JP2003232252A - 予混合圧縮自着火エンジン及びその起動運転方法 - Google Patents

予混合圧縮自着火エンジン及びその起動運転方法

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JP2003232252A JP2002033967A JP2002033967A JP2003232252A JP 2003232252 A JP2003232252 A JP 2003232252A JP 2002033967 A JP2002033967 A JP 2002033967A JP 2002033967 A JP2002033967 A JP 2002033967A JP 2003232252 A JP2003232252 A JP 2003232252A
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Takahiro Sako
孝弘 佐古
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浩二 守家
Masashi Nishigaki
雅司 西垣
Hironori Sato
裕紀 佐藤
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/12Engines characterised by fuel-air mixture compression with compression ignition

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、予混合圧縮自着火エンジン
において、簡単な構成で、強制着火運転から高効率且つ
高出力の定常運転にスムーズに移行することができる起
動運転技術を提供する点にある。 【解決手段】 起動時において、加熱された混合気を燃
焼室において圧縮して自着火させる強制着火運転の後
に、燃焼室に形成される混合気の温度を所定の低下量づ
つ低下させる毎に、ノッキングが検出されるまで、燃焼
室へ供給する燃料の流量を増加させる移行運転を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼室に酸素含有
ガスと燃料とを供給して、前記燃焼室に形成された混合
気を圧縮して自着火させる予混合圧縮自着火エンジンに
関し、特に、このような予混合圧縮自着火エンジンの安
定して起動させるための起動運転技術に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の予混合圧縮自着火エンジンは、燃
料噴射ディーゼルのパティキュレートを防止する目的で
考え出されたものであるが、ディーゼルエンジンのよう
に燃焼室で圧縮された高圧空気中に燃料を噴射して燃焼
させるのではなく、主には、吸気行程において燃焼室に
混合気若しくは空気等の新気を吸気して燃焼室内に混合
気を形成し、圧縮行程において燃焼室に形成された混合
気を圧縮自着火させ、膨張行程において燃焼させ、排気
行程において燃焼室の排ガスを排気路に排出するように
構成され、圧縮比を増加させて効率の向上が可能である
と共に、燃料を希薄状態で燃焼させ低NOx化が可能と
なる。特に、燃料が天然ガス系都市ガス等の気体燃料の
エンジンを構成する場合、ディーゼルエンジンとして構
成して気体燃料を高圧で噴射することが困難であるた
め、予混合圧縮自着火エンジンとして構成して混合気を
圧縮自着火して燃焼させるほうが容易である。
【0003】このような予混合圧縮自着火エンジンで
は、圧縮による温度上昇によって燃料の自己着火を用い
て燃料を燃焼させるので、起動運転時において燃焼室の
壁温等がある一定の温度に達していないと、混合気を安
定して自着火させることが困難となる。このため、起動
運転時に予混合圧縮自着火エンジンを安定して運転する
ためには、ある一定時間の暖機運転を行って前記燃焼室
の壁温等を昇温する必要がある。そこで、このような問
題を解決するための予混合圧縮自着火エンジンの起動運
転方法として、吸気路に設けたバーナ装置で生成された
加熱ガスに燃料を供給して加熱予混合気を形成し、その
加熱予混合気を燃焼室で圧縮自着火させる強制自着火運
転を行なうことにより、燃焼室の壁面を充分に加熱する
暖機運転方法がある(特開2001−221074号公
報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、予混合圧縮
自着火エンジンにおいて、燃焼室に吸気する混合気の温
度が低いほど、燃焼室への充填効率が向上すると共に、
混合気の当量比のノッキング限界値が向上するので、効
率及び出力を向上させることができる。そこで、前述の
予混合圧縮自着火エンジンの起動運転方法の強制着火運
転において、加熱混合気が燃焼室において安定して自着
火燃焼するようになった後に、燃焼室に吸気される混合
気の温度をできるだけ低くして定常運転を行なうことが
好ましいが、予混合圧縮自着火エンジンにおいてむやみ
に混合気の温度を低下させると、燃焼室において混合気
