JP2003232758A - 燃焼排ガスのso3濃度の測定方法及び測定装置並びにso3を含有する燃焼排ガス処理方法及び処理装置 - Google Patents

燃焼排ガスのso3濃度の測定方法及び測定装置並びにso3を含有する燃焼排ガス処理方法及び処理装置

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JP2003232758A
JP2003232758A JP2002031726A JP2002031726A JP2003232758A JP 2003232758 A JP2003232758 A JP 2003232758A JP 2002031726 A JP2002031726 A JP 2002031726A JP 2002031726 A JP2002031726 A JP 2002031726A JP 2003232758 A JP2003232758 A JP 2003232758A
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combustion exhaust
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Takehiko Morimoto
武彦 森本
Akira Morimoto
亮 森本
Masami Aikawa
正視 相川
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MINERAL SEIMITSU KAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全かつ測定に多大なコストがかからない、
燃焼排ガスのSO3濃度を測定する方法及び装置の提
供。 【解決手段】 本発明は、化石燃料の燃焼排ガスのSO
3濃度を測定する方法において、SO3を含有する燃焼排
ガスをスパイラル管に導くステップ、スパイラル管を外
部から冷却し、燃焼排ガス中のSO3をH2SO4に結露
凝縮させスパイラル管の内壁に付着させるステップ、ス
パイラル管の内壁に付着したH2SO4を水洗回収するス
テップ、回収した液体の電気伝導度を測定するステッ
プ、及び、前記電気伝導度の測定結果に基づき、燃焼排
ガスのSO3濃度を測定するステップ、を含むことを特
徴とする、上記燃焼排ガスのSO3濃度の測定方法を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼排ガスのSO
3濃度の測定方法及び測定装置並びにSO3を含有する燃
焼排ガス処理方法及び処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオウを含む化石燃料をボイラや加熱炉
で燃焼させて発生たときに排ガスには硫黄酸化物が含ま
れている。このような硫黄酸化物としてSO2やSO3
挙げられる。一般的に、燃焼排ガス中に含まれるSO3
の量はSO2に比べて極めて少ない。例えば、SO3の含
有量はSO2の約2〜5%であり、燃焼排ガスのSO3
濃度としては数十ppm前後である。イオウの少ない化
石燃料を燃焼させた場合にはSO3濃度は、1ppm以
下の場合もある。このように、燃焼排ガス中に含まれる
SO3量はとても少ないため、その濃度の測定は極めて
困難である。
【0003】燃焼排ガス中のSO3はこのような低温障
害や燃焼効率の低下の原因となる。ここで、低温障害と
は、ボイラや加熱炉の低温部において生じる現象で、燃
焼排ガス中のSO3が露点に達してH2SO4となり、そ
のH2SO4が、ボイラや加熱炉の低温部の腐食と閉塞、
酸性降下煤塵等を招く現象をいう。
【0004】また、SO3は毒性が強く、実際その毒性
はSO2の千倍程度もあり、環境面でもSO3の存在は問
題である。また、SO3は酸性雨や白煙のたなびきの長
煙化の原因となっている。
【0005】さらに、煙突の周囲数km圏内では、SO
3が原因となって、未燃カーボンと硫酸が一緒になった
酸性降下煤塵(アシドスマット)やスノーヒュームが発
生している。
【0006】このような状況から、燃焼排ガスのSO3
の濃度を測定する必要性は大きい。
【0007】実際、燃焼排ガスのSO3濃度は専門家の
手作業による化学分析で測定されている。詳細には、次
のように測定されている。分析者が燃焼排ガスを採取
し、その燃焼排ガスを耐熱ガラス製のスパイラル管に通
し、そのスパイラル管の外面を温水で冷却してSO3
