JP2017059051A - 情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】情報処理装置が省電力モードから復帰する際に、記憶装置を使用する必要がない場合には当該記憶装置を省電力状態に維持しておくことを可能とする技術を提供する。【解決手段】情報処理装置(MFP)のCPU101は、MFPの電力モードを通常モードと、通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードとの間で制御する。HDC105は、CPU101がMFPを通常モードから省電力モードに移行させる際には、省電力状態となるようHDD117を制御する。HDC105は、CPU101がMFPを省電力モードから通常モードへ復帰させる際には(S401〜S403)、通常モードへの復帰後にHDD117が使用されるか否かに従って、HDD117を省電力状態から通常状態に復帰させるか否かを制御する(S414〜S417)。【選択図】図4
Description
本発明は、情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラムに関するものである。
情報処理装置の多機能化が進むにつれて、情報処理装置における消費電力も増加する傾向にある。このため、情報処理装置では、スリープ状態等の省電力状態への移行によって消費電力を低減するだけでなく、通常の消費電力で動作する通常状態においても消費電力を極力抑えることが求められている。例えば特許文献1には、情報処理装置が通常電力で駆動される状態から低電力で駆動される状態へ移行する際に、記憶装置も低電力で駆動される状態へ移行させる技術が記載されている。特許文献1には、情報処理装置が低電力で駆動される状態から通常電力で駆動される状態へ復帰する際には、記憶装置も通常電力で駆動される状態へ復帰させることが記載されている。
情報処理装置は、例えばCPUとHDC(Hard Disk Controller:ハードディスクコントローラ)とHDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)とがブリッジ接続された構成を有する。このような情報処理装置は、通常、システム(装置全体)が、通常状態(スタンバイ状態)で動作する通常モードから、省電力状態で動作する省電力モード(省エネルギーモード)へ移行する際に、HDCの制御によりHDDも省電力モードへ移行する。一方で、システムが省電力モードから復帰する際には、CPUからHDCへ復帰コマンドが送られ、当該コマンドがHDCからHDDへ伝達されることで、システムの復帰と同時にHDDも省電力モードから通常モードへ復帰する。
しかし、一般にHDD(記憶装置)は、外部のデバイスからアクセス可能な通常モードでは、内部のディスクを回転させた状態にあるため消費電力が非常に大きい。一方で、システムが、スタンバイ状態で動作する通常モードであってもHDDが必ずしも使用されるとは限らない。このため、システムが通常モードである場合にシステムと常に連動してHDDも通常モードにしておくのは、消費電力の観点から望ましくない。したがって、システムが通常モードであってもHDDを必要としない場合には、HDDを省電力モードにしておくことが望ましいであろう。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものである。本発明は、情報処理装置が省電力モードから復帰する際に、記憶装置を使用する必要がない場合には当該記憶装置を省電力状態に維持しておくことを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、情報処理装置として実現できる。本発明の一態様に係る情報処理装置は、通常状態、または前記通常状態より消費電力が少ない省電力状態で動作可能な記憶装置と、前記情報処理装置の電力モードを、通常モードと、前記通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードとの間で制御する第1の制御手段と、前記第1の制御手段が前記情報処理装置を前記通常モードから前記省電力モードに移行させる際に、前記省電力状態となるよう前記記憶装置を制御し、前記第1の制御手段が前記情報処理装置を前記省電力モードから前記通常モードに復帰させる際に、前記通常モードへの復帰後に前記記憶装置が使用されるか否かに従って、前記記憶装置を前記省電力状態から前記通常状態に復帰させるか否かを制御する第2の制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置が省電力モードから復帰する際に、記憶装置を使用する必要がない場合には当該記憶装置を省電力状態に維持しておくことが可能になる。それにより、記憶装置が省電力状態で動作する期間が増加し、情報処理装置全体の消費電力を低減することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、プリント機能、スキャン機能、送信機能等の多数の機能を備える複合機(MFP)における実施形態について説明する。本実施形態のMFPは、情報処理装置の一例である。
第1の実施形態では、プリント機能、スキャン機能、送信機能等の多数の機能を備える複合機(MFP)における実施形態について説明する。本実施形態のMFPは、情報処理装置の一例である。
<MFPの構成>
図1は、本実施形態に係るMFPのハードウェア構成例を示すブロック図である。MFPは、コントローラ部100と、コントローラ部100と接続された操作部116、HDD117、スキャナ118及びプリンタ119を備えている。なお、システム検知部110とHDC105との間に設けられたパス150は、第2の実施形態のMFPで用いられるものであり、第1の実施形態のMFPには必要ない。
図1は、本実施形態に係るMFPのハードウェア構成例を示すブロック図である。MFPは、コントローラ部100と、コントローラ部100と接続された操作部116、HDD117、スキャナ118及びプリンタ119を備えている。なお、システム検知部110とHDC105との間に設けられたパス150は、第2の実施形態のMFPで用いられるものであり、第1の実施形態のMFPには必要ない。
