JP2003232859A - 放射線検出器 - Google Patents

放射線検出器

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JP2003232859A JP2002034288A JP2002034288A JP2003232859A JP 2003232859 A JP2003232859 A JP 2003232859A JP 2002034288 A JP2002034288 A JP 2002034288A JP 2002034288 A JP2002034288 A JP 2002034288A JP 2003232859 A JP2003232859 A JP 2003232859A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元的に配列されたシンチレータとフォト
ダイオードとを正確に対応させて配置することを容易に
行うことができるようにする。 【解決手段】 フォトダイオードアレイ2の表面には、
複数のp型半導体層22が設けられている。また、p型
半導体層22の周囲には、位置決め用凹溝31が形成さ
れている。フォトダイオードアレイ2に表面側には、各
p型半導体層22に対応させてシンチレータ11が配設
されている。シンチレータ11は保持部材12によって
保持されており、保持部材12の底部には、フォトダイ
オードアレイ2側に突出する位置決め用突条13が形成
されている。この位置決め用突条13を位置決め用凹溝
31に嵌め込むことにより、p型半導体層22に対する
シンチレータ11の位置決めが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シンチレータとフ
ォトダイオードとを組み合わせた放射線検出器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、医療機関で使用されるX線断層撮
像装置(X線CT装置)では、スライス方向に複数列の
X線検出器を2次元配列し、1回のX線照射によって複
数のCT画像を得る、いわゆるマルチスライス化が検討
されている。また、この種のX線照射装置では、X線検
出器としての放射線検出器が用いられているが、この放
射線検出器においても、マルチスライス化に対応するこ
とが要請される。
【0003】かかる要請に対応すべく、たとえば特開平
7−333348号公報に開示された放射線検出器があ
る。この放射線検出器は、複数のシンチレータを2次元
的に配置してなるシンチレータパネルと、これらの複数
のシンチレータに対応して設けられた複数のフォトダイ
オードを有する配線基板を備えるものである。このよう
に、複数のシンチレータを2次元的に配置することによ
り、複数のCT画像を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の放
射線検出器では、複数のシンチレータとフォトダイオー
ドとを対応させて配置する必要がある。ここで、シンチ
レータが1次元的に配設されているものであれば比較的
その配置を容易に行うことができるが、2次元的にシン
チレータが配置された放射線検出器では、このような対
応関係を正確に行いながらシンチレータとフォトダイオ
ードを配置するのは容易ではない。しかし、上記従来の
公報に開示された放射線検出器では、それらを正確に対
応する手段についてはなんら言及していないものであ
る。特に近年においては、フォトダイオードの微細化、
高集積化が進んでいるため、複数のシンチレータとフォ
トダイオードとを対応させて配置するのはさらに困難と
なっている。
【0005】そこで、本発明の課題は、2次元的に配列
された複数のシンチレータと、これらのシンチレータに
対応して設けられた複数のフォトダイオードを有する放
射線検出器において、シンチレータとフォトダイオード
とを正確に対応させて配置することを容易に行うことが
できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は、第1導電型の半導体基板の表面側に、2次元状に
配列された複数の第2導電型半導体層が形成され、第1
導電型の半導体基板と各第2導電型半導体層との間に形
成されるpn接合によりそれぞれがフォトダイオードと
して機能し、半導体基板の表面が光入射面となっている
表面入射型のフォトダイオードアレイを備え、フォトダ
イオードアレイの表面側における複数の第2導電型半導
体層に対応する位置に、シンチレータがそれぞれ配設さ
れており、フォトダイオードアレイの表面側における複
数の第2導電型半導体層の周囲にそれぞれ位置決め用凹
部が形成され、前記シンチレータには、前記フォトダイ