2SO4として凝縮させ、スパイラル管の内周に付着さ
せる。その後、純水をスパイラル管に通してH2SO4
液である測定対象溶液を得る。その測定対象溶液に混合
指示薬を滴下した後、水酸化ナトリウム水溶液又は硼酸
ナトリウム水溶液によって滴定することで、燃焼排ガス
のSO3濃度を測定する。
【0008】しかしながら、このような手作業での測定
は、高温で亜硫酸ガスを含む排ガスに曝されるという劣
悪な環境下での作業である上に、高所での作業で危険が
伴い、更には測定機材の運搬が必要であるという欠点が
あった。このような欠点は、SO3の測定コストを大き
く上昇させ、実際には1ヶ月〜数ヶ月に一度の頻度でし
か測定できなかった。また、手作業ではリアルタイムに
SO3濃度を測定できなかったため、燃焼排ガス中のS
3を中和するために注入する中和剤の量がSO3に対し
て過小又は過大となってしまっていた。
【0009】以上述べた通り、手作業での測定は極めて
困難であったため、燃焼排ガスのSO3濃度を自動的に
測定する方法も存在した。
【0010】例えば、湿式の測定方法として、排ガス中
のSO3をイソプロピールアルコールに吸収させ、一定
量の酢酸バリウム水溶液を添加してSO3をBaSO4
して固形物にした後、発色剤を添加して、未反応酢酸バ
リウムの量を比色計にて測定する方法がある。しかし、
この方法は、排水中に劇毒物である酢酸バリウムやイソ
プロピールアルコールが排出されるため殆ど使用されて
いない。
【0011】また、乾式の測定方法としてSO3露点計
を用いた測定方法がある。この方法では、排ガス中のS
3と水蒸気量に依存して、SO3がH2SO4の液体に結
露する温度である露点が定まることを利用している。し
かし、露点とSO3濃度の関係は対数の関係であり、測
定精度が低く、あまり使用されていない。例えば、露点
1℃でSO3濃度が数ppmの範囲で誤差が発生する。
【0012】以上のような状況から、化石燃料の燃焼排
ガスのSO3濃度を精度良くかつ経済的に測定する方法
及び装置が切望されていた。更には、燃焼排ガスのSO
3濃度に応じた適量の中和剤を注入する燃焼排ガス処理
方法及び装置が望まれていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、例えば、安
全かつ測定に多大なコストがかからない、燃焼排ガスの
SO3濃度を測定する方法及び装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、化石燃料の燃
焼排ガスのSO3濃度を測定する方法において、SO3
含有する燃焼排ガスをスパイラル管に導くステップ、ス
パイラル管を外部から冷却し、燃焼排ガス中のSO3
2SO4に結露凝縮させスパイラル管の内壁に付着させ
るステップ、スパイラル管の内壁に付着したH2SO4
水洗回収するステップ、回収した液体の電気伝導度を測
定するステップ、及び、前記電気伝導度の測定結果に基
づき、燃焼排ガスのSO3濃度を測定するステップ、を
含むことを特徴とする、上記燃焼排ガスのSO3濃度の
測定方法を提供する。
【0015】上記方法において、H2SO4の回収が純水
によって行われることが好ましい。
【0016】また、本発明は、化石燃料の燃焼排ガスの
SO3濃度を測定する装置において、SO3を含有する燃
焼排ガスをスパイラル管に導く手段、スパイラル管を外
部から冷却し、燃焼排ガス中のSO3をH2SO4に結露
凝縮させスパイラル管の内壁に付着させる手段、スパイ
ラル管の内壁に付着したH2SO4を水洗回収する手段、
回収した液体の電気伝導度を測定する手段、及び、前記
電気伝導度の測定結果に基づき、燃焼排ガスのSO3
度を測定する手段を含むことを特徴とする、上記燃焼排
ガスのSO3濃度の測定装置を提供する。
【0017】また、上記装置において、H2SO4の回収
が純水によって行われることが好ましい。
【0018】また、本発明は、化石燃料の燃焼排ガスを
処理する方法において、SO3を含有する燃焼排ガスを
スパイラル管に導くステップ、スパイラル管を外部から
冷却し、燃焼排ガスのSO3をH2SO4に結露凝縮させ
スパイラル管の内壁に付着させるステップ、スパイラル
管の内壁に付着したH2SO4を水洗回収するステップ、
回収した液体の電気伝導度を測定するステップ、前記電
気伝導度の測定結果に基づき、燃焼排ガスのSO3濃度
を測定するステップ、測定されたSO3濃度から燃焼排
ガス中のSO3を理論上全て中和するために一定時間内
