JP2003233434A - 消費電力管理装置 - Google Patents

消費電力管理装置

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JP2003233434A
JP2003233434A JP2002340299A JP2002340299A JP2003233434A JP 2003233434 A JP2003233434 A JP 2003233434A JP 2002340299 A JP2002340299 A JP 2002340299A JP 2002340299 A JP2002340299 A JP 2002340299A JP 2003233434 A JP2003233434 A JP 2003233434A
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data processing
clock
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consumption management
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JP2002340299A
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Shuichi Takada
周一 高田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CPUが監視して行なう制御とは独立してデー
タ処理装置の消費電力を低減するよう管理する消費電力
管理装置を提供する。 【解決手段】省電力管理装置は、特定のデータ処理装置
と他装置との間で授受される入力要求信号(15、3
4)または当該入力要求信号に対応する受付信号(3
3,41)を検出する検出手段(50)と、上記データ
処理装置の状態及び検出手段(50)検出結果に基づい
て、上記データ処理装置が特定の処理を行なうかを判断
する判断手段(51)と、判断手段(51)の判断結果
に従って、上記データ処理装置に同期クロックを供給す
るか否かを制御する供給制御手段(52)とを備えた構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消費電力管理装置に
関し、特に、データ処理装置の消費電力が最小になるよ
うに管理する消費電力管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に同期クロックで制御されるデジ
タル機器では、その消費電力は動作クロックの周波数と
動作電圧の2乗の積と回路規模とに比例しているが、近
年、LSI化による大規模化が進み、それに伴って増大
する消費電力の削減が求められている。
【0003】低消費電力化の基本的な考えとしては、動
作クロックの低周波数化、動作電圧の低減、あるいは回
路規模の削減である。さらに細かくは、複数のブロック
からなるデジタル機器において、動作を必要としない回
路ブロックのクロックや供給電圧を制御するものであ
り、CPUの制御の基に、周辺の回路ブロックのクロッ
クや供給電圧を制御すると消費電力の低減に効果が大き
い。例えば、CPUが実行するアプリケーションまたは
タスクの種類によって、作動する回路ブロックも異なる
ことから、回路ブロックの動作あるいは非動作などの使
用状況に応じて、CPUが、例えば動作クロックの供給
あるいは停止の制御を行なえば効果的に消費電力の制御
を行ないうる。
【0004】特開平4−211819号には図14に示
すように、上記消費電力を制御する方法が開示されてい
る。
【0005】図14に示すように、情報処理装置はマス
ターブロックであるCPU1と、スレーブブロックであ
るキーボードなどの入力装置2と、図形描画を行なうグ
ラフィックス装置31と、画像等を蓄えるメモリ4と画
像を表示する出力装置5を備え、マスターブロックのC
PU1は、スレーブブロックの入力装置2、グラフィッ
クス装置31、メモリ4及び出力装置5などを制御し、
その動作状態を管理している。
【0006】例えば、CPU1に入力装置2から再生指
示と再生すべき特定の形式の画像データの入力があった
とき、CPU1はグラフィックス装置31に入力要求信
号を出す。この入力要求を受けてグラフィックス装置3
1は自身が当該データを受付可能となったときに、受付
信号をCPU1に返すことによってCPU1は上記画像
データをグラフィックス装置31に転送するようになっ
ている。
【0007】一方、CPU1は、グラフィックス装置3
1への入力要求を出力すると同時に、制御レジスタ11
にクロック供給命令をセット(例えば“11”をセット)
し、このクロック供給命令を受けてクロック制御装置1
2が図15(b)に示すように、状態信号をグラフィッ
クス装置31が非待機状態であることを示す“1”にす
る。この状態を受けて図15(c)に示すように、この
非待機状態の期間T2においてグラフィックス装置31
に第2同期クロック14(図15(c)参照)が供給され
るようになっている。
【0008】一方、グラフィックス装置31は必要な処
理が終了すると、処理済のデータをメモリ4に蓄積する
ことになる。このときも、グラフィックス装置31は、
入力要求信号をメモリ4に入力し、それに対応する受付
信号をメモリ4から受け取った後にデータ転送をするよ
うになっている。
【0009】CPU1はグラフィックス装置31が非待
機状態になると、その状態を常時監視しており、グラフ
ィックス装置31での処理が終了したことを検出する
と、制御レジスタ11にクロック供給停止命令をセット
(例えば“00”をセット)するか、あるいは最低クロ
ック速度命令をセット(例えば“01”をセット)し、
例えば、クロック供給停止命令をセットした場合、この
クロック供給停止命令を受けてクロック制御装置12が
図15(b)に示すように、状態信号をグラフィックス
装置31が待機状態であることを示す“0”にする。こ
