JP2003233458A - 複合スイッチ構造体 - Google Patents

複合スイッチ構造体

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JP2003233458A
JP2003233458A JP2002029703A JP2002029703A JP2003233458A JP 2003233458 A JP2003233458 A JP 2003233458A JP 2002029703 A JP2002029703 A JP 2002029703A JP 2002029703 A JP2002029703 A JP 2002029703A JP 2003233458 A JP2003233458 A JP 2003233458A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1ユニットの中に特定方向ステップ式座標入
力機能と全方向連続式座標入力機能を備えた、携帯情報
端末に最適な新たな小型の複合スイッチ構造体を提供す
る。 【解決手段】 360度全方向の座標位置を指定できる
座標入力操作部1を有する全方向連続式座標入力装置2
と、座標入力操作部3を囲むようにして特定方向のみの
座標位置が指定できる複数の押圧操作部3を有する特定
方向ステップ式入力装置4とを備え、座標入力操作部1
と押圧操作部3とが個別に動作できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種電気・電子
機器で使用される特定方向の多方向スイッチ又はコンピ
ュータやゲーム機において2次元の任意の座標位置を入
力するためのジョイスティンク等のポインティングデバ
イスに関するものであり、特に携帯情報端末のような小
型機器に最適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話に代表される携帯情報端
末による静止画及び動画の画像情報の送受信が活発に行
われるようになっている。これに伴って、画像情報を利
用するための入力手段に求められる機能が多様化してき
ている一方で、画像情報を表示する表示画面の大型化も
望まれている。そのため、携帯情報端末にあっては、限
られた大きさの中で表示画面の大型化を実現するには、
入力手段の小型化が要求されることとなる。したがっ
て、携帯情報端末の入力手段としては、多機能かつ小型
化が求められてきている。
【0003】また、携帯電話による電子メールの送信や
インターネットからのデータ受信が盛んになってきてお
り、そのための文字・記号等の入力にあっては、パソコ
ンのキーボードを操作するように10本の指を使用する
のではなく、1本乃至2本の指でキー操作をするのが一
般的である。
【0004】また、今まではバンド幅の制約もあって、
携帯情報端末によるメール送受信、インターネットによ
るデータの送受信可能な容量が少なかったため、携帯情
報端末の操作に当たっても、4方向ステップ式キーのみ
又は4方向ステップ式キーと確定キーとを一緒にした複
合キーを用いることで十分対応できた。
【0005】ところが、2001年秋からワイドバンド
化により、膨大なデータの高速送受信ができるようにな
り、今後は携帯情報端末においてもデスクトップ型パソ
コン並みに複数ページの瞬時検索、道路マップの高速確
認等で360度全方向連続式の位置検索機能が搭載され
ることが望まれる。
【0006】ところで、情報処理装置一般のポインティ
ングデバイスとしては、従来、デスクトップ型パソコン
ではマウス、ペンタブレット、ジョイスティック等が使
用され、ノートパンコンではトラックボール、トラック
パッド、トラックポイント等が使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯情
報端末のような手の中に収まる機器にあっては、その大
きさからしてデスクトップ型パソコン及びノートパンコ
ンで使用されていたポインティングデバイスをそのまま
適用できるものではない。また、発明者等が知る限りに
おいて、1ユニットの中に多方向ステップ式座標入力機
能と全方向連続式座標入力機能を備えたポインティング
デバイスは未だ存在しない。
【0008】そこで、この発明は、1ユニットの中に特