コントローラ部100は、CPU101、ネットワークインタフェース(I/F)102、操作部I/F103、ホストI/F104、画像バスI/F106、ROM107、DRAM108、SRAM109及びシステム検知部110を備えている。これらのデバイスは、システムバス114に接続されている。コントローラ部100は、更に、ホストI/F104と接続されたHDC105を備えている。システムバス114は、画像バスI/F106を介して画像バス115と接続されている。コントローラ部100は、デバイスI/F111、スキャナ画像処理部112及びプリンタ画像処理部113を更に備え、これらのデバイスは画像バス115に接続されている。操作部I/F103には操作部116が接続され、HDC105にはHDD117が接続され、デバイスI/F111にはスキャナ118及びプリンタ119が接続されている。なお、システムバス114は、制御バス、データバス、任意のデバイス間のローカルバス、及び信号線等を便宜的にまとめて表現したものである。
CPU101は、システム(MFP全体)を制御するコントローラであり、OS、制御プログラム、アプリケーションプログラム等のコンピュータプログラムを実行することで、MFP内の各デバイスを制御する。ネットワークI/F102は、LAN120と接続されており、LAN120を介してPC等の外部装置との通信のための通信インタフェースである。ネットワークI/F102は、LAN120を介して、外部装置との間で画像データ等の各種データの送受信が可能である。
操作部I/F103は、操作部116とシステムバス114とを接続するためのインタフェースとして機能する。操作部I/F103は、操作部116に画面を表示するための画像データを操作部116へ出力し、また、操作部116においてユーザが入力した情報を示すデータを、システムバス114を介してCPU101へ送信する。操作部116は、表示機能及び操作機能の両方を有するタッチパネル等のデバイスである。操作部116は、操作部I/F103から入力された画像データに従って画面を表示し、また、ユーザによって入力された情報を示すデータを、操作部I/F103を介してCPU101へ送信する。
ホストI/F104は、シリアルATA(SATA)規格のインタフェースであり、HDC105とシステムバス114とを接続するためのインタフェースとして機能する。HDC105は、SATA規格に準拠したHDD117に対するデータの入出力制御を行う。HDD117は、データが格納されるハードディスク(磁気ディスク)とIDEコントローラとを備えている。HDD117のハードディスクには、システムソフトウェア、各種アプリケーション、画像データ及びそれらの管理情報等が格納される。後述するように、HDD117は、通常状態、または当該通常状態より消費電力が少ない省電力状態で動作可能である。画像バスI/F106は、システムバス114と画像バス115とを接続するためのインタフェースとして機能する。画像バスI/F106は、当該インタフェースを介してやりとりされるデータの構造を変換するバスブリッジである。
ROM107には、システムのブートプログラム及びCPU101によって使用される制御プログラムが格納されている。CPU101は、HDD117が起動していなくとも、ROM107に格納されたブートプログラムに基づいて、システムを起動可能である。DRAM108は、揮発性のメモリであり、CPU101が動作するためのシステムワークメモリとして使用される。CPU101は、ROM107またはHDD117に格納された制御プログラムまたはアプリケーションプログラムを読み出して実行するために、DRAM108を使用する。また、CPU101は、画像データを一時的に格納するための画像メモリとしてもDRAM108を使用する。SRAM109は、不揮発性のメモリであり、システムの設定データを保持するために使用される。
システム検知部110は、システム(MFP全体)の電力モードを監視しており、MFP内の各デバイスへの電力供給の状態に対応する電力モードを示す値をレジスタ値として記憶している。このレジスタ値は、システム検知部110によって検知されたMFPの電力モードを示す電力モード情報の一例である。本実施形態では、システム検知部110は、情報処理装置(MFP)の電力モードを検知して、当該検知した電力モードを示す電力モード情報を生成する検知手段として機能する。
デバイスI/F111は、画像バス115と、画像入力デバイスであるスキャナ118、及び画像出力デバイスであるプリンタ119とを接続するためのインタフェースとして機能し、当該インタフェースを介してやりとりされる画像データの変換を行う。スキャナ画像処理部112は、スキャナ118から受信した入力画像データに対して補正や加工等の画像処理を行う。プリント画像処理部113は、プリント118へ送信する出力画像データに対して補正や解像度変換等の画像処理を行う。
スキャナ118は、原稿の画像を光学的に読み取って画像データ(ラスタイメージデータ)を生成し、生成したデータをデバイスI/F111へ出力する。プリンタ119は、デバイスI/F111から入力される画像データ(ラスタイメージデータ)に従ってシートに画像を形成する。なお、シートは、記録紙、記録材、記録媒体、用紙、転写材、転写紙等と称されてもよい。
<HDCの構成>
図2は、HDC105のハードウェア構成例を示すブロック図である。HDC105は、CPU201、ROM202、RAM203、デバイスI/F204及びホストI/F205を備え、これらのデバイスはシステムバス206に接続されている。システムバス206は、制御バス及びデータバスを含む。
図2は、HDC105のハードウェア構成例を示すブロック図である。HDC105は、CPU201、ROM202、RAM203、デバイスI/F204及びホストI/F205を備え、これらのデバイスはシステムバス206に接続されている。システムバス206は、制御バス及びデータバスを含む。
CPU201は、システム制御、演算処理、SATA規格のコマンド処理、及びHDD117への送信コマンド処理等を行う。ROM202には、HDC105の起動プログラム及び各種モードの設定値を示すデータが格納されている。RAM203は、CPU201によって、HDC105のプログラムを実行するための作業領域及び一時的なデータの格納領域として使用される。
