JP2003233906A - 光ディスク記録再生装置、および光ディスク記録再生方法 - Google Patents

光ディスク記録再生装置、および光ディスク記録再生方法

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JP2003233906A
JP2003233906A JP2002032996A JP2002032996A JP2003233906A JP 2003233906 A JP2003233906 A JP 2003233906A JP 2002032996 A JP2002032996 A JP 2002032996A JP 2002032996 A JP2002032996 A JP 2002032996A JP 2003233906 A JP2003233906 A JP 2003233906A
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optical disk
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Sumi Ishida
州見 石田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの再生時におけるレーザパワーの
微調整を行うことができなかった。 【解決手段】 光ディスクに対して記録および再生を行
うために利用される、可変な電圧値を有する設定電圧を
発生する設定電圧発生回路14と、設定電圧の電圧値と
非線形な対応関係をもつ電圧値を有する出力電圧を出力
する折線型増幅回路15と、出力電圧の電圧値と実質的
に線形な対応関係をもつレーザパワーを有するレーザ光
を発生する光ピックアップ1とを備えた光ディスク装置
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク記録再
生装置、および光ディスク記録再生方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばMD(ミニディスク)のよ
うな光ディスクに記録再生を行なう光ディスク装置が知
られている。これは、記録時には高出力のレーザ光をデ
ィスクに照射して光磁気記録を行ない、再生時には低出
力のレーザ光をディスクに照射し、ディスク上に記録さ
れているデータ(符号化された音声などの情報信号)に
より変調された反射光を受光素子で受光してデータの内
容を検出するものである。
【0003】以下、従来の光ディスク装置について、M
Dを例に、図面を参照しながら説明する。図3は、従来
の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【0004】光ピックアップ51は、レーザダイオード
52,信号検出用のフォトダイオード53,モニター用
のフォトダイオード54,検出用抵抗55から構成され
ている。なお、レーザダイオード52のカソード,フォ
トダイオード53のアノードは接地され、フォトダイオ
ード54は、カソードが電源に接続されアノードが抵抗
55を介して接地されている。
【0005】レーザダイオード52から出射されたレー
ザ光は、ディスク56で反射されフォトダイオード53
で受光される。また、レーザダイオード52から出射さ
れたレーザ光の一部は、ディスク56に関係なく直接フ
ォトダイオード54で受光される。
【0006】PNP型トランジスタ57は、エミッタが
電源に接続されコレクタがレーザダイオード52のアノ
ードに接続される。
【0007】演算増幅器(OP)58は電流電圧変換を
行うものであり、その反転入力端子はフォトダイオード
53のカソードに、非反転入力端子はDC電圧源59に
接続されている。DC電圧源59は、例えば電源電圧の
1/2の電圧に設定されている。演算増幅器58の出力
用端子60と反転入力端子は抵抗61を介して接続され
ている。
【0008】設定電圧発生回路62は、レーザパワーを
設定するDC電圧を出力するものであり、例えば、レー
ザパワーの設定値に応じたパルス幅変調波形を平滑した
電圧を出力するように構成されている。
【0009】演算増幅器63は、非反転入力端子はフォ
トダイオード54のアノードに接続され、反転入力端子
は設定電圧発生回路62の出力に接続されている。演算
増幅器63の出力は抵抗64を介してトランジスタ57
のベースに接続されている。
【0010】つぎに、このように構成された従来例にお