オードアレイ方向に突出し、前記凹部に配置される位置
決め用凸部が設けられていることを特徴とする。
【0007】このように、フォトダイオードアレイにお
ける第2導電型半導体層に対応させてシンチレータを配
設するにあたり、第2導電型半導体層の周囲には位置決
め用凹部が形成され、シンチレータには、この位置決め
用凹部に配置される位置決め用凸部が設けられている。
このため、位置決め用凹部に位置決め用凸部を配置する
のみで、容易にシンチレータを第2導電型半導体層に対
応させて配置することができる。
【0008】ここで、位置決め用凹部は、第2導電型半
導体層を包囲して形成された凹溝であり、シンチレータ
の周囲に、シンチレータを包囲しながら保持する保持部
材が設けられており、保持部材における底部に、位置決
め用凸部が形成されているのが好適である。
【0009】このような態様とすることにより、シンチ
レータの周囲に保持部材が設けられていることになるの
で、シンチレータに加工を施すことなく、容易に位置決
め用凸部を形成することができる。
【0010】また、位置決め用凹部は、第2導電型半導
体層の周囲における複数の位置に点在する位置決め用孔
部であり、シンチレータには、フォトダイオードアレイ
方向に突出する位置決め用突起部が形成されている態様
とすることができる。あるいは、シンチレータにおける
位置決め用孔部に対応する位置に、シンチレータの高さ
方向に貫通する貫通部材が設けられ、貫通部材の底部に
位置決め用突起部が形成されている態様とすることもで
きる。
【0011】このように、位置決め用突起部を点状に配
置することにより、フォトダイオードアレイの表面に広
い領域を確保することができる。このため、フォトダイ
オードアレイの表面に配線を引き回すためのスペースを
容易に確保することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明による
放射線検出器の好適な実施形態について詳細に説明す
る。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号
を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比
率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0013】図1は、本発明による放射線検出器の第1
実施形態の構成を示す側面断面図、図2はその上面図で
ある。
【0014】本放射線検出器は、放射線を入射して、そ
の放射線によって生じた光を光出射面から出射するシン
チレータパネル1と、シンチレータパネル1から出射さ
れた光を光入射面から入射し、電気信号に変換するフォ
トダイオードアレイ2とを備えている。なお、図1にお
いては、シンチレータパネル1の下面が光出射面、フォ
トダイオードアレイ2の上面が光入射面となっている。
【0015】図2は、シンチレータパネル1の平面図で
ある。シンチレータパネル1は、複数のシンチレータ1
1を備えている。複数のシンチレータ11は、それぞれ
検出対象の放射線の入射に対してシンチレーション光を
発生する物質からなり、図2に示すように2次元アレイ
状に配列されている。シンチレータ11の光出射面以外
の面上には、シンチレータ11内で発生したシンチレー
ション光を反射する酸化チタンなどからなる光反射膜1
4が形成されている。したがって、平面視した状態で
は、シンチレータ11は、光反射膜14に覆われた状態
となっている。
【0016】これらのシンチレータ11は、平面視した
形状が正方形をなしており、その周囲には、シンチレー
タ11を包囲しながら保持する矩形の保持部材12が設
けられている。保持部材12の中央には、図3(a)に
示すように、中空部が形成されており、この中空部にシ
ンチレータ11が取り付けられる。また保持部材12の
底部には、図3(b)に示すように、下端がとがった断
面三角形状をなし、フォトダイオードアレイ2側に突出
する位置決め用凸部である位置決め用突条13が形成さ
れている。この位置決め用突条13は、保持部材12の
全周にわたって形成されている。そして、これらが図示
しない固定部材で一体に固定されることによって、シン
チレータパネル1が構成されている。
【0017】フォトダイオードアレイ2は、図1に示す
ように、pn接合が形成される表面側を光入射面とする
表面入射型の構成を有している。フォトダイオードアレ
イ2は、導電型がn型(第1導電型)であり、フォトダ
イオードアレイ2の基体となるn型半導体基板21と、
シンチレータ11と一対一で対応するようにn型半導体
基板21内部の表面側に形成されたp+型(第2導電
型)拡散層である複数のp型半導体層(第2導電型半導
体層)22と、複数のp型半導体層22の間にそれぞれ