デバイスI/F204は、SATA規格のデバイス側(CPU101−HDC105間)におけるコマンド及びデータの入出力制御を行う。デバイスI/F204に到来したコマンドは、一度CPU201へ送信され、その後にCPU201の判断により、各デバイスへ送信される。ホストI/F205は、SATA規格のホスト側(HDC105−HDD117間)におけるコマンド及びデータの入出力制御を行う。
<MFPの電力モード>
本実施形態のMFPは、電力モードとして、通常モードと省電力モードとを有している。なお、省電力モードは、省エネルギーモードまたは省エネモードと称されてもよい。通常モードは、ジョブの実行等が可能なスタンバイ状態(通常状態)で動作するための電力モードである。省電力モードは、通常モードよりも低電力で動作するための(即ち、通常モードよりも消費電力が少ない省電力状態で動作するための)電力モードである。
本実施形態のMFPは、電力モードとして、通常モードと省電力モードとを有している。なお、省電力モードは、省エネルギーモードまたは省エネモードと称されてもよい。通常モードは、ジョブの実行等が可能なスタンバイ状態(通常状態)で動作するための電力モードである。省電力モードは、通常モードよりも低電力で動作するための(即ち、通常モードよりも消費電力が少ない省電力状態で動作するための)電力モードである。
通常モードでは、MFP全体を制御するCPU101がスタンバイ状態で動作する。本実施形態では、通常モードには、MFP内の各デバイスへの電力供給の状態に応じて、複数の電力レベルに対応する複数の電力モードが存在する。省電力モードでは、MFP全体を制御するCPU101が省電力状態で動作する。なお、以下ではMFPの電力モードを「システム電力モード」とも称する。
また、本実施形態では、システム(MFP全体)の電力モード(システム電力モード)とは別に、HDC105及びHDD117は、それぞれ個別の電力モードを有している。HDC105及びHDD117はそれぞれ、システム電力モードと独立して、通常モードと省電力モードとの間で電力モードの変更が可能である。このように、本実施形態のHDC105及びHDD117はそれぞれ、通常状態、または通常状態より消費電力が少ない省電力状態で動作可能である。なお本実施形態では、CPU101が、MFPの電力モードを通常モードと省電力モードとの間で制御し、HDC105(CPU201)が、HDD117を通常モード(通常状態)と省電力モード(省電力状態)との間で制御する。
<省電力モードへの移行動作>
図3は、本実施形態に係る、システム(MFP全体)が省電力モードへ移行する場合の、CPU101、HDC105及びHDD117のそれぞれで実行される省電力モードへの移行手順を示すフローチャートである。なお、S301〜S303の処理は、CPU101がROM107に格納された制御プログラムを読み出して実行することによってMFPにおいて実現される。また、S311〜S315の処理は、CPU201がROM202に格納された制御プログラムを読み出して実行することによってMFPにおいて実現される。
図3は、本実施形態に係る、システム(MFP全体)が省電力モードへ移行する場合の、CPU101、HDC105及びHDD117のそれぞれで実行される省電力モードへの移行手順を示すフローチャートである。なお、S301〜S303の処理は、CPU101がROM107に格納された制御プログラムを読み出して実行することによってMFPにおいて実現される。また、S311〜S315の処理は、CPU201がROM202に格納された制御プログラムを読み出して実行することによってMFPにおいて実現される。
図3において、S301〜S303は、CPU101が、省電力モードへの移行要因の発生を検知してから省電力モードへ移行するまでの動作を示している。S311〜S315は、HDC105(デバイスI/F204及びホストI/F104を含む。)が、CPU101から省電力モードへの移行通知を受信してから省電力モードへ移行するまでの動作を示している。また、S321〜S323は、HDD117が、HDC105から省電力モードへの移行通知を受信してから省電力モードへ移行するまでの動作を示している。
(CPU101の動作)
S301で、CPU101は、通常モードでの動作中に省電力モードへの移行要因が発生したか(即ち、通常モードから省電力モードへの移行条件が満たされたか)否かを判定する。省電力モードへの移行要因は、例えば、ユーザによる操作が行われない状態またはデータ処理リクエストが行われない状態が一定時間が経過したことである。CPU101は、省電力モードへの移行要因が発生したと判定すると、処理をS301からS302へ進める。
S301で、CPU101は、通常モードでの動作中に省電力モードへの移行要因が発生したか(即ち、通常モードから省電力モードへの移行条件が満たされたか)否かを判定する。省電力モードへの移行要因は、例えば、ユーザによる操作が行われない状態またはデータ処理リクエストが行われない状態が一定時間が経過したことである。CPU101は、省電力モードへの移行要因が発生したと判定すると、処理をS301からS302へ進める。
S302で、CPU101は、HDC105を省電力モードへ移行させるための省電力モード移行コマンドを、省電力モードへの移行通知としてHDC105へ送信する。例えば、CPU101は、電力モードの変更を要求するコマンド(PMREQ_S)をHDC105へ送信することで、低消費電力の省電力モードへ移行するよう、HDC105に要求する。その後S303で、CPU101は、CPU101自らを省電力モードへ移行させる。例えば、CPU101は、CPU101へのクロックの供給を停止するとともに、CPU101への電力供給を停止する。
(HDC105の動作)
S311で、HDC105(CPU201)は、CPU101から省電力モード移行コマンドを受信したか否かに応じて、省電力モードへの移行を開始するか否かを判定する。CPU201は、CPU101から省電力モード移行コマンドを受信すると、省電力モードへの移行を開始すると判定し、処理をS312へ進める。
S311で、HDC105(CPU201)は、CPU101から省電力モード移行コマンドを受信したか否かに応じて、省電力モードへの移行を開始するか否かを判定する。CPU201は、CPU101から省電力モード移行コマンドを受信すると、省電力モードへの移行を開始すると判定し、処理をS312へ進める。