定方向ステップ式座標入力機能と全方向連続式座標入力
機能を備えた、携帯情報端末に最適な新たな小型の複合
スイッチ構造体を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明では、360度全方向の座標
位置を指定できる座標入力操作部を有する全方向連続式
座標入力装置と、前記座標入力操作部を囲むようにして
特定方向のみの座標位置が指定できる複数の押圧操作部
を有する特定方向ステップ式入力装置とを備え、前記座
標入力操作部と前記押圧操作部とが個別に動作できるよ
うにしたことを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1の構
成に加えて、前記全方向連続式座標入力装置は、基板上
に設けられた可変抵抗検出回路上を転動できる凸球状抵
抗面と、該凸球状抵抗面を不使用時に前記可変抵抗検出
回路と離間した状態で支持する可撓性のドーム状本体
と、該ドーム状本体の中央部外表面に前記凸球状抵抗面
と連動する前記座標入力操作部とを有し、前記凸球状抵
抗面が前記可変抵抗検出回路と接触することによって生
じる電気的特性を利用して前記座標入力操作部の位置デ
ータを読み取ることを特徴としている。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2の構成に加えて、前記可変抵抗検出回路が逆椀状の導
電性弾性部材であって、該導電性弾性部材の外周部及び
頂点部が前記基板上に設けられた確定スイッチ回路と接
触し得るものであることを特徴としている。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1乃至
3のいずれか1つの構成に加えて、前記特定方向ステッ
プ式入力装置は、前記可変抵抗検出回路の周囲に設けら
れた複数のスイッチ回路上に位置する導電性クリック部
材と、該導電性クリック部材を直接押圧することのでき
る押圧操作部とを有し、前記導電性クリック部材を押圧
することによって前記スイッチ回路を開閉すると同時に
クリック感を生じることを特徴としている。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1乃至
4のいずれか1つの構成に加えて、前記複数の押圧操作
部の天面は前記座標入力操作部に向かう下向きの傾斜面
を有し、前記座標入力操作部の先端の位置が前記押圧操
作部の天面の最高部以下最低部以上の高さに設定されて
いる。
【0014】請求項6に記載の発明では、請求項1乃至
4のいずれか1つの構成に加えて、前記特定方向ステッ
プ式入力装置の前記複数の押圧操作部がそれぞれ独立し
た複数のキーからなることを特徴としている。
【0015】請求項7に記載の発明では、請求項1乃至
6のいずれか1つの構成に加えて、前記特定方向ステッ
プ式入力装置の外側には、該特定方向ステップ式入力装
置と別のステップ移動機能を有する特定方向ステップ式
入力装置を設けたことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0017】[発明の実施の形態1]図1は、この発明
に係る複合スイッチ構造体の実施の形態1の構造を示し
た要部縦断面図である。
【0018】この発明に係る複合スイッチ構造体の実施
の形態1では、360度全方向の座標位置を指定できる
座標入力操作部1を有する全方向連続式座標入力装置2
と、特定方向のみ1ステップ毎の座標位置を指定できる
押圧操作部3を備えた特定方向ステップ式入力装置4と
が一体になった構造をしている。
【0019】基板P上に設けられた導電中心とこの導電
中心の周囲に環状の非導電部を介して隣接する導電環帯
とからなる平面から見た形状が円形をした可変抵抗検出
回路5と対向する導電性を有する凸球状抵抗面6が、こ
の可変抵抗検出回路5上を転動自在となるように支持す
るドーム状本体7の脚部8によって基板Pに取り付けら
れている。脚部8には外側に張り出した鍔状の固定部9
が設けられており、この固定部9を固定部材10にて基
板Pに固定されている。そして、ドーム状本体7の中央
部外表面11には、凸球状抵抗面6と連動する座標入力
操作部1が設けられている。ちなみに、図示した実施の