の状態を受けて図15(c)に示すように、この待機状
態の期間T1及びT3においてグラフィック装置31に
第2同期クロック14の供給が停止されるようになって
いる。
【0010】尚、上記で制御レジスタ11に最低クロッ
ク速度命令がセットされると、グラフィックス装置31
の状態が待機状態になるとともに、図15に示す当該待
機状態の期間T1及びT3でグラフィックス装置31に
供給される第2同期クロック14は図示しないが最低周
波数となるようになっている。
【0011】更に、CPU1はグラフィックス装置31
を起動した後、処理すべきタスクがなければ別な処理に
移ってもよく、また、グラフィックス装置31の処理が
終わるまでCPU1は自らのクロック供給を制御して、
低消費電力化を行ってもよい。このような状態であって
も、CPU1はグラフィックス装置31の終了状態を監
視しておき、グラフィックス装置31が終了状態になれ
ば、CPU1はグラフィックス装置31を待機状態にす
る制御を行なう。
【0012】このように、CPU1(マスター)はスレー
ブ(グラフィックス装置31)の状態を監視しながらス
レーブへのクロックの供給を制御し、情報処理装置の消
費電力を低減するようになっている。
【0013】
【特許文献1】特開平4−211819号公報
【特許文献2】US 6,204,695 B1
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成で、CPU1はグラフィックス装置31が一連の処
理を終了したか否かで、クロックを供給するか否かを判
断しているので、以下のような不都合が生じる。
【0015】すなわち、例えばグラフィックス装置31
がメモリ4に対して入力要求信号を出しても、受付信号
を受け取らない状態、すなわち、グラフィックス装置3
1が実際には稼動していない状態であっても、CPU1
はグラフィックス装置31が稼動しているとみなすの
で、制御レジスタ11に設定されたクロック供給命令を
そのままの状態に保持している。したがって、実際はク
ロックが必要でない状態であってもグラフィックス装置
31に第2同期クロック14が供給されていることにな
り、電力ロスが発生していることになる。
【0016】回路規模が更に大きくなると、CPU1が
クロックの供給制御を十分にしきれないことになり、さ
らなるロスが発生することになる。
【0017】すなわち、データ処理装置、例えばグラフ
ィックス装置31では、その処理を高速化するために、
例えば、パイプラインなどの並列処理回路が用いられる
ことが多いが、これによって、当該グラフィックス装置
31の回路規模が並列数に応じて増大し、また、パイプ
ライン構成であれば、入力されたデータはパイプライン
の各段で順次処理され、処理されたデータが順次出力さ
れるため、パイプラインの段数に応じた応答遅延が生じ
る。
【0018】従来のクロック制御を用いた場合、上記の
並列処理回路ブロック全体のクロックを制御することは
可能であるが、パイプラインなど相互にデータの受け渡
しを行なうものでは、回路ブロックの一部に対してのみ
クロック制御するのが困難になってくる。従って、並列
化にともなって回路規模が増大しているので、並列処理
回路ブロックで構成されるグラフィックス装置31はそ
れに比例して電力を消費することになる。
【0019】更に、グラフィックス装置31を、例え
ば、パイプライン構成を用いて並列化すれば、上記した
ごとくパイプライン段数に応じた応答遅延が生じるた
め、パイプラインの前段で処理が終わっていても、パイ
プラインの全ての処理段での処理が終了するまで、CP
U1はクロックの供給を停止する制御を行なうことがで
きない。従って、さらなる電力のロスが発生することに
なる。
【0020】上述のように、従来のクロック制御では、
高速化のために構成回路が並列化された場合など、マス
ターであるCPUの監視によって、きめの細かい電力制
御を行なうことが困難であるという問題があった。
【0021】本発明は、上記従来の事情に基づいて提案
されたものであって、CPUが監視して行なう制御とは
独立してデータ処理装置の消費電力を低減するよう管理
する消費電力管理装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係る消費電力管
理装置は、上記目的を達成するために以下の手段を採用
している。すなわち、本発明は、図2に示すように、以
下に説明する検出手段50、判断手段51、及び供給制
御手段52を備えたことを特徴としている。
【0023】すなわち、検出手段50は、特定のデータ
処理装置と他装置との間で授受される入力要求信号また
は当該入力要求信号に対する受付信号を検出するように
なっている。判断手段51は、上記データ処理装置の状
態及び検出手段50の検出結果に基づいて、上記データ
処理装置が特定の処理を行なうかの判断をする。また、
供給制御手段52は、判断手段51の判断結果に従っ
て、上記データ処理装置に同期クロックを供給するか否
かを制御する。
【0024】このような構成によれば、消費電力管理装
置32には、当該消費電力管理装置32によって消費電
力が管理されている特定のデータ処理装置の状態、要求
信号及び受付信号が上記データ処理装置より入力されて
いるので、消費電力管理装置32は、データ処理装置が
入力、出力、処理、及び入出力待ちのいずれを行なうか
を判断でき、従って、上記データ処理装置が入力、処理
及び出力を行なっているときのみ同期クロックを供給
し、それ以外は、同期クロックの供給を停止し、データ
処理装置の消費電力を低減することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に従って詳細に説明する。尚、以下の実施の形
態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術
的範囲を限定する性格のものではない。 (実施の形態1)図1は、本実施の形態1における情報
処理装置の概略機能ブロック図である。図1の情報処理
装置として、グラフィック機能を有する、例えば、モバ