ける光ディスク装置の動作を説明する。
【0011】レーザダイオード52から出射されたレー
ザ光はディスク56を照射し、その反射光がフォトダイ
オード53に受光され電流に変換される。さらにこの変
換された電流は演算増幅器58と抵抗61で電流電圧変
換され端子60に出力される。
【0012】この際、ディスク56からの反射光に含ま
れるデータ信号あるいはサーボ系信号が端子60に出力
される。なお通常は、反射光に含まれるデータ信号やサ
ーボ系信号は、それぞれ専用のフォトダイオードおよび
電流電圧変換回路で再生される場合が多いが、何れも周
知の技術なので説明を割愛する。
【0013】一方レーザダイオード52から出射された
レーザ光の一部はフォトトランジスタ54で受光される
ことにより、抵抗55の両端にはレーザダイオード52
のレーザパワーに比例した電圧が出力される。抵抗55
の両端電圧と設定電圧発生回路62の出力電圧との誤差
が0になるように演算増幅器63,抵抗64,トランジ
スタ57が構成されているので、レーザダイオード52
に負帰還がかかりレーザダイオードのレーザパワーがコ
ントロールされる。
【0014】このように、レーザダイオード52のレー
ザパワーは設定電圧回路62の出力電圧に比例する。
【0015】したがって、再生時の場合は設定電圧発生
回路62の出力電圧が低いので、レーザダイオード52
のレーザパワーは低い。そして、記録時は、再生時に比
べてレーザパワーが数倍から約10倍になるように設定
電圧発生回路62の出力電圧が設定されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、光ディスクの再生時において低い
レーザパワーを微調整しようとした場合、その精度を充
分に確保しにくいことがある。より具体的には、たとえ
ば設定電圧発生回路62をパルス幅変調やDAコンバー
タで構成している場合などには、再生用のレーザパワー
に対する調整分解能が相対的に粗くなり、装置の性能が
低下してしまう。
【0017】なお、このような従来の構成では、レーザ
パワーの低出力の調整分解能を重視すると、レーザパワ
ーの最大出力が制限される(また、従来の構成では、レ
ーザパワーの最大出力と低出力の調整分解能との両立を
図ろうとすると、ビット数が増えたり高いクロック周波
数が必要になるなどコストが上昇してしまい、実用的で
はなかった)。
【0018】本発明は、上記従来のこのような課題を考
慮し、光ディスクの再生時におけるレーザパワーの微調
整を行うことができる光ディスク記録再生装置、および
光ディスク記録再生方法を提供することを目的とするも
のである。
【0019】
【課題を解決するための手段】第一の本発明(請求項1
に対応)は、光ディスクに対して記録および再生を行う
ために利用される、可変な電圧値を有する設定電圧を発
生する設定電圧発生回路と、前記設定電圧の電圧値と非
線形な対応関係をもつ電圧値を有する出力電圧を出力す
る非線形増幅回路と、前記出力電圧の電圧値と実質的に
線形な対応関係をもつレーザパワーを有するレーザ光を
発生するレーザ光発生回路とを備えた光ディスク記録再
生装置である。
【0020】第二の本発明(請求項2に対応)は、前記
非線形な対応関係は、前記設定電圧の電圧値が横軸にと
られ前記出力電圧の電圧値が縦軸にとられた座標平面に
おける、単調増大な凸関数のグラフによって与えられる
第一の本発明の光ディスク記録再生装置である。
【0021】第三の本発明(請求項3に対応)は、前記
単調増大な凸関数のグラフは、屈折点を有する折線型の
グラフである第二の本発明の光ディスク記録再生装置で
ある。
【0022】第四の本発明(請求項4に対応)は、前記
折線型のグラフは、指数関数のグラフの近似である第三
の本発明の光ディスク記録再生装置である。
【0023】第五の本発明(請求項5に対応)は、前記
屈折点に対応する設定電圧の電圧値は、前記設定電圧発
生回路の電源電圧に比例するように設定される第三の本
発明の光ディスク記録再生装置である。
【0024】第六の本発明(請求項6に対応)は、前記
屈折点に対応する設定電圧の電圧値は、前記設定電圧発
生回路の電源電圧を抵抗分割して設定される第三の本発
明の光ディスク記録再生装置である。
【0025】第七の本発明(請求項7に対応)は、光デ
ィスクに対して記録および再生を行うために利用され
る、可変な電圧値を有する設定電圧を発生する設定電圧
発生ステップと、前記設定電圧の電圧値と非線形な対応