形態1では、凸球状抵抗面6の曲率をR100〜R80
0程度のものを使用している。
【0020】可変抵抗検出回路5の周囲に当たるドーム
状本体7の脚部8下面の固定部9に対応する基板Pの上
には、円周方向に4等分して配置された4つの電極12
が設けられている。この4つの電極12は固定部9と電
気的に接続され、向かい合った電極のそれぞれの直交す
る組に電圧を加えることで、凸球状抵抗面6上に電圧分
布を生じるようにしている。
【0021】ドーム状本体7は、座標入力操作部1の首
振り動作に連動して凸球状抵抗面6が可変抵抗検出回路
5上を転動できるようにするため可撓性を有するゴム又
は樹脂のエラストマーで作られていることが望ましい。
また、少なくとも、凸球状抵抗面6とこれに連なる脚部
8のドーム状本体7の内面と、脚部8に連なるドーム状
本体7の固定部9は均一な電気抵抗(体積抵抗率が80
0〜2000Ω/cm )を持つ材質で形成されている
必要がある。
【0022】この体積抵抗率は、天然ゴム、ウレタンゴ
ム、ブチルゴム等にカーボン粉末、金属粉末等を特定量
配合することで実現できる。シリコーンゴムにカーボン
粉末を配合してなる材料は、安価で、精密加工性、体環
境特性、円滑屈曲復元性等の点で優れているため特に好
ましい。
【0023】座標入力操作部1は、押圧傾動操作が容易
で絶縁性があれば特に材質は限定されることものではな
いが、一般的にはゴム又は樹脂で作られる。なお、押圧
傾動操作を容易にするためにその天面に丸みを設けた
り、プラズマ照射やフッ素樹脂コートなどの非粘着処理
を施すことは任意とされる。
【0024】座標入力操作部1の外側には、この座標入
力操作部1を囲むようにして、特定方向のみ1ステップ
毎の座標位置を指定できる押圧操作部3と、この押圧操
作部3を天面部13に有しその底面部14に逆椀状をし
た弾性を有する導電性クリック部材15を固定した操作
部本体16と、導電性クリック部材15と接触し得る基
板P上に設けられたスイッチ回路17とからなる特定方
向ステップ式入力装置4を有している。操作部本体16
は図示しない案内手段により基板Pに対して垂直方向に
上下動できるようになっている。
【0025】操作部本体16は、導電性クリック部材1
5を押圧する柱部20と、この柱部20から座標入力操
作部1のある内側に向かって延出した庇部21とからな
る縦断面が略逆L字形をしている。
【0026】なお、ドーム状本体7の中央部外表面11
と操作部本体16の庇部21の下面との間隙K1は、座
標入力操作部1の揺動動作を行った際に、ドーム状本体
7の中央部外表面11と操作部本体16とが干渉するこ
とがない大きさに設定されなければならない。
【0027】導電性クリック部材15は、所定の導電性
を有し、かつ繰り返し復元動作を行うことができるもの
であれば特に材質に限定はないが、従来の押釦スイッチ
に用いられる素材の燐青銅を使用することが信頼性の点
で好ましい。また、導電性クリック部材15は、操作部
本体16又はスイッチ回路17を設けた基板Pのいずれ
か一方に固定してあればよい。
【0028】特定方向ステップ式入力装置4と全方向連
続式座標入力装置2とはそれぞれ別個独立した構成を有
しており、特定方向ステップ式入力装置4の押圧操作部
3は、全方向連続式座標入力装置2の座標入力操作部1
と個別に動作できるようになっている。
【0029】図2は、この発明に係る複合スイッチ構造
体の操作部の要部平面図である。
【0030】図2(a)は、特定方向ステップ式入力装
置4の4つの押圧操作部3が環状に一体化されており、
これに伴って操作部本体16は中空円柱状を呈し、その
底面部14には導電性クリック部材15の頂点部を押圧
することのできる押圧凸部18が各押圧操作部3の真下
の位置に設けられている。
【0031】図2(b)は、特定方向ステップ式入力装
置4の4つの押圧操作部3が1つずつ別個の独立したも
のであり、1つの押圧操作部3の底面部14に1つの押
圧凸部18が設けられている。このものは、特定方向毎
に独立して動作することができるから、4つの押圧操作
部3を一体にしたもののように隣り合った押圧操作部3
が一緒に動くことがないので、誤って隣のスイッチ回路
17を操作するような失敗が生じない。
【0032】以下、この発明に係る実施の形態1の使用
方法とその作用を説明する。