S312で、CPU201は、受信した省電力モード移行コマンドに従って、HDC105における省電力モードへの移行を開始する。まず、CPU201は、ホストI/F104(CPU101)とデバイスI/F204(HDC105)との間の通信を遮断するとともに、デバイスI/F204を省電力モードへ移行させる。これにより、HDC105におけるPHY層の待機電力を低下させる。
次にS313で、CPU201は、ホストI/F205と接続されているHDD117を省電力モードに移行させるために、ホストI/F205を介して省電力モード移行コマンドを、省電力モードへの移行通知としてHDD117へ送信する。当該コマンドの送信後、S314で、CPU201は、HDC105とHDD117との間の通信を遮断し、HDD117と接続されたホストI/F205を省電力モードへ移行させる。これにより、HDC105におけるPHY層の待機電力を低減する。このようにしてCPU201は、CPU101がMFPを通常モードから省電力モードへ移行させる際に、省電力状態となるようHDD117を制御する。
その後S315で、CPU201は、HDC105本体を省電力モードへ移行させる。具体的には、CPU201は、SATA規格に準拠した、デバイスの復帰信号であるCOMRESETの受信が可能な程度に、必要最小限の電力で動作する状態となるよう、HDC105本体を制御する。例えば、CPU201は、HDC105内の各デバイスへのクロックの供給を停止するとともに、RAM203のリフレッシュ以外の動作を停止する。このようにして、HDC105は、CPU101の制御により通常モード(通常状態)から省電力モード(省電力状態)へ移行する。
(HDD117の動作)
S321で、HDD117は、HDC105から省電力モード移行コマンドを受信したか否かに応じて、省電力モードへの移行を開始するか否かを判定する。HDD117は、HDC105から省電力モード移行コマンドを受信すると、省電力モードへの移行を開始すると判定し、処理をS322へ進める。
S321で、HDD117は、HDC105から省電力モード移行コマンドを受信したか否かに応じて、省電力モードへの移行を開始するか否かを判定する。HDD117は、HDC105から省電力モード移行コマンドを受信すると、省電力モードへの移行を開始すると判定し、処理をS322へ進める。
S322で、HDD117は、受信した省電力モード移行コマンドに従って、HDD117における省電力モードへの移行を開始する。まず、HDD117は、HDC105のホストI/F205と接続された、SATA規格に準拠したデバイスI/Fを省電力モードへ移行させる。これにより、HDD117におけるPHY層の待機電力を低減する。
その後S323で、HDD117は、HDD117本体を省電力モードへ移行させる。具体的には、HDD117は、デバイスの復帰信号であるCOMRESETの受信が可能な程度に、必要最小限の電力で動作する状態となるよう、HDD117本体を制御する。例えば、HDD117内のハードディスクの回転速度を遅くする、または停止させることで、待機電力を低減する。このようにして、HDD117は、HDC105(CPU201)の制御により通常モード(通常状態)から省電力モード(省電力状態)へ移行する。
以上の処理により、CPU101、HDC105及びHDD117がそれぞれ省電力モードへの移行を完了し、MFPでは、通常モードから省電力モードへのシステム電力モードの移行が完了した状態となる。
<省電力モードからの復帰動作>
図4は、本実施形態に係る、システム(MFP全体)が省電力モードから復帰する場合の、CPU101、HDC105及びHDD117のそれぞれで実行される省電力モードからの復帰手順を示すフローチャートである。なお、S401〜S403の処理は、CPU101がROM107に格納された制御プログラムを読み出して実行することによってMFPにおいて実現される。また、S411〜S417の処理は、CPU201がROM202に格納された制御プログラムを読み出して実行することによってMFPにおいて実現される。
図4は、本実施形態に係る、システム(MFP全体)が省電力モードから復帰する場合の、CPU101、HDC105及びHDD117のそれぞれで実行される省電力モードからの復帰手順を示すフローチャートである。なお、S401〜S403の処理は、CPU101がROM107に格納された制御プログラムを読み出して実行することによってMFPにおいて実現される。また、S411〜S417の処理は、CPU201がROM202に格納された制御プログラムを読み出して実行することによってMFPにおいて実現される。
図4において、S401〜S403は、CPU101が、通常モードへの復帰要因の発生を検知してから通常モードへ復帰するまでの動作を示している。S411〜S417は、HDC105(デバイスI/F204及びホストI/F104を含む。)が、CPU101から通常モードへの復帰通知を受信してから通常モードへ復帰するまでの動作を示している。また、S421〜S423は、HDD117が、HDC105から通常モードへの復帰通知を受信してから通常モードへ復帰するまでの動作を示している。
(CPU101の動作)
S401で、CPU101は、省電力モードでの動作中に通常モードへの復帰要因が発生したか(即ち、省電力モードから通常モードへの復帰条件が満たされたか)否かを判定する。通常モードへの復帰要因は、例えば、ユーザによる操作が行われたこと、またはコピージョブ等によってデータ処理リクエストが発生したことである。CPU101は、通常モードへの復帰要因が発生したと判定すると、処理をS401からS402へ進める。
S401で、CPU101は、省電力モードでの動作中に通常モードへの復帰要因が発生したか(即ち、省電力モードから通常モードへの復帰条件が満たされたか)否かを判定する。通常モードへの復帰要因は、例えば、ユーザによる操作が行われたこと、またはコピージョブ等によってデータ処理リクエストが発生したことである。CPU101は、通常モードへの復帰要因が発生したと判定すると、処理をS401からS402へ進める。
S402で、CPU101自らを省電力モードから通常モードへ復帰させる。例えば、CPU101は、S303で停止したクロックの供給及び電力供給を再開させる。その後S403で、CPU101は、HDC105を省電力モードから通常モードへ復帰させるための通常モード復帰コマンドを、通常モードへの復帰通知としてHDC105へ送信する。例えば、CPU101は、デバイスのリセットを行うためのコマンド(COMRESET)をHDC105へ送信することで、省電力モードから通常モードへ復帰するよう、HDC105に要求する。