に最低限注入する必要がある中和剤量を計算するステッ
プ、及び、前記中和剤量以上の中和剤を注入するステッ
プ、を含むことを特徴とする、SO3を含有する燃焼排
ガス処理方法を提供する。
【0019】また、上記方法において、H2SO4の回収
が純水によって行われることが好ましい。
【0020】上記方法において、MgO,Mg(OH)
2,MgCO3,CaO,Ca(OH)2,CaCO3,N
aOH,Na2CO3及びNH3から選ばれる1以上を含
む気体、粉体、水に混合させた混合液又は水に溶解させ
た水溶液を含む中和剤を注入することが好ましい。
【0021】さらに、本発明は、化石燃料の燃焼排ガス
処理する装置において、SO3を含有する燃焼排ガスを
スパイラル管に導く手段、スパイラル管を外部から冷却
し、燃焼排ガスのSO3をH2SO4に結露凝縮させスパ
イラル管の内壁に付着させる手段、スパイラル管の内壁
に付着したH2SO4を水洗回収する手段、回収した液体
の電気伝導度を測定する手段、前記電気伝導度の測定結
果に基づき、燃焼排ガスのSO3濃度を測定する手段、
測定されたSO3濃度から燃焼排ガス中のSO3を理論上
全て中和するために一定時間内に最低限注入する必要が
ある中和剤量を計算する手段、及び、前記中和剤量以上
の中和剤を注入する手段、を含むことを特徴とする、S
3を含有する燃焼排ガス処理装置を提供する。
【0022】上記装置において、H2SO4の回収が純水
によって行われることが好ましい。
【0023】上記装置において、MgO,Mg(OH)
2,MgCO3,CaO,Ca(OH)2,CaCO3,N
aOH,Na2CO3及びNH3から選ばれる1以上を含
む気体、粉体、水に混合させた混合液又は水に溶解させ
た水溶液を含む中和剤を注入することが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の燃焼排ガスのSO
3濃度の測定方法及び測定装置並びにSO3を含有する燃
焼排ガス処理方法及び処理装置について詳細に説明す
る。
【0025】本発明の発明にかかる測定方法、測定装
置、処理方法及び処理装置の対象は化石燃料の燃焼排ガ
スである。
【0026】本発明で使用する化石燃料としては、炭素
を含む化石燃料を特に制限なく挙げることができ、例え
ば、石油、原油、重油、アスファルト、オリマルショ
ン、オイルコークス、タール、石炭等を挙げることがで
きる。特に、硫黄分が比較的に高い化石燃料について、
本発明を好適に適用することができる。
【0027】本発明にかかるSO3濃度の測定装置の構
造について、図1のSO3濃度の測定装置の模式図を用
いて簡単に説明する。SO3濃度測定装置1は主に純水
槽2、基準H2SO4水溶液槽3、スパイラル管4を外部
から冷却するスパイラル管冷却部5、伝導計7を内蔵す
る伝導度計測槽6から構成される。SO3濃度測定装置
1は、燃焼排ガスが通過する煙道8と管で連結されてい
る。前記煙道8には、SO3濃度測定装置1のスパイラ
ル管4に導かれる燃焼排ガス(以下「試料ガス」とい
う)をSO3濃度測定装置1に取り入れる試料ガス取り
入れ口16が設けられる。スパイラル管4はスパイラル
管冷却部5に収納される。スパイラル管4の上流側に接
続された管には純水槽2から通じる管も連結されてい
る。スパイラル管4の下流側に接続された管は伝導度計
測槽6に通じる。伝導度計測槽6は伝導系を有する7。
伝導度計測槽6は基準H2SO4水溶液槽3と管で連結さ
れている。
【0028】次に、本発明を適用し得る発電装置の燃焼
設備について図2に基づいて簡単に説明する。図2は発
電装置の燃焼設備におけるボイラ15と煙道8を表した
模式図である。ボイラ15は火炉10、エコー部11、
加熱器12を有する。ボイラ15には燃焼用空気を導入
するための燃焼用空気導入管13が接続される。燃料用
空気の導入管13には空気を予め加熱するためのバーナ
ー(不図示)が配置されている。また、ボイラ15の出
口付近には、窒素酸化物を除去するための脱硝装置(不
図示)が設置されていてもよい。
【0029】ボイラ15の燃焼排ガス出口と煙突との間
には煙道8が形成されている。煙道8には空気予熱器1
4、及び、試料ガスをSO3濃度測定装置1に取り入れ
る試料ガス取り入れ口16を有する。図2に示されてい
るように、本発明において、試料ガス取り入れ口16
は、エコー部11より下流に位置し、空気予熱器14よ
り上流に位置する。また、試料ガスをSO3濃度測定装