【0033】指で座標入力操作部1を基板P側へ押し下
げると、凸球状抵抗面6が可変抵抗検出回路5に接触
し、その接触位置で実施の形態1に係る複合スイッチ構
造体Dの変動抵抗又は電圧が供給される。そこで、座標
入力操作部1を基板P側に傾けると凸球状抵抗面6が可
変抵抗検出回路5の上面上を転がり、凸球状抵抗面6と
可変抵抗検出回路5との接触位置が変化し、これに応じ
た変動抵抗又は電圧が発生することとなり、この変動抵
抗又は電圧の値から座標入力操作部1の位置データが読
み取れる。
【0034】座標入力操作部1の周りの押圧操作部3の
いずれか1つの方向を選択してその部分の押圧操作部3
を基板P側に押圧すると、操作部本体16が案内手段に
沿って基板P側へ押し下げられ押圧凸部18が導電性ク
リック部材15の頂点部を押し下げて基板P上に設けら
れたスイッチ回路17へ接触し、スイッチ回路17に電
気が供給される。このとき、導電性クリック部材15の
頂点部がその屈曲限界を超えて反転するときにクリック
感を生じる。そして、その押圧していた押圧力を解除す
ることで導電性クリック部材15の弾性復元力が作用し
導電性クリック部材15の頂点部をスイッチ回路17か
ら遠ざけると共に、操作部本体16が押し上げられ、押
圧操作部3が元の位置に復帰する。
【0035】[発明の実施の形態2]図3は、この発明
に係る複合スイッチ構造体の実施の形態2の構造を示し
た要部縦断面図である。
【0036】実施の形態2に係る複合スイッチ構造体D
にあっては、凸球状抵抗面6と基板Pとの間に弾性を有
する逆椀状の導電性弾性部材19を設け、この導電性弾
性部材19を可変抵抗検出回路としている。そして、導
電性弾性部材19の周縁部20は基板Pに設けた環状接
点21と接触しており、導電性弾性部材19の頂点部2
2は環状接点21の中央部に設けられた中央部接点23
に対応させ、環状接点21と中央部接点23とで確定ス
イッチ回路24を構成している。これにより、実施の形
態2に係る複合スイッチ構造体Dでは、360度全方向
の座標入力の他に、座標入力操作部1を基板P側へ更に
押し込む操作を加えることで、導電性弾性部材19の頂
点部22が屈曲限界を超えて反転して中央部接点23に
接触し、確定スイッチ回路24に電気が供給され、指定
した座標位置での確定入力が実現できる。この際、導電
性弾性部材19の変形時にクリック感を生じることにな
り、それが座標入力操作部1に伝わり操作者に明確な操
作感を与えることとなる。
【0037】なお、特定方向ステップ式入力装置4の操
作部本体16の下に設けられた導電性クリック部材15
の頂点部とスイッチ回路17との間隙K2は、全方向連
続式座標入力装置2のドーム状本体7の中央部外表面1
1と操作部本体16の庇部21の下面との間隙K1より
も小さく設定することで、押圧操作部3を操作したとき
に操作部本体16とドーム状本体7とが干渉することが
ないようにしている。
【0038】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
あり、同じ構成には同じ符合を付してその説明を省略す
る。
【0039】[発明の実施の形態3]図4は、この発明
に係る複合スイッチ構造体の実施の形態3の構造を示し
た要部縦断面図である。
【0040】実施の形態3に係る複合スイッチ構造体D
にあっては、座標入力操作部1の周りの押圧操作部3
が、座標操作入力部1に向かって下向き(基板P側向
き)の傾斜面25を有している。図4に示した傾斜面2
5は、その一部が内側に凹んだ形状をしており、他方、
座標入力操作部1の先端26の位置が押圧操作部3の最
高部以下最低部以上の高さに設定されている。ここで、
最高部とは外周部上面と同一は勿論それよりも僅かに高
い位置を含むものであり、最低部とは内周部上面と同一
は勿論それよりも僅かに低い位置を含むものであり、座
標入力操作部1の操作に支障のない範囲であればよい。
【0041】また、傾斜面25は必ずしもその全長に渡
って同一の傾斜でなくともよく、座標操作入力部1に近
い部分の傾斜を座標操作入力部1から遠い部分の傾斜よ
り急勾配なものとしてもよい。さらに、傾斜面25は、
平面又は曲面のいずれでもよい。例えば、図4に示した
ように、座標操作入力部1に近い部分の傾斜を急勾配の