イル端末を対象にして説明する。
【0026】入力装置2から特定の形式の画像データが
入力されると、CPU1はデータ処理装置31にデータ
転送をする旨の入力要求信号をデータ処理装置31に送
信する。このとき、データ処理装置31がデータの受け
入れ可能な状態であれば、上記入力要求信号に対応する
受付信号33を返し、この受付信号33を受けて、CP
U1は入力された画像データ16をデータ処理装置31
に転送するようになっている。この画像データ16を受
け取ったデータ処理装置31は、必要な処理、例えば描
画処理等を実行するようになっている。
【0027】更に、データ処理装置31で必要な処理が
施された画像データ16は処理済の画像データ35とし
てメモリ4に書き込まれるようになっている。このメモ
リ4への書き込みに先立って、データ処理装置31から
入力要求信号が送られ、メモリ4が当該処理済みのデー
タを受け入れ可能であれば受付信号41をデータ処理装
置31に送信するようになっている。
【0028】ここで、上記CPU1から(あるいはデー
タ処理装置31から)出される入力要求信号とデータ処
理装置31から(あるいはメモリ4から)出される受付
信号33(あるいは受付信号41)は消費電力管理装置
32にも入力される。更に、データ処理装置31より消
費電力管理装置32にデータ処理装置31が処理動作を
行っている非待機中か、処理動作を休止している待機中
かを示す状態信号36が入力されている。
【0029】図2は消費電力管理装置32の概略機能ブ
ロック図である。
【0030】検出手段50は、上記したCPU1からデ
ータ処理装置31に出される入力要求信号である要求信
号15、データ処理装置31からCPU1に出される受
付信号33、データ処理装置31からメモリ4に出され
る入力要求信号である要求信号34、及びメモリ4から
データ処理装置31に出される受付信号41を検出し
て、それぞれ後述する第1検出出力53、第2検出出力
54、第3検出出力55、及び第4検出出力56として
判断手段51に入力する(上記検出出力53〜56につ
いては後述する)。更に、判断手段51は、第1検出出
力53、第2検出出力54、第3検出出力55、第4検
出出力56、及びデータ処理装置31から入力される状
態信号36に基づいて、後で詳しく説明するように、デ
ータ処理装置31が入力、出力、処理及び入出力待ちの
いずれを行なっている状態であるかを判断する。また、
供給制御手段52は、判断手段51の判断結果に従っ
て、データ処理装置31に第2同期クロック14を供給
すべきか否かの制御を行なうようになっている。
【0031】図3は、本発明の消費電力管理装置の動作
を示すタイムチャートである。
【0032】図3(a)に示すように、第1同期クロック
13が消費電力管理装置32の供給制御手段52に常時
連続して供給されている。また、データ処理装置31、
例えば、グラフィックス装置(以後データ処理装置31
の1例としてグラフィックス装置を用いる)から消費電
力管理装置32への出力である状態信号36(図3
(b))は、第1同期クロック13の時刻ti(より正確
には時刻tiの次のクロックの立ち上がりで)で"H"
(high状態)となって非待機状態となり、また、時刻t
k(より正確には時刻tkの次のクロックの立ち上がり
で)で状態信号36は“L”(low状態)となって待機
状態となる。この状態は当該モバイル端末が稼動してい
る間繰り返されることになる。
【0033】このように繰り返される非待機状態及び待
機状態において、待機状態の期間T1、T3、・・・、
Tm−1、Tm+1では、消費電力管理装置32は、図
3(c)に示すように第2同期クロック14の供給を停
止し、更に、後に詳しく述べるように、本発明では非待
機状態の期間T2,・・・、Tmでも、消費電力管理装
置32が第2同期クロック14をグラフィックス装置3
1に供給するか否かの制御を行なっている。
【0034】ここで、図4は状態信号36が“L”から
“H”に切換わる場合の1例を示すタイムチャートであ
る。
【0035】図4(c)に示す状態信号36が“L”であ
るとき、すなわち、グラフィックス装置31が待機状態
のとき、CPU1からの図4(b)に示す要求信号15が
時刻tiで消費電力管理装置32の検出手段50で検出
されると、次の時刻ti+1(例えば時刻tiに対応す
るクロックの次のクロックに対応する時刻)で、図4(d)
に示す第2同期クロック14が消費電力管理装置32よ
りグラフィックス装置31に供給されるようになってい
る。従って、上記時刻ti+1でグラフィックス装置3
1の状態に対応する図4(c)に示す状態信号36が
“H”となり、グラフィックス装置31は待機状態から
非待機状態に切換わる。
【0036】この状態を受けて判断手段51が判断出力
57を例えば“H”にし、供給制御手段52は第2同期
クロック14をグラフィックス装置31に供給すること
になる。
【0037】尚、状態信号36の非待機状態から待機状
態への切換えは、グラフィックス装置31が画像データ
16あるいは画像データ35の入力、処理、出力あるい
は出力待ちなどの処理動作を終了したときに当該グラフ
ィックス装置31によって実行される。
【0038】図5はCPU1からグラフィック装置31
へのデータ入力と、第2同期クロック14との関係を示
すタイムチャートである。図5(b)に示す状態信号36
が“H”のとき、時刻t1でCPU1からグラフィック
ス装置31に図5(c)に示す要求信号15が入力される
と、グラフィックス装置31は受付が可能であれば、C
PU1に受付可能であることを示す受付信号33(図5
(d))をCPU1に対して出力する。また、グラフィッ
クス装置31に入力される上記要求信号15、グラフィ
ックス装置31が出力する上記の状態信号36及び受付
信号33は消費電力管理装置32に入力されているの
で、要求信号15及び受付信号33がともに“H”にな
ると、上記時刻t1から、要求信号15が“L”になる
時刻tkまでの期間(図面上は時刻t1の次のクロック
に対応する時刻t2から、要求信号15が“L”になる時