関係をもつ電圧値を有する出力電圧を出力する非線形増
幅ステップと、前記出力電圧の電圧値と実質的に線形な
対応関係をもつレーザパワーを有するレーザ光を発生す
るレーザ光発生ステップとを備えた光ディスク記録再生
方法である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態について、図面を参照しつつ説明を行う。
【0027】(実施の形態1)はじめに、本発明の実施
の形態1における光ディスク装置の構成を示すブロック
図である図1を参照しながら、本実施の形態における光
ディスク装置の構成について説明する。
【0028】なお、本実施の形態における光ディスク装
置の特徴は、設定電圧発生回路14の出力電圧である設
定電圧を折線的に非線形変換する(図2(b)参照)折
線型増幅回路15を備えた点にあるが、この点に関して
は後に詳述する。
【0029】光ピックアップ1は、レーザダイオード
2,信号検出用のフォトダイオード3,モニター用のフ
ォトダイオード4,検出用抵抗5から構成されている。
なお、レーザダイオード2のカソード,フォトダイオー
ド3のアノードは接地され、フォトダイオード4は、カ
ソードが電源(Vcc)に接続されアノードが抵抗5を
介して接地されている。
【0030】レーザダイオード2から出射されたレーザ
光は、ディスク6で反射されフォトダイオード3で受光
される。また、レーザダイオード2から出射されたレー
ザ光の一部は、ディスク(MD)6に関係なく直接フォ
トダイオード4で受光される。
【0031】PNP型トランジスタ7は、エミッタが電
源(Vcc)に接続されコレクタがレーザダイオード2
のアノードに接続される。
【0032】演算増幅器(OP)8は電流電圧変換を行
うものであり、反転入力端子はフォトダイオード3のカ
ソードに、非反転入力端子はDC電圧源9に接続されて
いる。
【0033】DC電圧源9は、例えば電源(Vcc)の
1/2の電圧に設定されている。演算増幅器8の出力用
端子10と反転入力端子は抵抗11を介して接続されて
いる。なお、通常は、反射光に含まれるデータ信号やサ
ーボ系信号は、それぞれ専用のフォトダイオードおよび
電流電圧変換回路で再生される場合が多いが、何れも周
知の技術なので説明を割愛する。
【0034】演算増幅器12は、非反転入力端子がフォ
トダイオード4のアノードに接続され、出力が抵抗13
を介してトランジスタ7のベースに接続されている。
【0035】設定電圧発生回路14は、レーザパワーを
設定するDC電圧を出力するものであり、例えばレーザ
パワーの設定値に応じたパルス幅変調波形を平滑した直
流電圧を出力するように構成されている。
【0036】折線型増幅回路15は、設定電圧発生回路
14の出力電圧を変換するものであり、演算増幅器1
6,17、DC電圧源18、抵抗19,20,21,2
2,23,24,25、屈折点設定回路26,27で構
成されている。
【0037】屈折点設定回路26は第1の屈折点を設定
する回路であり、演算増幅器28、抵抗29,30,3
1、ダイオード32から構成されている。また、屈折点
設定回路27は第2の屈折点を設定する回路であり、演
算増幅器33、抵抗34,35,36、ダイオード37
から構成されている。
【0038】なお、38,39,40は折線型増幅回路
15における端子である。
【0039】折線型増幅回路15の各構成を具体的に説
明すると、演算増幅器16,17の各非反転入力端子は
DC電圧源18に接続されている。DC電圧源18は、
例えば電源(Vcc)の1/2の電圧に設定されてい
る。
【0040】抵抗19は演算増幅器16の反転入力端子
と出力端子間に接続され、抵抗20は演算増幅器16の
出力端子と演算増幅器17の反転入力端子間に接続さ
れ、抵抗21は電源(Vcc)と演算増幅器17の反転
入力端子間に接続され、抵抗22は演算増幅器17の反
転入力端子と出力端子間に接続されている。抵抗23,
24,25は、電源(Vcc)と接地間に直列接続され
ている。
【0041】屈折点設定回路26において、抵抗29,
30は演算増幅器16の反転入力端子と端子38間に直
列接続されている。抵抗31は、抵抗29,30の接続
点と演算増幅器28の反転入力端子間に接続されてい
る。ダイオード32は、アノードが演算増幅器28の出
力端子にカソードが反転入力端子に接続されている。演
算増幅器28の非反転入力端子は抵抗24,25の接続
点に接続されている。