の自着火が発生しない所謂失火が起こり燃焼室における
混合気の燃焼状態が不安定となり問題である。
【0005】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、予混合圧縮自着火エンジンにおいて、簡単な構成
で、強制着火運転から高効率且つ高出力の定常運転にス
ムーズに移行することができる起動運転技術を提供する
点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る予混合圧縮自着火エンジンの第一特徴構
成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、
燃焼室に酸素含有ガスと燃料とを供給して、前記燃焼室
に形成された混合気を圧縮して自着火させる予混合圧縮
自着火エンジンであって、前記燃焼室に吸気される酸素
含有ガス又は混合気を加熱量調整を伴って加熱可能な加
熱手段と、前記燃焼室への前記燃料の流量を調整可能な
燃料流量調整手段と、ノッキングを検出するノッキング
検出手段とを備え、起動時において、前記加熱手段によ
り加熱された混合気を前記燃焼室において圧縮して自着
火させる強制着火運転の後に、前記加熱手段の加熱量調
整により前記燃焼室に形成される混合気の温度を所定の
低下量づつ低下させる毎に、前記ノッキング検出手段に
よりノッキングが検出されるまで、前記燃料流量調整手
段により前記燃料の流量を増加させる移行運転を行なう
移行運転手段を備えた点にある。
【0007】即ち、本発明に係る予混合圧縮自着火エン
ジンの上記第一の特徴構成によれば、例えば、加熱手段
により吸気路を流通する空気(酸素含有ガス)又は混合
気である新気を加熱すると共に、モータ又は他のエンジ
ン等の駆動源によりクランク軸の回転を維持して、燃焼
室に加熱された加熱混合気を形成し、燃焼室においてそ
の加熱混合気を圧縮する強制自着火運転を行なって、加
熱混合気を燃焼室で安定して自着火させることができる
ようになった後に、移行運転手段により移行運転を行な
うものであって、その移行運転手段は、混合気の温度及
び燃料の流量を適切なものに設定して、混合気の温度を
できるだけ低くして、高効率且つ高出力を実現して、定
常運転に移行することができる。
【0008】詳しくは、強制自着火運転において加熱手
段により加熱された加熱混合気を燃焼室で安定して自着
火させることができるようになった後に、移行運転手段
は、移行運転において、加熱手段の加熱量を低下させて
混合気の温度を低下させるのであるが、混合気の温度を
大幅に低下させるのではなく、失火を回避することがで
きる程度の所定の低下量づつ低下させる。そして、移行
運転手段は、移行運転において、上記のように混合気の
温度を所定量づつ低下させる毎に、ノッキング検出手段
によりノッキングが検出されるまで、燃料流量調整手段
により燃焼の流量を、ノッキング限界付近まで増加させ
ることができる。
【0009】よって、このような移行運転を行なうこと
で、混合気の当量比を高効率なノッキング限界付近に維
持したまま、混合気の温度をできるだけ低下させること
ができるので、燃焼状態を安定したものに維持したまま
高効率且つ高出力の定常運転にスムーズに移行すること
ができる。
【0010】同第二特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項2に記載した如く、上記第一の特徴構成に加え
て、前記移行運転手段が、前記移行運転を行なうに、前
記混合気の温度を所定量低下させるステップと、前記燃
料の流量を前記ノッキング検出手段によりノッキングが
検出されるまで増加させるステップと、前記燃料の供給
量を所定量減少させてノッキングを回避するステップと
を、順番に前記混合気の温度が所定の下限界温度になる
まで繰り返すように構成されている点にある。
【0011】即ち、上記第二の特徴構成によれば、移行
運転手段が、移行運転において、上記の各ステップを順
に実行し、さらに、それらのステップを混合気の温度が
所定の下限界温度となるまで繰り返し実行することで、
簡単に、燃焼室に吸気される混合気の温度をできるだけ
低下させ、且つ当量比をできるだけ増加させて、高効率
且つ高出力の定常運転に移行することができる。
【0012】同第三特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項3に記載した如く、上記第一又は二の特徴構成に
加えて、前記燃焼室における前記自着火の発生を判定す
る自着火判定手段を備え、前記強制着火運転において、
前記自着火判定手段により前記自着火が発生したことを
判定するまで前記燃料の流量を所定の増加割合で増加さ
せる強制自着火運転手段を備えた点にある。
【0013】即ち、上記第三の特徴構成によれば、吸気
路を流通する新気を加熱するなどして燃焼室に供給され
る混合気を加熱可能な加熱手段を働かせながら、モータ
又は他のエンジン等の駆動源によりクランク軸の回転を
維持することで、燃焼室において加熱混合気を圧縮する
強制自着火運転時において、強制自着火運転手段によ