刻tkの次のクロックに対応する時刻までの期間)T2
に、図5(f)に示す第2同期クロック14が消費電力管
理装置32よりグラフィックス装置31に供給される。
従って、グラフィックス装置31に供給される第2同期
クロック14に同期して、要求信号15が“H”となる
時刻に出力されている図5(e)に示す画像データ16が
グラフィックス装置31に入力されることになる。
【0039】尚、図5に示す期間T1、T3では第2同
期クロック14の供給が停止されており、これらの期間
がグラフィックス装置31の消費電力が低減される期間
である。また、図5に示す状態信号36が“H”であり
ながらグラフィックス装置31が第2同期クロック14
の供給を受けない期間Ta、Tbでは、後に詳しく述べ
るように、例えば、グラフィックス装置31からメモリ
4への要求信号34が“H”、かつ受付信号41が
“L”で、グラフィックス装置31が出力待ちになって
いる状態である(図10(f)参照)。
【0040】図6はグラフィックス装置31からメモリ
4への画像データ35の出力を示すタイムチャートであ
る。
【0041】図6(b)に示す状態信号36が“H”、す
なわち、グラフィックス装置31が非待機状態のとき、
時刻t1でグラフィックス装置31からメモリ4に図6
(c)に示す要求信号34及び図6(e)に示す画像データ3
5が出力されたときであっても、メモリ4が何らかの事
情で上記画像データ35の受け付けができない状態であ
れば、メモリ4は受付信号41返さないので当該メモリ
4への画像データ35の入力は禁止される(図6(g)に
示すアクセス待ち期間T10参照)。この状態から時刻
tkで上記事情が解消すると、メモリ4は受付可能とな
り、グラフィックス装置31に受付可能であることを示
す受付信号41(図6(d))をグラフィックス装置31
に対して出力する。
【0042】ここで、第2同期クロック14は図6(f)
に示すように上記状態信号36が“H”になったときか
ら上記アクセス待ち期間T10が始まるまでの期間(図
面上は状態信号36が“H”になったときから上記アク
セス待ち期間T10が始まった次のクロックまでの期
間)T2,受付信号41が“H”になってから“L”に
なるまでの期間(図面上は受付信号41が“H”になっ
た次のクロックから“L”になったときの次のクロック
までの期間)T4、更に、受け付け信号41が“L”に
なってから状態信号36が“L”になるまでの期間T5
で第2同期クロック14が消費電力管理装置32よりグ
ラフィックス装置31に出力され、上記期間T4で画像
データ35(図6(e))がグラフィックス装置31から
メモリ4に読み込まれる。
【0043】尚、期間T3(図面上はアクセス待ち期間
T10が始まった時の次のクロックからアクセス待ち期
間T10が終了したときの次のクロックまでの期間)
は、メモリ4からの受付信号41を待っている期間であ
り、第2同期クロック14の供給は停止される。すなわ
ち、グラフィックス装置31の消費電力が低減される期
間である。また、図6に示す期間T1及びT6はグラフ
ィックス装置31が待機状態にあり、消費電力管理装置
32は第2同期クロック14の供給をやはり停止してい
る。
【0044】以上の記述を総括して、上記の入力、出力
及び出力待ちの状態に、処理中を考慮して第2同期クロ
ック14が供給あるいは停止になる動作を図7のタイム
チャートで示す。
【0045】図7(a)に示すように、第1同期クロック1
3は常時、消費電力管理装置32に供給されている。こ
こで状態信号36が非待機を示す“H”の状態であって
も、図7(c)に示す判断出力57に応じて、消費電力管
理装置32は第2同期クロック14の出力を制御するよ
うになっている。
【0046】ここで、状態信号36が“H”、すなわ
ち、非待機状態のときに、グラフィックス装置31が入
力、出力あるいは処理中であることを示す図7(c)の判
断出力57が“H”となったとき消費電力管理装置32
は第2同期クロック14をグラフィックス装置31に供
給し、判断出力57が“L”となると第2同期クロック
14の供給を停止する。図7(d)に示す期間T1,及び
期間T8はグラフィックス装置31が待機状態で第2同
期クロック14の供給を停止しており、図7に示す期間
T2,T3,・・・、T7は、グラフィックス装置31
は非待機状態ではあるが、入出力待ち等で処理動作を行
なっていない期間であり、消費電力管理装置32は第2
同期クロック14の供給を停止している。従って、第2
同期クロック14の供給は、図に示す期間T1,T2,
T3,・・・、T7、T8で停止され、これらの期間で
はグラフィックス装置31の消費電力が低減される。
【0047】次に、消費電力管理装置32の動作をタイ
ムチャートで説明する。図8は第1検出出力53及び第
2検出出力54と第2同期クロック14との関係を示す
タイムチャートである。
【0048】図8(b)に示す状態信号36が“H”のと
きに、同図(a)の第1同期クロック13の時刻tkで要
求信号15及び受付信号33が消費電力管理装置32の
検出手段50で検出される。当該要求信号15の検出結
果として同図(c)に示す第1検出出力53が“H”とな
り、また、受付信号33の検出結果として同図(d)に示
す第2検出出力54が“H”となる。この検出結果に基
づき、判断手段51はグラフィックス装置31が、図5
(e)に示す画像データ16を入力すると判断して、図8
(e)に示すように判断出力57を“H”として供給制御
手段52に入力する。また、上記第1検出出力53、第
2検出出力54が“L”になると、判断出力57を
“L”とする。
【0049】これを受けて、図8(f)に示すように、上
記判断出力57が“H”になってから“L”になるまで
の期間(図面上は判断出力57が“H”となった時刻t
kの次のクロックに対応する時刻tk+1から、第2検出出
力54が“L”になった次の時刻迄の期間)T2、供給
制御手段52はグラフィックス装置31へ第2同期クロ
ック14を供給するが、図8に示す期間Ta及びTb
(状態信号36が“H”であっても判断出力57が