置1へ導くためにはエジェクタ等の吸引装置(不図示)
を利用することができる。図示されていないが、空気予
熱器14の下流には電気集塵器も配置される。さらに、
中和剤は煙道8のECO部11の出口と空気予熱器14
との間や空気予熱器の下流に注入されることができる。
中和剤の水滴の表面に結露凝縮させ速やかな中和反応が
生じやすいという理由により、中和剤はECO部11と
空気予熱器14の間に注入されることが望ましい。
【0030】なお、本明細書において、煙道とは、ボイ
ラ等の燃焼装置における燃焼排ガスの流路を意味し、煙
突内部の流路をも含む。
【0031】本発明のSO3濃度測定装置1のスパイラ
ル管4はその内径が2mm〜10mmであることが好ま
しい。しかし、スパイラル管4の材質や、スパイラル管
4に導かれる燃焼排ガスの量によって、個別にその内径
は決定される。
【0032】また、スパイラル管4の円周直径は25m
m〜100mmが好ましく、スパイラル管4の段数は4
段〜15段であることが好ましい。これもスパイラル管
の内径と同様に、スパイラル管4の材質や、スパイラル
管4に導かれる試料ガスの量によって、個別にその内径
は決定される。
【0033】さらに、スパイラル管4は加工性が良く、
急激な温度変化に耐えられ、耐腐食性、耐酸性が良い材
料から作成される。このような材料として、例えば、石
英硝子、金又は白金等が挙げられる。
【0034】また、試料ガスがスパイラル管4を通過す
るときに、H2SO4ミストなどが遠心力を受けて衝突付
着して補足しやすくするために、排ガスは70℃〜99
℃に冷却され、スパイラル管4内でのガス流速は、7m
/sec〜12m/secに調整されることが望まし
い。
【0035】図示されていないが、吸引装置(エジェク
ター、吸引ポンプ等)及び差圧式流量計(面積流量計、
オレフィス等)を用いることでスパイラル管に導かれる
燃焼排ガスの量は定量される。その他、容積式定量器を
用いて前記燃焼排ガスの量を定量することもできる。
【0036】燃焼排ガスがスパイラル管4を通過する
間、スパイラル管を70℃〜99℃の水で冷却する。こ
れによって、試料ガスをSO3の露点である160℃以
下、より好ましくは100℃以下の温度にまで冷却す
る。SO3の露点以下に下げられた燃焼排ガスの中に含
まれていたSO3は、スパイラル管4の内壁にH2SO4
として結露し付着する。
【0037】次に、プランジャ、ダイヤフラム、チュー
ブポンプ等の容積式定量器を用いて、一定量の水を用意
しそれをスパイラル管4上部より流し入れ、スパイラル
管4の内壁に結露し付着したH2SO4を水洗回収する。
ここで、水洗回収に使用する水を回収水ということとす
る。
【0038】回収水としては、硬水、軟水、水道水等ど
のような水でも利用できる。しかし、純水以外の水を回
収水として使用すると、回収水に含まれる溶解物がスパ
イラル管4の内壁に付着する場合があり、該付着物を除
去する作業が必要になる。また、前記溶解物の存在によ
り、H2SO4水溶液の電気伝導度の値とH2SO4濃度の
関係が比例関係とならない場合が生じ得る。そこで、上
記欠点のない、純水を回収水として利用することが好ま
しい。
【0039】次に、水洗回収されたH2SO4水溶液(以
下「測定対象溶液」という)の電気伝導度を測定する。
まず、H2SO4水溶液の電気伝導度の値に対するH2
4濃度を検量線を作成する。そして、前記検量線に測
定対象溶液の電気伝導度の測定値を当てはめ、該測定対
象溶液のH2SO4濃度を求める。
【0040】次に、測定された測定対象溶液のH2SO4
濃度に基づき、試料ガスのSO3濃度、即ち燃焼排ガス
のSO3濃度を算出する。
【0041】このように燃焼排ガスのSO3濃度を測定
する方法または装置により、燃焼排ガスのSO3濃度を
リアルタイムに自動化して測定することが可能となる。
【0042】このように測定された燃焼排ガスのSO3
濃度から、燃焼排ガス中のSO3を理論上全て中和する
ために一定時間内に最低限注入する必要がある中和剤量
(以下「中和剤必要量」という)を算出する。
【0043】算出された中和剤必要量以上の中和剤を燃
焼排ガスに注入することで、燃焼排ガス中のSO3を中
和し燃焼排ガスの処理を行うことができる。
【0044】ここで注入は、中和剤の溶解した溶液の噴
霧、中和剤を混合した液体の噴霧、固体である中和剤の
噴射、気体である中和剤の噴射等によって行われる。
【0045】以下、本発明の装置及び方法について、実