り、自着火判定手段の判定結果に基づいて燃料流量調整
手段を働かせて、燃焼室において安定した自着火が発生
するように燃料の流量を設定することができる。
【0014】詳しくは、強制自着火手段により、強制自
着火運転において、燃焼室へ供給される燃料の流量を設
定するに、強制自着火運転開始時に設定された過早発火
を防止することができる程度の比較的小さい燃料の初期
流量に対して、自着火判定手段で自着火が発生したこと
を判定するまで、燃料流量調整手段により、連続的又は
段階的に燃料の流量を増加させることで、燃焼室におい
て自着火が殆ど発生しない強制自着火運転開始時から時
間が経過するにつれて、スムーズに燃焼室において自着
火が発生するようになる。そして、燃焼室において自着
火が発生したときには、そのときに設定した燃料の流量
を保持し、さらに、一旦自着火が発生した燃焼室におい
て再度失火が発生したときには、一層燃料の流量を増加
することで、燃焼室において安定して自着火を発生させ
ることができる。よって、このような強制自着火運転を
行なうことで、燃焼室において加熱混合気を安定且つス
ムーズに自着火させることができ、例えば、燃焼室の壁
温等の状態を、迅速且つスムーズに、移行運転を開始す
ることができる。
【0015】同第四特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項4に記載した如く、上記第一から三の何れかの特
徴構成に加えて、前記加熱手段が、吸気路の酸素の一部
を利用してバーナ用燃料を燃焼させて新気を加熱するこ
とで、前記混合気を加熱するバーナ装置である点にあ
る。
【0016】即ち、上記第四の特徴構成によれば、加熱
手段としてのバーナ装置は、吸気路に噴出したバーナ用
燃料を新気に含まれる酸素の一部を利用して燃焼させ、
この燃焼排ガスを新気に混入させることで新気を加熱
し、この新気により形成される混合気を加熱することが
できる。また、バーナ装置は、吸気路の新気に含まれる
酸素の一部を利用してバーナ用燃料を燃焼させるので、
燃焼室においては、残部の酸素を利用して、燃料が圧縮
自着火燃焼することになる。よって、加熱手段をバーナ
装置により簡単に構成することができる。
【0017】また、加熱手段をバーナ装置として構成す
る場合は、バーナ装置を、バーナ用燃料を間欠的に燃焼
させるパルスバーナ、若しくはバーナ燃料を互いに衝突
するように噴出して燃焼させるインパクトバーナとして
構成することができる。このようなパルスバーナ及びイ
ンパクトバーナは、燃焼量を変化させる幅(TDR)
が、通常の例えばブンゼンバーナと比べて広いので、最
適な燃焼量を得ることが容易であり、好都合である。パ
ルスバーナは、バーナ用燃料を間欠的に燃焼させるた
め、その間欠燃焼時間を変化させることによって広いT
DRを取ることができる。インパクトバーナはバーナ用
燃料を複数のノズルから噴出して互いに衝突させること
により、その衝突部に渦を発生させ、保炎を容易に行う
ことができるため、広いTDRを取ることができる。
【0018】この目的を達成するための本発明に係る予
混合圧縮自着火エンジンの起動運転方法の特徴構成は、
特許請求の範囲の欄の請求項5に記載した如く、燃焼室
に酸素含有ガスと燃料とを供給して、前記燃焼室に形成
された混合気を圧縮して自着火させる予混合圧縮自着火
エンジンの起動運転方法であって、起動時において、加
熱された前記混合気を前記燃焼室において圧縮して自着
火させる強制着火運転の後に、前記燃焼室に形成される
混合気の温度を所定の低下量づつ低下させる毎に、ノッ
キングが検出されるまで、前記燃焼室へ供給する燃料の
流量を増加させる移行運転を行なう点にある。
【0019】即ち、本発明に係る予混合圧縮自着火エン
ジンの起動運転方法は、上記第一から四の何れかの特徴
構成を有する予混合圧縮自着火エンジンにより実行する
ことができ、上記第二の特徴構成と同様の作用効果を発
揮することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の予混合圧縮自着火
エンジン1に関する実施の形態を図面に基づいて説明す
る。図1に示す予混合圧縮自着火エンジン1は、吸気弁
5及び排気弁6を備えたシリンダ7と、このシリンダ7
内に収納されるピストン8を備えて構成されている。こ
のシリンダ7とピストン8との間に形成されている空間
が、燃焼室9である。ピストン8は連結棒10によって
クランク軸11に接続されており、ピストン8の往復動
は連結棒10によってクランク軸11の回転運動として
得られる。この構成により、吸気路12の混合気は吸気
弁5を介し燃焼室9内へ吸気され、圧縮、膨張行程を経
た後、排ガスEが排気弁6を介して排気路13側へ排気
される。
【0021】また、予混合圧縮自着火エンジン1は、ミ
キサ15を備えており、ミキサ15は、上流側から供給
される空気Aに、天然ガスであるエンジン用燃料Gを遮
断弁21及びMFC(マスフローコントローラ)20を
介して供給することで、吸気路12に混合気を形成する
ように構成されている。
【0022】MFC20は、ECU(エンジンコントロ