“L”の期間)では、前記図5において説明したよう
に、例えば、要求信号34が“H”、かつ受付信号41
が“L”で、グラフィックス装置31が出力待ちになっ
ていて第2同期クロック14の供給を停止している(図
10(f)参照)。すなわち、判断出力57が“L”に
相当する期間T1,およびT3では上記供給制御手段5
2は第2同期クロックの供給を停止する。従って、これ
らの第2同期クロック14の供給が停止される期間がグ
ラフィックス装置31の消費電力が低減される期間であ
る。
【0050】また、図9は第3検出出力55及び第4検
出出力56と第2同期クロック14との関係を示すタイ
ムチャートである。
【0051】図9(b)に示すように状態信号36が
“H”のときに、同図(a)に示すように時刻tkで要求
信号34が、また第1同期クロック13の時刻tpで受
付信号41がそれぞれ消費電力管理装置32の検出手段
50で検出されて、要求信号34の検出結果として同図
(c)の第3検出出力55が“H”となり、また、メモリ
4が受付可能であることを示す受付信号41の検出結果
として同図(d)に示す第4検出出力56が“H”とな
る。
【0052】上記検出結果に基づき、第3検出出力55
が“L”、すなわち要求信号34がないとき、あるいは
第4検出出力56が“H”、すなわち受付信号41が
“H”であるとき、判断手段51の出力である図9(e)
に示す判断出力57が“H”となって供給制御手段52
へ出力する(図10(a)、図10(g)、但し図10
(e)は未定義)。このことは、判断手段51が図9
(e)に示すように期間(状態信号が“H”となる時刻t
jから第3検出出力55(要求信号34に対応)が“H”
となる時刻tkの次のクロック時刻までの期間)T2を
グラフィックス装置31が処理中であると判断し、ま
た、判断手段51が、図9(d)に示す第4検出出力56
が“H”の期間(図面上は第4検出出力56(受付信号
41に対応)が“H”になる時刻tpの次のクロックに
対応する時刻tp+1から“L”になる時刻の次のクロ
ックに対応する時刻までの期間)T4、グラフィックス
装置31が図6(e)に示す画像データ35をメモリ4に
出力するものと判断したことを示している。
【0053】さらに、上記第3検出出力55が“L”に
なった後であって、状態信号36が“H”のときはグラ
フィック装置31が内部の処理をしているものと判断さ
れ、判断出力57は“H”の状態を維持する。
【0054】従って、判断手段51の出力である判断出
力57が“H”に相当する期間T2、T4、及びT5で
供給制御手段52はグラフィックス装置31へ第2同期
クロック14を供給し、判断出力57が“L”に相当す
る期間T1,T3及びT6で第2同期クロック14の供
給を停止する。従って、これらの第2同期クロック14
の供給が停止される期間がグラフィックス装置31の消
費電力が低減される期間である。
【0055】続いて、第2同期クロック14の供給、及
び供給停止の動作をブール代数の真理値表として図10
に示す。
【0056】図10に示すように、真理値表の入力欄は
要求信号15、受付信号33、要求信号34、受付信号
41及び状態信号36であり、また、出力欄は第2同期
クロック14の供給あるいは停止であり、また、グラフ
ィックス装置の欄はグラフィックス装置31の動作状態
を示している。
【0057】図10(a),(c)の状態では、第2同期クロ
ック14がグラフィックス装置31に消費電力管理装置
32から供給されており、グラフィックス装置31は、
例えばCPU1から入力した画像データ16を処理中で
ある。また、図10(d)の入力状態では、第2同期クロ
ック14がグラフィックス装置31に供給されており、
グラフィックス装置31は、例えばCPU1より画像デ
ータ16を入力中である。更にまた、図10(f)の入力
状態では、要求信号34が“H”、要求信号15、受付
信号33及び受付信号41が共に“L”、かつ状態信号
36が“H”であって、消費電力管理装置32からの第
2同期クロック14の供給は停止されており、グラフィ
ックス装置31は、例えばメモリ4への出力待ちの状態
である。更にまた、図10(g)の入力状態では、第2同
期クロック14がグラフィックス装置31に供給されて
おり、グラフィックス装置31は、例えばメモリ4に画
像データ35を出力中である。更にまた、図10(h)の
入力状態では、グラフィック装置31は待機状態であ
り、第2同期クロック14の供給は停止されている。
【0058】上記の入力状態をブール式として、まとめ
ると、次の(数1)のSで示される式となる。但し、
(数1)における“+”は論理和を、“&”は論理積を、
また、“not”は否定を表す。
【0059】
【数1】 要求信号15、受付信号33、要求信号34、受付信号
41及び状態信号36は消費電力管理装置32にも入力
されており、また、(数1)のSは消費電力管理装置3
2の判断手段57の出力に相当するので、(数1)は、上
記各信号の真理値の組合せが(数1)を満たし、(数1)
のSが1、すなわち、グラフィックス装置31が入力、
処理及び出力のいずれかを行なっていて、判断出力57
が“H”となるとき、消費電力管理装置32からグラフ
ィックス装置31へ第2同期クロック14が供給され、
それ以外の条件では第2同期クロック14が供給されな
いことを示している。
【0060】ところで、上記した実施の形態1では、図
1のデータ処理装置31をグラフィックス装置とした
が、当該データ処理装置31をキャッシュ・メモリある
いは他のデータ処理装置としてもよい。
【0061】図11は当該データ処理装置31としてキ
ャッシュ・メモリを用いた情報処理装置の概略機能ブロ
ック図であり、実施の形態1の図1の構成、及び、上記
で図5から図9の各タイムチャートを参照して説明した
動作と異なる点についてのみ述べる。
【0062】上記情報処理装置は、CPU1とメモリ4
との間でデータの転送を頻繁に行なうが、CPU1の処
理速度とメモリ4のアクセス速度には大きな差があり、
上記情報処理装置全体の処理速度を落とさないように、