(HDC105の動作)
S411で、HDC105(CPU201)は、システム(CPU101)から通常モード復帰コマンド(COMRESET)を受信したかに応じて、省電力モードから通常モードへの復帰を開始するか否かを判定する。CPU201は、CPU101から通常モード復帰コマンドを受信すると、通常モードへ復帰を開始すると判定し、処理をS412へ進める。
S411で、HDC105(CPU201)は、システム(CPU101)から通常モード復帰コマンド(COMRESET)を受信したかに応じて、省電力モードから通常モードへの復帰を開始するか否かを判定する。CPU201は、CPU101から通常モード復帰コマンドを受信すると、通常モードへ復帰を開始すると判定し、処理をS412へ進める。
S412で、CPU201は、受信した通常モード復帰コマンドに従って、HDC105における省電力モードから通常モードへの復帰を開始する。まず、CPU201は、デバイスI/F204を省電力モードから通常モードへ復帰させるとともに、ホストI/F104(CPU101)とデバイスI/F204(HDC105)との間の通信を可能な状態にする。その後S413で、CPU201は、HDC105本体を省電力モードから通常モードへ復帰させる。このようにして、HDC105は、CPU101の制御により省電力モード(省電力状態)から通常モード(通常状態)へ復帰する。
次に、CPU201は、CPU101がMFPを省電力モードから通常モードに復帰させる際に、通常モードへの復帰後にHDD117が使用されるか否かに従って、HDD117を省電力状態から通常状態に復帰させるか否かを制御する。CPU201は、通常モードへの復帰後にHDD117が使用されない場合には、HDD117に省電力状態を維持させる。一方、CPU201は、通常モードへの復帰後にHDD117が使用される場合には、省電力状態から通常状態へ復帰するようHDD117を制御する。
具体的には、まずS414で、CPU201は、HDD117を省電力モードから通常モードへ復帰させる必要があるか否かを判断するために、システム検知部110から電力モード情報を取得する。本実施形態では、CPU101がMFPを省電力モードから通常モードに復帰させる際に、システム検知部110によって生成された電力モード情報を、CPU201に通知する。即ち、CPU101は、システム検知部110のレジスタ値を読み取り、得られたレジスタ値をSATA−I/F(ホストI/F104及びデバイスI/F204)を介してCPU201へ通知する。このようにしてCPU201は、システム検知部110から電力モード情報を取得できる。
電力モード情報の取得後、S415で、CPU201は、取得した電力モード情報とROM202に格納されているHDD復帰設定情報(図5)とに基づいて、HDD117を省電力モードから通常モードへ復帰させるか否かを判定する。ここでは、CPU201は、システム検知部110によって生成された電力モード情報に基づいて、MFPがHDD117を使用する電力モードに復帰したか否かを特定する。例えば、HDD復帰設定情報において、電力モード情報が示すシステム電力モードに対して、HDD117を使用することが定められている場合、MFPがHDD117を使用する電力モードに復帰したと特定される。
このようにして、CPU201は、MFPの通常モードに含まれる複数の電力モードのうちで、HDD117を使用する電力モードに復帰したか否かに従って、HDD117が使用されるか否かを判定できる。S415では、CPU201は、HDD117が使用される場合には、HDD117を省電力モードから通常モードへ復帰させると判定し、処理をS416へ進める。一方、CPU201は、HDD117が使用されない場合には、HDD117を省電力モードから通常モード復帰させないと判定し、HDD117を通常モードへ復帰させることなく、処理を終了する。このようにして、CPU201は、MFPの通常モードへの復帰後にHDD117が使用されない場合には、HDD117に省電力状態を維持させる。この場合、CPU101及びHDC105が通常モードへ復帰する一方で、HDD117は省電力モード(省電力状態)を継続し、その結果、HDD117が省電力状態で動作する期間が増加し、MFP全体の消費電力を低減することができる。
なお、S415においてHDD117を通常モードへ復帰させると判定した場合には、通常、その判定後、直ぐにHDD117の記憶領域に対するリード/ライトが発生することが想定される。図4に示す復帰手順では、図6に示す復帰手順よりも早期にHDD117を通常モードへ復帰させることができるため、HDD117へのアクセスにおけるレイテンシを高めることが可能である。
HDD117を通常モードへ復帰させる場合、S416で、CPU201は、ホストI/F205を省電力モードから通常モードへ復帰させる。更にS417で、CPU201は、HDD117を省電力モードから通常モードへ復帰させるために、ホストI/F205を介して通常モード復帰コマンド(COMRESET)を、通常モードへの復帰通知としてHDD117へ送信する。このようにして、CPU201は、MFPの通常モードへの復帰後にHDD117が使用される場合には、省電力状態から通常状態へ復帰するようHDD117を制御する。
(HDD117の動作)
S421で、HDD117は、HDC105から通常モード復帰コマンド(COMRESET)を受信したか否かに応じて、省電力モードから通常モードへの復帰を開始するか否かを判定する。HDD117は、HDC105から通常モード復帰コマンドを受信すると、省電力モードから通常モードへの復帰を開始すると判定し、処理をS422へ進める。
S421で、HDD117は、HDC105から通常モード復帰コマンド(COMRESET)を受信したか否かに応じて、省電力モードから通常モードへの復帰を開始するか否かを判定する。HDD117は、HDC105から通常モード復帰コマンドを受信すると、省電力モードから通常モードへの復帰を開始すると判定し、処理をS422へ進める。