ールユニット)22によって制御され、空気Aへのエン
ジン用燃料Gの流量、即ち燃焼室9へのエンジン用燃料
Gの流量を調整可能な燃料流量調整手段として機能す
る。また、ECU20は、クランク軸11の回転角度即
ちクランク角を検出可能なクランク角センサS1の出力
信号から、燃焼室9への空気Aの流量を推測し、その空
気Aの流量に基づいてMFC20を働かせて、吸気路1
2に形成される混合気の当量比を設定可能に構成されて
いる。なお、ミキサ15により形成された混合気は、吸
気路12から燃焼室9に吸気される。
【0023】予混合圧縮自着火エンジン1の動作サイク
ルは、吸気行程、圧縮行程、膨張行程、排気行程を経て
一サイクルを完了する4サイクルエンジンとして構成さ
れている。通常、4サイクルエンジンは、前記吸気行程
においては、吸気弁5のみが開状態とされて、吸気路1
2内の混合気の吸気が行われる。圧縮行程においては、
吸気弁5及び排気弁6が共に閉状態とされピストン8が
燃焼室9の容積を減少させる方向に移動し、燃焼室9内
において混合気の圧縮が起こる。この圧縮が完了する状
態におけるピストン8の位置が、上死点と呼ばれ、予混
合圧縮自着火エンジン1における混合気の圧縮自着火
は、この位置の近傍にピストン8があるタイミングで起
こる。膨張行程は、燃焼によって発生する高圧ガスによ
りピストン8が燃焼室9の容積を増加させる方向に移動
する行程である。この行程にあっても、吸気弁5及び排
気弁6が共に閉状態とされる。さらに、排気行程におい
ては、排気弁6のみが開状態とされ、ピストン8の燃焼
室9内空間を減少させる方向への移動に伴って燃焼室9
内の排ガスEが排出される。基本的に予混合圧縮自着火
エンジン1も、着火形式が、予混合気を圧縮して、この
断熱圧縮に伴って発生される熱による予混合気の自然着
火である以外、他のエンジンと変わるところはない。
【0024】さらに、予混合圧縮自着火エンジン1は、
加熱手段3としてバーナ装置14を備えており、このバ
ーナ装置14の詳細について図2に基づいて説明する。
バーナ装置14は、バーナ用燃料Gを互いに衝突するよ
うに噴出して燃焼させて、保炎を強化するように構成さ
れており、このことによって燃焼量の変化割合(TD
R)を大きく取ることができるインパクトバーナであ
る。バーナ装置14は、両端が絞られたバーナ燃焼室4
9を規定し、両端に流入口45と排出口44とを有する
筒体43と、流入口45の外周部にフランジ42と、排
出口44の外周部にフランジ41とを備えており、フラ
ンジ42が内燃機関1において空気Aが流入する側に接
続され、フランジ41がミキサ15及び予混合圧縮自着
火エンジン1側に接続されている。
【0025】さらに、バーナ装置14は、ECU22に
よって制御されるMFC19を介してバーナ用燃料Gを
バーナ燃焼室49に導くための管部材46と、管部材4
6のバーナ燃焼室49における端部にバーナノズル46
aと、バーナノズル46aの噴出方向の近傍に火花を発
生するスパークロット48とを備えている。そして、E
CU22によって、MFC19を働かせてバーナ用燃料
Gをバーナノズル46に設けられた複数の噴孔(図示せ
ず)からバーナ燃焼室49に互いに衝突させながら噴出
させるのと共に、スパークロット48を働かせてこの噴
出したバーナ用燃料Gを着火することで、バーナ燃焼室
49においてコンパクトな炎で燃焼させることができ
る。このバーナ装置14により、吸気路12を流通する
空気Aに含有される酸素の一部を利用してバーナ用燃料
Gを燃焼させ、この高温の燃焼排ガスが混入され昇温し
た空気Aを排出口44から吸気路12に排出することが
できる。また、このようなインパクトバーナは、通常の
バーナ例えばブンゼンバーナと比べて保炎性がよく、燃
焼量を変化できる幅(TDR)が大きいため、最適な燃
焼量を取ることが容易である。また、バーナ燃焼室49
には、フレームロット47が備えられ、バーナ燃焼室4
9における火炎を検出して、ECU22に出力し、バー
ナ装置14が正常に運転されているかを確認することが
できる。
【0026】さらに、本実施形態の予混合圧縮自着火エ
ンジン1には、吸気路12における吸気弁5付近の温度
(吸気温度)を検出する温度センサT1、排気路17に
おける排気弁6付近の温度(排気温度)を検出する温度
センサT2、吸気路12におけるミキサ15出口付近の
温度(吸気温度)を検出する温度センサT3、燃焼室9
の壁部の温度(燃焼室温度)を検出する温度センサT
4、冷却水ジャケット18から排出される冷却水の温度
(冷却水温度)を検出する温度センサT5等の温度セン
サが適宜設けられ、さらに、吸気路12の圧力(吸気圧
力の一例)を検出する圧力センサP1、燃焼室9の圧力
(燃焼室圧力)を検出する圧力センサP2等の圧力セン
サが適宜設けられる。また、シリンダ7には振動レベル
を検出することによりノッキング強度を検出可能なノッ
キングセンサN1が設けられている。また、これらのセ
ンサの検出結果はECU22に入力される。
【0027】次に、このように構成された予混合圧縮自
着火エンジン1の起動運転について説明する。尚、本実