施例に基づいて説明する。
【実施例】(1) 試料ガスに基づく測定対象溶液の調
【0046】本実施例では、化石燃料をボイラーで燃焼
させてSO3の濃度を測定した。使用したボイラ、燃
料、排ガス性状等は以下の表1の通りである。
【0047】
【表1】
【0048】また、試料ガスが導かれるスパイラル管と
して次のような構成のものを用いた。 材質 白金 内径 2mm 内周直径 25mm 段数 8段
【0049】エジェクタによって煙道の燃焼排ガスを吸
引した。吸引された試料ガスは7〜12m/secのガ
ス流速でスパイラル管に導かれた。試料ガスはSUS製
の定量容器を利用して排ガスをストップバルブで遮断す
る方法で定量され、計10L吸引された。
【0050】試料ガスがスパイラル管を通過している
間、スパイラル管の外面を99℃の流水で冷却した。通
過前に350℃〜450℃あった試料ガスは、スパイラ
ル管を通過する間に、97〜99℃に冷却された。スパ
イラル管の内壁には、SO3がH2SO4として結露して
付着した。
【0051】スパイラル管の内壁に付着したH2SO
4は、スパイラル管内に純水15ccを一回流し入れる
ことで水洗回収された。ここで水洗回収されたH2SO4
水溶液を測定対象溶液とした。その際、測定対象溶液の
温度は約40℃であった。
【0052】(2) 測定対象溶液の電気伝導度の測定
【0053】上記(1)において得られた40℃の測定
対象溶液の電気伝導度を伝導計によって測定した。電気
伝導度は、下記JIS規格に準じて測定した。 JIS K 0130-1995 電気伝導率測定方法 JIS K 0400 13 10-1999 水質−電気伝導率の測定 JIS K 0552-1994 超純水の電気伝導率試験方法
【0054】その結果、測定対象溶液の電気伝導度は3
00μSと測定された。以下、電気伝導度は、上記方法
で測定するものとする。
【0055】(2A) 測定対象溶液のH2SO4濃度の
測定(A)
【0056】測定対象溶液の電気伝導度を測定した温度
と同じ40℃で、回収水として利用した15ccの純水
の電気伝導度を測定した。電気伝導度は温度に依存する
からである。その結果、前記純水の電気伝導度は2μS
と測定された。
【0057】次に、予め調整された0.1mol/Lの
2SO4水溶液(以下「基準H2SO4水溶液」という)
を定量器で0.1cc定量し(含有H2SO4は0.8m
g)、前記純水に添加し、標準添加水溶液を調整し、そ
の電気伝導度を測定した。その結果、標準添加水溶液の
電気伝導度は570μSと測定された。
【0058】その後、Xを電気伝導度(μS)、YをH
2SO4水溶液の濃度(15ccの水溶液に含まれるH2
SO4の重量(mg))とし、電気伝導度に対するH2
4水溶液(純水使用;40℃)の濃度を表す検量線A
を表す検量線式A1を求めた。その際、回収水として用
いる純水を利用したH2SO4水溶液の電気伝導度とその
濃度は直線の関係(Y=aX+b)になることを利用し
た。なお、添加された基準H2SO4水溶液は0.1cc
であり、純水の15ccと比べると極めて少量なため、
本実施例では、標準添加水溶液は15ccとした。以
下、純水と、標準添加水溶液のXとYをまとめた。
【0059】 純水(15cc) 0 2μS 標準添加水溶液(15cc) 0.8 570μS
【0060】次に、検量線式A1を求めた。まず、aを
求めることとした。 a=0.8/(570−2)≒0.0014
【0061】また、bは、 b=Y−aX =0−0.0014×2 =−0.0028 と計算された。しかし、このbの値は測定値に比べて大
変小さく、測定誤差の範囲内と思われるのでb=0とし
た。
【0062】以上より、40℃の純水を用いたH2SO4
水溶液の電気伝導度とその濃度との関係を示す検量線式
A1は、 Y=0.0014X と求められた。
【0063】次に、前記検量線式A1を用いて、上記
(1)で得られた測定対象溶液に含まれているH2SO4
の重量を計算した。上記(2)より測定対象溶液の電気
伝導度は300μSと測定された。よって検量線式A1
にX=300を代入し、前記測定対象溶液(15cc)
に含まれるH2SO4の重量は0.42mgと計算され
た。
【0064】(2B) 測定対象溶液のH2SO4濃度の
測定方法(B)
【0065】上記(1)で得られた15ccの測定対象
溶液(40℃)に、0.1mol/Lの基準H2SO4
溶液を定量器で0.1cc定量し(含有H2SO4は0.