S422で、HDD117は、受信した通常モード復帰コマンドに従って、HDD117における省電力モードから通常モードへの復帰を開始する。まず、HDD117は、HDC105のホストI/F205と接続された、SATA規格に準拠したデバイスI/Fを省電力モードから通常モードへ復帰させる。その後S423で、HDD117は、HDD117本体を省電力モードから通常モードへ復帰させる。このようにして、HDD117は、HDC105(CPU201)の制御により省電力モード(省電力状態)から通常モード(通常状態)へ復帰する。
以上の処理により、システム(MFP)の通常モードへの復帰が完了した状態となる。ただし、HDD117を通常モードへ復帰させる必要がない場合には、HDD117では省電力モード(省電力状態)が維持され、消費電力の低減が図られることになる。
<HDD復帰設定情報>
図5は、図4のS415において、HDD117を省電力モードから通常モードへ復帰させるか否かを判定するために用いられる、ROM202に予め格納されたHDD復帰設定情報の例を示す図である。図5に示すように、HDD復帰設定情報は、IDと、各IDに対応するシステム電力モード及びHDD復帰指標とを含んでいる。本実施形態では、HDD117を使用するか否かが各システム電力モードに対して予め定められている。HDD復帰設定情報には、HDD117を使用するか否かを示す情報が、各システム電力モードに対応するHDD復帰指標として含まれている。
図5は、図4のS415において、HDD117を省電力モードから通常モードへ復帰させるか否かを判定するために用いられる、ROM202に予め格納されたHDD復帰設定情報の例を示す図である。図5に示すように、HDD復帰設定情報は、IDと、各IDに対応するシステム電力モード及びHDD復帰指標とを含んでいる。本実施形態では、HDD117を使用するか否かが各システム電力モードに対して予め定められている。HDD復帰設定情報には、HDD117を使用するか否かを示す情報が、各システム電力モードに対応するHDD復帰指標として含まれている。
本実施形態では、MFPは、システム電力モードとして、それぞれ電力レベルの異なる複数の電力モードを有している。例えば、MFPの全デバイスへ電力供給を行う電力モードや、システムの動作に必要な最小限のデバイスにのみ電力供給を行う電力モード等が存在する。それら複数の電力モードに対して、図5に示すように、HDD復帰指標が定められている。HDD復帰指標が「0」である電力モードは、HDD117の復帰を必要とせず、HDD復帰指標が「1」である電力モードは、HDD117の復帰を必要とする。CPU201は、ROM102に格納されたHDD復帰設定情報を参照することで、システム検知部110から取得した電力モード情報が示す電力モードに対応するHDD復帰指標に基づいて、S415の判定を行うことができる。
<HDDの省電力モードからの復帰動作>
図6は、図4に示す復帰手順において、HDD117の省電力モード(省電力状態)が維持された後に、HDD117を省電力モードから復帰させる際の復帰手順を示すフローチャートである。なお、S611〜S617の処理は、CPU201がROM202に格納された制御プログラムを読み出して実行することによってMFPにおいて実現される。
図6は、図4に示す復帰手順において、HDD117の省電力モード(省電力状態)が維持された後に、HDD117を省電力モードから復帰させる際の復帰手順を示すフローチャートである。なお、S611〜S617の処理は、CPU201がROM202に格納された制御プログラムを読み出して実行することによってMFPにおいて実現される。
HDC105のCPU201は、HDD117が省電力状態を維持した状態でMFPが通常モードへ復帰した後に、HDD117を使用することが必要になると、省電力状態から通常状態に復帰するようHDD117を制御する。本実施形態では、CPU201は、HDC105内のデバイスI/F204によって、他のデバイスからコマンドが受信された場合に、そのコマンドに基づいて、HDD117を省電力モードから通常モードへ復帰させるか否かを制御する。
(HDC105の動作)
具体的には、まずS611で、CPU201は、デバイスI/F204によってコマンドが受信されたか否かを判定し、コマンドが受信されたと判定すると、処理をS612へ進める。CPU201は、S612で、受信したコマンドを確認し、S613で、受信したコマンドが、HDD117の記憶領域(ハードディスク)へアクセスする(即ち、リード/ライトを行う)ためのコマンドであるか否かを判定する。CPU201は、受信したコマンドが、HDD117の記憶領域へのアクセスのためのコマンドではないと判定した場合には、処理を終了し、HDD117の記憶領域へのアクセスのためのコマンドであると判定した場合には、処理をS616へ進める。
具体的には、まずS611で、CPU201は、デバイスI/F204によってコマンドが受信されたか否かを判定し、コマンドが受信されたと判定すると、処理をS612へ進める。CPU201は、S612で、受信したコマンドを確認し、S613で、受信したコマンドが、HDD117の記憶領域(ハードディスク)へアクセスする(即ち、リード/ライトを行う)ためのコマンドであるか否かを判定する。CPU201は、受信したコマンドが、HDD117の記憶領域へのアクセスのためのコマンドではないと判定した場合には、処理を終了し、HDD117の記憶領域へのアクセスのためのコマンドであると判定した場合には、処理をS616へ進める。
S616及びS617では、CPU201は、S416及びS417と同様の処理により、省電力状態から通常状態へ復帰するようHDD117を制御する。
(HDD117の動作)
S621〜S623では、HDD117は、S421〜S423と同様の処理により、省電力モード(省電力状態)から通常モード(通常状態)へ復帰する。これにより、HDD117は、MFP内の各デバイスから、HDC105を介して記憶領域へのアクセスが可能な状態に復帰する。
S621〜S623では、HDD117は、S421〜S423と同様の処理により、省電力モード(省電力状態)から通常モード(通常状態)へ復帰する。これにより、HDD117は、MFP内の各デバイスから、HDC105を介して記憶領域へのアクセスが可能な状態に復帰する。