キャッシュ・メモリ31を備えデータに対するバッファ
機能を持たせるようにしている。当該キャッシュ・メモ
リ31は消費電力管理装置32によって消費電力が管理
されており、当該消費電力管理装置32は要求信号1
5、受付信号33、要求信号34、受付信号41及び状
態信号36に基づいて、当該キャッシュ・メモリ31の
消費電力を低減する制御を行なう。
【0063】従って、CPU1がメモリ4からデータを
取得する場合、キャッシュ・メモリ31を調べて、その
なかに必要なデータがあると、当該データを使用する。
しかし、キャッシュ・メモリ31に必要なデータが入っ
ていない(キャッシュ・ミスと呼ぶ)と、当該キャッシ
ュ・メモリ31はアクセスの遅いメモリ4にアクセスし
て、例えば数十bytesあるいは数百bytes程度
のデータをメモリ4より読み出して、キャッシュ・フィ
ルを行なう。
【0064】このとき、キャッシュ・メモリ31は要求
信号34をメモリ4へ出力し、メモリ4から受付信号4
1が入力されるのを待つことになる。これは、図6(g)
に示すアクセス待ち期間T10と同様に第2同期クロッ
ク14を、キャッシュ・メモリ31に供給するのを停止
してもよい期間になり、消費電力管理装置32はキャッ
シュ・メモリ31への第2同期クロック14の供給を停
止する。従って、メモリ4が低速であれば、それだけア
クセス待ちの期間も長くなるので、アクセス待ちの期
間、消費電力管理装置32は第2同期クロック14の供
給を停止することによってキャッシュ・メモリ31の消
費電力を大幅に低減する。
【0065】また、上記の実施の形態1では、消費電力
管理装置32でグラフィックス装置31の消費電力を管
理する構成としたが、消費電力管理装置32をCPU1
側に設けて、例えばCPU1が低速な装置にアクセスす
るとき第2同期クロック14を制御して、CPU1の消
費電力を低減するような構成としてもよい。
【0066】上記したごとく、本実施の形態によれば、
データ処理装置(グラフィックス装置)31が待機状態
のとき、消費電力管理装置32よりデータ処理装置(グ
ラフィックス装置)31に第2同期クロックの供給を停
止するとともに、データ処理装置(グラフィックス装
置)31が非待機状態にあっても、消費電力管理装置3
2は、要求信号15、受付信号33、要求信号34、受
付信号41及び状態信号36に基づいて、データ処理装
置(グラフィックス装置)31への第2同期クロック1
4の供給及び停止の制御を行なう。すなわち、消費電力
管理装置32は、インターフェイスを通じてデータ処理
装置(グラフィックス装置)31へのデータの入出力及
び処理状態の管理を行い、第2同期クロック14を供給
すべきか否かを判断する。従って、データ処理装置(グ
ラフィックス装置)31が非待機状態であっても、デー
タ処理装置(グラフィックス装置)31がデータの入出
力あるいは処理を行なっている場合のみ、上記消費電力
管理装置32は第2同期クロック14を供給してデータ
処理装置(グラフィックス装置)31を動作させること
が可能となり、本実施の形態1によるクロック制御によ
りデータ処理装置(グラフィックス装置)31を最大限
に低消費電力化することができる。
【0067】また、図15(c)に示す従来のクロック
制御による第2同期クロック14と図7(d)に示す本
実施の形態1のクロック制御による第2同期クロック1
4とを比較すると後者では、前者よりも頻繁に第2同期
クロック14の供給が停止されている。従って後者の本
実施の形態1によるクロック制御はデータ処理装置(グ
ラフィックス装置)31の低消費電力化に大いに貢献し
ていることが理解できる。 (実施の形態2)上記実施の形態1ではデータ処理装置
であるグラフィックス装置31を1ユニットのみ用いる
場合であったが、例えば、グラフィックス装置31を従
属接続して複数ユニット使用する構成であっても可能で
ある。
【0068】図12は、本実施の形態2における情報処
理装置の概略機能ブロック図であり、以下その構成が実
施の形態1と異なる点のみについて説明する。
【0069】図12に示すように、上記情報処理装置を
構成するデータ処理システム6は第1のデータ処理装置
31a、例えばグラフィックス装置と、第2のデータ処
理装置31b、例えば別のグラフィックス装置を備え、
グラフィックス装置31aを前段に、グラフィックス装
置31bを後段に従属接続した構成となっている。ま
た、消費電力管理装置32aがグラフィックス装置31
aの消費電力を、また、消費電力管理装置32bがグラ
フィックス装置31bの消費電力をそれぞれ独立して管
理している。
【0070】従属接続されたグラフィックス装置31
a、及びグラフィックス装置31bはパイプラインを構
成する。また、パイプラインではデータ処理が順次流れ
作業のように、従属接続された装置でそれぞれ異なった
処理が行なわれるので、グラフィックス装置31aとグ
ラフィックス装置31bとは、例えばハード仕様が同一
であるが、処理仕様が異なる。例えば、グラフィックス
処理が任意の図形を塗りつぶす処理であれば、図形輪郭
処理の実施、及び輪郭内の描画処理の実施とに処理は分
けられ、前段に図形輪郭処理を行なうグラフィックス装
置31a、後段に輪郭内の描画を行なうグラフィックス
装置31bが従属接続されてグラフィックス処理はパイ
プライン化される。
【0071】また、パイプラインとしてグラフィックス
装置31aとグラフィックス装置31bは従属接続さ
れ、上記したように、消費電力管理装置32aはグラフ
ィックス装置31aの消費電力を、また、消費電力管理
装置32bはグラフィックス装置31bの消費電力をそ
れぞれ管理している。すなわち、消費電力管理装置32
aは、CPU1から出される要求信号15a、グラフィ
ックス装置31aから出される受付信号33a、グラフ
ィックス装置31aから出される要求信号34a、グラ
フィックス装置31bから出される受付信号41a及び
状態信号36aに基づいて、第1同期クロック13の制
御を行い、第2同期クロック14aを生成してグラフィ
ックス装置31aの消費電力を低減している。また、消