8mg)加えて標準添加水溶液を用意した。当該標準添
加水溶液の電気伝導度を測定すると870μSであっ
た。なお、添加された基準H2SO4水溶液は0.1cc
であり、測定対象溶液の15ccと比べると極めて少量
なため、当該水溶液は15ccとみなすこととした。
【0066】次に、上記(2A)と同様に、Xを電気伝
導度(μS)、YをH2SO4水溶液の濃度(15ccの
水溶液に含まれるH2SO4の重量(mg))とし、電気
伝導度に対するH2SO4水溶液(純水使用;40℃)の
濃度を表す検量線Bを表す検量線式B1を求めた。その
際、回収水として用いる純水を利用したH2SO4水溶液
の電気伝導度とその濃度は直線の関係(Y=aX)にな
ることを利用した(純水の電気伝導度は0μSとみな
す)。なお、求めるべき測定対象水溶液15ccに含ま
れているH2SO4の重量(mg)をYとする。ここで、
測定対象溶液15ccに含まれているH2SO4の重量
(mg)をyとする。以下、測定対象溶液と、標準添加
水溶液のXとYをまとめた。
【0067】 測定対象水溶液 y 300μS 標準添加水溶液 y+0.8 870μS
【0068】次に、検量線式B1を求めた。
【0069】まずaを求めた。 a=(y+0.8−y)/(870−300)≒0.0
014
【0070】以上より、検量線式B1は、 Y=0.0014X と求められた。
【0071】次に、Yを求めるために、上記検量線式B
1にX=300を代入し、測定対象水溶液15ccに含
まれているH2SO4の重量yは0.42mgと計算され
る。
【0072】(3)燃焼排ガスのSO3濃度の算出
【0073】上記(2A)及び(2B)から、上記
(1)で調整された測定対象水溶液15ccに含まれて
いるH2SO4の重量は0.42mgであることが計算さ
れた。また、試料ガスの処理条件は以下の通りであっ
た。 吸引ガス量 10L 吸引ガス温度 23℃ 吸引ガス圧力 14.7mmHg
【0074】以上より、試料ガスのSO3濃度を求め
た。なお、1mgのSO3は0℃、1気圧で0.28c
cとして計算した。 試料ガスのSO3濃度=(0.42mg×0.28cc
×100×10000)/[10L×{273/(27
3+23)}×{(760+14.7mmHg)/76
0mmHg}×1000]≒12.5ppm
【0075】よって、試料ガスのSO3濃度は12.5
ppmと計算され、従って、燃焼排ガスのSO3濃度は
12.5ppmと算出された。
【0076】(4)中和剤の煙道への注入
【0077】本実施例では、中和剤として炭酸ソーダ水
溶液(10重量%)を煙道へ注入した。ボイラの負荷率
が100%で上述の実施例で記載されたように算出され
たSO3濃度が12.5ppmの場合、及び、負荷率が
100%で燃焼排ガスの濃度が12.5ppmの場合の
二つのケースについて、中和剤を注入した。
【0078】ここで、注入した全ての中和剤がSO3
反応し、未反応中和剤と未反応SO3が残らない場合
に、1時間あたりに注入される理論上最低限必要な中和
剤の重量を計算する必要があるが、該重量を、「注入中
和剤最低必要量」ということとする。
【0079】本実施例では、中和剤として炭酸ソーダ水
溶液を使用した。従って、炭酸ソーダを中和剤として使
用した場合の注入中和剤最低必要量(以下「注入炭酸ソ
ーダ最低必要量」という)を計算した。
【0080】炭酸ソーダ(Na2CO3)とSO3は、以
下に示す反応式で表される中和反応をする。 Na2CO3+SO3→Na2SO4+CO2
【0081】従って、中和剤として炭酸ソーダを使用し
た場合に、全てのSO3を中和するために最低必要とな
る炭酸ソーダのモル数は、理論上、SO3のモル数と同
じである。
【0082】ここで、表1に示されるとおり、使用する
ボイラの最大負荷時の燃焼排ガス量は1時間あたり50
0,000Nm3である。また、負荷率及び運転時の排ガ
ス量は次の式で求められる。 負荷率%=(運転時蒸発量/最大蒸発量)×100 運転時排ガス量=500,000Nm3×負荷率%
【0083】以上より、負荷率が100%であって、燃
焼排ガスのSO3濃度が12.5ppmの場合の注入炭
酸ソーダ最低必要量(kg/時)は次のように算出され
た。 注入炭酸ソーダ最低必要量(kg/時) =500,000Nm3×1.0×12.5ppm/0.0224×106(炭酸 ソーダ分子量) =29.6(kg/時)