形成されたn型半導体基板21より高濃度のn+型拡散
層であるn型半導体層(第1導電型半導体層)23とを
備える。
【0018】本構成では、p型半導体層22と、p型半
導体層22の裏面側に位置するn型半導体基板21のn
型半導体層部分とがpn接合を形成することによって、
フォトダイオード24が構成されている。ここで、検出
対象である放射線がシンチレータパネル1のシンチレー
タ11に入射すると、シンチレータ11内においてシン
チレーション光が発生する。発生したシンチレーション
光は直接に、または光出射面以外の面上に形成された光
反射膜14によって反射されて、光出射面からフォトダ
イオードアレイ2へと出射される。そして、シンチレー
タ11の光出射面から出射された光は対応するフォトダ
イオード24へ入射する。
【0019】また、n型半導体基板21の光入射面側に
は、SiO2などからなる保護層25が形成されてい
る。さらに、保護層25の表面には、シンチレーション
光を透過する性質を有する光学接着剤層26が形成され
ており、シンチレータ11とフォトダイオードアレイ2
を接合している。また、n型半導体基板21の裏面側に
は、n型半導体基板21より高濃度のn型半導体層であ
るn型高濃度不純物層27が、全体に略一定の厚さで設
けられ、図示しない金属電極(カソード電)とオーミッ
ク接続される。ここで、フォトダイオード24へ入射し
たシンチレーション光によって、n型半導体基板21内
部にキャリアが発生する。発生したキャリアは、p型半
導体層22へ移動する。そして、光検出信号がアノード
電極およびカソード電極から取り出される。
【0020】さらに、フォトダイオードアレイ2は、図
示はしないが、n型半導体基板の表面上にアノード電極
を、裏面上にカソード電極をそれぞれ備えている。アノ
ード電極はp型半導体層22に、カソード電極はn型高
濃度不純物層27にそれぞれ電気的に接続されている。
フォトダイオードアレイ2の動作時には、アノード電極
とカソード電極との間には、フォトダイオード24への
印加電圧が逆バイアスとなるような電圧が与えられる。
また、フォトダイオード24への印加電圧は、零バイア
スであっても良い。
【0021】フォトダイオードアレイ2の表面には、フ
ォトダイオードアレイ2からの光検出信号の検出器外部
への出力などに用いられる図示しない配線が設けられて
いる。
【0022】さらに、フォトダイオードアレイ2の表面
側におけるp型半導体層22の周囲には、上面から見た
形状が正方形の位置決め用凹部である位置決め用凹溝3
1が形成されている。本実施形態において、位置決め用
凹溝31は、p型半導体層22の周囲であるとともに、
n型半導体層23よりも外側に形成されている。位置決
め用凹溝31は、断面三角形状の凹溝であり、位置決め
用突条13が嵌め込まれることにより、フォトダイオー
ドアレイ2に対するシンチレータ11の位置決めが行わ
れる。
【0023】以上の構成を有する本実施形態に係る放射
線検出器においては、p型半導体層22の周囲に位置決
め用凹溝31が形成されており、この位置決め用凹溝3
1に対して、保持部材12の底部に形成された位置決め
用突条13が嵌め込まれる。ここで、保持部材12は、
シンチレータ11の周囲に設けられていることから、保
持部材12における位置決め用突条13に対するシンチ
レータ11の相対位置は決められている。同様に、フォ
トダイオード24の一部を構成するp型半導体層22に
対する位置決め用凹溝31の相対位置も決まっている。
このため、単に位置決め用凹溝31に位置決め用突条1
3を嵌め込むだけで、フォトダイオード24に対するシ
ンチレータ11の位置決めを行うことができる。このよ
うに、フォトダイオード24に対してシンチレータ11
を正確に対応させて、しかも容易に配置することができ
る。
【0024】なお、シンチレータ11の間にシンチレー
タ固定用部材を設けると、シンチレータ11同士は直接
に隣接しないように配置される。これによって、あるシ
ンチレータにおいて発生したシンチレーション光が、他
のシンチレータに対応するフォトダイオード24に入射
する、いわゆる光クロストークの発生を抑制することが
できる。
【0025】以上に詳説した図1に示す放射線検出器の
具体的な構成の一例としては、以下に示すような構成の
X線検出器が挙げられる。すなわち、シンチレータパネ
ル1の上面側から見た形状を一辺12mmの正方形と
し、その中に8個×8個の配列(ピッチ1.5mm)で
一辺1mm、厚さ2mmのシンチレータ11を配置す
る。シンチレータ11の光出射面以外の面上には、厚さ
50μmの光反射膜14を形成する。
【0026】一方、フォトダイオードアレイ2について
は、基板厚板部の厚さが270μmでキャリア濃度1.