費電力管理装置32bは、グラフィックス装置31aか
ら出される要求信号34a、グラフィックス装置31b
から出される受付信号41a、グラフィック装置31b
から出される要求信号34b、メモリ4から出される受
付信号41b、及び状態信号36bに基づいて、第1同
期クロック13の制御を行なって第2同期クロック14
bを生成してグラフィックス装置31bの消費電力を低
減している。
【0072】ここで、実施の形態2の実施例を更に詳し
く書くと以下のようになる。図13は図12に示した情
報処理装置に対応する装置の内部の処理の流れ図及びク
ロック制御の状態を示す図であり、グラフィックス装置
31a、31bが3次元グラフィックス処理を行なう場
合を例として示しいている。
【0073】一般に、コンピュータ内の3次元画像デー
タとして、三次元形状の表面をポリゴンの集合として表
わす場合が多く、また、このポリゴンの形状を三角形と
することも多い。
【0074】図13(a)に示すように、CPU1は例
えば図12に示す入力装置2を介して幾何学データ61
を取り込む。この幾何学データ61は、図13(a)に
示すように複数のポリゴンより成り立っており、これら
のポリゴンからポリゴン(三角形)を1つずつ取り出
し、その1つのポリゴン(三角形)の頂点データ62を
ポリゴン処理を行なっているグラフィック装置31aに
転送する。
【0075】このグラフィックス装置31aが実行する
ポリゴン処理では受け取った頂点データ62から後で説
明する頂点パラメータを求める。この求めた頂点パラメ
ータを中間データ63として、画素処理を行なっている
グラフィック装置31bに転送する。次にこのグラフィ
ックス装置31bが実行する画素処理ではポリゴン(三
角形)ごとに画素単位で画素データ64を求め、この画
素データ64をメモリ4に書き込む。
【0076】上記グラフィックス装置31aが実行する
ポリゴン処理で算出する頂点パラメータとしては、△X
/△Y、△RGB/△X、△RGB/△Y、△Z/△
X、△Z/△Yなどがあり、それぞれは以下の通りであ
る。
【0077】 △X/△Y ポリゴン(三角形)の辺の傾き △RGB/△X X方向の色の傾き △RGB/△Y Y方向の色の傾き △Z/△X X方向の奥行きZの傾き △Z/△Y Y方向の奥行きZの傾き また、上記グラフィックス装置31bが実行する画素処
理では、画素単位で上記ポリゴン処理で算出されたデー
タを用いて画素の色付け、画面空間でのアドレスの発生
などをおこなう。
【0078】さらに、グラフィックス装置31a、31
bに供給する図12に示す第2同期クロック14a、1
4bの供給・停止、すなわちクロック制御は、以下のよ
うになる(図13(b)参照)。
【0079】すなわち、ポリゴン処理の処理速度は、ど
んな形状のポリゴン(三角形)であっても一定時間で処
理をする。その処理速度を例えば100/ポリゴンとす
る。また、画素処理の処理速度を例えば2クロック/画
素とし、メモリ4への書き込み時間はアクセス速度に比
例した時間で例えば6クロック/画素とする。また、1
つのポリゴン(三角形)を構成する画素数を100画素
/ポリゴンとすると、1つのポリゴン当たりの処理に必
要なクロック数は、ポリゴン処理(グラフィックス装置
31a)では100クロックであり、画素処理(グラフ
ィックス装置31b)では200クロックであり、メモ
リ4への書き込みでは600クロックである。
【0080】このことより、グラフィックス装置31
a、グラフィックス装置31bへのクロックの供給は以
下のようになる。すなわち、グラフィックス装置31a
では、グラフィック装置31bより図12に示す受付信
号41aが、第1同期クロック13に対して6:1の割
合でしか返ってこないため、図12に示す消費電力管理
装置32aの制御のもとに第2同期クロック14aの供
給も6:1の割合となる。また、グラフィックス装置3
1bでは、メモリ4より図12に示す受付信号41b
が、第1同期クロック13に対して6:2の割合でしか
返ってこないため、図12に示す消費電力管理装置32
bの制御の基に図12に示す第2同期クロック14bの
供給も6:2の割合となる。
【0081】このように、グラフィックス処理が例えば
ポリゴン処理と画素処理とにパイプライン化されること
によって、消費電力管理装置32a、32bは装置ごと
にクロックの供給・停止の制御が行ないえるので、消費
電力管理装置32a、32bはグラフィックス装置31
a、32bの消費電力の低減を効果的に行なうことがで
きる。
【0082】尚、上記実施の形態2では、グラフィック
ス装置31a及びグラフィックス装置31bを2段従属
接続しているが、例えば、グラフィックス処理の機能を
細分化することによって、これを多段階に従属接続して
もよい。
【0083】尚また、上記実施の形態2では、1つの消
費電力管理装置が1つのグラフィックス装置を管理して
いたが、1つの消費電力管理装置が複数のグラフィック
ス装置を管理するようにしてもよい。
【0084】以上に説明した本実施の形態によれば、消
費電力管理装置32aあるいは消費電力管理装置32b
はそれぞれ独立に動作するので、例えば、各グラフィッ
クス装置31a、31bにおける処理時間が異なるなど
グラフィックス処理機能の差異の影響を受けない。ま
た、パイプラインなどの複雑な処理体系であっても、消
費電力管理装置32aおよび消費電力管理装置32bは
全てのデータの入出力及び処理状態を管理するので、最
適なクロック制御を行ない得て、各装置を最大限に低消
費電力化することができる。
【0085】上記した実施の形態1及び実施の形態2に
おいては、データ処理装置31をグラフィックス装置、
キャッシュ・メモリあるいはCPUなどとしたが、これ
に限定されるもではなく、データ処理装置を、例えば、
通信DSP(Digital SignalProcessor)、MPEG(M
oving Picture Experts Group)エンジン、DMA(Dir
ect Memory Access)コントローラ、MIDI(Music I