【0084】同様に負荷率が50%であって、燃焼排ガ
スのSO3濃度が12.5ppmの場合の注入炭酸ソー
ダ最低必要量(kg/時)は14.8(kg/時)と算
出された。
【0085】本実施例では、負荷率100%と負荷率5
0%の2つの場合について、炭酸ソーダ水溶液(10重
量%)を二流体噴霧ノズルによる噴霧によって、煙道の
ECO部の出口と空気予熱器との間に注入した。 ここ
で、注入は、炭酸ソーダ水溶液を蒸気を用いて5個のノ
ズルによってエコー部以降の下流の煙道へ噴霧すること
で行われた。
【0086】上記2つの運転状況における注入炭酸ソー
ダ最低必要量、及び該注入炭酸ソーダ最低必要量の炭酸
ソーダを含む炭酸ソーダ水溶液(10重量%)(以下
「注入炭酸ソーダ水溶液最低必要量」という)は以下の
通りである。 負荷率100% 負荷率50% 注入炭酸ソーダ最低必要量(kg/時) 29.6 14.8 注入炭酸ソーダ水溶液最低必要量(kg/時) 296 148
【0087】そこで、負荷率100%運転中の煙道に炭
酸ソーダ水溶液(10重量%)を1時間あたり注入炭酸
ソーダ水溶液最低必要量である296kgの割合で注入
した。その結果、SO3濃度は12.5ppmから2p
pmに低下した。同様に、負荷率100%運転中の煙道
に注入炭酸ソーダ水溶液最低必要量の約1.2倍である
355kgを1時間かけて煙道へ注入した。その結果、
SO3濃度は12.5ppmから0ppmに低下した。
【0088】また、負荷率50%運転中の煙道にも同様
に、1時間あたり注入炭酸ソーダ水溶液最低必要量であ
る148kgの割合でを注入すると、SO3濃度は1
2.5ppmから2ppmに低下した。同様に、負荷率
50%運転中の煙道に注入炭酸ソーダ水溶液最低必要量
の約1.2倍である177kgを1時間かけて煙道へ注
入した。その結果、SO3濃度は12.5ppmから0
ppmに低下した。
【0089】
【発明の効果】本発明によって、化石燃料の燃焼排ガス
のSO3濃度を精度良くかつ経済的に測定することがで
きる。また、燃焼排ガスのSO3濃度に応じた適量の中
和剤を注入する燃焼排ガス処理が可能となる。
【0090】更に、本発明によって、燃焼排ガスのSO
3濃度を自動化して測定できるようになるため、作業員
による高温で亜硫酸ガスを含む排ガス中での手作業が不
要となり、安全にかつ多大なコストをかけずに、燃焼排
ガスのSO3濃度を測定することができるようになる。
【0091】また、本発明によって、燃焼排ガスのSO
3濃度をリアルタイムに測定でき、その測定結果に基づ
き、燃焼排ガスのSO3を中和するのに適当な量の中和
剤を燃焼排ガス中に注入することが可能となる。具体的
には、燃焼排ガス中のSO3に対して過小の中和剤を注
入することによってSO3を排ガス中に残留させてしま
い、その結果、ボイラや加熱炉中の低温障害、燃焼効率
の低下、SO3の外部放出等が生じることを防止できる
ようになる。一方、燃焼排ガスのSO3に対して過大の
中和剤を注入することによって生じる中和剤の一部が未
反応となることを防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるSO3濃度の測定装置の模式図
【図2】発電装置の燃焼設備におけるボイラと煙道の模
式図
【符号の説明】
1 SO3濃度測定装置 2 純水槽 3 基準H2SO4水溶液槽 4 スパイラル管 5 スパイラル管冷却部 6 伝導度計測槽 7 伝導計 8 煙道 10 火炉 11 エコー部 12 加熱器 13 燃焼用空気導入管 14 空気予熱器 15 ボイラ 16 試料ガス取り入れ口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 1/00 101 B01D 53/34 ZAB 1/22 124Z Fターム(参考) 2G052 AA02 AB01 AC25 AD02 AD22 AD46 BA03 BA14 EB04 EB13 FD01 GA21 2G060 AA06 AC02 AE17 AF08 KA06 4D002 AA02 AC01 BA03 BA14 CA01 CA11 DA01 DA04 DA07 DA11 DA12 DA16 DA35 EA02 GA02 GA03 GB02 GB06 HA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化石燃料の燃焼排ガスのSO3濃度を測定