0×1012cm-3のn型半導体基板21を用いる。ま
た、n型半導体基板21の表面側に、キャリア濃度1.
0×1019cm-3のp型半導体層22を厚さ0.5μm
で形成する。また、p型半導体層22の間にはキャリア
濃度1.0×1018cm-3のn型半導体層23を厚さ
1.5μmで形成し、n型半導体基板21の裏面側には
キャリア濃度5.0×1018cm-3のn型高濃度不純物
層27を厚さ0.2μmで形成する。また、シンチレー
タパネル1とフォトダイオードアレイ2との間における
光学接着剤層26の厚さについては、たとえば、数μm
程度とする。
【0027】次に、本実施形態に係る放射線検出器の製
造方法の一例について説明する。図4は第1の実施形態
に係る放射線検出器の製造方法の一例を示す工程図であ
る。
【0028】まず、図4(a)に示すように、X線など
の放射線が照射されるとシンチレーション光を発生する
CWOもしくはCsIなどからなるシンチレータ11を
用意する。このシンチレータ11は底面が正方形の直方
体状をなしている。続いて、このシンチレータ11の表
面のうち、底面を除いた位置に酸化チタンなどを蒸着す
ることによって光反射膜14を形成する。その一方、図
4(b)に示すように、シンチレータ11の周囲を包囲
して取り付けられる保持部材12を製造する、保持部材
12は、たとえばX線を遮蔽する性質を有する銅もしく
は鉛を成形することによって製造する。この保持部材1
2の底部には、断面三角形状の位置決め用突条13を形
成しておく。
【0029】こうして、表面に光反射膜14が形成され
たシンチレータ11および位置決め用突条13が形成さ
れた保持部材12を製造したら、図4(b)に示すよう
に、保持部材12の中央に形成された中空部にシンチレ
ータ11を挿入する。すると、図4(c)に示すよう
に、保持部材12がシンチレータ11の周囲を包囲する
形で取り付けられる。他方、図4(c)に示すように、
フォトダイオードアレイ2の光入射面側には、p型半導
体層22、n型半導体層23が設けられるとともに、p
型半導体層22の周囲には、位置決め用凹溝31が形成
される。それから、フォトダイオードアレイ2における
光入射面には、保護層25が形成される。
【0030】それから、シンチレータ11の周囲に取り
付けられた保持部材12における位置決め用突条13
を、フォトダイオードアレイ2の光入射面に形成された
位置決め用凹溝31に嵌め込む。このように、位置決め
用突条13を位置決め用凹溝31に嵌め込むことによ
り、フォトダイオード24に対するシンチレータ11の
位置決めが行われる。
【0031】そして、図4(d)に示すように、シンチ
レータ11とp型半導体層22の間には、光学接着剤層
26が形成される。この光学接着剤層26によって、フ
ォトダイオードアレイ2に対してシンチレータ11が取
り付けられる。
【0032】さらに、同様にして、図1に示すようにn
型半導体基板21の光入射面に設けられた複数のフォト
ダイオード24のそれぞれに対応させて、シンチレータ
11が取り付けられる。こうして、放射線検出器1を製
造することができる。
【0033】なお、上記実施形態では、シンチレータ間
に固定部材を設けて、複数のシンチレータを有するシン
チレータパネルが形成される例について説明したが、こ
の固定部材を設けない態様とすることができる。この態
様では、シンチレータは、光学接着剤層を介してフォト
ダイオードアレイに対して固定されて支持されることに
なる。このとき、保持部材に設けられた位置決め用凹部
とn型半導体基板に形成された位置決め用凹部の間に、
接着剤層を形成することもできる。この接着剤層は、シ
ンチレータを固定部材で接合させてシンチレータパネル
を製造する際にも、形成することができる。
【0034】次に、本発明の第2実施形態について、図
5および図6を参照して説明する。
【0035】図5(a)に示すように、本実施形態で
は、シンチレータ11は上記第1実施形態と同一である
が、保持部材の性状が異なる。本実施形態に係る保持部
材41,41は、シンチレータ11の周囲を包囲するこ
とはなく、シンチレータ11における平面視して対向す
る2面に対して設けられている。シンチレータ11にお
ける他の2面には、保持部材は設けられていない。した
がって、シンチレータ11には、保持部材が設けられて
いない露出面が形成されている。保持部材41,41の
底部には、図5(b)に示すように、断面三角形の位置