nstrument Digital Interface)チップなどとすること
も可能である。
【0086】尚、実施の形態において"次のクロック"な
る表現を用いたがこれに限定されるものではない。ま
た、クロック供給を行なわないことを電力を切断するに
置き換えてもよい。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明の消費電力管理装
置によれば、インターフェイスを通じてデータ処理装置
へのデータの入出力及び処理状態の管理を行い、次のク
ロック時刻に同期クロックを供給すべきか否かを判断す
る。従って、データ処理装置が入出力待ちなどを含めた
処理動作中の非待機状態であっても、データ処理装置が
データの入出力あるいは処理を行なっている場合のみ、
同期クロックを供給してデータ処理装置を動作させる構
成としているため、クロック制御によりデータ処理装置
を最大限に低消費電力化することができる。また、デー
タ処理装置の処理速度が高速になればなるほど、データ
処理装置の周辺の装置との処理速度の差異が生じるの
で、上記の消費電力管理装置を用いることによって、デ
ータ処理装置の低消費電力化を最大限にすることがで
き、消費電力を、上記したようなクロック制御を行なわ
ない場合に比べて、3分の1から2分の1以上低減する
ことも可能である。
【0088】さらに、この消費電力管理装置によって消
費電力が個々に管理されているデータ処理装置を従属接
続する構成とする場合、各グラフィックス装置における
処理時間が異なるなどグラフィックス処理機能の差異の
影響を受けず、また、パイプラインなどの複雑な処理体
系であっても、消費電力管理装置は全てのデータの入出
力及び処理状態を管理するので、最適なクロック制御を
行なうことができ、各データ処理装置を低消費電力化す
ることに効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における情報処理装置の
概略機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1における消費電力管理装
置の概略機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1における消費電力管理装
置の動作を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1における状態信号が
“L”から“H”に切換わる動作を示すタイムチャート
である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるCPUからグラ
フィックス装置へのデータの入力を示すタイムチャート
である。
【図6】本発明の実施の形態1におけるグラフィックス
装置からメモリへのデータの出力を示すタイムチャート
である。
【図7】本発明の実施の形態1における状態信号及び判
断出力と同期クロックとの関係を示すタイムチャートで
ある。
【図8】本発明の実施の形態1における検出出力、判断
出力と同期クロックとの関係を示すタイムチャートであ
る。
【図9】本発明の実施の形態1における検出出力、判断
出力と同期クロックとの関係を示すタイムチャートであ
る。
【図10】本発明の実施の形態1における同期クロック
の供給、及び供給停止の動作を示すブール代数の真理値
表である。
【図11】本発明の実施の形態1におけるキャッシュ・
メモリを用いた情報処理装置の概略機能ブロック図であ
る。
【図12】本発明の実施の形態2における情報処理装置
の概略機能ブロック図である。
【図13】本発明の実施の形態2における情報処理装置
内の処理の流れ図である。
【図14】従来の技術における情報処理装置の概略機能
ブロック図である。
【図15】従来の技術におけるグラフィックス装置の同
期クロックを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 入力装置 4 メモリ 5 出力装置 6 データ処理システム 13 第1同期クロック 14 第2同期クロック 15 要求信号 16 データ 31 データ処理装置 32 消費電力管理装置 33 受付信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定のデータ処理装置と他装置との間で
    授受される入力要求信号または当該入力要求信号に対応
    する受付信号を検出する検出手段と、 上記データ処理装置の状態及び上記検出手段の検出結果
    に基づいて、上記データ処理装置が特定の処理を行なう
    かを判断する判断手段と、 上記判断手段の判断結果に従って、上記データ処理装置
    に同期クロックを供給するか否かを制御する供給制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする消費電力管理装置。
  2. 【請求項2】 上記判断手段が、 上記データ処理装置への上記入力要求信号があると判断
    したとき、上記供給制御手段に上記同期クロックの出力
    を指示する請求項1記載の消費電力管理装置。
  3. 【請求項3】 上記判断手段が、 上記データ処理装置からの上記入力要求信号がなく、か
    つ、上記データ処理装置がデータの入力、処理、出力、
    及び入出力待ちのいずれかの処理動作を行なう非待機状
    態であると判断したとき、上記供給制御手段に上記同期
    クロックの出力を指示する請求項1記載の消費電力管理
    装置。
  4. 【請求項4】 上記判断手段が、 上記データ処理装置への上記受付信号があると判断した
    とき、上記供給制御手段に上記同期クロックの出力を指
    示する請求項1記載の消費電力管理装置。
  5. 【請求項5】上記請求項1から請求項4のいずれかに記
    載の消費電力管理装置によって管理される上記データ処
    理装置を複数個従属接続したことを特徴とするデータ処
    理システム。
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