施形態の予混合圧縮自着火エンジン1の仕様は、シリン
ダ7のボア径が110mm、ピストン8のストロークが
106mm、圧縮比が18となっており、定常運転にお
いて、大気圧程度で当量比0.3程度の混合気を圧縮自
着火燃焼させ、回転数1200ppm程度でクランク軸
11を回転させるように構成されている。尚、図3は、
本実施形態の予混合圧縮自着火エンジン1の起動運転さ
せたときに計測した、クランク軸11の回転数、バーナ
用燃焼Gの流量、吸気温度、排気温度、エンジン用燃料
の流量、正味出力、正味熱効率の変化状態を示すグラフ
図である。
【0028】先ず、予混合圧縮自着火エンジン1の運転
を開始する前に、ECU22に運転開始指令が入力され
る。しかし、その時点において予混合圧縮自着火エンジ
ン1の特に燃焼室壁9aは未だ低温であり、定常運転と
同様に常温の予混合気を供給しても、完全に圧縮自着火
させることができない。
【0029】そこで、本発明の予混合圧縮自着火エンジ
ン1においては、ECU22は、運転開始指令が入力さ
れた後に、例えばクランク軸11をセルモータ23によ
り1200rpm程度で回転させるモータリングを行な
った後に、バーナ装置14を働かせて、ミキサ15にお
いてエンジン用燃料Gを供給しない状態で、燃焼室9側
に高温の燃焼排ガスを供給して、予混合圧縮自着火エン
ジン1を暖機する暖機運転を行なう。このような暖機運
転は、温度センサT3により検知される吸気温度が所定
の目標値に昇温するまで行われる。
【0030】また、この暖機運転において、ECU22
は、温度センサT3により検出された吸気温度が、目標
値に到達するまで、MFC19を働かせて、前記バーナ
装置14における燃焼量、即ちバーナ装置14へのバー
ナ用燃料Gの流量を所定の増加割合で増加させること
で、予混合圧縮自着火エンジン1の暖機を迅速に完了さ
せることができ、さらに、吸気温度が目標値に到達した
後はバーナ用燃料Gの流量を所定の減少割合で減少させ
る。
【0031】詳しくは、ECU22は、暖機運転開始時
に、MFC19を働かせて、バーナ用燃料Gの流量を比
較的小さい初期流量としての例えば2.0L/minに
設定する。そして、吸気温度が目標値としての例えば2
10℃未満の場合には、上記バーナ用燃料Gの流量を例
えば0.01L/minづつ増加させ、吸気温度が目標
値以上の場合には、上記バーナ用燃料Gの流量を例えば
0.05L/minづつ減少させる。
【0032】尚、暖機運転において、本実施形態におい
て、バーナ装置14は、バーナ用燃料Gを、吸気路12
内の酸素の一部を利用して当量比0.1〜0.2程度の
範囲内で燃焼させるように構成されており、吸気温度の
目標値は210℃程度に設定され、実際の吸気温度は5
0℃程度から250℃程度となる。
【0033】ECU22は、暖機運転を行なって吸気温
度が目標値に到達した後に、セルモータ23によるクラ
ンク軸11の回転及び加熱手段3による空気Aの加熱を
維持したまま、MFC20によりミキサ15におけるエ
ンジン用燃料Gの供給を開始して、燃焼室9に加熱され
た加熱混合気を吸気させる強制自着火運転を行なう強制
自着火運転手段24として機能し、その強制自着火運転
について次に説明する。
【0034】即ち、ECU22は、強制自着火運転にお
いて、バーナ装置14を運転したまま、MFC20を働
かせてミキサ15にエンジン用燃料Gを供給して、吸気
路12の燃焼排ガスが混入されて昇温した空気Aにエン
ジン用燃料Gを供給して、吸気路12に例えば当量比
0.3程度の加熱された加熱混合気を形成する。なお、
当量比0.3程度のときのエンジン用燃料Gの流量は1
7.0L/min程度となる。
【0035】そして、その加熱混合気は吸気路12から
燃焼室9に吸気される。尚、このときに、ECU22
は、温度センサT3等で混合気の温度を検出しながら、
バーナ装置14における燃焼量を設定して、燃焼室9に
吸気される混合気の温度を、200℃〜250℃程度の
範囲内に設定する。
【0036】この強制自着火運転において、ECU22
は、燃焼室9における自着火の発生を判定する自着火判
定手段23として機能するように構成されている。詳し
くは、自着火判定手段23は、例えば、5〜20秒間
隔、好ましくは10〜15秒間隔の所定の判定時間間隔
毎に、温度センサT2で検出された排気温度、圧力セン
サP2で検出された燃焼室圧力、及びノッキングセンサ
N1で検出された振動レベルを取り込み、それらが所定
の設定値以上となったときに、燃焼室9において加熱混
合気が自着火したと判断し、それら排気温度及び燃焼室
圧力及び振動レベルの何れか1つが設定値以下の場合に
は、燃焼室9において加熱混合気が自着火していないと
判断するように構成されている。
【0037】なお、この自着火判定手段23は、上記排
気温度を用いて自着火の発生を判定するように構成する
以外に、以下のように構成することもできる。即ち、自
着火判定手段23は、温度センサT1,T3で検出され
る加熱混合気の温度が燃焼室9において自着火するに充
分な温度以上となった場合に、燃焼室9において自着火