平面とし、座標操作入力部1から遠い部分の傾斜を凹曲
面としたり、座標操作入力部1から遠い部分の傾斜を緩
やかな勾配の平面としてもよい(図5参照のこと)。こ
のようにした場合には、座標操作入力部1に近い部分の
急勾配の傾斜面が座標操作入力部1の首振り動作に支障
のない空間を提供し、座標操作入力部1から遠い部分の
傾斜を緩やかな勾配の傾斜面又は凹曲面が座標操作入力
部1を操作する際の指の運動に支障がない空間を提供す
ることができ、延いては複合スイッチ構造体Dの操作性
を犠牲にすることなくより小型なものにすることができ
る。
【0042】ちなみに、発明者等が実施の形態3に係る
複合スイッチ構造体Dを組み込んだ携帯電話をポケット
に出し入れする実験を行った結果によれば、誤って座標
入力操作部1が動作しないのは、押圧操作部3の外周部
上面より2mm高い位置が限界であった。座標入力操作
部1の先端26が、これよりも高い位置になると座標入
力操作部1の動作により座標入力信号が生じてしまっ
た。また、押圧操作部3の内周部上面より2mm低い位
置では、指の動作が座標入力操作部1の先端26に触れ
なくなり、誤入力が生じてしまった。
【0043】いずれにしろ、このような構成を採用する
ことで、座標入力操作部1の先端26が複合スイッチ構
造体Dの外表面から突出しない状態とすることにより、
外部からの衝撃等により座標入力操作部1が動かされる
ことがなく、人為的に座標入力操作部1を動かす場合に
は押圧操作部3に形成された傾斜面25が座標入力時の
操作空間として有効に機能することとなり、複合スイッ
チ構造体Dとして支障なく使用できる。
【0044】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
あり、同じ構成には同じ符合を付してその説明を省略す
る。
【0045】[発明の実施の形態4]図5は、この発明
に係る複合スイッチ構造体の実施の形態4の構造を示し
た要部縦断面図である。
【0046】実施の形態4に係る複合スイッチ構造体D
にあっては、実施の形態3に示した特定方向ステップ式
入力装置4の外側にこれよりも一回り大きな形状をした
第2の特定方向ステップ式入力装置4aを設けている。
【0047】ここで、外側の特定方向ステップ式入力装
置4aの操作部本体16aの下に設けられた導電性クリ
ック部材15aの頂点部とスイッチ回路17aとの間隙
K3は、内側の特定方向ステップ式入力装置4の操作部
本体16の突出部27の上面と外側の特定方向ステップ
式入力装置4aの庇部21aの下面との間隙K4よりも
小さく設定することで、外側の特定方向ステップ式入力
装置4aの押圧操作部3aを操作したときに、内側の特
定方向ステップ式入力装置4の操作部本体16と外側の
特定方向ステップ式入力装置4aの操作部本体16aと
が干渉することがないようにしている。
【0048】また、内側の特定方向ステップ式入力装置
4が東西南北の方向のみに1ステップ毎の座標位置を指
定できる押圧操作部3を備えたものとした場合に、外側
の特定方向ステップ式入力装置4aは内側の特定方向ス
テップ式入力装置4と同じ東西南北の方向のみに例えば
2乃至5ステップ毎の座標位置を指定できる押圧操作部
3を備えたものとする。これにより、1ステップ毎では
一度に複数ステップ分を操作することが可能となるか
ら、より迅速な操作が実現できる。ここで、ステップは
必ずしも行単位である必要はなく、頁単位やその他任意
に設定したものであってもよい。なお、ステップ数をユ
ーザである操作者自身が任意に設定できるように、この
発明に係る複合スイッチ構造体Dが組み込まれる機器に
可変プログラムが書き込まれた集積回路を搭載すれば、
よりユーザーの使い易いものとなる。
【0049】また、内側の特定方向ステップ式入力装置
4が東西南北の方向のみに1ステップ毎の座標位置を指
定できる押圧操作部3を備えたものとした場合に、外側
の特定方向ステップ式入力装置4aは内側の特定方向ス
テップ式入力装置4と違う、例えば東北東、西南西、東
南東、西北西の方向のみに1ステップ毎の座標位置を指
定できる押圧操作部3を備えたものとする。これによ
り、8方向のステップ座標入力を可能な複合スイッチ構
造体が実現できる。
【0050】その他いろいろな組み合わせが考えられる