【0042】屈折点設定回路27において、抵抗34,
35は演算増幅器16の反転入力端子と端子38間に直
列接続されている。抵抗36は、抵抗34,35の接続
点と演算増幅器33の反転入力端子間に接続されてい
る。ダイオード37は、アノードが演算増幅器33の出
力端子にカソードが反転入力端子に接続されている。演
算増幅器28の非反転入力端子は抵抗24,25の接続
点に接続されている。
【0043】端子38は設定電圧発生回路14の出力端
子に接続され、端子39は演算増幅器12の反転入力端
子に接続され、端子40は演算増幅器16の出力端子に
接続されている。
【0044】この構成により、演算増幅器16と抵抗1
9,29,30,31,34,35,36は反転増幅器
を構成し、演算増幅器17と抵抗20,22は反転増幅
器を構成し、演算増幅器28とダイオード32は理想ダ
イオードを構成し、演算増幅器33とダイオード37は
理想ダイオードを構成することは明かである。なお抵抗
19,20,21,22,29,30,31,34,3
5,36の抵抗値は、それぞれR1,R2,R3,R
4,R5,R6,R7,R8,R9,R10とする。
【0045】なお、設定電圧発生回路14は本発明の設
定電圧発生回路に対応し、折線型増幅回路15は本発明
の非線形増幅回路に対応し、光ピックアップ1は本発明
のレーザ光発生回路に対応し、本実施の形態の光ディス
ク装置は本発明の光ディスク記録再生装置に対応する。
また、端子39の出力電圧は、本発明の設定電圧の電圧
値と非線形な対応関係をもつ電圧値を有する出力電圧に
対応する。
【0046】つぎに、図2(a)〜(b)を主として参
照しながら、本実施の形態における光ディスク装置の動
作について説明する(本実施の形態における光ディスク
装置の動作について説明しながら、本発明の光ディスク
記録再生方法の一実施の形態についても説明する)。な
お、図2(a)は、本発明の実施の形態1における、端
子38に入力した設定電圧に対する端子40,端子39
の電圧をそれぞれ折線a,bで表した説明図である。ま
た、図2(b)は、本発明の実施の形態1における、設
定電圧に対するレーザダイオード2のレーザパワーを表
した説明図である。
【0047】まず、本実施の形態の特徴を表す折線型増
幅回路15の動作を説明する。
【0048】演算増幅器28,33の非反転入力端子に
は、それぞれ電源電圧(Vcc)を抵抗23,24,2
5で分割した電圧が加わっており、演算増幅器33の方
が非反転入力端子電圧は高い。
【0049】以下では三つのケース(A)〜(C)につ
いて具体的に説明するが、端子38における設定電圧に
応じて、抵抗29,30,31の合成抵抗値r1および
抵抗34,35,36の合成抵抗値r2が変化し、した
がって端子40における電圧利得(すなわち、図2
(a)における折線aの変化率Δ<0の絶対値)
【0050】
【数1】R1・((r1)−1+(r2)−1) が変化することがわかる。
【0051】(A)端子38における設定電圧が充分低
い場合(つまり、端子38における設定電圧がA領域に
ある場合)には、演算増幅器28,33の各反転入力端
子の電圧は、各非反転入力端子電圧と同じ電圧にクラン
プされる。
【0052】このときの、抵抗29,30,31の合成
抵抗値をr1Aとし、抵抗34,35,36の合成抵抗
値をr2Aとすると、端子40における電圧利得は、
【0053】
【数2】R1・((r1A)−1+(r2A)−1) となり、図2(a)の波形aのA領域に示すように、後
述するB領域およびC領域に比べて利得が最も低い。実
際、
【0054】
【数3】r1A=R5+R6+R5・R6/R7 r2A=R8+R9+R8・R9/R10 である。
【0055】(B)端子38における設定電圧がやや高
い場合(つまり、端子38における設定電圧がB領域に
ある場合)には、演算増幅器28の反転入力端子の電圧
が非反転入力端子より高くなりオープン状態となる。
【0056】このときの、抵抗29,30,31の合成
抵抗値をr1Bとし、抵抗34,35,36の合成抵抗
値をr2Bとすると、端子40における電圧利得は、
【0057】
【数4】R1・((r1B)−1+(r2B)−1) となり、図2(a)の波形aのB領域に示すように、A
領域より電圧利得が上昇する。実際、
【0058】
【数5】r1B=R5+R6 r2B=R8+R9+R8・R9/R10 である。
【0059】(C)端子38における設定電圧が充分高