が発生したと推定するように構成することができる。ま
た、自着火判定手段23は、温度センサT4で検出され
る燃焼室9の壁部9aの温度又は温度センサT5で検出
される冷却水の温度が、燃焼室9において自着火が発生
したと推定される設定値以上となった場合に、燃焼室9
において自着火が発生したと判断するように構成するこ
とができる。また、自着火判定手段23は、ノッキング
センサN1で検出される振動レベルが燃焼室9において
自着火が発生したと推定される設定値以上となった場合
に、燃焼室9において自着火が発生したと判断するよう
に構成することができる。
【0038】また、排気路13に排出された排ガスEの
運動エネルギを利用して吸気路12の空気Aを過給する
ターボ式過給機25を備える場合において、このターボ
式過給機の運転状態は、運転開始時からの経過、言い換
えれば暖機の経過に伴って、起動初期から徐々に過給圧
を増加させるような状態となるので、自着火判定手段2
3を、圧力センサP1で検出される吸気圧力が燃焼室9
において自着火するに充分な圧力以上となった場合に、
燃焼室9において自着火が発生したと推定するように構
成することができる。また、自着火判定手段23は、そ
れらのセンサの検出結果を総合的に監視して、燃焼室9
において自着火が発生しているかを判定することもでき
る。
【0039】さらに、ECU22は、上記のような強制
自着火運転を行なうと共に、この強制自着火運転におい
て、自着火判定手段23の判定結果に基づいてMFC2
0を働かせてエンジン用燃料Gの流量設定を行なう強制
自着火運転手段24として機能するように構成されてい
る。
【0040】即ち、強制自着火運転手段24は、燃料流
量設定を行なうに、自着火判定手段23により自着火が
発生したことを判定するまでエンジン用燃料Gの流量
を、所定の増加割合で増加させるように構成される。詳
しくは、強制自着火運転手段24は、強制自着火運転開
始時に、MFC20を働かせて、エンジン用燃料Gの流
量を燃焼室9において加熱混合気の過早発火を防止する
ことができる程度の比較的小さい初期流量として、例え
ば2.0L/minに設定する。
【0041】そして、強制自着火運転手段24は、所定
の判定時間間隔(5〜20秒間隔、好ましくは10〜1
5秒間隔)毎に自着火の発生を判定する自着火判定手段
23において自着火が発生しなかったと判断したときに
は、上記エンジン用燃料Gの流量を例えば0.5L/m
inづつ増加させ、自着火判定手段23において自着火
が発生したと判断したときには、上記エンジン用燃料G
の流量の増加を停止することで、燃焼室9において安定
して自着火を発生させることができる。従って、このよ
うな強制自着火運転手段24により、強制自着火運転時
において、過早発火及び失火を抑制しながら、燃焼室9
において加熱混合気を安定且つスムーズに自着火させる
ことができる。
【0042】また、強制自着火運転において、バーナ装
置14へのバーナ用燃料Gの流量は、吸気温度に基づい
て調整されているので、自着火が発生して、エンジンの
暖機が進むにつれ自動的に減少する。また、このバーナ
装置14へのバーナ用燃料Gの流量が、所定値以下とな
ったときには、このバーナ装置14へのバーナ用燃料G
の供給を停止するように構成しても構わない。
【0043】また、ECU22は、上記のような強制自
着火運転において自着火が発生した以降において、ノッ
キングセンサN1によりノッキングが発生したことを検
出したときに、MFC20によりエンジン用燃料Gを所
定の減少量減少させてノッキングを回避するように構成
されており、このような構成により、図3に示すよう
に、自着火が開始された後に、エンジン用燃料Gの流量
が若干低下することがある。
【0044】自着火判定手段23は、燃焼室9において
例えば100秒間等の所定時間連続して自着火が発生し
た場合に、燃焼室9において自着火が安定して発生して
いると判断するように構成されており、ECU22は、
このように自着火判定手段23により、燃焼室9におい
て自着火が安定して発生していると判断した後に、次の
移行運転を行なう移行運転手段25として機能し、この
移行運転について次に説明する。
【0045】即ち、ECU22の移行運転手段25は、
移行運転において、MFC19を働かせてバーナ用燃料
Gの流量を減少させて、吸気温度を徐々に低下させると
共に、ノッキングセンサN1によりノッキング検出を行
ないながら、MFC20を働かせてエンジン用燃料Gの
流量をノッキング限界以下で徐々に増加させることで、
燃焼室9に吸気する混合気の当量比を高効率なノッキン
グ限界付近に維持したまま、混合気の温度をできるだけ
低下させ、燃焼状態を安定したものにして、高効率且つ
高出力の定常運転にスムーズに移行させるように構成さ
れている。
【0046】詳しくは、図5(イ)に示す予混合圧縮自
着火エンジンにおける吸気温度と当量比とに対するノッ
キング発生領域及び不安定燃焼領域の状態、及び、図5
(ロ)に示す予混合圧縮自着火エンジンにおける吸気温
度と図示効率とに対するノッキング発生領域及び不安定
