記圧力制御手段が、 前記圧力測定手段により計測される前記収容空間内の圧
力の変化から前記液膜の溶媒の揮発が終了したことを判
断する判断手段をさらに備え、 前記圧力制御手段が、前記判断手段において前記揮発が
終了したと判断された後に前記復圧手段を動作させるこ
とを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
載の基板処理装置であって、 基板を水平に保持可能な基板保持手段と、 処理液吐出口を有し、処理液を当該処理液吐出口から前
記基板上に連続的に吐出可能な処理液吐出手段と、を相
対的に移動させつつ基板に処理液を塗布する塗布処理部
と、をさらに備え、 前記塗布処理部において処理液を塗布する処理がなされ
た後の基板が、前記乾燥処理部における乾燥処理に供さ
れることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項9】 請求項8に記載の基板処理装置であっ
て、 基板に対し加熱処理および冷却処理を行う熱処理部と、 露光された基板に対し現像処理を行う現像処理部と、 各処理部との間で基板の搬入および搬出を行う搬送部
と、をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。 - 【請求項10】 基板に塗膜を形成する処理を行う方法
であって、 収容空間内に配置され基板を載置可能な載置部に、液膜
を塗布された基板を載置する載置工程と、 前記収容空間に不活性気体を供給しつつ当該収容空間を
減圧する減圧工程と、 前記収容空間の圧力が所定の値以下になった場合に前記
収容空間の圧力を大気圧にする復圧工程と、を備えるこ
とを特徴とする基板処理方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載の基板処理方法であ
って、 前記減圧工程が前記収容空間内の圧力を計測しつつ行わ
れ、かつ、 前記圧力の変化から、前記液膜中の溶媒の揮発が終了し
たこと判断する判断工程を備え、 前記判断工程にて前記揮発が終了したと判断された後
に、前記復圧工程を開始することを特徴とする基板処理
方法。
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