い場合(つまり、端子38における設定電圧が領域Cに
ある場合)には、演算増幅器28,33の反転入力端子
の電圧が各非反転入力端子より高くなり、ともにオープ
ン状態となる。
【0060】このときの、抵抗29,30,31の合成
抵抗値をr1Cとし、抵抗34,35,36の合成抵抗
値をr2Cとすると、端子40における電圧利得は、
【0061】
【数6】R1・((r1C)−1+(r2C)−1) となり、図2(a)の波形aのC領域に示すように、A
領域およびB領域より電圧利得が高い。実際、
【0062】
【数7】r1C=R5+R6 r2C=R8+R9 である。
【0063】以上では三つのケース(A)〜(C)につ
いて説明したが、増幅器17と抵抗20,22は−R4
/R2の電圧利得を示すので、R2,R3,R4の値を
選ぶことにより、端子39の出力電圧は図2(a)にお
ける折線bに示すごとく変化する。
【0064】すなわち、設定電圧0Vでは端子39の出
力電圧が0Vとなり、設定電圧の変化に対し、端子39
の出力電圧の変化率が一定の直線的な特性を示すのでは
なく、その出力電圧の変化率が増大する折線的な特性を
示す。
【0065】さて、レーザダイオード2から出射された
レーザ光はディスク6を照射し、反射光がフォトダイオ
ード3に受光され電流に変換される。さらにこの変換さ
れた電流は演算増幅器8と抵抗11で電流電圧変換され
端子10に出力される。
【0066】つまり、ディスク6からの反射光に含まれ
るデータ信号あるいはサーボ系信号が端子10に出力さ
れる。なお通常は、反射光に含まれるデータ信号やサー
ボ系信号は、それぞれ専用のフォトダイオードおよび電
流電圧変換回路で再生される場合が多いが、何れも周知
の技術なので説明を割愛する。
【0067】一方レーザダイオード2から出射されたレ
ーザ光の一部はフォトトランジスタ4で受光されること
により、抵抗5の両端にはレーザダイオード2のレーザ
パワーに比例した電圧が出力される。抵抗5の両端電圧
と端子39の電圧との誤差が0になるように演算増幅器
12,抵抗13,トランジスタ7が構成されているの
で、レーザダイオード2に負帰還がかかりそのレーザパ
ワーがコントロールされる。
【0068】つまり、レーザダイオード2のレーザパワ
ーは、端子39の電圧に比例するわけである。
【0069】なお、抵抗5の抵抗値を大きくすると演算
増幅器12の非反転入力端子の電圧が上昇するのでレー
ザパワーが減少し、抵抗値を小さくするとレーザパワー
が増大する。すなわち抵抗5の値によりレーザパワーの
出力感度が増減する。端子電圧39の出力電圧に対する
レーザパワーの出力感度は、抵抗5の値により予め調整
されている。
【0070】この結果を図2(b)に示す。すなわち、
設定電圧0Vではレーザパワーが0Wとなり、設定電圧
の変化に対し、レーザパワーの変化率が増大する折線特
性を示す。
【0071】このように、本実施の形態によれば、設定
電圧発生回路14から出力される設定電圧が低い場合は
レーザダイオード2のレーザパワーの変化率が小さく、
設定電圧が高くなるにつれて段階的にレーザパワーの変
化率を大きくしている。
【0072】したがって、低いレーザパワーにおいて設
定電圧を変化させたときにレーザパワーが相対的に大き
く変化してしまうという不都合や、高いレーザパワーに
おいて設定電圧を変化させたときにレーザパワーが相対
的に変化しにくいという不都合を防止できる。
【0073】なお、屈折点は、電源電圧を抵抗分割した
電圧により設定されており、電源電圧と屈折点の比が常
に一定に保たれていてもよい。このようにすることによ
り、異なる電源電圧に対応した光ディスク装置のシステ
ム設計が有利となる。
【0074】また、設定電圧発生回路が発生する設定電
圧を電源電圧に比例させ、折線型増幅回路の複数の屈折
点が何れも電源電圧に比例するようにしておいて、
(1)モニター回路が発生するモニター電圧が電源電圧
にほぼ比例した値を出力するように設定したり、(2)
レーザダイオードから出射したレーザパワーを電流に変
換する受光素子と、電流をモニター電圧に変換する抵抗
とでモニター回路を構成して、電源電圧と抵抗の値との
比がほぼ一定になるように抵抗の値を設定したり切換え
たりしてもよい。
【0075】また、ディスクにレーザ光を照射するレー
ザダイオードと、レーザダイオードから出射したレーザ
パワーに比例したモニター電圧を発生するモニター回路
と、変換電圧とモニター電圧との差に応じてレーザダイ