決め用突条42,42がそれぞれ形成されている。ま
た、図6において図示はしないが、フォトダイオードア
レイ2には、断面三角形状の位置決め用凹部が形成され
る。このように、シンチレータ11における対向する面
にのみ保持部材41,41を設け、その底部に位置決め
用突条42,42を形成した場合でも、フォトダイオー
ド24に対応させて、シンチレータ11を容易に配置す
ることができる。
【0036】このように、本実施形態では、シンチレー
タ11の2面にのみ保持部材41,41を設け、他の2
面には露出面を形成している。ここで、図6に示すよう
に、シンチレータ11における保持部材41,41が設
けられている面同士、および露出面同士を対向させて、
複数のシンチレータ11,11…を配置する。各シンチ
レータ11,11に対応する位置には、p型半導体層2
2,22(図1)が形成されている。このとき、隣接す
るシンチレータ11,11のうち、保持部材41,41
が設けられている面同士の離間距離は小さく、露出面同
士の離間距離は大きくなる。このうちの露出面同士が向
かい合い、離間距離が広い位置に配線51,51…を引
き回すことにより、配線を行う位置を容易に確保するこ
とができる。
【0037】なお、本実施形態では、位置決め用突条4
2,42は、断面矩形としているが、たとえば断面三角
形とした形状とすることもできる。
【0038】続いて、本発明の第3の実施形態について
図7を参照して説明する。
【0039】図7(a)に示すように、本実施形態にお
いては、シンチレータ11の高さ方向に貫通する2つの
貫通孔を形成している。この貫通孔は、シンチレータ1
1における対向する2面のそれぞれの近傍位置に形成さ
れており、この貫通孔に棒状の貫通部材43,43がそ
れぞれ挿通されている。また、図7(b)に示すよう
に、貫通部材43,43の底部には、それぞれ位置決め
用突起部44,44が形成されている。さらに、図示し
ないが、フォトダイオードアレイの入射面におけるp型
半導体層を挟んだ位置には、それぞれ位置決め用突起部
44,44が嵌め込まれる位置決め用孔部が形成されて
いる。したがって、位置決め用孔部は、p型半導体層の
周囲における2点に点在して形成されていることにな
る。
【0040】本実施形態においては、シンチレータ11
に挿通される貫通部材43の底部に形成された位置決め
用突起部44を、p型半導体層に形成された位置決め用
孔部に嵌め込むことにより、シンチレータ11をp型半
導体層に対応する位置に容易に配置することができる。
また、このような位置決め用突起部44,44をシンチ
レータ11の対向する2面の近傍にそれぞれ形成してお
り、それに対応する位置に位置決め用孔部が形成されて
いる。このため、上記の第2実施形態と同様に、フォト
ダイオードアレイに複数のシンチレータ11,11を配
置した際、貫通部材43,43が近傍に設けられている
側の対向面の離間距離は小さくなる。また、貫通部材4
3,43が近傍に設けられていない側の対向面の離間距
離は長くなる。この長い離間距離を有する位置に、配線
を施すことにより、配線を行うスペースの確保が容易な
ものとなり、ひいては配線作業を容易に行うことができ
る。
【0041】また、本実施形態の放射線検出器におい
て、保持部材12の底部に形成された位置決め用突条1
3の形状は適宜設定することができる。たとえば図8
(a)に示すように断面矩形からなる位置決め用突条1
3Aとすることもできる。位置決め用突条13Aを断面
矩形にすることにより、フォトダイオードアレイ2に
は、断面矩形の位置決め用凹溝32が形成される。ある
いは、図8(b)に示すように、保持部材を設けること
なく、シンチレータの形状を変えて、シンチレータ11
自体に突起部11Aを形成し、位置決め用凸部とするこ
ともできる。さらには、図9に示すように、シンチレー
タ11の下端面に、突起物45を別途取り付けて、位置
決め用凸部を形成する態様とすることもできる。
【0042】また、上記各実施形態では、シンチレータ
の表面にあらかじめ光反射膜を形成してから、保持部材
等を取り付ける態様としているが、たとえば保持部材の
内側(シンチレータに面する側)に光反射膜を形成する
態様とすることもできる。
【0043】他方、上記各実施形態では、好ましい態様
として、シンチレータを平面視したときの形状を正方形
としているが、これを他の形状、たとえばハニカム形状