    する方法において、 SO3を含有する燃焼排ガスをスパイラル管に導くステ
    ップ、 スパイラル管を外部から冷却し、燃焼排ガス中のSO3
    をH2SO4に結露凝縮させスパイラル管の内壁に付着さ
    せるステップ、 スパイラル管の内壁に付着したH2SO4を水洗回収する
    ステップ、 回収した液体の電気伝導度を測定するステップ、及び、 前記電気伝導度の測定結果に基づき、燃焼排ガスのSO
    3濃度を測定するステップ、を含むことを特徴とする、
    上記燃焼排ガスのSO3濃度の測定方法。
  2. 【請求項2】前記H2SO4の回収が純水によって行われ
    る請求項1に記載のSO3濃度の測定方法。
  3. 【請求項3】化石燃料の燃焼排ガスのSO3濃度を測定
    する装置において、 SO3を含有する燃焼排ガスをスパイラル管に導く手
    段、 スパイラル管を外部から冷却し、燃焼排ガス中のSO3
    をH2SO4に結露凝縮させスパイラル管の内壁に付着さ
    せる手段、 スパイラル管の内壁に付着したH2SO4を水洗回収する
    手段、 回収した液体の電気伝導度を測定する手段、及び、 前記電気伝導度の測定結果に基づき、燃焼排ガスのSO
    3濃度を測定する手段、を含むことを特徴とする、上記
    燃焼排ガスのSO3濃度の測定装置。
  4. 【請求項4】前記H2SO4の回収が純水によって行われ
    る請求項3に記載のSO3濃度の測定装置。
  5. 【請求項5】化石燃料の燃焼排ガス処理する方法におい
    て、 SO3を含有する燃焼排ガスをスパイラル管に導くステ
    ップ、 スパイラル管を外部から冷却し、燃焼排ガスのSO3
    2SO4に結露凝縮させスパイラル管の内壁に付着させ
    るステップ、 スパイラル管の内壁に付着したH2SO4を水洗回収する
    ステップ、 回収した液体の電気伝導度を測定するステップ、 前記電気伝導度の測定結果に基づき、燃焼排ガスのSO
    3濃度を測定するステップ、 測定されたSO3濃度から燃焼排ガス中のSO3を理論上
    全て中和するために一定時間内に最低限注入する必要が
    ある中和剤量を計算するステップ、及び、 前記中和剤量以上の中和剤を注入するステップ、を含む
    ことを特徴とする、SO3を含有する燃焼排ガス処理方
    法。
  6. 【請求項6】前記H2SO4の回収が純水によって行われ
    る請求項5に記載の燃焼排ガス処理方法。
  7. 【請求項7】MgO,Mg(OH)2,MgCO3,Ca
    O,Ca(OH)2,CaCO3,NaOH,Na2CO3
    及びNH3から選ばれる1以上を含む気体、粉体、水に
    混合させた混合液又は水に溶解させた水溶液を含む中和
    剤を注入する請求項5または6に記載の燃焼排ガス処理
    方法。
  8. 【請求項8】化石燃料の燃焼排ガス処理する装置におい
    て、 SO3を含有する燃焼排ガスをスパイラル管に導く手
    段、 スパイラル管を外部から冷却し、燃焼排ガスのSO3
    2SO4に結露凝縮させスパイラル管の内壁に付着させ
    る手段、 スパイラル管の内壁に付着したH2SO4を水洗回収する
    手段、 回収した液体の電気伝導度を測定する手段、 前記電気伝導度の測定結果に基づき、燃焼排ガスのSO
    3濃度を測定する手段、 測定されたSO3濃度から燃焼排ガス中のSO3を理論上
    全て中和するために一定時間内に最低限注入する必要が
    ある中和剤量を計算する手段、及び、前記中和剤量以上
    の中和剤を注入する手段、を含むことを特徴とする、S
    3を含有する燃焼排ガス処理装置。
  9. 【請求項9】前記H2SO4の回収が純水によって行われ
    る請求項8に記載の燃焼排ガス処理装置。
  10. 【請求項10】MgO,Mg(OH)2,MgCO3,C
    aO,Ca(OH)2,CaCO3,NaOH,Na2
    3及びNH3から選ばれる1以上を含む気体、粉体、水
    に混合させた混合液又は水に溶解させた水溶液を含む中
    和剤を注入する請求項8または9に記載の燃焼排ガス処
    理装置。
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