が、上記した具体例からわかるように、内側の特定方向
ステップ式入力装置4と外側の特定方向ステップ式入力
装置4aとは、それぞれ異なったステップ移動機能を有
するものを組み合わせることにより、多機能で操作性の
高い複合スイッチ構造体を実現することができる。
【0051】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
あり、同じ構成には同じ符合を付してその説明を省略す
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、360度全方向の座標位置を指定でき
る座標入力操作部を有する全方向連続式座標入力装置
と、前記座標入力操作部を囲むようにして特定方向のみ
の座標位置が指定できる複数の押圧操作部を有する特定
方向ステップ式入力装置とを備え、前記座標入力操作部
と前記押圧操作部とが個別に動作できるようにしたの
で、1ユニットで360度全方向の座標入力と特定方向
のみの座標入力とが行えるため、携帯情報端末に小型の
機器に最適な複合スイッチ構造体が提供できる。
【0053】請求項2に記載した発明によれば、前記全
方向連続式座標入力装置は、基板上に設けられた可変抵
抗検出回路上を転動できる凸球状抵抗面と、該凸球状抵
抗面を不使用時に前記可変抵抗検出回路と離間した状態
で支持する可撓性のドーム状本体と、該ドーム状本体の
中央部外表面に前記凸球状抵抗面と連動する前記座標入
力操作部とを有し、前記凸球状抵抗面が前記可変抵抗検
出回路と接触することによって生じる電気的特性を利用
して前記座標入力操作部の位置データを読み取るので、
座標入力位置を認識する構造が簡単なものとなり、請求
項1の効果に加えて、複合スイッチ構造体全体の小型化
の実現がさらに容易なものとなる。
【0054】請求項3に記載した発明によれば、前記可
変抵抗検出回路が逆椀状の導電性弾性部材であって、該
導電性弾性部材の外周部及び頂点部が前記基板上に設け
られた確定スイッチ回路と接触し得るものであるので、
座標入力操作部の更なる押圧操作により導電性皿バネの
頂点部屈曲限界を超えて反転して確定スイッチ回路の接
点と接触させることができるから、請求項1又は2の効
果に加えて、全方向の座標入力の際に確定入力を実現す
ることができると共に、操作時のクリック感を得ること
ができる。
【0055】請求項4に記載した発明によれば、前記特
定方向ステップ式入力装置は、前記可変抵抗検出回路の
周囲に設けられた複数のスイッチ回路上に位置する導電
性クリック部材と、該導電性クリック部材を直接押圧す
ることのできる押圧操作部とを有し、前記導電性クリッ
ク部材を押圧することによって前記スイッチ回路を開閉
すると同時にクリック感を生じるので、請求項1乃至3
のいずれか1つの効果に加えて、特定方向のスッテプ入
力を行う際に明確な操作感を得ることができる。
【0056】請求項5に記載した発明によれば、前記複
数の押圧操作部の天面は前記座標入力操作部に向かう下
向きの傾斜面を有し、前記座標入力操作部の先端の位置
が前記押圧操作部の天面の最高部以下最低部以上の高さ
に設定されているので、座標入力操作部の先端が複合ス
イッチ構造体の外表面から突出していないので、外部か
らの衝撃により座標入力操作部が動かされることがな
く、人為的に座標入力操作部を動かす場合には押圧操作
部に十分な操作空間を確保できるから、請求項1乃至4
のいずれか1つの効果に加えて、携帯時に誤って座標入
力がなされることがない。
【0057】請求項6に記載した発明によれば、前記特
定方向ステップ式入力装置の前記複数の押圧操作部がそ
れぞれ独立した複数のキーであるので、隣り合う押圧操
作部が独立して動作することができるため、請求項1乃
至4のいずれか1つの効果に加えて、特定方向の座標入
力に当たって誤動作を防止できる。
【0058】請求項7に記載した発明によれば、前記特
定方向ステップ式入力装置の外側には、該特定方向ステ
ップ式入力装置と別のステップ移動機能を有する特定方
向ステップ式入力装置を設けたので、より多機能で迅速
な操作を実現できる複合スイッチ構造体を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る複合スイッチ構造体の実施の