燃焼領域の状態のように、移行運転開始時(図5におい
て、「×」を付して示されている。)において、燃焼室
9へは200℃程度の比較的高温の混合気が吸気されて
いるので、当量比及び図示効率が比較的低い状態となっ
ている。
【0047】そして、移行運転手段25は、吸気される
混合気の温度(吸気温度)をできるだけ低くして、燃焼
室9への充填効率を向上させると共に、混合気の当量比
のノッキング上限界を向上させることで効率及び出力を
向上させる。
【0048】詳しくは、移行運転手段25は、図4に示
すように、移行運転において、先ず、バーナ用燃料Gを
減少させて吸気温度の目標値を例えば5℃程度の所定の
低下量低下させる(#101)。
【0049】次に、移行運転手段25は、温度センサT
3により吸気温度が目標値になったかを判定し(#10
2)、吸気温度が目標値になった時点で、MFC20を
働かせてエンジン用燃料Gの流量を、例えば5秒周期で
0.03L/min程度の所定の増加量づつ増加させる
(#104)。
【0050】そして、移行運転手段25は、エンジン用
燃料Gを所定の増加量づつ増加させる毎に、ノッキング
センサ1により、ノッキングが発生しているかを判定し
(#104)、ノッキングが発生していると判断したと
き(図5において、「◆」を付して示されている。)に
は、エンジン用燃料Gを例えば0.3l/min程度の
所定の減少量減少させて(#106)、ノッキングを回
避した後に、吸気温度の目標値が例えば180℃程度の
所定の下限界値より大きいかを判定し(#106)、吸
気温度が下限界値となるまで、上記#101から#10
5の工程を繰り返し行ない、後に、次の定常運転が行わ
れる。尚、移行運転において、上記のエンジン用燃料G
の増加量、及びノッキング回避のためのエンジン用燃料
G減少量、及び温度の低下量は、適宜設定することが可
能であり、例えば、移行運転初期の吸気温度及び当量比
に対する安定運転領域が広い時期には、吸気温度の低下
量及びエンジン用燃料Gの減少量を大き目に設定すると
共に、吸気温度が目標値に近くなる移行運転後期の吸気
温度及び当量比に対する安定運転領域が狭い時期には、
それらを小さ目に設定しても構わない。
【0051】このように移行運転手段25により行われ
る移行運転が終了した(図5において、「○」を付して
示されている。)後に、定常運転を行なうことで、ノッ
キングを回避できる限界付近において、できるだけ吸気
温度が低く、エンジン用燃料Gの流量、即ち燃焼室9で
自着火燃焼する混合気の当量比が大きくして、高効率な
運転状態を実現することができ、図3及び図5(ロ)に
おいても、出力及び効率が移行運転から定常運転にかけ
て高くなる様子が確認できる。
【0052】また、強制自着火運転、移行運転、定常運
転において、バーナ装置14で生成される燃焼排ガスを
燃焼室9に吸気される混合気に混入させることは、排ガ
スを再循環させて燃焼室9における燃焼速度を緩慢にす
るEGRと同様の低NOx化の効果を得ることができる
が、移行運転及び定常運転にかけてバーナ用燃料Gの流
量低下により混合気への燃焼排ガスの混入量が低下する
ので、その燃焼排ガスの低下分に相当する排ガスを、E
GR流路を介して排気路13から燃焼室9に再循環させ
るか、排気弁6の閉時期を進角化して燃焼室9に残留さ
せるように構成することが好ましい。
【0053】〔別実施の形態〕 〈1〉 本願の予混合圧縮自着火エンジンに使用できる
エンジン用燃料及びバーナ用燃料としては、都市ガスが
好適であるが、ガソリン、プロパン、メタノール、水素
等、任意の燃料を使用することができる。
【0054】〈2〉 燃焼室に形成される混合気は、エ
ンジン用燃料とこのエンジン用燃料が燃焼するための酸
素を含有する酸素含有ガスを混合したものであり、例え
ば、酸素含有ガスとして空気を使用することが一般的で
ある。
【0055】〈3〉 上記の実施の形態例においては、
所謂、4サイクルエンジンに関連して説明したが、本願
は、2サイクルエンジンにおいても適応可能である。
【0056】〈4〉 上記の実施の形態において、ミキ
サ15は、吸気路12に流通する空気Aにエンジン用燃
料Gを噴射して混合気を形成する燃料噴射弁としても構
わない。また、燃焼室9に混合気を形成するに、吸気路
12に混合気を形成するのではなく、燃焼室9にエンジ
ン用燃料Gを直接噴射する燃料噴射弁を備え、吸気路1
2からは空気のみを吸気し、吸気行程若しくは圧縮行程
初期においてエンジン用燃料Gを噴射して燃焼室に混合
気を形成し、この予混合気を圧縮して自着火させるよう
に構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す予混合圧縮自着火エ
ンジンの概略構成図
【図2】図1に示す予混合圧縮自着火エンジンに設けら
れたバーナ装置の拡大断面図
【図3】本実施形態の予混合圧縮自着火エンジン1の起
動運転させたときの各種変化状態を示すグラフ図
【図4】移行運転の流れを示すフロー図
【図5】吸気温度と当量比及び図示効率とに対するノッ
キング発生領域及び不安定燃焼領域の状態を示すグラフ
【符号の説明】