以上説明したように、本実施形態では、CPU101は、MFPの電力モードを通常モードと、通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードとの間で制御する。HDC105のCPU201は、CPU101がMFPを通常モードから省電力モードに移行させる際には、省電力状態となるようHDD117を制御する。CPU201は、CPU101がMFPを省電力モードから通常モードへ復帰させる際には、通常モードへの復帰後にHDD117が使用されるか否かに従って、HDD117を省電力状態から通常状態に復帰させるか否かを制御する。CPU201は、通常モードへの復帰後にHDD117が使用されない場合には、HDD117に省電力状態を維持させ、通常モードへの復帰後にHDD117が使用される場合には、省電力状態から通常状態に復帰するようHDD117を制御する。
本実施形態によれば、MFPが通常モード(スタンバイ状態)へ復帰しても、HDD117を使用する必要がない(HDD117へのアクセスが生じない)場合には、HDD117を省電力状態に維持することができる。これにより、MFPがスタンバイ状態である間に、HDD117が省電力状態で動作する期間が増加し、その結果としてMFP全体の消費電力を低減することができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、CPU101がMFPを省電力モードから通常モードに復帰させる際に、システム検知部110によって生成された電力モード情報を、CPU201に通知する。第2の実施形態では、第1の実施形態の変形例として、システム検知部110が、CPU101を介すことなく、サイドバンド信号を用いて直接、HDC105のCPU201に対して電力モード情報を通知する例について説明する。なお以下では、説明の簡略化のため、第1の実施形態と共通する部分についての説明を省略している。
第1の実施形態では、CPU101がMFPを省電力モードから通常モードに復帰させる際に、システム検知部110によって生成された電力モード情報を、CPU201に通知する。第2の実施形態では、第1の実施形態の変形例として、システム検知部110が、CPU101を介すことなく、サイドバンド信号を用いて直接、HDC105のCPU201に対して電力モード情報を通知する例について説明する。なお以下では、説明の簡略化のため、第1の実施形態と共通する部分についての説明を省略している。
<MFP及びHDCの構成>
本実施形態のMFP及び当該MFPに含まれるHDC105の構成は、図1及び図2に示す、第1の実施形態の構成と基本的には同様である。ただし、本実施形態では、図1に点線で示すように、システム検知部110とHDC105との間に、サイドバンド信号の伝送用のパス150が追加されている。パス150を通じて伝送されるサイドバンド信号は、システム(MFP)が省電力モードから通常モードへ復帰する際に、CPU101が介在することなく、システム検知部110からHDC105へ電力モード情報を直接通知するために使用される。HDC105においては、システム検知部110からパス150を介して受信された、電力モード情報を含むサイドバンド信号は、CPU201へ入力される。
本実施形態のMFP及び当該MFPに含まれるHDC105の構成は、図1及び図2に示す、第1の実施形態の構成と基本的には同様である。ただし、本実施形態では、図1に点線で示すように、システム検知部110とHDC105との間に、サイドバンド信号の伝送用のパス150が追加されている。パス150を通じて伝送されるサイドバンド信号は、システム(MFP)が省電力モードから通常モードへ復帰する際に、CPU101が介在することなく、システム検知部110からHDC105へ電力モード情報を直接通知するために使用される。HDC105においては、システム検知部110からパス150を介して受信された、電力モード情報を含むサイドバンド信号は、CPU201へ入力される。
<省電力モードからの復帰動作>
図7は、本実施形態に係る、システム(MFP全体)が省電力モードから復帰する場合の、CPU101、HDC105及びHDD117のそれぞれで実行される省電力モードからの復帰手順を示すフローチャートである。なお、S401〜S403,S411〜S417,S421〜S423の処理は、第1の実施形態(図4)と基本的には同様である。ただし、S414における、システム検知部110からの電力モード情報の取得方法が第1の実施形態とは異なっている。
図7は、本実施形態に係る、システム(MFP全体)が省電力モードから復帰する場合の、CPU101、HDC105及びHDD117のそれぞれで実行される省電力モードからの復帰手順を示すフローチャートである。なお、S401〜S403,S411〜S417,S421〜S423の処理は、第1の実施形態(図4)と基本的には同様である。ただし、S414における、システム検知部110からの電力モード情報の取得方法が第1の実施形態とは異なっている。
S731で、システム検知部110は、システム(MFP全体)が省電力モードから復帰したか否かを判定し、復帰したと判定すると処理をS732へ進める。この判定は、電力モード情報を生成するためにシステム検知部110が自ら検知したシステム電力モードに基づいて行うことができる。S732で、システム検知部110は、生成した電力モード情報をサイドバンド信号に含めて、パス150を介してHDC105のCPU201へ直接通知する。
HDC105では、CPU201は、S414で、パス150を介して電力モード情報をシステム検知部110から受信する。更に、S415では、CPU201は、パス150を介して受信した電力モード情報とROM202に格納されているHDD復帰設定情報とに基づいて、HDD117を省電力モードから通常モードへ復帰させるか否かを判定する。なお、S416,S417及びS421〜S423の処理は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、システム検知部110とHDC105との間に設けられたパスを介してサイドバンド信号を用いて電力モード情報の通知を行うことが可能である。このため、MFPの省電力モードからの復帰時に、SATA−I/F(ホストI/F104及びデバイスI/F204)に対して負荷をかけることなく、HDD117を省電力状態から復帰させるか否かを判定するための情報をHDC105に通知できる。