形態1の構造を示した要部縦断面図である。
【図2】 同実施の形態1の操作部の要部平面図であ
り、図2(a)は複数の押圧操作部が一体構造のものを
示し、図2(b)は複数の押圧操作部が別個独立な構造
のものを示している。
【図3】 同実施の形態2の構造を示した要部縦断面図
である。
【図4】 同実施の形態3の構造を示した要部縦断面図
である。
【図5】 同実施の形態4の構造を示した要部縦断面図
である。
【符号の説明】
1 座標入力操作部 2 全方向連続式座標入力装置 3 押圧操作部 4 特定方向ステップ式入力装置(内側) 4a 特定方向ステップ式入力装置(外側) 5 可変抵抗検出回路 6 凸球状抵抗面 7 ドーム状本体 9 固定部 12 電極 14 環状接点 15、15a 導電性クリック部材 16、16a 操作部本体 18 押圧凸部 19 導電性弾性部材(可変抵抗検出回路) 21、21a 庇部 25 傾斜面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 360度全方向の座標位置を指定できる
    座標入力操作部を有する全方向連続式座標入力装置と、
    前記座標入力操作部を囲むようにして特定方向のみの座
    標位置が指定できる複数の押圧操作部を有する特定方向
    ステップ式入力装置とを備え、前記座標入力操作部と前
    記押圧操作部とが個別に動作できるようにしたことを特
    徴とする複合スイッチ構造体。
  2. 【請求項2】 前記全方向連続式座標入力装置は、基板
    上に設けられた可変抵抗検出回路上を転動できる凸球状
    抵抗面と、該凸球状抵抗面を不使用時に前記可変抵抗検
    出回路と離間した状態で支持する可撓性のドーム状本体
    と、該ドーム状本体の中央部外表面に前記凸球状抵抗面
    と連動する前記座標入力操作部とを有し、前記凸球状抵
    抗面が前記可変抵抗検出回路と接触することによって生
    じる電気的特性を利用して前記座標入力操作部の位置デ
    ータを読み取ることを特徴とする請求項1に記載の複合
    スイッチ構造体。
  3. 【請求項3】 前記可変抵抗検出回路が逆椀状の導電性
    弾性部材であって、該導電性弾性部材の外周部及び頂点
    部が前記基板上に設けられた確定スイッチ回路と接触し
    得るものであることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の複合スイッチ構造体。
  4. 【請求項4】 前記特定方向ステップ式入力装置は、前
    記可変抵抗検出回路の周囲に設けられた複数のスイッチ
    回路上に位置する導電性クリック部材と、該導電性クリ
    ック部材を直接押圧することのできる押圧操作部とを有
    し、前記導電性クリック部材を押圧することによって前
    記スイッチ回路を開閉すると同時にクリック感を生じる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載
    の複合スイッチ構造体。
  5. 【請求項5】 前記複数の押圧操作部の天面は前記座標
    入力操作部に向かう下向きの傾斜面を有し、前記座標入
    力操作部の先端の位置が前記押圧操作部の天面の最高部
    以下最低部以上の高さに設定されていることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか1つに記載の複合スイッチ
    構造体。
  6. 【請求項6】 前記特定方向ステップ式入力装置の前記
    複数の押圧操作部がそれぞれ独立した複数のキーからな
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記
    載の複合スイッチ構造体。
  7. 【請求項7】 前記特定方向ステップ式入力装置の外側
    には、該特定方向ステップ式入力装置と別のステップ移
    動機能を有する特定方向ステップ式入力装置を設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
    複合スイッチ構造体。
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