や長円形状とすることなども考えられる。このとき、上
記第2実施形態と同様にしてシンチレータの側面に設け
る場合には、適宜好適な場所にのみ保持部材を設ける態
様とすることもできる。
【0044】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、2次元
的に配列された複数のシンチレータと、これらのシンチ
レータに対応して設けられた複数のフォトダイオードを
有する放射線検出器において、シンチレータとフォトダ
イオードとを正確に対応させて配置することを容易に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射線検出器の第1実施形態の構
成を示す側面断面図である。
【図2】本発明による放射線検出器の第1実施形態の構
成を示す平面図である。
【図3】保持部材を示す図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)のb−b線断面図である。
【図4】第1の実施形態に係る放射線検出器の製造方法
の一例を示す工程図である。
【図5】第2実施形態におけるシンチレータと保持部材
を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のb
−b線断面図である。
【図6】第2の実施形態に係る放射線検出器の要部平面
図である。
【図7】第3の実施形態におけるシンチレータおよび保
持部材を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)のb−b線断面図である。
【図8】(a)、(b)とも、本発明における放射線検
出器の変形例を示す側断面図である。
【図9】本発明における放射線検出器のさらなる変形例
を示す側断面図である。
【符号の説明】
1…放射線検出器、2…フォトダイオードアレイ、11
…シンチレータ、11A…位置決め用突起部、12…保
持部材、13,13A…位置決め用突条、14…光反射
膜、21…n型半導体基板、22…p型半導体層、24
…フォトダイオード、25…保護層、26…光学接着剤
層、27…n型高濃度不純物層、31,32…位置決め
用凹溝、41…保持部材、42…位置決め用突起部、4
3…貫通部材、44…位置決め用突起部、45…突起
物、51…配線。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板の表面側に、2
    次元状に配列された複数の第2導電型半導体層が形成さ
    れ、前記第1導電型の半導体基板と各第2導電型半導体
    層との間に形成されるpn接合によりそれぞれがフォト
    ダイオードとして機能し、前記半導体基板の表面が光入
    射面となっている表面入射型のフォトダイオードアレイ
    を備え、 前記フォトダイオードアレイの表面側における前記複数
    の第2導電型半導体層に対応する位置に、シンチレータ
    がそれぞれ配設されており、 前記フォトダイオードアレイの表面側における前記複数
    の第2導電型半導体層の周囲にそれぞれ位置決め用凹部
    が形成され、 前記シンチレータには、前記フォトダイオードアレイ方
    向に突出し、前記凹部に配置される位置決め用凸部が設
    けられていることを特徴とする放射線検出器。
  2. 【請求項2】 前記位置決め用凹部は、前記第2導電型
    半導体層を包囲して形成された凹溝であり、 前記シンチレータの周囲に、前記シンチレータを包囲し
    ながら保持する保持部材が設けられており、 前記保持部材における底部に、前記位置決め用突条が形
    成されている請求項1に記載の放射線検出器。
  3. 【請求項3】 前記位置決め用凹部は、前記第2導電型
    半導体層の周囲における複数の位置に点在する位置決め
    用孔部であり、 前記シンチレータには、前記フォトダイオードアレイ方
    向に突出する位置決め用突起部が形成されている請求項
    1に記載の放射線検出器。
  4. 【請求項4】 前記シンチレータにおける前記位置決め
    用孔部に対応する位置に、前記シンチレータの高さ方向
    に貫通する貫通部材が設けられ、 前記貫通部材の底部に前記位置決め用突起部が形成され
    ている請求項3に記載の放射線検出器。
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