オードを駆動する駆動手段とを有するレーザ光発生回路
とを利用して、レーザ光発生回路でモニター電圧が変換
電圧とほぼ等しくなるように負帰還制御を行ってもよ
い。
【0076】(実施の形態2)本発明の実施の形態2の
光ディスク装置の構成および動作は、前述した実施の形
態1の光ディスク装置の構成および動作と類似してい
る。
【0077】ただし、図1における屈折点設定回路2
6,27を更に増設し、合計n個(n≧3)の屈折点を
持たせることにより、設定電圧に対する端子39の出力
電圧およびレーザパワーをよりスムーズな特性に近づけ
る。
【0078】その他は、実施の形態1で説明した構成と
同一であり詳細な説明を省略する。
【0079】このように本実施の形態によれば、設定電
圧に対する端子39の出力電圧の変化やレーザパワーの
変化が連続可変に近づくため、調整精度がより向上する
利点がある。
【0080】(実施の形態3)本発明の実施の形態3の
光ディスク装置の構成および動作は、前述した実施の形
態1の光ディスク装置の構成および動作と類似してい
る。
【0081】ただし、図2(a)における折線bが指数
関数の特性に近似するように、図1における屈折点設定
回路26,27の各抵抗値を設定する。
【0082】その他は、実施の形態1で説明した構成と
同一であり詳細な説明を省略する。
【0083】この場合、端子38における任意の設定電
圧を一定値変化させたとき、端子39の出力電圧変化量
と出力電圧との比(これをレーザパワー変化率と呼ぶ)
は常に一定となる。換言すれば、任意のレーザパワーに
おいて設定電圧を一定値変化させたとき、レーザパワー
変化率が常に一定に保たれることは明らかである。
【0084】このように本実施の形態によれば、レーザ
パワーの値に関係なく、設定電圧の変化量だけでレーザ
パワー変化率を制御できるので、周辺機器を含めた光デ
ィスク装置のシステム設計が有利となる。
【0085】(実施の形態4)本発明の実施の形態4の
光ディスク装置の構成および動作は、前述した実施の形
態1の光ディスク装置の構成および動作と類似してい
る。
【0086】ただし、図1における設定電圧発生回路1
4は、ディジタル設定値に応じたパルス幅変調波が生成
され、これを平滑した設定電圧を出力するものである。
【0087】その他は、実施の形態1で説明した構成と
同一であり詳細な説明を省略する。
【0088】一般にパルス幅変調波形は、波高値が電源
電圧(Vcc)となる関係上、平滑して出力される設定
電圧は電源電圧(Vcc)に比例するという特性を有す
る。従って同一のディジタル値に対し、設定電圧、屈折
点、端子39の出力電圧は電源電圧(Vcc)に比例す
る。
【0089】ところが、抵抗5は電源電圧に比例した抵
抗値に再設定することにより、演算増幅器12の両入力
端子は電源電圧に比例して増減するものの電圧差が生じ
ない。換言すれば異なる電源電圧においても、ディジタ
ル設定値に対するレーザパワーが変化しない。
【0090】なお、抵抗5は、電源電圧に応じた複数の
抵抗値をスイッチ等を用いて切換えるように構成しても
よい。
【0091】また、たとえば、(1)設定電圧発生回路
が発生する設定電圧を電源電圧に比例させ、(2)折線
型増幅回路の複数の屈折点が何れも電源電圧に比例する
ようにし、(3)レーザパワーに比例したモニター電圧
を発生するモニター回路を利用して、そのモニター回路
が発生するモニター電圧が電源電圧にほぼ比例した値を
出力するように設定してもよい。
【0092】このように本実施の形態によれば、抵抗5
を電源電圧に比例する抵抗値に再設定することで、高電
源電圧で使用される据置型光ディスク装置や、低電源電
圧で使用されるポータブル型光ディスク装置において、
装置をほとんど共用化できる利点がある。
【0093】(実施の形態5)本発明の実施の形態5の
光ディスク装置の構成および動作は、前述した実施の形
態1の光ディスク装置の構成および動作と類似してい
る。
【0094】ただし、図1における折線型増幅回路15
に代えて、利得が単調増加する非線形増幅回路を用い
る。このような非線形増幅回路は、トランジスタの非直
線性を応用した回路で容易に実現される。
【0095】その他は、実施の形態1で説明した構成と
同一であり詳細な説明を省略する。
【0096】このように本実施の形態によれば、設定電
圧に対する端子39の出力電圧の変化やレーザパワーの
変化が連続可変的になるため、調整精度がより向上する
利点がある。
【0097】なお、上記各実施の形態において、光ディ