1:予混合圧縮自着火エンジン 3:加熱手段 4:開閉タイミング可変機構 5:吸気弁 6:排気弁 7:シリンダ 8:ピストン 9:燃焼室 9a:燃焼室壁 10:連結棒 11:クランク軸 12:吸気路 13:排気路 14:バーナ装置 22:ECU 23:自着火判定手段 24:制御手段 T1,T2,T3,T4,T5:温度センサ P1,P2:圧力センサ N1:ノッキングセンサ S1:クランク角センサ A:空気 G:燃料 E:排ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/06 380 F02D 41/06 380Z 41/38 41/38 C 43/00 301 43/00 301D 301P F02M 21/02 F02M 21/02 L U 301 301L 31/06 31/06 Z (72)発明者 守家 浩二 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 西垣 雅司 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 佐藤 裕紀 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3G084 AA05 BA08 BA11 BA26 BA29 CA01 DA09 DA10 EA11 EB12 EB16 FA02 FA11 FA20 FA21 FA22 FA25 FA27 3G092 AA00 AA05 AA08 AA18 AB06 AC08 BA05 BB01 DB03 DE04S DE09S DE11S DE15S EA01 EA09 EA22 EC03 EC08 FA31 GA01 HA04Z HA05Z HC01Z HC03Z HC05Z HD01Z HE08Z 3G301 HA00 HA22 JA00 JA22 JA23 KA01 LB03 LC01 MA11 ND04 NE03 PA07Z PA10Z PC01Z PC05Z PC08Z PD11Z PE08Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室に酸素含有ガスと燃料とを供給し
    て、前記燃焼室に形成された混合気を圧縮して自着火さ
    せる予混合圧縮自着火エンジンであって、 前記燃焼室に吸気される酸素含有ガス又は混合気を加熱
    量調整を伴って加熱可能な加熱手段と、 前記燃焼室への前記燃料の流量を調整可能な燃料流量調
    整手段と、 ノッキングを検出するノッキング検出手段とを備え、 起動時において、前記加熱手段により加熱された混合気
    を前記燃焼室において圧縮して自着火させる強制着火運
    転の後に、前記加熱手段の加熱量調整により前記燃焼室
    に形成される混合気の温度を所定の低下量づつ低下させ
    る毎に、前記ノッキング検出手段によりノッキングが検
    出されるまで、前記燃料流量調整手段により前記燃料の
    流量を増加させる移行運転を行なう移行運転手段を備え
    た予混合圧縮自着火エンジン。
  2. 【請求項2】 前記移行運転手段が、前記移行運転を行
    なうに、前記混合気の温度を所定量低下させるステップ
    と、前記燃料の流量を前記ノッキング検出手段によりノ
    ッキングが検出されるまで増加させるステップと、前記
    燃料の供給量を所定量減少させてノッキングを回避する
    ステップとを、順番に前記混合気の温度が所定の下限界
    温度になるまで繰り返すように構成されている請求項1
    に記載の予混合圧縮自着火エンジン。
  3. 【請求項3】 前記燃焼室における前記自着火の発生を
    判定する自着火判定手段を備え、 前記強制着火運転において、前記自着火判定手段により
    前記自着火が発生したことを判定するまで前記燃料の流
    量を所定の増加割合で増加させる強制自着火運転手段を
    備えた請求項1又は2に記載の予混合圧縮自着火エンジ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段が、吸気路の酸素の一部を
    利用してバーナ用燃料を燃焼させて新気を加熱すること
    で、前記混合気を加熱するバーナ装置である請求項1か
    ら3の何れか1項に記載の予混合圧縮自着火エンジン。
  5. 【請求項5】 燃焼室に酸素含有ガスと燃料とを供給し
    て、前記燃焼室に形成された混合気を圧縮して自着火さ
    せる予混合圧縮自着火エンジンの起動運転方法であっ
    て、 起動時において、加熱された前記混合気を前記燃焼室に
    おいて圧縮して自着火させる強制着火運転の後に、前記
    燃焼室に形成される混合気の温度を所定の低下量づつ低
    下させる毎に、ノッキングが検出されるまで、前記燃焼
    室へ供給する燃料の流量を増加させる移行運転を行なう
    予混合圧縮自着火エンジンの起動運転方法。
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