なお、第1及び第2の実施形態は、HDDの電力制御を例として用いているが、SATA規格に準ずる記憶装置全般に対して適用可能である。また、第1及び第2の実施形態では、MFPが省電力モードから復帰する際にいずれの電力モードへ復帰するのかを特定しているが、省電力モードへの移行前の電力モードを記憶しておいてもよい。それにより、その電力モードを、MFPが省電力モードから復帰する際に、HDD117を省電力状態から復帰させるか否かを判定するために使用してもよい。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:コントローラ部、101:CPU、104:ホストI/F、105:HDC、117:HDD、201:CPU、204:デバイスI/F、205:ホストI/F
Claims (11)
- 情報処理装置であって、
通常状態、または前記通常状態より消費電力が少ない省電力状態で動作可能な記憶装置と、
前記情報処理装置の電力モードを、通常モードと、前記通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードとの間で制御する第1の制御手段と、
前記第1の制御手段が前記情報処理装置を前記通常モードから前記省電力モードに移行させる際に、前記省電力状態となるよう前記記憶装置を制御し、前記第1の制御手段が前記情報処理装置を前記省電力モードから前記通常モードに復帰させる際に、前記通常モードへの復帰後に前記記憶装置が使用されるか否かに従って、前記記憶装置を前記省電力状態から前記通常状態に復帰させるか否かを制御する第2の制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記第2の制御手段は、
前記省電力モードから前記通常モードへの復帰後に前記記憶装置が使用されない場合には、前記記憶装置に前記省電力状態を維持させ、
前記省電力モードから前記通常モードへの復帰後に前記記憶装置が使用される場合には、前記省電力状態から前記通常状態に復帰するよう前記記憶装置を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第2の制御手段は、
前記省電力モードから前記通常モードへの復帰後に前記記憶装置が使用されるか否かを判定する判定手段と、
前記記憶装置が使用されると前記判定手段によって判定されると、前記省電力状態から前記通常状態に復帰すべきことを前記記憶装置に通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 前記通常モードは、前記記憶装置を使用するか否かがそれぞれ予め定められた複数の電力モードを含み、
前記判定手段は、前記情報処理装置が前記省電力モードから、前記複数の電力モードのうちで前記記憶装置を使用する電力モードに復帰したか否かに従って、前記記憶装置が使用されるか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置の電力モードを検知して、当該検知した電力モードを示す電力モード情報を生成する検知手段を更に備え、
前記判定手段は、前記検知手段によって生成された前記電力モード情報に基づいて、前記情報処理装置が前記記憶装置を使用する電力モードに復帰したか否かを特定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記第1の制御手段は、前記情報処理装置を前記省電力モードから前記通常モードに復帰させる際に、前記検知手段によって生成された前記電力モード情報を、前記第2の制御手段に通知する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記検知手段は、前記検知手段と前記第2の制御手段との間に設けられたパスを介して、前記電力モード情報を前記第2の制御手段に対して通知する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記第2の制御手段は、前記記憶装置が前記省電力状態を維持した状態で前記情報処理装置が前記通常モードへ復帰した後に、前記記憶装置を使用することが必要になると、前記省電力状態から前記通常状態に復帰するよう前記記憶装置を制御する、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第2の制御手段は、前記通常モードにおいて、前記記憶装置が前記省電力状態である間に前記記憶装置の記憶領域へアクセスするためのコマンドを受信すると、前記省電力状態から前記通常状態に復帰するよう前記記憶装置を制御する、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。 - 通常状態、または前記通常状態より消費電力が少ない省電力状態で動作可能な記憶装置を備える情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置の電力モードを、通常モードと、前記通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードとの間で制御する工程と、
前記情報処理装置が前記通常モードから前記省電力モードに移行する際に、前記省電力状態となるよう前記記憶装置を制御する工程と、
前記情報処理装置が前記省電力モードから前記通常モードに復帰する際に、前記通常モードへの復帰後に前記記憶装置が使用されるか否かに従って、前記記憶装置を前記省電力状態から前記通常状態に復帰させるか否かを制御する工程と、
を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 請求項10に記載の情報処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2015184321A JP2017059051A (ja) | 2015-09-17 | 2015-09-17 | 情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2015
- 2015-09-17 JP JP2015184321A patent/JP2017059051A/ja active Pending
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