スク装置として、MDを例に説明したが、他の光ディス
クを用いたものでも良いことは言うまでもない。
【0098】このように、レーザパワーを設定する設定
電圧を発生する設定電圧発生回路と、入力した設定電圧
の増大および減少に対し利得を増大および減少させて変
換電圧を出力する非線形増幅回路と、変換電圧に比例し
たレーザパワーを発生してディスクを照射するレーザ光
発生回路とを備えたことにより、レーザパワーの最大出
力値を低下させたりコストを上昇させたりすることな
く、低出力におけるレーザパワーの調整精度が向上する
とともに、低出力から高出力まで広範囲なレーザパワー
の調整が容易になる利点がある。
【0099】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、光ディスクの再生時におけるレーザパワーの
微調整を行うことができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光ディスク装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】(a)本発明の実施の形態1における、端子3
8に入力した設定電圧に対する端子40,端子39の電
圧をそれぞれ折線a,bで表した説明図である。 (b)本発明の実施の形態1における、設定電圧に対す
るレーザダイオード2のレーザパワーを表した説明図で
ある。
【図3】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ 2 レーザダイオード 3,4 フォトダイオード 5,11,13,19〜25,29〜31,34〜3
6, 抵抗 6 ディスク 7 トランジスタ 8,12,16,17,28,33 演算増幅器 9,18 電圧源 10,38,39,40 端子 14 設定電圧発生回路 15 折線型増幅回路 26,27 屈折点設定回路 32,37 ダイオード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対して記録および再生を行
    うために利用される、可変な電圧値を有する設定電圧を
    発生する設定電圧発生回路と、 前記設定電圧の電圧値と非線形な対応関係をもつ電圧値
    を有する出力電圧を出力する非線形増幅回路と、 前記出力電圧の電圧値と実質的に線形な対応関係をもつ
    レーザパワーを有するレーザ光を発生するレーザ光発生
    回路とを備えた光ディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記非線形な対応関係は、前記設定電圧
    の電圧値が横軸にとられ前記出力電圧の電圧値が縦軸に
    とられた座標平面における、単調増大な凸関数のグラフ
    によって与えられる請求項1記載の光ディスク記録再生
    装置。
  3. 【請求項3】 前記単調増大な凸関数のグラフは、屈折
    点を有する折線型のグラフである請求項2記載の光ディ
    スク記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記折線型のグラフは、指数関数のグラ
    フの近似である請求項3記載の光ディスク記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 前記屈折点に対応する設定電圧の電圧値
    は、前記設定電圧発生回路の電源電圧に比例するように
    設定される請求項3記載の光ディスク記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記屈折点に対応する設定電圧の電圧値
    は、前記設定電圧発生回路の電源電圧を抵抗分割して設
    定される請求項3記載の光ディスク記録再生装置。
  7. 【請求項7】 光ディスクに対して記録および再生を行
    うために利用される、可変な電圧値を有する設定電圧を
    発生する設定電圧発生ステップと、 前記設定電圧の電圧値と非線形な対応関係をもつ電圧値
    を有する出力電圧を出力する非線形増幅ステップと、 前記出力電圧の電圧値と実質的に線形な対応関係をもつ
    レーザパワーを有するレーザ光を発生するレーザ光発生
    ステップとを備えた光ディスク記録再生方法。
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